JP2000043537A - 空気通路切替装置および車両用空調装置 - Google Patents
空気通路切替装置および車両用空調装置Info
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- JP2000043537A JP2000043537A JP10217731A JP21773198A JP2000043537A JP 2000043537 A JP2000043537 A JP 2000043537A JP 10217731 A JP10217731 A JP 10217731A JP 21773198 A JP21773198 A JP 21773198A JP 2000043537 A JP2000043537 A JP 2000043537A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フィルム式のスライドドアを用いる空気通路
切替装置において、フィルム部材の自己シール性を良好
に発揮できるようにすることを目的とする。 【解決手段】 空気通路22、23を開閉するスライド
ドア27は、空気通路22、23の周縁シール面22
a、23aに圧着して空気通路22、23を閉塞するフ
ィルム部材29と、フィルム部材29に風圧を作用させ
る開口部28aを有するドア基板28とを備える。ドア
基板28に支持されるフィルム部材29の両端部を、ド
ア基板28に対して空気流れ方向Aの平行方向に移動可
能な自由端29dとする。
切替装置において、フィルム部材の自己シール性を良好
に発揮できるようにすることを目的とする。 【解決手段】 空気通路22、23を開閉するスライド
ドア27は、空気通路22、23の周縁シール面22
a、23aに圧着して空気通路22、23を閉塞するフ
ィルム部材29と、フィルム部材29に風圧を作用させ
る開口部28aを有するドア基板28とを備える。ドア
基板28に支持されるフィルム部材29の両端部を、ド
ア基板28に対して空気流れ方向Aの平行方向に移動可
能な自由端29dとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気通路切替装置
およびそれを用いた車両用空調装置に関するものであっ
て、特にフィルム式のスライドドア部にて空気通路を切
り替えるものに関する。
およびそれを用いた車両用空調装置に関するものであっ
て、特にフィルム式のスライドドア部にて空気通路を切
り替えるものに関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は先に、特開平8−25853
8号公報において、フィルム式のスライドドア部にて空
気通路を切り替える空気通路切替装置を提案している。
この従来技術の装置では、図9に示すように略平板状の
スライドドア27を、ケース12a内に複数の空気通路
22、23に対向するようにして、空気通路開口面24
に略平行に摺動可能に配置している。このスライドドア
27は、開口部が形成されたドア基板28と、このドア
基板28の両端に固定されたフィルム部材29とから形
成される。
8号公報において、フィルム式のスライドドア部にて空
気通路を切り替える空気通路切替装置を提案している。
この従来技術の装置では、図9に示すように略平板状の
スライドドア27を、ケース12a内に複数の空気通路
22、23に対向するようにして、空気通路開口面24
に略平行に摺動可能に配置している。このスライドドア
27は、開口部が形成されたドア基板28と、このドア
基板28の両端に固定されたフィルム部材29とから形
成される。
【0003】そして、空気流がドア基板28の開口部2
8aを介してフィルム部材29の内面に吹きつけられ、
風圧によってフィルム部材29が空気通路の周縁シール
面22a、23aに圧接することで空気通路22、23
をシールする。また、スライドドア27が空気通路開口
面24に沿って摺動することにより、フィルム部材29
が空気通路22、23を開閉して空気通路の切替を行
う。
8aを介してフィルム部材29の内面に吹きつけられ、
風圧によってフィルム部材29が空気通路の周縁シール
面22a、23aに圧接することで空気通路22、23
をシールする。また、スライドドア27が空気通路開口
面24に沿って摺動することにより、フィルム部材29
が空気通路22、23を開閉して空気通路の切替を行
う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、フィルム部材29の両端がドア基板28に
完全に固定された固定端29eとなっているので、製造
上のバラツキによりフィルム部材29がドア基板28に
対して短い場合には、空気流によりフィルム部材29に
風圧がかかったときに、フィルム部材29が周縁シール
面22a、23aに圧接することができない。
来技術では、フィルム部材29の両端がドア基板28に
完全に固定された固定端29eとなっているので、製造
上のバラツキによりフィルム部材29がドア基板28に
対して短い場合には、空気流によりフィルム部材29に
風圧がかかったときに、フィルム部材29が周縁シール
面22a、23aに圧接することができない。
【0005】また、フィルム部材29がドア基板28に
対して長い場合には、フィルム部材29に皺が発生して
シール不良を起こす原因となる。また、フィルム部材2
9やドア基板28が設計寸法通りであっても、空気流に
よりフィルム部材29に風圧がかかったときに、図9に
示すようにフィルム部材29が大きく湾曲して空気通路
22、23内に入り込み、フィルム部材29と周縁シー
ル面22a、23aとの間に隙間が発生し、これにより
矢印Cのように風漏れが発生してシール不良が起こる場
合がある。
対して長い場合には、フィルム部材29に皺が発生して
シール不良を起こす原因となる。また、フィルム部材2
9やドア基板28が設計寸法通りであっても、空気流に
よりフィルム部材29に風圧がかかったときに、図9に
示すようにフィルム部材29が大きく湾曲して空気通路
22、23内に入り込み、フィルム部材29と周縁シー
