JP2000082162A - 情報入出力装置および自動取引装置 - Google Patents

情報入出力装置および自動取引装置

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JP2000082162A
JP2000082162A JP25025198A JP25025198A JP2000082162A JP 2000082162 A JP2000082162 A JP 2000082162A JP 25025198 A JP25025198 A JP 25025198A JP 25025198 A JP25025198 A JP 25025198A JP 2000082162 A JP2000082162 A JP 2000082162A
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Hiroshi Takahashi
博 高橋
Hajime Ohata
元 大波多
Hiroyuki Kamio
広幸 神尾
Mika Amamiya
美香 雨宮
Hiroshi Matsuura
博 松浦
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡便な構造で、視覚障害者であっても正確かつ
容易に所望の情報を入力でき、しかも、晴眼者の操作性
も損なうことのない自動取引装置を提供する。 【解決手段】利用者の操作により入金や出金取引を自動
的に行なう現金自動支払機や現金自動預出金機などの自
動取引装置1において、接客操作部2にパラメトリック
スピーカ10を設置し、このパラメトリックスピーカ1
0を用いて取引の進行状況に合わせた音声案内を行なう
ことにより、操作している人物に対してのみ音声案内を
行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、金融機
関で用いられる現金自動支払機や現金自動預出金機など
の自動取引装置などにおいて、取引情報などを入力する
とともに操作案内情報などを表示出力したり音声出力す
る、凹凸状の絵記号入力機能付きの情報入出力装置に関
する。
【0002】また、本発明は、上記情報入出力装置を用
いた現金自動支払機や現金自動預出金機などの自動取引
装置に関する。
【0003】
【従来の技術】最近、たとえば、銀行などの金融機関に
おいて、現金自動支払機や現金自動預出金機などの自動
取引装置(いわゆるATM)の普及は目覚ましく、銀行
営業店業務の70%近くを自動取引装置で処理するまで
になっている。そして、窓口の開いていない土曜日や日
曜日のみならず、通常日であっても自動取引装置を使い
たい、銀行としても使ってもらいたいというニーズが広
がっている。そのため、当初は単純な入金や出金取引だ
けであったものが、振込、振替取引や、公共料金の収受
取引など、より複雑な取引に業務が拡大されている。
【0004】これに伴い、自動取引装置の操作は必然的
に複雑にならざるを得ず、入力キーの数が増えてしまう
という問題があった。これに対して、表示装置と入力装
置とを一体にして、表示画面の表示部をタッチすること
によって、所望の情報を入力できるタッチパネル式の情
報入力装置が急速に普及して、複雑な取引における多様
な各種キー操作を、表示を可変することによって実現で
きるようになった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
タッチパネル式の情報入出力装置は、表示画面が見えな
いと絶対に使うことができない。そのために、たとえ
ば、目の不自由な利用者(視覚障害者)が自動取引装置
を利用することができないという問題があった。
【0006】これに対して、最近、たとえば、自動取引
装置にテンキー付きのハンドセット通話装置を付加する
ことにより、音声で操作を誘導し、たとえば、「入金な
ら1、出金なら2のボタンを押して下さい」と音声案内
して、利用者がテンキーを押下するという具合に取引が
行なえるようにした視覚障害者対応の自動取引装置も開
発されているが、これは、通常の自動取引装置に対し
て、ハンドセットという付加装置が必要で、価格的にも
高価になるので、大量の導入ができないという問題があ
った。
【0007】さらに、この種の自動取引装置において
は、利用者以外へも聞かれてしまうことを不快に思うこ
とから、操作を誘導するための音声案内を出力すること
が積極的に行なわれなかった。
【0008】しかし、音声案内は、利用者が作業中でも
情報を伝えることができ、また、画面に表示する案内文
よりも利用者の注目を集めることができるため、有効な
案内提示方法である。したがって、音声案内を利用した
いという要求が高まっている。
【0009】そこで、本発明は、簡便な構造で、視覚障
害者であっても正確かつ容易に所望の情報を入力でき、
しかも、晴眼者の操作性も損なうことのない情報入出力
装置および自動取引装置を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、操作者(利用者)のみに
対して音声案内を与えることのできる情報入出力装置お
よび自動取引装置を提供することを目的とする。
【0011】さらに、本発明は、複数の人物がいる場所
で、表示装置の表示画像を見ている人物のみに対して音
声を聞かせることのできるパラメトリックスピーカを提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の情報入出力装置
は、入力項目としての複数の情報に対応した入力情報が
表示される表示手段と、この表示手段上に設けられ、前
記表示手段に表示されている複数の入力情報のうち所定
の入力情報の表示個所に対応する位置に接触することに
より、その接触位置に対応した入力情報が示す情報を入
力することができるタッチパネル入力手段と、可聴信号
の周波数帯よりも高い周波数の信号を可聴信号で振幅変
調する変調手段と、この変調手段によって変調された信
号を音響信号に変換して出力する変換手段と、この変換
手段によって出力される音響信号を収束させる収束手段
とを具備している。
【0013】また、本発明の情報入出力装置は、入力項
目としての複数の情報に対応した入力情報が表示される
表示手段と、この表示手段上に設けられ、前記表示手段
に表示されている複数の入力情報のうち所定の入力情報
の表示個所に対応する位置に接触することにより、その
接触位置に対応した入力情報が示す情報を入力すること
ができるタッチパネル入力手段と、可聴信号の周波数帯
よりも高い周波数の信号を可聴信号で振幅変調する変調
手段と、この変調手段によって変調された信号を音響信
号に変換して出力する変換手段と、この変換手段によっ
て出力される音響信号を収束させる収束手段と、この収
束手段から出力される音響信号の位置を示す出力位置表
示手段とを具備している。
【0014】また、本発明の情報入出力装置は、入力項
目としての複数の情報に対応した入力情報が表示される
表示手段と、この表示手段上に設けられ、前記表示手段
に表示されている複数の入力情報のうち所定の入力情報
の表示個所に対応する位置に接触することにより、その
接触位置に対応した入力情報が示す情報を入力すること
ができるタッチパネル入力手段と、前記表示手段にて表
示されている複数の入力情報にそれぞれ対応し、それぞ
れの入力情報の内容を示す固定的な意味付けがなされた
複数の凹凸状の絵記号を形成し、前記タッチパネル入力
手段を介して情報を入力する操作者が視覚障害者の場合
に、この絵記号に基づいて前記表示手段に表示されてい
る複数の入力情報の内容を識別可能とする絵記号表示部
と、該情報入出力装置の操作者に対して操作内容を音声
で案内する案内情報を出力する音声案内手段と、該情報
入出力装置の操作者に対して操作内容を音声で案内する
案内情報に対応する音声信号でその音声信号の周波数帯
よりも高い周波数の信号を振幅変調する変調手段と、こ
の変調手段によって変調された信号を音響信号に変換し
て出力する変換手段と、この変換手段によって出力され
る音響信号を収束させる収束手段と、該情報入出力装置
の操作者が視覚障害者か晴眼者かを判別する操作者判別
手段と、該情報入出力装置の操作者に対して出力する案
内情報の内容を判別する出力内容判別手段と、前記操作
者判別手段および前記出力内容判別手段の各判別結果に
応じて、前記案内情報の出力先を前記表示手段あるいは
前記音声案内手段あるいは前記変換手段に切換える出力
先切換手段とを具備している。
【0015】また、本発明の自動取引装置は、利用者の
操作により所定の取引を自動的に行なう自動取引装置に
おいて、利用者により取引内容を指定するために必要な
取引情報に関係する複数の入力情報が表示される表示手
段と、この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示
されている複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示
個所に対応する位置に接触することにより、その接触位
置に対応した入力情報が示す取引情報を入力することが
できるタッチパネル入力手段と、該自動取引装置の利用
者に対して操作内容を音声で案内するための音声信号で
その音声信号の周波数帯よりも高い周波数の信号を振幅
変調する変調手段と、この変調手段によって変調された
信号を音響信号に変換して出力する変換手段と、この変
換手段によって出力される音響信号を収束させる収束手
段とを具備している。
【0016】また、本発明の自動取引装置は、利用者の
操作により所定の取引を自動的に行なう自動取引装置に
おいて、利用者により取引内容を指定するために必要な
取引情報に関係する複数の入力情報が表示される表示手
段と、この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示
されている複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示
個所に対応する位置に接触することにより、その接触位
置に対応した入力情報が示す取引情報を入力することが
できるタッチパネル入力手段と、該自動取引装置の利用
者に対して操作内容を音声で案内するための音声信号で
その音声信号の周波数帯よりも高い周波数の信号を振幅
変調する変調手段と、この変調手段によって変調された
信号を音響信号に変換して出力する変換手段と、この変
換手段によって出力される音響信号を収束させる収束手
段と、この収束手段から出力される音響信号の位置を示
す出力位置表示手段とを具備している。
【0017】また、本発明の自動取引装置は、利用者の
操作により所定の取引を自動的に行なう自動取引装置に
おいて、利用者により取引内容を指定するために必要な
取引情報に関係する複数の入力情報が表示される表示手
