JP3337375B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents
車両用空気調和装置Info
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- JP3337375B2 JP3337375B2 JP24719196A JP24719196A JP3337375B2 JP 3337375 B2 JP3337375 B2 JP 3337375B2 JP 24719196 A JP24719196 A JP 24719196A JP 24719196 A JP24719196 A JP 24719196A JP 3337375 B2 JP3337375 B2 JP 3337375B2
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- air
- inner case
- outlets
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乗用車に好適な車両
用空気調和装置に関する。
用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は図5ないし図7に示す車両
用空気調和装置について特願平7−310726号によ
り特許出願した。図5は図6のA−A線に沿う断面図、
図6は図5のB−B線に沿う断面図、図7は吹出モード
切換用ロータリダンパの斜視図である。
用空気調和装置について特願平7−310726号によ
り特許出願した。図5は図6のA−A線に沿う断面図、
図6は図5のB−B線に沿う断面図、図7は吹出モード
切換用ロータリダンパの斜視図である。
【0003】センターコンソール内に埋設されるケーシ
ング1の内部にはエバポレータ4、エアミックスダンパ
6、ヒータ5、吹出モード切換用ロータリダンパ10が配
設されている。エバポレータ4は、図6に示すように、
ケーシング1の下部にその空気吸込口25に向かって次第
に立ち上がるように傾斜した姿勢で取り付けられてい
る。
ング1の内部にはエバポレータ4、エアミックスダンパ
6、ヒータ5、吹出モード切換用ロータリダンパ10が配
設されている。エバポレータ4は、図6に示すように、
ケーシング1の下部にその空気吸込口25に向かって次第
に立ち上がるように傾斜した姿勢で取り付けられてい
る。
【0004】エアミックスダンパ6は、図5に示すよう
に、エバポレータ4の上方に水平に配設され、ガイド26
に案内されて水平方向に移動自在とされている。ヒータ
5はエアミックスダンパ6の上方に若干傾斜し、ケーシ
ング1内片側に偏寄した状態で配設されている。吹出モ
ード切換用ロータリダンパ10はヒータ5の上方のエアミ
ックス領域に水平軸まわりに回転可能に配設されてい
る。
に、エバポレータ4の上方に水平に配設され、ガイド26
に案内されて水平方向に移動自在とされている。ヒータ
5はエアミックスダンパ6の上方に若干傾斜し、ケーシ
ング1内片側に偏寄した状態で配設されている。吹出モ
ード切換用ロータリダンパ10はヒータ5の上方のエアミ
ックス領域に水平軸まわりに回転可能に配設されてい
る。
【0005】このロータリダンパ10は、図7に示すよう
に、全体として中空樽状をなし、その円筒部10a には周
方向に所定の間隔を隔てて常時エアミックス領域に連通
する取入穴11、デフロスト吹出穴12及びフェース吹出穴
13が形成され、その両端板10b 、10c にはそれぞれ扇形
状のフット吹出穴14が形成されるとともにその中央部に
回転軸15が突設されている。この回転軸15はケーシング
1の左右両側壁1b、1cに軸承されている。
に、全体として中空樽状をなし、その円筒部10a には周
方向に所定の間隔を隔てて常時エアミックス領域に連通
する取入穴11、デフロスト吹出穴12及びフェース吹出穴
13が形成され、その両端板10b 、10c にはそれぞれ扇形
状のフット吹出穴14が形成されるとともにその中央部に
回転軸15が突設されている。この回転軸15はケーシング
1の左右両側壁1b、1cに軸承されている。
【0006】ケーシング1には、図5に示すように、ロ
ータリダンパ10の円筒部10a の外周面に周方向に沿って
所定の間隔を隔てて近接することによってシール部16a
、16b 、16c を形成する突出部が形成されている。そ
して、ケーシング1の上面1aにはシール部16a と16b と
の間に位置するようにフェース吹出口2が形成され、シ
ール部16b と16c との間に位置するようにデフロスト吹
出口3が形成され、ケーシング1の左右両側壁1b、1cに
はそれぞれフット吹出穴14と整合しうるフット吹出口19
が形成されている。
ータリダンパ10の円筒部10a の外周面に周方向に沿って
