JP4538979B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置における空気通路開閉機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平9−150620号公報記載のものでは、車両用空調装置における吹出モード切り替え用のドア手段として円筒状のロータリドアをケース内に回転可能に設け、この円筒状ロータリドアの円筒面の一部および軸方向の両端面の一部にそれぞれ連通口を設け、ロータリドアを回転操作することにより、円筒面の連通口および両端面の連通口とケース側の複数の吹出開口部との連通状態を選択的に切り替えることにより、車室内へ吹き出す空気の吹出モードを切り替えるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の従来技術によると、1つの円筒状ロータリドアによりケース側の複数の吹出開口部を切替開閉できるので、吹出モード切替機構を簡素化できる利点がある。しかし、その反面、1つの円筒状ロータリドアの限られた回転角の範囲内にてケース側の複数の吹出開口部を開閉しなければならないので、ロータリドアの連通口の開口パターンにより各吹出開口部の配置、大きさ等が制約を受けてしまう。
【0004】
このため、各吹出開口部からの吹出風量、あるいはバイレベルモード等の上下吹出風量比について設計上の自由度が低くくなり、広範な車種における種々な空調仕様への対応が困難となる。
【0005】
そこで、従来、ケース側の複数の吹出開口部のうち、特定の吹出開口部、例えば、フット開口部のために専用のロータリドアを設け、他のフェイス開口部及びデフロスタ開口部は別の板ドアにて開閉するものも提案されている。しかし、この特定の吹出開口部のために専用のロータリドアを設ける構成では、この専用のロータリドアを別の板ドアの回転軌跡と干渉しないように配置する必要が生じて、空調ケースを大きくしなければならない。また、ロータリドアの回転位置によってはロータリドア自身の存在が空気流れを乱す原因となり、騒音を増加させる等の不具合を生じる。
【0006】
本発明は上記点に鑑みて、従来の特定の開口部のために専用のロータリドアを設ける構成に比較して、ドア設置スペースを縮小することができ、且つ、空気流れの乱れを防止できる車両用空調装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車室内へ向かって流れる空気の通路を形成するケース(11)と、ケース(11)の第1壁面(11b)に設けられた第1開口部(27)と、第1壁面(11b)に沿ったドア面を有する板部材(28a)からなる第1ドア手段(28)とを備え、
第1開口部(27)の周縁に第1壁面(11b)からケース(11)の内側に突出する閉ループ状の突出部(27a)が形成され、
突出部(27a)の側面部にシール面(S1、S2)が形成され、
一方、第1ドア手段(28)には、突出部(27a)のシール面(S1、S2)に対応する位置にシール材(31、32)が備えられ、
第1ドア手段(28)が第1壁面(11b)に沿って突出部(27a)の先端部上を移動することにより第1開口部(27)を開閉するとともに、
第1ドア手段(28)が第1開口部(27)を全閉するときに、第1ドア手段(28)のシール材(31、32)が突出部(27a)の側面部に向かって移動してシール面(S1、S2)に押圧されるようにしたことを特徴とする。
【0008】
これによると、第1ドア手段(28)が第1壁面(11b)に沿ったドア面を有する板部材(28a)からなり、第1ドア手段(28)が第1壁面(11b)に沿って移動することにより第1開口部(27)を開閉できる。従って、第1ドア手段(28)の設置スペースは第1壁面(11b)に沿った板状の僅少スペースですみ、車両用空調装置のケース(11)の体格を小型化できる。
【0009】
しかも、第1ドア手段(28)を第1壁面(11b)に沿ったドア面を有する板部材(28a)から構成しているので、第1ドア手段(28)がどのような操作位置に移動しても、ケース(11)内の空気流れの障害とならない。このため、第1ドア手段(28)に起因する、ケース(11)内の空気流れの乱れが発生しない。
【0013】
さらに、請求項1に記載の発明では、第1開口部(27)の周縁に形成された閉ループ状の突出部(27a)の側面部にシール面(S1、S2)を形成し、第1ドア手段(28)が第1開口部(27)を全閉するときに、第1ドア手段(28)のシール材(31、32)が突出部(27a)の側面部に向かって移動してシール面(S1、S2)に押圧されるようにしたから、第1ドア手段(28)が第1壁面(11b)に沿って移動する構成であっても、第1開口部(27)の全閉時に良好にシール機能を発揮でき、第1開口部(27)への空気洩れを確実に防止できる。
【0014】
