JPH09106319A - 対面式自動操作装置 - Google Patents

対面式自動操作装置

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Publication number
JPH09106319A
JPH09106319A JP26300295A JP26300295A JPH09106319A JP H09106319 A JPH09106319 A JP H09106319A JP 26300295 A JP26300295 A JP 26300295A JP 26300295 A JP26300295 A JP 26300295A JP H09106319 A JPH09106319 A JP H09106319A
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JP
Japan
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transaction
braille
touch panel
slot
face
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Application number
JP26300295A
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English (en)
Inventor
Kunio Fukatsu
邦夫 深津
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】視覚障害者に対して、操作面のガイダンスを操
作面全体を触ってみないでも、片手の触覚のみで容易に
理解させるとともに、操作の手順も容易に知らせること
ができる自動取引装置を提供する。 【解決手段】利用者の操作により入金や出金取引などを
自動的に行う自動取引装置において、操作面における複
数の操作部位のレイアウトを触覚可能な突起形状によっ
て表現したレイアウトパターン52を設け、このレイア
ウトパターン52の上記複数の操作部位と対応する近傍
にその各操作部位をそれぞれ示す点字60を設け、さら
に、上記レイアウトパターン52の複数の操作部位と対
応する部位にそれぞれ振動子62を設けてなる操作面レ
イアウト触覚ガイダンス部9を設け、上記各振動子62
を操作ステップに応じて選択的に駆動することにより、
触覚によってその操作ステップの操作すべき部位を示す
ようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、金融機
関において、利用者の操作により入金取引や出金取引な
どの通貨の取引を自動的に行なう自動取引装置などの対
面式自動操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、たとえば、銀行などの金融機関に
おいて、現金自動支払機や現金自動預出金機などの自動
取引装置の普及は目覚ましく、銀行営業店業務の70%
近くを自動取引装置で処理するまでになっている。その
ために、当初は単純な入金や出金取引だけであったもの
が、振込み、振替取引や、公共料金の収受取引など、よ
り複雑な取引に業務が拡大されている。
【0003】ところで、従来は窓口を利用していただい
ていた視覚障害などを持つ利用者も、土曜日、日曜日
は、窓口は開いていないし、通常日であっても、自動取
引装置を使いたい、銀行としても使って貰いたいという
ニーズが広がっている。
【0004】最近の自動取引装置は、上記したように、
複雑な取引業務をこなすために、通帳口、カード口、紙
幣口、硬貨口などの各媒体口がそれぞれ操作面の各位置
に配置されていて、それらがどこに配置されているか、
視覚障害の利用者は記憶しなければならない。しかも、
自動取引装置の製造メ−カごとに、各媒体口の配置は異
なるので、これをそれぞれ覚えることが困難であった。
それに対応するために、最近、一部の金融機関では、各
媒体口の近傍に点字で表示することが始められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この点
字による案内は、自動取引装置の操作面全体を手で撫で
まわさないと、その点字のあり場所が分からないと言う
問題があった。現実に、操作面は垂直面と水平面の2面
があって、かなり凹凸もあって、メ−カによって、たと
えば、カ−ド口の点字表示が上にあったり、下にあった
り、横にあったりとまちまちで、かならずしも視覚障害
者にとって使い易いとは言えなかった。
【0006】そこで、本発明は、視覚障害者に対して、
操作面のガイダンスを操作面全体を触ってみないでも、
片手の触覚のみで容易に理解させるとともに、操作の手
順も容易に知らせることができる自動取引装置などの対
面式自動操作装置を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、視覚障害者に対して、操
作のタイミングと部位を同時に理解させるとともに、取
引媒体の取忘れなども知らせることができる自動取引装
置などの対面式自動操作装置を提供することを目的とす
る。
【0008】さらに、本発明は、簡便な構造で、視覚障
害者であっても正確かつ容易に操作でき、しかも、晴眼
者の操作性も損うことのない自動取引装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の対面式自動操作
装置は、複数の操作部位を有し、利用者によって操作さ
れる対面式自動操作装置において、前記複数の操作部位
のレイアウトを触覚可能な突起形状によって表現したレ
イアウトパターンと、このレイアウトパターンの前記複
数の操作部位に対応する近傍にそれぞれ設けられ、その
各操作部位をそれぞれ示す点字とを具備している。
【0010】また、本発明の対面式自動操作装置は、複
数の操作部位を有し、利用者によって操作される対面式
自動操作装置において、前記複数の操作部位のレイアウ
トを触覚可能な突起形状によって表現したレイアウトパ
ターンと、このレイアウトパターンの前記複数の操作部
位と対応する近傍にそれぞれ設けられ、その各操作部位
をそれぞれ示す点字と、前記レイアウトパターンの前記
複数の操作部位と対応する部位にそれぞれ設けられ、該
対面式自動操作装置の操作ステップに応じて選択的に駆
動されることにより、触覚によってその操作ステップの
操作すべき部位をそれぞれ示す複数の振動子とを具備し
ている。
【0011】また、本発明の対面式自動操作装置は、複
数の操作ステップを有し、利用者によって操作される対
面式自動操作装置において、前記複数の操作ステップを
それぞれ点字で表示した複数の案内文言と、この複数の
案内文言にそれぞれ対応して設けられ、該対面式自動操
作装置の操作ステップに応じて選択的に駆動されること
により、触覚によってその操作ステップをそれぞれ示す
複数の振動子とを具備している。
【0012】また、本発明の対面式自動操作装置は、複
数の操作部位および複数の操作ステップを有し、利用者
によって操作される対面式自動操作装置において、前記
複数の操作部位のレイアウトを触覚可能な突起形状によ
って表現したレイアウトパターンと、このレイアウトパ
ターンの前記複数の操作部位に対応する近傍にそれぞれ
設けられ、その各操作部位をそれぞれ示す点字と、前記
複数の操作ステップをそれぞれ点字で表示した複数の案
内文言と、この複数の案内文言にそれぞれ対応して設け
られ、該対面式自動操作装置の操作ステップに応じて選
択的に駆動されることにより、触覚によってその操作ス
テップをそれぞれ示す複数の振動子とを具備している。
【0013】また、本発明の対面式自動操作装置は、複
数の操作部位および複数の操作ステップを有し、利用者
によって操作される対面式自動操作装置において、前記
複数の操作部位のレイアウトを触覚可能な突起形状によ
って表現したレイアウトパターンと、このレイアウトパ
ターンの前記複数の操作部位と対応する近傍にそれぞれ
設けられ、その各操作部位をそれぞれ示す点字と、前記
レイアウトパターンの前記複数の操作部位と対応する部
位にそれぞれ設けられ、該対面式自動操作装置の操作ス
テップに応じて選択的に駆動されることにより、触覚に
