JPH08138517A - 漏電遮断器 - Google Patents

漏電遮断器

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JPH08138517A
JPH08138517A JP6281021A JP28102194A JPH08138517A JP H08138517 A JPH08138517 A JP H08138517A JP 6281021 A JP6281021 A JP 6281021A JP 28102194 A JP28102194 A JP 28102194A JP H08138517 A JPH08138517 A JP H08138517A
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孝 北村
Yoichi Yokoyama
洋一 横山
Yoichi Kunimoto
洋一 国本
Tomoyuki Sawada
知行 澤田
Yoji Konishi
洋史 小西
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Abstract

(57)【要約】 【目的】可動接触子側とは零相変流器を分離して組み立
てが行えるようにして組み立て性の向上を図った漏電遮
断器を提供するにある。 【構成】電源側接続端子20aを構成する端子板21a
は端子金具22より器体10内へ外部に突出した下向き
片21dに、後述する漏洩電流検出用零相変流器CTの
トロイダルコアの貫通孔に挿通させた編組線103の他
端を溶接や鑞付けにより接続してある。この編組線10
3の他端は固定接触子31の上端片31bに一端を溶接
や鑞付けにより接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配電線に流れる漏洩電
流或いは地絡電流等の漏電電流を検出して回路を遮断す
る漏電遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種の漏電遮断器は、特公平4
−40821号公報のように、可動側接触端子と可動接
触子との通電経路中に零相変流器を装備している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この漏
電遮断器の構成であると、可動接触子には開閉機構部の
構成部品が連結されており、また零相変流器を通電経路
を構成する電線が挿通するため、少なくとも開閉機構部
の構成部品と可動接触子が零相変流器に対して結合した
ブロックとなり、そのため器体への組み立てには面倒な
ものとなっている。
【0004】本発明は、かかる点に鑑みて為されたもの
で、その目的とするところは、可動接触子側とは零相変
流器を分離して組み立てが行えるようにして組み立て性
の向上を図った漏電遮断器を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、操作ハンドルによって開閉動作
を行い引外し手段の作動によって遮断動作を行う開閉機
構部と、この開閉機構部に連係されて開閉する可動側接
続端子に電気的接続された複数の可動接触子と、この可
動接触子に対向して接離する固定側接続端子に電気的接
続された複数の固定接触子と、前記固定側接続端子と可
動側接続端子との間の通電経路中に装備し前記開閉機構
部の引外し手段を作動する漏電信号を出力する零相変流
器とで構成した漏電遮断器に於いて、前記固定接触子と
固定側接続端子との通電経路中に零相変流器を装備した
ものである。
【0006】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記開閉機構部と複数の可動接触子及び固定接触
子と零相変流器とを収納する器体を設け、この器体の一
端部に前記固定側接続端子を、他端部に前記可動側接続
端子を並設すると共に、前記固定側接続端子の器体取付
面側に零相変流器を収納したものである。請求項3の発
明では、請求項2の発明において、前記器体に、固定側
接続端子の器体取付面側が開口する零相変流器の収納空
間を設け、この開口を器体取付面側から閉塞するカバー
を被着したものである。
【0007】請求項4の発明では、請求項3の発明にお
いて、前記零相変流器の漏電信号に応答して開閉機構部
の引外し手段を作動する引外し電磁石を含む漏電引外し
手段を、前記器体の側方に別の器体片を結合して形成し
た空間に収納すると共に、この空間を零相変流器の収納
空間と連通させたことを特徴とするものである。請求項
5の発明では、前記漏電引外し手段を前記別の器体片側
に仮固定した後に、別の器体片を器体に結合したもので
ある。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、零相変流器が可動接
触子側とは分離するため、少なくとも開閉機構部の構成
部品と可動接触子とが零相変流器より独立して、部品点
数の少ないブロックとなって組み立て性の向上が図れ、
さらに可動接触子が開極した時に生じやすいアークガス
への対策も施しやすくできる。
【0009】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
に加え、零相変流器の収納空間を少なくとも開閉機構部
の構成部品と可動接触子を収納した空間に設ける必要が
無くなり、固定側接続端子と器体取付面との電気的絶縁
を図る為に設けた空間に収納することで、小型化を図る
ことが可能となる。また零相変流器を通電経路とする電
線の引き回しが短くなり、組み立てが行ないやすいもの
となる。
【0010】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
に加え、固定側接続端子との取付手順を考慮することな
く零相変流器の収納が行え、組み立てを更に簡単にさせ
ることが可能となる。請求項4の発明によれば、請求項
2又は請求項3の発明に加え、零相変流器の漏電信号を
伝達する電線の配線が容易となるとともに、可動接触子
側の空間と分離するため、可動接触子が開極した時に生
じやすいアークガスへの対策も施しやすくできる。
【0011】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
に加え、漏電引外し手段を組み付けた別の器体の組み立
てと別の器体の組み立てを独立させて行うことが可能な
ため、組み立て作業を簡単にすることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例の分解斜視図を示してお
り、図示する実施例は一端に電源側接続端子20aを、
他端に負荷側接続端子20bを設けた単極の回路遮断器
ブロック100と、片側に一端に設けた電源側接続端子
20aと他端に設けた負荷側接続端子20bとを短絡し
た短絡路を内蔵するとともに漏電遮断ユニットを内蔵
し、反対片側に単極の回路遮断ユニットとを内蔵した単
極の漏電遮断器ブロック101とを結合して2極の漏電
遮断器を構成したものである。
【0013】回路遮断器ブロック100は図示するよう
に合成樹脂のような絶縁材料よりなる左右両側の器体片
10aと器体片10bを突き合わせて構成される器体1
0の各端部にそれぞれ電源側接続端子20aと負荷側接
続端子20bとが設けられる。電源側接続端子20aに
は端子板21aを介して固定接点31aを備えた固定接
触子31が電気的に接続され、負荷側接続端子20bに
は熱動釈放装置60を構成するバイメタル61の一端部
を固着した端子板21bが電気的に接続される。固定接
点31は可動接触子33に設けた可動接点32とともに
開閉接点部30を構成し、可動接触子33は後述する開
閉機構部40の動作に応じて固定接点31aに対して可
動接点32を開離接触する。
【0014】可動接触子33は編組線よりなる接続線3
7を介して後述する電磁釈放装置50のコイル51の一
端に電気的に接続され、コイル51の他端は編組線より
なる接続線38を介してバイメタル61の中間部に接続
される。したがって、開閉接点部30が閉極すると、電
源側接続端子20a−開閉接点部30−コイル51−バ
イメタル61−負荷側接続端子20bという経路で電流
が流れる主通電路が形成される。ここにおいて、バイメ
タル61としては、自己発熱によって湾曲する形式の直
