JPH0523117A - コーテイング剤及びその製造方法 - Google Patents
コーテイング剤及びその製造方法Info
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- JPH0523117A JPH0523117A JP3202304A JP20230491A JPH0523117A JP H0523117 A JPH0523117 A JP H0523117A JP 3202304 A JP3202304 A JP 3202304A JP 20230491 A JP20230491 A JP 20230491A JP H0523117 A JPH0523117 A JP H0523117A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating agent
- zein
- gluten meal
- ethanol
- hydrochloric acid
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 グルテンミールに無水エタノールと塩酸とを
加えて放置し溶媒で抽出して得られたゼインによる、コ
ーティング剤。 【効果】 比較的安価なコーンスターチ工場の副産物で
あるグルテンミールより得られた可食性のものであり、
食品用としてイメージが良く安心して使用でき、しか
も、美麗で光沢がある。
加えて放置し溶媒で抽出して得られたゼインによる、コ
ーティング剤。 【効果】 比較的安価なコーンスターチ工場の副産物で
あるグルテンミールより得られた可食性のものであり、
食品用としてイメージが良く安心して使用でき、しか
も、美麗で光沢がある。
Description
【0001】
【0002】本発明はコーティング剤及びその製造方法
に関し、詳細には、可食性素材より構成されるコーティ
ング剤及びその製造方法に関するもので、該コーティン
グ剤は、主として食品、薬品の表面、整髪料等化粧品関
係、食品容器、包装剤、玩菓、或は玩具等衛生上問題の
ある物の表面加工等に使用される。
に関し、詳細には、可食性素材より構成されるコーティ
ング剤及びその製造方法に関するもので、該コーティン
グ剤は、主として食品、薬品の表面、整髪料等化粧品関
係、食品容器、包装剤、玩菓、或は玩具等衛生上問題の
ある物の表面加工等に使用される。
【0003】
【0004】従来より、食品、薬品の表面等に使用され
る可食性のコーティング剤として、カイガラムシの分泌
する樹脂よりなるシェラックを使用して製造したものが
存在する。
る可食性のコーティング剤として、カイガラムシの分泌
する樹脂よりなるシェラックを使用して製造したものが
存在する。
【0005】なお、とうもろこし蛋白質の構成部分であ
るゼインをコーティング剤として使用できるとされてい
るが、従来法により得られたゼインをコーティング剤に
使用した場合、表面の光沢が劣り、被覆も弱いため、実
用性が低かった。
るゼインをコーティング剤として使用できるとされてい
るが、従来法により得られたゼインをコーティング剤に
使用した場合、表面の光沢が劣り、被覆も弱いため、実
用性が低かった。
【0006】従来、ゼインを工業的に製造するには、例
えば、インダストリアルアンドエンジニアリング ケミ
ストリー (INDUSTRIAL AND ENGINEERING CHEMISTRY)
Vol.33,No.3(1941)の第394頁〜第398
頁(「ZEIN − A New Industrial Protein」,L.C.Swal
len)に記載されているような方法により行なわれてい
た。
えば、インダストリアルアンドエンジニアリング ケミ
ストリー (INDUSTRIAL AND ENGINEERING CHEMISTRY)
Vol.33,No.3(1941)の第394頁〜第398
頁(「ZEIN − A New Industrial Protein」,L.C.Swal
len)に記載されているような方法により行なわれてい
た。
【0007】この方法の概要を説明すると、、85%イ
ソプロピールアルコールを使用し、55℃〜60℃で
1.5〜2.5時間グルテンミールからゼインを抽出、濾
過し、80〜120%容のヘキサンを混合、下層のゼイ
ン溶液を分離し、ヘキサン残分を蒸留により除去し、氷
水中にスプレー、繊維状のゼイン沈澱物を得、該沈澱物
を濾別し、15℃以下で乾燥して製品化するものであ
る。
ソプロピールアルコールを使用し、55℃〜60℃で
1.5〜2.5時間グルテンミールからゼインを抽出、濾
過し、80〜120%容のヘキサンを混合、下層のゼイ
ン溶液を分離し、ヘキサン残分を蒸留により除去し、氷
水中にスプレー、繊維状のゼイン沈澱物を得、該沈澱物
を濾別し、15℃以下で乾燥して製品化するものであ
る。
【0008】
