JP3698845B2 - 光学素子の調整機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、光磁気ディスク、追記型光ディスク、相変化型光ディスク、CD−ROM、DVD、光カードなどの光記録媒体に対して、少なくとも情報の再生を行う情報再生装置や顕微鏡などの光学装置に用いられるミラー、プリズム、各レンズ、発光素子であるレーザダイオード、フォトディテクタなどの光学素子の調整機構に関する。
【0002】
【従来技術】
光記録媒体に対して少なくとも情報を再生する光情報再生装置や顕微鏡などの光学装置においては、当該装置に用いられる光学素子の位置及び傾き調整することが必要である。 たとえば、光情報再生装置においては、対物レンズの光軸を記録媒体に対して傾き調整する必要がある。
【0003】
対物レンズの傾き調整機構としては、従来、特開平5−334684号公報(以下、従来例1と呼ぶ)に開示された技術が知られている。従来例1に開示された対物レンズの傾き調整機構は、図14に図示されているように、レーザ光源41から射出される光ビームを対物レンズ42を介して光ディスク43に照射させる光ピックアップ50において、対物レンズ42及び対物レンズ2軸アクチュエータ44が固定されたスキューベース45と、レーザ光源41及び上記スキューベース45を搭載する光ピックアップベース46とを有する。
【0004】
スキューベース45は、その底部が円弧形状に形成されている。光ピックアップベース46には、スキューベース45の円弧形状の底部と当接し、スキューベース45を摺動自在に保持するスキューベース当接部46aが形成され、スキューベース45を所定位置に保持するスキューベース位置決め機構が備えられている。
【0005】
この構成によれば、スキューベースの底部をスキューベース当接部に当接させて摺動させるとともに、所定位置に保持することにより、スキューベースの底部を円弧形状に形成するだけの簡単な加工作業で、傾き調整機構を形成することができ、さらに、一方向にだけ確実に傾き調整することができる、といった効果を奏する。
【0006】
また、光情報再生装置においては、対物レンズの傾き調整だけでなく、対物レンズの光軸の位置を調整する必要もある。対物レンズの位置調整機構としては、従来、特開平5−197984号公報(以下、従来例2と呼ぶ)に開示された技術が知られている。
【0007】
従来例2に開示された対物レンズの位置調整機構は、図15に図示されているように、対物レンズ51とともにフォーカスコイル52及びトラッキングコイル53が固着されるボビン部材54と、磁性板部材が折り曲げ加工されて一対の折曲立設片が2組設けられ、そのそれぞれに磁石55が固着されると共に、折曲立設片がフォーカスコイル52及びトラッキングコイル53を挟んで対向するものとされた磁界形成部を有する磁気ヨーク部材56と、この磁気ヨーク部材56を載置するベース57とから構成される。
【0008】
磁気ヨーク部材56の所定位置には、ビス58が挿通される長孔59が穿設されており、磁気ヨーク部材56がビス58によってベース57に固定される際、ベース57に対する微細な位置調整が行えるようにされている。
【0009】
この構成によれば、対物レンズの光軸方向と直交する方向に、ボビン部材と共に磁気ヨーク部材を位置調整を行うことができ、それに伴って対物レンズの位置調整を行うことができる効果を奏する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例1に開示された対物レンズの傾き調整機構では、対物レンズの傾き調整のみ行うことができ、位置調整についてはできない構成になっている。
【0011】
また、従来例2に開示された対物レンズの位置調整機構では、対物レンズの位置調整のみ行うことができ、傾き調整についてはできない構成になっている。つまり、上記各従来例では、対物レンズの2つの調整について一方のみしかできない構成になっている。
【0012】
