JP3825494B2 - 情報入力装置および自動取引装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、銀行などの金融機関で用いられ、不特定多数の利用者が操作する現金自動預出金機などの自動取引装置において、振込取引を行なう際に振込先である銀行名などの金融機関名または支店名を入力する情報入力装置に関する。
また、本発明は、上記情報入力装置を用いた現金自動預出金機などの自動取引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、利用者の差出す口座情報が記録された磁気カードを受入れ、ホストコンピュータ(センタ)とオンライン交信することにより、利用者の要求する現金を自動的に支払う現金自動支払機、あるいは、口座情報が記録された磁気ストライプ付きの磁気通帳を受入れ、ホストコンピュータとオンライン交信することにより、利用者の要求する現金を自動的に支払う現金自動支払機、あるいは、口座情報が記録された磁気ストライプ付きの磁気通帳を用いて、現金を自動的に受入れる現金自動預金機、さらには、これら両方の機能を1台の機能にまとめた現金自動預出金機などの自動取引装置が、銀行窓口の自動化機器として急速に発達し、各銀行に導入されて、利用者に迅速なサービスを展開している。
【0003】
また、最近では、現金を受入れ、その受入れた現金を他の銀行口座に振込んだり、磁気カードを用いた取引により、自分の口座から所定金額を他の銀行口座に振込んだりする振込取引を自動的に行なう現金自動預出金機が開発され、実用化されている。
【0004】
このような不特定多数の利用者が使う自動取引装置においては、使い方が直ぐにわかり、しかも、簡単かつ迅速に使えることが必要である。たとえば、振込取引を行なう際、振込先の銀行名(金融機関名)を入力する必要があるが、従来の銀行名の入力方法は、銀行の種別を最初に選択した後、銀行名の最初の1文字を入力することにより、該当する複数の銀行名を表示し、その中から所望の銀行名を選択するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、1つの画面に表示できる銀行名は10個程度なので、複数の画面にわたることも多い。複数の画面にわたる場合には、特に希望の銀行名を捜し出すのは容易ではない。また、最初に選択が行なわれる銀行の種別には、都市銀行と地方銀行と第2地方銀行との区別や信用金庫と信用組合との区別など、容易にわかりにくい分類がある。この場合、初めに銀行名の種別を間違えると、銀行名の最初の1文字を入力させて、該当する複数の銀行名を表示させても、その中から見つからないのは当然であるなどの問題点があった。
【0006】
したがって、特に振込取引において操作が煩わしいものとなり、結果として操作性が悪く、稼働率の低下を招いていた。
そこで、本発明は、金融機関名または支店名などの単語情報の入力が容易かつ迅速に行なえ、操作性の向上が図れる情報入力装置を提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、特に振込取引において、金融機関名または支店名の入力が容易かつ迅速に行なえ、操作性および稼働率の向上が図れる自動取引装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報入力装置は、表示画面を有する表示手段と、この表示手段の画面上に設けられ、利用者の指で文字などの筆跡を表わす位置情報を接触入力するためのタッチパネルと、文字を入力するための1文字分の文字入力領域を有する入力画面を表示するよう前記表示手段を制御する第1の制御手段と、前記入力画面が表示されている状態で、当該入力画面の文字入力領域に前記タッチパネル上から文字が描かれたとき、その文字の筆跡を表わす位置情報を逐次入力する文字入力手段と、この文字入力手段で文字の筆跡を表わす位置情報が入力された後、あらかじめ定められた所定時間経過しても次の文字に対する位置情報が入力されなかった場合、当該入力された位置情報の列の示す筆跡の文字パターンを認識する文字認識手段と、この文字認識手段の認識結果を文字列として逐次表示するよう前記表示手段を制御する第2の制御手段と、前記文字認識手段が特定の文字を認識したとき、その特定の文字で始まる特定の単語を付したキーを表示するよう前記表示手段を制御する第3の制御手段と、前記表示手段に表示された特定の単語が付されたキーが前記タッチパネル上から操作されると、その単語を入力する単語入力手段と、この単語入力手段で入力された単語を前記文字認識手段の認識結果である文字列に代えて改めて表示するよう前記表示手段を制御する第4の制御手段と、検索対象となる複数の単語を記憶している記憶手段と、前記表示手段に表示されている文字列と一致する文字を先頭に有する単語を前記記憶手段に記憶されている複数の単語の中から検索する検索手段と、この検索手段の検索結果が所定の個数以下になったとき、前記検索手段で検索された単語を一覧表示するよう前記表示手段を制御する第5の制御手段と、前記表示手段に表示された単語の中から所望の単語を選択する選択手段とを具備している。
【0009】
