JP2500887B2 - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP2500887B2
JP2500887B2 JP4050274A JP5027492A JP2500887B2 JP 2500887 B2 JP2500887 B2 JP 2500887B2 JP 4050274 A JP4050274 A JP 4050274A JP 5027492 A JP5027492 A JP 5027492A JP 2500887 B2 JP2500887 B2 JP 2500887B2
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肇 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタやファクシミ
リ等に応用できる電子写真方法及び装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来からの電子写真現像法としては、カ
スケード現像法、タッチダウン現像法、ジャンピング現
像法などがある。そのなかで、感光体に直接現像剤を振
りかける現像法として米国特許3105770に示され
るカスケード現像法が知られている。カスケード現像法
は、電子写真法初の実用複写機に用いられた現像法であ
る。
【0003】また、現像ローラに交流バイアス印加し1
成分現像剤を飛翔させ現像する方法として米国特許38
66574がある。この発明では現像ローラに印加する
交流バイアスは現像剤の動きを活性化する目的にに用い
られ、現像剤は画像部には飛翔到達し、非画像部では途
中で舞い戻ると説明されている。
【0004】さらに、この交流バイアスを印加する技術
を改良したものとして、特公昭63−42256号公報
に示されるジャンピング現像法がある。このジャンピン
グ現像法は現像剤を現像剤担持体に担持させ現像部にま
で運び、そこで交流バイアスにより感光体の画像部に現
像剤を付着させる現像法である。この特公昭63−42
256号公報の技術思想は、画像部および非画像部にお
いて現像剤が往復運動するという点で前述の米国特許3
866574と異なるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】当技術分野ではよく知
られていることであるが、カスケード現像法は、ベタ画
像の再現を苦手としていた。また、装置が大型複雑化す
るという問題点を有していた。さらに、米国特許386
6574の現像器は、装置に高い精度が要求され複雑で
コストが高いという欠点を有していた。ジャンピング現
像法は現像剤層を担持した現像剤担持体により感光体を
現像するために、高画質を得るには、現像剤担持体上に
極めて均一な薄層を形成することが不可欠であった。ま
た、この方法ではしばしば現像剤担持体上の現像剤薄層
に前画像の履歴が残り画像に残像が現われる、いわゆる
スリーブゴースト現象が発生した。さらに装置が複雑で
コストが高いという欠点もある。
【0006】本発明の目的は上記問題点に鑑み、構成が
簡単でしかも高画質の電子写真方法および装置を提供す
ることにある。また高速プロセスに対応できる優れた電
子写真装置を提供するものである。さらに本発明は、小
型長寿命で装置内に現像剤の汚染の発生しない電子写真
装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、固定磁石を内包し移動する静電潜像保
持体と、現像剤溜めと、磁性現像剤と、前記静電潜像保
持体と間隙を介して設置された電極ローラ、とを有する
電子写真方法であって、磁性現像剤を静電潜像保持体よ
り除去する力が、前記静電潜像保持体と電極ローラとを
結ぶ磁力と、前記静電潜像保持体と前記電極ローラとの
間を結ぶ静電力との合力である電子写真方法である。
【0008】また本発明は、固定磁石を内包し移動する
静電潜像保持体と、前記静電潜像保持体の表面に磁性現
像剤を供給する供給手段と、少なくとも前記固定磁石の
一部に対向した位置で、かつ前記静電潜像保持体の表面
と所定の間隙を有した位置に設置され、進行方向が前記
静電潜像保持体の進行方向と逆方向に回転する電極ロー
ラとを有する構成であって、前記静電潜像保持体上の非
画像部の現像剤を除去する電圧を前記電極ローラに印加
する手段を有することを特徴とする電子写真装置であ
る。
【0009】さらに本発明は、固定磁石を内包し移動す
る静電潜像保持体と、現像剤溜めと、電極ローラとを有
する電子写真装置であって、前記電極ローラが前記静電
潜像保持体と間隙を介して設置され、交流電圧を印加さ
れ、かつ静電潜像保持体の進行方向と逆方向に回転する
構成であって、前記静電潜像保持体に静電潜像を形成し
た後、前記現像剤溜め内に位置する前記静電潜像保持体
表面に磁性現像剤を磁気的に吸引付着させ、さらに前記
電極ローラに対向させる構成の電子写真装置であって、
前記静電潜像保持体内部の固定磁石の磁極位置が、前記
静電潜像保持体の前記電極ローラとの最近接位置よりも
上流側に位置する構成の電子写真装置である。
【0010】さらにまた本発明は、固定磁石Aを内包し
移動する静電潜像保持体と、現像剤溜めと、電極ローラ
とを有する電子写真装置であって、前記静電潜像保持体
に静電潜像を形成した後、前記現像剤溜め内で静電潜像
保持体表面に磁性現像剤を磁気的に吸引付着させ、前記
電極ローラにより前記静電潜像保持体上の非画像部の現
像剤を除去する構成の電子写真装置であって、前記電極
ローラは、前記固定磁石Aと反対極性の固定磁石Bを内
包する非磁性体より構成され、前記静電潜像保持体内部
の固定磁石Aの磁極位置が前記静電潜像保持体と電極ロ
ーラとの最近接位置よりも上流側に位置し、前記電極ロ
ーラ内部の固定磁石Bの磁極位置が前記静電潜像保持体
と前記電極ローラとの最近接位置あるいは下流側に位置
し、前記静電潜像保持体と間隙を介して設置され、交流
電圧が印加される構成の電子写真装置である。
【0011】さらに本発明は、固定磁石を内包し移動す
る静電潜像保持体と、現像剤溜めと、電極ローラとを有
する電子写真装置であって、前記静電潜像保持体に静電
潜像を形成した後、前記現像剤溜め内に位置する前記静
電潜像保持体表面に磁性現像剤を磁気的に吸引し付着さ
せ、さらに前記電極ローラにより静電潜像を現像する構
成の電子写真装置であって、前記電極ローラが、前記静
電潜像保持体と間隙を介して設置され、交流電圧が印加
され、進行方向が前記静電潜像保持体の進行方向と逆方
向であり、移動速度が前記静電潜像保持体の移動速度の
同速以下であることを特徴とする電子写真装置である。
【0012】さらに本発明は、帯電装置と、固定磁石を
内包し移動する静電潜像保持体と、現像剤溜めと、前記
静電潜像保持体と間隙を介して設置された電極ローラと
を有する電子写真装置であって、前記静電潜像保持体を
前記帯電装置でもって帯電し静電潜像を形成した後、前
記現像剤溜め内に位置する前記静電潜像保持体表面に磁
性現像剤を磁気的に吸引付着させ、さらに前記電極ロー
ラに前記現像剤を対向させ、前記電極ローラに交流電圧
を印加し、静電潜像を反転現像する構成の電子写真装置
であって、前記帯電装置による前記静電潜像保持体の帯
電幅が前記固定磁石の着磁幅よりも広いことを特徴とす
る電子写真装置である。
