JP2992448B2 - 漏電遮断器 - Google Patents

漏電遮断器

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JP2992448B2
JP2992448B2 JP6281025A JP28102594A JP2992448B2 JP 2992448 B2 JP2992448 B2 JP 2992448B2 JP 6281025 A JP6281025 A JP 6281025A JP 28102594 A JP28102594 A JP 28102594A JP 2992448 B2 JP2992448 B2 JP 2992448B2
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洋一 横山
洋一 国本
知行 澤田
洋史 小西
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H83/00Protective switches, e.g. circuit-breaking switches, or protective relays operated by abnormal electrical conditions otherwise than solely by excess current
    • H01H83/02Protective switches, e.g. circuit-breaking switches, or protective relays operated by abnormal electrical conditions otherwise than solely by excess current operated by earth fault currents
    • H01H83/04Protective switches, e.g. circuit-breaking switches, or protective relays operated by abnormal electrical conditions otherwise than solely by excess current operated by earth fault currents with testing means for indicating the ability of the switch or relay to function properly

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源と負荷との間の主
電路に漏洩電流や地絡電流が流れたときに主電路を遮断
する漏電遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の漏電遮断器は、特公昭
62−35213号公報に記載されているように、漏電
の状態を擬似的に発生させるテストスイッチを備え、漏
電時に主電路を確実に遮断するか否かの動作試験を行な
うことができるようになっている。ところで、テストス
イッチは、可撓性を有する可動片と、定位置に固定され
た接触子板とにより接点を構成してあり、可動片の中間
部に押釦からの押力を作用させることによって接点をオ
ンにし、擬似的な漏洩電流を発生させるようになってい
る。一方、テストスイッチの操作による主電路の遮断後
にテストスイッチのオン状態が継続していると、漏洩電
流が流れ続けて故障することがある。そこで、このよう
な事態を避けるために、主電路の遮断時に可動片におけ
る接触子板との接触部位よりも先端側を接触子板から引
き離す向きに押圧することで、可動片を接触子板から強
制的に引き離してテストスイッチのオン状態が継続され
るのを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成でも、テスト
スイッチのオン状態の継続を防止することはできるが、
可動片において押釦からの応力が作用する位置と、可動
片を接触子板から引き離す向きに押圧する位置と、接触
子板との接触位置との位置関係にばらつきがあったり、
押釦による押力が強い場合には、接触子板から可動片を
引き離すことができない場合がある。つまり、可動片を
接触子板に近付ける向きの力の作用する位置と、可動片
を接触子板から引き離す向きの力が作用する位置との間
で、可動片が接触子板に接触するものであるから、可動
片の先端部を接触子板から引き離す向きに押圧しても接
触子板から可動片が離れない可能性がある。
【0004】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、主電路の遮断後には可
動片を接触子板から確実に引き離すことができるように
した漏電遮断器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的の達
成のために、電源と負荷との間の主電路を1次側とする
零相変流器と、主電路の通過電流に不平衡が生じたとき
の零相変流器の2次出力により作動して可動接触子を開
極駆動することにより主電路を遮断する漏電遮断手段
と、零相変流器の1次側に擬似的に不平衡電流を流すよ
うに操作されるテストスイッチとを備えた漏電遮断器に
おいて、テストスイッチは押釦により押力を受ける可撓
性の可動片と、可動片の一部に対向して接点を構成する
接触子板とを備え、漏電遮断手段は可動接触子の開極駆
動時に可動片を接触子板から引き離す向きに押圧する位
置規制突片を備え、可動片における接触子板との接触位
置は押釦からの押力が作用する位置よりも可動片の先端
側に位置し、かつ位置規制突片による押力の作用点は可
動片における接触子板との接触位置と押釦からの押力が
作用する位置との間に位置する構成を採用している。
【0006】
【作用】本発明の構成によれば、可動片における接触子
板との接触位置を押釦からの押力が作用する位置よりも
可動片の先端側に位置させ、かつ位置規制突片による押
力の作用点を可動片における接触子板との接触位置と押
釦からの押力が作用する位置との間に位置させているか
ら、漏電の検出によって主電路が遮断され位置規制突片
により可動片に対して接触子板から引き離す向きの押力
が作用すると、可動片において位置規制突片からの押力
を受ける部位よりも先端側に位置する接触子板との対向
部位を接触子板から確実に引き離すことができるのであ
る。また、この構成では、押釦からの押力が強いほど可
動片の接触子板からの距離が大きくなるから、主電路の
遮断後にテストスイッチのオン状態が継続するのを確実
に防止することができる。
【0007】
【実施例】図1ないし図6に示すように、絶縁性の合成
樹脂よりなる器体10を備え、器体10は、ボディ10
aとボディ10aの両側にそれぞれ覆着される一対のカ
バー10bx,10byとをリベット11(図5参照)
を用いて結合することにより形成される。すなわち、ボ
ディ10aと各カバー10bx,10byとには周部の
4箇所に組立孔12a,12bx,12byが貫設さ
れ、各組立孔12a,12bx,12byにそれぞれリ
ベット11を通すことによって、ボディ10aと両カバ
ー10bx,10byとを結合することができるのであ
る。ボディ10aと各カバー10bx,10byとの間
にはそれぞれ収納空間が形成され、ボディ10aとカバ
ー10bxとの間の収納空間には電圧線に挿入される接
点部30xが収納され、ボディ10aとカバー10by
との間の収納空間には接地線に挿入される接点部30y
が収納される。以下では、ボディ10aに対してカバー
10bx側を電圧極側、ボディ10aに対してカバー1
0by側を接地極側と呼ぶ。
【0008】器体10の前後両端部には各一対ずつの可
