JP2500907B2 - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP2500907B2
JP2500907B2 JP5161062A JP16106293A JP2500907B2 JP 2500907 B2 JP2500907 B2 JP 2500907B2 JP 5161062 A JP5161062 A JP 5161062A JP 16106293 A JP16106293 A JP 16106293A JP 2500907 B2 JP2500907 B2 JP 2500907B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタやファクシミ
リ等に応用できる電子写真装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からの電子写真現像法としては、カ
スケード現像法、タッチダウン現像法、ジャンピング現
像法などがある。そのなかで、感光体に直接現像剤を振
りかける現像法として米国特許3105770に示され
るカスケード現像法が知られている。カスケード現像法
は、電子写真法初の実用複写機に用いられた現像法であ
る。
【0003】また、現像ローラに交流バイアス印加し1
成分トナーを飛翔させ現像する方法として米国特許38
66574がある。この発明では現像ローラに印加する
交流バイアスはトナーの動きを活性化する目的に用いら
れ、トナーは画像部には飛翔到達し、非画像部では途中
で舞い戻ると説明されている。
【0004】さらに、この交流バイアスを印加する技術
を改良したものとして、特公昭63−42256号公報
に示されるジャンピング現像法がある。このジャンピン
グ現像法はトナーをトナー担持体に担持させ現像部にま
で運び、そこで交流バイアスにより感光体の画像部にト
ナーを付着させる現像法である。この特公昭63−42
256号公報の技術思想は、画像部および非画像部にお
いてトナーが往復運動するという点で前述の米国特許3
866574と異なるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】当技術分野ではよく知
られていることであるが、カスケード現像法は、ベタ画
像の再現を苦手としていた。また、装置が大型複雑化す
るという問題点を有していた。さらに、米国特許386
6574の現像器は、装置に高い精度が要求され複雑で
コストが高いという欠点を有していた。ジャンピング現
像法はトナー層を担持したトナー担持体により感光体を
現像するために、高画質を得るには、トナー担持体上に
極めて均一な薄層を形成することが不可欠であった。ま
た、この方法ではしばしばトナー担持体上のトナー薄層
に前画像の履歴が残り画像に残像が現われる、いわゆる
スリーブゴースト現象が発生した。さらに装置が複雑で
コストが高いという欠点もある。
【0006】本発明の目的は上記問題点に鑑み、構成が
簡単でしかも高画質の電子写真装置を提供することにあ
る。また高速プロセスに対応できる優れた電子写真装置
を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、固定磁石を内包し移動する静電潜像保
持体と、前記静電潜像保持体の表面に磁性現像剤を供給
する現像剤溜めと、少なくとも前記固定磁石の一部に対
向した位置で、かつ前記静電潜像保持体の表面と所定の
間隙を有した位置に設置され、磁性体で構成された電極
ローラと、前記静電潜像保持体上の非画像部のトナーを
除去する交流電圧を前記電極ローラに印加する手段とを
有することを特徴とする電子写真装置である。
【0008】
【作用】本発明は、回転しない固定磁石を内包する静電
潜像保持体を用い、静電潜像を形成した静電潜像保持体
に現像剤を振りかけ磁気的に付着させ、電極ローラ部ま
で担持搬送し、電極ローラに交流バイアスを印加し、静
電潜像保持体の非画像部トナーを静電力と磁力によって
除去する構成である。すなわち、本発明はカスケード現
像法に、静電潜像保持体内部に回転しない磁石を固定設
置、電極に交流電圧印加、という2点の改良を加え、よ
り小型化・高性能化したものである。本発明では、最初
にトナーが静電潜像保持体に振りかけられたときに現像
はほとんど終了している。電極ローラ部はトナーを現像