所定の間隔を隔てて近接することによってシール部16a
、16b 、16c を形成する突出部が形成されている。そ
して、ケーシング1の上面1aにはシール部16a と16b と
の間に位置するようにフェース吹出口2が形成され、シ
ール部16b と16c との間に位置するようにデフロスト吹
出口3が形成され、ケーシング1の左右両側壁1b、1cに
はそれぞれフット吹出穴14と整合しうるフット吹出口19
が形成されている。
【0007】そして、ケーシング1にはフェース吹出口
2に連通するようにフェースダクト21、デフロスト吹出
口3に連通するようにデフロストダクト22、フット吹出
口19に連通するようにフットダクト23がそれぞれ連結さ
れている。
2に連通するようにフェースダクト21、デフロスト吹出
口3に連通するようにデフロストダクト22、フット吹出
口19に連通するようにフットダクト23がそれぞれ連結さ
れている。
【0008】しかして、この空気調和装置の運転時、図
示しないブロアによって付勢された車室内空気又は及び
外気は空気吸込口25からケーシング1内に流入し、エバ
ポレータ4を流過する過程で冷媒と熱交換することによ
って冷却される。
示しないブロアによって付勢された車室内空気又は及び
外気は空気吸込口25からケーシング1内に流入し、エバ
ポレータ4を流過する過程で冷媒と熱交換することによ
って冷却される。
【0009】この空気はエアミックスダンパ6によって
分流せしめられ、エアミックスダンパ6の右側を流過し
た空気はヒータ5に入りここでエンジン冷却水と熱交換
することによって加熱された後、エアミックスダンパ6
の左側を流過することによってヒータ5をバイパスした
空気とエアミックス領域で合流混合して所定温度の調和
空気となる。
分流せしめられ、エアミックスダンパ6の右側を流過し
た空気はヒータ5に入りここでエンジン冷却水と熱交換
することによって加熱された後、エアミックスダンパ6
の左側を流過することによってヒータ5をバイパスした
空気とエアミックス領域で合流混合して所定温度の調和
空気となる。
【0010】この調和空気は常時エアミックス領域に開
口する取入穴11を通ってロータリダンパ10の内部に入
り、ロータリダンパ10を回転軸15まわりに回転させるこ
とによって選択された吹出口2、3、19のいずれか1又
は2から吹き出される。
口する取入穴11を通ってロータリダンパ10の内部に入
り、ロータリダンパ10を回転軸15まわりに回転させるこ
とによって選択された吹出口2、3、19のいずれか1又
は2から吹き出される。
【0011】即ち、ロータリダンパ10が図5に示す回転
角度位置を占めている場合には、調和空気はフェース吹
出穴13、フェース吹出口2、フェースダクト21を通って
車室内乗員の上半身に向かって吹き出される。
角度位置を占めている場合には、調和空気はフェース吹
出穴13、フェース吹出口2、フェースダクト21を通って
車室内乗員の上半身に向かって吹き出される。
【0012】ロータリダンパ10を図5において反時計
方向に若干回動すると,フェース吹出口13が部分的に
閉塞され,かつ,フット吹出穴14が部分的にフット吹出
口19と整合するので,調和空気の一部がフェース吹出
口2から吹出されると同時に残部がフット吹出穴14、
フット吹出口19,フットダクト23を通って車室内乗
員の足元に向かって吹出される。
方向に若干回動すると,フェース吹出口13が部分的に
閉塞され,かつ,フット吹出穴14が部分的にフット吹出
口19と整合するので,調和空気の一部がフェース吹出
口2から吹出されると同時に残部がフット吹出穴14、
フット吹出口19,フットダクト23を通って車室内乗
員の足元に向かって吹出される。
【0013】ロータリダンパ10を更に反時計方向に回動
すると、フェース吹出穴13とフェース吹出口2との連通
が遮断され、フット吹出穴14のみがフット吹出口19と整
合するので、調和空気はフット吹出口19のみから吹き出
される。
すると、フェース吹出穴13とフェース吹出口2との連通
が遮断され、フット吹出穴14のみがフット吹出口19と整
合するので、調和空気はフット吹出口19のみから吹き出
される。
【0014】ロータリダンパ10を更に回動すると、フッ
ト吹出穴14とフット吹出口19とが部分的に整合すると同
時にデフロスト吹出穴12がデフロスト吹出口3と部分的
に連通するので、調和空気の一部がフット吹出口19から
吹き出されると同時に残部がデフロスト吹出穴12、デフ
ロスト吹出口19、デフロストダクト23を通ってフロント
ガラス等の内面に向かって吹き出される。
ト吹出穴14とフット吹出口19とが部分的に整合すると同
時にデフロスト吹出穴12がデフロスト吹出口3と部分的
に連通するので、調和空気の一部がフット吹出口19から
吹き出されると同時に残部がデフロスト吹出穴12、デフ