また、本発明の情報入力装置は、表示画面を有する表示手段と、この表示手段の画面上に設けられ、利用者の指で文字などの筆跡を表わす位置情報を接触入力するためのタッチパネルと、文字を入力するための1文字分の文字入力領域を有する入力画面を表示するよう前記表示手段を制御する第1の制御手段と、前記入力画面が表示されている状態で、当該入力画面の文字入力領域に前記タッチパネル上から文字が描かれたとき、その文字の筆跡を表わす位置情報を逐次入力する文字入力手段と、この文字入力手段で文字の筆跡を表わす位置情報が入力された後、あらかじめ定められた所定時間経過しても次の文字に対する位置情報が入力されなかった場合、当該入力された位置情報の列の示す筆跡の文字パターンを認識する文字認識手段と、この文字認識手段の認識結果を文字列として逐次表示するよう前記表示手段を制御する第2の制御手段と、前記文字認識手段が特定の文字を認識したとき、その特定の文字で始まる複数の特定の単語をそれぞれ付した複数のキーを表示するよう前記表示手段を制御する第3の制御手段と、前記表示手段に表示された複数の特定の単語が付されたキーが前記タッチパネル上から選択的に操作されると、その単語を入力する単語入力手段と、この単語入力手段で入力された単語を前記文字認識手段の認識結果である文字列に代えて改めて表示するよう前記表示手段を制御する第4の制御手段と、検索対象となる複数の単語を記憶している記憶手段と、前記表示手段に表示されている文字列と一致する文字を先頭に有する単語を前記記憶手段に記憶されている複数の単語の中から検索する検索手段と、この検索手段の検索結果が所定の個数以下になったとき、前記検索手段で検索された単語を一覧表示するよう前記表示手段を制御する第5の制御手段と、前記表示手段に表示された単語の中から所望の単語を選択する選択手段とを具備している。
【0010】
また、本発明の情報入力装置は、表示画面を有する表示手段と、この表示手段の画面上に設けられ、利用者の指で文字などの筆跡を表わす位置情報を接触入力するためのタッチパネルと、文字を入力するための1文字分の文字入力領域を有する入力画面を表示するよう前記表示手段を制御する第1の制御手段と、前記入力画面が表示されている状態で、当該入力画面の文字入力領域に前記タッチパネル上から文字が描かれたとき、その文字の筆跡を表わす位置情報を逐次入力する文字入力手段と、この文字入力手段で文字の筆跡を表わす位置情報が入力された後、あらかじめ定められた所定時間経過しても次の文字に対する位置情報が入力されなかった場合、当該入力された位置情報の列の示す筆跡の文字パターンを認識する文字認識手段と、この文字認識手段の認識結果を文字列として逐次表示するよう前記表示手段を制御する第2の制御手段と、前記文字認識手段が特定の文字を認識したとき、その特定の文字で始まる1つあるいは複数の特定の単語を付した1つあるいは複数のキーを表示するよう前記表示手段を制御する第3の制御手段と、前記表示手段に表示された1つあるいは複数の特定の単語が付されたキーの操作を案内する案内手段と、この案内手段の案内に基づき、前記表示手段に表示された1つあるいは複数の特定の単語が付されたキーが前記タッチパネル上から操作されると、その単語を入力する単語入力手段と、この単語入力手段で入力された単語を前記文字認識手段の認識結果である文字列に代えて改めて表示するよう前記表示手段を制御する第4の制御手段と、検索対象となる複数の単語を記憶している記憶手段と、前記表示手段に表示されている文字列と一致する文字を先頭に有する単語を前記記憶手段に記憶されている複数の単語の中から検索する検索手段と、この検索手段の検索結果が所定の個数以下になったとき、前記検索手段で検索された単語を一覧表示するよう前記表示手段を制御する第5の制御手段と、前記表示手段に表示された単語の中から所望の単語を選択する選択手段とを具備している。
【0011】
さらに、本発明の自動取引装置は、利用者の操作により振込取引を自動的に行なう自動取引装置において、表示画面を有する表示手段と、この表示手段の画面上に設けられ、利用者の指で文字などの筆跡を表わす位置情報を接触入力するためのタッチパネルと、文字を入力するための1文字分の文字入力領域を有する入力画面を表示するよう前記表示手段を制御する第1の制御手段と、前記入力画面が表示されている状態で、当該入力画面の文字入力領域に前記タッチパネル上から金融機関名または支店名の先頭から1文字ずつ描かれると、その文字の筆跡を表わす位置情報を逐次入力する文字入力手段と、この文字入力手段で文字の筆跡を表わす位置情報が入力された後、あらかじめ定められた所定時間経過しても次の文字に対する位置情報が入力されなかった場合、当該入力された位置情報の列の示す筆跡の文字パターンを認識する文字認識手段と、この文字認識手段の認識結果を文字列として逐次表示するよう前記表示手段を制御する第2の制御手段と、前記文字認識手段が特定の文字を認識したとき、その特定の文字で始まる特定の金融機関名または支店名を付したキー、および、先頭に共通の単語を有する特定の金融機関名または支店名に対応した当該共通の単語を付したキーを表示するよう前記表示手段を制御する第3の制御手段と、この第3の制御手段により前記表示手段に表示された特定の金融機関名または支店名が付されたキーが前記タッチパネル上から操作されると、その金融機関名または支店名を入力する金融機関名または支店名入力手段と、前記第3の制御手段により前記表示手段に表示された共通の単語を付したキーが前記タッチパネル上から操作されると、その単語に対応した文字列を前記文字認識手段の認識結果である文字列に代えて改めて表示するよう前記表示手段を制御する第4の制御手段と、この第4の制御手段により前記単語に対応した文字列が表示されている状態で、その文字列の次に入力すべき文字が前記入力画面の文字入力領域に前記タッチパネル上から描かれると、前記文字入力手段、前記文字認識手段および前記第2の制御手段による処理を再度行なうよう制御する第5の制御手段と、振込先となる複数の金融機関名または支店名を記憶している記憶手段と、前記表示手段に表示されている文字列と一致する文字を先頭に有する金融機関名または支店名を前記記憶手段に記憶されている複数の金融機関名または支店名の中から検索する検索手段と、この検索手段の検索結果が所定の個数以下になったとき、前記検索手段で検索された金融機関名または支店名を一覧表示するよう前記表示手段を制御する第5の制御手段と、前記表示手段に表示された金融機関名または支店名の中から所望の金融機関名または支店名を選択する選択手段と、前記支店名入力手段により入力された金融機関名または支店名あるいは前記選択手段で選択された金融機関名または支店名を用いて振込取引を自動的に行なう取引手段とを具備している。