たとえば、従来例2の構成に従来例1の構成を組み合わせて、傾き調整及び位置調整が可能な構成にしようとすると、従来例2のベースの底部に従来例1の円弧形状の部位を形成し、該ベースの底部の円弧形状の部位と摺動可能となりうるベースがさらに必要となり、部品点数が増加し、機構の大型化及び複雑化を招いてしまい、結果的に装置全体が大きくなってしまう不具合が生じてしまう。また、傾き調整機構と位置調整機構とが完全に独立して構成されており、傾き調整と位置調整が別の部材間で行われるので、さらに装置全体を大きくしてしまう結果を招いてしまう。
【0013】
本発明は、このような上記不具合に着目してなされたものであり、小型でかつ簡単な構造の光学素子の調整機構を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本願発明の光学素子の調整機構は、反射部材が固定された保持部材をベースに接触させた状態で変位させることにより、反射部材の位置調整を行うようにした光学素子の調整機構において、
前記保持部材には球面部が形成されており、前記ベースから突出した第1突起部と第2突起部と第3突起部の3つの突起部に接触することによって前記球面部は前記ベースに3点支持されるようになっており、前記3つの突起部のうち少なくとも一つの突起部は位置調整用ビスであり、前記位置調整用ビスは前記ベースから突出する突出寸法が調整できるようになっており、ベースに一部が固定された弾性部材と傾き調整用ビスとによって前記保持部材は前記突起部に向かって押圧されるようになっており、前記球面部の回動中心を通過し且つ前記突起部の長さ方向に平行な仮想直線を想定したとき、前記傾き調整用ビスは前記仮想直線に交わらない位置に配置されていることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
【0016】
【第1実施形態】
図1乃至図6は、本発明の第1実施形態を示すものであり、光磁気ディスクを記録媒体とする情報記録再生装置の光ピックアップ装置に適用したものである。図1は光ピックアップ装置の光学系の各素子の位置関係を示す概略斜視図、図2はミラーの調整機構の斜視図、図3はミラーの調整機構の点Pを通るXZ平面における断面図、図4はミラーの調整機構の点Pを通るYZ平面における断面図、図5はミラー調整機構の分解斜視図、図6は位置調整の原理を示す模式図である。
【0017】
座標軸XYZは図2に示すように設定しており、また、それぞれの軸まわりの回転についてはθx、θy、θzに設定している。原点は点Pであり、ミラーの反射面上であってその反射面上に入射する光の光軸と一致する点である。
【0018】
はじめに光ピックアップ装置の構成及び作用について図1を参照して説明する。光源であるレーザダイオード1から射出された発散光は、ビームスプリッタ2の表面で一部の光が反射され、コリメートレンズ3に入射し平行光にされ、その透過光はミラー4で反射される。ミラー4は後述する調整機構によってその傾き及び位置が決められている。ミラー4で反射された光はさらにミラー5で反射し対物レンズ6に入射し、集束光としてディスク7の記録面上に光スポットを結ぶ。なお、対物レンズ6は、ディスク7の半径方向及びディスク7の記録面に垂直方向に微少量駆動させる図15に示される2軸駆動ユニットと同様な機構とともに構成されている。そして、反射ミラー5及び対物レンズ6は、図示していないが、共にディスク7の半径方向全体に移動するキャリッジ上に搭載されている。
【0019】
ディスク7からの反射光は、ミラー5、ミラー4、コリメートレンズ3を経てビームスプリッタ2に至る。ビームスプリッタ2を透過した光はフォトディテクタ8に入射する。フォトディテクタ8の出力により情報再生信号、フォーカシングエラー信号、トラッキングエラー信号などを得る。
【0020】
次に、ミラー4の傾き及び位置調整機構10について図2乃至図6を参照して説明する。調整機構10は大別して保持部材11、ベース12、位置調整用ビス13、傾き調整用ビス14から構成される。
【0021】