ル面22a、23aとの間に隙間が発生し、これにより
矢印Cのように風漏れが発生してシール不良が起こる場
合がある。
【0006】従って、上記従来技術においては、スライ
ドドア29やドア基板28の製造上の寸法バラツキが発
生した場合などにおいて、フィルム部材29が風圧によ
り周縁シール面22a、23aに圧接して空気通路2
2、23をシールするというフィルム部材の自己シール
性を発揮させることが困難である。そこで、本発明者ら
は、上記不具合解決のために、図8に示すようにフィル
ム部材29をドア基板28に固定する際に、フィルム部
材29の片端を自由端とすることを検討したが、図8に
示すようにフィルム部材29の図8中右端を自由端29
dとして、空気流れ方向Aの平行方向に移動可能とし、
左端を固定端29eとした場合には、フィルム部材29
に風圧がかかったときに、スライドドアの構造上、図8
に示すように右端29d側のみが開口面24側に移動
し、フィルム部材29が開口面24に対して傾いた状態
で周縁シール面22a、23aに接触するためシール不
良が発生するという問題が生じる。
ドドア29やドア基板28の製造上の寸法バラツキが発
生した場合などにおいて、フィルム部材29が風圧によ
り周縁シール面22a、23aに圧接して空気通路2
2、23をシールするというフィルム部材の自己シール
性を発揮させることが困難である。そこで、本発明者ら
は、上記不具合解決のために、図8に示すようにフィル
ム部材29をドア基板28に固定する際に、フィルム部
材29の片端を自由端とすることを検討したが、図8に
示すようにフィルム部材29の図8中右端を自由端29
dとして、空気流れ方向Aの平行方向に移動可能とし、
左端を固定端29eとした場合には、フィルム部材29
に風圧がかかったときに、スライドドアの構造上、図8
に示すように右端29d側のみが開口面24側に移動
し、フィルム部材29が開口面24に対して傾いた状態
で周縁シール面22a、23aに接触するためシール不
良が発生するという問題が生じる。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、フィルム式のスライドドアを用いる空気通路切替装
置において、フィルム部材の自己シール性を良好に発揮
できるようにすることを目的とする。
で、フィルム式のスライドドアを用いる空気通路切替装
置において、フィルム部材の自己シール性を良好に発揮
できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、請求項1記載の発明では、空気通路(22、
23)を流れる空気の流れ方向(A)の略直交方向に摺
動するスライドドア(27)を備え、空気通路(22、
23)をスライドドア(27)により開閉する空気通路
切替装置であって、空気通路(22、23)の周縁シー
ル面(22a、23a)に圧着して空気通路(22、2
3)を閉塞する可撓性を有するフィルム部材(29)
と、フィルム部材(29)に風圧を作用させる開口部
(28a)を有するドア基板(28)とを、スライドド
ア(27)に備え、ドア基板(28)に支持されるフィ
ルム部材(29)の両端部を、ドア基板(28)に対し
て空気流れ方向(A)の平行方向に移動可能な自由端
(29d)とすることを特徴としている。
するため、請求項1記載の発明では、空気通路(22、
23)を流れる空気の流れ方向(A)の略直交方向に摺
動するスライドドア(27)を備え、空気通路(22、
23)をスライドドア(27)により開閉する空気通路
切替装置であって、空気通路(22、23)の周縁シー
ル面(22a、23a)に圧着して空気通路(22、2
3)を閉塞する可撓性を有するフィルム部材(29)
と、フィルム部材(29)に風圧を作用させる開口部
(28a)を有するドア基板(28)とを、スライドド
ア(27)に備え、ドア基板(28)に支持されるフィ
ルム部材(29)の両端部を、ドア基板(28)に対し
て空気流れ方向(A)の平行方向に移動可能な自由端
(29d)とすることを特徴としている。
【0009】これにより、フィルム部材(29)の両端
が空気流れ方向Aの平行方向に自由に移動することがで
きるので、ドア基板開口部(28a)を通じてフィルム
部材(29)が風圧を受けたときに、フィルム部材(2
9)は、開口面(24)に対して傾くことなく、図7に
示すように開口面(24)に平行状態を保ったまま移動
して周縁シール面(22a、23a)に圧接することが
でき、容易にフィルム部材(29)の自己シール性を発
揮させることができる。
が空気流れ方向Aの平行方向に自由に移動することがで
きるので、ドア基板開口部(28a)を通じてフィルム
部材(29)が風圧を受けたときに、フィルム部材(2
9)は、開口面(24)に対して傾くことなく、図7に
示すように開口面(24)に平行状態を保ったまま移動
して周縁シール面(22a、23a)に圧接することが
でき、容易にフィルム部材(29)の自己シール性を発
揮させることができる。
【0010】次に、請求項3記載の発明では、自由端
(29d)は、フィルム部材(29)がドア基板(2
8)に対してスライドドア摺動方向(B)にも移動可能
であることを特徴としている。これにより、図3(c)
に示すように、フィルム部材(29)の両端の取付面
(29b)をドア基板(28)に取り付ける際にクリア
ランス(f)が設けられる。
(29d)は、フィルム部材(29)がドア基板(2
8)に対してスライドドア摺動方向(B)にも移動可能
であることを特徴としている。これにより、図3(c)
に示すように、フィルム部材(29)の両端の取付面
(29b)をドア基板(28)に取り付ける際にクリア
ランス(f)が設けられる。
【0011】従って、フィルム部材(29)のドア摺動
方向(B)長さがドア基板(28)に対して短い場合に
は、取付面(29b)がドア基板(28)に近接する位
置で、フィルム部材(29)をドア基板(28)に取り
付けることができ、また、フィルム部材(29)のドア
摺動方向(B)長さがドア基板(28)に対して長い場
合には、取付面(29b)がドア基板(28)から離れ
た位置で、フィルム部材(29)をドア基板(28)に