剤溜め内で循環させると同時に、静電潜像の非画像部の
トナーを回収している。
【0009】本発明の技術思想を図1を用いて説明す
る。1は静電潜像の形成された静電潜像保持体、2はト
ナー、3は現像電極、4は磁石、5は電源である。従来
法では、(b)に示すように静電潜像保持体の画像部に
トナーを付着させて、(c)のトナー像を得ていた。一
方、本発明では、(d)に示すように一度静電潜像保持
体の全面に磁力で磁性現像剤を付着させ、その後(e)
に示すように磁力と静電力で非画像部からトナーをとる
構成である。すなわち、従来例は、「画像部にトナーを
付着させる現像法」であり、本願発明は「不必要な非画
像部のトナーをはぎ取る現像法」といえる。
【0010】このような技術思想の違いから、本発明の
電極ローラと、従来法、例えば特公昭63−42256
号公報の現像ローラとは次のような構成の違いが生じ
る。 (1)現像剤を現像剤溜めから現像部まで担持し運ぶの
は静電潜像保持体である。 (2)従来例の現像ローラは常にトナー層を担持した面
が静電潜像保持体に対向する。一方、本発明の電極ロー
ラは常に裸の面が静電潜像保持体に対向する。 (3)従来例では現像ローラと静電潜像保持体が同速同
方向に移動する。しかし本願発明では電極ローラは逆方
向回転である。
【0011】すなわち本願発明では、静電潜像保持体が
現像剤を現像剤溜めから現像部まで運び、裸の電極ロー
ラに回収されたトナーは、逆方向回転により直ちに現像
部から除去される構成である。
【0012】このような構成の違いから、次のような作
用効果の違いが生じる。特公昭63−42256号公報
のように静電潜像保持体とローラが同速同方向に移動す
るのであれば、往復運動により静電潜像保持体画像部か
らローラに戻ったトナーは再びもとの画像部に戻ること
ができる。しかし、本発明の如くローラが逆方向回転で
は、トナーが一旦ローラ側に移動すると、次に対向する
静電潜像保持体面は元の静電潜像保持体面とは異なるた
め、トナーは再び同一箇所に戻ることはできない。すな
わち、本発明のように逆方向回転では、画像部での往復
運動が起こると仮定すると、トナーによる顕画像は原理
的に得られないことになる。したがって、本願発明にお
ける電極ローラに印加する交流電圧の効果は、特公昭6
3−42256号公報に示される「トナーの往復運動」
ではなく、米国特許3866574に示される「トナー
運動の活性化」に近いものと推測される。ここで、本発
明では電極ローラの裸面でトナーを回収するために、従
来問題であったトナー層厚の不均一さに起因するスリー
ブゴースト現象が発生しないという新たな効果も生まれ
る。
【0013】さらにまた本願発明では通常現像ローラに
用いられる現像剤量規制ブレードが無い。これは電極ロ
ーラに現像剤層を担持させない構成により不要になっ
た。静電潜像保持体と電極ローラとを逆方向回転させる
ことにより、現像剤が現像ニップ部につまることはな
く、静電潜像保持体から電極ローラへとスムーズに移し
渡される。この現像剤量規制ブレードがないため、装置
を低コストにできる。また、現像剤の搬送移動を静電潜
像保持体の回転移動と兼用できるために、現像器の構成
が簡略化でき、装置全体も小型化できる。
【0014】本願発明の作用を図2を用いてさらに詳細
に説明する。図2は後述する図5の現像部の拡大図であ
る。図2では、6は表面に静電潜像が形成された静電潜
像保持体、7は現像剤溜め中の磁性現像剤、8は静電潜
像保持体6に内包された回転しない固定の磁石、9は磁
石8によって形成された磁性現像剤7の穂、10は電極
ローラである。静電潜像を形成された静電潜像保持体6
は、磁石8によって磁性現像剤7を磁気的に吸引するこ
とによって、現像剤7を矢印Aの方向に搬送すると同時
に現像剤の穂9を形成する。現像剤の穂9は静電潜像保
持体6と電極ローラ10の間に安定した現像剤層を形成
するだけでなく、静電潜像保持体6と電極ローラ10と
の間の隙間から現像剤が下にこぼれ落ちるのも防いでい
る。電極ローラ10に静電的に吸着した現像剤7は電極
ローラ10の回転力によって矢印Bの方向に搬送され
る。このように、本発明の構成にすると、各構成要素が
従来分割されていたいくつかの役割を兼用できるため、
現像機の構成が簡略化できることとなる。
【0015】さらに、本発明では、電極ローラの移動方
