JPH11161151A - 情報入力装置および自動取引装置 - Google Patents

情報入力装置および自動取引装置

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JPH11161151A
JPH11161151A JP9329306A JP32930697A JPH11161151A JP H11161151 A JPH11161151 A JP H11161151A JP 9329306 A JP9329306 A JP 9329306A JP 32930697 A JP32930697 A JP 32930697A JP H11161151 A JPH11161151 A JP H11161151A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡便な構造で、視覚障害者であっても正確かつ
容易に所望の情報を入力でき、晴眼者の操作性も損うこ
とのない情報入力装置を提供する。 【解決手段】表示装置6の画面上に透明なタッチパネル
5を設けてなる情報入力装置8において、タッチパネル
5の周縁部にその周縁部に位置する特定の複数のセグメ
ントに対応して形成され、それぞれ固定的な意味付けを
なされた絵記号37〜39を有する絵記号表示板7a〜
7cを設け、この絵記号表示板7a〜7cの絵記号37
〜39と対応するタッチパネル5の周縁部に位置する特
定の複数のセグメントと対応する面上に触覚可能な小突
起部42を設け、この小突起部42とそれらに対応する
絵記号37〜39との間にそれらの位置関係を触覚的に
案内する線状突起部41a〜41dおよび点字41gを
設ける。そして、絵記号表示板7a,7bの絵記号3
7,38と同様な絵記号を表示装置6に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、金融機
関で用いられる現金自動支払機や現金自動預出金機など
の自動取引装置などにおいて、取引情報などを入力する
とともに操作案内情報などを表示する凹凸状の絵記号入
力機能付きの情報入力装置に関する。
【0002】また、本発明は、上記情報入力装置を用い
た現金自動支払機や現金自動預出金機などの自動取引装
置に関する。
【0003】
【従来の技術】最近、たとえば、銀行などの金融機関に
おいて、現金自動支払機や現金自動預出金機などの自動
取引装置(いわゆるATM)の普及は目覚ましく、銀行
営業店業務の70%近くを自動取引装置で処理するまで
になっている。従来は、窓口を利用していた視覚障害な
どを持つ利用者も、窓口の開いていない土曜日や日曜日
のみならず、通常日であっても自動取引装置を使いた
い、銀行としても使って貰いたいというニーズが広がっ
ている。そのため、当初は単純な入金や出金取引だけで
あったものが、振込み、振替取引や、公共料金の収受取
引など、より複雑な取引に業務が拡大されている。
【0004】これに伴い、自動取引装置の操作は必然的
に複雑にならざるを得ず、入力キーの数が増えてしまう
という問題があった。これに対して、表示装置と入力装
置とを一体にして、表示画面の表示部をタッチすること
によって、所望の情報を入力できるタッチパネル式の情
報入力装置が急速に普及して、複雑な取引における多用
な各種キー操作を、表示を可変することによって実現で
きるようになった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
タッチパネル式の情報入力装置は、表示画面が見えない
と絶対に使うことができない。そのために、たとえば、
目の不自由な利用者(視覚障害者)が自動取引装置を利
用することができないという問題があった。
【0006】これに対して、最近、たとえば、自動取引
装置にテンキー付きのハンドセット通話装置を付加する
ことにより、音声で操作を誘導し、たとえば、[入金な
ら1、出金なら2のボタンを押して下さい]と音声案内
して、利用者がテンキーを押下するという具合に取引が
行なえるようにした視覚障害者対応の自動取引装置も開
発されているが、これは、通常の自動取引装置に対し
て、ハンドセットという付加装置が必要で、価格的にも
高価になるので、大量の導入ができないという問題があ
った。
【0007】そこで、本発明は、簡便な構造で、視覚障
害者であっても正確かつ容易に所望の情報を入力でき、
しかも、晴眼者の操作性も損うことのない情報入力装置
を提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、簡便な構造で、視覚障害
者であっても容易に操作でき、しかも、晴眼者の操作性
も損うことのない自動取引装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の情報入力装置
は、入力項目としての複数の情報に対応した入力情報が
表示される表示手段と、この表示手段上に設けられ、前
記表示手段に表示されている複数の入力情報のうち所定
の入力情報の表示箇所に対応する位置に接触することに
より、その接触位置に対応した入力情報が示す情報を入
力することができるタッチパネル入力手段と、前記表示
手段にて表示されている複数の入力情報にそれぞれ対応
し、それぞれの入力情報の内容を示す固定的な意味付け
がなされた複数の凹凸状の絵記号を形成し、前記タッチ
パネル入力手段を介して情報を入力する操作者が視覚障
害者の場合に、この絵記号に基づいて前記表示手段に表
示されている複数の入力情報の内容を識別可能とする絵
記号表示部と、この絵記号表示部の各絵記号と同様な絵
記号を前記表示手段に表示させる絵記号表示手段とを具
備している。
【0010】また、本発明の情報入力装置は、入力項目
としての複数の情報に対応した入力情報が表示される表
示手段と、この表示手段上に設けられ、前記表示手段に
表示されている複数の入力情報のうち所定の入力情報の
表示箇所に対応する位置に接触することにより、その接
触位置に対応した入力情報が示す情報を入力することが
できるタッチパネル入力手段と、前記表示手段にて表示
されている複数の入力情報にそれぞれ対応し、それぞれ
の入力情報の内容を示す固定的な意味付けがなされた複
数の凹凸状の絵記号を形成し、前記タッチパネル入力手
段を介して情報を入力する操作者が視覚障害者の場合
に、この絵記号に基づいて前記表示手段に表示されてい
る複数の入力情報の内容を識別可能とする絵記号表示部
と、この絵記号表示部の各絵記号とそれらに対応する前
記タッチパネル入力手段の端部に位置する特定の複数の
入力情報の表示箇所との間にそれぞれ設けられ、それら
の位置関係を触覚的に案内する点字で形成された案内手
段とを具備している。
【0011】また、本発明の情報入力装置は、矩形状の
単一画面に所定の情報を表示する表示手段と、この表示
手段の画面上に設けられ、複数のセグメントのうち所定
のセグメント位置に接触することにより、その接触位置
に対応して前記画面に表示されている情報を入力するこ
とができる矩形状の透明なタッチパネルと、このタッチ
パネルの複数のセグメントに対応して情報を可変表示す
るよう前記表示手段を制御する制御手段と、前記タッチ
パネルの左端部、右端部および下端部にそれぞれ位置す
る特定の複数のセグメントにそれぞれ対応して形成さ
れ、それぞれが固定的な意味付けをなされた凹凸状の絵
記号を有する3つの絵記号表示部と、この3つの絵記号
表示部の各絵記号とそれぞれ対応する前記タッチパネル
の左端部、右端部および下端部にそれぞれ位置する特定
の複数のセグメントと対応する面上にそれぞれ形成され
た触覚可能な単一の点状マークと、この各点状マークと
それらに対応する前記3つの絵記号表示部の各絵記号と
の間にそれぞれ形成され、それらの位置関係を触覚的に
案内する案内手段とを具備し、前記3つの絵記号表示部
のうち少なくとも1つの絵記号表示部の各絵記号はそれ
ぞれ数字を示しており、この数字を示している各絵記号
とそれらに対応する前記点状マークとの間に設けられた
前記案内手段は点字によって形成されていることを特徴
とする。
【0012】また、本発明の自動取引装置は、利用者の
操作により所定の取引を自動的に行なう自動取引装置に
おいて、利用者により取引内容を指定するために必要な
取引情報に関係する複数の入力情報が表示される表示手
段と、この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示
