JP2971309B2 - 漏電遮断器 - Google Patents

漏電遮断器

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JP2971309B2
JP2971309B2 JP5306431A JP30643193A JP2971309B2 JP 2971309 B2 JP2971309 B2 JP 2971309B2 JP 5306431 A JP5306431 A JP 5306431A JP 30643193 A JP30643193 A JP 30643193A JP 2971309 B2 JP2971309 B2 JP 2971309B2
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earth leakage
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earth
electromagnet
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雄二 佐藤
実千夫 村上
節夫 細貝
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H83/00Protective switches, e.g. circuit-breaking switches, or protective relays operated by abnormal electrical conditions otherwise than solely by excess current
    • H01H83/02Protective switches, e.g. circuit-breaking switches, or protective relays operated by abnormal electrical conditions otherwise than solely by excess current operated by earth fault currents
    • H01H83/04Protective switches, e.g. circuit-breaking switches, or protective relays operated by abnormal electrical conditions otherwise than solely by excess current operated by earth fault currents with testing means for indicating the ability of the switch or relay to function properly

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、工場の分電
盤用あるいは一般家庭のメインスイッチなどに使用され
る比較的小形の漏電遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は例えば実開平5−45874号
公報に示された従来の漏電遮断器における漏電引外し装
置20の正面図である。図において、2は漏電遮断器の
モールドケースを構成するカバー、10は漏電引外し装
置を形成するための取付台、11は励磁コイル、12は
プランジャ、13は表示ボタンで、常時は引き込まれた
状態でプランジャ12に係止されている。14は表示ボ
タン13の付勢ばねで、表示ボタン13を突出させる方
向(図示において上方)に付勢するものである。15は
テストボタンで、カバー2に装着されている。16は板
ばねで形成されたテスト接触子でテストボタン15によ
り駆動される。17はテスト用抵抗器で、そのリード線
の一端はテスト接触子16の先端に対向した位置に配置
されている。図11は漏電遮断器の内部回路構成を示す
もので、5は過電流引外し装置、6は漏電引外し用電子
回路部、7は零相変流器である。
【0003】次に動作について説明する。漏電遮断器の
負荷回路に漏洩電流が流れると、この電流を漏電引外し
用電子回路部6を介して零相変流器7により検出し、そ
の信号により励磁コイル11が励磁され、プランジャ1
2が吸引される。この動作により漏電遮断器の開閉機構
部を連動させて主回路を遮断する。また、プランジャ1
