JPH0727623B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH0727623B2
JPH0727623B2 JP59212242A JP21224284A JPH0727623B2 JP H0727623 B2 JPH0727623 B2 JP H0727623B2 JP 59212242 A JP59212242 A JP 59212242A JP 21224284 A JP21224284 A JP 21224284A JP H0727623 B2 JPH0727623 B2 JP H0727623B2
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猛 奥山
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/34Guiding record carriers during transducing operation, e.g. for track following

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、同心円状に複数の記録トラックを形成するよ
うに、回転磁気ディスク上に静止画像情報等を記録し、
または、その記録トラックに記録された情報信号を再生
する、或いは上記記録・再生両機能を備えた磁気記録再
生装置に関するものである。
〔発明の背景〕 従来、回転磁気ディスクに、複数の同心円状記録トラッ
クを形成するように、静止画像情報等を記録し、また
は、その記録トラックに記録された情報信号を再生する
ための、或いは上記記録・再生両機能を併せ持った磁気
記録再生装置においては、記録再生するための磁気ヘッ
ドが、磁気ディスクの回転中心に向かって間欠的に一定
間隔をもって移動するように構成されている。その磁気
ヘッドの先端には第5図のヘッド拡大説明図に示される
如く、記録再生のためのギャップ2dが形成されている。
そのギャップ2dの方向は、磁気ディスクを回転するスピ
ンドル1の中心Oとギャップ2dの中心pとを結ぶ直線l
に対して所定の傾き(アジマス角)θに設定されてい
る。
実際の装置では、アジマス角θから許容誤差±Δθの範
囲内にあればその設定が多少ずれても差支えない。しか
し、そのアジマス角θの取付け誤差が許容範囲の中にあ
っても、再生時のアジマス損失は所定のアジマス角θに
近い程少ないので、記録時と再生時とのアジマス誤差を
極力少なくすることが望ましい。
その磁気ヘッド2のアジマス角θの誤差の原因は、磁気
ヘッド2及び取付部分の加工精度との双方を含むことに
なる。この磁気ヘッド2の取付の際のアジマス誤差を許
容範囲内に調整する方法には、磁気ヘッドおよびその取
付け部等の加工精度を向上させることにより無調整で組
み立てる方法や、磁気ヘッド自体を回転させて調整する
方法などが知られている。前者の加工精度向上により無
調整にて組み立てる方法では、部品の加工費が高価にな
り、さらに、アジマス誤差を数分(角度)以内に、具体
的には例えば6分以内に収めることは困難で、歩留りが
高くならない欠点がある。
第6図および第7図は、後者の磁気ヘッド回転によって
アジマス誤差を調整する従来方法を示す説明図で、第6
図は誤差調整前の状態、第7図は誤差調整後の状態を示
す。
第6図において、磁気ベッド2のギャップ2dの中心p
は、図示されないガイド部材に案内されて、直線軌道A
上を移動するが、磁気ディスクを回転させるスピンドル
1の中心Oは軌道Aの延長線から、角βだけ離れた位置
にある。また磁気ヘッド2のギャップ2dの方向は、直線
軌道Aから規格値θに対してさらにΔαだけ傾いてい
る。従って、第6図におけるアジマス誤差はギャップ2d
の方向に対してΔα+βである。
アジマス角度の許容誤差を±Δθとすると、第6図に示