段と、この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示
されている複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示
個所に対応する位置に接触することにより、その接触位
置に対応した入力情報が示す取引情報を入力することが
できるタッチパネル入力手段と、前記表示手段にて表示
されている複数の入力情報にそれぞれ対応し、それぞれ
の入力情報の内容を示す固定的な意味付けがなされた複
数の凹凸状の絵記号を形成し、前記タッチパネル入力手
段を介して取引情報を入力する利用者が視覚障害者の場
合に、この絵記号に基づいて前記表示手段に表示されて
いる複数の入力情報の内容を識別可能とする絵記号表示
部と、該自動取引装置の利用者に対して操作内容を音声
で案内する案内情報を出力する音声案内手段と、該自動
取引装置の利用者に対して操作内容を音声で案内する案
内情報に対応する音声信号でその音声信号の周波数帯よ
りも高い周波数の信号を振幅変調する変調手段と、この
変調手段によって変調された信号を音響信号に変換して
出力する変換手段と、この変換手段によって出力される
音響信号を収束させる収束手段と、該自動取引装置の利
用者が視覚障害者か晴眼者かを判別する利用者判別手段
と、該自動取引装置の利用者に対して出力する案内情報
の内容を判別する出力内容判別手段と、前記利用者判別
手段および前記出力内容判別手段の各判別結果に応じ
て、前記案内情報の出力先を前記表示手段あるいは前記
音声案内手段あるいは前記変換手段に切換える出力先切
換手段とを具備している。
【0018】また、本発明の情報入出力装置は、入力項
目としての複数の情報に対応した入力情報が表示される
表示手段と、この表示手段上に設けられ、前記表示手段
に表示されている複数の入力情報のうち所定の入力情報
の表示個所に対応する位置に接触することにより、その
接触位置に対応した入力情報が示す情報を入力すること
ができるタッチパネル入力手段と、可聴信号の周波数帯
よりも高い周波数の信号を可聴信号で振幅変調する変調
手段と、この変調手段によって変調された信号を音響信
号に変換して出力する変換手段と、この変換手段によっ
て出力される音響信号を一定の方向に収束させる収束手
段と、この収束手段から放射される音響信号の収束方向
を変化させるための収束方向可変手段と、前記収束方向
の範囲とその周辺に存在する物体を検知する物体検知手
段と、この物体検知手段が前記収束方向の範囲外に物体
を検知すると、その物体を前記収束方向の範囲内に収め
るように前記収束方向可変手段の動作を制御する制御手
段とを具備している。
【0019】また、本発明の自動取引装置は、利用者の
操作により所定の取引を自動的に行なう自動取引装置に
おいて、利用者により取引内容を指定するために必要な
取引情報に関係する複数の入力情報が表示される表示手
段と、この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示
されている複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示
個所に対応する位置に接触することにより、その接触位
置に対応した入力情報が示す取引情報を入力することが
できるタッチパネル入力手段と、該自動取引装置の利用
者に対して操作内容を音声で案内する案内情報に対応す
る音声信号でその音声信号の周波数帯よりも高い周波数
の信号を振幅変調する変調手段と、この変調手段によっ
て変調された信号を音響信号に変換して出力する変換手
段と、この変換手段によって出力される音響信号を一定
の方向に収束させる収束手段と、この収束手段から放射
される音響信号の収束方向を変化させるための収束方向
可変手段と、前記収束方向の範囲とその周辺に存在する
物体を検知する物体検知手段と、この物体検知手段が前
記収束方向の範囲外に物体を検知すると、その物体を前
記収束方向の範囲内に収めるように前記収束方向可変手
段の動作を制御する制御手段とを具備している。
【0020】さらに、本発明のパラメトリックスピーカ
は、画像を可視表示する表示装置の近傍に設置されるも
ので、前記表示装置に表示される画像に関連する音声信
号でその音声信号の周波数帯よりも高い周波数の信号を
振幅変調する変調手段と、この変調手段によって変調さ
れた信号を音響信号に変換して出力する変換手段と、こ
の変換手段によって出力される音響信号を一定の方向に
収束させる収束手段と、この収束手段から放射される音
響信号の収束方向を変化させるための収束方向可変手段
と、前記表示装置の方向を向いている人物を検知する人
物検知手段と、この人物検知手段が前記表示装置の方向
を向いている人物を検知すると、その人物を前記収束方
向の範囲内に収めるように前記収束方向可変手段の動作
を制御する制御手段とを具備している。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0022】図1は、本実施の形態に係る自動取引装置
(たとえば、銀行の営業店に設置され、入金、出金、振
込、振替、残高照会、通帳記入などの取引が可能な現金
自動預出金機)1の外観を示すものである。図におい
て、筐体1aの前面には、略L字形状の接客操作部2が
形成されている。接客操作部2の水平面には、紙幣を多
数枚一括して投入し得るとともに、放出された紙幣を一
括して受取る、開閉可能な蓋体を有する紙幣口3、およ
び、硬貨を多数枚一括して投入し得るとともに、放出さ
れた硬貨を一括して受取る、開閉可能な蓋体を有する硬
貨口4が設けられている。
【0023】また、接客操作部2の水平面には、表面に
指を接触することにより所定の情報が入力できる矩形状
の透明なタッチパネル5が設けられているとともに、そ
の下面に相対向して表示手段としての矩形状の表示画面
を有するカラー液晶表示装置6が設けられている。
【0024】液晶表示装置6は、操作案内手順、その他
の情報を文字、文言、イラストあるいは画像情報によっ
て画面にカラーで表示し、利用者の操作を誘導するとと
もに、取引に必要な各種取引情報を入力するための数
字、片仮名文字、英文字などの各種操作キーを表示し、
この表示された操作キーに対応するタッチパネル5のセ
グメント部位を指で触れることにより、所望のキー入力
(各種取引情報の入力など)を行なうことができるよう
になっている。
【0025】また、タッチパネル5の周囲近傍、たとえ
ば、左端部、右端部および下端部の各近傍には、それぞ
れ後で詳細を説明する絵記号表示部としての絵記号表示
板7a,7b,7cが設けられている。
【0026】接客操作部2の垂直面には、暗証番号や口
座番号などが記録されている取引媒体としての磁気カー
ド、あるいは、振込取引時の振込券を受入れるととも
に、取引内容を印字したレシート(明細票)を排出する
カード口8、同じく取引媒体としての磁気通帳を受入れ
る通帳口9、および、利用者に対する音声案内のため
の、後で詳細を説明するパラメトリックスピーカ10な
どが設けられている。
【0027】ここに、上記タッチパネル5、液晶表示装
置6、絵記号表示板7a,7b,7c、および、パラメ
トリックスピーカ10は、本実施の形態に係るタッチパ
ネル式の情報入出力装置11を構成している。
【0028】一方、筐体1aの内部には、カード口8と
対応してカードリーダ・レシートプリンタユニット12
が、通帳口9と対応して通帳プリンタユニット13が、
紙幣口3と対応して紙幣入出金ユニット14が、硬貨口
4と対応して硬貨入出金ユニット15が、それぞれ設け
られている。また、筐体1a内の下部には、本装置の制
御を司る制御ユニット16が設けられている。
【0029】図2は、上記した自動取引装置の全体的な
構成を概略的に示すもので、情報入出力装置11、カー
ドリーダ・レシートプリンタユニット12、通帳プリン
タユニット13、紙幣入出金ユニット14、硬貨入出金
ユニット15、音声案内ユニット17、タッチパネル制
御部21、表示制御部22、記憶部23、伝送制御部2
4、これら全体の制御を司る主制御部25、および、こ
れらに動作電源を供給する電源部26などによって構成
される。
【0030】情報入出力装置11は、前述したように、
タッチパネル5、液晶表示装置6、絵記号表示板7a,
7b,7c、および、パラメトリックスピーカ10など
によって構成されており、詳細については後述する。
【0031】カードリーダ・レシートプリンタユニット
12は、カード口8から受入れた磁気カードあるいは振
込券の磁気ストライプに対してデータの読取りあるいは
書込みを行なう。また、取引内容を印字したレシートを
発行し、カード口8から排出する。
【0032】通帳プリンタユニット13は、通帳口9か
ら受入れた通帳の磁気ストライプに対してデータの読取
りあるいは書込みを行なうとともに、必要に応じて該通
帳への印字を行なう。
【0033】紙幣入出金ユニット14は、紙幣口3に一
括して投入された紙幣を受入れて判別・計数して収納す
るとともに、必要に応じて、あらかじめ金庫に収納され
た紙幣を所定枚数だけ取出して紙幣口3から一括して払
出す。
【0034】硬貨入出金ユニット15は、硬貨口4に一
括して投入された硬貨を受入れて判別・計数して収納す
るとともに、必要に応じて、あらかじめ金庫に収納され
た硬貨を所定枚数だけ取出して硬貨口4から一括して払
出す。
【0035】音声案内ユニット17は、前記パラメトリ
ックスピーカ10から音声により利用者の操作を誘導す
る案内を行なう。タッチパネル制御部21は、前記タッ
チパネル5を制御する。表示制御部22は、前記液晶表
示装置6を制御する。
【0036】記憶部23は、各種データの記憶に用いら
れるとともに、本装置の運用に係る処理手順のプログラ
ムの格納、取引に供する各種の情報や取引の記録、本装
置の稼働状況の記録などを行なう。
【0037】伝送制御部24は、通信回線27を介して
センタの預金元帳としてのホストコンピュータ28とオ
ンライン接続されていて、必要に応じてホストコンピュ
ータ28とオンライン交信するようになっている。
【0038】主制御部25は、記憶部23内のプログラ
ム情報を参照しつつ、情報入出力装置11、各ユニット
12〜15,17、および、伝送制御部24を制御し
て、入金あるいは出金など、所定の取引動作を行なわし
める。
【0039】電源部26は、通常、入力される商用交流
電圧を直流電圧に変換して動作用電源として各部に供給
する。なお、電源部26は、停電が発生した際、商用交
流電圧に代わって動作用電源を供給するためのバッテリ
(図示しない)を備えていて、図示しない充電回路によ
って必要に応じて充電されるようになっている。
【0040】前記パラメトリックスピーカ10は、たと
えば、特開平7−107588号公報にて説明されてい
