JP3301217B2 - 空気通路切換装置 - Google Patents
空気通路切換装置Info
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Description
部が形成された膜状部材を空気通路中で移動させること
によって空気通路の切換を行う空気通路切換装置に関す
る。
自動車用空調装置に適用したものが従来から知られてい
る。このものは、空調ダクト内に回転自在に設けられた
駆動シャフトおよび従動シャフトのそれぞれに、プラス
チックフィルムのような可撓性の膜状部材の両端が巻架
されている。また、前記両シャフトのそれぞれに、シャ
フトと同軸上にプーリーが連結され、かつこの両プーリ
ーに糸状部材の両端が巻架されている。そして前記一対
のシャフトの一方に、この一方のシャフトを回転駆動す
る駆動手段が接続されている。
巻き取る方向に回転する場合は、この駆動シャフトが膜
状部材を直接巻き取るので、膜状部材は移動することが
できる。逆に駆動シャフトが膜状部材を送り出す方向に
回転する場合は、この駆動シャフトの回転が上記両プー
リーおよび糸状部材を介して従動シャフトに伝わり、従
動シャフトが膜状部材を巻き取る方向に回転するので、
膜状部材は従動シャフトに巻き取られることによって移
動することができる。
逆両方に移動できるように構成することによって、車室
内への吹出空気通路を自由に変更できるようにしてい
る。ここで、上記空気通路切換装置を空調ダクト内に組
付けるときは、まず前記両シャフト、両プーリー、膜状
部材、および糸状部材のそれぞれを所定寸法で空調ダク
トの外で組み付け、その後この組み付けられたものを空
調ダクト内に組み付ける。従って、製造時における空調
ダクトの寸法ばらつきによって、組み付けられた後の膜
状部材が過度に張った状態となったり、あるいは逆にゆ
るい巻き取り状態となる。これによって膜状部材の操作
力が大きくなったり、膜状部材と他の部材との間の摺動
音が大きくなるといった問題が発生する。またこのよう
な問題は、空調装置を実際に使用しているときの空調装
置周囲の温度変化によっても発生する。
プーリーのうちの一方を、この一方のプーリーに連結さ
れたシャフトに対して回動可能となるように構成し、こ
のプーリーとシャフトとの間をバネ手段で連結した空気
通路切換装置を提案した(特願平4−332975
号)。これによると、空気通路切換装置を空調ダクト内
に組み付けたときに、膜状部材が上記のように張ろうと
したり逆にゆるもうとする力が発生しても、前記バネ手
段がこの力を吸収するので、膜状部材にかかる張力をほ
ぼ一定に保つことがでる。
のように膜状部材にかかる張力をほぼ一定に保っても、
前記張力があまり小さいと膜状部材の停止位置の精度が
悪くなるという、上記先の出願にて認識されていなかっ
た問題が発生する。ここでこの点について図14を用い
て簡単に説明する。
1は、図14(a)に示すように、両シャフトにゆるい
状態で巻架されることになる。ここで、膜状部材101
を図14中右側に移動させるために、駆動シャフト10
2を図14中時計回りに例えば3回転させる場合を考え
る。まず駆動シャフト102を1回転させると、ゆるい
状態で駆動シャフト102に巻架された膜状部材101
がきちっと巻架された状態となるだけで、膜状部材10
1は移動しない(図14(b))。そして駆動シャフト
102をもう1回転させると、今度はゆるい状態で従動
シャフト103に巻架された膜状部材101がきちっと
巻架された状態となるただけで、膜状部材101は移動
しない(図14(c))。そして駆動シャフト102を
もう1回転させてはじめて膜状部材101が駆動シャフ
ト102に巻き取られ、膜状部材101が図中右方向に
移動する(図14(d))。
すると、膜状部材101は自身の剛性によって、再び図
14(a)に示すように両シャフトにゆるく巻架された
状態となる(点Aは図14(d)に示す位置である)。
次に、図14(d)の位置にある膜状部材101を図1
4中左方向に移動させるために、駆動シャフト102を
反時計回りに1回転させる場合を考える。ここで、駆動
シャフト102を反時計回りに1回転させるということ
