JPH08282244A - 空気通路切換装置 - Google Patents
空気通路切換装置Info
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- JPH08282244A JPH08282244A JP9338395A JP9338395A JPH08282244A JP H08282244 A JPH08282244 A JP H08282244A JP 9338395 A JP9338395 A JP 9338395A JP 9338395 A JP9338395 A JP 9338395A JP H08282244 A JPH08282244 A JP H08282244A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 可撓性の膜状部材を常に張った状態で移動さ
せることができ、しかもケースへの組付が一人でも簡単
に行えるような空気通路切換装置とする。 【構成】 駆動シャフト17に第1減速ギア31を接続
し、従動シャフト18に第2減速ギア32を接続し、こ
れらの減速ギア31、32に、金属製のロッド33の両
端を挿嵌する構成とする。この場合、組付時に、従来の
ようにワイヤを巻くという作業がいらなくなるので、一
人でも簡単に組付けることができ、かつ組付後には吹出
モード切換ドア20を張った状態で移動させることがで
きる。さらに、ロッド33に折れ曲がり部33cを形成
すると、吹出モード切換ドア20に常に一定のテンショ
ンをかけることができる。
せることができ、しかもケースへの組付が一人でも簡単
に行えるような空気通路切換装置とする。 【構成】 駆動シャフト17に第1減速ギア31を接続
し、従動シャフト18に第2減速ギア32を接続し、こ
れらの減速ギア31、32に、金属製のロッド33の両
端を挿嵌する構成とする。この場合、組付時に、従来の
ようにワイヤを巻くという作業がいらなくなるので、一
人でも簡単に組付けることができ、かつ組付後には吹出
モード切換ドア20を張った状態で移動させることがで
きる。さらに、ロッド33に折れ曲がり部33cを形成
すると、吹出モード切換ドア20に常に一定のテンショ
ンをかけることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気を通過させる開口
部が形成された可撓性の膜状部材を空気通路中で移動さ
せることによって、空気通路の切換を行う空気通路切換
装置に関し、例えば空調装置に用いると好適なものであ
る。
部が形成された可撓性の膜状部材を空気通路中で移動さ
せることによって、空気通路の切換を行う空気通路切換
装置に関し、例えば空調装置に用いると好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】上記のような空気通路切換装置を車両用
空調装置に適用したものが、例えば特開平5−1573
45号公報に開示されている。この従来技術を図14に
示すと、空調ケース(図示しない)内に回転自在に支持
された駆動シャフト101(第1の回転軸)と従動シャ
フト102(第2の回転軸)のそれぞれに、空気を通過
させる開口部103が形成された可撓性のフィルム10
4(膜状部材)の両端が巻回されている。
空調装置に適用したものが、例えば特開平5−1573
45号公報に開示されている。この従来技術を図14に
示すと、空調ケース(図示しない)内に回転自在に支持
された駆動シャフト101(第1の回転軸)と従動シャ
フト102(第2の回転軸)のそれぞれに、空気を通過
させる開口部103が形成された可撓性のフィルム10
4(膜状部材)の両端が巻回されている。
【0003】さらに、これら各シャフト101、102
の長手方向先端部に、シャフトと同軸上にプーリー10
5、106が連結されるとともに、可撓性のワイヤ10
7の両端が、これら各プーリー105、106に、フィ
ルム104のシャフトへの巻回方向とは逆方向に巻回さ
れている。そして、上記各シャフト101、102のう
ちの駆動シャフト101側のみに、この駆動シャフト1
01を駆動する駆動手段108(例えばモータ)を設
け、この駆動手段108にて駆動シャフト101を正逆
両方向に駆動することによって、フィルム104を正逆
両方向に移動させるようにしている。
の長手方向先端部に、シャフトと同軸上にプーリー10
5、106が連結されるとともに、可撓性のワイヤ10
7の両端が、これら各プーリー105、106に、フィ
ルム104のシャフトへの巻回方向とは逆方向に巻回さ
れている。そして、上記各シャフト101、102のう
ちの駆動シャフト101側のみに、この駆動シャフト1
01を駆動する駆動手段108(例えばモータ)を設
け、この駆動手段108にて駆動シャフト101を正逆
両方向に駆動することによって、フィルム104を正逆
両方向に移動させるようにしている。
【0004】すなわち、駆動シャフト101がフィルム
104を巻き取る方向(図中矢印A方向)に回転すると
きは、この駆動シャフト101がフィルム104を直接
巻き取るので、このときフィルム104は正方向(図中
矢印B方向)に移動する。逆に、駆動シャフト101が
フィルム104を送り出す方向に回転するときは、駆動
シャフト101に連結されたプーリー105がワイヤ1
07を巻き取り、これによって、従動シャフト102が
フィルム104を巻き取る方向(図中矢印C方向)に回
転する。このとき、この従動シャフト102がフィルム
104を巻き取るので、このときフィルム104は逆方
向(図中矢印D方向)に移動する。
104を巻き取る方向(図中矢印A方向)に回転すると
きは、この駆動シャフト101がフィルム104を直接
巻き取るので、このときフィルム104は正方向(図中
矢印B方向)に移動する。逆に、駆動シャフト101が
フィルム104を送り出す方向に回転するときは、駆動
シャフト101に連結されたプーリー105がワイヤ1
07を巻き取り、これによって、従動シャフト102が
フィルム104を巻き取る方向(図中矢印C方向)に回
転する。このとき、この従動シャフト102がフィルム
104を巻き取るので、このときフィルム104は逆方
向(図中矢印D方向)に移動する。
【0005】このように、開口部103が形成されたフ
ィルム104を正逆両方向に移動できるように構成する
ことによって、車室内への吹出空気通路を自由に変更で
きるようにしている。
ィルム104を正逆両方向に移動できるように構成する
ことによって、車室内への吹出空気通路を自由に変更で
きるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
空気通路切換装置を、組付作業者が手で空調ケースに組
付ける場合、 フィルム104の両端を駆動シャフト101と従動シ
ャフト102とに接続した後、これら各シャフト10
1、102を空調ケース内に回転自在に支持する。 これら各シャフト101、102を空調ケース内に支
持した状態で、フィルム104を一方のシャフト(例え
ばシャフト102)に一杯に巻く。 このシャフト102を一方の手で保持したまま、他方
の手で、予めワイヤ107の両端が接続されたプーリー
105、106のうちの一方106をシャフト102に
固定させる(例えば、プーリー106のDカット突起部
106aを、シャフト102のDカット孔部102aに
嵌合させる)。 シャフト102を一方の手で支持したまま、もう一方
のプーリー105を他方の手で回しながら、このプーリ
ー105にワイヤ107を一杯に巻く。 ワイヤ107をプーリー105に一杯に巻いたら、こ
のプーリー105をシャフト101に固定させる(例え
ば、プーリー105のDカット突起部105aを、シャ
フト101のDカット孔部101aに嵌合させる)。 という順序で組付けることが考えられる。
空気通路切換装置を、組付作業者が手で空調ケースに組
付ける場合、 フィルム104の両端を駆動シャフト101と従動シ
ャフト102とに接続した後、これら各シャフト10
1、102を空調ケース内に回転自在に支持する。 これら各シャフト101、102を空調ケース内に支
持した状態で、フィルム104を一方のシャフト(例え
ばシャフト102)に一杯に巻く。 このシャフト102を一方の手で保持したまま、他方
の手で、予めワイヤ107の両端が接続されたプーリー
105、106のうちの一方106をシャフト102に
固定させる(例えば、プーリー106のDカット突起部
106aを、シャフト102のDカット孔部102aに
嵌合させる)。 シャフト102を一方の手で支持したまま、もう一方
のプーリー105を他方の手で回しながら、このプーリ
ー105にワイヤ107を一杯に巻く。 ワイヤ107をプーリー105に一杯に巻いたら、こ
のプーリー105をシャフト101に固定させる(例え
ば、プーリー105のDカット突起部105aを、シャ
フト101のDカット孔部101aに嵌合させる)。 という順序で組付けることが考えられる。
【0007】ここで上記は片手で行うので、図15
(a)のように、ワイヤ107をプーリー105の円柱
状面105aに沿って、図中右側から左側あるいは左側
から右側に順番にきれいに巻こうとしても、結果的に図