2に係止されていた表示ボタン13は、その係止が外れ
付勢ばね14により突出動作する。この突出動作により
漏電が発生したことを表示する。テストボタン15はカ
バー2の外側から押し込むように配置され、押し込んだ
とき、テスト接触子16が弾性変形してテスト用抵抗器
17のリード線の一端に接触する。この接触により、テ
スト用抵抗器17など用いてあらかじめ構成されたテス
ト回路により疑似漏洩電流を発生させ、上記零相変流器
の漏洩電流検出による動作と同様の動作を行わせること
により漏電遮断器が正常か否かを確認する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の漏電引外し装置
は以上のように構成されているので次に記載したような
各種の問題点があった。 (ア)テストボタン15はカバー2に装着されており、
カバー2の外側から押し込むように構成されているの
で、漏電遮断器を完成状態しなければテスト動作の確認
ができない。 (イ)テスト接触子16と接触端子部(テスト用抵抗器
17のリード線の一端)とが露出しているので、さびの
発生あるいは遮断時のアークガスによる汚損により接触
不良を生じ、テストスイッチの信頼性が低下する。 (ウ)テストボタン15の押圧力により、テスト接触子
16が弾性許容応力を越えて塑性変形するおそれがあ
る。 (エ)テストボタン15の保持と、テスト接触子16お
よび接触端子部の保持とが別々の部材によりなされてい
るので、その関係位置がバラツクことによりテスト動作
の接触信頼性が低下するおそれがある。
【0005】この発明はかかる問題点を解決するために
なされたものであり、漏電引外し装置をユニット化し
て、漏電遮断器の完成前の状態であっても動作,信頼性
の確認を行うことができると共に、安価で小形な漏電遮
断器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る漏電遮断
器は、漏洩電流を零相変流器で検出したとき、主回路の
開閉機構を遮断状態にする漏電引外し電磁石部と、零相
変流器に疑似漏洩電流を通電し主回路の開閉機構を遮断
状態にするテストスイッチ部と、漏電引外し電磁石部が
動作したとき動作したことを表示する漏電表示ボタン部
とを有する漏電引外し装置が、モールドケースに収納さ
れたものにおいて、電磁石嵌込凹部とテストスイッチ嵌
込筒部と表示ボタン嵌込筒部をそれぞれ隔壁で分離し
て、合成樹脂材で一体的に形成した収納ケースに、漏電
引外し電磁石部とテストスイッチ部と漏電表示ボタン部
を嵌め込んで漏電引外し装置を構成し、テストボタンと
漏電表示ボタンがカバーに設けたボタン孔を貫通してモ
ールドケースのカバーの表面に露出するように漏電引外
し装置を装着したものである。
【0007】また、過電流引外し装置と端子装置の間に
漏電引外し用電子回路部を配置し、開閉機構に対し漏電
引外し装置を隣接配置してその漏電引外し装置の収納ケ
ースに、隣接配置した漏電引外し装置の収納ケースに、
過電流引外し装置の側縁に沿って漏電引外し用電子回路
部の方向に延長され、かつ、U字状溝を有する合成樹脂
材製の隔離壁を設け、漏電引外し用電子回路部と漏電引
外し装置を接続するリード線を上記U字状溝に収納し
て、このリード線が過電流引外し装置などと接触しない
ように漏電遮断器を構成したものである。
【0008】また、漏電引外し装置において、漏電引外
し装置の収納ケースに形成された電磁石嵌込凹部に連通
するプランジャ貫通孔の開口部分に、プランジャ部を嵌
め込むときには弾性変形し、嵌め込んで組み立てた後は
プランジャを係止してプランジャ部の脱落を防止するよ
うに作用する弾性突起部を設けて構成したものである。
【0009】また、漏電引外し装置の収納ケースに形成
された表示ボタン嵌込筒部と、この表示ボタン嵌込筒部
に嵌め込まれる漏電表示ボタンが、線接触状態で摺動で
きるように、表示ボタン嵌込筒部及び漏電表示ボタンの
断面形状を設定したものである。
【0010】また、漏電引外し装置の収納ケースに形成
されたテストスイッチ嵌込筒部に一対の接触端子を設
け、嵌め込まれるテストボタンには、ほぼU字状に形成
された接触子の、底部及び下辺部の両側面を保持するよ
うに形成した保持枠部と、U字状部の中央に挿入され、
保持枠部と協同して接触子を挟持する保持栓を設け、こ
のテストボタンを押すことによってU字状の接触子を一
対の接触端子に接触させるように構成したものである。
