JP2001035341A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JP2001035341A JP11212868A JP21286899A JP2001035341A JP 2001035341 A JP2001035341 A JP 2001035341A JP 11212868 A JP11212868 A JP 11212868A JP 21286899 A JP21286899 A JP 21286899A JP 2001035341 A JP2001035341 A JP 2001035341A
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Akihiko Hirao
昭彦 平尾
Tomoyuki Sawada
知行 澤田
Tetsuyasu Kawamoto
哲靖 川本
Takashi Ineji
崇 稲次
Toshihiro Oido
敏宏 大井戸
Takanobu Tanaka
孝信 田中
Hatsuo Mizuno
初男 水野
Yoshiya Nakamichi
義也 中道
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単に2本の導電バーのうちの1本に選択的に
接続できるとともに、導電バーの差込力を低減させるこ
とができる回路遮断器を提供することにある。 【解決手段】器体1の他端内部には異なる位置に各々配
設された3本の導電バーL1〜L3の内の最下段の導電
バーL3を差込接続する1つの共通端子T1を収納配置
する収納部90と、残りの2本の導電バーL1,L2の
うちの1本を選択して差込接続する1つの選択端子T2
を2本の導電バーL2,L3に対応した少なくとも2つ
の位置間でガイド部材83とガイド溝204とで移動自
在に配設する内方収納部200を設けてある。共通端子
T1及び選択端子T2は共に略コ字状で、並行する両側
片の先部が互いに近接した後、先端にかけて拡開して刃
受ばねから構成され、先端拡開により導電バーL1、L
2又はL3の差込を容易とし、近接部位で導電バーL
1、L2又はL3を挟み込むようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3つの導電バーの
うちの1本に差込接続される共通端子と残りの2本の導
電バーのうちの1本を選択して差込接続する選択端子と
を有した回路遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】導電バーを差込接続する端子を備えた従
来の回路遮断器としては、特開平10−241540号
に示されたものがある。この従来の回路遮断器では、単
相三線式配線路において、上段の選択端子を差し替える
ことによって2つの導電バーに選択的に接続することが
できるものや、2つの選択端子を設け、これらの選択端
子を切替スイッチによって切り替えて2つの導電バーの
うちの一方に接続することができるものがある。また電
圧極の2つの極に各々対応する2種類の回路遮断器を用
意する従来例もある。これら従来例によれば、単相三線
式配線路の負荷バランスに応じて適宜接続する導電バー
を選択できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した上段の選択端
子を差し替えることによって2つの導電バーに選択的に
接続することができる回路遮断器では、接続する導電バ
ーに応じて選択端子を器体から一々外して配設し直す必
要があり、大変面倒であるという問題があった。
【0004】また、2つの選択端子を設け、これらの選
択端子を切替スイッチによって切り替えて2つの導電バ
ーのうちの一方に接続することができる回路遮断器で
は、選択端子が2つ必要であり、各導電バーに接続する
ときの差込力が大きくなって接続しにくいという問題が
あった。
【0005】さらに、電圧極の2つの極に各々対応する
2種類の回路遮断器を用意する従来例では、2種類の回
路遮断器を用意しなければならないという問題があっ
た。
【0006】本発明は、かかる事由に鑑みて成されたも
のであり、その目的とするところは、簡単に2本の導電
バーのうちの1本に選択的に接続できるとともに、導電
バーの差込力を低減させることができる回路遮断器を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、器体と、該器体の一方側に配
設されて異なる位置に各々配設された3本の導電バーの
うちの1本を差込接続する1つの共通端子と、前記器体
の一方側に配設されて残りの2本の導電バーのうちの1
本を選択して差込接続する1つの選択端子と、を備えた
回路遮断器において、前記器体の一方側に内方収納部を
設けるとともに該内方収納部内に、2本の導電バーに対
応した少なくとも2つの位置間で前記選択端子を移動自
在に配設したことを特徴とする。
【0008】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記内方収納部に、残りの2本の導電バーに各々
対応する2つの位置で選択端子を位置決めする位置決め
手段を設けたことを特徴とする。
【0009】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、前記器体に、前記選択端子が2本の導電バ
ーのうちのどちらに対応する位置にあるのか表示する表
示手段を設けたことを特徴とする。
【0010】請求項4の発明では、請求項1乃至3の何
れかの発明において、前記内方収納部に、前記選択端子
を保持して2本の導電バーに対応する位置間で前記器体
の外部からの操作によってスライド移動させるスライド
部材を配設したことを特徴とする。
【0011】請求項5の発明では、請求項4の発明にお
いて、前記器体は上、中、下の三段に配設された3本の
導電バーを幅方向から挿入する3つの差込部が一方側端
部に上下方向に形成され、該3つの差込部のうちの最下
段の差込部に対応させて前記共通端子を配設するととも
に、3つの差込部のうちの残りの2つの差込部に連通さ
せて前記内方収納部を形成し、前記器体の上面から前記
内方収納部に連通する通孔を設けたことを特徴とする。
【0012】請求項6の発明では、請求項5の発明にお
いて、前記内方収納部の内面両側に、前記器体の上方か
ら下方に延びて前記スライド部材の側部を係合してスラ
イド部材の上下方向のスライド移動をガイドするガイド
手段を設けたことを特徴とする。
【0013】請求項7の発明では、請求項5又は6の発
明において、前記スライド部材の少なくとも一方側側面
に、外側に突出する突出部を設け、前記器体の少なくと
も一方側側面に、前記スライド部材が上側の差込部及び
下側の差込部問までに位置した状態で前記突出部が外部
に挿通されるガイド部を形成したことを特徴とする。
【0014】請求項8の発明では、請求項7の発明にお
いて、前記スライド部材の突出部は、選択端子の位置よ
りも下側に延出した脚片の先端に形成され、前記ガイド
部は、器体の底面から上方に延びるガイド溝と該ガイド
溝の最上方に形成された前記突出部及び前記脚片の挿通
孔とを有して構成されたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明を一実施形態を図1乃
至図20により説明する。
【0016】本実施形態を用いる回路遮断器は、図5に
示すように両側の合成樹脂製の第1側ケース1Aと第2
側ケース1Bを重ね合わせ結合して構成される器体1内
に、器体1の幅方向に並設された2つの固定接点2A,
2Bと、これら各固定接点2A,2Bに接離(接触・開
離)自在に対向する可動接点3A,3Bを固着した2つ
の可動接触子4A,4Bと、これらの2つの可動接触子
4A,4Bを駆動する開閉機構5とを備え、ハンドル6
