JP2005324778A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 1つの駆動手段で複数のスライドドア個別にスライド動作させることが可能な車両用空調装置を提供すること。
【解決手段】 駆動側ギア70の第1、第2ドア対応領域80、90のそれぞれに、歯部とリブ部とからなる各スライドドア30、40の作動パターンを設定し、各領域80、90の歯部が従動側円筒ギア50、60に噛合ったときには対応するスライドドア30、40をスライドさせ、各領域80、90のリブ部が従動側円筒ギア50、60の切欠き部に嵌り込んだときには対応するスライドドア30、40のスライドを中止し固定するようになっている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ケースに設けられた複数の開口部をスライドドアによって開閉する車両用空調装置に関する。
従来技術として、下記特許文献1に開示された車両用空調装置がある。この車両用空調装置では、フェイス吹出口に繋がるフェイス開口部とフット吹出口に繋がるフット開口部とが空調ケースに並設されており、1枚のスライドドアにより両開口部を開閉するようになっている。
特開平11−254944号公報
しかしながら、上記従来技術の車両用空調装置では、例えば図13に示すように、空調ケース11に設けたフェイス開口部21とフット開口部22とから同時に空気を吹き出すバイレベルモード時には、1枚のスライドドア930の両側においてフェイス開口部21とフット開口部22とが開口する。したがって、フェイス開口部21には主に蒸発器12で冷却された冷風が冷風バイパス通路15を介して流入し易く、フット開口部22には主にヒータコア13で加熱された温風が流入し易い。このため、フェイス開口部21を流通する空気とフット開口部22を流通する空気との温度差が大きくなり過ぎる場合がある。
この不具合を解消する方法として、両開口部21、22を、面積が開口部開口面積の半分であるスライドドア2枚を個別にスライドして開閉するという方法がある。ところが、複数枚のスライドドアを個別にスライドするためには、一般的に駆動手段としてのアクチュエータも複数必要であり、コストが増大するという問題がある。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、1つの駆動手段で複数のスライドドア個別にスライド動作させることが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
空気通路を形成するケース(11)に設けられ、空気を流通する複数の開口部(21、22)と、
複数の開口部(21、22)を開閉する複数のスライドドア(30、40)と、
複数のスライドドア(30、40)に対応して設けられ、同一の回転軸を有し、周方向の一部に切欠き部(52、62)を有する複数の従動側円筒ギア(50、60)と、
複数の従動側円筒ギア(50、60)の回転を、対応するスライドドア(30、40)にそれぞれ伝達する複数のリンク手段(32、35、42、45)と、
複数の従動側円筒ギア(50、60)に対応する複数の部位(80、90)からなり、各部位(80、90)に、従動側円筒ギア(50、60)の歯部(51、61)と噛合う歯部(81、91)と、従動側円筒ギア(50、60)の切欠き部(52、62)に嵌り込むリブ部(84、94)とが形成された駆動側ギア(70)と、
駆動側ギア(70)を駆動する駆動手段(100)とを備えることを特徴としている。
これによると、複数の従動側円筒ギア(50、60)に対応する駆動側ギア(70)の複数の部位(80、90)のそれぞれに、歯部(81、91)とリブ部(84、94)とを設け、駆動側ギア(70)の移動に応じて、歯部(81、91)を従動側円筒ギア(50、60)の歯部(51、61)と噛合わせて従動側円筒ギア(50、60)を回転させたり、リブ部(84、94)を従動側円筒ギア(50、60)の切欠き部(52、62)に嵌り込ませて従動側円筒ギア(50、60)を固定したりすることができる。
したがって、1つの駆動手段(100)により駆動される駆動側ギア(70)に設けた歯部(81、91)とリブ部(84、94)との複数の設定パターンに応じて複数の従動側円筒ギア(50、60)を回転させ、複数のリンク手段(32、35、42、45)を介して複数のスライドドア(30、40)を個別にスライド動作することができる。
また、請求項2に記載の発明では、
従動側円筒ギア(50、60)の切欠き部(52、62)は従動側円筒ギア(50、60)の軸方向の一部に設けられているとともに、軸方向の残部には歯部(51、61)を残存させ、
駆動側ギア(70)の複数の従動側円筒ギア(50、60)に対応する各部位(80、90)において、リブ部(84、94)に並設された従動側円筒ギア(50、60)の前記軸方向の残部に対応する部位(83、93)は、従動側円筒ギア(50、60)の前記軸方向の残部に設けられた歯部(51、61)と干渉しないように形成されていることを特徴としている。
これによると、従動側円筒ギア(50、60)の円周方法における切欠き部(52、62)形成部位であっても、駆動側ギア(70)の歯部(81、91)を噛合わせて駆動側円筒ギア(50、60)を回転することができる。また、切欠き部(52、62)に駆動側ギア(70)のリブ部(84、94)を嵌り込ませて従動側円筒ギア(50、60)を固定した状態から、駆動側ギア(70)の歯部(81、91)を前記軸方向残部に設けた歯部(51、61)に噛合わせて従動側円筒ギア(50、60)を回転状態とすることができる。
また、請求項3に記載の発明では、
駆動側ギア(70)は、歯部(81、91)が円弧状面(82、92)に形成されるとともに、リブ部(84、94)が円弧状面(83、93)からの高さが一定となるように形成され、
従動側円筒ギア(50、60)には、切欠き部(52、62)が駆動側ギア(70)のリブ部(84、94)に対応して回転軸方向に向かって陥没する円弧状に形成されていることを特徴としている。
これによると、円弧状の切欠き部(52、62)に高さ一定のリブ部(84、94)が嵌り込み、従動側円筒ギア(50、60)を固定しているときに、不用意に従動側円筒ギア(50、60)がずれることを防止できる。
また、請求項4に記載の発明のように、
複数のリンク手段(32、35、42、45)は、それぞれ、スライドドアに設けられたラック(32、42)と、このラック(32、42)と噛合うギア(37、47)と、一端部側にこのギア(37、47)が設けられるとともに、他端部側に従動側円筒ギア(50、60)が設けられたシャフト部材(35、45)とを有し、
