JP2006248351A - 空調装置のダクト接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ケース側壁の型抜き用貫通孔部をシール用パッキンを必要とせずにシールする。
【解決手段】 樹脂製ケース13の側壁13cに筒状部14を突出成形し、筒状部14の外周面には爪部14aを一体成形し、側壁13cのうち、爪部14aに対応する部位に型抜き用の貫通孔13dを開口し、ダクト11には爪部14aが嵌合する爪嵌合部11bを設け、ダクト11のうち爪嵌合部11bよりも先端側に、側壁13cへの押圧部11dを設け、ダクト11を筒状部14の外周側に嵌合して、爪嵌合部11bが爪部14aに嵌合すると、押圧部11dが、側壁13cのうち貫通孔13dの外側部位に押圧接触する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、空調装置のダクト接続構造に関するもので、車両用空調装置に用いて好適なものである。
近年、車両用空調装置においては、車室内の快適性要求の高まりから空調ユニットのケースの空気吹出部に多くの吹出ダクトを接続する傾向にある(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、空調ユニットのケースと吹出ダクトとの具体的な接続構造を開示していないが、ダクト接続構造の代表例はビスによるねじ止めであった。しかし、ねじ止め構造は接続作業工数が多いとともに、ビス等の締結部品が必要であるので、コストアップを招く。
そこで、空調ユニットの樹脂製ケースに爪部を有する筒状部を一体成形し、一方、吹出ダクト側に爪嵌合部を形成し、この爪嵌合部をケース側の爪部に嵌合することにより、吹出ダクトとケースとを接続する接続構造が近年多く採用されるようになっている。
特開2004−155262号公報
ところで、上記の爪嵌合によるダクト接続構造においては、爪部を有する筒状部を空調ユニットの樹脂製ケースに一体成形する際に、爪部成形のための型抜きを行うために、樹脂製ケースの側壁に貫通孔を開口する必要が生じる。
この結果、このケース側壁の貫通孔からの空気洩れ、異音発生等を防ぐために、ケース側壁の貫通孔部にシール用パッキンを特別に貼り付ける必要が生じ、コストアップとなる。
本発明は上記点に鑑み、ケース側壁の型抜き用の貫通孔部を、シール用パッキンを必要とせずにシールできるダクト接続構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、空気通路を形成する樹脂製ケース(13)の側壁(13c、35a)に外側へ突き出す筒状部(14、38)が一体成形され、
前記筒状部(14、38)の外周面には爪部(14a、38a)が外側へ突き出すように一体成形され、
前記側壁(13c、35a)のうち、前記爪部(14a、38a)に対応する部位に型抜き用の貫通孔(13d)が開口しており、
一方、ダクト(11、12)には前記爪部(14a、38a)が嵌合する爪嵌合部(11b、11h)が設けられ、
さらに、前記ダクト(11、12)のうち前記爪嵌合部(11b、11h)よりも先端側に、前記側壁(13c、35a)への押圧部(11d)が設けられ、
前記ダクト(11、12)を前記筒状部(14、38)の外周側に嵌合して、前記爪嵌合部(11b、11h)が前記爪部(14a、38a)に嵌合すると、前記押圧部(11d)が、前記側壁(13c、35a)のうち前記貫通孔(13d)の外側部位に押圧接触する空調装置のダクト接続構造を特徴としている。
これによると、ダクト(11、12)を樹脂製ケース(13)の筒状部(14、38)の外周側に嵌合すると、爪嵌合部(11b、11h)と爪部(14a、38a)との嵌合によりダクト(11、12)の抜け止めを行うことができる。これと同時に、ダクト先端の押圧部(11d)が、ケース側壁(13c、35a)のうち型抜き用貫通孔(13d)の外側部位に押圧接触して、型抜き用貫通孔(13d)を密封できる。