よってその操作ステップの操作すべき部位をそれぞれ示
す複数の第1の振動子と、前記複数の操作ステップをそ
れぞれ点字で表示した複数の案内文言と、この複数の案
内文言にそれぞれ対応して設けられ、該対面式自動操作
装置の操作ステップに応じて選択的に駆動されることに
より、触覚によってその操作ステップをそれぞれ示す複
数の第2の振動子とを具備している。
【0014】また、本発明の自動取引装置は、少なくと
も紙幣を受入れたり放出するための紙幣口、および、硬
貨を受入れたり放出するための硬貨口がそれぞれ設けら
れた操作面を有し、利用者の操作により前記紙幣、硬貨
の受入れ、放出を伴う所定の取引を自動的に行なう自動
取引装置において、前記操作面における前記紙幣口およ
び硬貨口のレイアウトを触覚可能な突起形状によって表
現したレイアウトパターンと、このレイアウトパターン
の前記紙幣口および硬貨口と対応する近傍にそれぞれ設
けられ、その紙幣口および硬貨口をそれぞれ示す点字と
を具備している。
【0015】また、本発明の自動取引装置は、取引媒体
としての通帳を受入れる通帳口、同じく取引媒体として
のカードを受入れるカード口、紙幣を受入れたり放出す
るための紙幣口、硬貨を受入れたり放出するための硬貨
口、取引に係るキー操作などを行なうためのタッチパネ
ル入力装置、および、係員呼出用ボタンがそれぞれ設け
られた操作面を有し、この操作面において利用者が所定
の操作を行なうことにより前記通帳、カード、紙幣、硬
貨の受入れ、放出を伴う通貨の取引を自動的に行なう自
動取引装置において、前記操作面における前記通帳口、
カード口、紙幣口、硬貨口、タッチパネル入力装置およ
び係員呼出用ボタンのレイアウトを触覚可能な突起形状
によって表現したレイアウトパターンと、このレイアウ
トパターンの前記通帳口、カード口、紙幣口、硬貨口、
タッチパネル入力装置および係員呼出用ボタンと対応す
る近傍にそれぞれ設けられ、その通帳口、カード口、紙
幣口、硬貨口、タッチパネル入力装置および係員呼出用
ボタンをそれぞれ示す点字と、前記レイアウトパターン
の前記通帳口、カード口、紙幣口、硬貨口、タッチパネ
ル入力装置および係員呼出用ボタンと対応する部位にそ
れぞれ設けられ、該自動取引装置の操作ステップに応じ
て選択的に駆動されることにより、触覚によってその操
作ステップの操作すべき部位をそれぞれ示す複数の振動
子とを具備している。
【0016】また、本発明の自動取引装置は、少なくと
も紙幣を受入れたり放出するための紙幣口、および、硬
貨を受入れたり放出するための硬貨口がそれぞれ設けら
れた操作面を有し、利用者の操作により前記紙幣、硬貨
の受入れ、放出を伴う所定の取引を自動的に行なう自動
取引装置において、前記操作面に設けられ、単一画面に
取引に必要な取引情報および操作案内情報を表示する表
示手段と、この表示手段の画面上に設けられ、その画面
に表示されている操作案内情報に基づき、複数のセグメ
ントのうち所定のセグメント位置に接触することによ
り、その接触位置に対応して前記画面に表示されている
取引情報を入力することができる透明なタッチパネル
と、このタッチパネルの複数のセグメントに対応して前
記取引に必要な取引情報を可変表示するとともに、前記
取引に必要な操作案内情報を可変表示するよう前記表示
手段を制御する制御手段と、前記表示手段に表示される
操作案内情報と同じ操作案内を音声によって行なう音声
案内手段と、前記タッチパネルの近傍に設けられ、前記
タッチパネルの特定の複数のセグメントにそれぞれ対応
して形成され、それぞれが取引に必要な取引情報として
固定的な意味付けをなされた点字を有する点字表示部
と、この点字表示部の近傍に設けられ、前記操作面にお
ける前記紙幣口、硬貨口およびタッチパネルのレイアウ
トを触覚可能な突起形状によって表現したレイアウトパ
ターンと、このレイアウトパターンの前記紙幣口、硬貨
口およびタッチパネルと対応する近傍にそれぞれ設けら
れ、その紙幣口、硬貨口およびタッチパネルをそれぞれ
示す点字と、前記タッチパネルによって入力された取引
情報に応じて所定の取引を自動的に行なう取引手段とを
具備している。
【0017】また、本発明の自動取引装置は、少なくと
も紙幣を受入れたり放出するための紙幣口、および、硬
貨を受入れたり放出するための硬貨口がそれぞれ設けら
れた操作面を有し、利用者の操作により前記紙幣、硬貨
の受入れ、放出を伴う所定の取引を自動的に行なう自動
取引装置において、前記操作面に設けられ、単一画面に
取引に必要な取引情報および操作案内情報を表示する表
示手段と、この表示手段の画面上に設けられ、その画面
に表示されている操作案内情報に基づき、複数のセグメ
ントのうち所定のセグメント位置に接触することによ
り、その接触位置に対応して前記画面に表示されている
取引情報を入力することができる透明なタッチパネル
と、このタッチパネルの複数のセグメントに対応して前
記取引に必要な取引情報を可変表示するとともに、前記
取引に必要な操作案内情報を可変表示するよう前記表示
手段を制御する制御手段と、前記表示手段に表示される
操作案内情報と同じ操作案内を音声によって行なう音声
案内手段と、前記タッチパネルの近傍に設けられ、前記
タッチパネルの特定の複数のセグメントにそれぞれ対応
して形成され、それぞれが取引に必要な取引情報として
固定的な意味付けをなされた点字を有する点字表示部
と、この点字表示部の各点字とそれぞれ対応する前記タ
ッチパネルの端部に位置する特定の複数のセグメントと
対応する面上にそれぞれ形成された触覚可能な単一の点
状マークと、この各点状マークとそれらに対応する前記
点字表示部の各点字との間にそれぞれ形成され、それら
の位置関係を触覚的に案内する案内手段と、前記点字表
示部の近傍に設けられ、前記操作面における前記紙幣
口、硬貨口およびタッチパネルのレイアウトを触覚可能
な突起形状によって表現したレイアウトパターンと、こ
のレイアウトパターンの前記紙幣口、硬貨口およびタッ
チパネルと対応する近傍にそれぞれ設けられ、その紙幣
口、硬貨口およびタッチパネルをそれぞれ示す点字と、
前記タッチパネルによって入力された取引情報に応じて
所定の取引を自動的に行なう取引手段とを具備してい
る。
【0018】さらに、本発明の自動取引装置は、少なく
とも紙幣を受入れたり放出するための紙幣口、および、
硬貨を受入れたり放出するための硬貨口がそれぞれ設け
られた操作面を有し、利用者の操作により前記紙幣、硬
貨の受入れ、放出を伴う所定の取引を自動的に行なう自
動取引装置において、前記操作面に設けられ、単一画面
に取引に必要な取引情報および操作案内情報を表示する
表示手段と、この表示手段の画面上に設けられ、その画
面に表示されている操作案内情報に基づき、複数のセグ
メントのうち所定のセグメント位置に接触することによ
り、その接触位置に対応して前記画面に表示されている
取引情報を入力することができる透明なタッチパネル
と、このタッチパネルの複数のセグメントに対応して前
記取引に必要な取引情報を可変表示するとともに、前記
取引に必要な操作案内情報を可変表示するよう前記表示
手段を制御する制御手段と、前記表示手段に表示される
操作案内情報と同じ操作案内を音声によって行なう音声
案内手段と、前記タッチパネルの左端部、右端部および
下端部の近傍にそれぞれ設けられ、前記タッチパネルの
左端部、右端部および下端部にそれぞれ位置する特定の
複数のセグメントにそれぞれ対応して形成され、それぞ
れが取引に必要な取引情報として固定的な意味付けをな
された点字を有する3つの点字表示部と、この3つの点
字表示部の各点字とそれぞれ対応する前記タッチパネル
の左端部、右端部および下端部にそれぞれ位置する特定
の複数のセグメントと対応する面上にそれぞれ形成され
た触覚可能な単一の点状マークと、この各点状マークと
それらに対応する前記3つの点字表示部の各点字との間
にそれぞれ形成され、それらの位置関係を触覚的に案内
する案内手段と、前記3つの点字表示部のうち左右方向
に位置する一方の点字表示部の近傍に設けられ、前記操
作面における前記紙幣口、硬貨口およびタッチパネルの
レイアウトを触覚可能な突起形状によって表現したレイ
アウトパターンと、このレイアウトパターンの前記紙幣
口、硬貨口およびタッチパネルと対応する近傍にそれぞ
