JP2001222823A - ディスクドライブ装置及びスキュー調整部材 - Google Patents

ディスクドライブ装置及びスキュー調整部材

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JP2001222823A
JP2001222823A JP2000354872A JP2000354872A JP2001222823A JP 2001222823 A JP2001222823 A JP 2001222823A JP 2000354872 A JP2000354872 A JP 2000354872A JP 2000354872 A JP2000354872 A JP 2000354872A JP 2001222823 A JP2001222823 A JP 2001222823A
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Japan
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guide shaft
drive device
disk drive
sub
skew
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JP2000354872A
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Takashi Aoyama
青山  隆
Hitoshi Taniguchi
仁志 谷口
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学ディスクに対する光ピックアップの相対
的な傾斜状態を容易且つ確実に調整することを可能とす
る。 【解決手段】 主ガイド軸16及び/又は副ガイド軸1
7の一端が挿入されて支持される軸穴43の中心が、主
ガイド軸16及び/又は副ガイド軸17の軸方向に略直
交する端面の中心に対して偏心されて設けられた軸受部
41と、外周部が略方形状に形成されて支持ベース8に
当接される第1、第2及び第3の当接面A,B,Cとを
有し、主ガイド軸16及び/又は副ガイド軸17の軸方
向の傾斜を調整するための第1及び第2のスキュー調整
部材21,2を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや光磁
気ディスク等の光学ディスクに対して情報を記録及び/
又は再生するディスクドライブ装置及びこの装置に設け
られる光ピックアップを支持するガイド軸のスキュー調
整を行うデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、光ディスクや光磁気ディスク等
の光学ディスクに対して情報を記録及び/又は再生する
光ピックアップが知られている。
【0003】この種の光ピックアップは、光学ディスク
にレーザ光を照射する対物レンズを有する光学系と、対
物レンズの光軸に平行な方向及び対物レンズの光軸に直
交する方向の二軸方向に対物レンズを駆動変位させる二
軸アクチュエータとを有している。
【0004】光ピックアップを備えたディスクドライブ
装置は、光ピックアップを光学ディスクの径方向に平行
な方向に送り動作させる送り機構と、光学ディスクを回
転駆動するディスク回転駆動機構と、これら送り機構及
びディスク回転駆動機構を支持する支持ベースとを備え
ている。
【0005】送り機構は、光ピックアップを支持するス
ライドベースと、このスライドベースを光ディスクの径
方向に移動可能に支持する主ガイド軸及び副ガイド軸
と、スライドベースを送り動作させる駆動機構とを有し
ている。スライドベースは、光ピックアップを保持する
保持部と、主ガイド軸及び副ガイド軸に移動可能に支持
される支持部とを有している。主ガイド軸及び副ガイド
軸は、光学ディスクの径方向に平行且つ互いに平行に設
けられており、支持ベース上に、支持部材を介して支持
されている。駆動機構は、スライドベースに取り付けら
れたラック部材と、このラック部材を移動するギヤ群
と、これらギヤ群を回転駆動する送り用モータとを有し
ている。ラック部材には、ギヤ群のギヤが噛合されてい
る。ディスク回転駆動機構は、光学ディスクが載置され
るディスクテーブルと、このディスクテーブルを回転駆
動するスピンドルモータとを有している。支持ベース
は、光ピックアップを移動可能とする開口部が設けられ
ており、この開口部内に光ピックアップが移動可能に配
設されている。
【0006】このように構成されたディスクドライブ装