保持部材11は、その上面中央部に植設して形成された取付部11aを有し、当該取付部11aに表面に全反射コーティングされたミラー4が接着固定される。保持部材11の底面には球の上下を切除したような球面部11b(第1の当接部)が形成されている。球面部11bの半径はRであって、その中心は点Pにある(図2及び図3参照)。点Pは上述したようにミラー4の反射面上であって、そこに入射する光の光軸20と一致する点である。保持部材11の取付部11aの背面側(点Pを通るX(+)方向端部)には後述する傾き調整用ビスが螺合されるビス孔11cが形成されている(図3参照)。また、保持部材11の角部にはXY両成分を含むように延在する長孔11dが形成されている。長孔11dの短手方向の幅は、後述する回転調整ピン15の偏心ピン15bが挿通される程度に形成されている。
【0022】
ベース12は、その上面には2つの半球状に突出する部位の半球部12a(第2の当接部)と、後述する位置調整用のビス13が螺合されるビス孔12cとが形成されている。これらの2つの半球部12a及び1つのビス孔12cとの位置関係は、互いに保持部材11の球面部11bに対応する位置であって、ベース12の上面と点Pを通るZ軸との交わる点Qを通るX軸上にビス孔12cが形成され、点Qを中心にして互いに120度の角度間隔をもって位置している(図5参照)。また、ベース12上面において、点Qを通るY方向両端であって、保持部材11の球面部11bには当接しない位置には、半球状に突出する部位である半球部12bがそれぞれ形成されている。さらに、点Qを通るX方向において、点Qを挟んでビス孔12cの反対側には、傾き調整用のビス14が挿通可能な孔12dが形成されている。孔12dの大きさは保持部材11のベースに対する位置調整における最大調整量に対応できる程度の大きさとしている。また、ベース12上面の点Qを通るX(−)方向側にはバネ固定部12fが植設されている。また、ベース12の角部(保持部材11の長孔11dに対応する位置)には、後述する回転調整ピン15の軸15aが挿通可能な程度の径の孔12eが形成されている。
【0023】
位置調整用ビス13は、その先端にはベース12の半球部12aと同様な半球状の半球部13a(第3の当接部)が形成され、ベース12のビス孔12cに螺合可能に形成される。
【0024】
傾き調整用ビス14は、ベース12の孔12dを挿通し、保持部材11のビス孔11cに螺合されるよう形成されている。保持部材予圧用板バネ16はベース12のバネ固定部12fにビス17を介して固定され、保持部材11をZ(−)側に付勢する。
【0025】
回転調整ピン15は、軸15aの先端に、軸15aの軸心とずれてその軸心を有する偏心ピン15bが形成され、軸15aの他端には操作用グリップ部15cが形成される。
【0026】
このように構成された各部材の組立については、ベース12のビス孔12cに位置調整用ビス13がベース12底面側から螺合され、ベース12の半球部12aの突出量と同程度にベース12上面から突出させる。保持部材11は、その球面部11bでベース12の2つの半球部12a及びビス13の半球部13aに当接され、予圧用板ばね16によって保持部材11上面を付勢され、かつ、ベース12の孔12dをベース12の底面側から挿通された傾き調整用ビス14に螺合されることで、3つの半球部12a,12a,13a上に摺動可能に保持される。なお、この際、図4に図示する通り、ベース12の半球部12bの先端と保持部材11の底面との間には僅かな隙間L(例えば0.05乃至0.2mm程度)を有する。
【0027】
次に、上述したように構成された調整機構における調整方法ならびに作用について説明する。
1)Y軸まわりの傾きθy調整、図3参照
予圧用板バネ16による付勢及び傾き調整用ビス14に螺合により、保持部材11の球面部11bが3つの半球部12a,12a,13aに当てつけられている。
【0028】
ここで傾き調整用ビス14を正方向あるいは逆方向に回転させることで、3つの球面部12a,12a,13a上で、球面部11bが点Pを中心に摺動し、保持部材11がY軸まわりに回動されることになる。したがって、傾き調整用ビス14を回転調整することで、ベース12に対してミラー4のY軸まわりの傾きθyが調整される。この際、保持部材11の回動中心は、ミラー4の反射面と光軸20との一致する点Pにあるので、点Pの位置はずれることがなく、反射する光の光軸20は傾きが変わるだけでずれることがない。
【0029】
2)Z軸まわりの傾きθz調整、図5参照
