JP4232306B2 - 空気通路切替装置および車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルム式のスライドドアにて空気通路を切り替える空気通路切替装置およびそれを用いた車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は先に、特開平8−258538号公報において、フィルム式のスライドドアにて空気通路を切り替える空気通路切替装置を提案している。この従来技術に基づいて本発明者らは、図16に示す空気通路切替装置を開発中である。この開発中の装置では、略平板状のスライドドア27を、ケース12a内に空気通路22(23)の開口面に対向するようにして、矢印B方向に摺動可能に配置している。このスライドドア27は、開口部28aが形成されたドア基板28と、このドア基板28の両端に固定されるフィルム部材29とから形成される。
【0003】
ここで、フィルム部材29の両端の取付面29bには長穴状の取付穴(図示せず)を開けて、この長穴状の取付穴を、ドア基板28の側面部に一体に設けられた取付ピン28cに嵌合して、フィルム部材29の両端部をドア基板28の側面部に対して長穴の寸法の範囲内で図16の上下方向に変位可能に取り付けている。
【0004】
そして、矢印A方向からの空気流がドア基板28の開口部28aを介してフィルム部材29の内面に吹きつけられ、風圧によってフィルム部材29が空気通路22(23)の周縁シール面22a(23a)に圧接することで空気通路22(23)をシールする。また、スライドドア27がケース12aの内側面に沿って矢印B方向に摺動することにより、フィルム部材29が空気通路22(23)を開閉して空気通路の切替を行う。
【0005】
また、ドア基板28とフィルム部材29との間には、スポンジ状の多孔質樹脂発泡材等からなる弾性材30を配置している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記開発中の装置では、フィルム部材29の採用に伴って耳触りな異音(バタツキ異音)が生じる。本発明者らはこの異音の発生原因について詳細に実験検討したところ、次のような理由で異音が発生することが分かった。
【0007】
すなわち、フィルム部材29の両端の取付面29bが空気流れ中に位置していると、この取付面29bの内外の両面に空気流れが強く当たる。しかも、この取付面29bの内側とドア基板28の側面部28eとの間の流路は微小な、かつ、不規則な通路断面形状であるため、ここに空気が流入すると、フィルム部材29の内外の両面間での圧力差の変動を助長する。
【0008】
このフィルム内外の圧力差の変動とフィルム部材29自身の反力とによりフィルム部材29の自励振動が発生する。つまり、フィルム部材29の両端の取付面29bはドア基板28の側面部28eに対して長穴状の取付穴により変位可能であるので、上記圧力差の変動とフィルム反力とにより、フィルム部材29の両端の取付面29b部が微小変位を繰り返して自励振動を起こす。この自励振動により、フィルム部材29の両端の取付面29b部がドア基板28の側面部28eに繰り返し干渉して、異音が生じる。
【0009】
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、フィルム式のスライドドアを用いる空気通路切替装置において、フィルム部材の端部の取付面での自励振動による異音の発生を抑制することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、スライドドア(27)のドア基板(28)の側面部(28e)にフィルム部材(29)の両端部の取付面(29b)を取り付けるとともに、取付面(29b)とドア基板(28)の側面部(28e)との間への空気流入を防止する風よけ部(28d)をドア基板(28)に設けることを特徴とする。
【0011】
これにより、フィルム部材(29)の取付面(29b)とドア基板(28)の側面部(28e)との間への空気流入をドア基板(28)の風よけ部(28d)により防止して、フィルム部材(29)の両端の取付面(29b)内外での圧力差の変動を抑制し、フィルム部材(29)の端部の取付面(29b)での自励振動による異音の発生を抑制できる。
【0012】
請求項2に記載の発明のように、風よけ部(28d)は、具体的には取付面(29b)の端部(29d)の空気流れ上流側に位置する平板状に形成できる。
【0013】
請求項3に記載の発明のように、風よけ部(28d)は、具体的には取付面(29b)の端部(29d)の空気流れ上流側に位置し、かつ、取付面(29b)の端部(29d)を収容する樋状に形成してもよい。