は、膜状部材101を図14(c)の位置にもっていき
たいということである。
示しない前記糸状部材を介して従動シャフト103に伝
わり、従動シャフト103が図中反時計回りに1回転す
る。しかし、膜状部材101は図14(a)に示すよう
に両シャフトにゆるい状態で巻架された状態であるの
で、駆動を反時計回りに1回転させても膜状部材101
は移動しない。つまり膜状部材101は、図14(c)
の位置とはならない。
停止させる場合でも、駆動シャフトを時計回りに回転さ
せて膜状部材を停止させる場合と、駆動シャフトを反時
計回りに回転させて膜状部材を停止させる場合とで、膜
状部材の停止位置が異なる。この原因は、先に述べたよ
うに、駆動シャフトを2回転以上させないと膜状部材が
移動しないということに起因している。つまり駆動シャ
フトの回転位置と膜状部材の位置との間に、図15に示
すようなヒステリシスがあるということに起因してい
る。
膜状部材の停止位置が異なるという問題を防ぐために
は、膜状部材を各シャフトにある程度きつい状態で巻架
して上記ヒステリシスを小さくしなければならない。そ
のために、膜状部材にかかる張力を所定値以上としなけ
ればならない。また、逆に膜状部材にかかる張力があま
り大きいと、膜状部材移動時における膜状部材と他の部
材との間の摺動音が大きくなるという、上記先の出願に
て認識されていなかった別の問題が発生する。
屈曲して配設されているとすると、膜状部材にかかる張
力が大きくなることによって、膜状部材と上記ある部材
との間の密接度が大きくなる。従って、膜状部材が移動
するときにおける膜状部材と前記部材との間の摺動音が
大きくなる。従って、膜状部材移動時における摺動音を
小さくするためには、膜状部材が各シャフトにあまりき
つい状態で巻架されていてはいけない。そのために、膜
状部材にかかる張力を所定値以下としなければならな
い。
過させる開口部が形成された膜状部材を空気通路中で移
動させることによって空気通路の切換を行う空気通路切
換装置において、膜状部材にかかる張力を常に所定範囲
内にすることによって、膜状部材の停止位置の精度を向
上させるとともに、膜状部材の移動時における摺動音を
小さくすることを目的とする。
め、請求項1記載の発明では、回転自在に設けられた第
1の回転軸と、回転自在に設けられた第2の回転軸と、
両端が前記両回転軸に巻架された状態で空気通路中に設
けられ、この空気通路中の空気を通過させる開口部が形
成された可撓性の膜状部材と、前記第1の回転軸を回転
駆動する駆動手段と、前記第1の回転軸と前記第2の回
転軸とに接続され、前記第1の回転軸の回転を前記第2
の回転軸に伝達する回転伝達手段とを備え、前記回転伝
達手段には、前記第1の回転軸または前記第2の回転軸
のうちの少なくとも一方を、前記膜状部材を張る方向に
回転させようとする張力を与える張力付与手段が設けら
れ、前記張力が25Nmm以上80Nmm以下であるこ
とを特徴とする。
記載の空気通路切換装置において、前記張力を25Nm
m以上65Nmm以下とすると更に良い。また請求項3
に記載したように、請求項1または2いずれか記載の空
気通路切換装置において、前記回転伝達手段が、前記第
1の回転軸に連結された第1のプーリーと、前記第2の
回転軸に連結された第2のプーリーと、両端が前記両プ
ーリーに巻架された糸状部材と、前記両プーリーのうち
のいずれか一方と、この一方のプーリーに連結された前
記回転軸とに連結され、前記一方のプーリーとこの一方
のプーリーに連結された前記回転軸とが互いにねじり合
う力を付与するバネ手段とを備え、前記一方のプーリー
が、前記バネ手段を介して、前記一方のプーリーに連結
された前記回転軸に対して回動可能に設けられ、前記張
力付与手段が前記バネ手段であるようにしても良い。
第1の回転軸が膜状部材を巻き取る方向に回転する場合
は、膜状部材は第1の回転軸に巻き取られることによっ
て移動する。また第1の回転軸が膜状部材を送り出す方
向に回転する場合は、第1の回転軸の回転が回転伝達手
段を介して第2の回転軸に伝達し、第2の回転軸が膜状
部材を巻き取る方向に回転する。従って膜状部材は第2
の回転軸に巻き取られることによって移動する。