つまり、ダクト自体の先端形状(押圧部(11d))を利用して、型抜き用貫通孔(13d)を密封できるので、シール用パッキンを必要とせずに型抜き用貫通孔(13d)からの風洩れを防止できる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の空調装置のダクト接続構造において、前記押圧部(11d)は先端側になるほどダクト径方向の寸法が拡大するラッパ状の形状に形成されることを特徴とする。
これによると、押圧部(11d)のラッパ状の拡大形状により型抜き用貫通孔(13d)を密封できるので、ダクト(11、12)全体の径方向の寸法を貫通孔(13d)の密封のために拡大する必要がない。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の空調装置のダクト接続構造において、前記ダクト(11、12)のうち、前記爪嵌合部(11b、11h)と前記押圧部(11d)との間に蛇腹部(11c)が形成されることを特徴とする。
これによると、蛇腹部(11c)を弾性的に圧縮変形した状態にてダクト先端の押圧部(11d)をケース側壁(13c、35a)に押圧接触できる。そのため、蛇腹部(11c)の圧縮変形に伴う弾性反力でもってダクト先端の押圧部(11d)をケース側壁(13c、35a)に確実に押圧接触できる。
従って、ダクト(11、12)やケース側筒状部(14、38)の寸法ばらつきがあっても、これを吸収して型抜き用貫通孔(13d)の密封を確実に行うことができる。
請求項4に記載の発明では、請求項2に記載の空調装置のダクト接続構造において、前記ラッパ状の押圧部(11d)の軸方向の中間部に前記蛇腹部(11c)が形成されることを特徴とする。
これによると、ラッパ状押圧部(11d)自体の一部を利用して蛇腹部(11c)を形成できるから、請求項3に比較してダクト(11、12)先端部の軸方向長さを小さくできる。
請求項5に記載の発明のように、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の空調装置のダクト接続構造において、前記筒状部(14、38)および前記ダクト(11、12)の断面形状を非円形にしてよい。
また、請求項6に記載の発明のように、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の空調装置のダクト接続構造において、前記筒状部(14、38)および前記ダクト(11、12)の断面形状は円形にしてもよい。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の空調装置のダクト接続構造において、前記爪部(14a、38a)に遊嵌合する爪挿入ガイド部(11g)が前記ダクト(11、12)の軸方向に延びるように設けられ、
前記爪嵌合部(11h)が、前記爪挿入ガイド部(11g)の最も奥部からダクト円周方向にL字状に屈折した形態で形成されることを特徴とする。
これによると、ダクト軸方向に延びる爪挿入ガイド部(11g)を爪部(14a、38a)に遊嵌合することで、ダクト(11、12)をケース側筒状部(14、38)の外周上でスムースに押し込むことができる。
そして、その後に、ダクト(11、12)を円周方向に回転操作して、爪嵌合部(11h)をケース側筒状部(14、38)の爪部(14a、38a)に嵌合することで、ダクト(11、12)を筒状部(14、38)に対して抜け止めできる。
請求項8に記載の発明では、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の空調装置のダクト接続構造において、前記押圧部(11d)に、前記ダクト(11、12)の構成材料よりも弾性変形しやすい弾性部材(40)を設け、
前記側壁(13c、35a)に前記弾性部材(40)を押圧接触させることを特徴とする。
これによると、弾性部材(40)を側壁(13c、35a)に押圧接触させることで、貫通孔(13d)の密封を確実に行うことができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1〜図3は第1実施形態を示すもので、本実施形態は、車両用空調装置における空調ユニットの樹脂製ケースと吹出ダクトとの接続構造に本発明を適用した例を示す。