動側端子20ax,20ayと固定側端子20bx,2
0byとが設けられる。可動側端子20ax,20ay
には固定接点31x,31y(図1、図3参照)を備え
た端子板21ax,21ayが電気的に接続される。こ
こでは、まず電圧極側の構成について説明する。電圧側
極の固定側端子20bxには熱動釈放装置60を構成す
るバイメタル61の一端部を固着した端子板21bxが
電気的に接続される。固定接点31xは可動接触子33
xに設けた可動接点32xとともに接点部30xを構成
し、可動接触子33xは後述する開閉装置40の動作に
応じて固定接点31xに対して離接する。可動接触子3
3xは編組線よりなる接続線37xを介して後述する電
磁釈放装置50のコイル51の一端に電気的に接続さ
れ、コイル51の他端は編組線よりなる接続線38xを
介してバイメタル61の中間部に接続される。したがっ
て、接点部30xが閉極すると、可動側端子20ax−
接点部30x−コイル51−バイメタル61−固定側端
子20bxという経路で電流が流れる主電路が形成され
る。接続線38xの中間部はボディ10aに設けた挿通
孔19aを通して接地極側の収納空間に挿入されてい
る。この構成については後述する。バイメタル61に
は、自己発熱によって湾曲する形式の直熱型と、板状の
ヒータが積層されヒータによる加熱で湾曲する傍熱型と
のいずれでも用いることができる。
【0009】器体10の上面にはボディ10aとカバー
10bxとを突き合わせたときに矩形状に開口するハン
ドル挿通孔13が形成され、図3に示すように、ボディ
10aとカバー10bxとの内側面であってハンドル挿
通孔13の近傍には円筒状の軸受14が突設される。軸
受14の中央部に開口する軸受孔14aには、操作ハン
ドル41を軸支するハンドル軸42の各端部が挿入され
る。操作ハンドル41には、ハンドル挿通孔13を通し
て器体10の上面に突出する操作部41aが設けられ
る。すなわち、操作ハンドル41は操作部41aがハン
ドル挿通孔13の中で移動できる範囲でハンドル軸42
の回りに回動自在になる。操作ハンドル41の操作部4
1aの基部にはハンドル軸42を中心とする弧状の覆い
片41bが形成され、器体10におけるハンドル挿通孔
13の周部は覆い片41bに沿うように外向きに膨らん
でいる。覆い片41bは器体10の内側面に摺接するの
であって、操作ハンドル41が回動しても覆い片41b
によって器体1の内部が見えないように遮蔽され、かつ
覆い片41bには操作ハンドル41の操作に伴う接点部
30xの開閉を示す文字が表記される。覆い片41bの
下面にはリンク支持部41cが突設され、リンク支持部
41cの下部両側面には軸突起41dが突設される。こ
こにおいて、操作部41aとリンク支持部41cとは、
一直線上にはなく断面略く字形になるように覆い片41
bに対する互いの突出方向が設定されている。さらに、
操作ハンドル41は軸受14の周囲に装着された鋏形ば
ねよりなるハンドル復帰ばね43によって図3における
左回りに付勢されている。すなわち、ハンドル復帰ばね
43の一端部は、図4における覆い片41bの右端部に
係止され、他端部は後述する開閉装置40の引外し板4
4に係止される。
【0010】開閉装置40は、略コ形に形成され各脚片
の先端部に形成された軸受孔45aに対して操作ハンド
ル41に設けた軸突起41dが挿通されるハンドルリン
ク45と、平板状の係止板46aの両端に係止板46a
に略直交しかつ係止板46aの端縁に沿う方向に延長さ
れた一対のガイド片46bを備えガイド片46bの先端
部に形成された軸孔46cにハンドル軸42が挿通され
るラッチ板46と、引外し板44に挿通されボディ10
aとカバー10bxとの内側面にそれぞれ形成した軸受
15に設けた軸受孔15aに各端部が挿入されて引外し
板44を器体10に対して回動自在に支承する軸ピン4
7と、略コ形であって一方の脚片48aが他方の脚片4
8bよりも長く形成された金属製の接触子リンク48と
を備える。接触子リンク48の上記一方の脚片48aは
ラッチ板46の両ガイド片46bに形成されたガイド孔
46dを通してハンドルリンク45の両脚片の基部に設
けたリンク孔45bに挿通され、接触子リンク48の上
記他方の脚片48bは可動接触子33に設けた軸孔33
aに挿通される。ここに、ボディ10aの内側面には図
3における下に凸となる弧状に湾曲したガイド孔16が
形成され、このガイド孔16に接触子リンク48の脚片
48bの先端部が挿入されることによって、接触子リン
ク48の移動範囲がガイド孔16により規制される。
【0011】可動接触子33xは、一端部に可動接点3
2xを備えるとともに、他端部にばね受け片33bxを
備え、可動接点32xとばね受け片33bxとの間の部
位に接触子リンク48の脚片48bが挿入される軸孔3
3aの開口する軸受片33cを有した形状に形成されて
いる。ここに、板材により形成された可動接触子33x
の一端部を略L形に折曲しその角部を可動接点32xと
して用いており、可動接触子33xにおいて可動接点3
2xよりも先端部側にはアーク走行片33dが延長され
ている。ばね受け片33bxにはコイルスプリングより
なる開極ばね34xの一端部に挿入されるばね座(図示
せず)が突設される。また、開極ばね34xの他端部は
ボディ10aの内側面に形成されたばね受け凹所35x
に収められる。ボディ10aの内側面には、ばね受け凹
所35xの開口面と略平行な面内でストッパ36が突設
され、ばね受け凹所35xの形成されているボディ10
aの内側面とストッパ36との間の空間にばね受け片3
3bxの一部が挿入され、開極ばね34xのばね力によ
ってばね受け片33bxはストッパ36に向かって付勢
されている。
【0012】引外し板44は、基片44aの上端部から
一側方に第1押圧片44bが突設されるとともに基片4
4aから下方に向かって第2押圧片44cが延長され、
さらに上下の中間部における基片44aの一側縁から基
片44aに略直交する方向に腕片44dが突設された形
状に形成されている。腕片44dには軸ピン47が挿通
され、引外し板44は軸ピン47の回りに回動自在とな
っている。また、腕片44dの先端部の上縁には引掛溝
44eが形成され、引掛溝44eよりもさらに先端側で
は腕片44dの上縁は下縁との距離が近付くように傾斜
する。また、基片44aの側縁には側方に開口し上方向
に切り込まれた形状の係止凹所44fが形成され、この
係止凹所44fにハンドル復帰ばね43の一端部が係止
されることによって、引外し板44は図3の左回りに付
勢される。
【0013】ラッチ板46は、ハンドル軸42によって
操作ハンドル41とともに器体10に対して回動自在と
なっているが、ハンドルリンク45に挿通された接触子
リンク48の脚片48aがラッチ板46のガイド孔46
dに挿通され、かつハンドルリンク45が操作ハンドル
41の軸突起41dに軸支されていることによって、操
作ハンドル41に対するラッチ板46の揺動範囲が規制
されている。また、ラッチ板46の係止片46aの下縁
は、引外し板44に設けた引掛溝44eに係合可能にな
っており、係合状態ではラッチ板46の移動が禁止され
る。
【0014】上述のように操作ハンドル41、ハンドル
軸42、ハンドル復帰ばね43、引外し板44、ハンド
ルリンク45、ラッチリンク46、軸ピン47、接触子
リンク48により構成された開閉装置40は、接点部3
0xの閉極状態において主電路に過大な電流が通過した
ときには、電磁釈放装置50ないし熱動釈放装置60の
作動により接点部30xを開極させるように機能する。
【0015】電磁釈放装置50は、上方に開放された略
コ形に磁性体によって形成されたヨーク52を備え、ヨ
ーク52の内側空間にコイル51が収められる。すなわ