熱型と、板状のヒータが積層されヒータによる加熱で湾
曲する傍熱型とのいずれを用いてもよい。
【0015】器体10は、器体片10aと器体片10b
とからなり、器体片10aと器体片10bとには周部の
4箇所に組立孔12…が貫設され、各組立孔12…にそ
れぞれリベット11を通すことによって、器体片10a
と器体片10bとを結合することができるのである。器
体10の上面には器体片10aと器体片10bとを突き
合わせたときに矩形状に開口するハンドル挿通孔13が
形成され、器体片10aと器体片10bとの内側面であ
ってハンドル挿通孔13の近傍には円筒状の軸受14が
突設される。軸受14の中央部に開口する軸受孔14a
には、操作ハンドル41を軸支するハンドル軸42の各
端部が挿入される。操作ハンドル41には、ハンドル挿
通孔13を通して器体10の上面に突出する操作部41
aが設けられる。すなわち、操作ハンドル41は操作部
41aがハンドル挿通孔13の中で移動できる範囲でハ
ンドル軸42の回りに回動自在になる。操作ハンドル4
1の操作部41aの基部にはハンドル軸42を中心とす
る弧状の覆い片41bが形成され、器体10におけるハ
ンドル挿通孔13の周部は覆い片41bに沿うように外
向きに膨らんでいる。覆い片41bは器体10の内側面
に摺接するのであって、操作ハンドル41が回動しても
覆い片41bによって器体1の内部が見えないように遮
蔽され、かつ覆い片41bには操作ハンドル41の操作
に伴う開閉接点部30の開閉を示す文字が表記される。
覆い片41bの下面にはリンク支持部41cが突設さ
れ、リンク支持部41cの下部両側面には軸突起41d
が突設される。ここにおいて、操作部41aとリンク支
持部41cとは、一直線上にはなく断面略く字形になる
ように覆い片41bに対する互いの突出方向が設定され
ている。さらに、操作ハンドル41は軸受14の周囲に
装着された鋏形ばねよりなるハンドル復帰ばね43によ
って図9において左回りに付勢されている。すなわち、
ハンドル復帰ばね43の一端部は、図9における覆い片
41bの右端部に係止され、他端部は後述する開閉機構
部40の引外し板44に係止される。
【0016】開閉機構部40は、略コ形に形成され各脚
片の先端部に形成された軸受孔45aに対して操作ハン
ドル41に設けた軸突起41dが挿通されるハンドルリ
ンク45と、平板状の係止板46aの両端に係止板46
aに略直交しかつ係止板46aの端縁に沿う方向に延長
された一対のガイド片46bを備えガイド片46bの先
端部に形成された軸孔46cにハンドル軸42が挿通さ
れるラッチ板46と、引外し板44に挿通され器体片1
0aと器体片10bとの内側面にそれぞれ形成した軸受
15に設けた軸受け孔15aに各端部が挿入されて引外
し板44を器体10に対して回動自在に支承する軸ピン
47と、略コ形に形成され一方の脚片48aがラッチ板
46の両ガイド片46bに形成されたガイド孔46dを
通してハンドルリンク45の両脚片の基部に設けたリン
ク孔45bに挿通される接触子リンク48とを備える。
接触子リンク48の他方の脚片48bは可動接触子33
に設けた軸孔33aに挿通される。ここに、器体片10
aの内側面には下が凸となる弧状に湾曲したガイド溝1
6が形成され、このガイド溝16に接触子リンク48の
脚片48bの先端部が挿入されることによって、接触子
リンク48の移動範囲がガイド溝16に規制される。
【0017】可動接触子33は、一端部に可動接点32
を備えるとともに、他端部にばね受け片33bを備え、
可動接点32とばね受け片33bとの間の部位に接触子
リンク48の脚片48bが挿入される軸孔33aの開口
する軸受片33cを有した形状に形成されている。ここ
に、板材により形成された可動接触子33の一端部を略
L形に折曲しその角部を可動接点32として用いてお
り、可動接触子33において可動接点32よりも先端部
側にはアーク走行片33dが延長されている。ばね受け
片33bにはコイルスプリングよりなる接圧ばね34の
一端部に挿入されるばね座が設けられる。また、接圧ば
ね34の他端部は器体片10a,10bの内側面に形成
されたばね受け凹所35に収められる。器体片10aの
内側面には、ばね受け凹所35の開口面に対向してスト
ッパ36が突設され、ばね受け凹所35の形成されてい
る器体片10aの内側面とストッパ36との間の空間に
接圧ばね34およびばね受け片33bが挿入され、接圧
ばね34のばね力によってばね受け片33bはストッパ
36に向かって付勢されている。
【0018】引外し板44は、基片44aの上端部から
一側方に第1押圧片44bが突設されるとともに基片4
4aから下方に向かって第2押圧片44cが延長され、
さらに上下の中間部における基片44aの両側縁から基
片44aに略直交する方向に腕片44d、44d’が突
設された形状に形成されている。腕片44dには軸ピン
47が挿通され、引外し板44は軸ピン47の回りに回
動自在となっている。また、腕片44dの先端部の上縁
には引掛溝44eが形成され、引掛溝44eよりもさら
に先端側では腕片44dの上縁は下縁との距離が近付く
ように傾斜する。また、基片44aの側縁には側方に開
口し上方向に切り込まれた形状の係止凹所44fが形成
され、この係止凹所44fにハンドル復帰ばね43の一
端部が係止されることによって、引外し板44は図9の
左回りに付勢される。
【0019】ラッチ板46は、ハンドル軸42によって
操作ハンドル41とともに器体10に対して回動自在と
なっているが、ハンドルリンク45に挿通された接触子
リンク48の脚片48aがラッチ板46のガイド孔46
dに挿通され、かつハンドルリンク45が操作ハンドル
41の軸突起41dに軸支されていることによって、操
作ハンドル41に対するラッチ板46の揺動範囲が規制
されている。また、ラッチ板46の係止片46aの下縁
は、引外し板44に設けた引掛溝44eに係合可能にな
っており、係合状態ではラッチ板46の移動が禁止され
る。
【0020】上述のように操作ハンドル41、ハンドル
軸42、ハンドル復帰ばね43、引外し板44、ハンド
ルリンク45、ラッチリンク46、軸ピン47、接触子
リンク48により構成された開閉機構部40は、回路遮
断ユニットとしては開閉接点部30の閉極状態において
主電路に例えば短絡電流が流れば電磁釈放装置50の作
動により、過大な電流が流れば熱動釈放装置60の作動
により開閉接点部30を開極させるように機能する。
【0021】電磁釈放装置50は、上方に開放された略
コ形に磁性体によって形成されたヨーク52を備え、ヨ
ーク52の内側空間にコイル51が収められる。すなわ
ち、ヨーク52は、コイル51の軸方向の両端面にそれ
ぞれ対向する一対の側片52a,52bと、コイル51
の下方を通って両側片52a,52bの間を結合する中
間片52cとを備えている。また、各側片52a,52
bには側方に開口する保持溝52d,52eが形成され
る。コイル51は絶縁材料よりなる円筒状のコイル筒5
3の外周に巻装されているのであって、コイル筒53の
軸方向の一端部にはフランジ53aが一体に形成され、
コイル筒53の軸方向の他端部には内外径ともに軸方向
の中間部よりも小径になった先細部が形成される。
【0022】コイル筒53の内部空間には先細部の内径
よりも直径の大きい部分を有した可動鉄芯54がコイル
筒53の軸方向に移動自在となるように納装され、また
コイル筒53のフランジ53a側の端部には可動鉄芯5
4に対向する固定鉄芯55が一部をコイル筒53から突
出させた形でコイル筒53に装着される。可動鉄芯54
の移動方向の一端面にはコイル筒53の先細部側の端面
から突出する引掛ピン54aが一体に設けられ、他端面
には固定鉄芯55を通してコイル筒53のフランジ53
a側の端面から突出する押圧ピン57が固着される。引
掛ピン54aの先端部には他の部位よりも大径に形成さ
れた引掛ヘッド54bが形成されている。可動鉄芯54
と固定鉄芯55との間にはコイルスプリングよりなる復
帰ばね56が介装され、復帰ばね56のばね力によって
可動鉄芯54はコイル筒53の先細部側に付勢されてい
る。
【0023】可動鉄芯54の移動方向の両端部は中間部
よりも小径に形成され、一端部は復帰ばね56に挿入さ
れるばね受け部54cとなり、他端部はコイル筒53の
