JP3328996B2 - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JP3328996B2
JP3328996B2 JP12933093A JP12933093A JP3328996B2 JP 3328996 B2 JP3328996 B2 JP 3328996B2 JP 12933093 A JP12933093 A JP 12933093A JP 12933093 A JP12933093 A JP 12933093A JP 3328996 B2 JP3328996 B2 JP 3328996B2
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秀夫 久本
健 井上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過電流等の異常電流が
流れたときに接点を強制開極する回路遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の回路遮断器としては、実公昭5
5−15246に示すものが存在する。このものは、入
出力端子間に介挿された固定接点及び可動接点と、これ
らの接点間を開閉操作するオンオフ間で操作可能なハン
ドルと、このハンドルにリンク機構を介して連結され可
動接点を開極する方向にばね付勢された接点駆動板と、
接点間に異常電流が流れたときにリンク機構の均衡を崩
して可動接点を強制開極する引き外し部材と、接点駆動
板に一端が固定され他端に引き外し部材を係止するバイ
メタルと、を備えている。
【0003】接点駆動板は、その先端に可動接点が固定
されており、ハンドルをオンオフ操作することによって
可動接点が固定接点に接離するようになっている。ま
た、この接点駆動板の下端にはバイメタルの一端が固定
されており、接点に過電流や短絡電流等の異常電流が流
れたときに引き外し部材を開放する方向に変位して可動
接点を固定接点から開極するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した回路遮断器に
よれば、接点駆動板にバイメタルを固定し、このバイメ
タルの変位によって引き外し部材を開放して可動接点を
固定接点から開極するので、開閉機構部の構造を簡単に
できる。しかしながら、接点駆動板の先端に可動接点
を、接点駆動板の下端にバイメタルをそれぞれ固定して
いるので、可動接点を固定する箇所及びバイメタルを固
定する箇所が異なり、可動接点を固定する箇所及びバイ
メタルを固定する箇所をそれぞれ設けなければならな
い。このため、接点駆動板が大型化してしまい、材料費
がかかるという問題があった。
【0005】本発明は、かかる事由に鑑みて成したもの
で、その目的とするところは、接点駆動板が大型になり
にくく、もって材料費がかかりにくい回路遮断器を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、請求項1記載の回路遮断器は、入出力端子間に介
挿された固定接点及び可動接点と、これらの接点間を開
閉操作するオンオフ間で操作可能なハンドルと、このハ
ンドルにリンク機構を介して連結され可動接点を開極す
る方向にばね付勢された接点駆動板と、接点間に異常電
流が流れたときにリンク機構の均衡を崩して可動接点を
強制開極する引き外し部材と、接点駆動板に一端が固定
され他端に引き外し部材を係止するバイメタルと、を備
えた回路遮断器において、前記バイメタルは、その一端
を可動接点にて接点駆動板にリベット固定された構成と
してある。
【0007】請求項2記載の回路遮断器は、請求項1の
ものの接点駆動板は磁性体にて略コ字状に形成され、こ
のコ字状の対向片間に前記バイメタルを配設した構成と
してある。
【0008】請求項3記載の回路遮断器は、請求項1の
ものの接点駆動板は、その一端にバイメタルを他の一点
で固定する少なくとも1つの固定部が設けられた構成と
してある。
【0009】請求項4記載の回路遮断器は、請求項3の
ものの固定部は、バイメタル上に突出する突出片にて形
成された構成としてある。
【0010】請求項5記載の回路遮断器は、請求項1の
ものの接点駆動板は、バイメタルの一端を裏面から表面
にかけて囲むよう略U字状に形成されるとともに、可動
接点を囲むよう先端が二股状に形成された構成としてあ
る。
【0011】請求項6記載の回路遮断器は、請求項1の
ものの接点駆動板は、バイメタルの一端を裏面から表面
にかけて囲むよう略U字状に形成されるとともに、可動
接点を囲むよう先端に可動接点が挿通される孔を形成し
