JPH07220612A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JPH07220612A
JPH07220612A JP1006894A JP1006894A JPH07220612A JP H07220612 A JPH07220612 A JP H07220612A JP 1006894 A JP1006894 A JP 1006894A JP 1006894 A JP1006894 A JP 1006894A JP H07220612 A JPH07220612 A JP H07220612A
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JP
Japan
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movable
thermal element
piece
fixed
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Withdrawn
Application number
JP1006894A
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English (en)
Inventor
Hideo Hisamoto
秀夫 久本
Takeshi Inoue
健 井上
Hatsuo Mizuno
初男 水野
Hiroharu Sakai
弘治 坂井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過電流時の接点の開離を確実にする。 【構成】 一端部に挿通孔54b を有して他端部が出力端
子7 に接続された熱動素子12と、熱動素子12の挿通孔54
b と同形状の挿通孔39を有する可動接触子9 と、固定接
触子6aに固定された固定接点20と、頭部38a が固定接点
20に接離するようその頭部38a から突出する足部38b が
熱動素子12及び可動接触子9 の両挿通孔39,54bに挿通さ
れてかしめされるリベット式可動接点38と、熱動素子12
に過電流が流れたときに変位する可動片11と、異常電流
が流れないときは可動片11に係止される係止部材10を含
み固定及び可動接点20,38 が接離するよう可動接触子9
を回動させる開閉機構部30と、を備えた回路遮断器にお
いて、可動接点38の足部38bの断面並びに熱動素子12及
び可動接触子9 の両挿通孔39,54bが非円形に形成されて
なる構成にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異常電流が流れたとき
に回路を遮断する回路遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回路遮断器として、次の
ものが存在する。このものは、一端部に挿通孔を有して
他端部が負荷端子に接続された熱動素子と、熱動素子の
挿通孔H1と同形状の円形の挿通孔を有する可動接触子
と、固定接触子に固定された固定接点と、頭部が固定接
点に接離するようその頭部から突出する足部が熱動素子
及び可動接触子の両挿通孔に挿通されてかしめ固定され
るリベット式可動接点と、熱動素子に過電流が流れたと
きに変位する可動片と、異常電流が流れないときは可動
片に係止される係止部材を含み固定及び可動接点が接離
するよう可動接触子を回動させる開閉機構部と、を備え
て構成されている。
【0003】次に、このものの動作を以下に述べる。開
閉機構部により可動接触子を回動させると、熱動素子と
可動接触子とをかしめ固定する可動接点が固定接点4に
当接し、電流が、端子板でもある固定接触子→固定接点
→可動接点→熱動素子→可撓電線負荷端子板からなる電
路を流れる。
【0004】そして、過電流時には、この電路を流れる
電流により、熱動素子が湾曲して可動片を押圧すると、
その可動片が変位して係止部材の係止が外れて開閉機構
部が動作し、可動接点により熱動素子とかしめ固定され
た可動接極子がその動作に連動して可動接点が固定接点
から開離する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の回路遮断
器にあっては、上記したように、可動接触子は、過電流
時には、湾曲する熱動素子の動作に連動するので、その
衝撃により可動接点による熱動素子とのかしめ固定が緩
んで、熱動素子が可動接点を軸として回動することによ
り可動片との位置関係が変わると、開閉機構部の復帰
後、次の過電流時に熱動素子が湾曲しても可動片を十分
に押圧できなくなって、可動接点が固定接点から開離し
なくなる。
【0006】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、熱動素子が湾曲すると確