けられているために、前記両回転軸、膜状部材、駆動手
段、および回転伝達手段を最初に組み付け、その後この
組み付けたものを例えば空調装置の空調ダクトのような
ものに組み付ける場合に、両者の間の組み付け寸法に多
少誤差があっても、この誤差を前記張力付与手段におけ
る張力によって吸収できるので、膜状部材にかかる張力
を常にほぼ一定とすることができる。
れているので、膜状部材が前記両シャフトにある程度き
つい状態で巻架されようになり、これによって第1の回
転軸の回転位置と膜状部材の位置との間のヒステリシス
が3mm以下となる。従って、第1の回転軸の回転方向
による膜状部材の停止位置のずれが許容値以下となる。
ているので、膜状部材がある部材に接する形で屈曲して
配設されていても、膜状部材と上記ある部材との間の密
接度が小さくなり、その結果、膜状部材と前記部材との
間の摺動音が40dB以下となる。従って、膜状部材が
移動するときにおける膜状部材と前記部材との間の摺動
音が許容値以下となる。
力を65Nmm以下とすることによって、膜状部材の操
作力を許容値以下とすることができる。つまり、前記張
力を所定値以下とすることによって、両回転軸が膜状部
材に引っ張られることによって互いに近づこうとする力
が小さく抑えられる。ここで両回転軸が、例えば空調ダ
クトに形成された穴に嵌合される形で空調ダクトに支持
されているとすると、上記のように両回転軸が互いに近
づこうとする力が小さく抑えられることによって、両回
転軸と上記空調ダクトの穴との間の密接度が小さく抑え
られ、両回転軸が回転するときにおける両回転軸と上記
穴との間の摩擦力が小さくなる。
によって、膜状部材の操作力が50Nmm以下となる。
従って、膜状部材の操作力が許容値以下となる。
施例について図1ないし図13を用いて説明する。本実
施例における車両用空調装置は、遠心ファン1aと、遠
心ファン1aを駆動する駆動手段(具体的にはブロワモ
ータ,図示しない)と、遠心ファン1aを収納するブロ
ワケース1bとからなる送風機1を備える。
機1からの空気を車室内に導く空気通路としての空調ダ
クト2が接続されている。この空調ダクト2内には、空
気を冷却する冷却手段としての蒸発器6が配設されると
ともに、この蒸発器6の空気下流側部位には、蒸発器6
からの冷風を加熱する加熱手段としてのヒータコア7が
配設されている。
手段とともに周知の冷凍サイクルを構成する熱交換器で
あり、ヒータコア6は、エンジンを冷却するためのエン
ジン冷却水が内部を流れる熱交換器である。また空調ダ
クト2の空気下流側には、空調空気をフロントガラスの
内面に向かって吹き出すためのデフロスタ吹出口3、空
調空気を車室内乗員の上半身に向かって吹き出すための
フェイス吹出口4、および空調空気を乗員足元に向かっ
て吹き出すためのフット吹出口5が形成されている。そ
して、空調ダクト2にこれら吹出口3〜5が形成される
ことによって、空調ダクト2内に、空調空気がデフロス
タ吹出口3を通る空気通路、空調空気がフェイス吹出口
4を通る空気通路、および空調空気がフット吹出口5を
通る空気通路が形成される。
冷風がヒータコア7を流れる通路である温風通路8と、
蒸発器6からの冷風がヒータコア7をバイパスする通路
であるバイパス通路9とが形成されている。温風通路8
の端部には、本発明でいう第1の回転軸としての駆動シ
ャフト10が、図1紙面垂直方向に空調ダクト2に対し
て回転自在に設けられている。またバイパス通路9の端
部には、本発明でいう第2の回転軸としての従動シャフ
ト11が、図1紙面垂直方向に空調ダクト2に対して回
転自在に設けられている。また駆動シャフト10には、
本発明でいう駆動手段としてのステップモータ13が連
結されており、ステップモータ13の駆動によって駆動
シャフト10が回転するように構成されている。
1のそれぞれには第1プーリーおよび第2プーリーが連
結されるとともに、各プーリーには本発明でいう糸状部
材としてのワイヤの両端が巻架されている。また第2プ
ーリーは、従動シャフト11に対して回動可能に設けら
れ、かつ第2プーリーと従動シャフト11とはバネ手段
によって連結されている。
上記両プーリー、ワイヤ、およびバネ手段の具体的構成