請求項2に記載の発明では、請求項1において、第1ドア手段(28)が第1開口部(27)の全開状態から全閉状態に向かって移動するときに、第1ドア手段(28)のシール材(31、32)が突出部(27a)のシール面(S1、S2)から開離した状態で第1ドア手段(28)が移動し、第1ドア手段(28)が第1開口部(27)の全閉状態近傍まで移動すると、第1ドア手段(28)のシール材(31、32)が突出部(27a)のシール面(S1、S2)に押圧されるようにしたことを特徴とする。
【0015】
これによると、第1ドア手段(28)が第1開口部(27)の全開状態から全閉状態近傍の位置に移動するまではシール材(31、32)の摺動摩擦が発生せず、第1ドア手段(28)の操作力を低減できるとともに、シール材(31、32)の耐久性を向上できる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2において、ケース(11)において、第1壁面(11b)と垂直な方向に延びる第2壁面(11a)に設けられた第2開口部(20、21)と、第2開口部(20、21)を開閉する第2ドア手段(22)とを備え、
第1ドア手段(28)のドア面垂直方向から見たときに、第1ドア手段(28)の作動軌跡と第2ドア手段(22)の作動軌跡がラップするとともに、第1ドア手段(28)の内側に所定隙間を隔てて第2ドア手段(22)を配置することを特徴とする。
これにより、第1ドア手段(28)と第2ドア手段(22)とを互いの作動軌跡がラップする関係に配置することができ、両ドア手段(28、22)を含めた全体のドア設置スペースを効果的に縮小でき、車両用空調装置のケース(11)の体格をより一層小型化できる。
【0016】
請求項4に記載の発明では、請求項3において、第1ドア手段(28)および第2ドア手段(22)はそれぞれ回転軸(29、23)を中心に回転可能になっており、第1ドア手段(28)の回転軸(29)および第2ドア手段(22)の回転軸(23)が第1ドア手段(28)のドア面垂直方向と平行に延びることを特徴とする。
【0017】
これによると、第1、第2ドア手段(28、22)の回転軸(29、23)が平行であるため、両回転軸(29、23)が直交配置される場合に比べて第1、第2ドア手段(28、22)を連動操作するリンク機構を大幅に簡素化できる。
【0018】
請求項5に記載の発明では、請求項4において、第1開口部(27)および第1ドア手段(28)は略扇形の形状であり、略扇形の形状の要の位置を略扇形の形状の外周部に比較して第2ドア手段(22)の回転軸(23)から遠ざかるように設定し、第1ドア手段(28)の回転軸(29)を略扇形の形状の要の位置近傍に配置したことを特徴とする。
【0019】
これにより、第1ドア手段(28)の回転軸(29)が第2ドア手段(22)と干渉することも容易に回避できる。
【0020】
請求項6に記載の発明では、請求項4または5において、ケース(11)は車両計器盤内側に配置され、第1壁面はケース(11)の車両幅方向の左右両側の側面壁部(11b)であり、また、第2壁面はケース(11)の車両上下方向の上面壁部(11a)であり、
第1開口部は、ケース(11)の左右両側から乗員足元に向かって空気を吹き出すフット開口部(27)であり、また、第2開口部は、乗員の上半身に向かって空気を吹き出すフェイス開口部(20、21)であり、
第1ドア手段はケース(11)の左右両側に配置されたフットドア(28)であり、また、第2ドア手段はフェイス開口部(20、21)を開閉するフェイスドア(22)であり、左右両側のフットドア(28)を回転軸(29)により一体に連結することを特徴とする。
【0021】
これにより、車両用空調装置におけるフットドア(28)とフェイスドア(22)の配置レイアウトにおいて、上記各請求項の作用効果を発揮できる。
【0022】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本第1実施形態における空調ユニット10部分の断面図であり、図2は空調ユニット10部分の車室側からみた正面図であり、本実施形態による車両用空調装置の通風系は、大別して、図示しない送風機ユニットと、空調ユニット10との2つの部分に分かれている。送風機ユニットは車室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されており、これに対し、空調ユニット10は車室内の計器盤内側のうち、車両幅(左右)方向の略中央部に配置されている。
【0024】
送風機ユニットは周知のごとく内気(車室内空気)と外気(車室外空気)を切替導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱を通して空気を吸入して送風する送風機(具体的には遠心式電動送風機)とから構成されている。
【0025】
空調ユニット10部は、1つの共通の空調ケース11内に蒸発器12とヒータコア13を両方とも一体的に内蔵するタイプのものである。空調ケース11はポリプロピレンのような、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の成形品からなる。空調ケース11は具体的には複数の分割ケースからなり、この複数の分割ケースを金属バネクリップ、ネジ等の締結手段により一体に結合するようになっている。