取り付けることができる。
方向(B)長さがドア基板(28)に対して短い場合に
は、取付面(29b)がドア基板(28)に近接する位
置で、フィルム部材(29)をドア基板(28)に取り
付けることができ、また、フィルム部材(29)のドア
摺動方向(B)長さがドア基板(28)に対して長い場
合には、取付面(29b)がドア基板(28)から離れ
た位置で、フィルム部材(29)をドア基板(28)に
取り付けることができる。
【0012】これにより、フィルム部材(29)などの
製造上の寸法バラツキを吸収でき、フィルム部材(2
9)の自己シール性を良好に発揮できる。なお、上記各
手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的
手段との対応関係を示すものである。
製造上の寸法バラツキを吸収でき、フィルム部材(2
9)の自己シール性を良好に発揮できる。なお、上記各
手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的
手段との対応関係を示すものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。 (第1実施形態)図1〜7は本発明の第1実施形態を示
すもので、本実施形態の車両用空調装置は、車室内が大
きいワンボックス車等の後席側空間を空調する後席用空
調装置に係るものである。
づいて説明する。 (第1実施形態)図1〜7は本発明の第1実施形態を示
すもので、本実施形態の車両用空調装置は、車室内が大
きいワンボックス車等の後席側空間を空調する後席用空
調装置に係るものである。
【0014】先ず、図1において、10は後席用車両用
空調装置を示し、この空調装置10の主体は車両後方部
の床面近傍位置において車両外壁と車両内壁との間に設
置される。車両用空調装置10は、大別して車両前後方
向に並ぶように配置された送風ユニット11と、エアコ
ンユニット12とからなる。送風ユニット11は、空調
装置10内部に車室内後部の内気を吸引するためのもの
であって、本実施形態では車両用空調装置は内気のみを
吸い込むようになっている。送風ユニット11は、車両
幅方向(図1の紙面表裏方向)の両側にそれぞれ図示し
ない内気吸入口が形成されている。
空調装置を示し、この空調装置10の主体は車両後方部
の床面近傍位置において車両外壁と車両内壁との間に設
置される。車両用空調装置10は、大別して車両前後方
向に並ぶように配置された送風ユニット11と、エアコ
ンユニット12とからなる。送風ユニット11は、空調
装置10内部に車室内後部の内気を吸引するためのもの
であって、本実施形態では車両用空調装置は内気のみを
吸い込むようになっている。送風ユニット11は、車両
幅方向(図1の紙面表裏方向)の両側にそれぞれ図示し
ない内気吸入口が形成されている。
【0015】送風ユニット11には、遠心式電動送風機
13が備えられている。この送風機13は、遠心ファン
14と、ファン駆動用モータ14aとを有し、遠心ファ
ン14はスクロールケーシング15内に配置されてい
る。送風ユニット11のスクロールケーシング15の空
気下流側には、車両前後方向に延びる流路を構成するダ
クト部16が形成されている。このダクト部16は、送
風ユニット11から送風された送風空気を下方から上方
へ向かって流れを変更させてエバポレータ17に導入す
るためのものである。このダクト部16により送風ユニ
ット11の出口部がエアコンユニット12の入口部に接
続される。
13が備えられている。この送風機13は、遠心ファン
14と、ファン駆動用モータ14aとを有し、遠心ファ
ン14はスクロールケーシング15内に配置されてい
る。送風ユニット11のスクロールケーシング15の空
気下流側には、車両前後方向に延びる流路を構成するダ
クト部16が形成されている。このダクト部16は、送
風ユニット11から送風された送風空気を下方から上方
へ向かって流れを変更させてエバポレータ17に導入す
るためのものである。このダクト部16により送風ユニ
ット11の出口部がエアコンユニット12の入口部に接
続される。
【0016】エアコンユニット12は、送風ユニット1
1より車両後方側に配置されており、樹脂製ケース12
aにより流路が下方から上方に延びるように形成されて
いる。エアコンユニット12のケース12a内には、空
調空気の冷却用熱交換器をなすエバポレータ17と、そ
の空気下流側に位置するヒータコア(加熱用熱交換器)
18が配設されている。エバポレータ17およびヒータ
コア18は、エアコンユニット12内に、その通風面が
略水平となるように車両上下方向に積層して配置されて
いる。
1より車両後方側に配置されており、樹脂製ケース12
aにより流路が下方から上方に延びるように形成されて
いる。エアコンユニット12のケース12a内には、空
調空気の冷却用熱交換器をなすエバポレータ17と、そ
の空気下流側に位置するヒータコア(加熱用熱交換器)
18が配設されている。エバポレータ17およびヒータ
コア18は、エアコンユニット12内に、その通風面が
略水平となるように車両上下方向に積層して配置されて
いる。
【0017】従って、上記送風機13から送風された送
風空気は、上記ダクト部16によって車両前方から後方
へ向かって流れたのち、エアコンユニット12のケース
12a内に導入される。そして、ケース12a内に導入
された送風空気は、下方から上方に向かうように流れを
変更して、上記エバポレータ17およびヒータコア18
を通過する。
風空気は、上記ダクト部16によって車両前方から後方
へ向かって流れたのち、エアコンユニット12のケース
12a内に導入される。そして、ケース12a内に導入
された送風空気は、下方から上方に向かうように流れを
変更して、上記エバポレータ17およびヒータコア18
を通過する。
【0018】エバポレータ17は、図示しない圧縮機、
凝縮器、受液器、減圧器とともに配管結合された周知の
冷凍サイクルを構成するものであり、ケース12a内の
空気を冷却除湿する。ヒータコア18は、自動車エンジ
ンからの温水(冷却水)を熱源とする加熱用熱交換器で
