JP3374472B2 - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JP3374472B2
JP3374472B2 JP27168493A JP27168493A JP3374472B2 JP 3374472 B2 JP3374472 B2 JP 3374472B2 JP 27168493 A JP27168493 A JP 27168493A JP 27168493 A JP27168493 A JP 27168493A JP 3374472 B2 JP3374472 B2 JP 3374472B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過電流による熱動素子
の変位によってリンク機構の均衡を崩し接点を強制開極
する回路遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の回路遮断器にあっては、操作ハ
ンドルと可動接触子とを連結するリンク機構の均衡を作
動部材及びラッチ部材にて保持している。
【0003】すなわち、リンク機構の均衡を崩す方向に
付勢された作動部材をラッチ部材にてラッチしてリンク
機構の均衡を保持している。ラッチ部材は、作動部材を
保持する方向に付勢された状態で回動自在に保持されて
いる。また、このラッチ部材近傍には、バイメタル(熱
動素子)が設けられており、接点に過電流が流れたとき
にその一端がラッチ部材に接近する方向に変形するよう
になっている。
【0004】この回路遮断器は、接点に過電流が流れる
と、バイメタルの一端が変形してラッチ部材を押圧する
ことによって作動部材のラッチを解錠し、リンク機構の
均衡を崩して接点を強制開極することができるようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上述した回
路遮断器にあっては、接点に過電流が流れると、作動部
材をラッチする方向に付勢されたラッチ部材をバイメタ
ルで押圧することによって作動部材のラッチを解錠し、
リンク機構の均衡を崩して接点を強制開極可能としてい
るので、作動部材のラッチを解錠するラッチ部材の変位
が段階的であり、リンク機構の均衡を崩すための過電流
特性のバラツキが発生してしまうという問題があった。
【0006】本発明は、かかる事由に鑑みて成したもの
で、その目的とするところは、ラッチ部材の変位を連続
にでき、もってリンク機構の均衡を崩すための過電流特
性のバラツキが発生しにくい回路遮断器を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、請求項1記載の回路遮断器は、操作ハンドルと、
この操作ハンドルにリンク機構を介して連結される可動
接点を有した可動接触子と、可動接点に接離自在に対向
する固定接点を有した固定接触子と、リンク機構の均衡
を崩す方向に付勢された作動部材と、可動接触子に回転
自在に軸支されるものであって作動部材をラッチしてリ
ンク機構の均衡を保持するラッチ部材と、このラッチ部
材に当接して作動部材とのラッチ状態を解除する方向に
ラッチ部材を付勢するばねと、このばねによるラッチ部
材への付勢力を蓄積した状態でラッチ部材を支持し、過
電流が流れたときにラッチ部材への付勢力を蓄積した状
態から解放してラッチ部材と作動部材とのラッチ状態を
開放することによってリンク機構の均衡を崩し接点を強
制開極する熱動素子と、を備えた回路遮断器において、
前記ばねは、一端が可動接触子に接触する コイル状ばね
とし、ラッチ部材の回転軸の外周に取着した構成として
ある。
【0008】請求項2記載の回路遮断器は、請求項1の
もののラッチ部材に、ばねの一端が仮止可能な引掛片を
形成した構成としてある。
【0009】
【作用】請求項1記載の構成によれば、過電流によって
熱動素子が変位するとラッチ部材が熱動素子方向へ移動
し作動部材のラッチを解錠してリンク機構の均衡を崩す
ことができる。また、ばねは、一端が可動接触子に接触
するコイル状ばねとし、ラッチ部材の回転軸の外周に取
着しているので、過電流によって熱動素子が変位すると
回転軸の外周を回動してラッチ部材が作動部材のラッチ
を解錠する方向へ移動しリンク機構の均衡を崩すことが
できる。
【0010】請求項2記載の構成によれば、ラッチ部材
にばねを収納するときに、ばねの一端を引掛片に係止す
ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図24に基
