JP2001199220A - 空気通路切替装置および車両用空調装置 - Google Patents

空気通路切替装置および車両用空調装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム式のスライドドアを用いる空気通路
切替装置において、フィルム部材の端部の取付面での自
励振動による異音の発生を抑制する。 【解決手段】 スライドドア27のドア基板28の側面
部28eにフィルム部材29の両端部の取付面29bを
取り付けるとともに、取付面29bとドア基板28の側
面部28eとの間への空気流入を防止する風よけ部28
dをドア基板28に設ける。これにより、フィルム部材
29の取付面29bとドア基板28の側面部28eとの
間への空気流入を防止して、取付面29b内外での圧力
差の変動を抑制し、フィルム部材29の端部の取付面2
9bでの自励振動による異音の発生を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム式のスラ
イドドアにて空気通路を切り替える空気通路切替装置お
よびそれを用いた車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は先に、特開平8−25853
8号公報において、フィルム式のスライドドアにて空気
通路を切り替える空気通路切替装置を提案している。こ
の従来技術に基づいて本発明者らは、図16に示す空気
通路切替装置を開発中である。この開発中の装置では、
略平板状のスライドドア27を、ケース12a内に空気
通路22(23)の開口面に対向するようにして、矢印
B方向に摺動可能に配置している。このスライドドア2
7は、開口部28aが形成されたドア基板28と、この
ドア基板28の両端に固定されるフィルム部材29とか
ら形成される。
【0003】ここで、フィルム部材29の両端の取付面
29bには長穴状の取付穴(図示せず)を開けて、この
長穴状の取付穴を、ドア基板28の側面部に一体に設け
られた取付ピン28cに嵌合して、フィルム部材29の
両端部をドア基板28の側面部に対して長穴の寸法の範
囲内で図16の上下方向に変位可能に取り付けている。
【0004】そして、矢印A方向からの空気流がドア基
板28の開口部28aを介してフィルム部材29の内面
に吹きつけられ、風圧によってフィルム部材29が空気
通路22(23)の周縁シール面22a(23a)に圧
接することで空気通路22(23)をシールする。ま
た、スライドドア27がケース12aの内側面に沿って
矢印B方向に摺動することにより、フィルム部材29が
空気通路22(23)を開閉して空気通路の切替を行
う。
【0005】また、ドア基板28とフィルム部材29と
の間には、スポンジ状の多孔質樹脂発泡材等からなる弾
性材30を配置している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記開発中
の装置では、フィルム部材29の採用に伴って耳触りな
異音(バタツキ異音)が生じる。本発明者らはこの異音
の発生原因について詳細に実験検討したところ、次のよ
うな理由で異音が発生することが分かった。
【0007】すなわち、フィルム部材29の両端の取付
面29bが空気流れ中に位置していると、この取付面2
9bの内外の両面に空気流れが強く当たる。しかも、こ
の取付面29bの内側とドア基板28の側面部28eと
の間の流路は微小な、かつ、不規則な通路断面形状であ
るため、ここに空気が流入すると、フィルム部材29の
内外の両面間での圧力差の変動を助長する。
【0008】このフィルム内外の圧力差の変動とフィル
ム部材29自身の反力とによりフィルム部材29の自励
振動が発生する。つまり、フィルム部材29の両端の取
付面29bはドア基板28の側面部28eに対して長穴
状の取付穴により変位可能であるので、上記圧力差の変
動とフィルム反力とにより、フィルム部材29の両端の
取付面29b部が微小変位を繰り返して自励振動を起こ
す。この自励振動により、フィルム部材29の両端の取
付面29b部がドア基板28の側面部28eに繰り返し
干渉して、異音が生じる。
【0009】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
フィルム式のスライドドアを用いる空気通路切替装置に
おいて、フィルム部材の端部の取付面での自励振動によ
る異音の発生を抑制することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、スライドドア(27)
のドア基板(28)の側面部(28e)にフィルム部材
(29)の両端部の取付面(29b)を取り付けるとと
もに、取付面(29b)とドア基板(28)の側面部
(28e)との間への空気流入を防止する風よけ部(2
8d)をドア基板(28)に設けることを特徴とする。
【0011】これにより、フィルム部材(29)の取付
面(29b)とドア基板(28)の側面部(28e)と
の間への空気流入をドア基板(28)の風よけ部(28
d)により防止して、フィルム部材(29)の両端の取
付面(29b)内外での圧力差の変動を抑制し、フィル
ム部材(29)の端部の取付面(29b)での自励振動
による異音の発生を抑制できる。
【0012】請求項2に記載の発明のように、風よけ部
(28d)は、具体的には取付面(29b)の端部(2
9d)の空気流れ上流側に位置する平板状に形成でき
る。