構成としてある。
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】請求項1記載の構成によれば、バイメタルの一
端及び接点駆動板に可動接点を貫通させることによって
接点駆動板にバイメタル及び可動接点を固定できる。
【0015】請求項2記載の構成によれば、請求項1の
作用に加え、短絡電流がバイメタルに流れると、接点駆
動板の対向片を連結する連結片がバイメタルに吸引され
る。
【0016】請求項3記載の構成によれば、請求項1
作用に加え、バイメタルをリベット固定した箇所と固定
部とで2点止めすることができる。
【0017】請求項4記載の構成によれば、請求項3の
作用に加え、固定接点から可動接点が開極するときに発
生するアークを突出片に転流できる。
【0018】請求項5及び請求項6記載の構成によれ
ば、請求項1の作用に加え、固定接点から可動接点を開
極するときに発生するアークを磁界中に働く力により引
き離すことができる。
【0019】請求項6記載の構成によれば、請求項5の
作用に加え、固定接点から可動接点を開極するときに発
生するアークを突出片に転流できる。
【0020】請求項7及び請求項8記載の構成によれ
ば、請求項5の作用に加え、固定接点から可動接点を開
極するときに発生するアークを磁界中に働く力により引
き離すことができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1乃至図11
に基づいて説明する。すなわち、この回路遮断器のハウ
ジングは、合成樹脂等の絶縁材で形成され、側面に開口
を有して部品を横嵌め式としたボディ1 と、このボディ
1 の正面の開口を閉じる第1のカバー2 と、ボディ1 の
正面の開口とは反対側を閉じる第2のカバー3 とを有
し、それぞれの連結孔に連結ピンを介して連結されてい
る。ボディ1 は、図2及び図3に示すように、その両端
を外方が上段となる階段状に形成し、それぞれ上段に電
路の接地側端子4,5 及び電路の電源側端子(入出力端
子)6,7 が配設されている。これらの各端子は、それぞ
れ端子板と端子板に螺合する端子螺子とから構成され、
端子板に電線導体を接触させた状態で端子螺子を螺合し
て電線導体を接続可能となっている。また、入出力端子
6,7 近傍のボディ1 には、その入力端子螺子及び出力端
子螺子の螺子部を包囲する包囲壁8,9 が設けられるとと
もに、後述するハンドルを突出させるハンドル孔10が形
成されている。ボディ1 内部には、ハンドル13、接点14
(接点部) 、開閉機構部15 (リンク機構) 、接点駆動板
16(可動接触子)、バイメタル17(異常電流検出装
置)、等の各部材が収納されている。
【0022】接地側端子4,5 は、接地側線スイッチ部18
にて導通が可能となっており、絶縁等の点検ができるよ
うになっている。この接地側線スイッチ部18は、図5に
示すように、導電板19と、シーソ板20と、操作つまみ21
とを有する。導電板19は接地側端子4 の端子板に一端が
一体接続され他端が接地側端子5 近傍に位置した状態に
配設されている。シーソ板20は、く字状に折曲されてそ
の屈曲部に軸受孔22を有し、一端に導電板19の他端に接
離自在に対向する接触部23を有し、接触部23と軸受孔22
の間にばね受け24を有し、また他端に水平部25を有す
る。接地側端子5の端子板より傾斜方向に傾斜板26を延
出してその先端に支点突起27を設け、支点突起27に軸受
孔22を嵌合してシーソ板20を揺動自在に支持している。
また、軸受突起27とボディ1 との間に接点押圧ばね28を
圧縮介在して接触部23を導電板19の他端に接触させてい
る。
【0023】操作つまみ21は、偏心カム形をなし一側に
軸部29を突設するとともに、周囲の所定位置につまみ片
30、第1の平面部31、第2の平面部32及び抜止突起33を
形成している。この操作つまみ21は、ボディ1 に形成さ
れた凹部(図示せず)に軸部29が回動自在に保持されて
いる。つまり、この操作つまみ21を実線の位置にすると
第1の平面部31がシーソ板20の水平部25に対向するが、
第1の平面部31は水平部25より離れているため接点押圧
ばね28のばね力により接触部23が導電板19の他端に接触
している。また、操作つまみ21を想像線の位置にする
と、第2の平面部32が水平部25を押圧し、シーソ板20が
回動して接点押圧ばね28を圧縮し、接触部23が導電板19
の他端から開離するとともに、摩擦係止により想像線の
位置に係止している。このため、つまみ片30を操作する
ことによって接地側スイッチ部18がオンオフに操作され
ることとなる。