向を静電潜像保持体の進行方向と逆方向にしたために、
裸の電極ローラが静電潜像保持体上のトナーを精密に取
り去ることができる。その結果、(1)現像方向のむら
が発生せず、(2)横線の解像度が高く、(3)しかも
十分な画像濃度が得られることとなった。
【0016】また本発明では、従来の磁気ブラシ現像法
に比べて現像剤が静電潜像保持体表面の静電潜像と接触
する時間が長いため、現像効率が極めて高く高速適応性
に優れることは容易に理解できる。
【0017】本発明は、磁石を内包する静電潜像保持体
を用いる。この磁石は回転せず静電潜像保持体のみが回
転する。このとき、磁石と静電潜像保持体を同軸に支え
ると、静電潜像保持体を駆動する機構が簡略化でき、し
かも磁極位置の調整が容易にできるという利点がある。
本発明に用いる静電潜像保持体内部磁石の最大磁束密度
は、静電潜像保持体表面において300ガウス以上が必
要で、望ましくは500〜1200ガウスである。30
0ガウス以下になると磁力の効果がうすれ、画像の均一
性がなくなったり、電極ローラとの間でトナーがつまり
やすくなる。
【0018】本発明に使用する静電潜像保持体には、酸
化亜鉛、セレン、硫化カドミウム、アモルファスシリコ
ン、さらにフタロシアニンやアゾ顔料を用いた有機感光
体等を用いることができる。また通常の静電記録紙等で
あっても良いことは言うまでもない。なお静電潜像保持
体の表面は、現像剤層の形成を促進するためにサンドブ
ラスト等で粗面化してもよい。
【0019】本発明には、静電潜像保持体表面に対し開
口部を有する現像剤溜めを用いる。現像剤は現像剤溜め
から直接静電潜像保持体に接触する構成であり、現像剤
は帯電しているか否かに関わらず静電潜像保持体に磁気
的に吸着される。この現像剤溜めの静電潜像保持体に対
向する開口部の静電潜像保持体移動方向の幅は5mm以上
必要で、望ましくは10〜15mmである。この幅を5mm
以下にすると極端に画像濃度が低くなった。
【0020】本発明に用いる磁性現像剤は絶縁性1成分
トナーが好ましい。1成分トナーを用いると装置構成が
簡略化できる。本発明に用いる1成分トナーは、マグネ
タイトやフェライトの粉末を帯電制御剤と共にスチレン
樹脂やアクリル樹脂などのバインダ樹脂に分散し粉砕後
分級したものである。このトナーは噴霧乾燥によって得
られる粉体でも良いし、またパール重合法等で化学的に
得られる粉体であっても良い。用いるトナーの平均粒径
は15μm以下が望ましいが、12μm以下にするとさ
らにシャープな画像が得られる。
【0021】本発明には、トナーと磁性キャリアよりな
る2成分現像剤を用いることができる。本発明に用いる
トナーは、カーボンブラックやフタロシアニンなどの着
色顔料を、アクリル樹脂やポリエステル樹脂などのバイ
ンダ樹脂に分散し粉砕後分級したものである。このトナ
ーは噴霧乾燥によって得られる粉体でもよいし、またパ
ール重合法や乳化重合法等で化学的に得られる粉体であ
っても良い。さらにトナー粒子はそのままキャリアに混
合しても良いし、トナーの表面にシリカ微粒子やフッ素
樹脂微粉末を付着させたものであっても良い。用いるト
ナーの平均粒径は15μm以下が望ましいが、12μm
以下にするとさらにシャープな画像が得られる。本発明
に用いるキャリアは、鉄粉やフェライト粉などの磁性
体、あるいはそれらの表面を樹脂コートした粉体、フェ
ライト粉やマグネタイトなどの微粉末を30〜80%程
度の割合で、スチレン樹脂、エポキシ樹脂、スチレンア
クリル樹脂等に分散混合し粉砕分級した磁性粉などが用
いられる。キャリアの平均粒径は300μm以下が好ま
しいが、特に150μm以下にするとトナーを均一に帯
電することができる。
【0022】電極ローラと静電潜像保持体との距離は、
1成分トナーを用いた場合には100μm〜700μm
程度、2成分現像剤を用いた場合には400μm〜2m
m程度離して設置される。
【0023】電極ローラの材質は導電性の磁性体が望ま
しい。現像剤の流動性が悪いときには、電極ローラを磁
性体にすると、静電潜像保持体内部の磁石からの磁力線
が電極ローラにまで到達し、その結果現像剤の搬送性が
向上する。この様な材料として、例えば軟鉄、磁性のス
テンレススチールあるいはニッケル等がある。電極ロー
ラの表面は、研磨されたものでもよく、またサンドブラ
