JP2517188B2 - 電子写真方法および装置 - Google Patents

電子写真方法および装置

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JP2517188B2
JP2517188B2 JP4018624A JP1862492A JP2517188B2 JP 2517188 B2 JP2517188 B2 JP 2517188B2 JP 4018624 A JP4018624 A JP 4018624A JP 1862492 A JP1862492 A JP 1862492A JP 2517188 B2 JP2517188 B2 JP 2517188B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタやファクシミ
リ等に応用できる電子写真方法及び装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から電子写真方法においては磁性現
像剤を用いた2成分現像方法が広く用いられている。こ
の現像方法として、現在まで種々の方式が提案されてい
るが、1953年に開発された磁気ブラシ現像法は、それま
でのカスケード現像法に比べて装置をコンパクトにでき
ることや、細線の再現性に比較的優れていることから、
文書コピー用として電子写真現像方式の主流を占めるに
いたっている。
【0003】以下図面を参照しながら、上記した従来の
2成分現像方法の一例について説明する。図1は従来の
2成分現像方法を用いた電子写真装置を示すものであ
る。図1において、1はトナーとキャリアが混合された
2成分現像剤である。2は内部に磁石ローラ3を包含し
た現像ローラである。4は電子写真感光体、5は、電子
写真感光体を帯電させるコロナ帯電器、6は信号を露光
する露光光、7はトナー像を紙に転写するコロナ帯電
器、8は感光体上に残留したトナーを清掃するクリーニ
ング装置である。以上のように構成された電子写真装置
について、以下その動作について説明する。まず、感光
体4を帯電器5で帯電させる。信号光6で露光した後、
静電潜像を形成し、現像ローラ2上に担持した2成分磁
気ブラシ現像剤1によって現像する。こうして感光体4
上に得られたトナー像を、転写帯電器7を用いて紙に転
写する。感光体上に残留したトナーは、クリーニング装
置8を用いて清掃し、ふたたび次の像形成工程に用い
る。
【0004】そのほか、従来の電子写真現像法として
は、カスケード現像法、タッチダウン現像法、ジャンピ
ング現像法などがある。
【0005】そのなかで、感光体に直接現像剤を振りか
ける現像法として米国特許3105770に示されるカ
スケード現像法が知られている。カスケード現像法は、
電子写真法初の実用複写機に用いられた現像法である。
【0006】また、1成分トナーを飛翔させ現像する方
法として米国特許3866574に示されるタッチダウ
ン現像法がある。その現像ローラには、交流バイアスが
印加される。この発明では現像ローラに印加する交流バ
イアスはトナーの運動を活性化し、トナーは画像部では
飛翔到達し非画像部では途中で現像ローラに舞い戻ると
説明されている。
【0007】さらに、この交流バイアスを印加する技術
を改良したものとして、特公昭58−32375号公報
に示されるジャンピング現像法がある。このジャンピン
グ現像法はトナー層をトナー担持体に担持させ現像部に
運び、そのトナー担持体に交流バイアスを印加し感光体
の画像部にトナーを付着させる現像法である。この特公
昭58−32375号公報は、画像部および非画像部に
おいて静電的にトナーが往復運動するという点で先の米
国特許3866574と技術思想が異なるものである。
【0008】この特公昭58−32375号公報と類似
の技術に特公平3−30136号公報がある。これは、
帯電したトナーを一旦トナー担持体から感光体全面に静
電的に付着させ、その後別途設けた非接触の電極ローラ
に交流電圧を印加し不要トナーを回収するものである。
この特許は前述の特公昭58−32375号公報と異な
り、最初に帯電したトナーがトナー担持体から感光体に
静電的に移される工程があることが異なる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら磁気ブラ
シ現像法では、現像器の構成が大がかりで、装置が大型
複雑化するという問題点を有していた。また、感光体と
現像剤が接触する時間が短いために画質が悪いという問
題点を有していた。
【0010】さらに、カスケード現像法は、ベタ画像の
再現を苦手としていた。また、構成が大がかりで、装置
が大型複雑化するという問題点を有していた。
【0011】さらに、米国特許3866574の現像器
は、装置に高い精度が要求され複雑でコストが高いとい
う欠点を有していた。
【0012】また、ジャンピング現像法はトナー層を担
持したトナー担持体により感光体の画像部だけを現像す
る構成のために、トナー担持体上のトナー層に前画像の
履歴が残り現像された画像に残像が現われる、いわゆる
スリーブゴースト現象が欠点であった。また装置が複雑
でコストが高いという欠点がある。
【0013】最後の特公平3−30136号公報は電極
ローラを別途設けたためにスリーブゴーストは現われな
いが、ローラが2本になるために装置が複雑でコストが
高いという欠点を持つ。
【0014】本発明は、構成が簡単でしかも高画質の電
子写真方法および装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の電子写真方法は、固定磁石を内包する静