図1は空調ユニット10の全体形状の概要を図示する正面図で、車室内の乗員側から見た図であり、前席側フット吹出ダクト11および後席側フット吹出ダクト12を空調ユニット10のケース13に接続した状態を示す。図2は空調ユニット10の概略断面図である。図1、図2の上下、左右、前後の各矢印は車両搭載状態での方向を示す。空調ユニット10は周知のごとく車室内前部の計器盤(インストルメントパネル)内側部において車両左右方向の略中央部に配置される。
ケース13はポリプロピレン等の機械的強度に優れた樹脂の成形品で構成され、ケース13の内部には車室内へ向かって空気が送風される空気通路が形成される。より具体的には、このケース13は樹脂成形の型抜きの都合、内部への機器組み込みの都合等から複数に分割されたケース13a、13bにより構成されている。
この複数の分割ケース13a、13bは本例では車両左右方向に分割され、この左右の分割ケース13a、13bをねじ、金属ばねクリップ等の締結手段を用いて一体に締結することでケース13が構成される。図1の線13eは左右の分割ケース13a、13bの分割線である。
左右の分割ケース13a、13bの側壁13cは車両左右両側の側面壁であり、この左右の側壁13cにはそれぞれ筒状部14が一体成形されている。そして、この左右の筒状部14に前席側フット吹出ダクト11が接続され、空調風(主に温風)を運転席側および助手席側の乗員足元部に向けて吹き出すようになっている。そのため、前席側フット吹出ダクト11の下端部に空調風を吹き出す前席側フット吹出口11aを開口している。前席側フット吹出ダクト11の接続構造の詳細は図3により後述する。
図2に示すように、ケース13の内部において車両前後方向の最前部に空気入口空間15が形成され、この空気入口空間15に図示しない送風機ユニットの送風空気が流入するようになっている。
この送風機ユニットは周知のように内気(車室内空気)と外気(車室外空気)を切替導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱に導入された内気または外気を上記空気入口空間15に向かって送風する送風機とを具備している。この送風機は、遠心式の送風ファンをモータにより駆動する電動式の送風機にて構成される。
ケース13内部に流入した空気は最前部の空気入口空間15から車両後方側へ向かって流れる。ケース13の内部において空気入口空間15の車両後方側部には、送風空気を冷却する冷房用熱交換器をなす蒸発器16が垂直方向に配置されている。この蒸発器16は、空調用冷凍サイクル装置の減圧装置(図示せず)の出口側に接続され、低温低圧の冷媒が送風空気から吸熱して蒸発することにより送風空気を冷却する。
そして、ケース13内部において蒸発器16の下流側には、ケース2内の空気を加熱する暖房用熱交換器をなすヒータコア17が配置されている。このヒータコア17は車両エンジンの温水(エンジン冷却水)を熱源として、蒸発器16通過後の空気(冷風)を加熱する。ヒータコア17の上方側および下方側にはそれぞれ前席側バイパス通路18、後席側バイパス通路19が形成され、この両バイパス通路18、19をそれぞれヒータコア17のバイパス空気が流れる。
ヒータコア17の空気流れ下流側(車両後方側)には、ヒータコア17のコア部を上方の前席側領域17aと下方の後席側領域17bとに仕切る仕切り板20が配置されている。この仕切り板20の上方側に前席側温風通路21が形成され、仕切り板20の下方側に後席側温風通路22が形成される。
蒸発器16とヒータコア17との間に前席側温度調整手段をなす前席側エアミックスドア23が回転自在に配置されている。この前席側エアミックスドア23の回転位置(開度)によりヒータコア17を通る空気量(温風量)と、前席側バイパス通路18を通過してヒータコア17をバイパスする空気量(冷風量)との割合を調節し、これにより、車室内の前席側領域に吹き出す空気の温度を調整するようになっている。
なお、ヒータコア17の前席側領域17aを通過した温風は前席側温風通路21を上昇して、ヒータコア17の上方部で前席側バイパス通路18を通過した冷風と混合する。
