JPH11162095A - 光ディスク装置におけるスピンドルモータの傾角調整機構 - Google Patents

光ディスク装置におけるスピンドルモータの傾角調整機構

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JPH11162095A
JPH11162095A JP9343718A JP34371897A JPH11162095A JP H11162095 A JPH11162095 A JP H11162095A JP 9343718 A JP9343718 A JP 9343718A JP 34371897 A JP34371897 A JP 34371897A JP H11162095 A JPH11162095 A JP H11162095A
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tilt
axis
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    • G11B25/04Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using flat record carriers, e.g. disc, card
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラック幅方向およびトラック接線方向の傾
角を個別に調整できるようにするとともに、調整に伴う
ターンテーブルの移動量を減少させる。 【解決手段】 モータベース122にはスピンドルモー
タ124が第2の傾動軸120の回り方向に傾動可能に
取り付けられている。モータベース122はメカシャー
シ70に第1の傾動軸118の回り方向に傾動可能に取
り付けられている。スピンドルモータ124は板ばね1
60によって第1、第2の傾動軸118,120の回り
方向に付勢されている。調整ねじ168,170を回す
ことにより、スピンドルモータ124は板ばね160の
付勢力に抗して押し戻され、第1、第2の傾動軸11
8,120の回り方向の傾角が個別に調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CD、DVD等
の記録または再生を行う光ディスク装置において、メカ
シャーシに対するスピンドルモータの傾き(傾角)を調
整して、スピンドルモータの回転軸と光ピックアップの
光軸が平行になるようにするための傾角調整機構に関
し、トラック幅方向およびトラック接線方向の傾角を個
別に調整できるようにするとともに、調整に伴うターン
テーブルの移動量を減少させたものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクに情報の記録を行いまたは光
ディスクから情報の再生を行う際には、光ピックアップ
の光軸が光ディスクの記録面に垂直に当たる必要があ
り、このためには光ディスク装置のスピンドルモータの
回転軸と光ピックアップの光軸が平行に配置されていな
ければならない。ところが、光ディスク装置のメカシャ
ーシの成型誤差や組立誤差等により、スピンドルモータ
の回転軸と光ピックアップの光軸が平行からずれて配置
されることがある。このため、組立終了後にスピンドル
モータをメカシャーシに対して傾動させてスピンドルモ
ータの回転軸を光ピックアップの光軸と平行になるよう
に調整するために傾角調整機構がメカシャーシに組み込
まれ、工場出荷前に傾角調整を行うようにしている。
【0003】従来の傾角調整機構を図2に示す。メカシ
ャーシ10の上には台座12,14が固定配置され、台
座12,14の傾斜面12a,14a上に、スピンドル
モータ16を固定配置したモータベース18が載置され
ている。モータベース18の一部18cは、メカシャー
シ10に回転可能に取り付けられた円筒カム37の上端
の傾斜したカム面37aに当接している。スピンドルモ
ータ16の回転軸20上にはターンテーブル22が取り
付けられている。ねじ24,26,28はモータベース
18を貫通してメカシャーシ10にねじ込まれている。
ねじ24,26,28にはばね31,32,33が短縮
した状態で通されており、ばね31,32,33の付勢
力によりモータベース18は台座傾斜面12a,14a
およびカム面37aに押し当てられている。偏心カム2
7には偏心ピン29が形成され、偏心ピン29はモータ
ベース18のカム孔30に係合している。偏心カム27
を矢印K方向に回すことにより、偏心ピン29とカム孔
30の係合でモータベース18が矢印L方向に移動し
て、モータベース18の端部18a,18bが台座1