電潜像保持体と、前記静電潜像保持体に対向し設置した
電極と、磁性現像剤とを有し、前記静電潜像保持体に静
電潜像を形成した後、前記静電潜像保持体の表面に前記
磁性現像剤を磁気的に付着させ、前記電極により画像部
以外の不要現像剤を除去するという構成を備えたもので
ある。
【0016】さらに本発明の電子写真装置は、固定磁石
を内包する静電潜像保持体と、現像剤ホッパーと、磁性
現像剤と、現像剤量規制板と、現像剤回収電極ローラと
を有する電子写真装置であって、静電潜像保持体に静電
潜像を形成した後、現像剤ホッパー内に位置する静電潜
像保持体表面に磁性現像剤を磁気的に吸引し静電潜像保
持体表面に現像剤を付着させ、静電潜像保持体を移動さ
せ、現像剤量規制板を通過させた後、現像剤回収電極ロ
ーラに対向させ、静電潜像保持体の画像部にトナー像を
残し、非画像部のトナーは現像剤回収電極ローラに回収
する構成の電子写真装置である。
【0017】また、本発明は固定磁石を内包する静電潜
像保持体と、現像剤ホッパーと、現像剤回収電極ローラ
と、現像剤量規制板と、シリカ粒子が外添された磁性現
像剤とを有する現像装置を用いる電子写真方法であっ
て、静電潜像保持体に静電潜像を形成した後、現像剤ホ
ッパー内に位置する静電潜像保持体の表面に磁性現像剤
を磁気的に吸引し静電潜像保持体表面に現像剤を付着さ
せ、静電潜像保持体を移動させ、現像剤量規制板を通過
させ、静電潜像保持体上に現像剤層を形成した後、現像
剤層の厚みよりも広い間隙を有して設置された現像剤回
収電極ローラに対向させ、静電潜像保持体の画像部にト
ナー像を残し、非画像部のトナーは現像剤回収電極ロー
ラに回収する電子写真方法である。
【0018】また、本発明は固定磁石を内包する静電潜
像保持体と、現像剤ホッパーと、現像剤回収電極ローラ
と、現像剤量規制板と、シリカ粒子が外添された磁性現
像剤とを有する現像装置を用いる電子写真方法であっ
て、静電潜像保持体に静電潜像を形成した後、現像剤ホ
ッパー内に位置する静電潜像保持体の表面に磁性現像剤
を磁気的に吸引し静電潜像保持体表面に現像剤を付着さ
せ、静電潜像保持体を移動させ、現像剤量規制板を通過
させ、静電潜像保持体上に現像剤層を形成した後、現像
剤層の厚みよりも狭い間隙を有して設置された現像剤回
収電極ローラに対向させ、静電潜像保持体の画像部にト
ナー像を残し、非画像部のトナーは現像剤回収電極ロー
ラに回収する電子写真方法である。
【0019】さらに、本発明の電子写真装置は、固定磁
石を内包する静電潜像保持体と、現像剤ホッパーと、ト
ナーを含む磁性現像剤と、現像剤量規制板と、磁石を内
包し回転する現像剤回収電極ローラと、現像剤回収ロー
ラに交流電圧を印加する高圧電源とを有する電子写真装
置であって、静電潜像保持体に静電潜像を形成した後、
現像剤ホッパー内に位置する静電潜像保持体表面に磁性
現像剤を磁気的に吸引し静電潜像保持体表面に磁性現像
剤を担持し、現像剤量規制板を通過させ磁性現像剤層厚
を規制した後、静電潜像保持体を回転移動させ磁性現像
剤を搬送し、現像剤回収電極ローラに対向させ、磁性現
像剤を前記静電潜像保持体と現像剤回収電極ローラの間
に高圧電源による交流電圧を印加した後、磁性現像剤を
現像剤回収電極ローラに回収する構成の電子写真装置で
ある。
【0020】
【作用】本発明は、内部に固定磁石を有する感光体を用
い、静電潜像を形成した静電潜像担持体にトナーを振り
かけ磁気的に付着させ、電極ローラ部まで担持搬送し、
電極ローラに交流バイアスを印加し、感光体の非画像部
の不要トナーを静電力によって除去する構成である。す
なわち、本発明は、従来の電子写真現像法に、感光体内
部に現像剤吸着用の磁石を設置し、感光体外部に設けた
電極に電圧を印加するという改良を加え、より小型化・
高性能化したものである。これにより、現像器が簡略化
できるとともに、さらに感光体に接触する現像剤の現像
領域が広くすることができ、高画質を得ることができ
る。本発明では、最初にトナーが感光体に振りかけられ
たときに、ほとんど現像は終了し、電極ローラ部はトナ
ーを現像ホッパー内で循環させると同時に感光体静電潜
像の非画像部のトナーを回収している。
【0021】本発明の電極ローラと従来の現像法に用い
られる現像ローラとの構成の違いを説明する。 (1)本発明では、トナーをトナーホッパーから現像部
まで担持し運ぶのは磁石を内包した感光体であり、従来
の静電潜像保持体とトナー担持体の概念を同一構成に具
現化したものである。この技術思想に基づく構成である
ため、像形成方法は、画像部にトナーを付着現像するの
ではなく、非画像部の不要トナーをはぎ取る方法になる
という違いが生じる。 (2)本発明の電極ローラは裸の面が常に感光体に対向
し、電極ローラに回収されたトナーは、ローラの回転に
より直ちに現像部から除去される構成である。従来のよ
うに、現像ローラ上に形成されたトナー薄層により画像
部を現像する方法では、現像ローラ上のトナー薄層の均
一性がそのまま画像に現れるため、トナー層形成には高
い精度が要求される。しかし、本発明のように、先に過
剰の厚さのトナー層を感光体上に形成し、後に裸の回収
ローラでトナーを回収する構成にすると、トナー層の不
均一部のほとんどが回収ローラ側に移動し、感光体上に
は平坦化して均一なトナー像を残せるようになる。
【0022】本発明は、感光体内部空間を利用して磁石
を設け、現像剤の搬送移動を感光体の移動力と兼用でき
るために、現像器の構成が簡略化でき、さらに、電極ロ
ーラの裸の面でトナーを回収する構成のためにスリーブ
ゴーストが発生しない特徴がある。
【0023】
【実施例】本発明は、磁石を内包する電子写真感光体ド