【0009】しかしながら、シェラックによるコーティ
ング剤は、カイガラムシの分泌物を利用するものである
ため、食品用としてのイメージが悪く、また、最近、生
産量も減少傾向にある。
ング剤は、カイガラムシの分泌物を利用するものである
ため、食品用としてのイメージが悪く、また、最近、生
産量も減少傾向にある。
【0010】従って、食品用としてイメージが良く安心
して使用でき、しかも、美麗で光沢があるコーティング
剤が望まれていた。
して使用でき、しかも、美麗で光沢があるコーティング
剤が望まれていた。
【0011】
【0012】上記課題を解決するため種々実験を試みた
中で、原料のグルテンミール(とうもろこしの蛋白質部
分)を、エタノールと塩酸で前処理した後ゼイン抽出す
ることにより、目的の光沢のあるコーティング剤を得る
ことができることを見い出した。
中で、原料のグルテンミール(とうもろこしの蛋白質部
分)を、エタノールと塩酸で前処理した後ゼイン抽出す
ることにより、目的の光沢のあるコーティング剤を得る
ことができることを見い出した。
【0013】即ち、本発明は、第1に、グルテンミール
に無水エタノールと塩酸とを加えて放置し溶媒で抽出し
て得られたゼインによる、コーティング剤である。第2
に、グルテンミールに無水エタノールと塩酸とを加えて
室温にて放置し溶媒で抽出して得られたゼインによる、
コーティング剤である。第3に、グルテンミールに無水
エタノールと塩酸とを加えて低温にて放置し溶媒で抽出
して得られたゼインによる、コーティング剤である。
に無水エタノールと塩酸とを加えて放置し溶媒で抽出し
て得られたゼインによる、コーティング剤である。第2
に、グルテンミールに無水エタノールと塩酸とを加えて
室温にて放置し溶媒で抽出して得られたゼインによる、
コーティング剤である。第3に、グルテンミールに無水
エタノールと塩酸とを加えて低温にて放置し溶媒で抽出
して得られたゼインによる、コーティング剤である。
【0014】また、本発明は、第4に、グルテンミール
に濃度95%以上の無水エタノールと濃塩酸とを加えて
放置後、溶媒で抽出して得られたゼインによって製造す
る、コーティング剤の製造方法である。第5に、グルテ
ンミールに濃度95%以上の無水エタノールと濃塩酸と
を加えて室温にて放置後、溶媒で抽出して得られたゼイ
ンによって製造する、コーティング剤の製造方法であ
る。第6に、グルテンミールに濃度95%以上の無水エ
タノールと濃塩酸とを加えて低温にて放置後、溶媒で抽
出して得られたゼインによって製造する、コーティング
剤の製造方法である。
に濃度95%以上の無水エタノールと濃塩酸とを加えて
放置後、溶媒で抽出して得られたゼインによって製造す
る、コーティング剤の製造方法である。第5に、グルテ
ンミールに濃度95%以上の無水エタノールと濃塩酸と
を加えて室温にて放置後、溶媒で抽出して得られたゼイ
ンによって製造する、コーティング剤の製造方法であ
る。第6に、グルテンミールに濃度95%以上の無水エ
タノールと濃塩酸とを加えて低温にて放置後、溶媒で抽
出して得られたゼインによって製造する、コーティング
剤の製造方法である。
【0015】製造方法の一例を説明すると、例えばよく
乾燥されたグルテンミールに、10倍量の無水エタノー
ルを加え、ついでグルテンミールの0.1倍量の濃塩酸
(35%)を加え、室温或は10℃以下の低温で12時
間放置後、エタノールを濾過等の方法で除去し、更にエ
タノールで充分洗浄する。
乾燥されたグルテンミールに、10倍量の無水エタノー
ルを加え、ついでグルテンミールの0.1倍量の濃塩酸
(35%)を加え、室温或は10℃以下の低温で12時
間放置後、エタノールを濾過等の方法で除去し、更にエ
タノールで充分洗浄する。
【0016】ここで、グルテンミールの塩酸エタノール
浸漬を、低温で行うことにより、エタノール除去時の濾
過性及び濾過液のゼイン純度が向上する。
浸漬を、低温で行うことにより、エタノール除去時の濾
過性及び濾過液のゼイン純度が向上する。
【0017】上記エタノール洗浄を行ったグルテンミー
ルを、30〜70℃好ましくは50〜60℃でよく乾燥
し、溶媒を完全に除去する。
ルを、30〜70℃好ましくは50〜60℃でよく乾燥
し、溶媒を完全に除去する。
【0018】こうして得た前処理グルテンミールに、7
0〜95%好ましくは90%エタノールを、5〜20倍
量好ましくは10倍量加え、50〜60℃好ましくは5
5℃で、1〜2時間好ましくは1時間半抽出を行った
後、濾過し、抽出液を得る。
0〜95%好ましくは90%エタノールを、5〜20倍
量好ましくは10倍量加え、50〜60℃好ましくは5
5℃で、1〜2時間好ましくは1時間半抽出を行った
後、濾過し、抽出液を得る。
【0019】この抽出液は、アルコール溶液のまま液状
のコーティング剤とすることができる他、濃縮後、噴霧