【0013】請求項3に記載の発明のように、風よけ部
(28d)は、具体的には取付面(29b)の端部(2
9d)の空気流れ上流側に位置し、かつ、取付面(29
b)の端部(29d)を収容する樋状に形成してもよ
い。
【0014】請求項3によると、フィルム部材(29)
の取付面(29b)の内側部および外側部の双方を風よ
け部(28d)の樋状の形状により覆って、取付面(2
9b)の内側部および外側部に空気流れの主流が直接当
たることを防止できる。そのため、フィルム部材(2
9)の取付面(29b)の自励振動抑制効果を一層高め
ることができる。
【0015】請求項4に記載の発明では、請求項1ない
し3のいずれか1つにおいて、取付面(29b)はフィ
ルム部材(29)の幅方向の複数箇所(29c)にてド
ア基板(28)の側面部(28e)に取り付けられるよ
うになっており、取付面(29b)の複数箇所の取付部
(29c)相互の間隔である取付スパンを100mm以
下としたことを特徴とする。
【0016】本発明者の実験検討によると、取付スパン
を100mm以下とすることにより、フィルム部材(2
9)の取付面(29b)の拘束効果が高まって、取付面
(29b)の自励振動抑制効果を高めることができるこ
とを確認できた。
【0017】請求項5に記載の発明では、空気通路(2
2、23)の周縁シール面(22a、23a)に圧着し
て空気通路(22、23)を閉塞する可撓性を有するフ
ィルム部材(29)と、フィルム部材(29)に風圧を
作用させる開口部(28a)を有するドア基板(28)
とを、スライドドア(27)に備え、フィルム部材(2
9)においてスライドドア(27)の摺動方向(B)に
対して直交する方向の両端部に取付面(29b)を設
け、この取付面(29b)をドア基板(28)の側面部
(28e)に取り付けるとともに、ケース(12a)の
内壁面に取付面(29b)を収容する凹部(41)を備
え、この凹部(41)により取付面(29b)とドア基
板(28)の側面部(28e)との間への空気流入を防
止するようにしたことを特徴とする。
【0018】これによると、ケース(12a)側の凹部
(41)により取付面(29b)とドア基板(28)の
側面部(28e)との間への空気流入を防止してフィル
ム部材(29)の取付面(29b)の自励振動抑制効果
を発揮できる。
【0019】請求項6に記載の発明では、請求項5にお
いて、ドア基板(28)においてスライドドア(27)
の摺動方向(B)に対して直交する方向の側面部(28
e)に、ケース(12a)により摺動可能に支持される
ガイドピン(28b)を備え、このガイドピン(28
b)により取付面(29b)をドア基板(28)の側面
部(28e)に取り付けるとともに、取付面(29b)
を側面部(28e)とケース(12a)の内壁面との間
に挟み込むことを特徴とする。
【0020】これにより、スライドドア(27)摺動用
のガイドピン(28b)に、フィルム部材(29)の取
付部としての役割を兼務させることができ、構成を簡素
化できる。
【0021】しかも、取付面(29b)を側面部(28
e)とケース(12a)の内壁面との間に挟み込むこと
により、取付面(29b)がガイドピン(28b)より
抜けることを防止できる。そのため、ガイドピン(28
b)は単なる円柱形状でよく、ガイドピン(28b)の
先端に抜け止め用の拡大頭部を形成する必要がなく、フ
ィルム部材(29)のドア基板側面部(28e)への組
付作業を容易に行うことができる。
【0022】請求項7に記載の発明では、フィルム部材
(29)の両端部の取付面(29b)を、ドア基板(2
8)の側面部(28e)に向けて曲げるとともに、ドア
基板(28)の側面部(28e)に取付面(29b)の
端部(29d)を挿入可能な溝部(28g)を設け、取
付面(29b)の端部(29d)を溝部(28g)に挿
入することにより、取付面(29b)の曲げ形状により
取付面(29b)とドア基板(28)の側面部(28
e)との間への空気流入を防止するようにしたことを特
徴とする。
【0023】これにより、取付面(29b)自身の曲げ
形状を利用した極めて簡潔な構成により、フィルム部材
(29)の取付面(29b)の自励振動抑制効果を発揮
できる。
【0024】請求項8に記載の発明では、フィルム部材
(29)の両端部の取付面(29b)を、フィルム部材
(29)の幅方向の複数箇所にてドア基板(28)の側
面部(28e)に取り付けるとともに、取付面(29
b)の複数箇所の取付部(29c)相互の間に切り欠き
部(29h)を形成したことを特徴とする。
【0025】これにより、取付面(29b)の切り欠き
部(28h)の部分では空気が自由に通り抜けることが
できるので、取付面(29b)の内外での圧力差の変動
を抑制して、これに起因する取付面(29b)部分の自
励振動を抑制できる。
【0026】請求項9に記載の発明では、フィルム部材
(29)に、空気通路(22、23)の周縁シール面
(22a、23a)に圧着するシール面(29a)と、
このシール面(29a)の両端部からドア基板(28)
の側面部(28e)に沿う方向に曲がられ、この側面部
(28e)に取り付けられる取付面(29b)とを備
え、シール面(29a)に対する取付面(29b)の曲
げ角度(θ)を90°より小さくしたことを特徴とす
る。
【0027】これにより、取付面(29b)が鋭角状の
曲げ形状を持つため、取付面(29b)の端部(29
d)がドア基板(28)の側面部(28e)に近接し
