JPH11224583A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JPH11224583A
JPH11224583A JP10027501A JP2750198A JPH11224583A JP H11224583 A JPH11224583 A JP H11224583A JP 10027501 A JP10027501 A JP 10027501A JP 2750198 A JP2750198 A JP 2750198A JP H11224583 A JPH11224583 A JP H11224583A
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latch
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Kiyoshi Hasegawa
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Makoto Ogasawara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配線用遮断器,漏電遮断器を対象にその内部の
組立構造を改良し、ロボット導入による自動組立にも対
応できるようにする。 【解決手段】可動接触子5,ハンドル19,ラッチ2
2,開閉ばね33を相互連結して組立てた接触子開閉機
構ユニット50、および各極の過電流引外し装置10を
該引外し装置に連繋したトリップバー,ラッチ受けを一
括して共通なユニットケース32に組み込んで構成した
引外し装置組立ユニット60を組み、モールド容器のケ
ース1に対し各ユニットを個々に上方から所定の組付け
位置に挿入し、組立の最終工程でケースに被せたカバー
により各ユニットを上方から押さえ込んで定位置に保持
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、配線用遮断器,
漏電遮断器を対象とした回路遮断器に関し、詳しくはそ
の組立構造に係わる。
【0002】
【従来の技術】まず、3相回路用の漏電遮断器を例に、
従来における回路遮断器の構造を図15に示す。図にお
いて、回路遮断器を構成する各部部品は全てケース1と
カバー2からなるモールド容器(樹脂成形品)内に組み
込まれており、遮断器内部の電流経路は電源側端子3と
一体の固定接触子4、固定接触子4に固定接点4a,可
動接点5aを介して接触する可動接触子5、可動接触子
5に一端がスポット溶接により接続された可撓性のリー
ド線6、リード線6の他端がスポット溶接により接続さ
れたリード板7、リード板7がねじ8で締め付けられた
中継板9、中継板9に一端がはんだ付けにより接続され
た過電流引外し装置10のコイル11、コイル11の他
端がはんだ付けにより接続された負荷側端子12により
形成されている。ここで、各極のリード線6は零相変流
器(ZCT)13を貫通し、漏電が発生するとZCT1
3に二次出力を生じさせる。この二次出力を増幅して引
外し信号を出力する漏電検出回路はプリント板14に搭
載され、その電源線15はリード線6と一緒にリード板
7にスポット溶接されている。
【0003】また、可動接触子5は図の右端で回動可能
に保持され、接触スプリング(圧縮ばね)16のばね力
で時計方向に力を受けているが、開閉機構17により押
し下げられ、固定接触子4に押圧される。開閉機構17
は、支軸18を介してケース1に軸支されたハンドル1
9、該ハンドル19のレバーアーム19a一端が連結さ
れたリンク20、リンク20の他端に一端が連結され、
他端が可動接触子5に当接するとともにケース1の溝で
上下に摺動自在に案内された押棒21、支軸18に一端
が連結されたラッチ22、ラッチ22とリンク20との
間を結ぶリンク23などの組立体としてなる。なお、1
9bはハンドル19の把手である。
【0004】さらに、図示のON状態では接触スプリン
グ16の作用により、リンク20は押棒21を介して時
計方向の回転力を受け、同時にラッチ22はリンク23
を介して時計方向の回転力を受けているが、先端がトリ
ップバー24の爪24aで鎖錠されて回動を阻止されて
いる。トリップバー24は各極に跨がる絶縁バー24b
を介してケース1に回動可能に支持され、各極の過電流
引外し装置10に対応して引外し腕24cが設けられて
いる。なお、爪24aは中央極の引外し腕24cの反対
側に一体に設けられている。
【0005】一方、過電流引外し装置10は、図16で
示すように、L形の磁性ヨーク25の一方の脚に、コイ
ル11を挿通するオイルダッシュポット26がヨーク2
5を貫通してはんだ付けにより結合され、また他方の脚
の先端にアーマチュア27が揺動自在に支持されてい
る。アーマチュア27はヨーク25との間に掛けられた
復帰スプリング28により図示姿勢に保持され、オイル
ダッシュポット26の頭部の電磁極29と対向してい
る。また、コイル11の一端はヨーク25を貫通して中
