JP3475598B2 - 回路遮断器の電磁引外し装置 - Google Patents

回路遮断器の電磁引外し装置

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JP3475598B2
JP3475598B2 JP23613095A JP23613095A JP3475598B2 JP 3475598 B2 JP3475598 B2 JP 3475598B2 JP 23613095 A JP23613095 A JP 23613095A JP 23613095 A JP23613095 A JP 23613095A JP 3475598 B2 JP3475598 B2 JP 3475598B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、二つ割りのモー
ルドケースに開閉機構や電磁引外し装置が収容された回
路遮断器に関し、特にオイルダッシュポット構造の鉄心
を有する電磁引外し装置の鉄心の位置決め構成に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図16は従来のこの種の回路遮断器の構
成を示す内部側面図である。図において、開閉機構1、
電磁引外し装置2などは左右二つ割り、つまり図16の
紙面に垂直な方向にケース本体とカバーの二つに分割構
成されたモールドケース3に収容され(図はカバーを外
した状態でケース本体のみを示している)、図示オン状
態で電流は端子板4からリード線5、可動接触子6、固
定接触子7、電磁引外し装置2の電磁コイル8を経て端
子板9に流れるようになっている。詳細な機構の説明は
省略するが、図示状態から操作ハンドル10を右方向に
倒すと、可動接触子6を保持したホルダ11がラッチピ
ン12を支点に右方向に回転し、可動接触子6が開離す
る(オフ操作)。また、電流が過電流状態となり、電磁
引外し装置2が可動鉄片13を吸引すると、係止レバー
14が可動鉄片13と一体の操作片13aで叩かれ、ラ
ッチピン12による鎖錠を解かれたホルダ11が遮断ば
ね15の作用をうけて右方向に回転し、可動接触子6が
開離する(トリップ動作)。
【0003】図17は上記電磁引外し装置2を拡大して
示した縦断面図である。図において、電磁引外し装置2
は、L字形に形成された磁性板からなる継鉄16と、そ
の一方の脚部16aに組み合わされたオイルダッシュポ
ット構造の鉄心17と、その外側に配置された電磁コイ
ル8と、鉄心17の上端の接極子18と対向するように
継鉄16の他方の脚部16bに回動可能に支持された可
動鉄片13と、可動鉄片13を定位置に保持するために
脚部16bとの間に掛けられた復帰ばね19とからなっ
ている。鉄心17は周知の通り、非磁性体のシリンダ2
0内にプランジャ21が戻しばね22とともに挿入さ
れ、シリコン油が封入された上で接極子18が固着され
て封止された構造となっている。この鉄心17はその外
側に電磁コイル8が嵌め込まれた後、継鉄16の脚部1
6aにあけられた丸穴に挿入され、シリンダ20が脚部
16aにはんだ付けされることにより継鉄16に固定さ
れている。このような電磁引外し装置2は、継鉄16が
モールドケース3(図16)に形成された図示しない凹
部に嵌合することにより位置決めされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁引外し装置
においては、鉄心をはんだ付けにより継鉄に固定してい
るが、その際、継鉄にははんだ付け性を良くするための
表面処理、例えば銅下地の錫めっきを施さなければなら
ないため作業工数が多くなり、コストが高くなるという
問題があった。しかし、このはんだ付けを省くと、電磁
引外し装置をモールドケースに組み込むときに継鉄に対
する鉄心の位置が定まらず、組立作業性が悪くなるとい
う問題が生じた。そこで、この発明は、鉄心を継鉄には