置は、ディスク回転駆動機構によって光学ディスクが回
転駆動されて、送り機構によって光ピックアップが光学
ディスクの径方向に移動されて、光学ディスクの所望の
記録トラックに対する情報の記録が行われ、記録された
情報の再生が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディスクド
ライブ装置においては、光学ディスクに対して光ピック
アップの対物レンズの光軸が傾斜してしまう、いわゆる
スキューが発生する。ディスクドライブ装置は、光学デ
ィスクの記録面に対する光ピックアップの相対的な傾斜
状態(以下、スキューと称する。)が、情報の記録再生
の特性に大きな影響を及ぼすため、スキューによって組
付け不良が多発するという問題点がある。したがって、
ディスクドライブ装置は、スキューを良好に調整する必
要がある。
【0008】スキューは、送り機構の主ガイド軸及び副
ガイド軸の軸方向の傾斜状態やディスク回転駆動機構の
ディスクテーブル、スピンドルモータの回転軸、支持ベ
ースの反り等によって発生する。
【0009】従来のディスクドライブ装置は、主ガイド
軸及び副ガイド軸が、支持ベース上に、直接固定されて
いる、或いは支持部材を介して固定されており、支持ベ
ースに対する軸方向の位置が固定されているため、主ガ
イド軸及び副ガイド軸の軸方向の傾斜を調整することが
困難であるという問題がある。
【0010】また、スキューの対策としては、送り機構
のスライドベース上に取り付けられる光ピックアップや
スピンドルモータの傾斜状態を機械的に調整しながら組
み付ける方法や、光学ディスクの記録及び/又は再生時
にスキューを検出器によって検出して電気的に制御する
ことにより記録及び/又は再生を良好に行う方法等が考
えられる。
【0011】上述した組立時に調整を行う場合は、スラ
イドベース上に光ピックアップを組み付ける際に、ディ
スク回転駆動機構を回転駆動させた状態で、スキューの
最適値を検出して、光ピックアップを組み付けることと
なるため、生産効率が著しく低下するとともに、組立装
置等の設備コストが増加してしまうという不都合があ
る。さらに、この組立時に調整を行う場合によれば、故
障の修理やメンテナンス時に、光ピックアップの着脱が
困難となるという問題もある。
【0012】また、記録及び/又は再生時にスキューを
電気的に調整する場合は、光ピックアップの傾斜状態を
モータ等により常に制御することとなるため、部品点数
が増加して製造コストが増加するとともに、制御プログ
ラム等に多大の費用がかかるという問題がある。
【0013】そこで、本発明は、光学ディスクに対する
光ピックアップの相対的な傾斜状態を容易且つ確実に調
整することができるディスクドライブ装置及び及びこの
装置に設けられる光ピックアップを支持するガイド軸の
スキュー調整を行うデバイスを提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係るディスクドライブ装置は、光学ディ
スクに対して情報を記録及び/又は再生する光ピックア
ップを支持するスライドベースと、光学ディスクの径方
向に沿って設けられてスライドベースを移動可能に支持
するガイド軸と、このガイド軸を支持する支持ベースと
を備える。このディスクドライブ装置は、ガイド軸の一
端が支持される軸穴の中心が、ガイド軸の軸方向に略直
交する端面の中心に対して偏心されて設けられた軸受部
と、外周部が略多角形状に形成されて支持ベースに当接
される複数の当接面とを有し、ガイド軸の軸方向の傾斜
を調整するための調整デバイスとして用いられる調整部
材を備える。
【0015】このディスクドライブ装置は、調整部材
を、ガイド軸の軸回り方向に回転操作して、外周部の任
意の当接面を支持ベースに当接させることにより、端面
の中心に対して軸受部の軸穴の中心が偏心されているた
め、軸受部の軸穴の中心の位置が変化する。このため、
ディスクドライブ装置は、軸受部の軸穴の位置が変化す
ることに伴って、調整部材によって支持されるガイド軸
の軸方向の傾斜状態が変化する。すなわち、このディス
クドライブ装置によれば、調整部材を軸回り方向に回転
操作することにより、光学ディスクに対する光ピックア
ップの傾斜状態が容易に調整される。
【0016】さらに、本発明に係るディスクドライブ装
置は、ガイド軸を軸方向に対して傾斜可能に支持する弾
性支持部材を備える。
【0017】また、調整部材は、外周部に、この調整部
材のガイド軸の軸回り方向の回転位置を示すための標示
部を有し、この標示部は、調整部材をガイド軸の軸回り
方向に回転操作するための操作部として機能する。