【0024】入出力端子6,7 は、分電盤(図示せず)の
分岐バーに接続される入力端子と外部の各負荷に接続さ
れる出力端子とからなり、ボディ1 の両端下側にそれぞ
れ配設されている。入力端子6 は、分岐バーや電線導体
等を固定する入力端子螺子34と、一方にこの入力端子螺
子34が螺合する端子接続部35を形成するとともに他方に
固定接点36を取着した入力端子板37とを有している。出
力端子7 は、入力端子6 同様、負荷に接続される電線導
体を固定する出力端子螺子39と、一方にこの出力端子螺
子39が螺合する端子接続部40を形成するとともに他方に
編組線41を接続したL字状の出力端子板42とを有してい
る。
【0025】ハンドル13は、プラスチック等の絶縁材料
で形成され、その中心に軸孔43を有するとともに、周縁
部の所定位置につまみ44と後述する係止部に係止される
リンク連結突起45(被係止部)とばね受け46を有してい
る。このハンドル13は、図7に示すように、コ字状のリ
ンク47の一端の軸47a が軸孔43に嵌合し、他端の軸47b
がリンク片48の軸孔48a に嵌合し、リンク47の中間部47
c が図4に示すようにボディ1 に形成した底面に対して
所定方向に傾斜した位置決め溝49に位置決め嵌合して支
持されている。これによりハンドル13及び接点駆動板16
はそれぞれボディ1 に固定軸を介して支持されたことと
なる。そしてつまみ44はボディ1 のハンドル孔10から外
部に突出して接点14を接離させるオン及びオフ間で操作
可能となっている。
【0026】接点14(接点部)は、前述した入力端子板
37に取着された固定接点36と、この固定接点36に接離自
在に対向した可動接点50と、から構成されている。可動
接点50は、バイメタル17を接点駆動板16に接触させた状
態でバイメタル17の上面から接点駆動板16に嵌め込み、
バイメタル17をリベット固定できるようリベット50aが
形成されている。
【0027】開閉機構部15は、前述したコ字状のリンク
47と、開極ばね51と、リンクばね52と、引き外し部材53
と、を有している。リンク47は、前述したように、その
一端の軸47a をハンドル13に連結するとともに他端の軸
47b を接点駆動板16に連結し、それぞれの回動中心がボ
ディ1 に固定されている。開極ばね51は、圧縮コイルば
ねを実施例とし、ハンドル13と接点駆動板16とに介在さ
れている。リンクばね52は、例えば図7に示すようにね
じりコイルばねの両端を軸方向に折曲して軸52a,52b を
形成し、この軸52a,52b を長孔を有するガイド板54に通
してねじりコイルばねによる軸52a,52b の最大開きを規
制し、軸52a をハンドル13のリンク連結突起45の軸孔45
a に嵌合し、軸52b を引き外し部材53の軸孔53a に嵌合
している。そしてリンクばね52のガイド板54の規制され
た範囲内でそのばね力により係止片55が係止部材56に係
止している。
【0028】引き外し部材53は、図7に示すように略U
字形板により形成され、その中間片の一端を延出して係
止片55を形成するとともに、両側片の中間部に接点駆動
板16に連結するための軸孔53b を有し、さらに両側片の
他端部にハンドル連結用の軸孔53a を形成している。こ
の引き外し部材53は、軸孔53b に連結軸57を介して接点
駆動板16に連結され、引き外し部材53の回動により係止
片55(ラッチ)がバイメタル17の長手方向と同一方向に
後述する係止部材56に係止可能としている。
【0029】接点駆動板16は、鉄等の磁性体を適用し、
連結片58及び一対の対向片59にて略コ字状に形成されて
いる。連結片58は対向片59と交差する方向の一端が延出
してその先端に傾斜部58a を形成し、傾斜部58a の先端
にアーク転流兼ぐらつき防止用の突出片60(固定部)が
形成されている。また、対向片59は、連結片58より折曲
された折曲部61と、この折曲部61より係止部材56側に傾
斜するように延出したリンク片48からなる。折曲部61の
先端部には位置決め突起62を形成し、リンク片48の中間
部及び先端部に軸孔48a,48b を形成し、その中間の側縁
部の所定位置に異常電流によってトリップしたときにハ
ンドル13をオンオフ間の略中央に位置した状態で係止す
るハンドル中立規制用突起63(係止部)を形成している
ので、簡単な構成により、トリップ状態を表示すること
ができる。また、この接点駆動板16には、開閉機構部15
と接点部14とを隔離する隔離部材64が設けられ、固定接
点36から可動接点50を開極したときに発生するアークが
開閉機構部15方向に飛ぶと、アークを隔離部材64に当て