【0011】そして、テストスイッチ嵌込筒部の隔壁の
一部分を、電磁石嵌込凹部に嵌め込んだ漏電引外し電磁
石部のボビンの鍔部分で形成し、この鍔部分に設けた電
磁石コイル用の口出し端子の一端が一対の接触端子の一
方の接触端子になるようにしたものである。
【0012】
【作用】上記のように構成された漏電遮断器において
は、合成樹脂材で一体的に形成した収納ケースに、漏電
引外し電磁石部とテストスイッチ部と漏電表示ボタン部
を嵌め込んで漏電引外し装置を構成し、テストボタンと
漏電表示ボタンが上記カバーに設けたボタン孔を貫通し
てモールドケースのカバーの表面に露出するように漏電
引外し装置を装着したので、漏電遮断器が完成前の状態
であってもテスト動作の確認ができる。
【0013】また、過電流引外し装置の側縁に沿って漏
電引外し用電子回路部の方向に延長され、かつ、U字状
溝を有する合成樹脂材製の相間絶縁壁を設け、このU字
状溝にリード線を収納することにより、リード線が過電
流引外し装置の動作の障害にならず、電気絶縁上におい
ても安全である。
【0014】また、漏電引外し装置の収納ケースの電磁
石嵌込凹部に連通するプランジャ貫通孔の開口部分に設
けた弾性突起部が、プランジャの嵌め込み、嵌め込んで
組み立てた後の脱落を防止するように働く。
【0015】また、表示ボタン嵌込筒部と漏電表示ボタ
ンが、線接触状態で摺動できるように断面形状を形成す
ることにより、漏電表示ボタンが安定した動作を行うよ
うに働く。
【0016】また、テストボタンには、ほぼU字状に形
成された接触子の、底部及び下辺部の両側面を保持する
ように形成した保持枠部と、U字状の中央に挿入され、
保持枠部と共に上記接触子を挟持する保持栓を設けて、
テストスイッチ嵌込筒部の一対の接触端子に接触し得る
ように構成したので、さびの発生あるいは遮断時のアー
クガスによる汚損により接触不良が防止され、テストス
イッチの信頼性が向上するように働く。
【0017】また、テストスイッチ嵌込筒部の隔壁の一
部分を、電磁石嵌込凹部に嵌め込んだ漏電引外し電磁石
部のボビンの鍔部分で形成し、この鍔部分に設けた電磁
石コイル用の口出し端子の一端が一対の接触端子の一方
の接触端子になるよう構成することにより、装置が簡単
で小形になる。
【0018】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図9及び図10において、1はベース、2はカバ
ーで、ベース1とカバー2によりモールドケースを構成
する。3は起倒式ハンドル、4は端子装置、5は過電流
引外し装置、6は漏電引外し用電子回路部、7は零相変
流器であり、漏電引外し用電子回路部6に近接して設け
てある。8は漏電引外し装置20と漏電引外し用電子回
路部6を接続するリード線である。これらは上記従来の
装置と同様のものである。
【0019】図1〜図8はこの発明の主要部となる漏電
引外し装置20の詳細を示すものである。図において、
21は比較的弾性を有する合成樹脂材で形成した収納ケ
ースで、電磁石嵌込凹部21aと、テストスイッチ嵌込
筒部21bと、表示ボタン嵌込筒部21cとがそれぞれ
隔壁で分離した構造に形成されている。また、テストス
イッチ嵌込筒部21bと表示ボタン嵌込筒部21cと
は、平行になるように配置されている。21dは合成樹
脂材製の相間絶縁壁であり、リード線8を収納するため
のU字状溝21eを有する。21fは電磁石嵌込凹部2
1aに連通するプランジャ貫通孔で、テストスイッチ嵌
込筒部21bと表示ボタン嵌込筒部21cの中間にあ
り、入口の部分には後述の弾性突起部21gが設けてあ
る。なお、テストスイッチ嵌込凹部21bには一対の接
触端子22a及び22bが設けられている。ただしこの
実施例における接触端子22bは、後述のようにボビン
31の鍔部分31aに嵌装された口出し端子34の先端
部分により形成されるものである。
【0020】30は電磁石嵌込凹部21aに嵌め込まれ
る漏電引外し電磁石部であり、ボビン31、U字形の継
鉄32、漏電引外しコイル33、導電材で形成した口出
し端子34、プランジャ部35、プランジャばね36な
どにより構成されている。ボビン31には両端に継鉄3
2を嵌め込みできるように形成された鍔部分31aと3
1bを有する。鍔部分31aおよび継鉄32には、プラ
ンジャ貫通孔21fを貫通して嵌め込まれるプランジャ
部35のための挿通孔31cおよび32aが設けてあ
る。また、鍔部分31aには、口出し端子34が嵌装さ
