JP4363283B2 - 空気通路開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、2つ並んで配置された空気通路をドア手段により開閉する空気通路開閉装置に関するもので、車両用空調装置に用いて好適なものである。。
従来、車両用空調装置における空気通路開閉装置としては、回転軸を中心として回転可能な板ドアや、あるいは回転軸から半径方向外方へ所定距離だけ離れた位置に円弧状または平坦形状からなるドア面を回転軸と一体に設けた、いわゆるロータリドアを用いて、軸周りのドア回転作動によって空気通路を開閉する構造が一般的である。
しかし、この従来技術は、空調装置のケース内部にドアの回転作動空間を設定する必要があるので、空調装置の体格がどうしても大きくなってしまう。
そこで、従来、平板状のスライドドアを空気通路の空気流れと交差する方向に移動して空気通路を開閉する構造が知られている。
この平板状のスライドドアであると、空気通路の開口部端面に沿ってドアが空気流れと交差する方向に移動するので、ドアの回転作動空間が不要となり、空調装置の体格を小型化できる。
しかし、この平板状のスライドドアによって、2つの並んだ空気通路を同時に開口する場合には、平板状のスライドドアを必然的に2つの並んだ空気通路の中央寄りの部位に操作して、スライドドアの移動方向の前後両側に2つの並んだ空気通路の開口部を形成することになる。
この結果、空調装置のケース内の空気流れは、スライドドアの長さ分だけドア移動方向の前後両側に大きく離れてから2つの空気通路に流入することになる。このため、エアミックス式の空調装置のように冷風と温風との風量割合により車室内吹出空気温度を調整するものでは、2つの空気通路の一方側に冷風が主に流れ、2つの空気通路の他方側に温風が主に流れるという現象(冷風と温風の泣き別れ現象)が発生して、2つの空気通路からの吹出空気の温度制御が困難となる。
そこで、この不具合を解消する別の従来技術が特許文献1、2にて提案されている。特許文献1は可撓性を有する樹脂製の膜状部材からなるフィルムドアを用いるものであり、フィルムドアを構成する膜状部材のうち、ドア移動方向の中間部に空気通路を開口する開口部を配置し、この開口部の前後両側に空気通路を閉塞する膜部を配置している。
そして、フィルムドアの移動方向の両端部をそれぞれ巻き取り軸に連結し、この両巻き取り軸を連動して回転操作することにより、フィルムドアの開口部および膜部を空気流れと交差する方向に移動させて、空気通路を開閉する。
この特許文献1によると、2つの並んだ空気通路を同時に開口する場合にはフィルムドアの中間部の開口部を2つの空気通路の開口部上に重合させるので、ケース内の空気はこのフィルムドアの開口部内を通して2つの空気通路に流入する。このため、上記冷風と温風の泣き別れ現象が発生せず、空気の温度制御性が良好である。
また、特許文献2はドア移動方向の中間部に空気通路を開口する開口部を形成する枠形状部を配置し、この枠形状部の前後両側に空気通路を閉塞する可撓性膜状部材を配置したフレキシブルスライドドアを用いている。
このフレキシブルスライドドアでは、枠形状部にドア操作機構を連結してドア操作力を枠形状部に与えて、枠形状部および可撓性膜状部材を空気流れと交差する方向に移動させることにより、空気通路を開閉する。
この特許文献2においても特許文献1と同様に枠形状部の開口部を通して2つの空気通路に空気を流入できるので、特許文献1と同様に空気の温度制御性が良好である。
特開平6−124963号公報 特開平13−332745号公報
しかし、特許文献1のものでは、フィルムドアの移動方向の両端部の巻き取り、巻き戻しを行う2本の巻き取り軸の回転操作機構が複雑であるので、製造コストが高くなるという問題がある。
また、特許文献2のものでは、枠形状部の前後両側に空気通路の開口を全閉できるだけの大きさを有する可撓性膜状部材を配置するので、この前後両側の可撓性膜状部材を収容する収容空間を空調装置のケース内に設定する必要が生じる。この収容空間の設定によって、空調装置の体格が大型化する。
本発明は、上記点に鑑み、小型簡素な機構で2つの空気通路を開閉できる空気通路開閉装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、2つの並んだ空気通路の中央部にドア側開口部を位置させて2つの空気通路を同時に開口できる空気通路開閉装置を小型簡素な機構で実現することを他の目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、2つ並んで配置された空気通路(11、12)と、
前記2つの空気通路(11、12)の並び方向に移動して前記2つの空気通路(11、12)を開閉するドア手段(30)とを備え、
前記ドア手段(30)は、前記2つの空気通路(11、12)を流れる空気流れの方向に積層された複数枚の薄板部材(31〜34)で構成され、
前記複数枚の薄板部材(31〜34)はそれぞれ、前記2つの空気通路(11、12)の少なくとも一方と重合して前記2つの空気通路(11、12)の少なくとも一方を開口する開口部(31a〜34a)と、前記開口部(31a〜34a)のドア移動方向の両側に位置する通路遮蔽部分(31b〜34c)とを有しており、
前記複数枚の薄板部材(31〜34)のドア移動方向の外形寸法および前記開口部(31a〜34a)のドア移動方向の長さは所定量づつ異なっており、
前記複数枚の薄板部材(31〜34)のうち最も小さい薄板部材(31)に前記ドア移動方向の駆動力を加えるようになっており、
前記複数枚の薄板部材(31〜34)のうち隣り合う小さい方の薄板部材が前記ドア移動方向に所定量移動すると、前記小さい方の薄板部材とこれに隣り合う大きい方の薄板部材とが一緒に移動するようになっており、
前記最も小さい薄板部材(31)の前記開口部(31a)の移動位置により前記2つの空気通路(11、12)の開口範囲が決定され、前記複数枚の薄板部材(31〜34)の前記通路遮蔽部分(31b〜34c)が階段状にずれた状態で積層されることにより前記2つの空気通路(11、12)の遮蔽範囲が決定されることを特徴としている。
これによると、後述の図6に例示するように、最も小さい薄板部材(31)の開口部(31a)により2つの空気通路(11、12)の全開機能を確保できるとともに、複数枚の薄板部材(31〜34)の通路遮蔽部分(31b〜34c)が階段状にずれた状態(図1(a)参照)で積層されることにより2つの空気通路(11、12)の全閉機能を確保できる。
従って、複数枚の薄板部材(31〜34)の個々の通路遮蔽部分(31b〜34c)の長さXは2つの空気通路(11、12)のドア移動方向(b)の開口長さ(L0)に比較して大幅に小さい長さに設定できる。これにより、空気通路開閉装置全体の体格を効果的に小型化できる。
しかも、本発明によると、複数枚の薄板部材(31〜34)のドア移動方向(b)の中央部に開口部(31a〜34a)が位置し、この開口部(31a〜34a)のドア移動方向(b)の両側に位置する通路遮蔽部分(31b〜34c)が位置しており、そして、2つの空気通路(11、12)の開口領域が最も小さい薄板部材(31)の開口部(31a)の移動位置により決まるから、2つの空気通路(11、12)へ向かう空気流れは必ず最も小さい薄板部材(31)の開口部(31a)を通過する。
このため、図6の状態(2)〜(4)のように2つの空気通路(11、12)を同時に開口する同時開口状態では、両通路(11、12)の中央部を開口部(31a)にて開口できる。
これにより、冷風と温風の混合風を2つの空気通路(11、12)へ流す場合にも、冷風と温風をいずれも、両通路(11、12)の中央部に位置する開口部(31a)を通して両通路(11、12)に流入させることができる。