れ設けられ、その紙幣口、硬貨口およびタッチパネルを
それぞれ示す点字と、前記3つの点字表示部のうち左右
方向に位置する他方の点字表示部の近傍に設けられ、該
自動取引装置の操作ステップをそれぞれ点字で表示した
複数の案内文言と、この複数の案内文言にそれぞれ対応
して設けられ、該自動取引装置の操作ステップに応じて
選択的に駆動されることにより、触覚によってその操作
ステップをそれぞれ示す複数の振動子と、前記タッチパ
ネルによって入力された取引情報に応じて所定の取引を
自動的に行なう取引手段とを具備している。
【0019】本発明の対面式自動操作装置によれば、複
数の操作部位のレイアウトを触覚可能な突起形状によっ
て表現したレイアウトパターンを設けるとともに、この
レイアウトパターンの上記複数の操作部位と対応する近
傍に、その各操作部位をそれぞれ示す点字を設けること
により、視覚障害者に対して、操作面のガイダンスを操
作面全体を触ってみないでも、片手の触覚のみで容易に
理解させることができる。
【0020】さらに、上記レイアウトパターンの複数の
操作部位と対応する部位にそれぞれ振動子を設け、この
各振動子を操作ステップに応じて選択的に駆動すること
により、触覚によってその操作ステップの操作すべき部
位を示すので、視覚障害者に対して、操作のタイミング
と部位を同時に理解させるとともに、取引媒体の取忘れ
なども知らせることができる。
【0021】また、本発明の対面式自動操作装置によれ
ば、複数の操作ステップをそれぞれ点字で表示した複数
の案内文言を設けるとともに、この複数の案内文言にそ
れぞれ対応して振動子を設け、この各振動子を操作ステ
ップに応じて選択的に駆動することにより、触覚によっ
てその操作ステップを示すので、視覚障害者に対して、
操作の手順を容易に知らせることができる。
【0022】また、本発明の自動取引装置によれば、タ
ッチパネルの近傍に、タッチパネルの特定の複数のセグ
メントにそれぞれ対応して、それぞれが取引に必要な取
引情報として固定的な意味付けをなされた点字を形成し
た点字表示部を設けることにより、視覚障害者がタッチ
パネル上を撫ぜなくても、どのキー(セグメント)に接
触すればよいかが容易にわかる。
【0023】また、各点字とそれぞれ対応するタッチパ
ネルの特定の複数のセグメントと対応する面上にそれぞ
れ触覚可能な単一の点状マークを設け、この各点状マー
クと上記各点字とを対応させ、さらに、必要に応じて各
点状マークとそれらに対応する各点字との間に、それら
の位置関係を触覚的に案内する案内手段をそれぞれ形成
することにより、各点状マークと各点字との対応関係が
明確になり、より一層、視覚障害者がタッチパネル上を
撫ぜなくても、どのキー(セグメント)に接触すればよ
いかが容易にわかる。したがって、本発明の自動取引装
置によれば、簡便な構造で、視覚障害者であっても正確
かつ容易に操作でき、しかも、晴眼者の操作性を損うこ
ともない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図3は、本実施の形態に係
る対面式自動操作装置、たとえば、自動取引装置(たと
えば、銀行の営業店に設置され、入金、出金、振込、振
替、残高照会、通帳記入などの取引が可能な現金自動預
出金機)の外観を示すものである。図において、筐体1
の前面には、操作面としての略L字形状の接客操作部2
が形成されている。接客操作部2の水平面には、紙幣を
多数枚一括して投入し得るとともに、放出された紙幣を
一括して受取る、開閉可能な蓋体を有する紙幣口3、お
よび、硬貨を多数枚一括して投入し得るとともに、放出
された硬貨を一括して受取る、開閉可能な蓋体を有する
硬貨口4が設けられている。
【0025】また、接客操作部2の水平面には、表面に
指を接触することにより所定の情報が入力できる矩形状
の透明なタッチパネル5が設けられているとともに、そ
の下面に相対向して表示手段としての矩形状の表示画面
を有するカラー液晶表示装置6が設けられていてる。
【0026】液晶表示装置6は、操作案内手順、その他
の情報を文字、文言、イラストあるいは画像情報によっ
て画面にカラーで表示し、利用者の操作を誘導するとと
もに、取引に必要な各種取引情報を入力するための数
字、片仮名文字、英文字などの各種操作キーを表示し、
この表示された操作キーに対応するタッチパネル5のセ
グメント部位を指で触れることにより、所望のキー入力
(各種取引情報の入力など)を行なうことができるよう
になっている。
【0027】また、タッチパネル5の周囲近傍、たとえ
ば、左端部、右端部および下端部の各近傍には、それぞ
れ後で詳細を説明する点字表示部としての点字表示板7
a,7b,7cが設けられている。
【0028】ここに、上記タッチパネル5、液晶表示装
置6および点字表示板7a,7b,7cは、タッチパネ
ル入力装置8を構成している。タッチパネル5の左側に
位置する点字表示板7aの近傍には、操作面レイアウト
触覚ガイダンス部9が設けられているとともに、タッチ
パネル5の右側に位置する点字表示板7bの近傍には、
操作手順触覚ガイダンス部10が設けられている。
【0029】接客操作部2の垂直面には、暗証番号や口
座番号などが記録されている取引媒体としての磁気カー
ド、あるいは、振込取引時の振込券を受入れるととも
に、取引内容を印字したレシート(明細票)を排出する
カード口11、同じく取引媒体としての磁気通帳を受入
れる通帳口12、利用者に対する音声案内のためのスピ
ーカ13、および、係員呼出しボタン14などが設けら
れている。
【0030】一方、筐体1の内部には、カード口11と
対応してカードリーダ・レシートプリンタユニット15
が、通帳口12と対応して通帳プリンタユニット16
が、紙幣口3と対応して紙幣入出金ユニット17が、硬
貨口4と対応して硬貨入出金ユニット18が、それぞれ
設けられている。また、筐体1内の下部には、本装置の
制御を司る制御ユニット19が設けられている。
【0031】図4は、上記した自動取引装置の全体的な
構成を概略的に示すもので、タッチパネル入力装置8、
操作面レイアウト触覚ガイダンス部9、操作手順触覚ガ
イダンス部10、係員呼出しボタン14、カードリーダ
・レシートプリンタユニット15、通帳プリンタユニッ
ト16、紙幣入出金ユニット17、硬貨入出金ユニット
18、音声案内ユニット20、タッチパネル制御部2
1、表示制御部22、ガイダンス制御部23、記憶部2
4、伝送制御部25、これら全体の制御を司る主制御部
26、および、これらに動作電源を供給する電源部27
などによって構成される。
【0032】タッチパネル入力装置8は、前述したよう
に、タッチパネル5、液晶表示装置6、および、点字表
示板7a,7b,7cなどによって構成されており、詳
細については後述する。
【0033】操作面レイアウト触覚ガイダンス部9は、
視覚障害者に対して操作面のレイアウトを触覚的にガイ
ダンスするためのものであり、詳細については後述す
る。操作手順触覚ガイダンス部10は、視覚障害者に対
して操作手順(操作ステップ)を触覚的にガイダンスす
るためのものであり、詳細については後述する。
【0034】カードリーダ・レシートプリンタユニット
15は、カード口11から受入れた磁気カードあるいは
振込券の磁気ストライプに対してデータの読取りあるい
は書込みを行なう。また、取引内容を印字したレシート
を発行し、カード口11から排出する。
【0035】通帳プリンタユニット16は、通帳口12
から受入れた通帳の磁気ストライプに対してデータの読
取りあるいは書込みを行なうとともに、必要に応じて該
通帳への印字を行なう。
【0036】紙幣入出金ユニット17は、紙幣口3に一
括して投入された紙幣を受入れて判別・計数して収納す
るとともに、必要に応じて、あらかじめ金庫に収納され
た紙幣を所定枚数だけ取出して紙幣口3から一括して払
出す。
【0037】硬貨入出金ユニット18は、硬貨口4に一
括して投入された硬貨を受入れて判別・計数して収納す
るとともに、必要に応じて、あらかじめ金庫に収納され
た硬貨を所定枚数だけ取出して硬貨口4から一括して払
出す。
【0038】音声案内ユニット20は、前記スピーカ1
3から音声により利用者の操作を誘導する案内を行な
う。係員呼出しボタン14は、操作について問題が発生
