JP2001253222A - 空気通路切替装置および車両用空調装置 - Google Patents

空気通路切替装置および車両用空調装置

Info

Publication number
JP2001253222A
JP2001253222A JP2000066017A JP2000066017A JP2001253222A JP 2001253222 A JP2001253222 A JP 2001253222A JP 2000066017 A JP2000066017 A JP 2000066017A JP 2000066017 A JP2000066017 A JP 2000066017A JP 2001253222 A JP2001253222 A JP 2001253222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
door
mounting
film member
door substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000066017A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruki Ikuta
晴樹 生田
Koichi Ito
伊藤  公一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2000066017A priority Critical patent/JP2001253222A/ja
Publication of JP2001253222A publication Critical patent/JP2001253222A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Duct Arrangements (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来技術に対してフィルム部材とドア基板と
の脱着作業性を向上した空気通路切替装置を提供する。 【構成】 第1および第2取付ピン部18a、18bの
うち、第1取付ピン部18aには、第1取付孔17aを
係合保持する係合保持部26aと、この係合保持部26
aを空気流れ方向Aと逆方向に曲げられて形成された曲
げ部26bとが設けられている。また、第1取付ピン部
18aの径は、係合保持部26aから曲げ部26bにわ
って、第1取付孔17aの径よりも小さくなっている。
これにより、第1取付ピン部18aに第1取付孔17a
を容易に係合し、フィルム部材16とドア基板14との
組付作業性を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム式のスイ
ライドドアにて空気通路を切替える空気通路切替装置お
よびそれを用いた車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術として、以下のような
ものが知られている。
【0003】すなわち、図1に示すように、後席フェイ
ス開口部9、後席フット開口部10の周縁シール面9
a、10aに沿って矢印B方向に摺動するスライドドア
11を備え、スライドドア11が、図9に示すように、
可撓性を有したフィルム部材100が略平板状のドア基
板110に組付けられることによって構成されている。
【0004】フィルム部材100は、周縁シール面9
a、10aに圧着するフィルムシール面120と、ドア
基板110の両側に対応した部位を空気流れ方向Aと逆
方向に曲げることによって形成された2つの取付面13
0とを備えている。また、この取付面130には、複数
の取付孔140が設けられ、更にこの取付孔140の両
端にスリット150が設けられている。
【0005】ドア基板110は、田の字状の平坦な枠体
をなしており、複数の開口部14aが形成されている。
そして、この開口部14aを覆うようにフィルム部材1
00が組付けられることにより、矢印A方向に流れる空
気が遮断される。
【0006】また、ドア基板14のうち、各取付孔14
0に対応する位置に、取付孔140よりも小径の円柱形
状をなし、各取付孔140が挿入されるピン部170
が、取付孔140と同数設けられ、更に、この各ピン部
170の先端部には、取付孔140よりも大径の傘形状
をなした抜け止め部180が一体的に形成されている。
ここで、取付孔140は、その径が抜け止め部180の
径よりも大きくなるように、スリット150を上下に押
し広げられた状態で抜け止め部180に挿入され、その
後、ピン部170が取付孔140よりも小径であるの
で、スリット150がもとに戻り、フィルム部材100
がドア基板110から抜けないようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、ドア基板110とフィルム部材100との
組付け作業時には、抜け止め部180の径が取付穴14
0の径よりも大きいため、取付穴140の径が抜け止め
部180の径よりも大きくなるようにスリット150を
