JPH0541696Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 目の不自由な人達の日常生活に於ける移動、外
出等にあたつて、目的場所の認識や交通信号の状
態確認で常に不安感があるが、この不安感を解消
すると共に、この様な人々の安全に寄与するため
のものである。

（従来の技術） 従来、盲人の方々の案内、誘導は、道路や通路
に添つて誘導標識を取り付けるか、盲導犬や案内
人に頼る方法や、交通信号では信号機に、信号が
“青”になつた時に、特定の音楽を出力するよう
な装置を設けるなどの方法であつた。

（考案が解決しようとする問題点） 目的場所の近く迄はどうにか到達できるが、確
かな目的場所が判らず常に不安感を伴い、且つこ
のことは安全面でも不充分であつた。

一方交通信号では、盲人の方が居なくても音楽
の音が出るため、特に夜間は近所に迷惑が係る事
から、音を止めなければならず、盲人の方々の夜
間の外出移動には役に立たず大変不便であつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案はこれらの問題点を解決し、盲人の方々
が安心して安全に目的地に到達するための外出、
行動範囲を自由に出来るように、建物等例えば、
ホテル、役所、郵便局、バス停留所、郵便ポス
ト、保健所、交差点等に盲人用目的場所状態報知
誘導無線装置の無線受信機２、音声合成拡声装置
３、スピーカー４、を設置し、これらの付近に来
た時に、盲人の方が携帯している携帯用無線送信
機１、の押釦スイツチ５、を操作すると、携帯用
無線送信機１、から固有の符号で変調された電波
を送信し、目的場所に設置されている無線受信機
２、に受信され、復調・識別を確認した後、音声
合成拡声装置３、によりスピーカー４、からメツ
セージが発せられ、盲人はこのメツセージにより
的確で且つ安全な行動を可能とする手段である。

（作用） 本考案は、盲人が目的場所付近に着いた時、盲
人が容易に携帯出来る携帯用無線送信機１を所持
し、携帯用無線送信機１に具備している押釦スイ
ツチ５を押す事で、送信用アンテナ６から信号電
波（FSK等）が目的場所に設置された無線受信
機２の受信用アンテナ７より入信、無線受信機２
で復調・識別され複数の同一符号を受信した事を
認識した時のみ、音声合成拡声装置３を励起し
て、スピーカー４からメツセージを発生するよう
に作動し、ノズル等の誤動作の防止が工夫されて
いる。

（実施例） 以下図面で実施例により、本考案の諸態様を説
明するが例図は、当然説明のためのものであつて
本考案精神の限定を意図したものではない。

第１図の携帯用無線送信機１は極小型に出来て
おり首飾りのようにペンダント方式や端部に鎖等
を取り付け携帯が容易にできるよう工夫され、携
帯用無線送信機１の中央部に押釦スイツチ５が具
備され、該携帯用無線送信機１を携帯した盲人１
０、が目的場所の付近に到達したら、該押釦スイ
ツチ５を押して作動させ、電波を送信用アンテナ
６から発信する、この電波を目的場所に設置され
てある無線受信機２の受信用アンテナ７、より入
信し、無線受信機２で受信され復調・識別にあた
つて、複数の同一符号を受信した事を認識した時
のみ、音声合成拡声装置３が作動し、スピーカー
４からメツセージが出て、盲人の誘導を促す事が
出来る。

第２図は、本考案の実施場所の状況の構成図で
あるが、建物８（第２図のホテル、市役所、郵便
局、バス停留所、郵便ポスト、保健所等）の出入
口付近に、無線受信機３、音声合成拡声装置３、
スピーカー４、受信用アンテナ７が設置されてお
り、盲人１０が目的場所の建物に近づき携帯して
いる携帯用無線送信機１に具備さている押釦スイ
ツチ５を押して作動させると、自動的にスピーカ
ー４からメツセージが発生し盲人１０を誘導す
る。

第３図は、本考案の実施場所の状況の構成図で
あるが、交差点に盲人１０が到達した時、信号機
９に隣接して設置された無線受信機２と音声合成
拡声装置３及びスピーカー４において、盲人１０
の携帯している携帯用無線送信機１の押釦スイツ
チ５を押し作動させる事で自動的に該スピーカー
４からメツセージが発生し、盲人１０を誘導す
る。

（考案の効果） 本考案は、以上の事柄から現在の盲人に対する
問題の信号の騒音や点字ブロツクが歩き難い等の
問題等や、又盲人の不安感を解消する事で、盲人
の行動範囲を安全且つ安心して一般社会生活がよ
り可能になる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の構成のブロツク図である。
第２図は、建物と盲人の実施状況場所である。第
３図は、交差点と盲人の実施状況場所である。 主な図面の符号は下記の通り、１……携帯用無
線送信機、２……無線受信機、３……音声合成拡
声装置、４……スピーカー、５……押釦スイツ
チ、６……送信用アンテナ、７……受信用アンテ
ナ、８……建物、９……信号機、１０……盲人。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 盲人が所持する携帯用無線送信機１と、盲人の
   歩行域に設置される無線受信機２と、この無線受
   信機２に接続された音声合成拡声装置３及びスピ
   ーカー４とを具備した無線誘導装置において、上
   記携帯用無線送信機１は、それに設けられた１個
   または複数の押ボタンが押された時に本装置固有
   の符号で変調された電波を送信するように構成さ
   れ、上記無線受信機２は、上記電波を受信して復
   調・識別を行い、本装置固有の符号である事を確
   認したときに音声合成拡声装置３によりスピーカ
   ー４から案内用音声やメツセージを出力するよう
   に構成されていることを特徴とする盲人用目的場
   所状態報知誘導無線装置。