JP3399123B2 - 空気通路切替装置及び車両用空調装置 - Google Patents

空気通路切替装置及び車両用空調装置

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JP3399123B2
JP3399123B2 JP29942194A JP29942194A JP3399123B2 JP 3399123 B2 JP3399123 B2 JP 3399123B2 JP 29942194 A JP29942194 A JP 29942194A JP 29942194 A JP29942194 A JP 29942194A JP 3399123 B2 JP3399123 B2 JP 3399123B2
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    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00664Construction or arrangement of damper doors
    • B60H1/00671Damper doors moved by rotation; Grilles
    • B60H1/00685Damper doors moved by rotation; Grilles the door being a rotating disc or cylinder or part thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアダクト内の空気通
路部の開閉を、ロータリドアを用いて行うように構成し
た空気通路切替装置及び車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車の空調装置においては、送
風機及び冷却装置(エバポレータ)あるいは加熱装置
(ヒータコア)により生成された冷風あるいは温風を、
エアダクトを通して車内に供給するようにしている。こ
の場合、前記エアダクトには、複数の吹出口(FAC
E,FOOT,DEF等)に夫々連通する空気通路部が
設けられ、それら空気通路部は、車内の吹出モード切替
レバーの操作に基づいて、複数の板状のダンパにより開
閉されるようになっている。
【0003】この場合、吹出モード切替レバーがコント
ロールケーブルの一端に接続され、そのコントロールケ
ーブルの他端側がリンク機構に接続されることにより、
複数のダンパを動作させるようになっているのである
が、このように複数のダンパを動作させるものでは、リ
ンク機構がかなり複雑となり、部品点数が非常に多いも
のとなっていた。
【0004】一方、本出願人の出願に係る実開昭50−
65151号公報には、分配箱内に円筒状のロータリダ
ンパを回転可能に設け、1個のロータリダンパにより吹
出口を切替えるようにした技術が示されている。また、
ロータリダンパの外周には、分配箱の内面に弾性的に接
触して風洩れを防止するための合成樹脂製の風洩れ防止
板を設けるようにしている。これにより、複数のダンパ
を動作させる複雑なリンク機構が不要となって構成の一
定の簡単化が図られるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た実開昭50−65151号の構成においては、次のよ
うな不都合が生ずる虞があった。即ち、風洩れ防止板
は、成形品で剛性が比較的高いため、分配箱の内面に対
して完全に密着されない場合があり、風洩れが生ずる虞
があった。また、長期間の使用や、熱が加えられること
に伴い、風洩れ防止板がクリープ変形し、弾性力が失わ
れてやはり風洩れが生ずる欠点があった。さらには、風
洩れ防止板を分配箱の内面に押え付ける構造のため、ロ
ータリダンパの回動の際の操作力が大きくなり、それに
加えて摺動音が生じたり、振動時のがたつき音が生ずる
といった欠点もあった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、1以上の空気通路部の開閉を行うもの
にあって、構造を簡単に済ませることができ、しかも風
漏れを効果的に防止することができる空気通路切替装置
及び車両用空調装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の空気
通路切替装置は、エアダクトにその内部から外部に向け
て空気が流通されるように設けられた1以上の空気通路
部の開閉を行うためのものであって、周壁部が円弧面状
に形成され前記エアダクト内に前記空気通路部と対向す
るように位置して回転可能に設けられたロータリドア
と、このロータリドアの周壁部の外面部に設けられ前記
空気通路部の開時において該空気通路部にラップする通
風口を有するフィルム部材と、前記ロータリドアの周壁
部に設けられ前記フィルム部材に風圧を与えるための開
口部とを具備し、前記空気通路部の閉時において、前記
フィルム部材が風圧により外周方向へ膨らむように張出
すことによって、該空気通路部の周縁部に圧接してシー
ルするように構成されているところに特徴を有するもの
である。
【0008】この場合、フィルム部材の外周面部に、軸
方向に延び空気通路部の周縁部に圧接する複数本の突条
部を設けるようにすれば、より効果的である(請求項2
の発明)。そして、フィルム部材を、ロータリドアの周
壁部の周方向両端部にて固定し、該ロータリドアの周壁
部の軸方向寸法とほぼ同等の幅寸法を有し且つ周壁部の
周方向寸法よりも若干大きい長さ寸法を有する1枚の部
材から構成することができる(請求項3の発明)。
【0009】また、ロータリドアの周壁部とフィルム部
材との間に、該フィルム部材の形状を該周壁部の湾曲形
状に沿うように保持するための弾性部材を設けるように
しても良く(請求項4の発明)、あるいは、フィルム部
材の内周面部に、ロータリドアの周壁部に接触して該フ
ィルム部材の形状を該周壁部の湾曲形状に沿うように保