は、フィルムドア19側の回転伝達手段であるプーリ
ー、ワイヤ、およびバネ手段(それぞれ後述する)と同
じであるため、詳細な説明は省略する。上記シャフト1
0には、本発明でいう膜状部材としてのフィルムドア1
2の一端が巻架され、このフィルムドア12の他端は上
記シャフト11に巻架されている。このフィルムドア1
2は可撓性のポリエチレン樹脂より成るもので、上記両
シャフト10,11に巻架されることによって、一定の
張力でもって温風通路8およびバイパス通路9を横切る
ように張設されている。またこのフィルムドア12は、
前記張力によって、ヒータコア7の側面に設けられたヒ
ータコアケース30に押しつけられている。
る開口部(図示しない)が形成されており、フィルムド
ア12が駆動シャフト10と従動シャフト11との間で
移動することによって、上記開口部が温風通路8および
バイパス通路9を開口する割合が変化し、これによって
上記各吹出口3〜5から吹き出される空調空気の温度が
調節される。
の送風機1側端部には、本発明でいう第1の回転軸とし
ての駆動シャフト15が、図1紙面垂直方向に空調ダク
ト2に対して回転自在に設けられている。また、空調ダ
クト2内におけるフット吹出口5のヒータコア7側端部
には、本発明でいう第2の回転軸としての従動シャフト
16が、図1紙面垂直方向に空調ダクト2に対して回転
自在に設けられている。また駆動シャフト15には、本
発明でいう駆動手段としてのステップモータ20が連結
されており、ステップモータ20の駆動によって駆動シ
ャフト15が回転するように構成されている。
吹出口3とフェイス吹出口4との中間位置、およびデフ
ロスタ吹出口3とフット吹出口5との中間位置には、カ
イドローラ軸17,18が、図1紙面垂直方向に空調ダ
クト2に対して回転自在に設けられている。また、両シ
ャフト15,16のそれぞれには、図2に示すように第
1プーリー21および第2プーリー22が連結されると
ともに、各プーリーには本発明でいう糸状部材としての
ワイヤ24の両端が巻架されている。また第2プーリー
22は、従動シャフト16に対して回動可能に設けら
れ、かつ第2プーリー22と従動シャフト16とはバネ
手段25(図3参照)によって連結されている。
24、およびバネ手段25の具体的構成については後述
する。図1に示すように、駆動シャフト15には、本発
明でいう膜状部材としてのフィルムドア19の一端が巻
架され、このフィルムドア19の他端は従動シャフト1
6に巻架されている。このフィルムドア19は可撓性の
ポリエチレン樹脂より成るもので、上記両シャフト1
5,16に巻架されることによって、一定の張力でもっ
て上記各吹出口3〜5に対向した状態で張設されてい
る。
うに、空気を通過させる開口部19a,19bが形成さ
れており、フィルムドア19が駆動シャフト15と従動
シャフト16との間で移動することによって、開口部1
9a,19bがデフロスタ吹出口3、フェイス吹出口
4、フット吹出口5を開閉する状態が変更され、これに
よって吹出モードが選択的に決定される。
ト11の図1中上方部位には、図中実線位置から二点鎖
線位置までの間で回動可能な冷風バイパスドア14が設
けられている。このドア14は最大冷房時に二点鎖線位
置に移動し、蒸発器6からの冷風をフェイス吹出口4に
案内する。また、上記フィルムドア12およびフィルム
ドア19は、図10に示すように、空調ダクト2から所
定寸法C(例えば2〜3mm)離して設けられている。
これによって、フィルムドアの摺動音の低減、フィルム
ドアのほつれ、操作力の低減をはかることができる。な
お、図10において、便宜上、プーリー、ワイヤ、バネ
手段等の図示は省略した。
2、ワイヤ24、およびバネ手段25の具体的構成につ
いて図2ないし図7を用いて説明する。なお、以下説明
する内容は、駆動シャフト10および従動シャフト11
に設けられた第1プーリー、第2プーリー、ワイヤ、お
よびバネ手段の構成と同じである。図2に示すように、
駆動シャフト15の一端部には、ステップモータ20が
連結され、他端部には第1プーリー21がこれと一体の
軸部21aを介して連結されている。また従動シャフト