先細部に挿入可能に形成され、中間部は先細部の内径よ
りも大径に形成されている。すなわち、可動鉄芯54に
おいて引掛ピン54aが突設されているほうの小径部分
と大径部分との間に抜止段部54dが形成され、コイル
筒53の内周において中間部と先細部との間に形成され
る段部に抜止段部54dが係止されることによって可動
鉄芯54の脱落が防止されるのである。
【0024】固定鉄芯55は、コイル筒53の軸方向に
おける可動鉄芯54に近い一端部が他の部位よりも小径
に形成されて復帰ばね56に挿入されるばね受け部55
aとなり、他端部には他の部位よりも大径である外鍔片
55bが形成される。さらに、上記他端の中央部には結
合突起55cが突設される。しかるに、固定鉄芯55を
コイル筒53のフランジ53a側に挿入すれば、コイル
筒53の端面に外鍔片55bが当接し、結合突起55c
はコイル筒53から突出することになる。また、可動鉄
芯54に固着された押圧ピン57は固定鉄芯55の軸方
向に貫通する挿通孔55dに挿通されることによって、
コイル筒53から突出する。
【0025】上述のようにしてコイル筒53に可動鉄芯
54、固定鉄芯55、復帰ばね56を装着して形成した
芯部材は、コイル筒53の先細部をヨーク52の側片片
52aに設けた保持溝52dに嵌入し、固定鉄芯55の
結合突起55cを側片52bに設けた保持溝52eに嵌
入することによって、ヨーク52に取り付けられる。こ
こにおいて、コイル51とヨーク52の側片52bとの
間にはコイル筒53のフランジ53aが介在することに
よって、コイル51とヨーク52の側片52bとの間の
絶縁が確保されることになる。また、結合突起55cが
ヨーク52の側片52bに設けた保持溝52eに嵌入さ
れ、かつ外鍔片55bがコイル筒53のフランジ53a
と側片52bとの間に挟装されることによって、固定鉄
芯55はヨーク52に対して磁気的に結合されることに
なる。
【0026】上述のように構成された電磁釈放装置50
は、ヨーク52に設けた保持溝52d,52eに対して
器体片10aの内側面に突設した保持突片17a,17
bを嵌入することによって、器体片10aの定位置に固
定される。また、器体片10aの内側面に保持突片17
a,17bの近傍で形成されたヨーク取付溝18a,1
8bに、ヨーク52の側片52aが嵌合することによっ
ても、ヨーク52が器体片10aに固定されるようにな
っている。器体片10aにヨーク52を固定した状態で
は、コイル筒53の先細部および固定鉄芯55の結合突
起55cは、それぞれ保持溝52d,52eの内周縁と
保持突片17a,17bの先端縁との間に挟持され、コ
イル筒53がヨーク52に対して定位置に固定されるよ
うになっている。
【0027】上記構成の電磁釈放装置50では、コイル
51に通電すると、固定鉄芯55−ヨーク52−可動鉄
芯54を通る磁路の磁気抵抗を小さくするように可動鉄
芯54に対して固定鉄芯55との間で吸引力が作用する
のであって、コイル51への通過電流が負荷の短絡時の
ような過大な電流であると、復帰ばね56のばね力に航
して可動鉄芯54が固定鉄芯55に近付くように移動す
る。したがって、このように作動したときに開閉機構部
40を操作することで、閉極状態の開閉接点部30を強
制的に開極させることができるのであって、開閉機構部
40とは以下のように結合されている。
【0028】すなわち、可動鉄芯54に設けた引掛ピン
54aの先端部は、可動接触子33における軸孔33a
と可動接点32との間の部位に形成されている引掛孔3
3eに挿通され、コイル51の励磁によって、可動鉄芯
54が固定鉄芯55に近付くように吸引されたときに
は、引掛ピン54aの先端部に設けた引掛ヘッド54b
が引掛孔33eの周部に係止されて可動接触子33を固
定接点31aから引き離す向きに引張るようになってい
る。ここに、引掛孔33eは引掛ヘッド54bよりも直
径の小さい係止孔と引掛ヘッド54bよりも直径の大き
い導入孔とを連続させただるま状に形成されており、組
立時には導入孔に引掛ヘッド54bを通した後に係止孔
に引掛ピン54aを導入することで、可動接触子33に
電磁釈放装置50を容易に結合できるようにしてある。
また、可動鉄芯54に固着された押圧ピン57の先端は
引外し板44の第2押圧片44cに対向するように位置
し、可動鉄芯54が固定鉄芯55に吸引されて移動する
と、引外し板44を軸ピン47の回りで右回りに回転さ
せるようになっている。
【0029】一方、熱動釈放装置60は、上述したよう
にバイメタル61を備え、バイメタル61の一端部は後
述する端子板21bに固着され、他端部にはバイメタル
61の湾曲方向に挿通された調節ねじ62が螺合する。
調節ねじ62は引外し板44の第1押圧片44bに対向
し、主通電路を通過する過大な電流によってバイメタル
61が湾曲したときには調節ねじ62の先端部で引外し
板44を押圧することにより、引外し板44を軸ピン4
7の回りでの右回りに回転させるようになっている。
【0030】器体10の周壁のうちバイメタル61に螺
合した調節ねじ62の近傍には調節用窓63が開口して
いる。ここでバイメタル61は、通過電流に対する湾曲
の程度(動作感度)が、バイメタル61の素材のばらつ
きや接続線38の接続位置などによって変化するから、
開閉機構部40の動作感度(すなわち、開閉機構部40
が作動するときの主電路の通過電流)がばらつかないよ
うにするには、バイメタル61に螺合している調節ねじ
62の引外し板44側へのバイメタル61からの突出量
を調節することが必要になる。そこで、組立後には調節
用窓63を開放した状態として調節ねじ62を操作する
のである。一方、調節ねじ62を一旦調節した後には、
調節ねじ62を操作する必要がないから、閉塞板64に
よって調節用窓63を閉塞して調節ねじ62を不用意に
操作したり異物が器体10の内部に侵入したりすること
がないようにする。
【0031】電源側接続端子20aと負荷側接続端子2
0bとは、導電性を有する板金を折曲して断面略ロ字形
に形成した端子金具22と、端子金具22の上片に螺挿
した引締めねじ23と、引締めねじ23の下端に当接す
る端子板21a,21bとを備える。端子金具22は器
体10に形成された水平断面角形の端子収納室24a,
24bに上下に移動可能となるように収納されている。
すなわち、端子収納室24a,24bは端子金具22よ
りも高さ寸法が大きく、かつ端子金具22は端子収納室
24a,24bで回り止めされて上下方向にのみ移動可
能となっている。引締めねじ23の頭部は上部が下部よ
りも小径となる円錐台状に形成され、端子収納室24
a,24bの上壁には引締めねじ23の頭部の一部を挿
入可能であって引締めねじ23の頭部が通り抜けること
のない程度の直径を有したねじ操作孔25が形成されて
いる。ねじ操作孔25の上部の直径は引締めねじ23の
頭部の上端よりも小さく、また、ねじ操作孔25の下部
の直径は引締めねじ23の頭部の下端よりも大きく設定
されている。端子板21a,21bの先端部は器体10
の外側面に露出して上方に折曲されており、器体10の
外側面に形成された固定溝26に対して端子板21a,
21bの先端部に形成した固定突片21cを係合させる
ことによって、端子板21a,21bの先端部の上下の
移動を禁止してある。さらに、端子収納室24bと器体
10の内部空間とを仕切る端子収納室24bの側壁に
は、端子板21bを位置決めする端子板保持溝27が形
成されている。ここにおいて、端子板21a,21bと
端子収納室24a,24bの上壁との距離は、引締めね
じ23の長さ寸法に略等しく設定されている。
【0032】而して、ねじ操作孔25にマイナスドライ
バの先端部などを挿入して引締めねじ23を回転させる
と、引締めねじ23の回転方向によって端子金具22が
上下に移動するのであって、端子金具22の下片と端子
板21a,21bとの距離を変えることができる。すな
わち、端子収納室24a,24bの下壁と端子板21
a,21bとの間の部位に対応して器体10の周壁に貫
設された接続用孔28に対して、電線やブスバーのよう
な配線部材を挿入し、引締めねじ23を回転させて端子
金具22の下片を端子板21a,21bに近付けること
で、配線部材を端子金具22と端子板21a,21bと
の間に挟持し、配線部材との電気的接続が行なえるので
ある。
