WO2006120912A1 - 電子機器 - Google Patents

Abstract

　製造コスト及び電子機器の重量を低減できるとともに、音質の低下も防止できる電子機器を提供する。 　スピーカ２８が筐体１２の内部かつ液晶表示部２０の裏側あってその一部が液晶表示部２０から下側に突出して設けられており、導音ダクト２４がスピーカ２８の表面側から直線状に延在されて形成されているため、導音ダクト２４が曲げられることがない。このため、スピーカ２８から周波数の高い音が発生された場合でも、音質を低下させることなく筐体１２の外部に出力させることができる。また、スピーカ２８を筐体１２の表面であって液晶表示部２０の外側に配置させる必要がないため、電子機器１０を小型化することができ、電子機器１０の重量及びその製造コストを低減できる。

Description

明 細 書

電子機器

技術分野

[0001] 本発明は、スピーカを備えた電子機器に関する。

背景技術

[0002] 従来の電子機器の中には、例えば液晶テレビやカーナビゲーシヨンなどのスピーカ を備えたものが知られている。この種の電子機器では、正面視にて、スピーカが液晶 表示部の外側に位置して 、るものが殆どである力 スピーカを液晶表示部の外側に 配置させると、電子機器の大型化という問題が生じてしまう。特に、電子機器が大型 化すると、例えば自動車の内部などの限られたスペースに配置することが困難となり 、非常に使い難いものとなる。

[0003] ところで、上記問題を解決する電子機器として、スピーカを液晶表示部の裏側に配 置させたものが提案されている（下記特許文献 1参照)。この電子機器では、スピーカ を筐体の内部であって液晶表示部の裏側に配置させるとともに、スピーカから発生し た音を筐体の外部に導く導音路を別途独立して形成している。

特許文献 1 :特開平 8— 168037号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] し力しながら、上記電子機器では、スピーカから発生した音を筐体の外部に導く導 音路を別途独立して形成しなければならず、組立工数、製造コスト及び電子機器の 重量が増加するという別の問題が発生する。また、従来の電子機器のように、スピー 力を液晶表示部の中央部近傍に位置させると、液晶表示部を迂回するように導音路 を曲げて形成する必要があるが、導音路を曲げてしまうと、特に周波数の高い音が筐 体の外部に出力され難くなり、音質が低下するという別の問題も発生する。

[0005] そこで、本発明は、上記事情を考慮し、上記事情を考慮し、組立工数、製造コスト 及び電子機器の重量を低減できるとともに、さらに音質の低下も防止できる電子機器 を提供することを目的とする。 課題を解決するための手段

[0006] 請求項 1に記載の発明は、外枠となる筐体と、前記筐体に設けられ所定の情報を 表示する表示部と、前記筐体の内部かつ前記表示部の裏側あって一部が前記表示 部から突出して設けられたスピーカと、前記スピーカの表面部力 直線状に延在され て形成され前記スピーカから発生された音を筐体の外部に導く導音部と、を有するこ とを特徴とする。

[0007] 請求項 2に記載の発明は、請求項 1に記載の電子機器において、前記導音部は、 前記表示部を固定する表示部固定機能を兼備することを特徴とする。

[0008] 請求項 3に記載の発明は、請求項 1又は 2に記載の電子機器において、前記導音 部は、前記スピーカを固定するスピーカ固定機能を兼備することを特徴とする。

[0009] 請求項 4に記載の発明は、請求項 1乃至 3のいずれ力 1項に記載の電子機器にお いて、前記導音部は、光を透過させない材料で構成されていることを特徴とする。 発明の効果

[0010] 請求項 1に記載の発明によれば、スピーカが筐体の内部かつ表示部の裏側あって 一部が表示部力 突出して設けられており、スピーカから発生された音を筐体の外部 に導く導音部がスピーカの表面側から直線状に延在されて形成されているため、導 音部が曲げられることがない。このため、スピーカから周波数の高い音が発生された 場合でも、音質を低下させることなぐ筐体の外部に出力させることができる。また、ス ピー力が筐体の内部かつ表示部の裏側あって一部が表示部力 突出して設けられ ているため、従来の電子機器のように、筐体の表面であって表示部の外側に配置さ せる必要がないため、電子機器を小型化することができ、電子機器の重量を低減さ せることができる。この結果、電子機器を例えば自動車の内部などの限られたスぺー スでも十分に配置させることができる。