した場合に係員を呼出すためのものである。
【0039】タッチパネル制御部21は、前記タッチパ
ネル5を制御する。表示制御部22は、前記液晶表示装
置6を制御する。ガイダンス制御部23は、前記操作面
レイアウト触覚ガイダンス部9、および、操作手順触覚
ガイダンス部10をそれぞれ制御する。
【0040】記憶部24は、各種データの記憶に用いら
れるとともに、本装置の運用に係る処理手順のプログラ
ムの格納、取引に供する各種の情報や取引の記録、本装
置の稼働状況の記録などを行なう。
【0041】伝送制御部25は、通信回線28を介して
センタの預金元帳としてのホストコンピュータ29とオ
ンライン接続されていて、必要に応じてホストコンピュ
ータ29とオンライン交信するようになっている。
【0042】主制御部26は、記憶部24内のプログラ
ム情報を参照しつつ、タッチパネル入力装置8、各ユニ
ット15〜18,20、および、伝送制御部25を制御
して、入金あるいは出金など、所定の取引動作を行なわ
しめる。
【0043】電源部27は、通常、入力される商用交流
電圧を直流電圧に変換して動作用電源として各部に供給
する。なお、電源部27は、停電が発生した際、商用交
流電圧に代わって動作用電源を供給するためのバッテリ
(図示しない)を備えていて、図示しない充電回路によ
って必要に応じて充電されるようになっている。
【0044】図1および図2は、タッチパネル入力装置
8の部分を詳細に示すものである。なお、図1は、タッ
チパネル入力装置8の部分の上面図であり、もちろん液
晶表示装置6の表示内容は可変であるが、本例では特定
の入力場面の画面表示で説明している。
【0045】本例のタッチパネル入力装置8は、タッチ
パネル5の各セグメントに対応して、X方向とY方向に
それぞれ複数の発光ダイオードとフォトダイオードを配
列し、それらの間の光が遮られた点を出力する光走査方
式を用いている。
【0046】すなわち、筐体1(接客操作部2の水平
面)には、矩形状の開口部31が形成されており、この
開口部31の壁面は、上端から下端内側方向に向かって
傾斜する傾斜面32となっている。そして、開口部31
をその下方から閉塞するごとく、支持部材33に支持さ
れたタッチパネル5が配設されているとともに、このタ
ッチパネル5の下面に近接して、筐体1に固定された液
晶表示装置6が配設されている。
【0047】タッチパネル5は、たとえば、矩形状の透
明な板体で構成されおり、その表面には目視しがたい形
で、図面に破線で区分して示されるようなマトリクス状
のスイッチセグメント34が存在する。
【0048】タッチパネル5上の周縁部の支持部材33
には、Y軸の各セグメントに対応して、Y軸上を走査す
るための複数の発光ダイオード35と複数のフォトダイ
オード36とがそれぞれ相対向して配列されている。な
お、図面上では省略されているが、同様に、X軸上を走
査するための複数の発光ダイオードと複数のフォトダイ
オードとがそれぞれ相対向して配列されている。
【0049】タッチパネル5の周囲近傍(すなわち、開
口部31の開口端近傍)、たとえば、左端部、右端部お
よび下端部の各近傍には、それぞれ点字表示板7a,7
b,7cが埋め込まれている。点字表示板7a,7b,
7cには、それぞれ固定的な意味付けをなされた点字3
7,38,39および特定マークとしての丸記号40
a,40b(点字表示板7cだけ)が形成されており、
これら各点字37,38,39および丸記号40a,4
0bは、タッチパネル5の左端部、右端部および下端部
にそれぞれ位置する複数のセグメントと一体一に相対応
する位置関係にあって、この位置関係を触覚的に案内す
る案内手段としての線状突起部41が、開口部31の傾
斜面32、すなわち、左端部の傾斜面32a、右端部の
傾斜面32bおよび下端部の傾斜面32cにそれぞれ形
成されている。
【0050】さらに、タッチパネル5の左端部、右端部
および下端部にそれぞれ位置する複数のセグメントと対
応する面上には、それぞれ触覚可能な点状マークとして
の小突起部42が形成されている。したがって、これら
小突起部42と各点字37,38,39および丸記号4
0a,40bとは一体一に相対応する位置関係となり、
かつ、それらの間に位置関係を触覚的に案内する線状突
起部41が位置することになる。なお、小突起部42
は、形状が非常に小さいので、液晶表示装置6の表示を
妨げることがない。
【0051】このように構成されたタッチパネル入力装
置8の両脇、すなわち、タッチパネル5の左側に位置す
る点字表示板7aの近傍には、操作面レイアウト触覚ガ
イダンス部9が埋め込まれているとともに、タッチパネ
ル5の右側に位置する点字表示板7bの近傍には、操作
手順触覚ガイダンス部10が埋め込まれている。
【0052】なお、操作面レイアウト触覚ガイダンス部
9、および、操作手順触覚ガイダンス部10の配置のポ
イントは、図1に一点鎖線で利用者の両手HL,HRを
描いてあるように、両手HL,HRを自然に操作面(接
客操作部2の水平面)に置いたときに、その左手HLが
操作面レイアウト触覚ガイダンス部9と左側の点字表示
板7aに触れるように、また、右手HRは操作手順触覚
ガイダンス部10と右側の点字表示板7bに触れるよう
になっていることにある。
【0053】また、操作面レイアウト触覚ガイダンス部
9、および、操作手順触覚ガイダンス部10は、それぞ
れ大きさ的には利用者の片手ですっぽり収まる程度の大
きさで、かつ、板状に形成されている。
【0054】ここで、上記のように構成されたタッチパ
ネル入力装置8の動作原理について、図5を用いて説明
する。タッチパネル5は、前述したように、透明な板体
で構成されおり、その表面には目視しがたい形でスイッ
チセグメント34が存在する。たとえば、操作者が指4
3で特定のセグメント位置に接触すると、X軸とY軸の
各接点44,45の所定部位がオン状態となって(図5
の例ではX4−Y3)、どのセグメントが接触されたか
を認識することができるようになっている。
【0055】このようなXYマトリクススイッチ式のタ
ッチパネル5の構造には各種あって、本例では光走査方
式を用いているが、その外に、たとえば、2枚のフィル
ムにそれぞれX方向とY方向に透明電極を配線して、こ
の透明電極が押圧によって接触して出力する透明スイッ
チ電極方式などもあり、本発明においては、これらの構
造には限定されず、どのような方式にも適用可能なもの
である。
【0056】このタッチパネル5に対する液晶表示装置
6の表示画面例が図6であって、利用者に金額を入力さ
せるための案内表示と、入力に必要なテンキー(数字キ
ー)と、[万],[千],[円]の操作キーがそれぞれ
表示されている。
【0057】このような構成のタッチパネル5であれ
ば、最大、Xn×Ynのセグメント分のキー表示ができ
るので、特に振込先の住所氏名の入力などで威力を発揮
するものと思われる。
【0058】次に、点字表示板7a,7b,7cによる
点字表示を具体的に説明する。左端部に設けられた点字
表示板7aの点字37は、取引種目を表わしていて、た
とえば、[通帳記入]、[残高照会]、[出金]、[入
金]を表示している。たとえば、入金キーを押下(接
触)したいとすると、まず[入金]という文字を表示し
ている点字37を触覚し、そのまま右に指をずらすと、
斜面32aに線状突起部41があって、これに案内され
てタッチパネル5上の小突起部42を触覚することがで
きる。そこで、この小突起部42を所定時間接触し続け
ることにより、タッチパネル制御部21は入金キーが選
択(押下)されたと認識するようになっている。
【0059】他の点字表示板7b,7cも同様にして点
字入力できるが、右端部に設けられた点字表示板7bの
点字38は、たとえば、[万]、[千]、[円]を表示
し、下端部に設けられた点字表示板7cの点字39は、
たとえば、[1〜9,0]の数字を表示している。ま
た、点字表示板7cの点字39の両側部に丸記号40
a,40bが設けられている。
【0060】このように、各点字37,38,39と小
突起部42が設けられたセグメントとは一対一に対応す
るようになっていて、点字での入力のときは、その点字
に対応する例のような画面(たとえば、図1の画面)を
表示する。視覚障害者は、この表示画面を見ることはで
きないが、晴眼者が同行しているときは、逆に点字が理