【0020】
本発明の情報入力装置によれば、非常に少数の文字を指などで描くことによって、全ての検索対象単語を容易かつ迅速に検索し入力することが可能となり、非常に使いやすく、操作性が著しく向上する。
【0021】
すなわち、たとえば、金融機関名または支店名の先頭から1文字ずつ、タッチパネルの文字入力領域を用いて手書きで入力していき、金融機関名または支店名を1画面に表示できる程度、たとえば、10個以下に絞って、一目で候補金融機関名または支店名を見渡せるように一覧表示し、利用者がタッチパネルを指などで触れて、簡単に選択できるようにしたものである。
【0022】
また、本発明の自動取引装置によれば、上記のような構成の情報入力装置を用いることにより、特に振込取引において、金融機関名または支店名の入力が容易かつ迅速に行なえ、操作性および稼働率の向上が図れる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図2は、本実施の形態に係る自動取引装置(たとえば、銀行の営業店に設置され、入金、出金、振込、振替、残高照会、通帳記入などの取引が可能な現金自動預出金機)の外観を示すものである。図2において、筐体1の前面には、略L字形状の接客操作部2が形成されている。接客操作部2の水平面には、紙幣を多数枚一括して投入し得るとともに、放出された紙幣を一括して受取る、開閉可能な蓋体を有する紙幣口3、および、硬貨を多数枚一括して投入し得るとともに、放出された硬貨を一括して受取る、開閉可能な蓋体を有する硬貨口4が設けられている。
【0024】
また、接客操作部2の水平面には、表面に指を接触することにより所定の情報が入力できる矩形状の透明なタッチパネル5が設けられているとともに、その下面に相対向して表示手段としての矩形状の表示画面を有するカラー液晶表示装置6が設けられている
【0025】
タッチパネル5は、液晶表示装置6の表示画面上に重ねて用いられる、たとえば、透明なタッチスクリーンであり、利用者によって指などでタッチされた当該パネル上の位置を、たとえば、静電容量の変化、赤外線の遮蔽、あるいは、超音波の遮蔽などによって検知するものである。なお、液晶表示装置6の下に置いて重力の変化を検知し、タッチされた位置を所定の計算によって割り出すものでもよい。このタッチパネル5の一部領域(ほぼ中央部)は、振込取引の際、手書きによる文字入力領域に割り当てられるようになっている。
【0026】
液晶表示装置6は、操作案内手順、その他の情報を文字、文言、イラストあるいは画像情報によって画面にカラーで表示し、利用者の操作を誘導するとともに、取引に必要な各種情報を入力するための数字、片仮名文字、英文字などの各種操作キーを表示し、この表示された操作キーに対応するタッチパネル5のセグメント部位を指で触れることにより、所望のキー入力(各種情報の入力など)を行なうことができるようになっている。
【0027】
また、液晶表示装置6は、振込取引の際、表示画面のほぼ中央部に、文字を手書きで入力するための文字入力領域を有する銀行名入力画面を表示するようになっている。なお、これについては後で詳細を説明する。
【0028】
ここに、上記タッチパネル5、および、液晶表示装置6は、本実施の形態に係るタッチパネル式の情報入力装置7を構成している。
接客操作部2の垂直面には、暗証番号や口座番号などが記録されている取引媒体としての磁気カード、あるいは、振込取引時の振込券を受入れるとともに、取引内容を印字したレシート(明細票)を排出するカード口8、同じく取引媒体としての磁気通帳を受入れる通帳口9、および、利用者に対する音声案内のためのスピーカ10などが設けられている。
【0029】
一方、筐体1の内部には、カード口8と対応してカードリーダ・レシートプリンタユニット11が、通帳口9と対応して通帳プリンタユニット12が、紙幣口3と対応して紙幣入出金ユニット13が、硬貨口4と対応して硬貨入出金ユニット14が、それぞれ設けられている。また、筐体1内の下部には、本装置の制御を司る制御ユニット15が設けられている。
【0030】
図3は、上記した自動取引装置の全体的な構成を概略的に示すもので、カードリーダ・レシートプリンタユニット11、通帳プリンタユニット12、紙幣入出金ユニット13、硬貨入出金ユニット14、タッチパネル式情報入力装置7、音声案内ユニット16、内部モニタ17、記憶部18、フロッピィディスク装置19、伝送制御部20、主制御部21、および、これらに動作電源を供給する電源部22などによって構成される。
【0031】
タッチパネル式情報入力装置7は、前述したように、タッチパネル5、および、液晶表示装置6などによって構成されており、詳細については後述する。
カードリーダ・レシートプリンタユニット11は、カード口8から受入れた磁気カードあるいは振込券の磁気ストライプに対してデータの読取りあるいは書込みを行なう。また、取引内容を印字したレシートを発行し、カード口8から排出する。
【0032】
通帳プリンタユニット12は、通帳口9から受入れた通帳の磁気ストライプに対してデータの読取りあるいは書込みを行なうとともに、必要に応じて該通帳への印字を行なう。
【0033】
紙幣入出金ユニット13は、紙幣口3に一括して投入された紙幣を受入れて判別・計数して収納するとともに、必要に応じて、あらかじめ金庫に収納された紙幣を所定枚数だけ取出して紙幣口3から一括して払出す。
【0034】
硬貨入出金ユニット14は、硬貨口4に一括して投入された硬貨を受入れて判別・計数して収納するとともに、必要に応じて、あらかじめ金庫に収納された硬貨を所定枚数だけ取出して硬貨口4から一括して払出す。
【0035】
音声案内ユニット16は、前記スピーカ10から音声により利用者の操作を誘導する案内を行なう。内部モニタ17は、本装置の運用に係る係員に本装置の状態を通知するとともに、係員による操作指示の入力などを行なう。