15(b)のように雑に巻かれてしまうことがある。こ
の場合、以下のような問題が生ずる。まず、図15
(a)のような巻き方でワイヤをプーリー105に所定
回数巻いたら、ワイヤ105を張った状態で、プーリー
105のDカット突起部105aとシャフト101のD
カット孔部101aとを嵌合できるとする。
(a)のように、ワイヤ107をプーリー105の円柱
状面105aに沿って、図中右側から左側あるいは左側
から右側に順番にきれいに巻こうとしても、結果的に図
15(b)のように雑に巻かれてしまうことがある。こ
の場合、以下のような問題が生ずる。まず、図15
(a)のような巻き方でワイヤをプーリー105に所定
回数巻いたら、ワイヤ105を張った状態で、プーリー
105のDカット突起部105aとシャフト101のD
カット孔部101aとを嵌合できるとする。
【0008】このとき、ワイヤ107が図15(b)の
ように巻かれてしまうと、ワイヤ107を上記所定回数
巻いたときには、図15(a)の場合に比べて、プーリ
ー105に巻かれるワイヤ107の量が多くなるため、
上記Dカット突起部105aが上記Dカット孔部101
aに届かなくなり、このDカット突起部105aとDカ
ット孔部101aとを嵌合できなくなる。
ように巻かれてしまうと、ワイヤ107を上記所定回数
巻いたときには、図15(a)の場合に比べて、プーリ
ー105に巻かれるワイヤ107の量が多くなるため、
上記Dカット突起部105aが上記Dカット孔部101
aに届かなくなり、このDカット突起部105aとDカ
ット孔部101aとを嵌合できなくなる。
【0009】逆に言うと、Dカット突起部105aとD
カット孔部101aとを嵌合させようとすると、ワイヤ
107がたるんでしまう。このようにワイヤ107がた
るんでしまうということは、シャフト101の回転すな
わちプーリー105の回転がすぐにプーリー106、シ
ャフト102に伝わらないということであり、その結
果、ワイヤ107もフィルム104もともにたるんでし
まう。
カット孔部101aとを嵌合させようとすると、ワイヤ
107がたるんでしまう。このようにワイヤ107がた
るんでしまうということは、シャフト101の回転すな
わちプーリー105の回転がすぐにプーリー106、シ
ャフト102に伝わらないということであり、その結
果、ワイヤ107もフィルム104もともにたるんでし
まう。
【0010】それに対して、プーリー105のDカット
突起部105aの形状を、例えば複数の凹凸を有するギ
ア形状に変更し、これに合わせてシャフト101のDカ
ット孔部101aの形状も、上記ギア形状と嵌合するギ
ア形状に変更すれば、ワイヤ107が図15(b)のよ
うに巻かれても、ワイヤ107を張った状態でシャフト
101にプーリー105を嵌合、固定させることができ
る。
突起部105aの形状を、例えば複数の凹凸を有するギ
ア形状に変更し、これに合わせてシャフト101のDカ
ット孔部101aの形状も、上記ギア形状と嵌合するギ
ア形状に変更すれば、ワイヤ107が図15(b)のよ
うに巻かれても、ワイヤ107を張った状態でシャフト
101にプーリー105を嵌合、固定させることができ
る。
【0011】しかしこの場合、組付時に問題は無かった
としても、組付後において問題が発生する。つまり、空
調ケースに組み付けた空気通路切換装置を実際に使用し
ていくと、図15(b)の状態で巻かれていたワイヤ1
07はそのうちに図15(a)の状態で安定する。この
とき、ワイヤ107はたるんだ状態となってしまう。こ
うなってしまうと、上述したようにワイヤ107もフィ
ルム104もともにたるんでしまう。
としても、組付後において問題が発生する。つまり、空
調ケースに組み付けた空気通路切換装置を実際に使用し
ていくと、図15(b)の状態で巻かれていたワイヤ1
07はそのうちに図15(a)の状態で安定する。この
とき、ワイヤ107はたるんだ状態となってしまう。こ
うなってしまうと、上述したようにワイヤ107もフィ
ルム104もともにたるんでしまう。
【0012】以上説明したように、上記従来の空気通路
切換装置では、その組付時においては、ワイヤ107を
図15(a)のように巻かなければならなかった。しか
し実際には、ワイヤ107をプーリー105に巻くとき
には、この作業を片手でやらなければならず、ワイヤ1
07を図15(a)のようにきれいに巻くのは非常に困
難である。
切換装置では、その組付時においては、ワイヤ107を
図15(a)のように巻かなければならなかった。しか
し実際には、ワイヤ107をプーリー105に巻くとき
には、この作業を片手でやらなければならず、ワイヤ1
07を図15(a)のようにきれいに巻くのは非常に困
難である。
【0013】そこで本発明は上記問題に鑑み、空気を通
過させる開口部が形成された可撓性の膜状部材の両端
を、ケースに回転自在に支持された第1の回転軸と第2
の回転軸とに接続し、このうちの第1の回転軸側のみに
設けた駆動手段を駆動して膜状部材を移動させることに
よって、ケース内での空気通路を切り換えるように構成
された空気通路切換装置において、前記膜状部材を常に
張った状態で移動させることができ、しかもこの空気通
路切換装置のケースへの組付が一人でも簡単に行えるよ
うな構成とすることを目的とする。
過させる開口部が形成された可撓性の膜状部材の両端
を、ケースに回転自在に支持された第1の回転軸と第2
の回転軸とに接続し、このうちの第1の回転軸側のみに
設けた駆動手段を駆動して膜状部材を移動させることに
よって、ケース内での空気通路を切り換えるように構成
された空気通路切換装置において、前記膜状部材を常に
張った状態で移動させることができ、しかもこの空気通
路切換装置のケースへの組付が一人でも簡単に行えるよ
うな構成とすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、空気通路を構成するケー
ス(1)と、このケース(1)に回転自在に支持された
第1の回転軸(17)と、前記ケース(1)に回転自在
に支持された第2の回転軸(18)と、両端が前記両回
転軸(17、18)に巻回された状態で前記ケース
(1)内に張設されるとともに、空気を通過させる開口
部(20a〜20c)が形成された可撓性の膜状部材
(20)と、前記第1の回転軸(17)に接続され、こ
の第1の回転軸(17)の回転に伴って変位するように
設けられた第1の変位部材(31、36、51)と、前
記第2の回転軸(18)に接続され、この第2の回転軸
(18)の回転に伴って変位するように設けられた第2
の変位部材(32、40、52)と、前記第1の回転軸
(17)を回転駆動する駆動手段(34〜36)と、一
端(33b)が前記第1の変位部材(31、36、5
1)に挿嵌されるとともに、他端(33a)が前記第2
の変位部材(32、40、52)に挿嵌された棒部材
(33)とを備え、前記駆動手段(34〜36)による
前記第1の回転軸(17)の回転が、前記第1の変位部
材(31、36、51)、前記棒部材(33)、および
前記第2の変位部材(32、40、52)を介して、前
記第2の回転軸(18)に伝達するように構成された空
気通路切換装置を特徴とする。
め、請求項1記載の発明では、空気通路を構成するケー
ス(1)と、このケース(1)に回転自在に支持された
第1の回転軸(17)と、前記ケース(1)に回転自在
に支持された第2の回転軸(18)と、両端が前記両回
転軸(17、18)に巻回された状態で前記ケース
(1)内に張設されるとともに、空気を通過させる開口
部(20a〜20c)が形成された可撓性の膜状部材
(20)と、前記第1の回転軸(17)に接続され、こ
の第1の回転軸(17)の回転に伴って変位するように
設けられた第1の変位部材(31、36、51)と、前
記第2の回転軸(18)に接続され、この第2の回転軸
(18)の回転に伴って変位するように設けられた第2
の変位部材(32、40、52)と、前記第1の回転軸
(17)を回転駆動する駆動手段(34〜36)と、一
端(33b)が前記第1の変位部材(31、36、5
1)に挿嵌されるとともに、他端(33a)が前記第2
の変位部材(32、40、52)に挿嵌された棒部材
(33)とを備え、前記駆動手段(34〜36)による
前記第1の回転軸(17)の回転が、前記第1の変位部
材(31、36、51)、前記棒部材(33)、および
前記第2の変位部材(32、40、52)を介して、前
記第2の回転軸(18)に伝達するように構成された空
気通路切換装置を特徴とする。
【0015】また請求項2記載の発明では、請求項1記
載の空気通路切換装置において、前記第1の変位部材お
よび前記第2の変位部材のうちの少なくとも一方が減速
ギア(31、32)で構成されたことを特徴とする。ま
た請求項3記載の発明では、請求項2記載の空気通路切
換装置において、前記第1の変位部材および前記第2の
変位部材の両方が前記減速ギア(31、32)で構成さ
れたことを特徴とする。
載の空気通路切換装置において、前記第1の変位部材お
よび前記第2の変位部材のうちの少なくとも一方が減速
ギア(31、32)で構成されたことを特徴とする。ま
た請求項3記載の発明では、請求項2記載の空気通路切
