JP4513656B2 - 空調装置のリンクプレート支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、空調装置の空気通路を制御するドア群の連動を行うリンク機構に関するものであり、特にその主要構成部品であるリンクプレートの支持構造に関するものである。
従来、車両用空調装置には、例えば下記の特許文献1に示されるように、空調用空気を生成する空調ユニット本体に内包されて空気通路を制御するドア群と、このドア群の作動を連動させるリンク機構とが設けられている。そして、リンク機構の主要構成部品としてリンクプレートがある。
図7は、従来のリンクプレート支持部の構造を示し、(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A部の断面図である。空調ケース11の外面に、内側のタッピングボス部1と、そのタッピングボス部1とは空間Sを介して外側に配設された外側リング部2との2重構造からなるリンクボス部を形成している。
そして、タッピングボス部1にリンクプレート3の孔部Hを嵌め、リンクプレート3を回動可能に押圧するためのワッシャ4を介してタッピングスクリュ5をタッピングボス部1に締結することでリンクプレート3をリンクボス部に保持させている。
特開平11−189029号公報
しかしながら、上記従来のタッピングボス部1は、タッピングスクリュ5を締結することでリンクプレート3が外れないように保持するための締結ボスと、リンクプレート3を摺動回転させるための回動中心ボスとを兼ねている。そして、タッピングボス部1が回動中心ボスとして機能するため、リンクプレート3はタッピングボス部1の外周面にガイドされて回動する構成となり、孔部Hとタッピングボス部1との間には隙間がほとんどない。そのため、タッピングスクリュ5を過締付してボスの径が膨張した場合には、リンクプレート3の操作力が重くなるという問題点がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、ビスを過締付してもリンクプレートの操作力に影響を及ぼさない空調装置のリンクプレート支持構造を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項5に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、内側の締結ボス部(1)と、締結ボス部(1)とは空間(S)を介して外側に配設されたリンク支持部(2)との2重構造からなるリンクボス部(6)と、
リンク支持部(2)に嵌合する嵌合部(K)とリンクボス部(6)の締結ボス部(1)を挿通する孔部(H)とを有し、締結ボス部(1)とは接触しないよう孔部(H)と締結ボス部(1)との間は所定距離(L)離間されるとともに、リンク支持部(2)に嵌合部(K)を介して回動可能に位置決め嵌合されるリンクプレート(3)と、
リンクプレート(3)を回動可能に押圧するためのワッシャ(4)と、
リンク支持部(2)とリンクプレート(3)との嵌合を保持するため、ワッシャ(4)を介して締結ボス部(1)に締結されるビス(5)とを有することを特徴としている。
これは、空調装置のリンク構造において、前述した従来の問題点が、リンクプレート(3)を保持するために締結するビス(5)の締結ボスと、リンクプレート(3)を摺動回転させるための回動中心ボスとを兼ねていることによって発生する点に着目し、リンクボス部の締結ボス部(1)は、締結ボス部(1)にビス(5)を締結することによりリンクプレート(3)を保持する一方で、リンク支持部(2)がリンクプレート(3)の回動中心となってリンクプレート(3)をガイドしつつ摺動回転させるものである。
リンクプレート(3)の嵌合部(K)がリンク支持部(2)と嵌合した状態で、リンクプレート(3)は摺動する。この嵌合部(K)によりリンクプレート(3)をガイドしつつ回転させることができる。その結果、締結ボス部(1)が従来と異なり回動中心ボスとならないため、リンクプレート(3)の孔部(H)と締結ボス部(1)の間の所定距離(L)は、充分な隙を取ることができ、ビス(5)を過締付してもリンクプレート(3)の操作力に影響を及ぼすことがない。なお、リンク支持部(2)は、均一なリング形状が望ましいが、例えば、複数の円弧部が連なって円筒状の摺動面を形成するものであっても良い。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の空調装置のリンクプレート支持構造において、締結ボス部(1)は、該締結ボス部(1)に形成されたビス(5)の締結用下穴(1a)と、ワッシャ(4)の締結面(1b)により、リンクプレート(3)を保持する機能のみを有する構成としたことを特徴としている。