あり、上記エバポレータ17にて冷却された冷風を加熱
する。
凝縮器、受液器、減圧器とともに配管結合された周知の
冷凍サイクルを構成するものであり、ケース12a内の
空気を冷却除湿する。ヒータコア18は、自動車エンジ
ンからの温水(冷却水)を熱源とする加熱用熱交換器で
あり、上記エバポレータ17にて冷却された冷風を加熱
する。
【0019】本実施形態では、ヒータコア18への温水
量を調整する温水弁19をヒータコア18の温水回路に
設け、この温水弁19の開度調整によりヒータコア18
への温水量を調整することにより、車室内への吹出空気
温度を調整する。また、エアコンユニット12のケース
12a内には、エバポレータ17を通過した空気(冷
風)がヒータコア18をバイパスして流れる冷風バイパ
ス通路20が設けられている。この冷風バイパス通路2
0は、冷風バイパスドア21にて開閉される。
量を調整する温水弁19をヒータコア18の温水回路に
設け、この温水弁19の開度調整によりヒータコア18
への温水量を調整することにより、車室内への吹出空気
温度を調整する。また、エアコンユニット12のケース
12a内には、エバポレータ17を通過した空気(冷
風)がヒータコア18をバイパスして流れる冷風バイパ
ス通路20が設けられている。この冷風バイパス通路2
0は、冷風バイパスドア21にて開閉される。
【0020】エアコンユニット12のケース12aにお
いて、ヒータコア18の下流側部位(車両上方部位)に
は、フェイス用開口部22とフット用開口部23とが形
成されている。フェイス用開口部22は、ヒータコア1
8で温度調整された空調風を後席側乗員の上半身に向け
て送風するためのものであり、フェイス用ダクト25を
介して車両天井部の後席用フェイス吹出口(図示せず)
に連結されている。
いて、ヒータコア18の下流側部位(車両上方部位)に
は、フェイス用開口部22とフット用開口部23とが形
成されている。フェイス用開口部22は、ヒータコア1
8で温度調整された空調風を後席側乗員の上半身に向け
て送風するためのものであり、フェイス用ダクト25を
介して車両天井部の後席用フェイス吹出口(図示せず)
に連結されている。
【0021】一方、フット用開口部23は、ヒータコア
18で温度調整された空調風を後席側乗員の足元部に向
けて送風するためのものであり、フット用ダクト26を
介して後席乗員の足元部に位置する後席用フット吹出口
(図示せず)に連結されている。これらフェイス用開口
部22とフット用開口部23はスライドドア27にて開
閉され、これにより、吹出モードとして周知のフェイス
モード、バイレベルモード、フットモードが切替可能に
なっている。
18で温度調整された空調風を後席側乗員の足元部に向
けて送風するためのものであり、フット用ダクト26を
介して後席乗員の足元部に位置する後席用フット吹出口
(図示せず)に連結されている。これらフェイス用開口
部22とフット用開口部23はスライドドア27にて開
閉され、これにより、吹出モードとして周知のフェイス
モード、バイレベルモード、フットモードが切替可能に
なっている。
【0022】次に、このスライドドア27の駆動機構の
具体例について説明する。スライドドア27は、図2に
示すようにエアコンユニット12のケース12aに設け
られたフェイス用開口部22およびフット用開口部23
の空気通路開口面24に沿って図示の矢印B方向に摺動
するものである。図3ないし5に示すように、スライド
ドア27は、ドア基板28とこのドア基板28に支持さ
れるフィルム部材29とを備えている。なお、図3に示
すスライドドア27と図4、5に示すスライドドア27
とはドア基板開口部28aの数など若干構成が異なる
が、これはスライドドア27の使用目的の相違などのた
めであり、本発明の要旨には影響はない。
具体例について説明する。スライドドア27は、図2に
示すようにエアコンユニット12のケース12aに設け
られたフェイス用開口部22およびフット用開口部23
の空気通路開口面24に沿って図示の矢印B方向に摺動
するものである。図3ないし5に示すように、スライド
ドア27は、ドア基板28とこのドア基板28に支持さ
れるフィルム部材29とを備えている。なお、図3に示
すスライドドア27と図4、5に示すスライドドア27
とはドア基板開口部28aの数など若干構成が異なる
が、これはスライドドア27の使用目的の相違などのた
めであり、本発明の要旨には影響はない。
【0023】ドア基板28は、ポリプロピレン等の樹脂
にて平坦な枠体形状により複数の開口部28aを形成し
ている。そして、ドア基板28の上面部(開口面24側
の面)に、フィルム部材29がドア基板開口部28aを
覆うように取付られ、ドア基板開口部28aによりケー
ス12a内の風圧をフィルム部材29に加えることがで
きる。
にて平坦な枠体形状により複数の開口部28aを形成し
ている。そして、ドア基板28の上面部(開口面24側
の面)に、フィルム部材29がドア基板開口部28aを
覆うように取付られ、ドア基板開口部28aによりケー
ス12a内の風圧をフィルム部材29に加えることがで
きる。
【0024】そして、ドア基板28のドア摺動方向Bの
直交方向の両側上面部に、周縁シール面22a、23a
に対向して、スポンジ状の多孔質樹脂発泡材などの弾性
部材30が接着等の手段で固着されている。この弾性部
材30は、フィルム部材29のビビリ音や打音を防止す
るためのものである。フィルム部材29は、周縁シール
面22a、23aに圧着するシール面29aとドア基板
28に取り付ける取付面29bとから形成され、フィル
ム部材の両端部に位置する取付面29bはシール面29
aに対して略直角に曲げが施されている。フィルム部材
29の取付面29bはドア基板28のドア摺動方向Bの
両端に取り付けられ、このとき取付面29bは、ドア基
板28の側面に略平行となる。シール面29aは、上記
開口部22、23を閉塞するために、開口部22、23
より大きい面積を有している。
直交方向の両側上面部に、周縁シール面22a、23a
に対向して、スポンジ状の多孔質樹脂発泡材などの弾性
部材30が接着等の手段で固着されている。この弾性部
