JP3703954B2 - 情報入力装置および自動取引装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、金融機関で用いられる現金自動支払機や現金自動預出金機などの自動取引装置などにおいて、取引情報などを入力するとともに操作案内情報などを表示する凹凸状の絵記号入力機能付きの情報入力装置に関する。
また、本発明は、上記情報入力装置を用いた現金自動支払機や現金自動預出金機などの自動取引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、たとえば、銀行などの金融機関において、現金自動支払機や現金自動預出金機などの自動取引装置(いわゆるATM)の普及は目覚ましく、銀行営業店業務の70%近くを自動取引装置で処理するまでになっている。そのため、当初は単純な入金や出金取引だけであったものが、振込み、振替取引や、公共料金の収受取引など、より複雑な取引に業務が拡大されている。
【0003】
これに伴い、自動取引装置の操作は必然的に複雑にならざるを得ず、入力キーの数が増えてしまうという問題があった。これに対して、表示装置と入力装置とを一体にして、表示画面の表示部をタッチすることによって、所望の情報を入力できるタッチパネル式の情報入力装置が急速に普及して、複雑な取引における多用な各種キー操作を、表示を可変することによって実現できるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のタッチパネル式の情報入力装置は、表示画面が見えないと絶対に使うことができない。そのために、たとえば、目の不自由な利用者(視覚障害者)が自動取引装置を利用することができない。すなわち、押下する位置や手順が視覚でしか確認できないため、視覚障害者など、視覚的に不自由な利用者は利用できないという問題があった。
【0005】
これに対して、最近、たとえば、自動取引装置にテンキー付きのハンドセット通話装置を付加することにより、音声で操作を誘導し、たとえば「入金なら1、出金なら2のボタンを押して下さい」と音声案内して、利用者がテンキーを押すと言う具合に取引が行なえるようにした視覚障害者対応の自動取引装置も開発されているが、これは、通常の自動取引装置に対して、ハンドセットという付加装置が必要で、価格的にも高価になるので、大量の導入ができないという問題があった。
【0006】
従来のタッチパネル式の情報入力装置の問題点は、利用者が触ってどこにスイッチ(操作キー)があるかわからない点であり、この解決のために、たとえば、特開平9−81321号公報に示されるように、タッチパネルの周囲に点字や凸形状の絵記号などを配置し、その隣接するタッチパネル上にそれぞれの機能や数字などのスイッチを配置することにより、目の不自由な人がタッチパネルを利用できるようにした提案がなされている。これは、タッチパネル周囲上の点字や絵記号を手で触ってその存在を知り、指をタッチパネル側に滑らすことでスイッチを押すことができるようにしたものである。
【0007】
これらの技術は、タッチパネルの周囲に配置した点字や絵記号とタッチパネル上のスイッチを1対1に対応づけて、スイッチが見えなくてもその存在を知らしめる方式であり、これまで目の不自由な人が扱えなかったタッチパネルを操作可能としたことで充分意義があるものであった。
【0008】
しかし、上述の技術を実際の装置に適用しようとすると、そのままでは、いくつかの問題を生じる可能性があり、そのために考慮しなければならない課題がいくつか存在している。
【0009】
たとえば、点字または絵記号を指で触って認識した後に、タッチパネルに指を滑らして押下する場合に、誤って隣接するスイッチ領域を押してしまうという問題がある。また、指の特徴や指で絵記号を探す場合の特徴が考慮されていないので、絵記号領域を指で触って認識する場合の混同や、隣接するスイッチを誤って押してしまうという問題がある。さらに、絵記号の特徴が容易に理解できないという問題もある。
【0010】
そこで、本発明は、視覚障害者であっても正確かつ容易に所望の情報を入力でき、しかも、晴眼者の操作性も損なうことのない情報入力装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、視覚障害者であっても容易に操作でき、しかも、晴眼者の操作性も損なうことのない自動取引装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報入力装置は、入力項目としての複数の情報に対応した入力情報が表示される表示手段と、この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されている複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示箇所に対応する位置に接触することにより、その接触位置に対応した入力情報が