換装置において、前記第1の変位部材および前記第2の
変位部材の両方が前記減速ギア(31、32)で構成さ
れたことを特徴とする。
【0016】また請求項4記載の発明では、請求項1な
いし3いずれか1つ記載の空気通路切換装置において、
前記棒部材(33)が伸縮自在に構成されたことを特徴
とする。また請求項5記載の発明では、請求項4記載の
空気通路切換装置において、前記棒部材(33)は、そ
の一部に折れ曲がり部(33c)が形成され、この折れ
曲がり部(33c)にて伸縮自在に構成されたことを特
徴とする。
いし3いずれか1つ記載の空気通路切換装置において、
前記棒部材(33)が伸縮自在に構成されたことを特徴
とする。また請求項5記載の発明では、請求項4記載の
空気通路切換装置において、前記棒部材(33)は、そ
の一部に折れ曲がり部(33c)が形成され、この折れ
曲がり部(33c)にて伸縮自在に構成されたことを特
徴とする。
【0017】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施例の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
する実施例の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0018】
【発明の作用効果】請求項1ないし5記載の発明の空気
通路切換装置によれば、棒部材の両端が、第1の回転軸
に接続された第1の変位部材と、第2の回転軸に接続さ
れた第2の変位部材とに挿嵌された構成であるため、組
付作業者は、この空気通路切換装置の組付を簡単に行う
ことができる。
通路切換装置によれば、棒部材の両端が、第1の回転軸
に接続された第1の変位部材と、第2の回転軸に接続さ
れた第2の変位部材とに挿嵌された構成であるため、組
付作業者は、この空気通路切換装置の組付を簡単に行う
ことができる。
【0019】そしてこの構成によると、駆動手段が第1
の回転軸を回転駆動して、この第1の回転軸が膜状部材
を送り出すときには、この第1の回転軸の回転が第1の
変位部材の変位に変換される。そしてこの第1の変位部
材の変位に伴って棒部材も変位し、さらにこの棒部材の
変位に伴って第2の変位部材も変位する。そしてこの第
2の変位部材の変位が第2の回転軸における回転に変換
され、第2の回転軸において膜状部材の巻き取りが行わ
れる。
の回転軸を回転駆動して、この第1の回転軸が膜状部材
を送り出すときには、この第1の回転軸の回転が第1の
変位部材の変位に変換される。そしてこの第1の変位部
材の変位に伴って棒部材も変位し、さらにこの棒部材の
変位に伴って第2の変位部材も変位する。そしてこの第
2の変位部材の変位が第2の回転軸における回転に変換
され、第2の回転軸において膜状部材の巻き取りが行わ
れる。
【0020】このうち請求項2または3記載の発明で
は、第1の変位部材および第2の変位部材のうちの少な
くとも一方を減速ギアで構成している。従って、空気通
路内での膜状部材の移動量が多く、この移動のために回
転軸の回転量が多くなるような場合でも、この回転軸に
接続された上記減速ギアは、この回転軸の回転量よりも
少なくなるので、この減速ギアに挿嵌された棒部材自体
の変位量も少なくなる。従って、減速ギアおよび棒部材
を自由に移動させるためのスペースを小さくすることが
できる。
は、第1の変位部材および第2の変位部材のうちの少な
くとも一方を減速ギアで構成している。従って、空気通
路内での膜状部材の移動量が多く、この移動のために回
転軸の回転量が多くなるような場合でも、この回転軸に
接続された上記減速ギアは、この回転軸の回転量よりも
少なくなるので、この減速ギアに挿嵌された棒部材自体
の変位量も少なくなる。従って、減速ギアおよび棒部材
を自由に移動させるためのスペースを小さくすることが
できる。
【0021】また請求項4または5記載の発明のように
構成することによって、以下の述べるような、第1の変
位部材の変位量と第2の変位部材の変位量との差を有効
に吸収できる。すなわち、例えば図13に示すように、
第1の回転軸17に膜状部材20が一杯に巻回されてい
て、かつ第2の回転軸18には膜状部材20が全く巻回
されていない状態から、第1の回転軸17が図中反時計
回りに1回転して、膜状部材20が図13の矢印E方向
に所定量だけ送り出されたとする。このとき、膜状部材
20をたるませないで移動させるためには、第2の回転
軸18は膜状部材20を前記所定量だけ巻き取れば良
い。
構成することによって、以下の述べるような、第1の変
位部材の変位量と第2の変位部材の変位量との差を有効
に吸収できる。すなわち、例えば図13に示すように、
第1の回転軸17に膜状部材20が一杯に巻回されてい
て、かつ第2の回転軸18には膜状部材20が全く巻回
されていない状態から、第1の回転軸17が図中反時計
回りに1回転して、膜状部材20が図13の矢印E方向
に所定量だけ送り出されたとする。このとき、膜状部材
20をたるませないで移動させるためには、第2の回転
軸18は膜状部材20を前記所定量だけ巻き取れば良
い。
【0022】このとき、第2の回転軸18が膜状部材2
0を前記所定量巻き取るのためには、第2の回転軸18
は、第1の回転軸17が1回転したのとは異なり、1回
転以上しなければならない。なぜなら、図13の状態に
おいて、第1の回転軸17には膜状部材20が一杯に巻
回されているために、膜状部材20の厚みを考慮した上
での径が大きいのに対し、第2の回転軸18には膜状部
材20が全く巻回されていないために、第1の回転軸1
7に比べて、前記膜状部材20の厚みの分だけその径が
小さい。
0を前記所定量巻き取るのためには、第2の回転軸18
は、第1の回転軸17が1回転したのとは異なり、1回
転以上しなければならない。なぜなら、図13の状態に
おいて、第1の回転軸17には膜状部材20が一杯に巻
回されているために、膜状部材20の厚みを考慮した上
での径が大きいのに対し、第2の回転軸18には膜状部
材20が全く巻回されていないために、第1の回転軸1
7に比べて、前記膜状部材20の厚みの分だけその径が
小さい。
【0023】従って、膜状部材20の厚みを考慮した径
の大きい第1の回転軸17が1回転したときに送り出さ
れる膜状部材20の量(上記所定量)を第2の回転軸1
8が巻き取るためには、この1回転よりも多い回転量を
回転しなければならないからである。このように、膜状
部材をたるませないで移動させようとすると、第1の回
転軸と第2の回転軸との間で回転量の差が生じる。とい
うことはつまり、第1の変位部材と第2変位部材との間
においても、その変位量に差が生じる。
の大きい第1の回転軸17が1回転したときに送り出さ
れる膜状部材20の量(上記所定量)を第2の回転軸1
8が巻き取るためには、この1回転よりも多い回転量を
回転しなければならないからである。このように、膜状
部材をたるませないで移動させようとすると、第1の回
転軸と第2の回転軸との間で回転量の差が生じる。とい
うことはつまり、第1の変位部材と第2変位部材との間
においても、その変位量に差が生じる。
【0024】そこで本発明は、棒部材を伸縮自在に構成
することによって、上記第1、第2の変位部材の間に変
位量差が生じたときには、この棒部材が伸縮することに
よって、この変位量差を吸収する。これによって、膜状
部材がたるんだり、逆に張りすぎた状態となることな
く、膜状部材の移動を行うことができる。
することによって、上記第1、第2の変位部材の間に変
位量差が生じたときには、この棒部材が伸縮することに
よって、この変位量差を吸収する。これによって、膜状
部材がたるんだり、逆に張りすぎた状態となることな
く、膜状部材の移動を行うことができる。
【0025】
【実施例】次に、本発明を自動車用空調装置として適用
した第1実施例を図1〜9に基づいて説明する。図1は
本実施例の通風系の全体構成図である。空調ケース1に
は開口部2が形成されており、この開口部2には送風機
を収納した送風ユニット(図示しない)が紙面手前側に
設けられ、前記送風機が駆動することによって、空調ケ
ース1内に空気流が発生する。
した第1実施例を図1〜9に基づいて説明する。図1は
本実施例の通風系の全体構成図である。空調ケース1に
は開口部2が形成されており、この開口部2には送風機
を収納した送風ユニット(図示しない)が紙面手前側に
設けられ、前記送風機が駆動することによって、空調ケ
ース1内に空気流が発生する。
【0026】空調ケース1内には、その空気上流側から
順に蒸発器3、ヒータコア4が設けられている。この蒸
発器3は、図示しない圧縮機、凝縮器、減圧手段ととも
に周知の冷凍サイクルを構成する熱交換器であり、空調
ケース1内の空気を冷却する。またヒータコア4は、内
部をエンジン冷却水が流れる熱交換器であり、空調ケー
ス1内の空気を加熱する。
順に蒸発器3、ヒータコア4が設けられている。この蒸
発器3は、図示しない圧縮機、凝縮器、減圧手段ととも
に周知の冷凍サイクルを構成する熱交換器であり、空調
ケース1内の空気を冷却する。またヒータコア4は、内
部をエンジン冷却水が流れる熱交換器であり、空調ケー