【0026】
空調ユニット10部は、計器盤内側の車両幅方向の略中央部において、車両の前後、上下、左右方向に対して、図1、図2に示す形態で配置されている。空調ケース11の、最も車両前方側部位の側面(助手席側の側面)には空気入口14が形成されている。この空気入口14には、前述の送風機ユニットから送風される空調空気が流入する。
【0027】
空調ケース11内において空気入口14直後の部位に蒸発器12が配置されている。この蒸発器12は車両前後方向には薄型の形態で空調ケース11内通路を横断するように上下方向に配置されている。従って、蒸発器12の前面に空気入口14からの送風空気が流入する。この蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱して、空調空気を冷却する冷房用熱交換器である。
【0028】
そして、蒸発器12の空気流れ下流側(車両後方側)に、所定の間隔を開けてヒータコア13が配置されている。このヒータコア13は空調ケース11内の下方側において、車両後方側に傾斜して配置されている。なお、蒸発器12およびヒータコア13の車両幅方向の幅寸法は、空調ケース11の幅寸法と略同等に設計されている。
【0029】
ヒータコア13は、蒸発器12を通過した冷風を再加熱するものであって、その内部に高温の温水(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源として空気を加熱する温水式暖房用熱交換器である。空調ケース11内の空気通路において、ヒータコア13の上方部位には、このヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が流れる冷風バイパス通路15が形成されている。
【0030】
また、ヒータコア13と蒸発器12との間の部位には平板状のエアミックスドア16が配置されている。このエアミックスドア16は、ヒータコア13で加熱される温風と、冷風バイパス通路15を通ってヒータコア13をバイパスする冷風との風量割合を調整する。エアミックスドア16は水平方向(車両幅方向)に配置された回転軸17と一体に結合されており、この回転軸17を中心として車両上下方向に回転可能になっている。このエアミックスドア16は上記風量割合の調整により車室内への吹出空気温度を調整する温度調整手段をなす。
【0031】
回転軸17は、空調ケース11に回転自在に支持され、かつ回転軸17の一端部は空調ケース11の外部に突出して、図示しないリンク機構を介して、サーボモータ等を用いたアクチュエータ機構または手動操作機構に連結され、このアクチュエータ機構または手動操作機構によりエアミックスドア16の回転位置を調整するようになっている。
【0032】
そして、空調ケース11において、ヒータコア13の空気下流側(車両後方側の部位)には、ヒータコア13の直後から上方に向かう温風通路18が形成されている。温風通路18の下流側(上方側)はヒータコア13の上方部において冷風バイパス通路15の下流側と合流し、冷風と温風の混合を行う空気混合部19を形成している。
【0033】
一方、空調ケース11の上面壁部11aにおいて空気混合部19の直ぐ上方部位、換言すると、空調ケース11のうち上面壁部11aの車両後方側の部位に、フェイス開口部20、21が開口している。このフェイス開口部20、21は図2に示すように車両幅方向に4つに分割して配置されている。
【0034】
車両幅(左右)方向の中心部に位置する2つのフェイス開口部はセンターフェイス開口部20であり、このセンターフェイス開口部20の左右両側部にサイドフェイス開口部21が配置されている。そして、センターフェイス開口部20は図示しないセンターフェイスダクトを介して、計器盤幅方向の中央部上方側に配置されているセンターフェイス吹出口に接続され、このセンターフェイス吹出口から空調風(冷風)を車室内幅方向の中央部において乗員の上半身に向けて吹き出す。
【0035】
また、サイドフェイス開口部21は、図示しないサイドフェイスダクトを介して、計器盤幅方向の左右両側部に配置されているサイドフェイス吹出口に接続され、このサイドフェイス吹出口から空調風(冷風)を車室内幅方向の左右両側部において乗員の上半身に向けて吹き出す。
【0036】
空調ケース11内において、フェイス開口部20、21の下側部にフェイスドア22を配置してフェイス開口部20、21を開閉するようになっている。フェイスドア22は図2に示すように車両幅方向に延びる細長い長方形の板状ドアであり、空調ケース11の上面壁部11aの車両後方側端部に配置された回転軸23に連結され、この回転軸23を中心として回転可能になっている。
【0037】
また、空調ケース11の上面壁部11aにおいてフェイス開口部20、21より車両前方側の部位にデフロスタ開口部24が開口している。このデフロスタ開口部24は空気混合部19から温度制御された空調風が流入するものであって、図示しないデフロスタダクトを介してデフロスタ吹出口に接続され、このデフロスタ吹出口から、車両前面窓ガラスの内面に向けて空調風を吹き出す。
