JP2007137140A - 空気通路切替装置および車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】仕切り部26で区切って隣接するように形成された2つの空気通路23・24の通風をバタフライドア25にて切り替えるうえにおいて、ドア25やケース11の成形形状を複雑にすることなく、また、ドア25の操作力を重くすることなく、回動軸25a周りからの風洩れを防止する。
【解決手段】回動軸25aの一部円弧面に、仕切り部26の一端部26aと接触する発泡部材の軸部シール部材25d・25eを設けている。発泡部材の軸部シール部材25d・25eとは、具体的にはシール用ウレタンパッキンなどであり、エラストマ樹脂で形成したシールリップよりも柔軟なシール部材としている。このため、仕切り部26の一端部26aと接触させながら回動させても追従性が良く、良好なシール性を保って回動軸25a周りの風洩れを防ぐことができるうえ、操作力を重くすることも無い。また、ドア25やケース11の成形形状を複雑にすることもない。
【選択図】図2

Description

本発明は、仕切り部で区切って隣接するように形成された2つの空気通路の通風を切り替えるバタフライドアを有する空気通路切替装置および車両用空調装置に関するものであり、特に、開放された空気通路側から閉鎖された空気通路側へバタフライドアの回動軸周りからの風洩れ防止に関するものである。
仕切り部で区切って隣接するように形成された2つの空気通路の通風を切り替える空気通路切替装置において、開放された空気通路側から閉鎖された空気通路側へ回動軸周りからの風洩れ(以下、これを略して回動軸周りからの風洩れとする)を防止する従来技術として、下記特許文献1に示されるものがある。これは片持ちの板ドアでの切り替えにおいて、回動軸の形状を工夫したものである。
また、同様の空気通路切替装置および車両用空調装置で、回動軸の両側にドア基ドア基板部を有するバタフライドアにて通風を切り替えるものがあり、このバタフライドアの回動軸周りからの風洩れを防止する従来技術として、下記特許文献2、3に示されるものがある。
前者は、回動軸周りに風洩れ防止用のパッキンを設けているが、ケースの外側から回動軸端に差し込まれてケースに係合する係合爪の周囲からの風洩れを防ぐものである。また、後者は、本発明と同様に、バタフライドアの回動軸周りからの風洩れ防止を図るものであり、回動軸部を部分円筒軸部と部分円筒軸受部とにしたものである。
また、図5は、車両用空調装置の開口切替部の部分拡大図であり、従来の空気通路切替装置の一例である。本例ではバタフライドア25の両ドア基ドア基板部25b・25cに設けるシール部材としてエラストマ樹脂で形成したシールリップ27a・27bにするとともに、回動軸25a回りの風洩れも防止するため、回動軸25aにもシールリップ27cを形成したものである。
特開2002−347429号公報 特開2004−243826号公報 特開2004−203127号公報
しかしながら、上記特許文献1や3に示される回動軸の形状を工夫するものにおいては、回動軸の強度が低下することや、ドアやケースの成形形状が複雑化することによってコストアップすることなどの問題点がある。また、図5に示した従来例では、ドア基ドア基板部25b・25cのシールリップ27a・27bと一緒に回動軸25aのシールリップ27cも形成すれば良いが、シールリップ27cとケース11との間での摩擦抵抗が大きく、ドア25の操作力が重くなるという問題点がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、仕切り部で区切って隣接するように形成された2つの空気通路の通風をバタフライドアにて切り替えるうえにおいて、ドアやケースの成形形状を複雑にすることなく、また、ドアの操作力を重くすることなく、回動軸周りからの風洩れを防止することのできる空気通路切替装置および車両用空調装置を提供することにある。なお、図5で説明しなかった符号は後述する本発明の実施形態での符号と対応するものである。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項6に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、空気通路を形成するケース(11)と、
ケース(11)内、もしくはケース(11)の一端部に、仕切り部(26)で区切って隣接するように形成され、空気通路と連通する第1、第2空気通路(23、24)と、
仕切り部(26)の途中に回動軸(25a)を有して第1、第2空気通路(23、24)を相互に逆の開閉状態に開閉するバタフライドア(25)が配設されて成る空気通路切替装置において、
回動軸(25a)の一部円弧面に、仕切り部(26)の一端部(26a)と接触する発泡部材の軸部シール部材(25d、25e)を設けたことを特徴としている。