【0013】さらに本発明は、固定磁石を内包し移動す
る静電潜像保持体と、現像剤溜めと、電極ローラとを有
する電子写真装置であって、前記電極ローラが前記静電
潜像保持体と間隙を介して設置され、交流電圧を印加さ
れ、かつ静電潜像保持体の進行方向と逆方向に回転する
構成であって、前記静電潜像保持体に静電潜像を形成し
た後、前記現像剤溜め内に位置する前記静電潜像保持体
表面に磁性現像剤を磁気的に吸引付着させ、さらに前記
電極ローラに対向させる構成の電子写真装置であって、
前記固定磁石の静電潜像保持体表面における最大磁束密
度が300ガウス以上である電子写真装置である。
【0014】さらに本発明は、固定磁石を内包し移動す
る静電潜像保持体と、前記静電潜像保持体の表面に対向
し前記固定磁石により磁気的に吸引させて磁性現像剤を
供給する現像剤溜めと、前記供給部に対し静電潜像保持
体移動方向の下流側で静電潜像保持体の表面と所定の間
隙を有して設けられ、電圧を印加して前記静電潜像保持
体上の不要現像剤を回収する、回転する電極ローラを有
する電子写真装置であって、前記現像剤溜めの静電潜像
保持体との接触部の静電潜像保持体移動方向の幅が5m
m以上である電子写真装置である。
【0015】さらに本発明は、反転現像方式を用いた電
子写真方法であって、固定磁石を内包し移動する静電潜
像保持体と、現像剤溜めと、前記静電潜像保持体と間隙
を介して設置した電極ローラとを有する電子写真方法で
あって、かつ前記静電潜像保持体を帯電し、露光し静電
潜像を形成した後、前記現像剤溜め内に位置する前記静
電潜像保持体表面に磁性現像剤を磁気的に吸引し前記現
像剤を付着させ、前記電極ローラに前記現像剤を対向さ
せ、前記電極ローラに電圧を印加し静電潜像を現像する
電子写真装置であって、現像剤を現像するための電圧の
印加が静電潜像保持体帯電域の前記電極ローラ対向位置
通過時であることを特徴とする電子写真方法である。
【0016】
【作用】本発明は、固定磁石を内包する静電潜像保持体
を用い、静電潜像を形成した静電潜像保持体に現像剤を
振りかけ磁気的に付着させ、電極ローラ部まで担持搬送
し、電極ローラに交流バイアスを印加し、静電潜像保持
体の非画像部現像剤を静電力と磁力によって除去する構
成である。すなわち、本発明はカスケード現像法に、静
電潜像保持体内部に固定磁石を設置、電極に交流電圧印
加、という2点の改良を加え、より小型化・高性能化し
たものである。本発明では、最初に現像剤が静電潜像保
持体に振りかけられたときに現像はほとんど終了してい
る。電極ローラ部は現像剤を現像剤溜め内で循環させる
と同時に、静電潜像の非画像部の現像剤を回収してい
る。
【0017】
【実施例】本発明の技術思想を図1を用いて説明する。
1は静電潜像の形成された静電潜像保持体、2は現像
剤、3は現像電極、4は固定磁石、5は電源である。従
来法では、(b)に示すように静電潜像保持体の画像部
に現像剤を付着させて、(c)の現像剤像を得ていた。
一方、本発明では、(d)に示すように一度静電潜像保
持体の全面に磁力で磁性現像剤を付着させ、その後
(e)に示すように磁力と静電力で非画像部から現像剤
をとる構成である。すなわち、従来例は、「画像部に現
像剤を付着させる現像法」であり、本願発明は「不必要
な非画像部の現像剤をはぎ取る現像法」といえる。
【0018】このような技術思想の違いから、本発明の
電極ローラと、従来法、例えば特公昭63−42256
号公報の現像ローラとは次のような構成の違いが生じ
る。 (1)現像剤を現像剤溜めから現像部まで担持し運ぶの
は静電潜像保持体である。 (2)従来例の現像ローラは常に現像剤層を担持した面
が静電潜像保持体に対向する。一方、本発明の電極ロー
ラは常に裸の面が静電潜像保持体に対向する。 (3)従来例では現像ローラと静電潜像保持体が同速同
方向に移動する。しかし本願発明では電極ローラは逆方
向回転である。
【0019】すなわち本願発明では、静電潜像保持体が
現像剤を現像剤溜めから現像部まで運び、裸の電極ロー
ラに回収された現像剤は、逆方向回転により直ちに現像
部から除去される構成である。
【0020】このような構成の違いから、次のような作
用効果の違いが生じる。特公昭63−42256号公報
のように静電潜像保持体とローラが同速同方向に移動す
るのであれば、往復運動により静電潜像保持体画像部か
らローラに戻った現像剤は再びもとの画像部に戻ること
ができる。しかし、本発明の如くローラが逆方向回転で
は、現像剤が一旦ローラ側に移動すると、次に対向する
静電潜像保持体面は元の静電潜像保持体面とは異なるた
め、現像剤は再び同一箇所に戻ることはできない。すな
わち、本発明のように逆方向回転では、画像部での往復
運動が起こると仮定すると、現像剤による顕画像は原理
的に得られないことになる。したがって、本願発明にお
ける電極ローラに印加する交流電圧の効果は、特公昭6
3−42256号公報に示される「現像剤の往復運動」
ではなく、米国特許3866574に示される「現像剤
運動の活性化」に近いものと推測される。ここで、本発
明では電極ローラの裸面で現像剤を回収するために、従
来問題であった現像剤層厚の不均一さに起因するスリー
ブゴースト現象が発生しないという新たな効果も生まれ
る。
【0021】さらにまた本願発明では通常現像ローラに
用いられる現像剤量規制ブレードが無い。これは電極ロ
ーラに現像剤層を担持させない構成により不要になっ
た。静電潜像保持体と電極ローラとを逆方向回転させる
ことにより、現像剤が現像ニップ部につまることはな
く、静電潜像保持体から電極ローラへとスムーズに移し
渡される。この現像剤量規制ブレードがないため、装置
を低コストにできる。また、現像剤の搬送移動を静電潜
像保持体の回転移動と兼用できるために、現像器の構成
が簡略化でき、装置全体も小型化できる。
【0022】本願発明の作用を図2を用いてさらに詳細
に説明する。図2は後述する図8の現像部の拡大図であ
る。図2では、6は表面に静電潜像が形成された静電潜
像保持体、7は現像剤溜め中の磁性現像剤、8は静電潜
像保持体6に内包された固定磁石、9は固定磁石8によ
って形成された磁性現像剤7の穂、10は電極ローラで
ある。静電潜像を形成された静電潜像保持体6は、固定
磁石8によって磁性現像剤7を磁気的に吸引することに
よって、現像剤7を矢印Aの方向に搬送すると同時に現
像剤の穂9を形成する。現像剤の穂9は静電潜像保持体
6と電極ローラ10の間に安定した現像剤層を形成する
だけでなく、静電潜像保持体6と電極ローラ10との間
の隙間から現像剤が下にこぼれ落ちるのも防いでいる。
電極ローラ10に静電的に吸着した現像剤7は電極ロー
ラ10の回転力によって矢印Bの方向に搬送される。こ
のように、本発明の構成にすると、各構成要素が従来分
割されていたいくつかの役割を兼用できるため、現像機
の構成が簡略化できることとなる。
【0023】さらに改良された本発明の装置により高画
質が得られる理由を、図3を用いて説明する。図3で
は、11は表面に静電潜像が形成された静電潜像保持
体、12は静電潜像保持体11に内包された固定磁石、
13は現像領域内で運動する帯電した現像剤、14は電
極ローラ、15は固定磁石12と反対極性の固定磁石、
16は電極ローラ17に高電圧を印加する交流高圧電
源、17は静電潜像保持体11と電極ローラ14間に発