スト加工等により表面に凹凸をつけたもの、または溝を
彫ったものでもよい。
【0024】この電極ローラには、交流電圧を印加す
る。もちろんパルス波形や三角波であってもよく、静電
潜像保持体との間で実効的に交番電界がかかればよい。
この交流電圧の周波数は、像形成のプロセス速度によっ
て変わり、おおよそ50Hzから5000Hzの範囲で
あって、好ましくは300から3000Hzの範囲が良
い。交流電圧の値は、zero to peakの値で、静電潜像保
持体の帯電電位のおおよそ0.5から3倍の値が良く、
さらには0.5から2倍の値が好ましい。交流電圧に重
畳する直流電圧の値は、反転現像の場合には静電潜像保
持体の帯電電位と同等かあるいはそれより数10%低い
値に設定すれば、良好なネガポジ反転画像が得られる。
一方正規現像の場合には、静電潜像保持体の背景部電位
と同等かあるいはそれより数10%高い値に設定すれ
ば、良好なポジ画像が得られる。
【0025】この電極ローラの回転方向は、現像位置に
おいて静電潜像保持体の進行方向とは逆方向にすると、
高画質が得られ、かつ装置構成も簡単になる。
【0026】静電潜像保持体上のかぶりを効率的に除去
するには、電極ローラの移動速度を速くすることが好ま
しい。一方、電極ローラの移動速度は遅いほど、静電潜
像保持体上のトナーをていねいに取り去ることができ
る。電極ローラの速度は、静電潜像保持体の移動速度の
0.3〜2.0倍の範囲がよい。
【0027】この電極ローラに付着した現像剤は、現像
剤溜め内に設けられたスクレーパによりかきとり、再び
現像剤溜め内に戻す。このスクレーパは、電極ローラに
影響を与えないようにするため電気的に絶縁されている
ことが望ましい。そのため、例えばこのスクレーパに
は、ポリエステルフィルムなどのプラスチックがよい。
このスクレーパには、ステンレススチールや燐青銅板な
どを用いることもできるが、このときは、電極ローラに
電気的に影響を与えないようにするため、電極ローラ以
外には電気的に接触しないよう絶縁する必要がある。
【0028】
【実施例】以下本発明の電子写真装置について、図面を
参照しながら説明する。
【0029】具体的実施例1 図3は本発明の電子写真装置の1実施例を示すものであ
る。図3において、11はフタロシアニンをポリエステ
ル系バインダ樹脂に分散した有機感光体ドラム、12は
感光体11と同軸で固定された回転しない7極の磁極よ
りなる磁石で、13は感光体をマイナスに帯電するコロ
ナ帯電器、14は感光体の帯電電位を制御するグリッド
電極、15は信号光、16は現像剤溜め、17は平均粒
径約10μmのマイナス帯電性磁性1成分トナー、18
はトナーガイドである。回転しない固定された磁石12
は現像剤溜め16に対向する部分では相互に吸引しあう
3極の磁極が形成され、軸心に関して反対側の反発磁界
部19では相互に反発しあう4極の磁極が形成されてい
る。20は磁性を有するステンレス製の電極ローラ、2
1は電極ローラに電圧を印加する交流高圧電源、22は
電極ローラ上のトナーをかきおとすポリエステルフィル
ム製のスクレーパ、23は感光体上のトナー像を紙に転
写する転写コロナ帯電器である。40は、反発磁界部3
5ではねとばされるトナーを回収する回収部である。感
光体11表面での磁束密度は800Gsである。感光体
11の直径は30mmで、周速30mm/sで回転させた。
【0030】用いた磁性1成分トナーの構成は、ポリエ
ステル樹脂70%、フェライト25%、カーボンブラッ
ク3%、オキシカルボン酸金属錯体2%からなり、さら
にコロイダルシリカを0.4%外添して用いた(いずれ
も重量%)。
【0031】以上のように構成された電子写真装置につ
いて、以下図3を用いてその動作を説明する。感光体1
1をコロナ帯電器13(印加電圧−4kV、グリッド14
の電圧−500V)で、−500Vに帯電させた。この
感光体11にレーザ光15を照射し静電潜像を形成し
た。このとき感光体の露光電位は−100Vであった。
この感光体11表面上に、磁性1成分トナー17を現像
剤溜め16内で磁力により付着させる。このときトナー
はおおよそ−3μC/gに帯電していた。次にこのトナー
層が付着した感光体11を電極ローラ20の前を通過さ
せた。この電極ローラ20は感光体11と300μmの
距離を開け設置した。電極ローラ20には高圧電源21