この請求項2に記載の発明によれば、締結ボス部(1)の外周面をリンクプレート(3)の位置決めおよび摺動回転に使わなくなったことより、精度を出す必要がなくなる。例えば、締結用下穴(1a)に影響を及ぼすおそれもあるが、締結ボス部(1)の外周面は必ずしも円筒形でなくとも良いこととなる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の空調装置のリンクプレート支持構造において、嵌合部(K)として、リンク支持部(2)の外周面と嵌合して摺動する嵌合凸部(3a)をリンクプレート(3)に設けたことを特徴としている。
この請求項3に記載の発明によれば、具体的にはリンクプレート(3)にこのような嵌合凸部(3a)を設けることにより、リンク支持部(2)の外周面と嵌合および摺動回転が可能となる。なお、嵌合凸部(3a)は、均一なリング形状が望ましいが、例えば、複数の円弧部が連なって円筒状の摺動面を形成するものであっても良い。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の空調装置のリンクプレート支持構造において、嵌合部(K)として、リンク支持部(2)の内周面と嵌合して摺動する嵌合凸部(3b)をリンクプレート(3)に設けたことを特徴としている。
この請求項4に記載の発明によれば、具体的にはリンクプレート(3)にこのような嵌合凸部(3b)を設けることにより、リンク支持部(2)の内周面と嵌合および摺動回転が可能となる。なお、嵌合凸部(3b)は、均一なリング形状が望ましいが、例えば、複数の円弧部が連なって円筒状の摺動面を形成するものであっても良い。また、請求項3に記載の嵌合凸部(3a)とこの請求項4に記載の嵌合凸部(3b)との両方を設けて摺動面を形成する構造としても良い。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の空調装置のリンクプレート支持構造において、嵌合部(K)として、リンク支持部(2)と嵌合して摺動する嵌合凹部(3c、3d)をリンクプレート(3)に設けたことを特徴としている。
この請求項5に記載の発明によれば、具体的にはリンクプレート(3)にこのような嵌合凹部(3c、3d)を設けることによっても、リンク支持部(2)との嵌合および摺動回転が可能となる。なお、嵌合凹部(3c、3d)と連続する嵌合凸部(3a)、もしくは嵌合凸部(3b)、もしくはその両嵌合凸部(3a、3b)を設けて摺動面を形成する構造としても良い。
ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について添付した図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に係る車両用空調装置の概略構造を示す断面図であり、図2は図1の車両用空調装置における温度調節関係のリンク部の槻略構成図である。本実施形態の空調装置は、いわゆるセミセンター置きレイアウトのものであり、車室内前方の計器盤内部のうち車両左右方向の略中央部に空調ユニット10を配置している。図1中の十字矢印は車両の上下・前後方向に対する空調ユニット10の搭載姿勢を示すものである。
そして、この空調ユニット10に空調用空気を送風する図示しない送風機ユニットが、空調ユニット10側方の助手席側にオフセットして配置されている。この送風機ユニットは周知の如く、車室内空気(内気)または車室外空気(外気)を切替導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱から吸入した内気もしくは外気を空調ユニット10に向けて送風する遠心式の電動送風ファンとを備えている。
空調ユニット10は、空気通路を成す樹脂製の空調ケース11を有し、この空調ケース11内の車両前方側にはエバポレータ(冷媒蒸発器)12が配置され、その車両後方側にヒータコア13が配置されている。エバポレータ12は周知の如く、冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調用空気から吸熱して空調用空気を冷却する冷房用熱交換器である。また、ヒータコア13は車両エンジンの冷却水(温水)を熱源流体として空調用空気を加熱する暖房用熱交換器である。