【0018】さらに、本発明は、光ピックアップを支持
するスライドベースは、主ガイド軸及び副ガイド軸の一
対のガイド軸を備える装置において構成される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について、光ディスクに対して情報を記録再生するディ
スクドライブ装置を図面を参照して説明する。
【0020】図1及び図2に示すように、ディスクドラ
イブ装置は、光ディスク2に対して情報を記録再生する
ための光ピックアップ5と、この光ピックアップ5を光
ディスク2の径方向に送り動作させる送り機構6と、光
ディスク2を回転駆動させるディスク回転駆動機構7
と、これら送り機構6及びディスク回転駆動機構7を支
持する支持ベース8とを備えている。
【0021】光ピックアップ5は、図1及び図2に示す
ように、対物レンズ10を有する光学系と、対物レンズ
10を保持するレンズホルダ11と、このレンズホルダ
11を対物レンズ10の光軸に平行なフォーカシング方
向及び対物レンズ10の光軸に直交するトラッキング方
向の二軸方向に駆動変位する二軸アクチュエータ(図示
せず)とを有している。この光ピックアップ5は、送り
機構6を介して移動可能に設けられている。
【0022】送り機構6は、図1及び図2に示すよう
に、光ピックアップ5を支持するスライドベース15
と、このスライドベース15を光ディスク2の径方向に
移動可能に支持する主ガイド軸16及び副ガイド軸17
と、スライドベース15を主ガイド軸15及び副ガイド
軸16の軸方向に沿って送り動作させる駆動機構18と
を有している。
【0023】また、この送り機構6は、図3に示すよう
に、主ガイド軸16及び副ガイド軸17の軸方向を光デ
ィスク2の記録トラックに直交する方向(以下、ラジア
ル方向と称する。)及び光ディスク2の記録トラックの
接線方向(以下、タンジェンシャル方向と称する。)に
対する傾斜状態(以下、スキューと称する。)を調整す
るための第1及び第2のスキュー調整部材21,22
と、主ガイド軸16及び副ガイド軸17を軸方向に傾斜
可能に支持する弾性支持部材23a,23b,23cと
を有している。
【0024】スライドベース15は、図2及び図3に示
すように、光ピックアップ5を保持する保持部25と、
主ガイド軸16に移動可能に支持される第1及び第2の
支持部26,27と、副ガイド軸17に移動可能に支持
される第3の支持部28とを有している。第1及び第2
の支持部26,27と、第3の支持部28は、保持部2
5の対向する両側にそれぞれ一体に形成されている。
【0025】主ガイド軸16及び副ガイド17は、軸方
向が光ディスク2の径方向と平行且つ互いに平行に設け
られている。また、これら主ガイド軸16及び副ガイド
軸17には、第1及び第2のスキュー調整部材21,2
2に支持される一端部に、軸径をやや小とされた挿入部
31,32が一体に形成されている。
【0026】また、これら主ガイド軸16及び副ガイド
軸17は、図1及び図4に示すように、支持ベース8に
設けられた規制片34,35,36及び支持片37によ
って、所定位置に規制されている。
【0027】支持ベース8には、図1及び図4に示すよ
うに、主ガイド軸16に当接されて主ガイド軸16を所
定位置に規制する規制片34,35が、主ガイド軸16
の両端側に主ガイド軸16を挟んで対向する位置して折
り返してそれぞれ一体に形成されている。したがって、
主ガイド軸16は、両端側が、各規制片34,35によ
って所定位置に規制されている。
【0028】また、支持ベース8には、図1に示すよう
に、副ガイド軸17に当接されて副ガイド軸17の位置
を規制する規制片36が折り返して一体に形成されてい
る。また、支持ベース8には、図1に示すように、副ガ
イド軸17が挿通される挿通孔38を有する支持片37
が折り返して一体に形成されている。したがって、副ガ
イド軸17は、支持片37及び規制片36によって所定
位置に規制されている。
【0029】第1及び第2のスキュー調整部材21,2
2は、図5及び図6に示すように、例えば樹脂材料によ
って略四角柱状に形成されており、主ガイド軸16及び
副ガイド軸17の一端部にそれぞれ設けられている。こ
れら第1及び第2のスキュー調整部材21,22は、図
5、図6及び図7に示すように、主ガイド軸16及び副
ガイド軸17の軸方向に略直交する端面が略方形状に形
成されており、外周部に、取付け基準として支持ベース
8に当接される第1の当接面A、第2の当接面B及び第
3の当接面Cが、軸方向と平行にそれぞれ形成されてい
る。
【0030】第1及び第2のスキュー調整部材21,2