ス1内の空気を加熱する。
【0027】空調ケース1の空気下流端には図示しない
複数の取出口が形成され、この各取出口の下流側に、空
調空気を車室内の各場所に向けて吹き出されるための各
ダクト5〜10が設けられている。このうちダクト5の
先端部には、空調空気を車室内フロントガラス内面に向
けて吹き出すための図示しないデフロスタ吹出口が形成
され、ダクト6の先端部には、空調空気を前席乗員の中
央上半身に向けて吹き出すための図示しないセンターフ
ェイス吹出口が形成され、ダクト7の先端部には、空調
空気を前席乗員のサイドガラス側上半身に向けて吹き出
すための図示しないサイドフェイス吹出口が形成されて
いる。
複数の取出口が形成され、この各取出口の下流側に、空
調空気を車室内の各場所に向けて吹き出されるための各
ダクト5〜10が設けられている。このうちダクト5の
先端部には、空調空気を車室内フロントガラス内面に向
けて吹き出すための図示しないデフロスタ吹出口が形成
され、ダクト6の先端部には、空調空気を前席乗員の中
央上半身に向けて吹き出すための図示しないセンターフ
ェイス吹出口が形成され、ダクト7の先端部には、空調
空気を前席乗員のサイドガラス側上半身に向けて吹き出
すための図示しないサイドフェイス吹出口が形成されて
いる。
【0028】また上記ダクト8の先端部には、空調空気
を後席乗員の上半身に向けて吹き出すための図示しない
リアフェイス吹出口が形成され、ダクト9の先端部に
は、空調空気を前席乗員足元に向けて吹き出すための図
示しないフロントフット吹出口が形成され、ダクト10
の先端部には、空調空気を後席乗員足元に向けて吹き出
すための図示しないリアフット吹出口が形成されてい
る。
を後席乗員の上半身に向けて吹き出すための図示しない
リアフェイス吹出口が形成され、ダクト9の先端部に
は、空調空気を前席乗員足元に向けて吹き出すための図
示しないフロントフット吹出口が形成され、ダクト10
の先端部には、空調空気を後席乗員足元に向けて吹き出
すための図示しないリアフット吹出口が形成されてい
る。
【0029】空調ケース1内には、第1駆動シャフト1
1と第1従動シャフト12が、空調ケース1に対して回
転自在に支持されている。この第1駆動シャフト11お
よび第1従動シャフト12には、可撓性の膜状部材で構
成されたエアミックスドア13の両端が固定および巻回
されている。そしてエアミックスドア13は、この第1
駆動シャフト11とヒータコア4の側面と第1従動シャ
フト12とによって、空気がヒータコア4を通る温風通
路14と、ヒータコア4をバイパスするバイパス通路1
5、16とをそれぞれ横切るようにして張設されてい
る。
1と第1従動シャフト12が、空調ケース1に対して回
転自在に支持されている。この第1駆動シャフト11お
よび第1従動シャフト12には、可撓性の膜状部材で構
成されたエアミックスドア13の両端が固定および巻回
されている。そしてエアミックスドア13は、この第1
駆動シャフト11とヒータコア4の側面と第1従動シャ
フト12とによって、空気がヒータコア4を通る温風通
路14と、ヒータコア4をバイパスするバイパス通路1
5、16とをそれぞれ横切るようにして張設されてい
る。
【0030】上記第1駆動シャフト11はその駆動手段
によって駆動され、この第1駆動シャフト11の回転は
回転伝達機構を介して第1従動シャフト12に伝達され
る。なお、上記駆動手段および回転伝達機構の構成は、
後述する第2駆動シャフト17側の駆動手段および回転
伝達機構の構成と同じであるため、ここではその説明は
省略する。
によって駆動され、この第1駆動シャフト11の回転は
回転伝達機構を介して第1従動シャフト12に伝達され
る。なお、上記駆動手段および回転伝達機構の構成は、
後述する第2駆動シャフト17側の駆動手段および回転
伝達機構の構成と同じであるため、ここではその説明は
省略する。
【0031】また、エアミックスドア13には空気を通
過させるための図示しない開口部が形成されており、上
記ステップモータで第1駆動シャフト11を正逆両方向
に回転させて上記開口部を任意の位置で停止させること
によって、上記各通路14〜16を通る空気量が調節さ
れる。また空調ケース1内には、第2駆動シャフト17
と第2従動シャフト18と中間シャフト19が、空調ケ
ース1に対して回転自在に支持されている。この第2駆
動シャフト17および第2従動シャフト18には、可撓
性の膜状部材で構成された吹出モード切換ドア20の両
端が固定および巻回されている。そして吹出モード切換
ドア20は、第2駆動シャフト17と中間シャフト19
と第2従動シャフト18とによって、前記各取出口の空
気上流側壁面と対向するようにして張設されている。
過させるための図示しない開口部が形成されており、上
記ステップモータで第1駆動シャフト11を正逆両方向
に回転させて上記開口部を任意の位置で停止させること
によって、上記各通路14〜16を通る空気量が調節さ
れる。また空調ケース1内には、第2駆動シャフト17
と第2従動シャフト18と中間シャフト19が、空調ケ
ース1に対して回転自在に支持されている。この第2駆
動シャフト17および第2従動シャフト18には、可撓
性の膜状部材で構成された吹出モード切換ドア20の両
端が固定および巻回されている。そして吹出モード切換
ドア20は、第2駆動シャフト17と中間シャフト19
と第2従動シャフト18とによって、前記各取出口の空
気上流側壁面と対向するようにして張設されている。
【0032】上記第2駆動シャフト17はその駆動手段
によって駆動され、この第2駆動シャフト17の回転は
回転伝達手段によって第2従動シャフト18に伝達され
る。なお、この第2駆動シャフト17側の駆動手段およ
び回転伝達機構については、図3〜7を用いて後述す
る。また、吹出モード切換ドア20には、図2に示すよ
うに、空気を通過させるための開口部20a〜20cが
形成されており、上記駆動手段で第2駆動シャフト17
を正逆両方向に回転させて開口部20a〜20cを任意
の位置で停止させることによって、吹出モードが切り換
えられる。
によって駆動され、この第2駆動シャフト17の回転は
回転伝達手段によって第2従動シャフト18に伝達され
る。なお、この第2駆動シャフト17側の駆動手段およ
び回転伝達機構については、図3〜7を用いて後述す
る。また、吹出モード切換ドア20には、図2に示すよ
うに、空気を通過させるための開口部20a〜20cが
形成されており、上記駆動手段で第2駆動シャフト17
を正逆両方向に回転させて開口部20a〜20cを任意
の位置で停止させることによって、吹出モードが切り換
えられる。
【0033】さらに空調ケース1内には、冷風を直接ダ
クト6、7側に導く冷風バイパス通路21が形成される
とともに、この冷風バイパス通路21を開閉する冷風バ
イパスドア22が設けられている。この冷風バイパスド
ア22は、エアミックスドアの上記開口部が温風通路1
4を全閉してバイパス通路15、16を全開するマック
スクール時に冷風バイパス通路21を開く。
クト6、7側に導く冷風バイパス通路21が形成される
とともに、この冷風バイパス通路21を開閉する冷風バ
イパスドア22が設けられている。この冷風バイパスド
ア22は、エアミックスドアの上記開口部が温風通路1
4を全閉してバイパス通路15、16を全開するマック
スクール時に冷風バイパス通路21を開く。
【0034】ところで、上記回転伝達機構は図3に示す
構成となっている。以下、この回転伝達機構の組付順序
を説明しながら、この回転伝達機構の構成について詳細
に説明する。なお、第1駆動シャフト11側の回転伝達
機構の構成は、第2駆動シャフト17側の回転伝達機構
と同じであるため、ここでは第2駆動シャフト17側に
ついてのみ説明する。また、図3においては空調ケース
1の図示を省略した。
構成となっている。以下、この回転伝達機構の組付順序
を説明しながら、この回転伝達機構の構成について詳細
に説明する。なお、第1駆動シャフト11側の回転伝達
機構の構成は、第2駆動シャフト17側の回転伝達機構
と同じであるため、ここでは第2駆動シャフト17側に
ついてのみ説明する。また、図3においては空調ケース
1の図示を省略した。
【0035】まず、図4(a)に示すように、断面D字
状のDカット孔部17a、17bが両端に形成された第
2駆動シャフト17と、図4(b)に示すように、第2
駆動シャフト17と同じ形状をなす第2従動シャフト1
8とに、吹出モード切換ドア20の両端を接続する。そ
して、これらの接続体を空調ケース1内に入れ、予め空
調ケース1に形成された一対の第2駆動シャフト用孔部
(図示しない)と、第2駆動シャフト17のDカット孔
部17a、17bとの位置を合わせる。そして、空調ケ
ース1の外から、図4(c)に示すシャフト17cのD
カット突起部17dを、上記第2駆動シャフト用孔部を
介してDカット孔部17aに嵌合、固定するとともに、
シャフト17f(図3参照)のDカット突起部(図示し
ない)を、上記第2駆動シャフト用孔部を介してDカッ
ト孔部17bに嵌合、固定する。なお、上記シャフト1
7cの先端部には、図4(c)に示すように断面D字状
のDカット孔部17gが形成されている。
