JP2001035342A - 回路遮断器の電磁引外し装置 - Google Patents

回路遮断器の電磁引外し装置

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JP2001035342A
JP2001035342A JP11212867A JP21286799A JP2001035342A JP 2001035342 A JP2001035342 A JP 2001035342A JP 11212867 A JP11212867 A JP 11212867A JP 21286799 A JP21286799 A JP 21286799A JP 2001035342 A JP2001035342 A JP 2001035342A
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Akihiko Hirao
昭彦 平尾
Tomoyuki Sawada
知行 澤田
Takehiko Okada
健彦 岡田
晋治 ▲高▼山
Shinji Takayama
Takuya Kagawa
卓也 香川
Kenichiro Shimizu
憲一郎 志水
Toshihiro Oido
敏宏 大井戸
Takanobu Tanaka
孝信 田中
Hatsuo Mizuno
初男 水野
Yoshiya Nakamichi
義也 中道
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型化が図れるとともに可動鉄心の吸引力を強
くすることができる回路遮断器の電磁引外し装置を提供
することにある。 【解決手段】電磁引外し装置の電磁駆動部47は、磁性
鉄板を逆Lに折り曲げてその垂直片の両端を直角に折り
曲げて水平断面がコ字状となった固定鉄心74と、可動
鉄心58と、可動鉄心58を固定鉄心74の両端の傾斜
面74cよりなる磁極面に回動自在に対向支持させるた
めの板ばね73とで構成されている。可動鉄心58は板
ばね73に回動自在に保持され、板ばね73は中央片7
3aの両側方に折り曲げ形成した両側片73c,73c
を固定鉄心74、74の両側片74a,74aの外面に
沿わせるように配置してその先端部を固定鉄心74に固
持させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通電電路に過大電
流が流れたときに固定鉄心に可動鉄心を吸引させてラッ
チを解除し、接点を強制開極する回路遮断器の電磁引外
し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の回路遮断器の電磁引外し装置と
して、従来特開昭58−131626号に見られるもの
がある。この従来例は、可動鉄心が固定鉄心から離れた
位置にあって、ねじりコイルばねによりラッチする方向
に付勢する構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例では可動
鉄心と固定鉄心とが完全に分離されており、また、ねじ
りコイルばねにより可動鉄心をラッチ方向に付勢してい
るので、電磁引外し装置自体の配設スペースが必要であ
るという問題があった。また、可動鉄心と固定鉄心とが
完全に分離されているので、可動鉄心の吸引力が弱くな
るという問題があった。
【0004】本発明は、かかる事由に鑑みて成されたも
のであり、その目的とするところは、小型化が図れると
ともに可動鉄心の吸引力を強くすることができる回路遮
断器の電磁引外し装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、2つ
の側片及びこれらの側片同士を連結する連結片により略
コ字状に形成された固定鉄心と、この固定鉄心の2つの
側片及び連結片により形成される空間を貫通する通電電
路と、この通電電路を固定鉄心との間に挟む形で配設さ
れて一端側を回動中心点とするとともに他端側を自由端
とした可動鉄心と、この可動鉄心の回動中心点から自由
端側を前記固定鉄心から離れる方向に復帰させる復帰部
材とを備え、通電電路に過大電流が流れたときに前記可
動鉄心の自由端が回動中心点を中心に前記固定鉄心側に
吸引されてラッチを解除し接点を強制開極する回路遮断
器の電磁引外し装置において、前記復帰部材は、一方側
に前記可動鉄心に取着して前記可動鉄心の回動中心点を
前記固定鉄心の2つの側片に当接させた状態で前記可動
鉄心を保持する板ばねにより構成されたことを特徴とす
る。
【0006】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記2つの側片は、前記可動鉄心の回動中心点側
の端面から前記可動鉄心の自由端側の端面にかけて徐々
に前記連結片に近づくように傾斜して形成されたことを
特徴とする。
【0007】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、前記板ばねは、その他方側を前記固定鉄心
に取着したことを特徴とする。
【0008】請求項4の発明では、請求項3の発明にお
いて、前記板ばねの他方側を前記固定鉄心の両側片に取
着するとともに、前記板ばねの一方側を前記固定鉄心の
両側片の間の可動鉄心の内面に取着したことを特徴とす
る。
【0009】請求項5の発明では、請求項4の発明にお
いて、前記板ばねの一方側を前記可動鉄心の自由端側に
取着したことを特徴とする。
【0010】請求項6の発明では、請求項4の発明にお
いて、前記板ばねの一方側を前記可動鉄心の回動中心点
側に取着したので、板ばねの一方側を前記可動鉄心の回
動中心点側に取着したことを特徴とする。
【0011】請求項7の発明では、請求項5又は6の発
明において、前記板ばねの他方側を前記可動鉄心に取着
する一方側から離れた前記固定鉄心で前記可動鉄心の自
由端側又は回動中心点側に対応する位置に取着したこと
を特徴とする。
【0012】請求項8の発明では、請求項3の発明にお
いて、前記板ばねの他方側を前記固定鉄心の両側片に取
着するとともに、前記板ばねの一方側を前記可動鉄心を
跨いで前記可動鉄心の外側に取着したことを特徴とする
請求項9の発明では、請求項8の発明において、前記板
ばねの一方側を前記可動鉄心の回動中心点側に取着した
ことを特徴とする。
【0013】請求項10の発明では、請求項9の発明に
おいて、前記板ばねは、前記固定鉄心の両側片から前記
可動鉄心の外面よりも外側に突出させて折り返して前記
可動鉄心に取着されたことを特徴とする。
【0014】請求項11の発明では、請求項8の発明に
おいて、前記板ばねの一方側を前記固定鉄心の両側片間
の略中心で前記可動鉄心の回動中心点側から自由端側に
延出させて前記可動鉄心の自由端側に取着したことを特
徴とする。
【0015】請求項12の発明では、請求項8又は請求
項11の発明において、前記板ばねの他方側を前記可動
鉄心の自由端側に沿って対応する前記固定鉄心の両側片
に取着し、前記板ばねの他方側から前記可動鉄心の自由
端側の外面に突出させ、前記板ばねの一方側及び他方側
間の略中間を前記可動鉄心の回動中心点側に延出させた
ことを特徴とする。
【0016】請求項13の発明では、請求項3乃至請求
項12の発明において、前記板ばねの他方側に、前記固
定鉄心の両側片の外面又は内面に臨む2つの脚片を設
け、該2つの脚片に係止部を形成するとともに前記固定
鉄心の両側片の外面又は内面に係止部に係止される被係
止部を形成したことを特徴とする。
【0017】請求項14の発明では、請求項1又は2の
発明において、前記固定鉄心の連結片を含む垂直片及び
この垂直片から略直角に折曲して前記可動鉄心の自由端
よりも外側に延出する水平片を有した鉄板を設け、前記
板ばねは、その一方側を前記可動鉄心の外側から前記可
動鉄心と前記固定鉄心との間の内側に折曲して前記可動
鉄心の自由端側に第1の取着部を取着するとともに前記
鉄板の水平片に他方側の第2の取着部を取着したことを
特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明を一実施形態を図1乃
至図14により説明する。
【0019】本実施形態の電磁引外し装置を用いる回路
遮断器は、図3に示すように両側の合成樹脂製の第1側
ケース1Aと第2側ケース1Bを重ね合わせ結合して構
成される器体1内に、器体1の幅方向に並設された2つ
の固定接点2A,2Bと、これら各固定接点2A,2B
に接離(接触・開離)自在に対向する可動接点3A,3
Bを固着した2つの可動接触子4A,4Bと、これらの
2つの可動接触子4A,4Bを駆動する開閉機構5とを
備え、ハンドル6のオンオフ操作により開閉機構5を介
して各可動接点3A,3Bを各固定接点2A,2Bに接
離させる構成となっており、各固定接点2A,2B及び
各可動接触子4A,4Bを、器体1の高さ方向に上下に
配設するとともに両可動接触子4A,4Bの内、高さ方
向で2つの固定接点2A,2B間に介在する一方の可動
接触子4Bと、他方の可動接触子4Aの可動接点3Aが
接離する固定接点2Aとを、各固定接点2A,2Bから
各可動接点3A,3Bが開離した状態で器体1の幅方向
から見て交差しない高さ位置に配設してある。
【0020】器体1の一端内部には両ケース1A,1B
間に挟み込むように、合成樹脂材料から成形された隔壁
部材(以下中間ケースと称する)7を配設しており、第
1側ケース1Aの側壁(外壁)内側の凹部8と中間ケー
ス7の縦壁部35とで構成される区画内に固定接点2A
を一端に設けた固定側電路構成たる端子ブロック10A
を収納し、中間ケース7の第2側ケース1B側に設けた
凹部9と第2側ケース1Bの側壁(外壁)とで構成され
る区画内に下側の固定接点2Bを一端に設けた固定側電
路構成たる端子ブロック10Bを収納してある。
【0021】可動接触子4A,4Bを開閉駆動する開閉
機構5は、ラッチ部材たる作動板43と、クロスバー4
0と、作動板43の一端を係止する段状の係止部57を
備えた第1引き外し板41と、第2引き外し板42と、
ハンドル6と、コ字状リンク44等から成り、これらに
加えて過電流検出時に開閉機構5を駆動する2つのバイ
メタル45,46、更に短絡電流が流れたときに開閉機