継板9にはんだ付けされ、また他端は負荷側端子12に
はんだ付けされている。なお、オイルダッシュポット2
6は周知の通り引外し動作時間を調整するためのもの
で、オイルを充填した非磁性のシリンダ内に制動ばねと
一緒にプランジャが封入された構造である。
【0006】上記回路遮断器の主回路部分の組立は次記
のようにして行われる。まず、ケース1に固定接触子
4,およびプリント板14を組み込む。次に、可動接触
子5にリード線6を接続し、該リード線6をZCT13
に通した後、他端にリード板7,および電源線15を接
続した組立体をケース1に挿入して可動接触子5をケー
スの軸受に軸支し、この位置でリード板7をケース1に
形成した溝に嵌合保持する。次いで、過電流引外し装置
10の中継板9をリード板7の上に重ね合わせ、リード
板7と中継板9との間をねじ8で締結する。なお、ねじ
8の締付はケース1の底面に開口した穴にドライバを差
し込んで行うその後、電源線15の他端をプリント板1
4にはんだ付けする。その後に、押棒21,ラッチ2
2、リンク23からなる開口機構部品、およびハンドル
19をケース1に順に組み込み、最後にケース1の上に
カバー2を被せてねじ締結する。
【0007】前記構成になる回路遮断器の開閉動作は周
知であり、図15のON状態からハンドル19の把手1
9bを手動操作で破線位置に回動すると、リンク20を
介して押棒21が引き上げられ、可動接触子5は接触ス
プリング16の作用で破線位置まで開離する(OFF操
作)。一方、主回路電流が過電流状態となって過電流引
外し装置10が作動し、アーマチュア27が電磁極29
に吸引されると、トリップバー24が引外し腕21cを
介して反時計方向に回転駆動され、爪21aによるラッ
チ22の鎖錠が解かれて、ラッチ22は反時計方向に回
動する。その結果、リンク23は破線位置まで変位し、
同時に押棒21も引き上げられて可動接触子5が開離す
る(トリップ動作)。また、漏電の発生により主回路電
流に不平衡が生じると、ZCT13の二次出力を取り込
んだ漏電検出回路から引外し信号が出力し、この信号で
前記の過電流引外し装置とは別個に設けた漏電引外しコ
イルユニットを動作させる。これにより、前記の過電流
引外し動作と同様にトリップバー24が駆動されてトリ
ップ動作する。
【0008】なお、配線用遮断器は、前記の漏電遮断器
から漏電検出用のZCT13,プリント板14を取り除
いたものと同様な構造である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述した回路遮断器を
量産体制で製造するに当たっては、製品の品質,信頼性
を高めることは勿論のこと、さらに一層の低コスト化を
押し進めることが重要課題であり、このためには回路遮
断器の生産ラインをFA化し、組立ロボットによる自動
組立て方式を採用して生産性を高めることが必要であ
る。
【0010】ところで、回路遮断器の製品を組立ロボッ
トを導入した自動化ラインで生産するには、回路遮断器
自身の組立構造についても見直し、製造ラインに導入す
る組立ロボットの機能が有効に活用できるような構造に
する必要である。すなわち、自動組立ラインで用いる組
立ロボットは設備費,メンテナンスの面からもできるだ
け簡単な固定シーケンスロボット(例えば、直角座標形
1軸ロボット)の採用が望まれ、これに合わせて回路遮
断器もロボットハンドの直線的な動きだけで各種部品の
組み付けが可能な組立構造が要求される。
【0011】かかる点、従来の回路遮断器では、モール
ド容器のケース1に各種構成部品を個別に組み込んで軸
支,あるいはねじ止め固定するようにしており、その組
み付け方向も部品により様々であり、かつ部品によって
はねじ締結をケースの下面側から行うような構造であ
る。このために、組立作業が複雑で動きの単純な組立ロ
ボットでは対応できず、したがって従来構造のままでは
人手作業による依存度が大きく残り、ロボットによる組
立の完全自動化が達成が極めて困難である。
【0012】この発明はかかる点に鑑みなされたもので
あり、先記した配線用遮断器,漏電遮断器を対象に、回
路遮断器の構成部品を機能別にユニット化し、遮断器の
ケースに対して各ユニットを同一方向,具体的にはケー
スの上方から単純に押し込むだけで所定の位置に安定よ
く組付け,保持できるよう組立構造を改良し、ロボット
による自動組立にも対応できるように構成した回路遮断
器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、下部ケースと上部カバーを組合
せたモールド容器に電源側,負荷側の接続端子、固定,
可動接触子、ハンドルと連繋させた接触子開閉機構、お
よびトリップ手段として過電流引外し装置,もしくは過
電流引外し装置と漏電引外し装置を組み込んで構成した
回路遮断器において、可動接触子,接触子開閉機構のラ
ッチ,開閉ばね,およびハンドルを相互連結して組立て
た接触子開閉機構ユニット、および各極の過電流引外し
装置,該引外し装置に連繋したトリップバー,ラッチ受