複数のシャフト部材(34、45)は、回転軸を同一として互いに回転可能に同心円状に配置するものとできる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の発明において、従動側円筒ギア(50)は、歯先円の半径が、他端部に当該従動側円筒ギア(50)が設けられたシャフト部材(35)に対し外方の直近に配設されたシャフト部材(45)の内径より小さいことを特徴としている。
これによると、複数のシャフト部材(34、45)を回転軸を同一として互いに回転可能に同心円状に配置するときに、シャフト部材(35)の端部に従動側円筒ギア(50)を形成した後に、シャフト部材(35)を従動側円筒ギア(50)形成端部側から外方のシャフト部材(45)の内側に挿設することができる。
また、請求項6に記載の発明では、
複数の開口部(21、22)は、車室内の乗員の頭部側に向けて吹き出す空気を流通するフェイス開口部(21)、および車室内の乗員の足元側に向けて吹き出す空気を流通するフット開口部(22)であり、
フェイス開口部(21)およびフット開口部(22)から同時に空気を吹き出すときには、複数のスライドドア(30、40)は、フェイス開口部(21)およびフット開口部(22)の互いに近接した側を開口することを特徴としている。
これによると、フェイス開口部(21)およびフット開口部(22)から同時に空気を吹き出すバイレベルモード時に、両開口部(21、22)から吹き出す空気の温度差を抑制することが容易である。
また、請求項7に記載の発明では、
内部に空気通路を形成し、空気が流通する複数の開口部(21、22)が設けられたケース(11)と、
複数の開口部(21、22)を開閉する複数のスライドドア(30、40)と、
複数のスライドドア(30、40)を駆動するための単一の駆動手段(100)と、
単一の駆動手段(100)からの動力を伝達し、複数のスライドドア(30、40)をそれぞれスライドするための複数の動力伝達経路(70、50、35、32、60、45、42)とを備え、
複数の動力伝達経路(70、50、35、32、60、45、42)は、単一の駆動手段(100)に接続されて駆動される駆動側リンク手段(70)と、駆動側リンク手段(70)によって駆動され複数のスライドドア(30、40)をそれぞれスライドする複数の従動側リンク手段(50、35、32、60、45、42)とによって構成され、
駆動側リンク手段(70)には、複数の従動側リンク手段(50、35、32、60、45、42)にそれぞれ動力を伝達する複数の動力伝達部(80、90)が設けられ、
単一の駆動手段(100)を駆動すると、駆動側リンク手段(70)の複数の動力伝達部(80、90)が複数の従動側リンク手段(50、35、32、60、45、42)をそれぞれ駆動し、複数のスライドドア(30、40)をそれぞれ所望の位置までスライドさせることを特徴としている。
これによると、単一の駆動手段(100)に接続した駆動側リンク手段(70)が駆動すると、駆動側リンク手段(70)の複数の動力伝達部(80、90)が複数の従動側リンク手段(50、35、32、60、45、42)をそれぞれ駆動し、複数のスライドドア(30、40)をそれぞれ所望の位置までスライドすることができる。
このようにして、1つの駆動手段(100)により、駆動側リンク手段(70)および複数の従動側リンク手段(50、35、32、60、45、42)を介して複数のスライドドア(30、40)を個別にスライド動作することができる。
また、請求項8に記載の発明のように、駆動側リンク手段(70)は、径の異なる円弧(82、92)を備えた複数段のギア(80、90)により容易に構成することができる。
また、請求項9に記載の発明では、単一の駆動手段(100)を駆動すると、駆動側リンク手段(70)の複数の動力伝達部(80、90)が複数の従動側リンク手段(50、35、32、60、45、42)をそれぞれ所望のタイミングで駆動し、複数のスライドドア(30、40)をそれぞれ所望のタイミングでスライドさせることを特徴としている。
これによると、駆動側リンク手段(70)の複数の動力伝達部(80、90)に応じて複数の従動側リンク手段(50、35、32、60、45、42)をそれぞれ駆動することができる。したがって、複数のスライドドア(21、22)をそれぞれ所望のタイミングで個別にスライド動作することが容易である。
また、請求項10に記載の発明では、
複数の開口部(21、22)は、少なくとも隣り合う2つの開口部(21、22)を有し、
複数のスライドドア(30、40)は、複数のスライドドア(30、40)のスライド方向における隣り合う2つの開口部(21、22)の両端に配置されて隣り合う2つの開口部(21、22)の両方を開く位置と、複数のスライドドア(30、40)のスライド方向における隣り合う2つの開口部(21、22)の一方に偏って配置され隣り合う2つの開口部(21、22)の一方を閉じ他方を開く位置とにスライドされることを特徴としている。
これによると、隣り合う2つの開口部(21、22)を両方開くときには、複数のスライドドア(30、40)により隣り合う2つの開口部(21、22)の互いに近接した側を開くことができるとともに、隣り合う2つの開口部(21、22)の片方を開くときには、複数のスライドドア(30、40)により、一方の開口部を閉じ他方の開口部を開くことができる。
すなわち、請求項11に記載の発明のように、隣り合う2つの開口部(21、22)のうち一方の開口部のみを閉じるときには、この一方の開口部は、複数のスライドドア(30、40)によって閉じることができる。
また、請求項12に記載の発明のように、隣り合う2つの開口部(21、22)を開閉する複数のスライドドア(30、40)それぞれのスライド方向の幅を、隣り合う2つの開口部(21、22)それぞれのスライド方向の幅よりも狭くすることにより、隣り合う2つの開口部(21、22)のうち片方を開くときには、複数のスライドドア(30、40)により、容易に一方の開口部を閉じ他方の開口部を開くことができる。
また、請求項13に記載の発明では、隣り合う2つの開口部(21、22)のうちの一方の開口部(21)を通過する空気の温度は、他方の開口部(22)を通過する空気の温度よりも低いことを特徴としている。
これによると、通過する空気の温度が異なる隣り合う2つの開口部(21、22)を両方開くときには、複数のスライドドア(30、40)により隣り合う2つの開口部(21、22)の互いに近接した側を開くことができる。
したがって、隣り合う2つの開口部(21、22)を通過する空気の温度差を小さくしたい場合には、比較的小さい温度差であっても形成することが容易である。また、隣り合う2つの開口部(21、22)を通過した空気を通過後混合する場合には、混合が極めて容易である。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した一実施形態における車両用空調装置の室内ユニットのうち空調ユニット部分の概略構成を示す縦断面図であり、図2は、図1におけるA−A線断面図である。