るような、パラメトリックアレイ効果による超指向性ス
ピーカのことである。パラメトリックスピーカ10から
出力された音声は、空間の特定の場所でしか聞こえない
ため、利用者本人以外には聞こえないようにすることが
できる。そのため、たとえば、入金取引時の入金金額の
確認や、出金取引時の出金金額の確認、暗証番号が確実
に入力されているかどうかを確認するための、入力した
数字の読上げなどに利用することができる。
【0041】図3は、パラメトリックスピーカ10の具
体的な構成例を示している。図3において、収束手段と
しての回転楕円体面(反射板)51の焦点となる位置5
2aに変換手段としての超音波発生器53を設け、この
超音波発生器53を変調器54の出力により駆動する。
変調器54は、音声案内するための音声信号55によっ
て超音波帯の正弦波を発振する発振器56の出力を振幅
変調し、その変調出力により超音波発生器53を駆動す
る。
【0042】超音波発生器53からの超音波出力は、回
転楕円体面51に向けて発射されており、回転楕円体面
51に向けて発射された超音波は、楕円の法則により、
回転楕円体面51のもう一方の焦点52bで収束し、収
束後、発散する。この経路をたどるうちに、超音波発生
器53から発射された超音波は、空気に対する非線形性
によりパラメトリックアレイ効果が起こり、超音波の変
調信号である音声信号が復調され、超音波が通る経路内
では音声信号が聞こえる。つまり、超音波の届かない範
囲では、音声が聞こえないというわけである。
【0043】ここで、本構成における各部の数値を具体
的に例示すると、発振器56では、たとえば、40KH
zの信号を出力し、変調器54では、たとえば、20H
z〜20KHzの音声信号55で振幅変調した信号を出
力し、超音波発生器53に入力する。超音波発生器53
は、形状が例えば、x2 /3002 +y2 /1552
1である回転楕円体面51の焦点の1つである、回転楕
円体面51の背面からおよそ250mmの距離の位置に
置かれ、超音波発生器53から回転楕円体面51に向け
て発射された超音波は、回転楕円体面51の背面からお
よそ500mmの距離の位置に焦点が結ばれ、ここを仮
想音源として、超音波の届く範囲で音声が聞こえる。
【0044】図4および図5は、情報入出力装置11の
構成を詳細に示すものである。なお、図3は、情報入出
力装置11の上面図であり、もちろん表示内容は可変で
あるが、本例では特定の入力場面の画面表示で説明して
いる。
【0045】本例の情報入出力装置11は、タッチパネ
ル5の各セグメントに対応して、X方向とY方向にそれ
ぞれ複数の発光ダイオードとフォトダイオードを配列
し、それらの間の光が遮られた点を出力する光走査方式
を用いている。
【0046】すなわち、筐体1a(接客操作部2の水平
面)には、矩形状の開口部31が形成されており、この
開口部31の壁面は、上端から下端内側方向に向かって
傾斜する傾斜面32となっている。そして、開口部31
をその下方から閉塞するごとく、支持部材33に支持さ
れたタッチパネル5が配設されているとともに、このタ
ッチパネル5の下面に近接して、筐体1aに固定された
液晶表示装置6が配設されている。
【0047】タッチパネル5は、たとえば、矩形状の透
明な板体で構成されおり、その表面には目視しがたい形
で、図面に破線で区分して示されるようなマトリクス状
のスイッチセグメント34が存在する。
【0048】タッチパネル5上の周縁部の支持部材33
には、Y軸の各セグメントに対応して、Y軸上を走査す
るための複数の発光ダイオード35と複数のフォトダイ
オード36とがそれぞれ相対向して配列されている。な
お、図面上では省略されているが、同様に、X軸上を走
査するための複数の発光ダイオードと複数のフォトダイ
オードとがそれぞれ相対向して配列されている。
【0049】タッチパネル5の周囲近傍(すなわち、開
口部31の開口端近傍)、たとえば、左端部、右端部お
よび下端部の各近傍には、それぞれ絵記号表示板7a,
7b,7cが埋め込まれている。絵記号表示板7a,7
b,7cには、それぞれ固定的な意味付けをなされた凹
凸状の絵記号37,38,39および特定マークとして
の丸記号40a,40b(絵記号表示板7cだけ)が形
成されている。これら各絵記号37,38,39および
丸記号40a,40bは、タッチパネル5の左端部、右
端部および下端部にそれぞれ位置する複数のセグメント
と一体一に相対応する位置関係にあって、この位置関係
を触覚的に案内する案内手段としての線状突起部41
が、開口部31の傾斜面32、すなわち、左端部の傾斜
面32a、右端部の傾斜面32bおよび下端部の傾斜面
32cにそれぞれ形成されている。
【0050】さらに、タッチパネル5の左端部、右端部
および下端部にそれぞれ位置する複数のセグメントと対
応する面上には、それぞれ触覚可能な点状マークとして
の小突起部42が形成されている。したがって、これら
小突起部42と各絵記号37,38,39および丸記号
40a,40bとは一体一に相対応する位置関係とな
り、かつ、それらの間に位置関係を触覚的に案内する線
状突起部41が位置することになる。なお、小突起部4
2は、形状が非常に小さいので、液晶表示装置6の表示
を妨げることがない。
【0051】ここで、上記のように構成された情報入出
力装置11の動作原理について、図6を用いて説明す
る。
【0052】タッチパネル5は、前述したように、透明
な板体で構成されており、その表面には目視しがたい形
でスイッチセグメント34が存在する。たとえば、操作
者が指43で特定のセグメント位置に接触すると、X軸
とY軸の各接点44,45の所定部位がオン状態となっ
て(図5の例ではX4−Y3)、どのセグメントが接触
されたかを認識することができるようになっている。
【0053】このようなXYマトリクススイッチ式のタ
ッチパネル5の構造には各種あって、本例では光走査方
式を用いているが、その外に、たとえば、2枚のフィル
ムにそれぞれX方向とY方向に透明電極を配線して、こ
の透明電極が押圧によって接触して出力する透明スイッ
チ電極方式などもあり、本発明においては、これらの構
造には限定されず、どのような方式にも適用可能なもの
である。
【0054】このタッチパネル5に対する液晶表示装置
6の表示画面例が図7であって、利用者に金額を入力さ
せるための案内表示と、入力に必要なテンキー(数字キ
ー)と、金額の単位を表わす[万],[千],[円]の
操作キーがそれぞれ表示されている。
【0055】このような構成のタッチパネル5であれ
ば、最大、Xn×Ynのセグメント分のキー表示ができ
るので、特に振込先の住所氏名の入力などで威力を発揮
するものと思われる。
【0056】次に、絵記号表示板7a,7b,7cによ
る絵記号の表示例を具体的に説明する。左端部に設けら
れた絵記号表示板7aの絵記号37は、取引種目を表わ
していて、たとえば、絵記号37aは[入金]、絵記号
37bは[出金]、絵記号37cは[残高照会]を表示
している。たとえば、入金キーを押下(接触)したいと
すると、まず[入金]という文字を表示している絵記号
37aを触覚し、そのまま右に指をずらすと、斜面32
aに線状突起部41があって、これに案内されてタッチ
パネル5上の小突起部42を触覚することができる。そ
こで、この小突起部42を所定時間接触し続けることに
より、タッチパネル制御部21は入金キーが選択(押
下)されたと認識するようになっている。
【0057】他の絵記号表示板7b,7cも同様にして
絵記号で入力できるが、右端部に設けられた絵記号表示
板7bの絵記号38は、金額の単位を表わしていて、た
とえば、絵記号38aは[万]、絵記号38bは
[千]、絵記号38cは[円]を表示している。また、
下端部に設けられた絵記号表示板7cの絵記号39は、
たとえば、[1〜9,0]の数字を表示している。な
お、絵記号表示板7cの絵記号39の両側部に丸記号4
0a,40bが設けられている。
【0058】このように、各絵記号37,38,39と
小突起部42が設けられたセグメントとは一対一に対応
するようになっていて、絵記号での入力のときは、その
絵記号に対応する、たとえば、図4のような画面を表示
する。視覚障害者は、この表示画面を見ることはできな
いが、晴眼者が同行しているときは、逆に絵記号が理解
できないので、そのための表示として有効である。
【0059】以上の説明のごとく、本実施の形態の重要
な点は、一般取引のときの画面の案内表示とその入力キ
ーは、その位置や意味付けを可変とするが、絵記号の場
合は、絵記号とそれに対応する位置の小突起部42を設
けたセグメントに固定的に対応することである。
【0060】次に、上記のような構成において、主に操
作の流れを中心とした動作について、図8〜図10に示
すフローチャートおよび図11〜図14に示す各操作ス
テップに対応した画面表示例を参照して説明する。な
お、以下の説明では、通常の晴眼者用の操作との差異を
中心に記述する。
【0061】まず、液晶表示装置6の初期画面は、たと
えば、図11に示すような通常の取引種目選択画面を表
示し、[入金]、[出金]、[残高照会]などの取引種
目キー46を表示するとともに、たとえば、[ご希望の
取引を指定してください。]という案内文言を表示する
が、このとき同時に、図11に示すように、画面の右下
と左下にそれぞれ特定マークとしての丸記号47a,4
7bを表示するとともに、たとえば、[左右の丸印を押
すと視覚障害者モードになります。]という案内文言を
表示する(勿論、同時にパラメトリックスピーカ10を
用いて同様な音声案内をも行なう)。この丸記号47
a,47bと対応するセグメントは、図4に示すよう
に、絵記号表示板7cの丸記号40a,40bにそれぞ
れ対応するものである。
【0062】この場合、案内表示のごとく、左右の丸記
号47a,47bと対応するセグメント上を同時に所定
時間押下(接触)することにより、主制御部25は視覚
障害者モード、すなわち、視覚障害者取引モードに切換
えるように制御するようになっている。このとき、表示
されている取引種目キー46が選択押下されれば、通常
の取引モード(晴眼者取引モード)の処理に進行する
が、これは既に公知の技術であるので、その説明は省略
する。
【0063】さて、左右の丸記号47a,47bと対応
するセグメント上が同時に押下されると、上記したよう
に視覚障害者取引モードに設定される。視覚障害者取引
モードが設定されると、液晶表示装置6の表示画面は、
図12に示すような絵記号入力用の取引種目選択画面に
切換わり、[入金]、[出金]、[残高照会]などの絵
記号入力用の取引種目キー48を表示するとともに、た
とえば、[絵記号入力画面です。ご希望の取引を指定し
てください。]という案内文言を表示する(勿論、同時
にパラメトリックスピーカ10を用いて同様な音声案内