材30は、フィルム部材29のビビリ音や打音を防止す
るためのものである。フィルム部材29は、周縁シール
面22a、23aに圧着するシール面29aとドア基板
28に取り付ける取付面29bとから形成され、フィル
ム部材の両端部に位置する取付面29bはシール面29
aに対して略直角に曲げが施されている。フィルム部材
29の取付面29bはドア基板28のドア摺動方向Bの
両端に取り付けられ、このとき取付面29bは、ドア基
板28の側面に略平行となる。シール面29aは、上記
開口部22、23を閉塞するために、開口部22、23
より大きい面積を有している。
【0025】このフィルム部材29は、ある程度の可撓
性があり、摩擦抵抗が小さく、通気性のない薄膜状の樹
脂材料にて成形されている。具体的には、フィルム部材
29は、例えば、厚さ188μm程度のPET(ポリエ
チレンテレフタレート)フィルムからなる。フィルム部
材29の取付面29bには、フィルム部材29をドア基
板28に取り付けるための複数の取付穴29cが設けら
れている。図3(b)に示すように取付穴29cは長穴
形状になっており、長穴の長手方向はフィルム部材29
をドア基板28に取り付けた際、空気流れ方向Aの平行
方向を向くようにしてある。長穴の長手方向寸法eは、
フィルム部材29が風圧を受けて開口面24側に移動し
て、周縁シール面22a、23aを圧接できるようにす
るために、フィルム部材29の移動量より大きくなるよ
う設定してある。
性があり、摩擦抵抗が小さく、通気性のない薄膜状の樹
脂材料にて成形されている。具体的には、フィルム部材
29は、例えば、厚さ188μm程度のPET(ポリエ
チレンテレフタレート)フィルムからなる。フィルム部
材29の取付面29bには、フィルム部材29をドア基
板28に取り付けるための複数の取付穴29cが設けら
れている。図3(b)に示すように取付穴29cは長穴
形状になっており、長穴の長手方向はフィルム部材29
をドア基板28に取り付けた際、空気流れ方向Aの平行
方向を向くようにしてある。長穴の長手方向寸法eは、
フィルム部材29が風圧を受けて開口面24側に移動し
て、周縁シール面22a、23aを圧接できるようにす
るために、フィルム部材29の移動量より大きくなるよ
う設定してある。
【0026】図3に示すようにドア基板28の両端部に
は、取付穴29cと同数の取付ピン28cを一体に突出
成形し、この取付ピン28cにフィルム部材29の取付
面29bの取付穴29cを嵌合した後に取付ピン28c
の先端部を熱かしめすることにより、フィルム部材29
をドア基板28に取り付けている。図3(c)に示すよ
うに、熱かしめをするときに、取付ピン頭部の熱かしめ
部はピン軸方向への変形量を僅少にすることにより、ド
ア基板28と取付ピン頭部の熱かしめ部との間にクリア
ランスfを形成する。
は、取付穴29cと同数の取付ピン28cを一体に突出
成形し、この取付ピン28cにフィルム部材29の取付
面29bの取付穴29cを嵌合した後に取付ピン28c
の先端部を熱かしめすることにより、フィルム部材29
をドア基板28に取り付けている。図3(c)に示すよ
うに、熱かしめをするときに、取付ピン頭部の熱かしめ
部はピン軸方向への変形量を僅少にすることにより、ド
ア基板28と取付ピン頭部の熱かしめ部との間にクリア
ランスfを形成する。
【0027】これにより、フィルム部材29がドア摺動
方向Bに移動可能となり、フィルム部材29およびドア
基板28の製造上の寸法バラツキを吸収することができ
る。即ち、フィルム部材29のドア摺動方向長さがドア
基板28に対して短い場合には、フィルム部材の取付面
29bがドア基板28に近接する位置で取り付けること
ができ、また、フィルム部材のドア摺動方向長さがドア
基板28に対して長い場合には、フィルム部材の取付面
29bがドア基板28から離れた位置でドア基板28に
取り付けることができるので寸法バラツキを吸収でき
る。具体的には、ドア基板28と取付ピン頭部の熱かし
め部との間のクリアランスfを3mmとしたとき、フィ
ルム部材29の両端で、最大6mmのフィルム部材29
などの寸法バラツキを吸収することが可能となる。
方向Bに移動可能となり、フィルム部材29およびドア
基板28の製造上の寸法バラツキを吸収することができ
る。即ち、フィルム部材29のドア摺動方向長さがドア
基板28に対して短い場合には、フィルム部材の取付面
29bがドア基板28に近接する位置で取り付けること
ができ、また、フィルム部材のドア摺動方向長さがドア
基板28に対して長い場合には、フィルム部材の取付面
29bがドア基板28から離れた位置でドア基板28に
取り付けることができるので寸法バラツキを吸収でき
る。具体的には、ドア基板28と取付ピン頭部の熱かし
め部との間のクリアランスfを3mmとしたとき、フィ
ルム部材29の両端で、最大6mmのフィルム部材29
などの寸法バラツキを吸収することが可能となる。
【0028】また、ドア基板28のうち、ドア摺動方向
Bと直交方向の左右両端の側面に、それぞれ2箇所づつ
ガイドピン28bが一体に突出成形されている。このガ
イドピン28bは、スライドドア27の矢印方向Bへの
摺動を案内するものである。すなわち、図6に示すよう
にエアコンユニット12のケース12aにおいて、フェ
イス用開口部22およびフット用開口部23よりも下方
の内壁面に、ドア摺動方向Bと平行に延びる水平方向の
ガイド溝31、32が左右両側に設けられ、このガイド
溝31、32内にそれぞれガイドピン28bが摺動可能
に嵌入されている。このため、スライドドア27はガイ
ドピン28bとガイド溝31、32との嵌合部により摺
動可能にケース12aに保持される。
Bと直交方向の左右両端の側面に、それぞれ2箇所づつ
ガイドピン28bが一体に突出成形されている。このガ
イドピン28bは、スライドドア27の矢印方向Bへの
摺動を案内するものである。すなわち、図6に示すよう
にエアコンユニット12のケース12aにおいて、フェ
イス用開口部22およびフット用開口部23よりも下方
の内壁面に、ドア摺動方向Bと平行に延びる水平方向の
ガイド溝31、32が左右両側に設けられ、このガイド
