JP4644227B2 - リモートコントロール式回路遮断器 - Google Patents

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Description

本発明は、遠隔操作によって接点を開閉可能なリモートコントロール式回路遮断器に関する。
従来から、電源側端子及び負荷側端子間に形成された電路に挿入される主固定接点及び主可動接点を有する主接点装置と、主接点装置の閉極時に前記電路において異常電流が流れると主接点装置を強制的に開極させる接点開閉装置と、前記電路において主接点装置と直列に接続されるリレー固定接点及びリレー可動接点を有するリレー接点装置と、外部信号によりリレー可動接点をリレー固定接点に接離させる電磁石装置とを備えたリモートコントロール式回路遮断器が提供されており、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載されたリモートコントロール式回路遮断器では、主接点装置は、主固定接点を一端側に固着した主固定接触子と、主可動接点を主固定接点と対向する形で一端側に固着した主可動接触子とを有し、リレー接点装置は、リレー固定接点を一端側に固着したリレー固定接触子と、リレー可動接点をリレー固定接点と対向する形で一端側に固着したリレー可動接触子とを有し、主固定接触子及びリレー固定接触子及び主固定接触子の他端側から主可動接触子の他端側を横切って延出する連結片及び連結片から主可動接触子に対向する形で主可動接触子の一端側に向かって延出するとともにリレー固定接触子に接続するアーク駆動片から成るアーク駆動体が器体内に配設されている。
このため、主接点装置とリレー接点装置との接続を、主固定接触子の通電方向とは逆向きの通電方向のアーク駆動体で行うため、短絡電流によって主可動接点が主固定接点から強制開極する際の電磁力を強くすることができ、アークを素早く引き伸ばして消弧させることが可能となっている。
特開2006−92978号公報
しかしながら、上記従来例では、アーク駆動体が器体に対して固定されていたので、リレー接点を閉じる際に、リレー可動接点がリレー固定接点に接触する時の衝撃によって反発力が生じ、反発力によってリレー可動接点がリレー固定接点から離れてしまいアークが生じる虞があった。
本発明は、上記の点に鑑みて為されたもので、リレー接点の開閉によるアークの発生を抑えることができるリモートコントロール式回路遮断器を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、両端にそれぞれ電源側端子及び負荷側端子が配設された器体と、電源側端子及び負荷側端子間に形成された電路に挿入される主固定接点及び主可動接点を有する主接点装置と、主接点装置の閉極時に前記電路において異常電流が流れると主接点装置を強制的に開極させる接点開閉装置と、前記電路において主接点装置と直列に接続されるリレー固定接点及びリレー可動接点を有するリレー接点装置と、外部信号によりリレー可動接点をリレー固定接点に接離させるリレー装置とを備え、主接点装置は、主固定接点を一端側に固着した主固定接触子と、主可動接点を主固定接点と対向する形で一端側に固着した主可動接触子とを有し、リレー接点装置は、リレー固定接点を一端側に固着したリレー固定接触子と、リレー可動接点をリレー固定接点と対向する形で一端側に固着したリレー可動接触子とを有し、主固定接触子及びリレー固定接触子及び主固定接触子の他端側から主可動接触子の他端側を横切って延出する連結片及び連結片から主可動接触子に対向する形で主可動接触子の一端側に向かって延出するとともにリレー固定接触子に接続するアーク駆動片から成るアーク駆動体が器体内に配設されたリモートコントロール式回路遮断器であって、器体には、主固定接点とリレー固定接点との間に配置され且つ主固定接触子が載置されることでアーク駆動体を揺動自在に支持する支持部が設けられ、主接点が閉極するとリレー固定接点が支持部を支点としてリレー可動接点に向かう方向に回動することