JP6350982B2 - 回路遮断器 - Google Patents
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Description
図1に示す回路遮断器1は、たとえば住宅の壁面に取着された分電盤に収容される。なお、以下の説明において、分電盤に収容された状態における前後左右上下方向を用いるものとする。また、一部の図においては矢印付きで各方向を示している。また、各図にかかる説明において示されない部材について符号を省略することがある。
収容部本体11は、絶縁性を有する合成樹脂材料によって、前面が開口し略矩形箱状に形成されている。収容部カバー12は、絶縁性を有する合成樹脂材料によって、後面が開口し略矩形箱状に形成され、収容部本体11前面の開口を塞ぐよう取着される。プラグインカバー13は、絶縁性を有する合成樹脂材料によって、収容部本体11及び収容部カバー12の上面を覆うように形成されている。収容部カバー12は、収容部本体11に対してねじ14aにより固定される。さらに、プラグインカバー13と収容部カバー12は、収容部本体11に対してねじ14bにより固定される。そして、収容部本体11と収容部カバー12により形成される収容空間に、接点装置等の回路遮断器を構成する機構部品が収容されている。
図4には、1つの主回路にかかる部材を示している。
プラグインカバー13に収容されたプラグイン端子15には、可撓リード線21の一端が接続されている。可撓リード線21は円環状の零相変流器71に挿通され、可撓リード線21の他端はバイメタル22の一端(たとえば先端)に接続されている。なお、零相変流器71には、他の主回路にかかる可撓リード線も挿通されているが、図4では省略されている。バイメタル22の基端は、調整板23に固着され、その調整板23は固定板24とともに収容部本体11に固定されている。バイメタル22は、固定板24に螺入された調整ねじ25によって熱動釈放の感度が調整される。バイメタル22の基端には可撓リード線26の一端が接続され、その可撓リード線26の他端は可動接触子18に接続されている。可動接触子18は、収容部本体11との間に介在される開極ばね19により前方へと付勢されている。可動接触子18はその下端に可動接点18aを有している。負荷端子板16の固定接触子17はその上端に固定接点17aを有している。可動接触子18は、開閉機構30により、固定接触子17対して接離される。可動接触子18の可動接点18aと固定接触子17の固定接点17aとにより接点部が構成される。
このとき、ハンドル31は、収容部カバー12の前面に倒れ、リンク33を介してレバーピン41をガイド溝32bに沿って後方に配置する。レバー34の軸溝34aに挿入された可動ピン42は、可動枠35を可動ばね43(図5(a)参照)及び開極ばね19に抗して後方へと押圧する。これにより、可動枠35が後方へと移動し、可動接触子18の可動接点18aと固定接触子17の固定接点17aとを接触させる。
図6は回路遮断器1の一部端面図、図7は表示機構50の斜視図、図8は表示機構50の分解斜視図を示す。
コイルボビン51は、収容部本体11に固定されている。コイルボビン51は、たとえば絶縁性を有する合成樹脂材料により、コイル支持部51aと連動板支持部51bとが一体に形成されてなる。コイル支持部51aにはコイル52が取着されている。コイル52は、図3に示す制御機構70と図示しないリード線により接続され、その制御機構70により励磁される。
コイル支持部51aの上端にはヨーク55が固定されている。ヨーク55は、金属材料であり、コイル支持部51aに固定されている。
図8に示すように、ヨーク55の支持部55aの外側面には軸部55dが突出形成され、その軸部55dによって表示板56が支持される。
連結部56cにはスリット56gが形成されている。このスリット56gには、連動板57の連動腕57cが挿入される。したがって、表示部56aは、連動板57の前後方向の移動に応じて回動する。図6において、表示部56aは、時計周り、反時計回りの方向に回動する。そして、表示部56aの回動に応じて、収容部カバー12の表示孔12bからオン表示部56eまたはトリップ表示部56fが露出する。なお、図6は、オン表示部56eが露出する状態を示している。
図9(a)に示すように、回路遮断器1がオン状態にあるとき、コイル52には通電されていないため、プランジャ54はコイルばね61によって連動板57に向かって付勢される。このとき、連動板57は、リセットばね62の弾性力に抗して後方へと移動されており、プランジャ54が連動板57の係合凹部57b内に挿入される。プランジャ54と係合凹部57bとの係合により、連動板57の前方への移動が規制されている。このとき、連動板57は、連動腕57cと表示部56aの連結部56c(図8参照)とにより、表示板56のオン表示部56eが収容部カバー12の表示孔12bから露出するように配置されている。