回転調整ピン15をベース12の孔12に底面側から挿通させ、そして回転調整ピン15先端の偏心ピン15bを保持部材11の長孔11dに係合させる。そして、回転調整ピン15がその操作グリップ部でもって回転されることで偏心ピン15bが軸15aの軸心を中心に回転することになり、偏心ピン15bと長孔11dを介して係合している保持部材11は3つの半球部12a,12a,13a上で摺動することになるが、この摺動は保持部材11が点Pを通るZ軸まわりに回動することになる。したがって、回転調整ピン15を回転調整することで、ベース12に対してミラー4のZ軸まわりの傾きθzが調整される。この際、保持部材11の回動中心は、ミラー4の反射面と光軸20との一致する点Pにあるので、点Pの位置はずれることがなく、反射する光軸20は傾きが変わるだけでずれることがない。
【0030】
3)X軸方向の位置調整、図3、6参照
位置調整用ビス13を正方向あるいは逆方向に回転させることで、位置調整用ビス13の半球部13aがベース12に対し上下動することになる。例えば、位置調整用ビス13の半球部13aをベース12に対して上昇させると、保持部材11はその球面部11bで3つの半球部12a,12a,13a上を摺動してX(+)側に移動することになる。保持部材11がX(+)側に移動するに伴ってミラー4及びミラー4に入射する光の光軸20もX(+)側に移動することになる。逆に、半球部13aをベース12に対して下降させると、保持部材11はX(−)側に移動することになる。
【0031】
この調整原理について図6(a)を参照して詳細に説明する。図6では保持部材11の球面部11bを位置調整用ビス13の半球部13aとベース12の1つの半球部12a上で当接させた状態を示しており、実線が任意の初期状態で、2点鎖線が半球部13aをベース12に対しδだけ上昇した状態を示している。
【0032】
半球部13aがδだけ上昇し半球部13a’の位置にある場合、保持部材11の球面部11bは、半球部13a’及び半球部12a上で摺動して球面部11b’の位置に移動することになる。この際の移動量は、X方向においてはδx1 であり、Z方向においてはδz1 である。ここでZ方向における移動量δz1 は、反射ミラー4の反射面と平行な方向での移動量であるので、ミラー4による反射光光軸20のZ方向における移動はしない。したがって、位置調整用ビス13を回転調整することで、ベース12に対してミラー4のX軸方向における位置が調整され、ミラー4での反射光光軸20をX軸方向に平行に移動させることができる。
【0033】
なお、図6(a)では半球部12aを1つで説明したが、本実施形態における2つの半球部12aであっても、基本的な作用は同様である。
4)その他
ベース12の2つの半球部12bと保持部材11の底面との間には僅かな隙間L(0.05乃至0.2mm)が形成されており、この部分がX軸まわりの傾きを規制する規制部を構成している。すなわち、ベース12に対して保持部材11をX軸まわりに回動しようとしても僅かにしか回動しない。また、ミラー4のX軸まわりの回動はミラー4の反射面と平行な面内での回動であるので、反射面が平面なミラー4の反射光の光軸は移動も傾きもしない。
【0034】
以上説明したとおり、本実施形態によれば、簡単な構成で、ミラー4の2軸(Y軸、Z軸)まわりの傾き調整と1方向の位置調整が容易にできる。保持部材11とベース12のみの相対位置関係の変位でミラー4の傾き及び位置を調整することができ、保持部材11とベース12との間に調整に関する中間部材が不要であって、調整機構を薄型、小型、軽量にすることができ、それに伴って光ピックアップ装置、情報記録再生装置も薄型、小型、軽量にすることができる。
【0035】
また、ミラー4の傾きを調整する際、傾き調整用ビス14及び回転調整用ピンを回転させるだけでよいので、容易に傾き調整することができ、調整作業の工数が削減される。
【0036】
また、ミラー4の位置を調整する際、位置調整用ビス13を回転させるだけで、ミラー4が平行移動できるので、容易に位置調整することができる、調整作業の工数が削減される。
【0037】
また、傾き調整時の回動中心を、ミラー4の反射面とミラー4に入射する光の光軸20とを一致させた点Pに設定させたので、ミラー4を回動調整してもミラー4で反射する光の光軸は移動しない。そのため、ミラー4での反射光が入射する光学素子上で不所望なオフセットが生じたりしない。
