JP3700259B2 - 空気通路切換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気を通過させる開口部が形成された膜状部材を空気通路中で移動させることによって空気通路の切換を行う空気通路切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような空気通路切換装置を車両用空調装置に用いた従来技術として、例えば特開平5−310029号公報に開示されるものが知られている。このものは、空調ダクト内に回転自在に設けられた駆動シャフトおよび従動シャフトのそれぞれに、プラスチックフィルムのような可撓性の膜状部材の両端が巻架されている。また、上記両シャフトのそれぞれに、シャフトと同軸上にプーリーが連結され、かつこの両プーリーに糸状部材の両端が巻架されている。そして駆動シャフトに、この駆動シャフトを回転駆動する駆動手段が接続されている。
【0003】
そして、駆動シャフトが膜状部材を巻き取る方向に回転すると、この駆動シャフトが膜状部材を直接巻き取り、膜状部材が移動する。逆に駆動シャフトが膜状部材を送り出す方向に回転すると、この駆動シャフトの回転が上記両プーリーおよび糸状部材を介して従動シャフトに伝わり、従動シャフトが膜状部材を巻き取る方向に回転し、膜状部材が従動シャフトに巻き取られ、移動する。
【0004】
このように、膜状部材を空調ダクト内で正逆両方に移動できるように構成することによって、車室内への吹出空気通路を自由に変更できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、本発明者らが上記駆動手段としてステップモータを用いた場合について検討した結果、以下のような問題が発生することを発見した。すなわち、ステップモータは制御装置から出力されるパルス信号に基づいて作動するため、パルスの周波数に一致したトルク変動が生じ、比較的大きな振動を発する。
【0006】
そして、上記従来の空調装置では、駆動シャフトが空調ダクトに対して低抵抗で回転するように、駆動シャフトと空調ダクトとの間に多少すきまが設けられている。そして、ステップモータの発する振動が、このステップモータに接続された駆動シャフトに伝わると、上記すきまにおいて駆動シャフトが動き得るため、ステップモータからの振動によって、駆動シャフトがその回転軸方向および径方向に振動する。
【0007】
その結果、この駆動シャフトの振動が、この駆動シャフトに巻架されている可撓性の膜状部材に伝わり、この膜状部材が振動することによって、この膜状部材が振動源を持ったスピーカーと化し、これによってステップモータの振動騒音が増幅されるという問題が発生する。
また、上記のような振動騒音増幅の問題は、ステップモータで駆動シャフトを駆動する場合に限って発生するわけではなく、例えばサーボモータで駆動シャフトを駆動する場合にも発生する。
【0008】
そこで、本発明は上記問題に鑑み、空気を通過させる開口部が形成された膜状部材を空気通路中で移動させることによって空気通路の切換を行う空気通路切換装置において、膜状部材を移動させるための駆動手段の振動によって膜状部材から発生する騒音の大きさを小さく抑えることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1ないしに記載の発明においては、回転部材(15、21、41)を駆動手段(20、42)で回転駆動することによって、膜状部材(19)を空気通路中で移動させるように構成した空気通路切換装置において、駆動手段(20、42)と、この駆動手段(20、42)により回転駆動される回転部材(15、21、41)とを、駆動手段(20、42)の発する振動を吸収する振動吸収部材(26、27)で連結したことを特徴としている。
【0010】
従って、駆動手段(20、42)の発する振動が、振動吸収部材(26、27)により吸収されるため、駆動手段(20、42)の持つ振動エネルギーが膜状部材(19)の振動エネルギーとして伝わる量を抑えることができる。よって、駆動手段(20、42)の振動によって膜状部材(19)から発生する騒音の大きさを低減することができる。
【0011】
また、請求項1ないし8に記載の発明においては、振動吸収部材が弾性体(26、27)からなり、回転部材(15、21、41)と駆動手段(20、42)との間に、回転部材(15、21、41)と駆動手段(20、42)との相対回転量を常に所定量(2θ2 )に規制する規制機構(P、Q)を設けていることを特徴としている。
【0012】
従って、駆動手段(20、42)に通常作動時の数倍のトルクが負荷される場合、振動吸収部材としての弾性体(26、27)が変形するが、駆動手段(20、42)と回転部材(15、21、41)との相対回転量を所定量に規制できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
本発明を車両用空調装置に適用した第1の実施形態について図1ないし図6を用いて説明する。
まず、第1の実施形態の空調ユニットの構造を図1に基づいて説明する。
【0014】