れ、その先端は鍔部分31aの表面に露出して接触端子
22bになっている。31dは嵌込み突起で鍔部分31
bの両側にあって、収納ケース21の電磁石嵌込凹部2
1aに嵌め込んだとき弾性的に係合するように形成され
ている。漏電引外しコイル33はボビン31に巻回さ
れ、励磁されたときプランジャ部35を吸引するように
構成されている。
【0021】プランジャ部35は、プランジャ鉄心37
と、プランジャ鉄心37の先端に固着された合成樹脂製
のプランジャフック38とを有する。プランジャフック
38には漏電表示ボタン51の係合部51cに係合する
係止突起38bが下側に設けられ、前面側に引き外しフ
ック38aが設けられている。引き外しフック38aは
プランジャ鉄心37が吸引されたとき、トリップバー
(図示せず)に係合しこれを作動させるように形成配置
されている。なお、プランジャ部35を嵌め込むとき、
プランジャ貫通孔21fの入口に設けた弾性突起部21
gは図5において矢印で示すように弾性変形してプラン
ジャ部35が嵌め込まれる。嵌め込んだあとは、脱落し
ないようにプランジャフック38が弾性突起部21gに
より係止される。
【0022】40はテストスイッチ嵌込筒部21bに嵌
め込まれるテストスイッチ部であり、赤色の合成樹脂で
形成されたテストボタン41、弾性を有する導電材でU
字状に形成した接触子42、テストボタン41を押し上
げるように働くテストばね43などにより構成されてい
る。テストボタン41は先端に円柱状の操作部41aを
設け、下端には弾性変形する係止爪41b,41cが設
けられている。上記操作部41aと係止爪41b,41
cとの中間部には図6(b)に示すように、接触子42
が一点鎖線のように圧縮され嵌装されている。即ち、ほ
ぼU字状に形成された接触子42の底部及び下辺部の両
側面を保持するように形成した保持枠部41dと、U字
状の中央に挿入されるように設けられた保持栓41eに
より圧縮嵌装された接触子42が保持されている。この
接触子42が保持されたテストボタン41は、テストス
イッチ嵌込筒部21bに嵌め込まれている。そして、常
時はテストばね43により押し上げられて、係止爪41
b,41cによりテストスイッチ嵌込筒部21bの端部
に係止されている。
【0023】テストスイッチ嵌込筒部21bに嵌め込ま
れたテストスイッチ部40の操作部41aを押し込む
と、図6(a),図7(a)(b)に示すように接触子
42の両端は一対の接触端子22a,22bと接触す
る。この場合、図7(c)で角度θのように傾斜して
も、接触子42は固定されていないので正常に接触す
る。
【0024】50は表示ボタン嵌込筒部21cに嵌め込
まれる漏電表示ボタン部であり、白色の合成樹脂で形成
された漏電表示ボタン51と、漏電表示ボタン51を押
し上げるように働く表示ボタンばね52などにより構成
されている。漏電表示ボタン51は先端に円柱状の表示
部51aを設け、下端は、開閉機構の動作に応じて上下
するクロスバー(図示せず)に係合する係合部51bが
設けられている。中間部には、プランジャ部35の下側
に設けた係止突起38bと係合するように形成された係
止段部51cが設けてある。通常、この漏電表示ボタン
部50は引き込まれた状態で係合部51cが係止突起3
8bにより係止されている。
【0025】表示ボタン嵌込筒部21cと漏電表示ボタ
ン51の関係は、その断面形状を図8に示すように、例
えば漏電表示ボタン51の断面を十文字形に設定し、線
接触の状態にしてある。これにより、塵埃などによる動
作阻害が防止される。
【0026】上記のように構成された漏電引外し装置2
0を、図9,図10に示すように主回路の開閉機構に隣
接し、かつ、プランジャ部35の引き外しフック38a
がトリップバー(図示せず)に係合するように、また、
漏電表示ボタン部50の係合部51bがクロスバー(図
示せず)に係合するように載置する。漏電引外し電磁石
部30及びテストスイッチ部40からのリード線8は漏
電引外し用電子回路部6に接続される。テストボタン4
1の操作部41aと漏電表示ボタン51の表示部51a
は、カバー2をかけたとき、ボタン孔(図示せず)を貫
通してカバーの表面に露出し、操作,表示できるように
なされている。ただし、漏電引外し装置20はユニット
化されているので、カバー2をかけていない状態でも操
作,表示できるように構成されている。なお、漏電遮断
器の内部回路は従来の装置として説明した図11のもの