実に可動接点が固定接点から開離することができる回路
遮断器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載のものは、一端部に挿通孔を有し
て他端部が負荷端子に接続された熱動素子と、熱動素子
の挿通孔と同形状の挿通孔を有する可動接触子と、固定
接触子に固定された固定接点と、頭部が固定接点に接離
するようその頭部から突出する足部が熱動素子及び可動
接触子の両挿通孔に挿通されてかしめされるリベット式
可動接点と、熱動素子に過電流が流れたときに変位する
可動片と、異常電流が流れないときは可動片に係止され
る係止部材を含み固定及び可動接点が接離するよう可動
接触子を回動させる開閉機構部と、を備えた回路遮断器
において、前記可動接点の足部の断面並びに前記熱動素
子及び前記可動接触子の両挿通孔が非円形に形成されて
なる構成にしている。
【0008】
【作用】請求項1記載のものによれば、可動接点の足部
の断面並びに熱動素子及び可動接触子の両挿通孔が非円
形に形成されているので、過電流時に可動接触子が熱動
素子の湾曲の動作に連動するときの衝撃により、可動接
点による熱動素子とのかしめ固定が緩むことがなくなっ
て、熱動素子が可動接点を軸として回動しなくなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図24に
基づいて説明する。すなわち、この回路遮断器のハウジ
ングは、図2に示すように、合成樹脂等の絶縁材料で形
成され、側面に開口を有して部品を横嵌め式としたボデ
ィ1 と、このボディ1 の正面の開口を閉じる第1のカバ
ー2 と、ボディ1 の正面の開口とは反対側の開口を閉じ
る第2のカバー3 とを有し、それぞれ連結ピンを介して
連結されている。ボディ1 は、図2及び図3に示すよう
に、一端を外方が上段となるよう、他方を内方が上段と
なるよう、それぞれ階段状に形成し、上段及び下段に電
路の接地側入出力端子4,5 及び電源側入出力端子6,7 が
配設されている。これらの各端子4,5,6,7 は、それぞれ
端子板4a,5a,6a,7a と端子板4a,5a,6a,7a に螺合する端
子螺子4b,5b,6b,7b とから構成され、端子板4a,5a,6a,7
a に電線導体を接触させた状態で端子螺子4b,5b,6b,7b
を螺合させて電線導体を接続することができるようにな
っている。このボディ1 の開口内には、操作ハンドル8
、可動接触子9 、係止部材10、可動片11、熱動素子12
等の各部材が収納されている。
【0010】接地側入出力端子4,5 は、ニュートラル装
置13によって開閉可能となっている。このニュートラル
装置13は、図5乃至図8に示すように、ボディ1 に形成
された内方収納部14と、接地側入力端子4 に連設された
第1接触子15と、接地側出力端子5 に連設された第2接
触子16と、これら第1接触子15及び第2接触子16に接触
可能な第1接触面17a 及び第2接触面17b を有して略コ
字状に形成された第3接触子17と、この第3接触子17の
各接触面17a,17b を第1接触子15及び第2接触子16に接
触する方向に付勢する接触ばね18と、第3接触子17を押
圧して第1接触子15及び第2接触子16に接離させるニュ
ートラルハンドル19と、を備えている。
【0011】内方収納部14は、図8に示すように、ボデ
ィ1 の背面に形成され、第1乃至第3接触子15,16,17を
収納するとともにニュートラルハンドル19を収納した第
1収納室14a と、接触ばね18を収納した第2収納室14b
と、に分割されている。この第1収納室14a には、軸受
け14c が形成され、ニュートラルハンドル19を回動自在
に保持することができるようになっている。第1接触子
15は、図5乃至図8に示すように、基端を接地側入力端
子4 の端子板4aに連設してボディ1 外に突出させてボデ
ィ1 及び第2カバー3 間に引き回して先端を内方収納部
14に配設している。第2接触子16は、図5乃至図8に示
すように、基端を接地側出力端子5 の端子板5aに連設し
て先端をボディ1 外に突出させて第1接触子15の先端に
略階段状となるよう内方収納部14に配設している。これ
ら第1接触子15及び第2接触子16には、第3接触子17に
接触する接地側接点15a,15b を有している。
【0012】第3接触子17は、図9及び図10に示すよ
うに、後述するニュートラルハンドル19の当接部に当接
する押圧面17c 及び第1接触子15の接地側接点15a に接
触可能な第1接触面17a を有した一片17A と、第2接触
子16の接地側接点16a に接触可能な第2接触面17b を有
した他片17B と、これら一片17A 及び他片17B を連結す
る連結片17C にて略コ字状に形成されている。一片17A
の押圧面17a は、後述するニュートラルハンドル19の当