されている複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示
箇所に対応する位置に接触することにより、その接触位
置に対応した入力情報が示す取引情報を入力することが
できるタッチパネル入力手段と、前記表示手段にて表示
されている複数の入力情報にそれぞれ対応し、それぞれ
の入力情報の内容を示す固定的な意味付けがなされた複
数の凹凸状の絵記号を形成し、前記タッチパネル入力手
段を介して取引情報を入力する利用者が視覚障害者の場
合に、この絵記号に基づいて前記表示手段に表示されて
いる複数の入力情報の内容を識別可能とする絵記号表示
部と、この絵記号表示部の各絵記号と同様な絵記号を前
記表示手段に表示させる絵記号表示手段とを具備してい
る。
【0013】また、本発明の自動取引装置は、利用者の
操作により所定の取引を自動的に行なう自動取引装置に
おいて、利用者により取引内容を指定するために必要な
取引情報に関係する複数の入力情報が表示される表示手
段と、この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示
されている複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示
箇所に対応する位置に接触することにより、その接触位
置に対応した入力情報が示す取引情報を入力することが
できるタッチパネル入力手段と、前記表示手段にて表示
されている複数の入力情報にそれぞれ対応し、それぞれ
の入力情報の内容を示す固定的な意味付けがなされた複
数の凹凸状の絵記号を形成し、前記タッチパネル入力手
段を介して取引情報を入力する利用者が視覚障害者の場
合に、この絵記号に基づいて前記表示手段に表示されて
いる複数の入力情報の内容を識別可能とする絵記号表示
部と、この絵記号表示部の各絵記号とそれらに対応する
前記タッチパネル入力手段の端部に位置する特定の複数
の入力情報の表示箇所との間にそれぞれ設けらられ、そ
れらの位置関係を触覚的に案内する点字で形成された案
内手段と、前記タッチパネル入力手段によって入力され
た取引情報に応じて所定の取引を自動的に行なう取引手
段とを具備している。
【0014】また、本発明の自動取引装置は、利用者の
操作により所定の取引を自動的に行なう自動取引装置に
おいて、矩形状の単一画面に利用者により取引内容を指
定するために必要な取引情報に関係する複数の入力情報
を表示する表示手段と、この表示手段の画面上に設けら
れ、複数のセグメントのうち所定のセグメント位置に接
触することにより、その接触位置に対応して前記画面に
表示されている取引情報を入力することができる矩形状
の透明なタッチパネルと、このタッチパネルの複数のセ
グメントに対応して情報を可変表示するよう前記表示手
段を制御する制御手段と、前記タッチパネルの左端部、
右端部および下端部にそれぞれ位置する特定の複数のセ
グメントにそれぞれ対応して形成され、それぞれが固定
的な意味付けをなされた凹凸状の絵記号を有する3つの
絵記号表示部と、この3つの絵記号表示部の各絵記号と
それぞれ対応する前記タッチパネルの左端部、右端部お
よび下端部にそれぞれ位置する特定の複数のセグメント
と対応する面上にそれぞれ形成された触覚可能な単一の
点状マークと、この各点状マークとそれらに対応する前
記3つの絵記号表示部の各絵記号との間にそれぞれ形成
され、それらの位置関係を触覚的に案内する案内手段
と、前記タッチパネルによって入力された取引情報に応
じて所定の取引を自動的に行なう取引手段とを具備し、
前記3つの絵記号表示部のうち少なくとも1つの絵記号
表示部の各絵記号はそれぞれ数字を示しており、この数
字を示している各絵記号とそれらに対応する前記点状マ
ークとの間に設けられた前記案内手段は点字によって形
成されていることを特徴とする。
【0015】また、本発明の自動取引装置は、利用者が
提示する通帳あるいはカードなどの取引媒体を受入れ、
利用者の操作により少なくとも入金取引あるいは出金取
引を選択的に行なう自動取引装置において、利用者によ
り取引内容を指定するために必要な取引情報に関係する
複数の入力情報が表示される表示手段と、この表示手段
上に設けられ、前記表示手段に表示されている複数の入
力情報のうち所定の入力情報の表示箇所に対応する位置
に接触することにより、その接触位置に対応した入力情
報が示す取引情報を入力することができるタッチパネル
入力手段と、前記表示手段にて表示されている複数の入
力情報にそれぞれ対応し、それぞれの入力情報の内容を
示す固定的な意味付けがなされた複数の凹凸状の絵記号
を形成し、前記タッチパネル入力手段を介して取引情報
を入力する利用者が視覚障害者の場合に、この絵記号に
基づいて前記表示手段に表示されている複数の入力情報
の内容を識別可能とする絵記号表示部と、前記タッチパ
ネル入力手段によって入力された取引情報に応じて少な
くとも入金取引あるいは出金取引を自動的に行なう取引
手段と、この取引手段による取引が終了する前に取引後
の残高を音声によって案内する残高案内手段とを具備し
ている。
【0016】さらに、本発明の自動取引装置は、利用者
が提示する通帳あるいはカードなどの取引媒体を受入
れ、利用者の操作により少なくとも入金取引あるいは出
金取引を選択的に行なう自動取引装置において、利用者
により取引内容を指定するために必要な取引情報に関係
する複数の入力情報が表示される表示手段と、この表示
手段上に設けられ、前記表示手段に表示されている複数
の入力情報のうち所定の入力情報の表示箇所に対応する
位置に接触することにより、その接触位置に対応した入
力情報が示す取引情報を入力することができるタッチパ
ネル入力手段と、前記表示手段にて表示されている複数
の入力情報にそれぞれ対応し、それぞれの入力情報の内
容を示す固定的な意味付けがなされた複数の凹凸状の絵
記号を形成し、前記タッチパネル入力手段を介して取引
情報を入力する利用者が視覚障害者の場合に、この絵記
号に基づいて前記表示手段に表示されている複数の入力
情報の内容を識別可能とする絵記号表示部と、前記タッ
チパネル入力手段によって入力された取引情報に応じて
少なくとも入金取引あるいは出金取引を自動的に行なう
取引手段と、この取引手段による取引が終了する前に取
引後の残高を前記表示手段に表示させる残高表示手段と
を具備している。
【0017】本発明の情報入力装置によれば、タッチパ
ネルの周囲(近傍)あるいは上面に、タッチパネルの特
定の複数のセグメントにそれぞれ対応して、それぞれが
固定的な意味付けをなされた凹凸状の絵記号を形成した
絵記号表示部を設けることにより、視覚障害者がタッチ
パネル上を撫ぜなくても、どのキー(セグメント)に接
触すればよいかが容易にわかる。
【0018】また、上記各絵記号と同様な絵記号を表示
手段にも表示することにより、たとえば、多少は視機能
を有する弱視者や低視力者と呼ばれる視覚障害者が、視
覚により絵記号を識別し、絵記号に触れることで自動取
引装置を操作することが可能となる。また、日本語を読
むことのできない外国人どでも自動取引装置を操作する
ことができる。
【0019】また、各絵記号とそれぞれ対応するタッチ
パネルの特定の複数のセグメントととの間に、それらの
位置関係を触覚的に案内する点字で形成された案内手段
をそれぞれ設けることにより、各セグメントと各絵記号
との対応関係が明確になり、より一層、視覚障害者がタ
ッチパネル上を撫ぜなくても、どのキー(セグメント)
に接触すればよいかが容易にわかる。
【0020】したがって、簡便な構造で、視覚障害者で
あっても正確かつ容易に所望の情報を入力でき、しか
も、晴眼者の操作性も損うことのない情報入力装置を実
現できる。
【0021】また、本発明の自動取引装置によれば、上
記のような構成の情報入力装置を用いることにより、簡
便な構造で、視覚障害者であっても容易に操作でき、し
かも、晴眼者の操作性も損うことのない自動取引装置を
実現できる。
【0022】さらに、取引終了前に、取引後の残高を音
声によって案内するか、あるいは、表示手段に表示する
ことにより、取引終了前に残高を確認することができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0024】図1は、本実施の形態に係る自動取引装置
(たとえば、銀行の営業店に設置され、入金、出金、振
込、振替、残高照会、通帳記入などの取引が可能な現金