[0011] 請求項 2に記載の発明によれば、導音部が表示部を固定する表示部固定機能を 兼ねているため、電子機器に本来必要な既存の構成部材を用いて導音路を形成さ せることができる。これにより、表示部を固定する固定部とは別の独立した部材を用い て導音部を形成する場合と比較して、電子機器の組立工数及びその重量が増加す ることを防止できる。また、スピーカからの音の出力により筐体だけでなく導音路を介 して表示部を共振させることができるため、スピーカから出力される音の音質を向上さ せることができる。

[0012] 請求項 3に記載の発明によれば、導音部力 Sスピーカを固定するスピーカ固定機能 を兼ねているため、電子機器に本来必要な既存の構成部材を用いて導音路を形成 させることができる。これにより、スピーカを固定する別の独立した部材を用いて導音 部を形成する場合と比較して、電子機器の組立工数及び重量が増加することを防止 できる。

[0013] 請求項 4に記載の発明によれば、導音部が光を透過させな ヽ材料で構成されて ヽ るため、特に導音部が表示部を固定する表示部固定機能を兼ねる構成とした場合で も、表示部力もの光が導音部を透過して筐体の外部に漏れることを防止できる。 図面の簡単な説明

[0014] [図 1]本発明の一実施形態に係る電子機器の正面図である。

[図 2]本発明の一実施形態に係る電子機器を構成する筐体の筐体後方部が取り外さ れた状態を後方 (裏面)側力も見た構成図である。

[図 3]本発明の一実施形態に係る電子機器の縦断面図である。

符号の説明

[0015] 10 電子機器

12 筐体

20 液晶表示部 (表示部）

24 導音ダクト (導音部）

28 スピーカ

発明を実施するための最良の形態

[0016] 次に、本発明の一実施形態に係る電子機器について、図面を参照して説明する。

なお、本発明の電子機器は、例えば液晶テレビやカーナビゲーシヨンなどに幅広く 適用することができるものである。

[0017] 図 1乃至図 3に示すように、電子機器 10は、外側となる箱状の筐体 12を備えている

。この筐体 12は、前方 (表面)側に位置する筐体前方部 12Aと、後方 (裏面)側に位 置する筐体後方部 12Bと、が組み合わされて構成されている。筐体前方部 12Aの前 方 (表面)側には支持部 14が形成されており、この支持部 14の後方 (裏面)側にタツ チパネル部 16が配置されている。また、筐体 12の前方 (表面)側であってタツチパネ ル部 16の下方側には、操作部 18が設けられている。この操作部 18には、操作に必 要な入力ボタン 18Aなどが配置されている。また、操作部 18の左右両側には、後述 の導音ダクト (導音部） 24の入口を形成するスリット部 18Bがそれぞれ設けられて ヽる

[0018] また、筐体前方部 12Aの内部であってタツチパネル部 16の後方 (裏面)側には、所 定の情報を表示する液晶表示部（表示部） 20が配置されている。この液晶表示部 20 は、タツチパネル部 16と共に、筐体前方部 12Aに形成された爪部 22と、後述する導 音ダクト 24を構成する上側導音ダクト部 24Aと、上述した支持部 14と、により筐体前 方部 12Aの内部に位置決め固定されて 、る。

[0019] また、図 2に示すように、筐体前方部 12Aの内部であって液晶表示部 20の下方の 左右両側には、後述のスピーカ 28から発生された音を筐体前方部 12Aの表面に導 く導音ダクト (導音部） 24がネジ 26によりそれぞれ取り付けられている。この各導音ダ タト 24は、筐体前方部 12Aに取り付けられ液晶表示部 20を位置決め固定する上側 導音ダクト部 24Aと、筐体前方部 12Aに取り付けられた下側導音ダクト部 24Bと、で 閉ざされた空間部として構成されている。これにより、後述のスピーカ 28から発生され た音は、筐体 12の外部に音漏れすることなぐスリット部 18Bから出力される。また、 上側導音ダクト部 24Aと下側導音ダクト部 24Bは、例えば黒色のプラスチック榭脂な どのような光を透過しな 、材料で構成されて 、る。