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、主接点を閉じた際にアーク駆動体が支持部を支点として主可動接点が主固定接点に向かう方向に傾くとともに、リレー固定接点がリレー可動接点に向かう方向に向かって回動するので、リレー接点を閉じる際にリレー可動接点がリレー固定接点に接触する時の衝撃をアーク駆動体が回動することで吸収するとともに、反発力によってリレー可動接点がリレー固定接点から離れようとしても、アーク駆動体が回動することでリレー固定接点がリレー可動接点に追従するので、リレー可動接点がリレー固定接点から離れることがなく、したがってアークが生じるのを防ぐことができる。
(実施形態1)
以下、本発明に係るリモートコントロール式回路遮断器の実施形態1について図面を用いて説明する。尚、以下の説明では、図1における上下を上下方向と定めるものとする。本実施形態は、2極型のリモートコントロール式回路遮断器であって、図1に示すように、両端にそれぞれ電源側端子6及び負荷側端子10が配設された器体1と、電源側端子6及び負荷側端子10間に形成された電路に介在する主可動接点81a及び主固定接点80aを有する主接点装置8と、器体1の上面に配設されるハンドル14の開閉操作により主可動接点81aを主固定接点80aに接離させるとともに、前記電路に異常電流が流れると主可動接点81aを主固定接点80aから強制開極させる接点開閉装置30と、前記電路において主接点装置8に直列に接続されるリレー可動接点91a及びリレー固定接点90aを有するリレー接点装置9と、外部信号によりリレー可動接点91aをリレー固定接点90aに接離させるリレー装置である電磁石装置31とを備える。
器体1は、図3に示すように、側面が開口したケース2と、該開口を塞ぐカバー3とから成る。また、器体1の内部には、電源側端部及び負荷側端部各々において、ケース2とカバー3との間に介在され、器体1の幅方向における両側面を結ぶ方向の中間部を仕切る入力側仕切り部材4及び出力側仕切り部材5がそれぞれ設けられている。
器体1内部の電路は、各極毎に電源側端子6、可撓電線導体11、異常電流検出装置7、可撓電線導体12、主接点装置8、リレー接点装置9、可撓電線導体13、負荷側端子10で構成されている。各電路は、器体1の長手方向に沿って延び、器体1の幅方向に沿って並設されるように入力側仕切り部材4及び出力側仕切り部材5で仕切られたスペースにそれぞれ配設されている。
各極において、電路の電源側端子6は、器体1の長手方向の一端に配設されるとともに、主幹ブレーカ(図示せず)に接続された導電バー(図示せず)に接触するプラグイン端子である。電源側端子6は、器体1の長手方向の一端において、導電バーに器体1の一部を嵌め込むために形成された溝85内に配設されている。
負荷側端子10は、器体1の長手方向の他端に配設されるとともに、外部からの電線導体(図示せず)を速結する鎖錠ばね82を用いた速結端子である。負荷側端子10は、ケース2に貫設された電線導体挿入孔83の内側に配設され、解錠部材84によって解錠可能となっている。解錠部材84は、中間部に孔84bを有し、該孔84bに挿通された軸98の両端が出力側仕切り部材5を通してケース2とカバー3とに支持され、これにより回動自在に軸支されている。
解錠部材84の下端部は、その一部が鎖錠ばね82に載置され、電線導体挿入孔83より鎖錠ばね82を通過した電線導体の先端に係合する係合片86を設けている。解錠部材84の上端部は、ケース2の後述する排気孔64aの一部より露出し、露出した部位に表示部84aを設けている。表示部84aは、電線導体に押されていない状態では排気孔64aにおけるハンドル14の側縁部に位置し、解除部材84が電線導体の先端によって係合片86を押圧されて反時計回りに回動することにより、表示面(図示せず)を露出させるように移動する。而して、電線導体が確実に挿入されたことが視認できるようになっている。
