JPH11189666A - 多糖類成形体に耐水性を付与する方法 - Google Patents

多糖類成形体に耐水性を付与する方法

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JPH11189666A
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Kouji Takahashi
幸資 高橋
Makoto Hattori
誠 服部
Hidekazu Takahashi
秀和 高橋
Toshiyuki Kaneko
俊之 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 親水性が高いために耐水性に劣る多糖類成形
体に、耐水性を付与すること。 【解決手段】 多糖類成形体表面に、ツェインなどのプ
ロラミンを結合させて、多糖類成形体に耐水性を付与す
る方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多糖類から成る成
形体に耐水性を付与する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】廃棄物による環境汚染の深刻化を受け
て、自然界において微生物が関与して低分子化合物に分
解されるプラスチック(高分子化合物とその配合物)
は、生分解性プラスチックと呼ばれ注目されている。
【0003】澱粉などの天然多糖類は、生分解性プラス
チックの原料として安全性、安定供給性、低価格性など
の点で優れていることから、その利用が検討されてき
た。しかし、利用を拡大するためには幾つかの課題が残
されており、その一つとして、天然多糖類の多くが親水
性が高いために耐水性に劣るという点が上げられる。
【0004】この欠点を低コストで補うことができれ
ば、生分解性プラスチックとしての機能と価値とを大幅
に向上させることができる。
【0005】ところで、カルボキシル基を有する多糖類
にアミノ酸又はタンパク質のアミノ基を結合させて、多
糖類を改質する技術が知られている。
【0006】特開平3-502704 ヒアルロン酸に、カルボジイミドを触媒としてアミノ酸
エステルを酸アミド結合を形成させることにより導入し
て、水不溶性のバイオ適合性ゲルを調製する。
【0007】特開平8-23975 基材(多糖など天然高分子を含む)の表面に高分子のカ
ルボジイミド化合物を担持させ、生物的に活性な物質
(生理活性のある蛋白質を含む)を固定させる。
【0008】Bioconjugate Chem., 2, 232-241 (199
1) カルボジイミドを用いて、一級アミノ酸でヒアルロン酸
を化学修飾した場合の反応機構および生成物について報
告されている。
【0009】Biosci. Biotech. Biochem., 58, 174-1
77 (1994) Biosci. Biotech. Biochem., 59, 2203-2206 (1995) J. Agric. Food Chem., 43, 2007-2011 (1995) カルボジイミドとして、1−エチル−3−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミドを用いて、リゾチー
ムとカルボキシメチルデキストラン、アミノ酸とカルボ
キシメチル澱粉、乳性タンパク質とカルボキシメチル澱
粉、といった組み合わせで結合物の物理化学的性状や酵
素反応性などについて報告されている。その中で、得ら
れた結合物は、吸水性や水への溶解性が低下することな
どが報告されている。
【0010】一方、アミノ基を有する多糖類にアミノ酸
又はタンパク質のカルボキシル基を結合させることも考
えられる。
【0011】しかし、従来の技術では、多糖類から成る
成形体を対象として、その表面にアミノ酸、ペプチドあ
るいはタンパク質を化学的に結合させることによって耐
水性を付与する技術は全く知られていなかった。
【0012】また、プロラミンは、主として穀物に含ま
れるタンパク質で、水及び塩類溶液に不溶で、含水アル
コールや含水アセトンに可溶性というタンパク質として
は特異な性質を持っている。プロラミンとしては、たと
えば、小麦のグリアジン、大麦のホルデイン、トウモロ