すアジマス誤差|Δα+β|>Δθの場合にはアジマス
誤差を調整しなければならない。この場合、例えば第7
図に示す如く、磁気ヘッド2を回転して、ΔαをΔα′
に修正し、さらに、磁気ヘッド2を第7図中で上方へ移
動して設置し、磁気ヘッド2と共に左右に移動するギャ
ップ中心pの通る軌道の延長線Aからスピンドル1の中
心Oが角β′だけ離れるように置き、|β′|≪Δθと
し、最終的にアジマス誤差 となるように調整作業がなされていた。
そのため、このアジマス誤差調整方法においては、磁気
ヘッドを回転させてアジマス誤差の一部Δαを調整する
何らかの調整手段を必要とし、例えは直進移動するヘッ
ドキャリッジに取り付けられた磁気ヘッド2を回転し
て、取付け角度を微動修正するための微調整装置の如き
調整手段を設けなければならない。さらに、ヘッドキャ
リッジは可動であるため、調整中そのヘッドキャリッジ
を、固定するための専用工具が必要であり、また、磁気
ヘッド2の取付け位置を変えてギャップ2dの移動する軌
道を修正しながら角度調整をする場合もあり、そのアジ
マス誤差の調整作業は極めて高度の熟練と時間とを要す
る欠点があった。しかもキャリッジを固定した状態でア
ジマス誤差調整を行うのでその固定を解いた時点でまた
誤差が出てしまう欠点があった。
また、ヘッドキャリッジを含む装置側に取付け基準を設
け、磁気ヘッド2を含むヘッドブロック部で精度を出し
ておき、組立て後は無調整とする方法も考えられるが、
この方法では、該装置側の取付け基準の精度を高めなけ
ればならず、さらにヘッドブロックのみでアジマス誤差
の調整を行うための精密な調整治工具も必要とする欠点
がある。また、上記の磁気ヘッドを回転してアジマス誤
差を調整する微調整手段がヘッドキャリッジ上に設けら
れる場合には、ヘッドキャリッジの重量が増加するた
め、衝撃などの外力に対して弱くなる欠点がある。
さらに、特開昭55−97024号公報に示されている装置
は、ヘッドの位置調整として、そのヘッドの位置合わせ
や同ヘッドの回転調整が述べられているが、ヘッドの位
置合わせは前者の加工精度により無調整にて組み立てる
方法を、更にヘッドの回動調整は、後者の磁気ヘッド回
転によってアジマス誤差を調整する方法をそれぞれ用い
なければならず、前記ヘッドの位置合わせでは、前述の
ように部品の加工費が高くなったり、アジマス誤差が数
分(角度)以内に収められなくなったりする欠点が生
じ、ヘッドの回動調整は、前述のように取付角度を微動
修正するための微調整装置を設けなければならない等の
欠点が生じてしまう。
〔発明の目的〕
本発明は、上記従来方法の欠点を解決し、磁気ヘッドお
よびその取付け部等の加工精度を高くしたり、取付角度
の調整のための微調整装置を設けたりすること無く、簡
単な構成で、高精度に且つ極めて容易に磁気ヘッドのア
ジマス誤差を調整でき、その調整の後に、磁気ディスク
の最外周のトラック位置から最内周のトラック位置まで
の間に磁気ヘッドを移動させる際、その移動中の何処の
位置でも、同ヘッドのアジマス誤差が所定の許容範囲内
(0度±Δθ)に収まるようにするための磁気記録再生
装置を提供することを目的とする。
〔発明の概要〕
上記の目的を達成するために、本発明は、 回転する磁気シートディスクに同心円状の記録トラック
を形成するように、磁気ヘッドにより情報を記録しまた
はその記録トラックに記録された情報信号を再生する磁
気記録再生装置において、 前記磁気シートディスクの回転中心であるスピンドルの
回転中心を、少なくともヘッドキャリッジと共に移動す
る前記磁気ヘッドの移動方向に対して略直角の方向に且
つ前記磁気シートディスクの回転面と略平行な面内に変
位して、前記磁気ヘッドの移動軌道以外に位置させるた
めに、前記スピンドルの回転中心の、前記移動軌道以外
