JP2003141811A

JP2003141811A - 光ディスク記録再生装置

Info

Publication number: JP2003141811A
Application number: JP2001336322A
Authority: JP
Inventors: Kenichi Miyamori; 健一宮森
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2001-11-01
Filing date: 2001-11-01
Publication date: 2003-05-16
Also published as: US7587813B2; US20080046901A1; US20030090974A1

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の光ディスク再生装置におけるスピンド
ルモータの傾き調整方法では、１）機構が複雑になる、
２）トラック幅方向、トラック接線方向の傾角を調整
するとき調整方向の回転中心を合致させるのが困難とい
う課題があった。【解決手段】スピンドルモータのトラック幅方向、ト
ラック接線方向の傾角および高さを個別に調整できるよ
うに構成することにより、調整の簡素化と装置の薄型化
を図る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＣＤ（Ｃｏｍｐａ
ｃｔＤｉｓｃ）、ＭＤ（ＭｉｎｉＤｉｓｃ）、ＤＶ
Ｄ（ＤｉｇｉｔａｌＶｉｄｅｏＤｉｓｃ或いはＤｉ
ｇｉｔａｌＶｅｒｓａｔｉｌｅＤｉｓｃ）等の光デ
ィスク記録再生装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】光ディスク記録再生装置において、光デ
ィスクに情報を記録する、あるいは光ディスクから情報
を再生するには、光ピックアップの光軸が光ディスクの
記録面に対して正確に垂直な関係となっている必要があ
り、近年では記録密度の向上等により、さらなる高精度
化が要求されている。

【０００３】これを実現するために、光ディスク記録再
生装置のスピンドルモータの回転軸と光ピックアップの
光軸が平行に配置される必要があるが、光ディスク記録
再生装置のメカシャシーの成型誤差や組立誤差等によ
り、スピンドルモータの回転軸と光ピックアップの光軸
が平行からずれて配置されることがある。さらには、ス
ピンドルモータのターンテーブル面と光ピックアップの
移動面の平行がずれることがある。

【０００４】このずれを修正するため、組立終了後にス
ピンドルモータをメカシャシーに対して傾動させてスピ
ンドルモータの回転軸を光ピックアップの光軸の平行度
と、スピンドルモータのターンテーブル面と光ピックア
ップの移動面の平行度を調整する機構をメカシャシーに
組み込むことによって、スピンドルモータの倒れ角度調
整を行っていた。

【０００５】また、別の調整方法として、光ピックアッ
プを面方向に移動するためのガイドシャフトを傾けるこ
とによって、光ディスク記録再生装置のスピンドルモー
タの回転軸を光ピックアップの光軸の平行度と、スピン
ドルモータのターンテーブル面と光ピックアップの移動
面の平行度を調整していた。

【０００６】上記のような実施例について順を追って説
明する。

【０００７】まず、第１の従来例であるところのスピン
ドルモータ倒れ角度調整機構が搭載された光ディスク記
録再生装置を図９に示す。メカシャシー１０の上には台
座１２，１４が固定配置され、台座１２，１４の傾斜面
１２ａ，１４ａ上に、スピンドルモータ１６を固定配置
したモータベース１８が載置されている。モータベース
１８の一部１８ｃは、メカシャシー１０に回転可能に取
り付けられた円筒カム３７の上端の傾斜したカム面３７
ａに当接している。スピンドルモータ１６の回転軸２０
上にはターンテーブル２２が取り付けられている。

【０００８】ねじ２４，２６，２８はモータベース１８
を貫通してメカシャシー１０にねじ込まれている。ねじ
２４，２６，２８にはばね３１，３２，３３が短縮した
状態で通されており、ばね３１，３２，３３の付勢力に
よりモータベース１８は台座傾斜面１２ａ，１４ａおよ
びカム面３７ａに押し当てられている。偏心カム２７に
は偏心ピン２９が形成され、偏心ピン２９はモータベー
ス１８のカム孔３０に係合している。

【０００９】偏心カム２７を矢印Ｋ方向に回すことによ
り、偏心ピン２９とカム孔３０の係合でモータベース１
８が矢印Ｌ方向に移動して、モータベース１８の端部１
８ａ，１８ｂが台座１２，１４の傾斜面１２ａ，１４ａ
に沿ってスライドして、メカシャシー１０に対するスピ
ンドルモータ１６の一方向（トラック接線方向）の傾角
が調整される。このとき、メカシャシー１０に固設され
たピン２５，２７は、モータベース１８の凹部１８ｄ，
１８ｅに係合して、回転軸２０に直角でかつ矢印Ｌに直
角な方向へのモータベース１８のスライド動作を阻止す
る。また、円筒カム３７を矢印Ｍ方向に回すことによ
り、モータベース１８は、台座傾斜面１２，１４と当接
する両側部を軸ＮまたはＮ′として回転して、他方向
（トラック幅方向）の傾角が調整される。

