JPH05241495A

JPH05241495A - 無線式情報通信装置

Info

Publication number: JPH05241495A
Application number: JP4144792A
Authority: JP
Inventors: Masanao Tsuzuki; 政直続木
Original assignee: Aiphone Co Ltd
Current assignee: Aiphone Co Ltd
Priority date: 1992-02-27
Filing date: 1992-02-27
Publication date: 1993-09-21
Anticipated expiration: 2013-02-16
Also published as: JP2714306B2

Abstract

(57)【要約】【目的】視覚障害者等が容易に注意情報や案内情報等
を得ることが可能な無線式情報通信装置を提供するこ
と。【構成】情報送信機１０１では、受信した識別符号を
識別回路１０６により識別し、識別回路１０６の識別結
果に応じて記憶回路１０８に記憶された音響信号をスイ
ッチ１１０及び送信回路１０９を介してアンテナ１１１
から無線送信する。情報受信機では、記憶回路２０２に
記憶された自己の識別符号を送信回路を介して送信アン
テナ２０５から無線送信すると共に、受信した前記音響
信号を復調回路２０９により復調し、スピーカ２１０、
２１１から音声出力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、駅や病院等の施設、エ
スカレータ、交差点等の注意を要する場所や何等かの情
報を必要とする場所において、視覚障害者等に無線で情
報を伝達する無線式情報通信装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、病院内のエスカレータ等の注
意を要する場所等において、視覚障害者に注意を喚起す
る等のために点字案内が設けられている。視覚障害者
は、前記点字案内に触れることにより近くにエスカレー
タ等の注意を要する物がある等の情報を得ることができ
るため、視覚障害者の事故等を未然に防止することが可
能である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】点字案内は直接触れる
必要があるため、点字案内の場所を探す必要がある。し
かしながら、視覚障害者にとって点字案内を探すことは
極めて困難である。また、点字案内では、視覚障害者に
供給できる情報も極く僅かに限られた情報となる。さら
に、立止まって点字を確認する必要があるため、確認作
業が極めて煩雑になるという問題があった。また、健全
者であっても、美術館、展示場等において、美術品等を
見ながら同時に解説用パンフレットを読むのは煩雑であ
った。

【０００４】本発明は、前記問題点に鑑み成されたもの
で、視覚障害者等が容易に注意情報や案内情報等を得る
ことが可能な無線式情報通信装置を提供することを目的
としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の無線式情報通信
装置は、受信した識別符号を識別する識別手段と、音響
情報を記憶した記憶手段と、前記識別手段の識別結果に
応じて前記音響情報を無線送信する音響情報送信手段と
を有する情報送信機と、自己の識別符号を無線送信する
識別符号送信手段と、受信した前記音響信号を復調する
復調手段と、前記復調手段からの信号を音声出力するス
ピーカとを有する情報受信機とを備えて成ることを特徴
としている。

【０００６】

【作用】情報送信機では、受信した識別符号を識別手段
により識別し、前記識別手段の識別結果に応じて記憶手
段に記憶された音響情報を音響情報送信手段により無線
送信する。情報受信機では、自己の識別符号を識別符号
送信手段により無線送信すると共に、受信した前記音響
信号を復調手段により復調し、スピーカから音声出力す
る。

【０００７】

【実施例】図１は、本発明の無線式情報通信装置の一実
施例を示すブロック図であり、建造物等の所定位置に設
置された情報送信機１０１と視覚障害者に携帯された情
報受信機２０１とにより構成されている。情報送信機１
０１において、受信アンテナ１０２は受信回路１０３及
び復調回路１０４を介して識別回路１０６の入力部に接
続されている。識別回路１０６には識別符号が記憶され
た記憶回路（図示せず）が内部に設けられており、識別
回路１０６は識別手段を構成している。復調回路１０４
には、所定周波数の信号を出力する局部発振回路１０５
が接続されている。識別回路１０６の第１出力部は、出
力信号周波数が可変な局部発振回路１０７を介して送信
回路１０９の第１入力部に接続されている。局部発振回
路１０７及び送信回路１０９は送信手段を構成してい
る。識別回路１０６の第２出力部からは、スイッチ１１
０の開閉状態を制御する制御信号が出力される。チャン
ネル情報、案内情報等の音響情報を記憶した記憶手段と
しての記憶回路１０８の出力部がスイッチ１１０を介し
て送信回路１０９の第２入力部に接続されている。送信
回路１０９の出力部は送信アンテナ１１１に接続されて
いる。