接部から離れる方向に傾斜させた状態に形成している。
また、他片17B は、図10に示すように、その外面に接
触ばね18の一端が嵌入されるばね受嵌合部17d を有して
おり、接触ばね18の一端がずれるのを防止してる。この
第3接触子17は、図8に示すように、その連結片17C と
一片17A先端又は他片17B 先端とに所定の間隔を有して
おり、ニュートラルハンドル19を回動操作したときに押
圧面17c が他片17B 方向に回転可能となっている。
【0013】接触ばね18は、コイルばねにて形成され、
一端を第3接触子17の他片17B のばね受嵌合部17d に嵌
合させるとともに他端を内方収納部14の第2収納室14b
に当接させて第3接触子17を第1接触子15方向にばね付
勢している。ニュートラルハンドル19は、図11及び図
12に示すように、偏心カム形をなし一端に内方収納部
14の軸受け14c に回動自在に保持される軸孔19a を有す
るとともに、周囲の所定位置に操作部19b 、当接部19c
を形成している。
【0014】このニュートラル装置13は、ニュートラル
ハンドル19の操作部19b を垂直方向にすると、図8に示
すように、当接部19c が第3接触子17に当接せず、接触
ばね18のばね力によって第1接触子15の接地側接点15a
に第1接触面17a が、第2接触子16の接地側接点16a に
第2接触面17b がそれぞれ接触し、接地側入力端子4及
び接地側出力端子5 が導通状態となる。この状態から、
操作部19b を水平方向へ移動させると、図13に示すよ
うに、先ずニュートラルハンドル19の当接部19c が押圧
面17c に接触する。更に、回動操作を続けると、図14
に示すように、第3接触子17の押圧面17c が他片17B 方
向へ回転することによって第1接触面17a から第1接触
子15が序々にずれて開極するとともに、第2接触面17b
から第2接触子16が序々にずれて開極する。そして、ニ
ュートラルハンドル19の操作部19b を水平方向にする
と、図15に示すように、当接部19c が第1接触面17a
に当接し第3接触子17で接触ばね18を圧縮した状態で、
摩擦係止によってニュートラルハンドル19を係止する。
【0015】電源側入出力端子6,7 は、図1に示すよう
に、分電盤 (図示せず) の分岐バーに接続される電源側
入力端子6 と外部の各負荷に接続される電源側出力端子
7 とからなり、ボディ1 の両端下側にそれぞれ配設され
ている。電源側入力端子6 は、分岐バーや電線導体等を
固定する端子螺子6bと、一方にこの端子螺子6bが螺合す
る端子接続部を形成するとともに他方に固定接点20を取
着した入力端子板6a (固定接触子) と、を有している。
電源側出力端子7 は、電源側入力端子6 同様、負荷に接
続される電線導体を固定する端子螺子7bと、一方にこの
端子螺子7bが螺合する端子接続部を形成するとともに他
方に編組線21を接続した端子板7aと、を有している。
【0016】操作ハンドル8 は、プラスチック等の絶縁
材料で形成され、その中心に軸孔22を有するとともに、
周縁部の所定位置に操作部23と係止部材10に連結される
連結突起24と後述する開極ばね用のばね受突起25とを有
している。この操作ハンドル8 は、図7に示すように、
コ字状のリンク26の一端の軸26a が軸孔22に嵌合し、他
端の軸26b が後述する可動接触子9 のリンク片に嵌合
し、リンク26の中間部26c が図5に示すボディ1 に形成
した底面に対して所定方向に傾斜した位置決め溝27に位
置決め嵌合して支持されている。また、連結突起24近傍
には、トリップしたときに操作ハンドル8 を中立位置に
保持するための中立位置規制突起8aを有している。これ
により、操作ハンドル8 及び可動接触子9 はそれぞれボ
ディ1 に固定軸を介して支持されたこととなる。そし
て、操作部23は、ボディ1 のハンドル孔28から外部に突
出して後述するリベット式の可動接点38の頭部38a を固
定接点20に接離させるオン及びオフ間で操作可能となっ
ている。
【0017】開閉機構部30は、前述したコ字状のリンク
26と、開極ばね31と、リンクばね32と、を有している。
リンク26は、前述したように、その一端の軸26a を操作
ハンドル8 に連結するとともに他端の軸26b を可動接触
子9 に連結し、それぞれの回動中心がボディ1 に固定さ
れている。開極ばね31は、圧縮コイルばねを実施例と
し、操作ハンドル8 と可動接触子9 とに介在されてい
る。リンクばね32は、例えば図7に示すように、ねじり
コイルばねの両端を軸方向に折曲して軸32a,32b を形成
し、この軸32a,32b を長孔を有するガイド板33に通して
ねじりコイルばねによる軸32a,32b の最大開きを規制
し、軸32a を操作ハンドル8 の連結突起24の軸孔24a に
嵌合し、軸32b を後述する係止部材10の軸孔に嵌合して