発泡部材の軸部シール部材(25d、25e)とは、具体的にはシール用ウレタンパッキンなどであり、エラストマ樹脂で形成したシールリップよりも柔軟なシール部材としている。このため、請求項1に記載の発明によれば、仕切り部(26)の一端部(26a)と接触させながら回動させても滑らかに追従し、良好なシール性を保って回動軸(25a)周りの風洩れを防ぐことができるうえ、操作力を重くすることも無い。また、バタフライドア(25)やケース(11)の成形形状を複雑にすることもない。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の空気通路切替装置において、軸部シール部材(25d、25e)と接触する仕切り部(26)の一端部(26a)を、半円柱形状に形成したことを特徴としている。この請求項2に記載の発明によれば、軸部シール部材(25d、25e)を仕切り部(26)の一端部(26a)と接触させながら回動させても滑らかに追従し、良好なシール性を保って回動軸(25a)周りの風洩れを防ぐことができるうえ、操作力を重くすることも無い。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の空気通路切替装置において、バタフライドア(25)のドア基板部(25b、25c)に貼着され、ドア基板部(25b、25c)が第1、第2空気通路(23、24)のいずれかを閉じた時に、ドア基板部(25b、25c)と第1、第2空気通路(23、24)との間をシールする開口部シール部材(25d)と軸部シール部材(25d)とを一体にしたことを特徴としている。この請求項3に記載の発明によれば、構成を簡素にできることからコストを抑えることができる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のうちいずれか1項に記載の空気通路切替装置において、軸部シール部材(25d、25e)を、ドア基板部(25b、25c)を介して回転軸(25a)の両側円弧面に設けたことを特徴としている。
図2に示す後述の第1実施形態は、L字型となったバタフライドア(25)の回転軸(25a)の外側円弧面に軸部シール部材(25d)を設けたものである。実際には、回転軸(25a)の内側円弧面と仕切り部(26)の一端部との間には隙間(S、図2参照)ができるが、バタフライドア(25)の空気流れ下流側となるように配置しているため問題とはならない。
しかし、この請求項4に記載の発明によれば、回動軸(25a)周りの風洩れを完全に防ぐことができることとなる。このため、図3に示す後述の第2実施形態のように、バタフライドア(25)自体を空気流れ上流側として空気流れ上流側を向けて配置することもできるようになり、レイアウト上の自由度を向上させることができる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のうちいずれか1項に記載の空気通路切替装置において、ドア基板部(25b、25c)の板厚中心を回転軸(25a)の中心から外側にずらして配置したことを特徴としている。この請求項5に記載の発明によれば、ドア基ドア基板部(25b、25c)が仕切り部(26)と干渉することが避け易くなるため、バタフライドア(25)の回動範囲を大きく取ることができる。このため、開放した空気通路側にドア基ドア基板部(25b、25c)が中途半端に残ることなく仕切り部(26)に沿わせて空気通路を大きく開放することができる。
また、請求項6記載の発明では、請求項1ないし請求項5のうちいずれか1項に記載の空気通路切替装置を開口部切替手段(16、21、25)に用いたことを特徴としている。この請求項6に記載の発明によれば、第1、第2空気通路(23、24)間において通風の分離性の良い車両用空調装置とすることができる。ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態(請求項1〜3、6に対応)について添付した図1、2を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態における車両用空調装置の空調ユニット部10の縦断面図である。また図2は、図1の空調ユニット部10における開口切替部の部分拡大図であり、本発明の第1実施形態における空気通路切替装置である。
本実施形態の車両用空調装置は、セミセンター置き一体型エアコンの一例を示しており、縦型エバ水平置きタイプとしてエバポレータ(冷却用熱交換器)12とヒータコア(加熱用熱交換器)13とを略水平(斜め)にして車両の上下(前後)方向に配置している。これは、送風機ユニット部30からの取入空気を、空調ユニット部10の側方下部の流入部14へ導入し、エバポレータ12・ヒータコア13の順に車両上方へ向かって空気が流れるものであり、車両前後方向にコンパクトにでき通風抵抗を小さくできるというメリットがある。
