JP3619259B2 - 回路遮断器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、接点部を挿入した主電路に過大な電流が流れると接点部を強制的に開極させる回路遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の回路遮断器では、接点部を挿入した主電路に過大な電流が流れて接点部が強制的に開極されたときに生じるアークを迅速に消弧して主電路が即座に遮断されるように、接点部を構成する両接点(可動接点と固定接点、または一対の可動接点)にアーク走行板を電気的に接続し、接点部の開極によって生じたアークを両アーク走行板に移行させアークを接点部から遠ざけるように走行させて消弧装置に導くものがある。
【0003】
また、アークの走行を促進するために、接点部の両側に陶器製の還流側板を設け、接点部の開極で発生した高圧のアークガスを接点部を含む通路に通すとともに、還流側板の外側に設けた還流路を通して元の通路に還流させる構成のものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように還流側板を備える回路遮断器では、陶器製の還流側板を接点部の両側に立設する必要があるから、部品点数の増加につながるという問題がある。
本発明は上記問題点の解決を目的とするものであり、部品点数を削減した回路遮断器を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、一方側に電源側端子を配設するとともに他方側に負荷側端子を配設した器体と、電源側端子および負荷側端子間に挿入された接点部と、接点部を構成する各接点にそれぞれ電気的に接続され接点部の周囲の磁界との相互作用でアークに作用する電磁力の向きに延長されていて互いに対向するように配置された一対のアーク走行板とを備え、接点部の閉極時に電源側端子および負荷側端子間の主電路に過大な電流が通過すると接点部を強制的に開極させる回路遮断器において、前記器体のうち両アーク走行板を収納している部位の側壁であってアーク走行板に直交するとともにアークに作用する電磁力の向きに延長された両側壁に、前記電磁力の向きに向かって互いの距離が広がるように傾斜した走行促進面を形成し、接点部を挟んでアーク走行板の対向部位とは反対側の側面を閉塞していることを特徴とする。
【0006】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記走行促進面に階段状の凹凸が形成されて成ることを特徴とする。
【0007】
【作用】
請求項1の発明の構成によれば、前記器体においてアーク走行板を収納した空間の両側壁にアークに作用する電磁力の向きに向かって互いの距離が広がるように傾斜した走行促進面を形成しているのであって、アークガスの圧力は、接点部に近い部位では高く、アークが走行する向きに低くなるように分布することになり、アークガスはアークの走行方向に流れることになる。すなわち、器体に設けた走行促進面に案内されるアークガスの流れによってアークの走行を促進することができ、従来構成のように還流路を形成するための還流側板を設けることなく迅速にアークを消弧することができるようになる。その結果、還流側板を削減して部品点数を低減することができるのである。
【0008】
請求項2の発明の構成によれば、走行促進面に階段状の凹凸を設けているので、接点部から見てアークに対して影になる部分が生じることになり、アークの熱によって走行促進面が劣化したとしても、影になる部位では劣化の程度が少なくなる。すなわち、走行促進面の劣化を比較的小さくすることができるのである。
【0009】
【実施例】
(実施例1)
図2に示すように、合成樹脂のような絶縁材料よりなる器体10の各側部にそれぞれ電源側端子20aと負荷側端子20bとが設けられる。電源側端子20aには固定接点31(図3参照)を備えた端子板21aが電気的に接続され、負荷側端子20bには熱動釈放装置60を構成するバイメタル61の一端部を固着した端子板21bが電気的に接続される。固定接点31は可動接触子33に設けた可動接点32とともに接点部30を構成し、可動接触子33は後述する開閉装置40の動作に応じて固定接点33に対して離接する。可動接触子33は編組線よりなる接続線37を介して後述する電磁釈放装置50のコイル51の一端に電気的に接続され、コイル51の他端は編組線よりなる接続線38を介してバイメタル61の中間部に接続される。したがって、接点部30が閉極すると、電源側端子20a−接点部30−コイル51−バイメタル61−負荷側端子20bという経路で電流が流れる主電路が形成される。ここにおいて、バイメタル61としては、自己発熱によって湾曲する形式の直熱型と、板状のヒータが積層されヒータによる加熱で湾曲する傍熱型とのいずれを用いてもよい。