2,14の傾斜面12a,14aに沿ってスライドし
て、メカシャーシ10に対するスピンドルモータ16の
一方向(トラック接線方向)の傾角が調整される。この
とき、メカシャーシ10に固設されたピン25,27
は、モータベース18の凹部18d,18eに係合し
て、回転軸20に直角でかつ矢印Lに直角な方向へのモ
ータベース18のスライド動作を阻止する。また、円筒
カム37を矢印M方向に回すことにより、モータベース
18は、台座傾斜面12,14と当接する両側部を軸N
またはN′として回転して、他方向(トラック幅方向)
の傾角が調整される。
【0004】従来の別の傾角調整機構として特開平8−
17135号公報に記載されたものを図3に示す。スピ
ンドルモータ35の回転軸36にはターンテーブル38
が取り付けられている。スピンドルモータ35はモータ
ベース40上に固定配設されている。モータベース40
は3点C,D,Eでメカシャーシ41に取付支持されて
いる。点Cは、メカシャーシ41とモータベース40と
の間にスペーサ44を挟んで、ねじ42でメカシャーシ
41とモータベース40を連結しており、モータベース
40をメカシャーシ41に対し点Cを支点として全方向
に傾動可能に支持している。点Dは、メカシャーシ41
とモータベース40との間にばね46を挟んでねじ48
でメカシャーシ41とモータベース40とを連結してお
り、ねじ48のねじ込み量に応じて、点C,Eを結ぶ線
Fを傾動軸として、該傾動軸Fの回り方向にモータベー
ス40の傾角が調整される。点Eはメカシャーシ41と
モータベース40との間にばね50を挟んでねじ52で
メカシャーシ41とモータベース40を連結しており、
ねじ52のねじ込み量に応じて、点C,Dを結ぶ線Gを
傾動軸として、該傾動軸Gの回り方向にモータベース4
0の傾角が調整される。
【0005】従来のさらに別の傾角調整機構として特開
平9−223353号公報に記載されたものを図4に示
す。スピンドルモータ53の回転軸54にはターンテー
ブル56が取り付けられている。スピンドルモータ53
はモータベース58上に固定配設されている。モータベ
ース58は点Hで全方向に傾動可能にメカシャーシ60
に支持されている。メカシャーシ60とモータベース5
8は点Iでばね62を挟んでねじ64で連結されてお
り、ねじ64のねじ込み量に応じて点H,Jを結ぶ線を
傾動軸として、その軸回り方向にモータベース58の傾
角が調整される。メカシャーシ60とモータベース58
は点Jでばね66を挟んでねじ68で連結されており、
ねじ68のねじ込み量に応じて点H,Iを結ぶ線を傾動
軸として、その軸回り方向にモータベース58の傾角が
調整される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記図2の傾角調整機
構によれば、モータベース18の端部18a,18bの
曲げ位置誤差および台座傾斜面12a,14aの位置お
よび角度誤差がターンテーブル22の高さに影響を与
え、ターンテーブル22の高さ精度を出しにくかった。
また、これらの位置誤差および角度誤差がターンテーブ
ル22のトラック接線方向位置に影響を与え、光ピック
アップのフィード動作による光軸の移動方向が光ディス
クの中心軸に直交する方向からずれる原因となってい
た。また、偏心カム27による傾動動作の中心軸が仮想
軸であるため1点に明瞭に定まりにくかった。
【0007】前記図3の傾角調整機構によれば、ねじ4
8,52を回すとモータベース40が点Cを支点として
上下方向に回動するので、傾角の調整に伴うターンテー
ブル38の上下方向の移動量が大きかった。このため、
光ピックアップのフォーカスアクチュエータの変位幅が
狭いと、フォーカス合わせができなくなる欠点があっ
た。また、ねじ48を回すとモータベース40は点C,
Eを結ぶ斜めの傾動軸Fで傾動するので、光ディスクの
トラック接線方向とトラック幅方向の両方向に傾動動作
が生じ、調整装置がしにくかった。
【0008】また、前記図4の傾角調整機構によれば、
ねじ64,68を回すとモータベース58が点Hを支点
として上下方向に回動するので、傾角の調整に伴うター
ンテーブル56の上下方向の移動量が大きかった。この
ため、光ピックアップのフォーカスアクチュエータの変
位幅が狭いと、フォーカス合わせができなくなる欠点が
あった。
【0009】この発明は、前記従来の技術における問題
点を解決して、トラック幅方向およびトラック接線方向
の傾角を個別に調整できるようにするとともに、調整に
伴うターンテーブルの移動量を減少させたスピンドルモ
ータの傾角調整機構を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、回転軸にタ