従って、冷風と温風が開口部(31a)にて互いに接近して流れるから、冷風と温風の泣き別れ現象が発生せず、両通路(11、12)を流れる空気の温度制御が容易となる。
請求項2に記載の発明では、2つ並んで配置された空気通路(11、12)と、
前記2つの空気通路(11、12)の並び方向に移動して前記2つの空気通路(11、12)を開閉するドア手段(30)とを備え、
前記ドア手段(30)は、前記2つの空気通路(11、12)を流れる空気流れの方向に積層された複数枚の薄板部材(31〜34)で構成され、
前記複数枚の薄板部材(31〜34)はそれぞれ、前記2つの空気通路(11、12)の少なくとも一方と重合して前記2つの空気通路(11、12)の少なくとも一方を開口する開口部(31a〜34a)と、前記開口部(31a〜34a)のドア移動方向の両側に位置する通路遮蔽部分(31b〜34c)とを有しており、
前記複数枚の薄板部材(31〜34)のドア移動方向の外形寸法および前記開口部(31a〜34a)のドア移動方向の長さは所定量づつ異なっており、
前記複数枚の薄板部材(31〜34)のうち最も小さい薄板部材(31)に前記ドア移動方向の駆動力を加えるようになっており、
前記複数枚の薄板部材(31〜34)のうち隣り合う小さい方の薄板部材の一端側の前記通路遮蔽部分が、大きい方の薄板部材の前記開口部の一端側所定領域を遮蔽したときに、前記小さい方の薄板部材の他端側の先端部が前記大きい方の薄板部材の他端側の先端部とほぼ同一位置となるように、前記所定量の大きさが設定され、
前記隣り合う2枚の薄板部材の他端側の先端部がほぼ同一位置となったときに、前記隣り合う2枚の薄板部材が一緒に移動することを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に対して、複数枚の薄板部材(31〜34)のドア移動方向の外形寸法差および開口部(31a〜34a)のドア移動方向の長さの差を具体的にどのように設定するかを規定しているものである。
請求項2のごとく薄板部材の外形寸法差および開口部のドア移動方向長さの差を規定することにより、請求項1と同様に、最も小さい薄板部材(31)の開口部(31a)の移動位置により2つの空気通路(11、12)の開口範囲を決定でき、また、複数枚の薄板部材(31〜34)の通路遮蔽部分(31b〜34c)が階段状にずれた状態で積層されることにより2つの空気通路(11、12)の遮蔽範囲を決定できる。よって、請求項2に記載の発明においても請求項1と同様の作用効果を発揮できる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の空気通路開閉装置において、前記小さい方の薄板部材が前記ドア移動方向に所定量移動したときに、前記小さい方の薄板部材と前記大きい方の薄板部材とを一緒に移動させる連動手段(31d〜33e)が、前記小さい方の薄板部材に設けられていることを特徴とする。
これにより、小さい方の薄板部材と一体の連動手段(31d〜33e)により、小さい方の薄板部材と大きい方の薄板部材との連動動作を確実に行うことができる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の空気通路開閉装置において、前記連動手段を、前記小さい方の薄板部材の前記開口部のドア移動方向の前後両端部から前記大きい方の薄板部材の前記開口部内側へ突き出す突起部(31d〜33e)にて構成することを特徴とする。
これにより、薄板部材と一体の突起部(31d〜33e)と開口部端面との当接(引っ掛かり)により小さい方の薄板部材と大きい方の薄板部材との連動動作を行うことができ、連動手段を簡単に構成できる。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の空気通路開閉装置において、前記複数枚の薄板部材(31〜34)は、前記空気流れの上流側から下流側へ向かって小さい方から大きい方へと順番に積層されることを特徴とする。
これによると、空気流れの風圧を利用して複数枚の薄板部材相互の通路遮蔽部分の重合部を密着させることができる。つまり、風圧を利用した自己シール作用により、簡単な構成で風路開閉ドア手段のシール性を向上できる。
請求項6に記載の発明のように、請求項5に記載の空気通路開閉装置において、前記複数枚の薄板部材(31〜34)は3枚以上小さい方から大きい方へと順番に積層することが小型化のために好ましい。
請求項7に記載の発明では、請求項5または6に記載の空気通路開閉装置において、前記2つの空気通路(11、12)を形成するハウジング(10)を有し、
前記ハウジング(10)のうち、前記2つの空気通路(11、12)の上流端部が開口するシール面(10a)に、前記複数枚の薄板部材(31〜34)のうち最も大きい薄板部材(34)が接触するようになっており、
前記シール面(10a)が前記空気流れの下流側へ向かって凸となる円弧状に形成されていることを特徴とする。
これによると、最下流側に位置する最も大きい薄板部材(34)のドア移動方向の両側に位置する通路遮蔽部分(34b、34c)を風圧により円弧状シール面(10a)の壁面により確実に密着させることができ、シール性を一層向上できる。
請求項8に記載の発明では、請求項5ないし7のいずれか1つに記載の空気通路開閉装置において、前記最も小さい薄板部材(31)の前記開口部(31a)の周縁部に前記ドア移動方向に延びるように形成された従動側歯車(43)と、
前記従動側歯車(43)と噛み合う駆動側歯車(42)を有する駆動軸(41)とを有し、
前記駆動軸(41)の回転により前記最も小さい薄板部材(31)に前記ドア移動方向の駆動力を加えることを特徴とする。
これによると、最も小さい薄板部材(31)は空気流れの最上流側に位置してドアシール面から離して配置できるから、従動側歯車(43)、駆動側歯車(42)、駆動軸(41)等を含む駆動機構を、シール面(10a)との干渉を起こすことなく容易に設置できる。
請求項9に記載の発明では、請求項7に記載の空気通路開閉装置において、前記最も小さい薄板部材(31)の前記開口部(31a)の周縁部に前記ドア移動方向に延びるように形成された従動側歯車(43)と、
前記従動側歯車(43)と噛み合う駆動側歯車(42)を有する駆動軸(41)とを有し、
前記駆動軸(41)の回転により前記最も小さい薄板部材(31)に前記ドア移動方向の駆動力を加えるようになっており、
更に、前記複数枚の薄板部材(31〜34)のうち、前記最も小さい薄板部材(31)を除く他の薄板部材(32〜34)を前記円弧状シール面(10a)よりも大きい曲率半径を有する円弧状または平板状に予め成形しておき、
前記駆動軸(41)側からの押し付け力により前記他の薄板部材(32〜34)を弾性変形させて前記円弧状シール面(10a)に押し付けるようにしたことを特徴とする。
これによると、請求項8の効果に加えて、シール性向上の効果を発揮できる。すなわち、ハウジング(10)の円弧状シール面(10a)に曲率半径の違いを利用して円弧状または平板状の薄板部材(32〜34)を駆動軸(41)側からの押し付け力により弾性変形させて円弧状シール面(10a)に押し付けるから、風圧を利用した自己シール作用と、駆動軸(41)側からの押し付け力による密着作用との組み合わせでシール性を向上できる。
また、請求項9によると、薄板部材(31〜34)が風圧を受けない場合でも、駆動軸(41)側からの押し付け力によりシール性を発揮できる。
更に、円弧状または平板状の薄板部材(32〜34)の弾性変形に伴う弾性反力(図4の矢印Fc参照)によって、従動側歯車(43)と駆動側歯車(42)との噛み合い部のバックラッシュも低減することが可能となる。