【0010】
器体10は、図4に示すように、ボディ10aとカバー10bとをリベット11を用いて結合して形成される。すなわち、ボディ10aとカバー10bとには周部の4箇所に組立孔12a,12bが貫設され、各組立孔12a,12bにそれぞれリベット11を通すことによって、ボディ10aとカバー10bとを結合することができるのである。器体10の上面にはボディ10aとカバー10bとを突き合わせたときに矩形状に開口するハンドル挿通孔13が形成され、図3に示すように、ボディ10aとカバー10bとの内側面であってハンドル挿通孔13の近傍には円筒状の軸受14が突設される。軸受14の中央部に開口する軸受孔14aには、ハンドル41を軸支するハンドル軸42の各端部が挿入される。ハンドル41には、ハンドル挿通孔13を通して器体10の上面に突出する操作部41aが設けられる。すなわち、ハンドル41は操作部41aがハンドル挿通孔13の中で移動できる範囲でハンドル軸42の回りに回動自在になる。ハンドル41の操作部41aの基部にはハンドル軸42を中心とする弧状の覆い片41bが形成され、器体10におけるハンドル挿通孔13の周部は覆い片41bに沿うように外向きに膨らんでいる。覆い片41bは器体10の内側面に摺接するのであって、ハンドル41が回動しても覆い片41bによって器体1の内部が見えないように遮蔽され、かつ覆い片41bにはハンドル41の操作に伴う接点部30の開閉を示す文字が表記される。覆い片41bの下面にはリンク支持部41cが突設され、リンク支持部41cの下部両側面には軸突起41dが突設される。ここにおいて、操作部41aとリンク支持部41cとは、一直線上にはなく断面略く字形になるように覆い片41bに対する互いの突出方向が設定されている。さらに、ハンドル41は軸受14の周囲に装着された鋏形ばねよりなるハンドル復帰ばね43によって図3における左回りに付勢されている。すなわち、ハンドル復帰ばね43の一端部は、図2における覆い片41bの右端部に係止され、他端部は後述する開閉装置40の引外し板44に係止される。
【0011】
開閉装置40は、略コ形に形成され各脚片の先端部に形成された軸受孔45aに対してハンドル41に設けた軸突起41dが挿通されるハンドルリンク45と、平板状の係止板46aの両端に係止板46aに略直交しかつ係止板46aの端縁に沿う方向に延長された一対のガイド片46bを備えガイド片46bの先端部に形成された軸孔46cにハンドル軸42が挿通されるラッチ板46と、引外し板44に挿通されボディ10aとカバー10bとの内側面にそれぞれ形成した軸受15に設けた軸受け孔15aに各端部が挿入されて引外し板44を器体10に対して回動自在に支承する軸ピン47と、略コ形に形成され一方の脚片48aがラッチ板46の両ガイド片46bに形成されたガイド孔46dを通してハンドルリンク45の両脚片の基部に設けたリンク孔45cに挿通される接触子リンク48とを備える。接触子リンク48の他方の脚片48bは可動接触子33に設けた軸孔33aに挿通される。ここに、ボディ10aの内側面には図3における下に凸となる弧状に湾曲したガイド溝16が形成され、このガイド溝16に接触子リンク48の脚片48bの先端部が挿入されることによって、接触子リンク48の移動範囲がガイド溝16に規制される。
【0012】
可動接触子33は、一端部に可動接点32を備えるとともに、他端部にばね受け片33bを備え、可動接点32とばね受け片33bとの間の部位に接触子リンク48の脚片48bが挿入される軸孔33aの開口する軸受片33cを有した形状に形成されている。ここに、板材により形成された可動接触子33の一端部を略L形に折曲しその角部を可動接点32として用いており、可動接触子33において可動接点32よりも先端部側にはアーク走行片33dが延長されている。ばね受け片33bにはコイルスプリングよりなる接圧ばね34の一端部に挿入されるばね座33e(図5参照)が突設される。また、接圧ばね34の他端部は一方のボディ10aの内側面に形成されたばね受け凹所35に収められる。ボディ10aの内側面には、ばね受け凹所35の開口面に対向してストッパ36が突設され、ばね受け凹所35の形成されているボディ10aの内側面とストッパ36との間の空間に接圧ばね34およびばね受け片33bが挿入され、接圧ばね34のばね力によってばね受け片33bはストッパ36に向かって付勢されている。
【0013】