づいて説明する。すなわち、この回路遮断器のハウジン
グは、図2に示すように、合成樹脂等の絶縁材料で形成
され、側面に開口を有して部品を横嵌め式としたボディ
1 と、このボディ1 の正面の開口を閉じる第1のカバー
2 と、ボディ1 の正面の開口とは反対側の開口を閉じる
第2のカバー3 とを有し、それぞれ連結ピンを介して連
結されている。ボディ1 は、図2及び図3に示すよう
に、一端を外方が上段となるよう、他方を内方が上段と
なるよう、それぞれ階段状に形成し、上段及び下段に電
路の接地側入出力端子4,5 及び電源側入出力端子6,7 が
配設されている。これらの各端子4,5,6,7 は、それぞれ
端子板4a,5a,6a,7a と端子板4a,5a,6a,7a に螺合する端
子螺子4b,5b,6b,7b とから構成され、端子板4a,5a,6a,7
a に電線導体を接触させた状態で端子螺子4b,5b,6b,7b
を螺合させて電線導体を接続することができるようにな
っている。このボディ1 の開口内には、操作ハンドル8
、可動接触子9 、作動部材10、ラッチ部材11、熱動素
子12等の各部材が収納されている。
【0012】接地側入出力端子4,5 は、ニュートラル装
置13によって開閉可能となっている。このニュートラル
装置13は、図5乃至図8に示すように、ボディ1 に形成
された内方収納部14と、接地側入力端子4 に連設された
第1接触子15と、接地側出力端子5 に連設された第2接
触子16と、これら第1接触子15及び第2接触子16に接触
可能な第1接触面17a 及び第2接触面17b を有して略コ
字状に形成された第3接触子17と、この第3接触子17の
各接触面17a,17b を第1接触子15及び第2接触子16に接
触する方向に付勢する接触ばね18と、第3接触子17を押
圧して第1接触子15及び第2接触子16に接離させるニュ
ートラルハンドル19と、を備えている。
【0013】内方収納部14は、図8に示すように、ボデ
ィ1 の背面に形成され、第1乃至第3接触子15,16,17を
収納するとともにニュートラルハンドル19を収納した第
1収納室14a と、接触ばね18を収納した第2収納室14b
と、に分割されている。この第1収納室14a には、軸受
け14c が形成され、ニュートラルハンドル19を回動自在
に保持することができるようになっている。第1接触子
15は、図5乃至図8に示すように、基端を接地側入力端
子4 の端子板4aに連設してボディ1 外に突出させてボデ
ィ1 及び第2カバー3 間に引き回して先端を内方収納部
14に配設している。第2接触子16は、図5乃至図8に示
すように、基端を接地側出力端子5 の端子板5aに連設し
て先端をボディ1 外に突出させて第1接触子15の先端に
略階段状となるよう内方収納部14に配設している。これ
ら第1接触子15及び第2接触子16には、第3接触子17に
接触する接地側接点15a,15b を有している。
【0014】第3接触子17は、図9及び図10に示すよ
うに、後述するニュートラルハンドル19の当接部に当接
する押圧面17c 及び第1接触子15の接地側接点15a に接
触可能な第1接触面17a を有した一片17A と、第2接触
子16の接地側接点16a に接触可能な第2接触面17b を有
した他片17B と、これら一片17A 及び他片17B を連結す
る連結片17d にて略コ字状に形成されている。一片17A
の押圧面17a は、後述するニュートラルハンドル19の当
接部から離れる方向に傾斜させた状態に形成している。
また、他片17B は、図10に示すように、その外面に接
触ばね18の一端が嵌入されるばね受嵌合部17d を有して
おり、接触ばね18の一端がずれるのを防止してる。この
第3接触子17は、図8に示すように、その連結片17C と
一片17A先端又は他片17B 先端とに所定の間隔を有して
おり、ニュートラルハンドル19を回動操作したときに押
圧面17c が他片17B 方向に回転可能となっている。
【0015】接触ばね18は、コイルばねにて形成され、
一端を第3接触子17の他片17B のばね受嵌合部17e に嵌
合させるとともに他端を内方収納部14の第2収納室14b
に当接させて第3接触子17を第1接触子15方向にばね付
勢している。ニュートラルハンドル19は、図11及び図
12に示すように、偏心カム形をなし一端に内方収納部
14の軸受け14c に回動自在に保持される軸孔19a を有す