ラムを用いる。この磁石は固定され回転せず感光体のみ
が回転する。このとき、磁石と感光体を同軸に支える
と、感光体を駆動する機構が簡略化でき、しかも磁極位
置の調整が容易にできるという利点がある。本発明に使
用する感光体には、酸化亜鉛、セレン、硫化カドミウ
ム、フタロシアニンやアゾ顔料を用いた有機感光体等を
用いることができる。
【0024】また、本発明に用いるトナーはいわゆる2
成分現像剤用のトナーを用いることができる。これは、
カーボンブラックやフタロシアニンなどの着色顔料を、
スチレン樹脂やアクリル樹脂などのバインダ樹脂に分散
し粉砕後分級したものである。このトナーは噴霧乾燥に
よって得られる粉体でもよいし、またパール重合法等で
化学的に得られる粉体であっても良い。この場合にこの
トナーの表面にシリカ微粒子を付着させると、トナーの
流動性が良くなり、その結果地かぶりがなくなる効果が
ある。トナー粒子はそのままキャリアに混合しても良い
し、使用条件によっては、フッ素樹脂微粉末、微細なプ
ラスチック粉末、ステアリン酸亜鉛等をトナーの表面に
付着させたものであっても良い。用いるトナーの平均粒
径は15μm以下が望ましいが、12μm以下にすると
さらにシャープな画像が得られた。
【0025】本発明の2成分現像剤に用いるキャリア
は、鉄粉やフェライト粉などの磁性体、あるいはそれら
の表面を樹脂コートしたもの、フェライト粉やマグネタ
イトなどの微粉末を30〜80%程度の割合で、スチレ
ン樹脂、エポキシ樹脂、スチレンアクリル樹脂等に分散
混合し粉砕分級した磁性粉などが用いられる。キャリア
の平均粒径は300μm以下が好ましいが、特に150
μm以下にするとトナーを均一に帯電することができ
る。
【0026】本発明の磁性現像剤として絶縁性1成分ト
ナーを用いることができる。1成分トナーを用いると装
置構成が簡略化できる。本発明に用いる1成分トナー
は、マグネタイトやフェライトの粉末を帯電制御剤と共
にスチレン樹脂やアクリル樹脂などのバインダ樹脂に分
散し粉砕後分級したものである。このトナーは噴霧乾燥
によって得られる粉体でもよいし、またパール重合法等
で化学的に得られる粉体であっても良い。この現像方法
では、一度感光体の全面にトナーを付着させ、後に現像
剤回収電極ローラにより非画像部のトナーを除去する構
成であるが、この方法では、トナーの流動性が悪いと、
非画像部のトナーが感光体に強く付着し除去できず、地
かぶりとなって画像を劣化させる。このトナーの表面に
シリカ微粒子を外添すると、トナーの流動性が良くな
り、感光体への非静電的付着力が小さくなり、地かぶり
がなくなる効果がある。このとき、シリカ粒子は流動性
の向上に寄与するだけでなく、トナーの帯電にも寄与し
ている。この現像方法では、1成分トナーの場合ではト
ナーを帯電させる帯電部材を特に設ける必要はなく、ト
ナーにシリカ粒子を加えておけば、帯電した感光体と接
触した時に、電荷が感光体側からトナー側に移動し、ト
ナーは感光体と同極性に帯電することがわかった。この
シリカ微粒子は、コロイダルシリカともよばれる。
【0027】本発明には、感光体表面に対し開口部を有
する現像剤ホッパーを用いる。現像剤は現像剤ホッパー
から直接感光体に接触する構成である。
【0028】このような構成の感光体が現像剤ホッパー
内を通過すると、現像剤が磁力により感光体に付着し、
感光体の動きと共に移動する。このとき現像剤が1成分
トナーのときは、現像剤は磁場を離れても、静電引力と
いわゆるファンデルワールス力で感光体に付着したまま
の状態を保つ。
【0029】この感光体表面に付着する現像剤の量は、
現像剤量規制板によって規制される。この現像剤量規制
板は、例えばゴム板の様な弾性体を用いることができ
る。このとき、ウレタンやシリコーンのゴム板を柔らか
く感光体表面に直接接触させれば、感光体表面には均一
な現像剤の薄層が形成される。また、現像剤量規制板に
軟鉄、ニッケル、磁性ステンレススチール(SUS43
0)等の磁性体を用いてもよい。このときには、現像剤
量規制板を感光体に内包された1磁極と対向する位置に
距離を開けて設置すると、両者を結ぶ磁力によって現像
剤の流出が一部遮弊された状態になり、均一な現像剤層
を感光体に形成できるようになる。また、現像剤量規制
板を導電体にして直流電圧を印加すると、さらに現像剤
層形成が容易になる。例えば、感光体の表面電位と略同
電位あるいはそれより高い直流電圧を印加すると、現像
剤が現像剤量規制板から感光体側に押しやられ、密度の
濃い均一な現像剤薄層が形成される。磁性体の現像剤量
規制板と感光体表面の距離は100μmから4mmが適
切である。こうして形成された現像剤薄層の厚みは10
0μmから4mm程度になり、特に1成分トナーの場合
は、現像剤層厚を約50μmにするとシャープなライン
画像が得られた。この現像剤量規制板に印加する電源
は、専用高圧電源を別途設けてもよいが、感光体を帯電
する帯電器がグリッド電極を有するスコロトロンのとき
には、グリッド電極と現像剤量規制板を電気的に接続す
ることにより、容易に目的を達成することができる。
【0030】現像剤回収電極ローラは感光体と100μ
mから4mmの距離を開け、設置される。この距離を、
感光体上に形成された現像剤層厚よりも広く設定する
と、シャープなライン画像が得られる。一方、より濃い
ベタ画像濃度を得るときには、現像剤層の厚みよりも感
光体と現像剤回収電極ローラの距離を狭く設定すれば良
い。すなわち、このときは感光体上の現像剤層の先端部
は、現像剤回収電極ローラに接触する。現像剤回収ロー
ラの材質は導電性のものであればいかなるものでも良