引外し板44は、基片44aの上端部から一側方に第1押圧片44bが突設されるとともに基片44aから下方に向かって第2押圧片44cが延長され、さらに上下の中間部における基片44aの一側縁から基片44aに略直交する方向に腕片44dが突設された形状に形成されている。腕片44dの基部には軸ピン47が挿通され、引外し板44は軸ピン47の回りに回動自在となっている。また、腕片44dの先端部の上縁には引掛溝44eが形成され、引掛溝44eよりもさらに先端側では腕片44dの上縁は下縁との距離が近付くように傾斜する。また、基片44aの側縁には側方に開口し上方向に切り込まれた形状の係止凹所44fが形成され、この係止凹所44fにハンドル復帰ばね43の一端部が係止されることによって、引外し板44は図3の左回りに付勢される。
【0014】
ラッチ板46は、ハンドル軸42によってハンドル41とともに器体10に対して回動自在となっているが、ハンドルリンク45に挿通された接触子リンク48の脚片48aがラッチ板46のガイド孔46dに挿通され、かつハンドルリンク45がハンドル41の軸突起41dに軸支されていることによって、ハンドル41に対するラッチ板46の揺動範囲が規制されている。また、ラッチ板46の係止片46aの下縁は、引外し板44に設けた引掛溝44eに係合可能になっており、係合状態ではラッチ板46の移動が禁止される。
【0015】
上述のようにハンドル41、ハンドル軸42、ハンドル復帰ばね43、引外し板44、ハンドルリンク45、ラッチリンク46、軸ピン47、接触子リンク48により構成された開閉装置40は、接点部30の閉極状態において主電路に過大な電流が通過したときには、電磁釈放装置50ないし熱動釈放装置60の作動により接点部30を開極させるように機能する。
【0016】
電磁釈放装置50は、上方に開放された略コ形に磁性体によって形成されたヨーク52を備え、ヨーク52の内側空間にコイル51が収められる。すなわち、ヨーク52は、コイル51の軸方向の両端面にそれぞれ対向する一対の側片52a,52bと、コイル51の下方を通って両側片52a,52bの間を結合する中間片52cとを備えている。また、各側片52a,52bには側方に開口する保持溝52d,52eが形成される。コイル51は絶縁材料よりなる円筒状のコイル筒53の外周に巻装されているのであって、コイル筒53の軸方向の一端部にはフランジ53aが一体に形成され、コイル筒53の軸方向の他端部には内外径ともに軸方向の中間部よりも小径になった先細部53bが形成される。
【0017】
コイル筒53の内部空間には先細部53bの内径よりも直径の大きい部分を有した可動鉄芯54がコイル筒53の軸方向に移動自在となるように納装され、またコイル筒53のフランジ53a側の端部には可動鉄芯54に対向する固定鉄芯55が一部をコイル筒53から突出させた形でコイル筒53に装着される。可動鉄芯54の移動方向の一端面にはコイル筒53の先細部53b側の端面から突出する引掛ピン54aが一体に設けられ、他端面には固定鉄芯55を通してコイル筒53のフランジ53a側の端面から突出する押圧ピン57が固着される。引掛ピン54aの先端部には他の部位よりも大径に形成された引掛ヘッド54bが形成されている。可動鉄芯54と固定鉄芯55との間にはコイルスプリングよりなる復帰ばね56が介装され、復帰ばね56のばね力によって可動鉄芯54はコイル筒53の先細部53a側に付勢されている。
【0018】
可動鉄芯54の移動方向の両端部は中間部よりも小径に形成され、一端部は復帰ばね56に挿入されるばね受け部54cとなり、他端部はコイル筒53の先細部53bに挿入可能に形成され、中間部は先細部の内径よりも大径に形成されている。すなわち、可動鉄芯54において引掛ピン54aが突設されているほうの小径部分と大径部分との間に抜止段部54dが形成され、コイル筒53の内周において中間部と先細部53bとの間に形成される段部に抜止段部54dが係止されることによって可動鉄芯54の脱落が防止されるのである。
【0019】
固定鉄芯55は、コイル筒53の軸方向における可動鉄芯53に近い一端部が他の部位よりも小径に形成されて復帰ばね56に挿入されるばね受け部55aとなり、他端部には他の部位よりも大径である外鍔片55bが形成される。さらに、上記他端の中央部には結合突起55cが突設される。しかるに、固定鉄芯55をコイル筒53のフランジ53a側に挿入すれば、コイル筒53の端面に外鍔片55cが当接し、結合突起55cはコイル筒53から突出することになる。また、可動鉄芯54に固着された押圧ピン57は固定鉄芯55の軸方向に貫通する挿通孔55dに挿通されることによって、コイル筒53から突出する。
【0020】