【００１０】また、第２の従来例であるところのスピン
ドルモータ倒れ角度調整機構が搭載された光ディスク記
録再生装置として特開平８−１７１３５号公報に記載さ
れたものを図１０に示す。スピンドルモータ３５の回転
軸３６にはターンテーブル３８が取り付けられている。
スピンドルモータ３５はモータベース４０上に固定配設
されている。モータベース４０は３点Ｃ，Ｄ，Ｅでメカ
シャシー４１に取り付け支持されている。

【００１１】点Ｃは、メカシャシー４１とモータベース
４０との間にスペーサ４４を挟んで、ねじ４２でメカシ
ャシー４１とモータベース４０を連結しており、モータ
ベース４０をメカシャシー４１に対し点Ｃを支点として
全方向に傾動可能に支持している。点Ｄは、メカシャシ
ー４１とモータベース４０との間にばね４６を挟んでね
じ４８でメカシャシー４１とモータベース４０とを連結
しており、ねじ４８のねじ込み量に応じて、点Ｃ，Ｅを
結ぶ線Ｆを傾動軸として、該傾動軸Ｆの回り方向にモー
タベース４０の傾角が調整される。

【００１２】点Ｅは、メカシャシー４１とモータベース
４０との間にばね５０を挟んで、ねじ５２でメカシャシ
ー４１とモータベース４０を連結しており、ねじ５２の
ねじ込み量に応じて、点Ｃ，Ｄを結ぶ線Ｇを傾動軸とし
て、該傾動軸Ｇの回り方向にモータベース４０の傾角が
調整される。

【００１３】さらに、第３の従来例であるところのスピ
ンドルモータ倒れ角度調整機構が搭載された光ディスク
記録再生装置として特開平９−２２３３５３号公報に記
載されたものを図１１に示す。スピンドルモータ５３の
回転軸５４にはターンテーブル５６が取り付けられてい
る。スピンドルモータ５３はモータベース５８上に固定
配設されている。モータベース５８は点Ｈで全方向に傾
動可能にメカシャシー６０に支持されている。メカシャ
シー６０とモータベース５８は点Ｉでばね６２を挟んで
ねじ６４で連結されており、ねじ６４のねじ込み量に応
じて点Ｈ，Ｊを結ぶ線を傾動軸として、その軸回り方向
にモータベース５８の傾角が調整される。メカシャシー
６０とモータベース５８は点Ｊでばね６６を挟んでねじ
６８で連結されており、ねじ６８のねじ込み量に応じて
点Ｈ，Ｉを結ぶ線を傾動軸として、その軸回り方向にモ
ータベース５８の傾角が調整される。

【００１４】また、第4の従来例のであるところの調整
機構が搭載された光ディスク記録再生装置を図１２に示
す。図１２において、シャーシ１００２上にはターンテ
ーブル１００４が回転軸に圧入されたスピンドルモータ
１００３が設けられている。ターンテーブル１００４に
ディスク（図示せず）を載置してスピンドルモータ１０
０３により回転する。光ピックアップ１００５はメイン
シャフト１００６ａ、サブシャフト１００６ｂからなる
一対のガイドシャフト１００６にディスクの半径方向に
移動可能にガイドされ、スピンドルモータ１００３によ
って回転したディスクに光ビームを照射し情報を記録再
生する。

【００１５】メインシャフト１００６ａはディスク内周
側端部近傍において支点となるように固定部１０２０で
固定され、またサブシャフト１００６ｂも同様にディス
ク内周側端部近傍において支点となるように固定部１０
２２で固定されており、両方とも外周側端部近傍におい
て上下方向に摺動自在に固定されている。すなわち、図
１２のサブシャフト外周側端部の断面に示すように、ガ
イドシャフト１００６とメカシャシー１００２との間に
はバネ１０１４が設けられ、ガイドシャフト１００６を
上方向に押し上げている。この力に抗するように、バネ
１０１４近傍でガイドシャフト１００６の上方から調整
ネジ１０１５がネジ先端で当接している。