状のDカット孔部17a、17bが両端に形成された第
2駆動シャフト17と、図4(b)に示すように、第2
駆動シャフト17と同じ形状をなす第2従動シャフト1
8とに、吹出モード切換ドア20の両端を接続する。そ
して、これらの接続体を空調ケース1内に入れ、予め空
調ケース1に形成された一対の第2駆動シャフト用孔部
(図示しない)と、第2駆動シャフト17のDカット孔
部17a、17bとの位置を合わせる。そして、空調ケ
ース1の外から、図4(c)に示すシャフト17cのD
カット突起部17dを、上記第2駆動シャフト用孔部を
介してDカット孔部17aに嵌合、固定するとともに、
シャフト17f(図3参照)のDカット突起部(図示し
ない)を、上記第2駆動シャフト用孔部を介してDカッ
ト孔部17bに嵌合、固定する。なお、上記シャフト1
7cの先端部には、図4(c)に示すように断面D字状
のDカット孔部17gが形成されている。
【0036】また第2従動シャフト18についても同じ
ように、予め空調ケース1に形成された一対の第2従動
シャフト用孔部(図示しない)と、第2従動シャフト1
7のDカット孔部18a、18bとの位置を合わせる。
そして、空調ケース1の外から、図4(d)に示すシャ
フト18cのDカット突起部18dを、上記第2従動シ
ャフト用孔部を介してDカット孔部18aに嵌合、固定
するとともに、シャフト18f(図3参照)のDカット
突起部(図示しない)を、上記第2従動シャフト用孔部
を介してDカット孔部18bに嵌合、固定する。なお、
上記シャフト18cの先端部には、図4(d)に示すよ
うに断面D字状のDカット孔部18gが形成されてい
る。
ように、予め空調ケース1に形成された一対の第2従動
シャフト用孔部(図示しない)と、第2従動シャフト1
7のDカット孔部18a、18bとの位置を合わせる。
そして、空調ケース1の外から、図4(d)に示すシャ
フト18cのDカット突起部18dを、上記第2従動シ
ャフト用孔部を介してDカット孔部18aに嵌合、固定
するとともに、シャフト18f(図3参照)のDカット
突起部(図示しない)を、上記第2従動シャフト用孔部
を介してDカット孔部18bに嵌合、固定する。なお、
上記シャフト18cの先端部には、図4(d)に示すよ
うに断面D字状のDカット孔部18gが形成されてい
る。
【0037】このように、上記各シャフト17c、18
c、17f、18fを第2駆動シャフト17および第2
従動シャフト18に嵌合することによって、これら各シ
ャフト17、18が空調ケース1に対して回転自在に支
持される。その後、一方の手で、各シャフト17、18
のうちの一方(この場合はシャフト18とする)に吹出
モード切換ドア20を一杯に巻回する。そして、この一
方の手でシャフト18を保持したまま、他方の手で、図
5(a)に示すように扇形をした第2減速ギア32のギ
ア部32aを、シャフト18cに形成されたギア部18
eに噛み合わせるようにして、この第2減速ギア32の
突起部32b(図3参照)を、予め空調ケース1に形成
された第2ギア部用孔部(図示しない)に嵌合する。
c、17f、18fを第2駆動シャフト17および第2
従動シャフト18に嵌合することによって、これら各シ
ャフト17、18が空調ケース1に対して回転自在に支
持される。その後、一方の手で、各シャフト17、18
のうちの一方(この場合はシャフト18とする)に吹出
モード切換ドア20を一杯に巻回する。そして、この一
方の手でシャフト18を保持したまま、他方の手で、図
5(a)に示すように扇形をした第2減速ギア32のギ
ア部32aを、シャフト18cに形成されたギア部18
eに噛み合わせるようにして、この第2減速ギア32の
突起部32b(図3参照)を、予め空調ケース1に形成
された第2ギア部用孔部(図示しない)に嵌合する。
【0038】ここで、第2減速ギア32を空調ケース1
に嵌合させた後に、シャフト18が、吹出モード切換ド
ア20を全て送り出した状態になるまで回転しても、上
記ギア部32aとギア部18eとの噛み合い状態が維持
されていなければならないので、組付時においては、上
記維持ができるような位置にギア部32aとギア部18
eとを噛み合わせなければならないことは言うまでもな
い。
に嵌合させた後に、シャフト18が、吹出モード切換ド
ア20を全て送り出した状態になるまで回転しても、上
記ギア部32aとギア部18eとの噛み合い状態が維持
されていなければならないので、組付時においては、上
記維持ができるような位置にギア部32aとギア部18
eとを噛み合わせなければならないことは言うまでもな
い。
【0039】また、上記突起部32bの先端には爪部3
2c(図3参照)が形成されており、この爪部32cが
上記第2ギア部用孔部に係合することによって、第2減
速ギア32の抜け止めとなる。また、この第2ギア部用
孔部が円形状をなしているとともに、突起部32bが円
柱状をなしているので、これらが嵌合することによっ
て、第2減速ギア32は空調ケース1に対して回転自在
に支持される。また、第2減速ギア32には、図5
(a)に示すように、後述するロッドの33の他端33
a(図6参照)を挿嵌するための挿嵌孔部32dが形成
されている。
2c(図3参照)が形成されており、この爪部32cが
上記第2ギア部用孔部に係合することによって、第2減
速ギア32の抜け止めとなる。また、この第2ギア部用
孔部が円形状をなしているとともに、突起部32bが円
柱状をなしているので、これらが嵌合することによっ
て、第2減速ギア32は空調ケース1に対して回転自在
に支持される。また、第2減速ギア32には、図5
(a)に示すように、後述するロッドの33の他端33
a(図6参照)を挿嵌するための挿嵌孔部32dが形成
されている。
【0040】第2減速ギア32を空調ケース1に嵌合し
たら、上記一方の手でシャフト18を保持したまま、図
5(b)に示すように扇形をした第1減速ギア31のギ
ア部31aを、シャフト17cに形成されたギア部17
eに噛み合わせるようにして、この第1減速ギア31の
突起部(図示しない)を、予め空調ケース1に形成され
た第1ギア部用孔部(図示しない)に嵌合する。
たら、上記一方の手でシャフト18を保持したまま、図
5(b)に示すように扇形をした第1減速ギア31のギ
ア部31aを、シャフト17cに形成されたギア部17
eに噛み合わせるようにして、この第1減速ギア31の
突起部(図示しない)を、予め空調ケース1に形成され
た第1ギア部用孔部(図示しない)に嵌合する。
【0041】ここで、第1減速ギア31を空調ケース1
に嵌合させた後に、シャフト17が、吹出モード切換ド
ア20を全て巻き取った状態になるまで回転しても、上
記ギア部31aとギア部17eとの噛み合い状態が維持
されていなければならないので、組付時においては、上
記維持ができるような位置にギア部31aとギア部17
eとを噛み合わせなければならないことは言うまでもな
い。
に嵌合させた後に、シャフト17が、吹出モード切換ド
ア20を全て巻き取った状態になるまで回転しても、上
記ギア部31aとギア部17eとの噛み合い状態が維持
されていなければならないので、組付時においては、上
記維持ができるような位置にギア部31aとギア部17
eとを噛み合わせなければならないことは言うまでもな
い。
【0042】また、上記突起部の先端には爪部(図示し
ない)が形成されており、この爪部が上記第1ギア部用
孔部に係合することによって、第1減速ギア31の抜け
止めとなる。また、この第1ギア部用孔部が円形状をな
しているとともに、この孔部と嵌合する突起部が円柱状
をなしているので、これらが嵌合することによって、第
1減速ギア31は空調ケース1に対して回転自在に支持
される。また第1減速ギア31には、図5(b)に示す
ように、後述するロッド33の一端33b(図6参照)
を挿嵌するための挿嵌孔部31dと、ポテンショメータ
31eが形成されている。
ない)が形成されており、この爪部が上記第1ギア部用
孔部に係合することによって、第1減速ギア31の抜け
止めとなる。また、この第1ギア部用孔部が円形状をな
しているとともに、この孔部と嵌合する突起部が円柱状
をなしているので、これらが嵌合することによって、第
1減速ギア31は空調ケース1に対して回転自在に支持
される。また第1減速ギア31には、図5(b)に示す
ように、後述するロッド33の一端33b(図6参照)
を挿嵌するための挿嵌孔部31dと、ポテンショメータ
31eが形成されている。
【0043】上記のようにして、空調ケース1に第1減
速ギア31および第2減速ギア32を嵌合させたら、シ
ャフト18を保持していた上記一方の手を離す。その
後、図6に示すように、所定角度αに折れ曲がった折れ
曲がり部33cが中央部に形成されたロッド33の他端
33aを、一方の手で第2減速ギア32の挿嵌孔部32
dに挿嵌する。なお、このロッド33は、上記折れ曲が
り部33cにて両端部33a、33bの間隔が変化する
ように屈曲可能に構成されており、ロッド33全体とし
て図6左右方向に伸縮自在に構成されている。
速ギア31および第2減速ギア32を嵌合させたら、シ
ャフト18を保持していた上記一方の手を離す。その
後、図6に示すように、所定角度αに折れ曲がった折れ