上述のようにしてコイル筒53に可動鉄芯54、固定鉄芯55、復帰ばね56を装着して形成した芯部材は、コイル筒53の先細部53bをヨーク52の側片片52aに設けた保持溝52dに嵌入し、固定鉄芯55の結合突起55cを側片52bに設けた保持溝52eに嵌入することによって、ヨーク52に取り付けられる。ここにおいて、コイル51とヨーク52の側片52bとの間にはコイル筒53のフランジ53aが介在することによって、コイル51とヨーク52の側片52bとの間の絶縁が確保されることになる。また、結合突起55cがヨーク52の側片52bに設けた保持溝52eに嵌入され、かつ外鍔片55bがコイル筒53のフランジ53aと側片52bとの間に挟装されることによって、固定鉄芯55はヨーク52に対して磁気的に結合されることになる。
【0021】
上述のように構成された電磁釈放装置50は、ヨーク52に設けた保持溝52d,52eに対してボディ10aの内側面に突設した保持突片17a,17bを嵌入することによって、ボディ10aの定位置に固定される。また、ボディ10aの内側面に保持突片17a,17bの近傍で形成されたヨーク取付溝18a,18bに、ヨーク51の側片52aが嵌合することによっても、ヨーク52がボディ10aに固定されるようになっている。ボディ10aにヨーク52を固定した状態では、コイル筒53の先細部53bおよび固定鉄芯55の結合突起55cは、それぞれ保持溝52d,52eの内周縁と保持突片17a,17bの先端縁との間に挟持され、コイル筒53がヨーク52に対して定位置に固定されるようになっている。
【0022】
上記構成の電磁釈放装置50では、コイル51に通電すると、固定鉄芯55−ヨーク52−可動鉄芯54を通る磁路の磁気抵抗を小さくするように可動鉄芯54に対して固定鉄芯55との間で吸引力が作用するのであって、コイル51への通過電流が負荷の短絡時のような過大な電流であると、復帰ばね56のばね力に航して可動鉄芯54が固定鉄芯55に近付くように移動する。したがって、このように作動したときに開閉装置40を操作することで、閉極状態の接点部30を強制的に開極させることができるのであって、開閉装置40とは以下のように結合されている。
【0023】
すなわち、可動鉄芯54に設けた引掛ピン54aの先端部は、可動接触子33における軸孔33aと可動接点32との間の部位に形成されている引掛孔33eに挿通され、コイル51の励磁によって、可動鉄芯54が固定鉄芯55に近付くように吸引されたときには、引掛ピン54aの先端部に設けた引掛ヘッド54bが引掛孔33eの周部に係止されて可動接触子33を固定接点31から引き離す向きに引張るようになっている。ここに、引掛孔33eは引掛ヘッド54bよりも直径の小さい係止孔と引掛ヘッド54bよりも直径の大きい導入孔とを連続させただるま状に形成されており、組立時には導入孔に引掛ヘッド54bを通した後に係止孔に引掛ピン54aを導入することで、可動接触子33に電磁釈放装置50を容易に結合できるようにしてある。また、可動鉄芯54に固着された押圧ピン57の先端は引外し板44の第2押圧片44cに対向するように位置し、可動鉄芯54が固定鉄芯55に吸引されて移動すると、引外し板44を軸ピン47の回りで図3の右回りに回転させるようになっている。
【0024】
一方、熱動釈放装置60は、上述したようにバイメタル61を備え、バイメタル61の一端部は後述する端子板21bに固着され、他端部にはバイメタル61の湾曲方向に挿通された調節ねじ62が螺合する。調節ねじ62は引外し板44の第1押圧片44bに対向し、主電路を通過する過大な電流によってバイメタル61が湾曲したときには調節ねじ62の先端部で引外し板44を押圧することにより、引外し板44を軸ピン47の回りで図3の右回りに回転させるようになっている。
【0025】
器体10の周壁のうちバイメタル61に螺合した調節ねじ62の近傍には調節用窓63が開口している。調節用窓63は上端部に他の部位よりも広幅に形成された挿入部63aを備え、調節用窓52の上縁は器体10の内側に向かって下方に傾斜した案内面63bになっている。また、調節用窓63の両側面には上端が挿入部63aに連続し下端が調節用窓63の下端に至る取付溝63cが形成されている。すなわち、調節用窓63の両側面には器体10の外側面側で挿入部63aを残して調節用窓63の下端に至るガイドリブ63dが形成され、器体10の内側面側で調節用窓63の上下の全長に亙るガイドリブ63eが形成されることによって、両ガイドリブ63d,63eの間に取付溝63cが形成されるのである。
【0026】
