JPH0940310A - エレベータの利用案内装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 視覚障害者にエレベータ乗場の位置を案内誘
導することができると共に呼び登録を簡単に行わせるこ
とができ、快適なエレベータの利用を図ることができる
エレベータの利用案内装置を得る。 【解決手段】 エレベータの乗場に設けられて建物の入
口に向けて指向性を有するマイクロ波を発信する乗場発
信装置１と、エレベータの乗場に設けられて上昇方向呼
び登録釦信号または下降方向呼び登録釦信号の送信波の
受信に基づいて乗場呼び登録を行う乗場受信装置６と、
上記乗場発信装置１からのマイクロ波の受信に基づいて
乗場までの距離を報知するスピーカ、上昇方向呼び登録
釦２ａ及び下降方向呼び登録釦２ｂを有し、乗場までの
距離を報知すると共に上昇方向または下降方向呼び登録
釦信号の送信波を発信する遠隔操作可能な携帯器２とを
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、目の不自由な視
覚障害者に使いやすく、かつ快適にエレベータを利用し
てもらうためのエレベータの利用案内装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、視覚障害者に対する、エレベータ
乗場や乗場押釦の位置を知らせる手段として、床や乗場
釦に点字を記載した案内板を備えるものがあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、初めて
行くビルでは、視覚障害者にとって、点字が記載された
案内板及び乗場がどこにあるのかその位置を知ることが
できなく、点字を記載した案内板だけでは快適なエレベ
ータの利用を図ることはできない。

【０００４】そこで、この発明は上述した従来例にかか
る問題点を解消するためになされたもので、視覚障害者
にエレベータ乗場の位置を案内誘導することができると
共に呼び登録を簡単に行わせることができ、快適なエレ
ベータの利用を図ることができるエレベータの利用案内
装置を得ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
タの利用案内装置は、エレベータの乗場に設けられて建
物の入口に向けて指向性を有するエネルギー波を発信す
る乗場発信装置と、エレベータの乗場に設けられて上昇
方向呼び登録釦信号または下降方向呼び登録釦信号の送
信波の受信に基づいて乗場呼び登録を行う乗場受信装置
と、上記乗場発信装置からのエネルギー波の受信に基づ
いて乗場までの距離を報知する報知手段、上昇方向呼び
登録釦及び下降方向呼び登録釦を有し、乗場までの距離
を報知すると共に上昇方向または下降方向呼び登録釦信
号の送信波を発信する遠隔操作可能な携帯器とを備えた
ものである。

【０００６】また、上記携帯器は、上記乗場発信装置か
らのエネルギー波を受信し、その一部を上記乗場発信装
置に反射させて、受信されたエネルギー波と該乗場発信
装置から再び反射される再反射波との位相のずれに基づ
いてエレベータ乗場までの距離を検知すると共に、その
距離に応じた報知出力を送出する制御手段を備えたこと
を特徴とするものである。

【０００７】また、上記報知手段は、上記制御手段の報
知出力に基づいてエレベータ乗場までの距離に応じて複
数種類の音を発するスピーカであることを特徴とするも
のである。

【０００８】さらに、エレベータの乗場に設けられて上
記乗場受信装置からの出力に基づいて上昇方向または下
降方向の呼び登録をアナウンスするアナウンス手段をさ
らに備えたことを特徴とするものである。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、この発明を図示された実施
の形態に従って説明する。図１及び図２はこの発明に係
る１階乗場部分の構成を示す説明図である。図１及び図
２において、１は乗場三方枠上部の化粧板（幕板）隅部
に設けられて建物の入口に向けて該入口部分の受信領域
が最大領域となるように指向性を有するエネルギー波と
してマイクロ波３を発信する乗場発信装置、２はエレベ
ータ５の乗場までの誘導案内を受けると共に上昇方向ま
たは下降方向呼び登録釦信号の送信波４を発信する遠隔
操作可能に該入口部分で視覚障害者が取り出して所持す
る携帯器、６はエレベータの乗場に設けられて上記携帯
器２から発せられる信号を受信する乗場受信装置であ
る。

【００１０】また、図３は上記携帯器２の外観図を示
し、さらに、図４は上記乗場発信装置１と上記携帯器２
及び上記乗場受信装置６の内部システム構成図を示す。
携帯器２としては、上昇方向呼び登録釦２ａ、下降方向
呼び登録釦２ｂ、電源スイッチ釦２ｃ、スピーカ２ｄ、
キャンセル釦２ｅ、発信・受信部２ｆ及び制御部２ｇを
備え、また、乗場発信装置１としては、制御部１ａ及び
発信部１ｂを備えてなり、さらに、乗場受信装置６とし
ては、制御部６ａ及び受信部６ｂを備えている。

【００１１】ここで、上記携帯器２の制御部２ｇは、上
記乗場発信装置１からのマイクロ波３を発信・受信部２
ｆを介して受信し、その一部を上記乗場発信装置１に反
射させて、受信されたマイクロ波と該乗場発信装置１か
ら再び反射される再反射波との位相のずれに基づいてエ
レベータ乗場までの距離を検知するようになされてい
る。そして、その距離に応じて複数種類の音をスピーカ
２ｄから発するようになされている。

