JP4655138B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車室内を空調する車両用空調装置に関する。
従来、車両用空調装置では、デフロスタ開口部、フェイス開口部、およびフット開口部を有するケーシングと、回転自在に支持され、かつデフロスタ開口部、フェイス開口部、およびフット開口部のうちいずれかの開口部を回転に伴って開口するロータリドアとを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。なお、以下、デフロスタ開口部、フェイス開口部、およびフット開口部を総称して3つの開口部という。
ロータリドアは、回転軸の径方向外周側に設けられている第1の外周壁と、第1の外周壁に対して円周方向一方側に設けられている第2の外周壁とを備える。ロータリドアのうち第1、第2の外周壁の間には、3つの開口部のうちいずれかの開口部に空調風を吹き出すドア開口部が設けられている。
そして、第1の外周壁に対して径方向外周側には、第1のシール部材が配置されており、第2の外周壁に対して径方向外周側には、第2のシール部材が配置されている。
このように構成されているロータリドアがフェイスモードを実施する場合には、第1の外周壁がデフロスタ開口部を閉じ、かつ第2の外周壁がフット開口部を閉じた状態で、第1のシール部材がデフロスタ開口部を密閉した状態にし、第2のシール部材がフット開口部を密閉した状態にする。
バイレベルモードでは、第1の外周壁がデフロスタ開口部を閉じた状態で、第1のシール部材がデフロスタ開口部を密閉した状態にする。
フットモードでは、第1の外周壁がフェイス開口部を閉じた状態で、第1のシール部材がフェイス開口部を密閉した状態にする。
デフロスタモードでは、第1の外周壁がフェイス開口部およびフット開口部をそれぞれ閉じた状態で、第1のシール部材がフェイス開口部およびフット開口部をそれぞれを密閉した状態にする。
以上により、3つの開口部のうち第1、第2の外周壁により閉じた開口部は、第1、第2のシール部材により密閉された状態になる。このため、3つの開口部のうち第1、第2の外周壁により閉じた開口部に空調風が流れることを防止することができる。
特開平8−25945号公報
上述の車両用空調装置では、第1、第2のシール部材を用いているので、3つの開口部のうち第1、第2の外周壁により閉じた開口部に空調風が流れることを防止することができるものの、第1、第2のシール部材といった多くのシール部材が必要になる。
本発明は、上記点に鑑み、車両用空調装置において、シール部材の使用量を減らすことを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明では、ロータリドアの回転に伴って、デフロスタ開口部、フェイス開口部、およびフット開口部のうち少なくとも1つの開口部を第1、第2の外周壁のうちいずれか一方の外周壁により閉じ、かつデフロスタ開口部、フェイス開口部、およびフット開口部のうち少なくとも1つの開口部以外の他の開口部にドア開口部が連通した状態で、この連通された他の開口部から車室内に吹き出される空調風により車室内を空調する車両用空調装置であって、
第1、第2の外周壁のうち一方の外周壁(251)側にのみ、シール部材(260)が設けられており、
ロータリドアは、ドア開口部がフェイス開口部に連通し、かつ第1、第2の外周壁のうち一方の外周壁(251)がデフロスタ開口部を閉じて、さらに一方の外周壁以外の他方の外周壁(252)がフット開口部を閉じた状態で、シール部材(260)がデフロスタ開口部を密閉した状態にし、フット開口部が非密閉の状態になっていることを特徴とする。
このように、第1、第2の外周壁のうち一方の外周側にのみシール部材を配置することにより、第1、第2の外周壁のそれぞれの径方向外周側にシール部材を配置した場合に比べて、シール部材を減らすことができる。
ここで、フェイス開口部は、車室内の乗員の上半身に向けて空調風を吹き出す開口部であり、フット開口部は、乗員の下半身に向けて空調風を吹き出す開口部であり、デフロスタ開口部は、車室内の窓ガラスの内表面に向けて空調風を吹き出す開口部である。
請求項2に係る発明では、ロータリドアの回転に伴って、デフロスタ開口部、フェイス開口部、およびフット開口部のうち少なくとも1つの開口部を第1、第2の外周壁のうちいずれか一方の外周壁により閉じ、かつデフロスタ開口部、フェイス開口部、およびフット開口部のうち少なくとも1つの開口部以外の他の開口部にドア開口部が連通した状態で、この連通された他の開口部から車室内に吹き出される空調風により車室内を空調する車両用空調装置であって、
ロータリドアは、ドア開口部がフェイス開口部に連通し、かつ第1、第2の外周壁のうち一方の外周壁(251)がデフロスタ開口部を閉じて、さらに一方の外周壁以外の他方の外周壁(252)がフット開口部を閉じた状態で、フット開口部を通して洩れる空気量より、デフロスタ開口部を通して洩れる空気量を少なくするシール部材(260a、260b、260c)を備えることを特徴とする。
これにより、ドア開口部がフェイス開口部に連通し、かつ第1、第2の外周壁のうち一方の外周壁がデフロスタ開口部を閉じて、さらに一方の外周壁以外の他方の外周壁がフット開口部を閉じた状態で、シール部材がフット開口部とデフロスタ開口部とをそれぞれ密閉する場合に比べて、シール部材を減らすことができる。
請求項3に係る発明では、ロータリドアは、第1、第2の外周壁に対して回転軸の軸線方向一方側に設けられた第1のドア側壁(250a)を有し、
ケーシングは、第1のドア側壁に対して軸線方向一方側に設けられ、かつ第1のドア側壁に対して隙間を介して対向する第1のケース側壁(225a)を有し、
第1のドア側壁および第1のケース側壁のうち一方には、少なくとも1個の溝部(Ka)が設けられ、他方の側壁には、溝部内に突出する突起部(228a)が設けられており、
溝部と突起部とは、隙間を流れる空調風の流れを絞るラビリンス構造を構成していることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、ロータリドアは、第1、第2の外周壁に対して第1のドア側壁の反対側に設けられた第2のドア側壁(250b)を有し、
ケーシングは、第2のドア側壁に対して第1のドア側壁の反対側に設けられ、かつ第2のドア側壁に対して隙間を介して対向する第2のケース側壁(225b)を有し、
第2のドア側壁および第2のケース側壁のうち一方には、少なくとも1個の溝部(Kb)が設けられ、他方の側壁には、溝部内に突出する突起部(228b)が設けられており、
溝部と突起部とは、隙間を流れる空調風の流れを絞るラビリンス構造を構成していることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、シール部材は、一方の外周壁を径方向外周側から覆うように形成されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、一方の外周壁には、開口部(251a)が設けられており、
シール部材(260)は、一方の外周壁の開口部を覆うように配置されており、
ドア開口部がフェイス開口部に連通し、かつ一方の外周壁(251)がデフロスタ開口部を閉じた状態で、シール部材が空調風の風圧を開口部を通して受けて径方向外側に膨らんでデフロスタ開口部を密閉した状態にすることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、シール部材は、一方の外周壁に支持され、かつ弾性変形可能に形成されたものであり、
ケーシングは、ロータリドアに対して径方向外周側に設けられ、かつデフロスタ開口部、フェイス開口部、およびフット開口部を有するケーシング周壁部(210)を備え、
ケーシング周壁部は、
デフロスタ開口部に対して円周方向一方側に配置されて、回転軸の軸線方向に亘って径方向内側に突出し、その先端部が回転軸の軸線方向に亘って線状に形成されている第1の突起部(211a)と、
デフロスタ開口部に対して円周方向他方側に配置されて、回転軸の軸線方向に亘って径方向内側に突出し、その先端部が回転軸の軸線方向に亘って線状に形成されている第2の突起部(212a)とを備え、
ドア開口部がフェイス開口部に連通し、かつ一方の外周壁(251)がデフロスタ開口部を閉じた状態で、第1、第2の突起部がシール部材を押してシール部材を軸線方向に亘って弾性変形により圧縮した状態にし、
圧縮した状態のシール部材が第1、第2の突起部と一方の外周壁との間を密着した状態にすることにより、デフロスタ開口部を密閉した状態にすることを特徴とする。
請求項8に係る発明では、ケーシング周壁部の内周壁には、シール部材のうち回転軸の軸線方向一方側端部を円周方向に亘って押さえる第1の押さえ部(229a)が設けられており、
第1の押さえ部は、シール部材のうち軸線方向一方側端部を円周方向に亘って押さえることにより、シール部材のうち軸線方向一方側端部を弾性変形により圧縮させて一方の外周壁(251)との間を円周方向に亘って密閉することを特徴とする。
請求項9に係る発明では、第1の押さえ部(229a)の断面形状は、一方の外周壁に対して傾斜して軸線方向一方側に向かうほど一方の外周壁に近づくように形成されていることを特徴とする。
請求項10に係る発明では、ケーシング周壁部の内周壁には、シール部材のうち回転軸の軸線方向他方側端部を円周方向に亘って押さえる第2の押さえ部(229b)が設けられており、
第2の押さえ部は、シール部材のうち軸線方向他方側端部を円周方向に亘って押さえることにより、シール部材のうち軸線方向他方側端部を弾性変形により圧縮させて一方の外周壁(251)との間を円周方向に亘って密閉することを特徴とする。
請求項11に係る発明では、第2の押さえ部(229b)の断面形状は、一方の外周壁に対して傾斜して軸線方向他方側に向かうほど一方の外周壁に近づくように形成されていることを特徴とする。
請求項12に係る発明では、シール部材は、一方の外周壁に対して径方向外周側で、かつ円周方向一方側に配置されている第1のシール部材(260a)と、一方の外周壁に対して径方向外周側で、かつ円周方向他方側に配置されている第2のシール部材(260c)と、を備え、
第1、第2のシール部材は、回転軸の軸線方向に延出するように形成されており、
一方の外周壁がデフロスタ開口部を閉じた状態で、第1のシール部材がケーシングのうちデフロスタ開口部に対する円周方向一方側と一方の外周壁との間を密着させ、かつ第2のシール部材がケーシングのうちデフロスタ開口部に対して円周方向他方側と一方の外周壁との間を密着させることにより、デフロスタ開口部を密閉した状態にすることを特徴とする。
これにより、一方のシール部材がケーシング周壁部の内周壁側にスムーズに移動することができるので、ケーシング周壁部の内周壁側に対するシール部材の摩擦力を低下させることができる。よって、ロータリドアを回転させる際に必要な駆動力を小さくすることができる。
請求項13に係る発明では、ケーシングは、ロータリドアに対して径方向外周側に設けられ、かつデフロスタ開口部、フェイス開口部、およびフット開口部を有するケーシング周壁部(210)を備え、
一方の外周壁がフェイス開口部を閉じ、かつドア開口部がフット開口部に連通した状態で、ケーシング周壁部と一方の外周壁との間の隙間から空調風がフェイス開口部側に洩れるようになっていることを特徴とする。
請求項14に係る発明では、第1、第2のシール部材は、それぞれ、一方の外周壁とケーシング周壁部との間で弾性変形により圧縮された状態で一方の外周壁とケーシング周壁部との間を密着させるものであり、
第1、第2のシール部材のうち少なくとも一方のシール部材は、その径方向外周側と回転軸との間の長さ(r1)が円周方向のうちいずれか一方側に進むほど短くなるように形成され、一方の外周壁の回転に伴って一方のシール部材がケーシング周壁部の内周壁側に移動することを案内するようになっていることを特徴とする。
請求項15に係る発明では、一方の外周壁のうち一方のシール部材が配置される面(251c)は、回転軸との間の長さ(r2)が円周方向のうちいずれか一方側に進むほど短くなるように形成されることにより、一方のシール部材の径方向外周側と回転軸との間の長さ(r1)が円周方向のうちいずれか一方側に進むほど短くなるようになっていることを特徴とする。
請求項16に係る発明では、ケーシング周壁部のうちデフロスタ開口部、フェイス開口部、およびフット開口部のうちいずれか1つの開口部を形成する開口形成部(211d)は、1つの開口部に近づくほど回転軸との間の長さ(r3)が長くなるように形成されることにより、ロータリドアの回転に伴って第1、第2のシール部材のうちいずれか一方のシール部材が1つの開口部側からケーシング周壁部の内周壁(210c)側に移動することを案内することを特徴とする。