構5を駆動する図1及び図2に示す電磁駆動部47,4
8が付加されて共通部品を構成する。これら電磁駆動部
47,48が本発明の回路遮断器の電磁引外し装置であ
る。
【0022】電磁駆動部47は、図1に示すように磁性
鉄板を逆Lに折り曲げてその垂直片の両側端を直角に折
り曲げて水平断面がコ字状となった固定鉄心74と、可
動鉄心58と、可動鉄心58を固定鉄心74の両端磁極
面に回動自在に対向支持し且つ回動時の復帰手段である
板ばね73とで構成されており、固定鉄心74と直角に
一体形成されている水平な平板75を導電板71の外横
片71aと内横片71bとの間に挿入して、平板75の
両側縁の中央部の切欠溝75aに外横片71aの両側縁
の中央部より垂下させた逆T状片76を係合させること
により固定鉄心74が図示するように導電板71に固持
される。
【0023】可動鉄心58は固定鉄心74側の面に突出
させ突起58b,58bを、板ばね73の中央片73a
の上端部に形成した孔73b,73bに挿入してかしめ
固定することで板ばね73に回動自在に支持される。板
ばね73は中央片73aの両側方に折り曲げ形成した両
側片73c,73cを固定鉄心74の両側片74a,7
4aの外面に沿わせるように配置して両側片73c,7
3cの先端に内向きに突出させた係止片73d,73d
を、固定鉄心74の外側角部に形成した凹部74b,7
4bに係止させることにより固定鉄心74に固持され
る。
【0024】ここで固定鉄心74は両側片74a、74
aの端面を両側片74a、74aの端面を可動鉄心58
の回動中心点側の端部から可動鉄心58の自由端側の端
部にかけて徐々に連結片たる垂直片に近づくように傾斜
した傾斜面74c、74cとしてある。固定鉄心74の
両側片74a,74aの傾斜面74c、74cからなる
磁極面は板ばね73の中央片73aと、両側片73c,
73cとの間を介して可動鉄心58に対向し、短絡電流
のような過大な電流が導電板71に流れたときに固定鉄
心74の両側片74a,74aの磁極面に発生する磁力
により可動鉄心58を吸引して可動鉄心58を磁極面の
端部と接触している部位(図では下端縁)を回動中心と
して回動させて、可動鉄心58の自由端側端面に突設し
てある駆動部58aを移動させるのである。
【0025】尚導電板71の外横片71aの挿通孔72
より平板75の中央に設けた螺子孔78に調整螺子77
を螺入させ、その先端をバイメタル45の上端逆L字状
部の横片に内横片71bを介して対向させ、調整螺子7
7を螺進させることで内横片71bを撓ませることによ
り、バイメタル45の下端の初期位置を調整することが
できるようになっている(図4参照)。
【0026】導電板71の垂直片71cの下端には後述
する共通端子T1を溶着固定し、またバイメタル45の
下端よりやや上方の板面には可動接触子4Aに一端が溶
着された編組線79の他端が溶着され、共通端子T1、
導電板71,バイメタル45,編組線79,可動接触子
4Aとが電気的に接続されている。
【0027】一方電磁駆動部48を固持する可動接触子
4Bは図8に示すように後端部を外片としてU字状に折
り返して、後端部に平行する内横片80を形成し、この
内横片80の先端上部の段面にバイメタル46の下端L
字状折部の横片を載置して溶着固定しバイメタル46を
垂立させている。
【0028】電磁駆動部48は、図2に示すように上記
の電磁駆動部47のものと同形状に形成された、固定鉄
心74、板ばね73及び可動鉄心58から構成され、固
定鉄心74に一体に形成された平板75を可動接触子4
Bの後端部と内横片80との間に挿入して、平板75の
両側縁の中央部の切欠溝75aに可動接触子4Bの後端
部の両側縁の中央部より垂立させたT状片76を係合さ
せることにより固定鉄心74が可動接触子4Bの後端部
に図示するように固持される。
【0029】可動鉄心58は固定鉄心74側の面に突出
させ突起(図示せず)を、板ばね73の中央片73aの
上端部に形成した孔73b,73bに挿入してかしめ固
定することで板ばね73に回動自在に保持され、板ばね
73は中央片73aの両側方に折り曲げ形成した両側片
73c,73cを固定鉄心74の両側片74a,74a
の外面に沿わせるように配置して両側片73c,73c
の先端に内向きに突設した係止片(図示せず)を、固定
鉄心74の外側角部に形成した凹部74b,74bに係
止させることにより固定鉄心74に固持される。
【0030】固定鉄心74の両側片74a,74aの端
面である傾斜面74cからなる磁極面は板ばね73の中
央片73aと、両側片73c,73cとの隙間を介して
可動鉄心58に対向し、短絡電流のような過大な電流が
可動接触子7Bに流れたときに固定鉄心74の両側片7
4a,74aの磁極面に発生する磁力で可動鉄心58を
吸引して上述と同様に回動させ、可動鉄心58の自由端
側端面に突設してある駆動部58aを移動させるのであ
る。
【0031】可動接触子4Bの後端部に設けた挿通孔
(図示せず)より平板75の中央に設けた螺子孔78に
調整螺子77を下方から螺入させて、その先端をバイメ
タル46の下端L字状部の横片に内横片80を介して対
向させ、調整螺子77を螺進させることで内片横80を
撓ませることにより、バイメタル46の上端位置を調整
することができるようになっている(図4参照)。
【0032】バイメタル46の上端よりやや下方の板面
には後述するスライド部材83内の上述の選択端子T2
に一端を溶着した編組線82の他端を溶着してあり、選
択端子T2、バイメタル46、可動接触子4Bを電気的
に接続している。
【0033】さて器体1の他端内部には、異なる位置
(上下方向)に各々配設された3本の導電バー(図示せ
ず)の内の最下段の導電バーを差込接続する1つの共通
端子T1を収納配置する収納部90と、残りの2本の導
電バーのうちの1本を選択して差込接続する1つの選択
端子T2を2本の導電バーに対応した少なくとも2つの
位置間で移動自在に配設する内方収納部200を設けて
ある。
【0034】共通端子T1及び選択端子T2は共に略コ
字状で、並行する両側片の先部が違いに近接した後、先
端にかけて拡開した刃受ばねから構成され、先端拡開に
より導電バーの差込を容易とし、また中間の近接部位で
導電バーを挟み込むようになっている。
【0035】内方収納部200には、残りの2本の導電
バーに各々対応する2つの位置で選択端子T2を位置決
めする位置決め手段として、第1側ケース1Aの内方収
納部200を構成する区画の端部壁面に断面略半円状の
突起97を第1側ケース1Aの幅方向に設けてある。
【0036】前記器体1の内方収納部200の天井部に
当たる壁には、選択端子T2が上段、中段の2本の導電
バーのうちのどちらに対応する位置にあるのか表示する
表示手段として、内方収納部200内に連通する通孔2
01を設け、この通孔201から選択端子T2を収納し
たスライド部材83の上部に形成せる円柱状の表示部2
02が通孔201に臨んで外部から視認できるか、通孔
201から離れた位置にあって外部から視認できないか
により選択端子T2の位置を知ることができるようにな
っている。また通孔201を介してスライド部材83を
外部から押し操作して下方移動させることも可能として
いる。この通孔201は両側ケース1A、1Bの上面側
壁に設けた半円の切欠孔201aが突き合わせられて形
成される円形の孔からなる。
【0037】スライド部材83は合成樹脂成形品からな
る器体1の両端方向に対応する両両端面が開口した枠体
状に形成されたもので、選択端子T2を構成する刃受ば
ねを一端開口から挿入して他端開口より刃受ばねの先端
部を突出させるようにして選択端子T2を保持してお
り、選択端子T2はこのスライド部材83と共に内方収
納部200内を上下方向に移動自在に配置される。
【0038】内方収納部200の両側壁を構成する両側
ケース1A,1Bの側壁の内面にはスライド部材83の
両側部に形成したスライド突起203を上下移動自在に
係合する上下方向のガイド溝204を2条の並行する突
起205間に形成しており、内方収納部200はこの両
側壁のガイド溝204,204にスライド部材83の両
側のスライド突起203を係合した状態でスライド部材
83とともに選択端子T2を上下方向にスライド移動自
在に収納保持している。
【0039】スライド部材83は第1側ケース1Aの側
部より図3に示すように図において下方に延びた脚片8
3aを一体に延出形成するとともに、脚片83aの下端
部のには外向きに突出した突出部206を形成してあ
る。
【0040】この突出部206は内方収納部200の側
壁を構成する第1側ケース1Aの側壁の外側に第1側ケ
ース1Aの底面から上方向に形成されたガイド溝(図示
せず)の上端底部に内方収納部200と連通するように
開口した挿通孔208からガイド溝(図示せず)内に挿
入されて脚片208とともにガイド溝(図示せず)内を
上下方向にスライド自在に位置される。
【0041】しかして突出部206が内方収納部200
内の選択端子T2の上下移動させる操作部を構成し、器
体1外部からこの突起部206を持って或いはドライバ
等で押し上げたり、押し下げることにより、内方収納部
200内のスライド部材83を、スライド突起203と
ガイド溝204とによるガイドにより上又は下へ移動さ
せ、スライド部材83に装着された選択端子T2を上方
向又は下方向へ移動させることができるのである。
【0042】ここで突出部206がスライド溝(図示せ
ず)の下端部にある位置が、中段の導電バーに選択端子
T2が対応する位置で、突出部206がスライド溝(図
示せず)の上部にある位置が上段の導電バーに選択端子
T2が対応する位置となるように、脚片83aの長さ及
びスライド溝(図示せず)を構成しており、上記突出部
206の操作により選択端子T2の位置を上段の導電バ
ー或いは中段の導電バーに対応させることができるので
ある。
【0043】上記の操作によってスライド部材83が移
動する際、位置決め突起97をスライド部材83の先端
上部或いは先端下部がその弾性と位置決め突起97のア
ール面とにより乗り越え、移動後は位置決め突起97に
枠部83の先端下部或いは先端上部が当たって、選択端
子T2の位置を保持するようになっている。