【0033】電源側接続端子20aを構成する端子板2
1aは端子金具22より器体10内へ外部に突出した下
向き片21dに、後述する漏洩電流検出用零相変流器C
Tのトロイダルコアの貫通孔に挿通させた編組線103
の他端を溶接や鑞付けにより接続してある。この編組線
103の他端は固定接触子31の上端片31bに一端を
溶接や鑞付けにより接続される。固定接触子31は器体
10の内部側で下向きに延長され、下端部には固定接点
31aが固着される。固定接点31aには可動接触子3
3に設けた可動接点32が対向する。また、固定接触子
31において固定接点31aを固着した位置より下方の
面に導電板よりなるアーク走行板71の一部が重ねられ
る。アーク走行板71は、固定接触子31に一部が重複
する上下方向の案内片71aを備え、案内片71aの下
端は斜め下向きに傾斜する傾斜片71bを介して器体1
0の底壁に沿ってヨーク52の中間片52cの下方まで
延長された消弧片71cに連続する。ここに、ヨーク5
2の中間片52cと消弧片71cとの対向部位の間には
消弧グリッド72が配置される。消弧グリッド72は、
絶縁材料よりなる略コ字形の支持板73の内側に導電板
よりなる互いに略平行な複数枚の消弧板74を保持した
構成を有し、各消弧板74には可動接触子33の下端部
が導入される切欠部74aが形成されている。この消弧
グリッド72は、消弧板74がヨーク52の中間片52
cおよびアーク走行板71の消弧片71cに略平行とな
るように配設される。
【0034】しかるに、可動接点32が固定接点31か
ら離れてアークが生じると、端子板21aおよび可動接
触子33に流れる電流によって周囲に発生する磁界と、
アークに流れる電流とにより生じる電磁力によってアー
クは下向きに移動し、アークの一端部はアーク走行板7
1に乗って消弧グリッド72に近付くように走行するこ
とになる。すなわち、端子板21aに設けた固定接触子
31は可動接触子33に対向し、且つ固定接触子31と
可動接触子33とでは互いに逆向きに電流が流れるか
ら、アークには固定接触子31および可動接触子33か
ら引き離す向きの電磁力が作用する。その結果、アーク
における固定接触子31側の一端部はアーク走行板71
に移行して走行し、消弧グリッド72に導かれることに
なるのである。また、可動接触子33にはアーク走行片
33dが形成されているから、アークの他端部はアーク
走行片33dの先端方向に走行することになる。このよ
うにしてアークは次第に消弧グリッド72に導かれると
ともに引き延ばされることになる。
【0035】ところで、可動接触子33とコイル51の
一端とを接続する接続線37の一部はヨーク52におい
て開閉接点部30に近いほうの側片52aに溶接されて
いる。したがって、アークの一端部がアーク走行板71
に沿って走り消弧グリッド72に導かれたときにアーク
の他端部は可動接触子33のアーク走行片33dからヨ
ーク52の中間片52cに移行し、ヨーク52の中間片
52c−ヨークの側片52a−接続線37−コイル51
という経路で電流が流れるようになる。この電流の向き
はアーク走行板71に流れる電流とは逆向きになるか
ら、ヨーク52の中間片52cとアーク走行板71とを
流れる電流により生じる磁界によって、アークは消弧グ
リッド72の中に導かれるように電磁力を受けることに
なる。すなわち、ヨーク52の中間片52cが電磁釈放
装置50において磁路を形成する機能と、アーク走行板
71と協動してアークを消弧する機能とに兼用されるの
である。言い換えれば、ヨーク52の中間片52cは一
対のアーク走行板のうちの一方として機能するのであ
る。
【0036】器体10において、開閉接点部30を挟ん
で消弧グリッド72とは反対側の壁面は閉塞されてい
る。したがって、開閉接点部30の開極時にアークが生
じると、アークガスの圧力は開閉接点部30の近傍でも
っとも高く、消弧グリッド72の近傍では低くなる。そ
の結果、アークガスは、消弧グリッド72に向かうよう
に流れることになり、アークの走行方向とアークガスの
流れる方向とが一致することで、アークは消弧グリッド
72に迅速に導入されるのである。
【0037】また器体10の電源側接続端子20aの収
納している端子収納室24aの下方の器体10の取付け
面側には、後述するDINレールのような取付けレール
に取り付ける面より上方に位置した凹所102を形成し
ており、後述する漏電遮断器ブロック101の器体1
0’に同様に設けた凹所102とともに上記の零相変流
器CTの収納空間を構成する。この凹所102の天井面
には、器体10内における固定接触子31の上端片31
bと、端子収納室24aとの間の空所104に連通する
開口部102aが設けられ、この開口部102aを介し
て上記編組線103が器体10内部に導入されるように
なっている。
【0038】器体10の取付け面たる下面には、取付け
レールが嵌入される嵌入溝部81が電源側接続端子20
aと負荷側接続端子20bとを結ぶ方向に直交するよう
に形成され、嵌入溝部81の一方の側壁には嵌入溝部8
1の内底面との間に取付けレールの一方の張出片が嵌合
される嵌合突起82が突設される。また、嵌入溝部81
の他方の側壁には器体10の外側面に連通する収納溝8
3が形成されている。この収納溝83は、器体10の下
面側開口に対してそれより奥側の収納溝83内部の方が
幅広となるような形状に形成してあり、この収納溝83
内において電源側接続端子20aと負荷側接続端子20
bとを結ぶ方向に可動自在に装着されるスライダ84が
器体10の下面側開口から脱落しないようになってい
る。
【0039】このスライダ84は、取付けレールの張出
片と係合する先端部85と、後述する弾圧片88が一端
面より同一方向に突設された基部86と、先端部85と
基部86とを一体に接続する中央部87とで構成されて
おり、弾圧片88は中央部87と並行し、その先端には
略V形の溝部が形成された突起部88aが設けてある。
この突起部88aは、スライダ84を収納溝83に装着
した状態において、図3乃至図5に示すように収納溝8
3の内側壁に形成された凹部83a内にそれぞれ進入す
るようになっており、弾圧片88の弾発力により突起部
88aの側端面が凹部83aの内側壁に弾圧されるもの
である。したがって、スライダ84は突起部88aが凹
部の両端面に当接して規制される範囲内において収納溝
83の内部で移動可能であって、スライダ84の移動に
伴って先端部85が嵌入溝部81内に進退自在となって
いる。また、凹部83aの嵌入溝部81寄りの内壁面に
は突起部88aに形成された溝部と係合する山部が突設
されており、スライダ84が内方へ押し込まれたレール
装着状態では、突起部88aに形成された溝部と凹部8
3a内に突設された山部とが係合し、スライダ84がこ
の状態で保持される。この状態ではスライダ84の先端
部85と嵌入溝部81の底面との間に取付けレールの他
方の張出片が挿入されて先端部85と張出片とが係合
し、器体10が取付けレールに固定されるようになって
いる。また、この状態では、突起部88aの嵌入溝部8
1側の端面に、弾圧片88による山部への押圧力の反作
用としてスライダ84を嵌入溝部81側へ突出させる向
きの力が働くことになる。
【0040】そして、器体10を取付けレールから外す
場合には、上記のように突起部88aが山部89を乗り
越える程度の力にてスライダ84を器体10の外側面側
に引き出した解除状態で、突起部88aは山部と凹部8
3aの外側の側端面との間に位置して固定され、スライ
ダ84の先端部85が収納溝83内に退避するために取
付けレールの張出片との係合が外れて取付けレールから
器体10を取り外すことができるのである。
【0041】次に漏電遮断器ブロック101は、絶縁性
を有する合成樹脂製の中器体片10cと、左右の器体片
10d,10eとに3分割される器体10’に上記回路
遮断器ブロック100の回路遮断ユニットと同じ構造の
回路遮断ユニットを内蔵するとともに、零相変流器CT
により検出した漏洩電流に基づいて回路遮断ユニットを
引外し動作させる漏電ユニットたる漏電用釈放装置10
5と、分電盤内の配線を簡略化するための短絡路とを内
蔵している。又器体10’には器体10と同様な構造に
よりスライダ84が装着されている。
【0042】中器体片10cは片側面と器体片10dと