生する電気力線、18は固定磁石12と固定磁石15と
の間に発生する磁力線である。図3により本発明で現像
時の現像剤に働く力を説明する。通常2枚の電極の間
に、帯電した現像剤粒子を投入し交流電圧を印加する
と、帯電した現像剤粒子は交番電界の変化に従って電極
間を往復運動する。ここで、本発明では、バイアス電圧
により発生する電界と磁極により発生する磁界とが現像
間隙内で交差する。このため帯電した現像剤粒子13が
電気力線17に沿って動くときには、現像領域内で磁力
線18を横切ることになり、いわゆる「フレミングの左
手則」に従って帯電現像剤粒子13は静電潜像保持体1
1と電極ローラ14間で運動するだけでなく、紙面前後
方向にも振動し始める。このような現像領域内での激し
い現像剤の運動によって、静電潜像保持体上の静電潜像
は極めて忠実に現像され高画質が得られることとなる。
【0024】さらに、本発明では、電極ローラの移動方
向を静電潜像保持体の進行方向と逆方向にした上で、さ
らに電極ローラの移動速度を静電潜像保持体速度よりも
遅くしたために、裸の電極ローラが静電潜像保持体上の
現像剤を精密に取り去ることができる。その結果、
(1)現像方向のむらが発生せず、(2)横線の解像度
が高く、(3)しかも十分な画像濃度が得られることと
なった。
【0025】また本発明では、従来の磁気ブラシ現像法
に比べて現像剤が静電潜像保持体表面の静電潜像と接触
する時間が長いため、現像効率が極めて高く高速適応性
に優れることは容易に理解できる。
【0026】本願発明の電子写真装置では、静電潜像保
持体に多量の現像剤を振りかける構成のために、しばし
ば、静電潜像保持体の両端部が現像剤で汚れるという問
題点が発生した。これを図4を用いて説明する。この図
は固定磁石を内包した静電潜像保持体の断面図である。
この装置では、19は表面に有機感光体材料を塗布した
アルミニウム製の感光体ドラム、20はこの感光体ドラ
ム19の内部に設けられた固定磁石、21は感光体ドラ
ムの軸心、22は固定磁石20のエッジ部から発する磁
力線、23は感光体19の表面に磁力で引き付けられた
磁性現像剤、24はその現像剤の付着幅、25は帯電器
(図示せず)によって帯電された感光体の帯電幅、26
は固定磁石20の着磁幅である。この現像剤汚染を引き
起こした装置では、感光体の帯電器の幅と感光体内部の
固定磁石の着磁幅は同じ長さであった。このとき、感光
体内部の固定磁石エッジ部から発する磁力線22は、図
示したようにエッジ外側に回り込む。そのため、この磁
力線に沿って感光体表面に付着する現像剤付着幅24が
帯電幅25より広くなり、その部分の現像剤が感光体の
未帯電領域に現像付着することがわかった。本発明は、
静電潜像保持体内部の固定磁石幅を静電潜像保持体帯電
部の幅より短くしたことによって、静電潜像保持体両端
部への不要な現像剤付着を防止し、装置内の現像剤汚染
を防止するものである。
【0027】また、本発明では現像剤供給部で、現像剤
を静電潜像保持体の内部固定磁石により磁気的に吸引し
て静電潜像保持体に大量に供給できる。すなわち現像幅
が大きいため、装置全体の構成が簡単で高速プロセスに
対応できる優れた現像装置を提供できる。
【0028】本発明を反転現像に用いた場合では、現像
装置の動作開始直後では、現像剤溜め内の静電潜像保持
体表面は帯電されていない状態で現像剤と接触する。こ
の状態で電極ローラにバイアス電圧を印加すると、大量
の現像剤が静電潜像保持体表面に付着し現像剤の無駄使
いとなる。そのため電極ローラに印加するバイアス電圧
の印加のタイミングを、すくなくとも静電潜像保持体の
帯電部分が電極ローラの前を通過し始めてから開始する
ことによって、このような現像剤の付着を防止すること
ができる。
【0029】本発明に用いる帯電装置としては、一般に
用いられるコロナ帯電器、さらにはグリッド電極を有す
るスコロトロン帯電器が用いられる。また、弾性ゴム材
料等で構成されたローラ帯電器、導電性のファーブラシ
帯電器等の通常電子写真装置に用いられる帯電装置であ
ればいかなる種類のものであってもよい。その帯電幅
は、プリントする最大用紙幅より大きれば良く、例えば
A4紙(幅210mm)であれば220mm程度あれば
よい。その範囲は片側でおおよそ3mm以上記録幅より
大きければ実用上十分である 本発明は、固定磁石を内包する静電潜像保持体を用い
る。この固定磁石は回転せず静電潜像保持体のみが回転
する。このとき、固定磁石と静電潜像保持体を同軸に支
えると、静電潜像保持体を駆動する機構が簡略化でき、
しかも磁極位置の調整が容易にできるという利点があ
る。本発明に用いる静電潜像保持体内部固定磁石の最大
磁束密度は、静電潜像保持体表面において300ガウス
以上が必要で、望ましくは500〜1200ガウスであ
る。300ガウス以下になると磁力の効果がうすれ、画
像の均一性がなくなったり、電極ローラとの間で現像剤
がつまりやすくなる。本発明に用いる静電潜像保持体内
部の固定磁石の着磁幅は、プリントする用紙の最大印字
幅と同じかあるいは少し大きれば良く、例えばA4紙
(幅210mm)で印字幅が200mmであれば210
mm程度あればよい。このとき前述の帯電幅より幅が短
くなければならない。その帯電幅より小さめの範囲は片
側でおおよそ3mm以上小さければ実用上十分である。
【0030】本発明に使用する静電潜像保持体には、酸
化亜鉛、セレン、硫化カドミウム、アモルファスシリコ
ン、さらにフタロシアニンやアゾ顔料を用いた有機感光
体等を用いることができる。また通常の静電記録紙等で
あっても良いことは言うまでもない。なお静電潜像保持
体の表面は、現像剤層の形成を促進するためにサンドブ
ラスト等で粗面化してもよい。
【0031】本発明には、静電潜像保持体表面に対し開
口部を有する現像剤溜めを用いる。現像剤は現像剤溜め
から直接静電潜像保持体に接触する構成であり、現像剤
は帯電しているか否かに関わらず静電潜像保持体に磁気
的に吸着される。この現像剤溜めの静電潜像保持体に対
向する開口部の静電潜像保持体移動方向の幅は5mm以上
必要で、望ましくは10〜15mmである。この幅を5mm
以下にすると極端に画像濃度が低くなった。
【0032】本発明に用いる磁性現像剤は絶縁性1成分
現像剤が好ましい。1成分現像剤を用いると装置構成が
簡略化できる。本発明に用いる1成分現像剤は、マグネ
タイトやフェライトの粉末を帯電制御剤と共にスチレン
樹脂やアクリル樹脂などのバインダ樹脂に分散し粉砕後
分級したものである。この現像剤は噴霧乾燥によって得
られる粉体でも良いし、またパール重合法等で化学的に
得られる粉体であっても良い。用いる現像剤の平均粒径
は15μm以下が望ましいが、12μm以下にするとさ
らにシャープな画像が得られる。
【0033】この電子写真方法では、一度静電潜像保持
体の全面に現像剤を付着させ、後に電極ローラにより非
画像部の現像剤を除去する構成である。この方法では、
現像剤の流動性が悪いと、非画像部の現像剤が静電潜像
保持体に強く付着し除去できず、地かぶりとなって画像
を劣化させることがわかった。この現像剤の表面にシリ
カ微粒子を外添すると、現像剤の流動性が良くなり、静
電潜像保持体への非静電的付着力が小さくなり、地かぶ
りがなくなる効果があった。このとき、シリカ粒子は流
動性の向上に寄与するのみでなく、現像剤の帯電にも寄