【0036】
記憶部18は、各種データの記憶に用いられるとともに、本装置の運用に係る処理手順のプログラムの格納、取引に供する各種の情報や取引の記録、本装置の稼働状況の記録などを行なう。
【0037】
フロッピィディスク装置19は、振込取引に必要な金融機関の各種情報、たとえば、金融機関名としての銀行名(場合によっては支店名も)が50音順に記憶されたデータファイルなどが格納されている。
【0038】
伝送制御部20は、通信回線23を介してセンタの預金元帳としてのホストコンピュータ24とオンライン接続されていて、必要に応じてホストコンピュータ24とオンライン交信するようになっている。
【0039】
主制御部21は、記憶部18内のプログラム情報を参照しつつ、タッチパネル式情報入力装置7、各ユニット11〜14,16、フロッピィディスク装置19、および、伝送制御部20を制御して、入金、出金あるいは振込など、所定の取引動作を行なわしめる。
【0040】
また、主制御部21には、必要に応じてリモートモニタ25を接続し、遠方から監視することができるようになっている。リモートモニタ25は、主制御部21によって制御され、内部モニタ17とほぼ同じ情報を表示するとともに、本装置に異状が発生した場合には、ブザーなどの鳴動手段を併用して報知するようになっている。
【0041】
電源部22は、通常、入力される商用交流電圧を直流電圧に変換して動作用電源として各部に供給する。なお、電源部22は、停電が発生した際、商用交流電圧に代わって動作用電源を供給するためのバッテリ(図示しない)を備えていて、図示しない充電回路によって必要に応じて充電されるようになっている。
【0042】
図1は、タッチパネル式情報入力装置7の構成を詳細に示すものである。情報入力装置7は、タッチパネル5、液晶表示装置6、入力制御部31、文字入力部32、指定部33、文字認識部34、文字認識用辞書35、単語蓄積部36、単語検索部37、および、対話管理部38から構成される。
【0043】
タッチパネル5は、前述したように、液晶表示装置6の表示画面上に重ねて用いられる透明なタッチスクリーンであり、その一部分の領域は、対話管理部38の制御によって、必要に応じて手書きによる文字入力領域に割り当てられる。
【0044】
液晶表示装置6は、前述したように、利用者がタッチパネル5に手書きした文字の筆跡(文字線)および各種メッセージなどの表示に用いられる。また、液晶表示装置6は、文字認識部34の認識結果を、あらかじめ定められた表示領域に順次文字列として表示するようになっている。
【0045】
入力制御部31は、タッチパネル5によって検知される利用者のタッチした位置が文字入力領域内であるか否かを判断し、文字入力領域内であれば、対応する位置情報を文字入力部32に渡し、文字入力領域以外であれば、対応する位置情報を指定部33に渡す入力制御を行なうものである。
【0046】
文字入力部32は、入力制御部31から渡された位置情報を取込んで、入力バッファ(図示せず)に順次格納するものである。そして、文字入力部32は、入力制御部31から位置情報を取込んでから、あらかじめ定められた一定時間を経過してからも、次の位置情報が渡されなかった場合に、文字認識部34を起動するようになっている。
【0047】
指定部33は、入力制御部31から渡された位置情報が液晶表示装置6との対応によって、利用者の意図する操作内容を判断し、操作内容を対話管理部38へ送る。
【0048】
文字認識部34は、文字入力部32に取込まれている位置情報の列の示す文字パターンの文字認識を、文字認識用辞書35を参照して行なうもので、文字入力部32に起動されて行なう。
【0049】
文字認識用辞書35は、文字認識部34での文字認識処理に用いられる、たとえば、平仮名について標準パターンが登録されている。
単語蓄積部36は、検索対象となる複数の単語、たとえば、この例では振込先である複数の銀行名(金融機関名)が記憶されている。単語検索部37は、単語蓄積部36に記憶された複数の銀行名と、液晶表示装置6に表示された文字列(文字認識部34の認識結果)とを、上記複数の銀行名の先頭の文字から順次照合し、一致する銀行名のみを検索し、たとえば、10個に該当する銀行名が絞れた場合に、液晶表示装置6の1画面に対話管理部38を介して表示させるようになっている。
【0050】
対話管理部38は、上述したように、タッチパネル5および液晶表示装置6を通して、利用者との対話を管理・制御するものである。すなわち、対話管理部38は、液晶表示装置6に対する各種入力画面の切換え表示、手書き入力文字の筆跡などを制御するとともに、入力画面構成を入力制御部31および指定部33に設定する。
【0051】
ここで、情報入力装置7の動作について説明しておく。まず、液晶表示装置6に、図4に示すような、文字を入力するための文字入力領域E1を有する入力画面を表示するとともに、「銀行名を1文字ずつ書いて下さい」という案内文を表示する。利用者は、この案内文にしたがい、タッチパネル5上の文字入力領域E1において、自己の指により所望の銀行名をその先頭文字から順に平仮名で書いてゆく。
【0052】
タッチパネル5上の文字入力領域E1内に書かれた文字の筆跡を表わす位置情報は、タッチパネル5によって検知されて、入力制御部31を介して文字入力部32に送られる。文字入力部32は、入力された位置情報をバッファに格納し、一定時間経過しても次の位置情報が入力されなかった場合に、文字認識部34を起動する。
【0053】
起動された文字認識部34は、文字入力部32に取込まれている位置情報の列の示す文字パターンの文字認識を、文字認識用辞書35を参照して行ない、その認識結果を対話管理部38に送る。対話管理部38は、その認識結果を文字列として順次、液晶表示装置6の認識結果表示領域E2(図4参照)に表示する。
【0054】