【００１６】調整ネジ１０１５はメカシャシー１００２
にネジ１０１６で固定されたシャフト受け１０１１に螺
合して支えられている。調整ネジ１０１５を回転させる
と調整ネジ１０１５は、メカシャシー１００２に対して
相対的に上下し、バネ１０１４で調整ネジ１０１５に押
しつけられているガイドシャフト１００６は、ディスク
内周側を支点に外周側でメカシャシー１００２に対して
上下に微動する。このように調整ねじ１００５を回転さ
せることによって、スピンドルモータ１００３の回転軸
と光ピックアップ１００５の光軸を平行になるように調
整していた。

【００１７】

【発明が解決しようとする課題】前記第１の従来例によ
れば、モータベース１８の端部１８ａ，１８ｂの曲げ位
置誤差および台座傾斜面１２ａ，１４ａの位置および角
度誤差がターンテーブル２２の高さに影響を与え、ター
ンテーブル２２の高さ精度を出しにくかった。また、こ
れらの位置誤差および角度誤差がターンテーブル２２の
トラック接線方向位置に影響を与え、光ピックアップの
フィード動作による光軸の移動方向が光ディスクの中心
軸に直交する方向からずれる原因となっていた。また、
偏心カム２７による傾動動作の中心軸が仮想軸であるた
め１点に明瞭に定まりにくいという課題があった。

【００１８】前記第２の従来例によれば、ねじ４８，５
２を回すとモータベース４０が点Ｃを支点として上下方
向に回動するので、傾角の調整に伴うターンテーブル３
８の上下方向の移動量が大きかった。このため、光ピッ
クアップのフォーカスアクチュエータの変位幅が狭い
と、フォーカス合わせができなくなる欠点があった。ま
た、ねじ４８を回すとモータベース４０は点Ｃ，Ｅを結
ぶ斜めの傾動軸Ｆで傾動するので、光ディスクのトラッ
ク接線方向とトラック幅方向の両方向に傾動動作が生
じ、調整しにくいという課題があった。

【００１９】また、前記第３の従来例によれば、ねじ６
４，６８を回すとモータベース５８が点Ｈを支点として
上下方向に回動するので、傾角の調整に伴うターンテー
ブル５６の上下方向の移動量が大きかった。このため、
光ピックアップのフォーカスアクチュエータの変位幅が
狭いと、フォーカス合わせができなくなるという課題が
あった。

【００２０】さらには、いずれの従来例においても、ス
ピンドルモータの回転部とターンテーブル部が一体的に
構成されているモータにおいては、この調整機構そのも
のが成立しない、あるいは構造が複雑になるという課題
があった。

【００２１】さらに、前記第４の従来によれば、調整ね
じ１００５により、２本のガイドシャフト１００６の傾
きを調整するのであるが、本来ディスクの記録面と回転
中心線の延長線上の交点を中心に調整しなければ、精密
な調整ができない、またトラック幅方向の傾き調整は、
比較的簡単に行うことができるが、トラック幅方向の調
整とトラック接線方向の調整を同時に行うことが、非常
に困難であるという課題があった。

【００２２】本発明は、上記した問題点に鑑み、外部治
具により、スピンドルモータのトラック幅方向、トラッ
ク接線方向の傾角および高さを個別に調整できるように
構成することにより、調整の簡素化と装置の薄型化、低
価格化を図ると共に、モータの形式によらずスピンドル
モータのトラック幅方向、トラック接線方向の傾角およ
び高さを個別に調整できる光ディスク記録再生装置を提
供することを目的とする。

【００２３】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明請求項１記載の光ディスク記録再生装置は、円盤状
情報記録媒体と、円盤状情報記録媒体上に情報を記録再
生するための光ピックアップと、円盤状情報記録媒体を
所望の速度で回転させるためのスピンドルモータと、光
ピックアップを円盤状情報記録媒体のトラック幅方向
に、かつ円盤状情報記録媒体の盤面と所定の距離を持っ
て移送させる光ピックアップ移送手段と、光ピックアッ
プ移送手段とスピンドルモータを固定するメカシャシー
を有する光ディスク記録再生装置であって、スピンドル
モータの一部であるところのモータ基台に設けられた複
数個の突起部と、メカシャシーには、突起部と所定の距
離をもって離間対向する位置に複数個の凹部が設けられ
ており、該凹部に接着剤等を充填することにより前記突
起部を固定することにより、スピンドルモータの回転に
伴って発生する振動等が、接着剤等により、減衰される
ので、ジッタの少ない信号を得ることが可能となる。