て、取付面(29b)とドア基板(28)の側面部(2
8e)との間の隙間を狭めるので、この隙間に空気が流
入しにくくなる。そのため、取付面(29b)部分の自
励振動を抑制できる。
【0028】請求項10に記載の発明のように、曲げ角
度(θ)は、具体的には80°〜89°の範囲が好まし
い。
【0029】曲げ角度(θ)を小さくすると、取付面
(29b)の端部(29d)がドア基板(28)の側面
部(28e)に当たって、フィルム部材(29)のシー
ル面(29a)の形状を変化させて、シール性を悪化さ
せる原因となるので、曲げ角度(θ)の下限を80°に
している。また、曲げ角度θの上限は鋭角状の曲げ形状
を得るために89°より小さくしている。
【0030】請求項11に記載の発明では、請求項1な
いし10のいずれか1つに記載の空気通路切替装置を備
え、車室内へ向かって流れる空気の空気通路(22、2
3)を前記スライドドア(27)により開閉する車両用
空調装置を特徴とする。
【0031】本発明はこのような車両用空調装置におい
て好適に実施できる。
【0032】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0033】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1〜図6は本
発明の第1実施形態を示すもので、本実施形態の車両用
空調装置は、車室内が大きいワンボックス車等の車室内
が大きい車両において後席側空間を空調する後席用空調
装置に係るものである。
【0034】先ず、図1において、10は後席用車両用
空調装置を示し、この空調装置10の主体は車両後方部
の床面近傍位置において車両外壁と車両内壁との間に設
置される。車両用空調装置10は、大別して車両前後方
向に並ぶように配置された送風ユニット11と、エアコ
ンユニット12とからなる。
【0035】送風ユニット11は、空調装置10内部に
車室内後部の内気を吸引するためのものであって、本実
施形態では送風ユニット11が内気のみを吸い込むよう
になっている。送風ユニット11は、車両幅方向(図1
の紙面表裏方向)の両側にそれぞれ図示しない内気吸入
口が形成されている。
【0036】送風ユニット11には、遠心式電動送風機
13が備えられている。この送風機13は、遠心ファン
14と、ファン駆動用モータ14aとを有し、遠心ファ
ン14はスクロールケーシング15内に回転可能に配置
されている。
【0037】送風ユニット11のスクロールケーシング
15の空気下流側には、車両前後方向に延びる流路を構
成するダクト部16が形成されている。このダクト部1
6は、送風ユニット11から送風された送風空気を下方
から上方へ向かって流れを変更させてエバポレータ17
に導入するためのものである。このダクト部16により
送風ユニット11の出口部がエアコンユニット12の入
口部に接続される。
【0038】エアコンユニット12は、送風ユニット1
1より車両後方側に配置されており、樹脂製ケース12
aにより流路が下方から上方に延びるように形成されて
いる。エアコンユニット12のケース12a内には、空
調空気の冷却用熱交換器をなすエバポレータ17と、エ
バポレータ17の空気下流側に位置する加熱用熱交換器
であるヒータコア18が配設されている。エバポレータ
17およびヒータコア18は、エアコンユニット12内
に、その通風面が略水平となるように車両上下方向に積
層して配置されている。
【0039】従って、エアコンユニット12のケース1
2a内に導入された送風空気は、下方から上方に向かう
ように流れて、上記エバポレータ17およびヒータコア
18を通過する。
【0040】エバポレータ17は、周知のごとく冷凍サ
イクルの低圧冷媒がケース12a内の空気から吸熱して
蒸発することにより、空気を冷却除湿する。ヒータコア
18は、自動車エンジンからの温水(冷却水)を熱源と
して上記エバポレータ17にて冷却された冷風を加熱す
る。
【0041】本実施形態では、ヒータコア18への温水
量を調整する温水弁19をヒータコア18の温水回路に
設け、この温水弁19の開度調整によりヒータコア18
への温水量を調整することにより、車室内への吹出空気
温度を調整する。
【0042】また、エアコンユニット12のケース12
a内には、エバポレータ17を通過した空気(冷風)が
ヒータコア18をバイパスして流れる冷風バイパス通路
20が設けられている。この冷風バイパス通路20は、
冷風バイパスドア21にて開閉される。
【0043】エアコンユニット12のケース12aにお
いて、ヒータコア18の下流側部位(車両上方部位)に
は、フェイス用開口部22とフット用開口部23とが形
成されている。フェイス用開口部22は、ヒータコア1
8で温度調整された空調風を後席側乗員の上半身に向け
て送風するためのものであり、フェイス用ダクト25を
介して車両天井部の後席用フェイス吹出口(図示せず)
に連結されている。
【0044】一方、フット用開口部23は、ヒータコア
18で温度調整された空調風を後席側乗員の足元部に向
けて送風するためのものであり、フット用ダクト26を
介して後席乗員の足元部に位置する後席用フット吹出口
(図示せず)に連結されている。
【0045】これらフェイス用開口部22とフット用開
口部23は、本発明の空気通路を構成するもので、スラ
イドドア27にて開閉され、これにより、吹出モードと
して周知のフェイスモード、バイレベルモード、フット