また、対話管理部38は、文字の手書き入力に伴い、文字入力部32に取込まれている文字の筆跡を表わす位置情報に基づき、液晶表示装置6を制御することにより、文字入力領域E1内に手書きされた文字の筆跡を逐次表示する(図4参照)。
【0055】
認識結果を受けた対話管理部38は、単語検索部37に対して検索開始命令を与える。単語検索部37は、文字認識部34の認識結果を単語蓄積部36に記憶された複数の銀行名と、銀行名の先頭の文字から順次照合し、一致する銀行名のみを検索する。
【0056】
こうして検索した銀行名の数が、液晶表示装置6の1画面に表示し得る所定数、たとえば、10個以下になったとき、対話管理部38は、それらの各銀行名をそれぞれ付した複数の操作キーK1を、図5に示すように、液晶表示装置6に一覧表示するとともに、「銀行名を押して下さい」という案内文を表示する。
【0057】
利用者は、この案内文にしたがい、タッチパネル5上の所望の銀行名が表示された操作キーK1を選択して、その部分を指でタッチする。このタッチされたキー位置を表わす位置情報は、タッチパネル5によって検知されて、入力制御部31を介して指定部33に送られる。指定部33は、入力された位置情報が液晶表示装置6との対応によって、利用者の意図する操作内容を判断し、その操作内容を対話管理部38へ送る。対話管理部38は、指定部33の判断結果に基づき選択された銀行名を判別する。
【0058】
このように、図4のように銀行名の先頭から1文字ずつ文字を逐次手書きで入力させていき、銀行名を1画面に表示できる程度(たとえば、10個以下)に絞って、図5のように一目で候補銀行名を見渡せるように一覧表示し、この表示画面で利用者が簡単に銀行名を選択入力できるようしている。
【0059】
農協を除き、信用金庫と信用組合とを含めた、現在約1100個ある広い意味での銀行の名称を考えた場合、銀行名の先頭から何文字入力しなければ、候補数を10個以下に絞れないかによって幾つかに分類できる。
【0060】
(1)1文字で1つの銀行に決定できる場合。
(2)2文字で1つの銀行に決定できる場合。
(3)3文字で1つの銀行に決定できる場合。
【0061】
(4)1文字で10の銀行以下に決定でき、1画面で選択できる場合。
(5)2文字で10の銀行以下に決定でき、1画面で選択できる場合。
(6)3文字で10の銀行以下に決定でき、1画面で選択できる場合。
【0062】
しかし、110の銀行については3文字入力しても、10の銀行以下に限定することはできない。これは、たとえば、『大阪』で始まる21の銀行、『京都』で始まる11の銀行、『東京』で始まる26の銀行、『広島』で始まる11の銀行、『福岡』で始まる13の銀行、『朝銀』で始まる38の銀行である。
【0063】
これらの銀行については、上記の方法では、4文字以上入力しないと10の銀行以下に限定できない訳である。これを解消するために、本実施の形態では、特殊キーを用意している。すなわち、たとえば、「お」と入力した場合には、図6に示すように、液晶表示装置6に「大阪銀行」および「大阪・・・」という文字を付した操作キーK2,K3を表示する。これと同時に、「下のボタンも押せます」という案内文も表示し、利用者に操作キーK2,K3を押してもらうようにする。
【0064】
ここで、利用者が「大阪銀行」の操作キーK2を押せば、大阪銀行に確定する。また、利用者が「大阪・・・」の操作キーK3を押せば、「おおさか」という文字列を液晶表示装置6の認識結果表示領域E2に表示する。
【0065】
このようにすれば、「大阪」の次に入力するべき文字を1文字入力すれば、ほとんどの場合、1つの銀行に決定できる。1つの銀行に決定できない場合でも、10の銀行以下に限定することができるので、1つの画面に表示し、利用者に選択させることができる。
【0066】
ここで、「大阪銀行」を敢えて「大阪・・・」と併記し、表示したのは「大阪・・・」を利用者に触れさせて、銀行の先頭の平仮名「ぎ」を利用者に入れさせることを理解してもらうことが困難であるためである。これは、「大阪」まで入力すれば、入力するべき項目を全て入力したという意識があるためである。
【0067】
ただし、『京都』の場合には、『京都』に限らず、他の漢字(たとえば、『紀陽』、『共栄』、『峡東』など)で始まる場合にも、「きよう・・・」となるため、これらの入力のための操作キーを表示する。すなわち、図7に示すように、液晶表示装置6に「きよう・・・」という文字を付した操作キーK5を「京都銀行」という文字を付した操作キーK4と並べて表示し、利用者に選択させるようにしてもよい。
【0068】
ここで、利用者が「京都銀行」の操作キーK4を押せば、「きようと」まで入力されるので、それ以降の文字を指書き入力すればよい。また、「きよう・・・」の操作キーK5を押せば、「きよう」まで入力されるので、それ以降の文字を指書き入力させるようにすればよい。
【0069】
なお、上記説明では、平仮名文字のみを入力対象としているが、片仮名文字のみを入力対象とすることも可能である。また、漢字のみを入力対象としてもよいし、漢字と平仮名を入力対象とすることも可能である。
【0070】
さらに、所定の文字数、たとえば、5文字を入力しても1つの画面に表示できる項目数、たとえば、10個に限定されなかった場合、強制的に利用者による文字入力を切り上げさせて、複数画面に渡って表示し、利用者の選択に委ねるようにしてもよい。
【0071】
次に、たとえば、現金のみによる振込取引の動作について、図8ないし図10を参照しつつ説明する。たとえば、今、利用者が本装置の前に立つ。このとき、液晶表示装置6には、「いらっしゃいませ、お取扱いをご指定下さい」と表示されるとともに、「出金、入金、残高照会、通帳記入、振込、振替」の選択キーが表示されている。この案内文に応じて、利用者は「振込」と表示されたキーを押下(タッチ)する。これにより、主制御部21は次の処理ステップに進むことを判断し、液晶表示装置6で「お振込の種類を押して下さい」と表示せしめるとともに、「現金、カードの引き落し」の選択キーを表示せしめる(S1)。