への位置調整が可能な調整機構を備えた。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を添付の図面に基づいて詳しく説
明する。
第1図は、本発明の実施例を示す磁気記録再生装置のヘ
ッドキャリッジ部の平面図である。第1図において、二
点鎖線にて示す磁気シートディスク10は、スピンドル11
に装着され、前記ディスク10の下面は磁気ヘッド12と対
面して、この磁気ヘッド12に形成されたギャップ12dに
よって、磁気記録再生が行われるように構成されてい
る。その磁気ヘッド12は、ヘッドベース13に貼着して固
定され、そのヘッドベース13は小ねじ14によってヘッド
キャリッジ15に固定されている。
ヘッドキャリッジ15は一端を第1ガイド軸16によって第
1図中で左右方向に摺動可能に支持されている。また、
ヘッドキャリッジ15の他端には切欠き溝14aが設けら
れ、その切欠き溝14a内を貫通する第2ガイド軸17によ
って、ヘッドキャリッジ15の第1ガイド軸16を中心とす
る回転が阻止されるように構成されている。
従って、ヘッドキャリッジ15は、回転することなく第1
ガイド軸16に沿って左右に直進可能である。
また、第1ガイド軸16により支持される側のヘッドキャ
リッジ15の一端には金属ベルト18の両端が小ねじ19によ
って固定され、その金属ベルト18の中間部分は、ステッ
ピングモータ軸20にα字状に巻き付き、小ねじ21によっ
てそのステッピングモータ軸20に取り付けられている。
従って、ヘッドキャリッジ15は、ステッピングモータ軸
20のステップ回動に応じて、第1ガイド軸16に沿って、
磁気ヘッド12を直進移動させる。
一方、スピンドル11を有する駆動モータ22は、外周に突
出する複数個の取付け部22Aを有し、各取付け部22Aには
第2図の部分断面図に示すように、通常の小ねじ用ばか
孔より幾分大きいばか孔23が設けられている。駆動モー
タ22は、このばか孔23に挿入される小ねじ24により、座
金25を介して装置本体の固定部26に締付け固定される。
その為、小ねじ24をわずかに緩めることにより、駆動モ
ータ22のスピンドル11の回転中心は、少なくとも第1図
中のヘッドキャリッジ15と共に移動する磁気ヘッド12の
移動方向に対して略直角の方向に且つ前記ディスク10の
回転面と略平行な面内に変位可能である。
従って、第2図中の取付け部22A、ばか孔23、小ねじ2
4、座金25および固定部26は、スピンドル11の回転中心
を磁気ヘッド12の移動軌道以外に位置調整可能な調整機
構を構成する。
次に、磁気ディスク10の最外周のトラック位置から最内
周のトラック位置までの間に磁気ヘッド12を移動させる
際、その移動中の何処の位置でも、同ヘッドのアジマス
誤差を所定の許容範囲内(0度±Δθ)に収めるように
するためのアジマス誤差調整方法について、以下説明す
る。
第3図は、本発明のアジマス誤差調整方法を説明するた
めの原理図で、第1図の実施例の磁気ヘッド12のアジマ
ス角θは零度に設定されている。従って、以下、アジマ
ス角θはθ=0゜として説明を進める。第3図におい
て、いま、磁気ヘッド12のギャップ12dの中心pを通
る、磁気ヘッド12の移動方向の直線(以下「ヘッド軌
道」と称する。)A上に、二点鎖線で示す如くスピンド
ル11の中心があるものとすると、このヘッド軌道Aと磁
気ヘッド12のギャップ12dとのなす角Δαは調整前アジ
マス誤差となる。「調整前」とは磁気ディスクの回転中
心の位置を調整する前のことである。このときのトラッ
ク半径をriとし、スピンドル11をヘッド軌道A上から距
離δだけ移動して、磁気ヘッド12のギャップ中心pとス
ピンドル11の中心Oとを結ぶ線とヘッド軌道Aとのなす
角をβiとし、第3図中で実線にて示す如くβi=Δα
となるようにスピンドル11を位置させれば、磁気ディス
クの回転中心Oの位置を調整した後のアジマス誤差すな