のオンオフ操作により開閉機構5を介して各可動接点3
A,3Bを各固定接点2A,2Bに接離させる構成とな
っており、各固定接点2A,2B及び各可動接触子4
A,4Bを、器体1の高さ方向に上下に配設するととも
に両可動接触子4A,4Bの内、高さ方向で2つの固定
接点2A,2B間に介在する一方の可動接触子4Bと、
他方の可動接触子4Aの可動接点3Aが接離する固定接
点2Aとを、各固定接点2A,2Bから各可動接点3
A,3Bが開離した状態で器体1の幅方向から見て交差
しない高さ位置に配設してある。
【0017】器体1の一端内部には両ケース1A,1B
間に挟み込むように、合成樹脂材料から成形された隔壁
部材(以下中間ケースと称する)7を配設しており、第
1側ケース1Aの側壁(外壁)内側の凹部8と中間ケー
ス7の縦壁部35とで構成される区画内に固定接点2A
を一端に設けた固定側電路構成たる端子ブロック10A
を収納し、中間ケース7の第2側ケース1B側に設けた
凹部9と第2側ケース1Bの側壁(外壁)とで構成され
る区画内に下側の固定接点2Bを一端に設けた固定側電
路構成たる端子ブロック10Bを収納してある。
【0018】一方器体1の他端内部には、図1又は図2
に示すように異なる位置(図では上下方向)に各々配設
された3本の導電バーL1〜L3の内の最下段の導電バ
ーL3を差込接続する1つの共通端子T1を収納配置す
る収納部90と、残りの2本の導電バーL1,L2のう
ちの1本を選択して差込接続する1つの選択端子T2を
2本の導電バーL2,L3に対応した少なくとも2つの
位置間で移動自在に配設する内方収納部200を設けて
ある。
【0019】共通端子T1及び選択端子T2は共に略コ
字状で、上下に並行する両側片の先部が互いに近接した
後、先端にかけて拡開した刃受ばねから構成され、先端
拡開により導電バーL1、L2又はL3の差込を容易と
し、中央の近接部位で導電バーL1、L2又はL3を挟
み込むようになっている。
【0020】内方収納部200には、残りの2本の導電
バーに各々対応する2つの位置で選択端子T2を位置決
めする位置決め手段として、第1側ケース1Aの内方収
納部200を構成する区画の端部壁面に断面略半円状の
突起97を第1側ケース1Aの幅方向に設けてある。
【0021】前記器体1の内方収納部200の天井部に
当たる壁には、選択端子T2が2本の導電バーL2,L
3のうちのどちらに対応する位置にあるのか表示する表
示手段として、内方収納部200内に連通する通孔20
1を設け、この通孔201から選択端子T2を収納した
スライド部材83の上部に形成せる円柱状の表示部20
2が通孔201に臨んで外部から視認できるか、通孔2
01から離れた位置にあって外部から視認できないかに
より選択端子T2の位置を知ることができるようになっ
ている。また通孔201を介してスライド部材83を外
部から押し操作して下方移動させることも可能としてい
る。この通孔201は両側ケース1A、1Bの上面側壁
に設けた半円の切欠孔201aが突き合わせられて形成
される円形の孔からなる。
【0022】スライド部材83は合成樹脂成形品からな
り器体1の両端方向に対応する両端面が開口した枠体状
に形成されたもので、選択端子T2を構成する刃受ばね
を一端開口から挿入して他端開口より刃受ばねの先端部
を突出させるようにして保持しており、選択端子T2は
このスライド部材83と共に内方収納部200内を図1
及び図2において上下方向に移動自在に配置される。
【0023】内方収納部200の両側壁を構成する両側
ケース1A,1Bの側壁の内面にはスライド部材83の
両側部に形成したスライド突起203を上下移動自在に
係合してスライドさせる上下方向のガイド溝204を2
条の並行する突起205間に形成しており、内方収納部
200はこの両側壁のガイド溝204,204にスライ
ド部材83の両側のスライド突起203を係合した状態
でスライド部材83とともに選択端子T2を上下方向に
スライド移動自在に収納保持している。尚を内方収納部
200側にスライド突起を、ガイド溝をスライド部材8
3側に設けても良い。
【0024】スライド部材83は第1側ケース1Aの側
部より図3に示すように図において下方に延びた脚片8
3aを一体に延長形成するとともに、脚片83aの下端
部のには外向きに突出した突出部206を形成してあ
る。
【0025】この突出部206は内方収納部200の側
壁を構成する第1側ケース1Aの側壁の外側に図4に示
すように第1側ケース1Aの底面から上方向に形成され
たスライド溝207の上端底部に内方収納部200と連
通するように開口した挿通孔208からスライド溝20
7内に挿入されて脚片83aとともにスライド溝207
内を上下方向にスライド自在に位置される。
【0026】スライド溝207、挿通孔208は選択端
子T2を装着したスライド部材83を上下移動させるた
めのガイド部を構成しており、スライド溝207の底部
は内方収納部20内に突出するように形成され、スライ
ド溝207の上端底部に形成された挿通孔208を介し
てスライド溝207内に上方挿入される脚片83aの裏
面がスライド溝207の底部に摺接可能なようになって
いる。またスライド溝207の最上方には突出部206
がスライド溝207の上端部へ移動したときに衝合する
突出部207を設けてある。
【0027】しかして突出部206が内方収納部200
内の選択端子T2の上下移動させる操作部を構成し、器
体1外部からこの突出部206を持って或いはドライバ
等で押し上げたり、押し下げることによってスライド溝
207内をスライド移動させれば、このスライド移動に
伴い内方収納部200内のスライド部材83が選択端子
T2と共にスライド突起203とガイド溝204とによ
るガイドによって上又は下へ移動することになる。
【0028】ここで突出部206がスライド溝207の
下端部にある位置が、図2に示すように中段の導電バー
L2に選択端子T2が対応する位置で、突出部206が
スライド溝207の上部にある位置が図1に示すように
上段の導電バーL1に選択端子T2が対応する位置とな
るように、脚片83aの長さ及びガイド部を構成してお
り、上記突出部206の操作により選択端子T2の位置
を上段の導電バーL1或いは中段の導電バーL2に対応
させることができるのである。
【0029】上記の操作によってスライド部材83が移
動する際、位置決め突起97をスライド部材83の先端
上部或いは先端下部がその弾性と位置決め突起97のア
ール面とにより乗り越え、移動後は位置決め突起97に
枠部83の先端下部或いは先端上部が当たって、選択端
子T2の位置を保持するようになっている。
【0030】器体1の他端部には、両側ケース1A,1
Bの端壁と側壁にかけて形成したL字状の切欠溝を突き
合わせることにより端面及び側面が開口した導電バー差
込用の差込部209a〜209cを上、中、下の三段に
配設された3本の導電バーL1〜L3に対応するように
形成しており、上段、中段の差込部209a,209b
は内方収納部200内に、最下段の差込部209cは収
納部90内に連通してある。
【0031】尚共通端子T1は、後述する電磁駆動部4
7を固定保持する導電板71に機械的に一体的に連結さ
れ且つ電気的に接続され、選択端子T2は編組線82を
介して後述するバイメタル46に電気的に接続される。
【0032】さてこれら共通端子T1、選択端子T2に
開閉機構5を通じて電気的に接続される端子ブロック1
0A,10Bの内、端子ブロック10Aはコ状に折り曲
げられた端子板11と、該端子板11の下片の一端より
上方に一体延長され、該延長片11aの上端から延長片
11aに対して直角に折り曲げて端子板11に対して外
向きに一体延長された固定接触子12Aと、該固定接触
子12Aの一端上面にかしめ固定された固定接点2A
と、端子板11の下片上に載置されて端子板11内に収
納される略ム字状の鎖錠ばね13Aとで構成され、上記