【0014】
請求項3によると、フィルム部材(29)の取付面(29b)の内側部および外側部の双方を風よけ部(28d)の樋状の形状により覆って、取付面(29b)の内側部および外側部に空気流れの主流が直接当たることを防止できる。そのため、フィルム部材(29)の取付面(29b)の自励振動抑制効果を一層高めることができる。
【0015】
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つにおいて、取付面(29b)はフィルム部材(29)の幅方向の複数箇所(29c)にてドア基板(28)の側面部(28e)に取り付けられるようになっており、取付面(29b)の複数箇所の取付部(29c)相互の間隔である取付スパンを100mm以下としたことを特徴とする。
【0016】
本発明者の実験検討によると、取付スパンを100mm以下とすることにより、フィルム部材(29)の取付面(29b)の拘束効果が高まって、取付面(29b)の自励振動抑制効果を高めることができることを確認できた。
【0017】
請求項5に記載の発明では、空気通路(22、23)の周縁シール面(22a、23a)に圧着して空気通路(22、23)を閉塞する可撓性を有するフィルム部材(29)と、フィルム部材(29)に風圧を作用させる開口部(28a)を有するドア基板(28)とを、スライドドア(27)に備え、
フィルム部材(29)においてスライドドア(27)の摺動方向(B)に対して直交する方向の両端部に取付面(29b)を設け、この取付面(29b)をドア基板(28)の側面部(28e)に取り付けるとともに、ケース(12a)の内壁面に取付面(29b)を収容する凹部(41)を備え、この凹部(41)により取付面(29b)とドア基板(28)の側面部(28e)との間への空気流入を防止するようにしたことを特徴とする。
【0018】
これによると、ケース(12a)側の凹部(41)により取付面(29b)とドア基板(28)の側面部(28e)との間への空気流入を防止してフィルム部材(29)の取付面(29b)の自励振動抑制効果を発揮できる。
【0019】
請求項6に記載の発明では、請求項5において、ドア基板(28)においてスライドドア(27)の摺動方向(B)に対して直交する方向の側面部(28e)に、ケース(12a)により摺動可能に支持されるガイドピン(28b)を備え、このガイドピン(28b)により取付面(29b)をドア基板(28)の側面部(28e)に取り付けるとともに、取付面(29b)を側面部(28e)とケース(12a)の内壁面との間に挟み込むことを特徴とする。
【0020】
これにより、スライドドア(27)摺動用のガイドピン(28b)に、フィルム部材(29)の取付部としての役割を兼務させることができ、構成を簡素化できる。
【0021】
しかも、取付面(29b)を側面部(28e)とケース(12a)の内壁面との間に挟み込むことにより、取付面(29b)がガイドピン(28b)より抜けることを防止できる。そのため、ガイドピン(28b)は単なる円柱形状でよく、ガイドピン(28b)の先端に抜け止め用の拡大頭部を形成する必要がなく、フィルム部材(29)のドア基板側面部(28e)への組付作業を容易に行うことができる。
【0022】
請求項7に記載の発明では、フィルム部材(29)の両端部の取付面(29b)を、ドア基板(28)の側面部(28e)に向けて曲げるとともに、ドア基板(28)の側面部(28e)に取付面(29b)の端部(29d)を挿入可能な溝部(28g)を設け、取付面(29b)の端部(29d)を溝部(28g)に挿入することにより、取付面(29b)の曲げ形状により取付面(29b)とドア基板(28)の側面部(28e)との間への空気流入を防止するようにしたことを特徴とする。
【0023】
これにより、取付面(29b)自身の曲げ形状を利用した極めて簡潔な構成により、フィルム部材(29)の取付面(29b)の自励振動抑制効果を発揮できる。
【0030】
請求項8に記載の発明では、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の空気通路切替装置を備え、車室内へ向かって流れる空気の空気通路(22、23)を前記スライドドア(27)により開閉する車両用空調装置を特徴とする。
【0031】
本発明はこのような車両用空調装置において好適に実施できる。