請求項10に記載の発明では、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の空気通路開閉装置において、前記2つの空気通路(11、12)を形成する第1ハウジング(10)と、前記第1ハウジング(10)に対向する第2ハウジング(20)と、前記最も小さい薄板部材(31)に前記ドア移動方向の駆動力を加える駆動機構(40)とを有し、
前記複数枚の薄板部材(31〜34)および前記駆動機構(40)を、前記第1ハウジング(10)と前記第2ハウジング(20)の内部に挟み込み、
前記複数枚の薄板部材(31〜34)、前記駆動機構(40)、および前記第1、第2ハウジング(10、20)を1つの組立体として組み付けることを特徴とする。
これによると、第1、第2ハウジング(10、20)の内部に複数枚の薄板部材(31〜34)および駆動機構(40)を挟み込んで1つの組立体として組み付けるから、空気通路開閉装置全体を1つの組立体として取り扱うことができる。よって、空気通路開閉装置を空調装置等の空気流路内に容易に組み込むことができる。
請求項11に記載の発明のように、請求項1ないし10のいずれか1つに記載の空気通路開閉装置において、前記隣り合う2枚の薄板部材を互いに異なる材質で成形すれば、スティックスリップ現象による異音の発生を抑制できる。
請求項12に記載の発明は、請求項1ないし11のいずれか1つに記載の空気通路開閉装置を備える車両用空調装置であって、
前記2つの空気通路(11、12)は、車室内の異なる部位に空気を吹き出す空気吹出通路(59、60)に接続され、
前記空気通路開閉装置により前記2つの空気吹出通路(59、60)の空気流れを切り替えることを特徴とする。
これにより、車両用空調装置の吹出モード切替装置において本発明による作用効果を発揮できる。
請求項13に記載の発明は、請求項1ないし11のいずれか1つに記載の空気通路開閉装置を備える車両用空調装置であって、
車室内へ向かって流れる空気を加熱する暖房用熱交換器(54)と、
前記暖房用熱交換器(54)を通過する温風が流れる温風通路(56)と、
前記暖房用熱交換器(54)をバイパスして冷風が流れる冷風通路(55)とを備え、
前記2つの空気通路(11、12)の一方は前記温風通路(56)に接続され、前記2つの空気通路(11、12)の他方は前記冷風通路(55)に接続され、
前記空気通路開閉装置により前記温風通路(56)の開度と前記冷風通路(55)の開度を調整することを特徴とする。
これにより、車両用空調装置の温風通路(56)の開度と冷風通路(55)の開度を調整するエアミックスドア機構において本発明による作用効果を発揮できる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1〜図7は本発明の第1実施形態を示すもので、図1(a)は本実施形態による積層スライドドアを用いた空気通路開閉装置の基本構造を示す概略断面図、図1(b)はその平面展開図である。図2は積層スライドドアの連動手段を例示する断面図である。図3は本実施形態による空気通路開閉装置の概略分解斜視図、図4は本実施形態による積層スライドドアのシール機能を説明する概略分解断面図、図5は本実施形態による積層スライドドアの駆動機構部の軸方向断面図、図6は本実施形態による積層スライドドアの作動パターンの説明図、図7は図1(a)の左側通路遮蔽部分の拡大断面図である。
本実施形態による空気通路開閉装置は、図3、図4に示すように、大別して、空気流れ下流側に位置する樹脂製の第1ハウジング10と、空気流れ上流側に位置する樹脂製の第2ハウジング20と、この第1、第2ハウジング10、20内に収容される積層スライドドア30と、この積層スライドドア30を移動させるための駆動力を積層スライドドア30に与える駆動機構40とにより構成される。
空気流れ下流側の第1ハウジング10には第1、第2の2つの空気通路11、12が並んで形成されている。本例では、第1、第2空気通路11、12が同一開口面積の矩形状に形成されている。
積層スライドドア30はこの2つの空気通路11、12の並び方向b、換言すると、空気流れ方向aと交差する方向bに移動して空気通路11、12を開閉するもので、以下、積層スライドドア30の具体的構成について詳述する。
積層スライドドア30は図1(a)に示すように複数枚の薄板部材31〜34を空気流れ方向aに積層して構成されるもので、本例では4枚の薄板部材31〜34を重ね合わせた4層の積層構造になっている。また、本例では各薄板部材31〜34をある程度の弾性を有する樹脂材にて板厚:0.8mm程度の薄板形状に構成している。
なお、薄板部材31〜34の具体的材質としては、例えば、ABS樹脂、PET樹脂(ポリエチレンテレフタレート)、ポリプロピレン等が好適である。
各薄板部材31〜34の基本形状は同一である。すなわち、各薄板部材31〜34は、それぞれ矩形状の開口部31a、32a、33a、34aと、各開口部31a〜34aのドア移動方向bの両側に位置する通路遮蔽部分31b、31c、32b、32c、33b、33c、34b、34cとを有する矩形状になっている。なお、図示の例では、各薄板部材31〜34のドア移動方向bの外形寸法La1〜La4の方が幅寸法Y1よりも大きい長方形になっているが、これとは逆に各薄板部材31〜34のドア移動方向bの外形寸法La1〜La4よりも幅寸法Y1の方が大きい長方形であってもよい。
しかし、各薄板部材31〜34の大きさは異なっている。すなわち、各薄板部材31〜34の大きさは空気流れの上流側から下流側へ向かって順番に大きくなっている。つまり、複数枚(4枚)の薄板部材31〜34は、空気流れの上流側から下流側へ向かって小さい方から大きい方へと順番に積層されている。
薄板部材31〜34の大きさに関してより具体的に述べると、各開口部31a〜34aのドア移動方向bの長さLb1〜Lb4は、空気流れの上流側薄板部材31から下流側薄板部材32、33、34へと順番に所定量づつ大きくなっている。一方、通路遮蔽部分31b、31c、32b、32c、33b、33c、34b、34cのドア移動方向bの長さXは基本的には同一寸法に設計する。但し、本例では、後述の理由から、この通路遮蔽部分長さXは連動手段をなす突起部31d〜33eの厚さ相当分だけ微少量づつ異なっている。
上記のごとき寸法関係に設定されているため、各薄板部材31〜34のドア移動方向bの外形寸法La1〜La4は、空気流れの上流側薄板部材31から下流側薄板部材32、33、34へと順番に所定量づつ大きくなっている。
各薄板部材31〜34の幅寸法(ドア移動方向bと直交方向の寸法)Y1は同一であり、この薄板部材幅寸法Y1は、第1ハウジング10のシール面10aの幅寸法Y2とほぼ同一である。従って、各開口部31a〜34aの幅寸法も同一である。
ここで、シール面10aは第1ハウジング10のうち第1、第2空気通路11、12の上流開口端の周縁部に形成される壁面であって、このシール面10aは具体的には後述の図3、図4に示すように空気流れ下流側へ向かって凸となる円弧状に形成されている。
なお、以下の説明では、各薄板部材31〜34を区分する名称として、空気流れの上流側から下流側へ向かって第1層〜第4層という名称を付す。従って、第1層薄板部材31は最上流部に位置する最小薄板部材であり、第4層薄板部材34は最下流部に位置する最大薄板部材である。
第1層薄板部材31の開口部31a、すなわち、最小の開口部31aの開口面積は、第1空気通路11または第2空気通路12を全開できる大きさに設定されている。このため、第1層薄板部材31の開口部31aのドア移動方向bの長さLb1は、第1空気通路11または第2空気通路12のドア移動方向bの長さL0に両通路11、12間の間隔Wを加えた大きさ(Lb1=L0+W)になっている。