溝31、32内にそれぞれガイドピン28bが摺動可能
に嵌入されている。このため、スライドドア27はガイ
ドピン28bとガイド溝31、32との嵌合部により摺
動可能にケース12aに保持される。
【0029】さらに、ドア基板28の下面部(ヒータコ
ア18側の面)には、ドア摺動方向Bと平行に延びる直
線状ギヤ(ラック)28dがドア基板28と一体成形で
設けられている。この直線状ギヤ28dは、図5に示す
ように、ドア基板28の中央部の下面部に形成されてい
る。一方、図2に示すように、ケース12a内におい
て、スライドドア27の直ぐ下方の部位で、フェイス用
開口部22とフット用開口部23との中間部位に、回転
軸33がドア摺動方向Bと直交する方向に配置されてい
る。この回転軸33は樹脂製であり、ケース12aの壁
面の軸受穴により回転自在に支持される。この回転軸3
3のうち、上記直線状ギヤ28dと対応する中間部位に
円形連結ギヤ(ピニオン)34が樹脂により一体成形で
設けてある。この連結ギヤ34はケース12a内に位置
して直線状ギヤ28dとかみ合うものである。
ア18側の面)には、ドア摺動方向Bと平行に延びる直
線状ギヤ(ラック)28dがドア基板28と一体成形で
設けられている。この直線状ギヤ28dは、図5に示す
ように、ドア基板28の中央部の下面部に形成されてい
る。一方、図2に示すように、ケース12a内におい
て、スライドドア27の直ぐ下方の部位で、フェイス用
開口部22とフット用開口部23との中間部位に、回転
軸33がドア摺動方向Bと直交する方向に配置されてい
る。この回転軸33は樹脂製であり、ケース12aの壁
面の軸受穴により回転自在に支持される。この回転軸3
3のうち、上記直線状ギヤ28dと対応する中間部位に
円形連結ギヤ(ピニオン)34が樹脂により一体成形で
設けてある。この連結ギヤ34はケース12a内に位置
して直線状ギヤ28dとかみ合うものである。
【0030】また、回転軸33の一端部はケース12a
の外部へ突出し、この突出端部に円形の駆動側ギヤ35
を配置している。この駆動側ギヤ35も樹脂により回転
軸33と一体成形で設けてある。ドア駆動装置を構成す
るサーボモータ36は、図2に示すようにケース12a
の上方側に配置され、その出力軸37に扇ギヤ38が連
結されている。この扇ギヤ38は上記した駆動側ギヤ3
5にかみ合っている。これにより、サーボモータ36の
回転が出力軸37、扇ギヤ38、駆動側ギヤ35を介し
て回転軸33に伝達される。さらに、回転軸33の回転
は、連結ギヤ34と直線状ギヤ28dとのかみ合いによ
りスライドドア27の直線運動に変換される。
の外部へ突出し、この突出端部に円形の駆動側ギヤ35
を配置している。この駆動側ギヤ35も樹脂により回転
軸33と一体成形で設けてある。ドア駆動装置を構成す
るサーボモータ36は、図2に示すようにケース12a
の上方側に配置され、その出力軸37に扇ギヤ38が連
結されている。この扇ギヤ38は上記した駆動側ギヤ3
5にかみ合っている。これにより、サーボモータ36の
回転が出力軸37、扇ギヤ38、駆動側ギヤ35を介し
て回転軸33に伝達される。さらに、回転軸33の回転
は、連結ギヤ34と直線状ギヤ28dとのかみ合いによ
りスライドドア27の直線運動に変換される。
【0031】なお、本実施形態では、冷風バイパス通路
20を開閉する冷風バイパスドア21の回転軸33をリ
ンク39、40を介して扇ギヤ38のピン部38aに連
結して、扇ギヤ38の回転位置に連動して冷風バイパス
ドア21を回動操作するようになっている。次に、上記
構成において作動を説明すると、サーボモータ36の出
力軸37の回転方向および回転量を選択することによ
り、スライドドア27の矢印A方向への摺動位置を任意
に設定でき、これにより、フェイス用開口部22とフッ
ト用開口部23とを開閉して、吹出口モードとして周知
のフェイス、バイレベル、フットの各モードを所望に選
択できる。
20を開閉する冷風バイパスドア21の回転軸33をリ
ンク39、40を介して扇ギヤ38のピン部38aに連
結して、扇ギヤ38の回転位置に連動して冷風バイパス
ドア21を回動操作するようになっている。次に、上記
構成において作動を説明すると、サーボモータ36の出
力軸37の回転方向および回転量を選択することによ
り、スライドドア27の矢印A方向への摺動位置を任意
に設定でき、これにより、フェイス用開口部22とフッ
ト用開口部23とを開閉して、吹出口モードとして周知
のフェイス、バイレベル、フットの各モードを所望に選
択できる。
【0032】その際、本実施形態によれば、スライドド
ア27による空気通路のシール作用において次の利点を
有している。上記のように、フィルム部材29の両端に
位置する取付面29bは、ドア基板28の側面に略平行
となるようシール面29aに対して略直角に曲げが施さ
れおり、この取付面29bに設けられた長穴形状の取付
穴29cは、長手方向が空気流れ方向Aの平行方向を向
くようになっている。これにより、フィルム部材29の
両端が空気流れ方向Aの水平方向に移動可能となってい
る。
ア27による空気通路のシール作用において次の利点を
有している。上記のように、フィルム部材29の両端に
位置する取付面29bは、ドア基板28の側面に略平行
となるようシール面29aに対して略直角に曲げが施さ
れおり、この取付面29bに設けられた長穴形状の取付
穴29cは、長手方向が空気流れ方向Aの平行方向を向
くようになっている。これにより、フィルム部材29の
両端が空気流れ方向Aの水平方向に移動可能となってい
る。
【0033】従って、ドア基板開口部28aを通じてフ
ィルム部材29が風圧を受けると、フィルム部材29は
ドア基板28から離れ、フィルム部材29の両端が同時
に空気流れ方向Aの平行方向に移動することができる。
このとき、フィルム部材29は、開口面24に対して傾
くことなく、図7に示すように開口面24に平行状態を
保ったまま開口面24側に移動して周縁シール面22
a、23aに圧接することができる。
ィルム部材29が風圧を受けると、フィルム部材29は
ドア基板28から離れ、フィルム部材29の両端が同時