わち調整後アジマス誤差βi−Δαは、(βi−Δα)
=0となる。またこのとき、スピンドル11の移動量δ
は、 δ=ri・βi(∵βi≪1) ……(1) の関係がある。そこで、スピンドル11をδだけ変位させ
ることにより、従来の誤差調整方法のように磁気ヘッド
12を回転させること無く、容易にアジマス誤差の調整が
可能である。
磁気ヘッド12は、実際には、最内周トラック位置から最
外周トラック位置まで、第1図中で左右方向へ移動する
のでβはその磁気ヘッド12の移動に応じて変化する。第
4図は、第3図の磁気ヘッド12が最内周のトラック半径
r1と最外周のトラック半径r2に位置している状態におけ
る説明図である。なお、実際に磁気シートディスク10に
記録される記録トラックの半径は、第3図ではri/cosβ
i、第4図ではr1/cosβ、r2/cosβであるが、角β
i、β、βはいずれも極めて小さい角であるから、
そのri、r1、r2はいずれも実質的にトラック半径とみな
して差支えない。
第4図において、最内周トラック半径r1に位置する磁気
ヘッド12のギャップ中心pとスピンドル11の中心Oとを
結ぶ直線とヘッド軌道Aとのなす角をβ、最外周のト
ラック半径r2に位置する磁気ヘッド12のギャップ中心
p′とスピンドルの中心Oとを結ぶ直線とヘッド軌道A
とのなす角をβとし、調整前アジマス誤差すなわちス
ピンドル11の回転中心Oを移動する前に、その中心Oが
ヘッド軌道A上に位置している時の、磁気ヘッド12のギ
ャップ12dとヘッド軌道Aとのなす角をΔαとすると、
調整後のアジマス誤差はΔα−βからΔα−βまで
変化する。また、そのアジマス角度の許容誤差を±Δθ
とすると、磁気ヘッド12のp点およびp′点におけるそ
れぞれの調整後アジマス誤差は、このΔθを越えないよ
うに、次の不等式を満足しなければならない。
|Δα−β1|≦Δθ ……(2) |Δα−β2|≦Δθ ……(3) 上記の不等式(2)および(3)から、調整前アジマス
誤差Δαの許容範囲とアジマス角度の許容誤差Δθとの
関係が決まる。以下、そのΔαとΔθとの関係について
詳しく説明する。
先ず、磁気ヘッド12をヘッドキャリッジ15に取り付けた
ときの調整前のアジマス誤差Δαの許容値を最大にする
調整方法を採用する場合のΔαの範囲を検討する。この
調整方法は、誤差の絶対値の最大値を最小にする方法で
もある。
いま、最内周のトラック半径r1と最外周のトラック半径
r2との中間の位置において、第4図中の回転中心Oとギ
ャップ12dの中心とを結ぶ直線とヘッド軌道Aとのなす
角度をβiとし、上述の中間位置におけるアジマス誤差
Δα−βiが零となるように調整する場合、Δα−βi
=0により、Δα−βiとなり、上述の角度βiは
{(β+β)/2}の値と等しいから、それを、Δα
=βiに代入すると、 Δα={(β+β)/2}=βi となり、(1)式からβi=δ/ri(∵δ≪ri)の関係
が得られるので、 Δα=βi={(β+β)/2}= (δ/2)×{(1/r1)+(1/r2)} ……(4) この(4)式から、スピンドル中心Oのヘッド軌道Aか
らの距離δが次式の如く得られる。
δ={(r1/r2)+(r1/r2)}・2Δα ……(5) ここで、r1およびr2は磁気シートディスクによって定め
られて不変であるので、Δαを測定すれば上記(5)式
から、スピンドル11の調整距離δを求めることができ
る。
従って、スピンドル11の中心Oを距離δだけ移動すれ
ば、最内周のトラック半径r1と最外周のトラック半径r2
との中間の位置において、アジマス誤差Δα−βiが零
(ゼロ)となる。
但し、こような調整を行った場合、最内周のトラック半
径r1や最外周のトラック半径r2でのアジマス誤差がやは
り残り、この誤差Δα−β、Δα−βについて述べ
ると、 Δα>0のとき、ββi=Δα>β>0であるか