の間に上記回路遮断器ブロック100と同じ構造の回路
遮断ユニット(図において同じ動作、同じ構成のものに
は回路遮断器ブロック100の部材と同じ番号、記号を
付し、説明は省略する)を内蔵しており、この回路遮断
ユニットと回路遮断器ブロック100の回路遮断ユニッ
トとは連動板106により連動動作が為されるようなっ
ている。
【0043】つまり連動板106は、両ブロック10
0,101を結合する際に、器体片10dと器体片10
aとの間で形成される空所に介装されるもので、合成樹
脂等により逆L状に形成され、縦片の下端に設けた軸孔
106aを器体片10dの外側面及び器体片10aの外
側面に設けた軸107に回動自在に嵌め、更に縦片の中
間部に両側に突出した断面L状の突起106bを器体片
10dの外側面及び器体片10aの外側面に開口した窓
孔108より器体10、10’内に移動自在に貫挿さ
せ、更に横片の先部の両側に突出した断面角形の突起1
06cを窓孔108より更に上方の位置で器体片10d
の外側面及び器体片10aの外側面に開口したガイド窓
109より器体10、10’内に移動自在に貫挿させて
あり、器体10、10’内に貫挿された突起106bは
その先端を夫々の回路遮断ユニットの引外し板44の下
端両側に突設してあるL状片44gの縦部と、基片44
aとの間に挿入してある。そして突起106cはラッチ
板46の係止板46aに対向する位置に配置され、ラッ
チ板46の移動によって係止板46aから押されるよう
になっている。
【0044】そして回路遮断器ブロック100の操作ハ
ンドル41の頭部と、漏電回路遮断器ブロック101の
操作ハンドル41の頭部との間は断面コ字型のハンドル
キャップ99が嵌着されて連結されており、一つの操作
ハンドルとして取り扱えるようになっている。漏電用釈
放装置105は、図4、図5に示すようにプランジャー
110を駆動する引外し電磁石111と、プランジャー
110の直線運動を回転運動に変換してこの回転運動に
より隣接する回路遮断ユニットの開閉機構部40をトリ
ップ動作させる連動レバー112とで構成される。引外
し電磁石111は図8に示す漏電検出回路113のサイ
リスタのようなスイッチング素子を通じて励磁電流が供
給されるようになっている。漏電検出回路113は零相
変流器CTの2次出力を増幅する回路とその増幅出力が
所定レベルを越えると上記スイッチング素子をオンさせ
て引外し電磁石111を駆動するもので、電源供給路は
回路遮断器ブロック100及び漏電回路遮断器ブロック
101の電源側接続端子20a,20aに接続される。
【0045】この引外し電磁石111は励磁コイル11
1aと、この励磁コイル111aを両側片で挟むコ字状
のヨーク111bとで構成され、器体片10e及び中器
体片10cの対向内側面に設けた空間部114に収納さ
れ、器体片10e及び中器体片10cで挟み込まれるこ
とにより固定される。励磁コイル111aの中心透孔に
はヨーク111bの一側片に形成した孔を介して出没自
在に磁性材からなるプランジャー110を挿入してあ
る。またプランジャー110の出没側のヨーク111b
の側片の片側の上下端にはプランジャー110の突出方
向に突出させた軸受け片111d,111eを設けてお
り、この軸受け片111d,111e間に連動レバー1
12の本体112bの一側面に一体に形成した筒部11
2aを配置してある。この筒部112aには上の軸受け
片111dの軸孔115に上方から通した軸ピン116
が貫挿しており、軸ピン116の下端は下の軸受け片1
11eに挿入され連動レバー112を回動自在に支持し
ている。
【0046】連動レバー112は本体112bに上記プ
ランジャー110を貫挿させる貫通孔112cを設け、
本体112bの側面から貫通孔112cに連通したスリ
ット112dを介してプランジャー110の細径部11
0aを貫通孔112cに挿入することにより、プランジ
ャー110の頭部110cと太径部110bとの間に本
体112bを介在させ、プランジャー110が引外し電
磁石111により駆動される際に、プランジャー110
の直線移動に連動し、軸ピン116を中心に回動するよ
うになっている。
【0047】筒部112aの上部側面より外側方に腕片
112dを突出させている。この腕片112eは先部を
図2に示すように中器体片10cに形成した窓孔117
より中器体片10cと器体片10dとの間の回路遮断ユ
ニット収納空間側へ突出させ、その先端に形成した押圧
部112fを引外し板44の第1押圧片44bに引外し
方向に対向させ、連動レバー112の回動に連動して押
圧部112fにより熱動釈放装置60と同様に第1押圧
片44bを押し駆動することができるようになってい
る。
【0048】また連動レバー112は本体112bの上
面より上方に突出した突出部112fの外側面には、漏
電表示機構のラッチ用突起112gを突出させており、
漏電表示機構を引外し動作と連動させて駆動することが
できるようになっている。この突起112gと図10に
示すように器体片10eの内壁面に設けたばね座130
との間にコイルスプリング131を縮設し、上記押圧部
112fが引外し板44の第1押圧片44bより離れる
ように連動レバー112をコイルスプリング131によ
り付勢してある。
【0049】漏電表示機構は、器体片10eの上部付近
の内側側面より一体突設した軸120を一端に設けた軸
孔121aに挿入して回動自在となった表示体121
と、表示体121を付勢するねじりばね125とで構成
される。表示体121は他端に断面円弧状の表示片12
1bを一体に設けてあって、側方から見た形状は鎌状と
なっており、表示片121bの表面を器体片10e、中
器体片10cの付き合わせた時の器体10’の上面に開
口する矩形状の表示窓124に臨ませ、表示体121の
回動に伴って表示窓124から見える表示片121bの
表面の色や文字を切り換えるようになっており、この表
示窓124より見える表示片121bの表面の色や文字
により、漏電による引外し動作中なのか否かが表示され
るよになっている。また表示体121は一端より上記連
動レバー112の突起112gの上面に形成してある段
部112hに図10に示すように乗り上げてラッチされ
るラッチ体121cを一体に設けてある。ねじりばね1
25は、中央の輪部125aを表示体121と器体片1
0eとの間に位置するように軸120に被挿し、一端を
図10において表示体121の右回転方向の面に係止
し、他端を器体片10cの内側面に設けた突起132の
左回転方向側の面に係止してあり、上記のようにラッチ
体121cが連動レバー112の突起112fの段部1
12hにラッチされている状態では表示体121はねじ
りばね125の一端側から左回転方向の付勢力を受けて
いる状態となっている。この状態でラッチが解除される
と、ねじりばね125の付勢力を受けて表示体121が
左回りに回動して図14に示す状態となる。そしてラッ
チ状態、ラッチ解除状態によって器体10’の上面に開
口する表示窓124より臨む表示片121b表面の色或
いは文字により非漏電状態か、漏電動作状態かが示され
ることになる。
【0050】ところで漏電遮断器には通常漏電用釈放装
置105をテスト動作させるために、擬似的に漏電電流
を流すための試験回路を設けられているが、本実施例の
試験回路は図8に示すように回路遮断器ブロック100
と、漏電遮断器ブロック101の電源側接続端子20
a,20aに両端を接続して零相変流器CTのトロイダ
ルコアの透孔に挿通させた通電路と、この通電路に挿入
したテストスイッチSW 2 と、試験回路の遮断スイッチ
SW1 とで構成されており、遮断スイッチSW1の開閉
は上記漏電表示機構の表示動作に連動するように構成さ
れている。
【0051】ここで両スイッチSW1 ,SW2 は共通の
可動接点板160を使用して形成された可動接点片16
1 、1602 を有しており、可動接点板160は略L
状に曲げ形成されたもので、垂直片160aを図10に
示すように電源側接続端子20a側の器体片10eの外
壁に設けた垂直突壁150d近傍で並行するように器体
片10eの内側に一体形成した内突出壁150aとの間
に嵌着固定してある。この嵌着固定は、垂直突壁150
dの内側面に突設してある突起140aと、この突起1
40aの両側において突起140aの先端位置よりやや