ーンテーブルを取り付けたスピンドルモータをメカシャ
ーシに支持し、該メカシャーシに光ピックアップをその
光軸がスピンドルモータの回転軸にほぼ直交する方向に
移動するように移送可能に支持する光ディスク装置にお
いて、メカシャーシに対するスピンドルモータの傾きを
調整するための機構であって、スピンドルモータを、該
スピンドルモータの回転軸に直交しかつ光ピックアップ
の光軸の移動方向に直交する方向に延在する第1の傾動
軸の回り方向と、スピンドルモータの回転軸に直交しか
つ光ピックアップの光軸の移動方向に延在する第2の傾
動軸の回り方向にそれぞれ傾動可能にメカシャーシに支
持する傾動機構と、スピンドルモータを第1の傾動軸の
回り方向に駆動して該第1の傾動軸の回り方向の傾角を
調整する第1の調整手段と、スピンドルモータを第2の
傾動軸の回り方向に駆動して該第2の傾動軸の回り方向
の傾角を調整する第2の調整手段とを具備してなるもの
である。
【0011】この発明によれば、スピンドルモータを、
該スピンドルモータの回転軸に直交しかつ光ピックアッ
プの光軸の移動方向に直交する方向に延在する第1の傾
動軸の回り方向と、スピンドルモータの回転軸に直交し
かつ光ピックアップの光軸の移動方向に延在する第2の
傾動軸の回り方向にそれぞれ傾動可能にメカシャーシに
支持し、第1の調整手段でスピンドルモータをメカシャ
ーシに対し第1の傾動軸の回り方向に駆動して該第1の
傾動軸の回り方向の傾角を調整し、第2の調整手段でス
ピンドルモータをメカシャーシに対し第2の傾動軸の回
り方向に駆動して該第2の傾動軸の回り方向の傾角を調
整するようにしたので、第1の傾動軸の回り方向の傾角
と第2の傾動軸の回り方向の傾角を個別に調整すること
ができ、調整操作が容易になる。また、第2の傾動軸と
第1の傾動軸がともにスピンドルモータの回転軸を通る
位置に配置されているので、傾角の調整に伴うターンテ
ーブルの上下方向の移動量が減少し、フォーカスアクチ
ュエータの変位幅が狭くてもフォーカス合わせができな
くなる不都合を解消することができる。
【0012】傾動機構は、例えばスピンドルモータをモ
ータベースに第2の傾動軸の回り方向に傾動自在に支持
し、該モータベースをメカシャーシに第1の傾動軸の回
り方向に傾動自在に支持した構造として構成することが
できる。
【0013】また、第1、第2の調整手段は、例えばス
ピンドルモータを第1、第2の傾動軸の回り方向に付勢
する付勢手段と、スピンドルモータを該付勢手段の付勢
力に抗して第1の傾動軸の回り方向に押し戻して該第1
の傾動軸の回り方向の傾角を調整する第1の押圧部材
と、スピンドルモータを該付勢手段の付勢力に抗して第
2の傾動軸の回り方向に押し戻して該第2の傾動軸の回
り方向の傾角を調整する第2の押圧部材とで構成するこ
とができる。付勢手段は、例えばスピンドルモータに対
し第1の傾動軸による傾動方向と第2の傾動軸による傾
動方向の中間の方向に押圧力を与えて第1の傾動軸の回
り方向および第2の傾動軸の回り方向の付勢力を与える
1個のばねで構成することができる。
【0014】なお、付勢手段は第1の傾動軸の回り方向
に付勢力を与える付勢手段と第2の傾動軸の回り方向に
付勢力を与える付勢手段を別々に構成することもでき
る。この場合、第1の傾動軸の回り方向に付勢力を与え
る付勢手段は、スピンドルモータに対し押圧力を与える
ものとして構成するほか、モータベースに対し直接押圧
力を与えるものとして構成することもできる。
【0015】第1の傾動軸は、例えばモータベースに、
スピンドルモータの回転軸に直交する方向に延在する細
幅の延在部を該回転軸を挟んでその両側に形成し、該両
延在部の延在方向を光ピックアップの光軸の移動方向と
直交する方向に沿わせて、該両延在部をその延在方向を
軸としてその軸回り方向に回動可能にメカシャーシに支
持して構成することができる。
【0016】この場合、モータベースの延在部は、例え
ば該延在部の下面を前記メカシャーシに形成された突起
上に支持した状態で、その上面にメカシャーシに取り付
けられた板ばねの突起を押し当てて該メカシャーシに取
付け支持することができる。さらにこの板ばねの突起は
モータベースに対し前記付勢手段による第1の傾動軸の
回り方向への付勢力と同じ方向に付勢力を与えるモーメ
ントを生じさせるように、メカシャーシに形成された突
起に対しオフセットした位置に形成することができる。
【0017】第2の傾動軸は、例えばスピンドルモータ
の外筒のターンテーブルと対面する端面の第2の傾動軸
に沿った位置でスピンドルモータの回転軸を挟んでその
両側の位置に突部を形成し、この突部にモータベースを