2には、図5に示すように、外周部の第2の当接面Bに
対向する面上に位置して、主ガイド軸16及び副ガイド
軸17の軸回り方向に回転操作するための操作片40が
一体に突出形成されている。また、この操作片40は標
示部として機能し、支持ベース8に対して第1、第2及
び第3の当接面A,B,Cのいずれかが当接されている
第1及び第2のスキュー調整部材21,22の回転位置
を操作片40の位置によって確実に視認することが可能
とされている。
【0031】第1及び第2のスキュー調整部材21,2
2には、図5、図7及び図8に示すように、一方の端面
に、主ガイド軸16及び副ガイド軸17の挿入部31,
32が挿入されて支持される軸受部41が形成されてい
る。この軸受部41は、図5に示すように、端面の中心
Oに対して所定の偏心量xだけ偏心された位置を中心P
とする軸穴43,45を有している。したがって、第1
及び第2のスキュー調整部材21,22は、軸受部41
の軸回り方向に回転操作されて、支持ベース8に当接さ
れる第1、第2及び第3の当接面A,B,Cをいずれか
に変更されることによって、偏心量xに応じて軸受部4
1の軸穴45の中心Pの位置をそれぞれ変化させること
ができる。
【0032】軸穴45は、図6、図7及び図8に示すよ
うに、主ガイド軸16及び副ガイド軸17の挿入部3
1,32の軸径とほぼ同じ径を有する略円筒状の空間部
Sが他方側の端面に開口して形成されている。軸穴45
の内面には、主ガイド軸16及び副ガイド軸17の挿入
部31,32と圧接する突部46,46が対向する位置
にそれぞれ形成されている。主ガイド軸16及び副ガイ
ド軸17の挿入部31,32が空間部Sに挿入される
と、この突部46,46に押し当てられるために摩擦が
生じ、スキュー調整部材21,22の主ガイド軸16及
び副ガイド軸17からの不用意な抜け落ちが防止され
る。また、この軸穴45の開口縁部には、挿入部31,
32が軸穴45に挿入されるときのガイドとなる断面略
漏斗状をなす傾斜面47が面取りされて形成されてい
る。
【0033】なお、第1及び第2のスキュー調整部材2
1,22は、略四角柱状に形成されたが、支持ベース8
に当接される複数の当接面を有する多角形状であれば、
例えば六角柱や八角柱等の他の形状に形成されてもよ
い。
【0034】弾性支持部材23a,23b,23cは、
弾性を有する金属材料によって平板状に形成されてお
り、図1及び図2に示すように、主ガイド軸16の両端
側と、第2のスキュー調整部材22に隣接する位置にそ
れぞれ配設されている。
【0035】弾性支持部材23a,23b,23cに
は、図2及び図3に示すように、先端部に主ガイド軸1
6及び副ガイド軸17を支持する支持片49が断面略V
字状に折曲されて形成されている。弾性支持部材23
a,23b,23cは、支持ベース8上に固定ネジ50
によってネジ止め固定されており、主ガイド軸16及び
副ガイド軸17を支持ベース8の主面側に付勢してい
る。
【0036】また、弾性支持部材23a,23b,23
cの基端部には、支持ベース8に係合される係合爪52
が折り返して形成されており、これら弾性支持部材23
a,23b,23cに位置ずれが生じることが確実に防
止されている。
【0037】また、支持ベース8の主面には、図1及び
図2に示すように、弾性支持部材23a,23b,23
cの各係合爪52が係合される係合孔54,55,56
がそれぞれ設けられている。これら弾性支持部材23
a,23b,23cによれば、第1及び第2のスキュー
調整部材21,22による調整に伴って主ガイド軸16
及び副ガイド軸17が変位した際に、支持片49が弾性
変位することによって。これら主ガイド軸16及び副ガ
イド軸17を確実に支持することが可能とされている。
【0038】駆動機構18は、図1及び図2に示すよう
に、スライドベース15を移動させるラック部材60
と、このラック部材60を移動させる複数のギヤ群(図
示せず)と、これらギヤ群を回転駆動する送り用モータ
61とを有している。ラック部材60は、図1に示すよ
うに、スライドベース15の第1及び第2の支持部2
6,27に取り付けられており、ギヤ群に噛合されるラ
ック部62が、主ガイド軸16の軸方向と平行に形成さ
れている。送り用モータ61は、支持ベース8上に配設
されており、回転駆動することにより、ギア群及びラッ
ク部材60を介してスライドベース15を光ディスク2
の径方向に移動させる。
【0039】ディスク回転駆動機構7は、図1及び図2
に示すように、光ディスク2が載置されるディスクテー
ブル64と、このディスクテーブル64を回転駆動する