16には、第2プーリー22が、これとは別部品の連結
軸23を介して連結されており、両プーリー21,22
の間には糸状部材としてのワイヤ24が掛け渡されてい
る。
シャフト15および第1プーリー21が図2中A方向に
回転した場合は、フィルムドア19は駆動シャフト15
によって巻き取られる。このとき、フィルムドア19が
駆動シャフト15に巻き取られることによって、従動シ
ャフト16および第2プーリー22が図2中A方向に回
転する。そして第2プーリー22がA方向に回転するこ
とによって第2プーリー22がワイヤ24を巻き取る。
ャフト15および第1プーリー21が図2中A方向と反
対方向に回転した場合は、第1プーリー21がワイヤ2
4を巻き取る。これによって第2プーリー22および従
動シャフト16がA方向と反対方向に回転し、従動シャ
フト16がフィルムドア19を巻き取る。次に上記連結
軸23と第2プーリー22との連結状態について説明す
る。
形状の主体部23aおよびこれより径小の軸部23bを
一体に有した形状となっている。この連結軸23は、主
体部23aの基端側部分が断面略D字形状に形成されて
おり、この部分を従動シャフト16の端面に形成された
断面略D字形状の穴部16a(図2)に挿入することに
より、従動シャフト16に対して回り止めされた状態で
同軸上に連結される。この場合、主体部23aの基端側
には係合爪23cが形成されており、この係合爪23c
を、従動シャフト16側に穴部16aと連通した状態で
形成された係合穴16bに係合させることによって、連
結軸23の抜け止めを行っている。
の隣接部分には、軸方向に指向したスリット23d(図
5)が形成されており、このスリット23dには、後述
するねじりコイルバネ25(本発明でいうバネ手段)の
一方のフック部25aが入り込み得るようになってい
る。さらに主体部23aにおけるスリット23dと反対
側の位置には、ピン部23eが一体に突出形成されてい
る。
方向に延びる溝部23fにより画定された抜け止め片2
3gが設けられており、この抜け止め片23gは、面取
りが施されることによって断面略D字形状に形成されて
いる。第2プーリー22は、ワイヤ24巻き取り用のド
ラム部26と、このドラム部26と同軸に設けられた円
筒部27とを一体に備えた形状となっており、ドラム部
26の両側にはワイヤ24の外れ防止用フランジ部26
a、26bが形成されている。円筒部27内に形成され
る軸孔部28は、図4および図5に示すように、第2プ
ーリー22を軸方向へ貫通するように設けられており、
連結軸23の主体部23aが回動可能に挿入される径大
部28aと、連結軸23の軸部23bが回動可能に挿入
される径小部28bとを備えた形状となっている。
23が挿入された状態において連結軸23側のピン部2
3eが入り込む切欠部27aが形成されており、この切
欠部27aの両側の立ち上がり部27b,27cに対し
ピン部23eが当接することにより、第2プーリー22
の回動範囲が所定角度内に規制される構成となってい
る。つまり、上記立ち上がり部27b,27cおよびピ
ン部23eにて回動規制手段を構成する。
開口縁部には、弦月形状の壁部28cがフランジ部26
aと面一な状態で形成されており、これにより軸孔部2
8(径小部28b)のフランジ部26a側の開口部(図
6にBで示す)は、連結軸23の抜け止め片23gより
若干大きい略D字形状を呈するようになる。なお、壁部
28cの厚さ寸法(第2プーリー22の軸方向に対応し
た寸法)は、連結軸23が有する溝部23fの幅寸法よ
り若干小さい値に設定されている。
cに対応した位置には、第2プーリー22の軸方向に指
向したスリット22a(図6、図7)が形成されてお
り、このスリット22aには、ねじりコイルバネ25の
フック部25bが入り込み得るようになっている。な
お、スリット22aは、その底部が軸孔部28の径大部
28aの内周面と面一な位置まで延びた形状となってい
る。
26との対応部分には、ワイヤ24の先端に設けられた
球状ストッパ24aが嵌まり込むストッパ受部22bが
設けられているとともに、このストッパ受部22bと連
続するワイヤガイド用スリット22cがドラム部26お
よびフランジ部26a,26bに渡って形成されてい
