JPS63185998A - ツエインの製造方法 - Google Patents

ツエインの製造方法

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JPS63185998A
JPS63185998A JP1690987A JP1690987A JPS63185998A JP S63185998 A JPS63185998 A JP S63185998A JP 1690987 A JP1690987 A JP 1690987A JP 1690987 A JP1690987 A JP 1690987A JP S63185998 A JPS63185998 A JP S63185998A
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zein
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ethanol
water
corn
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Takashi Yagi
隆 八木
Takanobu Kawamoto
河本 高伸
Fumio Fukui
福井 史生
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Showa Sangyo Co Ltd
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Showa Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、とうもろこしまたはコーングルチンミールか
ら、エタノール可溶性の大きいツェインを製造する方法
に関する。
〔従来の技術〕
ツェインは、とうもろこし蛋白質の主要成分であり、ア
ルコールに可溶で、接着力及びフィルムや繊維の形成能
を有し、そのアルコールあるいはアルカリ溶液を噴霧、
塗布、浸漬等の適宜の手段で被処理物の表面に付着させ
、これを乾燥することによって、耐水性、耐酸性、耐熱
性、電気絶縁性等に優れた被膜をつくることが知られて
いる。
このような性質から、ツェインは製紙加工用塗布剤、木
材製品の表面塗装2合板等の接着剤、防湿剤1食品・錠
剤等のコーティング剤として利用されている。
ツェインの製造法については特開昭61−167700
号公報や「シード・イロナインス バイオケミストリー
、ジェネティックス、ニニートリティプバリx −(S
eed Proteins B+ochemistry
、 GenetlC3゜Nutritive Valu
e)  J (11,Gottschalk、)1.P
、Muller鴫、 Martinue N1jhof
f/Dr、 W、Junk Publishers。
1983)  第275〜287 頁に概説されている
ように、一般にコーングルチンミール等の原料を70〜
90%(v/v)  のエタノール、90%(v/v)
 前後のイソプロパツール等の含水低級アルコールで抽
出し、得られたアルコール溶液から溶剤を溜去する、あ
るいは同溶液を水または塩類溶液中に投入してツェイン
を沈澱させる等の方法により製造される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
かかる従来法は、原料からのツエインの回収率を高める
ことを第一の目的としたものであり、これまでの製品に
は食品・錠剤等のコーティング剤等を用途において最も
重要視されるエタノール可溶性において、満足できるも
のはなかった。すなわち、ツェインの標品を20倍量の
60.80及び90%(Vハ) の各エタノール溶液に
分散・溶解させて観察した結果、従来法で製造したもの
は、よく分散したように見えても一日放萱すると沈澱が
析出する等、いずれも溶解性に乏しいものであった。用
途にもよるが薬剤コーティング用に使用するものであっ
ては、そのアルコール溶液が少なくとも一昼夜完全に清
澄な状態を維持することが望まれている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、ツェインの原料からの回収率を高水準に維持
し、かつ、エタノールへの溶解性が極めて良好なツェイ
ンを取得する方法を提供することを目的とするものであ
る。
本発明は、とうもろこしまたはコーングルチンミールか
ら75〜95%(v/v)  含水エタノールを用いて
ツェインを抽出した後、該抽出液に水を加えてエタノー
ル濃度を50〜65%(v/v)  に調整して析出す
る不溶物を除去することを特徴とするツェインの製造方
法である。
本発明の出発原料の一つであるコーングルチンミールと
は、とうもろこしから通常の湿式処理法によりコーンス
ターチを分離製造“する工程で副産物として得られるも
のである。出発原料にとうもろこしを使用する場合は、
80〜100 メツシュ以下に粉砕して用いるのがよい
本発明においては、まず、これらの原料を75〜95%
(V/リ の含水エタノールを用いて抽出する。
この工程では、原料の3〜10倍相当量の上記含水エタ
ノールを用い50〜65℃で30〜180分間撹拌した
後、遠心分離、加圧濾過等の適宜の手段により抽出液を
得る。
得られた抽出液は、必要に応じ適宜濃縮する等した後、
撹拌しつつ水を加えエタノール濃度を50〜65%(v
/v)  に調整する。これを1〜12時間放置して不
溶物を析出させ、生じた沈澱物を遠心分離。
加圧濾過等の適宜の手段で除去する。
上記各段階のエタノール濃度をそれぞれ上記の数値に限
定した理由は次による。すなわち、抽出時のエタノール
濃度75〜95%(v/v)  では、ツェインの溶解
性が大きく、ツェイン以外の蛋白質を溶解しないので、
純度の高いツェインを高収率で得ることができる。また
、抽出液を希釈して50〜65%(v/v)  とする
のは、この範囲に調整して生じた不溶物を除去すること
によって、初めて60〜90%(v/v)  の広い濃