ら、(2)式および(3)式から、 −Δθ≦Δα−βかつΔα−β≦Δθ ……(6) この(6)式から β−β≦2Δθ ……(7) が得られる。
従って、(5)式と(7)式とから、 Δα≦{(r1+r2)/(r1−r2)}・Δθ ……(8) なる関係が得られ、 {(r1+r2)/(r2−r1)}>1であるから、(8)式
より、 Δα>Δβ ……(9)となり、 調整前のアジマス誤差Δαが規格のΔθよりも大きい時
は、前述の中間の位置におけるアジマス誤差Δα−βi
が零となるように、予め測定のΔαを(5)式に代入し
て、ヘッド軌道Aからの距離δを算出して、その距離に
応じてスピンドル11の回転中心Oをヘッド軌道Aから移
動させるようにすれば、その後に最内周のトラック半径
r1や最外周のトラック半径r2におけるアジマス誤差が
(6)式により所定の許容範囲内(0度±Δθ)に収ま
ることができる。
例えば、最小トラックの半径r1=15、最大トラックの半
径r2=20でアジマス角の許容誤差Δθ=3′の場合、
(8)式により、 Δα≦7×Δθ=21′ ……(10) となり、調整前のアジマス誤差Δαが21′が以下であれ
ば調整可能であるために、部品の誤差の許容範囲が、規
格のΔθ=3′に比較して大幅に広くなる。
従って、 Δθ<|Δα|≦{(r1+r2)/(r2−r1)}・Δθ の範囲のΔαにおいては、その角度Δαを(5)式に代
入して、ヘッド軌道Aからの距離δを予め算出し、次い
でスピンドル11の中心Oをヘッド軌道Aに対して略直角
の方向に変位させつつヘッド軌道Aからの距離δのとこ
ろに位置させるために、磁気ヘッド12を回転修正するこ
となく、アジマス誤差の調整を行うことができる。それ
故、(8)式を満足する条件で、磁気ヘッド12およびそ
の取付け部品13を加工すれば、磁気ヘッド12を回転調整
する手段は一切不要となる。
また、第2図中の調整機構を用いて前記(5)式に基づ
き、スピンドル11の回転中心を移動して、アジマス誤差
の調整を行えば、従来部品精度を向上させることにより
無調整取付けを行っていた装置においても、部品精度を
大幅に下げることができ、部品加工の歩留りの向上とコ
ストダウンに著しい効果がある。
さらに、前記(5)式により算出された調整距離の値に
応じてスピンドル11の回転中心Oを移動した後に、磁気
ヘッドの移動中でも、(6)式によりアジマス角度が所
定の許容範囲内(0度±Δθ)に収まることができるた
めに、上述のヘッドの移動中に記録された磁気シートデ
ィスクを、別の装置すなわち磁気ヘッドのアジマス角度
を所定の許容範囲内(0度±Δθ)の一つに設定した別
の機器により、再生しても、その出力が低下することは
なく、互換性を保つことができる。
次に、前述の調整方法すなわち調整前アジマス誤差Δα
の許容値を最大にする場合の調整方法とは別の調整方法
について説明する。前述の調整方法では、 βi={(β+β)/2}=Δα としたが、Δαが前記(8)式の範囲であれば、前記
(2)式および(3)式の条件を守って、別の調整が可
能である。
以下に2例を示す。先ず第1例について述べる。磁気シ
ートディスクの場合、記録再生トラックの半径が小さい
方、すなわち内周側でアジマス損失、スペーシングロ
ス、ギャップ損失などの影響が大きくなる。本例では前
述のように第4図において、調整後アジマス誤差はΔα
−βからΔα−βまでに変化する。そこで、|Δα
−β2|≦Δθの範囲で|Δα−β2|を最小にするように
調整すること即ち最外周は規格値として最内周の条件を
向上させることが可能である。また、この調整方法は、
|Δα|>Δθの場合のみならず、|Δα|≦Δθの範
囲においても同様に成り立つ。
例えば、調整前のアジマス誤差Δαが規格のΔθと等し
い場合、本来調整は不要であるが、最内周トラックの記
録再生を重視して、βi=β=Δα(=Δθ)となる