なお、本実施形態の車両用空調装置は、車室内が大きいワンボックス車等の後席側空間を空調する後席用空調装置に係るものである。
本実施形態の車両用空調装置の通風系は、車両後方部の床面近傍位置において車両外壁と車両内壁との間に設置され、大別して、空調ユニット10と図示しない送風機ユニットとの2つの部分が並設されている。
図示しない送風機ユニット部は周知のごとく車室内空気を送風する送風機を備え、この送風機は周知の遠心多翼ファン(例えばシロッコファン)を電動モータにて回転駆動するものである。
空調ユニット10は、1つの共通の空調ケース(本発明におけるケースに相当)11内に蒸発器(冷房用熱交換器)12とヒータコア(暖房用熱交換器)13とを内蔵するタイプのものである。
空調ケース11はポリプロピレンのような、ある程度弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の成形品からなり、分割された複数のケースからなる。この分割されたケースは、上記熱交換器12、13、後述のドア等の機器を収納した後に、金属バネクリップ、ネジ等の締結手段により一体に結合されて空調ケース11を構成する。
空調ケース11の最も下方部の部位には、空気流入口14が配設されており、この空気流入口14には、前述の送風機ユニットから送風される空気が流入する。
空調ケース11内において、空気流入口14直後の部位に蒸発器12が空気通路の全域を横切るように配置されている。この蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空気から吸収して、空気を冷却するものである。
そして、蒸発器12の空気流れ下流側(車両上方側)に、所定の間隔を開けてヒータコア13が隣接配置されている。このヒータコア13は、蒸発器12を通過した冷風を再加熱するものであって、その内部に高温のエンジン冷却水(温水)が流れ、この冷却水を熱源として空気を加熱するものである。
また、空調ケース11内で、ヒータコア13の図中右方側部位には、このヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が流れるバイパス通路である冷風バイパス通路15が形成されている。そして、ヒータコア13の図中右端部の車両下方側の部位に、ヒータコア13を通る空気(温風)と冷風バイパス通路15を通る空気(冷風)の風量割合を調整するエアミックスドア16が配置されている。
エアミックスドア16は平板状のものであって、水平方向に配置された回転軸16aと一体に結合されており、この回転軸16aとともに図中左右方向に回動可能になっている。
ヒータコア13および冷風バイパス通路15の下流側(車両上方側)の部位には、冷風バイパス通路15からの冷風とヒータコア13からの温風とを合流させて、冷風と温風とを混合させる冷温風混合空間20が形成されている。
空調ケース11の上面部において、図中右方側の部位には、フェイス開口部21が開口している。このフェイス開口部21は冷温風混合空間20から温度制御された空気が流入するものである。フェイス開口部21は、図示しないフェイスダクトを介して後席用フェイス吹出口に接続され、この吹出口から車室内後席側の乗員頭部に向けて風を吹き出す。
また、空調ケース11の上面部において、フェイス開口部21の図中左方側には、フェイス開口部21に並んでフット開口部22が開口している。このフット開口部22も冷温風混合空間20から温度制御された空気が流入するものである。フット開口部22は、図示しないフットダクトを介して後席用フット吹出口に接続され、この吹出口から車室内後席側の乗員足元に向けて風を吹き出す。
フェイス開口部21およびフット開口部22は、2枚のスライドドア(第1スライドドア30および第2スライドドア40)により開閉される。フェイス開口部21およびフット開口部22は、本実施形態における複数の開口部である。
図2に示すように、第1スライドドア30および第2スライドドア40は、ドアシャフト(シャフト部材)35、45、駆動側ギア70等を介して、共通の(1つの)駆動手段であるサーボモータ100によりスライド作動するようになっている。
図3は、第1スライドドア30を示す斜視図であり、空調ユニット10への組付け時に下方側となる面を上方側として図示している。なお、本実施形態では、第1スライドドア30と第2スライドドア40とは同一の構造をなしているので、第2スライドドア40の構造についての説明は省略する。
図3に示すように、第1スライドドア30は、平板状のドア部31と、直線状ギアが形成されたラック部(ラック)32とにより構成されている。詳細図示は省略しているが、ドア部31は樹脂製(本例ではポリブチレンテレフタレート樹脂)の枠体をフィルム部材で覆って形成されており、ラック部32はドア部31の枠体に一体成形されている。
前述のフェイス開口部21とフット開口部22とは略同一の矩形状に形成されている。また、ドア部31も矩形状に形成され、ドア部31はラック部32延設方向の幅がフェイス開口部21もしくはフット開口部22の幅に対し約半分となっている。すなわち、第1スライドドア30のドア部31と第2スライドドア40のドア部41との面積の総和は各開口部21、22と略同一となっており、両ドア部31、41を開口部21、22のいずれかに沿って隣接配置したときには、その開口部を閉塞できるようになっている。
図4は、樹脂製(本例ではポリアセタール樹脂製)のドアシャフト35を示しており、(a)は正面図、(b)は(a)におけるB−B線断面図である。また、図5は、樹脂製(本例ではドアシャフト35と同様にポリアセタール樹脂製)のドアシャフト45を示しており、(a)は正面図、(b)は(a)におけるC−C線断面図である。
図4(a)に示すように、ドアシャフト35は、円柱状のシャフト部36を有し、このシャフト部36の図中左方端部側に第1スライドドア30のラック部32と噛合うためのギア37が設けられている。ドアシャフト35にはギア37より左方側に大きく張り出した部分が設けられており、この部分は、図2に示すように、空調ケース11に回転自在に支持される支持端部35aとなっている。
シャフト部36の図中右方端部には、駆動側ギア70と噛合うための歯部51を有する従動側円筒ギア50が一体成形されている。そして、従動側円筒ギア50には、回転軸方向の一部(本例では図中左方側の略半分)に切欠き部52が形成されている。この切欠き部52は、図4(b)に示すように、周方向の一部に従動側円筒ギア50の回転軸方向(中心方向)に向かって陥没する円弧状に形成され、底面は円弧状面52aとなっている。
