JPH11208819A

JPH11208819A - スタッカクレーン

Info

Publication number: JPH11208819A
Application number: JP10016940A
Authority: JP
Inventors: Yoshimasa Abe; 好政阿部
Original assignee: Okamura Corp
Current assignee: Okamura Corp
Priority date: 1998-01-29
Filing date: 1998-01-29
Publication date: 1999-08-03

Abstract

(57)【要約】【課題】２本のマストの平行度の精度が、ある程度悪
くても、荷台がマストに沿って正しく案内されるように
した昇降案内機構を提供する。【解決手段】台車５上に立設したマスト６に沿って転
動するガイドローラ１０、１１により案内されて荷台７
が昇降するスタッカクレーンＡにおいて、対向マスト面
に当接するガイドローラ１１を、マスト６に対して水平
方向に移動可能に荷台７に取り付け、かつガイドローラ
１１をマスト６に当接する方向に弾性付勢する圧縮ばね
２２を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動倉庫や工場等
において用いられるスタッカクレーンに関する。

【０００２】

【従来の技術】床上を走行する台車に立設した２本のマ
ストに沿って荷台が昇降するスタッカクレーンは、例え
ば特開平7-149408号公報等により公知である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述のようなスタッカ
クレーンでは、荷台は、２本のマストに沿って転動する
ガイドローラにより、マストに案内されて昇降させられ
るが、２本のマストが、加工精度、組立精度などの不良
により、その平行度が悪く、マスト間の距離間隔が狭く
なったり広くなったりしている場合、現地組立時の調整
が困難で、非常な手間と時間を要する。

【０００４】本発明は、２本のマストの平行度の精度
が、ある程度悪くても、荷台が、マストに沿って正しく
案内されるようにした昇降案内機構を提供することを目
的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (１) 台車上に立設したマストに沿って転動するガイド
ローラにより案内されて荷台が昇降するスタッカクレー
ンにおいて、前記ガイドローラのうち、少なくとも対向
マスト面に当接するガイドローラを、前記マストに対し
て水平方向に移動可能に前記荷台に取り付け、かつ前記
ガイドローラを前記マストに当接する方向に弾性付勢す
る付勢手段を設ける。

【０００６】(２) 上記(１)項において、荷台の両脇に
立設された２本のマストの両側部の面に当接するよう
に、前記荷台に取り付けた対をなす第１のガイドローラ
と、前記２本のマストの内側の面に当接するように弾性
付勢して前記荷台に取り付けられた、対向マスト面に当
接するガイドローラからなる第２のガイドローラとを有
する。

【０００７】(３) 上記(２)項において、第２のガイド
ローラの枢軸の両端部を、荷台に固着した支持金具に穿
設した長孔に軸支し、かつ、前記枢軸の両端部と前記支
持金具との間に、付勢手段を配設する。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１に示す自動倉庫では、床(１)
と天井(２)との間に複数段の荷棚(３)を形成し、この荷
棚(３)に荷(４)が載置される。このような荷棚(３)の並
ぶ区画の間の通路には、スタッカクレーン（Ａ）が走行
可能に配設されている。

【０００９】スタッカクレーン（Ａ）は、レール（図示
してない）上を走行する台車(５)に立設した２本のマス
ト(６)を備え、マスト(６)の間に、荷(４)を載せる荷台
(７)が昇降可能に設けられてる。荷台(７)は、台車(５)
に設けた巻取装置(８)より、マスト(６)に軸着されたガ
イドスプロケットにより案内された索条(９)により吊支
され、巻き取り装置(８)の作動により昇降させられるよ
うになっている。

【００１０】図２及び図３に詳細に示すように、荷台
(７)の上端部及び下端部の左右両端に、マスト(６)の前
後両側部の面に当接する対をなす第１のガイドローラ(1
0)を、合計８個備えている。第１のガイドローラは、２
本のマスト(６)に対して荷台(７)を案内し、特に、荷台
(７)の水平を保持する役割を果たしている。

【００１１】荷台(７)の下端部において前後に対をなす
第１のガイドローラ(10)の間には、２本のマスト(６)の
内側の面に当接するように、第２のガイドローラ(11)が
荷台(７)の左右端に１つずつ配設されている。