与していることがわかった。この電子写真方法では、1
成分現像剤の場合では現像剤を帯電させる帯電部材を特
に設ける必要はなく、現像剤にシリカ粒子を加えておけ
ば、現像剤が帯電した静電潜像保持体と接触した時に、
電荷を静電潜像保持体側から現像剤側に移動させ現像剤
を静電潜像保持体と同極性に帯電させる役割をしている
ことがわかった。このシリカ微粒子は、コロイダルシリ
カともよばれる。
【0034】本発明には、現像剤と磁性キャリアよりな
る2成分現像剤を用いることができる。本発明に用いる
現像剤は、カーボンブラックやフタロシアニンなどの着
色顔料を、アクリル樹脂やポリエステル樹脂などのバイ
ンダ樹脂に分散し粉砕後分級したものである。この現像
剤は噴霧乾燥によって得られる粉体でもよいし、またパ
ール重合法や乳化重合法等で化学的に得られる粉体であ
っても良い。さらに現像剤粒子はそのままキャリアに混
合しても良いし、現像剤の表面にシリカ微粒子やフッ素
樹脂微粉末を付着させたものであっても良い。用いる現
像剤の平均粒径は15μm以下が望ましいが、12μm
以下にするとさらにシャープな画像が得られる。
【0035】本願発明に用いるキャリアは、鉄粉やフェ
ライト粉などの磁性体、あるいはそれらの表面を樹脂コ
ートした粉体、フェライト粉やマグネタイトなどの微粉
末を30〜80%程度の割合で、スチレン樹脂、エポキ
シ樹脂、スチレンアクリル樹脂等に分散混合し粉砕分級
した磁性粉などが用いられる。キャリアの平均粒径は3
00μm以下が好ましいが、特に150μm以下にする
と現像剤を均一に帯電することができる。
【0036】電極ローラと静電潜像保持体との距離は、
1成分現像剤を用いた場合には100μm〜700μm
程度、2成分現像剤を用いた場合には400μm〜2m
m程度離して設置される。
【0037】電極ローラの材質は導電性であればよい。
現像剤の流動性が悪いときには、電極ローラを磁性体に
すると、静電潜像保持体内部の固定磁石からの磁力線が
電極ローラにまで到達し、その結果現像剤の搬送性が向
上する。この様な材料として、例えば軟鉄、磁性のステ
ンレススチールあるいはニッケル等がある。電極ローラ
の表面は、研磨されたものでもよく、またサンドブラス
ト加工等により表面に凹凸をつけたもの、または溝を彫
ったものでもよい。
【0038】電極ローラは内部に固定された磁石を有す
る非磁性ローラの構成であってもよい。例えば、非磁性
のステンレススチールあるいはアルミニウム等でできた
シリンダの中に固定磁石を挿入した構成がある。この電
極ローラ内部の固定磁石の磁極は、静電潜像保持体内部
の固定磁石の磁極とは逆極性が好ましい。さらに、現像
剤の搬送性の向上と、現像時の現像剤の運動性を向上さ
せるためには、静電潜像保持体内部の固定磁石の磁極位
置を、静電潜像保持体と電極ローラとの最近接位置ある
いはそれよりも上流側の位置に設定することが好まし
い。この角度θは0゜〜30゜の範囲が良い。
【0039】この電極ローラには、交流電圧を印加す
る。もちろんパルス波形や三角波であってもよく、静電
潜像保持体との間で実効的に交番電界がかかればよい。
この交流電圧の周波数は、像形成のプロセス速度によっ
て変わり、おおよそ50Hzから5000Hzの範囲で
あって、好ましくは300から3000Hzの範囲が良
い。交流電圧の値は、ゼロ・ツー・ピークの値で、静電
潜像保持体の帯電電位のおおよそ0.5から3倍の値が
良く、さらには0.5から2倍の値が好ましい。交流電
圧に重畳する直流電圧の値は、反転現像の場合には静電
潜像保持体の帯電電位と同等かあるいはそれより数10
%低い値に設定すれば、良好なネガポジ反転画像が得ら
れる。一方正規現像の場合には、静電潜像保持体の背景
部電位と同等かあるいはそれより数10%高い値に設定
すれば、良好なポジ画像が得られる。
【0040】反転現像時には、静電潜像保持体の回転運
動開始と同時に電極ローラに交流電圧を印加すると、現
像剤溜め内部に位置する静電潜像保持体表面は帯電して
いないために、多量の現像剤がベタ画像となって付着す
る。そのため、電極ローラへの電圧の印加は、帯電器に
よって静電潜像保持体表面が帯電された領域が電極ロー
ラの前を通過する時に行うようにしなければならない。
これの改良された方法としては、電極ローラに印加する
電圧を、直流電圧を重畳した交流電圧にして、静電潜像
保持体表面の未帯電域(表面電位はほぼ0V)の通過時
には現像剤が静電潜像保持体に残らないような直流電圧
を重畳した交流電圧を印加し、帯電域の通過時には現像
剤が現像されるような直流電圧を重畳した交流電圧を印
加すればよい。
【0041】この電極ローラの回転方向は、現像位置に
おいて静電潜像保持体の進行方向とは逆方向にすると、
高画質が得られ、かつ装置構成も簡単になる。
【0042】静電潜像保持体上のかぶりを効率的に除去
するには、電極ローラの移動速度を速くすることが好ま
しい。一方、電極ローラの移動速度は遅いほど、静電潜
像保持体上の現像剤を丁寧に取り去ることができる。電
極ローラの速度は、静電潜像保持体の移動速度の0.3
〜2.0倍の範囲がよい。
【0043】この電極ローラに付着した現像剤は、現像
剤溜め内に設けられたスクレーパによりかきとり、再び
現像剤を現像剤溜め内に戻す。このスクレーパは、電極
ローラに影響を与えないようにするため電気的に絶縁さ
れていることが望ましい。そのため、例えばこのスクレ
ーパには、ポリエステルフィルムなどのプラスチックが
よい。このスクレーパには、ステンレススチールや燐青
銅板などを用いることもできるが、このときは、電極ロ
ーラに電気的に影響を与えないようにするため、現像剤
回収ローラ以外には電気的に接触しないよう絶縁する必
要がある。
【0044】以下本発明の電子写真装置について、図面
を参照しながら説明する。 (具体的実施例1)図5は本発明の電子写真装置の1実
施例を示すものである。図5において、27はフタロシ
アニンをポリエステル系バインダ樹脂に分散した有機感
光体ドラム、28は感光体27と同軸で固定された7極
の磁極よりなる磁石で、29は感光体をマイナスに帯電
するコロナ帯電器、30は感光体の帯電電位を制御する
グリッド電極、31は信号光、32は現像剤溜め、33
は平均粒径約10μmのマイナス帯電性磁性1成分現像
剤、34は現像剤ガイドである。固定磁石28は現像剤
溜め32に対向する部分では相互に吸引しあう3極の磁
極が形成され、軸心に関して反対側の反発磁界部35で
は相互に反発しあう4極の磁極が形成されている。36
は磁性を有するステンレス製の電極ローラ、37は電極
ローラに電圧を印加する交流高圧電源、38は電極ロー
ラ上の現像剤をかきおとすポリエステルフィルム製のス
クレーパ、39は感光体上の現像剤像を紙に転写する転
写コロナ帯電器である。40は、反発磁界部35ではね
とばされる現像剤を回収する回収部である。感光体27
表面での磁束密度は800Gsである。感光体27の直
径は30mmで、周速30mm/sで回転させた。
【0045】用いた磁性1成分現像剤の構成は、ポリエ
ステル樹脂70%、フェライト25%、カーボンブラッ
ク3%、オキシカルボン酸金属錯体2%からなり、さら
にコロイダルシリカを0.4%外添して用いた(いずれ
も重量%)。
【0046】以上のように構成された電子写真装置につ
いて、以下図5を用いてその動作を説明する。感光体2