ところで、第1層薄板部材31に駆動機構40から駆動力を加えて、第1層薄板部材31をドア移動方向bに移動させるようになっており、この第1層薄板部材31の移動に連動して、第2層〜第4層薄板部材32、33、34を順次連動して移動させるようになっている。
この第1層〜第4層薄板部材31〜34を連動させる連動手段を図2により説明すると、この連動手段は、第1層〜第3層薄板部材31〜33の開口部31a〜33aのドア移動方向bの前後両端部に設けられた突起部31d、31e、32d、32e、33d、33eにより構成される。この突起部31d〜33eは具体的には射出成形にて第1層〜第3層薄板部材31〜33に一体成形できる。
この突起部31d〜33eは、第1層〜第3層薄板部材31〜33の板面からL字状の曲げ形状にて下流側の薄板部材32〜34の開口部32a〜34aの内側へ突き出すようになっている。
これにより、図2の状態から第1層薄板部材31がドア移動方向bの右側または左側へ移動して、第1層薄板部材31の突起部31dまたは31eが第2層薄板部材32の開口部32aのドア移動方向bの端面に接触すると、第1層薄板部材31と第2層薄板部材32がドア移動方向bの右側または左側へ一緒に移動することができる。
同様に、第2層薄板部材32の突起部32dまたは32eが第3層薄板部材33の開口部33aのドア移動方向bの端面に接触すると、第1〜第3層薄板部材31、32、33がドア移動方向bに一緒に移動することができる。
そして、第3層薄板部材33の突起部33dまたは33eが第4層薄板部材34の開口部34aのドア移動方向bの端面に接触すると、第1〜第4層薄板部材31、32、33、34がドア移動方向bに一緒に移動することができる。
図6の状態(2)は、第1層薄板部材31の右側突起部31eが第2層薄板部材32の開口部32aのドア移動方向bの右側端面に接触して、第1層、第2層薄板部材31、3がドア移動方向bの右側へ一緒に移動を開始する状態である。
この図6の状態(2)では、第1層薄板部材31の一端側(図示左側)の通路遮蔽部分31bが第2層薄板部材32の一端側(図示左側)の通路遮蔽部分32bとの間で所定の重合寸法Aを確保するとともに、第1層薄板部材31の一端側(図示左側)の通路遮蔽部分31bにより第2層薄板部材32の開口部32aの一端側(図示左側)の所定領域(斜線部B)を遮蔽したときに、第1層薄板部材31の他端側(図示右側)の先端部が第2層薄板部材32の他端側(図示右側)の先端部と同一位置となる。
このような位置関係を満足するように、第1層薄板部材31と第2層薄板部材32のドア移動方向bの外形寸法La1、La2の寸法差および開口部31a、32aの長さLb1、Lb2の寸法差が設定されている。
図6の状態(3)は、第1層〜第3層薄板部材31〜33がドア移動方向bの右側へ一緒に移動を開始する状態であり、この状態では、第1層〜第3層薄板部材31〜33の右側端部(図1の他端側端部)が同一位置となるように、第1層〜第3層薄板部材31〜33の外形寸法および開口部長さの寸法差が設定されている。
図6の状態(4)は、第1層〜第4層薄板部材31〜34がドア移動方向bの右側へ一緒に移動を開始する状態であり、この状態では、第1層〜第4層薄板部材31〜34の右側端部(図1の他端側端部)が同一位置となるように、第1層〜第4層薄板部材31の外形寸法および開口部長さの寸法差が設定されている。
なお、図6では、ケース10側および薄板部材31〜34側の通路遮蔽部分をわかりやすくするために細点を付している。
図1および図6の状態(1)は薄板部材31〜34により第1空気通路11を全開して第2空気通路12を全閉している状態を示している。この状態では、第2空気通路12は図1(a)に示す通り、薄板部材31〜34の右側通路遮蔽部分31c、32c、33c、34cが階段状にずれた状態で積層されることにより、全閉される。
ここで、各通路遮蔽部分31c、32c、33c、34c相互間および最下流の通路遮蔽部分34cとハウジング側ケース面10aとの間に所定の重合寸法Aを設定して、第2空気通路12の全閉状態を保証するようにしている。この重合寸法Aは例えば5mm程度である。
上記した第1層〜第4層薄板部材31〜34の外形寸法La1〜La4の寸法差および各開口部31a〜34aの長さLb1〜Lb2の寸法差は、基本的には、各通路遮蔽部分31b、31c〜34b、34cの長さXと重合寸法Aとの差(X−A)である。
但し、本例では、図1および図6(1)に示す第1空気通路11の全開状態において、第1層〜第4層薄板部材31〜34の一端側(左側)先端位置を揃えるため、第1層〜第4層薄板部材31〜34の一端側(左側)通路遮蔽部分31b、32b、33b、34bの長さXを、図1(a)、図7の断面形状部に示すように、突起部31d、32d、33dの板厚t相当分の微小量づつ、第1層通路遮蔽部分31bから第4層通路遮蔽部分34bへと順次小さくしている。
同様に、図6(5)に示す第2空気通路12の全開状態において、第1層〜第4層薄板部材31〜34の他端側(右側)先端位置を揃えるため、第1層〜第4層薄板部材31〜34の他端側(右側)通路遮蔽部分31c、32c、33c、34cの長さXを突起部31e、32e、33eの板厚t相当分の微小量づつ、第1層通路遮蔽部分31cから第4層通路遮蔽部分34cへと順次小さくしている。突起部31d〜33eの板厚tは、駆動力を確実に伝達するため、本例では、薄板部材31〜34の板厚よりも大きい寸法、例えば1.5mm程度に設定している。
このように、第1層〜第4層薄板部材31〜34の通路遮蔽部分長さXが微小量づつ異なっているので、上記寸法差(X−A)も実際には各薄板部材31〜34ごとに微小量づつ異なる。
ところで、第1ハウジング10のシール面10aのうち、第1、第2空気通路11、12の中間部(間隔Wの部分)には、第1〜第4層薄板部材31〜34の各開口部31a〜34aの内側方向へ突き出す突出シール面10b(図1参照)が形成されている。この突出シール面10bは、図1(a)に示すように第1層薄板部材31の突起部31d、31eが接触する位置まで突き出している。
図1(a)の例では、突出シール面10bの先端部が第1層薄板部材31の突起部31d、31eの付け根部に達するように、突出シール面10bの高さを設定している。
次に、図3〜図5により積層スライドドア30の駆動機構40、組付構造、シール構造等を具体的に説明する。なお、図3〜図5は、第1、第2ハウジング10、20の配置を図1と上下逆に配置した状態で図示しているので、空気流れ方向aが上方から下方へ向かう方向になっている。
駆動機構40は、本例では、駆動軸41と、この駆動軸41の軸方向において第1層開口部31aの幅寸法相当の所定間隔を隔てて一体に設けられた2つの駆動側歯車42と、第1層薄板部材31に設けられた従動側歯車43とから構成される。
従動側歯車43は、第1層薄板部材31において開口部31aの幅方向両側の周縁部にドア移動方向bに沿って延びるように形成された直線状の歯車(ラック)であって、従動側歯車43は第1層薄板部材31に樹脂で一体成形されている。駆動側歯車42はこの直線状の従動側歯車43に噛み合う円形歯車(ピニオン)である。駆動軸41は樹脂製であるので、駆動側歯車42も駆動軸41に樹脂で一体成形されている。
空気流れ上流側の第2ハウジング20には、駆動軸41の軸方向(ドア移動方向bと直交する方向)の中間部に、ドア移動方向bに沿って延びる中間壁面21が一体に成形されている。この中間壁面21は第1層薄板部材31の通路遮蔽部分31b、31cを第1ハウジング10のシール面10a側に押さえる。
これにより、第1〜第4層薄板部材31〜34の通路遮蔽部分31b、31c〜34b、34cがばたつくことを防止するとともに、通路遮蔽部分31b、31c〜34b、34c相互間の密着性を向上して積層スライドドア30のシール性を高める。