第1側ケース1Aの凹部8の下向き傾斜した底面上に端
子板11の下片を乗せ、凹部8の一端の立ち上がり壁8
aに沿うように延長片11aを配置し、立ち上がり壁8
aの上端を越えて固定接触子12Aを凹部8の外へ導出
して立ち上がり壁8aと、第1側ケース1Aの底部より
立ち上がった隔壁14との間に凹部8の底部と同様に傾
斜させて一体形成した固定接点配置部15上に固定接触
子12Aの先部を配置することにより、端子ブロック1
0Aは凹部8内に配設される。固定接点配置部15には
固定接触子12Aの下面側に突出した固定接点2Aの下
端を逃がす凹部15aが形成されている。端子板11は
上片の他端から上向きにT字片11bを一体に延長形成
しており、このT字片11bの上端の側方突出部の片側
先端を第1側ケース1Aの内側面に形成してある凸平部
22の上端面に載置する。また端子板11の側片の側面
には鎖錠ばね13Aの押さえ片13b内に挿入され、鎖
錠ばね13Aのがたつきを防止する突起23を一体に形
成してある。
【0033】鎖錠ばね13Aと端子板11は導体接続部
たる速結端子を構成するもので、第1側ケース1Aに中
間ケース7を重ね合わせた時に、第1側ケース1Aの他
端部の縦壁部に形成した断面が半円状の斜め下向き溝1
60と、図6に示すように中間ケース7の対向壁面に形
成した同様な形状の斜め下向き溝160とで形成される
斜め下向き電線挿入孔16Aを介して外部より挿入され
た電線(図示せず)の芯線が端子板11の上片と、鎖錠
ばね13Aの鎖錠片13aの上端及び押さえ片13bの
上端との間に圧入され、鎖錠片13a先端により電線の
引き抜き方向に対して芯線を鎖錠し且つ、押さえ片13
bの上端面で芯線を端子板11の上片に押し付けること
により、電気的に芯線を接続すると共に、機械的に保持
するようになっている。
【0034】この電線鎖錠を解除するのが解除ハンドル
17でこの解除ハンドル17は下部側面に設けた回動軸
18が第1側ケース1Aの内側面の凸平部22に設けた
軸孔20に回動自在に軸支され且つ中間ケース7の縦壁
部35の壁面に突出させている軸36を下部他側面に設
けた凹部37に回動自在に軸支してあり、図20におい
て、器体1の外側に露出する操作部17aを手動操作し
て反時計方向に回動させたときに下端に設けた駆動突起
19が鎖錠ばね13Aの鎖錠片13aの一側端の先部を
押して鎖錠片13aを撓ませ、芯線に対する鎖錠を解除
することができるようになっている。図5中21は解除
ハンドル17を常時時計方向に回動付勢する復帰ばねで
ある。
【0035】一方端子ブロック10Bは、基本的に端子
ブロック10Aと同様に端子板11と、鎖錠ばね13B
と、固定接触子12Bとで構成されているが、端子ブロ
ック10Aの端子板11とは異なり、端子ブロック10
Bの端子板11はその下片の一端より下向きに延長片1
1cを延長形成し、その延長片11cの先端より器体1
の底部と平行するようにして固定接触子12Bを延長形
成し、また端子板11の側片の一端部から直角に延長し
た奥片11dを形成してある。
【0036】鎖錠ばね13Bは、鎖錠ばね13Aと同じ
構造のものであって、端子板11の下片上に載置され、
端子板11の側片より突出させた突起23が押さえ片1
3b内に挿入されようになっている。
【0037】この端子ブロック10Bは中間ケース7の
凹部9の底部を構成し器体1の底部に略平行に延出形成
された横壁部24上に端子板11の下片を載置するとも
に、凹部9の一端部の縦壁25に奥片11dを沿わせる
とともに縦壁25の下端と、横壁部24の一端部との間
に形成された切欠27に端子板11の一端を嵌めて延長
片11cを凹部9外に出すようになっており、中間ケー
ス7を第1側ケース1A側に重ね合わせときに、固定接
触子12Bの先部、つまり固定接点2Bを設けた下面が
第1側ケース1Aの底部のリブ26,26上に載置され
るようになっている。
【0038】固定接点2Bは中間ケース7の横壁部24
及び後述する膨出部30及び両ケース1A,1Bの側壁
間で構成される空間で両ケース1A,1B間に跨って配
置される。尚リブ26,26間の凹所は固定接触子12
Bの先部にかしめ固定された固定接点2Bの固定接触子
12Bの下面側に突出した下端部の逃げとなる。
【0039】また端子板11の上片の他端部より上方に
延長形成されたT字片11bの上端の側方突出部の先端
は中間ケース7の壁面に形成してある凸平部22’の上
端面に載置される。
【0040】端子ブロック10Bの鎖錠ばね13Bと端
子板11は端子ブロック10Aの場合と同様に導体接続
部たる速結端子を構成し、第2側ケース1Bに中間ケー
ス7を重ね合わせたときに、中間ケース7の凹部9の他
端部の縦壁部28に設けられた断面半円状の斜め下向き
溝160とこの斜め下向き溝160と同様に第2側ケー
ス1Bの他端部の縦壁に設けられた斜め下向き溝160
とで形成される電線挿入孔16Bから電線が挿入される
とその芯線を鎖錠ばね13Bの鎖錠片13aで鎖錠し、
押さえ片13bで芯線を端子板11の上片に押しつけて
電線を電気的に接続するとともに機械的に鎖錠するよう
になっている。
【0041】この電線鎖錠を解除するのが解除ハンドル
17’で、この解除ハンドル17’は上記の解除ハンド
ル17と同様に下部側面に設けた回動軸18が中間ケー
ス7の凸平部22’に設けた軸孔20に回動自在に軸支
され且つ第2側ケース1Bの内側壁面に突出させている
軸38を側面に形成してある凹部37に回動自在に軸支
し、器体1の外側に露出する操作部17aを手動操作し
て回動させたときに下端に設けた駆動突起19が鎖錠ば
ね13Bの鎖錠片13aの一側端の先部を押して鎖錠片
13aを撓ませて鎖錠状態を解除することができるよう
になっている。図5中21’は解除ハンドル17’を常
時時計方向に回動付勢する復帰ばねである。
【0042】中間ケース7は図6に示すように両ケース
1A,1Bの側壁に略平行する縦壁部35に対して第2
側ケース1B側へ突出して第2側ケース1Bの側壁内面
に当接する膨出部30を形成し、この膨出部30下面よ
り垂下させた壁が上記縦壁25であり、第2側ケース1
B側に面する側壁、底壁31、一端部の縦壁32及び天
井壁33とで囲まれた凹所34を第1側ケース1A側に
設けてある。そして第1側ケース1A側に中間ケース7
を突き合わせときに第1側ケース1A側に組み付けてあ
る端子ブロック10Aの固定接触子12Aの先端側部が
凹所34の底壁31の段面31a上に載置され、また天
井壁33が第1側ケース1Aの内側面より突出している
横壁29の下面に沿うよう配置される。段面31aには
固定接触子12Aにかしめ固定されている固定接点2A
の下端部を逃がす溝31bを形成してある。また縦壁3
2には固定接点2Aに対応する可動接触子4Aの自由端
を凹所34内に挿入するための開口部39を形成してあ
る。
【0043】さて可動接触子4A,4Bを開閉駆動する
開閉機構5は、ラッチ部材たる作動板43と、クロスバ
ー40と、作動板43の一端を係止する段状の係止部5
7を備えた第1引き外し板41と、第2引き外し板42
と、ハンドル6と、コ字状リンク44等から成り、これ
らに加えて過電流検出時に開閉機構5を駆動する2つの
バイメタル45,46、更に短絡電流が流れたときに開
閉機構5を駆動する電磁駆動部47,48が付加されて
共通部品を構成する。
【0044】ハンドル6は、操作部6aと回動部6bと
ハンドル軸6cとで構成され、回動部6bの両側面の中
央に突出したハンドル軸6cを第1側ケース1Aの内側
面に形成された軸孔49と、第2側ケース1Bの内側面
に形成された軸孔49とにそれぞれ回動自在に挿入して
両ケース1A,1B間に保持され、操作部6aは、両ケ
ース1A,1Bの重ね合わせ結合した状態で構成される
器体1の上面に開口する窓孔50に臨むようになってい
る。またハンドル軸6cにはねじりばね51が装着さ