るとともに、周囲の所定位置に操作部19b 、当接部19c
を形成している。
【0016】このニュートラル装置13は、ニュートラル
ハンドル19の操作部19b を垂直方向にすると、図8に示
すように、当接部19c が第3接触子17に当接せず、接触
ばね18のばね力によって第1接触子15の接地側接点15a
に第1接触面17a が、第2接触子16の接地側接点16a に
第2接触面17b がそれぞれ接触し、接地側入力端子4及
び接地側出力端子5 が導通状態となる。この状態から、
操作部19b を水平方向へ移動させると、図13に示すよ
うに、先ずニュートラルハンドル19の当接部19c が押圧
面17c に接触する。更に、回動操作を続けると、図14
に示すように、第3接触子17の押圧面17c が他片17B 方
向へ回転することによって第1接触面17a から第1接触
子15が序々にずれて開極するとともに、第2接触面17b
から第2接触子16が序々にずれて開極する。そして、ニ
ュートラルハンドル19の操作部19b を水平方向にする
と、図15に示すように、当接部19c が第1接触面17a
に当接し第3接触子17で接触ばね18を圧縮した状態で、
摩擦係止によってニュートラルハンドル19を係止する。
【0017】電源側入出力端子6,7 は、図1に示すよう
に、分電盤 (図示せず) の分岐バーに接続される電源側
入力端子6 と外部の各負荷に接続される電源側出力端子
7 とからなり、ボディ1 の両端下側にそれぞれ配設され
ている。電源側入力端子6 は、分岐バーや電線導体等を
固定する端子螺子6bと、一方にこの端子螺子6bが螺合す
る端子接続部を形成するとともに他方に固定接点20を取
着した入力端子板6a (固定接触子) と、を有している。
電源側出力端子7 は、電源側入力端子6 同様、負荷に接
続される電線導体を固定する端子螺子7bと、一方にこの
端子螺子7bが螺合する端子接続部を形成するとともに他
方に編組線21を接続した端子板7aと、を有している。
【0018】操作ハンドル8 は、プラスチック等の絶縁
材料で形成され、その中心に軸孔22を有するとともに、
周縁部の所定位置に操作部23と作動部材10に連結される
連結突起24と後述する開極ばね用のばね受突起25とを有
している。この操作ハンドル8 は、図7に示すように、
コ字状のリンク26の一端の軸26a が軸孔22に嵌合し、他
端の軸26b が後述する可動接触子9 のリンク片に嵌合
し、リンク26の中間部26c が図5に示すボディ1 に形成
した底面に対して所定方向に傾斜した位置決め溝27に位
置決め嵌合して支持されている。また、連結突起24近傍
には、トリップしたときに操作ハンドル8 を中立位置に
保持するための中立位置規制突起8aを有している。これ
により、操作ハンドル8 及び可動接触子9 はそれぞれボ
ディ1 に固定軸を介して支持されたこととなる。そし
て、操作部23は、ボディ1 のハンドル孔28から外部に突
出して後述する可動接点を固定接点20に接離させるオン
及びオフ間で操作可能となっている。
【0019】リンク機構30は、前述したコ字状のリンク
26と、開極ばね31と、リンクばね32と、を有している。
リンク26は、前述したように、その一端の軸26a を操作
ハンドル8 に連結するとともに他端の軸26b を可動接触
子9 に連結し、それぞれの回動中心がボディ1 に固定さ
れている。開極ばね31は、圧縮コイルばねを実施例と
し、操作ハンドル8 と可動接触子9 とに介在されてい
る。リンクばね32は、例えば図7に示すように、ねじり
コイルばねの両端を軸方向に折曲して軸32a,32b を形成
し、この軸32a,32b を長孔を有するガイド板33に通して
ねじりコイルばねによる軸32a,32b の最大開きを規制
し、軸32a を操作ハンドル8 の連結突起24の軸孔24a に
嵌合し、軸32b を後述する作動部材10の軸孔に嵌合して
いる。ガイド板33は、その一端にトリップしたときに操
作ハンドル8 の中立位置規制突起8aに当接して操作ハン
ドル8 を中立位置に保持する規制壁33a を有している。
【0020】可動接触子9 は、連結片34及び一対の対向
片35にて略コ字状に形成されている。連結片34は、対向
片35と交差する方向の一端が延出してその先端に傾斜部
36を形成し、傾斜部36の先端にアーク転流用の突出片37
及び可動接点38を取着するための取着孔39が形成されて
いる。また、対向片35は、連結片34より折曲された折曲
部40と、この折曲部40より作動部材10側に傾斜するよう