【0038】
なお、本実施形態においては、光学素子としてミラー4を用いて説明したが、当然これに限定されるわけではない。傾き調整及び位置調整が必要とされるすべての光学素子に適用することが可能である。例えば、ホログラム、ガルバノミラー、レンズ、対物レンズ駆動装置、レーザダイオード、フォトディテクタなどに適用することができる。
【0039】
また、ミラー4の位置調整においてはX軸方向における位置調整について重点的に説明したが、例えば、XY平面に平行な面内にミラーの反射面がある場合にも、本実施形態と同様の調整機構によって位置調整用ビス13を回転させることでZ軸方向における位置調整ができる。
【0040】
また、保持部材11底面の第1の当接部である球面部11bの形状については点Pを中心とする球面部位に限定されることなく、Z軸を中心とする円錐面部位であってもよく、微少部分を平面で構成した多面体の一部であってもよい。また、保持部材11底面の当接部は3つの半球部12a,12a,13aに当接するであろう部分にのみ形成してもよい。つまり、保持部材11が3つの半球部12a,12a,13a上で当接して摺動された際に、直交する2軸まわりに回動するのであれば、保持部材11b底面の当接部の形状は問わない。
【0041】
また、第2、第3の当接部である半球部12a,12a,13aの形状は球状に限定されない。つまり、保持部材11の第1の当接部に対して適切に当接する形状であればよい。
【0042】
また、保持部材11とベース12との関係を逆にし、例えば、ベース12にミラー4などの光学素子を固定させてもよい。また、本実施形態では、ミラー5及び対物レンズ6をキャリッジに搭載し、該キャリッジをディスク7の半径方向に移動させるいわゆる分離光学系として説明したが、光源1から対物レンズ6、対物レンズ6からフォトディテクタ8までの光学系をキャリッジに搭載して、該キャリッジをディスク7の半径方向に移動させるいわゆる一体型光学系にも適用できることはいうまでもない。さらに、該キャリッジはディスク7に対して直線状に移動するものであるが、円弧状に移動するスイングアームの先端に光学系全体を搭載してディスク7に対して移動するタイプのものにも適用できる。
【0043】
【第2実施形態】
図7は本発明の第2実施形態を示すものであり、ミラー調整機構の分解斜視図である。なお、本実施形態においても第1実施形態と同様に、光磁気ディスクを記録媒体とする情報記録再生装置の光ピックアップ装置に適用したものであり、第1実施形態と同機能部材及び部位については第1実施形態と同じ参照符号を付しており、特に説明しない部分については第1実施形態と同様とする。
【0044】
本実施形態では、第1実施形態に対して、(1)光学素子として反射面30aが凹型の放物面状のミラー30を用いている点、(2)ベース12の半球部12aを1つにし、位置調整用ビス13を2つにした点、(3)傾き調整ビス14を2つにした点で相違する。以下、その相違点について詳しく説明する。
【0045】
保持部材11はその上面にミラー30が固定されている。ミラー30はその凹型の反射面30aがXY平面にほぼ平行な面に形成されるように保持部材11に固定されている。保持部材11の該ミラー30のX軸方向側には後述する2つの傾き調整用ビス14−1、14−2が螺合される2つのビス孔11cが形成されている。
【0046】
ベース12は、その上面に1つの半球状に突出する部位の半球部12a(第2の当接部)と、後述する2つの位置調整用ビス13−1、13−2が螺合される2つのビス孔12cが形成されている。これらの2つのビス孔12c及び1つの半球部12aとの位置関係は、互いに保持部材11の球面部11bに対応する位置であって、ベース12の上面と保持部材11の球面部11bの中心を通るZ軸との交わる点Qを通るX軸上にビス孔12cが形成され、点Qを中心にして互いに120度の角度間隔をもって位置している。また、ベース12の点Qを通り互いに90度の角度間隔をおいた線α、線β上には、傾き調整用ビス14−1、14−2が挿通可能な孔12dが形成されている。
【0047】