該突部を支点として傾動可能に支持して構成することが
できる。これによれば、第1、第2の傾動軸をターンテ
ーブルの近くに構成することができるので、傾角の調整
に伴うターンテーブルの水平方向の移動量も減少させる
ことができる。
【0018】なお、突部は例えば金属ピンで構成するこ
とができる。この場合、金属ピンがモータベースを貫通
して該モータベースを該金属ピンを支点として傾動可能
に支持し、かつ該金属ピンの上部を大径に形成して該モ
ータベースの抜け止めを構成し、スピンドルモータの外
筒端面とモータベースとの間にばねを配置して、該ばね
の付勢力でモータベースを金属ピンの上部大径部に押し
当てて該当接箇所を支点として傾動可能に支持して第2
の傾動軸を構成することができる。
【0019】また、この発明のスピンドルモータの傾角
調整機構は、例えばスピンドルモータをメカシャーシに
形成された、該スピンドルモータの外径よりも大径のス
リーブ内に傾動可能に収容し、前記付勢手段を、このス
リーブに取り付けられてスピンドルモータの外筒側面を
押圧して該スピンドルモータに対し第1の傾動軸および
前記第2の傾動軸の回り方向の付勢力を与える1個また
は複数個の板ばねで構成し、前記第1の押圧部材を、第
2の傾動軸に平行でかつスピンドルモータの回転軸に直
交する方向に延在してスリーブに取り付けられ該スリー
ブを貫通してスピンドルモータの外筒側面を第1の軸回
り方向に押圧する第1のねじで構成し、第2の押圧部材
を、第1の傾動軸に平行でかつスピンドルモータの回転
軸に直交する方向に延在してスリーブに取り付けられ該
スリーブを貫通してスピンドルモータの外筒側面を第2
の軸回り方向に押圧する第2のねじで構成することがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を以下説明
する。図5〜図7はメカシャーシの構造を示すもので、
図5は平面図、図6は底面図、図7は図6のA−A断面
図である。このメカシャーシ70は全体がPPE(ポリ
フェニレンエーテル)等の寸法安定性の高い硬質のプラ
スチックで一体成型で作られている。メカシャーシ70
の板面70aは薄板状に作られ、その下面周縁部にはリ
ブ70bが全周にわたり形成されている。シャーシ板面
70aにはスピンドルモータを配置するための円形の開
口部72が形成されている。シャーシ板面70aの下面
には、シャーシ板面70aに垂直な方向に開口部72を
延在させる円筒状のスリーブ74が形成されている。開
口部72はスリーブ74の開放端に近づくに従い開口径
が少しずつ広げられて、スピンドルモータが傾動動作で
きるようにされている。スリーブ74には、調整ねじを
支持する金属製のタッププレートを取り付けるためのね
じ孔75や傾動用付勢力を発生する板ばねを取り付ける
ための板ばね取付部77が形成されている。
【0021】シャーシ板面70aにはその下面に配置さ
れた光ピックアップ76の移動方向に沿って、その対物
レンズ78の光軸73を上方に通して光ディスクの記録
面に照射するための開口部80が形成されている。スピ
ンドルモータの回転軸82の位置(傾角が0°のとき
(すなわち回転軸82がシャーシ板面70aに垂直のと
き)の位置)は、光ピックアップ光軸73の移動方向B
の延長上にある。
【0022】メカシャーシ70の裏面(図6)には、光
ピックアップ76の移送用モータがモータ配置スペース
84に配置され、この移送用モータの回転をギヤを介し
て伝達して回転駆動される送りねじが一点鎖線86に沿
って配置され、スライド棒が開口部80を挟んで送りね
じと平行に一点鎖線88に沿って配置される。光ピック
アップ76はこれら送りねじとスライド棒に支持され
て、送りねじの駆動によりスピンドルモータの回転軸8
2に向かう方向に移送される。シャーシ板面70aの周
縁部には、メカシャーシ70を光ディスク装置内のメイ
ンシャーシに支持するダンパを取り付けるための凹部9
0が3箇所に形成されている。
【0023】シャーシ板面70aの表面の開口部72の
周囲は低く形成されて凹所108を構成している。凹所
108には開口部72を挟んでその両側の位置に、スピ
ンドルモータの回転軸に直交しかつ光ピックアップ76
の光軸73の移動方向Bと直交する方向に沿ってメカベ
ースを載置支持するための断面半円形の突起92,94
が形成されている。突起92,94の近傍には、モータ
ベースをメカシャーシ70に取付支持するための板ばね
を取り付けるための台座96,98が形成され、台座9
6,98には該板ばねの後端部を支持するための突起1
00,102と該板ばねを固定するビスをねじ込むため
のねじ孔104,106が形成されている。
【0024】凹所108内の突起92,94の延長上に