持するための弾性突部を一体的に形成するようにしても
良い(請求項5の発明)。
【0010】そして、本発明の請求項6の空気通路切替
装置は、エアダクトにその内部から外部に向けて空気が
流通されるように設けられた1以上の空気通路部の開閉
を行うためのものであって、周壁部が円弧面状に形成さ
れると共にその周壁部に開口部を有し、前記エアダクト
内に前記空気通路部と対向するように位置して回転可能
に設けられたロータリドアと、このロータリドアの周壁
部の外面部に一体に設けられ前記空気通路部の開時にお
いて該空気通路部にラップする通風口を有するフィルム
状の閉塞部材とを具備し、前記空気通路部の閉時におい
て、前記閉塞部材が風圧により外周方向へ膨らむように
張出すことによって、該空気通路部の周縁部に圧接して
シールするように構成されているところに特徴を有する
ものである。この場合、ロータリドアと閉塞部材とを、
外周方向に弾性的に伸縮変形可能な連結部を介して接続
するように構成することができる(請求項7の発明)。
【0011】さらには、上記したロータリドアを、切替
操作手段の操作に基づいて、コントロールケーブルによ
って回転方向に変位するように構成すれば効果的である
(請求項8の発明)。
【0012】そして、本発明の請求項9の車両用空調装
置は、送風手段からの送風を、エアダクト内の複数の空
気通路部を介して、車内の複数の吹出口に夫々導くよう
にしたものにおいて、上記請求項1ないし8のいずれか
に記載の空気通路切替装置を具備するところに特徴を有
するものである。
【0013】
【作用】本発明の請求項1の空気通路切替装置によれ
ば、ロータリドアの回転により空気通路部の開閉を行う
ものであるから、例えば複数の空気通路部の開閉を行う
場合でも、1個のロータリドアにより切替が可能とな
り、構成の簡単化を図ることができる。そして、空気通
路部の閉時においては、ロータリドアの外面部に設けら
れたフィルム部材が風圧により該空気通路部の周縁部に
圧接してシールするようになるのであるが、この場合、
フィルム部材であるから、板状のものと比較して剛性が
低く、空気通路部の周縁部に密着することができて風漏
れを確実に防止することができる。また、摺動抵抗を小
さくすることができるので、操作力が小さく済み、摺動
音の発生を抑えることができる。
【0014】この場合、フィルム部材の外周面部に、軸
方向に延び空気通路部の周縁部に圧接する複数本の突条
部を設けるようにすれば(請求項2の発明)、突条部が
空気通路部の周縁部にいわば線接触することにより、シ
ール性が向上して風圧が弱いような場合でも良好なシー
ル性を得ることができ、しかも摺動抵抗をより小さくす
ることができる。さらには、フィルム部材の強度も向上
する。
【0015】そして、フィルム部材を、ロータリドアの
周壁部の周方向両端部にて固定し、該ロータリドアの周
壁部の軸方向寸法とほぼ同等の幅寸法を有し且つ周壁部
の周方向寸法よりも若干大きい長さ寸法を有する1枚の
部材から構成すれば(請求項3の発明)、1枚のフィル
ム部材で、空気通路部を開放させる通風口の機能及び空
気通路部を閉塞するシールの機能を得ることができ、構
成をより簡単に済ませることができる。
【0016】また、ロータリドアの周壁部とフィルム部
材との間に、該フィルム部材の形状を該周壁部の湾曲形
状に沿うように保持するための弾性部材を設けるように
すれば(請求項4の発明)、フィルム部材が大きく弛ん
だり、波打ったりすることなく保持されるようになる。
あるいは、フィルム部材の内周面部に、ロータリドアの
周壁部に接触して該フィルム部材の形状を該周壁部の湾
曲形状に沿うように保持するための弾性突部を一体的に
形成すれば(請求項5の発明)、フィルム部材が大きく
弛んだり、波打ったりすることなく保持されるようにな
ると共に、弾性部材を別体で設ける場合に比較して、部
品数が減少する。
【0017】そして、本発明の請求項6の空気通路切替
装置によれば、例えば複数の空気通路部の開閉を行う場
合でも、1個のロータリドアにより切替が可能となり、
構成の簡単化を図ることができ、しかも、フィルム状の
閉塞部材をロータリドアに一体に設けたので、より一層
構成が簡単となる。そして、フィルム状の閉塞部材によ
り、空気通路部の周縁部に密着することができて風漏れ
を確実に防止することができ、また、摺動抵抗を小さく
することができるので、操作力が小さく済み、摺動音の
発生を抑えることができる。
【0018】この場合、ロータリドアと閉塞部材とを、
外周方向に弾性的に伸縮変形可能な連結部を介して接続
するように構成すれば(請求項7の発明)、風圧により
閉塞部材を外周方向に容易に変位させることができる。
【0019】さらには、ロータリドアを、切替操作手段
の操作に基づいて、コントロールケーブルによって回転
方向に変位するように構成すれば(請求項8の発明)、
操作力をコントロールケーブルを介して直接的かつ確実
に伝達することができ、ロータリドアを回転させるため
の構成を簡単に済ませることができる。
【0020】そして、本発明の請求項9の車両用空調装
置によれば、上記した請求項1ないし8のいずれかに記
載の空気通路切替装置を具備するので、車内の複数の吹
出口を切替えるための構成を簡単に済ませることがで
き、しかも風漏れを効果的に防止することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を車両用空調装置(カーエアコ
ン)に適用したいくつかの実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0022】(1)第1の実施例 本発明の第1の実施例(請求項1,3,4,8,9に対
応)について、図1ないし図6を参照して述べる。ま
ず、カーエアコンの通風系の全体構成について簡単に述
べる。図1に示すエアダクト1内には、図で右上部に位
置して送風手段としての送風機2が配設されており、該
エアダクト1に連結された図示しない吸気側ダクトを通