自動預出金機)の外観を示すものである。図において、
筐体1の前面には、略L字形状の接客操作部2が形成さ
れている。接客操作部2の水平面には、紙幣を多数枚一
括して投入し得るとともに、放出された紙幣を一括して
受取る、開閉可能な蓋体を有する紙幣口3、および、硬
貨を多数枚一括して投入し得るとともに、放出された硬
貨を一括して受取る、開閉可能な蓋体を有する硬貨口4
が設けられている。
【0025】また、接客操作部2の水平面には、表面に
指を接触することにより所定の情報が入力できる矩形状
の透明なタッチパネル5が設けられているとともに、そ
の下面に相対向して表示手段としての矩形状の表示画面
を有するカラー液晶表示装置6が設けられている。
【0026】液晶表示装置6は、操作案内手順、その他
の情報を文字、文言、イラストあるいは画像情報によっ
て画面にカラーで表示し、利用者の操作を誘導するとと
もに、取引に必要な各種取引情報を入力するための数
字、片仮名文字、英文字などの各種操作キーを表示し、
この表示された操作キーに対応するタッチパネル5のセ
グメント部位を指で触れることにより、所望のキー入力
(各種取引情報の入力など)を行なうことができるよう
になっている。
【0027】また、タッチパネル5の周囲近傍、たとえ
ば、左端部、右端部および下端部の各近傍には、それぞ
れ後で詳細を説明する絵記号表示部としての絵記号表示
板7a,7b,7cが設けられている。
【0028】ここに、上記タッチパネル5、液晶表示装
置6、および、絵記号表示板7a,7b,7cは、本実
施の形態に係るタッチパネル式の情報入力装置8を構成
している。
【0029】接客操作部2の垂直面には、暗証番号や口
座番号などが記録されている取引媒体としての磁気カー
ド、あるいは、振込取引時の振込券を受入れるととも
に、取引内容を印字したレシート(明細票)を排出する
カード口9、同じく取引媒体としての磁気通帳を受入れ
る通帳口10、および、利用者に対する音声案内のため
のスピーカ11などが設けられている。
【0030】また、筐体1の前面で、接客操作部2の近
傍には、利用者に対して、音声で残高などを案内するた
めのイヤホン(図示しない)を接続するためのイヤホン
用ジャック19が設けられている。
【0031】一方、筐体1の内部には、カード口9と対
応してカードリーダ・レシートプリンタユニット12
が、通帳口10と対応して通帳プリンタユニット13
が、紙幣口3と対応して紙幣入出金ユニット14が、硬
貨口4と対応して硬貨入出金ユニット15が、それぞれ
設けられている。また、筐体1内の下部には、本装置の
制御を司る制御ユニット16が設けられている。
【0032】図2は、上記した自動取引装置の全体的な
構成を概略的に示すもので、情報入力装置8、カードリ
ーダ・レシートプリンタユニット12、通帳プリンタユ
ニット13、紙幣入出金ユニット14、硬貨入出金ユニ
ット15、音声案内ユニット17、タッチパネル制御部
21、表示制御部22、記憶部23、伝送制御部24、
これら全体の制御を司る主制御部25、および、これら
に動作電源を供給する電源部26などによって構成され
る。
【0033】情報入力装置8は、前述したように、タッ
チパネル5、液晶表示装置6、および、絵記号表示板7
a,7b,7cなどによって構成されており、詳細につ
いては後述する。
【0034】カードリーダ・レシートプリンタユニット
12は、カード口9から受入れた磁気カードあるいは振
込券の磁気ストライプに対してデータの読取りあるいは
書込みを行なう。また、取引内容を印字したレシートを
発行し、カード口9から排出する。
【0035】通帳プリンタユニット13は、通帳口10
から受入れた通帳の磁気ストライプに対してデータの読
取りあるいは書込みを行なうとともに、必要に応じて該
通帳への印字を行なう。
【0036】紙幣入出金ユニット14は、紙幣口3に一
括して投入された紙幣を受入れて判別・計数して収納す
るとともに、必要に応じて、あらかじめ金庫に収納され
た紙幣を所定枚数だけ取出して紙幣口3から一括して払
出す。
【0037】硬貨入出金ユニット15は、硬貨口4に一
括して投入された硬貨を受入れて判別・計数して収納す
るとともに、必要に応じて、あらかじめ金庫に収納され
た硬貨を所定枚数だけ取出して硬貨口4から一括して払
出す。
【0038】音声案内ユニット17は、前記スピーカ1
1から音声により利用者の操作を誘導する案内を行なう
とともに、イヤホン用ジャック19に接続されたイヤホ
ンから音声により取引後の残高を案内する。タッチパネ
ル制御部21は、前記タッチパネル5を制御する。表示
制御部22は、前記液晶表示装置6を制御する。
【0039】記憶部23は、各種データの記憶に用いら
れるとともに、本装置の運用に係る処理手順のプログラ
ムの格納、取引に供する各種の情報や取引の記録、本装
置の稼働状況の記録などを行なう。
【0040】伝送制御部24は、通信回線27を介して
センタの預金元帳としてのホストコンピュータ28とオ
ンライン接続されていて、必要に応じてホストコンピュ
ータ28とオンライン交信するようになっている。
【0041】主制御部25は、記憶部23内のプログラ
ム情報を参照しつつ、情報入力装置8、各ユニット12
〜15,17、および、伝送制御部24を制御して、入
金あるいは出金など、所定の取引動作を行なわしめる。
【0042】電源部26は、通常、入力される商用交流
電圧を直流電圧に変換して動作用電源として各部に供給
する。なお、電源部26は、停電が発生した際、商用交
流電圧に代わって動作用電源を供給するためのバッテリ
(図示しない)を備えていて、図示しない充電回路によ
って必要に応じて充電されるようになっている。
【0043】図3および図4は、情報入力装置8の構成
を詳細に示すものである。なお、図3は、情報入力装置
8の上面図であり、もちろん表示内容は可変であるが、
本例では特定の入力場面の画面表示で説明している。
【0044】本例の情報入力装置8は、タッチパネル5
の各セグメントに対応して、X方向とY方向にそれぞれ
複数の発光ダイオードとフォトダイオードを配列し、そ
れらの間の光が遮られた点を出力する光走査方式を用い
ている。
【0045】すなわち、筐体1(接客操作部2の水平
面)には、矩形状の開口部31が形成されており、この
開口部31の壁面は、上端から下端内側方向に向かって
傾斜する傾斜面32となっている。そして、開口部31
をその下方から閉塞するごとく、支持部材33に支持さ
れたタッチパネル5が配設されているとともに、このタ
ッチパネル5の下面に近接して、筐体1に固定された液
晶表示装置6が配設されている。
【0046】タッチパネル5は、たとえば、矩形状の透
明な板体で構成されおり、その表面には目視しがたい形
で、図面に破線で区分して示されるようなマトリクス状
のスイッチセグメント34が存在する。
【0047】タッチパネル5上の周縁部の支持部材33
には、Y軸の各セグメントに対応して、Y軸上を走査す
るための複数の発光ダイオード35と複数のフォトダイ
オード36とがそれぞれ相対向して配列されている。な
お、図面上では省略されているが、同様に、X軸上を走
査するための複数の発光ダイオードと複数のフォトダイ
オードとがそれぞれ相対向して配列されている。
【0048】タッチパネル5の周囲近傍(すなわち、開
口部31の開口端近傍)、たとえば、左端部、右端部お
よび下端部の各近傍には、それぞれ絵記号表示板7a,
7b,7cが埋め込まれている。絵記号表示板7a,7
b,7cには、それぞれ固定的な意味付けをなされた凹
凸状の絵記号37,38,39および特定マークとして
の丸記号40a,40b(絵記号表示板7cだけ)が形
成されている。これら各絵記号37,38,39および
丸記号40a,40bは、タッチパネル5の左端部、右
端部および下端部にそれぞれ位置する複数のセグメント
と一体一に相対応する位置関係にあって、この位置関係
を触覚的に案内する案内手段としての線状突起部41
が、開口部31の傾斜面32、すなわち、左端部の傾斜
面32a、右端部の傾斜面32bおよび下端部の傾斜面
32cにそれぞれ形成されている。
【0049】さらに、タッチパネル5の左端部、右端部
および下端部にそれぞれ位置する複数のセグメントと対
応する面上には、それぞれ触覚可能な点状マークとして
の小突起部42が形成されている。したがって、これら
小突起部42と各絵記号37,38,39および丸記号
40a,40bとは一体一に相対応する位置関係とな