けを一括して共通なユニットケース内に組み込んだ引外
し装置組立ユニットを構築し、モールド容器のケースに
対し前記各ユニットを個々に上方から所定の組付け位置
に挿入し、さらにケースに被せたカバーにより各ユニッ
トを上方から押さえ込んで定位置に保持するものとする
(請求項1)。
【0014】また、この発明によれば、前記の構成にお
ける引外し装置組立ユニットは次記のような具体的態様
で構成するものとする。 (1) 引外し装置組立ユニットに対し、そのユニットケー
スの上部側に主回路導体、および漏電遮断器に適用する
漏電検出用のZCT,プリント板を載置する(請求項
2)。
【0015】(2) 引外し装置組立ユニットの位置決め固
定手段として、ユニットケースに穴明き連結片, および
左右端から側方へ膨出した耳状の突起片を形成するとと
もに、モールド容器のケース側には前記の穴明き連結片
を担持する突起付き支持座面,および突起片が嵌入する
受け溝を形成し、ケース内に組み込んだユニットケース
の前記突起片を、ケースに被せたカバーで押さえ込んで
保持するようにする(請求項3)。
【0016】(3) 前項(2) において、引外し装置組立ユ
ニットのユニットケースに対して、左右一対の穴明き連
結片をモールド容器のケースに組み込んだ接触子開閉機
構ユニットと向かい合う側に設ける(請求項4)。 (4) 前項(2) において、引外し装置組立ユニットのユニ
ットケースの前後端面に、これと向かい合うケース側の
ユニット挿入部の壁面に重なり合う圧入壁部を形成する
(請求項5)。
【0017】上記のように、回路遮断器の主要部品を機
能別にユニット化し、これらユニットを含めて各種部品
を同じ方向からモールド容器のケース内に挿入して組立
てられるように構成したことで、製品の組立を人手作業
から組立ロボットの導入による自動組立に代えても十分
対応できる。特に、各極の過電流引外し装置,該引外し
装置に連繋したトリップバー,ラッチ受けを一括して共
通なユニットケース内に組み込んで引外し装置組立ユニ
ットを構成することにより、各部品を別々に遮断器ケー
ス内に組み込んだ構成と較べて工数の削減,作業能率の
向上と併せて高い組立精度が確保できて遮断器の引外し
特性が安定する。
【0018】また、この引外し装置組立ユニットのユニ
ットケースを活用してその上部側に主回路導体、および
漏電遮断器に適用する漏電検出用のZCT,プリント板
を配置することで、漏電遮断器仕様の回路遮断器にもフ
レキシブルに対応できる。さらに、引外し装置組立ユニ
ットの位置決め固定手段として、上記(2) 〜(4)項に記
した構成を採用することにより、ケース(回路遮断器の
モールド容器)に対してユニットケースがトリップ動作
に伴う荷重などの影響を受けて所定の組付け位置からず
れるおそれがなく、これによりユニットケースに組み込
んだラッチ受けとこれに対向する接触子開閉機構部のラ
ッチとの相対位置関係を適正に維持して安定した引外し
動作を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図14に基づいてこ
の発明の実施の形態を説明する。なお、従来例と対応す
る部分には同一の符号を用いるものとする。まず、図2
(a),(b) に配線用遮断器の仕様,図3(a),(b) に漏電遮
断器の仕様になる3極回路遮断器の組立構造を示す。す
なわち、回路遮断器はケース1とカバー2とからなるモ
ールド容器内に、開閉機構部や過電流引外し装置が収容
されて構成されており、その電流経路は次のようにな
る。すなわち、図2(a),(b) の配線用遮断器では、一端
に電源側端子3が一体形成された固定接触子4、固定接
触子4と固定接点4a及び可動接点5aを介して接触す
る可動接触子5、一端が可動接触子5に接続された可撓
性のリード線6、リード線6の他端が接続された中継端
子30、中継端子30に一方の引出し線11aが接続さ
れた過電流引外し装置10のコイル11、コイル11の
他方の引出し線11bが接続された負荷側端子12の順
で形成されている。一方、図3(a),(b) の漏電遮断器で
は、前記した中継端子30と過電流引外し装置10との
間に固定導体からなる一次導体31を含むZCT13が
介挿接続されており、さらに中継端子30に漏電検出回
路を搭載しりプリント板14が接続されており、その他
の構造は図2(a),(b) の配線用遮断器と同じである。
【0020】ここで、可動接触子5はハンドル19の腕
19aの先端に突軸5bを介して回動自在に連結されて
おり、ハンドル19は一体の支軸19cを介してケース
1の軸受溝に回動自在に支承されている。また、可動接
触子5とラッチ22との間には引張コイルばねからなる
開閉スプリング33が掛け渡され、可動接触子5は開閉
スプリング33の張力により突軸5bを支点に時計方向
に回転力を受け、固定接触子4に押圧されている。ラッ
チ22は支軸22aを介してケース1の軸受溝に回動自
在に支承され、カバー2の内側に形成した軸受溝で上方