【0032】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0033】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1〜図6は本発明の第1実施形態を示すもので、本実施形態の車両用空調装置は、車室内が大きいワンボックス車等の車室内が大きい車両において後席側空間を空調する後席用空調装置に係るものである。
【0034】
先ず、図1において、10は後席用車両用空調装置を示し、この空調装置10の主体は車両後方部の床面近傍位置において車両外壁と車両内壁との間に設置される。車両用空調装置10は、大別して車両前後方向に並ぶように配置された送風ユニット11と、エアコンユニット12とからなる。
【0035】
送風ユニット11は、空調装置10内部に車室内後部の内気を吸引するためのものであって、本実施形態では送風ユニット11が内気のみを吸い込むようになっている。送風ユニット11は、車両幅方向(図1の紙面表裏方向)の両側にそれぞれ図示しない内気吸入口が形成されている。
【0036】
送風ユニット11には、遠心式電動送風機13が備えられている。この送風機13は、遠心ファン14と、ファン駆動用モータ14aとを有し、遠心ファン14はスクロールケーシング15内に回転可能に配置されている。
【0037】
送風ユニット11のスクロールケーシング15の空気下流側には、車両前後方向に延びる流路を構成するダクト部16が形成されている。このダクト部16は、送風ユニット11から送風された送風空気を下方から上方へ向かって流れを変更させてエバポレータ17に導入するためのものである。このダクト部16により送風ユニット11の出口部がエアコンユニット12の入口部に接続される。
【0038】
エアコンユニット12は、送風ユニット11より車両後方側に配置されており、樹脂製ケース12aにより流路が下方から上方に延びるように形成されている。エアコンユニット12のケース12a内には、空調空気の冷却用熱交換器をなすエバポレータ17と、エバポレータ17の空気下流側に位置する加熱用熱交換器であるヒータコア18が配設されている。エバポレータ17およびヒータコア18は、エアコンユニット12内に、その通風面が略水平となるように車両上下方向に積層して配置されている。
【0039】
従って、エアコンユニット12のケース12a内に導入された送風空気は、下方から上方に向かうように流れて、上記エバポレータ17およびヒータコア18を通過する。
【0040】
エバポレータ17は、周知のごとく冷凍サイクルの低圧冷媒がケース12a内の空気から吸熱して蒸発することにより、空気を冷却除湿する。ヒータコア18は、自動車エンジンからの温水(冷却水)を熱源として上記エバポレータ17にて冷却された冷風を加熱する。
【0041】
本実施形態では、ヒータコア18への温水量を調整する温水弁19をヒータコア18の温水回路に設け、この温水弁19の開度調整によりヒータコア18への温水量を調整することにより、車室内への吹出空気温度を調整する。
【0042】
また、エアコンユニット12のケース12a内には、エバポレータ17を通過した空気(冷風)がヒータコア18をバイパスして流れる冷風バイパス通路20が設けられている。この冷風バイパス通路20は、冷風バイパスドア21にて開閉される。
【0043】
エアコンユニット12のケース12aにおいて、ヒータコア18の下流側部位(車両上方部位)には、フェイス用開口部22とフット用開口部23とが形成されている。フェイス用開口部22は、ヒータコア18で温度調整された空調風を後席側乗員の上半身に向けて送風するためのものであり、フェイス用ダクト25を介して車両天井部の後席用フェイス吹出口(図示せず)に連結されている。
【0044】
一方、フット用開口部23は、ヒータコア18で温度調整された空調風を後席側乗員の足元部に向けて送風するためのものであり、フット用ダクト26を介して後席乗員の足元部に位置する後席用フット吹出口(図示せず)に連結されている。
【0045】
これらフェイス用開口部22とフット用開口部23は、本発明の空気通路を構成するもので、スライドドア27にて開閉され、これにより、吹出モードとして周知のフェイスモード、バイレベルモード、フットモードが切替可能になっている。
【0046】
次に、このスライドドア27の駆動機構の具体例について説明する。スライドドア27は、図2に示すようにエアコンユニット12のケース12aに設けられたフェイス用開口部22およびフット用開口部23の空気通路開口面24に沿って図示の矢印B方向に摺動するものである。
【0047】