コシのツェイン(もしくはゼインと称される)などが知
られる。とりわけツェインについては、この性質を利用
して、ツェインの炭素数1〜4のアルコール溶液又はア
セトン溶液を噴霧、塗布、浸漬等の手段によって被処理
物の表面にコーティングすると、耐水性、耐酸性、耐熱
性、電気絶縁性、抗酸化性、耐消化酵素性(腸溶性)、
消臭性、接着性、生分解性などに優れた被膜を形成する
ことが知られている。
【0013】こうした性質を利用して、食品分野(特開
昭53-38646、特開昭58-193646、 特開昭60-248158、 特
開平4-297414、特開平5-23117、 特開平4-28768、 特開
平6-303902、特開平6-284875、特開平7-32610、 特開平
7-327634、特開平7-231756)、医薬品などその他の分野
(特開昭53-26318、特開昭59-220175、特開昭60-22107
8、特開昭61-141862、 特開昭63-101319、 特開平3-651
45、 特開平4-364123、特開平4-334317、特開平5-18633
5、特開平5-186337、特開平5-221859、特開平6-24963、
特開平6-133735、特開平7-252140)において様々なツ
ェインなどのプロラミン被膜に関する技術が考案されて
いる。
【0014】しかしながら、従来、多糖類成形体表面
に、ツェインなどのプロラミンを化学的に結合させるこ
とによって、該成形体に耐水性を付与する技術はまった
く知られていなかった。
【0015】以上、いずれにしても、天然多糖類の多く
が、親水性が高いために耐水性に劣るという点のため
に、その利用に制約があった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、親水性が高
いために耐水性に劣る多糖類成形体に、耐水性を付与す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、親水性が高
いために耐水性に劣る多糖類成形体の表面に、ツェイン
などのプロラミンを化学的に結合すれば耐水性を付与す
ることが出来ることを見出し、更に、研究を続け、本発
明を完成するに至った。
【0018】すなわち、本発明は、以下の通りである。
【0019】1. 多糖類成形体表面に、プロラミンを
結合させて、多糖類成形体に耐水性を付与する方法。
【0020】2. 多糖類が、プロラミン結合性の官能
性基を含有するものである上記1記載の多糖類成形体に
耐水性を付与する方法。
【0021】3. プロラミン結合性の官能性基が、カ
ルボキシル基である上記2記載の多糖類成形体に耐水性
を付与する方法。
【0022】4. プロラミン結合性の官能性基が、ア
ミノ基である上記2記載の多糖類成形体に耐水性を付与
する方法。
【0023】5. 多糖類が、澱粉である上記1、2、
3、又は4記載の多糖類成形体に耐水性を付与する方
法。
【0024】6. プロラミンの結合が、カルボジイミ
ドの存在下に行われる上記1、2、3、4又は5記載の
多糖類成形体に耐水性を付与する方法。
【0025】7. プロラミンの結合が、プロラミンの
炭素数1から4のアルコール又はアセトン溶液で行われ
る上記1、2、3、4、5又は6記載の多糖類成形体に
耐水性を付与する方法。
【0026】8. プロラミンがツェインである上記
1、2、3、4、5、6又は7記載の多糖類成形体に耐
水性を付与する方法。
【0027】9. アルコール又はアセトンが、含水で
ある上記1、2、3、4、5、6、7又は8記載の多糖
類成形体に耐水性を付与する方法。
【0028】10. アルコールがエタノールである上
記1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の多糖類
成形体に耐水性を付与する方法。
【0029】前述したように、従来のツェインなどのプ
ロラミンによる耐水性の付与は、ツェインなどのプロラ
ミンによるコーティングによるのが一般的な方法であっ
た。
【0030】これに対して、本発明では、ツェインなど
のプロラミン結合性の官能基、特に、カルボキシル基又
はアミノ基を有する多糖類の成形体表面に、ツェインな
どのプロラミンを結合させることにより、該成形体の耐