(1)表示機構50のコイルボビン51は、収容部本体11に固定されている。コイルボビン51のコイル支持部51aは、コイル52が設けられ、プッシュピン53とプランジャ54を支持する。コイルボビン51の連動板支持部51bは、プランジャ54の移動方向(上下方向)と直交する方向(前後方向)に沿って連動板57を移動自在に支持する。連動板57は、連動板支持部51bとの間に介在されるリセットばね62により前方へ付勢される。連動板57の係合凹部57bにはプランジャ54が挿入され、そのプランジャ54との係合によりリセットばね62による移動が規制される。
・上記回路遮断器1は、3つの主回路を開閉する開閉機構30を有している。これに対し、2つの主回路、または4つ以上の主回路を開閉する開閉機構を有する回路遮断器としてもよい。
Claims (4)
- 表示孔が形成された筐体内に収容され、前記表示孔から動作状態を示す表示部が露出される表示機構を有する回路遮断器であって、
前記表示機構は、
前記筐体に固定されたコイルボビンと、
前記コイルボビンに設けられたコイルにより第1軸に沿って移動し、コイルばねにより前記コイルによる移動方向とは逆方向に付勢されたプランジャと、
前記第1軸と直交する第2軸に沿って前記コイルボビンに移動自在に支持され、前記プランジャと係合する係合凹部が形成され、リセットばねにより付勢された連動板と、
第1の動作状態を示す第1表示部と、第2の動作状態を示す第2表示部とを有し、前記連動板により回動する表示板とを備え、
前記表示板は、前記連動板に連結される連結部を有し、
前記プランジャは、前記係合凹部に係合する状態では前記第2軸方向への前記連動板の移動を規制し、前記係合凹部に係合しない状態では前記第2軸方向への前記連動板の移動を許容し、
前記連動板は、前記第2軸方向に移動することにより前記表示板を回動させ、前記表示孔に前記第1表示部が露出する状態と前記表示孔に前記第2表示部が露出する状態とを切り替えることを特徴とする回路遮断器。 - 前記係合凹部の深さは、前記表示孔に前記第1表示部が露出する状態と前記表示孔に前記第2表示部が露出する状態とを前記連動板が切り替えるときの前記連動板の移動距離よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
- 前記筐体に固定された複数の固定接触子と、
前記筐体内に収容され、前記複数の固定接触子からそれぞれ開極ばねにより離間する方向に付勢された複数の可動接触子と、
前記複数の固定接触子と前記複数の可動接触子とを接離する開閉機構と、
主回路の電流に応じて前記開閉機構を操作して前記複数の可動接触子を前記複数の固定接触子から強制開極させ、前記コイルを励磁する引き外し手段と、を備え、
前記第1表示部は、前記開閉機構により前記固定接触子と前記可動接触子が接続された状態を示し、
前記第2表示部は、前記引き外し手段により前記固定接触子と前記可動接触子とが離間した状態を示すこと、を特徴とする請求項1または2に記載の回路遮断器。 - 前記コイルボビンには、前記コイルによる前記プランジャの移動により突出するプッシュピンが支持され、
前記引き外し手段は、前記プッシュピンの突出に基づいて、前記複数の可動接触子を前記複数の固定接触子から強制開極させること、を特徴とする請求項3に記載の回路遮断器。
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JP2014086883A JP6350982B2 (ja) | 2014-04-18 | 2014-04-18 | 回路遮断器 |
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Publications (2)
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Family
ID=54604094
Family Applications (1)
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Cited By (1)
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- 2014-04-18 JP JP2014086883A patent/JP6350982B2/ja active Active
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