ようにδを調整すると、 β=(δ/r1)より、δ=ri・Δθとなるため、 β=(δ/r2)={(r1/r2)}・Δθ 従って、最外周トラックの調整後アジマス誤差は、 Δα−β={1−(r1/r2)}・Δθ ここでは、例えば、r1=15、r2=20の場合|Δα−β2|
=1(1/4)Δθ|<Δθとなり、最内周トラックにお
いてアジマス誤差を零とし、かつ最外周トラックにおい
ても、アジマス誤差が規格のΔθの比較にして大幅に縮
小できることがわかる。
従って、調整前のアジマス誤差Δαが規格のΔθと等し
い時は、最内周トラックのアジマス誤差Δα−βが零
となるように、規格のΔθをδ=r1・Δθに代入して、
ヘッド軌道Aからの距離δを算出して、その距離に応じ
てスピンドル11の回転中心Oをヘッド軌道Aから移動さ
せれば、その後に最外周のトラック半径r2におけるアジ
マス誤差が上述の如く規格Δθの1/4に縮小することが
でき、故に、磁気ヘッドの移動中に記録された磁気シー
トディスクを、前記別の機器により再生しても、その出
力が低下することはなく、互換性を保つことができる。
次に第2例について述べる。今Δα≦Δθの如く規格内
である場合さらにアジマス角の誤差を全トラックに渡っ
て減少させるために、調整後アジマス誤差の最大値が最
小になるように調整する場合、次のようになる。
最内周トラックと最外周トラックとの中間の位置におい
て、アジマス誤差Δα−βiが零となるように調整する
時、Δα−βi=0により、Δα=βiとなり、上述の
角度βiは{(β+β)/2}の値と等しいから、そ
れを、Δα=βiに代入すると、 Δα={(β+β)/2}=βi となり、(1)式からβi=δ/ri(∵δ≪ri)の関係
が得られるので、 (4)式を経て、(5)式と同様にスピンドル中心Oの
ヘッド軌道Aからの距離δが得られる。
また、(1)式によりβ=(δ/r1)であるから、調
整後の最内周におけるアジマス誤差Δα−βは、 Δα−β=Δα−(δ/r1)となり、 (5)式のδを上式に代入して整理すれば、次式のよう
になる。
Δα−β={(r1−r2)/(r1+r2)・Δα また、最外周におけるアジマス誤差Δα−βは同様
に、 Δα−β=−{(r1−r2)/(r1+r2)・Δα =−(Δα−β) ここで、r1=15、r2=20、Δα=Δθの場合、 |Δα−β1|=|Δα−β2|=|−(1/7)Δα|<Δ
θ となり、調整後アジマス誤差の絶対値|Δα−β1|や|
Δα−β2|がΔθの(1/7)に縮小することができ、 さらに、Δα<Δθの場合、 |Δα−β1|=|Δα−β2|=|−(1/7)Δα|≪Δ
θ となり、この場合も調整後の最内周および最外周トラッ
クでのアジマス誤差が大幅に減少されることがわかる。
従って、調整前のアジマス誤差Δαが規格のΔθ以下で
ある時は、前述と同様に、中間トラック位置におけるア
ジマス誤差Δα−βiが零となるように、予め測定のΔ
αを(5)式に代入して、ヘッド軌道Aからの距離δを
算出し、その距離に応じてスピンドル11の回転中心Oを
ヘッド軌道Aから移動させるようにすれば、その後に最
内周のトラック半径r1や最外周のトラック半径r2におけ
るアジマス誤差が前述の如く規格Δθの(1/7)以下に
なるため、許容範囲内(0度±Δθ)に収まることがで
きる。
また、上述のスピンドル11の中心を移動させた後に、記
録された磁気シートディスクを、前記別の機器により再
生しても、その出力が低下することはなく、互換性を保
つことができる。
次に、スピンドル11の中心を変位させてアジマス誤差を
調整する方法において、そのスピンドル11の中心位置す
なわちδの設定距離ΔδによるΔαの許容範囲への影響
が問題となる。
例えば、設定値δに対して実際の設定位置は、δ=δ
±Δδとなるから、±Δδを考慮に入れる必要があ
る。βi=δ/riであるから、Δδに最も影響される最
内周ラックの半径をr1=15.1とすると、このときの角度