解できないので、そのための表示として有効である。
【0061】以上の説明のごとく、本実施の形態の重要
な点は、一般取引のときの画面の案内表示とその入力キ
ーは、その位置や意味付けを可変とするが、点字の場合
は、点字とそれに対応する位置の小突起部42を設けた
セグメントに固定的に対応することである。
【0062】図7は、操作面レイアウト触覚ガイダンス
部9の構成を詳細に示すものである。すなわち、触覚面
51の上には、触覚可能な突起形状によって表現した特
定のレイアウトパターン(模様)52が形成されてい
る。形成されているレイアウトパターン52は、本自動
取引装置の操作面(接客操作部2の水平面、垂直面)を
展開したときの各操作部位のレイアウトを示すものであ
る。図7の例では、レイアウトパターン52は図3の接
客操作部2のレイアウトに対応していて、パターン53
はカ−ド口11を、パターン54は通帳口12を、パタ
ーン55は硬貨口4を、パターン56は紙幣口3を、パ
ターン57はタッチパネル5を、それぞれ短形形状で表
わし、さらに、係員呼出しボタン14を丸状突起58で
示している。また、全体として操作面の外周を示す矩形
枠59を設けている。
【0063】触覚面51上の各パターン53〜58の近
傍には、その部位を示す点字60がそれぞれ形成されて
いて、これらのレイアウトパターン52による形状把握
と点字表示によって、触覚のみでも操作面全体のレイア
ウトと、各操作部位の名称を把握することができるよう
になっている。
【0064】また、触覚面51上の各パターン53〜5
8には、圧電素子61によって駆動される振動子62が
それぞれ設けられていて、これらの振動子62を操作ス
テップに応じて選択的に振動させることにより、どの操
作部位が振動しているか触覚により認識される。
【0065】すなわち、各振動子62は、たとえば、制
御プログラム上で、カ−ド挿入のタイミングのときに、
カ−ド口11に対応するパターン53に設けられた振動
子62を振動させることにより、操作箇所を知らせると
いう機能を果たすようになっている。
【0066】図8は、操作手順触覚ガイダンス部10の
構成を詳細に示すものである。すなわち、触覚面71の
上には、図示では通常の日本語表示であるが、実際はこ
れと同等の意味を表現する点字が表示されている。すな
わち、本自動取引装置が視覚障害者のためのガイダンス
を備えているという案内文言72、操作手順(取引手
順)を示す文言73、および、複数の操作手順の各文言
74がそれぞれ点字によって表示されている。
【0067】触覚面71上の各操作手順の文言74の先
頭には、前述した操作面レイアウト触覚ガイダンス部9
の振動子62と同一構成の振動子75がそれぞれ設けら
れていて、これらの振動子75を操作ステップに応じて
順次振動させていくことにより、操作ステップをガイダ
ンスするようになっている。
【0068】次に、上記のような構成において、主に操
作の流れを中心とした動作について、図9〜図11に示
すフローチャートおよび図12〜図15に示す各操作ス
テップに対応した画面表示を参照して説明する。なお、
以下の説明では、通常の晴眼者用の操作との差異を中心
に記述する。
【0069】まず、液晶表示装置6の初期画面は、たと
えば、図12に示すような通常の取引種目選択画面を表
示し、[入金]、[出金]などの取引種目キー46を表
示するとともに、たとえば、[ご希望の取引を指定して
ください。]という案内文言を表示するが、このとき同
時に、図12に示すように、画面の右下と左下にそれぞ
れ特定マークとしての丸記号47a,47bを表示する
とともに、たとえば、[左右の丸印を押すと点字モード
になります。]という案内文言を表示する。この丸記号
47a,47bと対応するセグメントは、図1に示すよ
うに、点字表示板7cの丸記号40a,40bにそれぞ
れ対応するものである。
【0070】また、操作手順触覚ガイダンス部10の操
作手順の各文言74のうち、第1操作ステップの[点字
入力への画面切換]という点字表示に対応する振動子7
5を振動させることによって、操作ステップをガイドし
ている。その他の各振動子75は、その後の操作ステッ
プに応じて順次振動していく。
【0071】さらに、操作面レイアウト触覚ガイダンス
部9において、タッチパネル5を示すパターン57の振
動子62が振動する。以上により、現在の操作ステップ
が、タッチパネル5を操作して点字入力画面へ切換える
操作をすべきことが容易にわかる。
【0072】ここで、案内表示のごとく、左右の丸記号
47a,47bと対応するセグメント上を同時に所定時
間押下(接触)することにより、主制御部26は点字モ
ード(視覚障害者操作モード)、すなわち、視覚障害者
取引モードに切換えるように制御するようになってい
る。このとき、表示されている取引種目キー46が選択
押下されれば、通常の取引モード(晴眼者取引モード)
の処理に進行するが、これは既に公知の技術であるの
で、その説明は省略する。
【0073】さて、左右の丸記号47a,47bと対応
するセグメント上が同時に押下されると、上記したよう
に視覚障害者取引モードに設定される。これ以降、液晶
表示装置6の表示画面で案内する文言は、全て音声案内
ユニット20を介してスピーカ13からも同様の文言を
音声によって発生させることとする。
【0074】視覚障害者取引モードが設定されると、液
晶表示装置6の表示画面は、図13に示すような点字入
力用の取引種目選択画面に切換わり、[入金]、[出
金]などの点字入力用の取引種目キー48を表示すると
ともに、たとえば、[点字入力画面です。ご希望の取引
を指定してください。]という案内文言を表示する(勿
論、同時に同様な音声案内をも行なう)。
【0075】また、同時に、操作面レイアウト触覚ガイ
ダンス部9において、タッチパネル5を示すパターン5
7の振動子62が振動するとともに、操作手順触覚ガイ
ダンス部10の操作手順の各文言74のうち、第2操作
ステップの[取引選択]という点字表示に対応する振動
子75が振動する。
【0076】ここで、利用者が点字表示板7a上の点字
37を触覚することにより、所望の取引種目キー48に
対応するセグメント上を押下すると、次のステップへ移
行する。
【0077】以下、代表的な例として、[出金]と[入
金]の取引が選択された場合の動作について説明する。
まず、出金取引が選択された場合、図10のフローに進
み、本例では、カードと通帳、あるいは、通帳を持って
いない場合は、カードのみを挿入してもらうのだが、こ
のステップで各社の自動取引装置はカードが先であった
り、通帳が先だったり、どちらを先にいれてもよかった
りと、まちまちの制御になっていて、視覚障害者の操作
誘導が難しいところである。たとえば、利用者はカード
だけをいれて、次の暗証番号の投入ステップになってい
るつもりなのに、装置は通帳挿入を待ち続けるというよ
うなことになる。
【0078】そこで、本例では、液晶表示装置6で[通
帳を挿入してから、カードを挿入してください。通帳を
お持ちでなければ、カードだけを挿入してください。]
という案内文言を表示して(勿論、同時に同様な音声案
内をも行なう)、操作を分かりやすく単純化している。
【0079】当然であるが、このときの操作面レイアウ
ト触覚ガイダンス部9は、カード口11および通帳口1
2を示すパターン53,54の各振動子62が振動し、
操作手順触覚ガイダンス部10は、操作手順の各文言7
4のうち、第3操作ステップの[カード・通帳挿入]と
いう点字表示に対応する振動子75が振動する。この後
の各操作ステップでも、操作の順序と操作部位の振動子
が振動するが、説明は省略する。
【0080】さて、取引媒体(少なくともカード)が挿
入されると、液晶表示装置6の表示画面は、図14に示
すような暗証番号入力用の暗証入力画面に切換わり、点
字入力用のテンキー49を表示するとともに、たとえ
ば、[点字入力画面です。暗証番号を入力してくださ
い。]という案内文言を表示する(勿論、同時に同様な
音声案内をも行なう)。ここで、利用者は、画面下の点
字表示板7c上のテンキーを示す点字39を触覚するこ
とにより、画面に表示されている点字入力モード専用の
テンキー49から、暗証番号を入力していく。
【0081】暗証番号の入力が終了すると、液晶表示装