位置調整用ビス13−1、13−2の先端はベース12の半球部12aと同様な半球状の半球部13a(第3の当接部)が形成されており、ベース12の底面側からビス孔12cにそれぞれ螺合されるよう形成されている。
【0048】
傾き調整用ビス14−1、14−2はベース12の孔12dを挿通し、保持部材11の2つのビス孔11cにそれぞれ螺合されるように形成されている。このように構成された各部材の組立については、ベース12の2つのビス孔12cにそれぞれ位置調整用ビス13−1、13−2がベース12底面側から螺合され、ベース12の半球部12aの突出量と同程度にベース12上面から突出させる。保持部材11は、その球面部11b(形状は第1実施形態のものと同様)でベース12のビス13−1、13−2の2つの半球部13a及びベース12の半球部12aに当接され、予圧用板ばね16によって保持部材11をZ(−)側に付勢され、かつ、ベース12の2つの孔12dをベース12の底面側から挿通された傾き調整用ビス14に螺合されることで、3つの半球部12a、13a、13a上に摺動可能に保持される。
【0049】
次に、上述したように構成された調整機構における調整方法ならびに作用について説明する。
1)Y軸から時計まわりに45度回転した軸(α軸)まわりの傾き調整
傾き調整用ビス14−1を正方向あるいは逆方向に回転させることで調整される。
【0050】
2)X軸から時計まわりに45度回転した軸(β軸)まわりの傾き調整
傾き調整用ビス14−2を正方向あるいは逆方向に回転させることで調整される。
【0051】
3)Z軸まわりの傾き調整
回転調整ピン15を回転させることで調整される。
4)X軸方向の位置調整
位置調整用ビス13−1を正方向あるいは逆方向に回転させることで位置調整される。
【0052】
5)X軸方向から反時計まわり120度回転した軸方向の位置調整
位置調整用ビス13−1を正方向あるいは逆方向に回転させることで位置調整される。
【0053】
このように本実施形態によれば、2つの傾き調整用ビス14−1,14−2を用いたことで、Z軸と直交し、かつ互いに直交する2軸(α軸及びβ軸)まわりに調整することが可能となり、回転調整ピン15による回転調整と併せて互いに直交する3軸まわりに保持部材11を傾けることが可能となり、結果、ミラー30を3軸まわりに傾けることが可能となる。
【0054】
また、互いに120度の角度間隔をもって位置する2つの位置調整用ビス13−1,13−2を用いたことで、保持部材11を互いに直交する2軸に移動させることはできないが、Z軸に直交する面内での位置調整が可能となる。
【0055】
【第1参考例】
図8は本発明の第1参考例を示すものであり、対物レンズの傾き調整機構の分解斜視図である。なお、本参考例においても第1参考例と同様に、光磁気ディスクを記録媒体とする情報記録再生装置の光ピックアップ装置に適用したものであり、第1参考例と同機能部材及び部位については第1参考例と同じ参照符号を付しており、特に説明しない部分については第1参考例と同様とする。
【0056】
本参考例では、上述した各参考例におけるミラーを調整するものではなく、従来例2に開示される2軸駆動ユニットと同様な装置の傾き及び位置を調整する機構として説明する。
【0057】
保持部材11には図示しない2軸駆動装置を介して対物レンズ31が保持されている。2軸駆動装置は対物レンズ31をその光軸方向(Z軸方向)およびそれと直交する方向(図1におけるディスク7の情報トラック方向と直交する方向)に対物レンズ31を駆動させる装置であって、保持部材11に内蔵されている。
【0058】
ベース12には、その上面に2つの半球部12a(第2の当接部)、X(−)側に植設されたビス孔形成部12g、傾き調整用ビス14−1,14−2が挿通される孔12dが形成されている。ビス孔形成部12gにはX軸方向に沿ってビス孔12cが形成されている。
【0059】
位置調整用ビス13の先端には半球状の半球部13a(第3の当接部)が形成され、ビス孔12cに螺合されるよう形成されている。このように各部材によって構成される調整機構における対物レンズの位置調整方法について説明する。
【0060】