誤差Δβは、 Δβ=Δδ/r1 いまΔδ=10μm=0.01(10μmは工具顕微鏡観察によ
り容易に設定可能である。)とすると、 Δβ=0.01/15.1=2′17″ 従って、(8)式におけるΔθを6′とすると、このδ
の設定誤差Δβを考慮に入れたアジマス誤差の許容値
Δθ′は、 Δθ′=Δθ−Δβ=6′−2′17″=3′43″ となり、(8)式から Δα≦{(15.1+20)/(20−15.1)}×3′43″=2
6′40″ 従って、Δα≦25′程度の加工精度であれば、調整可能
である。
さらに、アジマス測定誤差Δγが、Δγ=1′程度ある
ものとすると、実際のそのアジマス測定誤差Δγを考慮
に入れた実際のアジマス誤差の許容値Δθ″は、 Δθ″=Δθ−Δβ−Δγ=6′−2′17″−1′=
2′43″ となる。
そこで、(8)式のΔαの許容範囲は、ΔθをΔθ″と
して、 Δα≦{(r1+r2)/(r2−r1)・Δθ″ ={(15.1+20)/(20−15.1)}×2′43″ =19′28″ 従って、調整前アジマス誤差Δαが、 Δα≦20′ 程度までにあっても、(5)式に基づいてδの設定を行
えば調整可能である。
次に最内周トラック重視でアジマス誤差調整を行う場合
の調整前アジマス誤差Δαは、前記のアジマス誤差の許
容値Δθ″を使用すると、最内周トラック重視であるか
ら、β=Δαとおき、最外周トラックでの調整後アジ
マス誤差は、 |Δα−β2|≦Δθ″であるから、 Δα−β≦Δθ″ ∴β−β≦Δθ″従って、δ≦(r1・r2/r2−r1
・Δθ″ ∴Δα=Δβ= δ/r1≦{r2/(r2−r1)}・Δθ″ ここで、r1=15.1、r2=20、 Δθ=2′43″とすると、 Δα={20/(20−15.1)}×2′43″ =11′5″ 以上のことから、δ=δ±0.01、Δγ=±1′、Δθ
=6″とした場合、最内周重視で調整前アジマス誤差Δ
αがΔα≦11′程度まであっても、前述のように、
(5)式の算出に応じてスピンドル11の回転中心Oの位
置移動により、最内周トラックと最外周トラックとの中
間の位置のアジマス誤差または最内周のアジマス誤差を
零とする調整を行うことができ、故に、最内周トラック
と最外周トラックとの間に、アジマス誤差を許容範囲内
(0度±Δθ)に抑えることができる。
上記の例で明らかな如く、精度良く加工され、無調整で
アジマス誤差許容範囲に磁気ヘッドを取り付けられた場
合においても、また磁気ヘッドを回転させてアジマス調
整を行う場合においても、最終的にスピンドル11の回転
中心を、ヘッド軌道Aに対して略直角の方向に且つ前記
ディスク10の回転面と略平行な面内に変位させつつヘッ
ド軌道A以外の所定の位置に配置させることにより、更
にアジマス誤差を容易に且つ高精度に補正することが可
能である。
そのスピンドル11の中心位置の変位は、第1図および第
2図に示す如く、小ねじ24を僅かに緩めて駆動モータ22
を第1ガイド軸16に略直角な方向に移動させて調整すれ
ばよく、構造が簡単で、その調整作業も容易である。
また、駆動モータ22は固定部分に取り付けられるので、
移動可能なキャリッジ15に取り付ける磁気ヘッドの取付
け調整作業に比し、その取付けが容易であり、駆動モー
タ22自体も磁気ヘッド12に比して大きいので、取扱いが
容易で、高精度にその位置を設定できる。
なお、駆動モータ22の固定は、第2図の構造に限ること
なく、例えば駆動モータ22を取り付ける台座に案内部分
を設け、第1ガイド軸16に略直角な方向に微動できるよ
うにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上の如く、本発明によれば、前述の調整機構を用いて
スピンドルの回転中心を磁気ヘッドの移動軌道上から移
動させるために、磁気ヘッドのアジマス誤差を調整する
ことができ、これによって磁気ヘッドの取付けの際のア
ジマス精度を大幅に下げ得るばかりでなく、従来調整を