一方、ヒータコア17の空気流れ下流側(車両後方側)で、仕切り板20の下方側に後席側温度調整手段をなす後席側エアミックスドア24が回転自在に配置されている。この後席側エアミックスドア24の回転位置(開度)によりヒータコア17の後席側領域17b、すなわち、後席側温風通路22を通る空気量(温風量)と、後席側バイパス通路19を通過してヒータコア17をバイパスする空気量(冷風量)との割合を調節し、これにより、車室内の後席側領域に吹き出す空気の温度を調整するようになっている。
なお、前席側エアミックスドア23および後席側エアミックスドア24には、それぞれ独立のドア駆動機構(図示せず)が連結され、この独立のドア駆動機構により両ドア23、24が回転駆動されて、両ドア23、24の回転位置(開度)を独立に調整可能になっている。
ケース13を構成する左右の分割ケース13a、13bの側壁13cのうち、ヒータコア17の上方部に前席側フット吹出開口25を配置している。この前席側フット吹出開口25は上方側が広く、下方側が狭い扇形の開口形状になっている。
図1に示す筒状部14は、この前席側フット吹出開口25の開口位置において左右の分割ケース13a、13bの側壁13cの外側面から外方へ突き出すように形成される。従って、前席側フット吹出開口25は筒状部14の入口部を構成することになり、前席側フット吹出開口25と筒状部14の内側空間は常時連通している。
ケース13の内部において、ヒータコア17の上方部で、かつ、左右の分割ケース13a、13bの側壁13cの内側面に沿って前席側フットドア26が回転自在に配置されている。この前席側フットドア26は前席側フット吹出開口25の開口形状に対応した扇形になっている。
図2は、扇形の前席側フット吹出開口25上に扇形の前席側フットドア26が重合して前席側フット吹出開口25を全閉した状態を示す。前席側フットドア26が図2の位置よりも右側(時計方向)へ回転することにより前席側フット吹出開口25を全開できる。なお、ケース13内部の左右両側に配置される2枚の前席側フットドア26は回転軸26aにより一体に連結される。
ケース13の上面部には車両の前面窓ガラスに向けて空調風を吹き出すデフロスタ吹出開口27が開口し、このデフロスタ吹出開口27を回転自在な板ドアからなるデフロスタドア28により開閉する。
ケース13の上面部のうち、デフロスタ吹出開口27よりも後方側の部位に、前席乗員の顔部側へ空調風(主に冷風)を吹き出す前席側フェイス吹出開口29が開口し、この前席側フェイス吹出開口29を回転自在な板ドアからなる前席側フェイスドア30により開閉する。なお、前席側フェイスドア30は左右の前席側フットドア26の間に配置され、左右の前席側フットドア26と干渉しないようになっている。
一方、ケース13内において後席側エアミックスドア24の下流側(車両後方側)に後席側空気混合部31が形成される。ケース13の後方側壁面の下方中央部に後席側フェイス吹出開口32が配置されている。この後席側フェイス吹出開口32は回転自在な板ドアからなる後席側フェイスドア33により開閉される。
この後席側フェイスドア33を図2に示す開状態に操作すると、後席側フェイス吹出開口32が後席側空気混合部31に連通するようになっている。後席側フェイス吹出開口32には後席側フェイスダクト34の一端部が接続され、この後席側フェイスダクト34の他端部(後方端部)には後席側フェイス吹出口(図示せず)が設けられ、この後席側フェイス吹出口から後席乗員の顔部側へ空調風(主に冷風)を吹き出す。
また、ケース13の後方側壁面のうち後席側空気混合部31の上方部に、後席側フット用通路空間を形成する箱部35が突出形成されている。この箱部35は、図1に示すようにケース13の左右方向の中央部に配置され、車両後方側へ箱状に突き出すものである。
この箱部35内の通路空間は、入口開口35aにより後席側空気混合部31に連通するようになっている。この入口開口35aを回転自在な板ドアからなる後席側フットドア36により開閉する。
箱部35の左右の側壁に後席側フット吹出開口37が開口している。そして、箱部35の左右の側壁35aの外側面から外方へ突き出すように筒状部38(図1)が形成される。従って、後席側フット吹出開口37は筒状部38の入口部を構成することになり、後席側フット吹出開口37(箱部35内の通路空間)と筒状部38の内側空間は常時連通している。