図3、図4に示すように、スライドドア27は、ドア基板28とこのドア基板28に支持されるフィルム部材29とを備えている。ドア基板28は、ポリプロピレン等の樹脂にて平坦な枠体形状により複数(図4の例では4個)の開口部28aを形成している。そして、ドア基板28の上面部(開口面24側の面)に、フィルム部材29がドア基板開口部28aを覆うように取付られ、ドア基板開口部28aによりケース12a内の風圧をフィルム部材29に加えることができる。
【0048】
フィルム部材29は、開口部22、23の周縁シール面22a、23aに圧着するシール面29aとドア基板28への取付面29bとから形成されている。この取付面29bはドア摺動方向Bの両端部に位置し、シール面29aから略直角方向に曲げられ、ドア基板28のドア摺動方向Bの側面部28eに取り付けられる。従って、取付面29bはドア基板28の側面部28eに略平行となる。シール面29aは上記開口部22、23を閉塞するために、開口部22、23より大きい面積を有している。
【0049】
そして、ドア基板28のドア摺動方向Bと直交方向の両側上面部に、周縁シール面22a、23aに対向して、弾性部材30が接着等の手段で固着されている。この弾性部材30はスポンジ状の多孔質樹脂発泡材などの弾性材からなるもので、フィルム部材29を常に周縁シール面22a、23a側に押し付けるものである。これにより、フィルム部材29が送風開始時等に周縁シール面22a、23a側に衝突して異音や打音を発生することを防止する。
【0050】
フィルム部材29は、ある程度の可撓性があり、摩擦抵抗が小さく、通気性のない薄膜状の樹脂材料にて成形されている。具体的には、フィルム部材29は、例えば、厚さ188μm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムからなる。
【0051】
フィルム部材29の取付面29bには、フィルム部材29をドア基板28に取り付けるための複数の取付穴29cが設けられている。図3、4に示すように取付穴29cは長穴形状になっており、長穴の長手方向はフィルム部材29をドア基板28に取り付けた際、空気流れ方向Aの平行方向を向くようにしてある。長穴の長手方向寸法は、フィルム部材29が風圧を受けて開口面24側に移動して、周縁シール面22a、23aに圧接できるようにするために、フィルム部材29の移動量より大きくなるよう設定してある。
【0052】
図4に示すようにドア基板28の両端の側面部28eには、取付穴29cと同数の取付ピン28cを一体に突出成形し、この取付ピン28cにフィルム部材29の取付面29bの取付穴29cを嵌合した後に取付ピン28cの先端部を熱かしめすることにより、フィルム部材29の取付面29bをドア基板28の側面部28eに取り付けている。図3には取付ピン28cの先端部を熱かしめにより拡大した後の状態を示している。
【0053】
ここで、熱かしめをするときに、取付ピン先端部(頭部)のピン軸方向への変形量を僅少にすることにより、ドア基板28の側面部28eと取付ピン頭部の熱かしめ部との間にクリアランスを形成する。これにより、フィルム部材29がドア摺動方向Bに移動可能となり、フィルム部材29およびドア基板28の製造上の寸法バラツキを吸収することができる。
【0054】
また、ドア基板28のうち、ドア摺動方向Bと直交方向の左右両端の側面に、それぞれ2箇所づつガイドピン28bが一体に突出成形されている。このガイドピン28bは、スライドドア27の矢印方向Bへの摺動を案内するものである。すなわち、図5に示すようにエアコンユニット12のケース12aにおいて、フェイス用開口部22およびフット用開口部23よりも下方の内壁面に、ドア摺動方向Bと平行に延びる水平方向のガイド溝31、32が左右両側に設けられ、このガイド溝31、32内にそれぞれガイドピン28bが摺動可能に嵌入されている。このため、スライドドア27はガイドピン28bとガイド溝31、32との嵌合部により矢印B方向に摺動可能にケース12aに保持される。
【0055】
さらに、本実施形態では図3、4に示すように、フィルム部材29の両端の取付面29bへの風よけ部28dがドア基板28の下面部(ヒータコア18側の面に一体成形されている。この風よけ部28dはフィルム部材29の両端の取付面29bの端部29dより空気流れ上流側に位置するように成形され、フィルム部材29の両端の取付面29bの端部29dの上流部を空気流れから遮断するものである。
【0056】
このため、風よけ部28dはフィルム部材29の幅寸法(ドア摺動方向Bと直交方向の寸法)の全長にわたって延びる平板状に成形してある。また、風よけ部28dは図6に示すようにフィルム部材29の取付面29よりドア摺動方向Bの外方側へ所定寸法L1以上(例えば、1mm以上)突出させてある。