乾燥により粉末化することで、粉末状のコーティング剤
とすることもできる。
のコーティング剤とすることができる他、濃縮後、噴霧
乾燥により粉末化することで、粉末状のコーティング剤
とすることもできる。
【0020】なお、溶媒としてはエタノールの他、イソ
プロパノール、エチレングリコール等を用いることがで
きる。
プロパノール、エチレングリコール等を用いることがで
きる。
【0021】
【0022】本発明によれば、グルテンミールからゼイ
ンを溶媒抽出する前に、原料グルテンミールを無水エタ
ノールと濃塩酸とで処理することにより、一部蛋白質の
性質が変化し、コーティング剤とした際に光沢が著しく
改善されると共に、また、各濃度のエタノールに対する
溶解度についても著しく改善される。
ンを溶媒抽出する前に、原料グルテンミールを無水エタ
ノールと濃塩酸とで処理することにより、一部蛋白質の
性質が変化し、コーティング剤とした際に光沢が著しく
改善されると共に、また、各濃度のエタノールに対する
溶解度についても著しく改善される。
【0023】
【0024】以下、本発明のコーティング剤の実施例に
ついて説明するが、本発明は、該実施例に限定されるも
のではない。
ついて説明するが、本発明は、該実施例に限定されるも
のではない。
【0025】
【実施例1】
【0026】コーンスターチ製造工程より得られた乾燥
されたグルテンミール100gに対して、99.5%エタ
ノール(試薬一級)を1000ml加え、濃塩酸(試薬一
級、35%濃度)を10g加えた。
されたグルテンミール100gに対して、99.5%エタ
ノール(試薬一級)を1000ml加え、濃塩酸(試薬一
級、35%濃度)を10g加えた。
【0027】そのまま室温で一夜放置した。
【0028】エタノールを吸引濾過して除去し、更に9
9.5%エタノールで十分洗浄を行った。
9.5%エタノールで十分洗浄を行った。
【0029】60℃で一晩乾燥し、溶媒を完全に除去
し、前処理グルテンミールを得た。
し、前処理グルテンミールを得た。
【0030】得られた前処理グルテンミールに90%エ
タノールを1000ml加え、55℃にて1時間攪拌抽出
を行い、その後室温にて3時間以上放冷した後濾過し、
抽出液を得た。
タノールを1000ml加え、55℃にて1時間攪拌抽出
を行い、その後室温にて3時間以上放冷した後濾過し、
抽出液を得た。
【0031】抽出液をロータリーエバポレーターにてゼ
イン濃度として25%まで濃縮し、液状のコーティング
剤を得た。
イン濃度として25%まで濃縮し、液状のコーティング
剤を得た。
【0032】液状のコーティング剤は、このままでも製
品化されるが、更に粉末状の製品を得るために、前期ロ
ータリーエバポレーターで濃度10%まで濃縮し、濃縮
液をスプレードライヤーにて噴霧乾燥した。
品化されるが、更に粉末状の製品を得るために、前期ロ
ータリーエバポレーターで濃度10%まで濃縮し、濃縮
液をスプレードライヤーにて噴霧乾燥した。
【0033】そして、粉末状のコーティング剤を得た。
【0034】
【実施例2】
【0035】コーンスターチ製造工程より得られた乾燥
されたグルテンミール100gに対して、99.5%エ
タノール(試薬一級)を1000ml加え、濃塩酸(試薬
一級、35%濃度)を10g加えた。
されたグルテンミール100gに対して、99.5%エ
タノール(試薬一級)を1000ml加え、濃塩酸(試薬
一級、35%濃度)を10g加えた。
【0036】この物を冷却し、7℃で一夜放置した。
【0037】エタノールを吸引濾過して除去し、さら
に、99.5%エタノールで十分洗浄を行った。
に、99.5%エタノールで十分洗浄を行った。
【0038】60℃で一晩乾燥し、溶媒を完全に除去
し、前処理グルテンミールを得た。
し、前処理グルテンミールを得た。
【0039】得られた前処理グルテンミールに90%エ
タノールを1000ml加え、55℃にて1時間攪拌抽出
を行い、その後室温にて1時間、更に7℃の冷蔵庫内で
3時間以上放冷した後濾過し、抽出液を得た。
タノールを1000ml加え、55℃にて1時間攪拌抽出
を行い、その後室温にて1時間、更に7℃の冷蔵庫内で
3時間以上放冷した後濾過し、抽出液を得た。
【0040】抽出液をロータリーエバポレーターにてゼ
イン濃度として25%まで濃縮し、液状のコーティング
剤を得た。
イン濃度として25%まで濃縮し、液状のコーティング
剤を得た。
【0041】液状のコーティング剤は、このままでも製
品化されるが、更に粉末状の製品を得るために、前期ロ
ータリーエバポレーターで濃度10%まで濃縮し、濃縮
液をスプレードライヤーにて噴霧乾燥した。
品化されるが、更に粉末状の製品を得るために、前期ロ
ータリーエバポレーターで濃度10%まで濃縮し、濃縮
液をスプレードライヤーにて噴霧乾燥した。
【0042】そして、粉末状のコーティング剤を得た。
【0043】
【試験例1】