接点開閉装置30及び電磁石装置31は各極に共用され、器体1の長手方向の略中央部、即ち入力側仕切り部材4と出力側仕切り部材5との間に配設されている。尚、接点開閉装置30は、ケース2の上下方向における略中央に設けられた絶縁隔壁32の上側に配設され、電磁石装置31は、絶縁隔壁32の下側に配設される。
接点開閉装置30は、図1に示すように、主にハンドル14、反転リンク15、レバー16、可動枠17、開極ばね19、引き外し部材20、異常電流装置7で構成されている。ハンドル14は、その軸14aがケース2及びカバー3間に回動自在に軸支されており、ケース2の上面に貫設された開口18から一部が突出している。反転リンク15は、その一端がハンドル14に連結され、他端がレバー16の支点となる中間部に連結されている。レバー16は、その一端が引き外し部材20に係止するとともに、他端が可動枠17に係止する。可動枠17は、その軸17aがケース2及びカバー3間に回動自在に軸支されている。可動枠17には、接点圧付与ばね34を収納した凹部17bが設けられ、該凹部17bに後述する主可動接触子81が挿通されている。主可動接触子81は、凹部17b内で接点圧付与ばね34によって保持されるとともに可撓電線導体12に接続されている。開極ばね19は、可動枠17とケース2内に設けられたばね受け21との間に圧縮した状態で配設され、可動枠17を図1における時計回りの向きに付勢している。引き外し部材20は、その軸20aがケース2及びカバー3間に回動自在に軸支されており、一体に設けられた係止部22がレバー16の一端に係止する向き(図1における反時計回りの向き)に復帰ばね23によって付勢されている。
異常電流検出装置7は、図6に示すように、器体1の各極に設けられ、短絡電流によって生じる磁束により固定側磁性体75bに対して電磁吸引動作をする可動側磁性体75aを有する短絡検出手段75と、バイメタルを用いた過電流検出手段76とから成る。一方の極においては、入力側仕切り部材4に設けられた軸78に動作レバー77の中間部が軸支され、可動側磁性体75a又はバイメタルに押されて動作レバー77が時計回りに回動する。動作レバー77は、反転リンク79を介して引き外し部材20に連結されており、短絡検出又は過電流検出で動作レバー77が動作すると、引き外し部材20を復帰ばね23に抗って時計回りに回動させ、接点開閉装置30のレバー16を引き外し動作させる。他方の極においては、異常電流検出装置7の可動側磁性体75a及びバイメタルに押圧される2つの動作レバー部77aが引き外し部材20に設けられている。
接点開閉装置30のオン状態は図1に示す状態であり、レバー16の一端が係止部22に係止した状態で、ハンドル14により可動枠17を回動させて開極ばね19を圧縮し、その付勢力によってハンドル14を開口18の縁部に係止している。この状態では、後述する主固定接触子80の主固定接点80aと主可動接触子81の主可動接点81aとが接触し、主接点が閉極している。オフ状態は、オン状態のハンドル14を図4に示すように反対側に操作した状態であり、ハンドル14の回動に伴って反転リンク15が反転し、開極ばね19の付勢力によって可動枠17が時計回りに回動するのに伴って主可動接触子81が主固定接触子80から離れて主接点が開極するとともにレバー16が押し上げられる。尚、オフ状態からオン状態への動作は上記と反対の動作となる。
トリップ状態はオン状態において、異常電流検出装置7の動作により引き外し部材20が復帰ばね23に抗って時計回りに回動し、係止部22がレバー16から離脱するようにレバー16を引き外す。そのため、開極ばね19の付勢力によって可動枠17が時計回りに回動してレバー16を押し上げるとともに、主可動接触子81をオフ動作させ、ハンドル14がハンドル14をオフ方向に付勢するばね(図示せず)によりオン位置との間の中立姿勢へと回動する。尚、ハンドル14を中立姿勢の状態からオフ方向に操作すればオフ状態にすることができる。