スピンドルモータ65とを有している。スピンドルモー
タ65は、図1に示すように、支持ベース8上に、主ガ
イド軸16及び副ガイド軸17の対向間の一端側に位置
して配設されている。
【0040】支持ベース8の主面上には、図1及び図2
に示すように、光ピックアップ5を光ディスク2の径方
向に移動可能とする移動用の開口部67が設けられてお
り、この開口部67内に光ピックアップ5が配設されて
いる。
【0041】以上のように構成されたディスクドライブ
装置について、第1及び第2のスキュー調整部材21,
22によって、光ピックアップ5のラジアル方向及びタ
ンジェンシャル方向の各スキューをそれぞれ調整する動
作を説明する。
【0042】まず、送り機構6が備える第1及び第2の
スキュー調整部材21,22について、主ガイド軸16
及び副ガイド軸17の軸方向の傾斜を変更する状態を図
面を参照して説明する。図9(a)に示すように、第1
及び第2のスキュー調整部材21,22は、支持ベース
8に対して第1の当接面Aを当接された場合に、支持ベ
ース8の主面に直交する方向の軸受部41の中心Pの位
置を高さとすると、中心Pが高さh に位置される。
また、第1及び第2のスキュー調整部材21,22は、
図9(b)に示すように、支持ベース8に対して第2の
当接面Bを当接させた場合に、支持ベース8に対する軸
受部41の中心Pの位置が高さh に変更される。同
様に、第1及び第2のスキュー調整部材21,22は、
図9(c)に示すように、支持ベース8に対して第3の
当接面Cを当接させた場合に、支持ベース8に対する位
置が高さh3 に変更される。
【0043】したがって、第1及び第2のスキュー調整
部材21,22は、支持ベース8に対して第1、第2及
び第3の当接面A,B,Cを選択的にそれぞれ当接させ
ることによって、支持ベース8に対する軸受部41の中
心Pの位置を変更することが可能とされている。
【0044】また、第1及び第2のスキュー調整部材2
1,22について、中心Oに対して偏心された軸受部4
1の中心Pの偏心量xを、例えば0.075,0.1
5,0.23とした場合において、各第1、第2及び第
3の当接面A,B,Cに応じた、光ピックアップのラジ
アル方向のスキューである各傾斜角(°)の変化を以下
の表1に示す。
【0045】なお、表1は、ガイド軸16,17の両端
の支点間の距離を86mmに設定した場合の傾斜角の変
化を示すものである。
【0046】
【表1】
【0047】表1に示すように、第1及び第2のスキュ
ー調整部材21,22によれば、第2の当接面Bを基準
とすれば、支持ベース8に対して第1の当接面A又は第
3の当接面Cを当接させるように回転操作することによ
って、第2の当接面における傾斜角に対して各±方向に
傾斜角を容易にそれぞれ調整することができる。また、
表1に示すように、第1及び第2のスキュー調整部材2
1,22は、軸受部の中心Pの偏心量xを大きくするこ
とにより、回転操作されることに伴って調整される傾斜
角を大きく設定することができる。
【0048】したがって、第1及び第2のスキュー調整
部材21,22によれば、光ピックアップ5の所望のス
キューの調整範囲に応じた所定の偏心量xを以て偏心さ
せることによって、支持ベース8に当接させる当接面を
適宜変更することで、所定の傾斜角だけ傾斜させるよう
に設定することが可能とされる。
【0049】なお、偏心量xの違いを明確に表すため、
スキュー調整部材21,22を偏心量xに応じて互いに
異なる色の合成樹脂で形成することができる。
【0050】次に、上述のように構成されたディスクド
ライブ装置について、第1及び第2のスキュー調整部材
21,22を回転操作することにより、光ピックアップ
5のラジアル方向及びタンジェンシャル方向のスキュー
がそれぞれ調整される状態を説明する。
【0051】ディスクドライブ装置は、ラジアル方向の
スキューを調整する場合、第1及び第2のスキュー調整
部材21,22をそれぞれ回転操作することによって、
主ガイド軸及び副ガイド軸17のラジアル方向の傾斜が
変更されて、光ピックアップ5の対物レンズ10の光軸
がラジアル方向に調整される。
【0052】また、ディスクドライブ装置は、タンジェ
ンシャル方向のスキューを調整する場合、第1のスキュ
ー調整部材21又は第2のスキュー調整部材22の一方
を回転操作することによって、主ガイド軸16又は副ガ
イド軸17のタンジェンシャル方向の傾斜が変更され
て、光ピックアップ5の対物レンズ10の光軸がタンジ
ェンシャル方向に調整される。
【0053】なお、タンジェンシャル方向のスキューの
み調整する場合は、主ガイド軸16又は副ガイド軸17