本実施形態における車両用空調装置は、遠心ファン1aと、遠心ファン1aを駆動する駆動手段(具体的にはブロワモータ、図示しない)と、遠心ファン1aを収納するブロワケース1bとからなる送風機1を備える。
この送風機1の空気下流側部位には、送風機1からの空気を車室内に導く空気通路としての空調ダクト2が接続されている。この空調ダクト2内には、空気を冷却する冷却手段としての蒸発器6が配設されるとともに、この蒸発器6の空気下流側部位には、蒸発器6からの冷風を加熱する加熱手段としてのヒータコア7が配設されている。
【0015】
蒸発器6は、圧縮機、凝縮器、および減圧手段とともに周知の冷凍サイクルを構成する熱交換器であり、ヒータコア6は、エンジンを冷却するためのエンジン冷却水が内部を流れる熱交換器である。
また、空調ダクト2の空気下流側には、空調空気をフロントガラスの内面に向かって吹き出すためのデフロスタ吹出口3、空調空気を車室内乗員の上半身に向かって吹き出すためのフェイス吹出口4、および空調空気を乗員足元に向かって吹き出すためのフット吹出口5が形成されている。そして、空調ダクト2にこれら吹出口3〜5が形成されることによって、空調ダクト2内に、空調空気がデフロスタ吹出口3を通る空気通路、空調空気がフェイス吹出口4を通る空気通路、および空調空気がフット吹出口5を通る空気通路が形成される。これら各吹出口3、4、5は、それぞれ一直線上に並ぶように配置されている。
【0016】
また、空調ダクト2内には、蒸発器6からの冷風がヒータコア7を流れる通路である温風通路8と、蒸発器6からの冷風がヒータコア7をバイパスする通路であるバイパス通路9とが形成されている。
温風通路8の端部には、請求項でいう回転部材、ひいては膜状部材支持手段としての駆動シャフト10が、図1紙面垂直方向に空調ダクト2に対して回転自在に設けられている。また、バイパス通路9の端部には、請求項でいう副回転部材、ひいては膜状部材支持手段としての従動シャフト11が、図1紙面垂直方向に空調ダクト2に対して回転自在に設けられている。
【0017】
そして、請求項でいう駆動手段としてのステップモータ13の駆動によって駆動シャフト10が回転するように構成されている。このステップモータ13は、図示しない制御装置から送られてくる所定周波数(本実施形態では300Hz)パルス信号に基づいて駆動する。駆動シャフト10とステップモータ13との間には、請求項でいう振動吸収部材としての弾性体(図示しない)および規制機構(図示しない)を設けているが、これら、駆動シャフト10、ステップモータ13、弾性体および規制機構の具体的構成および組付構造については、後述する駆動シャフト15、ステップモータ20、弾性体27および規制機構Pと同じであるため、説明は省略する。
【0018】
駆動シャフト10には、請求項でいう膜状部材としてのフィルムドア12の一端が巻架され、このフィルムドア12の他端は従動シャフト11に巻架されている。このフィルムドア12は、PPSフィルムの両側に、ナイロン織布が接着されたものからなり、駆動シャフト10および従動シャフト11に巻架されることによって、一定の張力でもって温風通路8およびバイパス通路9を横切るように張設されている。また、このフィルムドア12は、前記張力によって、ヒータコア7の側面に設けられたヒータコアケース30に押しつけられている。
【0019】
また、フィルムドア12には空気を通過させる図示しない開口部が形成されており、フィルムドア12が駆動シャフト10と従動シャフト11との間で移動することによって、上記開口部が温風通路8およびバイパス通路9を開口する割合が変化し、これによって上記各吹出口3〜5から吹き出される空調空気の温度が調節される。
【0020】
また、空調ダクト2内における上記各吹出口3〜5の両端部、具体的にはフェイス吹出口4の、デフロスタ吹出口3と反対側の端部、および、フット吹出口5の、デフロスタ吹出口3と反対側の端部には、上記駆動シャフト10および従動シャフト11と同じ構造の駆動シャフト(回転部材、膜状部材支持手段)15および従動シャフト(副回転部材、膜状部材支持手段)16が、空調ダクト2に対して回転自在に設けられている。駆動シャフト15は、ステップモータ(駆動手段)20の駆動によって回転するように構成されている。このステップモータ20は、図示しない制御装置から送られてくる所定周波数(本実施形態では300Hz)パルス信号に基づいて駆動する。
【0021】
そして、駆動シャフト15とステップモータ20との間には、請求項でいう振動吸収部材としての弾性体27(図3参照)および規制機構P(図3参照)が設けられている。なお、駆動シャフト15、ステップモータ20、弾性体27および規制機構Pの具体的構成および組付構造については後で詳しく説明する。
また、空調ダクト2内におけるデフロスタ吹出口3とフェイス吹出口4との中間位置、およびデフロスタ吹出口3とフット吹出口5との中間位置には、ガイドローラ軸(膜状部材支持手段)17、18が、図1紙面垂直方向に空調ダクト2に対して回転自在に設けられている。
【0022】
そして、駆動シャフト15には、フィルムドア(膜状部材)19の一端が巻架され、このフィルムドア19の他端は従動シャフト16に巻架されている。上記両シャフト15、16に巻架され、さらに、上記ガイドローラ軸17、18によりフィルムドア19を支持することにより、一定の張力でもって上記各吹出口3〜5に対向した状態で張設されている。