外壁方向に先端が位置する突起140b、140bを内
突出壁150a側より突出させ、これら突起140a、
140b,140bにより垂直片160aの両側面を相
対する方向から押して撓ませることにより保持するとと
もに垂直片160aの下端より水平片160bと並行す
るように突設した小突片160cを上記内突出壁150
aの下端に弾接させてある。
【0052】水平片160bは図6に示すように中心線
に沿って基部より先端にかけV状の切欠溝が形成されて
二股状に分かれており、これらの分割片が自由端から基
端にかけて幅広となった上記可動接点片1601 ,16
2 を構成する。そして水平片160bの基部は、内突
出壁150aの上端に一端が連設されて器体片10eの
内側面に一体形成せる内突出壁150bの上面に突設し
た突起140cにより押し上げられて各可動接点片16
1 ,1602 の先端が斜め上方に向いている。可動接
点片1601 ,1602 の上面は内突出壁150b上方
の器体片10eの内側面より突設した突起150eの下
端R面に弾接してそれ以上の跳ね上がらないように抑制
されている。
【0053】各可動接点片1601 ,1602 に対応す
る一対の固定接点板1701 ,1702 は、図4に示す
ように器体片10e及び中器体片10cの内側面の設け
た内突出壁150fの側部に上下方向に形成された二つ
のスリット溝141に夫々の基片を突起170aを利用
して圧入固定されるもので、内突出壁150fの上面側
に露設する各基片の上端の片側(互いには反対側)よ
り、内突出壁150bに並行するように固定接点用接触
突片1711 ,1712 を向かい合う方向に突設してあ
る。この接触突片1711 ,1712 は先端が内突出壁
150fの上面に当接し、基端部が内突出壁150fの
上面よりやや上方に位置するように形成されており、内
突出壁150bの上面との間に形成される空隙により可
動接点片1601 ,1602 が接触する際の撓み代を得
ている。
【0054】ここでテストスイッチSW2 の可動接点片
1602 を押し駆動するためのテスト釦180は、断面
略コ状の樹脂成形品からなり、器体片10eの上記内突
出壁150aの上方の器体片10e内に形成したテスト
釦収納部181内に上下動自在に収納され、中央片とテ
スト釦収納部172の底部との間に縮設したコイルスプ
リング182により常に上方に付勢され、テスト釦収納
部181に対応する器体片10eの上面に形成した露出
窓183から中央片の上面に形成せる頭部180aを外
部に突出させている。またテスト釦180の一側片は他
の側片より長く形成され、その先端をテスト釦収納部1
81の底部に形成した切欠181aより下方に突出さ
せ、更にその先端より斜め方向に延設した駆動片180
bの先端の下向き押圧部180cを可動接点片1602
の中央部付近に対向させてある。
【0055】従ってテスト釦180の頭部180aをコ
イルスプリング182のばね弾性に抗して押し下げる
と、駆動片180bの押圧部180cが可動接点片16
1 を押し、可動接点片1602 は突起140cで押し
上げられている基部を支点として自由端が下方に下げら
れ、対応する固定接点板1702 の固定接点用接触突片
1712 に弾接してオン状態となる。
【0056】一方遮断スイッチSW1 の可動接点片16
1 は上記漏電表示機構の動作に連動する作動片190
により駆動されるようになっており、作動片190は表
示体121を貫通した軸120を一端に設けた軸孔19
0aに挿通させて回動自在に枢支されており、他端の表
示体120側側面には表示体120の左回転方向の面に
当接する係止突起190bを突設し、他の側面には器体
片10eの側面の開口191より突出して隣接する回路
遮断ユニットの操作ハンドル41の側面に形成せる溝4
1fに挿入される突起190cを突設している。従って
操作ハンドル41と共動する構成となっている。
【0057】ところで回路遮断器ブロック100の器体
10及び器体片10cと中器体片10cとで構成される
器体部の両端に電源用接続端子20a、負荷用接続端子
20bが設けられているが、器体片10eと中器体片1
0cとで構成される器体部の両端にも同様な構造の接続
端子20a’、接続端子20b’を夫々収納した端子収
納部24a,24bとを設けている。この両接続端子2
0a’,20b’の端子板21a,21bの下端の間は
図10に示すように編組線よりなる短絡線119により
接続され、負荷側接続端子を電源側接続端子20a側に
並ぶ接続端子20a’が構成することになる。また接続
端子20a’が収納されている端子収納室24aの下方
には、器体片10a乃至10dに形成された凹所102
から構成される零相変流器CTの収納空間の側端部を構
成する凹部102’が形成され、この凹部102’の側
壁が収納空間の一側端部を閉塞する壁となる。また空間
部114と凹部102’との間は連通し、試験回路の通
電路を構成するリード線及び零相変流器CTの2次巻線
のリード線200を通すことができるようになってい
る。
【0058】而して本実施例の漏電遮断器を組み立てる
場合には、回路遮断ユニットを組み込んだ回路遮断器ブ
ロック100の器体10の器体片10a側に、漏電遮断
器ブロック101の回路遮断ユニットを組み込んだ器体
10’の器体片10cを付き合わせる。一方漏電遮断機
構部及び漏電表示機構の各部材及び漏電検出回路113
の回路部品を実装したプリント基板118を予め器体片
10e側に仮固定した後、この器体片10eを中器体片
10cに突き合わせて結合し、上方に突出している回路
遮断ユニットの操作ハンドル41の溝41fに、器体片
10eの上部側面より突出する作動片190の突起19
0cを結合する。
【0059】この際各ブロック100,101の回路遮
断器ユニットの電源用接続端子20aと、固定接触子3
1とを接続する編組線103及び試験回路の通電路のリ
ード線を貫挿させた零相変流器CTを器体10、10’
の電源用接続端子20aの下方に設けてある凹所102
内に配置するとともにプリント基板118の漏電検出回
路113に零相変流器CTの2次巻線のリード線200
を接続する。そして正面と底面と一側面との3方に壁が
設けられた合成樹脂成形品のカバー201を連続する凹
所102及び凹部102’で構成される収納空間を閉塞
するように器体10,10’に被せる。この際カバー2
01の側壁の上端縁及び後端縁を器体片10bの凹所1
02の外側周縁に形成した段部203に嵌め、底壁の後
端縁を各器体片10a乃至10dの凹所102の下端縁
に形成せる段部204に嵌め、更に器体片10eの凹部
102’側の開口周縁を凹部102’内に嵌め込む。そ
して側壁の下端後部に形成した凸部205を、器体片1
0bの凹所102の下端に設けた凹部206に嵌合し、
この凹部206に開口した組み立て孔12に凸部205
に設けた組み立て孔12’を連通させる。
【0060】この状態で連通するカバー201の組み立
て孔12’及び各器体片10a乃至10eの各組み立て
孔12にリベット11を挿通させて、カバー201及び
器体片10a乃至10eを結合固定することにより、回
路遮断器ブロック100と漏電遮断器ブロック101と
カバー201とが一体化された漏電遮断器が完成するこ
とになる。
【0061】次に本実施例の漏電遮断器は図7に示すよ
うに分電盤300内に主幹回路遮断器として分岐ブレー
カ303…とともにDINレール307を利用して配設
する場合には、短絡線119が接続されている負荷側接
続端子20b’と、隣接する回路遮断ユニット側の負荷
側接続端子20bとをコ状の連結バー207で接続し、
短絡線119により接続端子20b’と接続されている
接続端子20a’を電源側接続端子20a側の分電盤3
00に配設されている端子装置301に電線302によ
り接続して、この端子装置301と各分岐ブレーカ30
3…の電源側接続端子304aとの間で負荷接続ができ
るようにする。尚回路遮断器ブロック100の負荷側接
続端子20bは各分岐ブレーカ303の負荷側接続端子
304bと連結バー305により接続される。また回路
遮断器ブロック100、漏電遮断器ブロック101の電
源側接続端子20aには主幹路の電線306が夫々接続
される。
【0062】次に本実施例の漏電遮断器の動作を説明す
る。図9は開閉接点部30の閉極状態を示し、操作ハン