から押さえ込み保持されている。そして、回路遮断器の
製造,組立時には、前記の可動接触子5、ハンドル1
9、ラッチ22及び開閉スプリング33の各部品の相互
間を図1に示す状態に連結して開閉機構ユニット50を
組立ておき、この開閉機構ユニット50をケース1へ上
方から挿入して所定の位置に組付けるようにしている。
【0021】また、過電流引外し装置10についても、
後記のように各極の過電流引外し装置10をトリップバ
ー,ラッチ受けなどの部品と組合せた上で共通なユニッ
トケース32に一括収納して図1に示す引外し装置組立
ユニット60を構築し、このユニット60をケース1に
組み付けるようにしている。なお、漏電遮断器では、引
外し装置組立ユニット60のユニットケース32の上部
側に図3に示したZCT13を搭載し、さらにその上側
にプリント板14を載置するものとする。
【0022】次に、前記した開閉機構ユニット50の組
立構造,およびその組立手順を図4〜図6で説明する。
まず、図4は可動接触子5をラッチ22に連結した組立
体とハンドル19とを分離して表した仮組立の状態を示
す。ここで、可動接触子5は図5で示すように、板導体
のプレス加工により左右一対の腕部を持つ図示形状に形
成され、可動接点5aがかしめ加工により結合されると
ともに、腕部先端には突軸5bが外側に突出するように
一体形成されている。また、腕部の間には後述するよう
にラッチ22の溝に引掛けられる舌片5cが立ち上げ形
成され、更に一方の腕部から横向きにスプリング掛け5
dが折り曲げ形成されている。そして、スプリング掛け
5dに開閉スプリング33の一端を引っ掛けておく。な
お、可動接点5aの背面には図2で述べた可撓リード線
6がスポット溶接により接続される。
【0023】また、図4に戻って、ラッチ22は樹脂成
形品として作られたものであり、その支軸22aに直交
して中央極部分に係止アーム22bが一体形成され、ま
た各極ごとに中央部でくびれた軸部からなるスプリング
掛け22cが一体に成形されており、さらにラッチ22
の支軸22aの下面側にはその長手方向に断面L型に切
欠いた溝22dが形成されている。一方、ハンドル19
は各極に対応する左右一対のレバーアーム19a,把手
19b,支軸19cからなる樹脂成形品であり、レバー
アーム19aの内面には可動接触子5の突軸5bが嵌ま
り合うU字状の軸受溝19dが形成してある。
【0024】そして、開閉機構ユニット50を組み立て
るには、先ず、ラッチ22のスプリング掛け22cに一
端を可動接触子5に掛けた開閉スプリング33の他端を
引っ掛けてラッチ22と可動接触子5とを繋ぐ。次い
で、図6(a) で示すように、開閉スプリング33を引っ
張りながら可動接触子5を図の矢印方向に旋回させ、図
6(b) のようにその舌片5cの先端をラッチ22の下面
側に形成した溝22dに引っ掛ける。これにより、開閉
スプリング33の張力で可動接触子5がラッチ22に係
止保持され、図4に示した仮組立状態となる。続いて、
前記したラッチ/可動接触子の仮組立体にハンドル19
を連結する。この組立工程では、可動接触子5の腕を撓
ませながらその先端の突軸5bをハンドル19のレバー
アーム19aに形成した軸受溝25aに挿入する。これ
により、ハンドル19と可動接触子5とがリンク状に連
結され、図1に示した開閉機構ユニット60の組立てが
完了する。
【0025】次に、先記した過電流引外し組立ユニット
60の組立構造,およびその組立手順を図7〜図10に
より説明する。まず、図7にユニットケース32を負荷
側(図1の右側)から見た斜視図を示す。図において、
ユニットケース32はモールド樹脂により一体成形さ
れ、負荷側に開口するように3極分の過電流引外し装置
収納空間39が形成されている。各空間39の左右の壁
の上下部には、それぞれ互いに向かい合う各一対の断面
コ字形の溝40及び41が前後方向に設けられている。
後述するように、溝40には過電流引外し装置10のヨ
ーク22が、また溝41にはオイルダッシュポット26
の鍔部26aがそれぞれ圧入固定される。各空間39の
上部には、オイルダッシュポット26の頂部を収容する
絶縁フード42が形成されている。なお、この絶縁フー
ド42は省略することも可能である。また、図示例で
は、絶縁フード42の一方側面,及びそれに対向して設
けられた直立壁の互いの対向面には、回路遮断器が配線
用遮断器として構成される場合に中継端子30を嵌合保
持する各一対の溝43が上下方向に設けられている。ま
た、ユニットケース32の上面には、中央極と右極の絶
縁フード42の間に、ZCT13が載置される円弧面の
凹部44が形成されている。そして、上記のユニットケ
ース32に対して、図10で示すように各極に対応する
空間39ごとに、1極分の過電流引外し装置10を側方
から挿入して組み付ける。
【0026】ここで、図10,図11(a),(b) に過電流
引外し装置10のオイルダッシュポット26をユニット
ケース32に取付ける際の改良形保持構造を示す。すな
わち、ユニットケース32に形成した空間39の上部側