してエアダクト1内部に空気を吸入して矢印A方向に送
風するようになっている。
【0023】このとき、図示はしないが、前記吸気側ダ
クトには、内気取入口及び外気取入口が設けられている
と共に、それらいずれかを開口させる切替ダンパが設け
られている。さらに、吸気側ダクト内には、エバポレー
タが配設されている。このエバポレータは、冷凍サイク
ルの運転により冷却手段として機能するようになってい
る。
【0024】また、図1に示すように、前記エアダクト
1内には、図で右側下部に位置して、加熱手段としての
ヒータコア3が配設されている。そして、前記ヒータコ
ア3の上流側部位には、エアミックスダンパ4が設けら
れている。このエアミックスダンパ4は設定温度に応じ
て開度が調整され、前記送風機2により送風された空気
のうち、ヒータコア3を通って矢印B方向に流れる通気
量と、ヒータコア3を通らずに矢印C方向に流れる通気
量との調節を行うようになっている。
【0025】そして、前記エアダクト1の図1で左上部
分には、複数個この場合3個の空気通路部5,6,7が
設けられている。図2にも示すように、これら空気通路
部5,6,7は、円弧状に並ぶように設けられ、左から
時計回り方向に順に、フット用空気通路部5,フェイス
用空気通路部6,デフロスタ用空気通路部7とされてい
る。図示はしないが、前記フット用空気通路部5は、車
内のフット用吹出口に連通され、フェイス用空気通路部
6はフェイス用吹出口に連通され、デフロスタ用空気通
路部7はデフロスタ用吹出口に連通されている。
【0026】これにて、送風機2が駆動されると、内気
あるいは外気が吸気側ダクトから吸込まれてエバポレー
タを通ってエアダクト1内に導かれ、さらにエアダクト
1内を矢印A,B,Cのように流れて設定温度とされ、
いずれかの空気通路部5,6,7を介して車内の各吹出
口から吹出されるようになっているのである。尚、詳し
くは後述するが、本実施例では、3個の空気通路部5,
6,7により、5つの吹出モードによる空気の吹出しを
選択することができるようになっている。
【0027】さて、このエアダクト1内には、前記各空
気通路部5,6,7を開閉して空気通路を切替えるめの
空気通路切替装置8が設けられている。以下、本実施例
に係る空気通路切替装置8について、図3乃至図6も参
照して詳述する。
【0028】この空気通路切替装置8は、ロータリドア
9とフィルム部材10とを具備して構成されている。こ
のうちロータリドア9は、例えばプラスチックからな
り、図3乃至図5に示すように、2枚のほぼ半円形の端
板部11,11と円弧面状をなす周壁部12とを一体に
有するいわば縦割りの半円筒状をなしている。また、前
記端板部11,11には、周壁部12の円弧の曲率中心
に位置して、軸方向外側に突出する軸部11a,11a
が設けられている。
【0029】そして、前記周壁部12には、図5等に示
すように、軸方向に長細い4個の開口部12aが周方向
に並んでほぼ等間隔に形成されている。これにて、周壁
部12は、周方向両端部の2か所及び各開口部12a同
士間の3か所に軸方向に延びる細長いリブを有し、残り
のほとんどの部分が開口した形態とされている。また、
図3に示すように、ロータリドア9には、周壁部12の
周方向両端の縁辺部から内径側に延びて、後述するフィ
ルム部材10を取付けるための取付部13,13が設け
られている。これら取付部13には、図3及び図5に一
部を示すように、いくつかの突起13a及び嵌合孔13
bが形成されている。
【0030】一方、前記フィルム部材10は、柔軟性が
あって通気性がなくしかも摩擦抵抗が小さい、この場合
例えば75μmのPETフィルムからなり、図6に示す
ように、前記ロータリドア9の周壁部12の軸方向寸法
とほぼ同等の幅寸法Mを有する全体として矩形状に形成
されている。そして、このフィルム部材10の長さ方向
途中部位には、幅方向に並んで複数個の通風口10aが
形成されている。この場合、各通風口10aはほぼ六角
形状に形成されている。また、このフィルム部材10の
長さ方向両端部分(図6で左右の縁辺部)には、夫々複
数個の取付用孔10bが形成されている。この取付用孔
10bは、具体的には、前記取付部13の突起13aに
嵌合する円形孔と、そのとき前記嵌合孔13bにラップ
する長孔とが交互に形成されている。
【0031】このフィルム部材10は、前記ロータリド
ア9の周壁部12の外面部分に設けられるのであるが、
このとき、図3,図5等に示すように、周壁部12の外
面には、周方向両端部の2か所及び各開口部12a同士
間の3か所に軸方向に延びる細長いリブ部分に位置し
て、軸方向に細長い例えばウレタンフォームからなる弾
性部材14が例えば接着により設けられている。さら
に、フィルム部材10の取付けのために、この場合、図
3及び図5等に示すフィルム押え板15,15が用いら
れる。このフィルム押え板15は、前記取付部13に対
応した細長い薄板状をなし、その板面に、前記取付部1
3の嵌合孔13bに抜止め状態に嵌合する嵌合爪15a
及び、前記突起13aに嵌合する円形孔15bを交互に
有して構成されている。
【0032】フィルム部材10をロータリドア9に取付
けるにあたっては、まず、図5に示すように、ロータリ
ドア9の周壁部12の外周部に上方から被せられるよう
にしてその両端部を内径側に折曲げ、夫々取付用孔10
b(円形孔)を取付部13の突起13aに嵌合させる。
そして、この状態で、図3等に示すように、フィルム押
え板15の嵌合爪15aを、取付用孔10b(長孔)を
通して取付部13の嵌合孔13bに嵌込むようにしてフ
ィルム押え板15を取付ける。これにて、フィルム部材
10は、その両端部が取付部13とフィルム押え板15
との間に挟まれた状態に固定されるのである。
【0033】このとき、前記フィルム部材10の長さ寸
法L(図6参照)は、前記弾性部材14の外周面が形成
する仮想的な周方向長さに、両端の取付けのための折曲
げ部分を加算した長さよりも若干長く構成されており、