請求項17に係る発明では、ケーシングは、ロータリドアに対して径方向外周側に設けられ、かつデフロスタ開口部、フェイス開口部、およびフット開口部を有するケーシング周壁部(251)を備え、
ケーシング周壁部は、デフロスタ開口部に対して円周方向一方側に設けられて径方向内周側に突出する第1のケーシング突出部(351)と、デフロスタ開口部に対して円周方向他方側に設けられて径方向内周側に突出する第2のケーシング突出部(350)とを備え、
第1のシール部材(260b)が一方の外周壁に対して円周方向一方側に配置されており、
第2のシール部材(260c)が一方の外周壁に対して円周方向他方側に配置されており、
一方の外周壁(251)がデフロスタ開口部を閉じた状態で、第1のシール部材(260b)が一方の外周壁と第1のケーシング突出部とを密着させ、かつ第2のシール部材(260c)が一方の外周壁と第2のケーシング突出部とを密着させることによりデフロスタ開口部を密閉した状態にすることを特徴とする。
請求項18に係る発明では、ドア開口部がフット開口部に連通し、かつ一方の外周壁がフェイス開口部を閉じた状態で、空調風が一方の外周壁とケーシング外周壁との間の隙間を通してフェイス開口部側に洩れるようになっていることを特徴とする。
請求項19に係る発明では、フェイス開口部(21c)と、フット開口部(21d)と、デフロスタ開口部(21b)と、フェイス開口部に向けて空調風を流す第1の通風路(32a)と、第1の通風路から吹き出される空調風をフェイス開口部をバイパスしてフット開口部とデフロスタ開口部とに向けて流す第2の通風路(32b)とを有するケーシング(21)と、
板状に形成され、かつ回転軸(400a)の回転に伴って、フェイス開口部と第2の通風路の空気入口(33)とのうちいずれか一方を開放するフェイスドア(400)と、
板状に形成され、かつ回転軸(410a)の回転に伴って、フット開口部とデフロスタ開口部とのうちいずれか一方を開放するデフロスタドア(410)とを備え、
デフロスタ開口部、フェイス開口部、およびフット開口部のうちいずれかの開口部から吹き出される空調風により車室内を空調する車両用空調装置であって、
デフロスタドアがデフロスタ開口部を閉じてフット開口部側を開放し、かつフェイスドアがフェイス開口部を開放して第2の通風路の空気入口(33)を閉じた状態で、デフロスタ開口部を密閉した状態にし、かつフット開口部を非密閉の状態にするように設けられたシール部材(410c)を備えることを特徴とする。
これにより、デフロスタドアがデフロスタ開口部を閉じてフット開口部側を開放し、かつフェイスドアがフェイス開口部を開放して第2の通風路の空気入口(33)を閉じた状態で、デフロスタ開口部とフット開口部とをそれぞれ密閉した状態にするシール部材を設けた場合に比べて、シール部材を減らすことができる。
請求項20に係る発明では、フェイス開口部(21c)と、フット開口部(21d)と、デフロスタ開口部(21b)と、フット開口部に向けて空調風を流す第1の通風路(32a)と、第1の通風路から吹き出される空調風をフット開口部をバイパスしてフェイス開口部とデフロスタ開口部とに向けて流す第2の通風路(32b)とを有するケーシング(21)と、
板状に形成され、かつ回転軸(440a)の回転に伴って、フット開口部と第2の通風路の空気入口(33)とのうちいずれか一方を開放するフットドア(440)と、
板状に形成され、かつ回転軸(410a)の回転に伴って、フェイス開口部とデフロスタ開口部とのうちいずれか一方を開放するデフロスタドア(410)とを備え、
デフロスタ開口部、フェイス開口部、およびフット開口部のうちいずれかの開口部から吹き出される空調風により車室内を空調する車両用空調装置であって、
デフロスタドアがデフロスタ開口部を閉じてフェイス開口部側を開放し、かつフットドアがフット開口部を閉じて第2の通風路の空気入口を開放した状態で、デフロスタ開口部を密閉した状態にし、かつフット開口部を非密閉の状態にするように設けられたシール部材(410c)を備えることを特徴とする。
したがって、請求項19に係る発明と同様に、シール部材を減らすことができる。
請求項21に係る発明では、フェイス開口部(21c)と、フット開口部(21d)と、デフロスタ開口部(21b)と、デフロスタ開口部に向けて空調風を流す第1の通風路(32a)と、第1の通風路から吹き出される空調風をデフロスタ開口部をバイパスしてフェイス開口部とフット開口部とに向けて流す第2の通風路(32b)とを有するケーシング(21)と、
板状に形成され、かつ回転軸(410a)の回転に伴って、デフロスタ開口部と第2の通風路の空気入口(33)とのうちいずれか一方を開放するデフロスタドア(410)と、
板状に形成され、かつ回転軸(400a)の回転に伴って、フェイス開口部とフット開口部とのうちいずれか一方を開放するフェイスドア(400)とを備え、
デフロスタ開口部、フェイス開口部、およびフット開口部のうちいずれかの開口部から吹き出される空調風により車室内を空調する車両用空調装置であって、
デフロスタドアがデフロスタ開口部を閉じて第2の通風路の空気入口を開放し、フェイスドアがフェイス開口部側を開放しフット開口部を閉じた状態で、デフロスタ開口部を密閉した状態にし、かつフット開口部を非密閉の状態にするように設けられたシール部材(410c)を備えることを特徴とする。
したがって、請求項19に係る発明と同様に、シール部材を減らすことができる。
請求項22に係る発明では、フェイス開口部(21c)、フット開口部(21d)、およびデフロスタ開口部(21b)を有し、フェイス開口部とフット開口部とデフロスタ開口部とに向けて空調風を流すケーシング(21)と、
板状に形成され、かつ回転軸(400a)の回転に伴ってフェイス開口部を開閉するフェイスドア(400)と、
板状に形成され、かつ回転軸(440a)の回転に伴ってフット開口部を開閉するフットドア(440)と、
板状に形成され、かつ回転軸(410a)の回転に伴ってデフロスタ開口部を開閉するデフロスタドア(410)と、
デフロスタドアがデフロスタ開口部を閉じた状態でデフロスタ開口部を密閉した状態にするシール部材(410c)と、を備え、
デフロスタ開口部、フェイス開口部、およびフット開口部のうちいずれかの開口部から吹き出される空調風により車室内を空調する車両用空調装置であって、
フェイスドアがフェイス開口部を開放し、かつデフロスタドアがデフロスタ開口部を閉じ、さらにフットドアがフット開口部を閉じた状態で、デフロスタ開口部を密閉した状態にし、かつフット開口部を非密閉の状態にするように設けられたシール部材(410c)を備えることを特徴とする。
したがって、請求項19に係る発明と同様に、シール部材を減らすことができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1に本発明に係る車両用空調装置の第1実施形態を示す。図1は車両用空調装置の概略構成を示す図である。図1において上下左右の各矢印は、車両用空調装置が車両に搭載された状態での向きを示す。
車両用空調装置は、送風ユニット10および空調ユニット20を備える。送風ユニット10は、遠心送風機11およびスクロールケーシング12を備える。遠心送風機11は、その回転軸11aの軸線方向から吸い込んだ空気を径外方向外周側に吹き出す。スクロールケーシング12は、遠心送風機11から吹き出される空気流を吹き出す吹出口11bを有する。
空調ユニット20は、送風ユニット10に対して車両前側に配置されている。空調ユニット20は、ケーシング21、冷房用熱交換器22、暖房用熱交換器23、エアミックスドア24、および吹出モードドア25を備える。
ケーシング21のうち下側には、空気導入口21aが設けられている。空気導入口21aには、スクロールケーシング12の吹出口11bから矢印Aの如く吹き出される空気が導入される。
冷房用熱交換器22は、ケーシング21のうち空気導入口21aの上側に配置されている。冷房用熱交換器22は、圧縮機、コンデンサ、膨張弁とともに、冷媒を循環させる周知の冷凍サイクル装置を構成し、冷媒を蒸発させることにより、空気導入口21a内に導入された空気を冷却する。
暖房用熱交換器23は、ケーシング21のうち冷房用熱交換器22の上側に配置され、冷房用熱交換器22から吹き出される冷風をエンジン冷却水(温水)により加熱する。
ケーシング21のうち暖房用熱交換器23に対して車両後側には、バイパス通路26が設けられている。バイパス通路26は、冷房用熱交換器22からの冷風を暖房用熱交換器23をバイパスして流す通路である。
エアミックスドア24は、バイパス通路26の空気上流側に配置されている。エアミックスドア24は、ケーシング21により回転自在に支持されている。
エアミックスドア24は、バイパス通路26を流れる空気量と暖房用熱交換器23に流れる空気量との比率を調整することにより、車室内に吹き出す空気温度を調整する。
ケーシング21のうちバイパス通路26の上側には、空気混合室27が設けられている。空気混合室27は、バイパス通路26を通過した冷風(矢印E参照)と、暖房用熱交換器23を通過した温風(矢印D参照)とを混合する。
吹出モードドア25は、ケーシング21のうち空気混合室27の上側に配置されている。吹出モードドア25は、回転軸25aにより、ケーシング21に対して回転自在に支持されている。吹出モードドア25は、電動モータ(図示省略)により駆動される。
ケーシング21のうち吹出モードドア25に対して径方向外周側には、ケーシング周壁部210が設けられている。ケーシング周壁部210は、回転軸25aを中心とする断面円弧状に形成されている。
ケーシング周壁部210には、デフロスタ開口部21b、フェイス開口部21c、およびフット開口部21dが設けられている。開口部21b、21c、21dは、円周方向に並べられている。
本実施形態では、フェイス開口部21cは、デフロスタ開口部21bに対して円周方向他方側に配置されている。フット開口部21dは、デフロスタ開口部21bに対して円周方向一方側に配置されている。
フェイス開口部21cは、車室内の乗員の上半身に向けて空調風を吹き出す開口部であり、フット開口21d部は、乗員の下半身に向けて空調風を吹き出す開口部であり、デフロスタ開口部21bは、車室内の窓ガラスの内表面に向けて空調風を吹き出す開口部である。
吹出モードドア25は、回転に伴って、開口部21b、21c、21dのうちいずれかの開口部に対して空気混合室27からの混合風を流す。本実施形態の吹出モードドア25として、略半筒状に形成されているロータリドアが用いられている。
次に、本実施形態の吹出モードドア25の具体的な構造について説明する。
図2(a)は吹出モードドア25を示す斜視図であり、図2(b)は吹出モードドア25を回転軸25aの軸線方向から視た断面図である。
吹出モードドア25は、図2(a)に示すように、半円状側壁250a、250b、外周壁251、252、およびドア開口部250cを備えている。
半円状側壁250a、250bは、間隔を開けて配置されている。半円状側壁250a、250bの間には、空気導入口252c(図2(b)参照)が設けられている。空気導入口252cは、空気混合室27からの混合風を導入する。
半円状側壁250a、250bのそれぞれには、上述の回転軸25aが配置されており、回転軸25aは、半円状側壁250a、250bから外側に突出するように形成されている。なお、図2(a)では、半円状側壁250bに配置されている回転軸25aは、省略されている。
外周壁251は、回転軸25aを中心とする円周方向に延びるように形成されている。すなわち、外周壁251は、回転軸25aを中心とする断面円弧状に形成されている第1の外周部を構成している。外周壁251には、複数の開口部251aが設けられている。
各開口部251aは、後述するように空気導入口252cからの導入した空気流に基づく風圧をシール部材260に加える。
シール部材260は、外周壁251に対して径方向外周側で、かつ円周方向に亘って外周壁251を覆うように配置されている。シール部材260は、ウレタン等の弾性力を有するフィルム状の部材であって、後述するように風圧を受けた状態でデフロスタ開口部21bなどを密閉した状態にする。
半円状側壁250aのうち外周壁251に対して円周方向一方側には、切り欠き部270が設けられている。半円状側壁250bのうち外周壁251に対して円周方向一方側には、切り欠き部271が設けられている。
外周壁251に対して切り欠き部270、271側には、板部273aが設けられている。板部273aは、切り欠き部270、271の間で回転軸25aの軸線方向に延びるように形成されている。
板部273aには、各フック274aが設けられている。各フック274aは、それぞれ、回転軸25aの軸線方向に並べられている。各フック274aは、シール部材260の各孔部261aに係合する(図2(b)参照)。各孔部261aは、シール部材260のうち円周方向一方側に設けられている。