7をコロナ帯電器29(印加電圧−4kV、グリッド30
の電圧−500V)で、−500Vに帯電させた。この
感光体27にレーザ光31を照射し静電潜像を形成し
た。このとき感光体の露光電位は−100Vであった。
この感光体27表面上に、磁性1成分現像剤33を現像
剤溜め32内で磁力により付着させる。このとき現像剤
はおおよそ−3μC/gに帯電していた。次にこの現像剤
層が付着した感光体27を電極ローラ36の前を通過さ
せた。この電極ローラ36は感光体27と300μmの
距離を開け設置した。電極ローラ36には高圧電源37
により、図6に示す波形の、−300Vの直流電圧を重
畳した400V0-p(ピーク・ツー・ピーク 800V)
の交流電圧(周波数300Hz)を印加した。感光体27
上の現像剤層は感光体27と電極ローラ36の間を運動
し、次第に非画像部の現像剤は電極ローラ36側に移
り、感光体27上には画像部のみにネガポジ反転した現
像剤像が残った。矢印方向に回転している電極ローラ3
6上に付着した現像剤は、スクレーパ38によってかき
とり、再び現像剤溜め32内に戻し次の像形成に用い
た。こうして感光体27上に得られた現像剤像を、紙
(図示せず)に、転写帯電器39によって転写した後、
定着器(図示せず)により熱定着した。一方、転写後感
光体27上に残った現像剤は感光体27の移動につれ反
発磁界部35で感光体27表面からはねとばされ、回収
部40内に回収される。反発磁界部ではねとばされる現
像剤は1部感光体表面に戻されるものもあるが、この時
この反発磁界部を通過した部分は、現像剤が分散した状
態で感光体表面に付着しているので、次の帯電露光には
実質上ほとんど影響はない。
【0047】再びコロナ帯電器29で感光体27を帯電
し、次の像形成工程に用いた。その結果、現像剤の飛び
散りなどのないシャープな画像が得られた。
【0048】なお実施例では反発磁界部にはねとばされ
た現像剤を回収する回収部を設けたが、一度反発されて
再び感光体表面に付着する現像剤は良く分散されるた
め、少量であれば次の工程には影響がない。従って分散
した現像剤が再び感光体表面に付着するような磁界構成
にすれば回収部40はなくても良い。
【0049】(具体的実施例2)図7の構成は図5の構
成と、磁性現像剤が現像剤とキャリアを混合した2成分
現像剤である点が異なる。さらに電極ローラ41には固
定磁石42が設けられている。その他の構成は図5と同
じである。用いる現像剤は、スチレンアクリル樹脂93
%にカーボンブラック5%、オキシカルボン酸金属錯体
2%よりなり、さらにコロイダルシリカを0.1%外添
して用いた(いずれも重量%)。現像剤溜め内には、表
面をシリコン樹脂でコートした粒径100μmのフェラ
イト粉キャリアと現像剤を混合した2成分現像剤43を
いれ、磁力により感光体27表面に付着させた。この現
像剤43に静電潜像が形成された感光体27を通過させ
ると、2成分現像剤43は感光体表面に吸着された。さ
らに電極ローラ41を通過すると画像部の現像剤のみが
電極ローラ41を通過し、感光体27上に現像剤像を得
た。得られた現像剤像を、紙(図示せず)に転写帯電器
39によって転写した後、定着器(図示せず)により熱
定着した。一方、転写後、再びコロナ帯電器29で感光
体27を帯電し、次の像形成工程に用いた。その結果、
現像剤の飛び散りなどのないシャープな画像が得られ
た。
【0050】(具体的実施例3)図8において、44は
フタロシアニンをポリエステル系バインダ樹脂に分散し
た有機感光体ドラム、45は感光体44と同軸で固定さ
れた磁石で、46は感光体をマイナスに帯電するコロナ
帯電器、47は感光体の帯電電位を制御するグリッド電
極、48は信号光、49は現像剤溜め、50は現像剤と
キャリアとからなる磁性2成分現像剤、51は感光体4
4と500μmのギャップを開けて設定した磁性ステン
レス製の電極ローラ、52は電極ローラに電圧を印加す
る交流高圧電源、53は電極ローラ上の現像剤をかきお
とすポリエステルフィルム製のスクレーパ、54は感光
体上の現像剤像を紙に転写する転写コロナ帯電器であ
る。感光体44表面での磁束密度は800Gsである。
感光体44の直径は30mmで、周速60mm/sで回
転させた。現像剤はスチレンアクリル樹脂93%にカー
ボンブラック5%、オキシカルボン酸金属錯体2%より
なり、さらにコロイダルシリカを0.5%外添して用い
た(いずれも重量%)。キャリアには、表面をシリコン
樹脂でコートした粒径100μmのフェライト粉を用い
た。固定磁石45の磁極は電極ローラの最近接位置より
上流側に30゜の角度をもたせて設定した。 以上のよ
うに構成された電子写真装置について、以下図8を用い
てその動作を説明する。感光体44をコロナ帯電器46
(印加電圧−4kV、グリッド47の電圧−500V)
で、−500Vに帯電させた。この感光体44にレーザ
光48を照射し静電潜像を形成した。このとき感光体の
露光電位は−100Vであった。この感光体44表面上
に、磁性現像剤50を現像剤溜め49内で磁力により付
着させた。次に感光体44を電極ローラ51の前を通過
させた。感光体44の未帯電域の通過時には、電極ロー
ラ51には交流高圧電源52により、直流電圧を重畳し
ない500V0-p(ピーク・ツー・ピーク 1kV)の交
流電圧(周波数500Hz)を印加した。その後、−50
0Vに帯電し静電潜像が書き込まれた感光体44の通過
時には、電極ローラ51には交流高圧電源52により、
−350Vの直流電圧を重畳した500V0-p(ピーク
・ツー・ピーク 1kV)の交流電圧(周波数500H
z)を印加した。すると感光体44と電極ローラ51と
の間で現像剤が運動し、感光体44上には画像部のみに
ネガポジ反転した現像剤像が残った。矢印方向に回転す
る電極ローラ51に付着した現像剤は、スクレーパ53
によってかきとり、再び現像剤溜め49内に戻し次の像
形成に用いた。こうして感光体44上に得られた現像剤
像を、紙(図示せず)に、転写帯電器54によって転写
した後、定着器(図示せず)により熱定着した。その結
果、現像剤の刷毛目や現像剤の飛び散りなどがないシャ
ープな画像が得られた。
【0051】(具体的実施例4)再び図8の装置を用い
て本発明の電子写真装置の1実施例を示す。
【0052】今度は現像剤に絶縁性磁性1成分現像剤を
用いた。磁性1成分現像剤の構成は、ポリエステル樹脂
70%、フェライト25%、カーボンブラック3%、オ
キシカルボン酸金属錯体2%からなり、さらにコロイダ
ルシリカを0.4%外添して用いた(いずれも重量
%)。1成分現像剤を用いると固定磁石に付着する現像
剤の穂が小さくなるので、感光体44と電極ローラ51
とのギャップは300μmに設定し、また固定磁石45
の磁極は電極ローラの最近接位置より上流側に20゜の
角度をもたせて設定した。感光体44をコロナ帯電器4
6(印加電圧−4kV、グリッド47の電圧−500
V)で、−500Vに帯電させた。この感光体44にレ
ーザ光48を照射し静電潜像を形成した。このとき感光
体の露光電位は−100Vであった。この感光体44表
面上に、現像剤50を現像剤溜め49内で磁力により付
着させた。次に感光体44を電極ローラ51の前を通過
させた。感光体44の未帯電域の通過時には、電極ロー
ラ51には交流高圧電源52により、直流電圧を重畳し
ない500V0-p(ピーク・ツー・ピーク 1kV)の交