は、光軸73の移動方向Bへのモータベースの移動を係
止する凹部110,112が形成されている。凹部11
0,112の入口両側の壁面114,116は光軸73
の移動方向Bに直交する方向へのモータベースの移動を
係止する係止面を構成している。
【0025】なお、第1の傾動軸118は、後述するよ
うに、スピンドルモータの回転軸82に直交しかつ光ピ
ックアップ76の光軸73の移動方向Bに直交する方向
に延在するように形成される。第2の傾動軸120は、
スピンドルモータの回転軸82に直交しかつ光ピックア
ップ76の光軸73の移動方向Bに延在するように形成
される。
【0026】メカシャーシ70に取り付けられるモータ
ベースの構成をスピンドルモータを取り付けた状態で図
1に示す。モータベース122は鉄等の金属プレートで
構成されている。モータベース122の中央部には、孔
128が形成されてスピンドルモータ124の回転軸8
2の軸受126が抜き差し可能に収容されている。孔1
28はモータベース122の第2の傾動軸120の回り
方向の傾動動作を可能にするために、第1の傾動軸11
8に沿った方向がやや長径に形成された横長円形の孔と
して構成されている。
【0027】モータベース122の第2の傾動軸120
に沿った位置でスピンドルモータ124の回転軸82を
挟んでその両側の位置には、モータベース122をスピ
ンドルモータ124の外筒端面130に取り付けるねじ
132,134を差し込むための孔136,138が形
成されている。モータベース122の第2の傾動軸12
0に沿った位置で孔136,138よりも回転軸82寄
りの位置には、モータベース122を上方(ターンテー
ブル140に向かう方向)に付勢する板ばね142が回
転軸82の回り方向に回転するのを阻止するための凸部
144,146が上面側からのハーフパンチ加工によっ
て形成されている。
【0028】モータベース122には、回転軸82を挟
んでその両側に、第1の傾動軸を形成する方向に延在し
て細軸の延在部122a,122bが形成されている。
延在部122a,122bの端部には、さらに細幅の突
出部122c,122dが形成されている。
【0029】モータベース122とスピンドルモータ1
24の外筒端面130との間には、板ばね142が配設
される。板ばね142の中央部には、モータベース12
2の中央の孔128から下方に垂下した断面円形の短い
スリーブ122hの外周面147を抜き差し可能に収容
する孔148が形成されている。板ばね142は回転軸
82を挟んでその両側の第2の傾動軸120に沿った部
分が平坦面状の頂面142aを形成し、この頂面142
aには孔150,151が形成され、モータベース12
2の下面の凸部144,146がこれら孔150,15
1にはめ込まれて、板ばね142の回転軸82の回り方
向の回転を係止している。板ばね142には頂面142
aを挟んでその両側に、第1の傾動軸118に沿って斜
め下方に延在する部分142b,142cが形成され、
その端部近傍は斜め上方に折り曲げられて、折曲部14
2d,142eを形成している。折曲部142d,14
2eは、スピンドルモータ124の外筒端面130に摺
動自在に当接する。
【0030】スピンドルモータ124と板ばね142と
モータベース122とは、スピンドルモータ124の外
筒端面130に、板ばね142を挟んでモータベース1
22を被せ、モータベース122の孔136,138に
金属製のカラー152,154を差し込み、カラー15
2,154にねじ132,134を差し込んで外筒端面
130にねじ込むことにより相互に連結される。このと
き、カラー152,154はねじ132,134の上部
大径部132a,134bの底面と外筒端面130との
間に押さえ付けられる。モータベース122の孔13
6,138とカラー152,154の外周面との間には
わずかなギャップがあり、モータベース122はカラー
152,154に対し昇降および傾動可能とされてい
る。
【0031】板ばね142はその頂面142aがモータ
ベース122の下面に当接し、折曲部142b,142
cが外筒端面130に当接して、モータベース122と
外筒端面130の間に押し縮められた状態で挟み込まれ
ており、モータベース122は板ばね142の付勢力に
より、ねじ132,134の上部大径部132a,13
4aの下面に当接した状態に押し上げられている。この
とき、モータベース122の中央部の下方に垂下したス
リーブ122hの下端部122eは外筒端面130から
浮いており、これによりモータベース122の上面とね
じ132,134の上部大径部132a,134aの下
面との当接箇所は、これら両当接箇所の延在方向に沿っ