外周壁251に対して円周方向他方側には、板部273bが設けられており、板部273bは、半円状側壁250a、250bの間で軸線方向に延びるように形成されている。板部273bには、各フック274bが設けられている。
各フック274bは、それぞれ、軸線方向に並べられている。図2(b)は1つのフック274bだけを示している。各フック274bは、シール部材260うち円周方向他方側に設けられた各孔部261bにそれぞれ係合する。
外周壁252は、回転軸25aを中心とする円周方向に延びるように形成されている。すなわち、外周壁252は、回転軸25aを中心とする断面円弧状に形成されている第2の外周部を構成している。外周壁252は、外周壁251に対して円周方向一方側に配置されている。外周壁252の径方向外周側には、シール部材が設けられていない。
ドア開口部250cは、外周壁251と外周壁252との間に配置されている。
次に、本実施形態の吹出モードドア25の具体的な作動について説明する。
図3〜図7はそれぞれ吹出モードドア25の作動状態を示している。
まず、図3に示すフェイスモードでは、外周壁251がデフロスタ開口部21bを閉じ、かつ外周壁252がフット開口部21dを閉じている状態になる。
このとき、吹出モードドア25内には、空気導入口252cを通して空気流が導入される。このため、シール部材260には、空気導入口252cからの空気流に基づく風圧が各開口部251aを通して与えられる。
したがって、シール部材260は、径方向外周側に膨らむことになる。これにより、ケーシング周壁部210のうちデフロスタ開口部21bの周囲と外周壁251との間が密着する。このため、デフロスタ開口部21bが密閉した状態になる。
フェイスモードでは、ドア開口部250cがフェイス開口部21cに連通する。このため、空気導入口252cから導入された空気がドア開口部250cを通してフェイス開口部21cに流入することになる。
加えて、空気導入口252cから導入された空気が矢印maの如くケーシング外周部210と外周壁252との間の隙間を通してフット開口部21dに洩れることになる。
以上により、フェイスモードでは、デフロスタ開口部21bが密閉し、かつフット開口部21dが非密閉の状態になる。
次に、吹出モードドア25が時計方向に回転すると、図4に示すバイレベルモードになる。このバイレベルモードでは、外周壁251がデフロスタ開口部21bを閉じた状態で、ドア開口部250cがフェイス開口部21cとフット開口部21dとにそれぞれ連通した状態になる。
このとき、シール部材260が上述のフェイスモードと同様にデフロスタ開口部21bを密閉した状態で、空気導入口252cから導入された空気がドア開口部250cを通してフェイス開口部21cとフット開口部21dとに流入することになる。
次に、吹出モードドア25が時計方向に回転すると、図5に示すフットモードになる。このフットモードでは、デフロスタ開口部21bが若干開口し、かつ外周壁251がフェイス開口部21cを閉じ、さらにドア開口部250cがフット開口部21dに連通した状態になる。
この場合、空気導入口252cから導入された空気がドア開口部250cを通してフット開口部21dに流れる。加えて、空気導入口252cから導入された空気が矢印mbの如くデフロスタ開口部21b側に流れる。
また、シール部材260には、空気導入口252cからの空気流に基づく風圧が各開口部251aを通して与えられる。したがって、シール部材260は、径方向外周側に膨らむことになる。
これにより、ケーシング周壁部210のうちフェイス開口部21cの周囲と外周壁251との間が密着する。このため、フェイス開口部21cが密閉した状態になる。
次に、吹出モードドア25が時計方向に回転すると、図6に示すようにフット−デフモードになる。フット−デフモードでは、フットモードと実質的同様に、シール部材260がフェイス開口部21cを密閉した状態で、空気導入口252cから導入された空気がドア開口部250cを通してフット開口部21dとデフロスタ開口部21bとのそれぞれに流れる。
次に、吹出モードドア25が時計方向に回転すると、図7に示すようにデフロスタモードになる。このデフロスタモードでは、外周壁251がフェイス開口部21cとフット開口部21dとをそれぞれ閉じ、かつデフロスタ開口部21bを開放した状態になる。この場合、空気導入口252cから導入された空気がデフロスタ開口部21b側に流れる。
シール部材260が各開口部251aを通して受ける風圧に基づいて径方向外周側に膨らむことになる。したがって、シール部材260は、ケーシング周壁部210のうち開口部21cの周囲と外周壁251との間を密着させるとともに、ケーシング周壁部210のうち開口部21dの周囲と外周壁251との間を密着させる。このため、フェイス開口部21cとフット開口部21dとがそれぞれ密閉した状態になる。
以上説明した本実施形態によれば、外周壁251、252のうち外周壁251の径方向外周側にだけシール部材260を設けているので、シール部材260が外周壁251、252それぞれの径方向外周側に設ける場合に比べて、シール部材の使用量を減らすことができる。
また、シール部材260が吹出モードドア25の回転に伴ってケーシング外周部210に対して摺動する。このため、吹出モードドア25を駆動する際には、ケーシング外周部210とシール部材260との間には摩擦力が生じる。
これに対し、本実施形態では、上述の如く、シール部材260の使用量を減らしたので、ケーシング外周部210に対してシール部材260が摺動する摺動面積を小さくした。
このため、ケーシング外周部210とシール部材260との間には摩擦力を小さくすることができるので、吹出モードドア25を駆動するために必要な駆動力を小さくすることができる。
さらに、シール部材260がケーシング外周部210に対して摺動する際には、摺動音を発生するものの、上述の如く、シール部材260の使用量を減らして、ケーシング外周部210とシール部材260との間の摺動面積を小さくしたので、摺動音を小さくできる。
本実施形態では、フェイスモードで、図3中矢印maの如く、空気導入口252cから導入された空気がフット開口部21dに洩れる。このため、例えば、夏期に乗員の足元に冷風が少し吹き出され、足元が冷える傾向にあるものの、乗員の運転には全く問題がない。
上述の第1実施形態では、フェイス開口部21cをデフロスタ開口部21bに対して円周方向他方側に配置し、フット開口部21dをデフロスタ開口部21bに対して円周方向一方側に配置した例を示したが、これに代えて、フェイス開口部21cをデフロスタ開口部21bに対して円周方向一方側に配置して、フット開口部21dをデフロスタ開口部21bに対して円周方向他方側に配置してもよい。
上述の第1実施形態では、開口部21b、21c、21から空調風が洩れることを防ぐためにシール部材260を配置した例を示したが、これに加えて、吹出モードドア25の半円状側壁250a(225b)とケーシング21との間から空調風が洩れることを一層抑制するためにラビリンスシール構造を構成してもよい。
この場合の構成を図8〜図10に示す。
図8(a)は吹出モードドア25を示す斜視図であり、図8(b)は吹出モードドア25を回転軸25aの軸線方向から視た断面図である。図9は、図8(b)中A2−A2断面図であり、図10は図8(b)中B2−B2断面図である。
図9、図10に示すように、ケーシング21にはケース側壁225a、225bが設けられている。
ケース側壁225aは、吹出モードドア25の半円状側壁250aに対して軸線方向一方側に設けられている。ケース側壁225aは、半円状側壁250aに対して隙間を介して対向する。
ケース側壁225bは、半円状側壁250bに対して半円状側壁250aの反対側に設けられている。ケース側壁225bは、半円状側壁250bに対して隙間を介して対向する。
半円状側壁250aには、軸線方向一方側に突出する突起部226a、227aが設けられている。突起部226a、227aは、半円状側壁250aのうち径方向外周側に配置されている。突起部226a、227aは、半円状側壁250aの円周方向に亘って、回転軸25aを中心とする円弧状に設けられている。突起部226a、227aは、互いの間に溝部Kaを構成する。すなわち、溝部Kaは、半円状側壁250aの円周方向に亘って、回転軸25aを中心とする円弧状に設けられていることになる。
ケース側壁225aには、軸線方向他方側に突出する突起部228aが設けられている。突起部228aは、ケース側壁225aの円周方向に亘って、回転軸25aを中心とする円弧状に設けられていることになる。突起部228aの先端側は、溝部Ka内に位置する。突起部228aと溝部Kaとは、ラビリンスシール構造を構成する。これにより、ケース側壁225aと半円状側壁250aとの間に隙間に空調風(図9、図10中矢印ma参照)の流れを絞る。
半円状側壁250bには、軸線方向他方側に突出する突起部226b、227bが設けられている。突起部226b、227bは、半円状側壁250bのうち径方向外周側に配置されている。突起部226b、227bは、半円状側壁250bの円周方向に亘って、回転軸25aを中心とする円弧状に設けられている。突起部226b、227bは、互いの間に溝部Kbを構成する。すなわち、溝部Kbは、半円状側壁250bの円周方向に亘って、回転軸25aを中心とする円弧状に設けられていることになる。
ケース側壁225bには、軸線方向他方側に突出する突起部228bが設けられている。突起部228bは、ケース側壁225aの円周方向に亘って、回転軸25aを中心とする円弧状に設けられていることになる。突起部228bの先端側は、溝部Kb内に位置する。突起部228bと溝部Kbとは、ラビリンスシール構造を構成する。これにより、ケース側壁225bと半円状側壁250bとの間に隙間に空調風(図9、図10中矢印ma参照)の流れを絞る。
以上説明した構成では、図8に示すように、吹出モードドア25のドア開口部250cがフェイス開口部21cに連通し、かつ外周壁251がデフロスタ開口部21bを閉じて、さらに外周壁252がフット開口部21dを閉じた状態で、ケース側壁225aと半円状側壁250aとの間の隙間を通してフット開口部21dに空調風が洩れることを抑制できる。これに加えて、ケース側壁225bと半円状側壁250bとの間の隙間を通してフット開口部21dに空調風が洩れることを抑制できる。
図8に示す半円状側壁250aにおいて、台部25bから回転軸25aが突出するように設けられている。台部25bは、半円状側壁250aから軸線方向一方側に突出するように設けられている。半円状側壁250aには、連結突起部25cが設けられており、連結突起部25cは、台部25bと突起部226aの円周方向一方側とを接続するとともに、台部25bと突起部226aの円周方向他方側とを接続するように形成されている。
図示を省略するが、同様に、半円状側壁250bにおいても、台部と連結突起部が設けられている。
なお、吹出モードドア25の半円状側壁250a(250b)側に溝部Kbを設け、ケース側壁225bに突起部228a(228b)を設ける場合に限らず、吹出モードドア25の半円状側壁250a(250b)側に突起部228a(228b)を設け、ケース側壁225bに溝部Kbを設けるようにしてもよい。また、溝部Ka及び溝部Kbは回転軸(25a)を中心とする同心円で複数設けてもよい。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、シール部材260として、フィルム状部材を用いた例について説明したが、本第2実施形態では、これに代えて、シール部材260として、長板状のシール部材を用いた例について説明する。
図11に本実施形態の吹出モードドア25を軸線方向から視た断面図、図12に図11中において図中上側から吹出モードドア25を視た図、図13にシール部材の拡大断面図を示す。なお、図11において、図3と同一符号は同一のものを示し、説明を省略する。
本実施形態の外周壁251には、複数の開口部251aが設けられていない。外周壁251の径方向外周側には、長板状のシール部材260a、260b、260cが配設されている。シール部材260a、260b、260cは、図12に示すように、回転軸25aの軸線方向に延出するように形成されている。
シール部材260aは、外周壁251に対して円周方向一方側に配置されている第1のシール部材を構成している。シール部材260cは、外周壁251に対して円周方向他方側に配置されている第2のシール部材を構成している。
シール部材260bは、円周方向においてシール部材260a、260cの間に配置されている。