上下に押し広げた状態で、取付穴140を抜け止め部1
80に挿入する必要があり、組付け作業性が悪かった。
しかも、この作業を複数の取付孔140に対してそれぞ
れ行わなければならず(図9の例では6回)、更に作業
性が悪い要因となっていた。なお、以上の問題はドア基
板110とフィルム部材100との分解作業時にも同様
に発生する。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑み、上記従来技
術に対してフィルム部材とドア基板との脱着作業性を向
上した空気通路切替装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決する手段】本発明は、上記目的を達成する
ために以下の技術的手段を用いる。
【0010】すなわち、請求項1〜4記載の発明では、
空気通路(9、10)を流れる空気の流れ方向に対して
略直交する方向に摺動して空気通路(9、10)を開閉
し、ドア基板(14)とフィルム部材(16)とを有す
るスライドドア(11)を備え、フィルム部材(16)
に、ドア基板(14)の両側に対応した部位を上記空気
流れ方向に対して逆方向に曲げることによって第1およ
び第2取付面(24a、24b)を形成するとともに、
この第1および第2取付面(24a、24b)に第1お
よび第2取付孔(17a、17b)を形成し、ドア基板
(14)の両側に、この両側部位から突出した第1およ
び第2突出部(18a、18b)を設け、この第1およ
び第2突出部(18a、18b)に第1および第2取付
孔(17a、17b)を係合させることによって、ドア
基板(14)にフィルム部材(16)を組付けた空気通
路切替装置において、第1および第2突出部(18a、
18b)の少なくとも一方(18a)は、その長手方向
の全体にわたって、上記一方(18a)に対応する取付
孔(17a)よりも小さくなるように構成されたことを
特徴としている。
【0011】なお、本発明における「ドア基板の両側部
位から突出した突出部」とは、ドア基板(14)にフィ
ルム部材(16)を組付けた状態において、ドア基板
(14)の両側部位から突出し、対応する取付孔(17
a)が係合している近辺の部位とする。
【0012】上記技術手段によると、第1および第2突
出部(18a、18b)の少なくとも一方(18a)
は、その長手方向の全体にわたって、上記一方(18
a)に対応する取付孔(17a)よりも小さいので、上
記従来技術のように取付孔の径を大きくすることなく、
上記長手方向に沿って取付孔(17a)を突出部(18
a)に係合でき、ドア基板(14)にフィルム部材(1
6)を組付けることができる。
【0013】その結果、上記従来技術と比べてドア基板
(14)とフィルム部材(16)との組付け作業性を向
上できる。
【0014】また、フィルム部材(16)とドア基板
(14)とを分解するときにも、容易に第1取付部材
(18a)から第1取付孔(17a)を抜くことがで
き、上記従来技術と比べて作業性を向上できる。
【0015】特に、請求項2記載の発明では、第1およ
び第2突出部(18a、18b)のうちの一方(18
a)は、ドア基板(14)の側面から突出して設けら
れ、第1または第2取付孔(17a、17b)を係合保
持する係合保持部(26a)と、この係合保持部(26
a)の先端を上記空気流れ方向の逆方向へ曲げることに
よって形成された曲げ部(26b)とを有したことを特
徴としている。
【0016】これにより、ドア基板(14)の側面と曲
げ部(26b)とによって、上記一方(18a)に対応
する取付孔(17a)が形成されている取付面(24
a)を狭持でき、フィルム部材(16)がドア基板(1
4)から抜けることを確実に防止できる。
【0017】また、請求項3記載の発明では、フィルム
部材(16)とドア基板(14)とが異なる材質からな
ることを特徴としている。
【0018】ここで、フィルム部材(16)とドア基板
(14)とが異なる材質からなる場合、リサイクル時に
フィルム部材(16)とドア基板(14)とを分解する
必要がある。
【0019】これに対して上記請求項3記載の発明で
は、従来技術と比べてフィルム部材(16)とドア基板
(14)との分解作業性を向上できるので、リサイクル
という点でより効果的である。
【0020】
【発明の実施形態】(第1実施形態)以下、本発明の第
1実施形態について図1〜7を用いて説明する。なお、
本実施形態は、ワンボックス車に用いられた後席用空調
装置1の吹出モード切替装置に適用されたものである。
また、図1は後席用空調装置1の構成を示す模式図、図
2は空調ケース2上部の斜視図、図3はスライドドア1
1の分解斜視図、図4はスライドドア11の斜視図、図
5はスライドドア11の第1取付面24a側をドア摺動
方向Bの直交方向から見た側面図、図6はスライドドア
11の第2取付面24b側の図5相当図、図7はフィル
ム部材16の第2取付面24b側を組付ける状態を示す
斜視図である。
【0021】後席用空調装置1は、車両後方部の床面近
傍位置において車両外壁と車両内壁との間に設置され
る。
【0022】後席用空調装置1は、車室内への空気通路