図5(a)に示すように、ドアシャフト45は、軸方向に貫通孔46aが形成された円筒状のシャフト部46を有し、このシャフト部46の図中左方端部側に第2スライドドア40のラック部42と噛合うためのギア47が設けられている。
シャフト部46の図中右方端部には、駆動側ギア70と噛合うための歯部61を有する従動側円筒ギア60が一体成形されている。そして、従動側円筒ギア60には、回転軸方向の一部(本例では図中右方側の略半分)に切欠き部62が形成されている。この切欠き部62は、図5(b)に示すように、周方向の一部に従動側円筒ギア60の回転軸方向(中心方向)に向かって陥没する円弧状に形成され、底面は円弧状面62aとなっている。
シャフト部46の従動側円筒ギア60形成部位の根元には径小部位が設けられ、この部位は、図2に示すように、空調ケース11に回転自在に支持される支持端部45aとなっている。
シャフト部46の貫通孔46aは、従動側円筒ギア60内に延設されて従動側円筒ギア60の図中右方端部に開口している。この貫通孔46aの内径は、ドアシャフト35のシャフト部36の外径より僅かに大きく形成されており、シャフト部36をシャフト部46に対し回転軸を同一として回転可能に遊挿できるようになっている。
なお、ドアシャフト35の従動側円筒ギア50は、歯先円の直径が貫通孔46aの内径より小さくなっており、従動側円筒ギア50が一体成形されたシャフト部36を図中右方側から挿入可能であり、図2に示すように、従動側円筒ギア60の図中右方側に、回転軸を同一とし歯先円の半径が異なる従動側円筒ギア50を突出できるようになっている。
図6は、駆動側ギア70を示しており、(a)は平面図、(b)は下面図である。
図6(a)に示すように、駆動側ギア70は、サーボモータ100の出力軸と接続する回転軸71と、回転軸71を中心として扇状(本例では半円状)に拡がる扇状部72とが一体成形された樹脂製(本例ではポリプロピレン樹脂製)のギア部材である。
駆動側ギア70の扇状部72は、図6(a)、(b)に示すように、第1スライドドア30に対応する部位となる第1ドア対応領域80と、第1ドア対応領域80とは段違いに形成された第2スライドドア40に対応する部位となる第2ドア対応領域90とからなる。各領域80、90には、対応した従動側円筒ギア50、60の歯部51、61と噛合う歯部81、91と、対応した従動側円筒ギア50、60の切欠き部52、62に嵌り込むリブ部84、94とが形成されている。
第1ドア対応領域80では、図中右方側半分に歯部81が形成され、図中左方側半分にリブ部84が形成されている。リブ部84は、従動側円筒ギア50の切欠き部52に対応して領域80の厚さ方向略半分に形成され、歯部81の円弧状の歯底面82から延びる円弧状面83からの高さが一定となっている。
これにより、リブ部84は、従動側円筒ギア50切欠き部52の円弧状面52aに沿って嵌り込むようになっている。また第1ドア対応領域80の円弧状面83は歯底面82から延設されているので、リブ部84が切欠き部52に嵌り込んだときに、円弧状面83は、対応する従動側円筒ギア50の切欠き部52に並設された部位(本発明における軸方向の残部)の歯部51と干渉しないようになっている。
一方、第2ドア対応領域90では、図中左方側半分に歯部91が形成され、図中右方側半分にリブ部94が形成されている。リブ部94は、従動側円筒ギア60の切欠き部62に対応して領域90の厚さ方向略半分に形成され、歯部91の円弧状の歯底面92から延びる円弧状面93からの高さが一定となっている。
これにより、リブ部94は、従動側円筒ギア60切欠き部62の円弧状面62aに沿って嵌り込むようになっている。また第2ドア対応領域90の円弧状面93は歯底面92から延設されているので、リブ部94が切欠き部62に嵌り込んだときに、円弧状面93は、対応する従動側円筒ギア60の切欠き部62に並設された部位(本発明における軸方向の残部)の歯部61と干渉しないようになっている。
上述の第1、第2スライドドア30、40、ドアシャフト35、45、駆動側ギア70、およびサーボモータ100が図2に示すように組み合わせられることにより、駆動側ギア70の歯部81と従動側円筒ギア50の歯部51とが噛合ったときには、サーボモータ100の出力が伝達されて第1スライドドア30がスライド動作し、駆動側ギア70の歯部91と従動側円筒ギア60の歯部61とが噛合ったときには、サーボモータ100の出力が伝達されて第2スライドドア40がスライド動作する。
従動側円筒ギア50が一体成形されたシャフト部36、シャフト部36に一体成形されたギア37、ギア37と噛合う第1スライドドア30のラック部32からなる構成が、従動側円筒ギア50の回転力を、対応する第1スライドドア30に伝達する本実施形態における1つ目のリンク手段である。また、従動側円筒ギア60が一体成形されたシャフト部46、シャフト部46に一体成形されたギア47、ギア47と噛合う第2スライドドア40のラック部42からなる構成が、従動側円筒ギア60の回転力を、対応する第2スライドドア40に伝達する本実施形態における2つ目のリンク手段である。
次に、上記構成に基づき本実施形態の車両用空調装置の作動について説明する。
車両用空調装置は、周知のように、空調操作パネルに設けられた各種操作部材からの操作信号および空調制御用の各種センサからのセンサ信号が入力される電子制御装置(図示せず)を備えており、この制御装置の出力信号に基づいてエアミックスドア16の駆動手段やサーボモータ100が駆動され、各ドア16、30、40の位置が制御される。
サーボモータ100により、図7(a)に示すように、駆動側ギア70が図中右回転方向(空調ケース11側から見た時計回り方向)に回転すると、駆動ギア70の第1ドア対応領域80は、歯部81がドアシャフト35の従動側円筒ギア50の歯部51と噛合い、従動側円筒ギア50を図中左方向に回転させる。
この回転は、ドアシャフト35のシャフト部36、ギア37を介して第1スライドドア30のラック部32に伝達され、第1スライドドア30は、図7(b)に示すように、図中左方向にスライドしてフェイス開口部21を開口するとともにフット開口部22を閉塞し、フェイス吹出モードを形成する。
このとき、図7(a)に示すように、駆動ギア70の第2ドア対応領域90は、リブ部94がドアシャフト45の従動側円筒ギア60の切欠き部62に嵌り込み、従動側円筒ギア60を固定して回転させない。第2ドア対応領域90のリブ部94に隣接する円弧状面93は、従動側円筒ギア60の歯部61と干渉しないので、リブ部94が切欠き部62内を移動できるとともに、移動中も従動側円筒ギア60の上記固定状態を維持する。