[0020] また、図 2に示すように、各上側導音ダクト部 24Aの後端部と各下側導音ダクト部 2 4Bの後端部にはスピーカ 28がネジ 30によりそれぞれ取り付けられている。詳細には 、各導音ダクト 24は、各スピーカ 28の表面側から筐体前方部 12Aの表面側に向か つて直線状に延在されてそれぞれ形成されている。なお、各上側導音ダクト部 24A の前端部と各下側導音ダクト部 24Bの前端部は、各スリット部 18Bにそれぞれ接続さ れている。また、各スピーカ 28は、筐体前方部 12Aの内部かつ液晶表示部 20の裏 側あってその一部が液晶表示部 20から下側に突出するようにそれぞれ設けられてい る。 [0021] 以上のように、本実施形態の電子機器 10では、導音ダクト 24は、液晶表示部 20を 固定する表示部固定機能を兼備するとともに、各スピーカ 28をそれぞれ固定するス ピー力固定機能も兼備するように構成されて 、る。

[0022] 次に、本実施形態の電子機器 10の作用について説明する。

[0023] 図 1乃至図 3に示すように、各スピーカ 28が筐体前方部 12Aの内部かつ液晶表示 部 20の裏側あって一部が液晶表示部 20から下側に突出して設けられており、各導 音ダクト 24が各スピーカ 28の表面側から筐体前方部 12Aの表面側に向力つて直線 状に延在されて形成されているため、各導音ダクト 24が曲げられることがない。この ため、各スピーカ 28から周波数の高い音が発生された場合でも、音質を低下させる ことなく、筐体 12の外部に出力させることができる。また、各スピーカ 28を筐体 12の 表面であって液晶表示部 20の外側に配置させる必要がな 、ため、電子機器 10を小 型化することができ、電子機器 10の重量を低減させることができる。この結果、電子 機器 10を例えば自動車の内部などの限られたスペースでも十分に配置させることが できる。

[0024] 特に、導音ダクト 24が液晶表示部 20を固定する表示部固定機能を兼ねているた め、電子機器 10に本来必要な既存の構成部材を用いて導音ダクト 24を形成させる ことができる。これにより、液晶表示部 20を固定する固定部とは別の独立した部材を 用いて導音ダクトを形成する場合と比較して、電子機器 10の組立工数及びその重量 が増加することを防止できる。また、スピーカ 28からの音の出力により筐体 12だけで なく導音ダクト 24を介して液晶表示部 20を共振させることができるため、スピーカ 28 力 出力される音の音質を向上させることができる。

[0025] また、同様にして、各導音ダクト 24が各スピーカ 28を固定するスピーカ固定機能を 兼ねているため、電子機器 10に本来必要な既存の構成部材を用いて導音ダクト 24 を形成させることができる。これにより、スピーカ 28を固定する別の独立した部材を用 V、て導音部を形成する場合と比較して、電子機器 10の組立工数及び重量が増加す ることを防止できる。

[0026] さらに、導音ダクト 24が光を透過させな 、材料 (本実施形態では黒色のプラスチッ ク榭脂）で構成されているため、特に導音ダクト 24が液晶表示部 20を固定する表示 部固定機能を兼ねる構成とした場合でも、液晶表示部 20や操作部 18からの光が導 音ダクト 24を透過してスリット部 18Bから筐体 12の外部に漏れることを防止できる。

Claims

請求の範囲

[1] 外枠となる筐体と、

前記筐体に設けられ所定の情報を表示する表示部と、

前記筐体の内部かつ前記表示部の裏側あって一部が前記表示部から突出して設 けられたスピーカと、

前記スピーカの表面部から直線状に延在されて形成され前記スピーカから発生さ れた音を筐体の外部に導く導音部と、

を有することを特徴とする電子機器。

[2] 前記導音部は、前記表示部を固定する表示部固定機能を兼備することを特徴とす る請求項 1に記載の電子機器。

[3] 前記導音部は、前記スピーカを固定するスピーカ固定機能を兼備することを特徴と する請求項 1又は 2に記載の電子機器

[4] 前記導音部は、光を透過させな ヽ材料で構成されて ヽることを特徴とする請求項 1 乃至 3の 、ずれか 1項に記載の電子機器。