いる。ガイド板33は、その一端にトリップしたときに操
作ハンドル8 の中立位置規制突起8aに当接して操作ハン
ドル8 を中立位置に保持する規制壁33a を有している。
【0018】可動接触子9 は、連結片34及び一対の対向
片35にて略コ字状に形成されている。連結片34は、対向
片35と交差する方向の一端が延出してその先端に傾斜部
36を形成し、傾斜部36の先端にアーク転流用の突出片37
と、頭部38a から突出する足部38b の断面が四角の可動
接点38を挿通するための四角の挿通孔39が形成されてい
る。また、対向片35は、連結片34より折曲された折曲部
40と、この折曲部40より係止部材10側に傾斜するように
延出されたリンク片41と、から構成されている。折曲部
40の先端には、位置決め突起40a を形成し、後述する隔
離部材42が配設される。さらに、リンク片41の中間及び
先端には、軸孔41a,41b が形成され、操作ハンドル8 及
び係止部材10を連結することが可能となっている。
【0019】隔離部材42は、ポリメチルペンテン樹脂や
ポリメチルメタルリレート樹脂等の消弧性ガス発生材料
で形成され、接点20,38 を強制開極したときに発生する
アークが当たるとその熱によって消弧ガスを噴出させて
アークを素早く消弧するようにしてある。この隔離部材
42は、図16乃至図19に示すように、水平片43,44及
び垂直片45(立片)から略逆T字状に形成されている。
水平片43は、開極ばね31を受けるばね受け座となるもの
であり、一対の折曲部40にまたがって位置決め突起40a
に係止する係止孔43a を有するとともに、中心にばね受
け突起43b を有している。このばね受け突起43b と操作
ハンドル8 のばね受け25との間に開極ばね31が圧縮介在
されている。垂直片45には、図17乃至図19に示すよ
うに、その中心に開極ばね31の屈曲案内となる案内片45
a が形成されるとともに、その両側にアークの回り込み
を防ぐ保持片45b,45b が形成されている。これにより両
接点20,38 が強制開極されたときに開極ばね31が案内片
45a に当接して開極ばね31の湾曲を抑制することがで
き、開極ばね31によるばね荷重を安定させることができ
るとともに、アークが垂直片45(立片)及び保持片45b,
45b 間に充満するので、アークによる開閉機構部30への
影響を少なくすることができる。
【0020】なお、開極ばね31により水平片43b が常に
折曲部40に押圧されているため、位置決め突起40a をか
しめなくても水平片43は外れないので、隔離部材42の固
定手段を簡略化することができる。水平片44は、可動接
点38の包囲片となるものであり、先端に切欠44a を有し
て切欠44a 内に可動接点38を位置させて、アークが飛ぶ
方向をしぼってアークを素早く消弧しようとしている。
【0021】係止部材10は、図7に示すように、開閉機
構部30の均衡を崩す方向に付勢され、その中間片の一端
を延出して被係止片46を形成するとともに、両側片の中
間部に可動接触子9 に連結するための軸孔47を有し、さ
らに両側片の他端部に操作ハンドル8 との連結用の軸孔
48を形成している。この係止部材10は、軸孔47に連結軸
49を介して可動接触子9 に連結され、係止部材10の回動
により被係止片46が熱動素子12の長手方向と同一方向に
可動片11に係止可能としており、図1において、被係止
片46を左斜め下方向に傾斜させた状態で可動片11に係止
されている。
【0022】可動片11は、係止部材10を係止して開閉機
構部30の均衡を保持するものであって、図20及び図2
1に示すように、プラスチック等の絶縁材料にて略蝸牛
状に形成されている。この可動片11は、前述したリンク
26の他端の軸26b によって可動接触子9 に回動自在に保
持されるための軸孔50(回転軸)を有するとともに、こ
の軸孔50の周囲に2つの包囲壁51,52 を有している。内
側の包囲壁51は、軸孔50の周囲のみ形成され、外側の包
囲壁52は、長手方向先端まで形成されており、その先端
に作動部材20の被係止片46を係止するための係止部52a
を有している。また、この外側の包囲壁52の延出される
基端には、捩じりコイルばね53の一端53a が仮止可能な
引掛片52b を有し、リンク11の他端の軸26b によって可
動接触子9 に連結させる作業を容易にしている。この可
動片11は、捩じりコイルばね53の一端53a を可動接触子
9 のリンク片41に引っ掛けることによって係止部材10の
係止を解錠する方向へ付勢されている。これにより、過
電流の大きさに応じてバイメタルがそのまま変位するの
で、係止部材10の摩擦を考慮しなくてもよく、もって開
閉機構部30の均衡を崩すための過電流特性のバラツキが
発生しにくいものとなる。
【0023】熱動素子12は、可動片11の移動を防止する