【００２４】さらに、本発明請求項２記載の光ディスク
記録再生装置は、スピンドルモータのターンテーブル面
のトラック幅方向、及びトラック接線方向の傾きとスピ
ンドルモータの高さを光ピックアップと相対的に調整し
た後に、凹部に接着剤等を充填することによりメカシャ
シーにスピンドルモータを固定することにより、スピン
ドルモータのトラック幅方向、トラック接線方向の傾角
および高さを個別に調整できるように構成することによ
り、調整の簡素化と装置の薄型化を図った光ディスク記
録再生装置を提供することが可能となる。

【００２５】また、本発明請求項３記載の光ディスク記
録再生装置は、スピンドルモータのターンテーブル面の
トラック幅方向、及びトラック接線方向の傾きとスピン
ドルモータの高さを光ピックアップと相対的に調整がさ
れていると共に、メカシャシーのスピンドルモータ取り
付け中心とスピンドルモータの回転軸中心が一致するよ
うに調整した後に、凹部に接着剤等を充填することによ
りメカシャシーにスピンドルモータを固定することによ
り、調整の簡素化と装置の薄型化を図ると共に、光ピッ
クアップの移動範囲を小さくすることができる、あるい
は本発明の光ディスク記録再生装置が光磁気方式の装置
の場合、磁気ヘッドの取り付け位置、磁気ヘッドのコア
の大きさ等を小型にできるので、装置の小型化か、さら
には低消費電力化を図った光ディスク記録再生装置を提
供することが可能となる。

【００２６】最後に、本発明請求項４記載の光ディスク
記録再生装置は、突起部が、スピンドルモータの回転軸
と略平行にロータ外周部と所定の距離をもって離間対向
するガード部を有することにより、スピンドルモータの
傾き等を調整する際にメカシャシーに外部調整治具が当
接するのを防ぐことにより、調整装置の再組立に要する
時間と費用の短縮を図ることができる。

【００２７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いながら説明する。

【００２８】図１は、本発明の実施形態における光ディ
スク記録再生装置の組立斜視図、図２は、本発明の実施
形態における光ディスク記録再生装置の分解斜視図、図
３は、本発明の実施形態における光ディスク記録再生装
置の平面図である。

【００２９】図１、図２、図３において、メカシャシー
１０１は、光ピックアップ１０２を光ディスク１０３
（図示せず）の半径方向に移動させるための２本のガイ
ドシャフト１０４と、光ピックアップ１０２を光ディス
ク１０３のトラック幅方向に移動させるための駆動源で
あるところのトラバースモータ１０５が固定されてい
る。ガイドシャフト１０４とトラバースモータ１０５
で、トラバースモータ１０５の回転につれて、ガイドシ
ャフト１０４に従って光ピックアップ２を光ディスク３
のトラック幅方向に、しかも光ディスク１０３の盤面と
所定の距離を持って移送させる光ピックアップ移送手段
１０５ａを構成している。

【００３０】さらに、光ディスク１０３を所定の回転数
で回転させるスピンドルモータ１０６には、光ディスク
１０３を載置するためのターンテーブル１０７が設けら
れている。

【００３１】ここで、請求項１記載の発明においては、
スピンドルモータ１０６のモータ基台部１０６ａにメカ
シャシー１０１に固定するための突起部１０８が設けら
れており、さらにメカシャシー１０１の突起部１０８と
対向する位置に、突起部１０８を遊嵌するように凹部１
０９が設けられている。

【００３２】ここで、図４は、本発明の実施形態におけ
る光ディスク記録再生装置のスピンドルモータ固定部の
断面図である。図４に示すように、外部治具のチャッキ
ングピン１１０と高さ決めピン１１１は、スピンドルモ
ータ１０６を保持しており、固定されたメカシャシー１
０１のモータ取り付け位置にスピンドルモータ１０６を
搬送する。スピンドルモータ１０６をメカシャシー１０
１に固着する固着手段１０９ａとして、メカシャシー１
０１に設けられた凹部１０９に紫外線硬化型の樹脂製の
接着剤を流し込み、その後、紫外線を照射することによ
って、固着する。