んだ付けすることなく位置決めできるようにしてコスト
ダウンを図ることを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】L字形に形成された磁性
板からなる継鉄と、この継鉄の一方の脚部に組み合わさ
れたオイルダッシュポット構造の鉄心と、この鉄心の外
側に配置された電磁コイルと、前記鉄心の接極子と対向
するように前記継鉄の他方の脚部に回動可能に支持され
た可動鉄片と、この可動鉄片を定位置に保持する復帰ば
ねとからなり、前記継鉄は回路遮断器の左右二つ割りの
モールドケースに嵌合して位置決めされる回路遮断器の
電磁引外し装置において、上記課題を達成するために、
請求項1記載のこの発明は、前記鉄心を構成するシリン
ダの接極子取付部に前記接極子より大径のフランジを一
体形成する一方、前記鉄心を組み合わせる前記継鉄の脚
部に側方に開口するU字形の切欠を形成し、この切欠に
前記鉄心を嵌合させるとともに、前記フランジを前記回
路遮断器のモールドケースに嵌合させ、前記鉄心を前記
継鉄とは別途に位置決めし、かつ前記鉄心と嵌合するU
字形の切欠を有する平板な補助継鉄を前記鉄心を嵌合さ
せた継鉄の脚部に切欠同士が向かい合うように重ね合わ
せるようにするものとする。
【0006】このような構成によれば、シリンダのフラ
ンジがモールドケースに嵌合する鉄心は継鉄とは別途に
位置決めされるので、鉄心を継鉄にはんだ付けしなくて
もモールドケース内で継鉄に対する鉄心の位置を正確に
定めることができる。この場合において、鉄心は従来通
り継鉄の丸穴に挿入して組み合わせるようにしてもよい
が、鉄心を組み合わせる継鉄の脚部に側方に開口するU
字形の切欠を形成し、この切欠に前記鉄心を嵌合させる
構成とすれば、継鉄と鉄心とをそれぞれ個別にモールド
ケースに組み込むことができ、モールドケースに組み込
む前に鉄心を予め継鉄に挿入しておく必要がなくなるの
で、組立作業性が良好となる。また、その場合、継鉄に
切欠を設けるとエアギャップのために電磁力の損失が生
じるが、鉄心と嵌合するU字形の切欠を有する平板な補
助継鉄を前記鉄心を嵌合させた継鉄の脚部に切欠同士が
向かい合うように重ね合わせる構成とすれば、継鉄の切
欠が補助継鉄で埋められて電磁力の損失が低減する。
【0007】更に、上記電磁引外し装置において、電磁
コイルのボビンにシリンダのフランジを把持する把持部
を形成し、この把持部に前記フランジを把持させること
により、鉄心と前記電磁コイルとを一体的に結合するよ
うにすれば、電磁コイルと鉄心の相互の位置関係を固定
した状態でモールドケースに組み込めるので、組立作業
性が一層良好になるとともに電磁特性が安定する。
【0008】同じく上記課題を解決するために、請求項
記載のこの発明は、鉄心を構成するシリンダの接極子
取付部に接極子より大径のフランジを一体形成するとと
もに、前記鉄心を組み合わせる継鉄の脚部に側方に開口
するU字形の切欠を形成する一方、電磁コイルのボビン
に前記シリンダのフランジを把持する把持部と前記継鉄
の脚部に嵌合する嵌合部とを形成し、前記把持部に前記
フランジを把持させた前記鉄心を前記切欠に嵌合させる
とともに、前記嵌合部と前記脚部とを嵌合させることに
より、前記鉄心、前記電磁コイル及び前記継鉄を一体的
に結合するものとする。このような構成によれば、はん
だ付けによることなく、電磁コイルを仲立ちとして鉄心
を継鉄に一体結合できる。この場合において、電磁コイ
ルのボビンに側方に張り出す弾性突部を形成し、この弾
性突部をモールドケースの内壁面で圧縮変形させて電磁
引外し装置の固定を図れば、モールドケース内での電磁
引外し装置の位置決め精度が一層向上する。
【0009】
【実施の形態】以下、図1〜図15に基づいてこの発明
の実施の形態を説明する。なお、従来例と対応する部分
には同一の符号を用いるものとする。実施の形態1 図1はこの発明の実施の形態1を示す電磁引外し装置2