電磁石装置31は、ラッチ型の有極電磁石を用いており、可動鉄心となるプランジャ36の動作方向が器体1の長手方向と一致するように器体1内に配設される。電磁石装置31は、図7(a),(b)に示すように、コイル枠37と、コイル枠37の中心に挿通されるプランジャ36と、コイル枠37の外周に巻装されるコイル38とを備える。コイル38の上下両側には固定鉄心となる一対の内ヨーク39が配置され、その各外側には固定鉄心となる略コ字形の一対の外ヨーク40が配置される。外ヨーク40と内ヨーク39との間には、両ヨークを異極化する永久磁石41が介在され、プランジャ36の両端部において外ヨーク40と内ヨーク39の両端部間には接極板42が設けられている。プランジャ36の一端部には、リレー接点装置9のリレー可動枠44が軸36aで連結されている。
リレー可動枠44は、図5に示すように、その軸44aがケース2及びカバー3の間に回動自在に軸支されている。リレー可動枠44の器体1の幅方向における両側には凹部44bが設けられ、該凹部44bに後述するリレー可動接触子91を挿通するとともに、リレー可動接触子91を凹部44bに設けられた接点圧付与ばね45によって保持している。また、リレー可動接触子91と負荷側端子10とが可撓電線導体13によって接続されている。プランジャ36の一端部には、リレー可動枠44を介して対向したスイッチ47を有するプリント基板49が配設され、プランジャ36の他端部にも、該他端部に対向したスイッチ48を有するプリント基板50が配設されている。而して、プランジャ36の一端部は、リレー可動枠44を回動させることでリレー可動枠44に設けられたスイッチ押圧部44cでスイッチ47を押すことができ、プランジャ36の他端部は直接スイッチ48を押すことができるように構成されている。各プリント基板49,50には、交流を整流してコイル38に通電するための給電回路が実装されており、各プリント基板49,50とコイル38との間はリード線52によって接続されている。
プランジャ36は、外部に設けられた操作部(図示せず)からの制御信号によってコイル38への通電を切り替えることでオン状態とオフ状態とを切り替えることができる。プランジャ36はオン状態において、前記一端部がリレー回動枠44を介してスイッチ47を押すとともに、永久磁石41によって前記一端部を外部に突出した状態でラッチされる(図7(a)参照)。また、プランジャ36はオフ状態において、前記他端部がスイッチ48を押すとともに、永久磁石41によって前記他端部を外部に突出した状態でラッチされる(図7(b)参照)。尚、操作部からの制御信号は、器体1の負荷側端子10の下側に設けられるとともに、端部がプリント基板49に実装される遠隔制御端子92を介してプリント基板49,50に実装された給電回路に与えられる。
以下、プリント基板49,50に実装された給電回路について図面を用いて説明する。この給電回路は、図8(a)に示すように、交流電源ACからコイル38に給電するものであって、交流電源ACの負荷側端子の一端には、一対のダイオードD1,D2を逆並列に接続した回路が直列に接続され、ダイオードD1,D2の一端側にはスイッチ47,48が接続されるとともに、他端側には操作部からの制御信号によってオン/オフを切り替える遠隔スイッチSWが接続されている。また、交流電源ACの前記出力端とコイル38の一端との間にはサージ吸収素子Zが設けられている。先ず、プランジャ36がオフ状態であるとすると、プランジャ36がスイッチ48を押しているために、図8(a)に示すように、スイッチ47では常閉接点NCが閉じ、スイッチ48では常開接点NOが閉じている。この状態で、操作部によって遠隔スイッチSWをダイオードD1側がオン、ダイオードD2側がオフとなるように操作すると、コイル38に図8(b)に示すような半波整流が流れる。これにより、プランジャ36がオフ状態からオン状態へと移行するとともに、プランジャ36の前記一端部がスイッチ47を押すことでスイッチ47では常開接点NOが閉じ、また、プランジャ36が離れたスイッチ48では常閉接点NCが閉じるので、コイル38への通電路が開放されてコイル38への通電が停止する。