【００３３】このように請求項１記載の発明によれば、
接着剤に樹脂製の接着剤を用いたことにより、スピンド
ルモータ１０６の回転につれて発生する振動を抑制する
ことができるので、低騒音化を図ることが可能になると
共に、ガイドシャフト１０４を介して伝搬するスピンド
ルモータ１０６の振動を低減することができるので、光
ピックアップ１０２から得られる信号のノイズ成分を下
げることが可能となる。さらには、スピンドルモータ１
０６の回転による振動によって発生する光ピックアップ
１０２のフォーカス外れを抑制することができると共
に、フォーカスを合わせるための電流を小さくすること
ができるので、低消費電力化を図ることが可能となる。

【００３４】次に、請求項２記載の発明について説明す
る。図５は、請求項２記載の実施形態における光ディス
ク記録再生装置の調整装置の側断面図である。請求項２
記載の発明においては、請求項１記載の発明と異なると
ころは、図５に示すように、スピンドルモータ１０６を
保持する外部治具が、光ディスク１０３の絶対位置の中
心線と光ピックアップ１０２に搭載されている対物レン
ズ１１２の絶対焦点位置（高さ面）が交差する点を中心
に光ディスク１０３のトラック幅方向θＲ、及びトラッ
ク接線方向θＴに傾けることが可能なように傾き調整機
構１１３に固定されていることにある。さらに、スピン
ドルモータ１０６の高さ方向Ｚを調整するために、メカ
シャシー１０１がＺ方向に移動可能な高さ調整機構１１
４に固定されていることにある。

【００３５】ここで、３次元測定機等の外部測定機（図
示せず）により、メカシャシー１０１に固定されている
２本のガイドシャフト１０４のトラック幅方向とトラッ
ク接線方向の傾きと高さを測定することにより、ディス
クに信号を記録再生する光ピックアップ１０２の理想デ
ィスクに対する光ピックアップ１０２のトラック幅方向
とトラック接線方向の傾きと高さのずれ、ひいては対物
レンズ１１２の理想光軸、及び高さに対するトラック幅
方向とトラック接線方向の傾きと高さのずれを測定する
ことができる。

【００３６】あるいは、対物レンズ１１２の平面部等を
測定することにより、対物レンズ１１２の理想光軸、及
び高さに対するトラック幅方向とトラック接線方向の傾
きと高さのずれを測定することができる。

【００３７】同様に外部測定機により、スピンドルモー
タ１０６のディスク載置面１０７ａのトラック幅方向と
トラック接線方向の傾きと高さを測定する。

【００３８】この測定結果をもとにスピンドルモータ１
０６のディスク載置面１０７ａのトラック幅方向、及び
トラック接線方向の傾きを傾き調整機構１１３によって
調整し、ディスク載置面１０７ａの高さを高さ調整機構
１１４によって調整する。

【００３９】その結果、ディスク載置面１０７ａのトラ
ック幅方向、及びトラック接線方向の傾きと高さを、光
ピックアップ１０２のトラック幅方向、及びトラック接
線方向の傾きと高さと相対的に一致するように調整する
ことが可能となる。あるいは、対物レンズ１１２の光軸
とスピンドルモータ１０６の回転軸を一致させると共に
対物レンズ１１２の焦点が、光ディスク１０３の記録面
に合うように調整することが可能となる。

【００４０】図５（B）に示すように、このように調整
されたスピンドルモータ１０６をメカシャシー１０１に
接着、蝋付け、溶接等の固定手段１０９ａにより固着す
る。

【００４１】このように請求項２記載の発明によれば、
光ディスク再生装置にスピンドルモータの傾き、あるい
は高さを調整する機構が必要ないので、光ディスク再生
装置を安価に構成できると共に、光ディスク再生装置の
薄型化を図ることが可能となる。

【００４２】次に、請求項３記載の発明について説明す
る。図６は、請求項３記載の実施形態における光ディス
ク記録再生装置の調整装置の側断面図である。請求項３
記載の発明において、請求項２記載の発明と異なるとこ
ろは、図６に示すように、スピンドルモータ１０６のデ
ィスク載置面１０７ａのトラック幅方向、及びトラック
接線方向の傾きを傾き調整機構１１３、もしくは、メカ
シャシー１０１の高さ調整機構１１４のどちらか一方
に、ＸＹ方向に移動可能な中心位置調整機構１１５を設
けたことによる。