をなす空調ケース2を備える。空調ケース2の上流端に
は、図示しないが車室内の空気を吸込む空気吸込口が設
けられており、上記空気吸込口の空気下流側には、車室
内に向かう空気流を発生する送風手段としてのファン
3、およびその駆動手段としてのブロアモータ3aが設
けられている。
【0023】更に、ファン3の空気下流側には、空気を
冷却するエバポレータ4、空気を加熱するヒータコア5
が設けられている。
【0024】エバポレータ4は、図示しないコンプレッ
サ、コンデンサ、レシーバ、膨張弁とともに周知の冷凍
サイクルを構成する冷却用熱交換器である。
【0025】また、ヒータコア5は、図示しないエンジ
ンの冷却水(以下、温水という)を熱源とする加熱用熱
交換器である。ここで、ヒータコア5の温水回路には、
ヒータコア5への温水流量を調節する温水弁6が設けら
れており、本実施形態では、この温水弁6の開度を調節
し、上記温水流量を調節することによって、車室内への
吹出空気温度を調節する、いわゆるリヒート式を採用し
ている。
【0026】また、ヒータコア5に隣接した部位には、
エバポレータ4通過後の冷風がヒータコア5をバイパス
して流れる冷風バイパス通路7、冷風バイパス通路7を
開閉する冷風バイパスドア8が設けられている。
【0027】ヒータコア5の空気下流側には、車室内後
席乗員の上半身に対応した部位に向かってヒータコア5
にて温度調節された空調風を吹出す後席フェイス開口部
9、車室内後席乗員の足元に向かって上記空調風を吹出
す後席フット開口部10、これら開口部9、10を開閉
するスライドドア11が設けられている。
【0028】後席フェイス開口部9から吹出された空調
風は、フェイスダクト12を介して車室内後席乗員の上
半身に対応した部位に開口した後席フェイス吹出口(図
示しない)から吹出されるようになっている。また、後
席フット開口部10から吹出された空調風は、フットダ
クト13を介して車室内後席乗員の足元に開口した後席
フット吹出口(図示しない)から吹出されるようになっ
ている。
【0029】図2に示すように、後席フェイス開口部
9、後席フット開口部10において、上記空調風は矢印
Aのように下方から上方に向かって流れ、スライドドア
11は、この空気流れ方向Aに対して略直交する矢印方
向Bに、周縁シール面9a、10aに沿って摺動する。
これにより、後席フェイス開口部9、後席フット開口部
10が開閉され、吹出モードとして周知のフェイスモー
ド、バイレベルモード、フットモードが切替可能になっ
ている。
【0030】次に、スライドドア11の構成について図
3〜7を用いて説明する。
【0031】図3に示すように、スライドドア11は、
ドア基板14、このドア基板14に固定された弾性部材
15、および弾性部材15が固定されたドア基板14に
装着されるフィルム部材16を備える。
【0032】ドア基板14は、PP(ポリプロピレン)
等の樹脂材料にて田の字状の平坦な枠体をなしており、
複数の開口部14aが形成されている。ドア基板14の
中央下面部(ヒータコア5側の面)には、ドア摺動方向
Bに延びるラック14bがドア基板14に一体的に成形
されている。そして、ラック14bと噛み合うピニオン
11a(図1参照)が図示しない回転軸に支持され、こ
の回転軸がケース2の外に配置された駆動手段としての
サーボモータ(図示しない)に連結されており、このサ
ーボモータがピニオン11aを回転させることによっ
て、スライドドア11が矢印B方向に直線運動するよう
になっている。
【0033】また、ドア基板14の側面部のうち、ドア
摺動方向Bの両端部には、後述する第1および第2取付
孔17a、17bの位置に対応して、この各取付孔17
a、17bと同数の第1および第2取付ピン部18a、
18bが形成されている。なお、本実施形態では、第1
および第2取付ピン部18a、18bによって、それぞ
れ請求項1における第1および第2突出部を構成してい
る。
【0034】また、ドア基板14の側面部のうち、ドア
摺動方向Bの直交方向の両端部には、スライドドア11
の矢印方向Bへの摺動を案内するスライドピン19、2
0が形成されている。具体的には、空調ケース2におい
て後席フェイス開口部9および後席フット開口部10よ
りも下方の内壁面に、ドア摺動方向Bと略平行に延びる
ガイド溝21、22(図2参照)が形成されており、ス
ライドピン19、20がこのガイド溝21、22に摺動
可能な状態で嵌入される。
【0035】弾性部材15は、スポンジ状の多孔質樹脂
発泡材からなり、フィルム部材16のびびり音や打音を
防止するようになっており、接着等の手段にてドア基板
14に固定されている。
【0036】フィルム部材16は、可撓性を有するとと
もに摩擦抵抗が小さく、通気性のない薄膜状の樹脂材
料、例えば、厚さ188μmのPET(ポリエチレンテ
レフタレート)フィルムから成形されており、ドア基板
14の空気下流側に、ドア基板14の開口部14aを覆
うように装着されている(図4参照)。また、フィルム
部材16は、後席フェイス開口部9、後席フット開口部
10の周縁シール面9a、10aに圧着するフィルムシ
ール面23と、ドア基板14の側面部に対応した部位を