ロスト吹出口19、デフロストダクト23を通ってフロント
ガラス等の内面に向かって吹き出される。
【0015】ロータリダンパ10を更に回動すると、フッ
ト吹出穴14とフット吹出口19との整合が遮断され、デフ
ロスト吹出穴12とデフロスト吹出口3のみが整合するの
で調和空気はデフロスト吹出口3のみから吹き出され
る。
ト吹出穴14とフット吹出口19との整合が遮断され、デフ
ロスト吹出穴12とデフロスト吹出口3のみが整合するの
で調和空気はデフロスト吹出口3のみから吹き出され
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置におい
ては、ケーシング1及び又はロータリダンパ10の加工誤
差、外力又は温度変化に基づく変形等によってロータリ
ダンパ10の円筒部10a の外周面とケーシング1のシール
部16a 、16b 、16c との隙間及びロータリダンパ10の端
板10b 、10c の外面とケーシング1の側壁1b、1cとの隙
間を一定の微少な値に維持することは極めて難しい。
ては、ケーシング1及び又はロータリダンパ10の加工誤
差、外力又は温度変化に基づく変形等によってロータリ
ダンパ10の円筒部10a の外周面とケーシング1のシール
部16a 、16b 、16c との隙間及びロータリダンパ10の端
板10b 、10c の外面とケーシング1の側壁1b、1cとの隙
間を一定の微少な値に維持することは極めて難しい。
【0017】これら隙間が大きくなると、ここから多量
の調和空気が洩れ、また、隙間がなくなると、ロータリ
ダンパ10の駆動力や擦れ音が増大するのみならずその耐
久性や信頼性を損なうという問題があった。
の調和空気が洩れ、また、隙間がなくなると、ロータリ
ダンパ10の駆動力や擦れ音が増大するのみならずその耐
久性や信頼性を損なうという問題があった。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために発明されたものであって、第1の発明の要旨
とするところは、複数の吹出口を有するケーシング内に
配設され、上記複数の吹出口に連通しうる吹出穴を具備
する中空樽状の吹出モード切換用ロータリダンパを回転
させることによってエバポレータ及びヒータを経て調温
された調和空気を上記複数の吹出口の1又は2から吹き
出す車両用空気調和装置において、上記中空樽状のロー
タリダンパと同じ形状でこれより若干大寸の中空樽状を
なすインナーケースを上記ケーシング内に設置固定して
このインナーケースの内部に上記ロータリダンパを相対
回転自在に嵌装し,このインナーケースに上記複数の吹
出口のそれぞれに連通する複数の穴を設けるとともにこ
れらの穴のまわりを囲むように上記ロータリダンパの外
面に摺接する弾褥材を上記インナーケースの内面に固着
したことを特徴とする車両用空気調和装置にある。
するために発明されたものであって、第1の発明の要旨
とするところは、複数の吹出口を有するケーシング内に
配設され、上記複数の吹出口に連通しうる吹出穴を具備
する中空樽状の吹出モード切換用ロータリダンパを回転
させることによってエバポレータ及びヒータを経て調温
された調和空気を上記複数の吹出口の1又は2から吹き
出す車両用空気調和装置において、上記中空樽状のロー
タリダンパと同じ形状でこれより若干大寸の中空樽状を
なすインナーケースを上記ケーシング内に設置固定して
このインナーケースの内部に上記ロータリダンパを相対
回転自在に嵌装し,このインナーケースに上記複数の吹
出口のそれぞれに連通する複数の穴を設けるとともにこ
れらの穴のまわりを囲むように上記ロータリダンパの外
面に摺接する弾褥材を上記インナーケースの内面に固着
したことを特徴とする車両用空気調和装置にある。
【0019】
【0020】他の特徴とするところは、上記弾褥材の表
面にこれより摩擦係数の低い低摩擦シート材を貼り付け
たことにある。
面にこれより摩擦係数の低い低摩擦シート材を貼り付け
たことにある。
【0021】第2の発明の要旨とするところは,複数の
吹出口を有するケーシング内に配設され、上記複数の吹
出口に連通しうる吹出穴を具備する中空樽状の吹出モー
ド切換用ロータリダンパを回転させることによってエバ
ポレータ及びヒータを経て調温された調和空気を上記複
数の吹出口の1又は2から吹き出す車両用空気調和装置
において、上記中空樽状のロータリダンパと同じ形状で
これより若干大寸の中空樽状をなすインナーケースを上
記ケーシング内に設置固定してこのインナーケースの内
部に上記ロータリダンパを相対回転自在に嵌装し,この
インナーケースに上記複数の吹出口のそれぞれに連通す
る複数の穴を設けるとともに上記ロータリダンパの上記
複数の吹出穴を除く外面を可撓性シートで覆い、この可
撓性シートと上記外面との間に形成された腔所の内部に
作動媒体を封入し,かつ,この作動媒体の内圧を変化させ