【0044】また器体1の他端部には、両側ケース1
A,1Bの端壁と側壁にかけて形成したL字状の切欠溝
を突き合わせることにより端面及び側面が開口した導電
バー差込用の差込部209a〜209cを上、中、下の
三段に配設された3本の導電バーに対応するように形成
しており、上段、中段の差込部209a,209bは内
方収納部200内に、最下段の差込部209cは収納部
90内に連通してある。
【0045】尚共通端子T1は、後述する電磁駆動部4
7を固定保持する導電板71に機械的に一体的に連結さ
れ且つ電気的に接続され、選択端子T2は編組線82を
介して後述するバイメタル46に電気的に接続される。
【0046】さてこれら共通端子T1、選択端子T2に
開閉機構5を通じて電気的に接続される端子ブロック1
0A,10Bの内、端子ブロック10Aはコ状に折り曲
げられた端子板11と、該端子板11の下片の一端より
上方に一体延出され、該延出片11aの上端から延出片
11aに対して直角に折り曲げて端子板11に対して外
向きに一体延出された固定接触子12Aと、該固定接触
子12Aの一端上面にかしめ固定された固定接点2A
と、端子板11の下片上に載置されて端子板11内に収
納される略ム字状の鎖錠ばね13Aとで構成され、上記
第1側ケース1Aの凹部8の下向き傾斜した底面上に端
子板11の下片を乗せ、凹部8の一端の立ち上がり壁8
aに沿うように延出片11aを配置し、立ち上がり壁8
aの上端を越えて固定接触子12Aを凹部8の外へ導出
して立ち上がり壁8aと、第1側ケース1Aの底部より
立ち上がった隔壁14との間に凹部8の底部と同様に傾
斜させて一体形成した固定接点配置部15上に固定接触
子12Aの先部を配置することにより、端子ブロック1
0Aは凹部8内に配設される。固定接点配置部15には
固定接触子12Aの下面側に突出した固定接点2Aの下
端を逃がす凹部15aが形成されている。端子板11は
上片の他端から上向きにT字片11bを一体に延出形成
しており、このT字片11bの上端の側方突出部の片側
先端を第1側ケース1Aの内側面に形成してある凸平部
22の上端面に載置する。また端子板11の側片の側面
には鎖錠ばね13Aの押さえ片13b内に挿入され、鎖
錠ばね13Aのがたつきを防止する突起23を一体に形
成してある。
【0047】鎖錠ばね13Aと端子板11は導体接続部
たる速結端子を構成するもので、第1側ケース1Aに中
間ケース7を重ね合わせた時に、第1側ケース1Aの他
端部の縦壁部に形成した断面が半円状の斜め下向き溝1
60と、図5に示すように中間ケース7の対向壁面に形
成した同様な形状の斜め下向き溝160とで形成される
斜め下向き電線挿入孔16Aを介して外部より挿入され
た電線(図示せず)の芯線が端子板11の上片と鎖錠ば
ね13Aの鎖錠片13aの上端と押さえ片13bの上端
との間に圧入され、鎖錠片13a先端により電線の引き
抜き方向に対して芯線を鎖錠し且つ、押さえ片13bの
上端面で芯線を端子板11の上片に押し付けることによ
り、電気的に芯線を接続すると共に、機械的に保持する
ようになっている。
【0048】この電線鎖錠を解除するのが解除ハンドル
17でこの解除ハンドル17は下部側面に設けた回動軸
18が第1側ケース1Aの内側面の凸平部22に設けた
軸孔20に回動自在に軸支され且つ中間ケース7の縦壁
部35の壁面に突出させている軸36を下部他側面に設
けた凹部37に回動自在に軸支してあり、図14におい
て、器体1の外側に露出する操作部17aを手動操作し
て反時計方向に回動させたときに下端に設けた駆動突起
19が鎖錠ばね13Aの鎖錠片13aの一側端の先部を
押して鎖錠片13aを撓ませ、芯線に対する鎖錠を解除
することができるようになっている。図3中21は解除
ハンドル17を常時時計方向に回動付勢する復帰ばねで
ある。
【0049】一方端子ブロック10Bは、基本的に端子
ブロック10Aと同様に端子板11と、鎖錠ばね13B
と、固定接触子12Bとで構成されているが、端子ブロ
ック10Aの端子板11とは異なり、端子ブロック10
Bの端子板11はその下片の一端より下向きに延出片1
1cを延出形成し、その延出片11cの先端より器体1
の底部と平行するようにして固定接触子12Bを延出形
成し、また端子板11の側片の一端部から直角に延出し
た奥片11dを形成してある。
【0050】鎖錠ばね13Bは、鎖錠ばね13Aと同じ
構造のものであって、端子板11の下片上に載置され、
端子板11の側片より突出させた突起23が押さえ片1
3b内に挿入されようになっている。
【0051】この端子ブロック10Bは中間ケース7の
凹部9の底部を構成し器体1の底部に略平行に延出形成
された横壁部24上に端子板11の下片を載置するとも
に、凹部9の一端部の縦壁25に奥片11dを沿わせる
とともに縦壁25の下端と、横壁部24の一端部との間
に形成された切欠27に端子板11の一端を嵌めて延出
片11cを凹部9外に出すようになっており、中間ケー
ス7を第1側ケース1A側に重ね合わせときに、固定接
触子12Bの先部、つまり固定接点2Bを設けた下面が
第1側ケース1Aの底部のリブ26,26上に載置され
るようになっている。
【0052】固定接点2Bは中間ケース7の横壁部24
及び後述する膨出部30及び両ケース1A,1Bの側壁
間で構成される空間で両ケース1A,1B間に跨って配
置される。尚リブ26,26間の凹所は固定接触子12
Bの先部にかしめ固定された固定接点2Bの固定接触子
12Bの下面側に突出した下端部の逃げとなる。
【0053】また端子板11の上片の他端部より情報に
延出形成されたT字片11bの上端の側方突出部の先端
は中間ケース7の壁面に形成してある凸平部22’の上
端面に載置される。
【0054】端子ブロック10Bの鎖錠ばね13Bと端
子板11は端子ブロック10Aの場合と同様に導体接続
部たる速結端子を構成し、第2側ケース1Bに中間ケー
ス7を重ね合わせたときに、中間ケース7の凹部9の他
端部の縦壁部に設けられた断面半円状の斜め下向き溝1
60とこの斜め下向き溝160と同様に第2側ケース1
Bの他端部の縦壁に設けられた斜め下向き溝160とで
形成される電線挿入孔16Bから電線が挿入されるとそ
の芯線を鎖錠ばね13Bの鎖錠片13aで鎖錠し、押さ
え片13bで芯線を端子板11の上片に押しつけて電線
を電気的に接続するともに機械的に鎖錠するようになっ
ている。
【0055】この電線鎖錠を解除するのが解除ハンドル
17’で、この解除ハンドル17’は上記の解除ハンド
ル17と同様に下部側面に設けた回動軸18が中間ケー
ス7の凸平部22’に設けた軸孔20に回動自在に軸支
され且つ第2側ケース1Bの内側壁面に突出させている
軸38を側面に形成してある凹部37に回動自在に軸支
し、器体1の外側に露出する操作部17aを手動操作し
て回動させたときに下端に設けた駆動突起19が鎖錠ば
ね13Bの鎖錠片13aの一側端の先部を押して鎖錠片
13aを撓ませて鎖錠状態を解除することができるよう
になっている。図3中21’は解除ハンドル17’を常
時時計方向に回動付勢する復帰ばねである。
【0056】中間ケース7は図5に示すように両ケース
1A,1Bの側壁に略平行する縦壁部35に対して第2
側ケース1B側へ突出して第2側ケース1Bの側壁内面
に当接する膨出部30を形成し、この膨出部30下面よ
り垂下させた壁が上記縦壁25であり、第2側ケース1
B側に面する側壁、底壁31、一端部の縦壁32及び天
井壁33とで囲まれた凹所34を第1側ケース1A側に
設けてある。そして第1側ケース1A側に中間ケース7
を突き合わせときに第1側ケース1A側に組み付けてあ
る端子ブロック10Aの固定接触子12Aの先端側部が
凹所34の底壁31の段面31a上に載置され、また天
井壁33が第1側ケース1Aの内側面より突出している
横壁29の下面に沿うよう配置される。段面31aには
固定接触子12Aにかしめ固定されている固定接点2A
の下端部を逃がす溝31bを形成してある。また縦壁3
2には固定接点2Aに対応する可動接触子4Aの自由端
を凹所34内に挿入するための開口部39を形成してあ
る。
【0057】ハンドル6は、操作部6aと回動部6bと
ハンドル軸6cとで構成され、回動部6bの両側面の中
央に突出したハンドル軸6cを第1側ケース1Aの内側
面に形成された軸孔49と、第2側ケース1Bの内側面
に形成された軸孔49とにそれぞれ回動自在に挿入して
両ケース1A,1B間に保持され、操作部6aは、両ケ
ース1A,1Bの重ね合わせ結合した状態で構成される
器体1の上面に開口する窓孔50に臨むようになってい
る。またハンドル軸6cにはねじりばね51が装着さ
れ、該ねじりばね51により、ハンドル6はオン操作位
置において、オフ操作方向に付勢されている。
【0058】回動部6bの下端に図14に示すように設
けた軸孔52にはリンク44の上側軸44aを回動自在
に挿入して、リンク44を介して作動板43と連結され
ている。
【0059】作動板43は中央両側に設けた軸受け孔4
3aにリンク44の下側軸44bを貫挿させることによ
りリンク44を介してハンドル6と連結され、器体1内
に上下移動自在に配置される。
【0060】クロスバー40は上部の両側面に突出させ
た軸40aを両ケース1A,1Bの内側面に形成した軸
孔52、52に挿入して両ケース1A,1B間に枢支さ
れるもので、図6に示すように軸40aよりやや下方の
第1側ケース1A側の側部には可動接触子4Aの側部を
横方向から嵌める切溝54を、また下部の第2側ケース
1B側の側部には可動接触子4Bを横方向から嵌める切
溝55を夫々設けてある。そして可動接点側端面には、
中間ケース7及び両ケース1A,1Bの側壁の内面に突
設してある止片130…を、各可動接点3A,3Bが各
固定接点2A,2Bから開離した状態で係入してその底
部に当接する凹溝131を幅方向に形成してある。
【0061】ここで可動接触子4Aは剛体の導電金属板
から構成され、クロスバー40の切溝54に側方から挿
入されるとともに、図6に示すように切溝54の後ろに
設けた凹み部54aにおいて、後部下面と凹み部54a
の底部との間に圧縮配置される接圧用のコイルばね53
により後部が上方に付勢されるようになっており、クロ