水性の改善を図ったものである。
【0031】本発明におけるツェインなどのプロラミン
の結合量は、約0.6%程度であり、極めて少量であ
る。本発明において、このように、極めて少ないツェイ
ンなどのプロラミンの結合量にも拘わらず、多糖類成形
体に耐水性が付与できたことは、全く意外な結果であっ
た。
【0032】後述するように、多糖類成形体の水との接
触による膨潤性についてみると、カルボキシメチル澱粉
膜(CMS)やツェインを澱粉に接触させただけのカルボ
キシメチル澱粉膜(以下、「混合体膜(CMS+Zein)」
という。)は著しく膨潤するが、本発明のツェインを化
学結合させたカルボキシメチル澱粉膜(以下、「結合体
膜(CMS−Zein)」という。)は殆ど膨潤しない。
【0033】このように、CMS膜や混合体膜(CMS+Zei
n)が著しく膨潤したのは、該膜中の澱粉の吸水による
ものと考えられる。
【0034】これに対し、本発明の結合体膜(CMS−Zei
n)では、このような膨潤が抑制されたが、これは、ツ
ェインの結合によって、澱粉膜がツェインによりコーテ
ィングされて澱粉と水分子との接触が難くなり、該吸水
が生起し難くなることによるものと解される。
【0035】したがって、本発明の予想外な効果は、成
形体の表面を構成する多糖類のツェインなどのプロラミ
ン結合性の官能基、特に、カルボキシル基とツェインな
どのプロラミンとの化学的結合により、安定した強い結
合が形成されるという化学的な側面と、該成形体の表面
が、結合した耐水性のツェインなどのプロラミン分子に
より覆われるという物理的な側面との、相乗効果により
もたらされたものと推察される。
【0036】以上、上記の本発明の予想外な効果からも
分かるように、本発明のツェインなどのプロラミン処理
に格別の意義があることが分かるであろう。
【0037】以下、更に、本発明を詳細に説明する。
【0038】本発明における多糖類とは、以下の〜
に示すように、生化学的に「多糖類」と分類されている
ものを言う。すなわち、単糖類が配糖体結合によって多
分子重合したもので、天然に存在するものをそのまま用
いても、それに化学的あるいは物理的な処理を施したも
のを用いても、何れでもよい。天然に存在する多糖類
は、一定の繰り返し単位の規則的な繰り返し構造によっ
て分子が形成されており、生体組織の骨格や構造物、貯
蔵物としての機能を持っている。
【0039】ホモグリカン 1種類の構成糖からなるもので、セルロース、デンプ
ン、プルラン、グリコーゲン、デキストラン、マンナ
ン、ガラクタン、フラクタン、ラミナラン、リケナン、
ニゲラン、ペントサン、キシランなどを例示することが
できる。
【0040】ヘテログリカン 2種類以上の構成糖からなるもので、グルコマンナン、
ガラクトマンナン、アラビノガラクタン、アラビノキシ
ラン、植物ガム(アラビアガム、トラガントガムなど)
および粘質物、海藻多糖類(寒天、カラギーナン、フコ
イジンなど)などを例示することができる。
【0041】ポリウロニド ペクチン酸、アルギン酸、バクテリア多糖などを例示す
ることができる。
【0042】ムコ多糖類 ヒアルロン酸、コンドロイチン、テイクロン酸、コロミ
ン酸、コンドロイチン硫酸、ヘパリン、ヘパランチン硫
酸、ケラト硫酸、キチン、キトサンなどを例示すること
ができる。
【0043】本発明の多糖類としては、分子中にツェイ
ンなどのプロラミンと結合性の官能基を有するものが使
用される。特に、カルボキシル基もしくはアミノ基を有
するものがより好ましい。天然のままで、カルボキシル
基を含有する多糖類としては、ペクチン、アルギン酸、
ヒアルロン酸、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、
ヘパリン、ヘパランチン硫酸などが挙げられる。
【0044】そして、アミノ基を含有する多糖類として
は、ムコ多糖を化学的に処理するなどしてアミノ基をフ
リーにしたものを用いることができ、キチンを脱アセチ
ル処理したキトサンが好適である。
【0045】また、天然多糖類に、カルボキシル基を導
入したものを用いてもよい。このようなものとしては、
例えば、澱粉工業において化工澱粉(澱粉化学、38巻、
55頁〜63頁、1991年)と呼ばれているものの中で、酸化