ち、ヨーク52は、コイル51の軸方向の両端面にそれ
ぞれ対向する一対の側片52a,52bと、コイル51
の下方を通って両側片52a,52bの間を結合する中
間片52cとを備えている。また、各側片52a,52
bには側方に開口する保持溝52d,52eが形成され
る。コイル51は絶縁材料よりなる円筒状のコイル筒5
3の外周に巻装されているのであって、コイル筒53の
軸方向の一端部にはフランジ53aが一体に形成され、
コイル筒53の軸方向の他端部には内外径ともに軸方向
の中間部よりも小径になった先細部53bが形成され
る。
【0016】コイル筒53の内部空間には先細部53b
の内径よりも直径の大きい部分を有した可動鉄芯54が
コイル筒53の軸方向に移動自在となるように納装さ
れ、またコイル筒53のフランジ53a側の端部には可
動鉄芯54に対向する固定鉄芯55が一部をコイル筒5
3から突出させた形でコイル筒53に装着される。可動
鉄芯54の移動方向の一端面にはコイル筒53の先細部
53b側の端面から突出する引掛ピン54aが一体に設
けられ、他端面には固定鉄芯55を通してコイル筒53
のフランジ53a側の端面から突出する押圧ピン57の
一端部が対向する。引掛ピン54aの先端部には他の部
位よりも大径に形成された引掛ヘッド54bが形成され
ている。可動鉄芯54と固定鉄芯55との間にはコイル
スプリングよりなる復帰ばね56が介装され、復帰ばね
56のばね力によって可動鉄芯54はコイル筒53の先
細部53aに向かって付勢されている。
【0017】可動鉄芯54の移動方向の両端部は中間部
よりも小径に形成され、一端部は復帰ばね56に挿入さ
れるばね受け部54cとなり、他端部はコイル筒53の
先細部53bに挿入可能に形成され、中間部は先細部の
内径よりも大径に形成されている。すなわち、可動鉄芯
54において引掛ピン54aが突設されているほうの小
径部分と大径部分との間に抜止段部54dが形成され、
コイル筒53の内周において中間部と先細部53bとの
間に形成される段部に抜止段部54dが係止されること
によって可動鉄芯54の脱落が防止されている。
【0018】固定鉄芯55は、コイル筒53の軸方向に
おける可動鉄芯53に近い一端部が他の部位よりも小径
に形成されて復帰ばね56に挿入されるばね受け部55
aとなり、他端部には他の部位よりも大径である外鍔片
55bが形成される。さらに、上記他端の中央部には結
合突起55cが突設される。しかるに、固定鉄芯55を
コイル筒53のフランジ53a側に挿入すれば、コイル
筒53の端面に外鍔片55cが当接し、結合突起55c
はコイル筒53から突出することになる。また、押圧ピ
ン57は固定鉄芯55の軸方向に貫通する挿通孔55d
に挿通されることによって、コイル筒53から突出す
る。
【0019】コイル筒53に可動鉄芯54、固定鉄芯5
5、復帰ばね56を装着して形成した芯部材は、コイル
筒53の先細部53bをヨーク52の側片片52aに設
けた保持溝52dに嵌入し、固定鉄芯55の結合突起5
5cを側片52bに設けた保持溝52eに嵌入すること
によって、ヨーク52に取り付けられる。ここにおい
て、コイル51とヨーク52の側片52bとの間にはコ
イル筒53のフランジ53aが介在することによって、
コイル51とヨーク52の側片52bとの間の絶縁が確
保されることになる。また、結合突起55cがヨーク5
2の側片52bに設けた保持溝52eに嵌入され、かつ
外鍔片55bがコイル筒53のフランジ53aと側片5
2bとの間に挟装されることによって、固定鉄芯55は
ヨーク52に対して磁気的に結合されることになる。
【0020】上述のように構成された電磁釈放装置50
は、ヨーク52に設けた保持溝52d,52eに対して
ボディ10aの内側面に突設した保持突片17a,17
bを嵌入することによって、ボディ10aの定位置に固
定される。また、ボディ10aの内側面に形成されたヨ
ーク取付溝18に、ヨーク51の側部が嵌合することに
よっても、ヨーク52がボディ10aに固定されるよう
になっている。ボディ10aにヨーク52を固定した状
態では、コイル筒53の先細部53bおよび固定鉄芯5
5の結合突起55cは、それぞれ保持溝52d,52e
の内周縁と保持突片17a,17bの先端縁との間に挟
持され、コイル筒53がヨーク52に対して定位置に固
定されるようになっている。
【0021】上記構成の電磁釈放装置50では、コイル
51に通電すると、固定鉄芯55−ヨーク52−可動鉄
芯54を通る磁路の磁気抵抗を小さくするように可動鉄
芯54に対して固定鉄芯55との間で吸引力が作用する
のであって、コイル51への通過電流が負荷の短絡時の
ような過大な電流であると、復帰ばね56のばね力に航
して可動鉄芯54が固定鉄芯55に近付くように移動す
る。したがって、このように作動したときに開閉装置4
0を操作することで、閉極状態の接点部30を強制的に
開極させることができるのであって、開閉装置40とは
以下のように結合されている。
【0022】すなわち、可動鉄芯54に設けた引掛ピン
54aの先端部は、可動接触子33xにおける軸孔33
aと可動接点32xとの間の部位に形成されている引掛
孔33eに挿通され、コイル51の励磁によって、可動
鉄芯54が固定鉄芯55に近付くように吸引されたとき
には、引掛ピン54aの先端部に設けた引掛ヘッド54
bが引掛孔33eの周部に係止されて可動接触子33x
を固定接点31xから引き離す向きに引張るようになっ
ている。ここに、引掛孔33eは引掛ヘッド54bより
も直径の小さい係止孔と引掛ヘッド54bよりも直径の
大きい導入孔とを連続させただるま状に形成されてお
り、組立時には導入孔に引掛ヘッド54bを通した後に
係止孔に引掛ピン54aを導入することで、可動接触子
33xに電磁釈放装置50を容易に結合できるようにし
てある。また、可動鉄芯54に固着された押圧ピン57
の先端(図3では左端)は引外し板44の第2押圧片4
4cに対向するように位置し、可動鉄芯54が固定鉄芯
55に吸引されて移動すると、引外し板44を軸ピン4
7の回りで図3の右回りに回転させるようになってい
る。
【0023】一方、熱動釈放装置60は、上述したよう
にバイメタル61を備え、バイメタル61の一端部は後
述する端子板21bに固着され、他端部にはバイメタル
61の湾曲方向に挿通された調節ねじ62が螺合する。
調節ねじ62は引外し板44の第1押圧片44bに対向
し、主電路を通過する過大な電流によってバイメタル6
1が湾曲したときには調節ねじ62の先端部で引外し板
44を押圧することにより、引外し板44を軸ピン47
の回りで図3の右回りに回転させるようになっている。
【0024】器体10の電圧極側の周壁のうちバイメタ
ル61に螺合した調節ねじ62の近傍には調節用窓63
が開口している。調節用窓63は上端部に他の部位より
も広幅に形成された挿入部63aを備え、調節用窓52
の上縁は器体10の内側に向かって下方に傾斜した案内
面63bになっている。また、調節用窓63の両側面に
は上端が挿入部63aに連続し下端が調節用窓63の下
端に至る取付溝63cが形成されている。すなわち、調
節用窓63の両側面には器体10の外側面側で挿入部6
3aを残して調節用窓63の下端に至るガイドリブ63
dが形成され、器体10の内側面側で調節用窓63の上
下の全長に亙るガイドリブ63eが形成されることによ
って、両ガイドリブ63d,63eの間に取付溝63c
が形成されるのである。
【0025】ところで、バイメタル61は、通過電流に
対する湾曲の程度(動作感度)が、バイメタル61の素
材のばらつきや接続線38xの接続位置などによって変
化するから、開閉装置40の動作感度(すなわち、開閉
装置40が作動するときの主電路の通過電流)がばらつ
かないようにするには、バイメタル61に螺合している