図3に示すように第1、第2ハウジング10、20のドア移動方向bに沿って延びる壁面13、14、22、23にそれぞれU形状の溝部15、16、24、25を形成し、そして、図5に示すように第2ハウジング20の壁面22、23を第1ハウジング10の壁面13、14の内側に嵌合する。
これにより、第1ハウジング10のU形状溝部15、16と第2ハウジング20のU形状溝部24、25とを組み合わせて、駆動軸41の軸方向両端部を回転可能に支持する軸受け部44、45(図5)が構成される。第2ハウジング20の中間壁面21には駆動軸41との干渉を回避するU形状溝部26が形成されている。
なお、本例では、第2ハウジング20の壁面22、23の外側面にそれぞれ外側へ突き出す複数の取付爪片27を一体成形し、第1ハウジング10の壁面13、14にはそれぞれ、この取付爪片27を嵌合係止できる複数の取付穴17を開けている。
このため、第2ハウジング20の壁面22、23を第1ハウジング10の壁面13、14の内側へ嵌合し、第2ハウジング20の壁面22、23の複数の取付爪片27を第1ハウジング10の壁面13、14の複数の取付穴17に嵌合係止することにより、第1ハウジング10と第2ハウジング20とを一体に組み付けることができる。
この両ハウジング10、20の組付により、駆動軸41の駆動側歯車42および第2ハウジング20の中間壁面21と第1ハウジング10の円弧状シール面10aとの間で積層スライドドア30(第1〜第4層薄板部材31〜34)を弾性的に挟み込み支持する。図5はこの挟み込み支持構造を示している。
この挟み込み支持構造をより具体的に説明すると、第1層薄板部材31は開口部31aの両側に直線状の従動側歯車43による厚肉部が形成されるので、第1層薄板部材31の剛性は第2〜第4層薄板部材32、33、34の剛性よりも高くなる。
そして、両ハウジング10、20の間に形成される軸受け部44、45にて駆動軸41を挟み込んだ際に、駆動軸41から駆動側歯車42と従動側歯車43との噛み合い部を経て第1層薄板部材31に第1ハウジング10の円弧状シール面10a側への押し付け力が加わるように駆動軸41の組付位置を設定する。
これにより、剛性の高い第1層薄板部材31から剛性の低い第2〜第4層薄板部材32、33、34側へ押し付け力を効果的に加えることができる。ここで、第2〜第4層薄板部材32、33、34は、図4に2点鎖線で図示するように第1ハウジング10の円弧状シール面10aの曲率半径より大きい曲率半径を有する円弧状あるいは平板状(曲率半径が無限大)に予め成形してある。
そのため、第1層薄板部材31からの押し付け力Faによって第2〜第4層薄板部材32、33、34の両端部分(通路遮蔽部分)にはハウジング側ケース面10aへの押し付け力Fbが作用して、第2〜第4層薄板部材32、33、34がハウジング側ケース面10aの円弧状に沿うように弾性変形するようになっている。
この際に第1薄板部材31から第4層薄板部材31へと順番に大きくし、最大の第4層薄板部材31がハウジング側ケース面10a上に配置されているから、薄板部材両端部分への押し付け力Fbを第1薄板部材31から第2〜第4層薄板部材32、33、34相互の接触部に良好に加えることができる。
第1層薄板部材31は従動側歯車43を有する剛性の高い部材であるので、第1ハウジング10の円弧状シール面10aの曲率半径と近似した曲率半径を有する円弧状に予め成形してある。従って、第1層薄板部材31の曲率半径が第2〜第4層薄板部材32、33、34の曲率半径より小さいという関係になっている。
そして、第2〜第4層薄板部材32、33、34の上記弾性変形に伴って第2〜第4層薄板部材32、33、34の中央部(開口部32a、33a、34aの形成部位)では、逆方向の弾性反力Fcが第1層薄板部材31に作用する。この弾性反力Fcにより歯車42、43の噛み合い部のバックラッシュを低減できる。
駆動軸41の軸方向の一端部41a、本例では、図5の右側端部41aをハウジング10、20の外部へ突き出して、この突出端部41aにサーボモータ等の駆動源(図示せず)を連結用歯車機構、あるいはリンク機構等を介して連結し、この駆動源の回転動力を駆動軸41に伝達するようになっている。なお、サーボモータ等の駆動源の代わりに、手動操作機構を設けて、この手動操作機構の手動操作力によって駆動軸41を回転させるようにしてもよい。
駆動軸41の軸方向の両側に段差部41b(図5)を形成し、この段差部41bを第2ハウジング20の壁面22、23の内側面に当てることにより、駆動軸41の軸方向の組付位置を規定するようになっている。
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明する。図示しない駆動源の回転動力により駆動機構40の駆動軸41が回転すると、駆動軸41の駆動側歯車42と第1層薄板部材31の従動側歯車43との噛み合いによって第1層薄板部材31がドア移動方向b(第1、第2空気通路11、12の並び方向)へ移動する。
図1および図6の状態(1)は、積層スライドドア30を構成する第1〜第4層薄板部材31〜34の全部がドア移動方向bの一端側位置(左側位置)に移動している状態である。この状態(1)では、図1(a)に示す通り各薄板部材31〜34の各開口部31a〜34aの一端側位置(左側位置)が一致することにより、第1空気通路11が全開される。一方、第2空気通路12側には各薄板部材31〜34の他端側(右側)の通路遮蔽部分31c、32c、33c、34cが所定寸法Aの重合部をもって階段状にずれて配置され、第2空気通路12を全閉する。
このとき、第1〜第3層薄板部材31〜33の一端側の突起部31d、32d、33dは、図1(a)に示す通り第2〜第4層薄板部材32〜34の開口部32a〜34aの一端側(左側)に集中している。これに反し、第1〜第3層薄板部材31〜33の他端側(右側)の突起部31e、32e、33eは、第2層〜第4層薄板部材32〜34の開口部32a〜34aの他端側(右側)に対して所定量(X−A)だけ離れている。
このため、第1層薄板部材31がドア移動方向bの右側へ所定量(X−A)移動するごとに、右側の突起部31e、32e、33eの連動作用が生じて第1層薄板部材31と連動してドア移動方向bの右側へ移動する薄板部材の数が順番に増える。
これにより、図6の状態(1)から状態(2)→状態(3)→状態(4)→状態(5)と第1、第2空気通路11、12の開口範囲が変化し、図6の状態(5)では第1空気通路11が全閉され、第2空気通路12が全開される。
なお、図6の最下段の第1、第2空気通路11、12の開口範囲における斜線部は、第1〜第4層薄板部材31〜34の通路遮蔽部分31b〜34cによる遮蔽領域で、白抜き部は第1層薄板部材31の開口部31aの移動位置により決まる通路開口領域である。
上記説明は、図6の状態(1)から状態(5)へ向かって第1〜第4層薄板部材31〜34がドア移動方向bの右側へ移動する場合であるが、図6の状態(5)から状態(1)へ向かって第1〜第4層薄板部材31〜34がドア移動方向bの左側へ移動する場合は、第1〜第3層薄板部材31〜33の一端側(左側)の突起部31d、32d、33dにより第1〜第4層薄板部材31〜34がドア移動方向bの左側へ向かって順番に連動して移動する。これにより、図6の状態(5)から状態(1)へ向かって第1、第2空気通路11、12の開口範囲が変化する。
本実施形態の積層スライドドア30によると、第1、第2空気通路11、12の開口領域が第1層薄板部材31の開口部31aの移動位置により決まるとともに、第1、第2空気通路11、12の全閉状態は第1〜第4層薄板部材31〜34の通路遮蔽部分31b〜34cが階段状にずれた状態で積層されることにより達成できる。
従って、第1〜第4層薄板部材31〜34の個々の通路遮蔽部分31b〜34cの長さXは第1、第2空気通路11、12のドア移動方向bの開口長さL0に比較して大幅に小さい長さに設定できる。