をも行なう)。ここで、利用者(この場合は視覚障害
者)が絵記号表示板7a上の絵記号37a,37b,3
7cを触覚認識することにより、所望の取引種目キー4
8に対応するセグメント上を押下すると、次のステップ
へ移行する。
【0064】以下、代表的な例として、[出金]と[入
金]の取引が選択された場合の動作について説明する。
【0065】まず、絵記号37bにより出金取引が選択
された場合、図9のフローに進み、本例では、カードと
通帳、あるいは、通帳を持っていない場合は、カードの
みを挿入してもらうのだが、このステップで各社の自動
取引装置はカードが先であったり、通帳が先だったり、
どちらを先にいれてもよかったりと、まちまちの制御に
なっていて、視覚障害者の操作誘導が難しいところであ
る。たとえば、利用者はカードだけをいれて、次の暗証
番号の投入ステップになっているつもりなのに、装置は
通帳挿入を待ち続けるというようなことになる。
【0066】そこで、本例では、液晶表示装置6で[通
帳を挿入してから、カードを挿入してください。通帳を
お持ちでなければ、カードだけを挿入してください。]
という案内文言を表示して(勿論、同時にパラメトリッ
クスピーカ10を用いて同様な音声案内をも行なう)、
操作を分かりやすく単純化している。
【0067】さて、取引媒体(少なくともカード)が挿
入されると、液晶表示装置6の表示画面は、図13に示
すような暗証番号入力用の暗証入力画面に切換わり、視
覚障害者取引モード専用のテンキー49を表示するとと
もに、たとえば、[絵記号入力画面です。暗証番号を入
力してください。]という案内文言を表示する(勿論、
同時にパラメトリックスピーカ10を用いて同様な音声
案内をも行なう)。ここで、利用者は、画面下の絵記号
表示板7c上のテンキーを示す絵記号39を触覚するこ
とにより、画面に表示されている視覚障害者取引モード
専用のテンキー49から、暗証番号を入力していく。
【0068】暗証番号の入力が終了すると、液晶表示装
置6の表示画面は、図14に示すような出金金額入力用
の金額入力画面に切換わり、視覚障害者取引モード専用
のテンキー49および金額の単位を表わす「万」、
「千」、「円」の操作キー50を表示するとともに、た
とえば、[絵記号入力画面です。金額を入力してくださ
い。]という案内文言を表示する(勿論、同時にパラメ
トリックスピーカ10を用いて同様な音声案内をも行な
う)。
【0069】ここで、利用者は、上述した暗証番号の入
力と同様に、○○万○千○○○円というように出金金額
を入力する。すなわち、絵記号表示板7c上のテンキー
を示す絵記号39、および、絵記号表示板7b上の単位
キーを示す絵記号38をそれぞれ触覚認識することによ
り、画面に表示されている視覚障害者取引モード専用の
テンキー49、および、「万」、「千」、「円」の操作
キー50により出金金額を入力する。
【0070】こうして出金金額の入力が終了すると、通
常の出金取引モードと同じく、受入れた取引媒体から読
取った口座番号と、入力された暗証番号および金額をセ
ンタのホストコンピュータに送信することにより、あら
かじめ登録してある暗証番号と一致し、かつ、出金金額
が支払い限度額内であった場合、ホストコンピュータか
ら出金許可電文および取引印字データが返信され、紙幣
あるいは硬貨を出金し、通帳あるいはレシートに印字
し、これらを放出して出金取引が終了する。
【0071】次に、絵記号37aにより入金取引が選択
された場合について説明する。入金取引が選択される
と、図10のフローに進み、液晶表示装置6で[通帳を
挿入してから、現金を投入してください。]という案内
文言を表示する(勿論、同時にパラメトリックスピーカ
10を用いて同様な音声案内をも行なう)。ここで、利
用者が通帳を挿入すると、液晶表示装置6の表示画面
は、図14に示すような入金金額入力用の金額入力画面
に切換わり、視覚障害者取引モード専用のテンキー49
および「万」、「千」、「円」の操作キー50を表示す
るとともに、たとえば、[絵記号入力画面です。金額を
入力してください。]という案内文言を表示する(勿
論、同時にパラメトリックスピーカ10を用いて同様な
音声案内をも行なう)。ここで、利用者は、前述した出
金金額の入力と同様に、○○万○千○○○円というよう
に入金金額を入力する。
【0072】入金金額の入力が終了すると、次に利用者
は、現金を例えば紙幣口3に投入することにより、紙幣
入出金ユニット14が投入された現金の金額を計数す
る。なお、この入金取引は、上記の流れではなく、先に
現金を例えば紙幣口3に投入し、次に入金金額を入力し
てもよい。
【0073】主制御部25は、紙幣入出金ユニット14
が計数した投入金額と、利用者によって入力された入力
金額とを照合し、両金額が一致した場合、通常の入金取
引モードと同じく、受入れた通帳から読取った口座番号
と、入力された金額をセンタのホストコンピュータに送
信することにより、ホストコンピュータから入金許可電
文および取引印字データを受信し、これを通帳に印字
し、通帳を排出して入金取引を終了する。
【0074】投入金額と入力金額とが一致しなかった場
合、液晶表示装置6で[入力された金額と投入された金
額が一致しませんので現金を返却します。]という案内
文言を表示し(勿論、同時にパラメトリックスピーカ1
0を用いて同様な音声案内をも行なう)、現金および通
帳を返却して取引を終了する。
【0075】以上の通り、暗証番号の確認では、テンキ
ー49の数字に触れる(押下する)際にパラメトリック
スピーカ10から音声を出力したり、金額確認の際に、
金額を音声で出力することで、視覚障害者は、情報を音
声で確認する際、他人に聞かれることなく、安心して操
作することができる。勿論、暗証番号は音声で出力しな
くてもよく、また、暗証番号や金額だけでなく、その他
の音声案内を、本構成のパラメトリックスピーカ10か
ら音声で出力してもよい。
【0076】ところで、パラメトリックスピーカ10の
配置については図1の位置(第1の配置例とする)で説
明したが、この位置に限定するものではない。以下、パ
ラメトリックスピーカ10の他の配置例について説明す
る。
【0077】まず、第2の配置例について説明する。た
とえば、パラメトリックスピーカ10の構成要素であ
る、超音波発生器53と回転楕円体面51を、図15に
示すように、回転楕円体面51から反射された超音波
が、タッチパネル5の表面で反射し、利用者Mに届くよ
うに構成することも可能である。
【0078】このように、タッチパネル5で回転楕円体
面51からの超音波を反射させることで、利用者Mは、
あたかも操作面であるタッチパネル5から音声が聞こえ
るように思われ、利用者Mに自然なインタフェースを提
供したり、超音波の届く範囲が利用者Mの頭より上方に
なるため、利用者Mの後ろにいる人に音声が聞こえるの
を防ぐことができる。
【0079】次に、第3の配置例について説明する。た
とえば、超音波発生器53と回転楕円体面51を、図1
6に示すように、回転楕円体面51から反射された超音
波が、自動取引装置1(情報入出力装置11)が設置さ
れている部屋の天井面61で反射し、利用者Mに届くよ
うに構成することも可能である。
【0080】このように、天井面61で回転楕円体面5
1からの超音波を反射させることで、利用者Mは、あた
かも一般の放送案内などが行なわれる天井から音声が聞
こえるように思われ、利用者Mに自然なインタフェース
を提供したり、超音波の届く範囲が利用者Mの頭より下
方になるため、利用者Mの後ろにいる人に音声が聞こえ
るのを防ぐことができる。
【0081】次に、第4の配置例について説明する。た
とえば、図17に示すように、自動取引装置1の接客操
作部2の水平面2aに回転楕円体面や放物面となる反射
部62を形成し、回転楕円体面51から反射された超音
波が、この反射部62に反射し、利用者Mに届くよう
に、超音波発生器53と回転楕円体面51を構成するこ
とも可能である。
【0082】このように、回転楕円体面や放物面になっ
ている反射部62に回転楕円体面51からの超音波を反
射させることで、単に平らな筐体面に超音波を反射させ
るよりも、より超音波を収束させ、利用者Mに届く音声
レベルを高めることができる。
【0083】なお、回転楕円体面や放物面になっている
反射部62は、図17に示した位置に限らず、回転楕円
体面や放物面として超音波を収束させるように構成して
いれば、筐体1aのどの位置にあってもよい。また、筐
体1aだけでなく、タッチパネル5も回転楕円体面や放
物面としてもよい。
【0084】次に、第5の配置例について説明する。た
とえば、超音波発生器53と回転楕円体面51を、図1
8に示すように、回転楕円体面51から反射された超音
波が、利用者Mの頭上から届くように構成することも可
能である。
【0085】このように、利用者Mの頭上に超音波発生
器53と回転楕円体面51を設けることで、利用者Mの
耳の直ぐ近くから音声が聞こえるようになり、利用者M
に自然なインタフェースを提供でき、さらに、超音波の
届く範囲が利用者Mの頭から下方になるため、利用者M
の後ろにいる人に音声が聞こえるのを防ぐことができ
る。
【0086】次に、第6の配置例について説明する。た
とえば、超音波発生器53と回転楕円体面51を、図1
9に示すように、回転楕円体面51から反射された超音
波が、利用者Mの正面から届くように構成することも可
能である。
【0087】このように、自動取引装置1(情報入出力
装置11)の上部に超音波発生器53と回転楕円体面5
1を設けることで、利用者Mの耳の直ぐ近くから音声が
聞こえるようになり、利用者Mに自然なインタフェース
を提供することができる。
【0088】次に、第7の配置例について説明する。た
とえば、超音波発生器53と回転楕円体面51を、図2
0に示すように、回転楕円体面51から反射された超音
波が、利用者Mの下方から届くように構成することも可
能である。
【0089】このように、自動取引装置1(情報入出力
装置11)の下部に超音波発生器53と回転楕円体面5
1を設けることで、利用者Mが自動取引装置1(情報入
出力装置11)を操作するために接客操作部2をのぞき
込み、利用者Mが下を向いたときに音声が聞こえやすく
なり、利用者Mに自然なインタフェースを提供すること
ができ、また、超音波の届く範囲が利用者Mの頭より上
方になるため、利用者Mの後ろにいる人に音声が聞こえ
るのを防ぐことができる。
【0090】次に、第8の配置例について説明する。た
とえば、2つの超音波発生器53a,53bと回転楕円
体面51a,51bを、図21に示すように、タッチパ
ネル5の右側や左側にそれぞれ設け、利用者が操作すべ
き情報が、タッチパネル5の右側にあるときには、右側
の超音波発生器53aから超音波を出力し、利用者が操
作すべき情報が、タッチパネル5の左側にあるときに