【0023】
また、フィルムドア19には、図2に示すように、空気を通過させる開口部19a、19bが形成されており、フィルムドア19が駆動シャフト15と従動シャフト16との間で移動することによって、開口部19a、19bがデフロスタ吹出口3、フェイス吹出口4、フット吹出口5を開閉する状態が変更され、これによって吹出モードが選択的に決定される。
【0024】
また、空調ダクト2内のうちの従動シャフト11の図1中上方部位には、図中実線位置から二点鎖線位置までの間で回動可能な冷風バイパスドア14が設けられている。このドア14は最大冷房時に二点鎖線位置に移動し、蒸発器6からの冷風をフェイス吹出口4に案内する。
次に、第1プーリー(回転部材、膜状部材支持手段)21、第2プーリー(副回転部材、膜状部材支持手段)22、ワイヤ24、およびバネ手段25(図3参照)の具体的構成について図2を用いて説明する。なお、以下に説明する内容は、駆動シャフト10および従動シャフト11に設けられた第1プーリー、第2プーリー、ワイヤ、およびバネ手段の構成と同じである。
【0025】
図2に示すように、駆動シャフト15の一端部には、断面D字状の孔部15aが形成されており、この孔部15aに第1プーリー21の断面D字状の軸部21aが嵌合されている。これにより、第1プーリー21が駆動シャフト15に対して回り止めされている。なお、後述する全ての断面D字状の合わせ面においては、断面D字状の軸部を形成する部材が断面D字状の孔部を形成する部材に対して回り止めされている。
【0026】
また、従動シャフト16には、第2プーリー22が、これとは別部品の連結軸(副回転部材、膜状部材支持手段)23を介して連結されており、両プーリー21、22の間には糸状部材としてのワイヤ24が掛け渡されている。
従って、ステップモータ20(図1、3)によって駆動シャフト15および第1プーリー21が図2中R方向に回転した場合は、フィルムドア19は駆動シャフト15によって巻き取られる。このとき、フィルムドア19が駆動シャフト15に巻き取られることによって、従動シャフト16および第2プーリー22が図2中R方向に回転する。そして第2プーリー22がR方向に回転することによって第2プーリー22がワイヤ24を巻き取る。
【0027】
逆に、ステップモータ20によって駆動シャフト15および第1プーリー21が図2中R方向と反対方向に回転した場合は、第1プーリー21がワイヤ24を巻き取る。これによって第2プーリー22および従動シャフト16がR方向と反対方向に回転し、従動シャフト16がフィルムドア19を巻き取る。
また、上記連結軸23の従動シャフト16側端部は断面略D字形状に形成されており、この端部が、従動シャフト16の端面に形成された断面略D字形状の孔部16aに挿入されている。また、連結軸23の上記端部には係合爪(図示しない)が形成されており、連結軸23を孔部16aに挿入した際に、上記係合爪を係合穴16bに係合させることによって、連結軸23の抜け止めが行われる。
【0028】
また、連結軸23の第2プーリー22側部分は、第2プーリー22の中心に形成された孔部22a内に挿入されている。この孔部22aの径は、連結軸23の第2プーリー22側部分の径よりもやや大きめに設定されており、これによって第2プーリー22が連結軸23に対して回動可能となっている。
また、図3に示すように、第2プーリー22にコイルスプリング25の一端が固定され、連結軸23にコイルスプリング25の他端が固定されている。これによって、従動シャフト16の回転がコイルスプリング25を介して第2プーリー22に伝達されたり、第2プーリー22の回転がコイルスプリング25を介して従動シャフト16に伝達される。また、コイルスプリング25は、従動シャフト16、フィルムドア19、駆動シャフト15、第1プーリー21、ワイヤ24、第2プーリー22、およびコイルスプリング25によって形成される機構に、常に所定の張力を与える機能を有する。
【0029】
次に、上記両シャフト15、16、フィルムドア19、ステップモータ20、両プーリー21、22、弾性体27、規制機構Pおよびワイヤ24の空調ダクト2への組付構造について図3および図4を用いて説明する。なお、図3は空調ダクト2に上記15、16、19、20〜22、24をそれぞれ組み付けたものを、空気上流側から下流側に向かって見た断面図である。
【0030】
ここで、図面作成の都合上、吹出口3、4、5近傍の空調ダクト2は省略した。また、図4は本発明でいう弾性体27および規制機構Pの組付け構造を示す拡大図である。なお、以下に説明する内容は、駆動シャフト10、従動シャフト11、フィルムドア12、モータ13、プーリー、弾性体、規制機構の組付構造と同じである。
【0031】
図3に示すように、空調ダクト2に形成された孔部2aには樹脂で構成された軸受ブッシュ31の軸部31aが圧入されている。そして、この軸部31aには、駆動シャフト15の中心に形成された孔部15bが遊嵌されている。また、空調ダクト2に形成された孔部2bには第1プーリー21の軸部21aが遊嵌されており、この軸部21aは駆動シャフト15の中心に形成された孔部15aに嵌合されている。