因みに、特許文献2のものでは、枠形状部の前後両側に配置される可撓性膜状部材を空気通路の開口を全閉できるだけの大きさに設定する必要があるので、この可撓性膜状部材のドア移動方向の長さ(上記長さXに対応する長さ)は空気通路のドア移動方向の開口長さよりも大きくしなければならない。
従って、本実施形態によると、特許文献2に比較して通路遮蔽部分長さXの低減により空気通路開閉装置全体の体格を効果的に小型化できる。
なお、最大の第4層薄板部材34であっても、その外形寸法La4をハウジング10のドア移動方向bの全長寸法(L0×2+W+X’×2)以内に設定できるから、外形寸法La1〜La4の異なる複数枚の薄板部材31〜34を積層する構造を採用しても、装置全体の体格の小型化を阻害することはない。
そして、本実施形態の積層スライドドア30によると、第1、第2空気通路11、12の開口領域が第1層薄板部材31の開口部31aの移動位置により決まるから、上流側のハウジング20から下流側のハウジング10の第1、第2空気通路11、12へ向かう空気流れは必ず第1層薄板部材31の開口部31aを通過する。
このため、図6の状態(2)〜(4)のように第1、第2空気通路11、12を同時に開口する同時開口状態では、両通路11、12の中央部を開口部31aにて開口できる。
因みに、「背景技術」の欄で既述した平板状のスライドドアを用いる空気通路開閉装置では、2つの並んだ空気通路を同時に開口する場合にスライドドアの移動方向の前後両側に2つの空気通路の開口部が離れて形成されるので、冷風と温風の泣き別れ現象が発生して、2つの空気通路からの吹出空気の温度制御が困難となるが、本実施形態では上流側のハウジング20からの冷風と温風がいずれも、両通路11、12の中央部に位置する開口部31aを通過してから、両通路11、12に流入する。
従って、冷風と温風が開口部31aにて互いに接近して流れるから、冷風と温風の泣き別れ現象が発生せず、第1、第2空気通路11、12からの吹出空気の温度制御が容易となる。
更に、本実施形態においては空気通路開閉用ドア手段としての最重要機能であるドアシール性を簡素な構成で良好に確保できるという利点がある。
すなわち、第1〜第4層薄板部材31〜34を空気流れ方向aの上流側から下流側に向かって小さい方から大きい方へと順番に積層しているから、図1(a)の右側部分に例示するように第1、第2空気通路11、12を遮蔽する際に、各薄板部材31〜34の通路遮蔽部分部31b〜34cにそれぞれ空気流れの風圧を作用させて、重合部分Aを密着する方向(換言すると自己シールする側)に各薄板部材31〜34を変形させることができる。
しかも、これに加えて、本実施形態による積層スライドドア30の挟み込み支持構造であると、図4に示すように駆動軸41側からの押し付け力Faによって、各薄板部材31〜34の両端部(通路遮蔽部分部31b〜34c)を第1ハウジング10の円弧状のシール面10aに押し付けることができるから、複数枚の薄板部材31〜34が風圧を受けない場合でも、積層スライドドア30のシール性を確保できる。
なお、本実施形態では、図5に示すように、第2ハウジング20の幅方向両側の壁面22、23の下流側端面22a、23aが複数枚の薄板部材31〜34の幅方向両側部を押さえるとともに、第2ハウジング20の中間壁面21の下流側端面21aも複数枚の薄板部材31〜34の幅方向中間部を押さえる。このことによっても、積層スライドドア30のシール性を向上できる。
以上により、特別のシール材を付加することなく複数枚の樹脂製薄板部材31〜34を積層するだけの簡素なドア構成であっても、積層スライドドア30のシール性を良好に確保できる。
なお、隣接する2枚の薄板部材が同一樹脂材であると、2枚の薄板部材の接触摺動時に2枚の薄板部材がくっつきやすいので、2枚の薄板部材が一旦、くっついた後、離れる際に異音を発生する。このような現象を一般にはスティックスリップ現象と言う。
従って、第1層および第3層薄板部材31、33を例えば、ABS樹脂で構成し、第2層および第4層薄板部材32、34を例えば、ポリプロピレン樹脂で構成するといったように、隣接する2枚の薄板部材の樹脂材を変更した方が好ましい。これにより、スティックスリップ現象の異音を抑制できる。
また、同一の樹脂材であっても、表面コーティング層の形成、表面に微細な突起を形成するシボ加工等の表面処理を行うことにより、上記スティックスリップ現象を抑制するようにしてもよい。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では第1層〜第3層薄板部材31、32、33に連動手段をなす突起部31d〜33eを形成しているが、第2実施形態では図8に示すように連動手段をなす突起部31d、31eを第1層薄板部材31のみに設けている。
このため、第2実施形態では突起部31d、31eの高さを第4層薄板部材34の開口部34aの端面に接触できるように高くしている。これに伴って、第1ハウジング10の突出シール面10bの高さは低くてよい。
第2実施形態によると、第1層薄板部材31のみに板面からL形状に曲げられた連動用突起部31d、31eを第1層薄板部材31のみに設けるだけで、第2、第3薄板部材32、33には連動用突起部を設けないから、積層スライドドア30の製造コストを第1実施形態より低減できる。
なお、第2実施形態においても、第1、第2空気通路11、12の全閉、全開機能は第1実施形態と同様に発揮できるが、連動用突起部31d、31eを第1層薄板部材31のみに設ける構造であると、積層スライドドア30の中間操作位置では、通路遮蔽部分部31b〜34cの重合部位に隙間が発生しやすくなるという不利な点もある。
(第3実施形態)
第3実施形態は、第1、第2実施形態による空気通路開閉装置を車両用空調装置に適した具体的適用例に関する。
図9は第3実施形態による車両用空調装置の室内空調ユニット部50を示すもので、図9における上下前後の矢印は車両搭載状態における方向を示す。
この室内空調ユニット部50は車室内後席側を空調するためのものである。この後席側の室内空調ユニット部50は例えば、ワゴンタイプの車両における車室内後席側領域の左右の車体側壁部に搭載される。
室内空調ユニット部50は車室内へ向かって流れる空気の通路を構成する樹脂製の空調ケース51を備えている。この空調ケース51は樹脂成形上の都合、内蔵部品の組付上の都合等から、実際には複数の分割ケース体として成形され、この複数の分割ケース体をねじやクリップ等の締結手段により一体に締結することにより空調ケース51が構成される。空調ケース51は本例では車両左右方向(図9の紙面垂直方向)に分割された左側分割ケース体と右側分割ケース体とにより構成される。
そして、空調ケース51のうち、車両前方側の上方部に遠心式の送風ファン52aを有する送風機部52を一体に配置し、この送風機部52により車室内空気(内気)を吸入して矢印a1のように蒸発器53に向けて送風する。蒸発器53は送風空気を冷却する冷房用熱交換器である。
空調ケース51内において、蒸発器53の空気流れ下流側(上方側)で、かつ、車両前方側部位にヒータコア54が配置されている。このヒータコア54は蒸発器53通過後の空気(冷風)を温水(エンジン冷却水)により加熱する暖房用熱交換器である。矢印a2はヒータコア54で加熱される温風の流れである。
そして、空調ケース51内において、ヒータコア54の一端側(車両後方側)の部位に
冷風通路55が形成されている。この冷風通路55は、蒸発器53通過後の空気(冷風)a3がヒータコア54をバイパスして流れる通路である。
空調ケース51内においてヒータコア54を通過して空気が流れる温風通路56には、温風側エアミックスドア57が回転軸57aを中心に回転可能に配置されている。この温風側エアミックスドア57は温風通路56の開度を調整してヒータコア54で加熱される温風a2の風量を調整する。