れ、該ねじりばね51により、ハンドル6はオン操作位
置において、オフ操作方向に付勢されている。
【0045】回動部6bの下端に図20に示すように設
けた軸孔52にはリンク44の上側軸44aを回動自在
に挿入して、リンク44を介して作動板43と連結され
ている。
【0046】作動板43は中央両側に設けた軸受け孔4
3aにリンク44の下側軸44bを貫挿させることによ
りリンク44を介してハンドル6と連結され、器体1内
に上下移動自在に配置される。
【0047】クロスバー40は上部の両側面に突出させ
た軸40aを両ケース1A,1Bの内側面に形成した軸
孔52、52に挿入して両ケース1A,1B間に枢支さ
れるもので、図7に示すように軸40aよりやや下方の
第1側ケース1A側の側部には可動接触子4Aの側部を
横方向から嵌める切溝54を、また下部の第2側ケース
1B側の側部には可動接触子4Bを横方向から嵌める切
溝55を夫々設けてある。そして可動接点側端面には、
中間ケース7及び両ケース1A,1Bの側壁の内面に突
設してある止片130…を、各可動接点3A,3Bが各
固定接点2A,2Bから開離した状態で係入してその底
部に当接する凹溝131を幅方向に形成してある。
【0048】ここで可動接触子4Aは剛体の導電金属板
から構成され、クロスバー40の切溝54に側方から挿
入されるとともに、図7に示すように切溝54の後ろに
設けた凹み部54aにおいて、後部下面と凹み部54a
の底部との間に圧縮配置される接圧用のコイルばね53
により後部が上方に付勢されるようになっており、クロ
スバー40が軸40aを中心として回動したときに可動
接触子4Aは切溝54の開口縁を中心として回動し、自
由端にかしめ固定した可動接点3Aを対応する固定接点
2Aに対して開離・接触させるようになっている。
【0049】また可動接触子4Bは導電性ばね薄板材か
らなり、クロスバー40が図20において反時計方向に
回動したときには下方に押されて撓み、この撓んだ状態
からクロスバー40が時計方向に回動したときには復帰
し、その撓みと、復帰とで、先端にかしめ固定した可動
接点3Bを固定接点2Bに対して接触・開離させるよう
になっている。
【0050】クロスバー40の下端部は、該下端部と、
第1側ケース1Aの底部より垂立させた壁63との間で
圧縮配置されたコイルばね62により押されて図20に
おいて時計方向の回転力が付勢される。
【0051】第1引き外し板41は軸部41aと、この
軸部41aの上部に突出する突出部41bと、軸部41
aの第2側ケース1B側寄りに軸部41aと直交する面
を有する側片部41cとこの側片部41cの上端より一
端に一体延出された腕片41dとからなり、軸部41a
の両端を両ケース1A,1Bの内側面に設けられた軸孔
56、56に挿入して両ケース1A,1B間で回動自在
に支持されるもので、突出部41bの上端部には作動板
43の一端(図20では右端)が係脱する係止部57
を、また腕片41dの先端上部には電磁駆動部47の可
動鉄心58の駆動部58aに押し駆動される受け部88
を夫々形成している。また側片部41cの下部の第2側
ケース1B側面には、第2の引き外し板42の下端部端
面に設けた対向部42aにより押し動かされる受け部5
9を形成し、この受け部59の側面には、軸部41aに
環部を嵌めるねじりばね60の両端を係止する係止部6
1を設けてある。また側片部41cの下部の第1側ケー
ス1A側面には、電磁駆動部47を固定保持する導電板
71から垂下されたバイメタル45の下端に対向し、バ
イメタル45の湾曲変位時に押される第1駆動部69を
設けてある。
【0052】第2引き外し板42は中央部の軸孔42b
に第1側ケース1Aに内側面に第1側ケース1Aの上側
近傍から底部近傍にかけて一体形成された隔壁たる分離
壁65の端面の中央部に設けられた軸体66を挿入して
両ケース1A,1B間で回動自在に枢支されるもので、
上述の対向部42aの反対側の下部端面には図8に示す
電磁駆動部48の可動鉄心67の駆動部67aに押し駆
動される受け部68を設けてある。また第2引き外し板
42の上端の第1側ケース1A側の側面には電磁駆動部
48を固持する可動接触子4Bの後端部から垂立させた
バイメタル46の上端に対向し、バイメタル46の湾曲
変位時に押される第2駆動部70を設けてある。
【0053】薄板金属材からなる導電板71は図9に示
すように逆L状に折り曲げられて形成されたもので、そ
の外横片71aに電磁駆動部47を固持し、外横片71
aの先端よりU状に折り返して外横片71aに平行させ
た内横片71bの先端下部の段面にバイメタル45の上
端逆L状部の横片を溶着固定してバイメタル45を垂下
させてある。
【0054】電磁駆動部47は、図10に示すように磁
性鉄板を逆Lに折り曲げてその垂直片の両側端を直角に
折り曲げて水平断面がコ字状となった固定鉄心74と、
可動鉄心58と、可動鉄心58を固定鉄心74の両端磁
極面に揺動自在に対向支持させるための板ばね73とで
構成されており、固定鉄心74と直角に一体形成されて
いる水平片からなる平板75を導電板71の外横片71
aと内横片71bとの間に挿入して、平板75の両側縁
の中央部の切欠溝75aに外横片71aの両側縁の中央
部より垂下させた逆T状片76を係合させることにより
固定鉄心74が図9に示すように導電板71に固持され
る。
【0055】可動鉄心58は固定鉄心74側の面に突出
させ突起58b,58bを、板ばね73の中央片73a
の上端部に形成した孔73b,73bに挿入してかしめ
固定することで板ばね73に揺動自在に支持される。板
ばね73は中央片73aの両側方に折り曲げ形成した両
側片73c,73cを固定鉄心74の両側片74a,7
4aの外面に沿わせるように配置して両側片73c,7
3cの先端に内向きに突出させた係止片73d,73d
を、固定鉄心74の外側角部に形成した凹部74b,7
4bに係止させることにより固定鉄心74に固持され
る。
【0056】固定鉄心74の両側片74a,74aの先
端の傾斜面からなる磁極面は板ばね73の中央片73a
と、両側片73c,73cとの間を介して可動鉄心58
に対向し、短絡電流のような過大な電流が導電板71に
流れたときに固定鉄心74の両側片74a,74aの磁
極面に発生する磁力により可動鉄心58を吸引揺動させ
て、可動鉄心58の一側端面に突設してある駆動部58
aを移動させるのである。
【0057】尚導電板71の外横片71aの挿通孔72
より平板75の中央に設けた螺子孔78に調整螺子77
を螺入させ、その先端をバイメタル45の上端逆L字状
部の横片に内横片71bを介して対向させ、調整螺子7
7を螺進させることで内横片71bを撓ませることによ
り、バイメタル45の下端の初期位置を調整することが
できるようになっている(図11参照)。
【0058】導電板71の垂直片71cの下端には上述
の共通端子T1を溶着固定し、またバイメタル45の下
端よりやや上方の板面には可動接触子4Aに一端が溶着
された編組線79の他端が溶着され、共通端子T1、導
電板71,バイメタル45,編組線79,可動接触子4
Aとが電気的に接続されている。
【0059】一方電磁駆動部48を固持する可動接触子
4Bは図8に示すように後端部を外片としてU字状に折
り返して、後端部に平行する内横片80を形成し、この
内横片80の先端上部の段面にバイメタル46の下端L
字状折部の横片を載置して溶着固定しバイメタル46を
垂立させている。
【0060】電磁駆動部48は、上記の電磁駆動部47
のものと同形状に形成された、固定鉄心74’、板ばね
73’及び可動鉄心67から構成され、固定鉄心74’
に一体に形成された平板75’を可動接触子4Bの後端
部と内横片80との間に挿入して、平板75’の両側縁
の中央部の切欠溝75a’に可動接触子4Bの後端部の
両側縁の中央部より垂立させたT状片76’を係合させ