次に、プランジャ36がオン状態において、操作部によって上記と反対の操作、即ち、遠隔スイッチSWをダイオードD1側がオフ、ダイオードD2側がオンとなるように操作すると、図8(c)に示すように、スイッチ47では常開接点NOが閉じており、スイッチ48では常閉接点NCが閉じているので、コイル38に上記と逆向きに半波整流が流れる(図8(d)参照)。これにより、プランジャ36がオン状態からオフ状態へと移行するとともに、プランジャ36の前記他端部がスイッチ48を押すことでスイッチ48では常閉接点NCが閉じ、また、プランジャ36が離れたスイッチ47では常開接点NOが閉じるので、コイル38への通電路が開放されてコイル38への通電が停止する。
上述のように、操作部によって遠隔スイッチSWのオン/オフを切り替えることでプランジャ36のオン状態とオフ状態とを切り替えることができ、プランジャ36がオン状態の時には、リレー可動枠44に伴ってリレー可動接触子91が時計回りに回動することで、リレー可動接触子91のリレー可動接点91aと後述するリレー固定接触子90のリレー固定接点90aとが接触し、リレー接点が閉極する。また、プランジャ36がオフ状態の時には、リレー可動枠44に伴ってリレー可動接触子91が反時計回りに回動することで、リレー可動接触子91がリレー固定接触子90から離れてリレー接点が開極する。
尚、リレー可動枠44には、表示用レバー54がケース2の上端部に向かって延出されている。ケース2の上端部には、ハンドル14用の開口18に隣接して表示用開口55が形成され、その内側にはリレー接点の状態表示用の表示体56の軸部56aがケース2及び出力側仕切り部材5の間に回動自在に軸支されている。表示体56には係合部56bが切欠形成され、該係合部56bに表示用レバー54の上端部が係合している。而して、プランジャ36の動作によりリレー可動枠44がオン方向又はオフ方向に回動するのに伴って表示体56が回動し、表示体56に記されたON又はOFFの表示が表示用開口55を介して外部に露出する。
主接点装置8は器体1の上側に配設され、リレー接点装置9は主接点装置8に対して器体1の負荷側端子10側に配設され、電磁石装置31は主接点装置8に対して器体1の下側に配設される。この場合、主接点装置8と電磁石装置31の永久磁石41との間の外ヨーク40は、主接点装置8を流れる電流による磁束が永久磁石41に影響を与えるのを回避する磁性体(例えば、鉄板)の役割を兼用する。主接点装置8は、主可動接点81aを一端側に固着した主可動接触子81と、主固定接点80aを一端側に固着するとともに他端側を主可動接触子81の他端側に対向する形で延出させた主固定接触子80とを有する。リレー接点装置9は、一端側にリレー固定接点90aを固着したリレー固定接触子90と、リレー可動接点91aを一端側に固着するとともに他端側をリレー固定接触子90の他端側と反対方向に延出させたリレー可動接触子91とを有する。そして、主固定接点80a及びリレー固定接点90aが、それぞれ主可動接点81a及びリレー可動接点91aよりも電磁石装置31側となるように配設されている。
主可動接点81aと主固定接点80aとの組、及びリレー可動接点91aとリレー固定接点90aとの組は、図1に示すように横並びに隣接配置され、器体1の幅方向に分割して並ぶようにケース2及び出力側仕切り部材5に挟まれる空間から成る各極毎の消弧室64に共に収納されている。尚、主固定接点80aは上方を向くように配置され、リレー固定接点90aは器体1の長手方向のうち負荷側端子10がある方向を向くように配置されている。また、各極の消弧室64の排気孔64aは、器体1の上面と出力側の端面とが接する角部に形成されている。
各極の主接点装置8とリレー接点装置9とは、アーク駆動体66によって電気的に接続されている。アーク駆動体66は、図2(a)に示すように、主固定接触子80の他端側から主可動接触子81の他端側を横切るように主可動接触子81の側方を通過して主固定接触子80と反対側に延出する連結片67と、該連結片67から主可動接触子81に対向する形で主可動接触子81の一端側に向かって略平行に延出するアーク駆動片68とを有し、アーク駆動片68の一端部にリレー固定接触子90の他端部を接続している。これにより、アーク駆動体66を介して主固定接点80aとリレー固定接点90aとが接続される。