調節ねじ62の引外し板44側へのバイメタル61から
の突出量を調節することが必要になる。そこで、組立後
には調節用窓63を開放した状態として調節ねじ62を
操作するのである。一方、調節ねじ62を一旦調節した
後には、調節ねじ62を操作する必要がないから、挿入
部63aを通して取付溝63cに可撓性を有した閉塞板
64を落とし込むようにし、閉塞板64によって調節用
窓63を閉塞して調節ねじ62を不用意に操作したり異
物が器体10の内部に侵入したりすることがないように
する。閉塞板64は、調節用窓63の幅(取付溝63c
の底間の距離)に略等しく、かつ調節用窓63の上下方
向の高さ寸法に略等しく設定されている。このような閉
塞板64を調節用窓63に挿着すれば、閉塞板64の上
端部が調節用窓63の上面に当たるようになって閉塞板
64を取り外すことができなくなる。
【0026】可動側端子20axを構成する端子板21
axは、器体10の内部で下向きに屈曲された固定接点
板39xを有し、固定接点板39xの下端部には固定接
点31xが固着される。固定接点31xには可動接触子
33xに設けた可動接点32xが対向する。また、固定
接点板39xにおいて固定接点31xよりも下部には固
定接点31xの突設されている面に導電板よりなるアー
ク走行板71の一部が重ねられる。アーク走行板71
は、固定接点板39xに一部が重複する上下方向の案内
片71aを備え、案内片71aの下端は斜め下向きに傾
斜する傾斜片71bを介して器体10の底壁に沿ってヨ
ーク52の中間片52cの下方まで延長された消弧片7
1cに連続する。ここに、ヨーク52の中間片52cと
消弧片71cとの対向部位の間には消弧グリッド72が
配置される。消弧グリッド72は、絶縁材料よりなる略
コ字形の支持板73の内側に導電板よりなる互いに略平
行な複数枚の消弧板74を保持した構成を有し、各消弧
板74には可動接触子33の下端部が導入される切欠部
74aが形成されている。この消弧グリッド72は、消
弧板74がヨーク52の中間片52bおよびアーク走行
板71の消弧片71cに略平行となるように配設され
る。アーク走行板71の消弧片71cは、傾斜片71b
から離れるに従って幅を段階的に広げる形状に形成され
ている。
【0027】しかるに、可動接点32が固定接点31か
ら離れてアークが生じると、端子板21aおよび可動接
触子33に流れる電流によって周囲に発生する磁界と、
アークに流れる電流とにより生じる電磁力によってアー
クは図3の下向きに移動し、アークの一端部はアーク走
行板71に乗って消弧グリッド72に近付くように走行
することになる。すなわち、端子板21aに設けた固定
接点板39xは可動接触子33xに対向し、かつ固定接
点板39xと可動接触子33xとでは互いに逆向きに電
流が流れるから、アークには固定接点板39xおよび可
動接触子33xから引き離す向きの電磁力が作用する。
その結果、アークにおける固定接点板39x側の一端部
はアーク走行板71に移行して走行し、消弧グリッド7
2に導かれることになるのである。また、可動接触子3
3xにはアーク走行片33dが形成されているから、ア
ークの他端部はアーク走行片33dの先端方向に走行す
ることになる。このようにして、アークは次第に消弧グ
リッド72に導かれるとともに引き延ばされることにな
る。
【0028】ところで、可動接触子33xとコイル51
の一端とを接続する接続線37xの一部はヨーク52に
おいて接点部30xに近いほうの側片52aに溶接され
ている。したがって、アークの一端部がアーク走行板7
1に沿って走り消弧グリッド72に導かれたときにアー
クの他端部は可動接触子33xのアーク走行片33dか
らヨーク52の中間片52bに移行し、ヨーク52の中
間片52b−ヨークの側片52a−接続線37x−コイ
ル51という経路で電流が流れるようになる。この電流
の向きはアーク走行板71に流れる電流とは逆向きにな
るから、ヨーク52の中間片52cとアーク走行板71
とを流れる電流により生じる磁界によって、アークは消
弧グリッド72の中に導かれるように電磁力を受けるの
である。すなわち、ヨーク52の中間片52bが電磁釈
放装置50において磁路を形成する機能と、アーク走行
板71と協動してアークを消弧する機能とに兼用するこ
とができ、アーク走行板を一対設ける場合に比較する
と、部品点数を削減することができ、構造が簡単になる
とともにコストの低減につながるのである。
【0029】図1、図2に示すように、接地極側の収納
空間に配置した固定側端子20byを構成する端子板2
1byには編組線よりなる接続線38yを介して可動接
触子33yが電気的に接続される。接続線38yは絶縁
被覆を有しトロイダルコア91に挿通されることによっ
て零相変流器92の1次側として機能する。また、図7
に示すように、トロイダルコア91には電圧極側から挿
通孔19aを通して挿入された絶縁被覆を有する接続線
38xも挿通され、トロイダルコア91に巻装された2
次巻線の両端は漏電検出回路90(図7参照)に接続さ
れる。ここで、挿通孔19aの上縁にはひさし19bが
突設され、挿通孔19aを通る接続線38xなどが挿通
孔19aよりも上方に配置される部位に干渉しないよう
にしてある。漏電検出回路90は固定側端子20bx,
20byから給電されており、2次巻線に規定値以上の
電流が流れると漏洩電流や地絡電流であるものとして電
磁石装置100を励磁する。電磁石装置100は後述す
る構成によって電圧極側に配置した開閉装置40を連動
させ、電磁石装置100が励磁されると開閉装置40が
作動して接点部30x,30yを開極させる。つまり、
漏電が生じていなければ接続線38xと接続線38yと
に流れる電流は等しいから、両接続線38x,38yの
周囲の磁界が相殺されて零相変流器92の2次巻線には
電流が流れないが、漏電が生じることによって両接続線
38x,38yに流れる電流が不平衡になって零相変流
器92の2次巻線に電流が流れ、漏電検出回路90では
この電流が検出されると電磁石装置100を励磁するの
である。
【0030】両固定側端子20bx,20byの間には
接続線94a,94b(図7、図9参照)を介してテス
トスイッチ93が接続され、固定側端子20bxとテス
トスイッチ93との間の接続線94aもトロイダルコア
91に挿通される。したがって、テストスイッチ93が
オンになれば、零相変流器92の2次巻線に電流が流れ
て電磁石装置100が励磁されるのであり、漏電検出回
路90の動作を確認することができる。漏電検出回路9
0を構成する回路部品は接地極側の収納空間の底部に配
置されたプリント基板95に実装される。このプリント
基板95はボディ10aおよびカバー10byの内周面
に設けた保持溝111(図9参照)に挿入されることに
より位置決めされている。
【0031】電磁石装置100は、下方に開放された略
コ形に磁性体によって形成されたヨーク102を備え、
ヨーク102の内側空間にコイル101が収められる。
ヨーク102は、コイル101の軸方向の両端面にそれ
ぞれ対向する一対の側片102a,102bと、コイル
101の上方を通って両側片102a,102bの間を
結合する中間片102cとを備えている。一方の側片1
02aの中央部には貫通孔102dが形成される。この
ヨーク102は、ボディ10aの内周面に設けた取付溝
112に側片102bと中央片102cとの一部が圧入
され、ボディ10aとカバー10byとの間に挟持され
ることによって器体10に固定される。側片102aに
は上下一対の軸受片102eが形成され、両軸受片10
2eの間には連動レバー103の軸部103aが介装さ
れる。軸受片102eに形成された軸受孔102fと連
動レバー103の軸部103aとには軸ピン104が挿