ものであって、熱膨張率の異なる2種類の金属にて形成
されたバイメタル54と、そのバイメタル54に螺合する調
整螺子55と、でなっている。バイメタル54は、その一端
部には可動接触子9 の挿通孔39に重合する四角の挿通孔
54b を有し、その他端部には調整螺子55が螺合する螺子
孔54a を有するとともに、この螺子孔54a 近傍に電源側
出力端子5 に電気的に接続する編組線21を溶着してい
る。そして、可動接触子9 の挿通孔39からその挿通孔54
b へと可動接点38をその足部から挿通孔39に挿通して、
可動接触子9 をかしめ固定することによって可動接触子
9 との連結がなされる。調整螺子55は、バイメタル54を
貫通した状態でバイメタル54に螺合し、その一端が可動
片11の外部の包囲壁52に当接して可動片11の移動を防止
している。また、この調整螺子55の他端は、ドライバー
等の先端が嵌入する調整溝55a を有し、ラッチ部材11の
外部の包囲壁52に当接する位置を調整することができる
ようになっている。これにより、接点20,38 に流れる過
電流によって係止部材10のラッチを解錠する動作電流を
変えることができるようになっている。
【0024】編組線21は、バイメタル54と電源側出力端
子5 とを電気的に接続するものであって、図22に示す
ように、その一端21a をバイメタル54の短手方向一方向
側から接続するとともに、他端21b をバイメタル54の短
手方向一方向側から電源側出力端子7 に接続しており、
編組線21の略中央部がバイメタル54と電源側出力端子7
とを結ぶ直線上に位置するので、バイメタル54短手方向
への広がりを少なくでき、可動接点38を固定接点20に接
離させるときに邪魔にならず、かつ可動接点38を、固定
接点20から接離させるのに必要な編組線21の撓みを確保
し易いものとなる。
【0025】次に、この回路遮断器の動作を説明する。
すなわち、図1はオン状態であり、可動接点38が固定接
点20に接触しているため電源側入出力端子6,7 間が導通
し、ニュートラル装置13をオン操作すると接地側入出力
端子4,5 間が導通する。操作ハンドル8 のオン状態は軸
26a,48を結ぶ直線よりも軸24a が上位に位置することに
より、リンクばね32の力により操作ハンドル8 をオン位
置から図23に示すオフ位置へ倒すとき、リンクばね32
の軸24a が軸26a,48を結ぶ直線よりも下位に反転するこ
とにより、リンクばね32のばね力により操作ハンドル8
がハンドル孔28の他方の縁部に係止させ、かつ可動接点
9 を反時計方向に回動して可動接点38が固定接点20から
開極する。
【0026】また、図1に示すオン状態で接点20,38 に
過電流等の異常電流が流れると、バイメタル54が加熱さ
れて可動接触子9 の連結片34側に湾曲する。このため、
可動片11が捩じりコイルばね53によって軸26b を中心に
時計針の方向に回転し、その係止部52a から被係止片46
が外れて係止部材10が、リンクばね32により軸49の回り
を図1において時計針の方向に回転し、同時に可動接触
子9 は開極ばね31のばね作用により軸49を中心に反時計
方向に回転し、可動接点38が固定接点20から開極し、図
24に示すトリップ状態になる。さらに、この動作にお
いて、開極ばね31の作用により操作ハンドル8 がオフ側
に回動を始めてガイド板33が反時計方向へ回転するが、
規制壁33a が操作ハンドル8 の中立位置規制突起8aに当
接して回転を防止し、操作ハンドル8 が中立位置に規制
されてトリップ状態を表示する。このトリップ状態にな
るとき、可動接触子9 及び熱動素子12の可動接点38によ
るかしめ固定部分が大きな衝撃を受けることとなるが、
可動接触子9 及び熱動素子12のそれぞれの挿通孔39,54b
及び可動接点38の足部の断面が四角であるので、衝撃を
受けてもそのかしめ固定が緩むことがなく、可動接点38
を軸として回動しない。
【0027】トリップ状態の開閉機構部30のリセット
は、図23に示すように、操作ハンドル8 をオフ側に倒
すことによって行われる。すなわち、操作ハンドル8 の
中立位置規制突起8aがガイド板33の規制壁33a を押圧し
てガイド板33を時計方向へ回転させながら係止部材10の
被係止片46が可動片11の係止部52a に係止されて、図2
3に示すオフ状態となる。このオフ状態から図1のオン
状態に操作ハンドル8 を押すと前述したようにリンクば
ね32を介して係止部材10の被係止片46が可動片11に係止
された状態でリンクばね32を圧縮しながら軸24a が反転
位置に回動するとともに開極ばね31を圧縮しながら可動
接触子9 を時計方向に回動して可動接点38が固定接点20
に接触する。
【0028】かかる回路遮断器にあっては、前述したよ
うに、可動接触子9 及び熱動素子12の可動接点38による
かしめ固定部分が大きな衝撃を受けても、そのかしめ固