た第2の傾動軸120を構成し、スピンドルモータ12
4はモータベース122にこの第2の傾動軸120の回
り方向に傾動可能に連結支持される。回転軸82の上端
部にはターンテーブル140が取り付けられる。
【0032】モータベース122は、スピンドルモータ
124をメカシャーシ70の開口部72に収容した状態
で、メカシャーシ70の表面の凹所108の突起92,
94上に延在部122a,122bを載置支持した状態
にセットされる。このとき、モータベース122の両端
部の突出部122c,122dは凹所108の凹部11
0,112に収容され(突出部122c,122dと凹
部110,112との間にはわずかなギャップがあ
る。)、モータベース122の第2の傾動軸120に沿
った方向への動きが係止される。また、モータベース1
22の延在部122a,122bと突出部122c,1
22dとの境界を構成する段部122f,122gは、
凹部110,112の入口の壁面114,116にわず
かなギャップで対面しており、これによりモータベース
122の第1の傾動軸118に沿った方向の動きも係止
される。このようにして、モータベース122の下面と
突起92,94の頂部との当接箇所は、これら両当接箇
所の延在方向に沿った第1の傾動軸118を構成し、モ
ータベース122をこの第1の傾動軸118の回り方向
に傾動可能に支持する。
【0033】凹所108の台座96,98上には板ばね
156,158がビス159,161で取り付けられ
る。板ばね156,158の下面には突起156a,1
58aが形成されモータベース122の延在部122
a,122bの上面に当接している。その当接位置は、
図1(a)のE−E断面、F−F断面である図8
(a),(b)に示すように、メカシャーシ70上の突
起92,94に対し、同じ方向にオフセットした位置に
あり、これにより、モータベース122に第1の傾動軸
118の回り方向の付勢力が与えられる。
【0034】スリーブ74には、図1(a)に示すよう
に、第1の傾動軸118と第2の傾動軸120に挟まれ
た位置に板ばね160がスリーブ74の壁面を挟み込ん
だ状態に装着されている。板ばね160は図1(a)の
G−G断面である図9に示すように、スピンドルモータ
124の外筒側面162の下部を第1の傾動軸118の
回り方向と第2の傾動軸120の回り方向の中間の方向
に押圧して、スピンドルモータ124に第1の傾動軸1
8の回り方向への付勢力(前記板ばね156,158に
よる付勢力と同じ方向の付勢力)と第2の傾動軸120
の回り方向への付勢力を与える。
【0035】スリーブ74の板ばね160に対向する側
の外側の面には、図10に示すように、調整ねじを取り
付けるための金属製のタッププレート164がビス16
6をスリーブ74の端面のねじ孔75(図6)にねじ込
んで取り付けられる。タッププレート164は第1の傾
動軸118に直交する面上に形成された壁部164aと
第2の傾動軸120に直交する面上に形成された壁部1
64bを有し、壁部164aには、第1の傾動軸118
と平行でかつ回転軸82に直交する方向に向けて配置さ
れた調整ねじ168が取り付けられている。調整ねじ1
68はスリーブ74を非接触で貫通して、その丸く形成
された先端部168aはスピンドルモータ124の外筒
側面162の下部に当接している。調整ねじ168の後
端部には六角穴168bが形成され、この六角穴168
bに六角レンチを差し込んで回すことにより、調整ねじ
168はその軸方向に移動して、スピンドルモータ12
4の外筒側面162の下部を板ばね160の付勢力に抗
して第2の傾動軸120の回り方向に押し戻す。
【0036】また、タッププレート164の壁部164
bには、第2の傾動軸120と平行でかつ回転軸82に
直交する方向に向けて配置された調整ねじ170が取り
付けられている。調整ねじ170はスリーブ74を非接
触で貫通して、その丸く形成された先端部170aはス
ピンドルモータ124の外筒側面162の下部に当接し
ている。調整ねじ170の後端部には六角穴170bが
形成され、この六角穴170bに六角レンチを差し込ん
で回すことにより、調整ねじ170はその軸方向に移動
して、スピンドルモータ124の外筒側面162の下部
を板ばね160の付勢力に抗して第1の傾動軸118の
回り方向に押し戻す。
【0037】以上の構成によれば、調整ねじ168のね
じ込み量に応じてスピンドルモータ124の第2の傾動
軸120の回り方向の傾角が調整され、これにより光ピ
ックアップ76の光軸73のトラック幅方向の傾角が調
整される。また、調整ねじ170のねじ込み量に応じて
スピンドルモータ124の第1の傾動軸118の回り方