【0032】
また、第1プーリー21の中心に形成された断面D字状の孔部21bには第1剛体プレート(回転部材、膜状部材支持手段)41の中心に形成された断面D字状の軸部41bが嵌合されている。そして、この第1剛体プレート41には、ゴム部材やエラストマ樹脂等からなる弾性体27の一方側面が接着剤等により接着され、さらに、この弾性体27の他方側面に、第2剛体プレート42が接着剤等により接着されている。そして、第2剛体プレート42の中心に形成された断面D字状の凹部42bに、ステップモータ20の断面D字状の軸部20aの先端が挿嵌されている。この結果、第2剛体プレート42は、ステップモータ20に一体に連結される。
【0033】
また、空調ダクト2には、3本の柱状突起部2e(図3においては2本のみが図示されている)が空調ダクト2と一体的に形成されており、ステップモータ20のケース20dがこの柱状突起部2eにビス33によって固定されている。なお、ステップモータ20のモータ内蔵部20bは断面で示していない。
また、図3に示すように、空調ダクト2に形成された孔部2cには樹脂で構成された軸受ブッシュ34の軸部34aが圧入されている。そして、この軸部34aの先端は、従動シャフト16の中心に形成された孔部16cに遊嵌されている。
【0034】
また、空調ダクト2に形成された孔部2dには連結軸23が遊嵌されており、この連結軸23の端部23aが従動シャフト16の中心に形成された孔部16aに嵌合されている。ワイヤ24の一端側および他端側は、第1プーリー21および第2プーリー22にそれぞれ巻回されている。また、第2プーリー22と連結軸23とは、コイルスプリング25を介して連結している。なお、コイルスプリング25は断面で示していない。
【0035】
ここで、第1の実施形態の要部である第1剛体プレート41、弾性体27、第2剛体プレート42の形状および組付構造について、図4を用いて詳細に説明する。
上記第1剛体プレート41は、図4に示すように、円板状部41cの中心に軸部41bが突出して形成されるとともに、円板状部41cの、軸部41bを中心とした円の円周上に溝41a、41aが形成されたものである。また、上記第2剛体プレート42は、円板状部42dの中心に凹部42bが形成されるとともに、第1剛体プレート41の溝41a、41aと対向した位置に、第1剛体プレート41側に突出した棒状部42a、42aが形成されている。
【0036】
ここで、図6に示すように、上記溝41a、41aの上記円周方向における長さ(l)は、上記棒状部42a、42aの先端部42c、42cの径(d)よりも長く構成されており、この先端部42c、42cが、溝41a、41aに遊嵌されている。ここで、ステップモータ20が正逆両方に回転するため、第2剛体プレート42は第1剛体プレート41に対して正逆両方に回転する。従って、第2剛体プレート42が第1剛体プレート41に対して正逆どちらに回転しても、第2剛体プレート42と第1剛体プレート41との相対回転量がθとなるように、溝41a、41aを両側について先端部42c、42cの径(d)に対して所定量だけ長くしている。
【0037】
なお、上記溝41a、41aと棒状部42a、42aにより、本発明でいう規制機構Pを構成している。なお、円板状部41cと円板状部42dが対向することにより形成される空間を埋めるようにして、円柱状の上記弾性体27が配置され、この弾性体27の両面が各円板状部41c、円板状部42dに接着されている。
【0038】
なお、この弾性体27のうち、上記棒状部42a、42a、凹部42bの各周囲には、棒状部42a、42a、凹部42bの形状に沿って、孔部27a、貫通孔27b、27bが形成されている。
次に、図3に基づいて、駆動シャフト15、第1プーリー21、第1剛体プレート41、弾性体27、第2剛体プレート42およびステップモータ20の空調ダクト2への組付順序について簡単に説明する。
【0039】
まず、駆動シャフト15を空調ダクト2内の図3に示す位置に配置し、駆動シャフト15の孔部15aおよび孔部15bに、第1プーリー21の軸部21aおよび軸受ブッシュ31の軸部31aを挿入する。ここで、軸受ブッシュ31の軸部31aは、空調ダクト2の上記右側半分に形成された孔部2aに圧入して固定されており、第1プーリー21の軸部21aは、空調ダクト2の上記左側半分に形成された孔部2bに遊嵌している。
【0040】
そして、予め弾性体27、第1剛体プレート41および第2剛体プレート42を接着剤等により一体に組付けた組付体のうち、第1剛体プレート41の軸部41bを第1プーリー21の孔部21bに嵌合させる。そして、ステップモータ20の軸部20aを第2剛体プレート42の凹部42bに嵌合させるようにして、ステップモータ20のケース20dを、ビス33により柱状突起部2bに固定する。
【0041】