【0038】
空調ケース11内においてデフロスタ開口部24の下側部にデフロスタドア25を配置して、デフロスタ開口部24を開閉するようになっている。デフロスタドア25はフェイスドア22と同様に車両幅方向に延びる細長い長方形の板状ドアであり、このデフロスタドア25は空調ケース11の内側にてデフロスタ開口部24の車両前方側に配置された回転軸26に連結され、この回転軸26を中心として回転可能になっている。
【0039】
次に、空調ケース11において車両幅方向の左右両側の側面壁部11b(図2参照)にはフット開口部27が開口している。このフット開口部27は図1に示すようにヒータコア13の上方部に位置する空気混合部19の領域と重合する部位に配置されている。また、フット開口部27は略扇形に形成され、略扇形の要の位置を下方側に配置しているので、フット開口部27の開口面積は下方より上方側で拡大するようになっている。
【0040】
このように、フット開口部27の略扇形の要の位置を下方側に配置することにより、フェイスドア22の回転軸23から遠ざかる位置に略扇形の要の位置を設定できる。そして、この略扇形のフット開口部27を開閉するために略扇形のフットドア28が回転軸29により回転可能に設けてある。この回転軸29はフット開口部27の略扇形の要の位置に配置されている。また、回転軸29は図2に示すように車両幅方向に延びて両端部が空調ケース11に回転可能に支持される。
【0041】
ここで、略扇形のフットドア28は回転軸29の両端部近傍にて空調ケース11の左右の両側面壁部11bの内面に沿うように配置され、左右の両側面壁部11bの内面に沿って移動することにより、フット開口部27を開閉するようになっている。略扇形のフットドア28と回転軸29は樹脂にて一体成形できる。フット開口部27は空調ケース11の車両幅方向の左右の両側面壁部11bから車室内に開口して、乗員の足元部へ空調風を吹き出すものである。
【0042】
図3において、▲1▼はフェイスドア22の回転軌跡範囲であり、▲2▼はフットドア28の回転軌跡範囲であり、両ドア22、28の回転軌跡範囲▲1▼、▲2▼は車両幅方向から見て(フットドア28のドア面の垂直方向から見て)一部ラップする関係に、両ドア22、28の配置関係が設定されている。
【0043】
そこで、両ドア22、28の干渉を回避するために、図2に示すようにフェイスドア22の車両幅方向の長さL1よりも、左右両側の2つのフットドア28の間隔L2を所定量だけ大きくして、左右両側の2つのフットドア28の内側に所定間隔(例えば、5mm程度)隔ててフェイスドア22を配置している。
【0044】
これにより、両ドア22、28の回転軌跡範囲▲1▼、▲2▼が一部ラップする関係にあっても、フットドア28はフェイスドア22の車両幅方向の左右外側においてケース11の側面壁部11bの内面に沿って回転可能であり、両ドア22、28の干渉を回避できる。
【0045】
また、フット開口部27の略扇形の要の位置をフェイスドア22の回転軸23から遠ざかる下方位置に設定し、この下方の略扇形の要の位置に回転軸29を配置することにより、フットドア28の回転軸29もフェイスドア22との干渉を回避できる。
【0046】
次に、フットドア28のシール機構を図4〜図6により説明する。図4はケース11側のフット開口部27の具体的形状を例示するものであり、図5はフットドア28の具体的形状を例示するものであり、図6はフットドア28の開閉作動を例示するものである。図4に示すように、フット開口部27の略扇形の要の位置に、フットドア28の回転軸29を回転可能に支持する軸受け穴30が開けてある。
【0047】
フット開口部27はケース11の側面壁部11bの内側へ略扇形の閉ループ形状で突き出す内側突出部27aとケース11の側面壁部11bの外側へ略扇形の閉ループ形状で突き出す外側突出部27bとを有している。そして、内側突出部27aにおいて、略扇形の外周辺、内周辺および片側(図4(b)の右側)の側辺からなる略コの字状部分の外側面を第1シール面S1として構成している。
【0048】
また、内側突出部27aにおいて、他の片側の(図4(b)の左側)の側辺を上記の略コの字状部分より所定量hだけケース11内側への突出量を大きくして、この所定量hの突出部を第2シール面S2として構成している。
【0049】
これに対して、フットドア28は図5に示すように、ドア面を構成する略扇形の板部材28aを有し、この板部材28aのうち、フット開口部27の内側突出部27aに対向する面は図6(d)に示すように、内側突出部27aの先端部上を移動するようになっている。ここで、内側突出部27aの先端部とフットドア28の板部材28aとの間に1mm程度の微小隙間j(図6(d))を設定して、フットドア28の移動時の摩擦力を低減している。
【0050】