と同様になる。
【0027】次に、上記のように構成された漏電遮断器
及びその漏電引外し装置の動作を図3、図4及び図5を
用いて説明する。今、漏電遮断器の負荷回路において発
生した漏洩電流を、漏電遮断器に内蔵した零相変流器7
で検出し、漏電引外し装置20の漏電引外しコイル33
を励磁する。この励磁によりプランジャ部35はプラン
ジャばね36の付勢力に打ち勝って吸引される。この過
程において、漏電表示ボタン51は係止突起38bによ
る係止がはずれて、表示ボタンばね52の付勢力により
カバー2の表面側に突出し、漏電が発生したことを表示
する。また、同時にプランジャ部35の引き外しフック
38aにより、トリップバーを作動させて漏電遮断器の
主接点を開離する。
【0028】主接点が開離されることにより、漏電引外
しコイル33の励磁が消滅してプランジャ部35はプラ
ンジャばね36の付勢力により係止突起38bが漏電表
示ボタン51に当接する位置まで復帰する。なお、突出
した漏電表示ボタン51は突出した状態を保持し続ける
が、漏電遮断器のリセット後の再投入により、開閉機構
の動作に応じて上下するクロスバーに係合して引き込ま
れる。このとき、プランジャ部35は完全に復帰し、漏
電表示ボタン51の係合部51cが係止突起38bによ
り係止され、漏電表示ボタン51は引き込まれた状態を
維持する。また、プランジャ部35は弾性突起部21g
により係止され通常の状態に戻る。
【0029】次にテストスイッチ部40の動作を図6、
図7を用いて説明する。今、テストボタン41を押し下
げると、U字状に形成した接触子42は一対の接触端子
22a,22bの間を短絡する。この短絡により、零相
変流器7に疑似漏洩電流を発生させて、前記のように漏
電遮断引き外しの一連の動作を完了する。なお、上記テ
ストボタン41の押し下げ動作において、接触端子22
a,22bの位置のズレ、あるいは、図7(C)に示す
ようにテストボタン41の傾きが有っても、U字状に形
成した接触子42は、テストボタン41の中で動いて位
置が矯正されるように嵌装されている。従って、接触端
子22a,22bに対してバランスがとれた接触状態が
得られる。また、接触端子22a,22bと接触子42
とは擦り合って接触するので、接触面が汚損されていて
もこの汚損を除去して安定した接触がえられる。
【0030】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0031】漏電引外し電磁石部と、テストスイッチ部
と、漏電表示ボタン部とを、合成樹脂材製の収納ケース
に収納して漏電引外し装置をユニット化し、これをモー
ルドケースに内蔵して漏電遮断器を構成したので、漏電
引外し装置は各部の位置関係が正確で小形化される。位
置関係が正確であるため内蔵も容易で、しかも、カバー
の無い状態で各種の動作テストができる。従って、小形
で組立性に優れ、信頼性の高い漏電遮断器を提供するこ
とができる。
【0032】漏電引外し装置の収納ケースに、過電流引
外し装置の側縁に沿って漏電引外し用電子回路部の方向
に延長され、かつ、U字状溝を有する合成樹脂材製の隔
離壁を設け、接続用のリード線をこのU字状溝に収納し
たので、リード線の接触による過電流引外し装置や漏電
表示ボタン部などの動作不良が防止され、リード線の絶
縁性の維持も確実で漏電遮断器の信頼性が向上する。
【0033】漏電引外し装置の収納ケースのプランジャ
貫通孔の開口部分に、プランジャ部を嵌め込むときには
弾性変形し、嵌め込んで組み立てた後は脱落を防止する
ように作用する弾性突起部を設けて漏電引外し装置を構
成したので、漏電引外し装置のユニット化が容易で、安
価な漏電引外し装置が得られる。
【0034】表示ボタン嵌込筒部と、嵌め込まれる漏電
表示ボタンの関係が、線接触状態で摺動できるように、
表示ボタン嵌込筒部及び漏電表示ボタンの断面形状を設
定したので、摺動による摩擦が軽減できると共に、塵埃
などによる動作阻害も防止された信頼性の高い漏電引外
し装置が得られる。
【0035】テストボタンには、ほぼU字状に形成され
た接触子の、底部及び下辺部の両側面を保持するように
形成した保持枠部と、U字状の中央に挿入され、保持枠
部と共に上記接触子を挟持する保持栓を設け、このテス
トボタンにU字状の接触子を装着したので、接触端子に
対してバランスがとれた接触状態が得られる。また、接
触端子と接触子とは擦り合って接触するので、接触面が