シール部材260aは、図13に示すように、弾性部材300と表皮部材301とから構成されている。弾性部材300は、発泡ウレタン等の弾性部材であっって、外周壁251の径方向外周側に配置されている。弾性部材300は、外周壁251に接着されている。
表皮部材301は、弾性部材300に対して径方向外周側に配置され、ケーシング外周部210に対する摩擦力を小さくする。表皮部材301は、弾性部材300に対して接着されている。
シール部材260b、260cは、シール部材260aと同様に、弾性部材300と表皮部材301とから構成されている。
次に、本実施形態の作動について説明する。図11および図14〜図17は吹出モードドア25の作動状態を示している。
まず、図11に示すフェイスモードでは、外周壁251がデフロスタ開口部21bを閉じ、かつ外周壁252がフット開口部21dを閉じた状態で、ドア開口部250cがフェイス開口部21cに連通している。
このとき、シール部材260aがケーシング周壁部210のうちデフロスタ開口部21bの円周方向一方側と外周壁251との間を密着させ、かつシール部材260cがケーシング周壁部210のうちデフロスタ開口部21bの円周方向他方側と外周壁251との間を密着させている。このため、デフロスタ開口部21bが密閉した状態になる。
そして、空気導入口252cから導入された空気が矢印maの如くケーシング外周部210と外周壁252との間の隙間を通してフット開口部21dに洩れることになる。すなわち、フット開口部21dが非密閉の状態になっている。
次に、吹出モードドア25が時計方向に回転すると、図14に示すバイレベルモードになる。このバイレベルモードでは、シール部材260bがケーシング周壁部210のうちデフロスタ開口部21bの円周方向一方側と外周壁251との間を密着し、シール部材260cがケーシング周壁部210のうちデフロスタ開口部21bの円周方向他方側と外周壁251との間を密着している。このため、デフロスタ開口部21bが密閉した状態になる。
次に、吹出モードドア25が時計方向に回転すると、図15に示すフットモードになる。フットモードでは、デフロスタ開口部21bが若干開口し、かつ外周壁251がフェイス開口部21cを閉じ、さらにドア開口部250cがフット開口部21dに連通した状態になる。
この場合、空気導入口252cから導入された空気が矢印mcの如く外周壁251とケーシング周壁部210との間を通してデフロスタ開口部21b側からフェイス開口部21c側に洩れることになる。
次に、吹出モードドア25が時計方向に回転すると、図16に示すようにフット−デフモードになる。
フット−デフモードでは、フットモードと実質的に同様に、空気導入口252cから導入された空気が矢印mdの如く外周壁251とケーシング周壁部210との間を通してデフロスタ開口部21b側からフェイス開口部21cに洩れる。
加えて、空気導入口252cから導入された空気が矢印meの如く外周壁251とケーシング周壁部210との間を通してフット開口部21d側からフェイス開口部21c側に洩れる。
次に、吹出モードドア25が時計方向に回転すると、図17に示すようにデフロスタモードになる。このデフロスタモードでは、外周壁251がフェイス開口部21cとフット開口部21dとをそれぞれ閉じた状態で、シール部材260aがケーシング周壁部210のうちフット開口部21dに対する円周方向一方側と外周壁251との間を密着させる。
加えて、シール部材260cがケーシング周壁部210のうちフェイス開口部21cに対する円周方向他方側と外周壁251との間を密着させる。このため、フェイス開口部21cとフット開口部21dとがそれぞれ密閉した状態になる。
以上説明した本実施形態によれば、シール部材として長板状のシール部材260a、260b、260cを用いているので、シール部材260の使用量をより一層減らすことができる。
上述の第2実施形態では、シール部材として、3つのシール部材260a、260b、260cを用いた例について説明したが、これに限らず、シール部材260bを用いなくてもよい。この場合、バイレベルモードでは、空気導入口252cから導入された空気がフェイス開口部21c側からデフロスタ開口部21b側に洩れることになる。
(第3実施形態)
本第3実施形態では、上述の第2実施形態で用いた長板状のシール部材がケーシング外周壁の内周側に移動することを案内するようにした例について説明する。
以下、シール部材260a、260b、260cのうち代表例としてシール部材260bについて図18を参照して説明する。図18はシール部材260bを回転軸25aの軸線方向から視た断面図である。
本実施形態のシール部材260bは、回転軸25aの軸線方向から視て略台形状に形成されている。
具体的には、シール部材260bのうち円周方向の一方側280は、その径方向外周側と回転軸25aとの間の長さr1が円周方向の一方側に近づくほど短くなるように形成されている。
シール部材260bのうち円周方向の他方側281は、その径方向外周側と回転軸25aとの間の長さr1が円周方向の他方側に近づくほど短くなるように形成されている。
このように構成された本実施形態では、図19に示すようにシール部材260bがデフロスタ開口部21bの内周側に位置する状態から、吹出モードドア25が時計回りに回転する際に、シール部材260b自体がケーシング外周壁210の内周面210a側に移動することを案内する。したがって、シール部材260bがケーシング外周壁210の内周面210c側に円滑に移動できる。
また、図19に示すようにシール部材260aがフェイス開口部21cの内周側に位置する状態から、吹出モードドア25が反時計回りに回転する際に、シール部材260a自体がケーシング外周壁210の内周面210c側に移動することを案内する。したがって、シール部材260aがケーシング外周壁210の内周面210c側に円滑に移動できる。
(第4実施形態)
本第4実施形態では、吹出モードドアの外周壁に傾斜面を設けることより、シール部材を、上述の第3実施形態と同様の略台形状にする。
以下、シール部材260a、260b、260cのうち代表例としてシール部材260bについて図20を参照して説明する。図20は、シール部材260bを回転軸25aの軸線方向から視た断面図である。
外周壁251のうちシール部材260bが配設される面251cのうち円周方向一方側は、傾斜面252aを構成している。傾斜面252aは、回転軸25aとの間の長さr2が円周方向一方側に進むほど短くなるように形成されている。
外周壁251のうちシール部材260bが配設される面251cにおいて、円周方向他方側252bは、回転軸25aとの間の長さr2が円周方向他方側に進むほど短くなるように形成されている。
このように外周壁251の面251cが成形されているので、シール部材260bの径方向長さが円周方向に亘って一定であっても、外周壁251の面251cにシール部材260bを接着した状態では、図20に示すように、シール部材260bを略台形状にすることができる。
(第5実施形態)
上述の第3、第4実施形態では、シール部材自体の形状により、シール部材自体がケーシング外周壁210の内周面210aの内周側に移動することを案内するようにした例について説明したが、本第5実施形態では、ケーシング周壁部の形状により、シール部材がケーシング外周壁210の内周面210aの内周側に移動することを案内する例について説明する。
図21に吹出モードドア25およびケーシング外周壁210の部分断面図を示す。
ケーシング外周壁210のうちデフロスタ開口部21bを形成する開口形成部211dは、デフロスタ開口部21bに近づくほど、回転軸25aと間の長さr3が長くなるように傾斜状に形成されている。
このため、シール部材260bがデフロスタ開口部21b側に位置する状態から内周面210cの内周面側に移動することを案内することになる。したがって、シール部材260bが円滑にケーシング外周壁210の内周面210a側に移動できる。
上述の第5実施形態では、ケーシング外周壁210のうちデフロスタ開口部21bを形成する開口形成部211dを傾斜状に形成した例について説明したが、これに限らず、ケーシング外周壁210のうちフェイス開口部21cを形成する開口形成部を傾斜状に形成してもよく、或いはケーシング外周壁210のうちフット開口部21dを形成する開口形成部を傾斜状に形成してもよい。
(第6実施形態)
上述の第2実施形態では、吹出モードドアの外周壁の外周面側にシール部材を配置した例について説明したが、これに代えて、本第6実施形態では、吹出モードドアの外周壁の円周方向にシール部材を配置した例について説明する。
図22(a)に本実施形態の吹出モードドア25の分解図を示し、図22(b)に本実施形態の吹出モードドア25を軸線方向から視た断面図を示す。なお、図22(a)、(b)において、図12、図11と同一符号は、同一のものを示し、その説明を省略する。
本実施形態の吹出モードドア25の外周壁252に対して円周方向一方側には、突出部290が設けられており、突出部290は、径方向外周側に突出し、かつ回転軸25aの軸線方向に延出している。シール部材260aは、突出部290の円周方向他方側に配置されている。
外周壁251のうちドア開口部250c側には、円周方向他方側に向けて形成される壁291が設けられている。壁291は、回転軸25aの軸線方向に延出するように形成されている。シール部材269bは、壁291に対して円周方向他方側に配置されている。
外周壁251に対して円周方向他方側には、突出部292が設けられている。突出部292は、径方向内周側に突出し、かつ回転軸25aの軸線方向に延出している。シール部材269bは、突出部292に対して円周方向他方側に配置されている。
また、図23に吹出モードドア25およびケーシング外周壁210を回転軸25aの軸線方向から視た断面図を示す。
ケーシング外周壁210のうちデフロスタ開口部21bに対して円周方向他方側には、ケーシング突起部350が設けられている。ケーシング突起部350は、回転軸25aの径方向内周側に突出し、かつ回転軸25aの軸線方向に延出している。
ケーシング外周壁210のうちデフロスタ開口部21bに対して円周方向一方側には、ケーシング突起部351が設けられている。ケーシング突起部351は、回転軸25aの径方向内周側に突出し、かつ回転軸25aの軸線方向に延出している。
ケーシング外周壁210のうちフット開口部21dに対して円周方向一方側には、ケーシング突起部352が設けられている。ケーシング突起部352は、回転軸25aの径方向内周側に突出し、かつ回転軸25aの軸線方向に延出している。
次に、本実施形態の作動について説明する。
図23〜図27は、それぞれ吹出モードドア25の作動状態を示している。
まず、図23に示すフェイスモードでは、外周壁251がデフロスタ開口部21bを閉じ、かつ外周壁252がフット開口部21dを閉じた状態で、ドア開口部250cがフェイス開口部21cに連通している。
このとき、シール部材260cがケーシング突起部350と外周壁251の突出部292との間を密着し、かつシール部材260bがケーシング突起部351と外周壁251の壁291との間を密着する。このため、デフロスタ開口部21bが密閉した状態になる。
ここで、シール部材260aによりケーシング突起部352と外周壁252の突出部290との間を密着させるものの、ケーシング外周部210と外周壁252との間に隙間が形成されている。このため、空気導入口252cから導入された空気がケーシング外周部210と外周壁252との間の隙間を通して矢印maの如くフット開口部21d側に洩れることになる。
次に、吹出モードドア25が時計方向に回転すると、図24に示すバイレベルモードになる。このバイレベルモードでは、空気導入口252cから導入された空気が矢印mfの如く、外周壁251とケーシング外周壁210との間を通してデフロスタ開口部21b側に洩れる。すなわち、フット開口部21dが非密閉の状態になる。
次に、吹出モードドア25が時計方向に回転すると、図25に示すフットモードになる。このフットモードでは、デフロスタ開口部21b側からの空気が矢印mdの如くフェイス開口部21c側に洩れ、フット開口部21d側からの空気が矢印meの如くフェイス開口部21c側に洩れる。
次に、吹出モードドア25が時計方向に回転すると、図26に示すようにフット−デフモードになる。このフット−デフモードでは、図25に示すフットモードと実質的に同様、矢印mdの如くデフロスタ開口部21b側からの空気がフェイス開口部21c側に洩れ、矢印meの如くフット開口部21d側からの空気がフェイス開口部21c側に洩れる。
次に、吹出モードドア25が時計方向に回転すると、図27に示すようにデフロスタモードになる。このデフロスタモードでは、デフロスタ開口部21b側から空気が矢印mgの如く外周壁251とケーシング突起部351との間の隙間を通してフェイス開口部21c側に洩れ、かつドア開口部250c側からの空気が矢印mhの如く、外周壁251とケーシング突起部352との間の隙間を通してフェイス開口部21c側に洩れる。