この筒状部38に後席側フット吹出ダクト12(図1)の一端部が接続され、このフット吹出ダクト12の他端部(後方端部)には後席側フット吹出口(図示せず)が設けられ、この後席側フット吹出口から後席乗員の足元側へ空調風(主に温風)を吹き出す。
次に、図3は本実施形態による前席側フット吹出ダクト11の具体的接続構造を例示するもので、筒状部14は樹脂製ケース13(分割ケース13a、12b)の左右の側壁13cからケース外側方向へ突き出す部分であって、この筒状部14の断面形状は図3(b)に示すように横長長方形であり、この横長長方形の角部に円弧状の面取り部を形成した形状になっている。
そして、筒状部14の外周面のうち、上下の長辺部の中央部にそれぞれダクト係止用の爪部14aが一体成形されている。この上下2箇所の爪部14aは図3(a)に示すように断面三角状に成形されている。より具体的には、筒状部14の先端部から根本側(ケース13側)へ向かって徐々に高さが高くなる傾斜面を持つ断面三角状に爪部14aが成形されている。
なお、ケース13の分割ケース13a、13bは、溶融樹脂材を成形金型内に射出することにより成形される。この分割ケース13a、13bの射出成形において型抜き方向aは図3(a)に示すように側壁13cの面と垂直な方向である。
そこで、筒状部14の外周面のうち、爪部14aの背面部分(爪部14aよりも分割ケース13a、13b側の部分)を成形する成形金型を分割ケース13a、13bの内側方向(図3(a)の左側方向)へ抜くための貫通孔13dをケース側壁13cに設けている。
次に、前席側フット吹出ダクト11の具体的構成を説明すると、吹出ダクト11は弾性を有する樹脂材料、例えば、ポリエチレン樹脂を用いて筒形状にブロー成形される。ここで、吹出ダクト11の形状は、ケース側筒状部14の外周側に嵌合する筒形状に成形される。従って、吹出ダクト11の断面形状もケース側筒状部14と同じ横長の長方形に成形される(図3(b)参照)。
そして、吹出ダクト11には、ケース側筒状部14の爪部14aと嵌合する爪嵌合部11bが径外方側へ突き出すように一体成形される。この爪嵌合部11bは爪部14aを収納可能な断面三角状の内部空間を形成する形状になっており、爪部14aの形成位置に対応する上下2箇所の部位に爪嵌合部11bが形成される。
この爪嵌合部11bよりもダクト先端側の部位に蛇腹部11cが形成される。この蛇腹部11cは吹出ダクト11の外周面の全周から径外方側へリング状に突き出す形状であって、吹出ダクト11の先端部分の軸方向への伸縮を容易にするものである。
蛇腹部11cよりもさらにダクト先端側の部位、すなわち、吹出ダクト11の最先端部分にはラッパ状に開口形状を徐々に拡大する押圧部11dが形成されている。この押圧部11dの最先端部が分割ケース13a、13bの側壁13cのうち貫通孔13dの外側部位に接触するようになっている。このため、押圧部11dの最先端部の幅寸法D1を、ケース側の2個の貫通孔13dの最大間隔D2よりも大きく設定してある。
また、ケース側筒状部14の爪部14aと側壁13cの外側面との間隔L1よりも、吹出ダクト11の自由状態における爪嵌合部11bの頂部と押圧部11dの最先端部との間の長さL2を大きく設定してある。
なお、吹出ダクト11において、爪嵌合部11bと蛇腹部11cとの間、および蛇腹部11cと押圧部11dとの間にはそれぞれダクト本体と同一径の部分11e、11fが形成されている。
次に、上記構成において前席側フット吹出ダクト11の接続作業を説明すると、ケース側筒状部14および前席側フット吹出ダクト11の断面形状はともに横長長方形の断面形状であり、そして、長方形の長辺部の中央部に爪部14aと爪嵌合部11bを形成しているから、ケース側筒状部14の外周側にダクト11の押圧部11d側(ダクト先端側)を嵌合すると、ダクト11の爪嵌合部11bをケース側筒状部14の爪部14aの形成位置に位置させることができる。