は、左側の超音波発生器53bから超音波を出力するよ
うに構成することも可能である。
【0091】このような構成により、超音波発生器53
a,53bからの出力によって、タッチパネル5の操作
を誘導することができる。また、利用者は、あたかも操
作面から音声が聞こえるように思われ、利用者に自然な
インタフェースを提供できる。
【0092】その場合、たとえば、図26に示すよう
に、音声案内ユニット17に加え、画面表示位置を検出
する画面表示位置検出部71、および、出力先を切換え
る出力先切換制御部72を設けることにより、液晶表示
装置6上における、利用者が操作すべき情報が表示され
ている位置を画面表示位置検出部71が検出し、その検
出した位置が画面の右側であれば、右側の超音波発生器
53aから超音波が出力されるよう、出力先切換制御部
72を切換え、検出した位置が画面の左側であれば、左
側の超音波発生器53bから超音波を出力するよう、出
力先切換制御部72を切換える。
【0093】なお、超音波発生器53a,53bと回転
楕円体面51a,51bを設置する位置は、タッチパネ
ル5の左右に限らず、自動取引装置1(情報入出力装置
11)の左側や右側であれば、どの位置にあってもよ
い。
【0094】次に、第9の配置例について説明する。た
とえば、複数の超音波発生器53a,53b,53c,
53dと回転楕円体面51a,51b,51c,51d
を、図22に示すように、タッチパネル5の周囲に設
け、利用者が操作すべき情報の近くの超音波発生器から
超音波を出力するように構成することも可能である。
【0095】このような構成により、超音波発生器53
a,53b,53c,53dからの出力によって、タッ
チパネル5の操作を誘導することができる。また、利用
者は、あたかも操作面であるタッチパネル5の付近から
音声が聞こえるように思われ、利用者に自然なインタフ
ェースを提供できる。
【0096】その場合、たとえば、図26に示すよう
に、音声案内ユニット17に加え、画面表示位置を検出
する画面表示位置検出部71、および、出力先を切換え
る出力先切換制御部72を設けることにより、液晶表示
装置6上における、利用者が操作すべき情報が表示され
ている位置を画面表示位置検出部71が検出し、その検
出した位置が、たとえば、画面の右上であれば、右上側
の超音波発生器53aから超音波が出力されるよう、出
力先切換制御部77を切換える。
【0097】なお、超音波発生器53a,53b,53
c,53dと回転楕円体面51a,51b,51c,5
1dを設置する位置は、図22に示した位置に限らず、
タッチパネル5の周囲であれば、どの位置にあってもよ
い。
【0098】次に、第10の配置例について説明する。
たとえば、複数の超音波発生器53a,53b,53c
と回転楕円体面51a,51b,51cを、図23に示
すように設けることも可能である。
【0099】このような構成により、得られる音声パワ
ーを高めたり、1つ当たりの超音波発生器と回転楕円体
面を小形化、軽量化することができる。その場合、超音
波発生器と回転楕円体面をそれぞれ同一の数だけ複数設
けるほか、回転楕円体面よりも超音波発生器を多く設
け、1つの回転楕円体面を複数の超音波発生器で共用す
ることで、設置スペースを減らすこともできる。
【0100】図24には、1つの回転楕円体面51を、
2つの超音波発生器53a,53bで共用する場合の例
を示している。図24は、図3において回転楕円体面を
拡張し、超音波発生器を追加したものと同等である。
【0101】なお、パラメトリックスピーカ10からの
出力音声が聞こえる場所を利用者に知らしめるために、
音声が聞こえる場所を可視光で示すように構成すること
も可能である。音声が聞こえる場所を可視光で示すこと
により、利用者は、どの場所で音声が聞こえるかが容易
にわかる。
【0102】その場合、たとえば、図25に示すよう
に、多数の超音波振動子63を円状に集めてなる超音波
発生器53の中心部に、超音波発生器53と同様な超音
波の指向特性を持った可視光を放射するランプ64を設
けるとともに、図26に示すように出力位置表示部73
を設けることにより、出力位置表示部73は、パラメト
リックスピーカ10から音声が出力されるときに、この
ランプ64をオンし、出力されないときにはオフする、
といった制御を行なうことで実現できる。
【0103】また、たとえば、図26に示すように、パ
ラメトリックスピーカ10に加え、可聴信号を出力する
音響スピーカ74を設け、初期画面(図11参照)にお
いて取引キーに触れる(押下する)と晴眼者、右下と左
下にある丸記号47a,47bを同時に触れる(押下す
る)と視覚障害者と判別する、あるいは、利用者の選択
によらず、あらかじめ視覚障害の利用者に特別の符号を
カードと通帳の磁気ストライプに記録して、利用者が登
録済みの媒体を挿入すると、これを装置側が認識して、
自動的に視覚障害者と判別する、などの方法により、操
作者が視覚障害者か晴眼者かを判別する操作者判別部7
5と、操作者判別部75からの出力によって、表示装置
6や音声案内ユニット17からの出力を、たとえば、利
用者が晴眼者の場合は表示装置6のみ、あるいは表示装
置6と音響スピーカ74に出力し、利用者が視覚障害者
の場合はパラメトリックスピーカ10のみ、あるいは表
示装置6とパラメトリックスピーカ10に出力する、と
いうように制御する出力先切換制御部72を設けること
で、利用者に最も適した情報確認手段を提供できる。
【0104】さらに、たとえば、図26に示すように出
力内容判別部76を設けることにより、利用者が晴眼者
や視覚障害者であることに関係なく、音声案内ユニット
17から出力される内容を出力内容判別部76にて判別
し、その判別内容が、暗証番号や金額など、本人以外に
知られては困ると判別した場合は、出力先切換制御部7
2にて出力先をパラメトリックスピーカ10に切換え、
出力内容判別部76が多くの人に知らせる情報、あるい
は、多くの人に知られてもよい情報、たとえば、「いら
っしゃいませ」、「ありがとうございました」などと判
別した場合には、出力先切換制御部72にて出力先を音
響スピーカ74に切換えて音声出力することで、重要な
情報を人に知られることなく、画面と音声によって情報
を確認することができる。勿論、利用者が晴眼者や視覚
障害者であるという判別をして、それぞれに対し上述の
ような切換えを行なうことも可能である。
【0105】次に、パラメトリックスピーカ10の他の
実施の形態について説明する。
【0106】図27は、他の実施の形態に係るパラメト
リックスピーカ10の外観構成を概略的に示すものであ
る。なお、図3と同一部分には同一符号を付し、変調器
54、音声信号55および発振器56については図示を
省略している。このパラメトリックスピーカ10は、回
転楕円体面(反射板)51の焦点となる位置に超音波発
生器53を設け、この超音波発生器53を取付金具57
を介して回転楕円体面51に固定することにより、両者
を一体化している。そして、このように一体化された回
転楕円体面51および超音波発生器53は、モータなど
からなる駆動部58の回転軸58aに固定されており、
この駆動部58により任意の方向に向けて旋回すること
ができるようになっている。ここに、駆動部58は、回
転楕円体面51から放射される超音波の収束方向を変化
させる収束方向可変手段を構成している。
【0107】また、超音波発生器53上には、物体検知
手段としてのビデオカメラ59が設置されており、この
ビデオカメラ59により回転楕円体面51から放射され
る超音波の収束方向の画像を撮像するようになってい
る。
【0108】図28は、上記のように構成されたパラメ
トリックスピーカ10の設置状態を示している。前述し
たように構成された自動取引装置1が設置されている部
屋のの上部壁面にパラメトリックスピーカ10が埋め込
まれている。そして、図29に示すように、パラメトリ
ックスピーカ10は音声案内ユニット17に接続され、
駆動部58は駆動制御部29を介して主制御部25に接
続され、ビデオカメラ59はカメラ制御部30を介して
主制御部25に接続されている。
【0109】以下、パラメトリックスピーカ10に備え
られるビデオカメラ59から得られる画像により人物を
検知する処理について説明する。
【0110】図30は、ビデオカメラ59から得られる
画像の一例を示している。画像の中心位置81は、パラ
メトリックスピーカ10の指向範囲の中心となるよう
に、パラメトリックスピーカ10は調整されている。対
象者82は、自動取引装置1の利用者であり、この人物
82に対してパラメトリックスピーカ10から音声案内
を出力する。パラメトリックスピーカ10の駆動部58
は、対象者82の頭部が画像の中心位置81に収まるよ
うに、パラメトリックスピーカ10の指向範囲を変更す
る。
【0111】対象者82の有無を検知する方法として、
最も簡単な方法であるのは、無人のときにビデオカメラ
59から得られた画像と現在の面像との差分をとること
である。これにより、背景画像の影響が除かれ、ビデオ
カメラ59の撮像範囲内に侵入した物体のみを抽出でき
る。この差分出力例を図31に示し、図中、83は抽出
された対象者(物体)、84は頭部の外接長方形、85
は胴体部の外接長方形を示す。
【0112】次に、抽出された物体83を外接長方形で
ブロック化する。このとき、抽出された物体83が人物
であるなら、頭部の外接長方形84の下に胴体部の外接
長方形85が存在するはずであり、そのような構成にな
っているものは人間であると判断する。物体83が人間
であると判断された場合、頭部の外接長方形84が画像
の中心位置に収まるように、パラメトリックスピーカ1
0の駆動部58を動作させる。以上の処理をフローチャ
ートで示すと図32のようになる。
【0113】次に、たとえば、取引の際に現金やカー
ド、通帳などの取引媒体を取り忘れて退却した利用者が
いた場合、その利用者が移動する方向にパラメトリック
スピーカ10の指向範囲を移動させ、利用者に対して取
引媒体を取り忘れたことを警告する音声案内を出力する
方法について説明する。
【0114】利用者が移動する方向を検出するには、ビ
デオカメラ59から得られた画像をフレームごとに差分
を取る方法を用いる。図33は、ビデオカメラ59から
得られた画像を2フレーム分重ねて図示している。取引
媒体を取り忘れた利用者は、始めは破線位置(初期位
置)86にいたが、次のフレームでは実線位置87に移
動している。この2つの画像の差分を取ると、位置86
の領域と位置87の領域を含めた領域を抽出することが
できる。この抽出された領域と2番目のフレームとを比
較することで、利用者が移動した位置を検出することが
できる。
【0115】これによって、この利用者の動きを追尾す
るように、パラメトリックスピーカ10の駆動部58を