通され、電磁石装置100に対して連動レバー103が
回動自在に保持される。
【0032】コイル101は絶縁材料よりなるコイル筒
105の外周に巻装され、コイル筒105の軸方向の両
端部にはフランジ105aが一体に形成され、コイル筒
105の内部空間には磁性体よりなるプランジャ106
の一端部が貫通孔102dを通してコイル筒105の軸
方向に移動自在となるように挿入される。プランジャ1
06は、コイル筒105に挿入されるプランジャ本体1
06aと、プランジャ本体106aの一端面から突出し
プランジャ本体106aよりも小径に形成された引掛ピ
ン106bと、引掛ピン106bの先端部で引掛ピン1
06bよりも大径に形成された引掛ヘッド106cとを
一体に備える形状に形成されている。引掛ピン106b
はプランジャ本体106aと引掛ヘッド106cとの間
の部位が連動レバー103に設けた引掛スリット103
bに挿入される。ここに、プランジャ106は引掛ピン
106bを連動レバー103の引掛スリット103bに
挿入してあり、プランジャ本体106aと引掛ヘッド1
06cとは引掛スリット103bの幅よりも径が大きい
から、プランジャ106が連動レバー103から脱落す
ることはない。
【0033】連動レバー103は、軸部103aを挟ん
で上記引掛スリット103bとは反対側に押圧片103
cを備える。押圧片103cは挿通孔19aの上方に形
成された挿通孔19cを通して電圧極側に挿入され、バ
イメタル板61に設けた調節ねじ62とともに引外し板
44の第1押圧片44bに対向する。つまり、連動レバ
ー103はバイメタル板61と同様に引外し板44を押
圧することで開閉装置40を作動させることができるの
である。連動レバー103において引掛スリット103
bが形成されている部位の上方には後述する押圧突片1
03dが突設される。
【0034】ところで、接地極側の収納空間には電圧極
側と同様に可動接触子33yが配設され、可動接触子3
3yの一端部に設けた可動接点32yは可動側端子20
ayに設けた固定接点30yとともに接点部30yを構
成する。可動接触子33yは絶縁性の合成樹脂により形
成された可動体121に保持される。可動体121は、
ボディ10aとカバー10byとの間に支承された軸ピ
ン122により図1の上端部が回動自在に軸支され、ボ
ディ10aに設けたガイド孔16(図3参照)を通して
電圧極側から接地極側に挿通される接触子リンク48の
脚片48bの先端部が可動体121の下端部に挿入され
る。したがって、接触子リンク48の脚片48bがガイ
ド孔16の範囲で移動するのに伴って可動体121が軸
ピン122を回転中心として揺動することになる。
【0035】可動接触子33yは、一端部に可動接点3
2yを備えるとともに、他端部に略L形に折曲されたば
ね受け片33byを備え、可動接点32yとばね受け片
33byとの間の部位の両側縁に支持突片33fが突設
された形状に形成されている。ばね受け片33byには
コイルスプリングよりなる開極ばね34yの一端部が弾
接し、開極ばね34yの他端部はボディ10aの内側面
に形成されたばね受け凹所35yに収められる。
【0036】可動体121は、一対の側枠121aの上
端部間を上枠121bで連続一体に連結し、下端部間を
下枠121cで連続一体に連結した枠状に形成される。
上枠121bには軸ピン122が挿通される軸受孔12
1dが形成され、下枠121cには接触子リンク48の
脚片48bが挿入される軸受孔121fが形成されてい
る。可動接触子33yは、ばね受け片33byが可動体
121の上枠121bと下枠121cとの間に挿入され
るとともに、支持突片33fの下方で可動接点32yの
突出する一面に可動体121の下枠121cの下方に延
長された押さえ片121gが当接することによって、可
動体121に保持される。また、可動体121には可動
接触子33yの支持突片33fが挿入される支持溝12
1hも形成されている。可動体121の下枠121cの
周面のうち可動接触子33yとの接触部位は断面弧状に
形成されている。したがって、可動接触子33yは可動
体121に対して揺動可能であって、可動接点32yが
固定接点31yに近付く向きでは押さえ片121gによ
り位置規制がなされるのである。上述した接続線37y
は可動体121の上枠121bと下枠121cとの間を
通して可動接触子33yのばね受け片33byに接続さ
れる。可動体121の上枠121bには位置規制突片1
21iが連続一体に突設される。位置規制突片121i
の機能については後述する。
【0037】可動体121における電圧極側の側枠12
1aには、下枠121cの延長線上で押上突起121j
が突設されている。この押上突起121jには、ボディ
10aにおける接地極側の内側面に突設された軸突起1
13(図9参照)に軸支された略へ形の係止レバー13
1の一辺である押動片131aが載せられる。係止レバ
ー131の他片である係止片131bは、ボディ10a
における接地極側の内側面に設けたばね座片114との
間にコイルスプリングよりなる復帰ばね132を挟持し
ている。ばね座片114には復帰ばね132の一端部が
挿入されるばね受け凹所114aが形成される。係止レ
バー131の係止片131bの先端部には、係止用切欠
131cが形成される。
【0038】係止レバー131の係止片131bの上方
には、ボディ10aおよびカバー10byの内周面に形
成されたスライド溝115(図9参照)にスライド自在
に保持された表示片133が配設される。表示片133
はボディ10aの内側面との間にコイルスプリングより
なる押しばね134を保持し、押しばね134により図
9の左方に付勢されている。また、表示片133の下面
には連動レバー103に設けた押圧突片103dの上端
部により押圧される押圧突起133aと、係止レバー1
31の係止用切欠131cに引掛可能な係止用突起13
3bとが突設されている。さらに、表示片133の上面
には文字を表記したり他の部位とは異なる色に着色した
表示領域133cが形成されている。器体10には表示
片133の上方で透明板よりなる表示窓135が装着さ
れる。表示片133は、表示領域133cが表示窓13
5に一致する表示位置と、表示領域133cが表示窓1
35に臨まない非表示位置との間でスライドするのであ
る。
【0039】係止レバー131は、可動接点32yを固
定接点31yに接触させる位置に可動体121が位置す
るときには、係止片131bを表示片133の係止用突
起133bよりも下方に位置させる。また、可動接点3
2yが固定接点31yから離れる位置に可動体121が
位置するときには、復帰ばね132のばね力で係止片1
31bを押し上げることにより、係止用切欠131cを
係止用突起133bに引掛可能な位置に位置させる。ま
た、連動レバー103の押圧突片103dは、電磁石装
置100の作動時におけるプランジャ106の移動に伴
って表示片133の押圧突起133aを押圧することに
より、押しばね134のばね力に抗して表示片133を
表示位置に向かってスライドさせる。しかして、表示片
133が押しばね134のばね力に抗してスライドした
ときに、可動接点32yが固定接点31yから離れてい
れば、係止用切欠131cに係止用突起133bが引掛
けられて、表示片133は押しばね134を圧縮した位
置に保持される。この位置が表示位置であって、表示領
域133cが表示窓135に臨むことになる。
【0040】ところで、テストスイッチ93は、一対の
接触子板141,142と、一方の接触子板142に設
けた可撓性を有する可動片142aに押力を作用させる
ことができるように器体10に取り付けられた押釦14
3とにより構成されている。接触子板141の側縁には
保持突片141aが突設されており、この保持突片14