て、開閉機構部15の各部材の動作に支障が来しにくくし
ている。
【0030】隔離部材64は、ポリメチルペンテン樹脂や
ポリメチルメタクリレート樹脂等の消弧性ガス発生材料
で形成され、アークが当たると、その熱によって消弧ガ
スを噴出させてアークを素早く消弧するようにしてい
る。この隔離部材64は、水平片65,66 及び垂直片67から
略逆T字状に形成されている。水平片65は、開極ばね51
を受けるばね受け座となるものであり、一対の折曲部61
にまたがって位置決め突起62に係止する係止孔65a を有
するとともに、水平片65の中心にばね受け突起65b を有
している。このばね受け突起65b とハンドル13のばね受
け46との間に開極ばね51が圧縮介在されている。なお、
開極ばね51により水平片65が常に折曲部61に押圧されて
いるため、位置決め突起65b をかしめなくても水平片65
は外れないので、隔離部材64の固定手段を簡略化するこ
とができる。水平片66は、可動接点50の包囲片となるも
のであり、先端に切欠66a を有して切欠66a 内に可動接
点50を位置させて、アークが飛ぶ方向をしぼってアーク
を素早く消弧しようとしている。また、垂直片67は、開
極ばね51の側部に位置して可動接点50と開極ばね51とを
隔離し、アークによる影響を防止している。
【0031】バイメタル17(異常電流検出装置)は、そ
の一端に接点駆動板16の突起60が嵌合する係合孔68及び
可動接点50によって接点駆動板16にリベット固定される
孔69を形成されている。また、このバイメタル17の他端
側を折曲して、その他端に出力端子7 に接続された編組
線41の一端を溶接するとともに、この編組線41を溶接し
た位置より一端側の位置すなわち、編組線41の溶接によ
るバイメタル17の変形のない位置に引き外し部材53を係
止する係止部材56(図8参照)を取着している。このた
め、引き外し部材53を係止(ラッチ)する係止部材56
(ラッチ係合部)の係合量が変位しにくく、もって接点
14が強制開極される動作電流が変わりにくく異常電流が
流れたときに正確な遮断が行えるようになっている。
【0032】係止部材56は、絶縁材料にて周縁56a を段
階状に形成した回動体にて構成され、この周縁56a に引
き外し部材53の係止片55を係止することによって、引き
外し部材53が開放されるバイメタル17の変位量を調整で
きるので、接点14を開極させる動作電流の調整作業が簡
単となる。また、絶縁材料で形成されているので、接点
14から開閉機構部15に電流が流れるのを防止でき、バイ
メタル17が変位する性格な動作電流が分かり易いものと
なる。また、この係止部材56は、引き外し部材53の係止
片55を係止する係止量が調整可能となるように、その中
央部56b がかしめ治具70でバイメタル17の他端側の取付
孔71に取付けられて回動操作自在となり、引き外し部材
53を係止する係止量を簡単に調整できるようになってい
る。
【0033】このバイメタル17は、図9(a) 及び(b) に
示すように、先ずその一端の反り方向となる側に接点駆
動板16の傾斜部58a を重ね、接点駆動板16の突起60を係
合孔68に嵌合させた状態で可動接点50を孔69及び接点駆
動板16の傾斜部58a の孔58bに貫通させる。次に、可動
接点50のリベット50a をかしめることにより、バイメタ
ル17と傾斜部58a と可動接点50とを同時に一体に連結し
ている。これにより、傾斜部58a がバイメタル17に重ね
られ、バイメタル17と連結片58との間に隙間が形成され
る。このため、バイメタル17に過電流が流れることによ
りバイメタル17が隙間側に反ることができるとともに、
バイメタル17に短絡電流が流れることにより連結片58を
バイメタル17に電磁吸引できるようにしている。
【0034】次に、この回路遮断器の動作を説明する。
すなわち、図1はオン状態であり、可動接点50が固定接
点36に接触しているため入出力端子6,7 間が導通し、接
地側線スイッチ部18をオンにすると接地側端子4,5 間が
導通する。ハンドル13のオン状態は軸47a,52b を結ぶ直
線よりも軸52a が上位に位置することにより、リンクば
ね52の力によりハンドル13をハンドル孔10の縁部に押付
けて保持している。このハンドル13をオンの位置から図
10に示すオフ位置へ倒すとき、リンクばね52の軸52a
が軸47a,52b を結ぶ直線よりも下位に反転することによ
り、リンクばね52のばね力によりハンドル13がハンドル
孔10の他方の縁部に係止させ、かつ接点駆動板16を反時
計方向に回動して可動接点50が固定接点36から開極す
る。