以上説明した本実施形態によれば、外周壁251側に長板状のシール部材260b、260cが設けられ、外周壁252側に長板状のシール部材260aが設けられている。
以上により、吹出モードドア25のドア開口部250cがフェイス開口部21cに連通し、かつ外周壁251がデフロスタ開口部21bを閉じて、さらに外周壁252がフット開口部21dを閉じたフェイスモードにおいて、このため、デフロスタ開口部21bを密閉した状態にしつつ、ケーシング外周部210と外周壁252との間に隙間を形成することになる。すなわち、フェイスモードにおいて、デフロスタ開口部21bを密閉する度合いに比べて、フット開口部21dを密閉する度合いが低くなる。
したがって、フェイスモードにおいて、シール部材260a、260b、260cが、フット開口部21dを通して洩れる空気量より、デフロスタ開口部21bを通して洩れる空気量を少なくすることになる。
以上のようにシール部材260a、260b、260cを用いる場合には、フェイスモードにおいて、フット開口部21dとデフロスタ開口部21bとをそれぞれ密閉する場合に比べて、上述の第2実施形態と同様、シール部材の使用量をより一層減らすことができる。
上述の第6実施形態では、シール部材としてシール部材260a、260b、260cを用いた例について説明したが、これに限らず、シール部材260aを用いなくてもよい。この場合、フェイスモードでは、空気導入口252cから導入された空気が外周壁252とケーシング外周壁210との間の隙間を通してフット開口部21d側に洩れる。
上述の第6実施形態では、シール部材260a、260b、260cを用いて、フェイスモードにおいて、デフロスタ開口部21bを密閉した状態にしつつ、ケーシング外周部210と外周壁252との間に隙間を形成した例について説明したが、これに代えて、シール部材260a、260b、260c以外に他のシール部材を外周壁252の他方側端部に配置し、この他のシール部材を用いて、ケーシング外周部210と外周壁252との間に隙間を小さくするようにしてもよい。
(第7実施形態)
次に、上述の第6実施形態の吹出モードドア25およびケーシング21にラビリンスシール構造を構成するように本7実施形態を示す。
本実施形態の吹出モードドア25の構成を図28、図29、図30に示す。
図28(a)は吹出モードドア25を示す斜視図であり、図28(b)は吹出モードドア25を回転軸25aの軸線方向から視た断面図である。図29は、図29(b)中A3−A3断面図であり、図30は図28(b)中B3−B3断面図である。
本実施形態のケース側壁225aと半円状側壁250aとは、図8〜図10に示すラビリンスシール構造と同様のラビリンスシール構造を構成している。さらに、本実施形態のケース側壁225bと半円状側壁250bとは、図8〜図10に示すラビリンスシール構造と同様のラビリンスシール構造を構成している。このため、本実施形態のラビリンスシール構造の詳細の説明を省略する。以上により、図8〜図10に示す構成と同様の効果が得られる。
(第8実施形態)
上述の第7実施形態では、シール部材260として、風圧により膨らんで開口部を密閉する部材を用いた例を示したが、これに代えて、シール部材260として、外周壁251とケーシング外周部210との間で弾性変形により圧縮するものを用いて、開口部を密閉する本第8実施形態を示す。
本実施形態の吹出モードドア25の構成を図31、図32に示す。図31は吹出モードドア25を示す斜視図であり、図32は吹出モードドア25の一部を回転軸25aの軸線方向から視た断面図である。図31において、図28(a)と同一符号は、同一のものを示し、その説明を省略する。
本実施形態のシール部材260として、薄板状に形成され発泡ウレタン、エラストマゴムなどが用いられる。シール部材260は、弾性変形により板厚方向に圧縮可能に成形されている。シール部材260は外周壁251に接着剤等により固定されている。
なお、本実施形態では、シール部材260に風圧を与える必要がないため、外周壁251には、複数の開口部251a(図2参照)が設けられていない。
一方、図32に示すように、ケーシング外周部210のうちデフロスタ開口部21bに対して円周方向他方側の外周部211には、径方向内周側に突出する突起部211aが設けられている。突起部211aは、ケーシング外周部210において軸線方向に亘って設けられている。突起部211aの先端部は、軸線方向に延びる線状に形成されている。
さらに、ケーシング外周部210のうちデフロスタ開口部21bに対して円周方向一方側の外周部212には、径方向内周側に突出する突起部212aが設けられている。突起部212aは、ケーシング外周部210において軸線方向に亘って設けられている。突起部211aの先端部は、軸線方向に延びる線状に形成されている。
次に、本実施形態の作動について説明する。図33〜図37は吹出モードドア25の作動状態を示している。
まず、図33に示すフェイスモードでは、外周壁251がデフロスタ開口部21bを閉じ、かつ外周壁252がフット開口部21dを閉じた状態で、ドア開口部250cがフェイス開口部21cに連通している。
このとき、突起部211aがシール部材260に線状に押して弾性変形により圧縮する。これにより、ケーシング周壁部210の突起部211aと外周壁251との間を密着させることができる。
これに加えて、突起部212aがシール部材260に線状に押して弾性変形により圧縮する。これにより、ケーシング周壁部210の突起部212aと外周壁251との間を密着させることができる。
以上により、ケーシング周壁部210のうちデフロスタ開口部21bの円周方向一方側と外周壁251との間を密着させ、かつケーシング周壁部210のうちデフロスタ開口部21bの円周方向他方側と外周壁251との間を密着させることができる。これにより、デフロスタ開口部21bをシール部材260により密閉することができる。
この場合、フット開口部21dは、非密閉の状態になっており、空気導入口252cから導入された空気が矢印maの如くケーシング外周部210と外周壁252との間の隙間を通してフット開口部21dに洩れることになる。
次に、吹出モードドア25が時計方向に回転すると、図34に示すバイレベルモードになる。このバイレベルモードでは、上述のフェイスモードと同様に、突起部211a、212aによりシール部材260を圧縮してデフロスタ開口部21bを密閉する。
次に、吹出モードドア25が時計方向に回転すると、図35に示すフットモードになる。さらに、吹出モードドア25が時計方向に回転すると、図36に示すようにフット−デフモードになる。次に、吹出モードドア25が時計方向に回転すると、図37に示すようにデフロスタモードになる。
以上説明した本実施形態によれば、シール部材260を外周壁251の径方向外周側にだけ設けているので、シール部材260が外周壁251、252それぞれの径方向外周側に設ける場合に比べて、シール部材の使用量を減らすことができる。
(第9実施形態)
上述の第8実施形態の構成に加えて、シール部材260の軸線方向端部を圧縮して密閉性を向上させるようにした本第9実施形態を示す。
図38〜図40に本実施形態の吹出モードドア25およびケーシング21の構成を示す。
図38は吹出モードドア25を軸線方向から視た断面図である。図39は、図38中A4−A4断面図であり、図40は図38中B4−B4断面図である。
図39、図40に示すように、ケーシング21には、回転軸25aを中心とする半円状のケース側壁225a、225bが設けられている。
ケーシング周壁部210の内周壁面のうち軸線方向一方側には、第1の押さえ部として傾斜面229aが設けられている。傾斜面229aは、回転軸25を中心とする円弧状に設けられている。傾斜面229aは、ケース側壁225aの円周方向全体に亘って、延びるように設けられている。傾斜面229aは、図40に示すように、外周壁251に対して傾斜して軸線方向一方側に向かうほど外周壁251に近づくように形成されている。
ケーシング周壁部210の内周壁面のうち軸線方向他方側には、第2の押さえ部として傾斜面229bが設けられている。傾斜面229bは、回転軸25を中心とする円弧状に設けられている。傾斜面229bは、ケース側壁225bの円周方向全体に亘って、延びるように設けられている。傾斜面229bは、図40に示すように、外周壁251に対して傾斜して軸線方向他方側に向かうほど外周壁251に近づくように形成されている。
以上説明した本実施形態によれば、傾斜面229aは、シール部材260の軸線方向一方側端部を円周方向に亘って押させて圧縮する。これにより、傾斜面229aと外周壁251の軸線方向一方側端部との間を密着することができる。傾斜面229bは、シール部材260の軸線方向他方側端部を円周方向に亘って押させて圧縮する。これにより、傾斜面229bと外周壁251の軸線方向他方側端部との間を密着することができる。
したがって、図38に示すように、外周壁251がデフロスタ開口部21bを閉じているとき、ケーシング周壁部210のうちデフロスタ開口部21bに対して軸線方向一方側と外周壁251との間を密閉することができる。さらに、ケーシング周壁部210のうちデフロスタ開口部21bに対して軸線方向他方側と外周壁251との間を密閉することができる。以上により、デフロスタ開口部21bの密閉性を向上することができる。
(第10実施形態)
本第10実施形態では、図41に示すように、上述の第9実施形態の構成に加えて、ケーシング周壁部210の外周部212と外周壁251との間で円周方向に圧縮するシール部材260bを追加してもよい。
本実施形態のシール部材260bは、断面L字状で、かつ軸線方向に延びるように形成されている。本実施形態のシール部材260bは、シール部材210に対して一体成形されたものが用いられている。
シール部材260bは、突起部291に支持されている。突起部291は外周壁251の円周方向一方側から径方向外周側に突出するように形成されている。
以上説明した本実施形態によれば、外周部212と外周壁251との間の密閉性をより一層向上させることができるので、デフロスタ開口部21bの密閉性をさらに向上することができる。
(第11実施形態)
上述の第1〜10実施形態では、吹出モードドア25としてロータリドアを用いた例について説明したが、これに代えて、本第11実施形態では、吹出モードドアとして板ドアを用いた例について説明する。
図42は本実施形態の空調ユニット20の構成を示す図である。図42において図1と同一符号は同一のものを示し、その説明を省略する。図中上下左右の各矢印は、空調ユニット20を車両に搭載した状態の向きを示している。
本実施形態の空調ユニット20のケーシング21のうち下側には、空気導入口21aが設けられている。ケーシング21のうち車両後側には、フェイス開口部21cが設けられている。ケーシング21のうち上側には、デフロスタ開口部21bが設けられている。ケーシング21のうち前側で、かつ下側には、フット開口部21dが設けられている。
ケーシング21には、通風路32a、32bが設けられている。通風路32aは、空気導入口21aから導入した空気をフェイス開口部21c側に向けて流す第1の通風路を構成している。
通風路32a内には、冷房用熱交換器22、暖房用熱交換器23、およびエアミックスドア24が配置されている。これにより、フェイス開口部21cと通風路32bの空気入口33とには、上述の第1実施形態と同様に、エアミックスドア24の開度に応じて温度調節された空調風が空気混合室27から流入するようになっている。
通風路32bは、通風路32bから吹き出される空気をフェイス開口部21cをバイパスして開口部21b、21d側に流す第2の通風路を構成している。
通風路32bには、空気入口33から導入された空気をデフロスタ開口部21b側に導く通風路420と、空気入口33から導入された空気をフット開口部21d側に導く通風路430とが接続されている。
本実施形態では、吹出モードドアとしてフェイスドア400およびデフロスタドア410が設けられている。
フェイスドア400は、通風路32aのうち空気下流側に配置されている。フェイスドア400は、ケーシング21に対して回転自在に支持されている回転軸400aと、板状に形成され、かつ回転軸400aの回転に伴って回転するフェイスドア本体400bとを備えている。
フェイスドア400は、フェイス開口部21cと通風路32bの空気入口33とのうち少なくとも一方を開放する。本実施形態のフェイスドア400として、回転軸400aがフェイスドア本体400bの端側に配置されている片持ちドアが用いられる。