【００４３】ここで、３次元測定機等の外部測定機によ
り、メカシャシー１０１に固定されている２本のガイド
シャフト１０４のトラック幅方向とトラック接線方向の
傾きと高さを測定することにより、ディスクに信号を記
録再生する光ピックアップ１０２の理想ディスクに対す
る光ピックアップ１０２のトラック幅方向とトラック接
線方向の傾きと高さのずれ、ひいては対物レンズ１１２
の理想光軸、及び高さに対するトラック幅方向とトラッ
ク接線方向の傾きと高さのずれを測定することができ
る。

【００４４】あるいは、対物レンズ１１２の平面部等を
測定することにより、対物レンズ１１２の理想光軸、及
び高さに対するトラック幅方向とトラック接線方向の傾
きと高さのずれを測定することができる。

【００４５】同様に外部測定機により、スピンドルモー
タ１０６のディスク載置面１０７ａのトラック幅方向と
トラック接線方向の傾きと高さとスピンドルモータ１０
６の回転中心位置を測定する。

【００４６】さらに、外部測定機により、メカシャシー
１０１の任意の位置を２ポイント以上測定することによ
り、メカシャシー１０１のスピンドルモータ１０６を取
り付けるべき絶対中心位置を決定することができる。

【００４７】この測定結果をもとにスピンドルモータ１
０６のディスク載置面１０７ａのトラック幅方向、及び
トラック接線方向の傾きを傾き調整機構１１３によって
調整し、ディスク載置面１０７ａの高さを高さ調整機構
１１４によって調整する。さらに中心位置調整機構１１
５により、メカシャシー１０１、もしくはスピンドルモ
ータ１０６の中心位置を合致させる。

【００４８】その結果、ディスク載置面１０７ａのトラ
ック幅方向、及びトラック接線方向の傾きと高さを、光
ピックアップ１０２のトラック幅方向、及びトラック接
線方向の傾きと高さと相対的に一致するように調整する
ことが可能となる。あるいは、対物レンズ１１２の光軸
とスピンドルモータ１０６の回転軸を一致させると共に
対物レンズ１１２の焦点が、光ディスク１０３の記録面
に合うように調整することが可能となる。さらに、メカ
シャシー１０１のスピンドルモータ１０６の取り付け絶
対中心とスピンドルモータ１０６の回転中心を一致させ
ることが可能となる。

【００４９】このように調整されたスピンドルモータ１
０６をメカシャシー１０１に接着、蝋付け、溶接等の固
定手段１０９ａにより固着する。

【００５０】このように請求項３記載の発明によれば、
メカシャシー１０１のスピンドルモータ取り付け絶対中
心位置とスピンドルモータの回転中心を正確に合わせる
ことが可能となるので、例えば、光磁気方式の光ディス
ク記録再生装置の場合、磁気ヘッドのトラック接線方向
の幅を小さくすることが可能となり、低消費電力化を図
ることができる。

【００５１】なお、請求項１、請求項２、請求項３記載
の発明においては、図７に示すようなロータガイド部１
０６ｄがないモータ形状でもよく、モータの形式、取り
付け方式にとらわれるものではない。

【００５２】最後に請求項４記載の発明について説明す
る。図８は、請求項４記載の実施形態における光ディス
ク記録再生装置の調整装置の側断面図である。請求項４
記載の発明においては、請求項１、請求項２、及び請求
項３記載の発明と異なるところは、スピンドルモータ１
０６の突起部１０８に、スピンドルモータ１０６の回転
軸１０６ｂと略並行にロータ外周部１０６ｃと所定の距
離をもって離間対向するロータガード部１０６ｄを有し
ていることにある。

【００５３】これまでと同様に、３次元測定機等の外部
測定機により、メカシャシー１０１に固定されている２
本のガイドシャフト１０４のトラック幅方向とトラック
接線方向の傾きと高さを測定することにより、ディスク
に信号を記録再生する光ピックアップ１０２の理想ディ
スクに対する光ピックアップ１０２のトラック幅方向と
トラック接線方向の傾きと高さのずれ、ひいては対物レ
ンズ１１２の理想光軸、及び高さに対するトラック幅方
向とトラック接線方向の傾きと高さのずれを測定するこ
とができる。

【００５４】あるいは、対物レンズ１１２の平面部等を
測定することにより、対物レンズ１１２の理想光軸、及
び高さに対するトラック幅方向とトラック接線方向の傾
きと高さのずれを測定することができる。

【００５５】同様に外部測定機により、スピンドルモー
タ１０６のディスク載置面１０７ａのトラック幅方向と
トラック接線方向の傾きと高さとスピンドルモータ１０
６の回転中心位置を測定する。