澱粉、カルボキシメチル化澱粉、カルボキシエチル化澱
粉などが挙げられる。
【0046】本発明の成形体としては、上述の多糖類を
原料として物理的および/または化学的な処理を施して
成形したもので、例えば、フィルム、シート、板、粒
子、ビーズ、チューブ、メッシュ、発泡フォーム、ファ
イバー、プレート、容器などを挙げることができる。成
形体の大きさについては、特に制限はない。
【0047】本発明における多糖類のプロラミン結合性
の官能基とツェインなどのプロラミンとの結合反応、す
なわち、酸アミド形成反応を起させる場合は、カルボジ
イミドの存在下に行うのがよい。
【0048】カルボジイミドとしては、特に、N,N’
−二置換カルボジイミド(一般式RN=CNR’)のも
のが反応性に富み、好ましい。このようなカルボジイミ
ドとしては、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド(通称EDCと略される)、
N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−シク
ロヘキシルー3−(2−モルホリノエチル)カルボジイ
ミド、N,N’−ジ−p−トルオイルカルボジイミドな
どが挙げられる。
【0049】また、ツェインなどのプロラミンは、溶液
の状態で使用するのがよい。その場合の溶媒としては、
アルコール類やケトン類などが挙げられる。アルコール
類としては炭素数1〜4のアルコール、特に、エタノー
ル、ケトン類としてはアセトンが好適であるが、その場
合、ツェインなどのプロラミンの溶解性が最適となるよ
うに含水のものを用いるのが好ましい。
【0050】さらに、多糖類成形体の表面にツェインな
どのプロラミンを結合させるには、多糖類成形体の表面
とツェインなどのプロラミンとが、接触により化学的結
合が形成される状態に置かれれば良く、多糖類成形体を
ツェインなどのプロラミン溶液に浸す、多糖類成形体の
表面にツェインなどのプロラミン溶液を塗布もしくは噴
霧する、などの方法を採ることができる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例により更に
詳細に説明するが、本発明はこれら実施例のものに限定
されない。
【0052】
【実施例1】 カルボキシメチル澱粉(CMS)の調製 市販のとうもろこし澱粉を4〜5倍の水に懸濁し、遠心分
離操作(24℃、3000rpm、15分)を15回繰り返して精製
した後、風乾乾燥して得た、水分含量13.0%の精製澱
粉を使用した。
【0053】精製澱粉のカルボキシメチル化は、次のよ
うにして行った。
【0054】メタノール160mlにモノクロロ酢酸7.0g
を溶解し、30℃に保ちながら50%(W/V)水酸化ナトリ
ウム溶液14mlを1分間かけて徐々に加えた。得られたア
ルカリ性モノクロロ酢酸メタノール溶液に、精製澱粉10
gを分散し、40℃で48時間穏やかに振とうしながら反応
させた。5M酢酸でpH6.5に中和して反応を停止し、G−4
ガラスフィルターで濾過し、60%メタノールおよび純メ
タノールを順に用いて十分洗浄し、脱水、減圧乾燥して
CMSを得た。
【0055】カルボキシメチル基の置換度は、次のよう
な塩酸−メタノール滴定法で測定した。
【0056】乾燥試料100mgを精秤し、2N塩酸−70%メ
タノール溶液に分散させ、60分間振とうした。0.45μm
のメンブランフィルターで濾過し、70%メタノール溶液
を注いで、硝酸銀溶液を用いた定性反応によって濾液に
塩素イオンが検出されなくなるまで洗浄した。洗浄後、
濾滓を定量的に三角フラスコに移し、純水150mlに分散
させ、沸騰水浴中で加熱して完全に糊化させた。室温ま
で放冷し、1/40水酸化ナトリウム標準溶液でフェノール
フタレインを指示薬として滴定した。ブランクとして未
処理の澱粉について同様の操作を行って、下式1に従っ
てグルコース1000残基当たりのカルボキシメチル基の置
換度を測定した。
【0057】
【式1】 上記の方法で測定したところ、上記のカルボキシメチル
澱粉の置換度は、グルコース1000残基当たり60残基であ
った。
【0058】
【実施例2】 カルボキシメチル澱粉(CMS)膜の調製 実施例1で得られた、CMS2gを200mlの蒸留水に分散さ