【0057】
一方、ドア基板28の下面部には図4に示すようにドア摺動方向Bと平行に延びる直線状ギヤ(ラック)28fがドア基板28と一体成形で設けられている。この直線状ギヤ28fは、ドア基板28の中央部の下面部に形成されている。
【0058】
そして、図2に示すように、ケース12a内において、スライドドア27の直ぐ下方の部位で、フェイス用開口部22とフット用開口部23との中間部位に、回転軸33がドア摺動方向Bと直交する方向に配置されている。この回転軸33は樹脂製であり、ケース12aの壁面の軸受穴により回転自在に支持される。この回転軸33のうち、上記直線状ギヤ28fと対応する中間部位に円形連結ギヤ(ピニオン)34が樹脂により一体成形で設けてある。この連結ギヤ34はケース12a内に位置して直線状ギヤ28fとかみ合うものである。
【0059】
また、回転軸33の一端部はケース12aの外部へ突出し、この突出端部に円形の駆動側ギヤ35を配置している。この駆動側ギヤ35も樹脂により回転軸33と一体成形で設けてある。ドア駆動装置を構成するサーボモータ36は、図2に示すようにケース12aの上方側に配置され、その出力軸37に扇ギヤ38が連結されている。この扇ギヤ38は上記した駆動側ギヤ35にかみ合っている。
【0060】
これにより、サーボモータ36の回転が出力軸37、扇ギヤ38、駆動側ギヤ35を介して回転軸33に伝達される。さらに、回転軸33の回転は、連結ギヤ34と直線状ギヤ28fとのかみ合いによりスライドドア27の直線運動に変換される。
【0061】
なお、本実施形態では、冷風バイパス通路20を開閉する冷風バイパスドア21の回転軸21aをリンク39、40を介して扇ギヤ38のピン部38aに連結して、扇ギヤ38の回転位置に連動して冷風バイパスドア21を回動操作するようになっている。
【0062】
次に、上記構成において作動を説明すると、サーボモータ36の出力軸37の回転方向および回転量を選択することにより、スライドドア27の矢印B方向への摺動位置を任意に設定でき、これにより、フェイス用開口部22とフット用開口部23とを開閉して、吹出口モードとして周知のフェイス、バイレベル、フットの各モードを所望に選択できる。冷風バイパスドア21は例えば、フェイスモードの設定時にこれと連動して冷風バイパス通路20を開放する。また、バイレベルモード時にフェイス吹出温度をフット吹出温度より低温にするために、冷風バイパスドア21を所定開度開くようにしてもよい。
【0063】
次に、本実施形態によるフィルム部材29の異音抑制作用について説明すると、図3、4に示すように、ドア基板28にフィルム部材29の両端の取付面29bへの風よけ部28dを一体成形して、フィルム部材29の両端の取付面29bの端部29dの上流部を空気流れから遮断している。
【0064】
ここで、ドア基板28の両端の側面部28eとフィルム部材29の両端の取付面29bとの間の流路は微小な、かつ、不規則な通路断面形状であるため、ここに空気が流入すると、フィルム部材29の両端の取付面29bにおける内外両面間での圧力差の変動を生じやすい。しかし、本実施形態では風よけ部28dの形成によって上記流路への空気流入を阻止できるため、フィルム内外両面間での圧力差の変動を効果的に抑制できる。
【0065】
その結果、上記圧力差の変動に起因して、フィルム部材29の両端の取付面29b部が自励振動するのを抑制して、フィルム部材29の両端の取付面29b部とドア基板28の側面部28eとの干渉による異音(バタツキ異音)を抑制できる。
【0066】
なお、本実施形態による空調装置では、冷風バイパスドア21により開閉される冷風バイパス通路20を備えているから、冷風バイパス通路20の開放時に、この冷風バイパス通路20の下流側にフィルム部材29の両端の取付面29b部が位置しているときは冷風バイパス通路20からの主流が取付面29b部に特に強く当たろうとするが、このような場合にも、本実施形態によれば、風よけ部28dの形成によって側面部28eと取付面29bとの間への空気流入を阻止できるため、取付面29b部の自励振動を効果的に抑制できる。
【0067】
図7はフィルム部材29の両端の取付面29bの自励振動による異音発生時の風速を示すもので、上記した第1実施形態による風よけ部28dを備えたスライドドア27において、取付ピン28cの間隔である取付スパンL2(図3参照)を変化させて、各取付スパンL2において異音が発生した時の風速を測定したものである。この風速はスライドドア27部位における風速を測定している。また、異音の発生有無は、フェイス開口部22近傍の位置X(図2参照)において人の聴感により判定している。