て上記可撓性シートを膨らませる電磁アクチュエータを
上記ロータリダンパに組み込んだことを特徴とする車両
用空気調和装置にある。
吹出口を有するケーシング内に配設され、上記複数の吹
出口に連通しうる吹出穴を具備する中空樽状の吹出モー
ド切換用ロータリダンパを回転させることによってエバ
ポレータ及びヒータを経て調温された調和空気を上記複
数の吹出口の1又は2から吹き出す車両用空気調和装置
において、上記中空樽状のロータリダンパと同じ形状で
これより若干大寸の中空樽状をなすインナーケースを上
記ケーシング内に設置固定してこのインナーケースの内
部に上記ロータリダンパを相対回転自在に嵌装し,この
インナーケースに上記複数の吹出口のそれぞれに連通す
る複数の穴を設けるとともに上記ロータリダンパの上記
複数の吹出穴を除く外面を可撓性シートで覆い、この可
撓性シートと上記外面との間に形成された腔所の内部に
作動媒体を封入し,かつ,この作動媒体の内圧を変化させ
て上記可撓性シートを膨らませる電磁アクチュエータを
上記ロータリダンパに組み込んだことを特徴とする車両
用空気調和装置にある。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態が図1な
いし図3に示されている。この第1の実施形態において
は、吹出モード切換用ロータリダンパ10はインナーケー
ス7の内部に嵌装されている。このインナーケース7は
ロータリダンパ10と同じ形状でこれより若干大寸の中空
樽状をなし、その円筒部7aの外周面はケーシング1のシ
ール部16a 、16b 、16c に密接結合され、かつ、その両
端板7b、7cはケーシング1の両側壁1b、1cに密接結合さ
れている。
いし図3に示されている。この第1の実施形態において
は、吹出モード切換用ロータリダンパ10はインナーケー
ス7の内部に嵌装されている。このインナーケース7は
ロータリダンパ10と同じ形状でこれより若干大寸の中空
樽状をなし、その円筒部7aの外周面はケーシング1のシ
ール部16a 、16b 、16c に密接結合され、かつ、その両
端板7b、7cはケーシング1の両側壁1b、1cに密接結合さ
れている。
【0027】そして、円筒部7aには周方向に沿って間隔
を隔てて常時エアミックス領域に開口する取入穴24、フ
ェース吹出口2に連通するフェース穴17、デフロスト吹
出口3に連通するデフロスト穴18が形成され、また、両
端板7b、7cには図3に示すように、フット吹出口19に整
合するフット穴20が形成されている。
を隔てて常時エアミックス領域に開口する取入穴24、フ
ェース吹出口2に連通するフェース穴17、デフロスト吹
出口3に連通するデフロスト穴18が形成され、また、両
端板7b、7cには図3に示すように、フット吹出口19に整
合するフット穴20が形成されている。
【0028】そして、円筒部7aの内周面にはフェース穴
17及びデフロスト穴18を囲むように弾力性を有する弾褥
材30が固着され、また、両端板7b、7cの内面にはフット
穴20を囲むように同様の弾褥材30が固着されている。な
お、この弾褥材30は、図1(B) に示すように、ウレタン
フォーム等からなる弾性シート材31とその表面に貼り付
けられたポリテトラフルオロエチレン樹脂フィルム( テ
フロンフィルム) 等の低摩擦シート材32とからなる。他
の構成は図5ないし図7に示す従来のものと同様であ
り、対応する部材には同じ符号を付してその説明を省略
する。
17及びデフロスト穴18を囲むように弾力性を有する弾褥
材30が固着され、また、両端板7b、7cの内面にはフット
穴20を囲むように同様の弾褥材30が固着されている。な
お、この弾褥材30は、図1(B) に示すように、ウレタン
フォーム等からなる弾性シート材31とその表面に貼り付
けられたポリテトラフルオロエチレン樹脂フィルム( テ
フロンフィルム) 等の低摩擦シート材32とからなる。他
の構成は図5ないし図7に示す従来のものと同様であ
り、対応する部材には同じ符号を付してその説明を省略
する。
【0029】しかして、ケーシング1及び又はインナー
ケース7の加工誤差や外力又は温度変化に基づく変形が
生じてもこれらの間に隙間は生じないとともにインナー
ケース7とロータリダンパ10との間の隙間は弾褥材30に
よって遮蔽されるので、調和空気が洩れるのを防止でき
る。また、ロータリダンパ10及びインナーケース7は同
じ中空樽状とされているので,これらの間の隙間管理は
極めて容易となり,もし,これらの加工誤差や外力又は温
度変化に基づく変形が生じても弾褥材30によって吸収す
ることができるとともに弾褥材30の表面に貼着された低
摩擦シート材31がロータリダンパ10の外面に摺接するの
で、ロータリダンパ10の駆動力が増大するのを防止でき
るとともに擦れ音を低減しうる。
ケース7の加工誤差や外力又は温度変化に基づく変形が