スバー40が軸40aを中心として回動したときに可動
接触子4Aは切溝54の開口縁を中心として回動し、自
由端にかしめ固定した可動接点3Aを対応する固定接点
2Aに対して開離・接触させるようになっている。
【0062】また可動接触子4Bは導電性ばね薄板材か
らなり、クロスバー40が図14において反時計方向に
回動したときには下方に押されて撓み、この撓んだ状態
からクロスバー40が時計方向に回動したときには復帰
し、その撓みと、復帰とで、先端にかしめ固定した可動
接点3Bを固定接点2Bに対して接触・開離させるよう
になっている。
【0063】クロスバー40の下端部は、該下端部と、
第1側ケース1Aの底部より垂立させた壁63との間で
圧縮配置されたコイルばね62により押されて図14に
おいて時計方向の回動力が付勢される。
【0064】第1引き外し板41は軸部41aと、この
軸部41aの上部に突出する突出部41bと、軸部41
aの第2側ケース1B側寄りに軸部41aと直交する面
を有する側片部41cとこの側片部41cの上端より一
端に一体延出された腕片41dとからなり、軸部41a
の両端を両ケース1A,1Bの内側面に設けられた軸孔
56、56に挿入して両ケース1A,1B間で回動自在
に支持されるもので、突出部41bの上端部には作動板
43の一端(図14では右端)が係脱する係止部57
を、また腕片41dの先端上部には電磁駆動部47の可
動鉄心58の駆動部58aに押し駆動される受け部88
を夫々形成している。また側片部41cの下部の第2側
ケース1B側面には、第2の引き外し板42の下端部端
面に設けた対向部42aにより押し動かされる受け部5
9を形成し、この受け部59の側面には、軸部41aに
環部を嵌めるねじりばね60の両端を係止する係止部6
1を設けてある。また側片部41cの下部の第1側ケー
ス1A側面には、電磁駆動部47を固定保持する導電板
71から垂下されたバイメタル45の下端に対向し、バ
イメタル45の湾曲変位時に押される第1駆動部69を
設けてある。
【0065】第2引き外し板42は中央部の軸孔42b
に第1側ケース1Aに内側面に第1側ケース1Aの上側
近傍から底部近傍にかけて一体形成された隔壁たる分離
壁65の端面の中央部に設けられた軸体66を挿入して
両ケース1A,1B間で回動自在に枢支されるもので、
上述の対向部42aの反対側の下部端面には図2に示す
電磁駆動部48の可動鉄心58の駆動部58aに押し駆
動される受け部68を設けてある。また第2引き外し板
42の上端の第1側ケース1A側の側面には電磁駆動部
48を固持する可動接触子4Bの後端部から垂立させた
バイメタル46の上端に対向し、バイメタル46の湾曲
変位時に押される第2駆動部70を設けてある。
【0066】薄板金属材からなる導電板71は図1に示
すように逆L状に折り曲げられて形成されたもので、そ
の外横片71aに電磁駆動部47を固持し、外横片71
aの先端よりU状に折り返して外横片71aに平行させ
た内横片71bの先端下部の段面にバイメタル45の上
端逆L状部の横片を溶着固定してバイメタル45を垂下
させてある。
【0067】而して本実施形態の回路遮断器を組み立て
るに当たっては、まず第1側ケース1Aの凹部8に端子
ブロック10Aを収納するとともに解除ハンドル17を
復帰ばね21と共に定位置に組み込む。
【0068】またハンドル6を所定位置にねじりばね5
1とともに組み込み、更に図14に示すよう器体1の他
端底部に設けた収納部90に共通端子T1を収納し、導
電板71の縦片71cを第1側ケース1Aの隔壁91、
92間のL状の隙間に沿わせるように配置するともに隔
壁92の上横壁部92aの上面に並行するように外横片
71aを配置し、第1側ケース1Aの側平内面に形成し
た分離壁65の左側壁面(図14において)に電磁駆動
部47及びバイメタル45を配置する。このとき導電板
71の外横片71aと、内横片71bのU字状屈曲部内
に第1側ケース1Aの内側面より突出してある半円状の
リブ103が嵌まって位置決めする。
【0069】そしてクロスバー40を、切溝54に可動
接触子4Aを嵌め込みとともにコイルばね53を凹部5
4a内に収納して第1側ケース1Aの所定位置に回動自
在に配置する。また作動板43をリンク44でハンドル
6と連結させて配設する。
【0070】更に分離壁65と隔壁92との間の空間に
電磁駆動部48及びバイメタル46を収納するととも
に、スライド部材83と共に選択端子T2を、第2側ケ
ース1Bと突き合わせたときに構成される内方収納部2
00に対応する第1側ケース1Aの内側の区画(この収
納位置は、上段或いは中段の導電バーの何れに対応する
位置でもよい)に収納する。またスライド部材83の脚
片83aを挿通孔208を介して第1側ケース1Aの側
壁の外側面に形成せるスライド溝(図示せず)に入れて
突出部206を外部に露出させる。
【0071】更に可動接触子4Bの中央部の斜め上向き
の傾斜部位を、第1側ケース1Aの底部よりやや上方に
位置する分離壁65の下端より第1側ケース1Aの他端
部方向へ底部に平行し、さらにこの平行部より上向きに
傾斜して延出された隔壁95と第1側ケース1Aの底部
との間に配置して、可動接触子4Bの自由端側を隔壁1
4の切欠部14aを介して固定接触子12Bが配置され
る空間に配設する。
【0072】このとき隔壁95の平行部の下面と第1側
ケース1Aの底部とに夫々突設したリブ96…で可動接
触子4Bの後端部を挟んで固定する。またこのとき後端
部と内横片80とのU字状屈曲部内に第1側ケース1A
の内側面より突出した半円状のリブ103’が嵌まり、
位置決めされる。
【0073】更に第1引き外し板41をねじりばね60
とともに定位置に回動自在に配置し、また更に第2引き
外し板41を定位置に回動自在に配置する。
【0074】このようにして図14に示すように中間ケ
ース7及びこの中間ケース7の凹部9内に収納する端子
ブロック10B、解除ハンドル17’及びその復帰ばね
21’以外を第1側ケース1A側に配置、組み付けた後
に、端子ブロック10B、解除ハンドル17’及び復帰
ばね21’を凹部9に組み付けた中間ケース7を第1側
ケース1A側に重ねるように配設する。
【0075】ここで中間ケース7を第1側ケース1A側
の定位置に配設すると、可動接触子4Aの自由端側が縦
壁32の開口部39を介して凹所34内に配置されると
ともに、端子ブロック10Aに設けられた固定接触子1
2Aの先端側部が底壁31の段面31a上に載置される
ことになるとともに軸36が解除ハンドル17の凹部3
7に嵌まることになる。
【0076】一方端子ブロック10Bに設けられた固定
接触子12Bが第1側ケース1Aの底部上のリブ26上
に載置される。また中間ケース7の端部に形成せる下向
き段部の下面が第1側ケース1Aの端部壁に形成した平
坦面上に載置される。
【0077】この状態で第2側ケース1Bを第1側ケー
ス1A側に重ね合わせて結合するのである。このとき第
1側ケース1Aから第2側ケース1B側へ一体突出させ
た両端上下の4カ所の弾性係止片100…の先端の爪状
の引掛係止部101が第2側ケース1B側に対応して設
けた突起状の被引掛部102に係止されて第1側ケース
1Aと第2側ケース1Bとが結合固定されて器体1を構
成することになる(図13〜図11等参照)。この第1
側ケース1Aと1Bの結合固定を外す場合には、第2側
ケース1Bに各被引掛部102…に対応させて開口した
各解除孔150よりドライバ151を挿入して対応する
各弾性係止片100…の引掛係止部101を上方へ押圧
して、被引掛部102との引掛状態を外すことにより、
第1側ケース1Aから第2側ケース1Bを外すことがで
きる。
【0078】第2側ケース1Bを被着することにより第
2側ケース1Bの内側面に設けてある軸孔52,56に
クロスバー40の軸40a、第1引き外し板41の軸部
41aが回動自在に挿入される。
【0079】また各バイメタル45,46に対応する調
整螺子77,77’の頭部は図12に示すように器体1
の上面に開口する開口部104,図13に示すように底
部に開口する開口部105に夫々臨むことになり、組立
後の動作試験時に最適な動作点が得られるように開口部
104,105を介して動作調整螺子77,77’を螺
進させてバイメタル45,46の初期位置を図4(a)
から同図(b)に示すように調整し、その調整後に、上
蓋106,下蓋106’をその弾性を利用して器体1の
夫々の部位に嵌め込んで開口部104,105を被蔽す
る。
【0080】ここでバイメタル45,46は器体1の幅
方向を幅方向として器体1の長手方向に一部が重なるよ
うに並設され、器体1の幅方向の寸法のコンパクト化を
図っている。また変位方向を互いに外側方向に設定して
いるため変位しない初期位置が予め分かり、各バイメタ
ル45,46が変位しても初期位置以上に近接すること
がないので、各バイメタル45,46の配設作業を容易
としている。
【0081】つまり同一方向に変位するのであれば、そ
の変位量を調べて配設する必要があり、各バイメタル4
5,46の配設作業が煩わしくなるのが、実施形態では
そのような煩わしさがない。
【0082】またバイメタル45,46の間に隔壁であ
る分離壁65が存在するため両バイメタル45,46間
の間隔を狭くすることができ、器体1内に収納せれる開
閉機構5や接点部の配設スペースを十分にとれるように
してある。更に各バイメタル45,46に接続される編
組線79,82を器体1の上下方向から引き回すので、
編組線79,82の引き回し作業を容易としている。
【0083】而して器体1の他端内部の内方収納部20
0及び収納部90には選択端子T2、共通端子T1が夫
々収納され、またこれら端子T1,T2に対応するよう
に器体1の一端部には器体1の端面と両側面とに亘るよ
うに開口した差込部209a〜209cが形成されるこ
とになる。
【0084】更に器体1の一端部には斜め上向きに開口
した一対の電線挿入孔16A、16Bが並行形成され
る。
【0085】更にこの電線挿入孔16A、16Bの下方
の端面には両ケース1A,1Bの側壁と中間ケース7と
で分割された2つの区画の内下側の区画に配置される固
定接点2Bと可動接点3Aとの開閉により発生するガス