る。
連結手順について、図8および図9も参照しながら説明
する。まず、連結軸23の軸部23bの周囲にねじりコ
イルバネ25を装着するとともに、ねじりコイルバネ2
5の一方のフック部25aを連結軸23のスリット23
d内に位置させる。次いで、このようにねじりコイルバ
ネ25が装着された状態の連結軸23を、第2プーリー
22の軸孔部28に対し円筒部27側から挿入するとと
もに、このときにおいてねじりコイルバネ25の他方の
フック部25bを第2プーリー22側のスリット22a
内に挿入する。
ク部25a,25bが対応するスリット23d,22a
に挿入された状態では、連結軸23先端の抜け止め片2
3gが軸孔部28の開口縁部に設けられた壁部28cの
裏側に当接するような位置関係(略D字形状に形成され
た軸孔部28の開口部Bと抜け止め片23gとが互いに
一致しない位置関係)に設定されている。
22および連結軸23をねじりコイルバネ25に抗して
相対的に回動操作して、図8(a)に示すように、開口
部Bと抜け止め片23gとを合致させ、この状態で抜け
止め片23gを開口部Bに貫通させ、しかる後に上記相
対回動操作を解除する。なお、図8(a)の位置関係に
ある状態では、第2プーリー22側の切欠部27aと連
結軸23のピン部23eとは図9(a)に示すような位
置関係にある。
より第2プーリー22および連結軸23が相対的に復帰
回動されて、連結軸23の溝部23fに壁部28cが嵌
まり込むようになるため、図8(b)に示すように、抜
け止め片23gの裏側が壁部28cと当接するようにな
り、以て第2プーリー22が抜け止めされた状態で連結
軸23に連結されるようになる。なお、図8(b)の位
置関係にある状態では、切欠部27aとピン部23eと
は図9(b)に示すような位置関係にある。
3を介して従動シャフト16に回動可能な状態で連結さ
れることになり、この場合、その回動可能範囲は、一方
の立ち上がり部27bを連結軸23のピン部23eに当
接させた位置と、他方の立ち上がり部27cをピン部2
3eに当接させた位置との間(図9に角度θで示す範
囲)に規制されるようになる。
込んだ状態にすると、第2プーリー22は図8(c)お
よび図9(c)に示すような位置へ回動されるものであ
り、このときワイヤ24にはT1で示す張力が作用する
ようになり、この張力T1はねじりコイルバネ25のバ
ネ力と釣り合うようになる。つまり、従動シャフト16
には、フィルムドア19を張る方向の張力T1が付与さ
れる。
張力T2が作用した場合には、第2プーリー22は図8
(d)、図9(d)に示す位置まで回動されるようにな
り、このときにはピン部23eおよび立ち上がり部27
c間が当接するようになって、それ以上の回動が規制さ
れるようになる。ここで、本実施例では、フィルムドア
12およびフィルムドア19における上記張力T1が2
5Nmm以上65Nmm以下となるように設定されてい
る。張力T1を上記の範囲に設定することによって、図
11ないし図13に示すように、駆動シャフトの回転位
置とフィルムドアの位置との間に発生する上記ヒステリ
シスが3mm以下になり、さらにフィルムドアの摺動音
が40dB以下となるとともに、フィルムドアの操作力
が50Nmm以下となる。
られることによって、フィルムドア12における温度調
節状態、フィルムドア19における吹出モードを精度良
く設定することができる。また摺動音を小さく抑えられ
ることによって、車室内乗員に不快な感じを与えること
を防ぐことができる。また操作力を小さく抑えられるこ
とによって、上記ステップモータの駆動負荷を小さくす
ることができる。
m以上65Nmm以下となるように設定したが、25N
mm以上80Nmm以下となるように設定しても良い。
この場合、上記実施例に比べて、フィルムドアの操作力
の面で多少性能が落ちるが、ヒステリシス、摺動音の面
で依然効果が発揮される。
る。
示す背面図である。
る。
係を示すグラフである。
すグラフである。
すグラフである。
状態を示す図である。
の関係を示すグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 回転自在に設けられた第1の回転軸と、 回転自在に設けられた第2の回転軸と、 両端が前記両回転軸に巻架された状態で空気通路中に設