く、例えば、ステンレススチール、アルミニウムなどが
ある。現像剤電極ローラの表面は、研磨されたものでも
よく、またサンドブラスト加工等により表面に凹凸をつ
けたものでもよい。さらにはグラファイト等をエナメル
等に分散した導電性樹脂を導電性支持体の上にコートし
たものであっても良い。この様な選択は、用いる現像剤
の流動性等を考慮して決定される。この現像剤回収電極
ローラには、交流電圧を印加する。この交流電圧の周波
数は、像形成のプロセス速度によっても変わるが、おお
よそ50Hzから5000Hzの範囲、好ましくは30
0から3000Hzの範囲が良い。交流電圧の値は、ゼ
ロ・ツー・ピークの値で、感光体の帯電電位のおおよそ
0.5から3倍の値が良く、さらには0.5から1.5
倍の値が好ましい。交流電圧に重畳する直流電圧の値
は、感光体の帯電電位と同等かあるいはそれより数10
%低い値に設定すれば、良好なネガポジ反転画像が得ら
れる。正規現像の場合には、逆極性のトナーを用いて感
光体の露光電位とほぼ同等の電圧を印加すればよいこと
はいうまでもない。この様な電圧を現像剤回収電極ロー
ラに印加すると、感光体表面に付着した現像剤は、感光
体と現像剤回収電極ローラの間を運動し、しだいに感光
体の非画像部の現像剤は現像剤回収電極ローラ側に移動
し、画像部にのみ現像剤像が残るようになる。この現像
剤回収電極ローラの外周移動方向は、感光体の外周移動
方向と同方向がよく、かつその移動速度を略同一にする
と、電子写真特有のエッジ効果が現れず、均一なベタ部
現像が得られた。しかし、逆に文字再現を良くするため
にエッジを強調するときには逆方向回転にすればよい。
また感光体上の現像剤を効率よく回収するために、現像
剤回収電極ローラの内部に磁石を入れておくことが効果
的である。この現像剤回収電極ローラに付着した現像剤
は、現像剤ホッパー内に設けられたスクレーパによりか
きとり、再び現像剤を現像剤ホッパー内に戻してもよい
し、またそのまま現像器外へ排出しても良い。
【0031】この現像剤回収電極ローラに付着した現像
剤は、現像剤ホッパー内に設けられたスクレーパにより
かきとる。このスクレーパは、現像剤回収電極ローラに
影響を与えないようにするため電気的に絶縁されている
ことが望ましい。そのため、例えばこのスクレーパに
は、ポリエステルフィルムなどのプラスチックがよい。
このスクレーパには、ステンレススチールや燐青銅板な
どを用いることもできるが、そのときは、現像剤回収電
極ローラに電気的に影響を与えないようにするため、現
像剤回収ローラ以外には電気的に接触しないように絶縁
する必要がある。このスクレーパと前述の現像剤量規制
板は、装置の構成上一体構成にすることが好ましい。こ
の様な構成にすると、装置の構成が簡単になり小型化す
ることができるようになる。 (実施例1)以下本発明の電子写真現像装置について、
図面を参照しながら説明する。
【0032】図2は本発明の電子写真装置の1実施例を
示すものである。図2において、9はフタロシアニンを
バインダ樹脂に分散した有機感光体ドラム、10は感光
体9と同軸で固定された2極の磁極よりなる磁石、11
は感光体をマイナスに帯電するコロナ帯電器、12は信
号光、13は現像剤ホッパー、14は粒径150μmの
鉄粉キャリア、15はマイナスに帯電するトナー、16
はキャリア14とトナー15とを混合した現像剤、17
は感光体上のトナーを紙に転写する転写コロナ帯電器で
ある。感光体9の表面位置での磁束密度は800Gsで
ある。感光体9の直径は31mmで、周速30mm/sで回
転させた。
【0033】以上のように構成された電子写真装置につ
いて、以下図2を用いてその動作を説明する。感光体9
をコロナ帯電器11(印加電圧−4kV)で−700Vに
帯電させた。この感光体9にレーザ光12を照射し静電
潜像を形成した。この感光体9上に、現像剤ホッパー1
3内で、キャリア14とトナー15を混合した現像剤1
6を磁力により付着させ通過させると、静電潜像のライ
ン部とベタのエッジ部にネガポジ反転したトナー像が現
像された。こうして感光体9上に得られたトナー像を、
紙(図示せず)に、転写帯電器17によって転写した
後、定着器(図示せず)により熱定着した。一方、転写
後、再びコロナ帯電器11で感光体9を帯電し、次の像
形成工程に用いた。その結果、トナーの飛び散りなどの
ないシャープなライン画像が得られた。 (実施例2)以下本発明の第2の実施例について図3を
参照しながら説明する。
【0034】図3において、18はフタロシアニンをバ
インダ樹脂に分散した有機感光体ドラム、19は感光体
18と同軸で固定された2極の磁極よりなる磁石、20
は感光体をマイナスに帯電するコロナ帯電器、21はレ
ーザ露光による信号光、22は現像剤ホッパー、23は
粒径150μmの鉄粉キャリア、24はマイナスに帯電
するトナー、25はキャリア23とトナー24とを混合
した現像剤、26は現像剤ホッパー内部に設けられた電
極板、27は電極板26に電圧を印加する高圧電源であ
る。この感光体18上でかつ現像剤ホッパー22内にお
いて、キャリア23とトナー24を混合した現像剤25
を磁力により付着させた。また現像剤ホッパー22内部
の現像剤25中には、幅5mmの電極板26を感光体18
の表面から2mmの間隔を開けて設置した。電極板26に
は高圧電源27により−600Vの電圧を印加した。2
8は感光体上のトナーを紙に転写する転写コロナ帯電器
である。感光体18の表面位置での磁束密度は800G
sである。感光体18の直径は31mmで、周速30mm/
sで回転させた。
【0035】以上のように構成された電子写真装置につ
いて、以下図3を用いてその動作を説明する。感光体1