これにより、第2スライドドア40は、図7(b)に示す位置に固定され、第1スライドドア30とともにフット開口部22を閉塞する。
フェイス吹出モードでは、主に冷風が必要とされることが多い。そして、最大冷房状態が設定されると、エアミックスドア16が図1に示す左側の2点鎖線の位置に操作され冷風バイパス通路15を全開する。
したがって、この状態では、図示しない送風機ユニットからの送風空気が空気流入口14より空調ユニット10内に流入し、まず、蒸発器12にて冷却されて冷風となる。そして、この冷風がエアミックスドア16により冷風バイパス通路15を通過して、冷温風混合空間20を経て、フェイス開口部21に流入する。そしてフェイス開口部21から図示しないフェイスダクト、後席用フェイス吹出口を経て、車室内後席側の乗員上半身に向けて冷風を吹き出す。
エアミックスドア16を最大冷房状態から最大暖房側へ回動操作することにより、冷風バイパス通路15の開度を減少するとともに、ヒータコア13で加熱された温風を冷温風混合空間20に流入させることができ、冷風バイパス通路15からの冷風とヒータコア13からの温風との風量割合を調整できる。これにより、フェイス吹出モードにおける吹出空気温度を任意に調整できる。
次に、サーボモータ100により、図8(a)に示すように、駆動側ギア70が図7(a)に示す状態から図中左回転方向(空調ケース11側から見た反時計回り方向)に略中央部まで回転すると、駆動ギア70の第1ドア対応領域80は、歯部81とドアシャフト35の従動側円筒ギア50の歯部51との噛合いが外れ、従動側円筒ギア50の回転を中止する。また、リブ部84がドアシャフト35の従動側円筒ギア50の切欠き部52に嵌り込み(嵌り込み始め)、従動側円筒ギア50を回転中止位置で固定する。
図7(a)に示す位置から図8(a)に示す位置までの従動側円筒ギア50の回転は、ドアシャフト35のシャフト部36、ギア37を介して第1スライドドア30のラック部32に伝達され、第1スライドドア30は、図8(b)に示すように、図中右方向にスライドしてフット開口部22の図中右側略半分を開口するとともにフェイス開口部21の図中右側略半分を閉塞する。
このとき、図8(a)に示すように、駆動側ギア70の第2ドア対応領域90は、リブ部94の端部がドアシャフト45の従動側円筒ギア60の切欠き部62に嵌り込み(抜けきらずに残っており)、従動側円筒ギア60を固定して回転させない(回転を開始する直前状態となっている)。したがって、第2スライドドア40は、図8(b)に示すように、フット開口部22の図中左側略半分を閉塞した状態を維持している。
これにより、フェイス開口部21の図中左側略半分およびフット開口部22の図中右側略半分を開口してバイレベル吹出モードを形成する。
このとき、エアミックスドア16はそれぞれ最大冷房位置と最大暖房位置との中間位置(例えば、図1に示す実線位置)に操作される。
この状態では、図示しない送風機ユニットからの送風空気が空気流入口14より空調ユニット10内に流入し、送風空気が蒸発器12にて冷却されて冷風となる。そして、この冷風がエアミックスドア16により、冷風バイパス通路15を流れる部分とヒータコア13で再加熱される部分とに振り分けられる。
ヒータコア13で加熱された温風は、冷温風混合空間20において、冷風バイパス通路15からの冷風と混合され、フェイス開口部21およびフット開口部22へ向かう。フェイス開口21へは冷風バイパス通路15からの冷風が流れやすく、フット開口部22へはヒータコア13からの温風が流れやすくなっているが、両開口部21、22は、それぞれ互いに近接した側が開口しているので、両開口部21、22に流れ込む空気の温度差は大きくなり難い。
その結果、フェイス開口部21を通って後席側乗員の上半身に吹き出される吹出空気温度がフット開口部22を通って後席側乗員の足元に吹き出される吹出空気温度より若干低くなり、温度差の拡大が抑制された頭寒足熱型の快適な温度分布が得られる。
次に、サーボモータ100により、図9(a)に示すように、駆動側ギア70が図8(a)に示す状態から図中左回転方向(空調ケース11側から見た反時計回り方向)に回転すると、駆動ギア70の第1ドア対応領域80は、リブ部84がドアシャフト35の従動側円筒ギア50の切欠き部52に嵌り込んだ状態を継続し、従動側円筒ギア50を固定して回転させない。第1ドア対応領域80のリブ部84に隣接する円弧状面83は、従動側円筒ギア50の歯部51と干渉しないので、リブ部84が切欠き部52内を移動できるとともに、移動中も従動側円筒ギア50の上記固定状態を維持する。
これにより、第1スライドドア30は、図9(b)に示す位置に固定され、フェイス開口部21の図中右側略半分を閉塞する。
このとき、駆動ギア70の第2ドア対応領域90は、歯部91がドアシャフト45の従動側円筒ギア60の歯部61と噛合い、従動側円筒ギア60を図中右方向に回転させる。
この回転は、ドアシャフト45のシャフト部46、ギア47を介して第2スライドドア40のラック部42に伝達され、第2スライドドア40は、図9(b)に示すように、図中右方向にスライドしてフット開口部22を開口し、第1スライドドア30とともにフェイス開口部21を閉塞し、フット吹出モードを形成する。
フット吹出モードでは、主に温風が必要とされることが多い。そして、最大暖房状態が設定されると、エアミックスドア16が図1中右側の二点鎖線の位置に操作され冷風バイパス通路15を全閉する。
したがって、この状態では、図示しない送風機ユニットからの送風空気が空気流入口14より空調ユニット10内に流入し、まず、蒸発器12にて冷却されて冷風となる。そして、この冷風がエアミックスドア16によりヒータコア13で再加熱され、冷温風混合空間20を経て、フット開口部22に流入する。
フット開口部22に流入した温風は、図示しないフットダクト、フット吹出口を経て、車両内後席側の乗員足元に向けて吹き出される。
エアミックスドア16を最大暖房状態から最大冷房側へ回動操作することにより、ヒータコア13を通過する風量を減少するとともに、冷風バイパス通路15を開放してヒータコア13をバイパスした冷風を冷風バイパス通路15から冷温風混合空間20に流入させることができ、冷風バイパス通路15からの冷風とヒータコア13からの温風との風量割合を調整できる。これにより、フット吹出モードにおける吹出空気温度を任意に調整できる。
上述の構成および作動によれば、駆動側ギア70の第1ドア対応領域80に、歯部81とリブ部84とからなる第1スライドドア30の作動パターンを設定するとともに、第2ドア対応領域90に、歯部91とリブ部94とからなる第2スライドドア40の作動パターンを設定し、駆動側ギア70の移動に伴ない、設定パターンに応じてそれぞれの従動側円筒ギア50、60を回転させ、第1、第2スライドドア30、40を個別にスライド動作することができる。