【００５６】さらに、外部測定機により、メカシャシー
１０１の任意の位置を２ポイント以上測定することによ
り、メカシャシー１０１のスピンドルモータ１０６を取
り付けるべき絶対中心位置を決定することができる。

【００５７】この測定結果をもとにスピンドルモータ１
０６のディスク載置面１０７ａのトラック幅方向、及び
トラック接線方向の傾きを傾き調整機構１１３によって
調整し、ディスク載置面１０７ａの高さを高さ調整機構
１１４によって調整する。さらに中心位置調整機構１１
５により、メカシャシー１０１、もしくはスピンドルモ
ータ１０６の中心位置を合致させる。

【００５８】その結果、ディスク載置面１０７ａのトラ
ック幅方向、及びトラック接線方向の傾きと高さを、光
ピックアップ１０２のトラック幅方向、及びトラック接
線方向の傾きと高さと相対的に一致するように調整する
ことが可能となる。あるいは、対物レンズ１１２の光軸
とスピンドルモータ１０６の回転軸を一致させると共に
対物レンズ１１２の焦点が、光ディスク１０３の記録面
に合うように調整することが可能となる。さらに、メカ
シャシー１０１のスピンドルモータ１０６の取り付け絶
対中心とスピンドルモータ１０６の回転中心を一致させ
ることが可能となる。

【００５９】このように調整されたスピンドルモータ１
０６をメカシャシー１０１に固着する固着手段１０９ａ
として、メカシャシー１０１に設けられた凹部１０９に
紫外線硬化型の樹脂製の接着剤を流し込み、その後、紫
外線を照射することによって、固着する。

【００６０】ここで、図８（Ｂ）は、請求項４記載の発
明を施さない光ディスク記録再生装置におけるスピンド
ルモータの調整を行った時の過調整の結果、チャッキン
グピン１１０とメカシャシー１０１が当接した状態を表
した図である。図８（Ａ）、（Ｂ）に示すように、スピ
ンドルモータ１０６の角度調整をする際、メカシャシー
１０１、スピンドルモータ１０６等の加工精度等の問題
により、想定した調整範囲を著しく超えた場合、あるい
は、調整の誤動作により、スピンドルモータ１０６を固
定しているチャッキングピン１１０よりも先に、ガード
部１０６ｄがメカシャシー１０１に当接することにな
る。その結果、チャッキングピン１１０の破損を防ぐこ
とが可能となり、調整装置の再組立に要する時間と費用
の短縮を図ることができる。

【００６１】

【発明の効果】以上のように、本発明請求項１記載の光
ディスク記録再生装置は、円盤状情報記録媒体と、円盤
状情報記録媒体上に情報を記録再生するための光ピック
アップと、円盤状情報記録媒体を所望の速度で回転させ
るためのスピンドルモータと、光ピックアップを円盤状
情報記録媒体のトラック幅方向に、かつ円盤状情報記録
媒体の盤面と所定の距離を持って移送させる光ピックア
ップ移送手段と、光ピックアップ移送手段とスピンドル
モータを固定するメカシャシーを有する光ディスク記録
再生装置であって、スピンドルモータの一部であるとこ
ろのモータ基台に設けられた複数個の突起部と、メカシ
ャシーには、突起部と所定の距離をもって離間対向する
位置に複数個の凹部が設けられており、該凹部に接着剤
等を充填することにより前記突起部を固定することによ
り、スピンドルモータの回転に伴って発生する振動等
が、接着剤等により、減衰されるので、ジッタの少ない
信号を得ることが可能となる。

【００６２】さらに、本発明請求項２記載の光ディスク
記録再生装置は、スピンドルモータのターンテーブル面
のトラック幅方向、及びトラック接線方向の傾きとスピ
ンドルモータの高さを光ピックアップと相対的に調整し
た後に、凹部に接着剤等を充填することによりメカシャ
シーにスピンドルモータを固定することにより、スピン
ドルモータのトラック幅方向、トラック接線方向の傾角
および高さを個別に調整できるように構成することによ
り、調整の簡素化と装置の薄型化を図った光ディスク記
録再生装置を提供することが可能となる。