ることにより固定鉄心74が可動接触子4Bの後端部に
図12に示すように固持される。
【0061】可動鉄心67は固定鉄心74’側の面に突
出させ突起(図示せず)を、板ばね73の中央片73
a’の上端部に形成した孔73b’,73b’に挿入し
てかしめ固定することで板ばね73’に揺動自在に支持
され、板ばね73’は中央片73a’の両側方に折り曲
げ形成した両側片73c’,73c’を固定鉄心74’
の両側片74a’,74a’の外面に沿わせるように配
置して両側片73c’,73c’の先端に内向きに突設
した係止片(図示せず)を、固定鉄心74’の外側角部
に形成した凹部74b’,74b’に係止させることに
より固定鉄心74に固持される。
【0062】固定鉄心74’の両側片74a’,74
a’の先端の傾斜面からなる磁極面は板ばね73’の中
央片73a’と、両側片73c’,73c’との隙間を
介して可動鉄心67に対向し、短絡電流のような過大な
電流が可動接触子7Bに流れたときに固定鉄心74’の
両側片74a’,74a’の磁極面に発生する磁力で可
動鉄心67を吸引揺動させ、可動鉄心67の一側端面に
突設してある駆動部67aを移動させるのである。
【0063】可動接触子4Bの後端部に設けた挿通孔
(図示せず)より平板75’の中央に設けた螺子孔7
8’に調整螺子77’を下方から螺入させて、その先端
をバイメタル46の下端L字状部の横片に内横片80を
介して対向させ、調整螺子77’を螺進させることで内
片横80を撓ませることにより、バイメタル46の上端
位置を調整することができるようになっている(図11
参照)。
【0064】バイメタル46の上端よりやや下方の板面
にはスライド部材83内の上述の選択端子T2に一端を
溶着した編組線82の他端を溶着してあり、選択端子T
2、バイメタル46、可動接触子4Bを電気的に接続し
ている。
【0065】而して本実施形態の回路遮断器を組み立て
るに当たっては、まず第1側ケース1Aの凹部8に端子
ブロック10Aを収納するとともに解除ハンドル17を
復帰ばね21と共に定位置に組み込む。
【0066】またハンドル6を所定位置にねじりばね5
1とともに組み込み、更に図20に示すよう器体1の他
端底部に設けた収納部90に共通端子T1を収納し、導
電板71の縦片71cを第1側ケース1Aの隔壁91、
92間のL状の隙間に沿わせるように配置するともに隔
壁92の上横壁部92aの上面に並行するように外横片
71aを配置し、第1側ケース1Aの側平内面に形成し
た分離壁65の左側壁面(図20において)に電磁駆動
部47及びバイメタル45を配置する。このとき導電板
71の外横片71aと、内横片71bのU字状屈曲部内
に第1側ケース1Aの内側面より突出してある半円状の
リブ103が嵌まって位置決めする。
【0067】そしてクロスバー40を、切溝54に可動
接触子4Aを嵌め込みとともにコイルばね53を凹部5
4a内に収納して第1側ケース1Aの所定位置に回動自
在に配置する。また作動板43をリンク44でハンドル
6と連結させて配設する。
【0068】更に分離壁65と隔壁92との間の空間に
電磁駆動部48及びバイメタル46を収納するととも
に、スライド部材83と共に選択端子T2を、第2側ケ
ース1Bと突き合わせたときに構成される内方収納部2
00に対応する第1側ケース1Aの内側の区画(この収
納位置は、導電バーL1或いはL2の何れに対応する位
置でもよい)に収納する。またスライド部材83の脚片
83aを挿通孔208を介して第1側ケース1Aの側壁
の外側面に形成せるスライド溝207に入れて突出部2
06を外部に露出させる。
【0069】更に可動接触子4Bの中央部の斜め上向き
の傾斜部位を、第1側ケース1Aの底部よりやや上方に
位置する分離壁65の下端より第1側ケース1Aの他端
部方向へ底部に平行し、さらにこの平行部より上向きに
傾斜して延長された隔壁95と第1側ケース1Aの底部
との間に配置して、可動接触子4Bの自由端側を隔壁1
4の切欠部14aを介して固定接触子12Bが配置され
る空間に配設する。
【0070】このとき隔壁95の平行部の下面と第1側
ケース1Aの底部とに夫々突設したリブ96…で可動接
触子4Bの後端部を挟んで固定する。またこのとき後端
部と内横片80とのU字状屈曲部内に第1側ケース1A
の内側面より突出した半円状のリブ103’が嵌まり、
位置決めされる。
【0071】更にまた第1引き外し板41をねじりばね
60とともに定位置に回動自在に配置し、また更に第2
引き外し板41を定位置に回動自在に配置する。
【0072】このようにして図20に示すように中間ケ
ース7及びこの中間ケース7の凹部9内に収納する端子
ブロック10B、解除ハンドル17’及びその復帰ばね
21’以外を第1側ケース1A側に配置、組み付けた後
に、端子ブロック10B、解除ハンドル17’及び復帰
ばね21’を凹部9に組み付けた中間ケース7を第1側
ケース1A側に重ねるように配設する。
【0073】ここで中間ケース7を第1側ケース1A側
の定位置に配設すると、可動接触子4Aの自由端側が縦
壁32の開口部39を介して凹所34内に配置されると
ともに、端子ブロック10Aに設けられた固定接触子1
2Aの先端側部が底壁31の段面31a上に載置される
ことになるとともに軸36が解除ハンドル17の凹部3
7に嵌まることになる。
【0074】一方端子ブロック10Bに設けられた固定
接触子12Bが第1側ケース1Aの底部上のリブ26上
に載置される。また中間ケース7の端部に形成せる下向
き段部の下面が第1側ケース1Aの端部壁に形成した平
坦面上に載置される。
【0075】この状態で第2側ケース1Bを第1側ケー
ス1A側に重ね合わせて結合するのである。このとき第
1側ケース1Aから第2側ケース1B側へ一体突出させ
た両端上下の4カ所の弾性係止片100…の先端の爪状
の引掛係止部101が第2側ケース1B側に対応して設
けた突起状の被引掛部102に係止されて第1側ケース
1Aと第2側ケース1Bとが結合固定されて器体1を構
成することになる(図13〜図17等参照)。この第1
側ケース1Aと1Bの結合固定を外す場合には、第2側
ケース1Bに各被引掛部102…に対応させて開口した
各解除孔150よりドライバ151を挿入して対応する
各弾性係止片100…の引掛係止部101を上方へ押圧
して、被引掛部102との引掛状態を外すことにより、
第1側ケース1Aから第2側ケース1Bを外すことがで
きる。
【0076】第2側ケース1Bを被着することにより第
2側ケース1Bの内側面に設けてある軸孔52,56に
クロスバー40の軸40a、第1引き外し板41の軸部
41aが回動自在に挿入される。
【0077】また各バイメタル45,46に対応する調
整螺子77,77’の頭部は図18に示すように器体1
の上面に開口する開口部104,図19に示すように底
部に開口する開口部105に夫々臨むことになり、組立
後の動作試験時に最適な動作点が得られるように開口部
104,105を介して動作調整螺子77,77’を螺
進させてバイメタル45,46の初期位置を図11
(a)から同図(b)に示すように調整し、その調整後
に、上蓋106,下蓋106’をその弾性を利用して器
体1の夫々の部位に嵌め込んで開口部104,105を
被蔽する。
【0078】ここでバイメタル45,46は器体1の幅
方向を幅方向として器体1の長手方向に一部が重なるよ
うに並設され、器体1の幅方向の寸法のコンパクト化を
図っている。また変位方向を互いに外側方向に設定して
いるため変位しない初期位置が予め分かり、各バイメタ
ル45,46が変位しても初期位置以上に近接すること
がないので、各バイメタル45,46の配設作業を容易
としている。
【0079】つまり同一方向に変位するのであれば、そ
の変位量を調べて配設する必要があり、各バイメタル4
5,46の配設作業が煩わしくなるのが、実施形態では
そのような煩わしさがない。