この車両用空調装置は、車両のダッシュパネルに沿って車室内側の略左右方向に搭載される。特に限定されないが、空調ユニット部10は、車両中央に位置するセンターコンソールの奥に取り付けられ、送風機ユニット部30は、助手席の乗員足元に位置する図示しないインストルメントパネル奥に取り付けられる。
送風機ユニット部30には、車室外の空気を取り入れるための外気取入口31aと、車室内空気を循環させるための内気取入口31bとが形成された内外気切替箱31がある。内気取入口31bは、内外気切替箱31に直接開口形成されているが、外気取入口31aは、車体のカウルパネルに開口形成された取入口と図示しないエアダクトを介して連通している。
そして、内外気切替箱31内には、内外気切替ドア32が回動自在に設けられており、外気取入口31aを全開する位置(外気取入モード)と内気取入口31bを全開する位置(内気循環モード)との間を回動し、必要に応じてその中間位置(内外気取入モード)でも停止する。
この内外気切替ドア32の回動動作は、内外気切替箱31の外面に取り付けられた図示しない内外気切替サーボモータなどのアクチュエータ、あるいはコントロールパネルの手動レバーに連結されたワイヤなどによって成される。また、内気および外気の取り入れは、ファンモータ33によって回転する遠心多翼ファン(シロッコファン)34への吸い込みによって行われる。
空気通路を形成するケースとしての空調ケース11は、ポリプロピレンのような、ある程度弾性を有して強度的にも優れた樹脂の成形品から成り、エバポレータ12・ヒータコア13、および後述する開口部切替手段としてのドア16・21・25などの機器を収納した後に、金属バネクリップやネジなどの締結手段によって一体に結合されて空調ケース11を構成する。なお、本発明では送風機ユニット部30と空調ユニット部10とが一体であっても、別体であっても良いし、空調ケース11も、どのように分割されたケース群で構成されるものであっても良い。
空調ユニット部10は、車両の前後および上下方向に対して、図1に示す姿勢で配置されている。そして、送風機ユニット部30から送風された空気は、空調ユニット部10の側方下部に形成された流入部14から空調ユニット部10内に流入する。この流入部14の上方には、取入空気を冷却するためのエバポレータ12が設けられている。空調ケース11内において、流入部14直上の部位にはエバポレータ12が、その空気の通過面を略車両上下方向に向けて空気通路の全域を横切るように配置されている。
つまり、エバポレータ12は、図1に示すように車両上下方向には薄型で、車両左右方向に長手方向が向く形態で空調ケース11内に設置されている。エバポレータ12は周知の積層型のものであって、アルミニウムなどの金属薄板を2枚張り合わせて構成した偏平チューブ間に、同じくアルミニウムの薄板を波形状に成形したコルゲートフィンを介在して多数積層配置し、一体ろう付けしたものである。
このエバポレータ12は、周知の如く冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調用空気から吸収して、空調用空気を冷却するものであり、図示しないコンプレッサ(圧縮機)・コンデンサ(凝縮器)・レシーバ(受液器)、および膨張弁などの減圧手段と冷媒配管で接続して構成される冷凍サイクルの一要素となる。
また、コンプレッサ・コンデンサ・レシーバなどの主要部品はエンジンルーム内に設けられているので、これらとエバポレータ12とは、冷媒配管によりダッシュパネルを貫通して接続される。なお、冷凍サイクルの運転・停止は、図示しない車室内のインストルメントパネルに設けられたコントロールパネルのエアコンスイッチにより行われる。
エバポレータ12の上方部位には、(空気流れ下流側)には、所定の間隔を開けてヒータコア13が隣接配置されている。このヒータコア13は、エバポレータ12を通過した冷風を再加熱するものであり、その内部に高温のエンジン冷却水(温水)が循環し、このエンジン冷却水を熱源として空気を加熱する温水式ヒータである。このヒータコア13もエバポレータ12と同様に、車両上下方向には薄型で、車両左右方向に長手方向が向く形態で空調ケース11内に設置されている。
ヒータコア13は周知のものであり、アルミニウムなどの金属薄板を溶接などにより断面偏平状に接合してなる偏平チューブ間に、同じくアルミニウムの薄板を波形状に成形したコルゲートフィンを介在して多数積層配置し、一体ろう付けしたものである。また、空調ケース11内で、ヒータコア13の車両前方側部位には、このヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が流れる冷風バイパス通路15が形成されている。