を排気する排気孔109及び器体取付用係止孔112が
開口し、更に器体1の他端部上面には、上側の区画に配
置される配置される固定接点2Aと可動接点3Aとの開
閉により発生するガスを斜め上方に排気する排気孔11
0が開口する。
【0086】これら両排気孔109,110は上下に分
離し、且つ器体1外部に臨む方向が互いに離れる角度と
なるため、強制開極時に発生するアークの排出方向が互
いに異なり、両極のアークが混じり合うことによる極間
短絡を防止することができる。ここで排気孔110は内
部の中間ケース7の先端立ち上がりリブ113、解除レ
バー17,17’の側面に突出したリブ114,114
及びケース1A,1Bの排気孔110の開口に臨む横突
出壁115により排気ガスが斜め上方へ導かれるため、
下方の排気孔109より排気される排気ガスとは交わり
難くなっている。
【0087】而して電線挿入孔16A,16Bに夫々負
荷側の電線を挿入して各端子ブロック10A,10Bに
接続し、下段の導電バーを差込部209cを介して幅方
向に共通端子T1に差込接続し、上段又は中段の導電バ
ーを差込部209a又は209bを介して選択端子T2
に幅方向に差込部接続すれば電路に本実施形態を用いた
回路遮断器を挿入することができることになる。
【0088】次に本実施形態を用いた回路遮断器の動作
を図15乃至図20により説明する。
【0089】図15はオフ状態を示しており、このオフ
状態ではハンドル6の操作部6aが開口部50より倒立
露出した状態にあり、作動板43の一端と第1引き外し
板41との係合状態は外れた状態にある。そしてコイル
ばね62によりクロスバー40は図において時計方向に
回動するように付勢されており、クロスバー40の切溝
54に貫挿されている可動接触子4Aが自由端を上方に
移動させた状態にあり、また切溝55に貫挿させた可動
接触子4Bはそのばね弾性力により自由端を上方に移動
させた状態にあり、夫々の自由端に設けてある可動接点
3A,3Bが対応する固定接点2A,2Bから開離した
状態にある。
【0090】この状態でハンドル6の操作部6aを時計
方向に回動操作すると、リンク44の上側軸44aが下
方向に押し動かされてリンク44は下側軸44bにより
作動板43を押し下げる。この作動板43の押し下げに
より作動板43の一端(図において右端)が第1引き外
し板41の係止部57に当たり、その位置を回動中心と
して作動板43は反時計方向に回動し、作動板43の他
端(左端)が図16に示すようにクロスバー40の上端
に設けてある突起部84に当たり、クロスバー40を反
時計方向にばね付勢に抗して回動させる。
【0091】この回動によりクロスバー40の切溝55
に貫挿された可動接触子4Bが自由端を下向きに移動さ
せる方向に撓むことになり、自由端の可動接点3Bを固
定接点2Bに接触させる。また切溝54に貫挿された可
動接触子4Aが反時計方向に回動してその自由端の可動
接点3Aを固定接点3Bに接触させる。この接触は可動
接点3Bが固定接点2Bに接触するよりも遅れるような
っている。
【0092】ここで可動接触子4Bはそれ自体の弾性で
接圧を得ているため接圧用のばね手段が不要であり、ま
た編組線を用いて電路接続を行う必要がないため、部品
を組み込む作業や編組線接続作業が不要で、生産性を向
上させている。
【0093】そしてハンドル6を更に時計方向に回動さ
せると、リンク44の下側軸44bの位置とハンドル6
の回動中心を結ぶ線より上側軸44aが図17に示すよ
うに左方向に移動し、この状態でハンドル6のねじりば
ね51、クロスバー44を付勢するコイルスばね62、
更に可動接触子4Bのばね力等が均衡して作動板43の
一端と第1引き外し板41の係止部57とのラッチ状態
が保持され、図17のオン状態が維持される。図18は
引き外し板41,42を外した状態で上記オン状態を示
す。
【0094】さてオン状態でハンドル6の操作部6aを
反時計方向に回動させると、リンク44の上側軸44a
の位置が、ハンドル6の回動中心と、下側軸44bを結
ぶ線を右方向に越えて上方へ移動するため作動板43の
左端と第1引き外し板41の係止部57とのラッチ状態
が解かれ、クロスバー40はコイルばね62の付勢力で
時計方向に回動するとともに、ハンドル6がねじりばね
51の付勢力でオフ側に急速に回動復帰する。クロスバ
ー40の時計方向への回動により可動接触子4Aが時計
方向に回動して自由端を上方へ移動させ可動接点3Aを
固定接点2Aより開離させる。また可動接触子4Bが下
向きの押し下げが無くなって、そのばね力で元の状態に
復帰することになり、自由端の可動接点3Bを固定接点
2Bより開離する。この開離は上記可動接点3Aが固定
接点2Aから開離するよりも遅れる。この遅れは後述す
る強制開極時も同様である。
【0095】ここで上記のように両極の接点部の開閉に
上記のように遅れを持たせているため接点開閉時に生じ
るアークは剛体側の可動接触子4Aのみとなり、ばね材
からなる可動接触子3Bのアークによる消耗を防止でき
る。
【0096】また両極の接点部で生じるアークは夫々の
配置区画内で発生し、また排気孔109,110の排気
方向が異なるためアークによる極間短絡が防止できる。
【0097】更に接点部の開離時に回動するクロスバー
40の先端面の幅方向に形成した凹溝131に両ケース
1A,1B及び中間ケース7に形成した止片130…が
係入して凹溝131の底部に当接するため、一方の区画
で発生したアークが器体1の奥側のクロスバー40側か
ら回りこんで他の区画へ入り込む恐れを無くして、器体
1内部でのアークによる極間短絡を防止する。
【0098】また上側の固定接触子12Aの固定接点2
A近傍の空間を中間ケース7の膨出部30によって両ケ
ース1A,1Bの側壁間までの広い空間とし、また下側
の固定接触子12Bの固定接点2B近傍の空間を両ケー
ス1A,1Bの側壁間までの広い空間としているため、
各接点部の開離時に発生するアークによるガス圧を小さ
くすることができ、ガス圧による両ケース1A,1Bの
ひびや破損を防止することができる。
【0099】また中間ケース7が水酸化Mgを含む樹脂
材料で成形されているため、接点部開離時に発生するカ
ーボンを酸化してカーボンによる絶縁劣化を防止するこ
とができる。
【0100】さて図17に示す上記オン状態において、
負荷に過電流が流れると、バイメタル45,46は過電
流により発熱して湾曲変位することになる。ここで上方
から垂下したバイメタル45は下端が図において左方向
に移動するように変位し、また垂立したバイメタル46
は上端が右方向に移動するように変位し、図18に示す
ようにバイメタル45の下端は第1引き外し板41の第
1駆動部69を左方向に押し、バイメタル46の上端は
第2引き外し板42の第2駆動部70を右方向に押す。
つまり両バイメタル45,46の自由端は互いに離れる
方向に変位する。この変位により第1、2引き外し板4
1、42は時計方向に回動するが、このとき第2引き外
し板42の対向部42aが第1引き外し板41の受け部
59を押して第1引き外し板41に時計方向の回動力を
与える。
【0101】ここでバイメタル45,46の通電方向が
互いに逆方向となっているため、大電流が流れたとき
に、両バイメタル45,46には互いに離れる方向の磁
力が発生する。そのためバイメタル45,46の湾曲変
位を素早くすることができ、その結果強制開極をより速
くすることができる。この動作は後述する短絡電流によ
る強制開極時にも有効となる。
【0102】さて第1引き外し板41が時計方向に回動
すると、係止部57と作動板43の一端(右端)とのラ
ッチ状態が解除され、作動板43はリンク44の下側軸
44bを中心として時計方向に回動することになる。そ
のため作動板43の他端(左端)によるクロスバー40
の規制が無くなり、クロスバー40はコイルばねのばね
力により時計方向に回動し、図19に示すように可動接
触子4A,4Bをオフ状態に復帰させ、可動接点3A,
3Bを固定接点2A,2Bから夫々開離させる。
【0103】その後電路遮断によりバイメタル45,4
6は元の状態に戻り、第1引き外し板41はねじりばね
60の付勢により元の位置へ回動復帰し、同時に第2引
き外し板42の対向部42aを受け部59が押し動かし
て第2引き外し板42を元へ戻す。またハンドル6はね
じりばね51の付勢によりオフ方向(反時計方向)に回
動することになる。
【0104】また上記オン状態において、短絡電流のよ
うな過大電流が流れると、電磁駆動部47,48の各固
定鉄心74に磁力が発生して対応する各可動鉄心58を
吸引して回動させる。これにより図20に示すように、
電磁駆動部47の可動鉄心58の駆動部58aが第1引
き外し板41の受け部89を押し、また電磁駆動部48
の可動鉄心58の駆動部58aが引き外し板42の受け
部68を押して夫々を時計方向に回動させる。
【0105】過電流が流れたときと同様に第1引き外し
板41が時計方向に回動すると、係止部57と作動板4
3の一端(右端)とのラッチ状態が解除され、作動板4
3はリンク44の下側軸44bを中心として時計方向に
回動することになる。そのため作動板43の他端(左
端)によるクロスバー40の規制が無くなり、クロスバ
ー40はコイルばね62のばね力により時計方向に回動
し、可動接触子4A,4Bをオフ状態に復帰させ、可動
接点3A,3Bを固定接点2A,2Bから夫々開離させ
る。
【0106】その後電路遮断により電磁駆動部47,4
8の各固定鉄心74に磁力が発生しなくなると、各可動
鉄心58は板ばね73のばね力により元の状態に戻り、
第1引き外し板41はねじりばね60の付勢により元の
位置へ回動復帰し、同時に第2引き外し板44を押し動
かして元へ戻す。またハンドル6はねじりばね51の付
勢によりオフ方向(反時計方向)に回動することにな
る。
【0107】ここで各可動鉄心58の対応する固定鉄心
74に吸引される方向が互いに逆方向となるように電磁
駆動部47,48を配設しているため、振動が加わって
も可動鉄心58の一方が振動により、吸引される向き
に、他方が反吸引する向きに動くため、第1,第2引き
外し板41,42をラッチ引き外し方向に回動させる力