モードが切替可能になっている。
【0046】次に、このスライドドア27の駆動機構の
具体例について説明する。スライドドア27は、図2に
示すようにエアコンユニット12のケース12aに設け
られたフェイス用開口部22およびフット用開口部23
の空気通路開口面24に沿って図示の矢印B方向に摺動
するものである。
【0047】図3、図4に示すように、スライドドア2
7は、ドア基板28とこのドア基板28に支持されるフ
ィルム部材29とを備えている。ドア基板28は、ポリ
プロピレン等の樹脂にて平坦な枠体形状により複数(図
4の例では4個)の開口部28aを形成している。そし
て、ドア基板28の上面部(開口面24側の面)に、フ
ィルム部材29がドア基板開口部28aを覆うように取
付られ、ドア基板開口部28aによりケース12a内の
風圧をフィルム部材29に加えることができる。
【0048】フィルム部材29は、開口部22、23の
周縁シール面22a、23aに圧着するシール面29a
とドア基板28への取付面29bとから形成されてい
る。この取付面29bはドア摺動方向Bの両端部に位置
し、シール面29aから略直角方向に曲げられ、ドア基
板28のドア摺動方向Bの側面部28eに取り付けられ
る。従って、取付面29bはドア基板28の側面部28
eに略平行となる。シール面29aは上記開口部22、
23を閉塞するために、開口部22、23より大きい面
積を有している。
【0049】そして、ドア基板28のドア摺動方向Bと
直交方向の両側上面部に、周縁シール面22a、23a
に対向して、弾性部材30が接着等の手段で固着されて
いる。この弾性部材30はスポンジ状の多孔質樹脂発泡
材などの弾性材からなるもので、フィルム部材29を常
に周縁シール面22a、23a側に押し付けるものであ
る。これにより、フィルム部材29が送風開始時等に周
縁シール面22a、23a側に衝突して異音や打音を発
生することを防止する。
【0050】フィルム部材29は、ある程度の可撓性が
あり、摩擦抵抗が小さく、通気性のない薄膜状の樹脂材
料にて成形されている。具体的には、フィルム部材29
は、例えば、厚さ188μm程度のPET(ポリエチレ
ンテレフタレート)フィルムからなる。
【0051】フィルム部材29の取付面29bには、フ
ィルム部材29をドア基板28に取り付けるための複数
の取付穴29cが設けられている。図3、4に示すよう
に取付穴29cは長穴形状になっており、長穴の長手方
向はフィルム部材29をドア基板28に取り付けた際、
空気流れ方向Aの平行方向を向くようにしてある。長穴
の長手方向寸法は、フィルム部材29が風圧を受けて開
口面24側に移動して、周縁シール面22a、23aに
圧接できるようにするために、フィルム部材29の移動
量より大きくなるよう設定してある。
【0052】図4に示すようにドア基板28の両端の側
面部28eには、取付穴29cと同数の取付ピン28c
を一体に突出成形し、この取付ピン28cにフィルム部
材29の取付面29bの取付穴29cを嵌合した後に取
付ピン28cの先端部を熱かしめすることにより、フィ
ルム部材29の取付面29bをドア基板28の側面部2
8eに取り付けている。図3には取付ピン28cの先端
部を熱かしめにより拡大した後の状態を示している。
【0053】ここで、熱かしめをするときに、取付ピン
先端部(頭部)のピン軸方向への変形量を僅少にするこ
とにより、ドア基板28の側面部28eと取付ピン頭部
の熱かしめ部との間にクリアランスを形成する。これに
より、フィルム部材29がドア摺動方向Bに移動可能と
なり、フィルム部材29およびドア基板28の製造上の
寸法バラツキを吸収することができる。
【0054】また、ドア基板28のうち、ドア摺動方向
Bと直交方向の左右両端の側面に、それぞれ2箇所づつ
ガイドピン28bが一体に突出成形されている。このガ
イドピン28bは、スライドドア27の矢印方向Bへの
摺動を案内するものである。すなわち、図5に示すよう
にエアコンユニット12のケース12aにおいて、フェ
イス用開口部22およびフット用開口部23よりも下方
の内壁面に、ドア摺動方向Bと平行に延びる水平方向の
ガイド溝31、32が左右両側に設けられ、このガイド
溝31、32内にそれぞれガイドピン28bが摺動可能
に嵌入されている。このため、スライドドア27はガイ
ドピン28bとガイド溝31、32との嵌合部により矢
印B方向に摺動可能にケース12aに保持される。
【0055】さらに、本実施形態では図3、4に示すよ
うに、フィルム部材29の両端の取付面29bへの風よ
け部28dがドア基板28の下面部(ヒータコア18側
の面に一体成形されている。この風よけ部28dはフィ
ルム部材29の両端の取付面29bの端部29dより空
気流れ上流側に位置するように成形され、フィルム部材
29の両端の取付面29bの端部29dの上流部を空気
流れから遮断するものである。
【0056】このため、風よけ部28dはフィルム部材
29の幅寸法(ドア摺動方向Bと直交方向の寸法)の全
長にわたって延びる平板状に成形してある。また、風よ
け部28dは図6に示すようにフィルム部材29の取付
面29よりドア摺動方向Bの外方側へ所定寸法L1以上
(例えば、1mm以上)突出させてある。
【0057】一方、ドア基板28の下面部には図4に示
すようにドア摺動方向Bと平行に延びる直線状ギヤ(ラ
ック)28fがドア基板28と一体成形で設けられてい
る。この直線状ギヤ28fは、ドア基板28の中央部の
下面部に形成されている。