のいずれか一方にスキュー調整部材を取り付けることに
よって調整可能である。この場合、主ガイド軸16にス
キュー調整部材21を取り付け、副ガイド軸17をガイ
ドレールで代用することもできる。
【0054】以上のように構成されたディスクドライブ
装置は、ディスク回転駆動機構7によって光ディスク2
が回転駆動されて、送り機構6によって光ピックアップ
5が光ディスク2の径方向に移動されて、光ディスク2
の所望の記録トラックに対する情報の記録再生が行われ
る。
【0055】上述したように、ディスクドライブ装置
は、送り機構6が第1及び第2のスキュー調整部材2
1,22を備えることによって、第1のスキュー調整部
材21及び/又は第2のスキュー調整部材22を回転操
作することにより、主ガイド軸16及び副ガイド軸17
の軸方向のスキューを容易に調整することが可能とされ
るため、光ディスク2の記録面に対する光ピックアップ
5の相対的な傾斜状態であるラジアル方向及びタンジェ
ンシャル方向のスキューを容易且つ確実に調整すること
が可能とされる。
【0056】なお、上述したディスクドライブ装置は、
主ガイド軸16及び副ガイド軸17の一端に第1及び第
2のスキュー調整部材21,22が別体としてそれぞれ
設けられる構成とされたが、主ガイド軸及び副ガイド軸
の先端部にスキュー調整部が一体に形成されてもよい。
【0057】図10に示すように、主ガイド軸71及び
副ガイド軸72は、スライドベースを移動可能に支持す
る軸部73と、この軸部73の一端部に設けられて軸方
向の傾斜を調整するためのスキュー調整部74とを有し
ている。
【0058】スキュー調整部74は、図10に示すよう
に、軸部73の軸方向に略直交する端面が正八角形をな
す角柱状に形成されており、外周部に軸部73の軸方向
と略平行な第1乃至第8の当接面75a乃至75hがそ
れぞれ形成されている。そして、スキュー調整部74
は、端面の中心に対して軸部73の端面の中心が所定の
偏心量yを以て偏心されて形成されている。
【0059】したがって、スキュー調整部74によれ
ば、主ガイド軸71及び副ガイド軸72を軸回り方向に
回転操作して、支持ベース8の主面上に当接させる当接
面75a乃至75hを変更することによって、支持ベー
ス8の主面に直交する方向の位置である高さを多段的に
容易に調整することができる。
【0060】なお、本発明に係るディスクドライブ装置
は、CD(Compact Disk)、CD−R(Recordable)、
CD−RW(ReWritable)、DVD(Digital Versatil
e Disk)等の光ディスクや光磁気ディスク等の光学ディ
スクに対して情報の記録及び/又は再生を行うディスク
ドライブ装置に適用されて好適である。
【0061】
【発明の効果】上述したように本発明に係るディスクド
ライブ装置によれば、調整部材を主ガイド軸及び/又は
副ガイド軸の軸回り方向に回転操作することによって、
主ガイド軸及び副ガイド軸の軸方向の傾斜状態を容易且
つ確実に調整することができる。したがって、光学ディ
スクに対する光ピックアップの相対的な傾斜状態を容易
且つ確実に調整することが可能とされる。
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクドライブ装置の要部を示
す平面図である。
【図2】上記ディスクドライブ装置が備える光ピックア
ップ及び送り機構を示す分解斜視図である。
【図3】上記送り機構を示す分解斜視図である。
【図4】上記送り機構の主ガイド軸を示す側面図であ
る。
【図5】上記送り機構が有するスキュー調整部材を示す
正面図である。
【図6】上記スキュー調整部材を示す側面図である。
【図7】上記スキュー調整部材を示す縦断面図である。
【図8】上記スキュー調整部材を示す横断面図である。
【図9】上記スキュー調整部材を回転操作することによ
ってスキューが調整される状態を説明するために示す正
面図である。
【図10】他の主ガイド軸及び副ガイド軸を説明するた
めに示す斜視図である。
【符号の説明】
2 光ディスク、5 光ピックアップ、6 送り機構、
8 支持ベース、15 スライドベース、16 主ガイ
ド軸、17 副ガイド、21 第1のスキュー調整部
材、22 第2のスキュー調整部材、23a,23b,
23c 弾性支持部材、41 軸受部、43 軸穴

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学ディスクに対して情報を記録及び/
    又は再生する光ピックアップを支持するスライドベース