せ、85℃付近で加熱糊化させた後、真空ポンプで吸引し
ながら攪拌して脱気した。糊状のCMS水溶液をアクリル
プレート(200×200×10mm)に流し込み、乾燥器に入れ
て40℃で2日間乾操させ取り出して、CMS膜を得た。
【0059】
【実施例3】 ツェイン結合CMS膜(CMS−Zein)の調製
とその特性
【実施例3−1】 CMS−Zein膜の調製 CMS−Zein膜の調製は、水溶性カルボジイミドによる共
有結合反応を用いたHoare and Koshlandの方法(J.Bio
l.Chem.,242,2447-2453(1967))により行った。ただ
し、カルボジイミドとしては、1-エチル-3−(3−ジメ
チルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)を用い
た。
【0060】4.0gのEDC(和光純薬工業製)を200mlの70
%エタノール溶液又は70%アセトン溶液に溶解し、その
溶液に24℃で2.0gのCMS膜を浸し、その後それぞれ、ツ
ェイン(昭和産業製)の70%エタノール溶液又は70%ア
セトン溶液を200mlゆっくり滴下しながら、5時間振とう
し反応させた。反応終了後、70%エタノール溶液又は70
%アセトン溶液にて十分洗浄して、室温で風乾乾操し、
ツェイン結合CMS膜(CMS−Zein)を得た。なお、ツェイ
ンのエタノール溶液で調製したものを「CMS-Zein
(E)」とし、ツェインのアセトン溶液で調製したもの
を「CMS-Zein(A)」と表記する。
【0061】また、比較のために、架橋剤であるEDCを
添加せずに同様に操作したものも調製し、これをツェイ
ンに接触させただけのCMS膜(CMS+Zein)とし、以下の
実験に、未処理のCMS膜と共に供した。
【0062】CMS膜とツェインとの結合の確認は、顕微
鏡観察により行った。
【0063】顕微鏡観察は、CMS膜、CMS+Zein膜、CMS
−Zein膜について、膜に結合しているツェイン(タンパ
ク質)を以下のように、Coomassie Brilliant Blue(CB
B)染色して行った。
【0064】試料5〜10mgを1mlの蒸留水に浸し、CBB溶
液を1ml加えて攪拌し、30分静置し遠心分離(3,000rp
m,5分)して蒸留水で洗浄する操作を5〜8回繰り返し、
顕微鏡観察に供した。CBB染色前はいずれの膜も膜厚0.
02mm〜0.04mmの薄い比較的透明な膜であり、ツェイン
と結合体化したCMS-Zein膜においても色には変化は見ら
れなかった。
【0065】CBB染色後は、市販のとうもろこし澱粉に
はもともと0.3%程度のタンパク質が含まれているため
と考えられるが、CMS膜でも若干染色されていた。一
方、本発明のCMS−Zein膜は、CMS+Zein膜よりも膜面が
濃く染色されていることから、ツェインの結合が確認さ
れた。
【0066】この膜の微細構造を調べるために、膜の走
査型電子顕微鏡(SEM)の観察を行った。膜の表面は比
較的平らで滑らかであった。また断面の観察では、空洞
などはあまり見られず、密な組織をしていることが観察
された。
【0067】
【実施例3−2】 ツェインの結合量の測定 澱粉膜に結合したツェインタンパク質としての定量は、
以下の湿式灰化一直接アンモニア比色定量法を用いて測
定した。
【0068】直径10〜12mm、長さ100mmの試験管に0.1-1
0μgのタンパク質を含む試料をとり、70%過塩素酸(HC
l04)を34μl加えた。深さ4cmのドライブロックバスで2
05〜215℃に加熱し、水が蒸発した後に、試験管の口を
ガラス玉で蓋をして20分間加熱した。室温まで冷却後、
0.5mlの水を加えて被験溶液とした。
【0069】0.5ml被験溶液にフェノール試薬0.5ml及
び0.2mlの次亜塩素酸試薬を加えてよく混合し、20分間
静置後、ブランクを対照として578nmの吸光度を測定し
た。検量線は、硫酸アンモニウム標準溶液を用いて作成
した。
【0070】タンパク質量の算出には、窒素−タンパク
質転換係数6.25を用いた。
【0071】なお、フェノール試薬は、85%フェノール
1mlと0.2%ニトロプルシドナトリウム2.5mlを36.5ml
の水と混ぜて調製した。
【0072】また、アルカリ性次亜塩素酸試薬は、 0.