8をコロナ帯電器20(印加電圧−4kV)で−700V
に帯電させた。この感光体18にレーザ光21を照射し
静電潜像を形成した。この感光体を前述の現像剤25に
通過させると、静電潜像にネガポジ反転したトナー像が
現像された。こうして感光体18上に得られたトナー像
を、紙(図示せず)に、転写帯電器28によって転写し
た後、定着器(図示せず)により熱定着した。一方、転
写後、再びコロナ帯電器20で感光体18を帯電し、次
の像形成工程に用いた。その結果、画線周辺にトナーの
飛び散りなどのないシャープなライン画像と共に、対向
電極板を用いた効果として、ベタ部も濃度1.5の濃い
画像が得られた。
【0036】なお、第2の実施例において、電源の電圧
は直流電圧としたが、交流電圧を印加してもよい。 (実施例3)次に、本発明の第3の実施例について、図
4を用いて詳細に説明する。
【0037】1成分トナーとして、スチレンアクリル樹
脂に帯電制御剤のオキシカルボン酸金属錯体(3%)と
磁性体のマグネタイト(40%)を混練分散し、粉砕分
級した平均粒径12μm(密度1.3)のトナーを用い
た。この1成分トナーは、現像剤ホッパーや感光体と接
触するとマイナスに帯電した。図4において、29はフ
タロシアニンをバインダ樹脂に分散した有機感光体ドラ
ム、30は感光体29と同軸で固定された2極の磁極よ
りなる磁石、31は感光体をマイナスに帯電するコロナ
帯電器、32はレーザ露光による信号光、33は現像剤
ホッパー、34は前述のマイナスに帯電する1成分トナ
ー、35は感光体と300μmの距離を開けて設置され
た対向電極ローラ、36は電極ローラ35に電圧を印加
する高圧電源、37は軟鉄でできた現像剤量規制板であ
り、一端は感光体29表面とは240μmの距離を開
け、またもう一端は電極ローラとは接触して設置され
る。これは感光体29上への現像剤付着量を規制すると
ともに、電極ローラ35に付着した現像剤をかきとる目
的を有する。38は感光体上のトナーを紙に転写する転
写コロナ帯電器である。感光体29の表面位置での磁束
密度は800Gsである。感光体29の直径は31mm
で、周速30mm/sで回転させた。
【0038】感光体29をコロナ帯電器31(印加電圧
−4kV)で−700Vに帯電させた。この感光体29に
レーザ光32を照射し静電潜像を形成した。この感光体
29に現像剤ホッパー33内で前述の1成分トナー34
を付着させ、現像剤量規制板を通過させると、感光体全
面に厚さ約30μmのトナー層が付着した。電極ローラ
35に、高圧電源36により−650Vの直流電圧に、
電圧1kVo-p、周波数1kHzの交流バイアスを重畳
した電圧を印加し、この感光体29を電極ローラ35の
前を通過させた。トナーは感光体29と電極ローラ35
の間を運動し、結果的に感光体29上には潜像部のみに
トナーが残り、その他のトナーは現像ローラ35側に転
移した。こうして感光体29上に得られたトナー像を、
紙(図示せず)に、転写帯電器38によって転写した
後、定着器(図示せず)により熱定着した。一方、転写
後、再びコロナ帯電器31で感光体29を帯電し、次の
像形成工程に用いた。その結果、得られた画像は、画線
周辺にトナーの飛び散りなどのないシャープなライン画
像と共に、ベタ部も濃度1.5の濃い画像であった。
【0039】ここでは、1成分トナーを用いたことによ
り、現像剤の寿命がなく高信頼性で小型の現像装置が得
られた。また電極ローラに交流電圧を印加したことによ
り、地かぶりの少ない画像が得られた。 (実施例4)図5は本発明の電子写真装置の1実施例を
示すものである。図5において、39はフタロシアニン
をバインダ樹脂に分散した有機感光体ドラム、40は感
光体9と同軸で固定された2極の磁極よりなる磁石、4
1は感光体をマイナスに帯電するコロナ帯電器、42は
感光体の帯電電位を制御するグリッド電極、43は信号
光、44は現像剤ホッパー、45は平均粒径約12μm
のマイナス帯電性磁性1成分トナー、46は軟鉄製の現
像剤量規制板、47はアルミニウム製の現像剤回収電極
ローラ、48は現像剤回収電極ローラに電圧を印加する
交流高圧電源、49は現像剤回収電極ローラ上のトナー
をかきおとすポリエステルフィルム製のスクレーパ、5
0は感光体上のトナー像を紙に転写する転写コロナ帯電
器である。感光体39表面での磁束密度は800Gsで
ある。感光体39の直径は31mmで、周速30mm/sで
回転させた。
【0040】感光体39をコロナ帯電器11(印加電圧
−4kV、グリッド42の電圧−500V)で、−500
Vに帯電させた。この感光体39にレーザ光43を照射
し静電潜像を形成した。現像剤ホッパー44内で、磁性
1成分トナー45をこの感光体39表面上に磁力により
付着させ、さらに−500Vの電圧を印加した現像剤量
規制板46を通過させると、感光体39上には厚さ約5
0μmのトナー層が形成された。このときトナーはおお
よそ−3μC/gに帯電していた。次にこのトナー層が付
着した感光体39を現像剤回収電極ローラ47の前を通
過させた。現像剤回収電極ローラ47には高圧電源48
により、−450Vの直流電圧を重畳した700V0-p
の交流電圧(周波数1kHz)を印加した。感光体39上
のトナー層は感光体39と現像剤回収電極ローラ47の
間を運動し、次第に非画像部のトナーは現像剤回収電極
ローラ47側に移り、感光体39上には画像部のみにネ
ガポジ反転したトナー像が残った。現像剤回収電極ロー
ラ47上に付着したトナーは、スクレーパ49によって
かきとり、再び現像剤ホッパー44内に戻し次の像形成
に用いた。こうして感光体39上に得られたトナー像