冷風通路55には冷風側エアミックスドア58が回転軸58aを中心に回転可能に配置されている。この冷風側エアミックスドア58は冷風通路55の開度を調整して冷風通路55を通過する冷風a3の風量を調整する。
なお、両エアミックスドア57、58は、温風a2の風量が増加すると冷風a3の風量が減少し、逆に、冷風a3の風量が増加すると温風a2の風量が減少するように、共通のドア駆動機構(図示せず)によって連動操作される。
空調ケース51の上面部でヒータコア54の上方部に後席側フット吹出通路59が配置され、また、空調ケース51の上面部で冷風通路55の上方部に後席側フェイス吹出通路60が配置されている。従って、両吹出通路59、60は車両前後方向に並んで配置される。
そして、第3実施形態においては、この後席側フット吹出通路59と後席側フェイス吹出通路60の空気流れを切り替える吹出モード切替ドアを、第1、第2実施形態による積層スライドドア30(図9では図示せず)を用いた空気通路開閉装置により構成している。
すなわち、空調ケース51内において両吹出通路59、60の直前部位に積層スライドドア30、駆動機構40(図9では図示せず)等を内蔵する第1、第2ハウジング10、20の一体組付体(空気通路開閉装置)を配置している。そして、この第1、第2ハウジング10、20の一体組付体を、空調ケース51の左側分割ケース体と右側分割ケース体との間に挟み込み固定する。
第1ハウジング10の第1空気通路11は例えば、後席側フェイス吹出通路60に接続され、第1ハウジング10の第2空気通路12は例えば、後席側フット吹出通路59に接続される。
積層スライドドア30を駆動する駆動軸41の突出端部41aに、図9の例では連結用歯車61を一体に設け、この連結用歯車61にドア駆動源をなすサーボモータ62の出力軸62aに一体に設けた扇状歯車63を噛み合わせている。これにより、サーボモータ62の回転出力が扇状歯車63と連結用歯車61との噛み合いを介して駆動軸41に伝達され、積層スライドドア30を作動させる。
車室内後席側を空調する後席側室内空調ユニット部50では、吹出モードとして、通常、後席側フェイス吹出通路60のみを開口するフェイスモードと、後席側フェイス吹出通路60および後席側フット吹出通路59の両方を開口するバイレベルモードと、後席側フット吹出通路59のみを開口するフットモードとを切り替える。
従って、積層スライドドア30の操作位置としては、図6(1)の状態(フェイスモード状態)と、図6(3)の状態(バイレベルモード状態)と、図6(5)の状態(フットモード状態)とを選択すればよい。
なお、第3実施形態においては、積層スライドドア30を用いた空気通路開閉装置により吹出モード切替ドアを構成しているが、積層スライドドア30を用いた空気通路開閉装置により、温風a2の風量と冷風a3の風量の割合を調整するエアミックスドアを構成してもよい。つまり、温風側エアミックスドア57と冷風側エアミックスドア58の役割を兼務する1つのエアミックスドアを、積層スライドドア30を用いた空気通路開閉装置により構成してもよい。
具体的には、第1ハウジング10の第1空気通路11と第2空気通路12のうち、いずれか一方を冷風通路55に接続し、他方を温風通路56に接続する。
そして、車室内吹出空気の温度制御のために、温風a2と冷風a3の風量割合の調整は極力多段階に行う必要があるので、図6に示す5段階よりもきめ細かく多段階に積層スライドドア30の操作位置を調整する。
このように本発明の積層スライドドア30を用いてエアミックスドアを構成する場合も、前述の冷温風の泣き別れ現象がなくなって、冷温風の混合性が向上して、車室内吹出空気の温度制御性が向上する。
(他の実施形態)
(1)第1実施形態では、第1層〜第4層薄板部材31〜34の通路遮蔽部分長さXを連動用突起部31d〜33eの板厚t相当分の微小量づつ、第1層側〜第4層側へと順次小さくして、第1層〜第4層薄板部材31〜34の先端部位置を同一位置に揃えるようにしているが、第1層〜第4層薄板部材31〜34の通路遮蔽部分長さXを同一寸法に設定してもよい。
通路遮蔽部分長さXを同一寸法にすれば、第1層〜第4層薄板部材31〜34の先端部位置が連動用突起部31d〜33eの板厚t相当分の微小量づつずれることになるが、この位置ずれは微小量であるから実用上支障とはならない。
つまり、請求項2における「ほぼ同一位置」とは、同一位置の場合だけでなく、連動用突起部31d〜33eの板厚t相当分の微小量の位置ずれを含む意味である。
(2)第1実施形態では、薄板部材31〜34を樹脂製としているが、薄板部材31〜34を鉄等の金属薄板で構成してもよい。金属製の薄板部材31〜34の場合は連動用の突起部31d〜33eを曲げ加工にて成形できる。
(3)第1実施形態では、複数枚の薄板部材31〜34を連動させる連動手段として、第1層〜第3層薄板部材31〜33の開口部31a〜33aのドア移動方向b端部に突起部31d〜33eを設けているが、連動手段はこのような突起部31d〜33eだけに限定されない。
例えば、第2層〜第4層薄板部材32〜34の左右の側面部(ドア移動方向bと平行な面)に、第2層から第4層側へ向かって順番にドア移動方向bの長さが大きくなる係止用凹部を形成するともに、第1層〜第3層薄板部材31〜33の左右の側面部に、隣接する大きい方の薄板部材の係止用凹部内に突出する突起部を設けて、第1実施形態と同様の機能を果たす連動手段を構成してもよい。
(4)第1、第2実施形態では、4枚の薄板部材31〜34を積層する例について説明したが、薄板部材31〜34の積層枚数は必要に応じて増減することができ、薄板部材31〜34の最小積層枚数として2枚を設定してもよい。
(5)第3実施形態において、本発明の具体的な適用例として車両用空調装置について説明したが、本発明は車両用空調装置に限定されることなく、種々な用途の空気通路開閉装置に広く適用できるものである。
(a)は本発明の第1実施形態による積層スライドドアを用いた空気通路開閉装置の基本構造を示す概略断面図、(b)はその平面展開図である。 第1実施形態による積層スライドドアの連動手段を例示する断面図である。 第1実施形態による空気通路開閉装置の概略分解斜視図である。 第1実施形態による積層スライドドアのシール機能を説明する概略分解断面図である。 第1実施形態による積層スライドドアの駆動機構部の軸方向断面図である。 第1実施形態による積層スライドドアの作動パターンの説明図である。 図1(a)の左側通路遮蔽部分の拡大断面図である。 本発明の第2実施形態による積層スライドドアを用いた空気通路開閉装置の基本構造を示す概略断面図である。 本発明の第3実施形態を示す車両空調用室内ユニット部の断面図である。
符号の説明
10、20…ハウジング、11、12…空気通路、30…積層スライドドア(ドア手段)、31〜34…薄板部材、31a〜34a…開口部、31b〜34c…通路遮蔽部分、31d〜33e…突起部(連動手段)、40…駆動機構。

Claims (13)

  1. 2つ並んで配置された空気通路(11、12)と、
    前記2つの空気通路(11、12)の並び方向に移動して前記2つの空気通路(11、12)を開閉するドア手段(30)とを備え、
    前記ドア手段(30)は、前記2つの空気通路(11、12)を流れる空気流れの方向に積層された複数枚の薄板部材(31〜34)で構成され、
    前記複数枚の薄板部材(31〜34)はそれぞれ、前記2つの空気通路(11、12)の少なくとも一方と重合して前記2つの空気通路(11、12)の少なくとも一方を開口する開口部(31a〜34a)と、前記開口部(31a〜34a)のドア移動方向の両側に位置する通路遮蔽部分(31b〜34c)とを有しており、