に延出されたリンク片41と、から構成されている。折曲
部40の先端には、位置決め突起40a を形成し、後述する
隔離部材が配設される。さらに、リンク片41の中間及び
先端には、軸孔41a,41b が形成され、操作ハンドル8 及
び作動部材10を連結することが可能となっている。
【0021】隔離部材42は、ポリメチルペンテン樹脂や
ポリメチルメタルリレート樹脂等の消弧性ガス発生材料
で形成され、接点20,38 を強制開極したときに発生する
アークが当たるとその熱によって消弧ガスを噴出させて
アークを素早く消弧するようにしてある。この隔離部材
42は、図16乃至図19に示すように、水平片43,44及
び垂直片45(立片)から略逆T字状に形成されている。
水平片43は、開極ばね31を受けるばね受け座となるもの
であり、一対の折曲部40にまたがって位置決め突起40a
に係止する係止孔43a を有するとともに、中心にばね受
け突起43b を有している。このばね受け突起43b と操作
ハンドル8 のばね受け25との間に開極ばね31が圧縮介在
されている。垂直片45には、図17乃至図19に示すよ
うに、その中心に開極ばね31の屈曲案内となる案内片45
a が形成されるとともに、その両側にアークの回り込み
を防ぐ保持片45b,45b が形成されている。これにより両
接点20,38 が強制開極されたときに開極ばね31が案内片
45a に当接して開極ばね31の湾曲を抑制することがで
き、開極ばね31によるばね荷重を安定させることができ
るとともに、アークが垂直片45(立片)及び保持片45b,
45b 間に充満するので、アークによるリンク機構30への
影響を少なくすることができる。
【0022】なお、開極ばね31により水平片43b が常に
折曲部40に押圧されているため、位置決め突起40a をか
しめなくても水平片43は外れないので、隔離部材42の固
定手段を簡略化することができる。水平片44は、可動接
点38の包囲片となるものであり、先端に切欠44a を有し
て切欠44a 内に可動接点38を位置させて、アークが飛ぶ
方向をしぼってアークを素早く消弧しようとしている。
【0023】作動部材10は、図7に示すように、リンク
機構30の均衡を崩す方向に付勢され、その中間片の一端
を延出して被係止片46を形成するとともに、両側片の中
間部に可動接触子9 に連結するための軸孔47を有し、さ
らに両側片の他端部に操作ハンドル8 との連結用の軸孔
48を形成している。この作動部材10は、軸孔47に連結軸
49を介して可動接触子9 に連結され、作動部材10の回動
により被係止片46が熱動素子12の長手方向と同一方向に
ラッチ部材11にラッチ可能としており、図1において、
被係止片46を左斜め下方向に傾斜させた状態でラッチ部
材11にラッチされている。
【0024】ラッチ部材11は、作動部材10をラッチして
リンク機構30の均衡を保持するものであって、図20及
び図21に示すように、プラスチック等の絶縁材料にて
略蝸牛状に形成されている。このラッチ部材11は、前述
したリンク26の他端の軸26bによって可動接触子9 に回
動自在に保持されるための軸孔50(回転軸)を有すると
ともに、この軸孔50の周囲に2つの包囲壁51,52 を有し
ている。内側の包囲壁51は、軸孔50の周囲のみ形成さ
れ、外側の包囲壁52は、長手方向先端まで形成されてお
り、その先端に作動部材20の被係止片46を係止するため
の係止部52a を有している。また、この外側の包囲壁52
の延出される基端には、捩じりコイルばね53の一端53a
が仮止可能な引掛片52b を有し、リンク11の他端の軸26
b によって可動接触子9 に連結させる作業を容易にして
いる。このラッチ部材11は、捩じりコイルばね53の一端
53a を可動接触子9 のリンク片41に引っ掛けることによ
って作動部材10のラッチを解錠する方向へ付勢されてい
る。これにより、過電流の大きさに応じてバイメタルが
そのまま変位するので、従来のように、ラッチ部材の摩
擦を考慮しなくてもよく、もってリンク機構の均衡を崩
すための過電流特性のバラツキが発生しにくいものと
る。
【0025】熱動素子12は、ラッチ部材11の移動を防止
するものであって、熱膨張率の異なる2種類の金属にて
形成されたバイメタル54と、このバイメタル54の一端に
螺合する調整螺子55と、を有している。バイメタル54
は、その一端に調整螺子55が螺合する螺子孔54a を有す