【0072】
ここで、利用者は、案内にしたがって「現金」と表示されたキーを押下する(S2)。これにより、主制御部21は、現金による振込取引を行なうと判断し、振込先である銀行名の入力処理(S3)へ進む。銀行名の入力処理は、先に詳細を説明したように、情報入力装置7により前述したように行なわれる。
【0073】
銀行名の入力処理が終了すると、液晶表示装置6で「送り先の口座番号と預金種目をどうぞ」と表示せしめるとともに、テンキー、訂正キー、普通キー、当座キー、確認キーを表示せしめる(S4)。この案内にしたがって、利用者は、口座番号、預金種目を投入する(S5)。
【0074】
そして、確認キーの投入により、主制御部21は、液晶表示装置6で「受取人名を押してください」と表示せしめるとともに、カタカナキー、訂正キー、完了キーを表示せしめる(S6)。この案内にしたがって、受取人名が投入され、完了キーが押下されたとき(S7)、主制御部21は、液晶表示装置6で「お振込人名を押してください」と表示せしめるとともに、カタカナキー、訂正キー、完了キーを表示せしめる(S8)。
【0075】
この案内にしたがって、振込人名が投入され、完了キーが押下されたとき(S9)、主制御部21は、液晶表示装置6で「電話番号を投入してください」と表示せしめるとともに、テンキー、訂正キー、完了キーを表示せしめる(S10)。この案内にしたがって、電話番号が投入され、完了キーが押下されたとき(S11)、主制御部21は、液晶表示装置6で「お振込み金額を押してください」と表示せしめるとともに、テンキー、訂正キー、金額キー、完了キーを表示せしめる(S12)。
【0076】
この案内にしたがって、振込金額が投入され、完了キーが押下されたとき(S13)。主制御部21は、液晶表示装置6で「ただいまコンピュータ処理中です。しばらくお待ちください」と表示せしめる(S14)。また、主制御部21は、照会電文を送受信し、その結果を図示しない印字装置を用いてジャーナル用紙に印字せしめる(S15)。
【0077】
そして、主制御部21は、液晶表示装置6で「お振込の内容がよろしければ確認を押してください」と表示せしめるとともに、振込内容、取消キー、確認キーを表示せしめる(S16)。この案内にしたがって、利用者は確認キーあるいは取消キーを押下げる(S17)。
【0078】
ここで、主制御部21は、取消キーの投入を判断した場合(S18)、取消処理を行ない、確認キーの投入を判断した場合(S18)、液晶表示装置6で「紙幣、硬貨をそれぞれの投入口へお入れください、よろしければ確認キーを押してください」と表示せしめるとともに、確認キーと取消キーとを表示せしめる(S19)。
【0079】
この案内にしたがって、利用者は、紙幣を紙幣口3に投入し、硬貨を硬貨口4に投入する(S20)。すると、紙幣は紙幣入出金ユニット13に受入れられ、鑑査計数され、硬貨は硬貨入出金ユニット14に受入れられ、鑑査計数される(S21)。上記鑑査計数が終了したとき、主制御部21は、液晶表示装置6に投入金額を表示せしめる(S22)。この案内にしたがって、利用者は、確認キーあるいは取消キーを押下する(S23)。そして、主制御部21は、取消キーの押下を判断したとき(S24)、取消処理を行なう。
【0080】
また、主制御部21は、確認キーの押下を判断した場合(S24)、液晶表示装置6で「ただいまコンピュータ処理中です。しばらくお待ちください」と表示せしめる(S25)。また、主制御部21は、振込電文を送受信し、その結果を図示しない印字装置を用いてジャーナル用紙に印字せしめるとともに、カードリーダ・レシートプリンタユニット11を動作させて、このときの振込取引の内容を印字したレシートを発行する(S26)。
【0081】
この印字の終了に応じて、主制御部21は、振込金額と投入金額とを比較することにより、釣銭が有るか否かを判断する(S27)。釣銭有りを判断した場合(S27)、主制御部21は、液晶表示装置6で「紙幣、硬貨をそれぞれの受取口からお受取りください」と表示せしめるとともに、釣銭金額を表示せしめる(S28)。このとき、主制御部21は、紙幣入出金ユニット13を動作させて、紙幣口3に釣銭紙幣を放出せしめるとともに、硬貨入出金ユニット14を動作させて、硬貨口4に釣銭硬貨を放出せしめる(S29)。
【0082】
この釣銭放出により、利用者は釣銭を受取る(S30)。この釣銭の受取りが終了したとき、あるいは、ステップS27で釣銭無しを判断したとき、主制御部21は、液晶表示装置6で「レシートをお受取りください」と表示せしめる(S31)。このとき、主制御部21は、カード口8からレシートを放出せしめる(S32)。ここで、利用者は、レシートを受取ることにより(S33)、振込処理を終了する。
【0083】
以上説明したような情報入力装置によれば、非常に少数の文字を指などで描くことによって、全ての検索対象銀行名を容易かつ迅速に検索し入力することが可能となり、非常に使いやすく、操作性が著しく向上するものである。
【0084】
すなわち、銀行名の先頭から1文字ずつ、タッチパネルの文字入力領域を用いて手書きで入力していき、銀行名を液晶表示装置の1画面に表示できる程度、たとえば、10個以下に絞って、一目で候補銀行名を見渡せるように一覧表示し、利用者がタッチパネルを指などで触れて、簡単に選択できるようにしている。
【0085】
また、上述したような自動取引装置によれば、上記構成の情報入力装置を用いることにより、特に振込取引において、振込先としての銀行名の入力が容易かつ迅速に行なえ、操作性および稼働率の向上が図れるものである。
【0086】
なお、前記実施の形態では、自動取引装置の振込取引において、振込先としての銀行名の入力に適用した場合について説明したが、これに限らず、振込取引において銀行の支店名を入力する場合にも同様に適用できる。
【0087】