また、板部材28aには、内側突出部27a側へ突き出す外縁突出部28bを形成している。この外縁突出部28bは略扇形の外周辺、内周辺および片側(図5(b)の右側)の側辺からなる略コの字状部分の外縁部に沿って内側突出部27a側へ突き出している。この外縁突出部28bの内面の全長にわたって第1シール材31が接着等の手段にて固着されている。
【0051】
また、フットドア28の板部材28aのうち、他の片側の(図5(b)の左側)の側辺部分28cを板部材28aから所定量h1だけ外縁突出部28bと反対方向、すなわち、ケース11の内側方向へ突出させている。ここで、側辺部分28cの突出量h1と板部材28aの板厚tとの合計が上記した内側突出部27a側の第2シール面Bの突出量hに等しい。側辺部分28c(=h1+tの部分)に第2シール材32が接着等の手段にて固着されている。
【0052】
なお、本実施形態では、第1、第2シール材31、32としてパッキン状の弾性部材(例えば、発泡樹脂材)を用いて、第1シール材31をフット開口部27の内側突出部27aの第1シール面S1に外側から押圧して弾性的に圧縮変形させる。また、第2シール材32はフット開口部27の内側突出部27aの第2シール面S2に押圧して弾性的に圧縮変形するようになっている。
【0053】
また、フェイスドア22とデフロスタドア25とフットドア28は、吹出モード切替用のドア手段であって、各ドア22、25、28の回転軸23、26、29は、車両幅方向(フットドア28の板部材28aと垂直な方向)に延びるように配置されている。そして、空調ケース11の外表面にて各回転軸23、26、29は図示しないリンク機構を介して、サーボモータ等からなる吹出モード切替用のアクチュエータ機構もしくは手動操作機構に連結されて、このアクチュエータ機構もしくは手動操作機構により連動操作されるようになっている。
【0054】
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明する。本実施形態の車両用空調装置は吹出モード切替用のドア手段をなすフェイスドア22、デフロスタドア25およびフットドア28の操作位置を選択することにより、以下の吹出モードを設定できる。
【0055】
(1)フェイスモード
図7はフェイスモードであり、フェイスドア22によりフェイス開口部20、21を全開するとともに、デフロスタドア25によりデフロスタ開口部24を全閉する。また、フットドア28を左右のフット開口部27上に重合する位置に操作してフット開口部27を全閉する。
【0056】
従って、図示しない送風機ユニットからの送風空気は蒸発器12で冷却されて冷風となった後、その冷風の全量を矢印Aのようにフェイス開口部20、21から車室内の乗員の上半身に向けて吹き出す。なお、図7はエアミックスドア16をヒータコア13への通風路を全閉し、冷風バイパス通路15を全開する最大冷房状態に操作した状態を示している。そして、車室内吹出空気温度の制御のために、エアミックスドア16を図7の最大冷房位置から中間開度位置(図8参照)に操作すると、エアミックスドア16の開度位置に従って所定割合の冷風が冷風バイパス通路15を通過し、残余の冷風はヒータコア13に流入して加熱され、温風となる。この温風は温風通路18を上昇して空気混合部19に至り、ここで、冷風と合流し、混合される。冷風と温風との混合により所望温度に調整された空調風をフェイス開口部20、21から車室内の乗員の上半身に向けて吹き出すことができる。
【0057】
(2)バイレベルモード
図8はバイレベルモードであり、デフロスタドア25は図7と同様にデフロスタ開口部24の全閉位置に操作される。これに反し、フェイスドア22とフットドア28は、フェイス開口部20、21とフット開口部27をそれぞれ半開状態に開口する位置に操作される。
【0058】
なお、バイレベルモードは、通常、春秋の中間シーズンで用いられるので、エアミックスドア16が中間開度位置に操作される。そのため、蒸発器12で冷却され、バイパス通路15を通過する冷風Aと、蒸発器12で冷却された後、ヒータコア13に流入して加熱される温風Bとの風量割合がエアミックスドア16の開度により調整され、その後、冷風Aと温風Bは空気混合部19に向かって流れ、空気混合部19において混合され、その混合後の所定温度の空調風が矢印Cのようにフェイス開口部20、21から車室内の乗員の上半身に向けて吹き出す。
【0059】
また、空気混合部19の左右の側面にフット開口部27が重合するように配置してあるから、空気混合部19に向かって流れた冷風Aと温風Bはそのまま、左右の両側面のフット開口部27に分岐して流入し、ここで、冷風Aと温風Bが混合して所定温度の空調風となる。この空調風は、矢印Dのように左右のフット開口部27から車室内の乗員の足元部に向けて吹き出す。
【0060】
(3)フットモード
図9はフットモードであり、デフロスタドア25はデフロスタ開口部24を少量だけ開口する位置に操作される。また、フェイスドア22はフェイス開口部20、21の全閉位置に操作される。これに反し、フットドア28はフット開口部27の全開位置に操作される。
【0061】