本参考例では位置調整用ビス13を回転させ、半球部13aをX軸方向に移動させることで、保持部材11をX軸方向に移動させ対物レンズ31をX軸方向に移動させている。そのX軸方向における位置調整の原理について図6(b)を参照して説明する。図6では保持部材11の球面部11bを位置調整用ビス13の半球部13aとベース12の1つの半球部12a上で当接させた状態を示しており、実線が任意の初期状態で、2点鎖線が半球部13aをベース12に対しδだけX(+)側に移動させた状態を示している。
【0061】
半球部13aがδだけX方向に移動し半球部13a”の位置にある場合、保持部材11の球面部11bは、半球部13a”及び半球部12a上で摺動して球面部11b”の位置に移動することになる。この際の移動量は、X方向においてはδx2 であり、保持部材11をX方向に移動させることができ、結果、対物レンズ31をX方向に移動させることができる。
【0062】
傾き調整については第2参考例と同様であるので説明を省略する。
【0063】
【第2参考例】
図9は本発明の第2参考例を示すものであり、対物レンズ31の中心を通るXZ平面での断面図である。本参考例は第1参考例の変形であって第1参考例と構成上相違する点は、位置調整ピンとしてその先端に軸32aに対して偏心している頭部32b(第3の当接部)が形成された偏心ピン32になっている点、及びベース12に対してZ軸方向に沿って底面側から挿入される点である。
【0064】
偏心ピンは上述したように軸32aとその先端に形成された頭部32bからなり、頭部32bはその外周が円環状もしくは楕円形状をなし、カムとしての機能を有するように形成されており、軸32aを回転させることで球面部11bに当接する頭部32bの部位がX方向に移動することになり、保持部材11をX方向に移動させることができる。
【0065】
【第3参考例】
図10は本発明の第3参考例を示すものであり、対物レンズ31のノーダルポイントを通るXZ平面での断面図である。本参考例も第1参考例の変形例である。
【0066】
第1参考例と構成上相違する点は、第1の当接部が対物レンズ31のノーダルポイントポイント(無限光学系の場合、後ろ側主点に相当)を通るY軸を中心とする円筒面11eに形成されている点、第2の当接部がY軸に延在して突出する半円筒部12gになっている点、位置調整用ビス13がベース12に対してZ軸方向に沿って底面側から挿入される点である。
【0067】
本参考例では対物レンズ31の傾き調整については、傾き調整用ビス14を回転させY軸まわりについての1軸まわりの傾き調整のみ行うものであり、また位置調整については、位置調整用ビス13を回転させX軸方向への位置調整を行うものである。
【0068】
【第4参考例】
図11乃至図13は本発明の第4参考例を示すものであり、図11は調整機構の分解斜視図、図12は対物レンズ31の中心を通るYZ平面での断面図、図13は保持部材11の形状を示す斜視図である。
【0069】
本参考例では、保持部材11、ベース12、第2参考例と同様な傾き調整ビス14(図示なし)、第2参考例と同様な回転調整ピン15(図示なし)から構成される。
【0070】
保持部材11には第1参考例において説明したように対物レンズ31及びその2軸駆動装置が内蔵され、底面には点P(任意の点)を中心とする半径Rの凸型の球面部11e(第1の当接部)が形成されている。点Pは対物レンズ31のノーダルポイントを通るY軸上で、かつ距離Mを介した位置である。なお、傾き調整用ビス14が螺合されるためのビス孔11cは図示していない。
【0071】
ベース12には前記球面部11eと当接する凹型の球面部12h(第2の当接部)が形成され、また対物レンズ31に入射させる光束を通過させるための孔12iが形成されている。なお、傾き調整用ビス14が挿入させるための孔12dは図示していない。
【0072】
傾き調整用ビス14及び回転調整用ピン15については第2参考例と同様であるので説明を省略する。X軸、Y軸まわりの傾きの調整方法については第2参考例と同様であるので説明を省略する。
【0073】
回転調整ピン15によって保持部材11をベース12に対して点Pを通るZ軸(第1の軸)まわりに回転させると、対物レンズ31は点Pを中心にして半径Mの円弧を描くように移動することになる。例えば、保持部材11がZ軸まわりにθz1 回転すると、対物レンズ31はX方向にδx=M×sinθz1 移動することになる。なお、Z軸は対物レンズ31の光軸と平行であるため、Z軸まわりに回転させても対物レンズ31の光軸が傾くことはない。