汚損されていてもこの汚損を除去して安定した接触がえ
られるなど、信頼性が高い漏電引外し装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による漏電引外し装置の斜
視図である。
【図2】この発明の一実施例による漏電引外し装置の分
解斜視図である。
【図3】図1の漏電引外し電磁石部と漏電表示ボタン部
の関係で通常状態を示す側面図である。
【図4】図1の漏電引外し電磁石部と漏電表示ボタン部
の関係でトリップ状態を示す側面図である。
【図5】図1のプランジャ部35と弾性突起部21gの
関係を示す説明図である。
【図6】この発明の一実施例による漏電引外し装置のテ
ストスイッチ部を示す図で、(a)は断面図、(b)は
分解斜視図である。
【図7】図6のテストスイッチ部の動作を説明する図
で、(a)は通常状態、(b)はテストボタンを押し下
げた状態、(c)は傾斜状態での動作をしめす。
【図8】表示ボタン嵌込筒部と漏電表示ボタンの関係を
示す断面図である。
【図9】この発明の漏電遮断器のカバーを取り外した状
態の斜視図である。
【図10】この発明の漏電遮断器のカバーを一部破断し
た状態の斜視図である。
【図11】漏電遮断器の内部回路図である。
【図12】従来の漏電引外し装置の断面図である。
【符号の説明】
1 ベース 2 カバー 3 起倒式ハンドル 5 過電流引外し装置 6 漏電引外し用電子回路部 7 零相変流器 20 漏電引外し装置 21 収納ケース 21a 電磁石嵌込凹部 21b テストスイッチ嵌込筒部 21c 表示ボタン嵌込筒部 21d 相間絶縁壁 30 漏電引外し電磁石部 33 漏電引外しコイル 35 プランジャ部 40 テストスイッチ部 50 漏電表示ボタン部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−78544(JP,A) 特開 平6−12967(JP,A) 特開 平6−12968(JP,A) 特開 平4−163823(JP,A) 実開 昭62−180851(JP,U) 実開 平6−5088(JP,U) 実開 平2−64137(JP,U) 実開 平5−45874(JP,U) 特許2738107(JP,B2) 実用新案登録2548796(JP,Y2) 実公 昭52−29807(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 83/04 H01H 83/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷回路で発生した漏洩電流を零相変流
    器で検出したとき、漏電引外しコイルを励磁して主回路
    の開閉機構を遮断状態にする漏電引外し電磁石部と、テ
    ストボタンが押されたとき上記零相変流器に疑似漏洩電
    流を通電し、上記漏電引外しコイルを励磁して上記主回
    路の開閉機構を遮断状態にするテストスイッチ部と、上
    記漏電引外しコイルが励磁されて上記漏電引外し電磁石
    部が動作したとき動作したことを表示する漏電表示ボタ
    ン部とを有する漏電引外し装置が、合成樹脂材で形成さ
    れたベースとカバーから成るモールドケースに上記主回
    路の開閉機構などと共に収納された漏電遮断器におい
    て、電磁石嵌込凹部とテストスイッチ嵌込筒部と表示ボ
    タン嵌込筒部をそれぞれ隔壁で分離して、合成樹脂材で
    一体的に形成した収納ケースに、漏電引外し電磁石部と
    テストスイッチ部と漏電表示ボタン部を嵌め込んで漏電
    引外し装置を構成すると共に、テストボタンと漏電表示
    ボタンが上記カバーに設けたボタン孔を貫通してカバー
    の表面に露出するように漏電引外し装置を装着したこと
    を特徴とする漏電遮断器。
  2. 【請求項2】 負荷回路で発生した漏洩電流を零相変流
    器で検出したとき、漏電引外しコイルを励磁して主回路
    の開閉機構を遮断状態にする漏電引外し電磁石部を有す
    る漏電引外し装置が、合成樹脂材で形成されたベースと
    カバーから成るモールドケースに上記主回路の開閉機構
    などと共に収納された漏電遮断器において、主回路の開
    閉機構と過電流引外し装置と端子装置とをほぼ直線上に
    配置すると共に、過電流引外し装置と端子装置の間に漏
    電引外し用電子回路部を配置し、上記開閉機構に対し漏