【0044】上記実施例1により得られたコーティング
剤1及び上記実施例2により得られたコーティング剤2
について、光沢度をそれぞれ測定した。
剤1及び上記実施例2により得られたコーティング剤2
について、光沢度をそれぞれ測定した。
【0045】測定方法は、エタノール濃度80%、ゼイ
ン濃度5%になるように、ゼイン溶液を調製し、ガラス
板に塗布して、入射角60°の際の反射率Gsを日本電色
(株)製色差計NDΣ80により測定することで行なっ
た。
ン濃度5%になるように、ゼイン溶液を調製し、ガラス
板に塗布して、入射角60°の際の反射率Gsを日本電色
(株)製色差計NDΣ80により測定することで行なっ
た。
【0046】コーティング剤1の光沢度は、148.2Gs
であり、光沢度としてはかなり高いものであった。
であり、光沢度としてはかなり高いものであった。
【0047】また、コーティング剤2の光沢度は、15
1.3Gsであり、コーティング剤1より更に高いもので
あった。
1.3Gsであり、コーティング剤1より更に高いもので
あった。
【0048】
【試験例2】
【0049】本発明区として、実施例1により得られた
コーティング剤を用意した。
コーティング剤を用意した。
【0050】また、対照区として、2種類の市販ゼイン
(市販ゼイン1、市販ゼイン2)によるコーティング
剤、シェラックによるコーティング剤、下記に示す製法
により調製した対照ゼインによるコーティング剤を、そ
れぞれ用意した。
(市販ゼイン1、市販ゼイン2)によるコーティング
剤、シェラックによるコーティング剤、下記に示す製法
により調製した対照ゼインによるコーティング剤を、そ
れぞれ用意した。
【0051】該対照ゼインによるコーティング剤は、ま
ず、乾燥したグルテンミール10gに90%エタノール
を100ml加え、55℃にて1時間攪拌抽出を行い、そ
の後、室温にて3時間以上放冷した後濾過し、抽出液を
得る。
ず、乾燥したグルテンミール10gに90%エタノール
を100ml加え、55℃にて1時間攪拌抽出を行い、そ
の後、室温にて3時間以上放冷した後濾過し、抽出液を
得る。
【0052】そして、得られた抽出液に等量のn−ヘキ
サンを加え、攪拌後静置し、ヘキサン層を分液除去する
ことにより脱脂する操作を、3回行なった後、脱脂液をロ
ータリーエバポレーターにてゼイン濃度として10%ま
で濃縮し、濃縮液をスプレードライヤーにて噴霧乾燥す
ることで、対照ゼインによるコーティング剤を得た。
サンを加え、攪拌後静置し、ヘキサン層を分液除去する
ことにより脱脂する操作を、3回行なった後、脱脂液をロ
ータリーエバポレーターにてゼイン濃度として10%ま
で濃縮し、濃縮液をスプレードライヤーにて噴霧乾燥す
ることで、対照ゼインによるコーティング剤を得た。
【0053】そして、各コーティング剤について、光沢
度及びエタノール濃度に対する溶解度をそれぞれ測定し
た。
度及びエタノール濃度に対する溶解度をそれぞれ測定し
た。
【0054】光沢度の測定は、エタノール濃度80%、
ゼイン濃度5%のゼイン溶液を、ガラス板に塗布し、入
射角60°及び20°の際の反射率Gsを、日本電色(株)
製色差計NDΣ80により、それぞれ測定することで行
なった。
ゼイン濃度5%のゼイン溶液を、ガラス板に塗布し、入
射角60°及び20°の際の反射率Gsを、日本電色(株)
製色差計NDΣ80により、それぞれ測定することで行
なった。
【0055】なお、比較のために、ガラスの光沢度も測
定した。
定した。
【0056】また、エタノール濃度を、表1に記載した
ように50〜99.5%の範囲で変えて、それぞれの濃
度の際の溶解性を測定した。
ように50〜99.5%の範囲で変えて、それぞれの濃
度の際の溶解性を測定した。
【0057】溶解性の測定は、エタノールに溶解した5
%試料溶液100μlを、表1に示した各濃度のエタノー
ル溶液10mlに加え、よく振って攪拌した後、10mmセ
ルにて波長660nmの吸光度を測定し、濁度で表わすこ
とで行なった。ここで、濁度0.000は、完全に溶け
たことを示している。
%試料溶液100μlを、表1に示した各濃度のエタノー
ル溶液10mlに加え、よく振って攪拌した後、10mmセ
ルにて波長660nmの吸光度を測定し、濁度で表わすこ
とで行なった。ここで、濁度0.000は、完全に溶け
たことを示している。
【0058】結果を、表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】表1の結果を見ると、本発明区のコーティ
ング剤は、対照区の各コーティング剤と比較して、光沢
度が高いので美麗で光沢があり、また、エタノール溶解
性についても著しく改善されている。
ング剤は、対照区の各コーティング剤と比較して、光沢
度が高いので美麗で光沢があり、また、エタノール溶解
性についても著しく改善されている。