動作させることにより、取引媒体の取り忘れの警告を音
声で提示することができる。
【0116】次に、パラメトリックスピーカ10の他の
適用例として、たとえば、鉄道の車両内に設置される液
晶テレビジョン受像機(以後、単に液晶テレビと略称す
る)の音声出力について説明する。
【0117】図34は、鉄道の車両89内に液晶テレビ
90が設置された様子を表わしている。液晶テレビ90
は、車両89内の乗客から見えるように、開閉扉91の
上部に設置されており、その上部にパラメトリックスピ
ーカ10が設置されている。パラメトリックスピーカ1
0に付属されているビデオカメラ59は、その周辺の乗
客を撮像していて、その撮像画像から液晶テレビ9Oの
方を見ている乗客を検知する。
【0118】液晶テレビ90の画面を見ている乗客を検
知すると、その人物をパラメトリックスピーカ10の指
向範囲内に収めるように、パラメトリックスピーカ10
の駆動部58を動作させる。これにより、液晶テレビ9
0を見ている乗客に対してのみ、液晶テレビ90の音声
を聞かせることが可能になる。
【0119】以下、液晶テレビ90を見ている人物を検
知する方法について説明する。この検知方法としては、
たとえば、画像のテンプレートマッチング法を採用す
る。図35(a)は、ビデオカメラ59から見た車両8
9内の画像例である。この画像内から人物の顔の領域候
補を抽出する。顔の領域は肌色の円形であるという知識
を用い、画像中から抽出する。
【0120】さらに、その領域が液晶テレビ90の方向
を向いているということを調べるために、図35(b)
に示すテンプレートとのマッチング処理を行なう。図3
5(b)は、あらかじめ液晶テレビ90の方向を向いた
人物の顔の部分をテンプレートとして保存していたもの
で、図35(a)の画像から切出された顔の領域候補と
図35(b)の画像とを比較して類似度を計算し、一定
の類似度以上であれば、その領域は液晶テレビ90を見
ている人物の顔であると判断する。
【0121】そして、パラメトリックスピーカ10の駆
動部58を動作させることにより、パラメトリックスピ
ーカ10の指向範囲内にその人物の顔を収める。これに
よって、液晶テレビ90を見ている人物のみに対して音
声を出力することが可能になる。以上の処理をフローチ
ャートで示すと図36のようになる。
【0122】なお、上記説明では、鉄道の車両内に設置
される液晶テレビの音声出力に適用した場合について説
明したが、これに限らず、たとえば、一般の家庭内に設
置されるテレビジョン受像機の音声出力にも同様に適用
でき、要は画像を可視表示する表示装置であれば、その
音声出力に適用できるものである。
【0123】以上説明したような情報入出力装置によれ
ば、タッチパネルの周囲近傍に、タッチパネルの周端部
の複数のセグメントにそれぞれ対応して、それぞれが固
定的な意味付けをなされた凹凸状の絵記号を形成した絵
記号表示板を設けることにより、視覚障害者がタッチパ
ネル上を撫ぜなくても、どのキー(セグメント)に接触
すればよいかが容易にわかる。
【0124】また、各絵記号とそれぞれ対応するタッチ
パネルの周端部の複数のセグメントと対応する面上に、
それぞれ触覚可能な点状の小突起部を設け、この各小突
起部と各絵記号とを一体一に対応させ、さらに、各小突
起部とそれらに対応する各絵記号との間に、それらの位
置関係を触覚的に案内する線状突起部をそれぞれ形成す
ることにより、各小突起部と各絵記号との対応関係が明
確になり、より一層、視覚障害者がタッチパネル上を撫
ぜなくても、どのキー(セグメント)に接触すればよい
かが容易にわかる。
【0125】したがって、簡便な構造で、視覚障害者で
あっても正確かつ容易に所望の情報を入力でき、しか
も、晴眼者の操作性も損うことのない情報入力装置を実
現できる。
【0126】また、上述したような自動取引装置によれ
ば、上記構成の情報入力装置を用いることにより、簡便
な構造で、視覚障害者であっても容易に操作でき、しか
も、晴眼者の操作性も損うことのない自動取引装置を実
現できる。
【0127】さらに、パラメトリックスピーカを用いて
音声案内を行なうことにより、操作している人物のみに
対して音声案内を行なうことができる。したがって、特
に視覚障害者が、重要な情報である暗証番号や金額を確
認する場合に、出力される音声情報が本人以外の人に聞
こえてしまうことを防ぐことができる。
【0128】また、パラメトリックスピーカからの音声
出力をタッチパネルや天井面に反射させることで、音声
が操作面であるタッチパネルや放送案内などが行なわれ
る天井から聞こえるようになり、操作者に自然なインタ
フェースを提供でき、かつ、操作者の後方に音声が漏れ
るのを防ぐことができる。
【0129】また、パラメトリックスピーカからの音声
出力を、凹面に形成した筐体の一部に反射させること
で、音声出力がさらに収束され、より高出力が得られ
る。
【0130】また、パラメトリックスピーカを装置上部
に設けることで、操作者の耳の近くで音声が聞こえるよ
うになる。
【0131】また、パラメトリックスピーカを操作者の
頭上に設けることで、操作者の耳の近くで音声が聞こえ
るようになり、かつ、操作者の後方に音声が漏れるのを
防ぐことができる。
【0132】また、パラメトリックスピーカを装置下部
に設けることで、操作者が装置を操作する際に下を向く
と音声が聞こえやすくなる。
【0133】また、パラメトリックスピーカを装置左部
や右部に設け、入力すべき情報が操作面上の左側にある
ときには左部のスピーカから音声を出力し、入力すべき
情報が操作面上の右側にあるときには右部のスピーカか
ら音声を出力することで、音声が出力される方向で操作
を誘導することができる。
【0134】また、パラメトリックスピーカをタッチパ
ネルの横やタッチパネルの周囲に設けることで、音声が
操作面であるタッチパネルから聞こえるようになり、操
作者に自然なインタフェースを提供でき、かつ、入力す
べき情報の近くのスピーカから音声を出力することで操
作を誘導することができる。
【0135】また、パラメトリックスピーカを複数設け
ることで、1つ当たりの大きさや重量が軽減でき、ま
た、より大きなパワーを得ることができる。
【0136】また、1つの回転楕円体面(反射板)を複
数の超音波発生器が共有することで、設置スペースを減
らすことができる。
【0137】また、通常の音響スピーカとパラメトリッ
クスピーカを用い、あるタイミングで音声出力するスピ
ーカを切換えることで、情報の重要度に応じて情報が聞
こえる範囲を制御したり、視覚障害者と晴眼者とで出力
情報が制御できる。
【0138】また、晴眼者と視覚障害者とで情報の出力
先を変更することで、晴眼者には表示装置から、視覚障
害者にはパラメトリックスピーカから情報が得られ、晴
眼者の操作性は損なわずに、視覚障害者には他人に情報
が知られることなく、利用者に最も適した情報確認手段
が得られる。
【0139】また、情報を音声で知らせる場合、重要な
情報である「暗証番号」や「金額」を他人に知られるこ
となく、本人に伝えることができる。
【0140】また、情報を音声で知らせる場合、多くの
人に知らせる情報である初期案内(「いらっしゃいま
せ」、「ありがとうございました」など)は多くの人
に、それ以外の情報は本人のみに伝えることができる。
【0141】また、パラメトリックスピーカからの音が
聞こえる位置を光で示すことで、どの位置で音声が聞こ
えるか容易にわかる。
【0142】また、パラメトリックスピーカの指向範囲
外に物体を検知すると、その物体をパラメトリックスピ
ーカの指向範囲内に収めるように、パラメトリックスピ
ーカの指向範囲を変化させることにより、常時、対象者
に音声案内を聞かせることが可能となる。
【0143】なお、前記実施の形態では、情報入出力装
置あるいは自動取引装置に適用した場合について説明し
たが、前記実施の形態において説明したタッチパネルと
画面表示の組合わせを持つ装置であれば、前記実施の形
態以外にも適用可能である。たとえば、駅の券売機にお
いては、取引種目を切符の種別などとすることで実現で
きる。
【0144】また、前記実施の形態では、視覚障害者が
装置を使用する場合を想定して説明したが、視覚障害者
のみでなく、晴眼者も同様に使用することが可能であ
る。
【0145】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、簡
便な構造で、視覚障害者であっても正確かつ容易に所望
の情報を入力でき、しかも、晴眼者の操作性も損なうこ
とのない情報入出力装置および自動取引装置を提供でき
る。
【0146】また、本発明によれば、操作者(利用者)
のみに対して音声案内を与えることのできる情報入出力
装置および自動取引装置を提供できる。
【0147】さらに、本発明によれば、複数の人物がい
る場所で、表示装置の表示画像を見ている人物のみに対
して音声を聞かせることのできるパラメトリックスピー
カを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る自動取引装置の外観
構成を示す斜視図。
【図2】同じく自動取引装置の全体的な構成を概略的に
示すブロック図。
【図3】パラメトリックスピーカの構成を概略的に示す
構成図。
【図4】情報入出力装置の構成を示す上面図。
【図5】情報入出力装置の構成を示す縦断側面図。
【図6】情報入出力装置の動作原理を説明するための
図。
【図7】液晶表示装置の表示画面例を示す図。
【図8】主に操作の流れを中心とした動作について説明
するフローチャート。
【図9】主に操作の流れを中心とした動作について説明
するフローチャート。
【図10】主に操作の流れを中心とした動作について説
明するフローチャート。
【図11】操作ステップに対応した画面表示例を示す
図。
【図12】操作ステップに対応した画面表示例を示す
図。
【図13】操作ステップに対応した画面表示例を示す
図。
【図14】操作ステップに対応した画面表示例を示す
図。
【図15】パラメトリックスピーカの第2の配置例を説
明するための模式図。
【図16】パラメトリックスピーカの第3の配置例を説
明するための模式図。
【図17】パラメトリックスピーカの第4の配置例を説
明するための模式図。
【図18】パラメトリックスピーカの第5の配置例を説
明するための模式図。
【図19】パラメトリックスピーカの第6の配置例を説
明するための模式図。
【図20】パラメトリックスピーカの第7の配置例を説
明するための模式図。
【図21】パラメトリックスピーカの第8の配置例を説
明するための模式図。
【図22】パラメトリックスピーカの第9の配置例を説
明するための模式図。
【図23】パラメトリックスピーカの第10の配置例を
説明するための模式図。
【図24】1つの回転楕円体面(反射板)を複数の超音
波発生器が共有する場合の一例を説明するための模式