    電引外し装置を隣接配置してその漏電引外し装置の収納
    ケースに、上記過電流引外し装置の側縁に沿って上記漏
    電引外し用電子回路部の方向に延長され、かつ、U字状
    溝を有する合成樹脂材製の相間絶縁壁を設け、上記漏電
    引外し用電子回路部と漏電引外し装置を接続するリード
    線を上記U字状溝に収納したことを特徴とする漏電遮断
    器。
  3. 【請求項3】 負荷回路で発生した漏洩電流を零相変流
    器で検出したとき、漏電引外しコイルを励磁して主回路
    の開閉機構を遮断状態にする漏電引外し電磁石部を有す
    る漏電引外し装置が、合成樹脂材で形成されたベースと
    カバーから成るモールドケースに上記主回路の開閉機構
    などと共に収納された漏電遮断器において、漏電引外し
    装置の収納ケースに漏電引外し電磁石部によって駆動さ
    れるプランジャの貫通孔を設けると共に、この貫通孔の
    開口部分に、プランジャを嵌め込んで組み立てるときに
    は弾性変形し、組み立てた後はプランジャを係止してプ
    ランジャの脱落を防止するように作用する弾性突起部を
    設けたことを特徴とする漏電遮断器。
  4. 【請求項4】 負荷回路で発生した漏洩電流を零相変流
    器で検出したとき、漏電引外しコイルを励磁して主回路
    の開閉機構を遮断状態にする漏電引外し電磁石部と、上
    記漏電引外しコイルが励磁されて上記漏電引外し電磁石
    部が動作したとき動作したことを表示する漏電表示ボタ
    ン部とを有する漏電引外し装置が、合成樹脂材で形成さ
    れたベースとカバーから成るモールドケースに上記主回
    路の開閉機構などと共に収納された漏電遮断器におい
    て、漏電引外し装置の収納ケースに形成された表示ボタ
    ン嵌込筒部と、この表示ボタン嵌込筒部に嵌め込まれる
    漏電表示ボタンとが、線接触状態で摺動できるように、
    上記表示ボタン嵌込筒部及び漏電表示ボタンの断面形状
    を設定したことを特徴とする漏電遮断器。
  5. 【請求項5】 負荷回路で発生した漏洩電流を零相変流
    器で検出したとき、漏電引外しコイルを励磁して主回路
    の開閉機構を遮断状態にする漏電引外し電磁石部と、テ
    ストボタンが押されたとき上記零相変流器に疑似漏洩電
    流を通電し、上記漏電引外しコイルを励磁して上記主回
    路の開閉機構を遮断状態にするテストスイッチ部とを有
    する漏電引外し装置が、合成樹脂材で形成されたベース
    とカバーから成るモールドケースに上記主回路の開閉機
    構などと共に収納された漏電遮断器において、漏電引外
    し装置の収納ケースに形成されたテストスイッチ嵌込筒
    部に一対の接触端子を設け、嵌め込まれるテストボタン
    には、ほぼU字状に形成された接触子の、底部及び下辺
    部の両側面を保持するように形成した保持枠部と、接触
    子のU字状部の中央に挿入され、上記保持枠部と共に上
    記接触子を挟持する保持栓を設け、上記テストボタンを
    押すことによって上記U字状の接触子を、上記一対の接
    触端子に接触させるように構成したことを特徴とする漏
    電遮断器。
  6. 【請求項6】 負荷回路で発生した漏洩電流を零相変流
    器で検出したとき、漏電引外しコイルを励磁して主回路
    の開閉機構を遮断状態にする漏電引外し電磁石部と、テ
    ストボタンが押されたとき上記零相変流器に疑似漏洩電
    流を通電し、上記漏電引外しコイルを励磁して上記主回
    路の開閉機構を遮断状態にするテストスイッチ部とを有
    する漏電引外し装置が、合成樹脂材で形成されたベース
    とカバーから成るモールドケースに上記主回路の開閉機
    構などと共に収納された漏電遮断器において、電磁石を
    嵌め込む電磁石嵌込凹部とテストスイッチを嵌め込むテ
    ストスイッチを嵌込筒部とを分離する隔壁の一部分を、
    電磁石嵌込凹部に嵌め込まれる漏電引外し電磁石部のボ
    ビンの鍔部分で形成し、この鍔部分に設けた電磁石コイ
    ル用の口出し端子の一端がテストスイッチの一方の接触
    端子になるように構成したことを特徴とする漏電遮断
    器。
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