り、かつ、それらの間に位置関係を触覚的に案内する線
状突起部41が位置することになる。なお、小突起部4
2は、形状が非常に小さいので、液晶表示装置6の表示
を妨げることがない。
【0050】ここで、上記のように構成された情報入力
装置8の動作原理について、図5を用いて説明する。
【0051】タッチパネル5は、前述したように、透明
な板体で構成されており、その表面には目視しがたい形
でスイッチセグメント34が存在する。たとえば、操作
者が指43で特定のセグメント位置に接触すると、X軸
とY軸の各接点44,45の所定部位がオン状態となっ
て(図5の例ではX4−Y3)、どのセグメントが接触
されたかを認識することができるようになっている。
【0052】このようなXYマトリクススイッチ式のタ
ッチパネル5の構造には各種あって、本例では光走査方
式を用いているが、その外に、たとえば、2枚のフィル
ムにそれぞれX方向とY方向に透明電極を配線して、こ
の透明電極が押圧によって接触して出力する透明スイッ
チ電極方式などもあり、本発明においては、これらの構
造には限定されず、どのような方式にも適用可能なもの
である。
【0053】このタッチパネル5に対する液晶表示装置
6の表示画面例が図6であって、利用者に金額を入力さ
せるための案内表示と、入力に必要なテンキー(数字キ
ー)と、金額の単位を表わす[万],[千],[円]の
操作キーがそれぞれ表示されている。
【0054】このような構成のタッチパネル5であれ
ば、最大、Xn×Ynのセグメント分のキー表示ができ
るので、特に振込先の住所氏名の入力などで威力を発揮
するものと思われる。
【0055】次に、絵記号表示板7a,7b,7cによ
る絵記号の表示例を具体的に説明する。左端部に設けら
れた絵記号表示板7aの絵記号37は、取引種目を表わ
していて、たとえば、絵記号37aは[入金]、絵記号
37bは[出金]、絵記号37cは[残高照会]を表示
している。たとえば、入金キーを押下(接触)したいと
すると、まず[入金]という文字を表示している絵記号
37aを触覚し、そのまま右に指をずらすと、斜面32
aに線状突起部41があって、これに案内されてタッチ
パネル5上の小突起部42を触覚することができる。そ
こで、この小突起部42を所定時間接触し続けることに
より、タッチパネル制御部21は入金キーが選択(押
下)されたと認識するようになっている。
【0056】他の絵記号表示板7b,7cも同様にして
絵記号で入力できるが、右端部に設けられた絵記号表示
板7bの絵記号38は、金額の単位を表わしていて、た
とえば、絵記号38aは[万]、絵記号38bは
[千]、絵記号38cは[円]を表示している。また、
下端部に設けられた絵記号表示板7cの絵記号39は、
たとえば、[1〜9,0]の数字を表示している。な
お、絵記号表示板7cの絵記号39の両側部に丸記号4
0a,40bが設けられている。
【0057】このように、各絵記号37,38,39と
小突起部42が設けられたセグメントとは一対一に対応
するようになっていて、絵記号での入力のときは、その
絵記号に対応する、たとえば図3のような画面を表示す
る。視覚障害者は、この表示画面を見ることはできない
が、晴眼者が同行しているときは、逆に絵記号が理解で
きないので、そのための表示として有効である。
【0058】以上の説明のごとく、本実施の形態の重要
な点は、一般取引のときの画面の案内表示とその入力キ
ーは、その位置や意味付けを可変とするが、絵記号の場
合は、絵記号とそれに対応する位置の小突起部42を設
けたセグメントに固定的に対応することである。
【0059】ここで、本例で用いる絵記号について更に
詳細に説明する。視覚障害者が触覚を用いて絵記号を識
別し、各種機器を操作するためには、確実に絵記号の識
別ができ、かつ、短時間に絵記号を触認識できなくては
ならない。そこで、本発明者らは各種実験を行なった結
果、触覚による凹凸状絵記号の識別に関し、以下のよう
な知見が得られた。
【0060】・辺の長さの違いは区別しにくい。
【0061】・矢印の向きの違いは区別しにくい。
【0062】・凸線の間隔の短いものは、その内側全体
が凸面に判断される。
【0063】・凸面の面積はより大きく感じられる。
【0064】・線の重なり、立体表現はわかりにくい。
【0065】・複雑な図形は触認識に時間を要する。
【0066】このようなことから、本実施の形態で用い
る絵記号は、その絵記号のイメージと、取引種目や万、
千、円、数字などとの対応がつきやすいものを選択して
いる。たとえば、[入金]を意味する絵記号37aは、
図3から明らかなように、容器を表わす円状の枠の中に
貨幣を表わす棒状マークを配して入金を意味するように
した凹凸状絵記号を用い、[出金]を意味する絵記号3
7bは、図3から明らかなように、容器を表わす円状の
枠の外に貨幣を表わす棒状マークを配して出金を意味す
るようにした凹凸状絵記号を用い、[残高照会]を意味
する絵記号37cは、図3から明らかなように、容器を
表わす円状の枠の中に貨幣の残量を表わす半月状マーク
を配して残高を意味するようにした凹凸状絵記号を用い
ている。
【0067】なお、図3に示した絵記号以外にも、たと
えば、図7に示すような凹凸状の絵記号も考えられる。
図7(a)の各絵記号は、[入金]を意味する絵記号
で、容器を表わす所定の枠の中に貨幣を表わす単一マー
クを配して入金を意味するようにした凹凸状絵記号であ
る。図7(b)の各絵記号は、[出金]を意味する絵記
号で、容器を表わす所定の枠の外に貨幣を表わす単一マ
ークを配して出金を意味するようにした凹凸状絵記号で
ある。図7(c)の各絵記号は、[残高照会]を意味す
る絵記号で、容器を表わす所定の枠の中に貨幣の残量を
表わす単一マークを配して残高を意味するようにした凹
凸状絵記号である。
【0068】ここで、各絵記号37,38,39の大き
さについて説明する。小さな絵記号であれば、機器へ搭
載する際、より多くの機能が搭載でき、都合がよい。そ
こで、触認識に最適な絵記号の大きさについて、正答率
および触認識時間を基に検討を行なった結果、以下のよ
うな結果が得られた。
【0069】すなわち、触覚実験に関する知識や経験を
持たない数名の晴眼者(男性数名、女性数名)を被験者
として選定して、次のような触覚実験を行なった。ま
ず、20mm×20mmの大きさの矩形状の絵記号にて
対連合学習を行なう。続いて、あらかじめ用意された各
種大きさの絵記号を1つずつランダムに提示し、その絵
記号に対応する用語を被験者に口答で答えさせる。正誤
については被験者に知らせず、したがって、正答のフィ
ードバックも行なわない。全絵記号を3回提示したら触
覚実験を験終了する。
【0070】このような触覚実験を行なった結果、図8
に示すグラフのような絵記号の大きさと平均正答率、平
均触認識時間との関係が得られた。このグラフから明ら
かなように、正答率では絵記号の大きさが8mm×8m
m以上、触認識時間では10mm×10mm以上あれば
よいことがわかる。したがって、正答率でみると、最適
な絵記号の最小サイズはおよそ8mm×8mmで、触認
識に最適な絵記号の最小サイズはおよそ10mm×10
mmである。
【0071】なお、以上の説明は、絵記号を図3の絵記
号38のような矩形状に形成した場合であるが、絵記号
を図3の絵記号37のような環状に形成した場合、同様
な考えから、正答率では絵記号の外径が8mm以上、触
認識時間では10mm以上あればよい。
【0072】次に、上記のような構成において、主に操
作の流れを中心とした動作について、図9〜図11に示
すフローチャートおよび図12〜図15に示す各操作ス
テップに対応した画面表示例を参照して説明する。な
お、以下の説明では、通常の晴眼者用の操作との差異を
中心に記述する。
【0073】まず、液晶表示装置6の初期画面は、たと
えば、図12に示すような通常の取引種目選択画面を表
示し、[入金]、[出金]、[残高照会]などの取引種
目キー46を表示するとともに、たとえば、[ご希望の
取引を指定してください。]という案内文言を表示する
が、このとき同時に、図12に示すように、画面の右下
と左下にそれぞれ特定マークとしての丸記号47a,4
7bを表示するとともに、たとえば、[左右の丸印を押
すと視覚障害者モードになります。]という案内文言を
表示する。この丸記号47a,47bと対応するセグメ
ントは、図3に示すように、絵記号表示板7cの丸記号