向の傾角が調整され、これにより光ピックアップ76の
光軸73のトラック接線方向の傾角が調整される。した
がって、トラック接線方向の傾角とトラック幅方向の傾
角を個別に調整することができるので、調整操作がしや
すい。
【0038】また、第1の傾動軸118と第2の傾動軸
120がスピンドルモータ124の回転軸82を通る位
置に形成されているので、傾角の調整に伴うターンテー
ブル140の上下方向の移動量が少くてすむ。また、第
1の傾動軸118と第2の傾動軸120は回転軸82の
上部(ターンテーブル140の近く)に形成されている
ので、傾角の調整に伴うターンテーブル140の水平方
向の移動量も少くてすむ。また、調整ねじ168,17
0がターンテーブル140に載置される光ディスクの面
に平行な方向に向けて配設されるので、ターンテーブル
140に光ディスクを載置したまま調整操作を行うこと
ができ、光ディスクの再生波形を観測しながらリアルタ
イムで調整を行うことができる。
【0039】なお、傾角の調整が終了したら、スリーブ
74の内周面とスピンドルモータ124の外筒側面16
2との間に接着剤を充填して、スピンドルモータ124
をメカシャーシ70に固定することにより、調整した状
態を確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態を示す平面図および断
面図である。
【図2】 従来の傾角調整機構を示す各面図である。
【図3】 従来の別の傾角調整機構を示す側面断面図お
よび平面図である。
【図4】 従来のさらに別の傾角調整機構を示す正面図
および側面図である。
【図5】 この発明の実施の形態を示すメカシャーシの
平面図である。
【図6】 同メカシャーシの底面図である。
【図7】 図6のA−A断面図である。
【図8】 図1(a)のE−E断面図およびF−F断面
図である。
【図9】 図1(a)のG−G断面図である。
【図10】 図1の構造の底面図で、調整ねじの配置を
示す図である。
【符号の説明】
70 メカシャーシ 73 光軸 74 スリーブ 76 光ピックアップ 82 回転軸 92,94 メカシャーシに形成された突起 118 第1の傾動軸 120 第2の傾動軸 122 モータベース 122a,122b 延在部 130 スピンドルモータの外筒端面 132,134 ねじ(突部、金属ピン) 132a,134a ねじの頭(金属ピンの上部大径
部) 140 ターンテーブル 142 ばね 156,158 板ばね 156a,158a 板ばねの突起 160 板ばね(付勢手段) 162 スピンドルモータの外筒側面 168 調整ねじ(第2の調整手段、第2の押圧部材、
第2のねじ) 170 調整ねじ(第1の調整手段、第1の押圧部材、
第1のねじ)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸にターンテーブルを取り付けたスピ
    ンドルモータをメカシャーシに支持し、該メカシャーシ
    に光ピックアップをその光軸が前記スピンドルモータの
    回転軸にほぼ直交する方向に移動するように移送可能に
    支持する光ディスク装置において、前記メカシャーシに
    対する前記スピンドルモータの傾きを調整するための機
    構であって、 前記スピンドルモータを、該スピンドルモータの回転軸
    に直交しかつ前記光ピックアップの光軸の移動方向に直
    交する方向に延在する第1の傾動軸の回り方向と、前記
    スピンドルモータの回転軸に直交しかつ前記光ピックア
    ップの光軸の移動方向に延在する第2の傾動軸の回り方
    向にそれぞれ傾動可能に前記メカシャーシに支持する傾
    動機構と、 前記スピンドルモータを前記第1の傾動軸の回り方向に
    駆動して該第1の傾動軸の回り方向の傾角を調整する第
    1の調整手段と、 前記スピンドルモータを前記第2の傾動軸の回り方向に
    駆動して該第2の傾動軸の回り方向の傾角を調整する第
    2の調整手段とを具備してなるスピンドルモータの傾角
    調整機構。
  2. 【請求項2】前記傾動機構が、前記スピンドルモータを
    前記第2の傾動軸の回り方向に傾動自在に支持するモー
    タベースを有し、該モータベースを前記メカシャーシに
    前記第1の傾動軸の回り方向に傾動自在に支持して構成
    されている請求項1記載のスピンドルモータの傾角調整
    機構。
  3. 【請求項3】前記第1、第2の調整手段が、前記スピン
    ドルモータを前記第1、第2の傾動軸の回り方向に付勢
    する付勢手段と、前記スピンドルモータを前記付勢手段
    の付勢力に抗して前記第1の傾動軸の回り方向に押し戻