1aをボディ10aの接地極側の内側面に突設した突台
116に設けた保持孔(図示せず)に圧入することによ
って、接触子板141が器体10の定位置に固定され
る。ここで、接触子板141は上下方向に配置され、上
縁が接触子板142の可動片142aの下方に位置す
る。
【0041】接触子板142は、可動片142aと固定
片142bとを有し、可動片142aと固定片142b
とを可動片142aの固定端側で橋絡片142cにより
一体に連続させた形状に形成される。橋絡片142cは
上に凸となる湾曲した形状を有し、ボディ10aに設け
た保持孔117に橋絡片142cを圧入することによっ
て、接触子板142が器体10に固定される。固定片1
42bはボディ10aの接地極側の内側面に突設した載
台118に載置され、固定片142bの側縁に突設した
端子片142dには漏電検出回路90に一端を接続した
接続線94bが接続される。さらに、可動片142aの
下方には可動体121に設けた位置規制突片121iが
位置する。位置規制突片121iの先端は、可動接点3
2yが固定接点31yに接触しているときには接触子板
141の上縁よりも下方に位置し、可動接点32yが固
定接点31yから離れると接触子板141の上縁よりも
上方に位置する。押釦143は下面に押突起143aを
備え、押突起143aの下端が可動片142aの上面に
当接する。ここに、可動片142aにおいて上述した位
置規制突片121iに対向する部位は、押突起143a
からの押力を受ける部位と、可動片142aが接触子板
141に接触する部位との間に位置する。したがって、
可動接点32yが固定接点31yに接触しているときに
は、押釦143に押力を作用させれば可動片142aを
接触子板141に接触させることができテストスイッチ
93がオンになる。また、可動接点32yが固定接点3
1yから離れているときには押釦143に押力を作用さ
せても位置規制突片121iによって可動片142aの
下方への移動が妨げられ、可動片142aは接触子板1
41に接触できなくなる。押釦143は器体10の上面
に設けた釦収納凹所119に収納され、押釦143の両
側縁に形成された段部143bを釦収納凹所119の開
口縁に突設した抜止片119aに係止することで、器体
10からの脱落が防止されている。
【0042】ところで、可動側端子20ax,20ay
と固定側端子20bx,20byとは、それぞれ導電性
を有する板金を折曲して断面略ロ字形に形成した端子金
具22と、端子金具22の上片に螺挿した引締めねじ2
3と、引締めねじ23の下端に当接する端子板21a
x,21ay,21bx,21byとを備える。端子金
具22は器体10に形成された水平断面角形の端子収納
室24ax,24ay,24bx,24byに上下に移
動可能となるように収納されている。すなわち、端子収
納室24ax,24ay,24bx,24byは端子金
具22よりも高さ寸法が大きく、かつ端子金具22は端
子収納室24ax,24ay,24bx,24byで回
り止めされて上下方向にのみ移動可能となっている。引
締めねじ23の頭部は上部が下部よりも小径となる円錐
台状に形成され、端子収納室24ax,24ay,24
bx,24byの上壁には引締めねじ23の頭部の一部
を挿入可能であって引締めねじ23の頭部が通り抜ける
ことのない程度の直径を有したねじ操作孔25が形成さ
れている。ねじ操作孔25の上部の直径は引締めねじ2
3の頭部の上端よりも小さく、また、ねじ操作孔25の
下部の直径は引締めねじ23の頭部の下端よりも大きく
設定されている。端子板21ax,21ay,21b
x,21byの先端部は器体10の外側面に露出して上
方に折曲されており、器体10の外側面に形成された固
定溝26に対して端子板21ax,21ay,21b
x,21byの先端部に形成した固定突片21cを係合
させることによって、端子板21ax,21ay,21
bx,21byの先端部の上下の移動を禁止してある。
さらに、端子収納室24ax,24ay,24bx,2
4byと器体10の内部空間とを仕切る端子収納室24
ax,24ay,24bx,24byの側壁には、端子
板21ax,21ay,21bx,21byを位置決め
する端子板保持溝27が形成され、端子板保持溝27に
端子板21ax,21ay,21bx,21byの一部
が挿入されることによっても端子板21ax,21a
y,21bx,21byの上下の移動が禁止される。す
なわち、端子板21ax,21ay,21bx,21b
yにおいて引締めねじ23に当接する部位の両側で上下
の移動が禁止されているから、引締めねじ23から外力
が作用しても端子板21ax,21ay,21bx,2
1byは定位置に固定されるのである。ここにおいて、
端子板21ax,21ay,21bx,21byと端子
収納室24ax,24ay,24bx,24byの上壁
との距離は、引締めねじ23の長さ寸法に略等しく設定
されている。
【0043】しかるに、ねじ操作孔25にマイナスドラ
イバの先端部などを挿入して引締めねじ23を回転させ
ると、引締めねじ23の回転方向によって端子金具22
が上下に移動するのであって、端子金具22の下片と端
子板21ax,21ay,21bx,21byとの距離
を変えることができる。すなわち、端子収納室24a
x,24ay,24bx,24byの下壁と端子板21
ax,21ay,21bx,21byとの間の部位に対
応して器体10の周壁に貫設された接続用孔28に対し
て、電線やブスバーのような配線部材を挿入し、引締め
ねじ23を回転させて端子金具22の下片を端子板21
ax,21ay,21bx,21byに近付けること
で、配線部材を端子金具22と端子板21ax,21a
y,21bx,21byとの間に挟持し、配線部材との
電気的接続が行なえるのである。
【0044】器体10の下面には、分電盤の内部などに
配置される取付レール(いわゆるDINレール)80
(図5参照)に対して着脱自在に固定するための取付装
置が設けられている。取付レール80は、断面略コ字形
に形成されたレール本体の両脚片の先端縁に全長に亙っ
て鍔片80aを外向きに一体に突設した形状を有してい
る。器体10の下面には可動側端子20ax,20ay
と固定側端子20bx,20byとを結ぶ方向に直交す
る方向に走る取付溝81が形成され、取付溝81の一方
の側壁には取付溝81の内底面との間に取付レール80
の一方の鍔片80aが挿入される係止突起82が突設さ
れる。また、取付溝81の他方の側面には器体10の外
側面に通り抜ける収納溝83が形成され、この収納溝8
3にはスライダ84が挿着される。
【0045】スライダ84は、図3に示すように、一端
部が器体10の外側面から突出する操作部84aと、操
作部84aから収納溝83の中心線方向に延長された連
結片84bと、連結片84bの先端部に一体に設けられ
取付溝81内に突出する爪部84cと、連結片84bの
両側に連結片84bと並行して操作部84aから一体に
延長された一対の撓み片84dとを備える形状に合成樹
脂により連続一体に形成される。各撓み片84dの先端
部には連結片84bから離れる向きにそれぞれ位置決め
突片84eが突設される。さらに、位置決め突片84e
の先端面にはV字溝84fが形成される。
【0046】図示していないが、収納溝83の内側面に
は、位置決め突片84eが挿入されかつ収納溝83の中
心線方向における幅寸法が位置決め突片84eよりも長
い移動規制凹所が形成され、この移動規制凹所の範囲内
でスライダ84がスライド可能になっている。また、移
動規制凹所の内周面にはスライダ84の爪部84cを取
付溝81内に突出させて取付レール80の鍔片80aを
取付溝81の内底面と爪部84cとの間に保持した状態
で、V字溝84fと係合する山突起が形成されている。