流電圧(周波数500Hz)を印加した。その後、−50
0Vに帯電し静電潜像が書き込まれた感光体44の通過
時には、電極ローラ51には交流高圧電源52により、
−350Vの直流電圧を重畳した500V0-p(ピーク
・ツー・ピーク 1kV)の交流電圧(周波数500H
z)を印加した。すると感光体44と電極ローラ51と
の間で現像剤が運動し、感光体44上には画像部のみに
ネガポジ反転した現像剤像が残った。矢印方向に回転す
る電極ローラ51に付着した現像剤は、スクレーパ53
によってかきとり、再び現像剤溜め49内に戻り次の像
形成に用いた。こうして感光体44上に得られた現像剤
像を、紙(図示せず)に、転写帯電器54によって転写
した後、定着器(図示せず)により熱定着した。その結
果、現像剤の刷毛目や現像剤の飛び散りなどがないシャ
ープな画像が得られた。
【0053】(具体的実施例5)図9において、55は
フタロシアニンをポリエステル系バインダ樹脂に分散し
た有機感光体ドラム、56は感光体55と同軸で固定さ
れた磁石で、57は感光体をマイナスに帯電するコロナ
帯電器、58は感光体の帯電電位を制御するグリッド電
極、59は信号光、60は現像剤溜め、61は磁性1成
分現像剤、62は感光体55とギャップを開けて設定し
た非磁性電極ローラ、63は電極ローラ62の内部に設
置された固定磁石、64は電極ローラ40に電圧を印加
する交流高圧電源、65は電極ローラ上の現像剤をかき
おとすポリエステルフィルム製のスクレーパ、66は感
光体上の現像剤像を紙に転写する転写コロナ帯電器であ
る。感光体55表面での磁束密度は600Gsである。
電極ローラ62表面での磁束密度は800Gsである。
感光体55の直径は30mmで、周速60mm/sで回
転させた。
【0054】磁性1成分現像剤には粒径5μmの微粒子
絶縁性磁性1成分現像剤を用いた。磁性1成分現像剤の
構成は、ポリエステル樹脂70%、フェライト25%、
カーボンブラック3%、オキシカルボン酸金属錯体2%
からなり、さらにコロイダルシリカを1%外添して用い
た(いずれも重量%)。このような微粒子1成分現像剤
を用いると固定磁石に付着する現像剤の穂が小さく、ま
た搬送性が極めて悪くなるために、感光体55と電極ロ
ーラ63とのギャップは200μmに設定し、また感光
体内部の磁力より電極ローラ内部の磁力の方を強くして
搬送性を向上させた感光体55をコロナ帯電器57(印
加電圧−4kV、グリッド58の電圧−500V)で、
−500Vに帯電させた。この感光体55にレーザ光5
9を照射し静電潜像を形成した。このとき感光体の露光
電位は−100Vであった。この感光体55表面上に、
現像剤61を現像剤溜め60内で磁力により付着させ
た。次に感光体55を電極ローラ62の前を通過させ
た。感光体55の未帯電域の通過時には、電極ローラ6
2には交流高圧電源64により、+100Vの直流電圧
を重畳した500V0-p(ピーク・ツー・ピーク 1k
V)の交流電圧(周波数500Hz)を印加した。その
後、−500Vに帯電し静電潜像が書き込まれた感光体
55の通過時には、電極ローラ62には交流高圧電源6
4により、−350Vの直流電圧を重畳した500V0-
p(ピーク・ツー・ピーク 1kV)の交流電圧(周波数
500Hz)を印加した。すると感光体55と電極ローラ
62との間で現像剤が運動し、感光体55上には画像部
のみにネガポジ反転した現像剤像が残った。矢印方向に
回転する電極ローラ63に付着した現像剤は、スクレー
パ65によってかきとり、再び現像剤溜め60内に戻し
次の像形成に用いた。こうして感光体55上に得られた
現像剤像を、紙(図示せず)に、転写帯電器66によっ
て転写した後、定着器(図示せず)により熱定着した。
その結果、現像剤の刷毛目や現像剤の飛び散りなどがな
く32本/mmの画線をも再現した極めて高解像度の画
像が得られた。
【0055】(具体的実施例6)図10において、67
はフタロシアニンをポリエステル系バインダ樹脂に分散
した有機感光体ドラム、68は感光体67と同軸で固定
された磁石、69は感光体をマイナスに帯電するコロナ
帯電器、70は感光体の帯電電位を制御するグリッド電
極、71は信号光、72は現像剤溜め、73は磁性2成
分現像剤、74は感光体67に付着する現像剤73の量
を規制する現像剤量規制板、75は感光体67とギャッ
プを開けて設定した非磁性電極ローラ、76は電極ロー
ラ75の内部に設置された固定磁石、77は電極ローラ
75に電圧を印加する交流高圧電源、78は電極ローラ
上の現像剤をかきおとすポリエステルフィルム製のスク
レーパ、79は感光体上の現像剤像を紙に転写する転写
コロナ帯電器である。感光体67表面での磁束密度は8
00Gsで、電極ローラ75表面での磁束密度は800
Gsである。固定磁石68の磁極は電極ローラの最近接
位置より上流側に20゜の角度をもたせて設定し、固定
磁石76の磁極は感光体67の最近接位置より下流側に
20゜の角度をもたせて設定した。感光体67の直径は
30mmで、周速60mm/sで回転させ用いた。現像
剤はスチレンアクリル樹脂93%にカーボンブラック5
%、オキシカルボン酸金属錯体2%よりなり、さらにコ
ロイダルシリカを0.4%外添した平均粒径5μmのも
のを用いた(いずれも重量%)。キャリアには、表面を
シリコン樹脂でコートした粒径100μmのフェライト
粉を用いた。
【0056】以上のように構成された電子写真装置につ
いて、以下図10を用いてその動作を説明する。感光体
67をコロナ帯電器69(印加電圧−4kV、グリッド
70の電圧−500V)で、−500Vに帯電させた。
この感光体67にレーザ光71を照射し静電潜像を形成
した。このとき感光体の露光電位は−100Vであっ
た。この感光体67表面上に、磁性2成分現像剤73を
現像剤溜め72内で磁力により付着させた。次にこの現
像剤を現像剤量規制板74によって厚さ1mmに規制し
たのち、感光体67と1mmの距離を離して設置された
電極ローラ75の前を通過させた。このとき、感光体6
7の未帯電域の通過時には、電極ローラ75には交流高
圧電源77により、+100Vの直流電圧を重畳した5
00V0-p(ピーク・ツー・ピーク 1kV)の交流電圧
(周波数500Hz)を印加した。その後、−500Vに
帯電し静電潜像を書き込んだ感光体67の通過時には、
電極ローラ75には交流高圧電源77により、−350
Vの直流電圧を重畳した500V0-p(ピーク・ツー・
ピーク 1kV)の交流電圧(周波数500Hz)を印加
した。すると感光体67と電極ローラ75との間では現
像剤が前後左右に激しく運動し、最終的には、感光体6
7上に画像部のみにネガポジ反転した現像剤像が残っ
た。矢印方向に回転する電極ローラ75に付着した現像
剤は、スクレーパ78によってかきとり、再び現像剤溜
め72内に戻し次の像形成に用いた。こうして感光体6
7上に得られた現像剤像を、紙(図示せず)に、転写帯
電器79によって転写した後、定着器(図示せず)によ
り熱定着した。その結果、現像剤の刷毛目や現像剤の飛
び散りなどがなく32本/mmの画線をも再現した極め
て高解像度の画像が得られた。
【0057】(具体的実施例7)図11において、80
はフタロシアニンをポリエステル系バインダ樹脂に分散
した有機感光体ドラム、81は感光体80と同軸で固定