これにて、フィルム部材10は、弾性部材14によって
ロータリドア9の周壁部12の外周に沿うような湾曲形
状に保持されると共に、若干のたるみを存した状態に設
けられるのである。また、フィルム部材10の通風口1
0aは、ロータリドア9の4個の開口部12aのうち図
1乃至図3で周方向左端部から時計回り方向に2番目に
位置する開口部12aにラップし、この通風口10a部
分にてロータリドア9の内外周部が開通するようになっ
ているのである。
【0034】以上のように構成されたロータリドア9
は、両端板部11の軸部11aが、前記各空気通路部
5,6,7が並ぶ円弧面の曲率中心に一致するようにし
てエアダクト1の壁部に枢支されることにより、前記エ
アダクト1内に回転可能に取付けられている。このと
き、図1及び図2に示すように、ロータリドア9の周壁
部12が各空気通路部5,6,7に対向し、弾性部材1
4の外周面が形成する仮想的な円弧面が、各空気通路部
5,6,7の周縁部との間に微小な隙間(例えば0.5
mm程度)を存するように設定されている。
【0035】そして、この場合、図1に示すように、前
記軸部11aの一方にはレバー16が固着され、このレ
バー16の端部にコントロールケーブル17の一端が接
続されている。前記コントロールケーブル17の他端側
は、車内に設けられた切替操作手段たる吹出モード切替
レバー(図示せず)に接続されており、これにより、ロ
ータリドア9は、吹出モード切替レバーの操作に基づい
て回転方向(図2で矢印D及びE方向)に変位されるよ
うになっているのである。これにて、空気通路切替装置
8が構成され、次の作用説明にて述べるように、吹出モ
ード切替レバーの位置に応じて各空気通路部5,6,7
の開閉が行われるのである。
【0036】次に、上記構成の作用について述べる。上
述のように、送風機2の駆動に伴いエアダクト1内を図
1で矢印A,B,Cのように流れる空気は、ロータリド
ア9の内周側に至り、ロータリドア9の周壁部12の2
番目の開口部12a及びそれにラップするフィルム部材
10の通風口10aを通って各空気通路部5,6,7か
ら車内の各吹出口に至るようになっている。そして、こ
のとき、フィルム部材10は風圧によって外周側に膨ら
むように張出し、閉塞すべき空気通路部5,6,7の周
縁部に圧接してシールするようになっている。
【0037】本実施例では、使用者が車内の吹出モード
切替レバーを操作することにより、その操作力がコント
ロールケーブル17及びレバー16を介して直接的にロ
ータリドア9に伝達され、ロータリドア9が矢印Dある
いはE方向に変位する。このとき、具体的には、ロータ
リドア9が図2に示す各位置に変位して5つの吹出モー
ドのうちのいずれかが選択されるのである。
【0038】即ち、吹出モード切替レバーにより「FA
CEモード」が選択されているときには、図2(a)に
示すように、フィルム部材10の通風口10aがフェイ
ス用空気通路部6にラップし、エアダクト1内の空気
は、矢印Fで示すように、フェイス用空気通路部6を通
って車内のフェイス用吹出口から吹出される。このと
き、フィルム部材10は、風圧により外周側に膨らむよ
うに張出すことにより、他の空気通路部5,7の周縁部
に圧接し、それら空気通路部5,7を風漏れなく確実に
閉塞するようになっている。
【0039】図2(b)は「バイレベルモード」が選択
された際の様子を示し、ここでは、フィルム部材10の
通風口10aが、フット用空気通路部5の一部とフェイ
ス用空気通路部6の一部との双方に跨がってラップし、
エアダクト1内の空気は、矢印G1,G2で示すよう
に、両空気通路部5,6を通ってフット用吹出口及びフ
ェイス用吹出口の双方から吹出される。また、このとき
には、フィルム部材10は、デフロスタ用空気通路部7
の周縁部に圧接しこれを閉塞するようになっている。
【0040】図2(c)は「FOOTモード」が選択さ
れた際の様子を示し、通風口10aがフット用空気通路
部5にラップし、エアダクト1内の空気は、矢印Hで示
すように、フット用空気通路部5を通ってフット用吹出
口から吹出される。また、このときには、フィルム部材
10は、他の空気通路部6,7を閉塞するようになって
いる。
【0041】図2(d)は「FOOT/DEFモード」
が選択された際の様子を示し、通風口10aがフット用
空気通路部5の一部にラップすると共に、ロータリドア
9の端部がデフロスタ用空気通路部7の中間部に位置さ
れてこれを開放するようになっている。これにて、エア
ダクト1内の空気は、矢印I1,I2で示すように、両
空気通路部5,7を通ってフット用吹出口及びデフロス
タ用吹出口の双方から吹出される。また、このときに
は、フィルム部材10は、フェイス用空気通路部6の周
縁部に圧接しこれを閉塞するようになっている。
【0042】図2(e)は「DEFモード」が選択され
た際の様子を示している。この状態では、ロータリドア
9が、デフロスタ用空気通路部7部分から矢印E方向に
退避した状態となり、エアダクト1内の空気は、矢印J
で示すように、デフロスタ用空気通路部7を通ってデフ
ロスタ用吹出口の双方から吹出される。また、このとき
には、フィルム部材10は、フット用空気通路部5及び
フェイス用空気通路部6の周縁部に圧接しそれらを閉塞
するようになっているのである。
【0043】このような本実施例によれば、複数の空気
通路部5,6,7の開閉を1個のロータリドア9の回転
変位により行うように構成したので、ロータリドア9自
体の構成及びそれを変位させるための構成の簡単化を図
ることができる。この場合、特に本実施例では、フィル
ム部材10を通風口10aを有する1枚の部材から構成
したので、フィルム部材10自体やその取付構造も簡単
なものとなり、さらに、吹出モード切替レバーに接続さ
れたコントロールケーブル17によりロータリドア9を
直接的に変位させるように構成したので、極めて簡単な
構成でロータリドア9を確実に回転変位させることがで
きるものである。