を、紙(図示せず)に、転写帯電器50によって転写し
た後、定着器(図示せず)により熱定着した。一方、転
写後、再びコロナ帯電器41で感光体39を帯電し、次
の像形成工程に用いた。その結果、トナーの飛び散りな
どのないシャープな画像が得られた。 (実施例5)図6は本発明の実施例における電子写真装
置の1実施例を示すものである。図6の構成は図5の構
成と現像剤量規制板の構成が異なる他は、すべて同じで
ある。現像剤量規制板51は、ポリエステル支持体52
にウレタン製の厚さ1mmの弾性ブレード53を接着した
構成である。この弾性ブレードによる現像剤量規制板5
1を用い、感光体上に付着するのトナー層の厚さが30
μmになるように軽く感光体に圧接した。
【0041】この装置を用いて具体的実施例4と同じ条
件で像形成を行ったところ、画線周辺にトナーの飛び散
りなどのない、ベタ部濃度1.5の美しい画像が得られ
た。 (実施例6)図7の構成は図5の構成と磁性現像剤がト
ナーとキャリアを混合した2成分現像剤であることが異
なる。その他の構成は図5と同じである。現像剤ホッパ
ー54内には、表面をシリコーン樹脂でコートした粒径
100μmの鉄粉キャリア55とカーボンブラックで着
色したトナー56を混合した2成分現像剤57をいれ、
磁力により感光体58表面に付着させた。この現像剤5
7に静電潜像を担持した感光体58を通過させると、2
成分現像剤57は磁石59に吸着され動かないが、トナ
ー56のみが感光体58と共に移動し、感光体58上に
は約30μmのトナー層が得られた。このあと、具体的
実施例4に述べたのと同じように現像剤回収電極ローラ
59による顕像化工程を経て、感光体58上にトナー像
を得た。得られたトナー像を、紙(図示せず)に、転写
帯電器60によって転写した後、定着器(図示せず)に
より熱定着した。一方、転写後、再びコロナ帯電器61
で感光体58を帯電し、次の像形成工程に用いた。その
結果、トナーの飛び散りなどのないシャープな画像が得
られた。 (実施例7)図8において、62はフタロシアニンをポ
リエステル系バインダ樹脂に分散した有機感光体ドラ
ム、63は感光体62と同軸で固定された2極の磁極よ
りなる磁石、64は感光体をマイナスに帯電するコロナ
帯電器、65は感光体の帯電電位を制御するグリッド電
極、66は信号光、67は現像剤ホッパー、68は平均
粒径約10μmのマイナス帯電性磁性1成分トナー、6
9は磁性体であるニッケル製の現像剤量規制板でコロナ
帯電器64のグリッド電極65と電気的に接続されてい
る。70はアルミニウム製の現像剤回収電極ローラ、7
1は現像剤回収電極ローラに電圧を印加する交流高圧電
源、72は現像剤回収電極ローラ70上の現像剤をかき
おとすポリエステルフィルム製のスクレーパ、73は感
光体上のトナー像を紙に転写する転写コロナ帯電器であ
る。感光体62表面での磁束密度は800Gsである。
感光体62の直径は30mmで、周速30mm/sで回転さ
せた。 用いた磁性1成分トナーの構成は、ポリエステ
ル樹脂70%、フェライト25%、カーボンブラック3
%、オキシカルボン酸金属錯体2%からなり、さらにコ
ロイダルシリカを0.4%外添して用いた(いずれも重
量%)。感光体62をコロナ帯電器64(印加電圧−4
kV、グリッド65の電圧−500V)で、−500Vに
帯電させた。この感光体62にレーザ光66を照射し静
電潜像を形成した。このとき感光体の露光電位は−10
0Vであった。この感光体62表面上に、磁性1成分ト
ナー68を現像剤ホッパー67内で磁力により付着さ
せ、感光体62と240μmの距離を開け−500Vの
電圧を印加した現像剤量規制板69を通過させた。する
と、感光体69上には厚さ約80μmのトナー層が形成
された。このときトナーはおおよそ−3μC/gに帯電し
ていた。次にこのトナー層が付着した感光体62を現像
剤回収電極ローラ70の前を通過させた。この現像剤回
収電極ローラ70は感光体62と300μmの距離を開
け設置した。現像剤回収電極ローラ70には高圧電源7
1により、図9に示す波形の、−300Vの直流電圧を
重畳した400V0-p(ピーク・ツー・ピーク800
V)の交流電圧(周波数300Hz)を印加した。感光体
62上のトナー層は感光体62と現像剤回収電極ローラ
70の間を運動し、次第に非画像部のトナーは現像剤回
収電極ローラ70側に移り、感光体62上には画像部の
みにネガポジ反転したトナー像が残った。現像剤回収電
極ローラ70上に付着したトナーは、スクレーパ72に
よってかきとり、再び現像剤ホッパー67内に戻し次の
像形成に用いた。こうして感光体62上に得られたトナ
ー像を、紙(図示せず)に、転写帯電器73によって転
写した後、定着器(図示せず)により熱定着した。一
方、転写後、再びコロナ帯電器64で感光体62を帯電
し、次の像形成工程に用いた。その結果、トナーの飛び
散りなどのないシャープな画像が得られた。 (実施例8)図10の構成は図8の構成と、磁性現像剤
がトナーとキャリアを混合した2成分現像剤である点が
異なる。その他の構成は図8と同じである。用いるトナ
ーは、スチレンアクリル樹脂にカーボンブラック5%、
オキシカルボン酸金属錯体2%よりなり、さらにコロイ
ダルシリカを0.1%外添して用いた(いずれも重量
%)。現像剤ホッパー内には、表面をシリコーン樹脂で
コートした粒径100μmのフェライト粉キャリア74
とトナー75を混合した2成分現像剤76をいれ、磁力
により感光体77表面に付着させた。この現像剤76に
静電潜像が形成された感光体77を通過させると、2成
分現像剤76は磁石に吸着され動かないが、トナー75
のみが感光体77と共に移動し、現像剤量規制板78通