ところで、バイメタル61は、通過電流に対する湾曲の程度(動作感度)が、バイメタル61の素材のばらつきや接続線38の接続位置などによって変化するから、開閉装置40の動作感度(すなわち、開閉装置40が作動するときの主電路の通過電流)がばらつかないようにするには、バイメタル61に螺合している調節ねじ62の引外し板44側へのバイメタル61からの突出量を調節することが必要になる。そこで、組立後には調節用窓63を開放した状態として調節ねじ62を操作するのである。一方、調節ねじ62を一旦調節した後には、調節ねじ62を操作する必要がないから、挿入部63aを通して取付溝63cに可撓性を有した閉塞板64を落とし込むようにし、閉塞板64によって調節用窓63を閉塞して調節ねじ62を不用意に操作したり異物が器体10の内部に侵入したりすることがないようにする。閉塞板64は、調節用窓63の幅(取付溝63cの底間の距離)に略等しく、かつ調節用窓63の上下方向の高さ寸法に略等しく設定されている。このような閉塞板64を調節用窓63に挿着すれば、閉塞板64の上端部が調節用窓63の上面に当たるようになって閉塞板64を取り外すことができなくなる。
【0027】
ところで、電源側端子20aと負荷側端子20bとは、導電性を有する板金を折曲して断面略ロ字形に形成した端子金具22と、端子金具22の上片に螺挿した引締めねじ23と、引締めねじ23の下端に当接する端子板21a,21bとを備える。端子金具22は器体10に形成された水平断面角形の端子収納室24a,24bに上下に移動可能となるように収納されている。すなわち、端子収納室24a,24bは端子金具22よりも高さ寸法が大きく、かつ端子金具22は端子収納室24a,24bで回り止めされて上下方向にのみ移動可能となっている。引締めねじ23の頭部は上部が下部よりも小径となる円錐台状に形成され、端子収納室24a,24bの上壁には引締めねじ23の頭部の一部を挿入可能であって引締めねじ23の頭部が通り抜けることのない程度の直径を有したねじ操作孔25が形成されている。ねじ操作孔25の上部の直径は引締めねじ23の頭部の上端よりも小さく、また、ねじ操作孔25の下部の直径は引締めねじ23の頭部の下端よりも大きく設定されている。端子板21a,21bの先端部は器体10の外側面に露出して上方に折曲されており、器体10の外側面に形成された固定溝26に対して端子板21a,21bの先端部に形成した固定突片21cを係合させることによって、端子板21a,21bの先端部の上下の移動を禁止してある。さらに、端子収納室24a,24bと器体10の内部空間とを仕切る端子収納室24a,24bの側壁には、端子板21a,21bを位置決めする端子板保持溝27が形成され、端子板保持溝27に端子板21a,21bの一部が挿入されることによっても端子板21a,23bの上下の移動が禁止される。すなわち、端子板21a,21bにおいて引締めねじ23に当接する部位の両側で上下の移動が禁止されているから、引締めねじ23から外力が作用しても端子板21a,21bは定位置に固定されるのである。ここにおいて、端子板21a,21bと端子収納室24a,24bの上壁との距離は、引締めねじ23の長さ寸法に略等しく設定されている。
【0028】
しかるに、ねじ操作孔25にマイナスドライバの先端部などを挿入して引締めねじ23を回転させると、引締めねじ23の回転方向によって端子金具22が上下に移動するのであって、端子金具22の下片と端子板21a,21bとの距離を変えることができる。すなわち、端子収納室24a,24bの下壁と端子板21a,21bとの間の部位に対応して器体10の周壁に貫設された接続用孔28に対して、電線やブスバーのような配線部材を挿入し、引締めねじ23を回転させて端子金具22の下片を端子板21a,21bに近付けることで、配線部材を端子金具22と端子板21a,21bとの間に挟持し、配線部材との電気的接続が行なえるのである。
【0029】
電源側端子20aを構成する端子板21aは、端子板保持溝27よりも器体10の内部側で下向きに屈曲された固定接点板39を有し、固定接点板39の下端部には固定接点31が固着される。固定接点31には可動接触子33に設けた可動接点32が対向する。また、固定接点板39において固定接点31よりも下部には固定接点31の突設されている面に導電板よりなるアーク走行板71の一部が重ねられる。アーク走行板71は、固定接点板39に一部が重複する上下方向の案内片71aを備え、案内片71aの下端は斜め下向きに傾斜する傾斜片71bを介して器体10の底壁に沿ってヨーク52の中間片52cの下方まで延長された消弧片71cに連続する。ここに、ヨーク52の中間片52cと消弧片71cとの対向部位の間には消弧グリッド72が配置される。消弧グリッド72は、絶縁材料よりなる略コ字形の支持板73の内側に導電板よりなる互いに略平行な複数枚の消弧板74を保持した構成を有し、各消弧板74には可動接触子33の下端部が導入される切欠部74aが形成されている。この消弧グリッド72は、消弧板74がヨーク52の中間片52cおよびアーク走行板71の消弧片71cに略平行となるように配設される。アーク走行板71の消弧片71cは、傾斜片71bから離れるに従って幅を段階的に広げる形状に形成されている。