    と、 光学ディスクの径方向と互いに平行に設けられて上記ス
    ライドベースを移動可能に支持する主ガイド軸及び副ガ
    イド軸と、 上記主ガイド軸及び副ガイド軸を支持する支持ベース
    と、 上記主ガイド軸及び/又は上記副ガイド軸の一端が支持
    される軸穴の中心が、上記主ガイド軸及び/又は上記副
    ガイド軸の軸方向に略直交する端面の中心に対して偏心
    されて設けられた軸受部と、外周部が略多角形状に形成
    されて上記支持ベースに当接される複数の当接面とを有
    し、上記主ガイド軸及び/又は上記副ガイド軸の軸方向
    の傾斜を調整するための調整部材とを備えるディスクド
    ライブ装置。
  2. 【請求項2】 上記ディスクドライブ装置は、上記主ガ
    イド軸及び/又は上記副ガイド軸を軸方向に対して傾斜
    可能に支持する弾性支持部材を備える請求項1記載のデ
    ィスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】 上記調整部材は、外周部に、この調整部
    材の上記主ガイド軸及び/又は上記副ガイド軸の軸回り
    方向の回転位置を示すための標示部を有する請求項1記
    載のディスクドライブ装置。
  4. 【請求項4】 上記標示部は、上記調整部材を上記主ガ
    イド軸及び/又は上記副ガイド軸の軸回り方向に回転操
    作するための操作部である請求項3記載のディスクドラ
    イブ装置。
  5. 【請求項5】 光学ディスクに対して情報を記録及び/
    又は再生する光ピックアップを支持するスライドベース
    と、 光学ディスクの径方向に沿って設けられて上記スライド
    ベースを移動可能に支持するガイド軸と、 上記ガイド軸を支持する支持ベースと、 上記ガイド軸の一端が支持される軸穴の中心が、上記ガ
    イド軸の軸方向に略直交する端面の中心に対して偏心さ
    れて設けられた軸受部と、外周部が略多角形状に形成さ
    れて上記支持ベースに当接される複数の当接面とを有
    し、上記ガイド軸の軸方向の傾斜を調整するための調整
    部材とを備えるディスクドライブ装置。
  6. 【請求項6】 上記ディスクドライブ装置は、ガイド軸
    を軸方向に対して傾斜可能に支持する弾性支持部材を備
    える請求項5記載のディスクドライブ装置。
  7. 【請求項7】 上記調整部材は、外周部に、この調整部
    材のガイド軸の軸回り方向の回転位置を示すための標示
    部を有する請求項5記載のディスクドライブ装置。
  8. 【請求項8】 光学ディスクに対して情報を記録及び/
    又は再生する光ピックアップを支持するスライドベース
    と、光学ディスクの径方向に沿って設けられて上記スラ
    イドベースを移動可能に支持するガイド軸と、上記ガイ
    ド軸を支持する支持ベースとを備えたディスクドライブ
    装置において、上記ガイド軸の軸方向の傾斜を調整する
    ためのスキュー調整デバイスであって、 上記ガイド軸の一端が支持される軸穴の中心が、上記ガ
    イド軸の軸方向に略直交する端面の中心に対して偏心さ
    れて設けられた軸受部と、外周部が略多角形状に形成さ
    れて上記支持ベースに当接される複数の当接面とを有す
    るスキュー調整デバイス。
  9. 【請求項9】 外周部に、上記調整部材のガイド軸の軸
    回り方向の回転位置を示すための標示部を有する請求項
    8記載のスキュー調整デバイス。
JP2000354872A 1999-11-30 2000-11-21 ディスクドライブ装置及びスキュー調整部材 Withdrawn JP2001222823A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100697883B1 (ko) * 2005-01-26 2007-03-23 광원텍(주) 광디스크 드라이버의 틸팅장치
US7210153B2 (en) 2003-06-10 2007-04-24 Funai Electric Co., Ltd. Disk apparatus having optical pickup
US7522483B2 (en) 2004-04-28 2009-04-21 Sony Corporation Disc drive unit and disc recording and/or reproducing apparatus

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