された磁石で、82は感光体をマイナスに帯電するコロ
ナ帯電器、83は感光体の帯電電位を制御するグリッド
電極、84は信号光、85は現像剤溜め、86は磁性1
成分現像剤、87は感光体80とギャップを開けて設定
した非磁性電極ローラ、88は電極ローラ87の内部に
設置された固定磁石、89は電極ローラ87に電圧を印
加する交流高圧電源、90は電極ローラ上の現像剤をか
きおとすポリエステルフィルム製のスクレーパ、91は
感光体上の現像剤像を紙に転写する転写コロナ帯電器で
ある。92は現像剤溜め内での現像剤の流れをスムーズ
にし、また現像剤が自重で押しつぶされ感光体と電極ロ
ーラとの間でのつまりが発生するのを防止するためのダ
ンパーである。感光体80表面での磁束密度は600G
sである。電極ローラ87表面での磁束密度は800Gs
である。感光体内部の磁力より電極ローラ内部の磁力の
方を強くして搬送性を向上させた。また図中に示す固定
磁石81の磁極角θは15゜に設定した。感光体80の
直径は30mmで、周速60mm/sで図中の矢印方向
に回転させ用いた。電極ローラ87の直径は16mm
で、周速40mm/sで感光体の進行方向とは逆方向
(図中の矢印方向)に回転させ用いた。感光体80と電
極ローラ87とのギャップは300μmに設定した。
【0058】磁性1成分現像剤には粒径5μmの微粒子
絶縁性磁性1成分現像剤を用いた。磁性1成分現像剤の
構成は、ポリエステル樹脂70%、フェライト25%、
カーボンブラック3%、オキシカルボン酸金属錯体2%
からなり、さらにコロイダルシリカを1%外添して用い
た(いずれも重量%)。
【0059】感光体80をコロナ帯電器82(印加電圧
−4.5kV、グリッド83の電圧−500V)で、−
500Vに帯電させた。この感光体80にレーザ光84
を照射し静電潜像を形成した。このとき感光体の露光電
位は−90Vであった。この感光体80表面上に、現像
剤86を現像剤溜め85内で磁力により付着させた。次
に感光体80を電極ローラ87の前を通過させた。感光
体80の未帯電域の通過時には、電極ローラ87には交
流高圧電源89により、0Vの直流電圧を重畳した75
0V0-p(ピーク・ツー・ピーク 1.5kV)の交流電
圧(周波数1kHz)を印加した。その後、−500V
に帯電し静電潜像が書き込まれた感光体80の通過時に
は、電極ローラ87には交流高圧電源89により、−3
50Vの直流電圧を重畳した750V0-p(ピーク・ツ
ー・ピーク 1.5kV)の交流電圧(周波数1kH
z)を印加した。すると感光体80の帯電部分に付着し
た現像剤は電極ローラ87に回収され、感光体80上に
は画像部にのみネガポジ反転した現像剤像が残った。矢
印方向に回転する電極ローラ87に付着した現像剤は、
スクレーパ90によってかきとり、再び現像剤溜め85
内に戻し次の像形成に用いた。現像剤溜め85内の現像
剤の循環の様子は破線矢印で示した。こうして感光体8
0上に得られた現像剤像を、紙(図示せず)に、転写帯
電器20によって転写した後、定着器(図示せず)によ
り熱定着した。その結果、横線の乱れや現像剤の飛び散
りなどがなくベタが均一で濃度が1.5の32本/mm
の画線をも再現した極めて高解像度高画質の画像が得ら
れた。
【0060】(具体的実施例8)同じく図11を用い
て、A4サイズの用紙を縦送りにプリントする装置(印
字幅210mm)について説明する。帯電器82による
感光体80の帯電幅は220mm、感光体80内部の固
定磁石81の着磁幅は210mmに設定した。このとき
感光体80上の現像剤の付着幅は216mm程度であっ
た。 電極ローラ87の内部に設置された固定磁石88
の着磁幅は214mmにした。感光体80は周速60m
m/sで図中の矢印方向に回転させ用いた。電極ローラ
87の直径は16mmで、周速80mm/sで感光体の
進行方向とは逆方向(図中の矢印方向)に回転させ用い
た。感光体80と電極ローラ87とのギャップは300
μmに設定した。
【0061】磁性1成分現像剤には粒径8μmの微粒子
絶縁性磁性1成分現像剤を用いた。磁性1成分現像剤の
構成は、ポリエステル樹脂70%、フェライト25%、
カーボンブラック3%、オキシカルボン酸金属錯体2%
からなり、さらにコロイダルシリカを1%外添して用い
た(いずれも重量%)。
【0062】感光体80をコロナ帯電器82(印加電圧
−4.5kV、グリッド83の電圧−500V)で、−
500Vに帯電させた。この感光体80にレーザ光84
を照射し静電潜像を形成した。このとき感光体の露光電
位は−90Vであった。この感光体80表面上に、現像
剤86を現像剤溜め85内で磁力により付着させた。次
に感光体80を電極ローラ87の前を通過させた。感光
体80の未帯電域の通過時には、電極ローラ87には交
流高圧電源89により、0Vの直流電圧を重畳した75
0V0-p(ピーク・ツー・ピーク 1.5kV)の交流電
圧(周波数1kHz)を印加した。その後、−500V
に帯電し静電潜像が書き込まれた感光体80の通過時に
は、電極ローラ87には交流高圧電源89により、−3
50Vの直流電圧を重畳した750V0-p(ピーク・ツ
ー・ピーク 1.5kV)の交流電圧(周波数1kH
z)を印加した。すると感光体80から電極ローラ87
に向かって現像剤が回収され、感光体80上には画像部
のみにネガポジ反転した現像剤像が残った。矢印方向に
回転する電極ローラ87に付着した現像剤は、スクレー
パ90によってかきとり、再び現像剤溜め85内に戻し
次の像形成に用いた。こうして感光体80上に得られた
現像剤像を、紙(図示せず)に、転写帯電器91によっ
て転写した後、定着器(図示せず)により熱定着した。
その結果、感光体両端部の未帯電領域に現像剤が磁力で
吸着されることがないので、感光体の両側に現像剤が帯
状に付着することもなく、連続枚数プリントしても装置
内が現像剤で汚染されることはなかった。
【0063】(具体的実施例9)図12において、93
はフタロシアニンをポリエステル系バインダ樹脂に分散
した有機感光体ドラム、94は感光体93と同軸で固定
された磁石で、これによる感光体表面における最大磁束
密度は800Gsである。95は感光体をマイナスに帯
電するコロナ帯電器、96は感光体の帯電電位を制御す
るグリッド電極、97は信号光、98は現像剤溜め、9
9は平均粒径約10μmのマイナス帯電性磁性1成分現
像剤、100は現像剤ガイドである。101は内部に固
定磁石102を有するアルミニウム製の電極ローラ、1
03は電極ローラに電圧を印加する交流高圧電源、10
4は電極ローラ上の現像剤をかきおとすポリエステルフ
ィルム製のスクレーパ、105は感光体上の現像剤像を
紙に転写する転写コロナ帯電器である。固定磁石94は
現像剤溜め98に対向する部分で磁極が形成されてい
る。さらに現像剤溜め98の感光体93に対向した開口
部106の幅Aは、約15mmに設定されている。ここで
いう幅Aは、感光体93と電極ローラ101の最近接部
から現像剤溜め端部107までの距離を感光体93の表
面に沿って計った距離である。感光体93の直径は30
mmで、周速120mm/sで回転させた。電極ローラ10
1は周速100mm/sで、矢印方向に回転させた。10
8は転写後感光体上に残った現像剤を清掃するクリーナ
である。
【0064】用いた磁性1成分現像剤の構成は、ポリエ
ステル樹脂70%、フェライト25%、カーボンブラッ