により、図4に示す波形の、−300Vの直流電圧を重
畳した400V0-p(ピーク・ツー・ピーク 800V)
の交流電圧(周波数300Hz)を印加した。感光体11
上のトナー層は感光体11と電極ローラ20の間を運動
し、次第に非画像部のトナーは電極ローラ20側に移
り、感光体11上には画像部のみにネガポジ反転したト
ナー像が残った。矢印方向に回転している電極ローラ2
0上に付着したトナーは、スクレーパ22によってかき
とり、再び現像剤溜め16内に戻し次の像形成に用い
た。こうして感光体11上に得られたトナー像を、紙
(図示せず)に、転写帯電器23によって転写した後、
定着器(図示せず)により熱定着した。一方、転写後感
光体11上に残ったトナーは感光体11の移動につれ反
発磁界部19で感光体11表面からはねとばされ、回収
部24内に回収される。反発磁界部ではねとばされるト
ナーは一部感光体表面に戻されるものもあるが、この時
この反発磁界部を通過した部分は、トナーが分散した状
態で感光体表面に付着しているので、次の帯電露光には
実質上ほとんど影響はない。
【0032】再びコロナ帯電器13で感光体11を帯電
し、次の像形成工程に用いた。その結果、トナーの飛び
散りなどのないシャープな画像が得られた。
【0033】なお実施例では反発磁界部にはねとばされ
たトナーを回収する回収部を設けたが、一度反発されて
再び感光体表面に付着するトナーは良く分散されるた
め、少量であれば次の工程には影響がない。従って分散
したトナーが再び感光体表面に付着するような磁界構成
にすれば回収部24はなくても良い。
【0034】具体的実施例2 図5において、25はフタロシアニンをポリエステル系
バインダ樹脂に分散した有機感光体ドラム、26は感光
体25と同軸で固定された回転しない磁石で、27は感
光体をマイナスに帯電するコロナ帯電器、28は感光体
の帯電電位を制御するグリッド電極、29は信号光、3
0は現像剤溜め、31はトナーとキャリアとからなる磁
性2成分現像剤、32は感光体25と500μmのギャ
ップを開けて設定した磁性ステンレス製の電極ローラ、
33は電極ローラに電圧を印加する交流高圧電源、34
は電極ローラ上の現像剤をかきおとすポリエステルフィ
ルム製のスクレーパ、35は感光体上のトナー像を紙に
転写する転写コロナ帯電器である。感光体25表面での
磁束密度は800Gsである。感光体25の直径は30
mmで、周速60mm/sで回転させた。トナーはスチ
レンアクリル樹脂93%にカーボンブラック5%、オキ
シカルボン酸金属錯体2%よりなり、さらにコロイダル
シリカを0.5%外添して用いた(いずれも重量%)。
キャリアには、表面をシリコン樹脂でコートした粒径1
00μmのフェライト粉を用いた。磁石26の磁極は電
極ローラの最近接位置より上流側に30゜の角度をもた
せて設定した。
【0035】以上のように構成された電子写真装置につ
いて、以下図5を用いてその動作を説明する。感光体2
5をコロナ帯電器27(印加電圧−4kV、グリッド2
8の電圧−500V)で、−500Vに帯電させた。こ
の感光体25にレーザ光29を照射し静電潜像を形成し
た。このとき感光体の露光電位は−100Vであった。
この感光体25表面上に、磁性現像剤31を現像剤溜め
30内で磁力により付着させた。次に感光体25を電極
ローラ32の前を通過させた。感光体25の未帯電域の
通過時には、電極ローラ32には交流高圧電源33によ
り、直流電圧を重畳しない500V0-p(ピーク・ツー
・ピーク 1kV)の交流電圧(周波数500Hz)を印
加した。その後、−500Vに帯電し静電潜像が書き込
まれた感光体25の通過時には、電極ローラ32には交
流高圧電源33により、−350Vの直流電圧を重畳し
た500V0-p(ピーク・ツー・ピーク 1kV)の交流
電圧(周波数500Hz)を印加した。すると感光体25
と電極ローラ32との間で現像剤が運動し、感光体25
上には画像部のみにネガポジ反転したトナー像が残っ
た。矢印方向に回転する電極ローラ32に付着した現像
剤は、スクレーパ34によってかきとり、再び現像剤溜
め30内に戻し次の像形成に用いた。こうして感光体2
5上に得られたトナー像を、紙(図示せず)に、転写帯
電器35によって転写した後、定着器(図示せず)によ
り熱定着した。その結果、現像剤の刷毛目やトナーの飛