置6の表示画面は、図15に示すような出金金額入力用
の金額入力画面に切換わり、点字入力用のテンキー49
を表示するとともに、たとえば、[点字入力画面です。
金額を入力してください。]という案内文言を表示する
(勿論、同時に同様な音声案内をも行なう)。ここで、
利用者は、上述した暗証番号の入力と同様に、○○万○
千○○○円というように出金金額を入力する。
【0082】出金金額の入力が終了すると、通常の出金
取引モードと同じく、受入れた取引媒体から読取った口
座番号と、入力された暗証番号および金額をセンタのホ
ストコンピュータに送信することにより、あらかじめ登
録してある暗証番号と一致し、かつ、出金金額が支払い
限度額内であった場合、ホストコンピュータから出金許
可電文および取引印字データが返信され、紙幣あるいは
硬貨を出金し、通帳あるいはレシートに印字し、これら
を放出して出金取引が終了する。
【0083】次に、入金取引が選択された場合について
説明する。入金取引時の出金取引時と異なる視覚障害者
の操作困難さは、入金金額の確認である。通常の入金取
引モードでは、先に現金を投入し、装置が計数した金額
を表示して、それでよいか否かの確認を行なうようにし
ているが、この金額を視覚障害者に伝えるのが難しい。
音声だと一過性であるし、他人に聞かれてしまうという
問題がある。可変点字表示装置で表示する方法は既に実
用化されているが、装置が複雑で価格的に高価なものに
なるという問題がある。
【0084】そこで、本例では、現金を投入する前に希
望の入金金額をキー入力させ、次に現金を投入してもら
い、装置側が入力金額と現金投入金額との一致をとり、
不一致の場合は、現金を返却して取引を終了するように
している。
【0085】すなわち、入金取引が選択されると、図1
1のフローに進み、液晶表示装置6で[通帳を挿入して
から、現金を投入してください。]という案内文言を表
示する(勿論、同時に同様な音声案内をも行なう)。こ
こで、利用者が通帳を挿入すると、液晶表示装置6の表
示画面は、図15に示すような入金金額入力用の金額入
力画面に切換わり、点字入力用のテンキー49を表示す
るとともに、たとえば、[点字入力画面です。金額を入
力してください。]という案内文言を表示する(勿論、
同時に同様な音声案内をも行なう)。ここで、利用者
は、前述した出金金額の入力と同様に、○○万○千○○
○円というように入金金額を入力する。
【0086】入金金額の入力が終了すると、次に利用者
は、現金を例えば紙幣口3に投入することにより、紙幣
入出金ユニット17が投入された現金の金額を計数す
る。主制御部26は、紙幣入出金ユニット17が計数し
た投入金額と、利用者によって入力された入力金額とを
照合し、両金額が一致した場合、通常の入金取引モード
と同じく、受入れた通帳から読取った口座番号と、入力
された金額をセンタのホストコンピュータに送信するこ
とにより、ホストコンピュータから入金許可電文および
取引印字データを受信し、これを通帳に印字し、通帳を
排出して入金取引を終了する。
【0087】投入金額と入力金額とが一致しなかった場
合、液晶表示装置6で[入力された金額と投入された金
額が一致しませんので現金を返却します。]という案内
文言を表示し(勿論、同時に同様な音声案内をも行な
う)、現金および通帳を返却して取引を終了する。
【0088】なお、操作面レイアウト触覚ガイダンス部
9の各振動子62、および、操作手順触覚ガイダンス部
10の各振動子75は、要求されている操作が完了する
まで振動し続けるように制御されている。これは、たと
えば、紙幣などで、複数枚の紙幣のうち、その一部しか
抜取らずに、まだ取り残しがあるときは、通常であれば
目で見えるが、視覚障害者の場合は、取り残しているこ
とに気がつかない恐れが大きいので、振動子62,75
を振動させ続けることで注意を喚起するようにしてい
る。
【0089】以上説明したような自動取引装置によれ
ば、操作面における複数の操作部位のレイアウトを触覚
可能な突起形状によって表現したレイアウトパターン5
2を設けるとともに、このレイアウトパターン52の上
記複数の操作部位と対応する近傍に、その各操作部位を
それぞれ示す点字60を設けてなる操作面レイアウト触
覚ガイダンス部9を設けることにより、視覚障害者に対
して、操作面のガイダンスを操作面全体を触ってみない
でも、片手の触覚のみで容易に理解させることができ
る。
【0090】さらに、上記レイアウトパターン52の複
数の操作部位と対応する部位にそれぞれ振動子62を設
け、この各振動子62を操作ステップに応じて選択的に
駆動することにより、触覚によってその操作ステップの
操作すべき部位を示すので、視覚障害者に対して、操作
のタイミングと部位を同時に理解させるとともに、紙
幣、硬貨、通帳、カードなどの取引媒体の取忘れをも知
らせることができる。
【0091】また、複数の操作ステップをそれぞれ点字
で表示した複数の案内文言74を設けるとともに、この
複数の案内文言74にそれぞれ対応して振動子75を設
けてなる操作手順触覚ガイダンス部10を設け、上記各
振動子75を操作ステップに応じて選択的に駆動するこ
とにより、触覚によってその操作ステップを示すので、
視覚障害者に対して、操作の手順を容易に知らせること
ができる。
【0092】また、タッチパネル5の周囲近傍に、タッ
チパネル5の周端部の複数のセグメントにそれぞれ対応
して、それぞれが取引に必要な取引情報として固定的な
意味付けをなされた点字37,38,39を形成した点
字表示板7a,7b,7cを設けることにより、視覚障
害者がタッチパネル5上を撫ぜなくても、どのキー(セ
グメント)に接触すればよいかが容易にわかる。
【0093】また、各点字37,38,39とそれぞれ
対応するタッチパネル5の周端部の複数のセグメントと
対応する面上に、それぞれ触覚可能な点状の小突起部4
2を設け、この各小突起部42と各点字37,38,3
9とを一体一に対応させ、さらに、各小突起部42とそ
れらに対応する各点字37,38,39との間に、それ
らの位置関係を触覚的に案内する線状突起部41をそれ
ぞれ形成することにより、各小突起部42と各点字3
7,38,39との対応関係が明確になり、より一層、
視覚障害者がタッチパネル5上を撫ぜなくても、どのキ
ー(セグメント)に接触すればよいかが容易にわかる。
【0094】したがって、上述したような自動取引装置
によれば、簡便な構造で、視覚障害者であっても正確か
つ容易に操作でき、しかも、晴眼者の操作性を損うこと
もない。
【0095】なお、前記実施の形態では、タッチパネル
5の左側に操作面レイアウト触覚ガイダンス部9を、右
側に操作手順触覚ガイダンス部10を設けたが、左右入
れ替えてもよい。すなわち、タッチパネル5の右側に操
作面レイアウト触覚ガイダンス部9を、左側に操作手順
触覚ガイダンス部10を設けてもよい。
【0096】また、前記実施の形態では、金融機関にお
いて、利用者の操作により入金取引や出金取引などを自
動的に行なう自動取引装置に適用した場合について説明
したが、本発明はこれに限定されるものでなく、たとえ
ば、利用者の操作により乗車券や食券などを自動的に販
売する券売機、あるいは、利用者の操作により飲料水な
どの物品を自動的に販売する自動販売機などの自動取引
装置にも同様に適用できる。さらに、自動取引装置に限
らず、要は複数の操作部位を有し、利用者によって操作
される対面式自動操作装置であれば適用できるものであ
る。
【0097】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、視
覚障害者に対して、操作面のガイダンスを操作面全体を
触ってみないでも、片手の触覚のみで容易に理解させる
とともに、操作の手順も容易に知らせることができる自
動取引装置などの対面式自動操作装置を提供できる。
【0098】また、本発明によれば、視覚障害者に対し
て、操作のタイミングと部位を同時に理解させるととも
に、取引媒体の取忘れなども知らせることができる自動
取引装置などの対面式自動操作装置を提供できる。
【0099】さらに、本発明によれば、簡便な構造で、
視覚障害者であっても正確かつ容易に操作でき、しか