主固定接触子80、連結片67、アーク駆動片68、リレー固定接触子90は、一枚の導板によりプレス成形され且つ折曲され、主固定接点80aとリレー固定接点90aとをこの導板に固着している。この場合、リレー固定接触子90のリレー固定接点90aの表面に沿った方向が、主固定接触子80の主固定接点80aの表面に沿った方向と略直交するように固着され、また、リレー固定接触子90の他端部側には鉄板70が取着されている。更に、主固定接点80aの周りのリレー固定接触子90、鉄板70、アーク駆動片68、連結片67及び主固定接触子80の主固定接点80aを向く表面を、主固定接点80aに対して覆うように形成されて消弧室64の内壁を形成する絶縁体93をアーク駆動体66に配設している。また、リレー可動接触子91には、リレー可動接点91aを固着した位置から一端側に延出する延出片63が形成され、鉄板70にはその両側から延出片63側に折曲した両側片70aが形成され、両側片70aに対向する例えば鉄製の磁性体71が延出片63に取着されている。
ケース2の消弧室64を成す壁部には、図2(a)に示すように、主固定接触子80を載置するための略矩形状の載置部60が器体1の幅方向に沿って突出して形成されている。載置部60の長手方向一端部には、上方に向かって突出する突壁62が一体に形成されるとともに、その近傍には主固定接触子80を支持する支持部61が設けられている。支持部61は、載置部60の長手方向一端側において、載置部60の幅方向に亘って上方に向かって凸状に形成されている。而して、主固定接触子80とリレー固定接触子90との間に突壁62が位置するように主固定接触子80を載置部60に載置することで、アーク駆動体66が消弧室64に収納されるとともに、支持部61を支点として揺動自在に支持される。
ここで、載置部60の支持部61は、図2(b)に示すように、主固定接点80aよりも同図における左側に位置する。このため、主接点のみが閉じた場合には、支持部61よりも同図における右側で主可動接点81aが主固定接点80aを押圧するために、アーク駆動体66が支持部61を支点として時計回りに回動した状態で静止する。リレー接点のみが閉じた場合には、支持部61よりも同図における左側でリレー可動接点91aがリレー固定接点90aを押圧するために、アーク駆動体66が支持部61を支点として反時計回りに回動しようとするが、突壁62によってアーク駆動体66の回動が規制されるために、アーク駆動体66は回動しない状態で静止する。また、主接点及びリレー接点が何れも閉じた場合には、各接点での押圧力が均衡するために、アーク駆動体66は回動しない状態で静止するようになっている。
したがって、主接点が閉じる際には、主可動接点81aが主固定接点80aを押圧することでアーク駆動体66が支持部61を支点として時計回りに回動するのに伴って、リレー固定接点90aも時計回りに回動し、リレー可動接点91aに向かう方向に傾く。この状態でリレー接点を閉極する、即ち、リレー可動接点91aをリレー固定接点90aに接触させると、リレー可動接点91aがリレー固定接点90aを押圧することでアーク駆動体66が反時計回りに回動する。ここで、アーク駆動体66が反時計回りに回動することで、リレー可動接点91aがリレー固定接点90aに接触する際の衝撃を吸収することができる。また、衝撃に伴う反発力によってリレー可動接点91aがリレー固定接点90aから離れようとしても、主可動接点81aの主固定接点80aへの押圧力によってアーク駆動体66が時計回りに回動することでリレー固定接点90aがリレー可動接点91aに追従するので、リレー可動接点91aがリレー固定接点90aから離れることがなく、したがってアークが生じるのを防ぐことができる。
(実施形態2)