【0058】そして、図2に示すように、ケース12a
内において、スライドドア27の直ぐ下方の部位で、フ
ェイス用開口部22とフット用開口部23との中間部位
に、回転軸33がドア摺動方向Bと直交する方向に配置
されている。この回転軸33は樹脂製であり、ケース1
2aの壁面の軸受穴により回転自在に支持される。この
回転軸33のうち、上記直線状ギヤ28fと対応する中
間部位に円形連結ギヤ(ピニオン)34が樹脂により一
体成形で設けてある。この連結ギヤ34はケース12a
内に位置して直線状ギヤ28fとかみ合うものである。
【0059】また、回転軸33の一端部はケース12a
の外部へ突出し、この突出端部に円形の駆動側ギヤ35
を配置している。この駆動側ギヤ35も樹脂により回転
軸33と一体成形で設けてある。ドア駆動装置を構成す
るサーボモータ36は、図2に示すようにケース12a
の上方側に配置され、その出力軸37に扇ギヤ38が連
結されている。この扇ギヤ38は上記した駆動側ギヤ3
5にかみ合っている。
【0060】これにより、サーボモータ36の回転が出
力軸37、扇ギヤ38、駆動側ギヤ35を介して回転軸
33に伝達される。さらに、回転軸33の回転は、連結
ギヤ34と直線状ギヤ28fとのかみ合いによりスライ
ドドア27の直線運動に変換される。
【0061】なお、本実施形態では、冷風バイパス通路
20を開閉する冷風バイパスドア21の回転軸21aを
リンク39、40を介して扇ギヤ38のピン部38aに
連結して、扇ギヤ38の回転位置に連動して冷風バイパ
スドア21を回動操作するようになっている。
【0062】次に、上記構成において作動を説明する
と、サーボモータ36の出力軸37の回転方向および回
転量を選択することにより、スライドドア27の矢印B
方向への摺動位置を任意に設定でき、これにより、フェ
イス用開口部22とフット用開口部23とを開閉して、
吹出口モードとして周知のフェイス、バイレベル、フッ
トの各モードを所望に選択できる。冷風バイパスドア2
1は例えば、フェイスモードの設定時にこれと連動して
冷風バイパス通路20を開放する。また、バイレベルモ
ード時にフェイス吹出温度をフット吹出温度より低温に
するために、冷風バイパスドア21を所定開度開くよう
にしてもよい。
【0063】次に、本実施形態によるフィルム部材29
の異音抑制作用について説明すると、図3、4に示すよ
うに、ドア基板28にフィルム部材29の両端の取付面
29bへの風よけ部28dを一体成形して、フィルム部
材29の両端の取付面29bの端部29dの上流部を空
気流れから遮断している。
【0064】ここで、ドア基板28の両端の側面部28
eとフィルム部材29の両端の取付面29bとの間の流
路は微小な、かつ、不規則な通路断面形状であるため、
ここに空気が流入すると、フィルム部材29の両端の取
付面29bにおける内外両面間での圧力差の変動を生じ
やすい。しかし、本実施形態では風よけ部28dの形成
によって上記流路への空気流入を阻止できるため、フィ
ルム内外両面間での圧力差の変動を効果的に抑制でき
る。
【0065】その結果、上記圧力差の変動に起因して、
フィルム部材29の両端の取付面29b部が自励振動す
るのを抑制して、フィルム部材29の両端の取付面29
b部とドア基板28の側面部28eとの干渉による異音
(バタツキ異音)を抑制できる。
【0066】なお、本実施形態による空調装置では、冷
風バイパスドア21により開閉される冷風バイパス通路
20を備えているから、冷風バイパス通路20の開放時
に、この冷風バイパス通路20の下流側にフィルム部材
29の両端の取付面29b部が位置しているときは冷風
バイパス通路20からの主流が取付面29b部に特に強
く当たろうとするが、このような場合にも、本実施形態
によれば、風よけ部28dの形成によって側面部28e
と取付面29bとの間への空気流入を阻止できるため、
取付面29b部の自励振動を効果的に抑制できる。
【0067】図7はフィルム部材29の両端の取付面2
9bの自励振動による異音発生時の風速を示すもので、
上記した第1実施形態による風よけ部28dを備えたス
ライドドア27において、取付ピン28cの間隔である
取付スパンL2(図3参照)を変化させて、各取付スパ
ンL2において異音が発生した時の風速を測定したもの
である。この風速はスライドドア27部位における風速
を測定している。また、異音の発生有無は、フェイス開
口部22近傍の位置X(図2参照)において人の聴感に
より判定している。
【0068】図7の実験結果から理解されように、取付
スパンL2の増加により異音発生時の風速が低下するこ
とが分かる。これは、L2の増加によりフィルム部材2
9の両端の取付面29b部の拘束が緩和されて、取付面
29b部の自励振動が生じやすくなるからである。
【0069】一方、本発明者らの実験によると、スライ
ドドア27部位における風速が18m/sを上回ると、
フィルム部材29の取付面29bの自励振動による異音
よりも送風機13の作動騒音の方が優勢となり、送風機
13の作動騒音が支配的となることが分かった。そし
て、風速=18m/sとなる取付スパンL2は100m
mであるから、取付スパンL2を100mm以下に設定
すると、フィルム部材29の異音発生時の風速が18m
/sを上回る領域となる。このため、フィルム部材29
からの異音発生による不快感を解消できる。
【0070】(第2実施形態)図8は第2実施形態を示
すもので、第1実施形態では複数の取付ピン28cの間