の縦断面図、図2はその継鉄16の底面図である。これ
らの図において、鉄心17のシリンダ20は上端の接極
子取付部が電磁コイル8から突出するように従来よりも
長く作られ、この部分に接極子18よりも大径のフラン
ジ20aが一体形成されている。また、鉄心17が組み
合わされる継鉄16の脚部16aには、鉄心17がわず
かな隙間を介して嵌合可能なU字形の切欠23(図2)
が側方、この場合はモールドケース3(図16参照)の
ケース本体の開放面側に開口するように、脚部16aの
中心まで形成されている。
【0010】一方、電磁引外し装置2が組み込まれるモ
ールドケース3には、ケース本体とカバーの両方の互い
の対向面に継鉄16及び鉄心17を嵌合させる位置決め
部3a〜3dがそれぞれ一体に立ち上げ形成されている
(図1はケース本体側を示している)。位置決め部3a
はL字形、また位置決め部3bはコ字形に形成されてお
り、継鉄16のコーナー部と脚部16aの先端部を図示
の通り嵌合させて、継鉄16をモールドケース3に対し
て位置決めする。位置決め部3c及び3dは左右対称で
コ字形に形成されており、シリンダ20のフランジ20
aを図示の通り嵌合させて、鉄心17を継鉄16とは独
立にモールドケース3に対して位置決めする。位置決め
部3c及び3dはまた、電磁コイル8に向かって延びる
短い脚部を持っており、この脚部で電磁コイル8のボビ
ン24の端面に接して継鉄16との間で電磁コイル8を
固定する。
【0011】電磁引外し装置2をケース本体に組み込む
には、まず可動鉄片13を復帰ばね19とともに装着し
た継鉄16を位置決め部3a及び3bに圧入する。次い
で、電磁コイル8を嵌め込んだ鉄心17を継鉄16の切
欠23に挿入しつつ、位置決め部3c及び3dに圧入す
る。位置決め部3a〜3dに対する嵌合は図示しないカ
バー側についても同様に行われ、ケース本体にカバーが
被着された状態で、電磁引外し装置2は各々の位置決め
部3a〜3dの間に挟まれて保持される。このような構
成によれば、鉄心17を継鉄16にはんだ付けにより固
定しなくても、継鉄16と鉄心17とはモールドケース
3を介して互いに位置関係が定まる。その場合、継鉄1
6の鉄心挿入部はU字形の切欠23ではなく単に丸穴と
し、鉄心17を継鉄17に組み合わせた上でケース本体
に組み込むようにしてもよいが、図示実施の形態のよう
に切欠23とすれば、先に継鉄16を組み込んでから鉄
心17を組み込めるので、組立作業が簡単となる。
【0012】実施の形態2 継鉄16の切欠23は図3に示すように、ケース本体の
底面側に開口するように設けてもよい。その場合には、
ケース本体に先に鉄心17を組み込み、次いでこれに被
せるように継鉄16を組み込む。なお、図3に示すよう
に、この場合にはケース本体側に、また図2の場合には
カバー側に、鉄心17の外周面に当接する鉄心受部3e
を一体形成すれば鉄心17の支持が一層確実になる。
【0013】実施の形態3 図4はこの発明の実施の形態3を示す電磁引外し装置2
の側面図、図5はその継鉄16の底面図である。この実
施の形態は実施の形態1あるいは実施の形態2における
継鉄16の切欠23を埋める補助継鉄25を設けたもの
である。補助継鉄25は磁性板から継鉄16と同幅の平
板に作られており、切欠23と同形の切欠26(図5)
が側方に開口するように形成されている。この補助継鉄
25は継鉄16及び鉄心17の組み込み後に、継鉄16
の脚部16aに切欠23,26同士が向かい合うように
重ね合わされる。ケース本体とカバーの両方の互いの対
向面には、位置決め部3a及び3bに連続してL字形の
位置決め部3f及び3gが左右対称に立ち上げ形成さ
れ、補助継鉄25は4隅が図示の通り位置決め部3f及
び3gに嵌合して固定される。
【0014】このような構成によれば、切欠23が補助
継鉄25により埋められるので、切欠23のエアギャッ