また、前記実施の形態では、現金自動預出金機などの自動取引装置に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、たとえば、券売機や自動定期券発行機において駅名を入力する場合、あるいは、パーソナルコンピュータにおいて駅名、氏名、住所などを対象にした様々な検索ソフトにおける検索のための入力など、各種情報の入出力端末装置などにも利用できる。
その他、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形して適用することができる。
【0088】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、金融機関名または支店名などの単語情報の入力が容易かつ迅速に行なえ、操作性の向上が図れる情報入力装置を提供できる。
【0089】
また、本発明によれば、特に振込取引において、金融機関名または支店名の入力が容易かつ迅速に行なえ、操作性および稼働率の向上が図れる自動取引装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報入力装置の構成を詳細に示すブロック図。
【図2】本発明の実施の形態に係る自動取引装置の外観構成を示す斜視図。
【図3】自動取引装置の全体的な構成を概略的に示すブロック図。
【図4】振込取引時の銀行名入力における表示画面例を示す図。
【図5】振込取引時の銀行名入力における表示画面例を示す図。
【図6】振込取引時の銀行名入力における表示画面例を示す図。
【図7】振込取引時の銀行名入力における表示画面例を示す図。
【図8】振込取引の動作を説明するためのフローチャート。
【図9】振込取引の動作を説明するためのフローチャート。
【図10】振込取引の動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1……筐体、2……接客操作部、3……紙幣口、4……硬貨口、5……タッチパネル、6……カラー液晶表示装置、7……情報入力装置、8……カード口、9……通帳口、11……カードリーダ・レシートプリンタユニット、12……通帳プリンタユニット、13……紙幣入出金ユニット、14……硬貨入出金ユニット、15……制御ユニット、18……記憶部、21……主制御部、31……入力制御部、32……文字入力部、33……指定部、34……文字認識部、35……文字認用識辞書、36……単語蓄積部、37……単語検索部、38……対話管理部、E1……文字入力領域、E2……認識結果表示領域、K1〜K5……操作キー。

Claims (4)

  1. 表示画面を有する表示手段と、
    この表示手段の画面上に設けられ、利用者の指で文字などの筆跡を表わす位置情報を接触入力するためのタッチパネルと、
    文字を入力するための1文字分の文字入力領域を有する入力画面を表示するよう前記表示手段を制御する第1の制御手段と、
    前記入力画面が表示されている状態で、当該入力画面の文字入力領域に前記タッチパネル上から文字が描かれたとき、その文字の筆跡を表わす位置情報を逐次入力する文字入力手段と、
    この文字入力手段で文字の筆跡を表わす位置情報が入力された後、あらかじめ定められた所定時間経過しても次の文字に対する位置情報が入力されなかった場合、当該入力された位置情報の列の示す筆跡の文字パターンを認識する文字認識手段と、
    この文字認識手段の認識結果を文字列として逐次表示するよう前記表示手段を制御する第2の制御手段と、
    前記文字認識手段が特定の文字を認識したとき、その特定の文字で始まる特定の単語を付したキーを表示するよう前記表示手段を制御する第3の制御手段と、
    前記表示手段に表示された特定の単語が付されたキーが前記タッチパネル上から操作されると、その単語を入力する単語入力手段と、
    この単語入力手段で入力された単語を前記文字認識手段の認識結果である文字列に代えて改めて表示するよう前記表示手段を制御する第4の制御手段と、
    検索対象となる複数の単語を記憶している記憶手段と、
    前記表示手段に表示されている文字列と一致する文字を先頭に有する単語を前記記憶手段に記憶されている複数の単語の中から検索する検索手段と、
    この検索手段の検索結果が所定の個数以下になったとき、前記検索手段で検索された単語を一覧表示するよう前記表示手段を制御する第5の制御手段と、
    前記表示手段に表示された単語の中から所望の単語を選択する選択手段と、
    を具備したことを特徴とする情報入力装置。
  2. 表示画面を有する表示手段と、
    この表示手段の画面上に設けられ、利用者の指で文字などの筆跡を表わす位置情報を接触入力するためのタッチパネルと、
    文字を入力するための1文字分の文字入力領域を有する入力画面を表示するよう前記表示手段を制御する第1の制御手段と、
    前記入力画面が表示されている状態で、当該入力画面の文字入力領域に前記タッチパネル上から文字が描かれたとき、その文字の筆跡を表わす位置情報を逐次入力する文字入力手段と、
    この文字入力手段で文字の筆跡を表わす位置情報が入力された後、あらかじめ定められた所定時間経過しても次の文字に対する位置情報が入力されなかった場合、当該入力された位置情報の列の示す筆跡の文字パターンを認識する文字認識手段と、
    この文字認識手段の認識結果を文字列として逐次表示するよう前記表示手段を制御する第2の制御手段と、
    前記文字認識手段が特定の文字を認識したとき、その特定の文字で始まる複数の特定の単語をそれぞれ付した複数のキーを表示するよう前記表示手段を制御する第3の制御手段と、
    前記表示手段に表示された複数の特定の単語が付されたキーが前記タッチパネル上から選択的に操作されると、その単語を入力する単語入力手段と、
    この単語入力手段で入力された単語を前記文字認識手段の認識結果である文字列に代えて改めて表示するよう前記表示手段を制御する第4の制御手段と、