度範囲の含水エタノールへの溶解性の優れた製品が得ら
れるためである。
上記濃度調整により不溶物を除去した抽出液からは、エ
タノールを蒸留して除去する、必要に応じ濃縮した後、
水または中性の塩類溶液中に滴下してツェインを沈澱さ
せる等の公知の方法によりツェインを回収することがで
きる。
〔実施例〕
例1 グルテンミール400gに90%(v/v)含水エタノ
ール21を加え、60℃で2時間抽出し、この抽出液に
水を加え最終エタノール濃度が65%(v/v)  と
なるように調整し、60℃で1時間放置して析出した不
溶物を遠心分離して除いた後、上清液を濃縮、乾燥して
蛋白純度90.4%のツェインを19.4%(W)(対
原料%)の収率で得る。
例2 グルテンミール400gに90%(v/v)含水エタノ
ール21を加え、60℃で2時間抽出し、この抽出液に
水を加え最終エタノール濃度が60%(v/v)  と
なるように調整し、60℃で1時間放置して析出した不
溶物を遠心分離して除いた後、上清液を濃縮、乾燥して
蛋白純度93.8%のツェインを19.2%(W)(対
原料%)の収率で得る。
例3 グルテンミール400gに90%(v/v)含水エタノ
ール21を加え、60℃で2時間抽出し、この抽出液に
水を加え最終エタノール濃度が55%(v/v)  と
なるように調整し、60℃で1時間放置して析出した不
溶物を遠心分離して除いた後、上清液を濃縮、乾燥して
蛋白純度94.2%のツェインを18.9%(11)(
対原料%)の収率で得る。
本発明の製法により得られたツェインは極めてアルコー
ル溶解性が優れていて、長時間放置しても安定な清澄状
態を維持するものである。
例4 グルテンミール100gに80%(v/v)含水エタノ
ール500 Tnlを加え60℃で2時間抽出し、この
抽出液に水を加え、最終エタノール濃度が60%(v/
v)  となるよう調整し、60℃で1時間放置して析
出した不溶物を遠心分離して除いた後、上清液を濃縮、
乾燥して蛋白純度88.7%のツェインを19.4%(
11)(対原料%)の収率で得る。
例5 グルテンミール100gに80%(v/v)含水エタノ
ール500 ml!を加え60℃で2時間抽出し、この
抽出液に水を加え、最終エタノール濃度が50%(v/
v)  となるよう調整し、60℃で1時間放置して析
出した不溶物を遠心分離して除いた後、上清液を濃縮、
乾燥して蛋白純度90.5%のツエインを19.6%(
W)(対原料%)の収率で得る。
次に、これを明らかにする試験例を示す。
試験例 1、供試試料 実施例1〜5の本発明の製法により得られたツェイン、
対照として下記製造例により得られたツェインを用いた
製造例1 グルテンミール400gに90%(v/v)含水エタノ
ール21を加え、60℃で2時間抽出し、この抽出液に
最終エタノール濃度が90%(v/v)  となるよう
に調整し、60℃で1時間放置して析出した不溶物を遠
心分離して除いた後、上清液を濃縮、感想して蛋白純度
87.0%のツェインを得る。
製造例2 製造例1と同様の原料を用い、同様の操作により得られ
た90%(v/v)  含水エタノール抽出液に水を加
え最終エタノール濃度が80%(Vハ) となるように
調整し、60℃で1時間放置して析出した不溶物を遠心
分離して除いた後、上清液を濃縮、乾燥して蛋白純度8
7,5%のツェインを得る。
製造例3 製造例1と同様の原料を用い、同様の操作により得られ
た90%(v/v)  含水エタノール抽出液に水を加
え最終エタノール濃度が70%(v/v)  となるよ
うに調整し、60℃で1時間放置して析出した不溶物を
遠心分離して除いた後、上清液を濃縮、乾燥して蛋白純
度87.5%のツエインを得る。
製造例4 グルテンミール100gに80%(v/v)含水エタノ
ール500−を加え、60℃で2時間抽出し、この抽出
液を60℃で1時間放置した後、濃縮、乾燥して蛋白純
度86.5%のツェインを23.6%(W)(対原料%
)の収率で得る。
製造例5 グルテンミール100gに80%(v/v)含水エタノ
ール500 +dを加え60℃で2時間抽出し、この抽
出液に水を加え、最終エタノール濃度が70%(v/v
)  となるよう調整し、60℃で1時間放置して析出
した不溶物を遠心分離して除いた後、上清液を濃縮、乾
燥して蛋白純度87.1%のツエインを22.8%(W
)(対原料%)の収率で得る。
2、試験方法 上記各供試試料1gを20倍量の60%(v/v)、 
80%(v/v) 、 90%(v/v)  の各含水
エタノールに分散、溶解し、その直後と25℃で24時
間経過後の状態を観察した。
3、試験結果 試験結果を下記表により示す。
(以下この頁余白) 表に明らかなように、本発明によりツェイン抽出液をエ
タノール濃度を50〜65%h/V)  に調整し、析
出する不溶物を除去して得たツェイン製品は、60、8
0及び90%(v/v)の試験した総ての濃度のエタノ
ールに対して優れた溶解性を示し、薬剤コーティング等
の用途に好適なものであった。これに対し濃度調整を行
わなかったもの、及びエタノールを70%(v/v)以
上の高濃度あるいは55%(v/v)未満の低濃度に調
整して処理したものでは、いずれも溶解性が劣っており
、上記目的に適合するものではなかった。
〔発明の効果〕
本発明は、薬剤1食品等のコーティング剤として好適な
、特にエタノールへの溶解性が大きいツェインを経済的
に回収することができる。もちろん、本発明の製法によ
るツェインは、他にも工業用材料、製菓材料等としても
使用可能な、利用用途の広いものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、とうもろこしまたはコーングルチンミールから75
    〜95%(v/v)含水エタノールを用いてツェインを
    抽出した後、該抽出液に水を加えてエタノール濃度を5
    0〜65%(v/v)に調整して析出する不溶物を除去
    することを特徴とするツェインの製造方法。
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