過後には、感光体77上に約30μmのトナー層が得ら
れた。このあと、具体的実施例7に述べたと同じ現像剤
回収電極ローラ79による顕像化工程を経て、感光体7
7上にトナー像を得た。得られたトナー像を、紙(図示
せず)に転写帯電器80によって転写した後、定着器
(図示せず)により熱定着した。一方、転写後、再びコ
ロナ帯電器81で感光体77を帯電し、次の像形成工程
に用いた。その結果、トナーの飛び散りなどのないシャ
ープな画像が得られた。 (実施例9)図11において、81はフタロシアニンを
ポリエステル系バインダ樹脂に分散した有機感光体ドラ
ム、82は感光体81と同軸で固定された4極の磁極よ
りなる磁石、83は感光体をマイナスに帯電するコロナ
帯電器、84は感光体の帯電電位を制御するグリッド電
極、85は信号光、86は現像剤ホッパー、87は平均
粒径約10μmのマイナス帯電性磁性1成分トナー、8
8は非磁性体であるステンレススチール製の現像剤量規
制板、89はアルミニウム製の現像剤回収電極ローラ、
90は現像剤回収電極ローラに電圧を印加する交流高圧
電源、91は現像剤回収電極ローラ89上のトナーをか
きおとすポリエステルフィルム製のスクレーパ、92は
感光体上のトナー像を紙に転写する転写コロナ帯電器で
ある。感光体81表面での磁束密度は1000Gsであ
る。感光体81の直径は30mmで、周速30mm/sで回
転させた。用いた磁性1成分トナーの構成は、ポリエス
テル樹脂61%、マグネタイト37%、オキシカルボン
酸金属錯体2%からなり、さらにコロイダルシリカを
1.0%外添して用いた(いずれも重量%)。
【0042】感光体81をコロナ帯電器83(印加電圧
−4kV、グリッド84の電圧−500V)で、−500
Vに帯電させた。この感光体81にレーザ光85を照射
し静電潜像を形成した。このとき感光体81の露光電位
は−100Vであった。この感光体81表面上に、磁性
1成分トナー87を現像剤ホッパー86内で磁力により
付着させ、さらに−500Vの電圧を印加し、感光体8
1表面と150μmの距離を開け設置した現像剤量規制
板88を通過させると、感光体81上には厚さ約200
μmのトナー層が形成された。このときトナーはおおよ
そ−5μC/gに帯電していた。次にこのトナー層が付着
した感光体81を現像剤回収電極ローラ89の前を通過
させた。このとき現像剤回収電極ローラ89と感光体8
1との距離は150μmに設定した。現像剤回収電極ロ
ーラ89には高圧電源90により、−400Vの直流電
圧を重畳した450V0-p(ピーク・ツー・ピーク90
0V)の交流電圧(周波数600Hz)を印加した。感光
体81上のトナー層は感光体81と現像剤回収電極ロー
ラ89の間を運動し、次第に非画像部のトナーは現像剤
回収電極ローラ89側に移り、感光体81上の画像部の
みにネガポジ反転したトナー像が残った。現像剤回収電
極ローラ89上に付着したトナーは、スクレーパ91に
よってかきとり、再び現像剤ホッパー86内に戻し次の
像形成に用いた。こうして感光体81上に得られたトナ
ー像を、紙(図示せず)に、転写帯電器92によって転
写した後、定着器(図示せず)により熱定着した。一
方、転写後、再びコロナ帯電器83で感光体81を帯電
し、次の像形成工程に用いた。その結果、ベタ画像部の
反射濃度が1.7の濃い画像が得られた。 (実施例10)図12において、93はフタロシアニン
をバインダ樹脂に分散した有機感光体ドラム、94は感
光体93と同軸で固定された4極の磁極よりなる磁石、
95は感光体をマイナスに帯電するコロナ帯電器、96
は感光体の帯電電位を制御するグリッド電極、97は信
号光、98は現像剤ホッパー、99は平均粒径約10μ
mのマイナス帯電性磁性1成分トナー、100はステン
レス製の現像剤量規制板、101はアルミニウム製の現
像剤回収電極ローラ、102は現像剤回収電極ローラ1
01と同軸で固定された4極の磁極よりなる磁石、10
3は現像剤回収電極ローラに電圧を印加する交流高圧電
源、104は現像剤回収電極ローラ101上の現像剤を
かきおとすポリエステルフィルム製のスクレーパ、10
5は感光体上のトナー像を紙に転写する転写コロナ帯電
器である。感光体93表面および現像剤回収電極ローラ
101表面での磁束密度は800Gsである。感光体9
3の直径は30mmで、周速30mm/sで回転させた。
【0043】感光体93をコロナ帯電器95(印加電圧
−4kV、グリッド96の電圧ー500V)で、−500
Vに帯電させた。この感光体93にレーザ光97を照射
し静電潜像を形成した。現像剤ホッパー98内で、磁性
1成分トナー99をこの感光体93表面上に磁力により
付着させ、さらに−500Vの電圧を印加した現像剤量
規制板100を通過させると、感光体93上には厚さ約
150μmのトナー層が形成された。このときトナーは
おおよそ−3μC/gに帯電していた。次にこのトナー層
が付着した感光体93を現像剤回収電極ローラ101の
前を通過させた。このとき感光体93と現像剤回収電極
ローラ101の距離は200μmに設定した。現像剤回
収電極ローラ101には高圧電源103により、−45
0Vの直流電圧を重畳した700V0-pの交流電圧(周
波数1kHz)を印加した。感光体93上のトナー層は感
光体93と現像剤回収電極ローラ101の間を運動し、
次第に非画像部のトナーは現像剤回収電極ローラ101
側に移り、感光体93上には画像部のみにネガポジ反転
したトナー像が残った。現像剤回収電極ローラ101上
に付着したトナーは、内部の磁石102によって現像剤
回収電極ローラ101に付着し搬送され、スクレーパ1