【0047】上記構成によれば、取付レール80の一方
の鍔片80aを取付溝81の内底面と係止突起82との
間に挿入した後、他方の鍔片80aを取付溝81の内底
面に当接させた状態でスライダ84を器体10に押し込
むと、取付溝81の内底面と爪部84cとの間で取付レ
ール80の他方の鍔片80aが保持される。このように
して、取付レール80に対して器体10を固定すること
ができる。この位置ではV字溝84fに山突起が係合
し、スライダ84の移動が禁止される。
【0048】一方、器体10を取付レール80から取り
外すには、器体10の側面に突出している操作部84a
に設けた差込孔84gにマイナスドライバの先端部など
を挿入してスライダ84を器体10から引き出すように
すれば、取付レール80の鍔片80aに対する爪部84
cの係合状態が解除され、器体10を取付レール80か
ら取り外すことができる。
【0049】次に、回路遮断器としての動作を説明す
る。図8は電圧極側についての接点部30xの閉極状態
を示し、操作ハンドル41の操作部41aをハンドル軸
42の回りで図8の右方向に倒してある。このとき、引
外し板44はハンドル復帰ばね43のばね力によって軸
ピン47の回りで図8の左回りに付勢され、バイメタル
61に設けた調節ねじ62の先端に第1押圧片44bが
対向した状態に保たれる。また、ラッチ板46には可動
接触子33xおよび接触子リンク48を介して開極ばね
34xのばね力が作用し、接触子リンク48の脚片48
aと操作ハンドル41に設けた軸突起41dとの距離が
ハンドルリンク45によって規制されていることによ
り、ラッチ板46は開極ばね34xのばね力を受けてハ
ンドル軸42を中心として左回りに付勢される。したが
って、ラッチ板46の係止片46aは引外し板44の腕
片44dに設けた係止溝44eに係合することになる。
すなわち、ラッチ板46は右回りに回転しようとするが
引外し板44によって回転を禁止されているから、図8
の状態が保たれるのである。この状態で、ラッチ板46
はハンドル軸42と引外し板44とによって位置が固定
され、ハンドルリンク45および接触子リンク48もま
た定位置に固定されることになる。その結果、可動接触
子33xは接触子リンク48の脚片48bを中心とし
て、開極ばね34xのばね力により左回りに付勢される
ことになる。すなわち、可動接点32xは開極ばね34
xのばね力に応じた接点圧で固定接点31xに接触す
る。この状態では器体10の内側面に設けたストッパ3
6に対して可動接触子33xのばね受け片33bxが当
接しないように位置関係が設定されている。
【0050】また、接地極側では電圧極側の接点部30
xが閉極状態であるときに、図9に示すように、接触子
リンク48の脚片48bがガイド孔16の左端に位置
し、可動体121により可動接触子33yが左方に押圧
されて可動接点32yが固定接点31yに接触する。こ
のとき、開極ばね34yのばね力を受けて可動接触子3
3yの下端部は図9の左方に向かう勢力を受ける。つま
り、開極ばね34yは接点部30yに接点圧を作用させ
る。このように、電圧極側で接点部30xが閉極してい
ると、接地極側でも接点部30yは閉極する。
【0051】一方、図10に示すように、操作ハンドル
41の操作部41aをハンドル軸42の回りで図10に
おける左方向に倒すと接点部30xは開極状態になる。
すなわち、操作ハンドル41をハンドル軸42の回りで
左回りに回転させることによって、ハンドルリンク45
の上端部は右方向に移動し、接触子リンク48の脚片4
8aを上方に引き上げようとする。しかるに、ハンドル
軸42と脚片48aとを結ぶ直線に対して軸突起41d
の位置が右側に移動すれば、可動接触子33および接触
子リンク48を介してハンドルリンク45に作用する開
極ばね34xのばね力は操作ハンドル41をさらに左回
りに回転させるように作用し、接触子リンク48の脚片
48bはガイド孔16に沿って左方向に移動する。この
ように接触子リンク48の脚片48bが左方向に移動す
ることによって、可動接触子33xのばね受け片33b
xは開極ばね34xのばね力によって器体10の内周面
に設けたストッパ36に当接することになる。ここで、
開極ばね34xのばね力はストッパ36の下端よりも下
方に作用するから、可動接触子33xは右回りに付勢さ
れ、可動接点32が固定接点31から離れることにな
る。また、接点部30xの開極状態ではラッチ板46は
ハンドルリンク45および接触子リンク48の脚片48
aに規制されてハンドル軸42を中心として左回りに回
転し、引外し板44から外れることになる。
【0052】操作ハンドル41の操作によって接点部3
0xを開極させたときには、接地極側では、図11に示
すように、接触子リンク48の脚片48bがガイド孔1
6の右端に移動することによって可動体121の下端部
が右方に移動する。したがって、可動接触子33yの下
端部も右方に移動し、可動接点32yが固定接点31y
から離れる。ここに、開極ばね34yは可動体121の
下枠121cとの接触部位を中心として図11の右回り
に可動接触子33yを付勢しているが、可動体121に
設けた押さえ片121gにより可動接触子33yの移動
規制がなされているから、可動接点32yが固定接点3
1yに接触することはない。
【0053】ところで、図8、図9に示した閉極状態に
おいて、過負荷状態になりバイメタル61に過大な電流
が流れてバイメタル61が湾曲すれば、引外し板44の
第1押圧片44bがバイメタル61に螺合した調節ねじ
62に押圧される。また、負荷側での短絡などによりコ
イル51に過大な電流が流れて可動鉄芯54が固定鉄芯
55に吸引されると、引外し板44の第2押圧片44c
が可動鉄芯54からの力を受けた押圧ピン57に押圧さ
れることになる。あるいはまた、負荷側で漏電が生じる
と、零相変流器92の2次巻線に電流が流れ漏電検出回
路90を介して電磁石装置100が励磁され、プランジ
ャ106がコイル101に引き込まれることによって連
動レバー103が軸ピン104の回りに回転するから、
図14に破線で示すように、連動レバー103の押圧片
103cにより第1押圧片44bが押圧される。いずれ
の場合も引外し板44は、図12に示すように、軸ピン
47を中心として右回りに回転することになる。
【0054】引外し板44が図12における右回りに回
転すれば、ラッチ板46との係合状態が解除されるので
あって、閉極状態ではラッチ板46は開極ばね34xの
ばね力を受けてハンドル軸42の回りに右回りに付勢さ
れているから、ラッチ板46の下端部が左方向に移動す
ることになる。すなわち、閉極状態において可動接触子
33xの回転中心であった接触子リンク48の脚片48
bがガイド孔16に沿って図12における左方向に移動
するから、図10に示した開極状態と同様に、開極ばね
34xのばね力で可動接触子33xがストッパ36に押
し付けられ、可動接点32xが固定接点31xから離れ
て開極状態になるのである。すなわち、主電路に過大な
電流が流れると、引外し板44が回転することによって
ラッチ板46との係合状態が解除され、ラッチ板46を
付勢していた勢力が放出されることによって、いわゆる
トリップ動作を行ない接点部30xを開極するのであ
る。トリップ動作によって引外し板44とラッチ板46
との係合が外れて接点部30xが開極すると、操作ハン
ドル41はハンドル軸42の回りで自由に回転できるよ
うになるから、ハンドル復帰ばね43のばね力によって
操作ハンドル41がオフ位置(図10の位置)に復帰す
る。また、このとき接点部30xの開極によって電磁釈
放装置50、熱動釈放装置60、電磁石装置100のい
ずれも元の状態に復帰するから、トリップ動作の直後に
は操作ハンドル41を操作してオフにしたときと同様の