るとともに、この螺子孔54a 近傍に電源側出力端子5 に
電気的に接続する編組線21を溶着している。また、他端
には、可動接触子9 の取着孔39に重合する孔54b を有
し、可動接点38を上面から可動接触子9 にリベット固定
することによって可動接触子9 との連結がなされる。調
整螺子55は、バイメタル54を貫通した状態でバイメタル
54に螺合し、その一端がラッチ部材11の外部の包囲壁52
に当接してラッチ部材11の移動を防止している。また、
この調整螺子55の他端は、ドライバー等の先端が嵌入す
る調整溝55a を有し、ラッチ部材11の外部の包囲壁52に
当接する位置を調整することができるようになってい
る。これにより、接点20,38 に流れる過電流によって作
動部材10のラッチを解錠する動作電流を変えることがで
きるようになっている。
【0026】編組線21は、バイメタル54と電源側出力端
子5 とを電気的に接続するものであって、図22に示す
ように、その一端21a をバイメタル54の短手方向一方向
側から接続するとともに、他端21b をバイメタル54の短
手方向一方向側から電源側出力端子7 に接続しており、
編組線21の略中央部がバイメタル54と電源側出力端子7
とを結ぶ直線上に位置するので、バイメタル54短手方向
への広がりを少なくでき、可動接点38を固定接点20に接
離させるときに邪魔にならず、かつ可動接点38を、固定
接点20から接離させるのに必要な編組線21の撓みを確保
し易いものとなる。
【0027】次に、この回路遮断器の動作を説明する。
すなわち、図1はオン状態であり、可動接点38が固定接
点20に接触しているため電源側入出力端子6,7 間が導通
し、ニュートラル装置13をオン操作すると接地側入出力
端子4,5 間が導通する。操作ハンドル8 のオン状態は軸
26a,48を結ぶ直線よりも軸24a が上位に位置することに
より、リンクばね32の力により操作ハンドル8 をオン位
置から図23に示すオフ位置へ倒すとき、リンクばね32
の軸24a が軸26a,48を結ぶ直線よりも下位に反転するこ
とにより、リンクばね32のばね力により操作ハンドル8
がハンドル孔28の他方の縁部に係止させ、かつ可動接点
9 を反時計方向に回動して可動接点38が固定接点20から
開極する。
【0028】また、図1に示すオン状態で接点20,38 に
過電流等の異常電流が流れると、バイメタル54が加熱さ
れて可動接触子9 の連結片34側に湾曲する。このため、
ラッチ部材11が捩じりコイルばね53によって軸26b を中
心に時計針の方向に回転し、その係止部52a から被係止
片46が外れて作動部材10が、リンクばね32により軸49の
回りを図1において時計針の方向に回転し、同時に可動
接触子9 は開極ばね31のばね作用により軸49を中心に反
時計方向に回転し、可動接点38が固定接点20から開極
し、図24に示すトリップ状態になる。さらに、この動
作において、開極ばね31の作用により操作ハンドル8 が
オフ側に回動を始めてガイド板33が反時計方向へ回転す
るが、規制壁33a が操作ハンドル8 の中立位置規制突起
8aに当接して回転を防止する。このとき、操作ハンドル
8 が中立位置に規制されてトリップ状態を表示する。
【0029】トリップ状態のリンク機構30のリセット
は、図23に示すように、操作ハンドル8 をオフ側に倒
すことによって行われる。すなわち、操作ハンドル8 の
中立位置規制突起8aがガイド板33の規制壁33a を押圧し
てガイド板33を時計方向へ回転させながら作動部材10の
被係止片46がラッチ部材11の係止部52a に係止されて、
図23に示すオフ状態となる。このオフ状態から図1の
オン状態に操作ハンドル8 を押すと前述したようにリン
クばね32を介して作動部材10の被係止片46がラッチ部材
11に係止された状態でリンクばね32を圧縮しながら軸24
a が反転位置に回動するとともに開極ばね31を圧縮しな
がら可動接触子9 を時計方向に回動して可動接点38が固
定接点20に接触する。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の回路遮断器によれば、過
電流によって熱動素子が変位するとラッチ部材が熱動素
子方向へ移動し作動部材のラッチを解錠してリンク機構
の均衡を崩すことができるので、ラッチ部材の変位を連
続にでき、もってリンク機構の均衡を崩すための過電流
特性のバラツキが発生しにくいものとなる。また、ばね
は、一端が可動接触子に接触するコイル状ばねとし、ラ