隔である取付スパンL2を100mm以下に設定するこ
とが好ましいと説明したが、図8に示すように、スライ
ドドア27のドア基板28に、複数の円柱状の取付ピン
28cの代わりに、ドア基板28の幅方向に延びる1つ
の連続した細長突起形状からなる取付ピン28cを形成
する。そして、フィルム部材29の両端の取付面29b
にはこの1つの取付ピン28cに挿入される1つの長穴
状の取付穴29cを形成している。
【0071】これによると、1つの細長状の取付ピン2
8cと1つの長穴状の取付穴29cとの嵌合であって
も、フィルム部材29の取付面29b部の拘束区域を広
範囲にわたって確保できるので、取付スパンL2を10
0mm以下に設定する場合と同様の効果を発揮できる。
【0072】(第3実施形態)図9は第3実施形態を示
すもので、第1、第2実施形態ではスライドドア27の
ドア基板28に、フィルム部材29の幅寸法(ドア摺動
方向Bと直交方向の寸法)の全長にわたって延びる平板
状の風よけ部28dを成形しているが、第2実施形態で
は、風よけ部28dをフィルム部材29の幅寸法の全長
にわたって延びる樋状の形状に成形している。
【0073】これにより、フィルム部材29の両端の取
付面29bの内側部および外側部の双方を風よけ部28
dの樋状の形状により覆って、取付面29bの内側部お
よび外側部に空気流れの主流が直接当たることを防止で
きる。そのため、フィルム部材29の取付面29bの自
励振動抑制効果を第1、第2実施形態より高めることが
できる。
【0074】(第4実施形態)図10、図11は第4実
施形態を示すもので、第1〜第3実施形態ではスライド
ドア27のドア摺動方向Bと同一方向の両端部に、フィ
ルム部材29の取付面29bとその取付ピン28cとを
配置しているが、第3実施形態では図10に示すように
ドア摺動方向Bと直交方向の両端部にフィルム部材29
の取付面29bを配置して、ドア基板28のガイドピン
28bに取付ピン28cの役割(取付面29bをドア基
板28に取り付ける役割)を兼務させている。従って、
第1〜第3実施形態の取付ピン28cを廃止できる。
【0075】しかも、図11に示すようにケース12a
の内壁部のうち、ガイドピン28bが嵌入されるガイド
溝31、32の形成部位に、フィルム部材29の取付面
29bが収容される凹部41を形成している。この凹部
41の深さは、フィルム部材29の取付面29bの内側
部および外側部の双方を空気流れの主流から遮断するよ
うに設定してある。
【0076】このため、第4実施形態でも第3実施形態
と同様に、フィルム部材29の取付面29bの自励振動
抑制効果を高めることができる。
【0077】また、第4実施形態によると、フィルム部
材29の取付面29bをドア基板28の側面部28eと
ケース12aの内壁部(凹部41の底面部)との間で挟
み込むことができるので、第1〜第3実施形態の取付ピ
ン28cのように取付面29bの抜け止めのために先端
部を熱かしめして拡大頭部を形成する必要がない。すな
わち、ガイドピン28bは単なる円柱状でよく、抜け止
めのための拡大頭部が不要であるので、フィルム部材2
9の取付面29bとドア基板28の側面部28eとの組
付作業が容易になる。
【0078】(第5実施形態)図12は第5実施形態を
示すもので、スライドドア27のドア基板28の摺動方
向Bの両端の側面部28eにフィルム部材29の取付面
29bの端部29dを挿入可能な溝部28gをフィルム
部材29の幅寸法の全長にわたって形成している。そし
て、この溝部28gに向かってフィルム部材29の取付
面29bの端部29d側部位をさらに曲げ形成し、この
溝部28g内に取付面29bの端部29dを挿入し保持
している。
【0079】これによると、フィルム部材29の取付面
29bの曲げ形状自身により取付面29bの内側部への
空気流入を防止できる。つまり、第1、第2実施形態に
よる風よけ部28dと同等の作用効果を取付面29bの
曲げ形状により発揮できる。
【0080】(第6実施形態)図13は第6実施形態を
示すもので、フィルム部材29の取付面29bのうち、
複数の取付穴29cの周囲のみ残して、複数の取付穴2
9c相互の間に切り欠き部28hを設けて、この切り欠
き部28hの部分では空気が自由に通り抜けるようにし
てある。
【0081】これにより、フィルム部材29の取付面2
9bの内外での圧力差の変動を抑制して、これに起因す
る取付面29b部分の自励振動を抑制できる。
【0082】(第7実施形態)図14、図15は第7実
施形態を示すもので、フィルム部材29のシール面29
aに対する取付面29bの曲げ角度θを90°より小さ
くして、取付面29bを鋭角状に曲げている。このよう
に、鋭角状の曲げ角度θを持たせるには、フィルム部材
29を所定の加熱条件にて加熱成形することにより、成
形後のスプリングバックを低減して取付面29bの曲げ
形状を維持することができる。
【0083】第7実施形態によると、取付面29bが鋭
角状の曲げ形状を持つため、取付面29bの端部29d
がドア基板28の側面部28eに近接して、取付面29
bとドア基板28の側面部28eとの間の隙間を狭める
ので、この隙間に空気が流入しにくくなる。これによ
り、取付面29b内外での圧力差の変動を抑制して、こ
れに起因する取付面29b部分の自励振動を抑制でき
る。
【0084】本発明者らの検討によると、取付面29b
の曲げ角度θは、具体的には89°から80°程度が好