空調ケース11の最も車両前方側(エバポレータ12の前方位置)で、且つ、助手席側の側面部には、図示しない送風機ユニットからの送風空気が流入する空気入口部14が形成されている。送風機ユニットから送風される空調用空気は、この空気入口部14から空調ユニット10内に流入し、エバポレータ12を通過して、概略、車両前方側から車両後方側へと向かって流れる空気流となる。
ヒータコア13の上方部には冷風バイパス通路15が形成されており、エバポレータ12の直ぐ下流側(車両後方側)には板状のエアミックスドア16が回転軸16aを中心として回動可能に配置されている。このエアミックスドア16は、冷風バイパス通路15を通過する冷風とヒータコア13を通過する温風との風量割合を調整して車室内への吹出空気温度を所望温度に制御するもので、吹出空気温度の温度制御手段を構成する。ヒータコア13直後の部位には、上方へと向かう温風通路17が形成され、この温風通路17からの温風と冷風バイパス通路15からの冷風とが空気混合部18で混合される。
空調ケース11の空気通路下流側には、複数の吹出開口部が形成されている。この吹出開口部のうちデフロスタ開口部19は、空調ケース11の上面部において車両前後方向の略中央部位で開口している。このデフロスタ開口部19からは、図示しないデフロスタダクトを介して車両前面窓ガラスの内面に向けて主に温風が吹き出され、曇り止めを行うようになっている。デフロスタ開口部19は、回転軸20aを中心として回動可能な板状のデフロスタドア20により開閉される。
次に、フェイス開口部22は、空調ケース11の上面部においてデフロスタ開口部19よりも車両後方側の部位に開口している。このフェイス開口部22からは、図示しないフェイスダクトを介して車室内の乗員上半身へ向けて主に冷風が吹き出され、冷房を行うようになっている。フェイス開口部22は、回転軸23aを中心として回動可能な板状のフェイスドア23により開閉される。
次に、フット開口部24は、空調ケース11においてフェイス開口部22の下方側に開口しており、フット開口部24の下流側は、空調ケース11の左右両側に開口したフロントフット吹出口25と、空調ケース11の車両後方側下方に開口したリヤフット吹出口27とに連通している。
フロントフット吹出口25からは、前席乗員の足元部に主に温風が吹き出され、リヤフット吹出口27からは、図示しないリヤフットダクトを介して後席乗員の足元部に主に温風が吹き出され、ともに暖房を行うようになっている。フット開口部24は、回転軸26aを中心として回動可能な板状のフットドア26により開閉される。
尚、図1の例では、各開口部19、22、24をそれぞれ専用のドア20、23、26によって開閉する構成としているが、周知の如く、デフロスタ開口部19とフェイス開口部22を共通の1枚のドアによって切替開閉したり、フェイス開口部22とフット開口部24を共通の1枚のドアによって切替開閉するようにしても良い。
なお、本実施形態では、ヒータコア13の直ぐ下流側(車両後方側)の空調ケース11内の仕切り壁21に、温風バイパス開口部28を設けている。温風バイパス開口部28は、回転軸29aを中心として回動可能な板状の温風バイパスドア29により開閉される。
エアミックスドア16と温風バイパスドア29とは、空調ケース11の外側面に配置された後述のリンク機構で連動するようになっており、エアミックスドア16が冷風バイパス通路15を塞いで(図1中の実線位置)、送風空気の全てがヒータコア13を通過するマックスホット状態の時に、温風バイパスドア29が開いて(図1中の実線位置)、温風バイパス開口部28からリヤフット吹出口27へ温風が流れ、後席乗員の足元部に吹き出す温風量を増やすようになっている。
空調ユニット10において、エアミックスドア16の回転軸16a、デフロスタドア20の回転軸20a、フェイスドア23の回転軸23a、フットドア26の回転軸26a、および温風バイパスドア29の回転軸29aの一端部は、空調ケース11の外部に突出させている。
そして、吹出モード切替用ドア20、23、26は、図示しないモード部リンク機構を介して図示しないモード用アクチュエータに連結し、温度調節用ドア16、29は後述する温調部リンク機構を介して駆動手段である温調用アクチュエータ30に連結し、この2つのアクチュエータで各ドアを開閉駆動するようになっている。
ここで、アクチュエータ30として、本例では、モータ回転位置を検出する位置検出部を持ち、モータ回転位置を所定の回転位置に制御できると共に、正逆両方向に回転可能な直流サーボモータを用いている。なお、アクチュエータ30としては、入力パルス数によりモータ回転位置を所定の回転位置に制御できるステップモータなどを用いても良い。