【0044】そして、ロータリドア9の外面部に設けら
れたフィルム部材10が風圧により該空気通路部5,
6,7の周縁部に圧接してシールすることにより、空気
通路部5,6,7を閉塞するようにしたので、板状の風
洩れ防止板を使用したものと比較して剛性が低く、空気
通路部5,6,7の周縁部に密着することができ、風漏
れを確実に防止することができる。さらには、フィルム
部材10を風圧で圧接させる構成であるため、摩擦力が
小さくて摺動抵抗を小さくすることができ、操作力が小
さく済み、さらには摺動音の発生を抑えることができ
る。
【0045】さらに、特に本実施例では、ロータリドア
9の周壁部12とフィルム部材10との間に、弾性部材
14を設けるようにしたので、フィルム部材10の形状
を該周壁部12に沿う湾曲形状に保持することができ、
フィルム部材10が大きく弛んだり、波打ったりするこ
となく保持することができる利点を得ることができるも
のである。
【0046】尚、上記した第1の実施例においては、フ
ィルム部材10として1枚のPETフィルムを用いるよ
うにしたが、フィルム部材としては他の材質のプラスチ
ックフィルムや紙など、柔軟性があって通気性のないも
のであれば、様々なものを使用することができる。ま
た、フィルム部材を複数枚の部材から構成することもで
きる。さらには、フィルム部材の取付構造としても、リ
ベットやビス止め、あるいは接着や熱溶着などを採用す
ることができる。
【0047】そして、ロータリドアとしても、半円筒状
のものに限らず、全円筒状のもの等様々な形状が考えら
れ、また、周壁部の開口部としても、軸方向に長い開口
部を複数個設ける構成に限らず、周壁部全体に渡って多
数個の透孔を形成するようにしたり、周壁部を網状の部
材から構成することもできる。さらには、ロータリドア
の駆動構造としても、吹出モード切替レバーによりコン
トロールケーブル17を直接駆動するものに限らず、例
えば電気的スイッチとそのスイッチ操作に基づいて駆動
するモータ等の別の駆動源とによってロータリドアを回
転変位させるように構成しても良い。
【0048】(2)第2の実施例 次に、図7は、本発明の第2の実施例(請求項5に対
応)を示すものである。本実施例に係る空気通路切替装
置21が、上記第1の実施例と異なる点は、通風口22
aを有するフィルム部材22の内周面部に、上記弾性部
材14と同等の機能を果たす弾性突部23を一体に設け
るようにしたところにある。
【0049】即ち、空気通路切替装置21は、上記第1
の実施例と同等のロータリドア9の周壁部12の外面部
に、例えばPET等のプラスチックフィルムからなるフ
ィルム部材22を設けて構成されるのであるが、このと
き、図3,図5等に示すように、フィルム部材22の内
周面部には、周壁部12の周方向両端部の2か所及び各
開口部12a同士間の3か所に軸方向に延びる細長いリ
ブ部分に対応して、中空状のほぼ円筒チューブ状をなす
計5個の弾性突部23が軸方向に延びて一体に形成され
ているのである。
【0050】このような構成のフィルム部材22は、や
はりその両端部にてフィルム押え板15によってロータ
リドア9に取付けられる。このとき、フィルム部材22
は、弾性突部23の先端がロータリドア9の周壁部12
に接触することにより、外周に沿うような湾曲形状に保
持されるのである。
【0051】このように本実施例によれば、上記第1の
実施例における弾性部材14と同等の機能を果たす弾性
突部23を、フィルム部材22に一体に設けるようにし
たので、フィルム部材22が大きく弛んだり、波打った
りすることなく保持されるようになると共に、弾性部材
14を別体で設ける場合と比較して、部品数が減少し、
構成の簡単化や組立工程の簡素化を図ることができるも
のである。
【0052】また、図8及び図9は、フィルム部材22
の内周面部に一体的に形成される弾性突部の形状を異な
らせた変形例を夫々示している。この場合、弾性突部を
中空チューブ状ではなく、図8に示す弾性突部24のよ
うに、断面ほぼ半円形に形成したり、図9に示す弾性突
部25のように、断面ほぼ円形に形成したりすることが
できる。その他の形状を採用することも勿論可能であ
る。
【0053】(3)第3の実施例 次に、図10及び図11は、本発明の第3の実施例(請
求項2に対応)を示すものである。この第3の実施例に
係る空気通路切替装置31は、やはりプラスチック製の
ロータリドア32と、柔軟性があって通気性がなくしか
も摩擦抵抗が小さい例えばPETフィルムからなる1枚
のフィルム部材33とを具備して構成されている。
【0054】この場合、前記ロータリドア32は、基本
的構成は上記第1の実施例のロータリドア9と同等であ
り、軸部34aを有する2枚のほぼ半円形状の端板部3
4,34、4個の開口部35aを有する周壁部35、取
付部36,36を一体に有して構成されている。そし
て、上記第1の実施例のロータリドア9よりも若干大き
な外径寸法を有して構成されている。
【0055】そして、前記フィルム部材33は、その外
周面部に、軸方向に延びる複数本の突条部37を一体的
に有すると共に、それに直交する方向(周方向)に延び
る複数本の突条部38を一体的に有して構成されてい
る。これにて、複数本の突条部37及び突条部38によ
り、フィルム部材33の外面部には格子状にリブが形成
された如き形態とされ、その格子の目の部分に位置して
ロータリドア32の周壁部35のひとつの開口部35a
に対応して、通風口33aが軸方向に並んで形成されて
いるのである。この場合、突条部37,38は、断面ほ
ぼ三角形状に形成され、先端側が尖った形状とされてい
る。
【0056】かかるフィルム部材33は、前記ロータリ
ドア32の周壁部35の外周部に被せられるようにし
て、その両端部にて、フィルム押え板39,39により
前記取付部36,36に取付けられるようになってい
る。このとき、フィルム部材33は、弾性部材14等を
介さずにその内周面がロータリドア32の周壁部35外