【0080】またバイメタル45,46の間に隔壁であ
る分離壁65が存在するため両バイメタル45,46間
の間隔を狭くすることができ、器体1内に収納せれる開
閉機構5や接点部の配設スペースを十分にとれるように
してある。更に各バイメタル45,46に接続される編
組線79,82を器体1の上下方向から引き回すので、
編組線79,82の引き回し作業を容易としている。
【0081】而して器体1の他端内部の内方収納部20
0及び収納部90には選択端子T2、共通端子T1が夫
々収納され、またこれら端子T1,T2に対応するよう
に器体1の一端部には器体1の端面と両側面とに亘るよ
うに開口した差込部209a〜209cが形成されるこ
とになる。
【0082】更に器体1の一端部には斜め上向きに開口
した一対の電線挿入孔16A、16Bが並行形成され
る。
【0083】更にこの電線挿入孔16A、16Bの下方
の端面には両ケース1A,1Bの側壁と中間ケース7と
で分割された2つの区画の内下側の区画に配置される固
定接点2Bと可動接点3Aとの開閉により発生するガス
を排気する排気孔109及び器体取付用係止孔112が
開口し、更に器体1の他端部上面には、上側の区画に配
置される配置される固定接点2Aと可動接点3Aとの開
閉により発生するガスを斜め上方に排気する排気孔11
0が開口する。
【0084】これら両排気孔109,110は上下に分
離し、且つ器体1外部に臨む方向が互いに離れる角度と
なるため、強制開極時に発生するアークの排出方向が互
いに異なり、両極のアークが混じり合うことによる極間
短絡を防止することができる。ここで排気孔110は内
部の中間ケース7の先端立ち上がりリブ113、解除レ
バー17,17’の側面に突出したリブ114,114
及びケース1A,1Bの排気孔110の開口に臨む横突
出壁115により排気ガスが斜め上方へ導かれるため、
下方の排気孔109より排気される排気ガスとは交わり
難くなっている。
【0085】而して電線挿入孔16A,16Bに夫々負
荷側の電線を挿入して各端子ブロック10A,10Bに
接続し、導電バーL3を差込部209cを介して幅方向
に共通端子T1に差込接続し、導電バーL1又はL2を
差込部209a又は209bを介して選択端子T2に幅
方向に差込接続すれば電路に本実施形態回路遮断器を挿
入することができることになる。
【0086】次に本実施形態の動作を図21乃至図26
により説明する。
【0087】図21はオフ状態を示しており、このオフ
状態ではハンドル6の操作部6aが開口部50より倒立
露出した状態にあり、作動板43の一端と第1引き外し
板41との係合状態は外れた状態にある。そしてコイル
ばね62によりクロスバー40は図において時計方向に
回動するように付勢されており、クロスバー40の切溝
54に貫挿されている可動接触子4Aが自由端を上方に
移動させた状態にあり、また切溝55に貫挿させた可動
接触子4Bはそのばね弾性力により自由端を上方に移動
させた状態にあり、夫々の自由端に設けてある可動接点
3A,3Bが対応する固定接点2A,2Bから開離した
状態にある。
【0088】この状態でハンドル6の操作部6aを時計
方向に回動操作すると、リンク44の上側軸44aが下
方向に押し動かされてリンク44は下側軸44bにより
作動板43を押し下げる。この作動板43の押し下げに
より作動板43の一端(図において右端)が第1引き外
し板41の係止部57に当たり、その位置を回動中心と
して作動板43は反時計方向に回動し、作動板43の他
端(左端)が図22に示すようにクロスバー40の上端
に設けてある突出部84に当たり、クロスバー40を反
時計方向にばね付勢に抗して回動させる。
【0089】この回動によりクロスバー40の切溝55
に貫挿された可動接触子4Bが自由端を下向きに移動さ
せる方向に撓むことになり、自由端の可動接点3Bを固
定接点2Bに接触させる。また切溝54に貫挿された可
動接触子4Aが反時計方向に回動してその自由端の可動
接点3Aを固定接点3Bに接触させる。この接触は可動
接点3Bが固定接点2Bに接触するよりも遅れるような
っている。
【0090】ここで可動接触子4Bはそれ自体の弾性で
接圧を得ているため接圧用のばね手段が不要であり、ま
た編組線を用いて電路接続を行う必要がないため、部品
を組み込む作業や編組線接続作業が不要で、生産性を向
上させている。
【0091】そしてハンドル6を更に時計方向に回動さ
せると、リンク44の下側軸44bの位置とハンドル6
の回転中心を結ぶ線より上側軸44aが図23に示すよ
うに左方向に移動し、この状態でハンドル6のねじりば
ね51、クロスバー44を付勢するコイルスばね62、
更に可動接触子4Bのばね力等が均衡して作動板43の
一端と第1引き外し板41の係止部57とのラッチ状態
が保持され、図23のオン状態が維持される。図24は
引き外し板41,42を外した状態で上記オン状態を示
す。
【0092】さてオン状態でハンドル6の操作部6aを
反時計方向に回動させると、リンク44の上側軸44a
の位置が、ハンドル6の回転中心と、下側軸44bを結
ぶ線を右方向に越えて上方へ移動するため作動板43の
左端と第1引き外し板41の係止部57とのラッチ状態
が解かれ、クロスバー40はコイルばね62の付勢力で
時計方向に回動するとともに、ハンドル6がねじりばね
51の付勢力でオフ側に急速に回動復帰する。クロスバ
ー40の時計方向への回動により可動接触子4Aが時計
方向に回動して自由端を上方へ移動させ可動接点3Aを
固定接点2Aより開離させる。また可動接触子4Bが下
向きの押し下げが無くなって、そのばね力で元の状態に
復帰することになり、自由端の可動接点3Bを固定接点
2Bより開離する。この開離は上記可動接点3Aが固定
接点2Aから開離するよりも遅れる。この遅れは後述す
る強制開極時も同様である。
【0093】ここで上記のように両極の接点部の開閉に
上記のように遅れを持たせているため接点開閉時に生じ
るアークは剛体側の可動接触子4Aのみとなり、ばね材
からなる可動接触子3Bのアークによる消耗を防止でき
る。
【0094】また両極の接点部で生じるアークは夫々の
配置区画内で発生し、また排気孔109,110の排気
方向が異なるためアークによる極間短絡が防止できる。
【0095】更に接点部の開離時に回動するクロスバー
40の先端面の幅方向に形成した凹溝131に両ケース
1A,1B及び中間ケース7に形成した止片130…が
係入して凹溝131の底部に当接するため、一方の区画
で発生したアークが器体1の奥側のクロスバー40側か
ら回りこんで他の区画へ入り込む恐れを無くして、器体
1内部でのアークによる極間短絡を防止する。
【0096】また上側の固定接触子12Aの固定接点2
A近傍の空間を中間ケース7の膨出部30によって両ケ
ース1A,1Bの側壁間までの広い空間とし、また下側
の固定接触子12Bの固定接点2B近傍の空間を両ケー
ス1A,1Bの側壁間までの広い空間としているため、
各接点部の開離時に発生するアークによるガス圧を小さ
くすることができ、ガス圧による両ケース1A,1Bの
ひびや破損を防止することができる。
【0097】また中間ケース7が水酸化Mgを含む樹脂
材料で成形されているため、接点部開離時に発生するカ
ーボンを酸化してカーボンによる絶縁劣化を防止するこ
とができる。
【0098】さて図23に示す上記オン状態において、
負荷に過電流が流れると、バイメタル45,46は過電
流により発熱して湾曲変位することになる。ここで上方
から垂下したバイメタル45は下端が図において左方向
に移動するように変位し、また垂立したバイメタル46
は上端が右方向に移動するように変位し、図24に示す
ようにバイメタル45の下端は第1引き外し板41の第
1駆動部69を左方向に押し、バイメタル46の上端は
第2引き外し板42の第2駆動部70を右方向に押す。