生じてもこれらの間に隙間は生じないとともにインナー
ケース7とロータリダンパ10との間の隙間は弾褥材30に
よって遮蔽されるので、調和空気が洩れるのを防止でき
る。また、ロータリダンパ10及びインナーケース7は同
じ中空樽状とされているので,これらの間の隙間管理は
極めて容易となり,もし,これらの加工誤差や外力又は温
度変化に基づく変形が生じても弾褥材30によって吸収す
ることができるとともに弾褥材30の表面に貼着された低
摩擦シート材31がロータリダンパ10の外面に摺接するの
で、ロータリダンパ10の駆動力が増大するのを防止でき
るとともに擦れ音を低減しうる。
【0030】本発明の第2の実施形態が図4に示されて
いる。この第2の実施形態においては、ロータリダンパ
10の円筒部10a 及び両端板10b 、10c の外面は取入穴1
1、吹出穴13及び14を除いて可撓性シート32によって被
覆され、これら外面と可撓性シート32の間に限界される
密封腔所33の内部には空気又は窒素ガス等の作動媒体34
が封入されている。
いる。この第2の実施形態においては、ロータリダンパ
10の円筒部10a 及び両端板10b 、10c の外面は取入穴1
1、吹出穴13及び14を除いて可撓性シート32によって被
覆され、これら外面と可撓性シート32の間に限界される
密封腔所33の内部には空気又は窒素ガス等の作動媒体34
が封入されている。
【0031】そして、インナーケース7の円筒部7a及び
両端板7b、7cの内面には取入穴24、フェース穴17、デフ
ロスト穴18及びフット穴20を除いて弾力性のある弾褥材
30が貼り付けられている。また、ロータリダンパ10の一
方の回転軸15の突出端には電磁式アクチュエータ35が取
り付けられている。
両端板7b、7cの内面には取入穴24、フェース穴17、デフ
ロスト穴18及びフット穴20を除いて弾力性のある弾褥材
30が貼り付けられている。また、ロータリダンパ10の一
方の回転軸15の突出端には電磁式アクチュエータ35が取
り付けられている。
【0032】このアクチュエータ35のコイル37に通電す
ることによって鉄芯38を図において右方に移動させる
と、この鉄芯38にロッド39を介して連結されたダイアフ
ラム40が右方に変位し、これに応じて容器41内の作動媒
体34が回転軸15に穿設された通路42を経て腔所33内に入
り、可撓性シート32を膨出させてその外面を弾褥材30の
内面に密接させる。かくして、ロータリダンパ10の外面
とインナーケース7の内面との間の隙間が密封されるの
で、この隙間から調和空気が洩れるのを防止できる。
ることによって鉄芯38を図において右方に移動させる
と、この鉄芯38にロッド39を介して連結されたダイアフ
ラム40が右方に変位し、これに応じて容器41内の作動媒
体34が回転軸15に穿設された通路42を経て腔所33内に入
り、可撓性シート32を膨出させてその外面を弾褥材30の
内面に密接させる。かくして、ロータリダンパ10の外面
とインナーケース7の内面との間の隙間が密封されるの
で、この隙間から調和空気が洩れるのを防止できる。
【0033】ロータリダンパ10を回転させて吹出モード
を切り換える場合にはコイル37への通電を遮断する。す
ると、鉄芯38、ロッド39及びダイアフラム40が左方に移
動して腔所33内の圧力が低下するので、可撓性シート32
は弾褥材30から離間し又はこれらの密着力が低下するの
で、ロータリダンパ10を容易に回転させることが可能と
なる。
を切り換える場合にはコイル37への通電を遮断する。す
ると、鉄芯38、ロッド39及びダイアフラム40が左方に移
動して腔所33内の圧力が低下するので、可撓性シート32
は弾褥材30から離間し又はこれらの密着力が低下するの
で、ロータリダンパ10を容易に回転させることが可能と
なる。
【0034】
【0035】
【発明の効果】本発明においては、インナーケースをケ
ーシング内に設置固定したため、ケーシング及び又はイ
ンナーケースの加工誤差、これらに作用する外力や温度
変化に基づく変形があってもケーシングとインナーケー
スとの間に隙間が発生することはない。 そして,中空樽
状のロータリダンパと同じ形状でこれより若干大寸の中
空樽状をなすインナーケースの内部にロータリダンパを
相対回転自在に嵌装したので,ロータリダンパとインナ
ーケースとの隙間の管理が容易になる。また,インナー
ケースに複数の吹出口のそれぞれに連通する複数の穴を
設けるとともにこれらの穴のまわりを囲むようにロータ
リダンパの外面に摺接する弾褥材をインナーケースの内
面に固着したため,ロータリダンパとインナーケースと
の隙間から調和空気が洩れるのを弾褥材により容易に防
止できる。
ーシング内に設置固定したため、ケーシング及び又はイ
ンナーケースの加工誤差、これらに作用する外力や温度
変化に基づく変形があってもケーシングとインナーケー