定が緩むことがなく可動接点38を軸として回動しないの
で、開閉機構部の復帰後、次の過電流時に熱動素子が湾
曲したとき、可動片を異状なく押圧して可動接点が固定
接点から確実に開離することができる。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載のものは、可動接点の足部
の断面並びに熱動素子及び可動接触子の両挿通孔が非円
形に形成されているので、過電流時に可動接触子が熱動
素子の湾曲の動作に連動するときの衝撃により、可動接
点による熱動素子とのかしめ固定が緩むことがなくなっ
て、熱動素子が可動接点を軸として回動しなくなるの
で、熱動素子は、可動片との位置関係が変わることがな
く、熱動素子が湾曲すると確実に可動接点が固定接点か
ら開離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の第1のカバーを外したオ
ン状態を示す正面図である。
【図2】図1のものに第1のカバーを取着した状態を示
す側面図である。
【図3】図2のものの上面図である。
【図4】図2のものの第2のカバーを外した状態を示す
斜視図である。
【図5】図4のものの第2のカバーを取着した状態を示
す分解斜視図である。
【図6】図5のもののリンク機構及びニュートラル装置
を示す斜視図である。
【図7】図6のものの分解斜視図である。
【図8】図5のものの第2のカバーを外したニュートラ
ル装置を示す背面図である。
【図9】図8のものの第3接触子を示す斜視図である。
【図10】図9のものの正面図である。
【図11】図8のもののニュートラルハンドルを示す正
面図である。
【図12】図11のものの上面図である。
【図13】図8のもののニュートラルハンドルを回動さ
せた状態を示す動作説明図である。
【図14】図13のものの更にニュートラルハンドルを
回動させた状態を示す動作説明図である。
【図15】図14のものの更にニュートラルハンドルを
回動させたオフ状態を示す動作説明図である。
【図16】図1のものの隔離部材を示す斜視図である。
【図17】図16のものの上面図である。
【図18】図16のものの側面図である。
【図19】図18のもののばね受け突起側から見た側面
図である。
【図20】図1のものの係止部材を示す正面図である。
【図21】図20のものの係止部材を示す下面図であ
る。
【図22】図1のものの第1のカバーを取着した状態を
示す下面断面図である。
【図23】図1のもののオフ又はリセット状態を示す正
面図である。
【図24】図1のもののトリップ状態を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
6a 入力端子板 (固定接触子) 7 出力端子 9 可動接触子 39 挿通孔 10 係止部材 11 可動片 12 熱動素子 54b 挿通孔 20 固定接点 30 開閉機構部 38 可動接点 38a 頭部 38b 足部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂井 弘治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部に挿通孔を有して他端部が負荷端
    子に接続された熱動素子と、熱動素子の挿通孔と同形状
    の挿通孔を有する可動接触子と、固定接触子に固定され
    た固定接点と、頭部が固定接点に接離するようその頭部
    から突出する足部が熱動素子及び可動接触子の両挿通孔
    に挿通されてかしめされるリベット式可動接点と、熱動
    素子に過電流が流れたときに変位する可動片と、異常電
    流が流れないときは可動片に係止される係止部材を含み
    固定及び可動接点が接離するよう可動接触子を回動させ
    る開閉機構部と、を備えた回路遮断器において、 前記可動接点の足部の断面並びに前記熱動素子及び前記
    可動接触子の両挿通孔が非円形に形成されてなることを
    特徴とする回路遮断器。
JP1006894A 1994-01-31 1994-01-31 回路遮断器 Withdrawn JPH07220612A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008186664A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 回路遮断器
US8159922B2 (en) 2002-05-30 2012-04-17 Lg Electronics Inc. High density optical disc and method for reproducing and recording data thereof

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