40a,40bにそれぞれ対応するものである。
【0074】この場合、案内表示のごとく、左右の丸記
号47a,47bと対応するセグメント上を同時に所定
時間押下(接触)することにより、主制御部25は視覚
障害者モード、すなわち、視覚障害者取引モードに切換
えるように制御するようになっている。このとき、表示
されている取引種目キー46が選択押下されれば、通常
の取引モード(晴眼者取引モード)の処理に進行する
が、これは既に公知の技術であるので、その説明は省略
する。
【0075】さて、左右の丸記号47a,47bと対応
するセグメント上が同時に押下されると、上記したよう
に視覚障害者取引モードに設定される。これ以降、液晶
表示装置6の表示画面で案内する文言は、全て音声案内
ユニット17を介してスピーカ11からも同様の文言を
音声によって発生させることとする。
【0076】視覚障害者取引モードが設定されると、液
晶表示装置6の表示画面は、図13に示すような絵記号
入力用の取引種目選択画面に切換わり、[入金]、[出
金]、[残高照会]などの絵記号入力用の取引種目キー
48を表示するとともに、たとえば、[絵記号入力画面
です。ご希望の取引を指定してください。]という案内
文言を表示する(勿論、同時に同様な音声案内をも行な
う)。ここで、利用者(この場合は視覚障害者)が絵記
号表示板7a上の絵記号37a,37b,37cを触覚
することにより、所望の取引種目キー48に対応するセ
グメント上を押下すると、次のステップへ移行する。
【0077】以下、代表的な例として、[出金]と[入
金]の取引が選択された場合の動作について説明する。
【0078】まず、絵記号37bにより出金取引が選択
された場合、図10のフローに進み、本例では、カード
と通帳、あるいは、通帳を持っていない場合は、カード
のみを挿入してもらうのだが、このステップで各社の自
動取引装置はカードが先であったり、通帳が先だった
り、どちらを先にいれてもよかったりと、まちまちの制
御になっていて、視覚障害者の操作誘導が難しいところ
である。たとえば、利用者はカードだけをいれて、次の
暗証番号の投入ステップになっているつもりなのに、装
置は通帳挿入を待ち続けるというようなことになる。
【0079】そこで、本例では、液晶表示装置6で[通
帳を挿入してから、カードを挿入してください。通帳を
お持ちでなければ、カードだけを挿入してください。]
という案内文言を表示して(勿論、同時に同様な音声案
内をも行なう)、操作を分かりやすく単純化している。
【0080】さて、取引媒体(少なくともカード)が挿
入されると、液晶表示装置6の表示画面は、図14に示
すような暗証番号入力用の暗証入力画面に切換わり、視
覚障害者取引モード専用のテンキー49を表示するとと
もに、たとえば、[絵記号入力画面です。暗証番号を入
力してください。]という案内文言を表示する(勿論、
同時に同様な音声案内をも行なう)。ここで、利用者
は、画面下の絵記号表示板7c上のテンキーを示す絵記
号39を触覚することにより、画面に表示されている視
覚障害者取引モード専用のテンキー49から、暗証番号
を入力していく。
【0081】暗証番号の入力が終了すると、液晶表示装
置6の表示画面は、図15に示すような出金金額入力用
の金額入力画面に切換わり、視覚障害者取引モード専用
のテンキー49および金額の単位を表わす「万」、
「千」、「円」の操作キー50を表示するとともに、た
とえば、[絵記号入力画面です。金額を入力してくださ
い。]という案内文言を表示する(勿論、同時に同様な
音声案内をも行なう)。
【0082】ここで、利用者は、上述した暗証番号の入
力と同様に、○○万○千○○○円というように出金金額
を入力する。すなわち、絵記号表示板7c上のテンキー
を示す絵記号39、および、絵記号表示板7b上の単位
キーを示す絵記号38をそれぞれ触覚することにより、
画面に表示されている視覚障害者取引モード専用のテン
キー49、および、「万」、「千」、「円」の操作キー
50により出金金額を入力する。
【0083】こうして出金金額の入力が終了すると、通
常の出金取引モードと同じく、受入れた取引媒体から読
取った口座番号と、入力された暗証番号および金額をセ
ンタのホストコンピュータに送信することにより、あら
かじめ登録してある暗証番号と一致し、かつ、出金金額
が支払い限度額内であった場合、ホストコンピュータか
ら出金許可電文および取引印字データが返信され、紙幣
あるいは硬貨を出金し、通帳あるいはレシートに印字
し、これらを放出して出金取引が終了する。
【0084】また、この場合、紙幣や通帳を放出する前
に、音声案内ユニット17によりスピーカ11から直
接、あるいは、接客操作部2の近傍に設けられたイヤホ
ン用ジャック19にあらかじめ差し込んだイヤホンか
ら、出金取引後の現金の残高を音声によって案内する。
なお、残高を液晶表示装置6に表示することも、もちろ
ん可能である。
【0085】次に、絵記号37aにより入金取引が選択
された場合について説明する。入金取引時の出金取引時
と異なる視覚障害者の操作困難さは、入金金額の確認で
ある。通常の入金取引モードでは、先に現金を投入し、
装置が計数した金額を表示して、それでよいか否かの確
認を行なうようにしているが、この金額を視覚障害者に
伝えるのが難しい。音声だと一過性であるし、他人に聞
かれてしまうという問題がある。可変絵記号表示装置で
表示する方法は既に実用化されているが、装置が複雑で
価格的に高価なものになるという問題がある。
【0086】そこで、本例では、現金を投入する前に希
望の入金金額をキー入力させ、次に現金を投入してもら
い、装置側が入力金額と現金投入金額との一致をとり、
不一致の場合は、現金を返却して取引を終了するように
している。
【0087】すなわち、入金取引が選択されると、図1
1のフローに進み、液晶表示装置6で[通帳を挿入して
から、現金を投入してください。]という案内文言を表
示する(勿論、同時に同様な音声案内をも行なう)。こ
こで、利用者が通帳を挿入すると、液晶表示装置6の表
示画面は、図15に示すような入金金額入力用の金額入
力画面に切換わり、視覚障害者取引モード専用のテンキ
ー49および「万」、「千」、「円」の操作キー50を
表示するとともに、たとえば、[絵記号入力画面です。
金額を入力してください。]という案内文言を表示する
(勿論、同時に同様な音声案内をも行なう)。ここで、
利用者は、前述した出金金額の入力と同様に、○○万○
千○○○円というように入金金額を入力する。
【0088】入金金額の入力が終了すると、次に利用者
は、現金を例えば紙幣口3に投入することにより、紙幣
入出金ユニット14が投入された現金の金額を計数す
る。
【0089】主制御部25は、紙幣入出金ユニット14
が計数した投入金額と、利用者によって入力された入力
金額とを照合し、両金額が一致した場合、通常の入金取
引モードと同じく、受入れた通帳から読取った口座番号
と、入力された金額をセンタのホストコンピュータに送
信することにより、ホストコンピュータから入金許可電
文および取引印字データを受信し、これを通帳に印字
し、通帳を排出して入金取引を終了する。
【0090】また、この場合、通帳を放出する前に、音
声案内ユニット17によりスピーカ11から直接、ある
いは、接客操作部2の近傍に設けられたイヤホン用ジャ
ック19にあらかじめ差し込んだイヤホンから、入金取
引後の現金の残高を音声によって案内する。なお、残高
を液晶表示装置6に表示することも、もちろん可能であ
る。
【0091】さて、投入金額と入力金額とが一致しなか
った場合、液晶表示装置6で[入力された金額と投入さ
れた金額が一致しませんので現金を返却します。]とい
う案内文言を表示し(勿論、同時に同様な音声案内をも
行なう)、現金および通帳を返却して取引を終了する。
【0092】なお、振込取引などにおいても、取引終了
前に残高を音声によって案内することも可能であり、ま
た、残高を液晶表示装置6に表示することも、もちろん
可能である。
【0093】以上説明したような情報入力装置によれ
ば、タッチパネルの周囲近傍に、タッチパネルの周端部
の複数のセグメントにそれぞれ対応して、それぞれが固
定的な意味付けをなされた凹凸状の絵記号を形成した絵
記号表示板を設けることにより、視覚障害者がタッチパ
ネル上を撫ぜなくても、どのキー(セグメント)に接触
すればよいかが容易にわかる。
【0094】また、各絵記号とそれぞれ対応するタッチ