以上に説明したように、上記第1の実施形態においては、第2剛体プレート42と第1剛体プレート41とが弾性体27で連結されているため、ステップモータ20からパルス信号が出力されてステップモータ20が振動しても、この振動による第1プーリ21の回転軸方向(図3中の左右方向)の振動および第1プーリ21の径方向(上記回転軸方向と垂直な方向)の振動が弾性体27により吸収される。つまり、ステップモータ20の振動エネルギーがフィルムドア19の振動エネルギーとして伝わる量が抑えられるため、ステップモータ20の振動騒音の増幅を効率よく低減できる。
【0042】
実際に、本発明者らが、図11のように、弾性体27を設けないでステップモータ20と第1プーリー21を直接連結したもの(従来技術の車両用空調装置)と、図3のもの(第1の実施形態の車両用空調装置)について周波数と騒音との分析を行い、騒音の大きさを測定した結果、図11のものについては図5(a)に示すデータ、図3のものについては図5(b)に示すデータがそれぞれ得られた。
【0043】
なお、図5において、300、450、600、750、1200Hz等に現れているピークはステップモータ20の振動成分を示し、図中ハッチングで示す部分はフィルムドア19と空調ダクト2の摩擦によって発生する摺動音成分である。また図11のもののオーバーオール値(騒音の大きさを示す値)は42.9dBAで、図3のもののオーバーオール値は37.5dBAであることが確認された。
【0044】
このように、第1の実施形態では図10に示す従来装置に比べて5.4dBA分のオーバーオール値を低減でき、このことからも、弾性体27を設けることによって、ステップモータ20の振動騒音の増幅が低減されていると確認された。
さらに、本発明者らは、ステップモータ20単体を作動させた場合の騒音(以下Xと示す)、図11のものからフィルムドア19を取り外した場合の騒音(以下Yと示す)、図11のものの柱状突起部2bからビス33、ケース20dを外し、図示しない固定スタンドによりモータ内蔵部20bを固定して軸部20aを図11の位置に配置した場合の騒音(以下Zと示す)の大きさを測定した。ここで、Zは、ステップモータ20の振動がケース20dから柱状突起部2bを伝って空調ダクト2に伝わることがない場合の騒音を示している。
【0045】
この結果、XはY、Zに比べて極めて小さく、ZはYよりも大きかった。つまり、X≪Y<Zであった。よって、ステップモータ20の振動がフィルムドア19に伝わる量を低減することが、よりステップモータ20の振動騒音の増幅を効率よく低減できると確認された。以上の2種類の実験からも、第1の実施形態のように弾性体27を設けて、ステップモータ20の振動エネルギーがフィルムドア19に伝わる量を低減することにより、ステップモータ20の振動による騒音を大きく低減できることがわかる。
【0046】
また、第1の実施形態では、第1剛体プレート41と第2剛体プレート42との間に規制機構Pを設けているため、以下のような効果を奏する。
フィルムドア19は、停止位置制御のために、例えばイグニッションスイッチがオフされた後に、フィルムドア19をどちらか一方のシャフトに全て巻き取るようにステップモータ20を作動させるいわゆるイニシャライズ処理を行うことがある。この場合、ステップモータ20の軸部20aには、通常作動時の数倍のトルクが負荷される。
【0047】
すなわち、イニシャライズ処理時には、フィルムドア19が例えば駆動シャフト15に全て巻き取られるまで、ステップモータ20は駆動シャフト15を回転駆動させる。ここで、規制機構Pが設けられていないと、フィルムドア19は全て巻き取られていてそれ以上移動できないため、駆動シャフト15、第1プーリー21および第1の剛体プレート41はそれ以上回転しないが、ステップモータ20の軸部20aおよび第2の剛体プレート42は、弾性体27が変形可能なために、第1の剛体プレート41に対して相対回転する。このときに、ステップモータ20の軸部20aに大きなトルクがかかる。
【0048】
そして、イグニッションスイッチがオンされた後、再びフィルムドア19をある制御位置(吹出モード)に停止させる際、上記相対回転量分だけステップモータ20の軸部20aが多く回転するよう図示しない制御装置により制御しなければならない。しかし、弾性体27の変形量は、温度等によって変化するため、上記相対回転量は一定していない。そのため、上記制御装置は、フィルムドア19を正確に上記制御位置に停止させることができない。
【0049】
しかし、第1の実施形態では、第1剛体プレート41と第2剛体プレート42との間に規制機構Pを設けている。従って、通常作動時は、図6(a)のように、第2剛体プレート42の棒状部42a、42aの先端部42c、42cが、第1剛体プレート41の溝41a、41aの略中央に位置しているのに対し、イニシャライズ処理時は、弾性体27が変形して第2剛体プレート42が第1剛体プレート41に対して相対回転するが、図6(b)に示すように、先端部42c、42cが溝41a、41aの壁面に当接して、第2剛体プレート42が第1剛体プレート41に対して図中角度θ回転した状態でこの回転がロックされる。
【0050】
この結果、上記相対回転量が所定量の角度θの回転となり、この所定量の角度θだけステップモータ20の軸部20aが多く回転するよう図示しない制御装置により制御することにより、フィルムドア19を正確に上記制御位置に移動させることができる。ここで、所定量の角度θは、イニシャライズ処理時のトルク負荷により弾性体27が常に変形できる範囲内で設定されている。