なお、図9はエアミックスドア16により冷風バイパス通路15を全閉し、ヒータコア13への通風路を全開する最大暖房状態を示している。従って、送風機ユニットからの送風空気は蒸発器12を通過後、その全量がヒータコア13に流入して加熱され、温風となる。
【0062】
この温風は矢印Bのように温風通路18を上昇して空気混合部19に至り、ここから大部分の温風が左右の両側面のフット開口部27に分岐して流入し、矢印Dのように左右のフット開口部27から温風が車室内の乗員の足元部に向けて吹き出す。
【0063】
また、温風の一部は空気混合部19を通過してデフロスタ開口部24に至り、デフロスタ開口部24から温風が車両前面窓ガラスに向けて吹き出す。この温風吹出により車両窓ガラスの曇り止めを行うことができる。フットモードにおいても、エアミックスドア16により冷風と温風の混合割合を調整することにより吹出空気温度を制御することができる。
【0064】
(4)デフロスタモード
図10はデフロスタモードであり、デフロスタドア25をデフロスタ開口部24の全開位置に操作し、また、フェイスドア22とフットドア28はそれぞれフェイス開口部20、21とフット開口部27の全閉位置に操作される。なお、図10もエアミックスドア16により冷風バイパス通路15を全閉し、ヒータコア13への通風路を全開する最大暖房状態を示している。
【0065】
従って、送風機ユニットからの送風空気は蒸発器12を通過後、その全量がヒータコア13に流入して加熱され、温風となる。この温風は矢印Bのように温風通路18を上昇して空気混合部19を通過し、デフロスタ開口部24に至る。そして、デフロスタ開口部24から温風が車両前面窓ガラスに向けて吹き出す。この温風吹出により車両窓ガラスの曇り止めを行うことができる。デフロスタモードにおいても、エアミックスドア16により冷風と温風の混合割合を調整することにより吹出空気温度を制御することができる。
【0066】
なお、吹出モードとして、フットモードに比較してフット吹出風量を減らしてデフロスタ吹出風量を増加し、フット吹出風量とデフロスタ吹出風量とを同程度とするフットデフロスタモードを上記(1)〜(4)のモードの他に必要に応じて設定しても良い。
【0067】
次に、図6は本実施形態によるフットドア28のフット開口部27の開閉作動を示すもので、図6(c)はフット開口部27の全開状態を示し、この全開状態からフットドア28を回転軸29を中心として反時計方向へ回転すると、フットドア28の板部材28aがフット開口部27の内側突出部27aの先端部上を移動して、フット開口部27の開口面積を次第に減少させる。
【0068】
そして、図6(a)の位置までフットドア28が移動すると、板部材28aがフット開口部27の開口面積を全閉し、かつ、フットドア28側の第1シール材31がフット開口部27の内側突出部27aの第1シール面S1に対して外側から押圧され弾性的に圧縮される。また、同時に、フットドア28側の第2シール材32が内側突出部27aの第2シール面S2に押圧され弾性的に圧縮される。これにより、フット開口部27の全閉時におけるシール作用を良好に発揮して、フット開口部27からの空気洩れを防止する。
【0069】
なお、内側突出部27aの第2シール面S2は、フットドア28の全閉位置を決定する位置決め部の役割も同時に果たす。
【0070】
次に、本実施形態の作用効果を説明すると、フットドア28を空気混合部19の左右両側の側面壁部11bに沿って車両前後方向に回転させるから、フットドア28はフェイスドア22の回転方向(車両上下方向)に対して直交方向に回転することになる。しかも、左右の両フットドア28を連結する回転軸29は、フェイスドア22の回転軌跡範囲▲1▼の範囲外に位置させることができる。
【0071】
従って、両ドア22、28の回転軌跡範囲を車両幅方向からみたとき図3の▲1▼、▲2▼のように一部重合する関係に設定しても、両ドア22、28の干渉を回避できる。この結果、フットドア28のための専用の作動スペースがほとんど不要となり、空調ユニット部10を小型化できる。
【0072】
また、フットドア28を空気混合部19の左右両側の側面壁部11bに沿って移動させるから、フット開口部27以外の他の開口部、すなわち、フェイス開口部20、21およびデフロスタ開口部24への空気流れをフットドア28の操作位置の如何にかかわらず、フットドア28が阻害することがない。
【0073】
また、フットドア28、フェイスドア22、およびデフロスタドア25をそれぞれフット開口部27、フェイス開口部20、21、デフロスタ開口部24専用に設けてあるから、各開口部27、20、21、24の開口面積を高い自由度でもって設定でき、広範な車種における種々な空調仕様への対応が容易となる。
【0074】
また、フットドア28の略扇形の外周部の円弧形状の回転中心と、フット開口部27の略扇形の外周部の円弧形状の回転中心とをずらしている。このため、フットドア28がフット開口部27の全開状態から全閉状態に向かって移動するときに、フットドア28の第1、第2シール材31、32が図6(b)のようにフット開口部27の内側突出部27aの第1、第2シール面S1、S2から開離した状態でフットドア28が移動する。