従って、ダクト11をケース側筒状部14の外周上でケース側壁13cに向かって押し込むと、ダクト11の押圧部11d→蛇腹部11cの順に爪部14aを通過し、最後に蛇腹部11cの根本部分11eが爪部14aの斜面上を乗り上げると、爪嵌合部11bが図3(a)に示すように爪部14a上に嵌合する。
この嵌合状態では、爪嵌合部11bと爪部14a相互の垂直面が接触することにより、ダクト11の抜け止め作用を発揮できる。
前述したように、ケース側筒状部14の間隔L1に対してダクト自由状態における長さL2を大きく設定してあるため、上記爪部嵌合状態では、ダクト11の押圧部11dの最先端部(径方向寸法の最大部分)がケース側壁13cに必ず圧接する。
ここで、押圧部11dの最先端部の幅寸法D1が、ケース側の2個の貫通孔13dの最大間隔D2よりも大きく設定してあるので、この押圧部11dの最先端部が分割ケース13a、13bの側壁13cのうち貫通孔13dの外側部位に接触する。これにより、型抜き用の貫通孔13dをダクト11自身の押圧部11dにより密封できる。
従って、パッキンを特別に使用することなく、簡素な構成でもって型抜き用の貫通孔13dからの風洩れを防止できる。
しかも、上記のごとくケース側筒状部14の間隔L1>ダクト自由状態における長さL2という寸法関係を設定し、かつ、ダクト11の押圧部11dと爪嵌合部11bとの間に蛇腹部11cを配置し、この蛇腹部11cをダクト軸方向に弾性的に圧縮変形させるから、ダクト11の軸方向寸法のばらつきを吸収して、型抜き用貫通孔13dの密封作用(シール作用)を常に良好に発揮できる。
また、ダクト11がケース側筒状部14の爪部14a上を通過するときにダクト11自身の小径部11e、11fを径拡大方向に弾性変形させるのであるが、その際に、爪部14aの斜面に沿ってダクト11を徐々に弾性変形させればよいから、ダクト11の押し込み作業をスムースに行うことができる。
なお、図3では、ケース側筒状部14と前席側フット吹出ダクト11との接続構造について説明したが、図3に示すダクト接続構造は、ケース側の箱部35の筒状部38と後席側フット吹出ダクト12との接続部にも同様に適用できる。
つまり、図3におけるケース側壁13cが箱部35の側壁35aとなり、図3における貫通孔13dが箱部35の側壁35aの貫通孔(図示せず)となる。そして、箱部35の筒状部38に図3における爪部14aと同じ爪部38a(図1)を形成し、後席側フット吹出ダクト12の先端側に、図3における爪嵌合部11b、蛇腹部11cおよびラッパ状の押圧部11dと同じ形状を形成すればよい。
(第2実施形態)
第1実施形態では、ケース側筒状部14および前席側フット吹出ダクト11の断面形状はともに横長長方形(非円形)の断面形状にしているが、第2実施形態では、図4(b)に示すようにケース側筒状部14および前席側フット吹出ダクト11の断面形状をともに円形の断面形状にしている。
図4(a)〜(c)は第2実施形態を示すもので、ダクト11の先端部にラッパ状に径寸法を拡大する押圧部11dを直接形成し、ラッパ状の押圧部11dの軸方向中間部からダクト11の本体部分に向かって軸方向に延びる爪挿入ガイド部11gを形成している。
この爪挿入ガイド部11gはダクト11の外周面から径外方側へ略矩形状の断面形状で突き出す形状であり、これにより、爪挿入ガイド部11gの内側に略矩形状の溝形状を形成する。この爪挿入ガイド部11gの溝形状は、ケース側筒状部14の爪部14aの幅方向および高さ方向の両方に対してすきまばめの状態で嵌合(遊嵌合)するように寸法が設定されている。なお、爪部14aの形状は第1実施形態と同じ断面三角状(図4(c)参照)になっている。
そして、爪挿入ガイド部11gのうち、最も奥側の端部からダクト円周方向にL字状に屈折した形態で爪嵌合部11hが形成されている。この爪嵌合部11hの内側空間は爪挿入ガイド部11gの内側空間にL字状に屈折して連通している。
さらに、この爪嵌合部11hの内側空間の形状は、ケース側筒状部14の爪部14aの幅方向および高さ方向のいずれか一方、または両方に対して締まりばめの状態で圧接嵌合するように寸法が設計されている。
これによると、ダクト11の爪挿入ガイド部11gをケース側筒状部14の爪部14aに嵌合することにより、ダクト11を径拡大方向へ弾性変形させることなく、ダクト11の先端側をケース側筒状部14の外周上で軸方向にスムースに押し込むことができる。従って、ダクト11の軸方向への押し込み作業を容易に行うことができる。