すなわち、共通の駆動手段であるサーボモータ100により、第1、第2スライドドア30、40を個別にスライド動作することができる。各スライドドア30、40毎にサーボモータを設ける必要がないので、コストを抑制することが可能である。
従動側円筒ギア50、60の切欠き部52、62は従動側円筒ギア50、60の軸方向の一部に設けられているとともに、軸方向の残部には歯部51、61を残している。また、駆動側ギア70の第1、第2ギア対応領域80、90では、リブ部84、94に並ぶ部位を、従動側円筒ギア50、60の前記残部に残された歯部51、61に干渉しない円弧状面83、93としている。
これによると、従動側円筒ギア50、60の円周方法における切欠き部52、62形成部位であっても、駆動側ギア70の歯部81、91を噛合わせて駆動側円筒ギア50、60を回転することができる。すなわち、切欠き部52、62の有無に係わらず駆動側ギア70の歯部81、91と噛合わせることができる。
また、切欠き部52、62に嵌り込んだ駆動側ギア70のリブ部84、94を抜くときには、駆動側ギア70の歯部81、91を従動側円筒ギア50、60の前記軸方向残部に残した歯部51、61に噛合わせて、従動側円筒ギア50、60を固定した状態から、従動側円筒ギア50、60を回転する状態に確実に復帰させることができる。
また、駆動側ギア70には、歯部81、91が円弧状の歯底面82、92に形成されるとともに、リブ部84、94が歯底面82、92から中心を同一として延びる円弧状面83、93からの高さが一定となるように形成され、従動側円筒ギア50、60には、切欠き部52、62が駆動側ギア70のリブ部84、94に対応して回転軸方向に向かって陥没する円弧状に形成されている。
したがって、円弧状の切欠き部52、62に対応した高さ一定のリブ部84、94が嵌り込み、従動側円筒ギア50、60を固定しているときに、不用意に従動側円筒ギア50、60がずれることを防止できる。
上述の説明のように、サーボモータ100の出力した動力は、サーボモータ100の出力端に直接接続した駆動側ギア70から第1スライドドア30へは、駆動側ギア70の第1ドア対応領域80→従動側円筒ギア50→シャフト部36・ギア37を備えるドアシャフト35→ラック部32→第1スライドドア30(ドア部31)の順に伝達される。
また、サーボモータ100の出力した動力は、駆動側ギア70から第2スライドドア40へは、駆動側ギア70の第2ドア対応領域90→従動側円筒ギア60→シャフト部46・ギア47を備えるドアシャフト45→ラック部42→第2スライドドア40(ドア部41)の順に伝達される。
すなわち、本実施形態では、サーボモータ100は、特許請求の範囲の請求項7〜13で言うところの単一の駆動手段に相当し、空調装置は、複数のスライドドア30、40のそれぞれに対応して、複数の動力伝達経路を備えている。
第1スライドドア30への動力伝達経路(第1動力伝達経路)は、駆動側ギア70、従動側円筒ギア50、ドアシャフト35、およびラック部32により構成されている。また、第2スライドドア40への動力伝達経路(第2動力伝達経路)は、駆動側ギア70、従動側円筒ギア60、ドアシャフト45、およびラック部42により構成されている。
この複数の動力伝達経路において、サーボモータ100に接続されて駆動される駆動側ギア70が請求項7〜13で言うところの駆動側リンク手段に相当する。
そして、従動側円筒ギア50、ドアシャフト35、およびラック部32からなる構成と、従動側円筒ギア60、ドアシャフト45、およびラック部42とからなる構成とが、駆動側リンク手段70によって駆動され複数のスライドドア30、40をそれぞれスライドする複数の従動側リンク手段に相当する。
また、駆動側ギア70の第1ドア対応領域80と第2ドア対応領域90とが、複数の従動側リンク手段にそれぞれ動力を伝達する複数の動力伝達部に相当する。
これによると、単一の駆動手段であるサーボモータ100に接続した駆動側ギア70が駆動すると、駆動側ギア70の複数の動力伝達部である第1、第2ドア対応領域80、90が、それぞれに設定された歯部とリブ部とによる作動パターンに応じて複数の従動側リンク手段(第1スライドドア30に対応した第1従動側リンク手段および第2スライドドア40に対応した第2従動側リンク手段)をなす構成をそれぞれ駆動し、第1、第2スライドドア30、40をそれぞれ所望の位置までスライドすることができる。
このようにして、1つの(単一の、共通の)駆動手段であるサーボモータ100により、駆動側リンク手段および複数の従動側リンク手段を介して複数のスライドドア30、40を個別にスライド動作することができる。これにより、各スライドドア30、40毎にサーボモータを設ける必要がないので、コストを抑制することが可能である。
また、複数の動力伝達部に相当する第1、第2スライドドア対応領域80、90への作動パターンの設定は、駆動側ギア70の径の異なる円弧(円弧状面)82、83と円弧(円弧状面)92、93との上に形成された歯部(複数段のギア)81、91により容易に行なうことができる。
すなわち、サーボモータ100を駆動すると、駆動側ギア70の複数の動力伝達部である第1、第2スライドドア対応領域80、90が複数段の円弧状面に形成された作動パターンにしたがって複数の従動側リンク手段をそれぞれ所望のタイミングで駆動し、複数のスライドドア30、40をそれぞれ所望のタイミングで容易にスライド動作させることができる。
また、フェイス開口部21およびフット開口部22は、請求項10〜13で言うところの隣り合う2つの開口部に相当する。
したがって、前述の作動によれば、第1、第2スライドドア30、40は、スライドドア30、40のスライド方向(両開口部21、22の並び方向でもある)におけるフェイス開口部21およびフット開口部22の両端に配置されてフェイス開口部21およびフット開口部22の両方を開く位置(バイレベル吹出モード位置)と、前記スライド方向におけるフェイス開口部21およびフット開口部22の一方に偏って配置されフェイス開口部21およびフット開口部22の一方を閉じ他方を開く位置(フェイス吹出モード位置もしくはフット吹出モード位置)とにスライドされると言える。
フェイス開口部21およびフット開口部22を開閉する第1、第2スライドドア30、40それぞれのスライド方向の幅は、フェイス開口部21およびフット開口部22それぞれのスライド方向の幅よりも狭くなっている。
これにより、フェイス開口部21およびフット開口部22のうち片方を開くときには、第1、第2スライドドア30、40により、容易に一方の開口部を閉じ他方の開口部を開くことができる。