つまり両バイメタル45,46の自由端は互いに離れる
方向に変位する。この変位により第1、2引き外し板4
1、42は時計方向に回動するが、このとき第2引き外
し板42の対向部42aが第1引き外し板41の受け部
59を押して第1引き外し板41に時計方向の回動力を
与える。
【0099】ここでバイメタル45,46の通電方向が
互いに逆方向となっているため、大電流が流れたとき
に、両バイメタル45,46には互いに離れる方向の磁
力が発生する。そのためバイメタル45,46の湾曲変
位を素早くすることができ、その結果強制開極をより速
くすることができる。この動作は後述する短絡電流によ
る強制開極時にも有効となる。
【0100】さて第1引き外し板41が時計方向に回動
すると、係止部57と作動板43の一端(右端)とのラ
ッチ状態が解除され、作動板43はリンク44の下側軸
44bを中心として時計方向に回動することになる。そ
のため作動板43の他端(左端)によるクロスバー40
の規制が無くなり、クロスバー40はコイルばねのばね
力により時計方向に回動し、図25に示すように可動接
触子4A,4Bをオフ状態に復帰させ、可動接点3A,
3Bを固定接点2A,2Bから夫々開離させる。
【0101】その後電路遮断によりバイメタル45,4
6は元の状態に戻り、第1引き外し板41はねじりばね
60の付勢により元の位置へ回動復帰し、同時に第2引
き外し板42の対向部42aを受け部59が押し動かし
て第2引き外し板42を元へ戻す。またハンドル6はね
じりばね51の付勢によりオフ方向(反時計方向)に回
動することになる。
【0102】また上記オン状態において、短絡電流のよ
うな過大電流が流れると、電磁駆動部47,48の固定
鉄心74、74’に磁力が発生して対応する可動鉄心5
8,67を吸引して揺動させる。これにより図26に示
すように、可動鉄心58の駆動部58aが第1引き外し
板41の受け部89を押し、また可動鉄心67の駆動部
67aが引き外し板42の受け部68を押して夫々を時
計方向に回動させる。過電流が流れたときと同様に第1
引き外し板41が時計方向に回動すると、係止部57と
作動板43の一端(右端)とのラッチ状態が解除され、
作動板43はリンク44の下側軸44bを中心として時
計方向に回動することになる。そのため作動板43の他
端(左端)によるクロスバー40の規制が無くなり、ク
ロスバー40はコイルばね62のばね力により時計方向
に回動し、可動接触子4A,4Bをオフ状態に復帰さ
せ、可動接点3A,3Bを固定接点2A,2Bから夫々
開離させる。
【0103】その後電路遮断により電磁駆動部47,4
8の固定鉄心74,74’に磁力が発生しなくなると、
可動鉄心58,67は板ばねのばね力により元の状態に
戻り、第1引き外し板41はねじりばね60の付勢によ
り元の位置へ回動復帰し、同時に第2引き外し板44を
押し動かして元へ戻す。またハンドル6はねじりばね5
1の付勢によりオフ方向(反時計方向)に回動すること
になる。
【0104】ここで可動鉄心58,67の各固定鉄心7
4,74’に吸引される方向が互いに逆方向となるよう
に電磁駆動部47,48を配設しているため、振動が加
わっても可動鉄心58,67の一方が振動により、吸引
される向きに、他方が反吸引する向きに動くため、第
1,第2引き外し板41,42をラッチ引き外し方向に
回動させる力は何れか一方の可動鉄心の動きのみによっ
て得られるため、ねじりばね60の付勢力に抗して第1
の引き外し板41を引き外す力を得ることができず、結
果振動よる誤動作を防止できる。
【0105】ところで、図27に示すようにクロスバー
40の上端には突起84に対向するように逆L状の突起
85を設けており、オン状態時に突起85の先端にリン
ク44の下側軸44bが係合することにより、接点部が
アーク溶着している場合、ハンドル6をオフ側に操作し
ようとしても、クロスバー40が動かないため、オフ操
作を解除するとハンドル6はオン位置に戻ることにな
り、使用者はこのことにより接点部が溶着を知ることが
できるようになっている。
【0106】
【発明の効果】請求項1の発明は、器体と、該器体の一
方側に配設されて異なる位置に各々配設された3本の導
電バーのうちの1本を差込接続する1つの共通端子と、
前記器体の一方側に配設されて残りの2本の導電バーの
うちの1本を選択して差込接続する1つの選択端子と、
を備えた回路遮断器において、前記器体の一方側に内方
収納部を設けるとともに該内方収納部内に、2本の導電
バーに対応した少なくとも2つの位置間で前記選択端子
を移動自在に配設したので、残りの2本の導電バーのう
ちの一方に対応する位置にある選択端子を器体から外し
て残りの2本の導電バーのうちの他方に対応する位置に
入れ替える必要がなく、簡単に2本の導電バーのうちの
1本に選択的に接続でき、また共通端子1つと選択端子
1つとに各々1本の導電バーが接続されるので、2本の
導電バーのみを接続することとなり、導電バーを差込接
続する差込力を低減させることができ、さらに選択端子
が1つであり、この選択端子を移動させるので、2つの
導電バーのうちのどちらか一方のみに確実に接続できる
とともに、部品点数を削減してコストを抑えることがで
きるという効果がある。
【0107】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記内方収納部に、残りの2本の導電バーに各々対
応する2つの位置で選択端子を位置決めする位置決め手
段を設けたので、2本の導電バーと選択端子との位置決
めが容易に行え、選択端子に導電バーを接続する作業が
容易となるという効果がある。
【0108】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記器体に、前記選択端子が2本の導電バー
のうちのどちらに対応する位置にあるのか表示する表示
手段を設けたので、器体を見ると選択端子が2本の導電
バーのうちどちらに対応する位置にあるのか容易に判別
でき、2本の導電バーのうちのどちらに接続可能か容易
に判別できるという効果がある。
【0109】請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れ
かの発明において、前記内方収納部に、前記選択端子を
保持して2本の導電バーに対応する位置間で前記器体の
外部からの操作によってスライド移動させるスライド部
材を配設したので、選択端子を2本の導電バーに対応す
る位置間に容易に移動させることができるという効果が
ある。
【0110】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記器体は上、中、下の三段に配設された3本の導
電バーを幅方向から挿入する3つの差込部が一方側端部
に上下方向に形成され、該3つの差込部のうちの最下段
の差込部に対応させて前記共通端子を配設するととも
に、3つの差込部のうちの残りの2つの差込部に連通さ
せて前記内方収納部を形成し、前記器体の上面から前記
内方収納部に連通する通孔を設けたので、器体の上面側
から通孔を覗くと選択端子がどちらの差込部側にあるの
か容易に判別でき、特に器体の上面側から判別できるの
で、回路遮断器を分電盤内に配設したときに、正面側に
通孔が位置することになり、そのため回路遮断器を取り
外すことなく判別でき、また、スライド部材が2つの差
込部のうちの上段にあるときに通孔から治具を挿通して
スライド部材を抑圧すれば、下段の差込部側に移動させ
ることができるという効果がある。
【0111】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記内方収納部の内面両側に、前記器体の上方から
下方に延びて前記スライド部材の側部を係合してスライ
ド部材の上下方向のスライド移動をガイドするガイド手
段を設けたので、スライド部材をガイド手段によって上