空気流れ方向Aに対して逆方向に曲げて形成された第1
および第2取付面24a、24bとを有している。な
お、第1および第2取付面24a、24bは、ドア基板
14の側面部と略平行となっている(図5、6参照)。
【0037】フィルムシール面23は、後席フェイス開
口部9、後席フット開口部10を閉塞するために、両開
口部9、10より大きい面積となっている。
【0038】第1および第2取付面24a、24bには
それぞれ空気流れ方向Aに長い第1および第2取付孔1
7a、17bが3つずつ設けられており、第1および第
2取付ピン部18a、18bにそれぞれ係合されるよう
になっている。なお、第2取付孔17bの両端部には、
それぞれ第2取付孔17bから空気流れ方向Aの略直交
方向に延びるスリット25が形成されている。
【0039】また、図5に示すように、第1取付ピン部
18aは、円柱状のピンが略L字状に曲げられた構成と
なっている。具体的に説明すると、第1取付ピン部18
aは、ドア基板14のうち、第1取付孔17aに対応し
た位置から第1取付面24aに向かって突出し、第1取
付面24aを係合保持する係合保持部26aと、この係
合保持部26aの先端を空気流れ方向Aの逆方向へ曲げ
ることによって形成された曲げ部26bとを有してい
る。そして、係合保持部26aおよび曲げ部26bは、
第1取付孔17aの径よりも小径となっている。
【0040】これにより、曲げ部26bとドア基板14
の側面部とによって第1取付面24aが狭持され、フィ
ルム部材16がドア基板14から抜けることを防止して
いる。
【0041】また、図6に示すように、第2取付ピン部
18bは、第2取付孔17bよりも小径な円柱状のピン
部27aの先端部に、第2取付孔17bよりも大径の傘
形状の抜け止め部27bが形成された構成となってお
り、上述した従来技術と同様の構成となっている。(図
7参照)。これにより、抜け止め部27bとドア基板1
4の側面部とによって第2取付面24bが狭持され、フ
ィルム部材16がドア基板14から抜けることを防止し
ている。ここで、図7中、25aは、スリット25の両
端部に設けられた丸孔であって、スリット25の両端部
の引き裂き強度を向上させている。
【0042】次に、本実施形態におけるドア基板14と
フィルム部材16との組付け作業および分解作業につい
て説明する。
【0043】組付け作業時には、まず、第1取付面24
aにおいて、図5中矢印C方向にフィルム部材16を移
動させることによって、第1取付ピン部18aにそのL
字形状に沿って第1取付孔17aを係合する。
【0044】その後、図7に示すように、第2取付面2
4bにおいて、抜け止め部27にスリット25を通過さ
せて第2取付ピン部18bに第2取付孔17bを挿入す
る。具体的には、まず、第2取付面24bの自由端28
を矢印D方向に移動させることによって、スリット25
を変形させて抜け止め部27bの外縁の一部にスリット
25を挿入する。続いて、抜け止め部27bの残部にス
リット25を通過させて、フィルム部材16をドア基板
14に組付ける。
【0045】分解作業時には、まず、第2取付面24b
において、抜け止め部27bにスリット25を通過させ
て第2取付ピン部18bから第2取付孔17bを抜き取
る。具体的には、弾性部材15を圧縮させてピン部27
aを第2取付孔17b内の最上部(フィルムシール面2
3側)に移動させ、スリット25を抜け止め部27bの
外縁側に近づける。そして、第2取付面24bの自由端
28を図7中矢印方向Eに移動させることによって、ス
リット25を変形させて抜け止め部27bの外縁の一部
にスリット25を挿入する。続いて、抜け止め部27b
の残部にスリット25を通過させて、第2取付ピン部1
8bから第2取付孔17bを抜き取る。
【0046】その後、第1取付面24aにおいて、フィ
ルム部材16を図5中矢印F方向に移動させることによ
って、第1取付ピン部18bから第1取付孔17aを抜
き取り、ドア基板14とフィルム部材16とを分解す
る。
【0047】次に、上記構成の作動について説明する。
【0048】ファン3が作動すると、車室内空気が上記
空気吸込口から空調ケース2内に吸込まれ、エバポレー
タ4にて冷却される。
【0049】そして、エバポレータ4にて冷却された冷
風は、ヒータコア5にて再加熱され、所望温度に調節さ
れた後、後述するようにスライドドア11にて選択され
た開口部9、10から吹出される。なお、最大冷房状態
のときには冷風バイパスドア8が開き、ヒータコア5を
バイパスした冷風が冷風バイパス通路7を流れ、ヒータ
コア5通過後の空気(この場合は冷風)と混合して開口
部9、10から吹出される。
【0050】スライドドア11は、上記サーボモータに
よって駆動され、矢印B方向への摺動位置が任意に選択
される。具体的には、上記フェイスモード時に図1中実
線の位置、上記フットモード時に図1中一点鎖線の位
置、上記バイレベルモード時にフェイスモードとのフッ
トモードとの中間位置へと作動する。
【0051】以上説明した本実施形態によると、第1取
付ピン部18aの径は、係合保持部26aから曲げ部2