【００６３】また、本発明請求項３記載の光ディスク記
録再生装置は、スピンドルモータのターンテーブル面の
トラック幅方向、及びトラック接線方向の傾きとスピン
ドルモータの高さを光ピックアップと相対的に調整がさ
れていると共に、メカシャシーのスピンドルモータ取り
付け中心とスピンドルモータの回転軸中心が一致するよ
うに調整した後に、凹部に接着剤等を充填することによ
りメカシャシーにスピンドルモータを固定することによ
り、調整の簡素化と装置の薄型化を図ると共に、光ピッ
クアップの移動範囲を小さくすることができる、あるい
は本発明の光ディスク記録再生装置が光磁気方式の装置
の場合、磁気ヘッドの取り付け位置、磁気ヘッドのコア
の大きさ等を小型にできるので、装置の小型化か、さら
には低消費電力化を図った光ディスク記録再生装置を提
供することが可能となる。

【００６４】最後に、本発明請求項４記載の光ディスク
記録再生装置は、突起部が、スピンドルモータの回転軸
と略平行にロータ外周部と所定の距離をもって離間対向
するガード部を有することにより、スピンドルモータの
傾き等を調整する際にメカシャシーに外部調整治具が当
接するのを防ぐことにより、調整装置の再組立に要する
時間と費用の短縮を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の光ディスク記録再生装置の組立斜視図

【図２】本発明の光ディスク記録再生装置の分解斜視図

【図３】本発明の光ディスク記録再生装置の平面図

【図４】本発明の光ディスク記録再生装置のスピンドル
モータ固定部の断面図

【図５】本発明の光ディスク記録再生装置の調整装置の
側断面図

【図６】本発明の光ディスク記録再生装置の調整装置の
側断面図

【図７】ロータガイド部がないモータ形状のモータ用い
た光ディスク記録再生装置の調整装置の側断面図

【図８】本発明の光ディスク記録再生装置の調整装置の
側断面図

【図９】従来例におけるスピンドルモータ倒れ角度調整
機構が搭載された光ディスク記録再生装置を示す図

【図１０】第２の従来例におけるスピンドルモータ倒れ
角度調整機構が搭載された光ディスク記録再生装置を示
す図

【図１１】第３の従来例におけるスピンドルモータ倒れ
角度調整機構が搭載された光ディスク記録再生装置を示
す図

【図１２】第４の従来例における調整機構が搭載された
光ディスク記録再生装置を示す図

【符号の説明】

１０１メカシャシー１０２光ピックアップ１０３光ディスク１０４ガイドシャフト１０５トラバースモータ１０５ａ光ピックアップ移送手段１０６スピンドルモータ１０６ｄガード部１０７ターンテーブル１０８突起部１０９凹部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】円盤状情報記録媒体と、該円盤状情報記
録媒体上に情報を記録再生するための光ピックアップ
と、前記円盤状情報記録媒体を所望の速度で回転させる
ためのスピンドルモータと、前記光ピックアップを前記
円盤状情報記録媒体のトラック幅方向に、かつ円盤状情
報記録媒体の盤面と所定の距離を持って移送させる光ピ
ックアップ移送手段と、該光ピックアップ移送手段と前
記スピンドルモータを固定するメカシャシーを有する光
ディスク記録再生装置であって、前記スピンドルモータ
の一部であるところのモータ基台に設けられた複数個の
突起部と、前記メカシャシー上に前記突起部と所定の距
離をもって離間対向する位置に複数個の凹部が設けられ
ており、該凹部に接着剤等を充填することにより前記突
起部を固定することを特徴とする光ディスク記録再生装
置。
【請求項２】前記スピンドルモータのターンテーブル
面のトラック幅方向、及びトラック接線方向の傾きとス
ピンドルモータの高さを前記光ピックアップと相対的に
調整した後に、前記凹部に接着剤等を充填することによ
り前記メカシャシーに前記スピンドルモータを固定する
ことを特徴とする光ディスク記録再生装置。
【請求項３】前記スピンドルモータのターンテーブル
面のトラック幅方向、及びトラック接線方向の傾きとス
ピンドルモータの高さを前記光ピックアップと相対的に
調整がされていると共に、前記メカシャシーのスピンド
ルモータ取り付け中心と前記スピンドルモータの回転軸
中心が一致するように調整した後に、前記凹部に接着剤
等を充填することにより前記メカシャシーに前記スピン
ドルモータを固定することを特徴とする光ディスク記録
再生装置。
【請求項４】前記突起部が、前記スピンドルモータの
回転軸と略平行にロータ外周部と所定の距離をもって離
間対向するガード部を有することを特徴とする請求項４
記載の光ディスク記録再生装置。