面に沿ってほぼ接する程度の長さ寸法とされている。そ
して、前記突条部37の先端部が形成する仮想的な円弧
面が、各空気通路部5,6,7が並ぶ円弧面よりも外側
に来る、つまり、突条部37,38の先端部が、各空気
通路部5,6,7の周縁部に圧接するように設定されて
いる。
【0057】かかる構成においては、やはり、空気通路
切替装置31の内側に導入された空気は、ロータリドア
32の周壁部35の2番目の開口部35a及びそれにラ
ップするフィルム部材33の通風口33aを通って各空
気通路部5,6,7から車内の各吹出口に至る。このと
き、フィルム部材33は風圧を受けて外周側に膨らむよ
うに張出し、その外周面部の突条部37,38が閉塞す
べき空気通路部5,6,7の周縁部に圧接してシール
し、もって風漏れを確実に防止するようになっている。
【0058】そして、本実施例では、フィルム部材33
の外周面部に一体的に設けた突条部37,38が、空気
通路部5,6,7の周縁部にいわば線接触することによ
り、シール性が向上して風圧が弱いような場合でも良好
なシール性を得ることができるという利点を得ることが
できる。しかも、摺動抵抗をより小さくすることができ
るので、操作力が小さく済み、さらには摺動音の発生を
抑えることができる。また、上記第1の実施例のような
弾性部材14を不要とすることができ、部品数の削減等
を図ることができる。さらには、格子状の突条部37,
38により、フィルム部材33自体の強度が向上するか
ら、フィルム部材33の薄肉化を図ることができるもの
である。
【0059】尚、この第3の実施例では、フィルム部材
33の外周面部に突条部37,38を格子状に形成する
ようにしたが、少なくとも軸方向に延びる複数本の突条
部37を設けるようにすれば、シール性の向上や摺動抵
抗の減少といった所期の目的を達成することができる。
また、上記第1の実施例の弾性部材14あるいは第2の
実施例の弾性突部23を併せて設けるようにしても良
い。
【0060】(4)第4の実施例 最後に、図12ないし図17は本発明の第4の実施例
(請求項6,7に対応)を示している。本実施例に係る
空気通路切替装置41が、上記した第1〜第3の実施例
の空気通路切替装置8等と異なる点は、ロータリドア4
2と、フィルム部材に相当するフィルム状の閉塞部材4
3とを、例えばエラストマー等のプラスチック材料から
一体成形したところにある。
【0061】このうち、ロータリドア42は、硬質の材
料からなり、例えばほぼ半円形状をなす端板部44,4
4を向い合って有すると共に、それら端板部44,44
の向い合う内面側の中央部を半径方向に縦に延び、さら
にその外周側端部同士をつなぐように延びる、全体とし
てコ字状(図17参照)のリブ45を有して構成されて
いる。これにて、ロータリドア42は、周壁部のリブ4
5を除く大部分が開口した半円筒状に形成されている。
また、端板部44,44の外面側には、夫々軸部46,
46が一体に設けられている。
【0062】図示は省略するが、やはり軸部46の一方
にはレバー16が固着され、このレバー16及びコント
ロールケーブル17を介して、車内の吹出モード切替レ
バーの操作により回動変位されるようになっている。
尚、軸部は一本通しに構成しても良く、この場合、軸部
は、インサート成形により製作あるいは別体で製作した
後端板部44に溶着するようにすれば、成形が容易とな
る。
【0063】そして、前記ロータリドア42と一体に形
成される閉塞部材43は、摩擦抵抗が小さく且つ柔軟性
を有した薄板状をなし、前記端板部44,44の外周部
(ロータリドア42の周壁部)が形成する仮想的な円弧
面に対して一回り径大な円弧面状をなすように設けられ
る。この場合、閉塞部材43は、周方向中間部(前記リ
ブ45部分)にて二分割された如き形態とされ、一方側
が、リブ45の上端部分から連続して一方の周方向端部
側へ延び、他方側が、やはりリブ45の上端部分から連
続して他方の周方向端部側へ延びて設けられている。な
お、閉塞部材43の要所には通風口43aが形成されて
いる。
【0064】さらに、この閉塞部材43と各端板部4
4,44の外周部との間には、それらを接続する連結部
47が数箇所に設けられている。この連結部47は、図
12,図14に示すように、ほぼS字状に屈曲された細
帯状をなし、もって外周方向に弾性的に伸縮変形可能と
されている。また、前記リブ45と閉塞部材43(二分
割された双方の先端部分)との間も、外周方向に弾性的
に伸縮変形可能な屈曲部48を介して接続された形態と
されている。これにて、閉塞部材43が内側から風圧を
受けると、連結部47及び屈曲部48が弾性的に伸びて
閉塞部材43は外周方向へ膨らむように張出すようにな
り、風圧が解除されると、連結部47及び屈曲部48が
弾性的に戻り変形することにより、閉塞部材43が元の
状態に戻るようになっている。
【0065】かかる構成の空気通路切替装置41におい
ては、ロータリドア42の内側に導入された空気は、閉
塞部材43の通風口43aを通って各空気通路部5,
6,7から車内の各吹出口に至る。このとき、閉塞部材
43が風圧を受けて外周側に膨らむように張出し、閉塞
すべき空気通路部5,6,7の周縁部に圧接してシール
し、もって風漏れを確実に防止するようになっている。
【0066】従って、本実施例においても、上記第1の
実施例等と同様に、1個のロータリドア42により、複
数の空気通路部5,6,7の開閉の切替えが可能とな
り、構成の簡単化を図ることができる。そして、本実施
例においては、フィルム状の閉塞部材43をロータリド
ア42に一体に設けるように構成したので、より一層構
成の簡単化を図ることができる。また、摺動抵抗を小さ
くすることができるので、操作力が小さく済み、摺動音
の発生を抑えることができる。
【0067】さらに、特に本実施例では、ロータリドア
42と閉塞部材43とを、外周方向に弾性的に伸縮変形
可能な複数の連結部47及び屈曲部48を介して接続す
るようにしたので、風圧により閉塞部材43を外周方向