パネルの周端部の複数のセグメントと対応する面上に、
それぞれ触覚可能な点状の小突起部を設け、この各小突
起部と各絵記号とを一体一に対応させ、さらに、各小突
起部とそれらに対応する各絵記号との間に、それらの位
置関係を触覚的に案内する線状突起部をそれぞれ形成す
ることにより、各小突起部と各絵記号との対応関係が明
確になり、より一層、視覚障害者がタッチパネル上を撫
ぜなくても、どのキー(セグメント)に接触すればよい
かが容易にわかる。
【0095】したがって、簡便な構造で、視覚障害者で
あっても正確かつ容易に所望の情報を入力でき、しか
も、晴眼者の操作性も損うことのない情報入力装置を実
現できる。
【0096】また、上述したような自動取引装置によれ
ば、上記構成の情報入力装置を用いることにより、簡便
な構造で、視覚障害者であっても容易に操作でき、しか
も、晴眼者の操作性も損うことのない自動取引装置を実
現できる。
【0097】さらに、取引が終了する前に、取引後の残
高を音声によって案内するか、あるいは、液晶表示装置
に表示することにより、取引終了前に残高を確認するこ
とができる。
【0098】なお、本発明は、前記実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲で種々
変形実施可能である。
【0099】たとえば、絵記号表示板7a,7b,7c
を薄い透明フィルムで形成して、図3に2点鎖線で示す
ように、タッチパネル5上に貼り付け配置することも可
能である。その場合、前記実施の形態と同様に、まず絵
記号を触認識し、そのまま指をずらすと、小突起部42
に到達し、この小突起部42を所定時間押下し続けるこ
とで、特定キーを選択操作することができる。
【0100】また、図16に示すように、各絵記号51
(前記絵記号37,38,39に相当)に対して、圧電
素子52などで駆動されることにより、絵記号51を振
動させる振動子53を設け、これら各振動子51を操作
ステップに応じて選択的に振動させることにより、どの
絵記号が振動しているか触覚により認識させるようにし
てもよい。これにより、視覚障害者の選択操作を絵記号
の振動によって案内することができる。
【0101】また、表示画面の周縁部の斜面に形成した
線状突起部は、線状であることに限定されることなく、
触覚によってスムーズにタッチパネルのセグメントに案
内できるようになっているものであればよい。同様に、
タッチパネル上の小突起部も、形状を限定するものでは
なく、触覚可能な点状マークであればよい。
【0102】また、視覚障害者取引モードへの設定移行
は、利用者の選択操作によらず、あらかじめ視覚障害者
であることを利用者に登録してもらって、登録済みであ
るという符号をカードと通帳の磁気ストライプに記録し
ておき、利用者が登録済みの取引媒体を挿入すると、上
記符号を読取って認識することにより、自動的に視覚障
害者取引モードへ移行するようにしてもよい。
【0103】また、絵記号、あるいは、通帳入口やカー
ド入口などの取引媒体の入口を触り続けることで、視覚
障害者取引モードへ移行するようにしてもよい。その場
合、たとえば、絵記号や取引媒体の入口内部に、人間が
触れると反応する赤外線検出器や温度検出器などが設け
られていて、それらに所定時間触れると視覚障害者取引
モードに変わるようにプログラムされている。
【0104】また、たとえば、絵記号表示板7a,7b
上の絵記号37,38と同様な絵記号を液晶表示装置6
に表示することも可能である。その場合、たとえば、図
18に示すように、絵記号37aを液晶表示装置6の
「入金」と表示されている部分に表示し、「入金」とい
う文字を読むかわりに絵記号37aを見て、絵記号37
aに触れることで、「入金」を選択することができる。
勿論、液晶表示装置6には、絵記号37aと「入金」の
文字を両方とも表示してもよい。同様に、絵記号37
b,38a,38b,38cも、図18に示すように液
晶表示装置6に表示することができる。
【0105】これにより、多少は視機能を有する弱視者
や低視力者と呼ばれる視覚障害者が視覚により絵記号を
識別し、絵記号に触れることで自動取引装置を操作する
ことが可能となる。また、日本語を読むことのできない
外国人などでも自動取引装置を操作することができる。
【0106】さらに、各絵記号からタッチパネルへ触覚
的に案内する各線状突起部の長さあるいは形状を異なら
せるとともに、特定の絵記号の近傍に小突起部を設ける
ことも可能であり、以下、その実施の形態について説明
する。
【0107】図17は、たとえば、絵記号表示板7a,
7bの一番下に位置する絵記号37b,38cに対応す
る線状突起部41a,41b、および、絵記号表示板7
cにおいて中心値である数字「5」を表わす絵記号39
aに対応する線状突起部41cのみ長さを長くし、それ
以外の各線状突起部41dは長さを短く(たとえば、線
状突起部41a,41b,41cの長さの1/2の長
さ)してある。これにより、特定の線状突起部、すなわ
ち、特定の絵記号(この場合、絵記号37b,38c,
39a)、特定の機能を触覚により素早く探すことがで
きる。
【0108】また、絵記号表示板7cにおいて、数字を
表わす各絵記号39のうちの特定の絵記号、たとえば、
数字「5」を表わす絵記号39aの近傍には、点状の小
突起部71が形成されている。この小突起部71によ
り、特定の数字、この場合、中心値である数字「5」を
触覚により素早く探すことができる。
【0109】図18は、たとえば、図17の例におい
て、絵記号表示板7cの絵記号39を、数字そのものを
表わす絵記号で形成するとともに、これら各絵記号39
に対応する線状突起部41dを、絵記号39の数字に対
応して形成された点字41gに変更したものである。ま
た、前述したように、絵記号表示板7a,7b上の絵記
号37,38と同様な絵記号を液晶表示装置6に表示す
る場合を示している。
【0110】このように、特に数字を表わす絵記号と対
応する案内手段を点字によって形成することで、点字利
用者(視覚障害者)も操作し易くなる。
【0111】図19は、各絵記号の形状を変えるととも
に、各線状突起部の形状を変えたものである。すなわ
ち、絵記号表示板7aの絵記号37は、上から順に「取
消」を表わす絵記号37d、「入金」を表わす絵記号3
7e、「通帳記入」を表わす絵記号37f、「訂正」を
表わす絵記号37gからなり、絵記号表示板7bの絵記
号38は、上から順に「出金」を表わす絵記号38d、
「残高照会」を表わす絵記号38e、「確認」を表わす
絵記号38fからなる。絵記号表示板7cの絵記号39
は、数字そのものを表わす絵記号で形成されている。
【0112】そして、各絵記号のうちの取引に関係のあ
る絵記号37d,37e,37f,38d,38eに対
応する各線状突起部41eは、それぞれ長さを同一に
し、かつ、それぞれの先端を尖らせた形状に形成すると
ともに、それ以外の数字の入力に関係のある絵記号37
g,38f,39に対応する各線状突起部41fは、そ
れぞれ長さを同一にした形状に形成されている。
【0113】このように、取引に関係のある絵記号に対
応する線状突起部と数字の入力に関係のある絵記号に対
応する線状突起部とで形状を異ならせることにより、よ
り一層、識別が容易となり、ひいては操作が容易とる。
【0114】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、簡
便な構造で、視覚障害者であっても正確かつ容易に所望
の情報を入力でき、しかも、晴眼者の操作性も損うこと
のない情報入力装置を提供できる。
【0115】また、本発明によれば、簡便な構造で、視
覚障害者であっても容易に操作でき、しかも、晴眼者の
操作性も損うことのない自動取引装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る自動取引装置の外観
構成を示す斜視図。
【図2】同じく自動取引装置の全体的な構成を概略的に
示すブロック図。
【図3】同じく情報入力装置の構成を示す上面図。
【図4】同じく情報入力装置の構成を示す縦断側面図。
【図5】情報入力装置の動作原理を説明するための図。
【図6】液晶表示装置の表示画面例を示す図。
【図7】絵記号の他の例を示す図。
【図8】絵記号の大きさと平均正答率、平均触認識時間
との関係を示すグラフ。
【図9】主に操作の流れを中心とした動作について説明
するフローチャート。
【図10】主に操作の流れを中心とした動作について説