曲がり部33cが中央部に形成されたロッド33の他端
33aを、一方の手で第2減速ギア32の挿嵌孔部32
dに挿嵌する。なお、このロッド33は、上記折れ曲が
り部33cにて両端部33a、33bの間隔が変化する
ように屈曲可能に構成されており、ロッド33全体とし
て図6左右方向に伸縮自在に構成されている。
【0044】その後、他方の手で第1減速ギア31を保
持し、一方の手で、所定角度αに折れ曲がっている折れ
曲がり部33cの角度を、このαよりも大きな角度とな
るようにして(ロッド33を広げるようにして)、ロッ
ド33の一端33bを挿嵌孔部31dに挿嵌する。以上
のようにして図7に示す組付体が完成する。なお、図7
においては空調ケース1の図示を省略した。また、この
ロッド33の材質としては、所定以上の剛性を有するも
のが用いられ、この実施例では金属(具体的には鉄)で
ある。
持し、一方の手で、所定角度αに折れ曲がっている折れ
曲がり部33cの角度を、このαよりも大きな角度とな
るようにして(ロッド33を広げるようにして)、ロッ
ド33の一端33bを挿嵌孔部31dに挿嵌する。以上
のようにして図7に示す組付体が完成する。なお、図7
においては空調ケース1の図示を省略した。また、この
ロッド33の材質としては、所定以上の剛性を有するも
のが用いられ、この実施例では金属(具体的には鉄)で
ある。
【0045】図7の組付体が完成したら、その後、図3
に示すように駆動手段を組付ける。この駆動手段は、D
Cモータ34と、このDCモータ34の出力軸34aに
噛み合う第1中間ギア35と、この第1中間ギア35と
噛み合う第2中間ギア36とから成る。なお、この第2
中間ギア36の図3紙面裏側における中心部には、図示
しないDカット突起部が形成されており、このDカット
突起部がシャフト17cのDカット孔部17gと嵌合す
ることによって、第1駆動シャフト17と第2中間ギア
36とが一体に回転するように構成される。
に示すように駆動手段を組付ける。この駆動手段は、D
Cモータ34と、このDCモータ34の出力軸34aに
噛み合う第1中間ギア35と、この第1中間ギア35と
噛み合う第2中間ギア36とから成る。なお、この第2
中間ギア36の図3紙面裏側における中心部には、図示
しないDカット突起部が形成されており、このDカット
突起部がシャフト17cのDカット孔部17gと嵌合す
ることによって、第1駆動シャフト17と第2中間ギア
36とが一体に回転するように構成される。
【0046】次に、上記構成による作動を説明する。D
Cモータ34に電力を供給し、上記駆動手段にて第2駆
動シャフト17を図3の矢印F方向に回転駆動させる
と、この第2駆動シャフト17は吹出モード切換ドア2
0を巻き取る。このとき、第1減速ギア31は矢印H方
向に回転し、ロッド33を矢印J方向に押し出す。
Cモータ34に電力を供給し、上記駆動手段にて第2駆
動シャフト17を図3の矢印F方向に回転駆動させる
と、この第2駆動シャフト17は吹出モード切換ドア2
0を巻き取る。このとき、第1減速ギア31は矢印H方
向に回転し、ロッド33を矢印J方向に押し出す。
【0047】すると第2減速ギア32は、ロッド33に
押されることによって矢印L方向に回転し、その結果、
第2従動シャフト18は矢印N方向に回転して吹出モー
ド切換ドア20を送り出す。この一連の動きによって、
吹出モード切換ドア20が矢印P方向にスライド移動す
る。
押されることによって矢印L方向に回転し、その結果、
第2従動シャフト18は矢印N方向に回転して吹出モー
ド切換ドア20を送り出す。この一連の動きによって、
吹出モード切換ドア20が矢印P方向にスライド移動す
る。
【0048】反対に、DCモータ34への入力電圧を逆
転し、駆動手段にて第2駆動シャフト17を矢印G方向
に回転させると、この第2駆動シャフト17は吹出モー
ド切換ドア20を送り出す。このとき、第1減速ギア3
1は矢印I方向に回転し、ロッド33を矢印K方向に引
っ張る。すると第2減速ギア32は、ロッド33に引っ
張られることによって矢印M方向に回転し、その結果、
第2従動シャフト18は矢印O方向に回転して吹出モー
ド切換ドア20を巻き取る。
転し、駆動手段にて第2駆動シャフト17を矢印G方向
に回転させると、この第2駆動シャフト17は吹出モー
ド切換ドア20を送り出す。このとき、第1減速ギア3
1は矢印I方向に回転し、ロッド33を矢印K方向に引
っ張る。すると第2減速ギア32は、ロッド33に引っ
張られることによって矢印M方向に回転し、その結果、
第2従動シャフト18は矢印O方向に回転して吹出モー
ド切換ドア20を巻き取る。
【0049】この一連の動きによって、吹出モード切換
ドア20が矢印Q方向にスライド移動する。なお、吹出
モード切換ドア20が上記矢印P方向またはQ方向に、
一端側から他端側まで一杯に移動したときに、各シャフ
ト17、18はそれぞれ約2〜3回転し、各減速ギア3
1、32は約70°回転する。
ドア20が矢印Q方向にスライド移動する。なお、吹出
モード切換ドア20が上記矢印P方向またはQ方向に、
一端側から他端側まで一杯に移動したときに、各シャフ
ト17、18はそれぞれ約2〜3回転し、各減速ギア3
1、32は約70°回転する。
【0050】また、例えば図8に示すように、第2駆動
シャフト17に一杯に巻回された吹出モード切換ドア2
0を、たるませないようにしながら、図9に示すよう
に、各シャフト17、18に均等に巻回させようとする
と、発明の作用効果の欄で述べたように、第2駆動シャ
フト17の回転量と第2従動シャフト18の回転量との
間で差が生じる。つまり、図8の状態から図9の状態に
移動するときに、第1減速ギア31は図9で示す角度β
1 だけ回転するのに対し、第2減速ギア32は、β1 よ
りも大きな角度であるβ2 だけ回転しなければならな
い。
シャフト17に一杯に巻回された吹出モード切換ドア2
0を、たるませないようにしながら、図9に示すよう
に、各シャフト17、18に均等に巻回させようとする
と、発明の作用効果の欄で述べたように、第2駆動シャ
フト17の回転量と第2従動シャフト18の回転量との
間で差が生じる。つまり、図8の状態から図9の状態に
移動するときに、第1減速ギア31は図9で示す角度β
1 だけ回転するのに対し、第2減速ギア32は、β1 よ
りも大きな角度であるβ2 だけ回転しなければならな
い。
【0051】その点本実施例では、上記のように、ロッ
ド33を広げながらこのロッド33を第1、第2減速ギ
ア17、18に組み付けているので、組付後において
は、ロッド33は、その両端部33a、33bの間隔が
狭くなる方向に縮まろうとする(折れ曲がり部33cの
角度が小さくなろうとする)。つまり、第1減速ギア3
1には常に、図9の反時計回りに回転しようとする力が
作用し、第2減速ギア32には常に、図9の時計回りに
回転しようとする力が作用して、各シャフト17、18
がそれぞれ吹出モード切換ドア20を巻き取ろうとし、
その結果、吹出モード切換ドア20が常に一定のテンシ
ョンがかかった状態となっている。
ド33を広げながらこのロッド33を第1、第2減速ギ
ア17、18に組み付けているので、組付後において
は、ロッド33は、その両端部33a、33bの間隔が
狭くなる方向に縮まろうとする(折れ曲がり部33cの
角度が小さくなろうとする)。つまり、第1減速ギア3
1には常に、図9の反時計回りに回転しようとする力が
作用し、第2減速ギア32には常に、図9の時計回りに
回転しようとする力が作用して、各シャフト17、18
がそれぞれ吹出モード切換ドア20を巻き取ろうとし、
その結果、吹出モード切換ドア20が常に一定のテンシ
ョンがかかった状態となっている。
【0052】従って、図8の状態のときには折れ曲がり
部の角度がα1 であったのが、図9の状態のときには、
上記の力によってα1 よりも小さな角度であるα2 とな
る。このように、上記各シャフト17、18間での上記
回転量の差を、上記ロッド33が縮まろうとする力によ
って吸収する。以上説明したように本実施例では、上記
回転伝達機構を、第1、第2減速ギア31、32を空調
ケース1に嵌合し、これらの減速ギア31、32にロッ
ド33の両端を挿嵌するという簡単な作業で組付けられ
るように構成したので、この組付を一人で簡単に行うこ
とができる。
部の角度がα1 であったのが、図9の状態のときには、
上記の力によってα1 よりも小さな角度であるα2 とな
る。このように、上記各シャフト17、18間での上記
回転量の差を、上記ロッド33が縮まろうとする力によ
って吸収する。以上説明したように本実施例では、上記
回転伝達機構を、第1、第2減速ギア31、32を空調
ケース1に嵌合し、これらの減速ギア31、32にロッ
ド33の両端を挿嵌するという簡単な作業で組付けられ
るように構成したので、この組付を一人で簡単に行うこ
とができる。
【0053】また本実施例では、各シャフト17、18
の回転を減速する第1、第2減速ギア31、32にロッ
ド33の両端を挿嵌するように構成したので、本実施例
のように各シャフト17、18が2〜3回転するような
場合でも、ロッド33の図3矢印JまたはK方向の変位