状態に戻ることになる。
【0055】トリップ動作により接点部30xが開極す
れば、図13に示すように、接地極側では操作ハンドル
41により接点部30xを開極した場合と同様に、接触
子リンク48の脚片48bの移動によって可動体121
を移動させ、可動接点32yを固定接点31yから引き
離す。つまり、接地極側では電圧極側の接点部30xが
トリップ動作により開極すれば、連動して接点部30y
を開極させる。
【0056】ところで、漏電により接点部30x,30
yが開極した場合には、漏電箇所を除いてから復帰させ
なければ危険である。そこで、漏電により接点部30
x,30yが開極すると、プランジャ106がコイル1
01に引き込まれるのに伴って連動レバー103が回転
し、連動レバー103に設けた押圧突片103dにより
表示片133の押圧突起133aが押しばね134のば
ね力に抗して押される。すなわち、表示片133がスラ
イドして表示領域133cが表示窓135に一致する。
ここで、接点部30yを開極させるように可動体121
の下端部が図13の右方に移動しているから、係止レバ
ー131の押動片131aは可動体121の押上突起1
21jの移動に伴って下方に移動し、復帰ばね132の
ばね力によって係止片131bが上方に移動する。その
結果、係止レバー131の係止用切欠131cが表示片
133の係止用突起133bに引掛かり、表示片133
を表示領域133cが表示窓135に一致する表示位置
に保持するのである。このようにして、漏電によりトリ
ップ動作が行なわれた場合は表示片133により表示さ
れ、その表示状態は次に操作ハンドル41の操作で接点
部30x,30yを閉極するまで保持される。ここにお
いて、漏電が検出されないときには、連動レバー103
は表示片133を介して押しばね134からのばね力を
受けてプランジャ106をコイル101から突出させた
位置に保つのであり、このときにはプランジャ本体10
6aはヨーク102の側片102bから離れている。漏
電が検出されると、ヨーク102の側片102bとプラ
ンジャ本体106aとの間に作用する吸引力でプランジ
ャ106がコイル101に引き込まれるのである。
【0057】テストスイッチ93は、漏電検出回路90
の動作を試験するために設けられている。すなわち、接
点部30x,30yが閉極しているときに、押釦143
を押すことにより、図15に示すように、接触子板14
1に接触子板142の可動片142bを接触させること
で、接続線94aに電流を流して零相変流器92の2次
巻線に電流を流すのであって、漏電と同様の現象を擬似
的に生じさせているのである。接点部30x,30yの
開極後には、テストスイッチ93を必ずオフにするため
に、図13のように、可動体121に設けた位置規制突
片121iにより可動片142aを押し上げ、押釦14
3を押しても可動片142aが接触子板141に接触で
きないようにしてある。すなわち、可動側端子20b
x,20byを電源側とすると、テストスイッチ93が
オンになることによって電源側が短絡されることになる
から、トリップ動作後には位置規制突片121iによっ
てテストスイッチ93を強制的にオフにし、押釦143
を押し続けても短絡状態が継続することのないようにし
ているのである。とくに、可動片142aにおいて接触
子片141に接触する位置と、押釦143からの押力の
作用する位置との間で位置規制突片121iを当接させ
るから、主電路の遮断時に位置規制突片121iの先端
が接触子141の上端よりも上方に突出するような位置
関係を確保しておけば、押釦143からの押力が大きい
場合でも可動片142aを接触子片141から確実に引
き離すことができるのである。
【0058】
【発明の効果】本発明は、可動片における接触子板との
接触位置を押釦からの押力が作用する位置よりも可動片
の先端側に位置させ、かつ位置規制突片による押力の作
用点を可動片における接触子板との接触位置と押釦から
の押力が作用する位置との間に位置させているから、漏
電の検出によって主電路が遮断され位置規制突片により
可動片に対して接触子板から引き離す向きの押力が作用
すると、可動片において位置規制突片からの押力を受け
る部位よりも先端側に位置する接触子板との対向部位を
接触子板から確実に引き離すことができるという効果が
ある。また、この構成では、押釦からの押力が強いほど
可動片の接触子板からの距離が大きくなるから、主電路
の遮断後にテストスイッチのオン状態が継続するのを確
実に防止することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における接地極側の分解斜視図である。
【図2】実施例における接地極側のカバーを外した状態
の斜視図である。
【図3】実施例における電圧極側の分解斜視図である。
【図4】実施例における電圧極側のカバーを外した状態
の斜視図である。
【図5】実施例を示す外観斜視図である。
【図6】実施例を示す横断面図である。
【図7】実施例の回路図である。
【図8】実施例の閉極状態を示す電圧極側のカバーを外
した側面図である。
【図9】実施例の閉極状態を示す接地極側のカバーを外
した側面図である。
【図10】実施例の開極状態を示す電圧極側のカバーを
外した側面図である。
【図11】実施例の開極状態を示す接地極側のカバーを
外した側面図である。
【図12】実施例のトリップ状態を示す電圧極側のカバ
ーを外した側面図である。
【図13】実施例のトリップ状態を示す接地極側のカバ
ーを外した側面図である。
【図14】実施例の要部水平断面図である。
【図15】実施例の閉極状態を示す接地極側のカバーを
外した要部側面図である。
【符号の説明】
33x 可動接触子 33y 可動接触子 40 開閉装置 92 零相変流器 93 テストスイッチ 100 電磁石装置 103 連動レバー 121 可動体 121i 位置規制突片 141 接触子板 142a 可動片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤田 知行 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 小西 洋史 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−4239(JP,A) 特開 平5−290715(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 83/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源と負荷との間の主電路を1次側とす
    る零相変流器と、主電路の通過電流に不平衡が生じたと
    きの零相変流器の2次出力により作動して可動接触子を
    開極駆動することにより主電路を遮断する漏電遮断手段
    と、零相変流器の1次側に擬似的に不平衡電流を流すよ
    うに操作されるテストスイッチとを備えた漏電遮断器に
    おいて、テストスイッチは押釦により押力を受ける可撓
    性の可動片と、可動片の一部に対向して接点を構成する
    接触子板とを備え、漏電遮断手段は可動接触子の開極駆
    動時に可動片を接触子板から引き離す向きに押圧する位
    置規制突片を備え、可動片における接触子板との接触位
    置は押釦からの押力が作用する位置よりも可動片の先端
    側に位置し、かつ位置規制突片による押力の作用点は可
    動片における接触子板との接触位置と押釦からの押力が
    作用する位置との間に位置することを特徴とする漏電遮
    断器。
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