デフロスタドア410は、通風路32bのうち通風路420、430の分岐位置に配置されている。デフロスタドア410は、ケーシング21に対して回転自在に支持されている回転軸410aと、板状に形成され、かつ回転軸410aの回転に伴って回転するデフロスタドア本体410bとを備えている。
デフロスタドア本体410bには、シール部材410cが配置されている。シール部材410cは、デフロスタ開口部21bに対応して設けられたものである。シール部材410cは、デフロスタドア本体410bが通風路420の空気入口420aを閉じた状態で、デフロスタ開口部21bを密閉した状態にする。
本実施形態のデフロスタドア410として、回転軸410aがデフロスタドア本体410bの端側に配置されている片持ちドアが用いられる。フェイスドア400およびデフロスタドア410は、リンク機構(図示省略)を介してサーボモータにより駆動される。
本実施形態では、フェイス開口部21cに対応するシール部材が設けられていなく、フット開口部21dに対応するシール部材が設けられていない。
次に、本実施形態の具体的な作動について説明する。
図42〜図46はそれぞれドア400、410の作動状態を示している。
まず、図42に示すフェイスモードでは、フェイスドア400がフェイス開口部21cを開放し、かつ通風路32bの空気入口33を閉じた状態で、デフロスタドア410がシール部材410cとともにデフロスタ開口部21bを密閉した状態にする。
この場合、空気混合室27からの空調風がフェイス開口部21cに流れる。空気混合室27からの空調風が、ケーシング21のうち空気入口33を形成する入口形成部500とフェイスドア400との間の隙間から矢印naの如く洩れ、この洩れた空調風がフット開口部21d側に流れることになる。すなわち、フット開口部21dが非密閉の状態になる。
次に、図43に示すように、デフロスタドア410がシール部材410cとともにデフロスタ開口部21bを密閉した状態で、フェイスドア400がフェイス開口部21cと通風路32bの空気入口33とをそれぞれ開放するとバイレベルモードになる。
次に、図44に示すように、デフロスタドア410が通風路420の空気入口420aを若干開放した状態で、フェイスドア400がフェイス開口部21cを閉じると、フットモードになる。
フットモードでは、空気混合室27からの空調風がケーシング21のうちフェイス開口部21cの周囲とフェイスドア400との間の隙間から矢印nbの如くフェイス開口部21c側に洩れる。
次に、フェイスドア400がフェイス開口部21cを閉じた状態で、図45に示すように、デフロスタドア410がデフロスタ開口部21b側とフット開口部21d側とをそれぞれ開放するとフットデフモードになる。
このフットデフモードでは、フットデフモードと同様、空気混合室27からの空調風が矢印nbの如くフェイス開口部21c側に洩れる。
次に、フェイスドア400がフェイス開口部21cを閉じた状態で、図46に示すように、デフロスタドア410がデフロスタ開口部21bを開放し、かつフット開口部21d側を閉じるとデフロスタモードになる。
このデフロスタモードでは、空気混合室27からの空調風がケーシング21のうち通風路430の空気入口430aの周囲とデフロスタドア410との間の隙間から矢印ncの如くフット開口部21d側に洩れる。
以上説明した本実施形態によれば、デフロスタドア410がデフロスタ開口部21bを閉じた状態でデフロスタ開口部21bを密閉するシール部材410cだけが設けられている。したがって、3つの開口部21b、21c、21dのそれぞれに対応してシール部材を用いる場合に比べて、シール部材の使用量を減らすことができる。
上述の第11実施形態では、フェイスドア400として片持ちドアを用いた例を示したが、これに代えて、フェイスドア400としてフェイスドア本体400bの中央部に回転軸400aが配置されてなるバタフライドアを用いてもよい。同様に、デフロスタドア410として、バタフライドアを用いてもよい。また、フェイスドア400としては、板ドアに限らず、ロータリドアやスライドドアを用いてもよい。
(第12実施形態)
上述の第11実施形態では、ケーシングのうち前側でかつ下側にフット開口部が設けられている例を示したが、これに代えて、フット開口部がケーシングのうち車両後側に設けられている本第12実施形態を示す。
本実施形態の構成を図47に示す。図47において、図42と同一符号は同一のものを示し、その説明を省略する。図中上下左右の各矢印は、空調ユニット20を車両に搭載した状態の向きを示している。
本実施形態のフット開口部21dは、ケーシング21のうち車両後側に配置されている。フェイス開口部21cは、フット開口部21dの後側に配置されて上側に開口している。デフロスタ開口部21bはフェイス開口部21cの後側に配置されて上側に開口している。
本実施形態の通風路32aは、空気導入口21aから導入した空気をフット開口部21d側に向けて流す第1の通風路を構成している。
通風路32bは、通風路32aから吹き出される空気をフット開口部21dをバイパスしてフェイス開口部21c側に流す。通風路32bには、通風路420が接続されている。通風路420は、空気入口33から導入された空気をフェイス開口部21cをバイパスしてデフロスタ開口部21b側に導く。
すなわち、通風路32bは、通風路32aから吹き出される空気をフット開口部21dをバイパスして開口部21c、21b側に流す第2の通風路を構成することになる。
本実施形態では、フットドア440は、通風路32aのうち空気下流側に配置されている。フットドア440は、ケーシング21に対して回転自在に支持されている回転軸440aと、板状に形成され、かつ回転軸440aの回転に伴って回転するフットドア本体440bとを備えている。
フットドア440は、フット開口部21dと通風路32bの空気入口33とのうち少なくとも一方を開放する。本実施形態のフットドア440として、回転軸440aがフットドア本体440bの端側に配置されている片持ちドアが用いられる。
デフロスタドア410は、通風路32bのうちフェイス開口部21cと通風路420との分岐位置に配置されている。デフロスタドア410は、ケーシング21に対して回転自在に支持されている回転軸410aと、板状に形成され、かつ回転軸410aの回転に伴って回転するデフロスタドア本体410bとを備えている。
デフロスタドア本体410bには、シール部材410cが配置されている。シール部材410cは、デフロスタ開口部21bに対応して設けられたものである。シール部材410cは、デフロスタドア本体410bが通風路420の空気入口420aを閉じた状態で、デフロスタ開口部21bを密閉した状態にする。
フットドア440およびデフロスタドア410は、リンク機構(図示省略)を介してサーボモータにより駆動される。
本実施形態では、フェイス開口部21cに対応するシール部材が設けられていなく、フット開口部21dに対応するシール部材が設けられていない。
以上のように構成された本実施形態において、図47に示すフェイスモードでは、フットドア440がフット開口部21dを閉じ、かつ通風路32bの空気入口33を開口した状態で、デフロスタドア410がフェイス開口部21cを開放して、かつシール部材410cとともにデフロスタ開口部21bを密閉した状態にする。
この場合、空気混合室27からの空調風が通風路32bの空気入口33に流れ、この空気は、フェイス開口部21cから吹き出される。空気混合室27からの空調風が、ケーシング21のうちフット開口部21dを形成する入口形成部600とフットドア440との間の隙間から矢印mxの如く洩れ、この洩れた空調風がフット開口部21d側に流れることになる。すなわち、フット開口部21dが非密閉の状態になる。
以上説明した本実施形態によれば、フットドア440がフット開口部21dを閉じ、デフロスタドア410がフェイス開口部21cを開放してデフロスタ開口部21bを閉じた状態で、デフロスタ開口部21bだけを密閉するシール部材410cだけが設けられている。したがって、3つの開口部21b、21c、21dのそれぞれに対応してシール部材を用いる場合に比べて、シール部材の使用量を減らすことができる。
(第13実施形態)
上述の第12実施形態では、デフロスタ開口部が上側に開口した例を示したが、これに代えて、デフロスタ開口部が後側に開口した本第13実施形態を示す。
本実施形態の構成を図48に示す。図48において、図47と同一符号は同一のものを示し、その説明を省略する。図中上下左右の各矢印は、空調ユニットを車両に搭載した状態の向きを示している。
本実施形態のデフロスタ開口部21bは、ケーシング21のうち車両後側に配置されている。フェイス開口部21cは、デフロスタ開口部21bの前側に配置されて上側に開口している。フット開口部21dは、デフロスタ開口部21bの前側で下側に開口している。
本実施形態の通風路32aは、空気導入口21aから導入した空気をデフロスタ開口部21b側に向けて流す第1の通風路を構成している。
通風路32bは、通風路32aから吹き出される空気をデフロスタ開口部21bをバイパスして開口部21c、21d側に流す第2の通風路を構成する。通風路32bには、通風路420、430が接続されている。通風路420は、空気入口33から導入された空気をフェイス開口部21c側に導く。通風路430は、空気入口33から導入された空気をフット開口部21d側に導く。
本実施形態では、デフロスタドア410は、通風路32aのうち空気下流側に配置されている。デフロスタドア410は、ケーシング21に対して回転自在に支持されている回転軸410aと、板状に形成され、かつ回転軸410aの回転に伴って回転するデフロスタドア本体410bとを備えている。
デフロスタドア本体410bには、シール部材410cが配置されている。シール部材410cは、デフロスタ開口部21bに対応して設けられたものである。シール部材410cは、デフロスタドア本体410bが通風路420の空気入口420aを閉じた状態で、デフロスタ開口部21bを密閉した状態にする。
フェイスドア400は、通風路32bのうち通風路430と通風路420との分岐位置に配置されている。フェイスドア400は、ケーシング21に対して回転自在に支持されている回転軸400aと、板状に形成され、かつ回転軸400aの回転に伴って回転するフェイスドア本体400bとを備えている。
フェイスドア400およびデフロスタドア410は、リンク機構(図示省略)を介してサーボモータにより駆動される。
本実施形態では、フェイス開口部21cに対応するシール部材が設けられていなく、フット開口部21dに対応するシール部材が設けられていない。
以上のように構成された本実施形態において、図48に示すフェイスモードでは、デフロスタドア410がデフロスタ開口部21bを閉じ、かつ通風路32bの空気入口33を開口した状態で、フェイスドア400がフェイス開口部21cを開放して通風路430の入口430aを閉じた状態になる。
この場合、デフロスタドア410がシール部材410cとともにデフロスタ開口部21bを密閉した状態にする。
そして、空気混合室27からの空調風が通風路32bの空気入口33に流れ、この空気がフェイス開口部21cから吹き出される。通風路32bからの空気がケーシング21のうち通風路430の入口430aを形成する入口形成部601とフットドア440との間の隙間から矢印ncの如く洩れ、この洩れた空調風がフット開口部21d側に流れることになる。すなわち、フット開口部21dが非密閉の状態になる。
以上説明した本実施形態によれば、フェイスドア400が通風路420の入口420aを開放して通風路430の入口を閉じ、さらに、デフロスタドア410がデフロスタ開口部21bを閉じた状態で、デフロスタ開口部21bだけを密閉するシール部材410cが設けられている。したがって、3つの開口部21b、21c、21dのそれぞれに対応してシール部材を用いる場合に比べて、シール部材の使用量を減らすことができる。
上述の第13実施形態では、フェイスドア400として片持ちドアを用いた例を示したが、これに代えて、フェイスドア400としてバタフライドアを用いてもよい。同様に、デフロスタドア410として、バタフライドアを用いてもよい。また、フェイスドア400としては、板ドアに限らず、ロータリドアやスライドドアを用いてもよい。
(第14実施形態)
上述の第13実施形態では、デフロスタドアおよびフェイスドアといった2つのドアを用いた例について説明したが、これに代えて、本第14実施形態では、フェイス開口部、フット開口部、デフロスタ開口部のそれぞれに対応してドアを設ける。
図49は本実施形態の空調ユニット20の構成を示す図である。図49において図42と同一符号は同一のものを示し、その説明を省略する。図中上下左右の各矢印は、空調ユニット20Aを車両に搭載した状態の向きを示している。
本実施形態の空調ユニット20Aには、フェイスドア400、およびデフロスタドア410に加えて、フットドア440が設けられている。