プによる電磁力の損失がなくなる。また、補助継鉄25
は鉄心17の受台の作用をするので、図3に示したよう
なモールドケース3の鉄心受部3eは不要である。
【0015】実施の形態4 図6は実施の形態3と同旨のものであるが、継鉄16の
切欠23を図3に示したように本体ケースの底面側に開
口させた場合の実施の形態を示すものである、この場合
には、補助継鉄25及び鉄心17を組み込んでから、継
鉄16を組み込むことになる。
【0016】実施の形態5 図7及び図8はこの発明の実施の形態5を示すもので、
図7は相互に結合した電磁コイル8と鉄心17の平面
図、図8はその縦断面図である。この実施の形態におい
ては、電磁コイル8のボビン24にシリンダ20のフラ
ンジ20aを把持する把持部27が形成され、この把持
部27にフランジ20aが把持されることにより、鉄心
17と電磁コイル8とが一体的に結合される構成となっ
ている。ここで、上記把持部27はフランジ20aがあ
る側のボビン24の方形のつば部24aに、図示の通り
一体形成された左右一対のフック24b及び突当部24
cで構成されている。
【0017】電磁コイル8と鉄心17とを図示の通り結
合するには、鉄心17を電磁コイル8に図8の上方から
挿入し、フランジ20aがフック24bに当たったら、
これを左右に弾性的に押し広げて更に押し込む。フラン
ジ20aが突当部24cに当接するとフック24bが復
帰し、フランジ20aの上面に係合して結合が完了す
る。一体結合した電磁コイル8と鉄心17とは実施の形
態1におけるように、モールドケース3(図1及び図2
参照)内でフランジ20aを位置決め部3c,3dに嵌
合させて位置決めする。なお、位置決め部3c,3dは
フック24bと干渉しない形状とする。電磁コイル8と
鉄心17とが一体化されるこのような構成によれば、モ
ールドケース3への組み込み作業が簡単となり、かつ電
磁コイル8と鉄心17とが直接的に結合されるため相互
の位置関係が正確となり電磁特性が安定する。
【0018】実施の形態6 図9及び図10は実施の形態5と同旨のものであるが、
把持部27の構成が異なる実施の形態6を示している。
この実施の形態においては、把持部27はボビン24に
一体形成された左右一対のコ字形片24dで構成され、
一方、フランジ20aにはコ字形片24dの上部脚が逃
げられる一対の切欠20bが設けられている。そこで、
切欠20bをコ字形片24dに合わせて鉄心17を電磁
コイル8に挿入し、切欠20bでコ字形片24dの上部
脚を逃げながらフランジ20aをコ字形片24dの下部
脚に突き当てる。その後、図9に示すように鉄心17を
僅かに回転させ、フランジ20aをコ字形片24dの両
脚部間に挟ませる。これにより、電磁コイル8と鉄心1
7とは一体化される。
【0019】実施の形態7 図11及び図12はこの発明の実施の形態7を示すもの
で、図11は電磁引外し装置2の縦断面図、図12はそ
の底面図である。この実施の形態は、実施の形態1(図
1及び図2)におけるボビン24に継鉄16の脚部16
aと嵌合する嵌合部28が設けられたもので、嵌合部2
8は脚部16aに接するボビン24のつば部24eから
板片24f及び24gが一体に折り返し形成されること
により構成されている。ボビン24と継鉄16との嵌合
は、ボビン24と一体結合された鉄心17が脚部16a
の切欠23に挿入される際に同時に行われる。
【0020】このような構成によれば、鉄心17はボビ
ン24を仲立ちとして継鉄16に一体化されるので、鉄
心17ははんだ付けされることなく継鉄16に結合され
る。また、電磁コイル8、継鉄16及び鉄心17の3者
の位置関係が正確に保持されるので、電磁引外し装置と
しての動作特性が安定する。この構成においてはモール
ドケース3内の位置決めは継鉄16についてのみ行えば
よく、例えば実施の形態1(図1及び図2)における位
置決め部3a,3bにより位置決めする。モールドケー