スとの間に隙間が発生することはない。 そして,中空樽
状のロータリダンパと同じ形状でこれより若干大寸の中
空樽状をなすインナーケースの内部にロータリダンパを
相対回転自在に嵌装したので,ロータリダンパとインナ
ーケースとの隙間の管理が容易になる。また,インナー
ケースに複数の吹出口のそれぞれに連通する複数の穴を
設けるとともにこれらの穴のまわりを囲むようにロータ
リダンパの外面に摺接する弾褥材をインナーケースの内
面に固着したため,ロータリダンパとインナーケースと
の隙間から調和空気が洩れるのを弾褥材により容易に防
止できる。
【0036】
【0037】弾褥材の表面にこれより摩擦係数の低い低
摩擦シート材を貼り付ければ、ロータリダンパを回転さ
せるための動力を低減できる。
摩擦シート材を貼り付ければ、ロータリダンパを回転さ
せるための動力を低減できる。
【0038】ロータリダンパの複数の吹出穴を除く外面
を可撓性シートで覆い、この可撓性シートと外面との間
に形成された腔所の内部に作動媒体を封入し,かつ,この
作動媒体の内圧を変化させて可撓性シートを膨らませる
電磁アクチュエータをロータリダンパに組み込んだた
め,調和空気の漏れを確実に防止できるとともにロータ
リダンパを容易に回転できる。
を可撓性シートで覆い、この可撓性シートと外面との間
に形成された腔所の内部に作動媒体を封入し,かつ,この
作動媒体の内圧を変化させて可撓性シートを膨らませる
電磁アクチュエータをロータリダンパに組み込んだた
め,調和空気の漏れを確実に防止できるとともにロータ
リダンパを容易に回転できる。
【図1】本発明の第1の実施形態を示し、(A) は図2の
A−A線に沿う断面図、(B) は部分的拡大断面図であ
る。
A−A線に沿う断面図、(B) は部分的拡大断面図であ
る。
【図2】図1(A) のB−B線に沿う断面図である。
【図3】第1の実施形態におけるフット吹出口の近傍の
部分的断面図である。
部分的断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す部分的断面図で
ある。
ある。
【図5】従来の空気調和装置を示す図6のA−A線に沿
う断面図である。
う断面図である。
【図6】図5のB−B線に沿う断面図である。
【図7】吹出モード切換用ロータリダンパの斜視図であ
る。
る。
1 ケーシング 2 フェース吹出口 3 デフロスト吹出口 19 フット吹出口 4 エバポレータ 5 ヒータ 6 エアミックスダンパ7 インナーケース 10 吹出モード切換用ロータリダンパ 11 取入穴 13 フェース吹出穴 12 デフロスト吹出穴 14 フット吹出穴 30 弾褥材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城山 勝成 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町三丁 目1番地 三菱重工業株式会社 エアコ ン製作所内 (72)発明者 橋詰 慈洋 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町三丁 目1番地 三菱重工業株式会社 エアコ ン製作所内 (72)発明者 菅野 英男 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三 菱重工業株式会社 名古屋研究所内 (72)発明者 東山 登 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三 菱重工業株式会社 名古屋研究所内 (72)発明者 野山 英人 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三 菱重工業株式会社 名古屋研究所内 (72)発明者 秋元 良作 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町三丁 目1番地 三菱重工業株式会社 エアコ ン製作所内 (72)発明者 田中 貞彦 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)発明者 木村 亮 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)発明者 山本 延隆 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)発明者 山川 誠 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭50−98436(JP,U) 実開 昭56−102217(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の吹出口を有するケーシング内に配