デフロスタドア410は、通風路420の空気上流側に配置されている。デフロスタドア410は、回転軸410aの回転に伴って通風路420の空気入口420aを開閉する。デフロスタドア410は、上述の第7実施形態と同様、シール部材410cとともに、デフロスタ開口部21dを密閉した状態にする。
フットドア440は、ケーシング21に対して回転自在に支持されている回転軸440aと、板状に形成され、かつ回転軸440aの回転に伴って回転するフットドア本体440bとを備えている。
このように構成された本実施形態では、デフロスタドア410がシール部材410cとともにデフロスタ開口部21bを密閉した状態で、フェイスドア400がフェイス開口部21cを開放し、フットドア440が通風路430の空気入口430aを閉じると、フェイスモードになる。
この場合、空気混合室27からの空調風がフェイス開口部21cに流れる。加えて、空気混合室27からの空調風が矢印naの如く通風路32b側に流れる。この流れた空気は、ケーシング21のうち空気入口430aを形成する開口形成部510とフットドア440との間を通してフット開口部21d側に流れることになる。すなわち、フット開口部21dが非密閉の状態になる。
(他の実施形態)
上述の第11の実施形態において、フェイスドア本体400bの端部に打音防止用のクッション部材を配置してフェイスドア400がケーシング21のうちフェイス開口部21cを閉鎖した際に、フェイスドア本体400bがケーシング21のうちフェイス開口部21cを形成する開口形成部に強く打ち付けても、打音の発生を防止できるようにしてもよい。
打音防止用のクッション部材をフェイスドア400側ではなく、ケーシング21の開口形成部側に配置してもよい。なお、打音防止用のクッション部材はウレタン樹脂やエラストマゴム等からなる。
また、打音防止用のクッション部材は、フェイスドア400以外のデフロスタドア410に配置しても良い。この場合、デフロスタドア本体410bのうち通風路420の空気入口420a側に配置することになる。
また、上述の第12、13の実施形態のドア400、410、440に打音防止用のクッション部材を配置してもよい。
上述の第14の実施形態において、打音防止用のクッション部材をフットドア440に配置してもよい。
上述の第11、第12の実施形態では、シール部材410cをデフロスタドア410側に配設した例について説明したが、これに代えて、シール部材410cをケーシング21側に配設してもよい。
本発明の第1実施形態の車両用空調装置の概略構成を示す図である。 図1の吹出モードドア単体を示す図である。 図1の吹出モードドアの概略を示す図である。 図1の吹出モードドアの作動状態を示す図である。 図1の吹出モードドアの作動状態を示す図である。 図1の吹出モードドアの作動状態を示す図である。 図1の吹出モードドアの作動状態を示す図である。 本発明の第1実施形態の変形例を示す図である。 図8中A2−A2断面図である。 図8中B2−B2断面図である。 本発明の第2実施形態の吹出モードドア単体を示す断面図である。 図8の吹出モードドアを上側から視た図である。 図8の吹出モードドア単体を示す図である。 図8の吹出モードドアの作動状態を示す図である。 図8の吹出モードドアの作動状態を示す図である。 図8の吹出モードドアの作動状態を示す図である。 図8の吹出モードドアの作動状態を示す図である。 本発明の第3実施形態のシール部材単体を示す断面図である。 第3実施形態のシール部の作動状態を示す断面図である。シール部材の作動状態を示す図である。 本発明の第4実施形態のシール部の作動状態を示す断面図である。 本発明の第5実施形態のシール部の作動状態を示す断面図である。 本発明の第6実施形態の吹出モードドア単体を示す図である。 第6実施形態の吹出モードドアの作動状態を示す断面図である。 第6実施形態の吹出モードドアの作動状態を示す断面図である。 第6実施形態の吹出モードドアの作動状態を示す断面図である。 第6実施形態の吹出モードドアの作動状態を示す断面図である。 第6実施形態の吹出モードドアの作動状態を示す断面図である。 本発明の第7実施形態の車両用空調装置の概略構成を示す図である。 第7実施形態のドアの作動状態を示す図である。 第7実施形態のドアの作動状態を示す図である。 本発明の第8実施形態の吹出モードドアを示す図である。 図31の吹出モードドアの部分断面図である。 第8実施形態の吹出モードドアの作動状態を示す断面図である。 第8実施形態の吹出モードドアの作動状態を示す断面図である。 第8実施形態の吹出モードドアの作動状態を示す断面図である。 第8実施形態の吹出モードドアの作動状態を示す断面図である。 第8実施形態の吹出モードドアの作動状態を示す断面図である。 本発明の第9実施形態の吹出モードドアを示す図である。 図38中A4−A4断面図である。 図38中B4−B4断面図である。 本発明の第10実施形態の吹出モードドアを示す図である。 本発明の第11実施形態の車両用空調装置の概略構成を示す図である。 第11実施形態の車両用空調装置の概略構成を示す図である。 第11実施形態の車両用空調装置の概略構成を示す図である。 第11実施形態の車両用空調装置の概略構成を示す図である。 第11実施形態の車両用空調装置の概略構成を示す図である。 本発明の第12実施形態の車両用空調装置の概略構成を示す図である。 本発明の第13実施形態の車両用空調装置の概略構成を示す図である。 本発明の第14実施形態の車両用空調装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
20 空調ユニット
21 ケーシング、
21a 空気導入口
21b デフロスタ開口部
21c フェイス開口部
21d フット開口部
25 吹出モードドア
210 ケーシング周壁部
250cドア開口部
251 外周壁
252 外周壁
260 シール部材

Claims (22)

  1. 回転自在に支持されている回転軸(25a)と、前記回転軸を中心とする円周方向に延びる第1の外周壁(251)と、前記第1の外周壁に対して前記円周方向に設けられて前記回転軸を中心とする円周方向に延びる第2の外周壁(252)と、前記第1、第2の外周壁の間に設けられたドア開口部(250c)とを有し、かつ前記第1、第2の外周壁および前記ドア開口部が前記回転軸の回転に伴って同時に回転するロータリドア(25)と、
    前記ロータリドアを収納し、かつデフロスタ開口部(21b)、フェイス開口部(21c)、およびフット開口部(21d)を前記ロータリドアに対して前記径方向外周側に配置してなるケーシング(21)と、を備え、
    前記デフロスタ開口部(21b)および前記フット開口部(21d)のうち一方の開口部は、前記フェイス開口部(21c)に対して円周方向一方側に配置され、他方の開口部は、前記フェイス開口部(21c)に対して円周方向他方側に配置され、
    前記ロータリドアの回転に伴って、前記デフロスタ開口部、前記フェイス開口部、および前記フット開口部のうち少なくとも1つの開口部を前記第1、第2の外周壁のうちいずれか一方の外周壁により閉じ、かつ前記デフロスタ開口部、前記フェイス開口部、および前記フット開口部のうち前記少なくとも1つの開口部以外の他の開口部に前記ドア開口部が連通した状態で、この連通された他の開口部から車室内に吹き出される空調風により車室内を空調する車両用空調装置であって、
    前記第1、第2の外周壁のうち一方の外周壁(251)側にのみ、シール部材(260)が設けられており、
    前記ロータリドアは、前記ドア開口部が前記フェイス開口部に連通し、かつ前記第1、第2の外周壁のうち前記一方の外周壁(251)が前記デフロスタ開口部を閉じて、さらに前記一方の外周壁以外の他方の外周壁(252)が前記フット開口部を閉じた状態で、前記シール部材(260)が前記デフロスタ開口部を密閉した状態にし、前記フット開口部が非密閉の状態になっていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 回転自在に支持されている回転軸(25a)と、前記回転軸を中心とする円周方向に延びる第1の外周壁(251)と、前記第1の外周壁に対して前記円周方向に設けられて前記回転軸を中心とする円周方向に延びる第2の外周壁(252)と、前記第1、第2の外周壁の間に設けられたドア開口部(250c)とを有し、かつ前記第1、第2の外周壁および前記ドア開口部が前記回転軸の回転に伴って同時に回転するロータリドア(25)と、
    前記ロータリドアを収納し、かつデフロスタ開口部(21b)、フェイス開口部(21c)、およびフット開口部(21d)を前記ロータリドアに対して前記径方向外周側に配置してなるケーシング(21)と、を備え、
    前記デフロスタ開口部(21b)および前記フット開口部(21d)のうち一方の開口部は、前記フェイス開口部(21c)に対して円周方向一方側に配置され、他方の開口部は、前記フェイス開口部(21c)に対して円周方向他方側に配置され、
    前記ロータリドアの回転に伴って、前記デフロスタ開口部、前記フェイス開口部、および前記フット開口部のうち少なくとも1つの開口部を前記第1、第2の外周壁のうちいずれか一方の外周壁により閉じ、かつ前記デフロスタ開口部、前記フェイス開口部、および前記フット開口部のうち前記少なくとも1つの開口部以外の他の開口部に前記ドア開口部が連通した状態で、この連通された他の開口部から車室内に吹き出される空調風により車室内を空調する車両用空調装置であって、
    前記ロータリドアは、前記ドア開口部が前記フェイス開口部に連通し、かつ前記第1、第2の外周壁のうち一方の外周壁(251)が前記デフロスタ開口部を閉じて、さらに前記一方の外周壁以外の他方の外周壁(252)が前記フット開口部を閉じた状態で、前記フット開口部を通して洩れる空気量より、前記デフロスタ開口部を通して洩れる空気量を少なくする前記シール部材(260a、260b、260c)を備えることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 前記ロータリドアは、前記第1、第2の外周壁に対して前記回転軸の軸線方向一方側に設けられた第1のドア側壁(250a)を有し、
    前記ケーシングは、前記第1のドア側壁に対して前記軸線方向一方側に設けられ、かつ前記第1のドア側壁に対して隙間を介して対向する第1のケース側壁(225a)を有し、
    前記第1のドア側壁および前記第1のケース側壁のうち一方には、少なくとも1個の溝部(Ka)が設けられ、他方の側壁には、前記溝部内に突出する突起部(228a)が設けられており、
    前記溝部と前記突起部とは、前記隙間を流れる前記空調風の流れを絞るラビリンス構造を構成していることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記ロータリドアは、前記第1、第2の外周壁に対して前記第1のドア側壁の反対側に設けられた第2のドア側壁(250b)を有し、
    前記ケーシングは、前記第2のドア側壁に対して前記第1のドア側壁の反対側に設けられ、かつ前記第2のドア側壁に対して隙間を介して対向する第2のケース側壁(225b)を有し、
    前記第2のドア側壁および前記第2のケース側壁のうち一方には、少なくとも1個の溝部(Kb)が設けられ、他方の側壁には、前記溝部内に突出する突起部(228b)が設けられており、
    前記溝部と前記突起部とは、前記隙間を流れる空調風の流れを絞るラビリンス構造を構成していることを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
  5. 前記シール部材は、前記一方の外周壁を径方向外周側から覆うように形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  6. 前記一方の外周壁には、開口部(251a)が設けられており、
    前記シール部材(260)は、前記一方の外周壁の開口部を覆うように配置されており、
    前記ドア開口部が前記フェイス開口部に連通し、かつ前記一方の外周壁(251)が前記デフロスタ開口部を閉じた状態で、前記シール部材が前記空調風の風圧を前記開口部を通して受けて径方向外側に膨らんで前記デフロスタ開口部を密閉した状態にすることを特徴とする請求項5に記載の車両用空調装置。
  7. 前記シール部材は、前記一方の外周壁に支持され、かつ弾性変形可能に形成されたものであり、
    前記ケーシングは、前記ロータリドアに対して前記径方向外周側に設けられ、かつ前記デフロスタ開口部、前記フェイス開口部、および前記フット開口部を有するケーシング周壁部(210)を備え、
    前記ケーシング周壁部は、