【0068】
図7の実験結果から理解されように、取付スパンL2の増加により異音発生時の風速が低下することが分かる。これは、L2の増加によりフィルム部材29の両端の取付面29b部の拘束が緩和されて、取付面29b部の自励振動が生じやすくなるからである。
【0069】
一方、本発明者らの実験によると、スライドドア27部位における風速が18m/sを上回ると、フィルム部材29の取付面29bの自励振動による異音よりも送風機13の作動騒音の方が優勢となり、送風機13の作動騒音が支配的となることが分かった。そして、風速=18m/sとなる取付スパンL2は100mmであるから、取付スパンL2を100mm以下に設定すると、フィルム部材29の異音発生時の風速が18m/sを上回る領域となる。このため、フィルム部材29からの異音発生による不快感を解消できる。
【0070】
(第2実施形態)
図8は第2実施形態を示すもので、第1実施形態では複数の取付ピン28cの間隔である取付スパンL2を100mm以下に設定することが好ましいと説明したが、図8に示すように、スライドドア27のドア基板28に、複数の円柱状の取付ピン28cの代わりに、ドア基板28の幅方向に延びる1つの連続した細長突起形状からなる取付ピン28cを形成する。そして、フィルム部材29の両端の取付面29bにはこの1つの取付ピン28cに挿入される1つの長穴状の取付穴29cを形成している。
【0071】
これによると、1つの細長状の取付ピン28cと1つの長穴状の取付穴29cとの嵌合であっても、フィルム部材29の取付面29b部の拘束区域を広範囲にわたって確保できるので、取付スパンL2を100mm以下に設定する場合と同様の効果を発揮できる。
【0072】
(第3実施形態)
図9は第3実施形態を示すもので、第1、第2実施形態ではスライドドア27のドア基板28に、フィルム部材29の幅寸法(ドア摺動方向Bと直交方向の寸法)の全長にわたって延びる平板状の風よけ部28dを成形しているが、第2実施形態では、風よけ部28dをフィルム部材29の幅寸法の全長にわたって延びる樋状の形状に成形している。
【0073】
これにより、フィルム部材29の両端の取付面29bの内側部および外側部の双方を風よけ部28dの樋状の形状により覆って、取付面29bの内側部および外側部に空気流れの主流が直接当たることを防止できる。そのため、フィルム部材29の取付面29bの自励振動抑制効果を第1、第2実施形態より高めることができる。
【0074】
(第4実施形態)
図10、図11は第4実施形態を示すもので、第1〜第3実施形態ではスライドドア27のドア摺動方向Bと同一方向の両端部に、フィルム部材29の取付面29bとその取付ピン28cとを配置しているが、第3実施形態では図10に示すようにドア摺動方向Bと直交方向の両端部にフィルム部材29の取付面29bを配置して、ドア基板28のガイドピン28bに取付ピン28cの役割(取付面29bをドア基板28に取り付ける役割)を兼務させている。従って、第1〜第3実施形態の取付ピン28cを廃止できる。
【0075】
しかも、図11に示すようにケース12aの内壁部のうち、ガイドピン28bが嵌入されるガイド溝31、32の形成部位に、フィルム部材29の取付面29bが収容される凹部41を形成している。この凹部41の深さは、フィルム部材29の取付面29bの内側部および外側部の双方を空気流れの主流から遮断するように設定してある。
【0076】
このため、第4実施形態でも第3実施形態と同様に、フィルム部材29の取付面29bの自励振動抑制効果を高めることができる。
【0077】
また、第4実施形態によると、フィルム部材29の取付面29bをドア基板28の側面部28eとケース12aの内壁部(凹部41の底面部)との間で挟み込むことができるので、第1〜第3実施形態の取付ピン28cのように取付面29bの抜け止めのために先端部を熱かしめして拡大頭部を形成する必要がない。すなわち、ガイドピン28bは単なる円柱状でよく、抜け止めのための拡大頭部が不要であるので、フィルム部材29の取付面29bとドア基板28の側面部28eとの組付作業が容易になる。
【0078】
(第5実施形態)
図12は第5実施形態を示すもので、スライドドア27のドア基板28の摺動方向Bの両端の側面部28eにフィルム部材29の取付面29bの端部29dを挿入可能な溝部28gをフィルム部材29の幅寸法の全長にわたって形成している。そして、この溝部28gに向かってフィルム部材29の取付面29bの端部29d側部位をさらに曲げ形成し、この溝部28g内に取付面29bの端部29dを挿入し保持している。