設され、上記複数の吹出口に連通しうる吹出穴を具備す
る中空樽状の吹出モード切換用ロータリダンパを回転さ
せることによってエバポレータ及びヒータを経て調温さ
れた調和空気を上記複数の吹出口の1又は2から吹き出
す車両用空気調和装置において、 上記中空樽状のロータリダンパと同じ形状でこれより若
干大寸の中空樽状をなすインナーケースを上記ケーシン
グ内に設置固定してこのインナーケースの内部に上記ロ
ータリダンパを相対回転自在に嵌装し,このインナーケ
ースに上記複数の吹出口のそれぞれに連通する複数の穴
を設けるとともにこれらの穴のまわりを囲むように上記
ロータリダンパの外面に摺接する弾褥材を上記インナー
ケースの内面に固着したことを特徴とする車両用空気調
和装置。 - 【請求項2】 上記弾褥材の表面にこれより摩擦係数の
低い低摩擦シート材を貼り付けたことを特徴とする請求
項1記載の車両用空気調和装置。 - 【請求項3】 複数の吹出口を有するケーシング内に配
設され、上記複数の吹出口に連通しうる吹出穴を具備す
る中空樽状の吹出モード切換用ロータリダンパを回転さ
せることによってエバポレータ及びヒータを経て調温さ
れた調和空気を上記複数の吹出口の1又は2から吹き出
す車両用空気調和装置において、 上記中空樽状のロータリダンパと同じ形状でこれより若
干大寸の中空樽状をなすインナーケースを上記ケーシン
グ内に設置固定してこのインナーケースの内部に上記ロ
ータリダンパを相対回転自在に嵌装し,このインナーケ
ースに上記複数の吹出口のそれぞれに連通する複数の穴
を設けるとともに上記ロータリダンパの上記複数の吹出
穴を除く外面を可撓性シートで覆い、この可撓性シート
と上記外面との間に形成された腔所の内部に作動媒体を
封入し,かつ,この作動媒体の内圧を変化させて上記可撓
性シートを膨らませる電磁アクチュエータを上記ロータ
リダンパに組み込んだことを特徴とする車両用空気調和
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24719196A JP3337375B2 (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 車両用空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24719196A JP3337375B2 (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 車両用空気調和装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1071824A JPH1071824A (ja) | 1998-03-17 |
JP3337375B2 true JP3337375B2 (ja) | 2002-10-21 |
Family
ID=17159804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24719196A Expired - Fee Related JP3337375B2 (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 車両用空気調和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3337375B2 (ja) |
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KR100356211B1 (ko) * | 2000-08-31 | 2002-10-18 | 현대자동차주식회사 | 자동차의 실내 공기 배출장치 |
JP2002200913A (ja) | 2000-12-28 | 2002-07-16 | Calsonic Kansei Corp | 自動車用空気調和装置 |
KR20030047362A (ko) * | 2001-12-10 | 2003-06-18 | 현대자동차주식회사 | 자동차의 공조장치 |
CN1248877C (zh) * | 2001-12-11 | 2006-04-05 | 株式会社电装 | 具有旋转风门的汽车空调器 |
KR100941309B1 (ko) * | 2003-06-18 | 2010-02-11 | 한라공조주식회사 | 자동차용 공기조화장치의 원통형도어 |
-
1996
- 1996-08-29 JP JP24719196A patent/JP3337375B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1071824A (ja) | 1998-03-17 |
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