【0051】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について図7ないし10に基づいて説明する。
図7はステップモータ20(図3参照)の軸部20aの拡大斜視図、図8は第1プーリー21の拡大斜視図である。また、図9の(a)はステップモータ20および第1プーリー21部分の断面図、(b)は(a)においてステップモータ20の軸部20aを矢印Aからみた正面図、(c)は(a)において第1プーリー21の軸部21cを矢印Bからみた正面図である。
【0052】
第2の実施形態において、要部以外の組付構造は第1の実施形態と同じなので説明は省略する。
まず、図7に示すように、ステップモータ20の軸部20aの先端部には、この軸部20aの先端面20cに対して略垂直に第1スリット53が形成されており、これによって、軸部20aの先端部には半円柱状部20e、20fが形成されている。さらに、一方の半円柱状部20e側の軸部20aの先端面20cには、第1プーリー21側(図9(a)の右側)に突出した扇状の第1突出部51が一体に形成されている。
【0053】
また、図8に示すように、第1プーリー21の中央には、ステップモータ20側(図9(a)の左側)に突出した軸部21cが形成されている。そして、この軸部21cの先端部には、この軸部21cの先端面21dに対して略垂直に第2スリット54が形成されており、これによって、軸部21cの先端部には半円柱状部21e、21fが形成されている。さらに、一方の半円柱状部21f側の先端面21dには、ステップモータ20側(図9(a)の左側)に突出した扇状の第2突出部52が一体に形成されている。
【0054】
また、図10には、本発明でいう振動吸収部材としてのコイルスプリング(線状弾性体)26を示す。このコイルスプリング26の一端26a、他端26bは、このコイルスプリング26の径方向中心側に伸びている。
そして、図9(a)のように、軸部20aの半円柱状部20f側の先端面20cと第2突出部52の突出面52aとを対向させ、かつ軸部21cの半円柱状部21e側の先端面21dと第1の突出部51の突出面51aとを対向させた状態で、図7に示すコイルスプリング26の一端26aがステップモータ20の第1スリット53に挿嵌され、他端26bが第1プーリー21の第2スリット54に挿嵌されている。これにより、ステップモータ20の軸部20aと第1プーリー21の軸部21cが、コイルスプリング26にて連結された構成となっている。
【0055】
第1突出部51の先端面51aの形状は、図9(b)に示すように、広がり角θ1 の扇に対応しており、第1スリット53に対して角度θ2 の位置に設けられている。また、第2突出部52の先端面52aの形状は、図9(c)に示すように、第1突出面51の先端面51aと同じであるため、説明は省略する。この第1突出部51と第2突出部52により、本発明でいう規制機構Qを構成している。
【0056】
以下に、第1プーリー21、コイルスプリング26およびステップモータ20の空調ダクト2への組付順序について簡単に説明する。
まず、第1プーリー21を上記第1の実施形態と同様に空調ダクト2に組付けてから、図9(a)において、第1プーリー21に設けられた第1スリット53にコイルスプリング26の一端26aを挿嵌する。そして、軸部20aの半円柱状部20f側の先端面20cと第2突出部52の突出面52aとを対向させ、かつ軸部21cの半円柱状部21e側の先端面21dと第1の突出部51の突出面51aとを対向させつつ、第2スリット54にコイルスプリング26の他端26bを挿嵌する。
【0057】
そして、ステップモータ20を上記第1の実施形態と同様に空調ダクト2の柱状突起部2b(図3参照)に組付けることで、コイルスプリング26は、ステップモータ20の軸部20aおよび第1プーリー21の軸部21cの外周面に沿って固定される。
このように、第2の実施形態においては、ステップモータ20と第1プーリー21とが、振動吸収部材としてのコイルスプリング26により連結されているため、ステップモータ20からパルス信号が出力されてステップモータ20が振動しても、ステップモータ20の軸部20aの回転軸方向(図3中の左右方向)の振動およびステップモータ20の軸部20aの径方向(上記回転軸方向と垂直な方向)の振動がコイルスプリング26により吸収される。よって、第1プーリ21および駆動シャフト15を通してフィルムドア19が振動することも抑えられる。
【0058】
従って、ステップモータ20の振動によってフィルムドア19から大きな騒音が発生するという問題は防止される。
また、第1スリット53、第2スリット54にコイルスプリング26の一端26a、他端26bを挿嵌するだけでステップモータ20と第1プーリー21との外周部に組付けることが出来るので、特別な組付け作業や組付け部品を用いずに、容易に組付けが行える。また、ステップモータ20および駆動シャフト15の外周部にコイルスプリング26の組付け部分のためのスペースが必要なく、省スペースでコイルスプリング26の組付けが行える。
【0059】