【0079】
これによると、フィルム部材29の取付面29bの曲げ形状自身により取付面29bの内側部への空気流入を防止できる。つまり、第1、第2実施形態による風よけ部28dと同等の作用効果を取付面29bの曲げ形状により発揮できる。
【0080】
(第6実施形態)
図13は第6実施形態を示すもので、フィルム部材29の取付面29bのうち、複数の取付穴29cの周囲のみ残して、複数の取付穴29c相互の間に切り欠き部28hを設けて、この切り欠き部28hの部分では空気が自由に通り抜けるようにしてある。
【0081】
これにより、フィルム部材29の取付面29bの内外での圧力差の変動を抑制して、これに起因する取付面29b部分の自励振動を抑制できる。
【0082】
(第7実施形態)
図14、図15は第7実施形態を示すもので、フィルム部材29のシール面29aに対する取付面29bの曲げ角度θを90°より小さくして、取付面29bを鋭角状に曲げている。このように、鋭角状の曲げ角度θを持たせるには、フィルム部材29を所定の加熱条件にて加熱成形することにより、成形後のスプリングバックを低減して取付面29bの曲げ形状を維持することができる。
【0083】
第7実施形態によると、取付面29bが鋭角状の曲げ形状を持つため、取付面29bの端部29dがドア基板28の側面部28eに近接して、取付面29bとドア基板28の側面部28eとの間の隙間を狭めるので、この隙間に空気が流入しにくくなる。これにより、取付面29b内外での圧力差の変動を抑制して、これに起因する取付面29b部分の自励振動を抑制できる。
【0084】
本発明者らの検討によると、取付面29bの曲げ角度θは、具体的には89°から80°程度が好ましい。曲げ角度θを小さくすると、取付面29bの端部29dがドア基板28の側面部28eに直接当たって、フィルム部材29のシール面29aの形状を変化させて、シール性を悪化させる原因となるので、曲げ角度θの下限は80°程度が好ましい。また、曲げ角度θの上限は鋭角状の曲げ形状を得るために89°以下であり、上記隙間への空気流入防止効果を高めるためには85°以下であることが好ましい。
【0085】
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態では、スライドドア27を吹出モード切替用のドアに適用する場合について説明したが、本発明によるスライドドア27を車両用空調装置の内外気切替ドア、あるいはヒータコア18を通過する温風とヒータコア18の冷風バイパス通路を通過する冷風との風量割合を調整するエアミックスドア等にも適用することができる。さらに、車両用空調装置以外の用途の空気通路切替装置にも広く本発明を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を適用する車両後席用空調装置の概略縦断面図である。
【図2】図1の要部拡大正面図である。
【図3】第1実施形態によるスライドドア単体の斜視図である。
【図4】図3のスライドドアにおけるドア基板とフィルム部材の分解斜視図である。
【図5】図1のケース上部の斜視図である。
【図6】第1実施形態によるスライドドアの要部説明図である。
【図7】第1実施形態によるスライドドアの異音発生時の風速を示す実験データのグラフである。
【図8】第2実施形態によるスライドドア単体の斜視図である。
【図9】第3実施形態によるスライドドア単体の斜視図である。
【図10】第4実施形態によるスライドドア単体の斜視図である。
【図11】第4実施形態によるスライドドアの要部説明図である。
【図12】第5実施形態によるスライドドア単体の斜視図である。
【図13】第6実施形態によるスライドドア単体の斜視図である。
【図14】第7実施形態によるスライドドア単体の斜視図である。
【図15】第7実施形態によるスライドドアの要部を説明する断面図である。
【図16】本発明者らによる開発中のスライドドアを用いた空気通路切替装置の説明図である。
【符号の説明】
12a…ケース、22、23…空気通路、22a、23a…周縁シール面、
27…スライドドア、28…ドア基板、28d…風よけ部、28g…溝部、
29…フィルム部材、29a…シール面、29b…取付面、
29h…切り欠き部、41…凹部、A…空気流れ方向、
B…スライドドア摺動方向。
Claims (8)
- 空気通路(22、23)を流れる空気の流れ方向(A)の略直交方向(B)に摺動するスライドドア(27)を備え、前記空気通路(22、23)を前記スライドドア(27)により開閉する空気通路切替装置であって、