示す情報を入力することができるタッチパネル入力手段と、このタッチパネル入力手段のあらかじめ定められた領域を接触した場合には同一の機能が選択されたとみなす入力検知領域を前記タッチパネル入力手段の周囲に沿って複数設定する入力検知領域設定手段と、この入力検知領域設定手段で設定された前記複数の入力検知領域とそれぞれ対応する前記タッチパネル入力手段の外周部近傍に設けられ、前記タッチパネル入力手段を用いて情報を入力する操作者が視覚障害者の場合に、入力情報の内容を触覚により識別可能とする複数の絵記号とを具備し、前記入力検知領域の前記タッチパネル入力手段の周縁に沿った長さを前記タッチパネル入力手段の外周部近傍に設けられた前記絵記号の前記タッチパネル入力手段の周縁に沿った長さよりも長くしたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の情報入力装置は、入力項目としての複数の情報に対応した入力情報が表示される表示手段と、この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されている複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示箇所に対応する位置に接触することにより、その接触位置に対応した入力情報が示す情報を入力することができるタッチパネル入力手段と、このタッチパネル入力手段のあらかじめ定められた領域を接触した場合には同一の機能が選択されたとみなす入力検知領域を前記タッチパネル入力手段の周囲に沿って複数設定する入力検知領域設定手段と、この入力検知領域設定手段で設定された前記複数の入力検知領域とそれぞれ対応する前記タッチパネル入力手段の外周部近傍に設けられ、前記タッチパネル入力手段を用いて情報を入力する操作者が視覚障害者の場合に、入力情報の内容を触覚により識別可能とする凸形状の複数の絵記号と、この複数の絵記号とそれらに対応する前記タッチパネル入力手段の周囲に沿って設定された複数の入力検知領域との間にそれぞれ設けられ、それらの位置関係を触覚的に案内する凹形状の複数のガイドとを具備し、前記入力検知領域の前記タッチパネル入力手段の周縁に沿った長さを前記タッチパネル入力手段の外周部近傍に設けられた前記絵記号の前記タッチパネル入力手段の周縁に沿った長さよりも長くしたことを特徴とする。
【0017】
また、本発明の自動取引装置は、利用者の操作により所定の取引を自動的に行なう自動取引装置において、利用者により取引内容を指定するために必要な取引情報に関係する複数の入力情報が表示される表示手段と、この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されている複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示箇所に対応する位置に接触することにより、その接触位置に対応した入力情報が示す取引情報を入力することができるタッチパネル入力手段と、このタッチパネル入力手段のあらかじめ定められた領域を接触した場合には同一の機能が選択されたとみなす入力検知領域を前記タッチパネル入力手段の周囲に沿って複数設定する入力検知領域設定手段と、この入力検知領域設定手段で設定された前記複数の入力検知領域とそれぞれ対応する前記タッチパネル入力手段の外周部近傍に設けられ、前記タッチパネル入力手段を用いて取引情報を入力する操作者が視覚障害者の場合に、入力情報の内容を触覚により識別可能とする複数の絵記号とを具備し、前記入力検知領域の前記タッチパネル入力手段の周縁に沿った長さを前記タッチパネル入力手段の外周部近傍に設けられた前記絵記号の前記タッチパネル入力手段の周縁に沿った長さよりも長くしたことを特徴とする。
【0020】
さらに、本発明の自動取引装置は、利用者の操作により所定の取引を自動的に行なう自動取引装置において、利用者により取引内容を指定するために必要な取引情報に関係する複数の入力情報が表示される表示手段と、この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されている複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示箇所に対応する位置に接触することにより、その接触位置に対応した入力情報が示す取引情報を入力することができるタッチパネル入力手段と、このタッチパネル入力手段のあらかじめ定められた領域を接触した場合には同一の機能が選択されたとみなす入力検知領域を前記タッチパネル入力手段の周囲に沿って複数設定する入力検知領域設定手段と、この入力検知領域設定手段で設定された前記複数の入力検知領域とそれぞれ対応する前記タッチパネル入力手段の外周部近傍に設けられ、前記タッチパネル入力手段を用いて取引情報を入力する操作者が視覚障害者の場合に、入力情報の内容を触覚により識別可能とする凸形状の複数の絵記号と、この複数の絵記号とそれらに対応する前記タッチパネル入力手段の周囲に沿って設定された複数の入力検知領域との間にそれぞれ設けられ、それらの位置関係を触覚的に案内する凹形状の複数のガイドとを具備し、前記入力検知領域の前記タッチパネル入力手段の周縁に沿った長さを前記タッチパネル入力手段の外周部近傍に設けられた前記絵記号の前記タッチパネル入力手段の周縁に沿った長さよりも長くしたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る自動取引装置(たとえば、銀行の営業店に設置され、入金、出金、振込、振替、残高照会、通帳記入などの取引が可能な現金自動預出金機)の外観を示すものである。