【0061】特に、本発明区のコーティング剤は、60
°入射角に於ける光沢度は対照区のシェラックによるコ
ーティング剤より高く良好となっている。
°入射角に於ける光沢度は対照区のシェラックによるコ
ーティング剤より高く良好となっている。
【0062】
【0063】本発明に係るコーティング剤は、比較的安
価なコーンスターチ工場の副産物であるグルテンミール
より得られた可食性のものであり、食品用としてイメー
ジが良く安心して使用でき、しかも、美麗で光沢があ
る。
価なコーンスターチ工場の副産物であるグルテンミール
より得られた可食性のものであり、食品用としてイメー
ジが良く安心して使用でき、しかも、美麗で光沢があ
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 グルテンミールに無水エタノールと塩酸
とを加えて放置し溶媒で抽出して得られたゼインによ
る、コーティング剤。 - 【請求項2】 グルテンミールに無水エタノールと塩酸
とを加えて室温にて放置し溶媒で抽出して得られたゼイ
ンによる、コーティング剤。 - 【請求項3】 グルテンミールに無水エタノールと塩酸
とを加えて低温にて放置し溶媒で抽出して得られたゼイ
ンによる、コーティング剤。 - 【請求項4】 グルテンミールに濃度95%以上の無水
エタノールと濃塩酸とを加え放置後、溶媒で抽出して得
られたゼインによって製造する、コーティング剤の製造
方法。 - 【請求項5】 グルテンミールに濃度95%以上の無水
エタノールと濃塩酸とを加え室温にて放置後、溶媒で抽
出して得られたゼインによって製造する、コーティング
剤の製造方法。 - 【請求項6】 グルテンミールに濃度95%以上の無水
エタノールと濃塩酸とを加え低温にて放置後、溶媒で抽
出して得られたゼインによって製造する、コーティング
剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3202304A JPH0523117A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | コーテイング剤及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3202304A JPH0523117A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | コーテイング剤及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0523117A true JPH0523117A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16455330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3202304A Pending JPH0523117A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | コーテイング剤及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0523117A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5580959A (en) * | 1991-12-26 | 1996-12-03 | Opta Food Ingredients, Inc. | Purification of zein from corn gluten meal |
US6361827B1 (en) | 1997-12-26 | 2002-03-26 | Showa Sangyo Co., Ltd. | Method of imparting water resistance to molded polysaccharide |
-
1991
- 1991-07-18 JP JP3202304A patent/JPH0523117A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5580959A (en) * | 1991-12-26 | 1996-12-03 | Opta Food Ingredients, Inc. | Purification of zein from corn gluten meal |
US6361827B1 (en) | 1997-12-26 | 2002-03-26 | Showa Sangyo Co., Ltd. | Method of imparting water resistance to molded polysaccharide |
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