さらに、空調ケース11内で、ヒータコア13とエバポレータ12との間には、ヒータコア13で加熱される温風と、ヒータコア13をバイパスする冷風(すなわち、冷風バイパス通路15を流れる冷風)との風量割合を調整する平板状のエアミックスドア16が配置されている。
ここで、エアミックスドア16は、水平方向に配置された回転軸16aと、この回転軸16aと一体に設けられたドア基板部16bと、ドア基板部16bの両面に貼着されたウレタンフォームなどのシール部材16cとにより構成されている。ドア基板部16bは回転軸16aと共に略車両前後方向に回動可能になっている。そしてこのエアミックスドア16は、上記風量割合の調整により空気温度を調整するための風量割合調整手段を成している。
回転軸16aは、空調ケース11に回動自在に支持され、かつ回転軸16aの一端部は空調ケース11の外部に突出して、図示しないリンク機構に結合され、空調ケース11の外面に取り付けられた図示しないエアミックスサーボモータなどのアクチュエータ、あるいはコントロールパネルの手動レバーに連結されたワイヤなどによって駆動される。
空調ケース11内において、ヒータコア13の空気下流側(車両後方側の部位)には、ヒータコア13との間に所定間隔を開けて上下方向に延びる壁面17が空調ケース11に一体成形されている。この壁面17により、ヒータコア13の直後から車両上方側へ向かう温風通路18が形成され、この温風通路18の下流側(車両前方側)はヒータコア13の斜め前方部において冷風バイパス通路15と合流し、冷風と温風との混合を行う空気混合部19を形成している。
また、空調ユニット部10は、車室内に対して所望の吹出口から調和空気を配風する機能を有している。このために、空調ユニット部10の最上部(最下流側)には第2空気通路としてのデフロスタ吹出口24と第1空気通路としてのフェイス吹出口23、空調ユニット部10の車両後方側下方にはフット吹出口22が形成されている。
空調ケース11の上面部において、車両前方側の部位にはデフロスタ吹出口24が開口しており、このデフロスタ吹出口24は、空気混合部19から温度調節された空調空気がデフロスタ開口部24aを通って流入するものであり、図示しないデフロスタダクトを介して車室内のデフロスタ吹出口に接続され、その吹出口から車両前方窓ガラスの内面に向けて低湿度空気または温風を吹き出して曇りを晴らすものである。
また、空気混合部19の下流側には、第1入口穴20が形成され、この第1入口穴20の下流側にはフェイス吹出口23につながるフェイス開口部23aとフット吹出口22につながる第2入口穴22aとが形成されている。そして、フェイス開口部23a側への連通と第2入口穴22aとは、内部に扇形連通路21bを有したロータリードアであるフェイス・フット切替ドア21によって選択的に開閉されるようになっている。
フェイス・フット切替ドア21は、回転軸21aで空調ケース11に回動可能に支持されており、第2入口穴22a側を開ける場合には図1の実線で示す姿勢となり、扇形連通路21bにて第1入口穴20と第2入口穴22a(つまりフット吹出口22)とを連通させるとともに、円弧状の外壁部にてフェイス開口部23a側を閉鎖する。
また逆に、フェイス開口部23a側へ連通させる場合には図1の2点鎖線で示す姿勢となり、円弧状の外壁部にて第2入口穴22aを閉鎖して第1入口穴20とフェイス開口部23a側とを連通させるものである。図1中の21cは、扇形連通路21bの両端側にエラストマー樹脂で形成されたシールリップである。ちなみに、第2入口穴22aからフット吹出口22へ通風された空調風は、フット吹出口22から乗員足元に向けて吹き出すようになっている。
次に、本発明の要部であるフェイス・フット切替部の構造について、図2の部分拡大図を用いて説明する。フェイス吹出口23とデフロスタ吹出口24とは仕切り部26で区切って隣接するように形成されており、仕切り部26の途中に回動軸25aを有するL字型バタフライドアであるフェイス・デフロスタ切替ドア25によってフェイス吹出口23につながるフェイス開口部23aとデフロスタ吹出口24につながるデフロスタ開口部24aとが相互に逆の開閉状態に開閉されるようになっている。
このフェイス・デフロスタ切替ドア25は、空調ケース11に回動可能に支持された回動軸25aと、この回転軸25aと一体に設けられたフェイス側ドア基板部25b・デフロスタ側ドア基板部25cと、両ドア基板部25b・25cの開口部シール側に貼着されたウレタンフォームなどの開口部シール部材25dとにより構成されている。図2は、回動範囲の中間状態を示し、図中の2点鎖線は回動範囲の両端を示している。
本実施形態では、回動軸25aの一部円弧面に設けて仕切り部26の一端部26aと接触してシールする軸部シール部材25dと兼ねるため、回動軸25a部を介して両ドア基板部25b・25c用のシール部材25dを一体の1枚ものとしている。そして、軸部シール部材25dと接触する仕切り部26の一端部26aを、半円柱形状に形成したものである。