ましい。曲げ角度θを小さくすると、取付面29bの端
部29dがドア基板28の側面部28eに直接当たっ
て、フィルム部材29のシール面29aの形状を変化さ
せて、シール性を悪化させる原因となるので、曲げ角度
θの下限は80°程度が好ましい。また、曲げ角度θの
上限は鋭角状の曲げ形状を得るために89°以下であ
り、上記隙間への空気流入防止効果を高めるためには8
5°以下であることが好ましい。
【0085】(他の実施形態)なお、上記各実施形態で
は、スライドドア27を吹出モード切替用のドアに適用
する場合について説明したが、本発明によるスライドド
ア27を車両用空調装置の内外気切替ドア、あるいはヒ
ータコア18を通過する温風とヒータコア18の冷風バ
イパス通路を通過する冷風との風量割合を調整するエア
ミックスドア等にも適用することができる。さらに、車
両用空調装置以外の用途の空気通路切替装置にも広く本
発明を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を適用する車両後席用空
調装置の概略縦断面図である。
【図2】図1の要部拡大正面図である。
【図3】第1実施形態によるスライドドア単体の斜視図
である。
【図4】図3のスライドドアにおけるドア基板とフィル
ム部材の分解斜視図である。
【図5】図1のケース上部の斜視図である。
【図6】第1実施形態によるスライドドアの要部説明図
である。
【図7】第1実施形態によるスライドドアの異音発生時
の風速を示す実験データのグラフである。
【図8】第2実施形態によるスライドドア単体の斜視図
である。
【図9】第3実施形態によるスライドドア単体の斜視図
である。
【図10】第4実施形態によるスライドドア単体の斜視
図である。
【図11】第4実施形態によるスライドドアの要部説明
図である。
【図12】第5実施形態によるスライドドア単体の斜視
図である。
【図13】第6実施形態によるスライドドア単体の斜視
図である。
【図14】第7実施形態によるスライドドア単体の斜視
図である。
【図15】第7実施形態によるスライドドアの要部を説
明する断面図である。
【図16】本発明者らによる開発中のスライドドアを用
いた空気通路切替装置の説明図である。
【符号の説明】
12a…ケース、22、23…空気通路、22a、23
a…周縁シール面、27…スライドドア、28…ドア基
板、28d…風よけ部、28g…溝部、29…フィルム
部材、29a…シール面、29b…取付面、29h…切
り欠き部、41…凹部、A…空気流れ方向、B…スライ
ドドア摺動方向。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気通路(22、23)を流れる空気の
    流れ方向(A)の略直交方向(B)に摺動するスライド
    ドア(27)を備え、前記空気通路(22、23)を前
    記スライドドア(27)により開閉する空気通路切替装
    置であって、 前記空気通路(22、23)の周縁シール面(22a、
    23a)に圧着して前記空気通路(22、23)を閉塞
    する可撓性を有するフィルム部材(29)と、このフィ
    ルム部材(29)に風圧を作用させる開口部(28a)
    を有するドア基板(28)とを、前記スライドドア(2
    7)に備え、 前記フィルム部材(29)の両端部の取付面(29b)
    を前記ドア基板(28)の側面部(28e)に取り付け
    るとともに、 前記取付面(29b)と前記側面部(28e)との間へ
    の空気流入を防止する風よけ部(28d)を前記ドア基
    板(28)に設けることを特徴とする空気通路切替装
    置。
  2. 【請求項2】 前記風よけ部(28d)は、前記取付面
    (29b)の端部(29d)の空気流れ上流側に位置し
    て平板状に形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の空気通路切替装置。
  3. 【請求項3】 前記風よけ部(28d)は、前記取付面
    (29b)の端部(29d)の空気流れ上流側に位置
    し、かつ、前記取付面(29b)の端部(29d)を収
    容する樋状に形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の空気通路切替装置。
  4. 【請求項4】 前記取付面(29b)は前記フィルム部
    材(29)の幅方向の複数箇所(29c)にて前記ドア
    基板(28)の側面部(28e)に取り付けられるよう
    になっており、 前記取付面(29b)の前記複数箇所の取付部(29
    c)相互の間隔である取付スパンを100mm以下とし
    たことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに
    記載の空気通路切替装置。
  5. 【請求項5】 空気通路(22、23)を形成するケー
    ス(12a)と、このケース(12a)内に配置され、
    前記空気通路(22、23)を流れる空気の流れ方向
    (A)の略直交方向(B)に摺動するスライドドア(2
    7)を備え、 前記空気通路(22、23)を前記スライドドア(2
    7)により開閉する空気通路切替装置であって、 前記空気通路(22、23)の周縁シール面(22a、
    23a)に圧着して前記空気通路(22、23)を閉塞