次に、図2を用いて、アクチュエータ30によるエアミックスドア16と温風バイパスドア29との連動リンク機構を説明する。まず、構成を説明すると、30は、このリンク機構を駆動するアクチュエータとしてのサーボモータである。このサーボモータ30に、31aを回転軸とした駆動用の第1リンクプレートとして、モータレバー31が付いている。
次に、このモータレバー31で駆動される1つの系として、16aを回転軸とした第2リンクプレートとしてのエアミックスドアレバー32がある。これらモータレバー31とエアミックスドアレバー32は、ピン溝連結で連動がとられている。そして、エアミックスドアレバー32は、回転軸16aに連結されたエアミックスドア16を回動させる。
次に、モータレバー31で駆動されるもう1つの系として、34aを回転軸とした第3リンクプレートとしての中間プレート34と、29aを回転軸とした第4リンクプレートとしての温風バイパスドアレバー35がある。モータレバー31と中間プレート34は、連結ロッド33で連動がとられており、中間プレート34と温風バイパスドアレバー35は、ピン溝連結で連動がとられている。
中間プレート34は、モータレバー31の動きを拡大して温風バイパスドアレバー35に伝えるためのものであり、温風バイパスドアレバー35は、回転軸29aに連結された温風バイパスドア29を回動させる。そして、このような構成で連結されたリンク機構が、サーボモータ30の駆動により、それぞれ実線位置から破線位置までを回動するようになっている。
次に、このようなリンク機構において、本発明の要部であるリンクプレート支持部の構造について説明する。図3は、本発明の第1実施形態におけるリンクプレート支持部の構造を示し、(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A部の断面図である。
なお、本発明でのリンクプレートとは、モータレバー31、エアミックスドアレバー32、温風バイパスドアレバー35のように、モータやドアの回動軸と連結されるレバープレートや、それらの間を直接連結する連結ロッド33のような連結プレートなどではなく、中間プレート34のように空調ケース11などに保持されて回動することによって連動を司るプレートに関するものである。以後、このようなプレートをリンクプレート3とする。
まず、そのリンクプレート3を保持するリンクボス部6は、後述のタッピングスクリュ(ビス)5を締結するための内側のタッピングボス部(締結ボス部)1と、タッピングボス部1とは空間Sを介して外側に配設された外側リング部(リンク支持部)2との2重構造となっている。タッピングボス部1は、タッピングスクリュ5締め付け用のタッピング用下穴(締結用下穴)1aと、後述するリンクワッシャ(ワッシャ)4の締結面1bが形成されている。
外側リング部2は、リンクプレート3が嵌合して摺動回転する回動中心となるもので、本実施形態では外周面を摺動面として円筒状に形成されている。リンクプレート3の下面側には、この外側リング部2と嵌合部Kとしての嵌合凸部3aが円筒状に形成されている。また、リンクプレート3の回動中心部には、タッピングボス部1との接触を避けため、所定距離L以上離間するようにして孔部Hが設けられている。
そして、外側リング部2に嵌合凸部3aによって嵌合されたリンクプレート3は、そのリンクプレート3を押えるためのリンクワッシャ4を介してタッピングスクリュ5を締め付けることにより、リンクボス部6の外側リング部2に摺動回転可能に保持されるようになっている。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。まず、内側のタッピングボス部1と、タッピングボス部1とは空間Sを介して外側に配設された外側リング部2との2重構造からなるリンクボス部6と、外側リング部2に嵌合する嵌合部Kとリンクボス部6を挿通する孔部Hとを有し、タッピングボス部1とは接触しないよう孔部Hとタッピングボス部1との間は所定距離L離間されるとともに、外側リング部2に嵌合部Kを介して回動可能に位置決め嵌合されるリンクプレート3と、リンクプレート3を回動可能に押圧するためのリンクワッシャ4と、外側リング部2とリンクプレート3との嵌合を保持するため、リンクワッシャ4を介してタッピングボス部1に締結されるタッピングスクリュ5とを有している。
これは、空調装置のリンク構造において、前述した従来の問題点が、リンクプレート3を保持するために締結するタッピングスクリュ5の締結ボスと、リンクプレート3を摺動回転させるための回動中心ボスとを兼ねていることによって発生する点に着目し、リンクボス部のタッピングボス部1は、タッピングボス部1にタッピングスクリュ5を締結することによりリンクプレート3を保持する一方で、外側リング部2がリンクプレート3の回動中心となってリンクプレート3をガイドしつつ摺動回転させるものである。