ク3%、オキシカルボン酸金属錯体2%からなり、さら
にコロイダルシリカを0.4%外添して用いた(いずれ
も重量%)。
【0065】以上のように構成された電子写真装置につ
いて、以下図12を用いてその動作を説明する。感光体
93をコロナ帯電器95(印加電圧−4kV、グリッド9
6の電圧−500V)で、−500Vに帯電させた。こ
の感光体93にレーザ光97を照射し静電潜像を形成し
た。このとき感光体の露光電位は−100Vであった。
この感光体93表面上に、磁性1成分現像剤99を現像
剤溜め98内で磁力により付着させる。このとき現像剤
はおおよそ−3μC/gに帯電していた。次にこの現像剤
層が付着した感光体93を電極ローラ101の前を通過
させた。この電極ローラ101は感光体93と300μ
mの距離を開け設置した。電極ローラ101には高圧電
源103により、図6に示す波形の、−300Vの直流
電圧を重畳した400V0-p(ピーク・ツー・ピーク 8
00V)の交流電圧(周波数300Hz)を印加した。感
光体93上の現像剤層は感光体93と電極ローラ101
との間を運動し、次第に非画像部の現像剤は電極ローラ
101側に移り、感光体93上には画像部にネガポジ反
転した現像剤像が残った。矢印方向に回転している電極
ローラ101上に付着した現像剤は、スクレーパ104
によってかきとり、再び現像剤溜め98内に戻し次の像
形成に用いた。こうして感光体93上に得られた現像剤
像を、紙(図示せず)に、転写帯電器105によって転
写した後、定着器(図示せず)により熱定着した。転写
後の感光体表面は、クリーナ108で清掃され、再びコ
ロナ帯電器95で帯電し、次の像形成工程に用いた。そ
の結果、現像剤の飛び散りなどのないシャープな画像が
得られた。
【0066】(具体的実施例10)図13の構成は本発
明の電子写真装置をアナログ複写機に応用した実施例
で、図12の構成とは、感光体を露光する光学系、現像
剤が感光体と逆極性の帯電性を有する点、及び電極ロー
ラにかける電圧等が異なる。他の構成は図12と同じで
ある。同様の要素には図12と同一の番号を付してい
る。用いる現像剤99は、スチレンアクリル樹脂68%
に、フェライト25%、カーボンブラック5%、ニグロ
シン染料2%よりなり、さらにコロイダルシリカを1%
外添して用いた(いずれも重量%)。
【0067】感光体93の帯電は図12の場合と同様で
ある。109は原稿台で、この上におかれた原稿を光源
110で照らしながら、等速ミラー111と半速ミラー
112、113で走査すると、原稿の反射光がレンズ1
14及びミラー115を経て感光体93上に像を結び、
感光体の移動につれて潜像を形成していく。
【0068】現像剤99に静電潜像が形成された感光体
93を通過させると、現像剤99は感光体表面に吸着さ
れ、さらに電極ローラ101を通過すると画像部の現像
剤のみが電極ローラ101を通過して、感光体93上に
ポジの正規現像剤像を得た。この時電極ローラに印加す
る電圧は図12の場合と異なり、図14に示すように−
150Vの直流電圧を重畳した400V0-p(ピーク・
ツー・ピーク 800V)の交流電圧(周波数300H
z)である。
【0069】得られた現像剤像を、紙(図示せず)に転
写帯電器105によって転写した後、定着器(図示せ
ず)により熱定着した。一方、転写後、再びコロナ帯電
器95で感光体93を帯電し、次の像形成工程に用い
た。その結果、現像剤の飛び散りなどのないシャープな
画像が得られた。
【0070】なお上記の実施例は1成分磁性現像剤を用
いたものであるが、本発明はキャリヤを用いた2成分磁
性現像剤でも同様に応用できるものである。
【0071】
【効果】本願発明によれば構成が簡単でしかも高画質の
電子写真方法および装置を提供することが出来るうえ
に、高速プロセスに対応できる優れた電子写真装置を提
供出来。さらに本願発明は、小型長寿命で装置内に現像
剤の汚染の発生しない電子写真装置をも提供可能なるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来方法と本発明との技術思想の差異を説明し
た説明図
【図2】本発明の作用を説明する説明図
【図3】本発明の作用を説明する説明図
【図4】本発明の別の作用を説明する説明図
【図5】本発明の第1の実施例における電子写真装置の
構成図
【図6】本発明の第1および第9の実施例に用いる交流
電圧の波形を示す概略図
【図7】本発明の第2の実施例における電子写真装置の
構成図
【図8】本発明の第3および第4の実施例における電子
写真装置の構成図
【図9】本発明の第5の実施例における電子写真装置の
構成図
【図10】本発明の第6の実施例における電子写真装置
の構成図
【図11】本発明の第7および第8の実施例における電
子写真装置の構成図
【図12】本発明の第9の実施例における電子写真装置
の構成図
【図13】本発明の第10の実施例における電子写真装
置の構成図
【図14】本発明の第10の実施例に用いる交流電圧の
波形を示す概略図
【符号の説明】
80 感光体 81 固定磁石 82 コロナ帯電器 83 グリッド電極 84 レーザ露光 85 現像剤溜め 86 磁性現像剤 87 電極ローラ 88 固定磁石 89 交流高圧電源 90 スクレーパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/00 350 G03G 21/00 350 21/10 312 (31)優先権主張番号 特願平3−346128 (32)優先日 平3(1991)12月27日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平4−18616 (32)優先日 平4(1992)2月4日 (33)優先権主張国 日本(JP) (56)参考文献 特開 昭53−100247(JP,A) 特開 昭52−66438(JP,A) 特開 昭62−211681(JP,A) 特開 昭62−67577(JP,A) 特開 昭58−105273(JP,A) 実開 昭58−157342(JP,U) 特公 昭52−44204(JP,B1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定磁石を内包し移動する静電潜像保持
    体と、 前記静電潜像保持体表面の静電潜像を形成した後、前記
    静電潜像保持体表面の全面に前記固定磁石の磁力により
    磁性一成分トナーを付着させように磁性一成分トナーを
    供給する現像剤溜めと、 前記静電潜像保持体と間隙を介して設置され、前記静電
    潜像保持体と逆進行方向に回転し、交流電圧を印加し
    て、前記静電潜像保持体上の非画像部のトナーを除去す
    る電極ローラと、 現像されたトナー像を転写材に転写する手段と、前記静
    電潜像保持体上に残留したトナーを清掃するクリーニン
    グ部とを有し、 さらに前記クリーニング部に対抗する 前記固定磁石の少
    なくとも1部は、転写後の静電潜像保持体表面に残留す
    る磁性トナーを静電潜像保持体表面から反発するように
    作用する磁界を形成せしめるように構成した電子写真装
    置。
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