の天井板には周面一部が前方に開放した円形溝32aが
形成されており、この円形溝32aにオイルダッシュポ
ット26の上端部を前方から嵌め込んで保持するように
している。この場合に、円形溝32aの側方には図11
(a) に示すようにスリット状の溝32bを形成してお
く。これにより、オイルダッシュポット26を円形溝3
2aに押し込む際に、円形溝32に縁が拡大するように
撓んでオイルダッシュポット26が楽に挿入でき、かつ
挿入後は復元して抜け止めされる。
【0027】また、ユニットケース32の下部側に形成
した溝41に対しては、図11(b)で示すように溝入口
部分に抜け止め突起41aを形成し、さらに溝41の外
側方にはスリット状の溝41bを形成して突起部分に撓
み性を持たせている。これにより、先記したオイルダッ
シュポット26の頂部と同様に、下部の鍔部26aを溝
41へ楽に押し込んで定位置に安定よく保持できる。
【0028】一方、ユニットケース32の電源側(図7
に示したケースの裏面側)には、図8で示すように、ト
リップバー24及びラッチ受け34を支持する左右一対
の支持板45が直立して形成され、その前端面にはトリ
ップバー24を支承するかぎ穴状の軸受溝46が、また
上端面にはラッチ受け34を支承するU字状の軸受溝4
7が切り欠き形成されている。ここで、トリップバー2
4は図9のような構造であり、絶縁バー24bにはは各
極別に引外し腕24cが設けられ、また中央部には一定
の幅で大径部24dが設けられ、更にその一端側にユニ
ットケース32の支持板45(図8参照)の板厚に相当
する隙間を介して扇形突部からなる爪24aが設けられ
ている。爪24a上には後述する作用をするストッパ片
24eがかぎ形に一体形成されている。なお、絶縁バー
24bの一端に引外し腕24cとほぼ直交する向きに突
出形成された腕部24fは、図示しない手動トリップボ
タンを突き当ててトリップバー24を回動させるための
ものである。また、絶縁バー24bの中央極部分には、
軸方向に沿ってかぎ形に曲がるばね掛け片24gが一体
形成されており、これに復帰スプリング35の一端が図
示のように掛けられている。復帰スプリング35を一端
で保持したトリップバー24は、ユニットケース32の
軸受溝46に挿入され、図8に示すように支承される。
その際、絶縁バー24bの大径部24dは、左右の支持
板45の内側に挟み込まれ、絶縁バー24bを軸方向に
位置決めする。また、大径部24dと爪24aとの間の
隙間に図8の左側の支持板45が入り込む。なお、図示
しないが、絶縁バー24bの軸受溝46で支承される部
分(大径部24dの両側部分)には、外周の2面が平坦
に削除されて縮径部が形成され、この縮径部を介して入
口が狭い軸受溝46に挿入されたトリップバー24は、
挿入後に90度回転されることにより抜止される。な
お、ユニットケース32の電源側上部には、3箇所にそ
れぞれ形成された左右一対の直立壁の対向面に、回路遮
断器が漏電遮断器として構成される場合に中継端子30
を嵌合保持する各一対の溝48(図7参照)が上下方向
に設けられている。なお、空間39の底板49は、後述
するように過電流引外し装置10のアーマチュア27の
吸引ストロークを規制するストッパを構成している。
【0029】また、図8において、鋼板製のラッチ受け
34は方形の係合部34cの両側に支持腕34dを有
し、その先端に突軸34aが外側に突出形成されるとと
もに、片方の支持腕34dの先端にはばね掛け片34e
がかぎ形に折り曲げ形成され、また係合部34cの前端
側に側方に張り出すように、フック34bが折り曲げ形
成されている。このラッチ受け34は突軸34aが軸受
溝47に挿入されて軸支され、その際にフック34bは
トリップバー24のストッパ片24eの内側に収められ
る。そして、一端がトリップバー24に掛けられた復帰
スプリング35の他端がばね掛け片34eに掛けられる
ことにより、その張力で突軸34aが軸受溝47から抜
け出さないように保持され、同時にフック34bがトリ
ップバー24のストッパ片24eに当たって前記張力に
よる回転力に対抗する。
【0030】上記のようにして組立てた開閉機構ユニッ
ト50,および引外し装置組立ユニット60は、図1で
示すようにモールド容器のケース1に対して組立ロボッ
トのハンドリング操作により、上方側から所定の組み込
み位置に挿入される。なお、電源側端子3,固定接触子
4などの部品はケース1に予め組み込んでおく。ここ
で、開閉機構ユニット50は次のようにし組付け位置に
保持される。すなわち、ケース1には左右一対の板状の
軸受部1aが底部から一体に起立して設けてあり、その
上面には段差を介して前後2箇所に半円形の軸受溝36
及び37が形成されている。そして開閉機構ユニット5
0を図1に示す矢印に沿ってケース12に挿入すると、
この位置でラッチ22の支軸22aが軸受溝36の上に
支承され、ハンドル19の支軸19cが軸受溝37の上
に支承される。なお、図示してないがモールド容器のカ
バー2にも前記軸受溝36,37に対応した半円形の軸