6bにわたって、第1取付孔17aの径よりも小さいの
で、ドア基板14とフィルム部材16との組付け作業時
に、第1取付ピン部18aのL字形状に沿ってフィルム
部材16を移動させることによって、容易に第1取付ピ
ン部18aに第1取付孔17aを係合することができ
る。その結果、上記従来技術と比べてドア基板14とフ
ィルム部材16との組付け作業性を向上できる。
【0052】また、ドア基板14とフィルム部材16と
の分解作業時についても、容易に第1取付ピン部18a
から第1取付孔17aを抜き取ることができ、上記従来
技術に対してリサイクル時の作業性も向上できる。
【0053】更に、組付け時には一度に全ての第1取付
孔17aを第1取付ピン部18aに係合でき、また、分
解時には一度に全ての第1取付孔17aを第1取付ピン
部18aから抜くことができるので、より効果的に脱着
作業性を向上できる。
【0054】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態について説明する。
【0055】本実施形態は、上記第1実施形態と比べて
請求項1における「一方の突出部」の形状が異なるもの
であり、以下、その相違点について図8を用いて説明す
る。
【0056】図8に示すように、本実施形態の第1取付
ピン部18aは、湾曲状に形成されており、第1取付面
24aを係止できる程度の弾性を有した樹脂材料にて構
成されている。
【0057】具体的に説明すると、29は、湾曲部であ
り、30は、第1取付孔17aが係合される爪部であ
る。この爪部30は、ドア基板14とフィルム部材16
との組付け状態において、ドア基板14の側面から突出
しており、また、その先端から取付穴17aが係合する
部分までは、取付穴17aより小さくなっている。な
お、本実施形態では、この爪部30のうち、先端から取
付穴17aが係合している部分までの部位によって請求
項1における突出部を構成している。
【0058】次に、本実施形態の第1取付面24aにお
ける組付け作業および分解作業について説明する。
【0059】組付け作業時には、まず、ドア基板14の
側面部と爪部30との間に隙間ができるように、第1取
付部材18aを矢印G方向に引張った状態で、フィルム
部材16を、ドア基板14に対して上側から矢印A方向
の逆方向に移動させて、上記隙間に第1取付面24aを
挿入する。続いて、第1取付部材18aを矢印H方向に
戻し、爪部30に第1取付孔17a(図8では図面の都
合上、図示していない)を係合させる。
【0060】また、分解作業時には、組付け作業時と同
様に第1取付部材18aを矢印G方向に引張った状態
で、フィルム部材16を矢印A方向に移動させてドア基
板14とフィルム部材16とを分解する。
【0061】以上説明した本実施形態によると、上記第
1実施形態と同様の効果を奏する。
【0062】(他の実施形態)また、上記第1、2実施
形態では、取付ピン部18a、18bのうち、一方の取
付ピン部18aにおいて、その径を対応する取付孔17
aの径よりも小さくしたが、これに限らず、両方の取付
ピン部18a、18bにおいて、取付孔17a、17b
の径よりも小さくするようにしても良い。
【0063】上記第1、2実施形態では、第1取付孔1
7aと第1取付ピン部18aとをそれぞれ複数(3つ)
設けたが、これに限らず、例えば、ドア摺動方向Bの直
交方向に長い第1取付孔17aを1つだけ設けて、この
第1取付孔17aを複数の第1取付ピン部18aに係合
させたり、このドア摺動方向Bの直交方向に長い第1取
付孔17aよりも径の小さい第1取付ピン部18aを1
つだけ設け、第1取付ピン部18aに第1取付孔17a
を係合させても良い。
【0064】また、上記第1、2実施形態では、第1取
付面24aがドア基板14の側面に対向しているが、フ
ィルム部材16を伸ばし、ドア基板14の下面部に対向
するようにしても良い。この場合には、第1取付ピン部
18aをドア基板14の下側に突出するように形成すれ
ば良い。
【0065】また、上記第1実施形態では、係合保持部
26aが第1取付面24aを略直交しているが、これに
限らず、例えば、第1取付面24aに対して斜めに交わ
るようなものでも良い。
【0066】また、第1取付ピン部18aは、係合保持
部26aから第1取付孔17aが抜けない程度の長さを
有していれば、曲げ部26bを設けなくても良い。
【0067】また、本発明におけるスライドドアは、例
えば、車両用空調装置の内外気切替ドア、あるいはヒー
タコア5を通過する風量と、ヒータコア5の冷風バイパ
ス通路を通過する風量との割合を調節するエアミックス
ドア等にも適用できる。更に、本発明を車両用空調装置
以外の用途の空気通路切替装置に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、2実施形態における後席用空調
装置1の全体構成図である。
【図2】上記第1、2実施形態における空調ケース2上
部の斜視図である。
【図3】上記第1実施形態におけるスライドドア11の
分解斜視図である。
【図4】上記第1実施形態におけるスライドドア11の
斜視図である。
【図5】上記第1実施形態におけるスライドドア11の