前記空気通路(22、23)の周縁シール面(22a、23a)に圧着して前記空気通路(22、23)を閉塞する可撓性を有するフィルム部材(29)と、このフィルム部材(29)に風圧を作用させる開口部(28a)を有するドア基板(28)とを、前記スライドドア(27)に備え、
前記フィルム部材(29)の両端部の取付面(29b)を前記ドア基板(28)の側面部(28e)に取り付けるとともに、
前記取付面(29b)と前記側面部(28e)との間への空気流入を防止する風よけ部(28d)を前記ドア基板(28)に設けることを特徴とする空気通路切替装置。 - 前記風よけ部(28d)は、前記取付面(29b)の端部(29d)の空気流れ上流側に位置して平板状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気通路切替装置。
- 前記風よけ部(28d)は、前記取付面(29b)の端部(29d)の空気流れ上流側に位置し、かつ、前記取付面(29b)の端部(29d)を収容する樋状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気通路切替装置。
- 前記取付面(29b)は前記フィルム部材(29)の幅方向の複数箇所(29c)にて前記ドア基板(28)の側面部(28e)に取り付けられるようになっており、
前記取付面(29b)の前記複数箇所の取付部(29c)相互の間隔である取付スパンを100mm以下としたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の空気通路切替装置。 - 空気通路(22、23)を形成するケース(12a)と、このケース(12a)内に配置され、前記空気通路(22、23)を流れる空気の流れ方向(A)の略直交方向(B)に摺動するスライドドア(27)を備え、
前記空気通路(22、23)を前記スライドドア(27)により開閉する空気通路切替装置であって、
前記空気通路(22、23)の周縁シール面(22a、23a)に圧着して前記空気通路(22、23)を閉塞する可撓性を有するフィルム部材(29)と、このフィルム部材(29)に風圧を作用させる開口部(28a)を有するドア基板(28)とを、前記スライドドア(27)に備え、
前記フィルム部材(29)において前記スライドドア(27)の摺動方向(B)に対して直交する方向の両端部に取付面(29b)を設け、この取付面(29b)を前記ドア基板(28)の側面部(28e)に取り付けるとともに、
前記ケース(12a)の内壁面に前記取付面(29b)を収容する凹部(41)を備え、この凹部(41)により前記取付面(29b)と前記側面部(28e)との間への空気流入を防止するようにしたことを特徴とする空気通路切替装置。 - 前記ドア基板(28)において前記スライドドア(27)の摺動方向(B)に対して直交する方向の側面部(28e)に、前記ケース(12a)により摺動可能に支持されるガイドピン(28b)を備え、
このガイドピン(28b)により前記取付面(29b)を前記側面部(28e)に取り付けるとともに、前記取付面(29b)を前記側面部(28e)と前記ケース(12a)の内壁面との間に挟み込むことを特徴とする請求項5に記載の空気通路切替装置。 - 空気通路(22、23)を流れる空気の流れ方向(A)の略直交方向(B)に摺動するスライドドア(27)を備え、前記空気通路(22、23)を前記スライドドア(27)により開閉する空気通路切替装置であって、
前記空気通路(22、23)の周縁シール面(22a、23a)に圧着して前記空気通路(22、23)を閉塞する可撓性を有するフィルム部材(29)と、このフィルム部材(29)に風圧を作用させる開口部(28a)を有するドア基板(28)とを、前記スライドドア(27)に備え、
前記フィルム部材(29)の両端部の取付面(29b)を、前記ドア基板(28)の側面部(28e)に向けて曲げるとともに、
前記ドア基板(28)の側面部(28e)に前記取付面(29b)の端部(29d)を挿入可能な溝部(28g)を設け、
前記取付面(29b)の端部(29d)を前記溝部(28g)に挿入することにより、前記取付面(29b)の曲げ形状により前記取付面(29b)と前記側面部(28e)との間への空気流入を防止するようにしたことを特徴とする空気通路切替装置。 - 請求項1ないし7のいずれか1つに記載の空気通路切替装置を備え、車室内へ向かって流れる空気の空気通路(22、23)を前記スライドドア(27)により開閉することを特徴とする車両用空調装置。
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