    して該第1の傾動軸の回り方向の傾角を調整する第1の
    押圧部材と、前記スピンドルモータを前記付勢手段の付
    勢力に抗して前記第2の傾動軸の回り方向に押し戻して
    該第2の傾動軸の回り方向の傾角を調整する第2の押圧
    部材とを具備してなる請求項2記載のスピンドルモータ
    の傾角調整機構。
  4. 【請求項4】前記付勢手段が前記スピンドルモータに対
    し前記第1の傾動軸による傾動方向と前記第2の傾動軸
    による傾動方向の中間の方向に押圧力を与えて前記第1
    の傾動軸の回り方向および前記第2の傾動軸の回り方向
    の付勢力を与える1個のばねで構成されている請求項3
    記載のスピンドルモータの傾角調整機構。
  5. 【請求項5】前記モータベースが、前記スピンドルモー
    タの回転軸に直交する方向に延在する細幅の延在部が該
    回転軸を挟んでその両側に形成され、該両延在部の延在
    方向を前記光ピックアップの光軸の移動方向と直交する
    方向に沿わせて、該両延在部をその延在方向を軸として
    その軸回り方向に回動可能に前記メカシャーシに支持し
    て前記第1の傾動軸を構成している請求項2から4のい
    ずれかに記載のスピンドルモータの傾角調整機構。
  6. 【請求項6】前記モータベースの延在部が、該延在部の
    下面を前記メカシャーシに形成された突起上に支持した
    状態で、その上面に該メカシャーシに取り付けられた板
    ばねの突起が押し当てられて該メカシャーシに取付け支
    持されており、前記板ばねの突起は該モータベースに対
    し前記付勢手段による前記第1の傾動軸の回り方向への
    付勢力と同じ方向の付勢力を与えるモーメントを生じさ
    せるように前記メカシャーシに形成された突起に対しオ
    フセットした位置に形成されている請求項5記載のスピ
    ンドルモータの傾角調整機構。
  7. 【請求項7】前記スピンドルモータの外筒の前記ターン
    テーブルと対面する端面の前記第2の傾動軸に沿った位
    置で該スピンドルモータの回転軸を挟んでその両側の位
    置に突部が形成され、この突部に前記モータベースを、
    該突部を支点として前記第2の傾動軸の回り方向に傾動
    可能に支持した状態に取り付けて該第2の傾動軸を構成
    している請求項2から6のいずれかに記載のスピンドル
    モータの傾角調整機構。
  8. 【請求項8】前記突部が、記スピンドルモータの外筒の
    前記ターンテーブルと対面する端面の前記第2の傾動軸
    に沿った位置で該スピンドルモータの回転軸を挟んでそ
    の両側の位置にそれぞれ立設された金属ピンで構成さ
    れ、これら金属ピンが前記モータベースを貫通して該モ
    ータベースを該金属ピンを支点として傾動可能に支持
    し、かつ該金属ピンの上部は大径に形成されて該モータ
    ベースの抜け止めを構成し、前記スピンドルモータの外
    筒端面と前記モータベースとの間にばねが配置されて、
    該ばねの付勢力で該モータベースを前記金属ピンの上部
    大径部に押し当てて該モータベースを前記第2の傾動軸
    の回り方向に傾動可能に支持して該第2の傾動軸を構成
    している請求項7記載のスピンドルモータの傾角調整機
    構。
  9. 【請求項9】前記スピンドルモータが前記メカシャーシ
    に形成された、該スピンドルモータの外径よりも大径の
    スリーブ内に傾動可能に収容され、 前記付勢手段が、前記スリーブに取り付けられて前記ス
    ピンドルモータの外筒側面を押圧して該スピンドルモー
    タに対し前記第1の傾動軸および前記第2の傾動軸の回
    り方向の付勢力を与える板ばねで構成され、 前記第1の押圧部材が、前記第2の傾動軸に平行でかつ
    前記スピンドルモータの回転軸に直交する方向に延在し
    て前記スリーブに取り付けられ該スリーブを貫通して前
    記スピンドルモータの外筒側面を前記第1の軸回り方向
    に押圧する第1のねじで構成され、 前記第2の押圧部材が、前記第1の傾動軸に平行でかつ
    前記スピンドルモータの回転軸に直交する方向に延在し
    て前記スリーブに取り付けられ該スリーブを貫通して前
    記スピンドルモータの外筒側面を前記第2の軸回り方向
    に押圧する第2のねじで構成されている請求項2から8
    のいずれかに記載のスピンドルモータの傾角調整機構。
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