02MNaOCl−2.5MNaOH溶液を用いた。
【0073】結合タンパク質の測定結果は、次の表1に
示す。
【0074】
【表1】 タンパク質結合量は、アセトン(A)、エタノール(E)
いずれでも調製した結合膜でも、結合体(CMS-Zein)膜
1g当たり6mg前後であった。これは予想したものより低
かったが、CMS膜と比較すると、タンパク質含量が増加
していることからも、ツェインの結合が確認され、その
結合量は約0.6%であると考えられた。
【0075】又、アセトン溶液(A)での結合量が、エ
タノール溶液(E)でのそれより大きくなったことは、
溶媒の違いによりツェインのコンホメーションに変化が
起きて反応性が微妙に変わったためと考えられる。
【0076】なお、CMS膜でも、タンパク質が確認され
たが、これは、前述したように、もともと、市販のとう
もろこし澱粉には、通常0.3%程度のタンパク質が含ま
れている為であると考えられる。
【0077】
【実施例4】 膨潤性 調製した膜を約1cm四方の大きさに切断して、シャーレ
に入れて蒸留水に浸して24℃で12時間放置した。
【0078】膜の膨潤性の違いを第1図に示す。
【0079】この結果から、カルボキシメチル澱粉膜
(CMS)やツェインと接触させただけのCMS膜(CMS+Zei
n)は著しく膨潤するが、本発明のツェイン結合CMS膜
(CMS−Zein)は殆ど膨潤しないことが分かる。
【0080】このようなCMS膜とCMS+Zein膜の著しい膨
潤は、該膜中の澱粉の吸水によるものと考えられる。
【0081】これに対し、本発明のCMS−Zein膜では、
このような膨潤が抑制されているが、これは、ツェイン
の結合によって澱粉膜がツェインによりコーティングさ
れて水分子との接触が難くなり、吸水が生起し難くなる
ことによるものと解される。
【0082】
【実施例5】 溶出性 次のように、種々の温度の水に調製した膜を浸漬して溶
出した糖量を測定した。
【0083】調製した膜を約1cm×1cmの大きさに切断し
重量(5〜8mg)を測定した後、5ml容の蓋付きポリプロ
ピレン遠心管に分取した。蒸留水を5mlを加え、50℃、7
0℃、90℃で15分間で保持した後、遠心分離(18,000rp
m、10分、20℃)して上清を分取し、溶出した糖の量を
フェノール−硫酸法で測定した。
【0084】フェノール−硫酸法による糖の定量は次の
ように行った。
【0085】適度に希釈した上清液0.6mlを試験管に取
り、5%フェノールを0.6ml混合後、濃硫酸3mlを直接液
面に当たるようにすみやかに加えて、攪拌し、室温で約
30分静置後、490nmの吸光度を測定した。5、10、20、2
5、50μg/mlの5段階のグルコース標準溶液を用いて作
成した検量線から試料上清液のグルコース量を求めた。
求められたグルコース量を次式により澱粉換算値に補正
した。
【0086】澱粉換算値=グルコース量×0.9 膜からの澱粉溶出率は、表2に示す。
【0087】
【表2】 この結果によると、CMS膜とツェインと接触させただけ
のCMS膜(CMS+Zein)とは、共に15分という短い時間の
中でそれぞれ25%以上と10%以上という高い溶出率を示
した。
【0088】これに対して、本発明の2種類のツェイン
結合CMS膜(「CMS−Zein(E)」、「CMS−Zein
(A)」)は、50℃から90℃の温度の範囲において殆ど
溶出しなかった。
【0089】これは、膨潤性と同じように、ツェインの
結合被膜によって澱粉成分の溶出が抑えられたためと考
えられる。
【0090】
【実施例6】 酵素作用性
【実施例6−1】 澱粉分解酵素消化性 膜の澱粉分解酵素による消化性は、ヒト唾液由来のα−
アミラーゼ(EC3.2.1.1,SIGMA)とさつまいも由来
のβ−アミラーゼ(EC3.2.1.2,SIGMA)を用いて調