また、イニシャライズ処理時のトルク負荷により、ステップモータ20の軸部20aが第1プーリー21の軸部21cに対して相対回転すると、コイルスプリング26はその回転量にともなって伸びる。そして、ステップモータ20が第1プーリー21に対して角度2θ2 回転すると、ステップモータ20の第1突出部51の側面55と第2突出部52の側面56が当接してこの回転がロックされる。
【0060】
この結果、上記相対回転量が常に所定量の角度2θ2 の回転となり、この所定量の角度2θ2 だけステップモータ20の軸部20aが多く回転するよう図示しない制御装置により制御することにより、フィルムドア19を正確に上記制御位置に移動させることができる。ここで、所定量の角度2θ2 は、イニシャライズ処理時のトルク負荷によりコイルスプリング26が常に伸びることのできる範囲内で設定されている。
【0061】
(第3の実施形態)
図11において、第1プーリー21自体をゴム部材やエラストマ樹脂等で形成することにより、第1プーリー21を本発明でいう振動吸収部材としてもよい。こうすることにより、ステップモータ20の振動を第1プーリー21により吸収するので、駆動シャフト15を通してフィルムドア19が振動することは抑えられる。
【0062】
(第4の実施形態)
本実施形態では、図12に示すように、フィルムドア19を環状に形成し、このフィルムドア19の内周面を、駆動シャフト15と、複数本(例えば3本)のガイドローラ軸(膜状部材支持手段)28a、28b、28cとにより支持させることにより、フィルムドア19を、各吹出口3〜5に対向した状態で張設している。なお、本実施形態の駆動シャフト15は、上記第1の実施形態と同様に、図示しないステップモータにより回転駆動され、駆動シャフト15とステップモータとの間に、上記第1の実施形態で述べたような弾性体および規制機構が備えられている。
【0063】
そして、フィルムドア19の両端の全周に、多数の噛み合わせ孔(図示しない)を形成し、駆動シャフト15の両端部に、上記噛み合わせ孔と噛み合う多数の突起(図示しない)を設けて、上記突起と上記噛み合わせ孔とにより、駆動シャフト15の回転をフィルムドア19に伝え、フィルムドア19を回転させるようにしている。
【0064】
このように、駆動シャフト15により環状のフィルムドア19を移動させるものにおいても、上記弾性体および規制機構を設けることにより、上記第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(他の実施形態)
なお、上記第1の実施形態では、弾性体27を接着剤により第1剛体プレート41および第2剛体プレート42に接着固定しているが、第1剛体プレート41と第2剛体プレート42を図4のように対向させて治具により固定し、これらを所定の型に入れて、ゴム部材やエラストマ樹脂等を流し込んで固めることにより、図4に示すような第1剛体プレート41、弾性体27、第2剛体プレート42よりなる組付体を一体形成してもよい。
【0065】
また、上記第2の実施形態では、第1突出部51と第2突出部52の広がり角θ1 および各スリット53、54に対する角度θ2 を等しくしたが、これに限定されることはない。つまり、ステップモータ20の軸部20aと第1プーリー21の軸部21cとの相対回転量が所定量となるように、第1突出部51と第2突出部52の広がり角および各スリット53、54に対する角度を設定すればよい。
【0066】
また、上記第1ないし第4の実施形態では、空調ダクト2に対して回転自在に設けられたガイドローラ軸17、18(図1参照)、またはガイドローラ軸28a、28b、28c(図12参照)により、フィルムドア19を支持していたが、これに限定されることはなく、空調ダクト2に固定した固定ガイドを設け、この固定ガイドにより、フィルムドア19を支持するようにしてもよい。なお、この固定ガイドとフィルムドア19との摩擦抵抗を小さくするように、固定ガイドの形状、表面粗さ、材質等を選択するのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における全体構成図である。
【図2】図1の一部分を示す斜視図である。
【図3】図1の要部を示す断面図である。
【図4】図1の主要部を示す斜視図である。
【図5】(a)は従来の装置による騒音の大きさを示すグラフ、(b)は上記実施形態による騒音の大きさを示すグラフである。
【図6】(a)は通常作動時の規制機構近傍の拡大図、(b)はイニシャライズ処理時の規制機構近傍の拡大図である。
【図7】本発明の第2の実施形態におけるステップモータの拡大斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における第1プーリーの拡大斜視図である。
【図9】(a)は本発明の第2の実施形態における要部の断面図、(b)は(a)において矢印Aからみたステップモータの拡大図、(c)は(a)において矢印Bからみた第1プーリーの拡大図である。
【図10】本発明の第2の実施形態におけるコイルスプリングの拡大図である。
【図11】従来技術の要部を示す断面図である。
【図12】本発明の第4の実施形態におけるフィルムドア近傍の概略的な断面図である。