ドル41の操作部41aをハンドル軸42の回りで右方
向に倒してある。このとき、引外し板44はハンドル復
帰ばね43のばね力によって軸ピン47の回りで図9の
左回りに付勢され、バイメタル61に設けた調節ねじ6
2に第1押圧片44bが当接した状態に保たれる。ま
た、ラッチ板46には可動接触子33および接触子リン
ク48を介して接圧ばね34のばね力が作用し、接触子
リンク48の脚片48aと操作ハンドル41に設けた軸
突起41dとの距離がハンドルリンク45によって規制
されていることにより、ラッチ板46は接圧ばね34の
ばね力を受けてハンドル軸42を中心として左回りに付
勢される。したがって、ラッチ板46の係止片46aは
引外し板44の腕片44dに設けた係止溝44eに係合
することになる。すなわち、ラッチ板46は右回りに回
転しようとするが引外し板44によって回転を禁止され
ているから、図9の状態が保たれるのである。この状態
で、ラッチ板46はハンドル軸42と引外し板44とに
よって位置が固定され、ハンドルリンク45および接触
子リンク48もまた定位置に固定されることになる。そ
の結果、可動接触子33は接触子リンク48の脚片48
bを中心として、接圧ばね34のばね力により左回りに
付勢されることになる。すなわち、可動接点32は接圧
ばね34のばね力に応じた接点圧で固定接点31に接触
する。この状態では器体10の内側面に設けたストッパ
36に対して可動接触子33のばね受け片33bが当接
しないように位置関係が設定されている。
【0063】この際図10に示すように表示体121は
ラッチ体121cが連動レバー112の突起112gの
段部112hに係合している状態となっており、表示片
121bは表示窓124を介して非漏電状態を表示して
いる。このときねじりばね125を押し拡げている。ま
た作動片190は図示するように操作ハンドル41の回
動に応じて回動し、下端に設けた押圧突起190cによ
り可動接点片1601 を押し下げ、可動接点片1601
の自由端を接触突片1711 に接触させ、遮断スイッチ
SW1 をオン状態にしている。
【0064】一方、図11に示すように、操作ハンドル
41の操作部41aをハンドル軸42の回りで左方向に
倒すと開閉接点部30は開極状態になる。すなわち、操
作ハンドル41をハンドル軸42の回りで左回りに回転
させることによって、ハンドルリンク45の上端部は右
方向に移動し、接触子リンク48の脚片48aを上方に
引き上げようとする。しかるに、ハンドル軸42と脚片
48aとを結ぶ直線に対して軸突起41dの位置が右側
に移動すれば、可動接触子33および接触子リンク48
を介してハンドルリンク45に作用する接圧ばね34の
ばね力は操作ハンドル41をさらに左回りに回転させる
ように作用し、接触子リンク48の脚片48bはガイド
溝16に沿って左方向に移動する。このように接触子リ
ンク48の脚片48bが左方向に移動することによっ
て、可動接触子33のばね受け片33bは接圧ばね34
のばね力によって器体10の内周面に設けたストッパ3
6に当接することになる。ここで、接圧ばね34のばね
力はストッパ36の下端よりも下方に作用するから、可
動接触子33は右回りに付勢され、可動接点32が固定
接点31から離れることになる。また、開閉接点部30
の開極状態ではラッチ板46はハンドルリンク45およ
び接触子リンク48の脚片48aに規制されてハンドル
軸42を中心として左回りに回転し、引外し板44から
外れることになる。
【0065】この際図12に示すように表示体121は
ラッチ体121cが連動レバー112の突起112gの
段部112hに係合している状態となっており、表示片
121bは表示窓124を介して非漏電状態を表示して
いる。このときねじりばね125を押し拡げている。ま
た作動片190は図示するように操作ハンドル41の回
動に応じて回動し、下端に設けた押圧突起190cによ
る可動接点片1601 の押し下げを解除して、可動接点
片1601 の自由端を接触突片1711 から開離させ遮
断スイッチSW1 をオフ状態にしている。つまりこの状
態でテストスイッチSW2 をオンしても試験回路を動作
させることができない。
【0066】ところで、図9に示した閉極状態におい
て、何れかの回路遮断ユニットを介しての通電が過負荷
状態になりバイメタル61に過大な電流が流れてバイメ
タル61が湾曲すれば、引外し板44の第1押圧片21
bがバイメタル61に螺合した調節ねじ62に押圧さ
れ、また、負荷側での短絡などによりコイル51に過大
な電流が流れて可動鉄芯54が固定鉄芯55に吸引され
ると、引外し板44の第2押圧片44cが可動鉄芯に固
着した押圧ピン57に押圧されることになり、いずれの
場合も引外し板44は、軸ピン47を中心として右回り
に回転することになる。引外し板44が右回りに回転す
れば、ラッチ板46との係合状態が解除されるのであっ
て、閉極状態ではラッチ板46は接圧ばね34のばね力
を受けてハンドル軸42の回りに右回りに付勢されてい
るから、ラッチ板46の下端部が左方向に移動すること
になる。すなわち、閉極状態において可動接触子33の
回転中心であった接触子リンク48の脚片48bがガイ
ド溝16に沿って左方向に移動するから、開極状態と同
様に、接圧ばね34のばね力で可動接触子33がストッ
パ36に押し付けられ、可動接点32が固定接点31か
ら離れて開極状態になるのである。すなわち、主電路に
過大な電流が流れると、引外し板44が回転することに
よってラッチ板46との係合状態が解除され、ラッチ板
46を付勢していた勢力が放出されることによって、い
わゆるトリップ動作を行ない、開閉接点部30を開極す
るのである。このトリップ動作に伴って連動板106が
ラッチ板46の係止板46aの回動により突起106c
が押されて図において左回りに回転する。この左回りの
回転により、隣接する回路遮断ユニット側に臨んだ突起
106bが当該回路遮断ユニットの引外し板44のL状
片44gを押し、引外し板44を図において右回り、つ
まり引外し方向に回動する。従って当該回路遮断ユニッ
トも上記トリップ動作に連動してトリップ動作して開閉
接点部30を開極させる。
【0067】この両回路遮断ユニットのトリップ動作後
操作ハンドル41はハンドル復帰ばね43によりオフ状
態の位置に戻るとともに、回路遮断ユニットの状態がオ
フ状態に復帰することになる。ところで、図9に回路遮
断器ブロック100又は漏電遮断器ブロック101の回
路遮断ユニットに接続される電路に漏洩電流が流れる
と、零相変流器CTには不平衡電流が流れて、2次出力
が発生し、この2次出力に応じて漏電用釈放装置105
の引外し電磁石111が励磁されることになる。これに
よりプランジャ110が駆動されて、連動バー112を
軸ピン116を中心として回動させる。この回動により
表示体121のラッチ体121cが連動レバー112の
突起112gの段部112hより外れ、ねじりばね12
5のばね力により表示体121は図9に於いて左回りに
回動し、表示窓124を通じての表示片121bによる
表示を図14に示すように漏電動作表示に切り換える。
【0068】一方連動バー112の回動により連動バー
112の腕片112eの先部の押圧部112fが隣接す
る回路遮断ユニットの引外し板44の第1押圧片44b
を引外し方向に押し動かし、図13に示すように上記の
トリップ動作と同様に回路遮断ユニットをトリップ動作
させ、開閉接点部30を開極させる。このトリップ動作
は更に連動板106を通じて更に回路遮断器ブロック1
00の回路遮断ユニットをトリップ動作させて開閉接点
部30を開極させる。
【0069】上記の漏電原因の解消後における、漏電動
作表示のリセットは次のように行われる。まずオフ状態
からオン状態へ操作ハンドル41を回動させると、この
回動に連動して作動片19が右回転し、この回転時に作
動片19の突起190bが表示体121に係合して表示
体121をねじりばね125のばね力に抗して右方向に
回動させる。連動バー112は引外し電磁石111によ
るプランジャ110の駆動が無くなると、コイルスプリ
ング131のばね力により元の状態に戻っており、表示
体121が回動すればそのラッチ体121cが突起11
2gの段部112hに乗り上げ、ラッチされることな
る。つまり表示体121は元の状態に戻り、表示窓12