に空気流れ方向Aの平行方向に移動することができる。
このとき、フィルム部材29は、開口面24に対して傾
くことなく、図7に示すように開口面24に平行状態を
保ったまま開口面24側に移動して周縁シール面22
a、23aに圧接することができる。
【0034】従って、本実施形態によれば、フィルム部
材29の両端をドア基板28に完全に固定した場合に比
較して、フィルム部材29が風圧により周縁シール面2
2a、23aに圧接して空気通路22、23をシールす
るというフィルム部材29の自己シール性を良好に発揮
させることができる。また、フィルム部材29の片端の
みを自由端にした場合のように、フィルム部材29が傾
いた状態で周縁シール面22a、23aに接触してシー
ル不良が発生するという問題も生じない。
材29の両端をドア基板28に完全に固定した場合に比
較して、フィルム部材29が風圧により周縁シール面2
2a、23aに圧接して空気通路22、23をシールす
るというフィルム部材29の自己シール性を良好に発揮
させることができる。また、フィルム部材29の片端の
みを自由端にした場合のように、フィルム部材29が傾
いた状態で周縁シール面22a、23aに接触してシー
ル不良が発生するという問題も生じない。
【0035】さらに、フィルム部材29やドア基板28
の製造上の寸法バラツキがあっても、上記のように寸法
バラツキを吸収してフィルム部材29をドア基板28に
取り付けることができるので、これらの寸法バラツキが
ある場合にもフィルム部材29の自己シール性を良好に
発揮させることができる。。 (第2実施形態)図10は第2実施形態を示すもので、
第1実施形態ではスライドドア27のドア基板28を平
坦な枠体形状に成形しているので、スライドドア27の
全体形状が平板状になっているが、第2実施形態ではド
ア基板28を比較的大きな曲率半径を持つ円弧状に成形
して、スライドドア27の全体形状を円弧状にしてい
る。これに伴って、ケース12a側の開口部22、23
の開口面も円弧状(図示せず)に形成する。
の製造上の寸法バラツキがあっても、上記のように寸法
バラツキを吸収してフィルム部材29をドア基板28に
取り付けることができるので、これらの寸法バラツキが
ある場合にもフィルム部材29の自己シール性を良好に
発揮させることができる。。 (第2実施形態)図10は第2実施形態を示すもので、
第1実施形態ではスライドドア27のドア基板28を平
坦な枠体形状に成形しているので、スライドドア27の
全体形状が平板状になっているが、第2実施形態ではド
ア基板28を比較的大きな曲率半径を持つ円弧状に成形
して、スライドドア27の全体形状を円弧状にしてい
る。これに伴って、ケース12a側の開口部22、23
の開口面も円弧状(図示せず)に形成する。
【0036】このようにしても、第1実施形態とほぼ同
様の作用効果を発揮できる。なお、スライドドア27の
駆動機構は、直線状ギヤ28dをドア基板28の円弧形
状に沿った円弧形状に変更するだけで、他の点は第1実
施形態と同じでよい。 (他の実施形態)上記各実施形態では、フィルム部材2
9をドア基板28のドア摺動方向Bの平行方向の両端に
取り付けたが、これに限らずドア摺動方向Bの直交方向
の両端に取り付けてもよい。
様の作用効果を発揮できる。なお、スライドドア27の
駆動機構は、直線状ギヤ28dをドア基板28の円弧形
状に沿った円弧形状に変更するだけで、他の点は第1実
施形態と同じでよい。 (他の実施形態)上記各実施形態では、フィルム部材2
9をドア基板28のドア摺動方向Bの平行方向の両端に
取り付けたが、これに限らずドア摺動方向Bの直交方向
の両端に取り付けてもよい。
【0037】また、上記各実施形態では、ドア基板28
の上面側に弾性部材30を配置したが、必ずしも弾性部
材30を配置しなくてもよい。また、上記各実施形態で
は、フィルム部材29において取付面29bのシール面
29aに対する角度を略直角となるようにしたが、これ
に限らずフィルム部材29に風圧がかかったときに、フ
ィルム部材29が空気通路の開口面24側に移動して、
周縁シール部22a、23aに圧接できる角度であれば
よい。
の上面側に弾性部材30を配置したが、必ずしも弾性部
材30を配置しなくてもよい。また、上記各実施形態で
は、フィルム部材29において取付面29bのシール面
29aに対する角度を略直角となるようにしたが、これ
に限らずフィルム部材29に風圧がかかったときに、フ
ィルム部材29が空気通路の開口面24側に移動して、
周縁シール部22a、23aに圧接できる角度であれば
よい。
【0038】また、本発明によるスライドドアを車両用
空調装置の内外気切替ドア、あるいはヒータコア18を
通過する温風と、ヒータコア18の冷風バイパス通路を
通過する冷風との風量割合を調整するエアミックスドア
等にも適用することができる。さらに、車両用空調装置
以外の用途の空気通路切替装置にも広く本発明を適用で
きる。
空調装置の内外気切替ドア、あるいはヒータコア18を
通過する温風と、ヒータコア18の冷風バイパス通路を
通過する冷風との風量割合を調整するエアミックスドア
等にも適用することができる。さらに、車両用空調装置
以外の用途の空気通路切替装置にも広く本発明を適用で
きる。
【図1】本発明の第1実施形態を適用する車両後席用空
調装置の概略縦断面図である。
調装置の概略縦断面図である。
【図2】図1の要部拡大正面図である。
【図3】(a)はスライドドア単体の上面図、(b)は
スライドドア単体をドア摺動方向から見た側面図、
(c)はスライドドア単体をドア摺動方向の直交方向か
ら見た側面図である。
スライドドア単体をドア摺動方向から見た側面図、
(c)はスライドドア単体をドア摺動方向の直交方向か
ら見た側面図である。
【図4】スライドドアの単体斜視図である。
【図5】フィルム部材をドア基板に組付ける状態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図6】スライドドアを組付ける前のケース上部の斜視
図である。
図である。
【図7】第1実施形態においてフィルム部材に風圧がか
かっている状態を示す断面図である。