【符号の説明】
2…空調ダクト、15…駆動シャフト(回転部材、膜状部材支持手段)、
16…従動シャフト(回転部材、膜状部材支持手段)、
17、18…ガイドローラ軸(膜状部材支持手段)、
19…フィルムドア(膜状部材)、20…ステップモータ(駆動手段)、
21…第1プーリー(回転部材、膜状部材支持手段)、
22…第2プーリー(副回転部材、膜状部材支持手段)、
23…連結軸(副回転部材、膜状部材支持手段)、
27…弾性体(振動吸収部材)、
41…第1剛体プレート(回転部材、膜状部材支持手段)、
42…第2剛体プレート(駆動手段)、P、Q…規制機構。

Claims (8)

  1. 空気を通過させる開口部(19a、19b)が形成された可撓性の膜状部材(19)を、少なくとも1つの回転部材(15、21、41)を備えた膜状部材支持手段(15、21、41、16、22、23、17、18)によって、空気通路を横切るようにして張設するとともに、前記回転部材(15、21、41)を駆動手段(20、42)で回転駆動することによって、前記膜状部材(19)を前記空気通路中で移動させるように構成された空気通路切換装置であって、
    前記回転部材(15、21、41)と前記駆動手段(20、42)とは、前記駆動手段(20、42)の発する振動を吸収する振動吸収部材(26、27)により連結されており、
    前記振動吸収部材(26、27)は、弾性体(26、27)からなり、
    前記回転部材(15、21、41)と前記駆動手段(20、42)とには、前記回転部材(15、21、41)と前記駆動手段(20、42)との相対回転量を常に所定量(θ、2θ 2 )に規制する規制機構(P、Q)が設けられていることを特徴とする空気通路切換装置。
  2. 前記膜状部材支持手段(15、21、41、16、22、23、17、18)には副回転部材(16、22、23)が備えられており、
    前記膜状部材(19)の一端は、前記回転部材(15、21、41)に巻架されており、前記膜状部材(19)の他端は、前記副回転部材(16、22、23)に巻架されていることを特徴とする請求項1に記載の空気通路切換装置。
  3. 前記弾性体(26、27)はゴム部材(27)からなることを特徴とする請求項1または2に記載の空気通路切換装置。
  4. 前記弾性体(26、27)は、線状弾性体(26)からなることを特徴とする請求項1または2に記載の空気通路切換装置。
  5. 前記線状弾性体(26)は、コイルスプリング(26)からなることを特徴とする請求項に記載の空気通路切換装置。
  6. 前記駆動手段(20、42)は、この駆動手段(20、42)の回転に伴って回転する第1の板状部材(42)を備えており、
    前記回転部材(15、21、41)は、この回転部材(15、21、41)の回転に伴って回転する第2の板状部材(41)を備えており、
    前記規制機構(P、Q)は、
    前記第1の板状部材(42)に一体に設けられ、前記第2の板状部材(41)側に突出した棒状部材(42a、42a)と、
    前記第2の板状部材(41)のうち前記棒状部材(42a、42a)に対向する位置に設けられ、前記棒状部材(42a、42a)の先端部(42c、42c)の径よりも所定量長い長さを有する溝(41a、41a)とを有し、
    前記棒状部材(42a、42a)の先端部(42c、42c)が前記溝(41a、41a)に嵌合されてなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の空気通路切換装置。
  7. 前記駆動手段(20は、この駆動手段(20の回転に伴って回転し、前記回転部材(15、21側に突出した第1の軸部(20a)を備えており、
    前記回転部材(15、21は、この回転部材(15、21の回転に伴って回転し、前記駆動手段(20側に突出した第2の軸部(21c)を備えており、
    前記規制機構(P、Q)は、
    前記第1の軸部(20a)の先端面(20c)から前記回転部材(15、21側に突出した第1の突出部(51)と、
    前記第2の軸部(21c)の先端面(21d)から前記駆動手段(20側に突出した第2の突出部(52)とを有し、
    前記第1の軸部(20a)の前記先端面(20c)と第2の突出部(52)の先端に形成された突出面(52a)とが対向し、前記第2の軸部(21c)の前記先端面(21d)と前記第1の突出部(51)の先端に形成された突出面(51a)とが対向するように配置し、
    前記第1の軸部(20a)と前記第2の軸部(21c)は、前記相対回転量が所定量(2θ2 )となったとき、前記第1の突出部(51)の側面(55)と前記第2の突出部(52)の側面(56)とが当接するような位置に配置されてなることを特徴とする請求項1、2、4、5のいずれか1つに記載の空気通路切換装置。
  8. 前記駆動手段(20、42)は、ステップモータ(20)からなることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の空気通路切換装置。
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