ッチ部材の回転軸の外周に取着しているので、過電流に
よって熱動素子が変位すると回転軸の外周を回動してラ
ッチ部材が作動部材のラッチを解錠する方向へ移動しリ
ンク機構の均衡を崩すことができるので、安定したばね
荷重を確保できる。
【0031】請求項2記載の回路遮断器によれば、ラッ
チ部材にばねを収納するときに、ばねの一端を引掛片に
係止することできるので、請求項1記載の効果に加え、
ラッチ部材にばねを収納した状態でのブロック化によっ
て、組立作業を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の第1のカバーを外したオ
ン状態を示す正面図である。
【図2】図1のものに第1のカバーを取着した状態を示
す側面図である。
【図3】図2のものの上面図である。
【図4】図2のものの第2のカバーを外した状態を示す
斜視図である。
【図5】図4のものの第2のカバーを取着した状態を示
す分解斜視図である。
【図6】図5のもののリンク機構及びニュートラル装置
を示す斜視図である。
【図7】図6のものの分解斜視図である。
【図8】図5のものの第2のカバーを外したニュートラ
ル装置を示す背面図である。
【図9】図8のものの第3接触子を示す斜視図である。
【図10】図9のものの正面図である。
【図11】図8のもののニュートラルハンドルを示す正
面図である。
【図12】図11のものの上面図である。
【図13】図8のもののニュートラルハンドルを回動さ
せた状態を示す動作説明図である。
【図14】図13のものの更にニュートラルハンドルを
回動させた状態を示す動作説明図である。
【図15】図14のものの更にニュートラルハンドルを
回動させたオフ状態を示す動作説明図である。
【図16】図1のものの隔離部材を示す斜視図である。
【図17】図16のものの上面図である。
【図18】図16のものの側面図である。
【図19】図18のもののばね受け突起側から見た側面
図である。
【図20】図1のもののラッチ部材を示す正面図であ
る。
【図21】図20のもののラッチ部材を示す下面図であ
る。
【図22】図1のものの第1のカバーを取着した状態を
示す下面断面図である。
【図23】図1のもののオフ又はリセット状態を示す正
面図である。
【図24】図1のもののトリップ状態を示す正面図で
る。
【符号の説明】
6a 入力端子板 (固定接触子) 8 操作ハンドル 9 可動接触子 10 作動部材 11 ラッチ部材 12 熱動素子 20 固定接点 30 リンク機構 38 可動接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−114426(JP,A) 実開 昭51−31071(JP,U) 実開 平2−64136(JP,U) 実開 平4−78743(JP,U) 実公 昭12−17449(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 73/22 H01H 71/12 H01H 73/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作ハンドルと、この操作ハンドルにリ
    ンク機構を介して連結される可動接点を有した可動接触
    子と、可動接点に接離自在に対向する固定接点を有した
    固定接触子と、リンク機構の均衡を崩す方向に付勢され
    た作動部材と、可動接触子に回転自在に軸支されるもの
    であって作動部材をラッチしてリンク機構の均衡を保持
    するラッチ部材と、このラッチ部材に当接して作動部材
    とのラッチ状態を解除する方向にラッチ部材を付勢する
    ばねと、このばねによるラッチ部材への付勢力を蓄積し
    た状態でラッチ部材を支持し、過電流が流れたときにラ
    ッチ部材への付勢力を蓄積した状態から解放してラッチ
    部材と作動部材とのラッチ状態を開放することによって
    リンク機構の均衡を崩し接点を強制開極する熱動素子
    と、を備えた回路遮断器において、 前記ばねは、一端が可動接触子に接触するコイル状ばね
    とし、ラッチ部材の回転軸の外周に取着したことを特徴
    とする回路遮断器。
  2. 【請求項2】 前記ラッチ部材に、ばねの一端が仮止可
    能な引掛片を形成したことを特徴とする請求項1記載の
    回路遮断器。
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