に容易に変位させて空気通路部5,6,7の周縁部に密
着させることができ、また、風圧がないときには、閉塞
部材43が縮径方向に戻り、空気通路部5,6,7の周
縁部への圧接が解除されるようになるので、閉塞部材4
3の変形の発生などを防止することができるといった利
点も得ることができる。
【0068】尚、本発明は上記した各実施例に限定され
るものではなく、例えばフィルム部材10,22,33
として1枚のPETフィルムを用いるようにしたが、フ
ィルム部材としては他の材質のプラスチックフィルムや
紙など、柔軟性があって通気性のないものであれば、様
々なものを使用することができる。また、フィルム部材
を複数枚の部材から構成することもできる。さらには、
フィルム部材の取付構造としても、リベットやビス止
め、あるいは接着や熱溶着などを採用することができ
る。
【0069】そして、ロータリドアとしても、半円筒状
のものに限らず、全円筒状のもの等様々な形状が考えら
れ、また、周壁部の開口部としても、軸方向に長い開口
部を複数個設ける構成に限らず、周壁部全体に渡って多
数個の透孔を形成するようにしたり、周壁部を網状の部
材から構成することもできる。さらには、ロータリドア
の駆動構造としても、吹出モード切替レバーによりコン
トロールケーブル17を直接駆動するものに限らず、例
えば電気的スイッチとそのスイッチ操作に基づいて駆動
するモータ等の別の駆動源とによってロータリドアを回
転変位させるように構成しても良い。
【0070】その他、例えば車両用の空調装置に限らず
空気通路を開閉するための各種装置に適用することがで
き、また、1個の空気通路部を開閉するものに適用して
も良いなど、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変
更して実施することができるものである。
【0071】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
によれば、次のような優れた実用的効果を奏するもので
ある。即ち、請求項1の空気通路切替装置によれば、1
以上の空気通路部の開閉を行うものにあって、空気通路
部の閉時において、ロータリドアの外面部に設けられた
フィルム部材が風圧により外周方向へ膨らむように張出
すことによって、空気通路部の周縁部に圧接してシール
するように構成されているので、構造を簡単に済ませる
ことができ、しかも風漏れを効果的に防止することがで
きる。
【0072】この場合、フィルム部材の外周面部に、軸
方向に延び空気通路部の周縁部に圧接する複数本の突条
部を設けるようにすれば(請求項2の発明)、突条部が
空気通路部の周縁部にいわば線接触することにより、シ
ール性が向上して風圧が弱いような場合でも良好なシー
ル性を得ることができ、しかも摺動抵抗をより小さくす
ることができ、さらには、フィルム部材の強度の向上も
図ることができる。
【0073】また、フィルム部材を、ロータリドアの周
壁部の周方向両端部にて固定し、該ロータリドアの周壁
部の軸方向寸法とほぼ同等の幅寸法を有し且つ周壁部の
周方向寸法よりも若干大きい長さ寸法を有する1枚の部
材から構成すれば(請求項3の空気通路切替装置)、1
枚のフィルム部材で、空気通路部を開放させる通風口の
機能及び空気通路部を閉塞するシールの機能を得ること
ができ、構成を簡単に済ませることができる。
【0074】さらに、ロータリドアの周壁部とフィルム
部材との間に、該フィルム部材の形状を該周壁部の湾曲
形状に沿うように保持するための弾性部材を設けるよう
にすれば(請求項4の空気通路切替装置)、フィルム部
材が大きく弛んだり、波打ったりすることなく保持され
るようになる。あるいは、フィルム部材の内周面部に、
ロータリドアの周壁部に接触して該フィルム部材の形状
を該周壁部の湾曲形状に沿うように保持するための弾性
突部を一体的に形成すれば(請求項5の空気通路切替装
置)、フィルム部材が大きく弛んだり、波打ったりする
ことなく保持されるようになると共に、弾性部材を別体
で設ける場合に比較して、部品数を少なく済ませること
ができる。
【0075】そして、請求項6の空気通路切替装置によ
れば、例えば複数の空気通路部の開閉を行う場合でも、
1個のロータリドアにより切替が可能となり、構成の簡
単化を図ることができ、しかも、フィルム状の閉塞部材
をロータリドアに一体に設けたので、より一層構成が簡
単となる。そして、フィルム状の閉塞部材により、空気
通路部の周縁部に密着することができて風漏れを確実に
防止することができ、また、摺動抵抗を小さくすること
ができるので、操作力が小さく済み、摺動音の発生を抑
えることができる。
【0076】この場合、ロータリドアと閉塞部材とを、
外周方向に弾性的に伸縮変形可能な連結部を介して接続
するように構成すれば(請求項7の空気通路切替装
置)、風圧により閉塞部材を外周方向に容易に変位させ
ることができ、風圧のないときには閉塞部材を空気通路
部の周縁部に接しないように位置させることができる。
【0077】さらには、ロータリドアを、切替操作手段
の操作に基づいて、コントロールケーブルによって回転
方向に変位するように構成すれば(請求項8の空気通路
切替装置)、操作力をコントロールケーブルを介して直
接的かつ確実に伝達することができ、ロータリドアを回
転させるための構成を簡単に済ませることができるもの
である。
【0078】そして、請求項9の車両用空調装置によれ
ば、上記した請求項1ないし8のいずれかに記載の空気
通路切替装置を具備するので、車内の複数の吹出口を切
替えるための構成を簡単に済ませることができ、しかも
風漏れを効果的に防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、エアダク
ト部分の概略的縦断側面図
【図2】5種類のモードにおけるロータリドアの位置を
示す要部の縦断側面図
【図3】ロータリドア部分の縦断側面図
【図4】ロータリドア部分の正面図