受溝が設けられており、組立の最終工程でカバー2をケ
ース1に被せてねじ締結することにより、前記ハンドル
19,ラッチ22の軸部がケース1の軸受溝36,37
とカバー2側の軸受溝との間に挟持して軸支される。こ
の際に、組み込み位置で可動接触子5が固定接触子4に
押し付けられることにより、可動接触子5の舌片5cが
ラッチ22の溝22dから外れて仮組立状態が解除さ
れ、開閉スプリング33の張力で可動接点5aが固定接
点4aに押圧されるようになる。
【0031】一方、引外し装置組立ユニット60は、ケ
ース1の内部に挿入して位置決め保持された後、組立の
最終工程でケース1に被せたカバー2で上方から押さえ
込まれて固定される。ここで、引外し装置組立ユニット
60に対する位置決め固定手段として、この発明の請求
項3〜5に対応する改良形の実施例を図12〜図14で
説明する。すなわち、この実施例においては、ユニット
ケース32に対して、図12(a) 〜(c) で示すように上
部中央部に左右一対の穴明き連結片32c、および左右
両サイドから側方に張り出す突起片32dが形成されて
いる。この連結片32cはユニットケース32に組み込
んだラッチ受け34(図8参照)を挟むようにしてその
上方位置に形成されており、連結片32aには後記する
ケース側の支持ピンに嵌まり合う係合穴32eが穿孔さ
れている。また、ユニットケース32の前後端面には縦
向きにリブ状の圧入壁部32fが形成されている。一
方、ケース1の内方には、図13(a) 〜(c) ,および図
14で表すように前記の穴明き支持片32cを担持する
支持ピン1bを備えた支持座面1c、および左右側壁に
は前記の耳状突起片32dが嵌入する受け溝1dが形成
されている。
【0032】そして、図1で述べたように引外し装置組
立ユニット60をケース1に組み込む際に、ユニットケ
ース32の係合穴32eを前記したケース1の支持ピン
1bに合わせ、連結片32cが支持座面1cの上に重な
り合うように押し込む。これにより、ケース1に対して
ユニットケース32が図13に示す状態に位置決めされ
る。この位置では、前記した圧入壁部32fがケース1
の前後壁面の間に圧入され、左右に張り出した突起片3
2cがケース1の受け溝1dに嵌まり込む。また、この
組み込み状態では、図14(a) で示すように左右に張り
出た突起片32dが受け溝1dの底面から浮いた状態で
上方へ僅かにはみ出し、ケース1の周縁(モールド成形
のパーティングライン)からΔH(0.1 mm程度)だけ上
方に突き出すように突起片32dの高さを設定してお
く。
【0033】そして、組立ての最終工程でケース1にカ
バー2を被せてねじ締結すると、図14(b) で示すよう
にケース1の周縁から上方に突き出でていた突起片32
dがカバー2の押え込み力を受けて下向きに撓み、ケー
ス1の受け溝1dの底面に密着して溝内に納まる。しか
も、ユニットケース32はその中央部位で連結片32c
がケース1の支持座面1cの上に載って担持され、逆に
左右両サイドの突起片32dがカバー2で上方から押さ
えこまれることになる。これにより、ユニットケース3
2はモールド容器のケース1に対して前後,左右,上下
の各方向で所定位置からずれないように位置決め固定さ
れる。
【0034】このように引外し装置組立ユニット60を
ケース1に対して所定の組み込み位置に位置決め固定す
ることは、回路遮断器の安定したトリップ動作を保証す
る上で極めて重要なことである。すなわち、ユニットケ
ース32には開閉機構ユニット50のラッチ22に対向
するラッチ受け34,およびトリップバー24が組み込
まれており、特にラッチ受け34は遮断器のトリップ動
作時に機械的な荷重を受ける。したがって、仮にユニッ
トケース32の位置決め固定が安定してないと、機械的
な荷重などの影響でラッチ22とラッチ受け24との連
係位置が変位してトリップ動作が不安定となるおそれが
ある。かかる点、図12〜図14で述べた保持構造を採
用すれば安定したトリップ動作が確保できる。
【0035】なお、図1で開閉機構ユニット50,引外
し装置組立ユニット60をケース1に挿入した状態で、
図2,図3のように内部配線を接続するには、まずリー
ド線6にスポット溶接された中継端子30をユニットケ
ース32の溝48(図7参照)に上方より圧入保持させ
る。ここで、中継端子30は長短2つの脚部が前後に折
り曲げ形成されたJ字形の導電金具であり、左右に僅か
に張り出す長脚部の側縁が溝48内に圧入される。次い
で、図3の漏電遮断器仕様の場合には、一次導体31を
貫通させたZCT13をユニットケース32の凹部44
(図7参照)に載せ、一次導体31の一端を中継端子3
0の短脚部に、また他端を過電流引外し装置10のコイ
ル11の引出し線11aにそれぞれスポット溶接により
接合する。なお、一次導体31は単線からなり、図3
(b) に示すように左極及び中央極はコ字形に、右極はL
字形に成形されている。また、ZCT13の二次出力か
ら漏電の発生を検出して引外し信号を出力する漏電検出