は何れか一方の可動鉄心の動きのみによって得られるた
め、ねじりばね60の付勢力に抗して第1の引き外し板
41を引き外す力を得ることができず、結果振動よる誤
動作を防止できる。 (実施形態2)本実施形態の電磁駆動部47(48)で
は可動鉄心58を固定鉄心7に回動自在に支持し且つ復
帰手段である板ばね73とこれに対応する固定鉄心7側
の支持構造を実施形態1と異ならせるものであり、図2
1に示すように板ばね73をコ字状に形成して、図にお
いて下側に配置した中央片に可動鉄心58の自由端側の
内側面に形成した突起58b、58bを挿入してかしめ
固定する挿入孔73b、73bを穿設し、両側片73
c、73cの先端には板面に直角方向に折り曲げ形成し
た突片73eを形成してある。一方固定鉄心74の両側
片74a、74aの上端面に上向きに突起74dを一体
突設して、両側の突起74d、74dの内側面に形成し
た被係止部たる突起74eを、板ばね73の側片73c
の突片73eに形成した係止部たる係止孔73fに挿入
して係止することにより板ばね73を固持するようにな
っている。
【0108】而して本実施形態の電磁引外し装置を構成
する電磁駆動部47(48)の板ばね73は一端側が可
動鉄心58の自由端側に固定され、他端が図22に示す
ように回動中心に近い固定鉄心74の上部に固定するこ
とにより、固定鉄心74と可動鉄心58とをブロック化
するとともに、可動鉄心58の回動中心(図では上端
縁)を確実に固定鉄心74の側片74aに当接させるこ
とができるのである。そのため振動や衝撃があっても可
動鉄心58の回動中心が固定鉄心74の側片74aから
外れにくく、高調波を含む負荷電流に対するうなりの軽
減が図れ、突入電流による誤動作防止も容易となる。ま
たそれに加え、板ばね73を固定鉄心74と可動鉄心5
8で形成される空間内に配置することで、コンパクト化
を図っている。更にまた板ばね73の一端側を可動鉄心
58の自由端側に固定するので、可動鉄心58を固定鉄
心7側から確実に離した状態で保持することができ、振
動や衝撃に対する誤動作を防止し易くしてある。
【0109】尚実施形態1と同じその他の構成要素には
同じ番号を付し説明を省略する。
【0110】(実施形態3)本実施形態の電磁駆動部4
7(48)では可動鉄心58を固定鉄心7に回動自在に
支持する板ばね73とこれに対応する固定鉄心74側の
支持構造を実施形態2と逆にしたものである。つまり図
23に示すように板ばね73をコ字状に形成して、図に
おいて上側に配置した中央片に可動鉄心58の回動中心
側の内側面に形成した突起58bを挿入してかしめ固定
する挿入孔73bを穿設し、両側片73c、73cの先
端には板面に直角方向に折り曲げ形成した突片73eを
設けてある。一方固定鉄心74の両側片74aの下部内
側面に段面を設けてこの段面に突起74eを一体突設
し、板ばね73の両側の突片74eに形成した係止孔7
3fに突起74eを挿入して係止することにより、板ば
ね73を固持するようになっている。
【0111】尚実施形態1と同じその他の構成要素には
同じ番号を付し説明を省略する。
【0112】而して本実施形態の電磁引外し装置を構成
する電磁駆動部47(48)の板ばね73は一端側が可
動鉄心58の回動中心側に固定され、他端が図24に示
すように可動鉄心58の自由端側の固定鉄心74側に固
定することにより、固定鉄心74と可動鉄心58とをブ
ロック化するとともに、可動鉄心58の回動中心を確実
に固定鉄心74の側片に当接させることができるのであ
る。そのため振動や衝撃があっても可動鉄心58の回動
中心が固定鉄心74の側片74aから外れにくく、高調
波を含む負荷電流に対するうなりの軽減が図れ、突入電
流による誤動作防止も容易となる。またそれに加え、板
ばね73を固定鉄心74と可動鉄心58で形成される空
間内に配置することで、コンパクト化を図っている。
【0113】更に、可動鉄心58が固定鉄心74側に吸
引されるときの可動鉄心58の回動中心点の浮き上がり
を防止することが容易な上に、高調波を含む負荷電流に
対するうなりの軽減が図れ、更に突入電流の誤動作を防
止することが容易となる。
【0114】(実施形態4)本実施形態の電磁駆動部4
7(48)では可動鉄心58を固定鉄心74側に回動自
在に支持する板ばね73を外側に装着したものである。
つまり図25に示すように板ばね73をコ字状に形成す
るとともに、両側片73c、73cの基部近傍を直角に
折り曲げ、図において垂立した中央片に可動鉄心58の
回動中心の近傍の外側面の両側に形成した突起58b、
58bを挿入してかしめ固定する挿入孔73b、73b
を穿設し、両側片73c、73cの先端には回動中心側
の固定鉄心74の両側片74a、74aの上面に突設し
た突起74eを挿入してかしめることにより固定鉄心7
4の上面に固定させるための係止孔73gを穿設してあ
る。
【0115】尚実施形態1と同じその他の構成要素には
同じ番号を付し説明を省略する。
【0116】而して本実施形態の電磁引外し装置を構成
する電磁駆動部47(或いは48)の板ばね73は一端
側が可動鉄心58の回動中心側に固定され、他端が図2
6に示すように可動鉄心58の自由端側の固定鉄心74
側に固定することにより、固定鉄心74と可動鉄心58
とをブロック化するとともに、可動鉄心58の回動中心
を確実に固定鉄心74の側片に当接させることができる
のである。そのため振動や衝撃があっても可動鉄心58
の回動中心が固定鉄心74の側片74aから外れにく
く、高調波を含む負荷電流に対するうなりの軽減が図
れ、突入電流による誤動作防止も容易となる。
【0117】更に、板ばね73の弾性が取りやすくな
り、可動鉄心58を固定鉄心7から離れる方向に確実に
付勢することができる。また板ばね73の中央辺を可動
鉄心58の外側面に固定しているので、可動鉄心58が
固定鉄心74に吸引されるときに可動鉄心58が板ばね
73の固定位置よりも外側に移動しにくくなり、可動鉄
心58の初期位置の位置決め精度を向上させることがで
きる。 (実施形態5)本実施形態の電磁駆動部47(48)で
は可動鉄心58を固定鉄心74側に回動自在に支持する
板ばね73を実施形態4と同様に外側に装着したもので
ある。つまり図27に示すように使用する板ばね73は
中央片の板面に対して直角な板面を持つように両側片7
3cを折り曲げ形成するとともに、両側片73cの基部
を一旦先端方向とは反対方向に突出させた後U字状に折
り返して略コ型に形成し、図において中央片に可動鉄心
58の回動中心の近傍の外側面に形成した突起58b、
58bを挿入してかしめ固定する挿入孔73b、73b
を穿設し、両側片73c、73cの先端には回動中心側
の固定鉄心74の両側片74a,74aの外側面に突設
した突起74eを挿入係止して固定鉄心74の上面に固
持されるための係止孔73fを夫々穿設してある。
【0118】尚実施形態1と同じその他の構成要素には
同じ番号を付し説明を省略する。
【0119】而して本実施形態の電磁引外し装置を構成
する電磁駆動部47(48)の板ばね73は一端側が可
動鉄心58の回動中心側に固定され、他端が図28に示
すように可動鉄心58の自由端側の固定鉄心74側に固
定されることにより、固定鉄心74と可動鉄心58とを
ブロック化するとともに、可動鉄心58の回動中心を確
実に固定鉄心74の側片74aに当接させることができ
るのである。そのため振動や衝撃があっても可動鉄心5
8の回動中心が固定鉄心74の側片74aから外れにく
く、高調波を含む負荷電流に対するうなりの軽減が図
れ、突入電流による誤動作防止も容易となる。
【0120】更に、U字状の折り返しによりの板ばね7
3により弾性が取りやすくなり、可動鉄心58を固定鉄
心74から離れる方向に確実に付勢することができる。
【0121】(実施形態6)本実施形態の電磁駆動部4
7(48)では可動鉄心58を固定鉄心74側に回動自
在に支持する板ばね73として図29に示すようにT字
状に形成してその横片の中間部から先端部にかける部位
を固定鉄心74の両側片74a、74aの外側面に沿う
ように横片の板面に対して直角に折り曲げて両側片73
c、73cとしたものを用い、図30に示すように、横
片を可動鉄心58の回動中心の軸に並行する図において
可動鉄心58の上端縁に沿うように可動鉄心58の外面
に沿わせ配置するとともに、両側片73c、73cを可
動鉄心58の両側端面と固定鉄心74の両側片74a、
74aの外面に沿わせ、該両側片74a,74aの外面
の回動中心近傍の位置に突出させている突起74eを、
側片73cの先部に穿設してある係止孔73fに挿入し
て突起74eを係止することにより固定鉄心74に固持
させ、一方固定鉄心74の両側片74a、74aの中間
に位置する縦片を可動鉄心58の外面に沿わせて垂下さ
せ、可動鉄心58の自由端近傍に突設してある突起58
bを縦片の先部に穿設してある挿入孔73bに挿入して
突起58bをかしめることにより可動鉄心58を回動自
在に保持するようなっている。
【0122】尚実施形態1と同じその他の構成要素には
同じ番号を付し説明を省略する。
【0123】而して本実施形態の電磁引外し装置を構成
する電磁駆動部47(或いは48)の板ばね73は一端
側が可動鉄心58の回動中心側に固定され、固定鉄心7
4to可動鉄心58とをブロック化するとともに、可動鉄
心58の回動中心を確実に固定鉄心74の側片74aに
当接させることができるのである。そのため振動や衝撃
があっても可動鉄心58の回動中心が固定鉄心74の側
片74aから外れにくく、高調波を含む負荷電流に対す
るうなりの軽減が図れ、突入電流による誤動作防止も容
易となる。
【0124】更に、上記のようなT字状の板ばね73を
用いるため板ばね73の弾性が取りやすくなり、可動鉄
心58を固定鉄心74から離れる方向に確実に付勢する
ことができる。
【0125】また固定鉄心74側に対して横片の折り曲
げ先部の挿入孔230aに固定鉄心74の両側片の外面
に設けた突起231aを挿入係止するだけで、板ばね7
3を固定鉄心74側に固持させることができるため取付
作業が容易に行える。
【0126】(実施形態7)上記実施形態6では板ばね
73はT字状で横片の折り曲げ先部を回動中心近傍の固