ス3に対する組み込み方法としては、最初に継鉄16を
組み込み、次いで電磁コイル8と一体となった鉄心17
を組み込むか、全体を図11の状態に組み立てた上でモ
ールドケースに組み込むか、組立工程に合わせて何れで
も採用できる。
【0021】実施の形態8 図13〜図15はこの発明の実施の形態8を示すもの
で、図13は電磁引外し装置2の上面図、図14はその
縦断面図、図15は同じく底面図である。この実施の形
態においては、ボビン24のつば部24a及び24eの
各々の片側に側方に張り出す弾性突部29が形成されて
いる。弾性突部29は空間24hを隔ててアーチ状に突
出形成された湾曲片24iからなり、この湾曲片24i
を含めたつば部24a,24eの幅寸法はモールドケー
ス3のケース本体3aとカバー3bの内壁面同士の間隔
A(図13)よりも大きくなっている。これにより、図
13及び図15に示すように、ケース本体3aとカバー
3bとが図示しない管鋲などで互いに締結されたモール
ドケース3内で弾性突部28は圧縮変形を受け、電磁引
外し装置2はモールドケース3に良好に拘束される。そ
の結果、可動鉄片13の操作片13a(図14)と、こ
れにより操作されるリンク機構との関係位置が一定に保
たれ、電磁引外し装置2の動作特性が安定する。
【0022】
【発明の効果】この発明によれば、鉄心が継鉄とは別途
にモールドケースに位置決めされ、あるいは電磁コイル
を介して鉄心が継鉄に結合されるので、鉄心を継鉄には
んだ付けする必要がなくなり、コストダウンが図れる。
その場合に、継鉄にU字形の切欠を形成して鉄心を嵌合
させるようにすれば、継鉄と鉄心を別々にモールドケー
スに組み込めるので組立作業が容易となる。また、上記
切欠を埋める補助継鉄を継鉄に重ねて設ければ、この切
欠を形成したことによる電磁力の損失を低減できる。更
に、電磁コイルのボビンに側方に張り出す弾性突部を形
成し、この弾性突部をモールドケースの内壁面で圧縮変
形させて電磁引外し装置の固定を図れば、モールドケー
ス内での電磁引外し装置の位置決め精度が一層向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す電磁引外し装置
の縦断面図である。
【図2】図1における継鉄の底面図である。
【図3】この発明の実施の形態2を示す継鉄の底面図で
ある。
【図4】この発明の実施の形態3を示す電磁引外し装置
の縦断面図である。
【図5】図4における継鉄の底面図である。
【図6】この発明の実施の形態4を示す継鉄の底面図で
ある。
【図7】この発明の実施の形態5を示す電磁コイルと鉄
心の平面図である。
【図8】図7の縦断面図である。
【図9】この発明の実施の形態6を示す電磁コイルと鉄
心の平面図である。
【図10】図9の縦断面図である。
【図11】この発明の実施の形態7を示す電磁引外し装置
の縦断面図である。
【図12】図11の底面図である。
【図13】この発明の実施の形態8を示す電磁引外し装置
の平面図である。
【図14】図13の縦断面図である。
【図15】図13の底面図である。
【図16】電磁引外し装置を備えた回路遮断器の内部を示
す側面図である。
【図17】図16における電磁引外し装置を拡大して示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 開閉機構 2 電磁引外し装置 3 モールドケース 3a 位置決め部 3b 位置決め部 3c 位置決め部 3d 位置決め部 8 電磁コイル 16 継鉄 16a 脚部 16b 脚部 17 鉄心 18 接極子 19 復帰ばね 23 切欠 24 ボビン 24a つば部 24b フック 24c 突当部 24d コ字形片 24e つば部 24f 板片 24g 板片 24h 湾曲片 25 補助継鉄 26 切欠 27 把持部 28 嵌合部 29 