明するフローチャート。
【図11】主に操作の流れを中心とした動作について説
明するフローチャート。
【図12】操作ステップに対応した画面表示例を示す
図。
【図13】操作ステップに対応した画面表示例を示す
図。
【図14】操作ステップに対応した画面表示例を示す
図。
【図15】操作ステップに対応した画面表示例を示す
図。
【図16】振動子の構成例を説明するための縦断側面
図。
【図17】他の実施の形態に係る情報入力装置の構成を
示す上面図。
【図18】他の実施の形態に係る情報入力装置の構成を
示す上面図。
【図19】他の実施の形態に係る情報入力装置の構成を
示す上面図。
【符号の説明】
1……筐体、2……接客操作部、3……紙幣口、4……
硬貨口、5……タッチパネル、6……カラー液晶表示装
置、7a,7b,7c……絵記号表示板(絵記号表示
部)、8……情報入力装置、9……カード口、10……
通帳口、11……音声案内用のスピーカ、12……カー
ドリーダ・レシートプリンタユニット、13……通帳プ
リンタユニット、14……紙幣入出金ユニット、15…
…硬貨入出金ユニット、16……制御ユニット、17…
…音声案内ユニット、19……イヤホン用ジャック、2
1……タッチパネル制御部、22……表示制御部、23
……記憶部、25……主制御部、37,38,39……
凹凸状の絵記号、40a,40b……丸記号(特定マー
ク)、41,41a〜41f……線状突起部(案内手
段)、42……小突起部(点状マーク)、43……操作
者の指、41g……点字。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力項目としての複数の情報に対応した
    入力情報が表示される表示手段と、 この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されて
    いる複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示箇所に
    対応する位置に接触することにより、その接触位置に対
    応した入力情報が示す情報を入力することができるタッ
    チパネル入力手段と、 前記表示手段にて表示されている複数の入力情報にそれ
    ぞれ対応し、それぞれの入力情報の内容を示す固定的な
    意味付けがなされた複数の凹凸状の絵記号を形成し、前
    記タッチパネル入力手段を介して情報を入力する操作者
    が視覚障害者の場合に、この絵記号に基づいて前記表示
    手段に表示されている複数の入力情報の内容を識別可能
    とする絵記号表示部と、 この絵記号表示部の各絵記号と同様な絵記号を前記表示
    手段に表示させる絵記号表示手段と、 を具備したことを特徴とする情報入力装置。
  2. 【請求項2】 入力項目としての複数の情報に対応した
    入力情報が表示される表示手段と、 この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されて
    いる複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示箇所に
    対応する位置に接触することにより、その接触位置に対
    応した入力情報が示す情報を入力することができるタッ
    チパネル入力手段と、 前記表示手段にて表示されている複数の入力情報にそれ
    ぞれ対応し、それぞれの入力情報の内容を示す固定的な
    意味付けがなされた複数の凹凸状の絵記号を形成し、前
    記タッチパネル入力手段を介して情報を入力する操作者
    が視覚障害者の場合に、この絵記号に基づいて前記表示
    手段に表示されている複数の入力情報の内容を識別可能
    とする絵記号表示部と、 この絵記号表示部の各絵記号とそれらに対応する前記タ
    ッチパネル入力手段の端部に位置する特定の複数の入力
    情報の表示箇所との間にそれぞれ設けられ、それらの位
    置関係を触覚的に案内する点字で形成された案内手段
    と、 を具備したことを特徴とする情報入力装置。
  3. 【請求項3】 前記絵記号表示部の各絵記号とそれぞれ
    対応する前記タッチパネル入力手段の端部に位置する特
    定の複数の入力情報の表示箇所と対応する位置にそれぞ
    れ形成された触覚可能な単一の点状マークをさらに具備
    し、この各点状マークとそれらに対応する前記絵記号表
    示部の各絵記号との間にそれぞれ前記案内手段が設けら
    れていることを特徴とする請求項2記載の情報入力装
    置。
  4. 【請求項4】 矩形状の単一画面に所定の情報を表示す
    る表示手段と、 この表示手段の画面上に設けられ、複数のセグメントの
    うち所定のセグメント位置に接触することにより、その
    接触位置に対応して前記画面に表示されている情報を入
    力することができる矩形状の透明なタッチパネルと、 このタッチパネルの複数のセグメントに対応して情報を
    可変表示するよう前記表示手段を制御する制御手段と、 前記タッチパネルの左端部、右端部および下端部にそれ
    ぞれ位置する特定の複数のセグメントにそれぞれ対応し
    て形成され、それぞれが固定的な意味付けをなされた凹
    凸状の絵記号を有する3つの絵記号表示部と、 この3つの絵記号表示部の各絵記号とそれぞれ対応する
    前記タッチパネルの左端部、右端部および下端部にそれ
    ぞれ位置する特定の複数のセグメントと対応する面上に
    それぞれ形成された触覚可能な単一の点状マークと、 この各点状マークとそれらに対応する前記3つの絵記号
    表示部の各絵記号との間にそれぞれ形成され、それらの
    位置関係を触覚的に案内する案内手段とを具備し、 前記3つの絵記号表示部のうち少なくとも1つの絵記号
    表示部の各絵記号はそれぞれ数字を示しており、この数
    字を示している各絵記号とそれらに対応する前記点状マ
    ークとの間に設けられた前記案内手段は点字によって形
    成されていることを特徴とする情報入力装置。
  5. 【請求項5】 前記絵記号表示部の各絵記号の大きさ
    は、絵記号を矩形状に形成した場合は8mm×8mm以
    上であることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか
    1つに記載の情報入力装置。
  6. 【請求項6】 前記絵記号表示部の各絵記号の大きさ
    は、絵記号を環状に形成した場合はその外径が8mm以
    上であることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか
    1つに記載の情報入力装置。
  7. 【請求項7】 利用者の操作により所定の取引を自動的
    に行なう自動取引装置において、 利用者により取引内容を指定するために必要な取引情報
    に関係する複数の入力情報が表示される表示手段と、 この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されて
    いる複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示箇所に
    対応する位置に接触することにより、その接触位置に対
    応した入力情報が示す取引情報を入力することができる
    タッチパネル入力手段と、 前記表示手段にて表示されている複数の入力情報にそれ
    ぞれ対応し、それぞれの入力情報の内容を示す固定的な
    意味付けがなされた複数の凹凸状の絵記号を形成し、前
    記タッチパネル入力手段を介して取引情報を入力する利
    用者が視覚障害者の場合に、この絵記号に基づいて前記
    表示手段に表示されている複数の入力情報の内容を識別
    可能とする絵記号表示部と、 この絵記号表示部の各絵記号と同様な絵記号を前記表示
    手段に表示させる絵記号表示手段と、 を具備したことを特徴とする自動取引装置。
  8. 【請求項8】 利用者の操作により所定の取引を自動的
    に行なう自動取引装置において、 利用者により取引内容を指定するために必要な取引情報
    に関係する複数の入力情報が表示される表示手段と、 この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されて