量を少なくすることができる。従って、各減速ギア3
1、32およびロッド33を自由に移動させるためのス
ペースを小さくすることができる。
の回転を減速する第1、第2減速ギア31、32にロッ
ド33の両端を挿嵌するように構成したので、本実施例
のように各シャフト17、18が2〜3回転するような
場合でも、ロッド33の図3矢印JまたはK方向の変位
量を少なくすることができる。従って、各減速ギア3
1、32およびロッド33を自由に移動させるためのス
ペースを小さくすることができる。
【0054】また本実施例では、ロッド33に折れ曲が
り部33cを形成し、この折れ曲がり部33cにて図3
矢印JまたはK方向に伸縮自在に構成されているので、
上記したように、吹出モード切換ドア20の移動時に発
生する各シャフト17、18の回転量の差を吸収するこ
とができ、その結果、吹出モード切換ドア20を、常に
一定のテンションをかけた状態で図3矢印PまたはQ方
向に移動させることができる。また、この折れ曲がり部
33cによって、図3の回転伝達機構を空調ケース1に
組付けるときの寸法ばらつきも吸収することができる。
り部33cを形成し、この折れ曲がり部33cにて図3
矢印JまたはK方向に伸縮自在に構成されているので、
上記したように、吹出モード切換ドア20の移動時に発
生する各シャフト17、18の回転量の差を吸収するこ
とができ、その結果、吹出モード切換ドア20を、常に
一定のテンションをかけた状態で図3矢印PまたはQ方
向に移動させることができる。また、この折れ曲がり部
33cによって、図3の回転伝達機構を空調ケース1に
組付けるときの寸法ばらつきも吸収することができる。
【0055】次に、本発明の第2実施例を図10を用い
て説明する。なお、第1実施例と同じ構成のものにはこ
れと同じ符号を付したので、その説明は省略する。吹出
モード切換ドア20の移動量が少なく、その結果、各シ
ャフト17、18の回転量も少ないような場合には、図
10に示すように、第2従動シャフト18に円板部材4
0を一体的に結合し、ロッド33の両端を、この円板部
材40と第2中間ギア36とに直接挿嵌するようにして
も良い。なお、この図10の場合、吹出モード切換ドア
20に常に一定のテンションをかけるために、ロッド3
3は常に広がろうとしている。
て説明する。なお、第1実施例と同じ構成のものにはこ
れと同じ符号を付したので、その説明は省略する。吹出
モード切換ドア20の移動量が少なく、その結果、各シ
ャフト17、18の回転量も少ないような場合には、図
10に示すように、第2従動シャフト18に円板部材4
0を一体的に結合し、ロッド33の両端を、この円板部
材40と第2中間ギア36とに直接挿嵌するようにして
も良い。なお、この図10の場合、吹出モード切換ドア
20に常に一定のテンションをかけるために、ロッド3
3は常に広がろうとしている。
【0056】次に、本発明の第3実施例を図11を用い
て説明する。なお、第1、第2実施例と同じ構成のもの
にはこれと同じ符号を付したので、その説明は省略す
る。また図11においては、駆動手段の図示は省略し
た。上記第1、第2実施例では、駆動シャフトおよび従
動シャフトの回転に伴って回転する回転部材(第1実施
例では減速ギア31、32、第2実施例では第2中間ギ
ア36、円板部材40)を設け、この回転部材にロッド
33の両端を挿嵌する構成としたが、本実施例では、駆
動シャフトおよび従動シャフトの回転に伴って、図11
左右方向に平行移動する平行移動部材51、52を設
け、この部材51、52にロッド33の両端を挿嵌する
構成としている。
て説明する。なお、第1、第2実施例と同じ構成のもの
にはこれと同じ符号を付したので、その説明は省略す
る。また図11においては、駆動手段の図示は省略し
た。上記第1、第2実施例では、駆動シャフトおよび従
動シャフトの回転に伴って回転する回転部材(第1実施
例では減速ギア31、32、第2実施例では第2中間ギ
ア36、円板部材40)を設け、この回転部材にロッド
33の両端を挿嵌する構成としたが、本実施例では、駆
動シャフトおよび従動シャフトの回転に伴って、図11
左右方向に平行移動する平行移動部材51、52を設
け、この部材51、52にロッド33の両端を挿嵌する
構成としている。
【0057】なお、この図11の場合、吹出モード切換
ドア20に常に一定のテンションをかけるために、ロッ
ド33は常に縮もうとしている。 (変形例)上記各実施例では、第2駆動シャフト17を
DCモータ34、第1中間ギア35、および第2中間ギ
ア36にて駆動する例について説明したが、これら34
〜36およびポテンショメータ31eを無くし、その代
わりに、第1減速ギア31に形成されたピン31fに図
示しないケーブルとコントロールレバーを接続し、この
コントロールレバーをマニュアルで操作することによっ
て第1減速ギア31を回転させ、吹出モード切換ドア2
0を移動させるようにしても良い。
ドア20に常に一定のテンションをかけるために、ロッ
ド33は常に縮もうとしている。 (変形例)上記各実施例では、第2駆動シャフト17を
DCモータ34、第1中間ギア35、および第2中間ギ
ア36にて駆動する例について説明したが、これら34
〜36およびポテンショメータ31eを無くし、その代
わりに、第1減速ギア31に形成されたピン31fに図
示しないケーブルとコントロールレバーを接続し、この
コントロールレバーをマニュアルで操作することによっ
て第1減速ギア31を回転させ、吹出モード切換ドア2
0を移動させるようにしても良い。
【0058】また上記第1実施例において、吹出モード
切換ドア20が各シャフト17、18に同じ量だけ巻回
された状態となったときに、図12に示すように、第1
減速ギア31の中央部M1 がギア部31aとシャフト1
7cとの接点よりも図中右側にずれた位置となり、かつ
第2減速ギア32の中央部M2 がギア部32aとシャフ
ト18cとの接点よりも図中左側にずれた位置となるよ
うにしても良い。
切換ドア20が各シャフト17、18に同じ量だけ巻回
された状態となったときに、図12に示すように、第1
減速ギア31の中央部M1 がギア部31aとシャフト1
7cとの接点よりも図中右側にずれた位置となり、かつ
第2減速ギア32の中央部M2 がギア部32aとシャフ
ト18cとの接点よりも図中左側にずれた位置となるよ
うにしても良い。
【0059】このようにしておけば、この図12の状態
から吹出モード切換ドア20をいずれかの方向に移動さ
せて、上記各シャフト17、18間で回転量の差が発生
し、これに伴って各減速ギア31、32間で変位量の差
が生じても、各中央部M1 、M2 間の距離の変化を少な
くすることがきる。また上記各例では、ロッド33に折
れ曲がり部33cを設けたが、この折れ曲がり部33c
を無くしても良い。
から吹出モード切換ドア20をいずれかの方向に移動さ
せて、上記各シャフト17、18間で回転量の差が発生
し、これに伴って各減速ギア31、32間で変位量の差
が生じても、各中央部M1 、M2 間の距離の変化を少な
くすることがきる。また上記各例では、ロッド33に折
れ曲がり部33cを設けたが、この折れ曲がり部33c
を無くしても良い。
【0060】また上記各例では、ロッド33の材質とし
て金属を用いたが、これ以外にも、所定以上の剛性を有
する樹脂で構成しても良い。また上記各例では、駆動シ
ャフトの径と従動シャフトの径が同じであることが前提
であったため、駆動シャフトと従動シャフトとにそれぞ
れ第1および第2の減速ギアを設けたが、一方のシャフ
トの径が他方のシャフトの径よりも大きい場合には、こ
の他方のシャフト側には減速ギアを設けず、一方のシャ
フト側のみに減速ギアを設けるようにしても良い。
て金属を用いたが、これ以外にも、所定以上の剛性を有
する樹脂で構成しても良い。また上記各例では、駆動シ
ャフトの径と従動シャフトの径が同じであることが前提
であったため、駆動シャフトと従動シャフトとにそれぞ
れ第1および第2の減速ギアを設けたが、一方のシャフ
トの径が他方のシャフトの径よりも大きい場合には、こ
の他方のシャフト側には減速ギアを設けず、一方のシャ
フト側のみに減速ギアを設けるようにしても良い。
【0061】また、駆動シャフト、従動シャフトのうち
の一方に上記回転部材(第1実施例でいう減速ギア3
1、32、第2実施例でいう第2中間ギア36、円板部
材40)を接続し、他方に上記平行移動部材(第3実施
例でいう部材51、52)を接続し、これらにロッド3
3の両端を接続する構成としても良い。また、上記DC
モータ34の代わりにステップモータを用いても良い。
の一方に上記回転部材(第1実施例でいう減速ギア3
1、32、第2実施例でいう第2中間ギア36、円板部
材40)を接続し、他方に上記平行移動部材(第3実施
例でいう部材51、52)を接続し、これらにロッド3
3の両端を接続する構成としても良い。また、上記DC
モータ34の代わりにステップモータを用いても良い。
【図1】本発明第1実施例の通風系の全体構成図であ
る。
る。
【図2】上記第1実施例の吹出モード切換ドア20の平
面図である。
面図である。