そして、ケース側筒状部14の爪部14aがダクト11の爪挿入ガイド部11gの最も奥部分の壁面に当接した後にダクト11を回転操作すると、ダクト11の爪嵌合部11hの内側壁面を爪部14aに対して締まりばめの状態で圧接嵌合できる。これにより、ケース側筒状部14の爪部14aとダクト11の爪嵌合部11hとが係止され、ダクト11の抜け止めを行うことができる。
なお、第2実施形態においても、ダクト11の先端側をケース側筒状部14の外周上で軸方向に押し込み、ケース側筒状部14の爪部14aがダクト11の爪挿入ガイド部11gの最も奥部分の壁面に当接する状態に到達すると、ラッパ状の押圧部11dの最先端部(最大外径部)がケース13の側壁13cのうち貫通孔13dの外側部位に押圧接触する。これにより、ダクト11自身の先端部分(押圧部11d)によりケース13の貫通孔13dを良好に密封できる。
(第3実施形態)
第1実施形態では、吹出ダクト11において、爪嵌合部11bとラッパ状の押圧部11dとの間に蛇腹部11cを形成しているが、第3実施形態では、図5に示すようにラッパ状の押圧部11dの軸方向の中間部位に蛇腹部11cを形成している。
これにより、第3実施形態では、吹出ダクト11における爪嵌合部11bからラッパ状押圧部11dの先端までの軸方向長さを第1実施形態よりも小さくできると同時に、蛇腹部11cの圧縮変形に基づく弾性反力によってラッパ状押圧部11dの先端部をケース13の側壁13cに押し付けることができる。
(第4実施形態)
第1〜第3実施形態では、いずれも、ラッパ状押圧部11dの先端部をケース13の側壁13cに押し付ける構成としているが、第4実施形態では、図6に示すようにラッパ状の押圧部11dに、吹出ダクト11を構成する樹脂材(ポリエチレン等)に比較して弾性変形しやすい弾性部材40を追加して、ダクト先端部とケース側壁13cとの間のシール性をより一層向上させる。
具体的には、ラッパ状押圧部11dの外周側の全周にわたって弾性部材40を固着するとともに、弾性部材40の先端部をラッパ状押圧部11dの先端部よりもケース側壁13c側へ突出させ、この弾性部材40の突出先端部をケース側壁13cの面に圧接させるようにしている。
なお、弾性部材40の具体的材質としては熱可塑性エラストマーが好適である。この熱可塑性エラストマーは、常温ではゴム弾性を示し、一方、高温加熱時には溶融して流動性を示し、熱可塑性樹脂と同様に成形できるものである。
従って、弾性部材40の材質として熱可塑性エラストマーを用いることにより、弾性部材40をラッパ状押圧部11dの外周側に一体成形することも可能であるが、吹出ダクト11の成形後に、ラッパ状押圧部11dの外周側に弾性部材40を接着するようにしてもよい。
(他の実施形態)
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく次のごとく種々変形可能である。例えば、第1実施形態において爪嵌合部11b、蛇腹部11cおよび押圧部11dを有する吹出ダクト11の断面形状、および爪部14aを有するケース側筒状部14の断面形状をともに円形にして、ダクト接続を行うようにしてもよい。
また、図5に示す第3実施形態および図6に示す第4実施形態を、円形断面のダクト接続および非円形断面のダクト接続のいずれにも同様に適用できることはもちろんである。
また、図6に示す第4実施形態において、弾性部材40をラッパ状の押圧部11dの外周側でなく、内周側に固着するようにしてもよい。
また、前席側フット吹出ダクト11および後席側フット吹出ダクト12とケース13側との接続構造について説明したが、車両用空調装置における他のダクト、例えば、サイドフェイス吹出ダクトとケース13側との接続構造等に本発明を適用してもよい。
また、本発明を車両用空調装置以外の用途におけるダクト接続構造に適用してもよい。