以下、本発明に係るリモートコントロール式回路遮断器の実施形態2について図面を用いて説明する。但し、本実施形態の基本的構成は実施形態1と共通であるので、共通する部位には同一の番号を付して説明を省略する。本実施形態は、載置部60に支持部61を設ける代わりに、図9に示すように、リレー固定接触子90とリレー固定接点90aとの間に弾性を有する材料から成る弾性部材90bを設けている。弾性部材90bは、例えばコイルスプリングから成り、一端部をリレー固定接触子90に固着するとともに、他端部をリレー固定接点90aに固着している。このため、リレー固定接点90aは、リレー可動接点91aに向かう方向に弾性付勢される。
この状態でリレー接点を閉極する、即ち、リレー可動接点91aをリレー固定接点90aに接触させると、リレー可動接点91aがリレー固定接点90aを押圧することで弾性部材90bが圧縮される。このため、リレー可動接点91aがリレー固定接点90aに接触する際の衝撃を吸収することができる。また、衝撃に伴う反発力によってリレー可動接点91aがリレー固定接点90aから離れようとしても、弾性部材90bが復帰しようとすることでリレー固定接点90aがリレー可動接点91aに追従するので、リレー可動接点91aがリレー固定接点90aから離れることがなく、したがってアークが生じるのを防ぐことができる。
本発明の実施形態1のリモートコントロール式回路遮断器を示すオン状態の断面図である。 同上の要部説明図で、(a)は要部斜視図で、(b)はアーク駆動体の側面図である。 同上の分解斜視図である。 同上のオフ状態の断面図である。 同上のリレー接点がオフ状態の断面図である。 同上の異常電流検出装置の側面図である。 同上のリレー装置を示す図で、(a)はオン状態の断面図で、(b)はオフ状態の断面図である。 同上のリレー装置の説明図で、(a)はオン状態の回路図で、(b)はオン状態の電流波形図で、(c)はオフ状態の回路図で、(d)はオフ状態の電流波形図である。 本発明の実施形態2のリモートコントロール式回路遮断器を示す要部拡大図である。
符号の説明
1 器体
30 接点開閉装置
31 電磁石装置
6 電源側端子
61 支持部
66 アーク駆動体
67 連結片
8 主接点装置
80 主固定接触子
80a 主固定接点
81 主可動接触子
81a 主可動接点
9 リレー接点装置
90 リレー固定接触子
90a リレー固定接点
91 リレー可動接触子
91a リレー可動接点
10 負荷側端子

Claims (1)

  1. 両端にそれぞれ電源側端子及び負荷側端子が配設された器体と、電源側端子及び負荷側端子間に形成された電路に挿入される主固定接点及び主可動接点を有する主接点装置と、主接点装置の閉極時に前記電路において異常電流が流れると主接点装置を強制的に開極させる接点開閉装置と、前記電路において主接点装置と直列に接続されるリレー固定接点及びリレー可動接点を有するリレー接点装置と、外部信号によりリレー可動接点をリレー固定接点に接離させるリレー装置とを備え、主接点装置は、主固定接点を一端側に固着した主固定接触子と、主可動接点を主固定接点と対向する形で一端側に固着した主可動接触子とを有し、リレー接点装置は、リレー固定接点を一端側に固着したリレー固定接触子と、リレー可動接点をリレー固定接点と対向する形で一端側に固着したリレー可動接触子とを有し、主固定接触子及びリレー固定接触子及び主固定接触子の他端側から主可動接触子の他端側を横切って延出する連結片及び連結片から主可動接触子に対向する形で主可動接触子の一端側に向かって延出するとともにリレー固定接触子に接続するアーク駆動片から成るアーク駆動体が器体内に配設されたリモートコントロール式回路遮断器であって、器体には、主固定接点とリレー固定接点との間に配置され且つ主固定接触子が載置されることでアーク駆動体を揺動自在に支持する支持部が設けられ、主接点が閉極するとリレー固定接点が支持部を支点としてリレー可動接点に向かう方向に回動することを特徴とするリモートコントロール式回路遮断器
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