第1取付面24a側をドア摺動方向Bの直交方向から見
た側面図である。
【図6】上記第1、2実施形態におけるスライドドア1
1の第2取付面24b側における図5相当図である。
【図7】上記第1、2実施形態におけるフィルム部材1
6の第2取付面24b側を組付ける状態を示す斜視図で
ある。
【図8】上記第2実施形態における図5相当図である。
【図9】従来技術における図3相当図である。
【符号の説明】
9…後席フェイス開口部(空気通路)、 9a…周縁シール面、 10…後席フット開口部(空気通路)、 10a…周縁シール面、 11…スライドドア、 14…ドア基板、 16…フィルム部材、 17a…第1取付ピン部(第1突出部)、 17b…第2取付ピン部(第2突出部)、 18a…第1取付孔、 18b…第2取付孔、 24a…第1取付面、 24b…第2取付面、 26a…係合保持部、 26b…曲げ部、 30…爪部(突出部)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気通路(9、10)を流れる空気の流
    れ方向に対して略直交する方向に摺動して前記空気通路
    (9、10)を開閉するスライドドア(11)を備え、 前記スライドドア(11)は、前記空気通路(9、1
    0)内において前記略直交方向に移動可能に設けられた
    ドア基板(14)と、このドア基板(14)の空気下流
    側に装着され、前記空気通路(9、10)の周縁シール
    面(9a、10a)に圧着することにより前記空気通路
    (9、10)を閉塞する可撓性のフィルム部材(16)
    とを有し、 前記フィルム部材(16)は、前記ドア基板(14)の
    両側に対応した部位を前記空気流れ方向に対して逆方向
    に曲げることによって第1および第2取付面(24a、
    24b)を形成するとともに、この第1および第2取付
    面(24a、24b)に第1および第2取付孔(17
    a、17b)を形成し、 前記ドア基板(14)の両側に、この両側部位から突出
    した第1および第2突出部(18a、18b)を設け、 この第1および第2突出部(18a、18b)に前記第
    1および第2取付孔(17a、17b)を係合させるこ
    とによって、前記ドア基板(14)に前記フィルム部材
    (16)を組付けた空気通路切替装置において、 前記第1および第2突出部(18a、18b)の少なく
    とも一方(18a)は、その長手方向の全体にわたっ
    て、前記一方(18a)に対応する前記取付孔(17
    a)よりも小さくなるように構成されたことを特徴とす
    る空気通路切替装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2突出部(18a、1
    8b)のうちの前記一方(18a)は、前記ドア基板
    (14)の側面から突出して設けられ、前記第1または
    第2取付孔(17a、17b)を係合保持する係合保持
    部(26a)と、この係合保持部(26a)の先端を前
    記空気流れ方向の逆方向へ曲げることによって形成され
    た曲げ部(26b)とを有することを特徴とする請求項
    1記載の空気通路切替装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルム部材(16)と前記ドア基
    板(14)とが異なる材質からなることを特徴とする請
    求項1または2記載の空気通路切替装置。
  4. 【請求項4】 車室内に空気を導く空調ケース(2)
    と、 この空調ケース(2)内における空気通路(9、10)
    を切り替える空気通路切替手段(11)とを備えた車両
    用空調装置において、 前記空気通路切替手段(11)に請求項1ないし3いず
    れか1つに記載の空気通路切替装置を用いたことを特徴
    とする車両用空調装置。
JP2000066017A 2000-03-10 2000-03-10 空気通路切替装置および車両用空調装置 Pending JP2001253222A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000066017A JP2001253222A (ja) 2000-03-10 2000-03-10 空気通路切替装置および車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000066017A JP2001253222A (ja) 2000-03-10 2000-03-10 空気通路切替装置および車両用空調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001253222A true JP2001253222A (ja) 2001-09-18

Family