図。
【図25】パラメトリックスピーカからの音声が聞こえ
る場所を可視光で示すためのランプを内蔵した超音波発
生器の構成例を示す模式図。
【図26】他の実施の形態に係る自動取引装置の全体的
な構成を概略的に示すブロック図。
【図27】他の実施の形態に係るパラメトリックスピー
カの外観構成を模式的に示すもので、(a)は斜視図、
(b)は側面図。
【図28】図27のパラメトリックスピーカの設置状態
を概略的に示す模式図。
【図29】図27のパラメトリックスピーカを用いた場
合の自動取引装置の全体的な構成を概略的に示すブロッ
ク図。
【図30】ビデオカメラから得られる画像の一例を示す
図。
【図31】対象者の有無検知方法を説明するための図。
【図32】対象者の有無検知処理を説明するためのフロ
ーチャート。
【図33】ビデオカメラから得られた画像を2フレーム
分重ねて示した図。
【図34】図27のパラメトリックスピーカの他の適用
例を説明するための模式図。
【図35】液晶テレビを見ている人物を検知する方法を
説明するための図。
【図36】液晶テレビを見ている人物の検知処理を説明
するためのフローチャート。
【符号の説明】
1……自動取引装置、1a……筐体、2……接客操作
部、3……紙幣口、4……硬貨口、5……タッチパネ
ル、6……カラー液晶表示装置、7a,7b,7c……
絵記号表示板(絵記号表示部)、8……カード口、9…
…通帳口、10……パラメトリックスピーカ、11……
情報入出力装置、12……カードリーダ・レシートプリ
ンタユニット、13……通帳プリンタユニット、14…
…紙幣入出金ユニット、15……硬貨入出金ユニット、
16……制御ユニット、17……音声案内ユニット、2
1……タッチパネル制御部、22……表示制御部、23
……記憶部、25……主制御部、29……駆動制御部、
30……カメラ制御部、37,38,39……凹凸状の
絵記号、51……回転楕円体面、53……超音波発生
器、54……変調器、55……音声信号、58……駆動
部、59……ビデオカメラ、71……画像表示位置検出
部、72……出力先切換制御部、73……出力位置表示
部、74……音響スピーカ、75……操作者判別部(利
用者判別部)、76……出力内容判別部、90……液晶
テレビ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神尾 広幸 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 雨宮 美香 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 松浦 博 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 Fターム(参考) 3E040 BA01 BA07 EA10 FH04 FJ09 5B087 AA09 AB13 AB14 AE00 BC12 BC13 BC16 BC26 CC12 DD02 DE00 5C082 AA24 AA31 CB06 MM05 MM09

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力項目としての複数の情報に対応した
    入力情報が表示される表示手段と、 この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されて
    いる複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示個所に
    対応する位置に接触することにより、その接触位置に対
    応した入力情報が示す情報を入力することができるタッ
    チパネル入力手段と、 可聴信号の周波数帯よりも高い周波数の信号を可聴信号
    で振幅変調する変調手段と、 この変調手段によって変調された信号を音響信号に変換
    して出力する変換手段と、 この変換手段によって出力される音響信号を収束させる
    収束手段と、 を具備したことを特徴とする情報入出力装置。
  2. 【請求項2】 入力項目としての複数の情報に対応した
    入力情報が表示される表示手段と、 この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されて
    いる複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示個所に
    対応する位置に接触することにより、その接触位置に対
    応した入力情報が示す情報を入力することができるタッ
    チパネル入力手段と、 可聴信号の周波数帯よりも高い周波数の信号を可聴信号
    で振幅変調する変調手段と、 この変調手段によって変調された信号を音響信号に変換
    して出力する変換手段と、 この変換手段によって出力される音響信号を収束させる
    収束手段と、 この収束手段から出力される音響信号の位置を示す出力
    位置表示手段と、 を具備したことを特徴とする情報入出力装置。
  3. 【請求項3】 前記可聴信号は、該情報入出力装置の操
    作者に対して操作内容を音声で案内するための音声信号
    であることを特徴とする請求項1または2記載の情報入
    出力装置。
  4. 【請求項4】 前記収束手段から出力される音響信号が
    前記タッチパネル入力手段で反射するように、前記変換
    手段および前記収束手段を構成したことを特徴とする請
    求項1または2記載の情報入出力装置。
  5. 【請求項5】 前記収束手段から出力される音響信号が
    該情報入出力装置が設置されている室内の天井面で反射
    するように、前記変換手段および前記収束手段を構成し
    たことを特徴とする請求項1または2記載の情報入出力
    装置。
  6. 【請求項6】 該情報入出力装置の筐体の一部分を回転
    楕円体面あるいは放物面に形成し、この回転楕円体面あ
    るいは放物面で前記収束手段から出力される音響信号が
    反射するように、前記変換手段および前記収束手段を構
    成したことを特徴とする請求項1または2記載の情報入
    出力装置。
  7. 【請求項7】 前記変換手段および前記収束手段を、該
    情報入出力装置の上部、あるいは該情報入出力装置を操
    作する操作者の頭上、あるいは下部、あるいは左部、あ
    るいは右部、あるいは前記タッチパネル入力手段の周囲
    に設けたことを特徴とする請求項1または2記載の情報
    入出力装置。
  8. 【請求項8】 前記変換手段および前記収束手段を前記
    タッチパネル入力手段の左部および右部にそれぞれ設
    け、入力すべき情報が前記タッチパネル入力手段の操作
    面上の左側にあるときは左側の変換手段から音響信号を
    出力し、入力すべき情報が前記タッチパネル入力手段の
    操作面上の右側にあるときは右側の変換手段から音響信
    号を出力するように切換える切換手段を設けたことを特
    徴とする請求項1または2記載の情報入出力装置。
  9. 【請求項9】 前記変換手段および前記収束手段を複数
    設けたことを特徴とする請求項1または2記載の情報入
    出力装置。
  10. 【請求項10】 前記変換手段の数を前記収束手段の数
    よりも多く設けたことを特徴とする請求項1または2記
    載の情報入出力装置。
  11. 【請求項11】 入力項目としての複数の情報に対応し
    た入力情報が表示される表示手段と、 この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されて
    いる複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示個所に
    対応する位置に接触することにより、その接触位置に対
    応した入力情報が示す情報を入力することができるタッ
    チパネル入力手段と、 前記表示手段にて表示されている複数の入力情報にそれ
    ぞれ対応し、それぞれの入力情報の内容を示す固定的な
    意味付けがなされた複数の凹凸状の絵記号を形成し、前
    記タッチパネル入力手段を介して情報を入力する操作者
    が視覚障害者の場合に、この絵記号に基づいて前記表示
    手段に表示されている複数の入力情報の内容を識別可能
    とする絵記号表示部と、 該情報入出力装置の操作者に対して操作内容を音声で案
    内する案内情報を出力する音声案内手段と、 該情報入出力装置の操作者に対して操作内容を音声で案
    内する案内情報に対応する音声信号でその音声信号の周
    波数帯よりも高い周波数の信号を振幅変調する変調手段
    と、 この変調手段によって変調された信号を音響信号に変換
    して出力する変換手段と、 この変換手段によって出力される音響信号を収束させる
    収束手段と、 該情報入出力装置の操作者が視覚障害者か晴眼者かを判
    別する操作者判別手段と、 該情報入出力装置の操作者に対して出力する案内情報の
    内容を判別する出力内容判別手段と、 前記操作者判別手段および前記出力内容判別手段の各判
    別結果に応じて、前記案内情報の出力先を前記表示手段
    あるいは前記音声案内手段あるいは前記変換手段に切換
    える出力先切換手段と、 を具備したことを特徴とする情報入出力装置。
  12. 【請求項12】 前記出力先切換手段は、前記操作者判
    別手段が操作者を晴眼者と判別した場合は前記表示手段
    に切換え、前記操作者判別手段が操作者を視覚障害者と
    判別した場合は前記音声案内手段あるいは前記変換手段
    に切換えることを特徴とする請求項11記載の情報入出
    力装置。
  13. 【請求項13】 前記出力先切換手段は、前記出力内容
    判別手段が判別した案内情報の内容が暗証番号や金額な
    どの重要な情報である場合には前記変換手段に切換える
    ことを特徴とする請求項11記載の情報入出力装置。
  14. 【請求項14】 前記出力先切換手段は、前記出力内容
    判別手段が判別した案内情報の内容が初期操作案内であ
    る場合には前記音声案内手段に切換えることを特徴とす
    る請求項11記載の情報入出力装置。
  15. 【請求項15】 利用者の操作により所定の取引を自動
    的に行なう自動取引装置において、 利用者により取引内容を指定するために必要な取引情報
    に関係する複数の入力情報が表示される表示手段と、 この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されて