けられ、この空気通路中の空気を通過させる開口部が形
成された可撓性の膜状部材と、 前記第1の回転軸を回転駆動する駆動手段と、 前記第1の回転軸と前記第2の回転軸とに接続され、前
記第1の回転軸の回転を前記第2の回転軸に伝達する回
転伝達手段とを備え、 前記回転伝達手段には、前記第1の回転軸または前記第
2の回転軸のうちの少なくとも一方を、前記膜状部材を
張る方向に回転させようとする張力を与える張力付与手
段が設けられ、 前記張力が25Nmm以上80Nmm以下であることを
特徴とする空気通路切換装置。 - 【請求項2】 前記張力が25Nmm以上65Nmm以
下であることを特徴とする請求項1記載の空気通路切換
装置。 - 【請求項3】 前記回転伝達手段が、 前記第1の回転軸に連結された第1のプーリーと、 前記第2の回転軸に連結された第2のプーリーと、 両端が前記両プーリーに巻架された糸状部材と、 前記両プーリーのうちのいずれか一方と、この一方のプ
ーリーに連結された前記回転軸とに連結され、前記一方
のプーリーとこの一方のプーリーに連結された前記回転
軸とが互いにねじり合う力を付与するバネ手段とを備
え、 前記一方のプーリーが、前記バネ手段を介して、前記一
方のプーリーに連結された前記回転軸に対して回動可能
に設けられ、 前記張力付与手段が前記バネ手段であることを特徴とす
る請求項1または2いずれか記載の空気通路切換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12496394A JP3301217B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 空気通路切換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12496394A JP3301217B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 空気通路切換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07329540A JPH07329540A (ja) | 1995-12-19 |
JP3301217B2 true JP3301217B2 (ja) | 2002-07-15 |
Family
ID=14898558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12496394A Expired - Fee Related JP3301217B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 空気通路切換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3301217B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100521394B1 (ko) * | 1998-11-14 | 2005-12-28 | 한라공조주식회사 | 차량공조기의필름도어구동장치 |
JP2000198340A (ja) | 1999-01-07 | 2000-07-18 | Sanden Corp | 車両用空調装置 |
DE102007044382A1 (de) * | 2007-09-17 | 2009-03-19 | Behr Gmbh & Co. Kg | Steuereinrichtung zum Steuern von Luftströmen in Kraftfahrzeugen |
-
1994
- 1994-06-07 JP JP12496394A patent/JP3301217B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07329540A (ja) | 1995-12-19 |
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