ID=18585452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000066017A Pending JP2001253222A (ja) 2000-03-10 2000-03-10 空気通路切替装置および車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001253222A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6569009B2 (en) * 2001-04-04 2003-05-27 Denso Corporation Air passage opening and closing system and air conditioning system having the same
WO2008116372A1 (fr) * 2007-03-27 2008-10-02 Gree Electric Appliances, Inc.Of Zhuhai Dispositif coulissant utilisé dans une porte coulissante de conditionneur à air et conditionneur à air utilisant ledit dispositif
CN109945311A (zh) * 2019-03-29 2019-06-28 广东美的制冷设备有限公司 空调室内机及其控制方法
CN109974084A (zh) * 2019-03-29 2019-07-05 广东美的制冷设备有限公司 空调器及空调器的控制方法
CN109974085A (zh) * 2019-03-29 2019-07-05 广东美的制冷设备有限公司 空调室内机及其控制方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6569009B2 (en) * 2001-04-04 2003-05-27 Denso Corporation Air passage opening and closing system and air conditioning system having the same
WO2008116372A1 (fr) * 2007-03-27 2008-10-02 Gree Electric Appliances, Inc.Of Zhuhai Dispositif coulissant utilisé dans une porte coulissante de conditionneur à air et conditionneur à air utilisant ledit dispositif
CN109945311A (zh) * 2019-03-29 2019-06-28 广东美的制冷设备有限公司 空调室内机及其控制方法
CN109974084A (zh) * 2019-03-29 2019-07-05 广东美的制冷设备有限公司 空调器及空调器的控制方法
CN109974085A (zh) * 2019-03-29 2019-07-05 广东美的制冷设备有限公司 空调室内机及其控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6244335B1 (en) Vehicular air-conditioner
JPH09188125A (ja) 空気通路切替装置および車両用空調装置
US7694729B2 (en) Air passage opening/closing device
US6736190B2 (en) Vehicle air conditioner
US6092592A (en) Air conditioner for vehicle
JP3505834B2 (ja) 空気通路切換装置
US20090093207A1 (en) Door for air conditioner in vehicle
JP2004330868A (ja) 車両用空調装置
JP2001253222A (ja) 空気通路切替装置および車両用空調装置
JP2001239819A (ja) 車両用空調装置
US9022844B2 (en) Air conditioning apparatus
JPH11180128A (ja) 車両用空調装置
JP2007055370A (ja) 車両用空調装置
JP2008254488A (ja) 空気通路開閉装置
JP2002052917A (ja) 車両用空調装置
JP2005306166A (ja) 車両用空調装置
JP4192368B2 (ja) 空気通路切替装置および車両用空調装置
JP2010070173A (ja) 車両用空調装置
JP6844356B2 (ja) 車両用空調装置
JP2004161142A (ja) 自動車用空調装置
JP2000043537A (ja) 空気通路切替装置および車両用空調装置
JP2004256048A (ja) 車両用空調装置
JP7262252B2 (ja) 車両用の空調ユニット
JP2007055383A (ja) 車両用空調装置
JP2002144848A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080930