び散りなどがないシャープな画像が得られた。
【0036】具体的実施例3 再び図5の装置を用いて本発明の電子写真装置の1実施
例を示す。
【0037】今度はトナーに絶縁性磁性1成分トナーを
用いた。磁性1成分トナーの構成は、ポリエステル樹脂
70%、フェライト25%、カーボンブラック3%、オ
キシカルボン酸金属錯体2%からなり、さらにコロイダ
ルシリカを0.4%外添して用いた(いずれも重量
%)。1成分トナーを用いると磁石に付着する現像剤の
穂が小さくなるので、感光体25と電極ローラ32との
ギャップは300μmに設定し、また磁石26の磁極は
電極ローラの最近接位置より上流側に20゜の角度をも
たせて設定した。感光体25をコロナ帯電器27(印加
電圧−4kV、グリッド28の電圧−500V)で、−
500Vに帯電させた。この感光体25にレーザ光29
を照射し静電潜像を形成した。このとき感光体の露光電
位は−100Vであった。この感光体25表面上に、ト
ナー31を現像剤溜め30内で磁力により付着させた。
次に感光体25を電極ローラ32の前を通過させた。感
光体25の未帯電域の通過時には、電極ローラ32には
交流高圧電源33により、直流電圧を重畳しない500
V0-p(ピーク・ツー・ピーク 1kV)の交流電圧(周
波数500Hz)を印加した。その後、−500Vに帯電
し静電潜像が書き込まれた感光体25の通過時には、電
極ローラ32には交流高圧電源33により、−350V
の直流電圧を重畳した500V0-p(ピーク・ツー・ピ
ーク 1kV)の交流電圧(周波数500Hz)を印加し
た。すると感光体25と電極ローラ32との間でトナー
が運動し、感光体25上には画像部のみにネガポジ反転
したトナー像が残った。矢印方向に回転する電極ローラ
32に付着したトナーは、スクレーパ34によってかき
とり、再び現像剤溜め30内に戻り次の像形成に用い
た。こうして感光体25上に得られたトナー像を、紙
(図示せず)に、転写帯電器35によって転写した後、
定着器(図示せず)により熱定着した。その結果、現像
剤の刷毛目やトナーの飛び散りなどがないシャープな画
像が得られた。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、構成が簡単でしかも高
画質の電子写真装置が得られる。また高速プロセスに対
応できる優れた電子写真装置が得られる。さらに本発明
によれば、小型長寿命で装置内にトナーの汚染の発生し
ない電子写真装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来方法と本発明との技術思想の差異を説明し
た説明図
【図2】本発明の作用を説明する説明図
【図3】本発明の第1の実施例における電子写真装置の
構成図
【図4】本発明の実施例に用いる交流電圧の波形を示す
概略図
【図5】本発明の第2および第3の実施例における電子
写真装置の構成図
【符号の説明】
6、11 感光体 8、12 磁石 13、27 コロナ帯電器 14、28 グリッド電極 15、29 レーザ露光 16、30 現像剤溜め 17、31 磁性現像剤 10、20、32 電極ローラ 21、33 交流高圧電源 22、34 スクレーパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/00 350 G03G 21/00 350

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定磁石を内包し移動する静電潜像保持
    体と、 前記静電潜像保持体の表面の全面磁性一成分トナー
    付着させて供給する現像剤溜めと、 少なくとも前記固定磁石の一部に対向した位置で、かつ
    前記静電潜像保持体の表面と所定の間隙を有した位置に
    設置され、前記静電潜像保持体の移動方向と逆方向に移
    動する磁性体で構成され、前記静電潜像保持体上の非画
    像部のトナーを除去する電極ローラと、 交流電圧を前記電極ローラに印加する手段とを有し、さらに前記固定磁石は前記電極ローラと略対向位置でか
    つ前記静電像保持体と前記電極ローラとの最近接位置よ
    り上流側に位置することをを特徴とする 電子写真装置。
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