【００１２】図４及び図５に詳細に示すように、ナイロ
ン製の第２のガイドローラ(11)は、ベアリング(13)を介
して、枢軸(12)に支持されている。枢軸(12)は、荷台
(７)の底部にボルト(14)により固着された支持金具(15)
における、間隔を隔てて平行する垂直壁(16)に穿設され
た水平方向の長孔(17)内に、水平方向に滑動可能に収容
された２つの滑動部材(18)に支持されている。

【００１３】２つの垂直壁(16)の外側では、枢軸(12)の
両端部にナイロン製の支持ブロック(19)が嵌合されてお
り、この支持ブロック(18)には、垂直壁(16)に一体に形
成した水平梁部材(20)の丸孔から挿通したボルト(21)が
螺着されている。ボルト(21)のまわりには、支持ブロッ
ク(18)と水平部材(20)との間で、コイル状の圧縮ばね(2
2)が縮設されており、圧縮ばね(22)の付勢力により、支
持ブロック(18)及び枢軸(12)が前方（図４及び図５にお
いて左方）に付勢されている。

【００１４】このような構成であるので、第２のガイド
ローラ(11)は、圧縮ばね(22)に付勢され、２本のマスト
(６)間の平行度が悪く、多少の距離間隔のばらつきがあ
っても、荷台(７)の昇降時にマスト(６)の内側の面に常
時当接し、荷台(７)を垂直に案内することができる。

【００１５】

【発明の効果】本発明によれば、スタッカクレーンの２
本のマストの平行度の精度が、ある程度悪くても、作動
に支障はなく、そのため、マスト加工精度による加工コ
スト及び現地調整工数を節減することが可能となる。

【００１６】請求項２記載の発明のような構成とする
と、第１のガイドローラにより荷台の水平を保持し、第
２のガイドローラにより荷台をマストに沿って垂直に昇
降させることができ、しかも、第２のガイドローラのマ
ストへの弾性的な当接により、緩衝作用または免振効果
を奏することができ、移動時、地震時などに振動を吸収
して、荷が落ちないようになる。

【００１７】請求項３記載の発明のような構成とする
と、簡単な機構で、確実に第２のガイドローラをマスト
へ付勢することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるスタッカクレーンを備えた自動倉
庫の荷棚の側面図である。

【図２】図１に示すスタッカクレーンの荷台の拡大側面
図である。

【図３】図１に示すスタッカクレーンの荷台の拡大正面
図である。

【図４】図２及び図３に示した荷台の第２のガイドロー
ラの拡大側面図である。

【図５】図４のＶ−Ｖ線に沿う断面図である。

【符号の説明】

(Ａ)スタッカクレーン (１)床 (２)天井 (３)荷棚 (４)荷 (５)台車 (６)マスト (７)荷台 (８)巻取装置 (９)索条 (10)第１のガイドローラ (11)第２のガイドローラ (12)ローラ軸 (13)ベアリング (14)ボルト (15)支持金具 (16)垂直壁 (17)長孔 (18)滑動部材 (19)支持ブロック (20)水平梁部材 (21)ボルト (22)圧縮ばね（付勢手段）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】台車上に立設したマストに沿って転動す
るガイドローラにより案内されて荷台が昇降するスタッ
カクレーンにおいて、前記ガイドローラのうち、少なく
とも対向マスト面に当接するガイドローラを、前記マス
トに対して水平方向に移動可能に前記荷台に取り付け、
かつ前記ガイドローラを前記マストに当接する方向に弾
性付勢する付勢手段を設けたことを特徴とするスタッカ
クレーン。
【請求項２】荷台の両脇に立設された２本のマストの
両側部の面に当接するように、前記荷台に取り付けた対
をなす第１のガイドローラと、前記２本のマストの内側
の面に当接するように弾性付勢して前記荷台に取り付け
られた、対向マスト面に当接するガイドローラからなる
第２のガイドローラとを有する請求項１記載のスタッカ
クレーン。
【請求項３】第２のガイドローラの枢軸の両端部を、
荷台に固着した支持金具に穿設した長孔に軸支し、か
つ、前記枢軸の両端部と前記支持金具との間に、付勢手
段を配設した請求項２記載のスタッカクレーン。