【0075】
そして、フットドア28がフット開口部27の全閉状態近傍まで移動すると、始めてフットドア28の第1、第2シール材31、32が図6(a)のように内側突出部27aの第1、第2シール面S1、S2に押圧される。この結果、フットドア28がフット開口部27の全閉状態に至るまでの中間開度状態では第1、第2シール材31、32の摺動摩擦が発生せず、フットドア28の操作力を低減できる。
【0076】
なお、フットドア28の板部材28aとフット開口部27の内側突出部27aの先端部との間に微小隙間jを設定しているから、これによってもフットドア28の操作力を低減できる。
【0077】
なお、本第1実施形態においては、フットドア28が本発明の第1ドア手段を構成し、フット開口部27が本発明の第1開口部を構成し、フェイスドア22が本発明の第2ドア手段を構成し、フェイス開口部20、21が本発明の第2開口部を構成している。
【0078】
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、フット開口部27の全閉時に、フットドア28側の第1シール材31がフット開口部27の内側突出部27aの第1シール面S1に対して外側から押圧され、シール作用を発揮するようにしているが、第2実施形態では、第1実施形態と逆にフット開口部27の内側突出部27aの内側面を第1シール面S1として、この内側の第1シール面S1にフットドア28側の第1シール材31を押圧する構成にしている。
【0079】
図11は第2実施形態を示すものであり、フット開口部27の内側突出部27aのうち、略扇形の外周辺、内周辺および片側(図11(c)の左側)の側辺からなる略コの字状部分を図11(d)に示す所定量kだけ突出させ、この略コの字状部分の内側面を図11(c)に示す矢印の範囲にわたって第1シール面S1として構成する。
【0080】
また、内側突出部27aのうち右側の側辺部の外側面を第2シール面S2として構成している。この第2シール面S2の突出量は、第1シール面S1の突出量kより所定量だけ低くして、フットドア28側の下記外縁突出部28bが第2シール面S2の部分を通過して、内側突出部27aの内周側へ進入できるようにしてある。
【0081】
一方、フットドア28側においては、板部材28aの外縁突出部28bを略扇形の外周辺、内周辺および片側(図11(c)の左側)の側辺からなる略コの字状に形成している。そして、この外縁突出部28bの外面の全長にわたって第1シール材31が接着等の手段にて固着されている。
【0082】
また、フットドア28の板部材28aのうち、他の片側の(図11(c)の右側)の側辺部分28cを、外縁突出部28bよりも更に内側突出部27a側へ突出させている。このため、側辺部分28cの先端側は内側突出部27aの第2シール面S2に当接可能となる。そこで、この側辺部分28cの先端側に第2シール材32を接着等の手段にて固着している。
【0083】
以上の構成により第2実施形態によると、フット開口部27の全閉時には、フット開口部27の内側突出部27a内側の第1シール面S1に、フットドア28の略コの字状の外縁突出部28bの外面に固着した第1シール材31が押圧されるととともに、フット開口部27の内側突出部27aの外側の第2シール面S2にフットドア28の側辺部分28cの第2シール材32が押圧され、フット開口部27の全閉時におけるシール作用を発揮できる。他の点は第1実施形態と同じであり、第1実施形態と同様の作用効果を発揮できる。
【0084】
(他の実施形態)
なお、上記第1、第2実施形態では、第1、第2シール材31、32として、断面矩形状の樹脂発泡材等の弾性材からなるパッキン状のものを用いているが、第1、第2シール材31、32として、ゴム系の弾性材からなり、リップ状のシール形状を持つシール材を使用してもよい。
【0085】
また、第1、第2実施形態では、フット開口部27およびフットドア28の形状を略扇形に形成しているが、外周側に直線形状を持つ逆台形状等の形状にフット開口部27およびフットドア28を形成してもよい。
【0086】
また、第1、第2実施形態では、フットドア28を回転作動させる例について説明したが、フットドア28を直線状に往復動(スライド)させる構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す空調ユニット部の縦断面図である。
【図2】図1の空調ユニット部を車室内側からみた正面図である。
【図3】第1実施形態によるドアとフットドアの回転軌跡範囲を示す空調ユニット部の縦断面図である。
【図4】第1実施形態によるフット開口部の形状説明図である。
【図5】第1実施形態によるフットドアの形状説明図である。
【図6】(a)〜(c)は第1実施形態によるフットドアの作動説明図、(d)は(a)のA−A断面図である。
【図7】第1実施形態によるフェイスモードを示す空調ユニット部の縦断面図である。