リンクプレート3の嵌合部Kが外側リング部2と嵌合した状態で、リンクプレート3は摺動する。この嵌合部Kによりリンクプレート3をガイドしつつ回転させることができる。その結果、タッピングボス部1が従来と異なり回動中心ボスとならないため、リンクプレート3の孔部Hとタッピングボス部1の間の所定距離Lは、充分な隙を取ることができ、タッピングスクリュ5を過締付してもリンクプレート3の操作力に影響を及ぼすことがない。なお、外側リング部2は、均一なリング形状が望ましいが、例えば、複数の円弧部が連なって円筒状の摺動面を形成するものであっても良い。
また、タッピングボス部1は、そのタッピングボス部1に形成されたタッピングスクリュ5の締結用下穴1aと、リンクワッシャ4の締結面1bにより、リンクプレート3を保持する機能のみを有する構成としている。これによれば、タッピングボス部1の外周面をリンクプレート3の位置決めおよび摺動回転に使わなくなったことより、精度を出す必要がなくなる。例えば、タッピング用下穴1aに影響を及ぼすおそれもあるが、タッピングボス部1の外周面は必ずしも円筒形でなくとも良いこととなる。
また嵌合部Kとして、外側リング部2の外周面と嵌合して摺動する嵌合凸部3aをリンクプレート3に設けている。これによれば、具体的にはリンクプレート3にこのような嵌合凸部3aを設けることにより、外側リング部2の外周面と嵌合および摺動回転が可能となる。なお、嵌合凸部3aは、均一なリング形状が望ましいが、例えば、複数の円弧部が連なって円筒状の摺動面を形成するものであっても良い。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態におけるリンクプレート支持部の構造を示し、(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A部の断面図である。上述した第1実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、嵌合部Kとして、外側リング部2の内周面と嵌合して摺動する嵌合凸部3bをリンクプレート3に設けている。
これによれば、具体的にはリンクプレート3にこのような嵌合凸部3bを設けることにより、外側リング部2の内周面と嵌合および摺動回転が可能となる。なお、嵌合凸部3bは、均一なリング形状が望ましいが、例えば、複数の円弧部が連なって円筒状の摺動面を形成するものであっても良い。
(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態におけるリンクプレート支持部の構造を示し、(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A部の断面図である。上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態は、第1実施形態と第2実施形態との変形例である。本実施形態のように第1実施形態の嵌合凸部3aと第2実施形態の嵌合凸部3bとの両方を設けて摺動面を形成する構造としても良い。
(第4実施形態)
図6は、本発明の第4実施形態におけるリンクプレート支持部の構造を示し、(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A部の断面図である。上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、嵌合部Kとして、外側リング部2と嵌合して摺動する嵌合凹部3cをリンクプレート3に設けている。
これによれば、具体的にはリンクプレート3にこのような嵌合凹部3cを設けることによっても、外側リング部2との嵌合および摺動回転が可能となる。なお、嵌合凹部3cと連続する嵌合凸部3a、もしくは嵌合凸部3b、もしくはその両嵌合凸部3a、3bを設けて摺動面を形成する構造としても良い。
(第5実施形態)
図7は、本発明の第5実施形態におけるリンクプレート支持部の構造を示し、(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A部の断面図である。上述した第4実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、嵌合部Kとして、外側リング部2と嵌合して摺動する嵌合凹部3dをリンクプレート3に設けている。これによれば、具体的にはリンクプレート3にこのような嵌合凹部3dを設けることによっても、外側リング部2との嵌合および摺動回転が可能となる。なお、嵌合凹部3dと連続する嵌合凸部3aを設けて摺動面を形成する構造としても良い。