【0030】
しかるに、可動接点32が固定接点31から離れて図7のAのようにアークが生じると、端子板21aおよび可動接触子33に流れる電流によって周囲に発生する磁界と、アークに流れる電流とにより生じる電磁力によってアークは図3の下向きに移動し、アークの一端部はアーク走行板71に乗って消弧グリッド72に近付くように走行することになる。すなわち、端子板21aに設けた固定接点板39は可動接触子33に対向し、かつ固定接点板39と可動接触子33とでは互いに逆向きに電流が流れるから、アークには固定接点板39および可動接触子33から引き離す向きの電磁力が作用する。その結果、アークにおける固定接点板39側の一端部はアーク走行板71に移行して走行し、消弧グリッド72に導かれることになるのである。また、可動接触子33にはアーク走行片33dが形成されているから、アークの他端部はアーク走行片33dの先端方向に走行することになる。このようにしてアークは次第に消弧グリッド72に導かれるとともに引き延ばされることになる。
【0031】
ところで、可動接触子33とコイル51の一端とを接続する接続線37の一部はヨーク52において接点部30に近いほうの側片52aに溶接されている。したがって、アークの一端部がアーク走行板71に沿って走り消弧グリッド72に導かれたときにアークの他端部は図7のBのように可動接触子33のアーク走行片33dからヨーク52の中間片52cに移行し、ヨーク52の中間片52c−ヨークの側片52a−接続線37−コイル51という経路で電流が流れるようになる。この電流の向きはアーク走行板71に流れる電流とは逆向きになるから、ヨーク52の中間片52cとアーク走行板71とを流れる電流により生じる磁界によって、アークは消弧グリッド72の中に導かれるように電磁力を受けることになる。すなわち、ヨーク52の中間片52cが電磁釈放装置50において磁路を形成する機能と、アーク走行板71と協動してアークを消弧する機能とに兼用されるのである。言い換えれば、ヨーク52の中間片52cは一対のアーク走行板のうちの一方として機能するのである。
【0032】
器体1において、アーク走行板71を収納している部位の両側壁には、図1に示すように、接点部30から離れるに従って互いの距離を広げるように傾斜した走行促進面19が形成されている。また、接点部30を挟んで消弧グリッド72とは反対側の壁面は閉塞されている。したがって、接点部30の開極時にアークが生じると、アークガスの圧力分布は図1に破線で示すようになり、接点部30の近傍でもっとも高く、消弧グリッド72の近傍では低くなる。その結果、アークガスは、消弧グリッド72に向かうように流れることになり、アークの走行方向とアークガスの流れる方向とが一致することで、アークは消弧グリッド72に迅速に導入されるのである。
【0033】
器体10の下面には、分電盤の内部などに配置される取付レール(いわゆるDINレール)80(図4参照)に対して着脱自在に固定するための取付装置が設けられている。取付レール80は、断面略コ字形に形成されたレール本体の両脚片の先端縁に全長に亙って鍔片80aを外向きに一体に突設した形状を有している。器体10の下面には電源側端子20aと負荷側端子20bとを結ぶ方向に直交する取付凹所81が形成され、取付凹所81の一方の側壁には取付凹所81の内底面との間に取付レール80の一方の鍔片80aが挿入される係止突起82が突設される。また、取付凹所81の他方の側面には器体10の外側面に通り抜ける貫通孔83が形成され、この貫通孔83には取付爪84が挿着される。取付爪84は一端部が器体10の外側面から突出する矩形枠状の枠部84aの他端部に取付凹所81内に突出する爪部84bを備え、枠部84aの中には爪部84b側の一端部が枠部84aに一体に連結され他端部が自由端となったばね片84cが設けられる。ばね片84cは、貫通孔83の中心線方向において凹凸を繰り返す波状に形成され、貫通孔83の内周面に形成された段部83aに自由端が係止されることによって、爪部84bを取付凹所81の中に突出させる向きに取付爪84を付勢する。また、爪部84bには貫通孔83の内周面に形成された係止段部83bにより係止される移動規制段部84dが形成され、移動規制段部84dによって取付爪84の取付凹所81への突出量が規制されている。ここにおいて、爪部84bは取付凹所81の内底面との間に取付レール80の他方の鍔片80aを挟持できる形状に形成されている。また、爪部84bの下面は先端に向かって上方に傾斜する傾斜面84eとなっている。