04によってかきとり、再び現像剤ホッパー98内に戻
し次の像形成に用いた。こうして感光体93上に得られ
たトナー像を、紙(図示せず)に、転写帯電器105に
よって転写した後、定着器(図示せず)により熱定着し
た。一方、転写後、再びコロナ帯電器95で感光体93
を帯電し、次の像形成工程に用いた。その結果、トナー
の飛び散りなどのないシャープな画像が得られた。 (実施例11)図13において、106はアゾ顔料をバ
インダ樹脂に分散した有機感光体ドラム、107は感光
体106と同軸で固定された4極の磁極よりなる磁石、
108は感光体をマイナスに帯電するコロナ帯電器、1
09は感光体の帯電電位を制御するグリッド電極、11
0は信号光、111は現像剤ホッパー、112は表面を
シリコン樹脂でコートした粒径100μmの鉄粉キャリ
ア113とカーボンブラックで着色したトナー114を
混合した2成分現像剤、115は感光体106と1mmの
距離を開け設置したステンレス製の現像剤量規制板、1
16は感光体106と1mmの距離を開けて設置されたア
ルミニウム製の現像剤回収電極ローラ、117は現像剤
回収電極ローラ116と同軸で固定された3極の磁極よ
りなる磁石、118は現像剤回収電極ローラに電圧を印
加する交流高圧電源、119は現像剤回収電極ローラ上
の現像剤をかきおとすポリエステルフィルム製のスクレ
ーパ、120は使用済みの現像剤を排出するドレイン、
121は感光体上のトナー像を紙に転写する転写コロナ
帯電器である。感光体106表面および現像剤回収電極
ローラ116表面での磁束密度は800Gsである。感
光体106の直径は30mmで、周速30mm/sで回転さ
せた。
【0044】感光体106をコロナ帯電器108(印加
電圧−4kV、グリッド109の電圧−500V)で、−
500Vに帯電させた。この感光体106にレーザ光1
10を照射し静電潜像を形成した。現像剤ホッパー11
1内で、トナー濃度10%の2成分磁性現像剤112を
この感光体106表面上に磁力により付着させ、現像剤
量規制板115を通過させると、感光体106上には厚
さ約1.2mmの現像剤層が形成された。次にこの現像剤
層が付着した感光体106を現像剤回収電極ローラ11
6の前を通過させた。現像剤回収電極ローラ116には
高圧電源118により、−450Vの直流電圧を重畳し
た700V0-pの交流電圧(周波数1kHz)を印加した。
感光体106上の現像剤層は感光体106と現像剤回収
電極ローラ116の間を運動し、感光体106上には画
像部のみにネガポジ反転したトナー像が残り、その他の
現像剤は現像剤回収電極ローラ116側に移った。現像
剤回収電極ローラ116上に付着した現像剤は、内部の
磁石117によって現像剤回収電極ローラ116に付着
し搬送され、スクレーパ119によってかきとり、ドレ
イン120に排出された。こうして感光体106上に得
られたトナー像を、紙(図示せず)に、転写帯電器12
1によって転写した後、定着器(図示せず)により熱定
着した。その結果、トナーの飛び散りなどのないシャー
プな画像が得られた。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明は、固定磁石を内包
する静電潜像保持体と、静電潜像保持体に対向し設置し
た電極と、磁性現像剤とを有し、静電潜像保持体に静電
潜像を形成した後、静電潜像保持体の表面に磁性現像剤
を磁気的に付着させ、その後電極により非画像部の磁性
現像剤を除去することを特徴とする構成にしたことによ
り、構成が簡単で高画質の電子写真方法及び装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電子写真現像装置の概略図である。
【図2】本発明の第1の実施例における電子写真現像装
置の構成図である。
【図3】本発明の第2の実施例における電子写真現像装
置の構成図である。
【図4】本発明の第3の実施例における電子写真現像装
置の構成図である。
【図5】本発明の第4の実施例における電子写真装置の
構成図である。
【図6】本発明の第5の実施例における電子写真装置の
構成図である。
【図7】本発明の第6の実施例における電子写真装置の
構成図である。
【図8】本発明の第7の実施例における電子写真装置の
構成図である。
【図9】本発明の第7の実施例に用いる交流電圧の波形
を示す概略図である。
【図10】本発明の第8の実施例における電子写真装置
の構成図である。
【図11】本発明の第9の実施例における電子写真装置
の構成図である。
【図12】本発明の第10の実施例における電子写真装
置の構成図である。
【図13】本発明の第11の実施例における電子写真装
置の構成図である。
【符号の説明】
9 感光体 10 磁石 11 コロナ帯電器 12 レーザ露光 13 現像剤ホッパ 14 キャリア 15 トナー 16 現像剤 17 転写帯電器 18 感光体ドラム 19 磁石

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像を形成し固定磁石を内包する静
    電潜像保持体と、 前記固定磁石の磁力により前記静電潜像保持体表面に磁
    性現像剤を磁気的に付着させる現像剤溜めと、弾性体で構成され 前記静電潜像保持体の表面に付着した
    磁性現像剤の層厚を一定値に規制する現像剤量規制板
    と、前記静電潜像保持体表面の非画像部に付着したトナーを
    除去し画像部のトナーを残す直流電圧を重畳した 交流電
    圧を印加した電極ローラと、 を有する電子写真装置。
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