本発明の第1実施形態を示す車両用空調装置の空調ユニットの概略正面図である。 図1の空調ユニットの概略断面図である。 (a)は本発明の第1実施形態によるダクト接続構造の断面図、(b)は(a)に示すケース側筒状部付近の正面図である。 (a)は本発明の第2実施形態によるダクト接続構造の側面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。 本発明の第3実施形態によるダクト接続構造の要部断面図である。 本発明の第4実施形態によるダクト接続構造の要部断面図である。
符号の説明
11、12…ダクト、11b、11h…爪嵌合部、11c…蛇腹部、11d…押圧部、
13…樹脂製ケース、13c、35a…側壁、13d…型抜き用貫通孔、
14、38…筒状部、14a、38a…爪部。

Claims (8)

  1. 空気通路を形成する樹脂製ケース(13)の側壁(13c、35a)に外側へ突き出す筒状部(14、38)が一体成形され、
    前記筒状部(14、38)の外周面には爪部(14a、38a)が外側へ突き出すように一体成形され、
    前記側壁(13c、35a)のうち、前記爪部(14a、38a)に対応する部位に型抜き用の貫通孔(13d)が開口しており、
    一方、ダクト(11、12)には前記爪部(14a、38a)が嵌合する爪嵌合部(11b、11h)が設けられ、
    さらに、前記ダクト(11、12)のうち前記爪嵌合部(11b、11h)よりも先端側に、前記側壁(13c、35a)への押圧部(11d)が設けられ、
    前記ダクト(11、12)を前記筒状部(14、38)の外周側に嵌合して、前記爪嵌合部(11b、11h)が前記爪部(14a、38a)に嵌合すると、前記押圧部(11d)が、前記側壁(13c、35a)のうち前記貫通孔(13d)の外側部位に押圧接触することを特徴とする空調装置のダクト接続構造。
  2. 前記押圧部(11d)は先端側になるほどダクト径方向の寸法が拡大するラッパ状の形状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の空調装置のダクト接続構造。
  3. 前記ダクト(11、12)のうち、前記爪嵌合部(11b、11h)と前記押圧部(11d)との間に蛇腹部(11c)が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の空調装置のダクト接続構造。
  4. 前記ラッパ状の押圧部(11d)の軸方向の中間部に前記蛇腹部(11c)が形成されることを特徴とする請求項2に記載の空調装置のダクト接続構造。
  5. 前記筒状部(14、38)および前記ダクト(11、12)の断面形状が非円形であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の空調装置のダクト接続構造。
  6. 前記筒状部(14、38)および前記ダクト(11、12)の断面形状が円形であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の空調装置のダクト接続構造。
  7. 前記爪部(14a、38a)に遊嵌合する爪挿入ガイド部(11g)が前記ダクト(11、12)の軸方向に延びるように設けられ、
    前記爪嵌合部(11h)が、前記爪挿入ガイド部(11g)の最も奥部からダクト円周方向にL字状に屈折した形態で形成されることを特徴とする請求項6に記載の空調装置のダクト接続構造。
  8. 前記押圧部(11d)に、前記ダクト(11、12)の構成材料よりも弾性変形しやすい弾性部材(40)を設け、
    前記側壁(13c、35a)に前記弾性部材(40)を押圧接触させることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の空調装置のダクト接続構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012171482A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Toyota Motor Corp インストルメントパネルのアンダーカバー取付構造
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