【0035】また、オン状態で接点36,50 間に過電流等
の異常電流が流れると、バイメタル17が加熱されて連結
片58側にわん曲する。このため、係止部材56がバイメタ
ル17の反り動作に伴って移動して係止片55から離れ、引
き外し部材53はリンクばね52により軸57の回りを図1で
時計針の方向に回転し、同時に接点駆動板16は開極ばね
51の作用により軸47b を中心に反時計方向に回動し、可
動接点50が固定接点36から開離し、図11のトリップ状
態になる。さらにこの動作において、開極ばね51の作用
によりハンドル13がオフ側に回動を始めてリンク連結突
部45(被係止部)が移動するが、中立位置規制突起63
(係止部)に係止して停止し、ハンドル13によりトリッ
プ表示が行われる。
【0036】トリップ状態の開閉機構部15のリセット
は、図10に示すようにハンドル13をオフ側に倒すこと
により行われる。すなわち、ハンドル13のリンク連結突
起45が中立位置規制突起63を押して接点駆動板16を時計
方向に回動しながら中立位置規制突起63を乗り越え、リ
ンク連結突起45の回動に伴ってリンクばね52を介して引
き外し部材53が軸57を中心に反時計方向に回転し、引き
外し部材53の係止片55が係止部材56の係止側に移動し、
オフ状態となる。このオフ状態から図1のオン状態にハ
ンドル13を押すと前述したように、リンクばね52を介し
て引き外し部材53の係止片55が係止部材56に係止された
状態でリンクばね52を圧縮しながら軸52aが反転位置に
回動するとともに開極ばね51を圧縮しながら接点駆動板
16を時計方向に回動して可動接点50が固定接点36に接触
する。
【0037】また、オン状態でバイメタル17に短絡電流
が流れた場合、その大きい電流によりバイメタル17の周
囲に生じる磁束が磁性体の接点駆動板16に流れ、連結片
58とバイメタル17との間に吸引力が働き、バイメタル17
の反り動作するよりも速く連結片58がバイメタル17に吸
引されて係止片55が係止部材56から離れる。係止片55が
係止部材56から離れると、前述した動作で可動接点50が
固定接点36から開極される。
【0038】なお、本実施例によれば、バイメタルを接
点駆動板に可動接点でリベット固定しているが、溶接等
によって可動接点近傍となる接点駆動板状に固定される
ものでもよい。また、本実施例によれば、バイメタルに
可動接点が直接取着されているので、接点駆動板を導電
製材料で形成する必要がなく、安価な材料を使用するこ
とでコストを低減することができる。また、バイメタル
を可動接点及び突出片(固定部)の2点で止めているの
で強固なものとなる。また、バイメタルの上面に突出片
を突出させたので、アークを引き延ばすことができる。
【0039】次に、本発明の第2及び第3実施例を図1
2乃至図17に基づいて説明する。このものは、第1実
施例のもののバイメタルを接点駆動板に固定する固定方
法が異なり、以下これについて述べる。
【0040】すなわち、接点駆動板16を磁性体にてバイ
メタル17の一端を裏面から表面にかけて囲むように略U
字状に形成しており、第2実施例では、図12乃至図1
4に示すように、可動接点50を挟むよう先端16a を二股
状に形成し、第3実施例では、図16及び図17に可動
接点50を囲むように先端16a 中央に可動接点50が嵌合す
る孔16b が設けられている。
【0041】これにより、図15に示すように、固定接
点36から可動接点50方向となるI方向に電流が流れる
と、この電流による磁束がA方向に発生し、電磁吸引力
によりF方向の力が働く。よってアークがF方向に引き
延ばされて速やかに消弧できるようになっている。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の回路遮断器によれば、
イメタルの一端及び接点駆動板に可動接点を貫通させる
ことによって接点駆動板にバイメタル及び可動接点を固
定できるので、可動接点に流れる電流が直接バイメタル
に流れることとなって接点駆動板を導電性材料で形成す
る必要がなく、また、バイメタル及び可動接点を固定す
る材料を少なくすることができ、材料費がかかりにくい
ものとなる。
【0043】請求項2記載の回路遮断器によれば、短絡
電流がバイメタルに流れると、接点駆動板の対向片を連
結する連結片がバイメタルに吸引されるので、請求項1
記載の効果に加え、簡単な構成で素早く可動接点を固定
接点から開極することができる。
【0044】請求項3記載の回路遮断器によれば、バイ
メタルをリベット固定した箇所と固定部とで2点止めす
ることができ、請求項1記載の効果に加え、バイメタル