も、晴眼者の操作性も損うことのない自動取引装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るタッチパネル入力装
置の部分を示す平面図。
【図2】同じくタッチパネル入力装置の部分を示す縦断
側面図。
【図3】本発明の実施の形態に係る自動取引装置の外観
構成を示す斜視図。
【図4】同じく自動取引装置の全体的な構成を概略的に
示すブロック図。
【図5】タッチパネル入力装置の動作原理を説明するた
めの図。
【図6】液晶表示装置の表示画面例を示す図。
【図7】操作面レイアウト触覚ガイダンス部の構成を示
すもので、(a)図は平面図、(b)図は縦断側面図。
【図8】操作手順触覚ガイダンス部の構成を示す平面
図。
【図9】主に操作の流れを中心とした動作について説明
するフローチャート。
【図10】主に操作の流れを中心とした動作について説
明するフローチャート。
【図11】主に操作の流れを中心とした動作について説
明するフローチャート。
【図12】操作ステップに対応した画面表示例を示す
図。
【図13】操作ステップに対応した画面表示例を示す
図。
【図14】操作ステップに対応した画面表示例を示す
図。
【図15】操作ステップに対応した画面表示例を示す
図。
【符号の説明】
1……筐体、2……接客操作部、3……紙幣口、4……
硬貨口、5……タッチパネル、6……カラー液晶表示装
置(表示手段)、7a,7b,7c……点字表示板(点
字表示部)、8……タッチパネル入力装置、9……操作
面レイアウト触覚ガイダンス部、10……操作手順触覚
ガイダンス部、11……カード口、12……通帳口、1
3……音声案内用のスピーカ、14……係員呼出しボタ
ン、15……カードリーダ・レシートプリンタユニッ
ト、16……通帳プリンタユニット、17……紙幣入出
金ユニット、18……硬貨入出金ユニット、19……制
御ユニット、20……音声案内ユニット、21……タッ
チパネル制御部、22……表示制御部、23……ガイダ
ンス制御部、24……記憶部、26……主制御部、31
……開口部、32……傾斜面、34……スイッチセグメ
ント、35……発光ダイオード、36……フォトダイオ
ード、37,38,39……点字、40a,40b……
丸記号(特定マーク)、41……線状突起部(案内手
段)、42……小突起部(点状マーク)、43……操作
者の指、46……取引種目キー、47a,47b……丸
記号(特定マーク)、48……取引種目キー、49……
テンキー、51……触覚面、52……レイアウトパター
ン、60……点字、61……圧電素子、62……振動
子、71……触覚面、72……案内文言、73……操作
手順(取引手順)を示す文言、74……操作手順の文
言、75……振動子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G07D 9/00 426 G06F 15/30 320

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の操作部位を有し、利用者によって
    操作される対面式自動操作装置において、 前記複数の操作部位のレイアウトを触覚可能な突起形状
    によって表現したレイアウトパターンと、 このレイアウトパターンの前記複数の操作部位に対応す
    る近傍にそれぞれ設けられ、その各操作部位をそれぞれ
    示す点字と、 を具備したことを特徴とする対面式自動操作装置。
  2. 【請求項2】 複数の操作部位を有し、利用者によって
    操作される対面式自動操作装置において、 前記複数の操作部位のレイアウトを触覚可能な突起形状
    によって表現したレイアウトパターンと、 このレイアウトパターンの前記複数の操作部位と対応す
    る近傍にそれぞれ設けられ、その各操作部位をそれぞれ
    示す点字と、 前記レイアウトパターンの前記複数の操作部位と対応す
    る部位にそれぞれ設けられ、該対面式自動操作装置の操
    作ステップに応じて選択的に駆動されることにより、触
    覚によってその操作ステップの操作すべき部位をそれぞ
    れ示す複数の振動子と、 を具備したことを特徴とする対面式自動操作装置。
  3. 【請求項3】 複数の操作ステップを有し、利用者によ
    って操作される対面式自動操作装置において、 前記複数の操作ステップをそれぞれ点字で表示した複数
    の案内文言と、 この複数の案内文言にそれぞれ対応して設けられ、該対
    面式自動操作装置の操作ステップに応じて選択的に駆動
    されることにより、触覚によってその操作ステップをそ
    れぞれ示す複数の振動子と、 を具備したことを特徴とする対面式自動操作装置。
  4. 【請求項4】 複数の操作部位および複数の操作ステッ
    プを有し、利用者によって操作される対面式自動操作装
    置において、 前記複数の操作部位のレイアウトを触覚可能な突起形状
    によって表現したレイアウトパターンと、 このレイアウトパターンの前記複数の操作部位に対応す
    る近傍にそれぞれ設けられ、その各操作部位をそれぞれ
    示す点字と、 前記複数の操作ステップをそれぞれ点字で表示した複数
    の案内文言と、 この複数の案内文言にそれぞれ対応して設けられ、該対
    面式自動操作装置の操作ステップに応じて選択的に駆動
    されることにより、触覚によってその操作ステップをそ
    れぞれ示す複数の振動子と、 を具備したことを特徴とする対面式自動操作装置。
  5. 【請求項5】 複数の操作部位および複数の操作ステッ
    プを有し、利用者によって操作される対面式自動操作装
    置において、 前記複数の操作部位のレイアウトを触覚可能な突起形状
    によって表現したレイアウトパターンと、 このレイアウトパターンの前記複数の操作部位と対応す
    る近傍にそれぞれ設けられ、その各操作部位をそれぞれ
    示す点字と、 前記レイアウトパターンの前記複数の操作部位と対応す
    る部位にそれぞれ設けられ、該対面式自動操作装置の操
    作ステップに応じて選択的に駆動されることにより、触
    覚によってその操作ステップの操作すべき部位をそれぞ
    れ示す複数の第1の振動子と、 前記複数の操作ステップをそれぞれ点字で表示した複数
    の案内文言と、 この複数の案内文言にそれぞれ対応して設けられ、該対
    面式自動操作装置の操作ステップに応じて選択的に駆動
    されることにより、触覚によってその操作ステップをそ
    れぞれ示す複数の第2の振動子と、 を具備したことを特徴とする対面式自動操作装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも紙幣を受入れたり放出するた
    めの紙幣口、および、硬貨を受入れたり放出するための
    硬貨口がそれぞれ設けられた操作面を有し、利用者の操
    作により前記紙幣、硬貨の受入れ、放出を伴う所定の取
    引を自動的に行なう自動取引装置において、 前記操作面における前記紙幣口および硬貨口のレイアウ
    トを触覚可能な突起形状によって表現したレイアウトパ
    ターンと、 このレイアウトパターンの前記紙幣口および硬貨口と対
    応する近傍にそれぞれ設けられ、その紙幣口および硬貨
    口をそれぞれ示す点字と、 を具備したことを特徴とする自動取引装置。
  7. 【請求項7】 取引媒体としての通帳を受入れる通帳
    口、同じく取引媒体としてのカードを受入れるカード
    口、紙幣を受入れたり放出するための紙幣口、硬貨を受
    入れたり放出するための硬貨口、取引に係るキー操作な
    どを行なうためのタッチパネル入力装置、および、係員
    呼出用ボタンがそれぞれ設けられた操作面を有し、この
    操作面において利用者が所定の操作を行なうことにより
    前記通帳、カード、紙幣、硬貨の受入れ、放出を伴う通
    貨の取引を自動的に行なう自動取引装置において、 前記操作面における前記通帳口、カード口、紙幣口、硬
    貨口、タッチパネル入力装置および係員呼出用ボタンの
    レイアウトを触覚可能な突起形状によって表現したレイ
    アウトパターンと、 このレイアウトパターンの前記通帳口、カード口、紙幣
    口、硬貨口、タッチパネル入力装置および係員呼出用ボ