(その他の実施形態)
本発明は上述した実施形態に限定されるものではない、例えば、上述の実施形態では、リンク機構をサーボモータ30などのアクチュエータによって駆動しているが、空調操作パネルから取り廻される駆動ケーブルなどによって駆動されるものであっても良い。
本発明の実施形態に係る車両用空調装置の概略構造を示す断面図である。 図1の車両用空調装置における温度調節関係のリンク部の槻略構成図である。 本発明の第1実施形態におけるリンクプレート支持部の構造を示し、(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A部の断面図である。 本発明の第2実施形態におけるリンクプレート支持部の構造を示し、(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A部の断面図である。 本発明の第3実施形態におけるリンクプレート支持部の構造を示し、(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A部の断面図である。 本発明の第4実施形態におけるリンクプレート支持部の構造を示し、(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A部の断面図である。 本発明の第5実施形態におけるリンクプレート支持部の構造を示し、(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A部の断面図である。 従来のリンクプレート支持部の構造を示し、(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A部の断面図である。
符号の説明
1…タッピングボス部(締結ボス部)
1a…タッピング用下穴(締結用下穴)
1b…締結面
2…外側リング部(リンク支持部)
3…リンクプレート
3a…嵌合凸部
3b…嵌合凸部
3c…嵌合凹部
3d…嵌合凹部
4…リンクワッシャ(ワッシャ)
5…タッピングスクリュ(ビス)
6…リンクボス部
K…嵌合部
L…所定距離
S…空間

Claims (5)

  1. 内側の締結ボス部(1)と、前記締結ボス部(1)とは空間(S)を介して外側に配設されたリンク支持部(2)との2重構造からなるリンクボス部(6)と、
    前記リンク支持部(2)に嵌合する嵌合部(K)と前記リンクボス部(6)の締結ボス部(1)を挿通する孔部(H)とを有し、前記締結ボス部(1)とは接触しないよう前記孔部(H)と前記締結ボス部(1)との間は所定距離(L)離間されるとともに、前記リンク支持部(2)に前記嵌合部(K)を介して回動可能に位置決め嵌合されるリンクプレート(3)と、
    前記リンクプレート(3)を回動可能に押圧するためのワッシャ(4)と、
    前記リンク支持部(2)と前記リンクプレート(3)との嵌合を保持するため、前記ワッシャ(4)を介して前記締結ボス部(1)に締結されるビス(5)とを有することを特徴とする空調装置のリンクプレート支持構造。
  2. 前記締結ボス部(1)は、該締結ボス部(1)に形成された前記ビス(5)の締結用下穴(1a)と、前記ワッシャ(4)の締結面(1b)により、リンクプレート(3)を保持する機能のみを有する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の空調装置のリンクプレート支持構造。
  3. 前記嵌合部(K)として、前記リンク支持部(2)の外周面と嵌合して摺動する嵌合凸部(3a)を前記リンクプレート(3)に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空調装置のリンクプレート支持構造。
  4. 前記嵌合部(K)として、前記リンク支持部(2)の内周面と嵌合して摺動する嵌合凸部(3b)を前記リンクプレート(3)に設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の空調装置のリンクプレート支持構造。
  5. 前記嵌合部(K)として、前記リンク支持部(2)と嵌合して摺動する嵌合凹部(3c、3d)を前記リンクプレート(3)に設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の空調装置のリンクプレート支持構造。
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