下方向に真っ直ぐ移動させることができ、選択端子にお
ける導電バーの差込先端側の位置合わせが容易にできる
という効果がある。
【0112】請求項7の発明は、請求項5又は6の発明
において、前記スライド部材の少なくとも一方側側面
に、外側に突出する突出部を設け、前記器体の少なくと
も一方側側面に、前記スライド部材が上側の差込部及び
下側の差込部問までに位置した状態で前記突出部が外部
に挿通されるガイド部を形成したので、突出部をガイド
部に沿って外部から操作すれば、スライド部材を上側及
び下側の差込部間に移動させることができるという効果
がある。
【0113】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、前記スライド部材の突出部は、選択端子の位置より
も下側に延出した脚片の先端に形成され、前記ガイド部
は、器体の底面から上方に延びるガイド溝と該ガイド溝
の最上方に形成された前記突出部及び前記脚片の挿通孔
とを有して構成されたので、器体側面に上下方向に延び
る孔を穿つ必要がなく、見栄えが良くなるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態の一使用例を示す
第1側ケースの一部省略せる一側面図である。(b)は
同上の一使用例を示す第1側ケースの一部省略せる他側
面図である。
【図2】(a)は本発明の一実施形態の他の使用例を示
す第1側ケースの一部省略せる一側面図である。(b)
は同上の他の使用例を示す第1側ケースの一部省略せる
他側面図である。
【図3】同上のスライド部材と選択端子との関係を示す
分解斜視図である。
【図4】同上のスライド部材と、第1側ケース及び第2
側ケースとの関係を示す一部省略せる分解斜視図であ
る。
【図5】同上の分解斜視図である。
【図6】同上の中間ケースの拡大斜視図である。
【図7】同上のクロスバー部位の一部省略せる拡大分解
斜視図である。
【図8】同上の下側電磁駆動部及び下側バイメタルの構
造部位の分解斜視図である。
【図9】同上の上側電磁駆動部及び上側バイメタルの構
造部位の斜視図である。
【図10】同上の上側電磁駆動部及び上側バイメタルの
構造部位の分解斜視図である。
【図11】同上のバイメタルの調整説明図である。
【図12】同上の下側電磁駆動部及び下側バイメタルの
構造部位の斜視図である。
【図13】同上の側面図である。
【図14】同上の背面図である。
【図15】同上の斜視図である。
【図16】同上の図13のA−A断面図である。
【図17】同上の図13のB−B断面図である。
【図18】同上の上面図である。
【図19】同上の下面図である。
【図20】同上の第1側ケースに対する部材組み付け状
態の側面図である。
【図21】同上のオフ状態の状態説明図である。
【図22】同上のオン状態への移行途中の状態説明図で
ある。
【図23】同上のオン状態の状態説明図である。
【図24】同上の引き外し板を外した状態で示すオン状
態説明図である。
【図25】同上の過電流によるトリップ動作の状態説明
図である。
【図26】同上の過大電流による瞬断状態の状態説明図
である。
【図27】同上のクロスバーとハンドルのリンクとの関
係を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 器体 1A 第1側ケース 83 スライド部材 90 収納部 200 内方収納部 204 ガイド溝 T1 共通端子 T2 選択端子 L1〜L3 導電バー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川本 哲靖 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 稲次 崇 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 大井戸 敏宏 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 田中 孝信 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 水野 初男 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 中道 義也 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5G030 BA06 FA01 XX07 XX20 YY04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】器体と、該器体の一方側に配設されて異な
    る位置に各々配設された3本の導電バーのうちの1本を
    差込接続する1つの共通端子と、前記器体の一方側に配
    設されて残りの2本の導電バーのうちの1本を選択して
    差込接続する1つの選択端子と、を備えた回路遮断器に
    おいて、前記器体の一方側に内方収納部を設けるととも
    に該内方収納部内に、2本の導電バーに対応した少なく
    とも2つの位置間で前記選択端子を移動自在に配設した
    ことを特徴とする回路遮断器。
  2. 【請求項2】前記内方収納部に、残りの2本の導電バー
    に各々対応する2つの位置で前記選択端子を位置決めす
    る位置決め手段を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の回路遮断器。
  3. 【請求項3】前記器体に、前記選択端子が2本の導電バ
    ーのうちのどちらに対応する位置にあるのか表示する表
    示手段を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の回路遮断器。
  4. 【請求項4】前記内方収納部に、前記選択端子を保持し
    て2本の導電バーに対応する位置間で前記器体の外部か
    らの操作によってスライド移動させるスライド部材を配
    設したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載の
    回路遮断器。
  5. 【請求項5】前記器体は上、中、下の三段に配設された
    3本の導電バーを幅方向から挿入する3つの差込部が一
    方側端部に上下方向に形成され、該3つの差込部のうち
    の最下段の差込部に対応させて前記共通端子を配設する
    とともに、3つの差込部のうちの残りの2つの差込部に
    連通させて前記内方収納部を形成し、前記器体の上面か
    ら前記内方収納部に連通する通孔を設けたことを特徴と
    する請求項4記載の回路遮断器。
  6. 【請求項6】前記内方収納部の内面両側に、前記器体の
    上方から下方に延びて前記スライド部材の側部を係合し
    てスライド部材の上下方向のスライド移動をガイドする
    ガイド手段を設けたことを特徴とする請求項5記載の回
    路遮断器。
  7. 【請求項7】前記スライド部材の少なくとも一方側側面
    に、外側に突出する突出部を設け、前記器体の少なくと
    も一方側側面に、最上段の差込部から中段の差込部の間
    に位置した状態で前記突出部が外部に挿通されるガイド
    部を形成したことを特徴とする請求項5又は請求項6記
    載の回路遮断器。
  8. 【請求項8】前記スライド部材の突出部は、選択端子の
    位置よりも下側に延出した脚片の先端に形成され、前記
    ガイド部は、器体の底面から上方に延びるガイド溝と該
    ガイド溝の最上方に形成された前記突出部及び前記脚片
    の挿通孔とを有して構成されたことを特徴とする請求項
    7記載の回路遮断器。
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