定鉄心74の両側片の外側面に係止する構成であった
が、本実施形態の板ばね73として、図31に示すよう
にT字状に形成するとともに、その横片の両端方向の長
さを可動鉄心58の横幅に略同じ長さに形成し、更に上
端から中央の縦片の下端までの長さを可動鉄心58の高
さ方向の長さに形成し、横片の両端を縦片に並行するよ
うに延出し、その延出片の先部を縦片の下端のやや上の
位置より更に外側方へ直角に延出して、その延出片の基
部付近を直角に折り曲げて側片73cを形成したものを
用い、図32に示すように可動鉄心58の自由端付近の
外面中央部に突設した突起58bを縦片の下部に設けた
挿入孔73bに挿入してかしめることにより可動鉄心5
8に固定され、また両側片73c、73cを可動鉄心5
8の側面に沿うようにして固定鉄心74、74の両側片
74a、74aの外面に沿わせて配置し、両側片74
a,74aの外面に突設してある突起74eに側片73
cの係止孔73fに挿入係止することにより固定鉄心7
4側に固持されるようなっている。
【0127】尚実施形態1と同じその他の構成要素には
同じ番号を付し説明を省略する。
【0128】而して本実施形態の電磁引外し装置を構成
する電磁駆動部47(或いは48)の板ばね73は一端
側が可動鉄心58の回動中心側に固定され、固定鉄心7
4と可動鉄心58とをブロック化するとともに、可動鉄
心58の回動中心を確実に固定鉄心74の側片に当接さ
せることができるのである。そのため振動や衝撃があっ
ても可動鉄心58の回動中心が固定鉄心74の側片74
aから外れにくく、高調波を含む負荷電流に対するうな
りの軽減が図れ、突入電流による誤動作防止も容易とな
る。
【0129】更に、上記のようなT字状の板ばね73を
用いるため板ばね73の弾性が取りやすくなり、可動鉄
心58を固定鉄心7から離れる方向に確実に付勢するこ
とができる。
【0130】また固定鉄心74側に対して上記の延出片
の折り曲げ先部の挿入孔73fに固定鉄心74の両側片
74a,74aの外面に設けた突起231aを挿入係止
するだけで、板ばね73を固定鉄心74側に固持させる
ことができるため取付作業が容易に行える。
【0131】(実施形態8)本実施形態は、図33に示
すように固定鉄心74の連結片を含む垂直片及びこの垂
直片から略直角に折曲して可動鉄心58の自由端よりも
外側に延出する水平片たる平板75を有した鉄板を設
け、一方板ばね73は基片と、該基片の外側縁より上方
に延出形成した2条のL字状片73hと、内側片より上
方に延出形成した垂直片73iとからなり、図34に示
すように垂直片73iと、L字状片73hとの間に可動
鉄心58の回動中心側が基片側となるように配置して、
垂直片73iの先部に設けた係止孔73jに可動鉄心5
8の固定鉄心74の面で且つ自由端側の近傍に突設して
ある突起58bを内側から挿入係止し、両側のL字状片
233の縦片部の上部を鉄板の平板75の両側部に設け
た上下貫通で外方向に開口した凹部74fに嵌めて、各
L字状片73hの横片部73kを鉄板の水平片上に載せ
且つ両L字状片73h,73hの横片部73kの内側縁
部に設けた切欠73lを、鉄板の水平片上に突設した突
起74gに係止することにより鉄板に固持され、可動鉄
心58を回動自在に保持する。
【0132】而して本実施形態の電磁引外し装置を構成
する電磁駆動部47(或いは48)の板ばね73は一端
側が可動鉄心58の回動中心側に固定され、且つ固定鉄
心74を一体に形成した鉄板に固持されることにより、
固定鉄心74と可動鉄心58とをブロック化するととも
に、可動鉄心58の回動中心を確実に固定鉄心74の側
片74aに当接させることができるのである。そのため
振動や衝撃があっても可動鉄心58の回動中心が固定鉄
心74の側片74aから外れにくく、高調波を含む負荷
電流に対するうなりの軽減が図れ、突入電流による誤動
作防止も容易となる。また板ばね73の長さを十分に長
くすることができ、弾性を取り易くすることができる。
【0133】
【発明の効果】請求項1の発明は、2つの側片及びこれ
らの側片同士を連結する連結片により略コ字状に形成さ
れた固定鉄心と、この固定鉄心の2つの側片及び連結片
により形成される空間を貫通する通電電路と、この通電
電路を固定鉄心との間に挟む形で配設されて一端側を回
動中心点とするとともに他端側を自由端とした可動鉄心
と、この可動鉄心の回動中心点から自由端側を前記固定
鉄心から離れる方向に復帰させる復帰部材とを備え、通
電電路に過大電流が流れたときに前記可動鉄心の自由端
が回動中心点を中心に前記固定鉄心側に吸引されてラッ
チを解除し接点を強制開極する回路遮断器の電磁引外し
装置において、前記復帰部材は、一方側に前記可動鉄心
に取着して前記可動鉄心の回動中心点を前記固定鉄心の
2つの側片に当接させた状態で前記可動鉄心を保持する
板ばねにより構成されたので、復帰部材の薄型化が図れ
るとともに可動鉄心及び固定鉄心間の間隔を狭くするこ
とができ、この電磁引外し装置自体の小型化が図れ引従
って、この電磁引外し装置を組み込んだ回路遮断器の小
型化が図れ、また、可動鉄心の回動中心点を前記固定鉄
心の2つの側片に当接させているので、可動鉄心の吸引
力を大きくすることができるという効果がある。
【0134】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記2つの側片は、前記可動鉄心の回動中心点側の
端面から前記可動鉄心の自由端側の端面にかけて徐々に
前記連結片に近づくように傾斜して形成されたので、可
動鉄心の回動中心点を前記固定鉄心の2つの側片に当接
させて可動鉄心を固定鉄心の連結片に平行に配置すれ
ば、可動鉄心の自由端側が固定鉄心の2つの側片から離
れさせることができ、請求項1の効果に加え、更にコン
パクト化が図れる一可動鉄心の自由端側を連結片に対し
て傾斜して配設する必要がなく、コンパクト化が図れる
という効果がある。
【0135】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記板ばねは、その他方側を前記固定鉄心に
取着したので、固定鉄心及び可動鉄心のフロック化が図
れるとともに、可動鉄心の回動中心点を確実に固定鉄心
の側片に当接させることができ、このため、振動や衝撃
があっても可動鉄心の回動中心点が固定鉄心の側片から
外れにくく、高調波を含む負荷電流に対するうなり軽減
が行え、突入電流による誤動作を防止し易くなるという
効果がある。
【0136】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記板ばねの他方側を前記固定鉄心の両側片に取着
するとともに、前記板ばねの一方側を前記固定鉄心の両
側片の間の可動鉄心の内面に取着したので、板ばねが可
動鉄心及び固定鉄心で形成された空間内に配設されるこ
ととなり、更にコンパクト化が図れるという効果があ
る。
【0137】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記板ばねの一方側を前記可動鉄心の自由端側に取
着したので、請求項4の効果に加え、可動鉄心の自由端
側を前記固定鉄心から確実に離した状態で保持し易く、
振動や衝撃に対する誤動作を防止し易くなるという効果
がある。
【0138】請求項6の発明は、請求項4の発明におい
て、前記板ばねの一方側を前記可動鉄心の回動中心点側
に取着したので、板ばねの一方側を前記可動鉄心の回動
中心点側に取着しているので、請求項5の効果に加え、
可動鉄心が固定鉄心に吸引されるときの可動鉄心の回動
中心点の浮き上がりを防止し易く、高調波を含む負荷電
流に対するうなり軽減が行え、突入電流による誤動作を
防止し易くなるいう効果がある。
【0139】請求項7の発明は、請求項5又は6の発明
において、前記板ばねの他方側を前記可動鉄心に取着す
る一方側から離れた前記固定鉄心で前記可動鉄心の自由
端側又は回動中心点側に対応する位置に取着したので、
板ばねの弾性を取り易くなり、可動鉄心を固定鉄心から
離れる方向に確実に付勢し易くなるという効果がある。
【0140】請求項8の発明は、請求項3の発明におい
て、前記板ばねの他方側を前記固定鉄心の両側片に取着
するとともに、前記板ばねの一方側を前記可動鉄心を跨
いで前記可動鉄心の外側に取着したので、可動鉄心が固
定鉄心に吸引されるときに可動鉄心が取着した位置より
も外側に移動しにくくなり、可動鉄心の初期位置を設定
でき、位置決め精度が向上するという効果がある。
【0141】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、前記板ばねの一方側を前記可動鉄心の回動中心点側
に取着したので、請求項8の効果に加え、可動鉄心が固
定鉄心に吸引されるときの可動鉄心の回動中心点の浮き
上がりを防止し易く、高調波を含む負荷電流に対するう
なり軽減が行え、突入電流による誤動作を防止し易くな
るという効果がある。
【0142】請求項10の発明は、請求項9の発明にお
いて、前記板ばねは、前記固定鉄心の両側片から前記可
動鉄心の外面よりも外側に突出させて折り返して前記可
動鉄心に取着されたので、弾性を容易に取ることができ
るとともに、弾性を取るための板ばねの材料取りが良く
なるという効果がある。
【0143】請求項11の発明は、請求項8の発明にお
いて、前記板ばねの一方側を前記固定鉄心の両側片間の
略中心で前記可動鉄心の回動中心点側から自由端側に延
出させて前記可動鉄心の自由端側に取着したので、板ば
ねの弾性が取り易くなり、可動鉄心を固定鉄心から離れ
る方向に確実に付勢し易くなるという効果がある。
【0144】請求項12の発明は、請求項8又は請求項
11の発明において、前記板ばねの他方側を前記可動鉄
心の自由端側に沿って対応する前記固定鉄心の両側片に
取着し、前記板ばねの他方側から前記可動鉄心の自由端
側の外面に突出させ、前記板ばねの一方側及び他方側間
の略中間を前記可動鉄心の回動中心点側に延出させたの
で、板ばねの弾性が取り易くなり、可動鉄心を固定鉄心
から離れる方向に確実に付勢し易くなるという効果があ
る。
【0145】請求項13の発明は、請求項3乃至請求項
12の発明において、前記板ばねの他方側に、前記固定