【0034】
上記構成によれば、取付レール80の一方の鍔片80aを取付凹所81の内底面と係止突起82との間に挿入した状態で、取付レール80に対して器体10を押し付ければ、取付レール80の他方の鍔片80aから傾斜面84eに作用する押力によって取付爪84が器体10から突出する向きに押され、爪部84bが鍔片80aの先端を乗り越えるとばね片84cのばね力によって爪部84bが取付凹所81の中に突出し、取付凹所81の内底面と爪部84bとの間で取付レール80の他方の鍔片80aが保持される。このようにして、取付レール80に対して器体10を固定することができる。一方、器体10を取付レール80から取り外すには、器体10の側面に突出している枠部84aにマイナスドライバの先端部などを挿入して取付爪84を器体10から引き出すようにすれば、取付レール80の鍔片80aに対する爪部84bの係合状態が解除され、器体10を取付レール80から取り外すことができるようになるのである。
【0035】
次に、回路遮断器としての動作を説明する。図5は接点部30の閉極状態を示し、ハンドル41の操作部41aをハンドル軸42の回りで右方向に倒してある。このとき、引外し板44はハンドル復帰ばね43のばね力によって軸ピン47の回りで図5の左回りに付勢され、バイメタル61に設けた調節ねじ62に第1押圧片44bが当接した状態に保たれる。また、ラッチ板46には可動接触子33および接触子リンク48を介して接圧ばね34のばね力が作用し、接触子リンク48の脚片48aとハンドル41に設けた軸突起41dとの距離がハンドルリンク45によって規制されていることにより、ラッチ板46は接圧ばね34のばね力を受けてハンドル軸42を中心として左回りに付勢される。したがって、ラッチ板46の係止片46aは引外し板44の腕片44dに設けた係止溝44eに係合することになる。すなわち、ラッチ板46は右回りに回転しようとするが引外し板44によって回転を禁止されているから、図5の状態が保たれるのである。この状態で、ラッチ板46はハンドル軸42と引外し板44とによって位置が固定され、ハンドルリンク45および接触子リンク48もまた定位置に固定されることになる。その結果、可動接触子33は接触子リンク48の脚片48bを中心として、接圧ばね34のばね力により左回りに付勢されることになる。すなわち、可動接点32は接圧ばね34のばね力に応じた接点圧で固定接点31に接触する。この状態では器体10の内側面に設けたストッパ36に対して可動接触子33のばね受け片33bが当接しないように位置関係が設定されている。
【0036】
一方、図6に示すように、ハンドル41の操作部41aをハンドル軸42の回りで左方向に倒すと接点部30は開極状態になる。すなわち、ハンドル41をハンドル軸42の回りで左回りに回転させることによって、ハンドルリンク45の上端部は右方向に移動し、接触子リンク48の脚片48aを上方に引き上げようとする。しかるに、ハンドル軸42と脚片48aとを結ぶ直線に対して軸突起41dの位置が右側に移動すれば、可動接触子33および接触子リンク48を介してハンドルリンク45に作用する接圧ばね34のばね力はハンドル41をさらに左回りに回転させるように作用し、接触子リンク48の脚片48bはガイド溝16に沿って左方向に移動する。このように接触子リンク48の脚片48bが左方向に移動することによって、可動接触子33のばね受け片33bは接圧ばね34のばね力によって器体10の内周面に設けたストッパ36に当接することになる。ここで、接圧ばね34のばね力はストッパ36の下端よりも下方に作用するから、可動接触子33は右回りに付勢され、可動接点32が固定接点31から離れることになる。また、接点部30の開極状態ではラッチ板46はハンドルリンク45および接触子リンク48の脚片48aに規制されてハンドル軸42を中心として左回りに回転し、引外し板44から外れることになる。
【0037】
ところで、図5に示した閉極状態において、過負荷状態になりバイメタル61に過大な電流が流れてバイメタル61が湾曲すれば、引外し板44の第1押圧片21bがバイメタル61に螺合した調節ねじ62に押圧され、また、負荷側での短絡などによりコイル51に過大な電流が流れて可動鉄芯54が固定鉄芯55に吸引されると、引外し板44の第2押圧片44cが可動鉄芯に固着した押圧ピン57に押圧されることになり、いずれの場合も引外し板44は、図7に示すように、軸ピン47を中心として右回りに回転することになる。引外し板44が右回りに回転すれば、ラッチ板46との係合状態が解除されるのであって、閉極状態ではラッチ板46は接圧ばね34のばね力を受けてハンドル軸42の回りに右回りに付勢されているから、ラッチ板46の下端部が左方向に移動することになる。すなわち、閉極状態において可動接触子33の回転中心であった接触子リンク48の脚片48bがガイド溝16に沿って左方向に移動するから、図6に示した開極状態と同様に、接圧ばね34のばね力で可動接触子33がストッパ36に押し付けられ、可動接点32が固定接点31から離れて開極状態になるのである。すなわち、主電路に過大な電流が流れると、引外し板44が回転することによってラッチ板46との係合状態が解除され、ラッチ板46を付勢していた勢力が放出されることによって、いわゆるトリップ動作を行ない、接点部30を開極するのである。