上述した各ドア16・21・25は、各回転軸16a・21a・25aの長さが略同一となっている。また、先のフェイス・フット切替ドア21とこのフェイス・デフロスタ切替ドア25とは、吹出モード切替用のドア手段であり、図示しないリンク機構に連結され、空調ケース11の外面に取り付けられた図示しないモード切替サーボモータなどのアクチュエータ、あるいはコントロールパネルの手動レバーに連結されたワイヤなどによって駆動される。
そして、フェイスモード・バイレベルモード・フットモード・フットデフロスタモード・デフロスタモードなどの各種吹出モードの選択に従って、ドア21・25が回動して開閉の組み合わせが可変するようになっている。ちなみに図1は、フット・デフロスタモードの状態を示している。
そして、フェイス吹出口23は、図示しないフェイスダクトを介して計器盤左右方向の中央部上方側に配置されているセンターフェイス吹出口と、計器盤左右両端部の上方側に配置されているサイドフェイス吹出口とに接続されている。センターフェイス吹出口からは車室内の乗員頭胸部に向けて風を吹き出し、サイドフェイス吹出口からは車室内の乗員頭胸部側もしくは車両側面窓ガラスに向けて風を吹き出す。
これは、サイドフェイス吹出口には周知の如く、手動操作できる吹出グリルを備えており、この吹出グリルのルーバーの方向調整により、吹出空気を車室内の乗員頭胸部、もしくは車両側面窓ガラスに向けて風を吹き出すことが可能となっている。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。まず、回動軸25aの一部円弧面に、仕切り部26の一端部26aと接触する発泡部材の軸部シール部材25dを設けている。
発泡部材の軸部シール部材25dとは、具体的にはシール用ウレタンパッキンなどであり、エラストマ樹脂で形成したシールリップよりも柔軟なシール部材としている。このため、仕切り部26の一端部26aと接触させながら回動させても滑らかに追従し、良好なシール性を保って回動軸25a周りの風洩れを防ぐことができるうえ、操作力を重くすることも無い。また、バタフライドア25や空調ケース11の成形形状を複雑にすることもない。
また、軸部シール部材25dと接触する仕切り部26の一端部26aを、半円柱形状に形成している。これによれば、軸部シール部材25dを仕切り部26の一端部26aと接触させながら回動させても滑らかに追従し、良好なシール性を保って回動軸25a周りの風洩れを防ぐことができるうえ、操作力を重くすることも無い。
また、バタフライドア25のドア基板部25b・25cに貼着され、ドア基板部25b・25cがフェイス吹出口23・デフロスタ吹出口24(実際には、フェイス開口部23a・デフロスタ開口部24a)のいずれかを閉じた時に、ドア基板部25b・25cとフェイス吹出口23・デフロスタ吹出口24(実際には、フェイス開口部23a・デフロスタ開口部24a)との間をシールする開口部シール部材25dと軸部シール部材25dとを一体にしている。これによれば、構成を簡素にできることからコストを抑えることができる。
また、上記の空気通路切替装置をフェイス・デフロスタ切替ドア25に用いている。これによれば、フェイス吹出口23・デフロスタ吹出口24間において通風の分離性の良い車両用空調装置とすることができる。
(第2実施形態)
図3は、車両用空調装置の開口切替部の部分拡大図であり、本発明の第2実施形態(請求項4に対応)における空気通路切替装置である。上述した第1実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、軸部外側シール部材25dと軸部内側シール部材25eとをドア基板部25b・25cを介して回転軸25aの両側円弧面に設けている。
図2に示す上述の第1実施形態は、L字型となったバタフライドア25の回転軸25aの外側円弧面に軸部外側シール部材25dを設けたものである。実際には、回転軸25aの内側円弧面と仕切り部26の一端部との間には隙間S(図2参照)ができるが、バタフライドア25の空気流れ下流側となるように配置しているため問題とはならない。
しかし、これによれば、回動軸25a周りの風洩れを完全に防ぐことができることとなる。このため、図3に示す本実施形態のように、バタフライドア25自体を空気流れ上流側として空気流れ上流側を向けて配置することもできるようになり、レイアウト上の自由度を向上させることができる。
(第3実施形態)
図4は、車両用空調装置の開口切替部の部分拡大図であり、本発明の第3実施形態(請求項5に対応)における空気通路切替装置である。上述した第1・第2実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、ドア基板部25b・25cの板厚中心を回転軸25aの中心から外側にずらして配置している(図中のL寸法)。