    前記複数枚の薄板部材(31〜34)のドア移動方向の外形寸法および前記開口部(31a〜34a)のドア移動方向の長さは所定量づつ異なっており、
    前記複数枚の薄板部材(31〜34)のうち最も小さい薄板部材(31)に前記ドア移動方向の駆動力を加えるようになっており、
    前記複数枚の薄板部材(31〜34)のうち隣り合う小さい方の薄板部材が前記ドア移動方向に所定量移動すると、前記小さい方の薄板部材とこれに隣り合う大きい方の薄板部材とが一緒に移動するようになっており、
    前記最も小さい薄板部材(31)の前記開口部(31a)の移動位置により前記2つの空気通路(11、12)の開口範囲が決定され、前記複数枚の薄板部材(31〜34)の前記通路遮蔽部分(31b〜34c)が階段状にずれた状態で積層されることにより前記2つの空気通路(11、12)の遮蔽範囲が決定されることを特徴とする空気通路開閉装置。
  2. 2つ並んで配置された空気通路(11、12)と、
    前記2つの空気通路(11、12)の並び方向に移動して前記2つの空気通路(11、12)を開閉するドア手段(30)とを備え、
    前記ドア手段(30)は、前記2つの空気通路(11、12)を流れる空気流れの方向に積層された複数枚の薄板部材(31〜34)で構成され、
    前記複数枚の薄板部材(31〜34)はそれぞれ、前記2つの空気通路(11、12)の少なくとも一方と重合して前記2つの空気通路(11、12)の少なくとも一方を開口する開口部(31a〜34a)と、前記開口部(31a〜34a)のドア移動方向の両側に位置する通路遮蔽部分(31b〜34c)とを有しており、
    前記複数枚の薄板部材(31〜34)のドア移動方向の外形寸法および前記開口部(31a〜34a)のドア移動方向の長さは所定量づつ異なっており、
    前記複数枚の薄板部材(31〜34)のうち最も小さい薄板部材(31)に前記ドア移動方向の駆動力を加えるようになっており、
    前記複数枚の薄板部材(31〜34)のうち隣り合う小さい方の薄板部材の一端側の前記通路遮蔽部分が、大きい方の薄板部材の前記開口部の一端側所定領域を遮蔽したときに、前記小さい方の薄板部材の他端側の先端部が前記大きい方の薄板部材の他端側の先端部とほぼ同一位置となるように、前記所定量の大きさが設定され、
    前記隣り合う2枚の薄板部材の他端側の先端部がほぼ同一位置となったときに、前記隣り合う2枚の薄板部材が一緒に移動することを特徴とする空気通路開閉装置。
  3. 前記隣り合う2枚の薄板部材を一緒に移動させる連動手段(31d〜33e)が、前記小さい方の薄板部材に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気通路開閉装置。
  4. 前記連動手段は、前記小さい方の薄板部材の前記開口部のドア移動方向の前後両端部から前記大きい方の薄板部材の前記開口部内側へ突き出す突起部(31d〜33e)にて構成されることを特徴とする請求項3に記載の空気通路開閉装置。
  5. 前記複数枚の薄板部材(31〜34)は、前記空気流れの上流側から下流側へ向かって小さい方から大きい方へと順番に積層されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の空気通路開閉装置。
  6. 前記複数枚の薄板部材(31〜34)は3枚以上小さい方から大きい方へと順番に積層されていることを特徴とする請求項5に記載の空気通路開閉装置。
  7. 前記2つの空気通路(11、12)を形成するハウジング(10)を有し、
    前記ハウジング(10)のうち、前記2つの空気通路(11、12)の上流端部が開口するシール面(10a)に、前記複数枚の薄板部材(31〜34)のうち最も大きい薄板部材(34)が接触するようになっており、
    前記シール面(10a)が前記空気流れの下流側へ向かって凸となる円弧状に形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の空気通路開閉装置。
  8. 前記最も小さい薄板部材(31)の前記開口部(31a)の周縁部に前記ドア移動方向に延びるように形成された従動側歯車(43)と、
    前記従動側歯車(43)と噛み合う駆動側歯車(42)を有する駆動軸(41)とを有し、
    前記駆動軸(41)の回転により前記最も小さい薄板部材(31)に前記ドア移動方向の駆動力を加えることを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1つに記載の空気通路開閉装置。
  9. 前記最も小さい薄板部材(31)の前記開口部(31a)の周縁部に前記ドア移動方向に延びるように形成された従動側歯車(43)と、
    前記従動側歯車(43)と噛み合う駆動側歯車(42)を有する駆動軸(41)とを有し、
    前記駆動軸(41)の回転により前記最も小さい薄板部材(31)に前記ドア移動方向の駆動力を加えるようになっており、
    更に、前記複数枚の薄板部材(31〜34)のうち、前記最も小さい薄板部材(31)を除く他の薄板部材(32〜34)を前記円弧状シール面(10a)よりも大きい曲率半径を有する円弧状または平板状に予め成形しておき、
    前記駆動軸(41)側からの押し付け力により前記他の薄板部材(32〜34)を弾性変形させて前記円弧状シール面(10a)に押し付けるようにしたことを特徴とする請求項7に記載の空気通路開閉装置。
  10. 前記2つの空気通路(11、12)を形成する第1ハウジング(10)と、前記第1ハウジング(10)に対向する第2ハウジング(20)と、前記最も小さい薄板部材(31)に前記ドア移動方向の駆動力を加える駆動機構(40)とを有し、
    前記複数枚の薄板部材(31〜34)および前記駆動機構(40)を、前記第1ハウジング(10)と前記第2ハウジング(20)の内部に挟み込み、
    前記複数枚の薄板部材(31〜34)、前記駆動機構(40)、および前記第1、第2ハウジング(10、20)を1つの組立体として組み付けることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の空気通路開閉装置。
  11. 前記隣り合う2枚の薄板部材が互いに異なる材質で成形されていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の空気通路開閉装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1つに記載の空気通路開閉装置を備える車両用空調装置であって、
    前記2つの空気通路(11、12)は、車室内の異なる部位に空気を吹き出す空気吹出通路(59、60)に接続され、
    前記空気通路開閉装置により前記2つの空気吹出通路(59、60)の空気流れを切り替えることを特徴とする車両用空調装置。
  13. 請求項1ないし11のいずれか1つに記載の空気通路開閉装置を備える車両用空調装置であって、
    車室内へ向かって流れる空気を加熱する暖房用熱交換器(54)と、
    前記暖房用熱交換器(54)を通過する温風が流れる温風通路(56)と、
    前記暖房用熱交換器(54)をバイパスして冷風が流れる冷風通路(55)とを備え、
    前記2つの空気通路(11、12)の一方は前記温風通路(56)に接続され、前記2つの空気通路(11、12)の他方は前記冷風通路(55)に接続され、
    前記空気通路開閉装置により前記温風通路(56)の開度と前記冷風通路(55)の開度を調整することを特徴とする車両用空調装置。
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