鉄心の両側片の外面又は内面に臨む2つの脚片を設け、
該2つの脚片に係止部を形成するとともに前記固定鉄心
の両側片の外面又は内面に係止部に係止される被係止部
を形成したので、板ばねを固定鉄心の両側片に取着する
作業が容易となるという効果がある。
【0146】請求項14の発明は、請求項1又は2の発
明において、前記固定鉄心の連結片を含む垂直片及びこ
の垂直片から略直角に折曲して前記可動鉄心の自由端よ
りも外側に延出する水平片を有した鉄板を設け、前記板
ばねは、その一方側を前記可動鉄心の外側から前記可動
鉄心と前記固定鉄心との間の内側に折曲して前記可動鉄
心の自由端側に第1の取着部を取着するとともに前記鉄
板の水平片に他方側の第2の取着部を取着したので、固
定鉄心と可動鉄心とを組み立ててブロック化することが
でき、回路遮断器内への組立作業が容易となり、また、
板ばねの一方側を前記可動鉄心の外側から可動鉄心と固
定鉄心の両側片との間の内側に折曲して可動鉄心と固定
鉄心との間で可動鉄心の自由端側に第1の取着部を取着
するとともに、板ばねの他方側の第2の取着部を水平片
に取着するので、板ばねの長さを十分に長くすることが
でき、弾性を取り易くすることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態1の一方の電磁駆動
部の斜視図である。(b)は同上の一方の電磁駆動部の
分解斜視図である。
【図2】(a)は同上の他方の電磁駆動部の斜視図であ
る。(b)は同上の他方の電磁駆動部の分解斜視図であ
る。
【図3】同上を用いた回路遮断器全体の分解斜視図であ
る。
【図4】同上のバイメタルの調整説明図である。
【図5】同上の中間ケースの拡大斜視図である。
【図6】同上のクロスバー部位の一部省略せる拡大分解
斜視図である。
【図7】同上を用いた回路遮断器の側面図である。
【図8】同上を用いた回路遮断器の背面図である。
【図9】同上のを用いた回路遮断器の斜視図である。
【図10】同上の図7のA−A断面図である。
【図11】同上の図7のB−B断面図である。
【図12】同上を用いた回路遮断器の上面図である。
【図13】同上を用いた回路遮断器の下面図である。
【図14】同上の第1側ケースに対する部材組み付け状
態の側面図である。
【図15】同上のオフ状態の状態説明図である。
【図16】同上のオン状態への移行途中の状態説明図で
ある。
【図17】同上のオン状態の状態説明図である。
【図18】同上の引き外し板を外した状態で示すオン状
態説明図である。
【図19】同上の過電流によるトリップ動作の状態説明
図である。
【図20】同上の過大電流による瞬断状態の状態説明図
である。
【図21】本発明の実施形態2の電磁駆動部の分解斜視
図である。
【図22】同上の電磁駆動部の斜視図である。
【図23】本発明の実施形態3の電磁駆動部の分解斜視
図である。
【図24】同上の電磁駆動部の斜視図である。
【図25】本発明の実施形態4の電磁駆動部の分解斜視
図である。
【図26】同上の電磁駆動部の斜視図である。
【図27】本発明の実施形態5の電磁駆動部の分解斜視
図である。
【図28】同上の電磁駆動部の斜視図である。
【図29】本発明の実施形態6の電磁駆動部の分解斜視
図である。
【図30】同上の電磁駆動部の斜視図である。
【図31】本発明の実施形態7の電磁駆動部の分解斜視
図である。
【図32】同上の電磁駆動部の斜視図である。
【図33】本発明の実施形態8の電磁駆動部の分解斜視
図である。
【図34】同上の電磁駆動部の斜視図である。
【符号の説明】
45 バイメタル 47 電磁駆動部 58 可動鉄心 74 固定鉄心 74a 側片 74c 傾斜面 73 板ばね 73a 中央片 73c 側片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 健彦 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 ▲高▼山 晋治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 香川 卓也 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 志水 憲一郎 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 大井戸 敏宏 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 田中 孝信 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 水野 初男 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 中道 義也 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5G030 FC11 FE24 XX08 YY06

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの側片及びこれらの側片同士を連結す
    る連結片により略コ字状に形成された固定鉄心と、この
    固定鉄心の2つの側片及び連結片により形成される空間
    を貫通する通電電路と、この通電電路を固定鉄心との間
    に挟む形で配設されて一端側を回動中心点とするととも
    に他端側を自由端とした可動鉄心と、この可動鉄心の回
    動中心点から自由端側を前記固定鉄心から離れる方向に
    復帰させる復帰部材とを備え、通電電路に過大電流が流
    れたときに前記可動鉄心の自由端が回動中心点を中心に
    前記固定鉄心側に吸引されてラッチを解除し接点を強制
    開極する回路遮断器の電磁引外し装置において、前記復
    帰部材は、一方側に前記可動鉄心に取着して前記可動鉄
    心の回動中心点を前記固定鉄心の2つの側片に当接させ
    た状態で前記可動鉄心を保持する板ばねにより構成され
    たことを特徴とする回路遮断器の電磁引外し装置。
  2. 【請求項2】前記2つの側片は、前記可動鉄心の回動中
    心点側の端面から前記可動鉄心の自由端側の端面にかけ
    て徐々に前記連結片に近づくように傾斜して形成された
    ことを特徴とする請求項1記載の回路遮断器の電磁引外
    し装置。
  3. 【請求項3】前記板ばねは、その他方側を前記固定鉄心
    に取着したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の回路遮断器の電磁引外し装置。
  4. 【請求項4】前記板ばねの他方側を前記固定鉄心の両側
    片に取着するとともに、前記板ばねの一方側を前記固定
    鉄心の両側片の間の可動鉄心の内面に取着したことを特
    徴とする請求項3記載の回路遮断器の電磁引外し装置。
  5. 【請求項5】前記板ばねの一方側を前記可動鉄心の自由
    端側に取着したことを特徴とする請求項4記載の回路遮
    断器の電磁引外し装置。
  6. 【請求項6】前記板ばねの一方側を前記可動鉄心の回動
    中心点側に取着したことを特徴とする請求項4記載の回
    路遮断器の電磁引外し装置。
  7. 【請求項7】前記板ばねの他方側を前記可動鉄心に取着
    する一方側から離れた前記固定鉄心で前記可動鉄心の自
    由端側又は回動中心点側に対応する位置に取着したこと
    を特徴とする請求項5又は請求項6記載の回路遮断器の
    電磁引外し装置。
  8. 【請求項8】前記板ばねの他方側を前記固定鉄心の両側
    片に取着するとともに、前記板ばねの一方側を前記可動
    鉄心を跨いで前記可動鉄心の外側に取着したことを特徴
    とする請求項3記載の回路遮断器の電磁引外し装置。
  9. 【請求項9】前記板ばねの一方側を前記可動鉄心の回動
    中心点側に取着したことを特徴とする請求項8記載の回
    路遮断器の電磁引外し装置。
  10. 【請求項10】前記板ばねは、前記固定鉄心の両側片か
    ら前記可動鉄心の外面よりも外側に突出させて折り返し
    て前記可動鉄心に取着されたことを特徴とする請求項9
    記載の回路遮断器の電磁引外し装置。
  11. 【請求項11】前記板ばねの一方側を前記固定鉄心の両
    側片間の略中心で前記可動鉄心の回動中心点側から自由
    端側に延出させて前記可動鉄心の自由端側に取着したこ
    とを特徴とする請求項8記載の回路遮断器の電磁引外し
    装置。
  12. 【請求項12】前記板ばねの他方側を前記可動鉄心の自
    由端側に沿って対応する前記固定鉄心の両側片に取着
    し、前記板ばねの他方側から前記可動鉄心の自由端側の
    外面に突出させ、前記板ばねの一方側及び他方側間の略
    中間を前記可動鉄心の回動中心点側に延出させたことを
    特徴とする請求項8又は請求項11記載の回路遮断器の
    電磁引外し装置。
  13. 【請求項13】前記板ばねの他方側に、前記固定鉄心の
    両側片の外面又は内面に臨む2つの脚片を設け、該2つ
    の脚片に係止部を形成するとともに前記固定鉄心の両側
    片の外面又は内面に係止部に係止される被係止部を形成
    したことを特徴とする請求項3乃至請求項12記載の回
    路遮断器の電磁引外し装置。
  14. 【請求項14】前記固定鉄心の連結片を含む垂直片及び
    この垂直片から略直角に折曲して前記可動鉄心の自由端
    よりも外側に延出する水平片を有した鉄板を設け、前記
    板ばねは、その一方側を前記可動鉄心の外側から前記可
    動鉄心と前記固定鉄心との間の内側に折曲して前記可動
    鉄心の自由端側に第1の取着部を取着するとともに前記
    鉄板の水平片に他方側の第2の取着部を取着したことを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載の回路遮断器の電
    磁引外し装置。
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