これによれば、ドア基板部25b・25cが仕切り部26と干渉することが避け易くなるため、バタフライドア25の回動範囲を大きく取ることができる。このため、開放した空気通路側にドア基板部25b・25cが中途半端に残ることなく仕切り部26に沿わせて空気通路を大きく開放することができる(2点鎖線で示す回動範囲参照)。
(その他の実施形態)
本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。上述の実施形態では、本発明の空気通路切替装置を空調ユニット部10のフェイス・デフロスタ切替部に適用しているが、エアミックスドア部やフェイス・フット切替部に適用しても良い。
また、上述の実施形態では、ケース内の空気を第1空気通路23と第2空気通路24とに分配したが、逆の空気流れで、第1空気通路23からと第2空気通路24からの空気を混合や選択して一つの空気通路に流す形でも良く、上述の実施形態では図示しなかった内外気切替部に適用しても良い。
本発明の一実施形態における車両用空調装置の空調ユニット部10の縦断面図である。 図1の空調ユニット部10における開口切替部の部分拡大図であり、本発明の第1実施形態における空気通路切替装置である。 車両用空調装置の開口切替部の部分拡大図であり、本発明の第2実施形態における空気通路切替装置である。 車両用空調装置の開口切替部の部分拡大図であり、本発明の第3実施形態における空気通路切替装置である。 車両用空調装置の開口切替部の部分拡大図であり、従来の空気通路切替装置の一例である。
符号の説明
11…空調ケース(ケース)
16…エアミックスドア(開口部切替手段)
21…フェイス・フット切替ドア(開口部切替手段)
23…フェイス吹出口(第1空気通路)
24…デフロスタ吹出口(第2空気通路)
25…フェイス・デフロスタ切替ドア、L字型バタフライドア(バタフライドア、開口部切替手段)
25a…回動軸
25b…フェイス側ドア基板部(ドア基板部)
25c…デフロスタ側ドア基板部(ドア基板部)
25d…開口部シール部材、軸部外側シール部材(軸部シール部材)
25e…軸部内側シール部材(軸部シール部材)
26…仕切り部
26a…一端部

Claims (6)

  1. 空気通路を形成するケース(11)と、
    前記ケース(11)内、もしくは前記ケース(11)の一端部に、仕切り部(26)で区切って隣接するように形成され、前記空気通路と連通する第1、第2空気通路(23、24)と、
    前記仕切り部(26)の途中に回動軸(25a)を有して前記第1、第2空気通路(23、24)を相互に逆の開閉状態に開閉するバタフライドア(25)が配設されて成る空気通路切替装置において、
    前記回動軸(25a)の一部円弧面に、前記仕切り部(26)の一端部(26a)と接触する発泡部材の軸部シール部材(25d、25e)を設けたことを特徴とする空気通路切替装置。
  2. 前記軸部シール部材(25d、25e)と接触する前記仕切り部(26)の前記一端部(26a)を、半円柱形状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の空気通路切替装置。
  3. 前記バタフライドア(25)のドア基板部(25b、25c)に貼着され、前記ドア基板部(25b、25c)が前記第1、第2空気通路(23、24)のいずれかを閉じた時に、前記ドア基板部(25b、25c)と前記第1、第2空気通路(23、24)との間をシールする開口部シール部材(25d)と前記軸部シール部材(25d)とを一体にしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気通路切替装置。
  4. 前記軸部シール部材(25d、25e)を、前記ドア基板部(25b、25c)を介して前記回転軸(25a)の両側円弧面に設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれか1項に記載の空気通路切替装置。
  5. 前記ドア基板部(25b、25c)の板厚中心を前記回転軸(25a)の中心から外側にずらして配置したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちいずれか1項に記載の空気通路切替装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちいずれか1項に記載の空気通路切替装置を開口部切替手段(16、21、25)に用いたことを特徴とする車両用空調装置。
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