    前記デフロスタ開口部に対して前記円周方向一方側に配置されて、前記回転軸の軸線方向に亘って前記径方向内側に突出し、その先端部が前記回転軸の軸線方向に亘って線状に形成されている第1の突起部(211a)と、
    前記デフロスタ開口部に対して前記円周方向他方側に配置されて、前記回転軸の軸線方向に亘って前記径方向内側に突出し、その先端部が前記回転軸の軸線方向に亘って線状に形成されている第2の突起部(212a)とを備え、
    前記ドア開口部が前記フェイス開口部に連通し、かつ前記一方の外周壁(251)が前記デフロスタ開口部を閉じた状態で、前記第1、第2の突起部が前記シール部材を押して前記シール部材を前記軸線方向に亘って弾性変形により圧縮した状態にし、
    前記圧縮した状態の前記シール部材が前記第1、第2の突起部と前記一方の外周壁との間を密着した状態にすることにより、前記デフロスタ開口部を密閉した状態にすることを特徴とする請求項5に記載の車両用空調装置。
  8. 前記ケーシング周壁部の内周壁には、前記シール部材のうち前記回転軸の軸線方向一方側端部を円周方向に亘って押さえる第1の押さえ部(229a)が設けられており、
    前記第1の押さえ部は、前記シール部材のうち前記軸線方向一方側端部を円周方向に亘って押さえることにより、前記シール部材のうち前記軸線方向一方側端部を弾性変形により圧縮させて前記一方の外周壁(251)との間を円周方向に亘って密閉することを特徴とする請求項7に記載の車両用空調装置。
  9. 前記第1の押さえ部(229a)の断面形状は、前記一方の外周壁に対して傾斜して前記軸線方向一方側に向かうほど前記一方の外周壁に近づくように形成されていることを特徴とする請求項8に記載の車両用空調装置。
  10. 前記ケーシング周壁部の内周壁には、前記シール部材のうち前記回転軸の軸線方向他方側端部を円周方向に亘って押さえる第2の押さえ部(229b)が設けられており、
    前記第2の押さえ部は、前記シール部材のうち前記軸線方向他方側端部を円周方向に亘って押さえることにより、前記シール部材のうち前記軸線方向他方側端部を弾性変形により圧縮させて前記一方の外周壁(251)との間を円周方向に亘って密閉することを特徴とする請求項8または9に記載の車両用空調装置。
  11. 前記第2の押さえ部(229b)の断面形状は、前記一方の外周壁に対して傾斜して前記軸線方向他方側に向かうほど前記一方の外周壁に近づくように形成されていることを特徴とする請求項10に記載の車両用空調装置。
  12. 前記シール部材は、前記一方の外周壁に対して径方向外周側で、かつ前記円周方向一方側に配置されている第1のシール部材(260a)と、前記一方の外周壁に対して径方向外周側で、かつ前記円周方向他方側に配置されている第2のシール部材(260c)と、を備え、
    前記第1、第2のシール部材は、前記回転軸の軸線方向に延出するように形成されており、
    前記一方の外周壁が前記デフロスタ開口部を閉じた状態で、前記第1のシール部材が前記ケーシングのうち前記デフロスタ開口部に対する前記円周方向一方側と前記一方の外周壁との間を密着させ、かつ前記第2のシール部材が前記ケーシングのうち前記デフロスタ開口部に対して前記円周方向他方側と前記一方の外周壁との間を密着させることにより、前記デフロスタ開口部を密閉した状態にすることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  13. 前記ケーシングは、前記ロータリドアに対して前記径方向外周側に設けられ、かつ前記デフロスタ開口部、前記フェイス開口部、および前記フット開口部を有するケーシング周壁部(210)を備え、
    前記一方の外周壁が前記フェイス開口部を閉じ、かつ前記ドア開口部が前記フット開口部に連通した状態で、前記ケーシング周壁部と前記一方の外周壁との間の隙間から前記空調風が前記フェイス開口部側に洩れるようになっていることを特徴とする請求項12に記載の車両用空調装置。
  14. 前記第1、第2のシール部材は、それぞれ、前記一方の外周壁と前記ケーシング周壁部との間で弾性変形により圧縮された状態で前記一方の外周壁と前記ケーシング周壁部との間を密着させるものであり、
    前記第1、第2のシール部材のうち少なくとも一方のシール部材は、その前記径方向外周側と前記回転軸との間の長さ(r1)が前記円周方向のうちいずれか一方側に進むほど短くなるように形成され、前記一方の外周壁の回転に伴って前記一方のシール部材が前記ケーシング周壁部の内周壁側に移動することを案内するようになっていることを特徴とする請求項12または13に記載の車両用空調装置。
  15. 前記一方の外周壁のうち前記一方のシール部材が配置される面(251c)は、前記回転軸との間の長さ(r2)が前記円周方向のうち前記いずれか一方側に進むほど短くなるように形成されることにより、前記一方のシール部材の前記径方向外周側と前記回転軸との間の長さ(r1)が前記円周方向のうちいずれか一方側に進むほど短くなるようになっていることを特徴とする請求項14に記載の車両用空調装置。
  16. 前記ケーシング周壁部のうち前記デフロスタ開口部、前記フェイス開口部、および前記フット開口部のうちいずれか1つの開口部を形成する開口形成部(211d)は、前記1つの開口部に近づくほど前記回転軸との間の長さ(r3)が長くなるように形成されることにより、前記ロータリドアの回転に伴って前記第1、第2のシール部材のうちいずれか一方のシール部材が前記1つの開口部側から前記ケーシング周壁部の内周壁(210c)側に移動することを案内することを特徴とする請求項12ないし15のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  17. 前記ケーシングは、前記ロータリドアに対して前記径方向外周側に設けられ、かつ前記デフロスタ開口部、前記フェイス開口部、および前記フット開口部を有するケーシング周壁部(251)を備え、
    前記ケーシング周壁部は、前記デフロスタ開口部に対して前記円周方向一方側に設けられて径方向内周側に突出する第1のケーシング突出部(351)と、前記デフロスタ開口部に対して前記円周方向他方側に設けられて径方向内周側に突出する第2のケーシング突出部(350)とを備え、
    前記第1のシール部材(260b)が前記一方の外周壁に対して前記円周方向一方側に配置されており、
    前記第2のシール部材(260c)が前記一方の外周壁に対して前記円周方向他方側に配置されており、
    前記一方の外周壁(251)が前記デフロスタ開口部を閉じた状態で、前記第1のシール部材(260b)が前記一方の外周壁と前記第1のケーシング突出部とを密着させ、かつ前記第2のシール部材(260c)が前記一方の外周壁と前記第2のケーシング突出部とを密着させることにより前記デフロスタ開口部を密閉した状態にすることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  18. 前記ドア開口部が前記フット開口部に連通し、かつ前記一方の外周壁が前記フェイス開口部を閉じた状態で、前記空調風が前記一方の外周壁と前記ケーシング外周壁との間の隙間を通して前記フェイス開口部側に洩れるようになっていることを特徴とする請求項17に記載の車両用空調装置。
  19. フェイス開口部(21c)と、フット開口部(21d)と、デフロスタ開口部(21b)と、前記フェイス開口部に向けて空調風を流す第1の通風路(32a)と、前記第1の通風路から吹き出される空調風を前記フェイス開口部をバイパスして前記フット開口部と前記デフロスタ開口部とに向けて流す第2の通風路(32b)とを有するケーシング(21)と、
    板状に形成され、かつ回転軸(400a)の回転に伴って、前記フェイス開口部と前記第2の通風路の空気入口(33)とのうちいずれか一方を開放するフェイスドア(400)と、
    板状に形成され、かつ回転軸(410a)の回転に伴って、前記フット開口部と前記デフロスタ開口部とのうちいずれか一方を開放するデフロスタドア(410)とを備え、
    前記デフロスタ開口部、前記フェイス開口部、および前記フット開口部のうちいずれかの開口部から吹き出される空調風により車室内を空調する車両用空調装置であって、
    前記デフロスタドアが前記デフロスタ開口部を閉じて前記フット開口部側を開放し、かつ前記フェイスドアが前記フェイス開口部を開放して前記第2の通風路の空気入口(33)を閉じた状態で、前記デフロスタ開口部を密閉した状態にし、かつ前記フット開口部を非密閉の状態にするように設けられたシール部材(410c)を備えることを特徴とする車両用空調装置。
  20. フェイス開口部(21c)と、フット開口部(21d)と、デフロスタ開口部(21b)と、前記フット開口部に向けて空調風を流す第1の通風路(32a)と、前記第1の通風路から吹き出される空調風を前記フット開口部をバイパスして前記フェイス開口部と前記デフロスタ開口部とに向けて流す第2の通風路(32b)とを有するケーシング(21)と、
    板状に形成され、かつ回転軸(440a)の回転に伴って、前記フット開口部と前記第2の通風路の空気入口(33)とのうちいずれか一方を開放するフットドア(440)と、
    板状に形成され、かつ回転軸(410a)の回転に伴って、前記フェイス開口部と前記デフロスタ開口部とのうちいずれか一方を開放するデフロスタドア(410)とを備え、
    前記デフロスタ開口部、前記フェイス開口部、および前記フット開口部のうちいずれかの開口部から吹き出される空調風により車室内を空調する車両用空調装置であって、
    前記デフロスタドアが前記デフロスタ開口部を閉じて前記フェイス開口部側を開放し、かつ前記フットドアが前記フット開口部を閉じて前記第2の通風路の空気入口を開放した状態で、前記デフロスタ開口部を密閉した状態にし、かつ前記フット開口部を非密閉の状態にするように設けられたシール部材(410c)を備えることを特徴とする車両用空調装置。
  21. フェイス開口部(21c)と、フット開口部(21d)と、デフロスタ開口部(21b)と、前記デフロスタ開口部に向けて空調風を流す第1の通風路(32a)と、前記第1の通風路から吹き出される空調風を前記デフロスタ開口部をバイパスして前記フェイス開口部と前記フット開口部とに向けて流す第2の通風路(32b)とを有するケーシング(21)と、
    板状に形成され、かつ回転軸(410a)の回転に伴って、前記デフロスタ開口部と前記第2の通風路の空気入口(33)とのうちいずれか一方を開放するデフロスタドア(410)と、
    板状に形成され、かつ回転軸(400a)の回転に伴って、前記フェイス開口部と前記フット開口部とのうちいずれか一方を開放するフェイスドア(400)とを備え、
    前記デフロスタ開口部、前記フェイス開口部、および前記フット開口部のうちいずれかの開口部から吹き出される空調風により車室内を空調する車両用空調装置であって、
    前記デフロスタドアが前記デフロスタ開口部を閉じて前記第2の通風路の空気入口を開放し、前記フェイスドアが前記フェイス開口部側を開放し前記フット開口部を閉じた状態で、前記デフロスタ開口部を密閉した状態にし、かつ前記フット開口部を非密閉の状態にするように設けられたシール部材(410c)を備えることを特徴とする車両用空調装置。
  22. フェイス開口部(21c)、フット開口部(21d)、およびデフロスタ開口部(21b)を有し、前記フェイス開口部と前記フット開口部と前記デフロスタ開口部とに向けて空調風を流すケーシング(21)と、
    板状に形成され、かつ回転軸(400a)の回転に伴って前記フェイス開口部を開閉するフェイスドア(400)と、
    板状に形成され、かつ回転軸(440a)の回転に伴って前記フット開口部を開閉するフットドア(440)と、
    板状に形成され、かつ回転軸(410a)の回転に伴って前記デフロスタ開口部を開閉するデフロスタドア(410)と、
    前記デフロスタドアが前記デフロスタ開口部を閉じた状態で前記デフロスタ開口部を密閉した状態にするシール部材(410c)と、を備え、
    前記デフロスタ開口部、前記フェイス開口部、および前記フット開口部のうちいずれかの開口部から吹き出される空調風により車室内を空調する車両用空調装置であって、
    前記フェイスドアが前記フェイス開口部を開放し、かつ前記デフロスタドアが前記デフロスタ開口部を閉じ、さらに前記フットドアが前記フット開口部を閉じた状態で、前記デフロスタ開口部を密閉した状態にし、かつ前記フット開口部を非密閉の状態にするように設けられたシール部材(410c)を備えることを特徴とする車両用空調装置。
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