【図8】第1実施形態によるバイレベルモードを示す空調ユニット部の縦断面図である。
【図9】第1実施形態によるフットモードを示す空調ユニット部の縦断面図である。
【図10】第1実施形態によるデフロスタモードを示す空調ユニット部の縦断面図である。
【図11】(a)〜(c)は第2実施形態によるフットドアの作動説明図、(d)は(a)のB−B断面図である。
【符号の説明】
11…空調ケース、11a…上面壁部、11b…側面壁部、12…蒸発器、
13…ヒータコア、15…冷風バイパス通路、16…エアミックスドア、
20、21…フェイス開口部、22…フェイスドア、
24…デフロスタ開口部、25…デフロスタドア、27…フット開口部、
27a…内側突出部、S1、S2…シール面、28…フットドア、
28a…板部材、29…回転軸、31、32…シール材。
Claims (6)
- 車室内へ向かって流れる空気の通路を形成するケース(11)と、
前記ケース(11)の第1壁面(11b)に設けられた第1開口部(27)と、
前記第1壁面(11b)に沿ったドア面を有する板部材(28a)からなる第1ドア手段(28)とを備え、
前記第1開口部(27)の周縁に前記第1壁面(11b)から前記ケース(11)の内側に突出する閉ループ状の突出部(27a)が形成され、
前記突出部(27a)の側面部にシール面(S1、S2)が形成され、
一方、前記第1ドア手段(28)には、前記突出部(27a)の前記シール面(S1、S2)に対応する位置にシール材(31、32)が備えられ、
前記第1ドア手段(28)が前記第1壁面(11b)に沿って前記突出部(27a)の先端部上を移動することにより前記第1開口部(27)を開閉するとともに、
前記第1ドア手段(28)が前記第1開口部(27)を全閉するときに、前記第1ドア手段(28)の前記シール材(31、32)が前記突出部(27a)の前記側面部に向かって移動して前記シール面(S1、S2)に押圧されるようにしたことを特徴とする車両用空調装置。 - 前記第1ドア手段(28)が前記第1開口部(27)の全開状態から全閉状態に向かって移動するときに、前記第1ドア手段(28)のシール材(31、32)が前記突出部(27a)のシール面(S1、S2)から開離した状態で前記第1ドア手段(28)が移動し、
前記第1ドア手段(28)が前記第1開口部(27)の全閉状態近傍まで移動すると、前記第1ドア手段(28)のシール材(31、32)が前記突出部(27a)のシール面(S1、S2)に押圧されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。 - 前記ケース(11)において、前記第1壁面(11b)と垂直な方向に延びる第2壁面(11a)に設けられた第2開口部(20、21)と、
前記第2開口部(20、21)を開閉する第2ドア手段(22)とを備え、
前記第1ドア手段(28)のドア面垂直方向から見たときに、前記第1ドア手段(28)の作動軌跡と前記第2ドア手段(22)の作動軌跡がラップするとともに、前記第1ドア手段(28)の内側に所定隙間を隔てて前記第2ドア手段(22)を配置することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。 - 前記第1ドア手段(28)および前記第2ドア手段(22)はそれぞれ回転軸(29、23)を中心に回転可能になっており、
前記第1ドア手段(28)の回転軸(29)および前記第2ドア手段(22)の回転軸(23)が前記第1ドア手段(28)のドア面垂直方向と平行に延びることを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。 - 前記第1開口部(27)および前記第1ドア手段(28)は略扇形の形状であり、
前記略扇形の形状の要の位置を前記略扇形の形状の外周部に比較して前記第2ドア手段(22)の回転軸(23)から遠ざかるように設定し、
前記第1ドア手段(28)の回転軸(29)を前記略扇形の形状の要の位置近傍に配置したことを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。 - 前記ケース(11)は車両計器盤内側に配置され、前記第1壁面は前記ケース(11)の車両幅方向の左右両側の側面壁部(11b)であり、また、前記第2壁面は前記ケース(11)の車両上下方向の上面壁部(11a)であり、
前記第1開口部は、前記ケース(11)の左右両側から乗員足元に向かって空気を吹き出すフット開口部(27)であり、また、前記第2開口部は、乗員の上半身に向かって空気を吹き出すフェイス開口部(20、21)であり、
前記第1ドア手段は前記ケース(11)の左右両側に配置されたフットドア(28)であり、また、前記第2ドア手段は前記フェイス開口部(20、21)を開閉するフェイスドア(22)であり、
前記左右両側のフットドア(28)を前記回転軸(29)により一体に連結することを特徴とする請求項4または5に記載の車両用空調装置。
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