    タンと対応する近傍にそれぞれ設けられ、その通帳口、
    カード口、紙幣口、硬貨口、タッチパネル入力装置およ
    び係員呼出用ボタンをそれぞれ示す点字と、 前記レイアウトパターンの前記通帳口、カード口、紙幣
    口、硬貨口、タッチパネル入力装置および係員呼出用ボ
    タンと対応する部位にそれぞれ設けられ、該自動取引装
    置の操作ステップに応じて選択的に駆動されることによ
    り、触覚によってその操作ステップの操作すべき部位を
    それぞれ示す複数の振動子と、 を具備したことを特徴とする自動取引装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも紙幣を受入れたり放出するた
    めの紙幣口、および、硬貨を受入れたり放出するための
    硬貨口がそれぞれ設けられた操作面を有し、利用者の操
    作により前記紙幣、硬貨の受入れ、放出を伴う所定の取
    引を自動的に行なう自動取引装置において、 前記操作面に設けられ、単一画面に取引に必要な取引情
    報および操作案内情報を表示する表示手段と、 この表示手段の画面上に設けられ、その画面に表示され
    ている操作案内情報に基づき、複数のセグメントのうち
    所定のセグメント位置に接触することにより、その接触
    位置に対応して前記画面に表示されている取引情報を入
    力することができる透明なタッチパネルと、 このタッチパネルの複数のセグメントに対応して前記取
    引に必要な取引情報を可変表示するとともに、前記取引
    に必要な操作案内情報を可変表示するよう前記表示手段
    を制御する制御手段と、 前記表示手段に表示される操作案内情報と同じ操作案内
    を音声によって行なう音声案内手段と、 前記タッチパネルの近傍に設けられ、前記タッチパネル
    の特定の複数のセグメントにそれぞれ対応して形成さ
    れ、それぞれが取引に必要な取引情報として固定的な意
    味付けをなされた点字を有する点字表示部と、 この点字表示部の近傍に設けられ、前記操作面における
    前記紙幣口、硬貨口およびタッチパネルのレイアウトを
    触覚可能な突起形状によって表現したレイアウトパター
    ンと、 このレイアウトパターンの前記紙幣口、硬貨口およびタ
    ッチパネルと対応する近傍にそれぞれ設けられ、その紙
    幣口、硬貨口およびタッチパネルをそれぞれ示す点字
    と、 前記タッチパネルによって入力された取引情報に応じて
    所定の取引を自動的に行なう取引手段と、 を具備したことを特徴とする自動取引装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも紙幣を受入れたり放出するた
    めの紙幣口、および、硬貨を受入れたり放出するための
    硬貨口がそれぞれ設けられた操作面を有し、利用者の操
    作により前記紙幣、硬貨の受入れ、放出を伴う所定の取
    引を自動的に行なう自動取引装置において、 前記操作面に設けられ、単一画面に取引に必要な取引情
    報および操作案内情報を表示する表示手段と、 この表示手段の画面上に設けられ、その画面に表示され
    ている操作案内情報に基づき、複数のセグメントのうち
    所定のセグメント位置に接触することにより、その接触
    位置に対応して前記画面に表示されている取引情報を入
    力することができる透明なタッチパネルと、 このタッチパネルの複数のセグメントに対応して前記取
    引に必要な取引情報を可変表示するとともに、前記取引
    に必要な操作案内情報を可変表示するよう前記表示手段
    を制御する制御手段と、 前記表示手段に表示される操作案内情報と同じ操作案内
    を音声によって行なう音声案内手段と、 前記タッチパネルの近傍に設けられ、前記タッチパネル
    の特定の複数のセグメントにそれぞれ対応して形成さ
    れ、それぞれが取引に必要な取引情報として固定的な意
    味付けをなされた点字を有する点字表示部と、 この点字表示部の各点字とそれぞれ対応する前記タッチ
    パネルの端部に位置する特定の複数のセグメントと対応
    する面上にそれぞれ形成された触覚可能な単一の点状マ
    ークと、 この各点状マークとそれらに対応する前記点字表示部の
    各点字との間にそれぞれ形成され、それらの位置関係を
    触覚的に案内する案内手段と、 前記点字表示部の近傍に設けられ、前記操作面における
    前記紙幣口、硬貨口およびタッチパネルのレイアウトを
    触覚可能な突起形状によって表現したレイアウトパター
    ンと、 このレイアウトパターンの前記紙幣口、硬貨口およびタ
    ッチパネルと対応する近傍にそれぞれ設けられ、その紙
    幣口、硬貨口およびタッチパネルをそれぞれ示す点字
    と、 前記タッチパネルによって入力された取引情報に応じて
    所定の取引を自動的に行なう取引手段と、 を具備したことを特徴とする自動取引装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも紙幣を受入れたり放出する
    ための紙幣口、および、硬貨を受入れたり放出するため
    の硬貨口がそれぞれ設けられた操作面を有し、利用者の
    操作により前記紙幣、硬貨の受入れ、放出を伴う所定の
    取引を自動的に行なう自動取引装置において、 前記操作面に設けられ、単一画面に取引に必要な取引情
    報および操作案内情報を表示する表示手段と、 この表示手段の画面上に設けられ、その画面に表示され
    ている操作案内情報に基づき、複数のセグメントのうち
    所定のセグメント位置に接触することにより、その接触
    位置に対応して前記画面に表示されている取引情報を入
    力することができる透明なタッチパネルと、 このタッチパネルの複数のセグメントに対応して前記取
    引に必要な取引情報を可変表示するとともに、前記取引
    に必要な操作案内情報を可変表示するよう前記表示手段
    を制御する制御手段と、 前記表示手段に表示される操作案内情報と同じ操作案内
    を音声によって行なう音声案内手段と、 前記タッチパネルの左端部、右端部および下端部の近傍
    にそれぞれ設けられ、前記タッチパネルの左端部、右端
    部および下端部にそれぞれ位置する特定の複数のセグメ
    ントにそれぞれ対応して形成され、それぞれが取引に必
    要な取引情報として固定的な意味付けをなされた点字を
    有する3つの点字表示部と、 この3つの点字表示部の各点字とそれぞれ対応する前記
    タッチパネルの左端部、右端部および下端部にそれぞれ
    位置する特定の複数のセグメントと対応する面上にそれ
    ぞれ形成された触覚可能な単一の点状マークと、 この各点状マークとそれらに対応する前記3つの点字表
    示部の各点字との間にそれぞれ形成され、それらの位置
    関係を触覚的に案内する案内手段と、 前記3つの点字表示部のうち左右方向に位置する一方の
    点字表示部の近傍に設けられ、前記操作面における前記
    紙幣口、硬貨口およびタッチパネルのレイアウトを触覚
    可能な突起形状によって表現したレイアウトパターン
    と、 このレイアウトパターンの前記紙幣口、硬貨口およびタ
    ッチパネルと対応する近傍にそれぞれ設けられ、その紙
    幣口、硬貨口およびタッチパネルをそれぞれ示す点字
    と、 前記3つの点字表示部のうち左右方向に位置する他方の
    点字表示部の近傍に設けられ、該自動取引装置の操作ス
    テップをそれぞれ点字で表示した複数の案内文言と、 この複数の案内文言にそれぞれ対応して設けられ、該自
    動取引装置の操作ステップに応じて選択的に駆動される
    ことにより、触覚によってその操作ステップをそれぞれ
    示す複数の振動子と、 前記タッチパネルによって入力された取引情報に応じて
    所定の取引を自動的に行なう取引手段と、 を具備したことを特徴とする自動取引装置。
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