4を通じて行う表示片121bによる表示は非漏電とな
る。
【0070】ところで、図9の開閉接点部30におい
て、テスト釦180の頭部180aを押すと、テスト釦
180の押圧部180cにより可動接点片1602 の自
由端が押し下げられ、固定接点板1702 の接触突片1
712 に接触し、テストスイッチSW2 がオン状態とな
って遮断スイッチSW1 を通じて試験回路に電流が流
れ、疑似的に零相変流器CTの1次側に不平衡電流を流
すことができる。つまり漏電発生時と同じ状態を作り出
すことができ、回路遮断ユニットをトリップ動作させる
ことができる。
【0071】ここで試験回路及び漏電検出回路113の
電源供給を電源側接続端子20a側より行うため、テス
ト釦180を押し続けると試験回路に電流が流れ続け、
そのため引外し電磁石111のコイル111aにも励磁
電流が流れ続けることになるが、本実施例では、トリッ
プ動作が起きると、操作ハンドル41のオフ状態復帰に
連動して作動片190がオフ状態位置に回動し、可動接
点片1601 の押し下げを解除するため、可動接点片1
601 の自由端が接触突片1712 より開離して遮断ス
イッチSW1 がオフし、試験回路に流れる電流を遮断す
る。従ってそれ以後はテストスイッチSW2 をオンして
も試験回路には電流が流れず、漏電検出回路113によ
る引外し電磁石111のコイル111aの励磁が停止
し、コイル111aの焼損等が防止できる。
【0072】
【発明の効果】請求項1の発明は、操作ハンドルによっ
て開閉動作を行い引外し手段の作動によって遮断動作を
行う開閉機構部と、この開閉機構部に連係されて開閉す
る可動側接続端子に電気的接続された複数の可動接触子
と、この可動接触子に対向して接離する固定側接続端子
に電気的接続された複数の固定接触子と、固定側接続端
子と可動側接続端子との間の通電経路中に装備し前記開
閉機構部の引外し手段を作動する漏電信号を出力する零
相変流器とで構成した漏電遮断器に於いて、前記固定接
触子と固定側接続端子との通電経路中に零相変流器を装
備したので、零相変流器が可動接触子側とは分離するた
め、少なくとも開閉機構部の構成部品と可動接触子とが
零相変流器より独立して、部品点数の少ないブロックと
なって組み立て性の向上が図れ、さらに可動接触子が開
極した時に生じやすいアークガスへの対策も施しやすく
できるという効果がある。
【0073】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記開閉機構部と複数の可動接触子及び固定接触子
と零相変流器とを収納する器体を設け、この器体の一端
部に前記固定側接続端子を、他端部に前記可動側接続端
子を並設すると共に、前記固定側接続端子の器体取付面
側に零相変流器を収納したので、請求項1の発明の効果
に加え、零相変流器の収納空間を少なくとも開閉機構部
の構成部品と可動接触子を収納した空間に設ける必要が
無くなり、固定側接続端子と器体取付面との電気的絶縁
を図る為に設けた空間に収納することで、小型化を図る
ことが可能となるという効果がある。
【0074】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記器体に、固定側接続端子の器体取付面側が開口
する零相変流器の収納空間を設け、この開口を器体取付
面側から閉塞するカバーを被着したので、請求項2の発
明の効果に加え、固定側接続端子との取付手順を考慮す
ることなく零相変流器の収納が行え、組み立てを更に簡
単にさせることが可能となるという効果がある。
【0075】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
の発明において、前記零相変流器の漏電信号に応答して
開閉機構部の引外し手段を作動する引外し電磁石を含む
漏電引外し手段を、前記器体の側方に別の器体片を結合
して形成した空間に収納すると共に、この空間を零相変
流器の収納空間と連通させたので、請求項2又は請求項
3の発明の効果に加え、零相変流器の漏電信号を伝達す
る電線の配線が容易となるとともに、可動接触子側の空
間と分離するため、可動接触子が開極した時に生じやす
いアークガスへの対策も施しやすくできるという効果が
ある。
【0076】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記漏電引外し手段を前記別の器体片側に仮固定し
た後に、別の器体片を器体に結合したので、請求項4の
発明の発明の効果に加え、漏電引外し手段を組み付けた
別の器体の組み立てと別の器体の組み立てを独立させて
行うことが可能なため、組み立て作業を簡単にすること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の分解斜視図である。
【図2】同上の上方から見た全体斜視図である。
【図3】同上の下方から見た全体斜視図である。
【図4】同上の一部を分解した斜視図である。
【図5】同上の漏電遮断機構部及び漏電表示部を含む構
造の分解斜視図である。
【図6】同上の要部の拡大上面図である。
【図7】同上の分電盤の配線状態説明図である。
【図8】同上の電気回路図である。
【図9】同上の回路遮断ユニットのオン状態の動作説明
図である。
【図10】同上の回路遮断ユニットのオン状態における
漏電表示の動作説明図である。
【図11】同上の回路遮断ユニットのオフ状態の動作説
明図である。
【図12】同上の回路遮断ユニットのオフ状態における
漏電表示の動作説明図である。
【図13】同上の回路遮断ユニットのトリップ状態の動
作説明図である。
【図14】同上の回路遮断ユニットのトリップ状態にお
ける漏電表示の動作説明図である
【符号の説明】
CT 零相変流器 20a 電源側接続端子 21a 端子板 21d 下向き片 22 端子金具 31 固定接触子 31b 上端片 103 編組線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤田 知行 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 小西 洋史 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作ハンドルによって開閉動作を行い引外
    し手段の作動によって遮断動作を行う開閉機構部と、こ
    の開閉機構部に連係されて開閉する可動側接続端子に電
    気的接続された複数の可動接触子と、この可動接触子に
    対向して接離する固定側接続端子に電気的接続された複
    数の固定接触子と、固定側接続端子と可動側接続端子と
    の間の通電経路中に装備し前記開閉機構部の引外し手段
    を作動する漏電信号を出力する零相変流器とで構成した
    漏電遮断器に於いて、前記固定接触子と固定側接続端子
    との通電経路中に零相変流器を装備したことを特徴とす
    る漏電遮断器。
  2. 【請求項2】前記開閉機構部と複数の可動接触子及び固
    定接触子と零相変流器とを収納する器体を設け、この器
    体の一端部に前記固定側接続端子を、他端部に前記可動
    側接続端子を並設すると共に、前記固定側接続端子の器
    体取付面側に零相変流器を収納したことを特徴とする請
    求項1記載の漏電遮断器。
  3. 【請求項3】前記器体に、固定側接続端子の器体取付面
    側が開口する零相変流器の収納空間を設け、この開口を
    器体取付面側から閉塞するカバーを被着したことを特徴
    とする請求項2記載の漏電遮断器。
  4. 【請求項4】前記零相変流器の漏電信号に応答して開閉
    機構部の引外し手段を作動する引外し電磁石を含む漏電
    引外し手段を、前記器体の側方に別の器体片を結合して
    形成した空間に収納すると共に、この空間を零相変流器
    の収納空間と連通させたことを特徴とする請求項2又は
    請求項3記載の漏電遮断器。
  5. 【請求項5】前記漏電引外し手段を前記別の器体片側に
    仮固定した後に、別の器体片を器体に結合して成ること
    を特徴とする請求項4記載の漏電遮断器。
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