また、フェイス開口部21およびフット開口部22を両方開くときには、第1、第2スライドドア30、40によりフェイス開口部21およびフット開口部22の互いに近接した側を開くことができる。
したがって、フェイス開口部21およびフット開口部22をともに開口するバイレベルモード時に、両開口部21、22を通過する空気の温度差が大きくなり過ぎることを防止することが容易である。
(他の実施形態)
上記一実施形態では、駆動側ギア70は扇型状のギアであったがこれに限定されるものではない。例えば、図10に示すように、直線状のギア(ラック)に歯部81、91とリブ部84、94とからなるスライドドア作動パターンを形成し、これをリニアタイプのサーボアクチュエータで駆動するものであってもよい。
また、駆動側ギア70は、第1ドア対応領域80および第2ドア対応領域90を備える一体のギアであったが、各対応領域80、90を別体(2つのギア体)として備えるものであってもかまわない。
また、上記一実施形態では、第1、第2スライドドア30、40は、直線的にスライド動作するものであったが、直線的にスライドするものでなくてもかまわない。例えば、図11に示すように、曲面状のドア部31、41に曲線状のギア32、42を形成したスライドドア30、40を採用し、各スライドドア30、40を円弧状にスライドさせるものであってもよい。
また、円弧状にスライドするスライドドア30、40をラックとギアとでスライドするものではなく、例えば図12に示すように、上記一実施形態のシャフト部36、46とともに回動するロータリタイプのスライドドア130、140を採用してもかまわない。この場合には、シャフト部36、46およびスライドドア130、140のドア部131、141の端部に形成された扇型の端板部132、142により、2つのリンク手段が構成される。
また、上記一実施形態では、従動側リンク手段として同一回転軸を有する円筒状のギア60、70を採用し、ドアシャフト35とドアシャフト45とは回転軸を同一として回転するものであったが、これに限定されるものではない。例えば、従動側リンク手段として、駆動側リンク手段に設けられた動力伝達部にそれぞれ当接し(噛み合い)、異なる位置に回転軸を有する従動側ギアを採用するものであってもよい。
また、上記一実施形態では、スライドドアは2枚であったが、3枚以上であってもかまわない。
また、上記一実施形態では、本発明をリア空調ユニット10の吹出モードドアに適用した例について説明したが、これに限定されるものではない。本発明はフロント空調ユニットの吹出モードドアにも適用可能であり、他の空気通路切替部のスライドドアにも適用可能である。
例えば、隣り合う2つの開口部をエアミックス前の温風出口と冷風出口とする場合であっても本発明を適用して有効である。
これによれば、スライド式のエアミックスドアを複数のスライドドアで構成し、これらを共通の駆動手段により駆動することができる。
このとき、両出口を開口するときには、両出口の互いに近接した側を開くことができる。したがって、隣り合う2つの出口を通過した温度差のある空気を混合することが極めて容易である。
本発明を適用した一実施形態における車両用空調装置の室内ユニットのうち空調ユニット部分の概略構成を示す縦断面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 スライドドア30,40の構成を示す斜視図である。 ドアシャフト35を示す、(a)は正面図、(b)は(a)におけるB−B線断面図である。 ドアシャフト45を示す、(a)は正面図、(b)は(a)におけるC−C線断面図である。 駆動側ギア70を示す、(a)は平面図、(b)は下面図である。 フェイス吹出モード時の、(a)は駆動側ギア70と従動側円筒ギア50、60との係合関係を示す図であり、(b)は第1、第2スライドドア30、40の作動状態を示す図である。 バイレベル吹出モード時の、(a)は駆動側ギア70と従動側円筒ギア50、60との係合関係を示す図であり、(b)は第1、第2スライドドア30、40の作動状態を示す図である。 フット吹出モード時の、(a)は駆動側ギア70と従動側円筒ギア50、60との係合関係を示す図であり、(b)は第1、第2スライドドア30、40の作動状態を示す図である。 他の実施形態における駆動側ギア70と従動側円筒ギア50、60との係合関係を示す図である。 他の実施形態におけるスライドドア30、40の構造を示す断面図である。 他の実施形態におけるスライドドア130、140の構造を示す断面図である。 従来のスライドドアを採用した空調ユニットの断面図であり、バイレベル吹出モードを示している。
符号の説明
11 空調ケース(ケース)
21 フェイス開口部(開口部、隣り合う2つの開口部の1つ)
22 フット開口部(開口部、隣り合う2つの開口部の1つ)
30 第1スライドドア(スライドドア)
32 ラック部(ラック、リンク手段の一部、従動側リンク手段の一部、動力伝達経路)
35 ドアシャフト(シャフト部材、従動側リンク手段の一部、動力伝達経路)
36 シャフト部(リンク手段の一部)
37 ギア(リンク手段の一部)
40 第2スライドドア(スライドドア)
42 ラック部(ラック、リンク手段の一部、従動側リンク手段の一部、動力伝達経路)
45 ドアシャフト(シャフト部材、従動側リンク手段の一部、動力伝達経路)
46 シャフト部(リンク手段の一部)
47 ギア(リンク手段の一部)
50、60 従動側円筒ギア(従動側リンク手段の一部、動力伝達経路)
51、61 歯部(従動側円筒ギアの歯部)
52、62 切欠き部
70 駆動側ギア(駆動側リンク手段、動力伝達経路)
80 第1ドア対応領域(動力伝達部)
81 歯部(第1ドア対応領域の歯部)
84 リブ部(第1ドア対応領域のリブ部)
90 第2ドア対応領域(動力伝達部)
91 歯部(第2ドア対応領域の歯部)
94 リブ部(第2ドア対応領域の歯部)
100 サーボモータ(駆動手段、単一の駆動手段)

Claims (13)

  1. 空気通路を形成するケース(11)に設けられ、空気を流通する複数の開口部(21、22)と、
    前記複数の開口部(21、22)を開閉する複数のスライドドア(30、40)と、
    前記複数のスライドドア(30、40)に対応して設けられ、同一の回転軸を有し、周方向の一部に切欠き部(52、62)を有する複数の従動側円筒ギア(50、60)と、
    前記複数の従動側円筒ギア(50、60)の回転を、対応する前記スライドドア(30、40)にそれぞれ伝達する複数のリンク手段(32、35、42、45)と、
    前記複数の従動側円筒ギア(50、60)に対応する複数の部位(80、90)からなり、各部位(80、90)に、前記従動側円筒ギア(50、60)の歯部(51、61)と噛合う歯部(81、91)と、前記切欠き部(52、62)に嵌り込むリブ部(84、94)とが形成された駆動側ギア(70)と、