べた。
【0091】α−アミラーゼ消化性試験は、以下のよう
に行った。
【0092】膜片2mgを精秤し、0.1MNaClを含む0.02 M
クエン酸ナトリウム緩衝液(pH6.5)1.8mlに懸濁し、
酵素液(1U/ml)0.2ml添加後30℃で1時間反応させた。
反応後、0.45μmメンブランフィルターで濾過し、濾液
中の全糖量をフェノール硫酸法によって測定した。
【0093】次にβ−アミラーゼ消化性試験は、以下の
ように行った。
【0094】膜片2mgを精秤し、蒸留水1.9ml、1M酢酸緩
衝液(pH6.0)0.1ml混和懸濁し、酵素液(100U/ml)
0.1ml添加後、30℃で1時間反応させた。反応後0.45μm
メンプランフィルターで濾過し、濾液中の全糖量をフェ
ノール硫酸法によって測定した。
【0095】その結果は、表3に示す。
【0096】
【表3】 この結果から、α−アミラーゼ、β−アミラーゼによる
消化性については、本発明のツェイン結合CMS膜(CMS−
Zein)は、CMS膜やツェインに接触させただけのCMS膜
(CMS+Zein)に比べて著しく低いことが分かる。
【0097】これは、本発明の膜は、ツェインの結合に
よリ、アミラーゼのアタックを受け難くなるためと考え
られた。これには、膨潤度が低いために反応に関わる膜
表面の面積が、大きくならないことも影響すると推察さ
れる。
【0098】
【実施例6−2】 プロテアーゼ処理による溶出性 プロテアーゼであるアクチナーゼで処理することにより
結合体の表面に結合したツェインを分解して、その消化
性を調べた。
【0099】アクチナーゼを用いたツェイン(タンパク
質)分解処理は、次のように行った。
【0100】膜片100mgを精秤し、5mMCaC12を含む0.1M
トリス−塩酸緩衝液(pH7.8)100mlを加え、アクチナー
ゼ5mg添加し、30℃で24時間反応させた。反応終了後、
遠心分離し、上澄みの糖の含量を実施例5のフェノール
−硫酸法によって測定した。
【0101】測定結果は、表4に示す。
【0102】
【表4】 この結果から、本発明のツェイン結合膜でバッファー中
に溶出した糖は著しく増加したのは、ツェイン被膜が分
解されたことによると考えられた。
【0103】このことから、結合して被膜を形成してい
るツェイン分子が、ツェイン結合膜の疎水性に重要な働
きをしていることが証明された。
【0104】
【実施例7】 容器の耐水性 カルボキシメチル澱粉150g、重曹0.75g、水225gを家
庭用ミキサーで20秒間混合し、ミキサー容器の内壁に付
着した内容物をゴムヘラにてかき落としてから、再度20
秒間混合してスラリーを得た。電気コーン・煎餅焼機
(金原鉄工所)のモナカ焼成用金型に、金型1個当たり
スラリー11gを注入して、190℃で1分半焼成した。
【0105】焼成したモナカは、底面5cm×10.5cm、上
面(開放)6cm×12cm、高さ1.8cm、肉厚2〜3mmのトレイ
状であった。
【0106】実施例3−1の70%エタノール溶液の条件
を用いて、焼成したモナカを処理して、ツェイン結合CM
Sトレイ(CMS−Zein)とツェインと接触させただけのCM
Sトレイ(CMS+Zein)を調製した。
【0107】未処理、CMS−Zein、CMS+Zeinの3種類の
トレイに蒸留水20mlを注いで室温に放置して1時間後に
トレイの状態を観察した。未処理トレイは、注いだ水全
量を吸収して底面が膨潤し部分的に液状化あるいは流動
化していた。
【0108】CMS+Zeinトレイは、注いだ水全量をほぼ
吸収して全体に膨潤して形状が崩れた。CMS−Zeinトレ
イは、トレイの底面がやや軟化して若干の吸水が示唆さ
れたものの注いだ水の殆どは保持されていた。この試験
前後のトレイの重量変化から、CMS−Zeinトレイの吸水
量は5%と推定された。