【図3】上記第1実施例の回転伝達機構の全体構成を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図4】(a)〜(d)は全て上記第1実施例の各部材
の斜視図を示し、このうち(a)は第2駆動シャフト1
7、(b)は第2従動シャフト18、(c)はシャフト
17c、および(d)はシャフト18cを示す。
の斜視図を示し、このうち(a)は第2駆動シャフト1
7、(b)は第2従動シャフト18、(c)はシャフト
17c、および(d)はシャフト18cを示す。
【図5】(a)は上記第1実施例の第2減速ギア32の
正面図、(b)は上記第1実施例の第1減速ギア31の
正面図である。
正面図、(b)は上記第1実施例の第1減速ギア31の
正面図である。
【図6】(a)は上記第1実施例のロッド33の正面
図、(b)は(a)のR矢視図である。
図、(b)は(a)のR矢視図である。
【図7】図3の組付体から駆動手段を取り除いた状態を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図8】上記第1実施例の吹出モード切換ドア20をシ
ャフト17に一杯に巻回した状態のときにおける回転伝
達機構の状態を示す正面図である。
ャフト17に一杯に巻回した状態のときにおける回転伝
達機構の状態を示す正面図である。
【図9】上記第1実施例の吹出モード切換ドア20を各
シャフト17、18に均等に巻回した状態のときにおけ
る回転伝達機構の状態を示す正面図である。
シャフト17、18に均等に巻回した状態のときにおけ
る回転伝達機構の状態を示す正面図である。
【図10】本発明第2実施例の回転伝達機構の全体構成
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図11】本発明第3実施例の回転伝達機構の構成の一
部を示す正面図である。
部を示す正面図である。
【図12】本発明変形例の回転伝達機構の構成の一部を
示す正面図である。
示す正面図である。
【図13】本発明の第1の回転軸に膜状部材が一杯に巻
回され、第2の回転軸には全く膜状部材が巻回されてい
ないときの状態を説明するために用いた概念図である。
回され、第2の回転軸には全く膜状部材が巻回されてい
ないときの状態を説明するために用いた概念図である。
【図14】従来の空気通路切換装置の全体構成を示す斜
視図である。
視図である。
【図15】図14のプーリー105にワイヤ107が巻
回された状態を示す断面図であり、(a)はきれいに巻
回されたとき、(b)は雑に巻回されたときを示す。
回された状態を示す断面図であり、(a)はきれいに巻
回されたとき、(b)は雑に巻回されたときを示す。
1…空調ケース、11…第1駆動シャフト(第1の回転
軸)、12…第1従動シャフト(第2の回転軸)、13
…エアミックスドア(膜状部材)、17…第2駆動シャ
フト(第1の回転軸)、18…第2従動シャフト(第2
の回転軸)、20…吹出モード切換ドア(膜状部材)、
20a〜20c…開口部、31…第1減速ギア(第1の
変位部材)、32…第2減速ギア(第2の変位部材)、
33…ロッド(棒部材)、33c…折れ曲がり部、34
…DCモータ(駆動手段)、35…第1中間ギア(駆動
手段)、36…第2中間ギア(駆動手段)
軸)、12…第1従動シャフト(第2の回転軸)、13
…エアミックスドア(膜状部材)、17…第2駆動シャ
フト(第1の回転軸)、18…第2従動シャフト(第2
の回転軸)、20…吹出モード切換ドア(膜状部材)、
20a〜20c…開口部、31…第1減速ギア(第1の
変位部材)、32…第2減速ギア(第2の変位部材)、
33…ロッド(棒部材)、33c…折れ曲がり部、34
…DCモータ(駆動手段)、35…第1中間ギア(駆動
手段)、36…第2中間ギア(駆動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野々山 浩司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 空気通路を構成するケースと、 このケースに回転自在に支持された第1の回転軸と、 前記ケースに回転自在に支持された第2の回転軸と、 両端が前記両回転軸に巻回された状態で前記ケース内に
張設されるとともに、空気を通過させる開口部が形成さ
れた可撓性の膜状部材と、 前記第1の回転軸に接続され、この第1の回転軸の回転
に伴って変位するように設けられた第1の変位部材と、 前記第2の回転軸に接続され、この第2の回転軸の回転
に伴って変位するように設けられた第2の変位部材と、 前記第1の回転軸を回転駆動する駆動手段と、 一端が前記第1の変位部材に挿嵌されるとともに、他端
が前記第2の変位部材に挿嵌された棒部材とを備え、 前記駆動手段による前記第1の回転軸の回転が、前記第
1の変位部材、前記棒部材、および前記第2の変位部材
を介して、前記第2の回転軸に伝達するように構成され
たことを特徴とする空気通路切換装置。 - 【請求項2】 前記第1の変位部材および前記第2の変
位部材のうちの少なくとも一方が減速ギアで構成された
ことを特徴とする請求項1記載の空気通路切換装置。 - 【請求項3】 前記第1の変位部材および前記第2の変
位部材の両方が前記減速ギアで構成されたことを特徴と
する請求項2記載の空気通路切換装置。 - 【請求項4】 前記棒部材が伸縮自在に構成されたこと
を特徴とする請求項1ないし3いずれか1つ記載の空気
通路切換装置。 - 【請求項5】 前記棒部材は、 その一部に折れ曲がり部が形成され、この折れ曲がり部
にて伸縮自在に構成されたことを特徴とする請求項4記
載の空気通路切換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9338395A JPH08282244A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 空気通路切換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9338395A JPH08282244A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 空気通路切換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08282244A true JPH08282244A (ja) | 1996-10-29 |
Family
ID=14080796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9338395A Pending JPH08282244A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 空気通路切換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08282244A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1097142C (zh) * | 1996-07-25 | 2002-12-25 | 本田技研工业株式会社 | 二轮摩托车用消音器 |
KR100745454B1 (ko) * | 2005-12-21 | 2007-08-02 | 현대모비스 주식회사 | 차량용 hvac의 슬라이드 도어장치 |
KR101154477B1 (ko) * | 2009-01-22 | 2012-06-13 | 한라공조주식회사 | 공조모드 구현용 도어 조립체 |
CN103134165A (zh) * | 2013-01-05 | 2013-06-05 | 芜湖博耐尔汽车电气系统有限公司 | 一种汽车空调风门齿轮槽型双控运动机构 |
JP2014100951A (ja) * | 2012-11-16 | 2014-06-05 | Sanden Corp | 車両用空気調和装置 |
-
1995
- 1995-04-19 JP JP9338395A patent/JPH08282244A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1097142C (zh) * | 1996-07-25 | 2002-12-25 | 本田技研工业株式会社 | 二轮摩托车用消音器 |
KR100745454B1 (ko) * | 2005-12-21 | 2007-08-02 | 현대모비스 주식회사 | 차량용 hvac의 슬라이드 도어장치 |
KR101154477B1 (ko) * | 2009-01-22 | 2012-06-13 | 한라공조주식회사 | 공조모드 구현용 도어 조립체 |
JP2014100951A (ja) * | 2012-11-16 | 2014-06-05 | Sanden Corp | 車両用空気調和装置 |
CN103134165A (zh) * | 2013-01-05 | 2013-06-05 | 芜湖博耐尔汽车电气系统有限公司 | 一种汽车空调风门齿轮槽型双控运动机构 |
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