のぐらつきを防止し易くできる。
【0045】請求項4記載の回路遮断器によれば、固定
接点から可動接点が開極するときに発生するアークを突
出片に転流できるので、請求項3記載の効果に加え、可
動接点を保護し易いという効果を奏する。
【0046】請求項5及び請求項6記載の回路遮断器に
よれば、固定接点から可動接点を開極するときに発生す
るアークを磁界中に働く力により引き離すことができ、
請求項1記載の効果に加え、可動接点を保護し易いとい
う効果を奏する。
【0047】
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の第1カバーを外したオン
状態の正面図である。
【図2】図1のものに第1のカバーを取着した状態を示
す側面図である。
【図3】図2のものの上面図である。
【図4】図2のものの分解斜視図である。
【図5】図4のものの第2のカバーを外した接地側線ス
イッチ部を示す背面図である。
【図6】図4のものの開閉機構部を示す斜視図である。
【図7】図6のものの分解斜視図である。
【図8】図7のものの係止部材を示す斜視図である。
【図9】図7のもののバイメタルを接点駆動板に固定す
る方法を示す説明図である。
【図10】図1のもののオフ又はリセット状態を示す正
面図である。
【図11】図1のもののトリップ状態を示す正面図であ
る。
【図12】本発明の第2実施例の開閉機構部を示す斜視
図である。
【図13】図12のものの分解斜視図である。
【図14】図12の開閉機構部をボディ内に組み込んだ
状態を示す正面図である。
【図15】図14のものの接点間を開極した状態を示す
説明図である。
【図16】本発明の第3実施例の開閉機構部を示す斜視
図である。
【図17】図16のものの分解斜視図である。
【符号の説明】
6 入力端子 7 出力端子 13 ハンドル 14 接点 15 開閉機構部 (リンク機構) 16 接点駆動板 17 バイメタル 36 固定接点 50 可動接点 53 引き外し部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−23667(JP,A) 特開 昭61−260528(JP,A) 実公 昭55−15246(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 73/24 H01H 71/16

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出力端子間に介挿された固定接点及び
    可動接点と、これらの接点間を開閉操作するオンオフ間
    で操作可能なハンドルと、このハンドルにリンク機構を
    介して連結され可動接点を開極する方向にばね付勢され
    た接点駆動板と、接点間に異常電流が流れたときにリン
    ク機構の均衡を崩して可動接点を強制開極する引き外し
    部材と、接点駆動板に一端が固定され他端に引き外し部
    材を係止するバイメタルと、を備えた回路遮断器におい
    て、 前記バイメタルは、その一端を可動接点にて接点駆動板
    にリベット固定されたことを特徴とする回路遮断器。
  2. 【請求項2】 前記接点駆動板は磁性体にて略コ字状に
    形成され、このコ字状の対向片間に前記バイメタルを配
    設したことを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  3. 【請求項3】 前記接点駆動板は、その一端にバイメタ
    ルを他の一点で固定する少なくとも1つの固定部が設け
    られたことを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  4. 【請求項4】 前記固定部は、バイメタル上に突出する
    突出片にて形成されたことを特徴とする請求項3記載の
    回路遮断器。
  5. 【請求項5】 前記接点駆動板は、バイメタルの一端を
    裏面から表面にかけて囲むよう略U字状に形成されると
    ともに、可動接点を囲むよう先端が二股状に形成された
    ことを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  6. 【請求項6】 前記接点駆動板は、バイメタルの一端を
    裏面から表面にかけて囲むよう略U字状に形成されると
    ともに、可動接点を囲むよう先端に可動接点が挿通され
    る孔を形成したことを特徴とする請求項1記載の回路遮
    断器。
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