【0109】この結果から、ツェインの結合被膜によっ
て澱粉の吸水性が抑えられて、成形体に耐水性を付与で
きることが確認された。
【0110】
【発明の効果】本発明では、ツェインなどのプロラミン
結合量が約0.6%と極めて少ないにも拘わらず、親水
性の多糖類成形体に、優れた耐水性を付与し得るという
格別な効果を奏する。
【0111】このような本発明の優れた結果は、成形体
の表面を構成する多糖類のツェインなどのプロラミン結
合性の官能基、特に、カルボキシル基もしくはアミノ基
とツェインなどのプロラミンとの化学的結合により、安
定した強い結合が形成されるという化学的な側面と、該
成形体の表面が、結合した耐水性のツェインなどのプロ
ラミン分子により覆われるという物理的な側面との、相
乗効果によりもたらされたものと推察される。
【0112】また、本発明により得られた結合体膜は、
透湿性に優れているので、耐水性の分離膜等の利用が考
えられる点においても、本発明は価値が高い。
【0113】
【図面の簡単な説明】
【図1】カルボキシメチル澱粉膜(CMS)、ツェインと
接触させただけのカルボキシメチル澱粉膜(CMS+Zei
n)及びツェイン結合カルボキシメチル澱粉膜(CMS−Ze
in)の膨潤性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08B 37/00 C08B 37/00 G P Q 37/02 37/02 37/04 37/04 37/08 37/08 A Z 37/10 37/10 37/12 37/12 A 37/18 37/18 C08L 3:00 89:00 (72)発明者 金子 俊之 千葉県船橋市日の出2丁目20番2号 昭和 産業株式会社総合研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多糖類成形体表面に、プロラミンを結合
    させて、多糖類成形体に耐水性を付与する方法。
  2. 【請求項2】 多糖類が、プロラミン結合性の官能性基
    を含有するものである請求項1記載の多糖類成形体に耐
    水性を付与する方法。
  3. 【請求項3】 プロラミン結合性の官能性基が、カルボ
    キシル基である請求項2記載の多糖類成形体に耐水性を
    付与する方法。
  4. 【請求項4】 プロラミン結合性の官能性基が、アミノ
    基である請求項2記載の多糖類成形体に耐水性を付与す
    る方法。
  5. 【請求項5】 多糖類が、澱粉である請求項1、2、
    3、又は4記載の多糖類成形体に耐水性を付与する方
    法。
  6. 【請求項6】 プロラミンの結合が、カルボジイミドの
    存在下に行われる請求項1、2、3、4又は5記載の多
    糖類成形体に耐水性を付与する方法。
  7. 【請求項7】 プロラミンの結合が、プロラミンの炭素
    数1から4のアルコール又はアセトン溶液で行われる請
    求項1、2、3、4、5又は6記載の多糖類成形体に耐
    水性を付与する方法。
  8. 【請求項8】 プロラミンがツェインである請求項1、
    2、3、4、5、6又は7記載の多糖類成形体に耐水性
    を付与する方法。
  9. 【請求項9】 アルコール又はアセトンが、含水である
    請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の多糖類
    成形体に耐水性を付与する方法。
  10. 【請求項10】 アルコールがエタノールである請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の多糖類成
    形体に耐水性を付与する方法。
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