回路を搭載したプリント板14は保護ケースに収めてユ
ニットケース32の上面に載置される。ここで、プリン
ト板14は回路遮断器の左右極に渡る方形状になり、ユ
ニットケース32の支持板45に対応する部分は切り欠
かれている。そして、直立する左右極の中継端子30の
長脚部がプリント板14を貫通し、プリント板14の電
源端子部にはんだ付けされて電気的に接続されるととも
に、プリント板14を機械的に保持している。すなわ
ち、中継端子30はプリント板14に対する電源線を兼
ねている。なお、中継端子30の長脚部はプリント板1
4に挿通される先端部分が棒状になっている。
【0036】一方、図2に示した配線用遮断器仕様で
は、リード線6に接続された中継端子30は、ユニット
ケース32の溝43に圧入保持させ、その短脚部をコイ
ル11の引出し線11aにスポット溶接により接合す
る。なお、ここで、図2,図3の回路遮断器におけるト
リップ動作を説明しておく。図2又は図3において、カ
バー2から突出するハンドル19の把手19bを破線位
置まで回動操作すると、可動接触子5に対する開閉スプ
リング33の作用が反転し、可動接触子5は反時計方向
に駆動されて固定接触子4から開離する(OFF動
作)。一方、過電流状態では過電流引外し装置10のア
ーマチュア27が電磁極29に吸引され、このアーマチ
ュア27はトリップバー24の引外し腕24cを押して
トリップバー24を図の時計方向に回動させる。これに
より、トリップバー24の爪24aがラッチ受け34の
フック34bから外れ、係止を解かれたラッチ受け34
は図の反時計方向に回動する。それに伴い、ラッチ22
はラッチ受け34による鎖錠を解かれ、図の時計方向に
回動する結果、開閉スプリング33の可動接触子5に対
する作用が反転して、可動接触子5は固定接触子4から
開離する(トリップ動作)。
【0037】また、図3の漏電遮断器では、漏電の発生
により一次導体31を流れる主回路電流に不平衡が生じ
ると、ZCT13の二次出力の発生によりプリント板1
4に搭載された漏電検出回路から漏電引外しコイルユニ
ット(図示せず)に引外し信号が送出され、漏電引外し
コイルユニットの動作によりトリップバー24が駆動さ
れて同様にトリップ動作が生じる。なお、漏電引外しコ
イルユニットは、ユニットケース32の右極側角部がL
形に切り欠かれてケース1内に形成された空間に配置さ
れており、トリップバー24の右極の引外し腕24cに
作用する。
【0038】
【発明の効果】この発明によれば、以下の効果が得られ
る。 (1) 可動接触子,接触子開閉機構のラッチ,開閉ばね,
およびハンドルを相互連結して組立てた接触子開閉機構
ユニット、および各極の過電流引外し装置,該引外し装
置に連繋したトリップバー,ラッチ受けを一括して共通
なユニットケース内に組み込んだ引外し装置組立ユニッ
トを構築し、モールド容器のケースに対し前記各ユニッ
トを個々に上方から所定の組付け位置に挿入し、さらに
ケースに被せたカバーにより各ユニットを上方から押さ
え込んで定位置に保持して組立てた請求項1の構成によ
れば、従来,人手作業に依存して行っていた回路遮断器
の組立作業に代えて、組立ロボットを導入した自動化ラ
インでも対応が可能となり、これにより生産性の大幅な
向上,製造コストの低減化が可能となるほか、特に、各
極の過電流引外し装置,該引外し装置に連繋したトリッ
プバー,ラッチ受けを一括して共通なユニットケース内
に組み込んで引外し装置組立ユニットを構成することに
より、各部品を別々に遮断器ケース内に組み込んで固定
していた従来構成と較べて工数も少なく、かつ高い組立
精度が確保できて引外し特性が安定する。
【0039】(2) また、この引外し装置組立ユニットの
ユニットケースを活用してその上部側に主回路導体、お
よび漏電遮断器に適用する漏電検出用のZCT,プリン
ト板を配置した請求項2の構成によれば、配線用回路遮
断器を漏電遮断器仕様の回路遮断器にも簡単,かつフレ
キシブルに対応できる。 (3) さらに、引外し装置組立ユニットの位置決め固定手
段として、請求項3〜5の構成を採用することにより、
ケース(回路遮断器のモールド容器)に対してユニット
ケースがトリップ動作に伴う荷重のなどの影響を受けて
所定の組付け位置からずれるおそれがなく、これにより
ユニットケースに組み込んだラッチ受けとこれに対向す
る接触子開閉機構部のラッチとの相対位置関係を適正に
維持して安定した引外し動作を行うことができて製品の
信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例による回路遮断器のケース
と、開閉機構ユニットと、引外し装置組立ユニットを示
す分解斜視図
【図2】図1の構成による配線用遮断器の組立図であ
り、(a) は縦断面図、(b) はカバーを外した状態の平面
【図3】図1の構成による漏電遮断器の組立図であり、
(a) は縦断面図、(b) はカバーを外した状態の平面図
【図4】図1における開閉機構ユニットの仮組立状態を
表す分解斜視図