    する可撓性を有するフィルム部材(29)と、このフィ
    ルム部材(29)に風圧を作用させる開口部(28a)
    を有するドア基板(28)とを、前記スライドドア(2
    7)に備え、 前記フィルム部材(29)において前記スライドドア
    (27)の摺動方向(B)に対して直交する方向の両端
    部に取付面(29b)を設け、この取付面(29b)を
    前記ドア基板(28)の側面部(28e)に取り付ける
    とともに、 前記ケース(12a)の内壁面に前記取付面(29b)
    を収容する凹部(41)を備え、この凹部(41)によ
    り前記取付面(29b)と前記側面部(28e)との間
    への空気流入を防止するようにしたことを特徴とする空
    気通路切替装置。
  6. 【請求項6】 前記ドア基板(28)において前記スラ
    イドドア(27)の摺動方向(B)に対して直交する方
    向の側面部(28e)に、前記ケース(12a)により
    摺動可能に支持されるガイドピン(28b)を備え、 このガイドピン(28b)により前記取付面(29b)
    を前記側面部(28e)に取り付けるとともに、前記取
    付面(29b)を前記側面部(28e)と前記ケース
    (12a)の内壁面との間に挟み込むことを特徴とする
    請求項5に記載の空気通路切替装置。
  7. 【請求項7】 空気通路(22、23)を流れる空気の
    流れ方向(A)の略直交方向(B)に摺動するスライド
    ドア(27)を備え、前記空気通路(22、23)を前
    記スライドドア(27)により開閉する空気通路切替装
    置であって、前記空気通路(22、23)の周縁シール
    面(22a、23a)に圧着して前記空気通路(22、
    23)を閉塞する可撓性を有するフィルム部材(29)
    と、このフィルム部材(29)に風圧を作用させる開口
    部(28a)を有するドア基板(28)とを、前記スラ
    イドドア(27)に備え、 前記フィルム部材(29)の両端部の取付面(29b)
    を、前記ドア基板(28)の側面部(28e)に向けて
    曲げるとともに、 前記ドア基板(28)の側面部(28e)に前記取付面
    (29b)の端部(29d)を挿入可能な溝部(28
    g)を設け、 前記取付面(29b)の端部(29d)を前記溝部(2
    8g)に挿入することにより、前記取付面(29b)の
    曲げ形状により前記取付面(29b)と前記側面部(2
    8e)との間への空気流入を防止するようにしたことを
    特徴とする空気通路切替装置。
  8. 【請求項8】 空気通路(22、23)を流れる空気の
    流れ方向(A)の略直交方向(B)に摺動するスライド
    ドア(27)を備え、前記空気通路(22、23)を前
    記スライドドア(27)により開閉する空気通路切替装
    置であって、 前記空気通路(22、23)の周縁シール面(22a、
    23a)に圧着して前記空気通路(22、23)を閉塞
    する可撓性を有するフィルム部材(29)と、このフィ
    ルム部材(29)に風圧を作用させる開口部(28a)
    を有するドア基板(28)とを、前記スライドドア(2
    7)に備え、 前記フィルム部材(29)の両端部の取付面(29b)
    を、前記フィルム部材(29)の幅方向の複数箇所にて
    前記ドア基板(28)の側面部(28e)に取り付ける
    とともに、 前記取付面(29b)の前記複数箇所の取付部(29
    c)相互の間に切り欠き部(29h)を形成したことを
    特徴とする空気通路切替装置。
  9. 【請求項9】 空気通路(22、23)を流れる空気の
    流れ方向(A)の略直交方向(B)に摺動するスライド
    ドア(27)を備え、前記空気通路(22、23)を前
    記スライドドア(27)により開閉する空気通路切替装
    置であって、前記空気通路(22、23)の周縁シール
    面(22a、23a)に圧着して前記空気通路(22、
    23)を閉塞する可撓性を有するフィルム部材(29)
    と、このフィルム部材(29)に風圧を作用させる開口
    部(28a)を有するドア基板(28)とを、前記スラ
    イドドア(27)に備え、 前記フィルム部材(29)に、前記周縁シール面(22
    a、23a)に圧着するシール面(29a)と、このシ
    ール面(29a)の両端部から前記ドア基板(28)の
    側面部(28e)に沿う方向に曲がられ、この側面部
    (28e)に取り付けられる取付面(29b)とを備
    え、 前記シール面(29a)に対する前記取付面(29b)
    の曲げ角度(θ)を90°より小さくしたことを特徴と
    する空気通路切替装置。
  10. 【請求項10】 前記曲げ角度(θ)は、80°〜89
    °であることを特徴とする請求項9記載の空気通路切替
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれか1つに
    記載の空気通路切替装置を備え、車室内へ向かって流れ
    る空気の空気通路(22、23)を前記スライドドア
    (27)により開閉することを特徴とする車両用空調装
    置。
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