かっている状態を示す断面図である。
【図8】一端のみを自由端にしたフィルム部材に風圧が
かかっている状態を示す断面図である。
かかっている状態を示す断面図である。
【図9】従来技術によるスライドドアとケース側開口部
との組付関係を示す断面図である。
との組付関係を示す断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態によるスライドドア単
体の拡大斜視図である。
体の拡大斜視図である。
22、23…空気通路、22a、23a…周縁シール
面、24…開口面、27…スライドドア、28…ドア基
板、29…フィルム部材、A…空気流れ方向、B…スラ
イドドア摺動方向。
面、24…開口面、27…スライドドア、28…ドア基
板、29…フィルム部材、A…空気流れ方向、B…スラ
イドドア摺動方向。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮嶋 則義 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3L011 BJ00
Claims (4)
- 【請求項1】 空気通路(22、23)を流れる空気の
流れ方向(A)の略直交方向に摺動するスライドドア
(27)を備え、前記空気通路(22、23)を前記ス
ライドドア(27)により開閉する空気通路切替装置で
あって、 前記空気通路(22、23)の周縁シール面(22a、
23a)に圧着して前記空気通路(22、23)を閉塞
する可撓性を有するフィルム部材(29)と、前記フィ
ルム部材(29)に風圧を作用させる開口部(28a)
を有するドア基板(28)とを、前記スライドドア(2
7)に備え、 前記ドア基板(28)に支持される前記フィルム部材
(29)の両端部を、ドア基板(28)に対して前記空
気流れ方向(A)の平行方向に移動可能な自由端(29
d)とすることを特徴とする空気通路切替装置。 - 【請求項2】 前記自由端(29d)は、前記フィルム
部材(29)における前記スライドドア(29)の摺動
方向(B)の両端部であることを特徴とする請求項1記
載の空気通路切替装置。 - 【請求項3】 前記自由端(29d)は、前記フィルム
部材(29)が前記ドア基板(28)に対して前記スラ
イドドア摺動方向(B)にも移動可能であることを特徴
とする請求項2記載の空気通路切替装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか1つに記載の
空気通路切替装置を備え、前記スライドドア(27)に
より車室内への吹出空気の複数の空気通路(22、2
3)を開閉することを特徴とする車両用空調装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10217731A JP2000043537A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 空気通路切替装置および車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10217731A JP2000043537A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 空気通路切替装置および車両用空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000043537A true JP2000043537A (ja) | 2000-02-15 |
Family
ID=16708870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10217731A Pending JP2000043537A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 空気通路切替装置および車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000043537A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6926068B2 (en) * | 2000-01-13 | 2005-08-09 | Denso Corporation | Air passage switching device and vehicle air conditioner |
JP2011208729A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Fuji Koki Corp | 電動弁 |
KR20150005625A (ko) | 2012-04-20 | 2015-01-14 | 덴카 세이켄 가부시키가이샤 | 저밀도 리포단백질 이외의 리포단백질 중의 트리글리세리드의 소거 방법 |
-
1998
- 1998-07-31 JP JP10217731A patent/JP2000043537A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6926068B2 (en) * | 2000-01-13 | 2005-08-09 | Denso Corporation | Air passage switching device and vehicle air conditioner |
JP2011208729A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Fuji Koki Corp | 電動弁 |
KR20150005625A (ko) | 2012-04-20 | 2015-01-14 | 덴카 세이켄 가부시키가이샤 | 저밀도 리포단백질 이외의 리포단백질 중의 트리글리세리드의 소거 방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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