【０００８】一方、情報受信機２０１において、送信ア
ンテナ２０５は送信回路２０４を介して、記憶回路２０
２の出力部に接続されている。記憶回路２０２には、情
報受信機２０１毎に定められた識別符号が記憶されてい
る。記憶回路２０２、局部発振回路２０３及び送信回路
２０４は、識別符号送信手段を構成している。送信回路
２０４には、局部発振回路１０５と同一周波数の信号を
出力する局部発振回路２０３が接続されている。受信ア
ンテナ２０６は受信回路２０７を介して復調回路２０９
の第１入力部に接続されている。復調回路２０９の第１
出力部は、出力信号の周波数が可変な局部発振回路２０
８の制御入力部に接続され、第２出力部はヘッドホンの
右側スピーカ２１０に接続され、第３出力部はヘッドホ
ンの左側スピーカ２１１に接続されている。前記ヘッド
ホンは視覚障害者に装着されている。また、局部発振回
路２０８の出力部が復調回路２０９の第２入力部に接続
されている。初期状態では、局部発振回路２０８の出力
信号の周波数は、後述する特定チャンネルの信号を復調
可能な周波数にセットされている。局部発振回路２０８
と復調回路２０９は復調手段を構成している。

【０００９】以上のように構成された本実施例の動作を
以下説明する。先ず、送信回路２０４は、情報受信機２
０１に割当てられた識別符号を記憶回路２０２から呼出
し、局部発振回路２０３からの信号により変調し、常
時、送信アンテナ２０５を介して無線送信している。情
報送信機１０１では、送信アンテナ２０５からの電波を
受信アンテナ１０２で受信する。受信アンテナ１０２で
受信した信号は、受信回路１０３を介して復調回路１０
４に出力される。復調回路１０４は、局部発振回路１０
５からの信号で復調した識別符号を識別回路１０６に出
力する。この時、局部発振回路２０３と局部発振回路１
０５の発振周波数は同一であるため、良好に復調するこ
とが可能である。識別回路１０６は、その内部に記憶さ
れた識別符号と復調して得られた識別符号とを比較し、
視覚障害者の識別符号であるか否かを識別する。視覚障
害者の識別符号であることを識別すると、スイッチ１１
０を閉状態にすると共に局部発振回路１０７の発振周波
数を共通の制御チャンネルの周波数に切換える。送信回
路１０９は、記憶回路１０８に記憶されたチャンネル情
報を局部発振回路１０７からの信号で変調し、共通の制
御チャンネルを利用して送信アンテナ１１１から無線出
力する。その後、識別回路１０６は前記チャンネル情報
で知らせた特定チャンネルに対応する発振周波数に局部
発振回路１０７の発振周波数を切換える。この時、記憶
回路１０８からは、記憶された案内情報がスイッチ１１
０を介して送信回路１０９に出力される。送信回路１０
９は、前記案内情報を局部発振回路１０７からの信号で
変調し、前記特定チャンネルを利用して送信アンテナ１
１１から無線送信する。

【００１０】一方、情報受信機２０１では、前記チャン
ネル情報が受信アンテナ２０６で受信され、受信回路２
０７を介して復調回路２０９に出力される。復調回路２
０９では、局部発振回路２０８の出力信号により復調が
行なわれる。復調回路２０９によって復調された前記チ
ャンネル情報は局部発振回路２０８に出力され、局部発
振回路２０８の発振周波数が、前記特定チャンネルに対
応する発振周波数に切換えられる。その後、音響情報と
して、「右へ進め」等の案内情報がスピーカ２１０、２
１１から出力される。視覚障害者は指示通りに進むこと
により、安全な場所等へ行くことが可能となる。