    検索対象となる複数の単語を記憶している記憶手段と、
    前記表示手段に表示されている文字列と一致する文字を先頭に有する単語を前記記憶手段に記憶されている複数の単語の中から検索する検索手段と、
    この検索手段の検索結果が所定の個数以下になったとき、前記検索手段で検索された単語を一覧表示するよう前記表示手段を制御する第5の制御手段と、
    前記表示手段に表示された単語の中から所望の単語を選択する選択手段と、
    を具備したことを特徴とする情報入力装置。
  3. 表示画面を有する表示手段と、
    この表示手段の画面上に設けられ、利用者の指で文字などの筆跡を表わす位置情報を接触入力するためのタッチパネルと、
    文字を入力するための1文字分の文字入力領域を有する入力画面を表示するよう前記表示手段を制御する第1の制御手段と、
    前記入力画面が表示されている状態で、当該入力画面の文字入力領域に前記タッチパネル上から文字が描かれたとき、その文字の筆跡を表わす位置情報を逐次入力する文字入力手段と、
    この文字入力手段で文字の筆跡を表わす位置情報が入力された後、あらかじめ定められた所定時間経過しても次の文字に対する位置情報が入力されなかった場合、当該入力された位置情報の列の示す筆跡の文字パターンを認識する文字認識手段と、
    この文字認識手段の認識結果を文字列として逐次表示するよう前記表示手段を制御する第2の制御手段と、
    前記文字認識手段が特定の文字を認識したとき、その特定の文字で始まる1つあるいは複数の特定の単語を付した1つあるいは複数のキーを表示するよう前記表示手段を制御する第3の制御手段と、
    前記表示手段に表示された1つあるいは複数の特定の単語が付されたキーの操作を案内する案内手段と、
    この案内手段の案内に基づき、前記表示手段に表示された1つあるいは複数の特定の単語が付されたキーが前記タッチパネル上から操作されると、その単語を入力する単語入力手段と、
    この単語入力手段で入力された単語を前記文字認識手段の認識結果である文字列に代えて改めて表示するよう前記表示手段を制御する第4の制御手段と、
    検索対象となる複数の単語を記憶している記憶手段と、
    前記表示手段に表示されている文字列と一致する文字を先頭に有する単語を前記記憶手段に記憶されている複数の単語の中から検索する検索手段と、
    この検索手段の検索結果が所定の個数以下になったとき、前記検索手段で検索された単語を一覧表示するよう前記表示手段を制御する第5の制御手段と、
    前記表示手段に表示された単語の中から所望の単語を選択する選択手段と、
    を具備したことを特徴とする情報入力装置。
  4. 利用者の操作により振込取引を自動的に行なう自動取引装置において、
    表示画面を有する表示手段と、
    この表示手段の画面上に設けられ、利用者の指で文字などの筆跡を表わす位置情報を接触入力するためのタッチパネルと、
    文字を入力するための1文字分の文字入力領域を有する入力画面を表示するよう前記表示手段を制御する第1の制御手段と、
    前記入力画面が表示されている状態で、当該入力画面の文字入力領域に前記タッチパネル上から金融機関名または支店名の先頭から1文字ずつ描かれると、その文字の筆跡を表わす位置情報を逐次入力する文字入力手段と、
    この文字入力手段で文字の筆跡を表わす位置情報が入力された後、あらかじめ定められた所定時間経過しても次の文字に対する位置情報が入力されなかった場合、当該入力された位置情報の列の示す筆跡の文字パターンを認識する文字認識手段と、
    この文字認識手段の認識結果を文字列として逐次表示するよう前記表示手段を制御する第2の制御手段と、
    前記文字認識手段が特定の文字を認識したとき、その特定の文字で始まる特定の金融機関名または支店名を付したキー、および、先頭に共通の単語を有する特定の金融機関名または支店名に対応した当該共通の単語を付したキーを表示するよう前記表示手段を制御する第3の制御手段と、
    この第3の制御手段により前記表示手段に表示された特定の金融機関名または支店名が付されたキーが前記タッチパネル上から操作されると、その金融機関名または支店名を入力する金融機関名または支店名入力手段と、
    前記第3の制御手段により前記表示手段に表示された共通の単語を付したキーが前記タッチパネル上から操作されると、その単語に対応した文字列を前記文字認識手段の認識結果である文字列に代えて改めて表示するよう前記表示手段を制御する第4の制御手段と、
    この第4の制御手段により前記単語に対応した文字列が表示されている状態で、その文字列の次に入力すべき文字が前記入力画面の文字入力領域に前記タッチパネル上から描かれると、前記文字入力手段、前記文字認識手段および前記第2の制御手段による処理を再度行なうよう制御する第5の制御手段と、
    振込先となる複数の金融機関名または支店名を記憶している記憶手段と、
    前記表示手段に表示されている文字列と一致する文字を先頭に有する金融機関名または支店名を前記記憶手段に記憶されている複数の金融機関名または支店名の中から検索する検索手段と、
    この検索手段の検索結果が所定の個数以下になったとき、前記検索手段で検索された金融機関名または支店名を一覧表示するよう前記表示手段を制御する第5の制御手段と、
    前記表示手段に表示された金融機関名または支店名の中から所望の金融機関名または支店名を選択する選択手段と、
    前記支店名入力手段により入力された金融機関名または支店名あるいは前記選択手段で選択された金融機関名または支店名を用いて振込取引を自動的に行なう取引手段と、
    を具備したことを特徴とする自動取引装置。
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