【0038】
(実施例2)
実施例1では、アーク走行板71を収納している空間の側壁に平面状の走行促進面19を形成していたが、本実施例では図8に示すように、走行促進面19に階段状の凹凸を形成している。このように走行促進面19を階段状に形成すれば、走行促進面19の一部はアークに晒されることが少なくなり、アークの熱によって走行促進面19が劣化したとしてもアークに晒される程度の少ない部位では、劣化の程度も少なくなるのである。すなわち、走行促進面19の全体としての劣化の程度を低減することができ、走行促進面19の機能を実施例1の構成よりも長寿命化することができるのである。他の構成および動作については実施例1と同様であるから説明を省略する。
【0039】
【発明の効果】
請求項1の発明は、前記器体においてアーク走行板を収納した空間の両側壁にアークに作用する電磁力の向きに向かって互いの距離が広がるように傾斜した走行促進面を形成しているので、アークガスの圧力は、接点部に近い部位では高く、アークが走行する向きに低くなるように分布することになり、アークガスはアークの走行方向に流れ、器体に設けた走行促進面に案内されるアークガスの流れによってアークの走行を促進することができ、従来構成のように還流路を形成するための還流側板を設けることなく迅速にアークを消弧することができるようになる。その結果、還流側板を削減して部品点数を低減することができ、組立作業が容易になるとともに、コストの低減につながるという利点を有する。
【0040】
請求項2の発明は、走行促進面に階段状の凹凸を設けているので、接点部から見てアークに対して影になる部分が生じることになり、アークの熱によって走行促進面が劣化したとしても、影になる部位では劣化の程度が少なくなるのであって、走行促進面の劣化を比較的小さくすることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の要部水平断面図である。
【図2】実施例1を示すカバーを外した状態の斜視図である。
【図3】実施例1を示す分解斜視図である。
【図4】実施例1を示す外観斜視図である。
【図5】実施例1における閉極状態の断面図である。
【図6】実施例1における開極状態の断面図である。
【図7】実施例1におけるトリップ状態の断面図である。
【図8】実施例2の要部水平断面図である。
【符号の説明】
10 器体
19 走行促進面
20a 電源側端子
20b 負荷側端子
30 接点部
52c 中間片
71 アーク走行板
71b 傾斜片
Claims (2)
- 一方側に電源側端子を配設するとともに他方側に負荷側端子を配設した器体と、電源側端子および負荷側端子間に挿入された接点部と、接点部を構成する各接点にそれぞれ電気的に接続され接点部の周囲の磁界との相互作用でアークに作用する電磁力の向きに延長されていて互いに対向するように配置された一対のアーク走行板とを備え、接点部の閉極時に電源側端子および負荷側端子間の主電路に過大な電流が通過すると接点部を強制的に開極させる回路遮断器において、前記器体のうち両アーク走行板を収納している部位の側壁であってアーク走行板に直交するとともにアークに作用する電磁力の向きに延長された両側壁に、前記電磁力の向きに向かって互いの距離が広がるように傾斜した走行促進面を形成し、接点部を挟んでアーク走行板の対向部位とは反対側の側面を閉塞していることを特徴とする回路遮断器。
- 前記走行促進面に階段状の凹凸が形成されて成ることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
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- 1994-02-10 JP JP01678394A patent/JP3619259B2/ja not_active Expired - Lifetime
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