【００１１】本実施例においては、視覚障害者を対象と
して説明したが、美術館、展示場等における健全者への
情報サービスにも使用することが可能である。また、案
内情報をステレオで送信し左右の送信チャンネルの音量
を変えるようにすれば、スピーカ２１０、２１１から出
力される音声の音量を変えることが可能となり、情報に
方向性を持たせることが可能となる。

【００１２】さらに、情報受信機２０１において、所望
のジャンルの情報を選択して聴くようにすることも可能
である。この場合、局部発振回路２０８の発振周波数を
切換え制御できるような操作スイッチを別途設け、前記
チャンネル情報に従って前記操作スイッチを操作するこ
とにより局部発振回路２０８の出力信号周波数を切換
え、受信チャンネルをチャンネル情報により指示された
所望のチャンネルに切換えるようにすればよい。

【００１３】また、音響による情報と併用して、人体に
振動を感じさせる装置を身体に密着させ、これにより方
向の情報を与えることも可能である。以上述べたように
本実施例によれば、視覚障害者等は点字案内に触れる等
の煩雑なことを行なわずに、注意情報や案内情報を容易
に入手することが可能となる。

【００１４】また、ステレオ放送を利用することによ
り、言葉を使用せず音楽等の音響情報を用いた場合で
も、左右の音量の相違により、情報に方向性を持たせる
ことが可能となる。によって方向を知らせることが可能
になる。図２は、本実施例の無線式情報通信装置を交差
点で使用した場合の説明図である。

【００１５】図２において、Ａ点、Ｂ点、Ｃ点及びＤ点
には各々、図１の情報送信機１０１が設置されている。
また、各情報送信機１０１の出力端子Ｔ_Oは、図示しな
い比較回路に接続されているものとする。情報受信機２
０１を携帯した視覚障害者３０１が北（Ｎ）方向に進む
と、情報受信機２０１はＤ点に設置された送信機１０１
に最も近くなる。即ち、Ａ点、Ｂ点、Ｃ点及びＤ点に設
置された送信機１０１が情報受信機２０１から受ける電
界は、Ｄ点に設置された情報送信機１０１が最も強くな
る。したがって、Ｄ点に設置された情報送信機１０１の
出力端子Ｔ_Oから最も大きな信号が出力されることにな
る。比較回路は、Ｄ点に設置された情報送信機１０１の
出力端子Ｔ_Oから最も大きな信号が出力されていること
を検出し、Ａ点、Ｂ点、Ｃ点に設置された情報送信機１
０１の動作を停止させる。これにより、視覚障害者３０
１はＤ点に設置された情報送信機１０１から案内情報を
受け、進行方向に横断歩道があることを確実に知ること
ができる。

【００１６】

【発明の効果】本発明の無線式情報通信装置は、受信し
た識別符号を識別する識別手段と、音響情報を記憶した
記憶手段と、前記識別手段の識別結果に応じて前記音響
情報を無線送信する音響情報送信手段とを有する情報送
信機と、自己の識別符号を無線送信する識別符号送信手
段と、受信した前記音響信号を復調する復調手段と、前
記復調手段からの信号を音声出力するスピーカとを有す
る情報受信機とを備えて成ることを特徴としているの
で、注意情報や案内情報を視覚障害者等が容易に得るこ
とが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図。

【図２】本発明の使用例を示す図。

【符号の説明】

１０１・・・情報送信機１０６・・・識別回路１０７・・・送信手段を構成する局部発振回路１０９・・・送信手段を構成する送信回路２０１・・・情報受信機２０２・・・識別符号送信手段を構成する記憶回路２０３・・・識別符号送信手段を構成する局部発振回路２０４・・・識別符号送信手段を構成する送信回路２０８・・・復調手段を構成する局部発振回路２０９・・・復調手段を構成する復調回路

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】受信した識別符号を識別する識別手段と、
音響情報を記憶した記憶手段と、前記識別手段の識別結
果に応じて前記音響情報を無線送信する音響情報送信手
段とを有する情報送信機と、自己の識別符号を無線送信する識別符号送信手段と、受
信した前記音響信号を復調する復調手段と、前記復調手
段からの信号を音声出力するスピーカとを有する情報受
信機とを備えて成ることを特徴とする無線式情報通信装
置。