    いる複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示個所に
    対応する位置に接触することにより、その接触位置に対
    応した入力情報が示す取引情報を入力することができる
    タッチパネル入力手段と、 該自動取引装置の利用者に対して操作内容を音声で案内
    するための音声信号でその音声信号の周波数帯よりも高
    い周波数の信号を振幅変調する変調手段と、 この変調手段によって変調された信号を音響信号に変換
    して出力する変換手段と、 この変換手段によって出力される音響信号を収束させる
    収束手段と、 を具備したことを特徴とする自動取引装置。
  16. 【請求項16】 利用者の操作により所定の取引を自動
    的に行なう自動取引装置において、 利用者により取引内容を指定するために必要な取引情報
    に関係する複数の入力情報が表示される表示手段と、 この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されて
    いる複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示個所に
    対応する位置に接触することにより、その接触位置に対
    応した入力情報が示す取引情報を入力することができる
    タッチパネル入力手段と、 該自動取引装置の利用者に対して操作内容を音声で案内
    するための音声信号でその音声信号の周波数帯よりも高
    い周波数の信号を振幅変調する変調手段と、 この変調手段によって変調された信号を音響信号に変換
    して出力する変換手段と、 この変換手段によって出力される音響信号を収束させる
    収束手段と、 この収束手段から出力される音響信号の位置を示す出力
    位置表示手段と、 を具備したことを特徴とする自動取引装置。
  17. 【請求項17】 前記収束手段から出力される音響信号
    が前記タッチパネル入力手段で反射するように、前記変
    換手段および前記収束手段を構成したことを特徴とする
    請求項15または16記載の自動取引装置。
  18. 【請求項18】 前記収束手段から出力される音響信号
    が該自動取引装置が設置されている室内の天井面で反射
    するように、前記変換手段および前記収束手段を構成し
    たことを特徴とする請求項15または16記載の自動取
    引装置。
  19. 【請求項19】 該自動取引装置の筐体の一部分を回転
    楕円体面あるいは放物面に形成し、この回転楕円体面あ
    るいは放物面で前記収束手段から出力される音響信号が
    反射するように、前記変換手段および前記収束手段を構
    成したことを特徴とする請求項15または16記載の自
    動取引装置。
  20. 【請求項20】 前記変換手段および前記収束手段を、
    該自動取引装置の上部、あるいは該自動取引装置を操作
    する利用者の頭上、あるいは下部、あるいは左部、ある
    いは右部、あるいは前記タッチパネル入力手段の周囲に
    設けたことを特徴とする請求項15または16記載の自
    動取引装置。
  21. 【請求項21】 前記変換手段および前記収束手段を前
    記タッチパネル入力手段の左部および右部にそれぞれ設
    け、入力すべき情報が前記タッチパネル入力手段の操作
    面上の左側にあるときは左側の変換手段から音響信号を
    出力し、入力すべき情報が前記タッチパネル入力手段の
    操作面上の右側にあるときは右側の変換手段から音響信
    号を出力するように切換える切換手段を設けたことを特
    徴とする請求項15または16記載の自動取引装置。
  22. 【請求項22】 利用者の操作により所定の取引を自動
    的に行なう自動取引装置において、 利用者により取引内容を指定するために必要な取引情報
    に関係する複数の入力情報が表示される表示手段と、 この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されて
    いる複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示個所に
    対応する位置に接触することにより、その接触位置に対
    応した入力情報が示す取引情報を入力することができる
    タッチパネル入力手段と、 前記表示手段にて表示されている複数の入力情報にそれ
    ぞれ対応し、それぞれの入力情報の内容を示す固定的な
    意味付けがなされた複数の凹凸状の絵記号を形成し、前
    記タッチパネル入力手段を介して取引情報を入力する利
    用者が視覚障害者の場合に、この絵記号に基づいて前記
    表示手段に表示されている複数の入力情報の内容を識別
    可能とする絵記号表示部と、 該自動取引装置の利用者に対して操作内容を音声で案内
    する案内情報を出力する音声案内手段と、 該自動取引装置の利用者に対して操作内容を音声で案内
    する案内情報に対応する音声信号でその音声信号の周波
    数帯よりも高い周波数の信号を振幅変調する変調手段
    と、 この変調手段によって変調された信号を音響信号に変換
    して出力する変換手段と、 この変換手段によって出力される音響信号を収束させる
    収束手段と、 該自動取引装置の利用者が視覚障害者か晴眼者かを判別
    する利用者判別手段と、 該自動取引装置の利用者に対して出力する案内情報の内
    容を判別する出力内容判別手段と、 前記利用者判別手段および前記出力内容判別手段の各判
    別結果に応じて、前記案内情報の出力先を前記表示手段
    あるいは前記音声案内手段あるいは前記変換手段に切換
    える出力先切換手段と、 を具備したことを特徴とする自動取引装置。
  23. 【請求項23】 前記出力先切換手段は、前記利用者判
    別手段が利用者を晴眼者と判別した場合は前記表示手段
    に切換え、前記利用者判別手段が利用者を視覚障害者と
    判別した場合は前記音声案内手段あるいは前記変換手段
    に切換えることを特徴とする請求項22記載の自動取引
    装置。
  24. 【請求項24】 前記出力先切換手段は、前記出力内容
    判別手段が判別した案内情報の内容が暗証番号や金額な
    どの重要な情報である場合には前記変換手段に切換える
    ことを特徴とする請求項22記載の自動取引装置。
  25. 【請求項25】 前記出力先切換手段は、前記出力内容
    判別手段が判別した案内情報の内容が初期操作案内であ
    る場合には前記音声案内手段に切換えることを特徴とす
    る請求項22記載の自動取引装置。
  26. 【請求項26】 入力項目としての複数の情報に対応し
    た入力情報が表示される表示手段と、 この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されて
    いる複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示個所に
    対応する位置に接触することにより、その接触位置に対
    応した入力情報が示す情報を入力することができるタッ
    チパネル入力手段と、 可聴信号の周波数帯よりも高い周波数の信号を可聴信号
    で振幅変調する変調手段と、 この変調手段によって変調された信号を音響信号に変換
    して出力する変換手段と、 この変換手段によって出力される音響信号を一定の方向
    に収束させる収束手段と、 この収束手段から放射される音響信号の収束方向を変化
    させるための収束方向可変手段と、 前記収束方向の範囲とその周辺に存在する物体を検知す
    る物体検知手段と、 この物体検知手段が前記収束方向の範囲外に物体を検知
    すると、その物体を前記収束方向の範囲内に収めるよう
    に前記収束方向可変手段の動作を制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする情報入出力装置。
  27. 【請求項27】 利用者の操作により所定の取引を自動
    的に行なう自動取引装置において、 利用者により取引内容を指定するために必要な取引情報
    に関係する複数の入力情報が表示される表示手段と、 この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されて
    いる複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示個所に
    対応する位置に接触することにより、その接触位置に対
    応した入力情報が示す取引情報を入力することができる
    タッチパネル入力手段と、 該自動取引装置の利用者に対して操作内容を音声で案内
    する案内情報に対応する音声信号でその音声信号の周波
    数帯よりも高い周波数の信号を振幅変調する変調手段
    と、 この変調手段によって変調された信号を音響信号に変換
    して出力する変換手段と、 この変換手段によって出力される音響信号を一定の方向
    に収束させる収束手段と、 この収束手段から放射される音響信号の収束方向を変化
    させるための収束方向可変手段と、 前記収束方向の範囲とその周辺に存在する物体を検知す
    る物体検知手段と、 この物体検知手段が前記収束方向の範囲外に物体を検知
    すると、その物体を前記収束方向の範囲内に収めるよう
    に前記収束方向可変手段の動作を制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする自動取引装置。
  28. 【請求項28】 画像を可視表示する表示装置の近傍に
    設置されるもので、 前記表示装置に表示される画像に関連する音声信号でそ
    の音声信号の周波数帯よりも高い周波数の信号を振幅変
    調する変調手段と、 この変調手段によって変調された信号を音響信号に変換
    して出力する変換手段と、 この変換手段によって出力される音響信号を一定の方向
    に収束させる収束手段と、 この収束手段から放射される音響信号の収束方向を変化
    させるための収束方向可変手段と、 前記表示装置の方向を向いている人物を検知する人物検
    知手段と、 この人物検知手段が前記表示装置の方向を向いている人
    物を検知すると、その人物を前記収束方向の範囲内に収
    めるように前記収束方向可変手段の動作を制御する制御
    手段と、 を具備したことを特徴とするパラメトリックスピーカ。
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