必要とした大きいアジマス誤差においても、磁気ヘッド
を回転調整する必要がなくなるという利点が得られる。
そのために、磁気ヘッド側には調整手段が不要となり、
さらに、磁気ヘッドは取付けのみであるので、磁気ヘッ
ドの取付けおよびアジマス調整作業を迅速容易に行うこ
とができる。
特に、特開昭55−97024号公報に示されている装置に比
べて、ヘッドやその取付部の加工精度を高めたり、磁気
ヘッドの取付角度を調整するための微調整装置を設けた
りすることはなく、構造が簡単で済むことができ、しか
も、本発明は、上記公報の装置のように2箇所要した調
整を行うことはなく、スピンドルの回転中心を移動する
という、1箇所だけの調整で済むことができる。
また、磁気ヘッドの大きさに比し、磁気シートディスク
の回転中心からギャップ中心までの距離が極めて大き
く、その回転中心の変位により極めて微小なアジマス角
を調整することができるので、高精度にアジマス誤差を
調整することができ、装置の性能の向上に有効である。
さらに、前述のスピンドルの回転中心を前述の距離δに
応じて調整した後に、磁気シードディスクへの記録のた
めに、同ディスクの最外周のトラック位置から最内周の
トラック位置までの間の磁気ヘッドを移動させた時の、
その移動中の何処の位置でも、同ヘッドのアジマス誤差
が所定の許容範囲内に収まることができ、そのために、
上述のディスクを、別の装置すなわち磁気ヘッドのアジ
マス角度を所定の許容範囲内(0度±Δθ)の一つに設
定した別の機器により、再生しても、その出力が劣って
しまうことはなく、互換性を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を実施する装置の平面図、第2図は磁
気シートディスクの回転支持する駆動モータの取付部の
拡大断面図、第3図は本発明のアジマス誤差調整原理
図、第4図は第1図の実施例におけるアジマス誤差調整
の説明図、第5図は磁気ヘッドのギャップ部分を示す拡
大図、第6図および第7図は従来のアジマス調整方法を
示す説明図で第6図は磁気ヘッド調整前の状態、第7図
は磁気ヘッドの変位調整後の状態を示す図である。 〔主要部分の符号の説明〕 10……磁気シードディスク 11……スピンドル 12……磁気ヘッド 12d……ギャップ 15……ヘッドキャリッジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する磁気シートディスクに同心円状の
    記録トラックを形成するように、磁気ヘッドにより情報
    を記録しまたはその記録トラックに記録された情報信号
    を再生する磁気記録再生装置において、 前記磁気シートディスクの回転中心であるスピンドルの
    回転中心を、少なくともヘッドキャリッジと共に移動す
    る前記磁気ヘッドの移動方向に対して略直角の方向に且
    つ前記磁気シートディスクの回転面と略平行な面内に変
    位させることが可能であって、 前記ヘッドキャリッジ(15)と共に移動する前記磁気ヘ
    ッド(12)の移動方向と該磁気ヘッド(12)のギャップ
    (12d)とのなす調整前アジマス誤差角Δα、前記記録
    トラックの最内周トラックの半径をr1、最外周トラック
    の半径をr2とし、前記磁気ヘッド(12)のギャップ中心
    pの通るヘッド移動軌道(A)から前記磁気シートディ
    スク(10)の回転中心であるスピンドル(11)の回転中
    心Oまでの距離をδとするとき、 δ={(r1・r2)/(r1+r2)}・2Δα となる如く、前記スピンドル(11)の回転中心Oの位置
    を変位調整可能な調整機構を備えたことを特徴とする磁
    気記録再生装置。
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