    いる複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示箇所に
    対応する位置に接触することにより、その接触位置に対
    応した入力情報が示す取引情報を入力することができる
    タッチパネル入力手段と、 前記表示手段にて表示されている複数の入力情報にそれ
    ぞれ対応し、それぞれの入力情報の内容を示す固定的な
    意味付けがなされた複数の凹凸状の絵記号を形成し、前
    記タッチパネル入力手段を介して取引情報を入力する利
    用者が視覚障害者の場合に、この絵記号に基づいて前記
    表示手段に表示されている複数の入力情報の内容を識別
    可能とする絵記号表示部と、 この絵記号表示部の各絵記号とそれらに対応する前記タ
    ッチパネル入力手段の端部に位置する特定の複数の入力
    情報の表示箇所との間にそれぞれ設けらられ、それらの
    位置関係を触覚的に案内する点字で形成された案内手段
    と、 前記タッチパネル入力手段によって入力された取引情報
    に応じて所定の取引を自動的に行なう取引手段と、 を具備したことを特徴とする自動取引装置。
  9. 【請求項9】 前記絵記号表示部の各絵記号とそれぞれ
    対応する前記タッチパネル入力手段の端部に位置する特
    定の複数の入力情報の表示箇所と対応する位置にそれぞ
    れ形成された触覚可能な単一の点状マークをさらに具備
    し、この各点状マークとそれらに対応する前記絵記号表
    示部の各絵記号との間にそれぞれ前記案内手段が設けら
    れていることを特徴とする請求項2記載の自動取引装
    置。
  10. 【請求項10】 利用者の操作により所定の取引を自動
    的に行なう自動取引装置において、 矩形状の単一画面に利用者により取引内容を指定するた
    めに必要な取引情報に関係する複数の入力情報を表示す
    る表示手段と、 この表示手段の画面上に設けられ、複数のセグメントの
    うち所定のセグメント位置に接触することにより、その
    接触位置に対応して前記画面に表示されている取引情報
    を入力することができる矩形状の透明なタッチパネル
    と、 このタッチパネルの複数のセグメントに対応して情報を
    可変表示するよう前記表示手段を制御する制御手段と、 前記タッチパネルの左端部、右端部および下端部にそれ
    ぞれ位置する特定の複数のセグメントにそれぞれ対応し
    て形成され、それぞれが固定的な意味付けをなされた凹
    凸状の絵記号を有する3つの絵記号表示部と、 この3つの絵記号表示部の各絵記号とそれぞれ対応する
    前記タッチパネルの左端部、右端部および下端部にそれ
    ぞれ位置する特定の複数のセグメントと対応する面上に
    それぞれ形成された触覚可能な単一の点状マークと、 この各点状マークとそれらに対応する前記3つの絵記号
    表示部の各絵記号との間にそれぞれ形成され、それらの
    位置関係を触覚的に案内する案内手段と、 前記タッチパネルによって入力された取引情報に応じて
    所定の取引を自動的に行なう取引手段とを具備し、 前記3つの絵記号表示部のうち少なくとも1つの絵記号
    表示部の各絵記号はそれぞれ数字を示しており、この数
    字を示している各絵記号とそれらに対応する前記点状マ
    ークとの間に設けられた前記案内手段は点字によって形
    成されていることを特徴とする自動取引装置。
  11. 【請求項11】 前記絵記号表示部の各絵記号の大きさ
    は、絵記号を矩形状に形成した場合は8mm×8mm以
    上であることを特徴とする請求項7〜10のうちいずれ
    か1つに記載の自動取引装置。
  12. 【請求項12】 前記絵記号表示部の各絵記号の大きさ
    は、絵記号を環状に形成した場合はその外径が8mm以
    上であることを特徴とする請求項7〜10のうちいずれ
    か1つに記載の自動取引装置。
  13. 【請求項13】 利用者が提示する通帳あるいはカード
    などの取引媒体を受入れ、利用者の操作により少なくと
    も入金取引あるいは出金取引を選択的に行なう自動取引
    装置において、 利用者により取引内容を指定するために必要な取引情報
    に関係する複数の入力情報が表示される表示手段と、 この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されて
    いる複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示箇所に
    対応する位置に接触することにより、その接触位置に対
    応した入力情報が示す取引情報を入力することができる
    タッチパネル入力手段と、 前記表示手段にて表示されている複数の入力情報にそれ
    ぞれ対応し、それぞれの入力情報の内容を示す固定的な
    意味付けがなされた複数の凹凸状の絵記号を形成し、前
    記タッチパネル入力手段を介して取引情報を入力する利
    用者が視覚障害者の場合に、この絵記号に基づいて前記
    表示手段に表示されている複数の入力情報の内容を識別
    可能とする絵記号表示部と、 前記タッチパネル入力手段によって入力された取引情報
    に応じて少なくとも入金取引あるいは出金取引を自動的
    に行なう取引手段と、 この取引手段による取引が終了する前に取引後の残高を
    音声によって案内する残高案内手段と、 を具備したことを特徴とする自動取引装置。
  14. 【請求項14】 前記残高案内手段は、あらかじめ該自
    動取引装置に接続されたイヤホンによって取引後の残高
    を音声で案内することを特徴とする請求項13記載の自
    動取引装置。
  15. 【請求項15】 利用者が提示する通帳あるいはカード
    などの取引媒体を受入れ、利用者の操作により少なくと
    も入金取引あるいは出金取引を選択的に行なう自動取引
    装置において、 利用者により取引内容を指定するために必要な取引情報
    に関係する複数の入力情報が表示される表示手段と、 この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されて
    いる複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示箇所に
    対応する位置に接触することにより、その接触位置に対
    応した入力情報が示す取引情報を入力することができる
    タッチパネル入力手段と、 前記表示手段にて表示されている複数の入力情報にそれ
    ぞれ対応し、それぞれの入力情報の内容を示す固定的な
    意味付けがなされた複数の凹凸状の絵記号を形成し、前
    記タッチパネル入力手段を介して取引情報を入力する利
    用者が視覚障害者の場合に、この絵記号に基づいて前記
    表示手段に表示されている複数の入力情報の内容を識別
    可能とする絵記号表示部と、 前記タッチパネル入力手段によって入力された取引情報
    に応じて少なくとも入金取引あるいは出金取引を自動的
    に行なう取引手段と、 この取引手段による取引が終了する前に取引後の残高を
    前記表示手段に表示させる残高表示手段と、 を具備したことを特徴とする自動取引装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7229007B1 (en) 1999-12-03 2007-06-12 Ncr Corporation Self-service terminal
JP2009099010A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Laurel Seiki Kk 紙幣処理システム
JP2009204710A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 触覚提示装置及び触覚提示方法
JP2016095382A (ja) * 2014-11-13 2016-05-26 サカタインクス株式会社 電子情報機器およびその操作方法

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