【００１２】また、上記発信・受信部２ｆを介して乗場
受信装置６に上昇方向呼び登録釦２ａ及び下降方向呼び
登録釦２ｂによる上昇方向または下降方向呼び登録釦信
号の送信波を発信するようになされ、これを受信する乗
場受信装置６は、上記携帯器２から発せられる上昇方向
呼び登録釦信号または下降方向呼び登録釦信号の送信波
４の受信に基づいて上昇方向呼び登録回路７及び下降方
向呼び登録回路８に乗場呼び登録を行うと共に、上昇方
向または下降方向の呼び登録をアナウンス回路９により
アナウンスさせるようになされている。

【００１３】次に、上記構成に係る動作について説明す
る。携帯器２を所持する視覚障害者がビル内入口部分で
電源スイッチ釦２ｃを操作して電源オンにすると、乗場
発信装置１からのマイクロ波３が入射する。ここで、携
帯器２は、発信・受信部２ｆを介して受信すると共に、
その一部を上記乗場発信装置１に反射させて、受信され
たマイクロ波と該乗場発信装置１から再び反射される再
反射波との位相のずれに基づいてエレベータ乗場までの
直線距離を検知し、その距離に応じて３〜４種類の音を
スピーカ２ｄから発することにより、視覚障害者に知ら
せることができ、乗場まで誘導案内することができる。

【００１４】また、携帯器２は、遠隔操作可能な上昇方
向呼び登録釦２ａまたは下降方向呼び登録釦２ｂを押す
ことにより、り上昇方向または下降方向呼び登録釦信号
の送信波を乗場受信装置６に発信するようになされ、こ
れを受信する乗場受信装置６は、上記携帯器２から発せ
られる上昇方向呼び登録釦信号または下降方向呼び登録
釦信号の送信波４の受信に基づいて上昇方向呼び登録回
路７及び下降方向呼び登録回路８に乗場呼び登録を行う
と共に、上昇方向または下降方向の呼び登録をアナウン
ス回路９によりアナウンスさせることにより、視覚障害
者に呼び登録の操作を簡単に行わせることができ、その
内容を確認させることができ、快適な利用が図れる。も
し、誤って呼び登録を行った場合には、キャンセル釦２
ｅによりキャンセルすることができる。

【００１５】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、エレ
ベータの乗場に設けられて建物の入口に向けて指向性を
有するエネルギー波を発信する乗場発信装置と、エレベ
ータの乗場に設けられて上昇方向呼び登録釦信号または
下降方向呼び登録釦信号の送信波の受信に基づいて乗場
呼び登録を行う乗場受信装置と、上記乗場発信装置から
のエネルギー波の受信に基づいて乗場までの距離を報知
する報知手段、上昇方向呼び登録釦及び下降方向呼び登
録釦を有し、乗場までの距離を報知すると共に上昇方向
または下降方向呼び登録釦信号の送信波を発信する遠隔
操作可能な携帯器とを備えたので、視覚障害者にエレベ
ータ乗場位置を案内誘導することができると共に、呼び
登録の操作を簡単に行わせることができ、快適なエレベ
ータの利用を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明に係る１階乗場部分の構成を示す説
明図である。

【図２】 図１の乗場部分の正面図である。

【図３】 図１の携帯器の外観図である。

【図４】 図１の乗場発信装置と携帯器及び乗場受信装
置内の構成をそれぞれ示すシステム構成図である。

【符号の説明】

１ 乗場発信装置、２ 携帯器、２ａ 上昇方向呼び登
録釦、２ｂ 下降方向呼び登録釦、２ｄ スピーカ、５
エレベータ、６ 乗場受信装置、９ アナウンス回
路。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 エレベータの乗場に設けられて建物の入
   口に向けて指向性を有するエネルギー波を発信する乗場
   発信装置と、エレベータの乗場に設けられて上昇方向呼
   び登録釦信号または下降方向呼び登録釦信号の送信波の
   受信に基づいて乗場呼び登録を行う乗場受信装置と、上
   記乗場発信装置からのエネルギー波の受信に基づいて乗
   場までの距離を報知する報知手段、上昇方向呼び登録釦
   及び下降方向呼び登録釦を有し、乗場までの距離を報知
   すると共に上昇方向または下降方向呼び登録釦信号の送
   信波を発信する遠隔操作可能な携帯器とを備えたエレベ
   ータの利用案内装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載のエレベータの利用案内装
   置において、上記携帯器は、上記乗場発信装置からのエ
   ネルギー波を受信し、その一部を上記乗場発信装置に反
   射させて、受信されたエネルギー波と該乗場発信装置か
   ら再び反射される再反射波との位相のずれに基づいてエ
   レベータ乗場までの距離を検知すると共に、その距離に
   応じた報知出力を送出する制御手段を備えたことを特徴
   とするエレベータの利用案内装置。
3. 【請求項３】 請求項２記載のエレベータの利用案内装
   置において、上記報知手段は、上記制御手段の報知出力
   に基づいてエレベータ乗場までの距離に応じて複数種類
   の音を発するスピーカであることを特徴とするエレベー
   タの利用案内装置。
4. 【請求項４】 請求項１ないし３のいずれかに記載のエ
   レベータの利用案内装置において、エレベータの乗場に
   設けられて上記乗場受信装置からの出力に基づいて上昇
   方向または下降方向の呼び登録をアナウンスするアナウ
   ンス手段をさらに備えたことを特徴とするエレベータの
   利用案内装置。