弾性突部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志塚 隆 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−143920(JP,A) 特開 昭62−186437(JP,A) 実開 平5−23390(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 73/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】L字形に形成された磁性板からなる継鉄
    と、この継鉄の一方の脚部に組み合わされたオイルダッ
    シュポット構造の鉄心と、この鉄心の外側に配置された
    電磁コイルと、前記鉄心の接極子と対向するように前記
    継鉄の他方の脚部に回動可能に支持された可動鉄片と、
    この可動鉄片を定位置に保持する復帰ばねとからなり、
    前記継鉄は回路遮断器の左右二つ割りのモールドケース
    に嵌合して位置決めされる回路遮断器の電磁引外し装置
    において、 前記鉄心を構成するシリンダの接極子取付部に前記接極
    子より大径のフランジを一体形成する一方、前記鉄心を
    組み合わせる前記継鉄の脚部に側方に開口するU字形の
    切欠を形成し、この切欠に前記鉄心を嵌合させるととも
    に、前記フランジを前記回路遮断器のモールドケースに
    嵌合させ、前記鉄心を前記継鉄とは別途に位置決めし、
    かつ前記鉄心と嵌合するU字形の切欠を有する平板な補
    助継鉄を前記鉄心を嵌合させた継鉄の脚部に切欠同士が
    向かい合うように重ね合わせたことを特徴とする回路遮
    断器の電磁引外し装置。
  2. 【請求項2】電磁コイルのボビンにシリンダのフランジ
    を把持する把持部を形成し、この把持部に前記フランジ
    を把持させることにより、鉄心と前記電磁コイルとを一
    体的に結合するようにしたことを特徴とする請求項
    記載の回路遮断器の電磁引外し装置。
  3. 【請求項3】L字形に形成された磁性板からなる継鉄
    と、この継鉄の一方の脚部に組み合わされたオイルダッ
    シュポット構造の鉄心と、この鉄心の外側に配置された
    電磁コイルと、前記鉄心の接極子と対向するように前記
    継鉄の他方の脚部に回動可能に支持された可動鉄片と、
    この可動鉄片を定位置に保持する復帰ばねとからなり、
    前記継鉄は回路遮断器の左右二つ割りのモールドケース
    に嵌合して位置決めされる回路遮断器の電磁引外し装置
    において、 鉄心を構成するシリンダの接極子取付部に前記接極子よ
    り大径のフランジを一体形成するとともに、前記鉄心を
    組み合わせる前記継鉄の脚部に側方に開口するU字形の
    切欠を形成する一方、電磁コイルのボビンに前記シリン
    ダのフランジを把持する把持部と前記継鉄の脚部に嵌合
    する嵌合部とを形成し、前記把持部に前記フランジを把
    持させた前記鉄心を前記切欠に嵌合させるとともに、前
    記嵌合部と前記脚部とを嵌合させることにより、前記鉄
    心、前記電磁コイル及び前記継鉄を一体的に結合するよ
    うにしたことを特徴とする回路遮断器の電磁引外し装
    置。
  4. 【請求項4】前記電磁コイルのボビンに側方に張り出す
    弾性突部を形成し、この弾性突部を前記モールドケース
    の内壁面で圧縮変形させて固定を図ったことを特徴とす
    る請求項記載の回路遮断器の電磁引外し装置。
JP23613095A 1995-02-28 1995-08-22 回路遮断器の電磁引外し装置 Expired - Lifetime JP3475598B2 (ja)

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