【図5】図4における可動接触子の斜視図
【図6】図4でラッチに可動接触子を連結する手順を表
した説明図であり、(a) は連結操作途上の状態,(b) は
連結後の状態を表した側面図
【図7】図1におる引外し装置組立ユニットのユニット
ケースを表す外形斜視図
【図8】図7のユニットケースを反対側から見たトリッ
プバー,ラッチ受けの組み込み状態を表す要部拡大図
【図9】図8におけるトリップバーの斜視図
【図10】図8のユニットケースへの過電流引外し装置
の組み込み手順を表した分解斜視図
【図11】図10においてユニットケースにオイルダッ
シュポットを装着する際の手順を表す説明図であり、
(a),(b) はそれぞれオイルダッシュポットの頂部,鍔部
に対応した図
【図12】引外し装置組立ユニットをケースに挿入して
位置決め固定するための改良実施例を示し、(a),(b),
(c) はそれぞれユニットケースの平面図,側断面図,一
部断面正面図
【図13】図12に示したユニットケースをモールド容
器のケースに組み込んだ状態を表す図であり、(a),(b),
(c) はそれぞれ平面図,側断面図,一部断面正面図
【図14】図13における要部の拡大図であり、(a) は
カバー装着前,(b) はカバー装着後の締結状態を表す図
【図15】従来例を示す回路遮断器の縦断面図である。
【図16】図15の回路遮断器における過電流引外し装
置の拡大側面図である。
【符号の説明】
1 ケース 1a 開閉機構ユニットの軸受部 1b ユニットケースの支持突起 1c ユニットケースの支持座面 1d 受け溝 2 カバー 4 固定接触子 5 可動接触子 10 過電流引外し装置 13 ZCT(零相変流器) 14 漏電検出回路のプリント板 19 ハンドル 22 ラッチ 24 トリップバー 26 オイルダッシュポット 32 ユニットケース 32c 連結片 32d 突起片 32e 係合穴 32f 圧入壁部 33 開閉スプリング 34 ラッチ受け 50 開閉機構ユニット 60 引外し装置組立ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 忠久 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 小笠原 誠 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部ケースと上部カバーを組合せたモール
    ド容器に電源側,負荷側の接続端子、固定,可動接触
    子、ハンドルに連繋した接触子開閉機構、およびトリッ
    プ手段として過電流引外し装置,もしくは過電流引外し
    装置と漏電引外し装置を組み込んで構成した回路遮断器
    において、可動接触子,接触子開閉機構のラッチ,開閉
    ばね,およびハンドルを相互連結して組立てた接触子開
    閉機構ユニット、および各極の過電流引外し装置,該引
    外し装置に連繋したトリップバー,ラッチ受けを一括し
    て共通なユニットケース内に組み込んだ引外し装置組立
    ユニットを構築し、モールド容器のケースに対し前記各
    ユニットを個々に上方から所定の組付け位置に挿入し、
    さらにケースに被せたカバーにより各ユニットを上方か
    ら押さえ込んで定位置に保持したことを特徴とする回路
    遮断器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の回路遮断器において、引外
    し装置組立ユニットのユニットケースの上部に主回路導
    体、および漏電遮断器に適用する漏電検出用のZCT,
    プリント板を載置したことを特徴とする回路遮断器。
  3. 【請求項3】請求項1記載の回路遮断器において、引外
    し装置組立ユニットの位置決め固定手段として、ユニッ
    トケースに穴明き連結片, および左右端から側方へ膨出
    した耳状の突起片を形成するとともに、モールド容器の
    ケース側には前記の穴明き連結片を担持する突起付き支
    持座面,および突起片が嵌入する受け溝を形成し、ケー
    ス内に組み込んだユニットケースの前記突起片を、ケー
    スに被せたカバーで押さえ込んで保持するようにしたこ
    とを特徴とする回路遮断器。
  4. 【請求項4】請求項3記載の回路遮断器において、引外
    し装置組立ユニットのユニットケースに対して、左右一
    対の穴明き連結片をモールド容器のケースに組み込んだ
    接触子開閉機構ユニットと向かい合う側に設けたことを
    特徴とする回路遮断器。
  5. 【請求項5】請求項3記載の回路遮断器において、引外
    し装置組立ユニットのユニットケースの前後端面に、こ
    れと向かい合うケース側のユニット挿入部の壁面に重な
    り合う圧入壁部を形成したことを特徴とする回路遮断
    器。
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