【0074】
本参考例によれば、ベース12に対する保持部材11の回転中心点Pを含むZ軸と対物レンズ31とを一致させず、光学素子を距離Mを介して位置させたので、保持部材11をベース12に対しZ軸まわりに回転させると、対物レンズ31がZ軸と直交する面内において移動することになる。したがって、位置調整用の特別な部品およびそのためのスペースが不要となり、調整機構をさらに小型化、軽量化にすることができる。
【0075】
前記各実施形態において、情報記録再生装置の光ピックアップに適用した例として説明してきたが、本発明はこれに限定されるわけではない。例えば、光スキャナーや測距装置などの光学装置でもよい。
【0076】
また、光学素子はその材質に限定されるわけではなく、ガラス、プラスチックなどで成形されてもよい。また、光学素子及びそれを保持する保持部材は部品として別体であっても、一体に成形されてもよい。
【0077】
【発明の効果】
本発明の光学素子の調整機構は、調整機構が小型になる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、光ピックアップ装置の光学系の各素子の位置関係を示す概略図である。
【図2】 図2は、第1実施形態におけるミラーの調整機構の斜視図である。
【図3】 図3は、第1実施形態におけるミラーの調整機構の点Pを通るXZ平面における断面図である。
【図4】 図4は、第1実施形態におけるミラーの調整機構の点Pを通るYZ平面における断面図である。
【図5】 図5は、第1実施形態におけるミラーの調整機構の分解斜視図である。
【図6】 図6は、位置調整の原理を示す模式図である。
【図7】 図7は、本発明の第2実施形態であって、ミラー調整機構の分解斜視図である。
【図8】 図8は、本発明の第1参考例であって、対物レンズの傾き調整機構のの分解斜視図である。
【図9】 図9は、本発明の第2参考例であって、対物レンズの傾き調整機構の対物レンズの中心を通るXZ平面での断面図である。
【図10】 図10は、本発明の第3参考例であって、対物レンズの傾き調整機構の対物レンズのノーダルポイントを通るXZ平面での断面図である。
【図11】 図11は、本発明の第4参考例であって、対物レンズの傾き調整機構の分解斜視図である。
【図12】 図12は、本発明の第4参考例であって、対物レンズの中心を通るYZ平面での断面図である。
【図13】 図13は、本発明の第4参考例であって、保持部材の形状を示す斜視図である。
【図14】 従来例1の対物レンズの傾き調整機構を示す図である。
【図15】 従来例2の対物レンズ位置調整機構を示す図である。
【符号の説明】
1 レーザダイオード
2 ビームスプリッタ
3 コリメートレンズ
4 ミラー
5 ミラー
6 対物レンズ
7 ディスク
8 フォトディテクタ
10 ミラー調整機構
11 持部材
12 ベース
13 位置調整ビス
14 傾き調整ビス
15 回転調整ピン
16 保持部材予圧用板バネ
17 ビス

Claims (1)

  1. 反射部材が固定された保持部材をベースに接触させた状態で変位させることにより、反射部材の位置調整を行うようにした光学素子の調整機構において、
    前記保持部材には球面部が形成されており、前記ベースから突出した第1突起部と第2突起部と第3突起部の3つの突起部に接触することによって前記球面部は前記ベースに3点支持されるようになっており、前記3つの突起部のうち少なくとも一つの突起部は位置調整用ビスであり、前記位置調整用ビスは前記ベースから突出する突出寸法が調整できるようになっており、ベースに一部が固定された弾性部材と傾き調整用ビスとによって前記保持部材は前記突起部に向かって押圧されるようになっており、前記球面部の回動中心を通過し且つ前記突起部の長さ方向に平行な仮想直線を想定したとき、前記傾き調整用ビスは前記仮想直線に交わらない位置に配置されていることを特徴とする光学素子の調整機構。
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