【図5】ロータリドア部分の分解斜視図
【図6】フィルム部材の取付前の平面図
【図7】本発明の第2の実施例を示すロータリドア部分
の縦断側面図
【図8】弾性突部の変形例を示す要部の縦断側面図
【図9】弾性突部の別の変形例を示す要部の縦断側面図
【図10】本発明の第3の実施例を示すもので、ロータ
リドア部分の縦断側面図
【図11】ロータリドア部分の分解斜視図
【図12】本発明の第4の実施例を示すもので、ロータ
リドアの斜視図
【図13】ロータリドアの正面図
【図14】ロータリドアの側面図
【図15】図13のa−a線に沿う縦断側面図
【図16】図14のb−b線に沿う縦断正面図
【図17】図14のc−c線に沿う縦断正面図
【符号の説明】
図面中、1はエアダクト、2は送風機、3はヒータコ
ア、5,6,7は空気通路部、8,21,31,41は
空気通路切替装置、9,31,42はロータリドア、1
0,22,33はフィルム部材、10a,22a,33
aは通風口、11,34,44は端板部、11a,34
a,46は軸部、12,35は周壁部、12a,35a
は開口部、13,36は取付部、14は弾性部材、1
5,39はフィルム押え板、16はレバー、17はコン
トロールケーブル、23,24,25は弾性突部、3
7,38は突条部、43は閉塞部材、43aは通風口、
45はリブ、47は連結部、48は屈曲部を示す。
フロントページの続き (72)発明者 山口 洋之 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−69731(JP,A) 特開 平4−266518(JP,A) 実開 昭50−65151(JP,U) 実開 昭55−125817(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 102 F24F 13/12

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアダクトにその内部から外部に向けて
    空気が流通されるように設けられた1以上の空気通路部
    の開閉を行うためのものであって、 周壁部が円弧面状に形成され、前記エアダクト内に前記
    空気通路部と対向するように位置して回転可能に設けら
    れたロータリドアと、 このロータリドアの周壁部の外面部に設けられ前記空気
    通路部の開時において該空気通路部にラップする通風口
    を有するフィルム部材と、 前記ロータリドアの周壁部に設けられ前記フィルム部材
    に風圧を与えるための開口部とを具備し、 前記空気通路部の閉時において、前記フィルム部材が風
    圧により外周方向へ膨らむように張出すことによって、
    該空気通路部の周縁部に圧接してシールするように構成
    されていることを特徴とする空気通路切替装置。
  2. 【請求項2】 フィルム部材の外周面部には、軸方向に
    延び空気通路部の周縁部に圧接する複数本の突条部が設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の空気通路
    切替装置。
  3. 【請求項3】 フィルム部材は、ロータリドアの周壁部
    の周方向両端部にて固定され、該ロータリドアの周壁部
    の軸方向寸法とほぼ同等の幅寸法を有し且つ周壁部の周
    方向寸法よりも若干大きい長さ寸法を有する1枚の部材
    からなることを特徴とする請求項1または2記載の空気
    通路切替装置。
  4. 【請求項4】 ロータリドアの周壁部とフィルム部材と
    の間には、該フィルム部材の形状を該周壁部の湾曲形状
    に沿うように保持するための弾性部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
    空気通路切替装置。
  5. 【請求項5】 フィルム部材の内周面部には、ロータリ
    ドアの周壁部に接触して該フィルム部材の形状を該周壁
    部の湾曲形状に沿うように保持するための弾性突部が一
    体的に形成されていることを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載の通気通路切替装置。
  6. 【請求項6】 エアダクトにその内部から外部に向けて
    空気が流通されるように設けられた1以上の空気通路部
    の開閉を行うためのものであって、 周壁部が円弧面状に形成されると共にその周壁部に開口
    部を有し、前記エアダクト内に前記空気通路部と対向す
    るように位置して回転可能に設けられたロータリドア
    と、 このロータリドアの周壁部の外面部に一体に設けられ
    記空気通路部の開時において該空気通路部にラップする
    通風口を有するフィルム状の閉塞部材とを具備し、 前記空気通路部の閉時において、前記閉塞部材が風圧に
    より外周方向へ膨らむように張出すことによって、該空
    気通路部の周縁部に圧接してシールするように構成され
    ていることを特徴とする空気通路切替装置。
  7. 【請求項7】 ロータリドアと閉塞部材とは、外周方向
    に弾性的に伸縮変形可能な連結部を介して接続されてい
    ることを特徴とする請求項6記載の空気通路切替装置。
  8. 【請求項8】 ロータリドアは、切替操作手段の操作に
    基づいて、コントロールケーブルによって回転方向に変
    位されるようになっていることを特徴とする請求項1な
    いし7のいずれかに記載の空気通路切替装置。
  9. 【請求項9】 送風手段からの送風を、エアダクト内の
    複数の空気通路部を介して、車内の複数の吹出口に夫々
    導くようにしたものにおいて、請求項1ないし8のいず
    れかに記載の空気通路切替装置を具備することを特徴と
    する車両用空調装置。
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