    前記駆動側ギア(70)を駆動する駆動手段(100)とを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記切欠き部(52、62)は前記従動側円筒ギア(50、60)の軸方向の一部に設けられているとともに、前記軸方向の残部には前記歯部(51、61)が設けられ、
    前記駆動側ギア(70)の前記各部位(80、90)において、前記リブ部(84、94)に並設された前記軸方向の残部に対応する部位(83、93)は、前記軸方向の残部に設けられた前記歯部(51、61)と干渉しないように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記駆動側ギア(70)は、前記歯部(81、91)が円弧状面(82、92)に形成されるとともに、前記リブ部(84、94)が前記円弧状面(83、93)からの高さが一定となるように形成され、
    前記従動側円筒ギア(50、60)には、前記切欠き部(52、62)が前記リブ部(84、94)に対応して前記回転軸方向に向かって陥没する円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記複数のリンク手段(32、35、42、45)は、それぞれ、
    前記スライドドアに設けられたラック(32、42)と、
    前記ラック(32、42)と噛合うギア(37、47)と、
    一端部側に前記ギア(37、47)が設けられるとともに、他端部側に前記従動側円筒ギア(50、60)が設けられたシャフト部材(35、45)とを有し、
    前記複数のシャフト部材(34、45)は、回転軸を同一として互いに回転可能に同心円状に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  5. 前記従動側円筒ギア(50)は、歯先円の直径が、前記他端部に当該従動側円筒ギア(50)が設けられた前記シャフト部材(35)に対し外方の直近に配設された前記シャフト部材(45)の内径より小さいことを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。
  6. 前記複数の開口部(21、22)は、車室内の乗員の頭部側に向けて吹き出す空気を流通するフェイス開口部(21)、および車室内の乗員の足元側に向けて吹き出す空気を流通するフット開口部(22)であり、
    前記フェイス開口部(21)および前記フット開口部(22)から同時に空気を吹き出すときには、前記複数のスライドドア(30、40)は、前記フェイス開口部(21)および前記フット開口部(22)の互いに近接した側を開口することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  7. 内部に空気通路を形成し、空気が流通する複数の開口部(21、22)が設けられたケース(11)と、
    前記複数の開口部(21、22)を開閉する複数のスライドドア(30、40)と、
    前記複数のスライドドア(30、40)を駆動するための単一の駆動手段(100)と、
    前記単一の駆動手段(100)からの動力を伝達し、前記複数のスライドドア(30、40)をそれぞれスライドするための複数の動力伝達経路(70、50、35、32、60、45、42)とを備え、
    前記複数の動力伝達経路(70、50、35、32、60、45、42)は、前記単一の駆動手段(100)に接続されて駆動される駆動側リンク手段(70)と、前記駆動側リンク手段(70)によって駆動され前記複数のスライドドア(30、40)をそれぞれスライドする複数の従動側リンク手段(50、35、32、60、45、42)とによって構成され、
    前記駆動側リンク手段(70)には、前記複数の従動側リンク手段(50、35、32、60、45、42)にそれぞれ動力を伝達する複数の動力伝達部(80、90)が設けられ、
    前記単一の駆動手段(100)を駆動すると、前記複数の動力伝達部(80、90)が前記複数の従動側リンク手段(50、35、32、60、45、42)をそれぞれ駆動し、前記複数のスライドドア(30、40)をそれぞれ所望の位置までスライドさせることを特徴とする車両用空調装置。
  8. 前記駆動側リンク手段(70)は、径の異なる円弧(82、92)を備えた複数段のギア(80、90)から構成されていることを特徴とする請求項7に記載の車両用空調装置。
  9. 前記単一の駆動手段(100)を駆動すると、前記複数の動力伝達部(80、90)が前記複数の従動側リンク手段(50、35、32、60、45、42)をそれぞれ所望のタイミングで駆動し、前記複数のスライドドア(30、40)をそれぞれ所望のタイミングでスライドさせることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の車両用空調装置。
  10. 前記複数の開口部(21、22)は、少なくとも隣り合う2つの開口部(21、22)を有し、
    前記複数のスライドドア(30、40)は、前記複数のスライドドア(30、40)のスライド方向における前記隣り合う2つの開口部(21、22)の両端に配置されて前記隣り合う2つの開口部(21、22)の両方を開く位置と、前記スライド方向における前記隣り合う2つの開口部(21、22)の一方に偏って配置され前記隣り合う2つの開口部(21、22)の一方を閉じ他方を開く位置とにスライドされることを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  11. 前記隣り合う2つの開口部(21、22)のうち一方の開口部のみを閉じるときには、前記一方の開口部は、前記複数のスライドドア(30、40)によって閉じられることを特徴とする請求項10に記載の車両用空調装置。
  12. 前記隣り合う2つの開口部(21、22)を開閉する前記複数のスライドドア(30、40)それぞれの前記スライド方向の幅は、前記隣り合う2つの開口部(21、22)それぞれの前記スライド方向の幅よりも狭いことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の車両用空調装置。
  13. 前記隣り合う2つの開口部(21、22)のうちの一方の開口部(21)を通過する空気の温度は、他方の開口部(22)を通過する空気の温度よりも低いことを特徴とする請求項10に記載の車両用空調装置。
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