図1において、筐体1の前面には、略L字形状の接客操作部2が形成されている。接客操作部2の垂直面2aには、紙幣を多数枚一括して投入し得るとともに、放出された紙幣を一括して受取る、開閉可能な蓋体を有する紙幣口3、および、硬貨を多数枚一括して投入し得るとともに、放出された硬貨を一括して受取る、開閉可能な蓋体を有する硬貨口4、取引媒体としての磁気通帳を受入れる通帳口5、暗証番号や口座番号などが記録されている取引媒体としての磁気カード、あるいは、振込取引時の振込券を受入れるとともに、取引内容を印字したレシート(明細票)を排出するカード口6、および、利用者に対する音声案内のためのスピーカ7などが設けられている。
【0024】
また、接客操作部2の水平面2bには、表面に指を接触することにより所定の情報が入力できる矩形状の透明なタッチパネル8が設けられているとともに、その下面に相対向して表示手段としての矩形状の表示画面を有するカラー液晶表示装置9が設けられていてる。
【0025】
液晶表示装置9は、操作案内手順、その他の情報を文字、文言、イラストあるいは画像情報によって画面にカラーで表示し、利用者の操作を誘導するとともに、取引に必要な各種取引情報を入力するための数字、片仮名文字、英文字などの各種操作キー(スイッチと呼称することもある)を表示し、この表示された操作キーに対応するタッチパネル8のセグメント部位を指で触れることにより、所望のキー入力(各種取引情報の入力など)を行なうことができるようになっている。
【0026】
ここに、上記タッチパネル8、および、液晶表示装置9は、本実施の形態に係るタッチパネル式の情報入力装置10を構成している。
また、タッチパネル8の外周部近傍、たとえば、左端部、右端部および下端部の各近傍には、図2に示すように、それぞれの機能スイッチや数字に対応する固定的な意味付けをなされた凸形状の絵記号31,32,33が配設されている。左端部側の絵記号31は、たとえば、[取消]を意味する絵記号31a、[入金]を意味する絵記号31b、[記帳]を意味する絵記号31c、[訂正]を意味する絵記号31dからなる。右端部側の絵記号32は、たとえば、[出金]を意味する絵記号32a、[残高照会]を意味する絵記号32b、[確認]を意味する絵記号32cかからなる。下端部側の絵記号33は、たとえば、[1〜9,0]の数字を表示している。
【0027】
各絵記号31,32,33とタッチパネル8の周囲に位置する特定のセグメントとの間には、それらの位置関係を触覚的に案内するための凸形状で棒状のガイド34がそれぞれ形成されている。
【0028】
しかして、通常の利用者は、タッチパネル8に可視表示される操作案内により、タッチパネル8上に表示される該当する操作キーを押下することで所望の動作をさせる。目の不自由な人(視覚障害者)は、絵記号31,32,33を指で触れることで、タッチパネル8のどこにどのような操作キーが存在するかを知り、必要によりスピーカ7から流れる音声案内にしたがって、当該絵記号31,32,33からタッチパネル8の操作キーへのガイド34を指で触れることで、所望の動作をさせるようになっている。
【0029】
一方、筐体1の内部には、通帳口5と対応して通帳プリンタユニット11が、カード口6と対応してカードリーダ・レシートプリンタユニット12が、紙幣口3と対応して紙幣入出金ユニット13が、硬貨口4と対応して硬貨入出金ユニット14が、それぞれ設けられている。また、筐体1内の下部には、本装置の制御を司る制御ユニット15が設けられている。
【0030】
図3は、上記した自動取引装置の全体的な構成を概略的に示すもので、情報入力装置10、通帳プリンタユニット11、カードリーダ・レシートプリンタユニット12、紙幣入出金ユニット13、硬貨入出金ユニット14、音声案内ユニット16、タッチパネル制御部21、表示制御部22、記憶部23、伝送制御部24、および、これら全体の制御を司る主制御部25などによって構成される。
【0031】
情報入力装置10は、前述したように、タッチパネル8、および、液晶表示装置9などによって構成されており、詳細については後述する。
通帳プリンタユニット11は、通帳口5から受入れた通帳の磁気ストライプに対してデータの読取りあるいは書込みを行なうとともに、必要に応じて該通帳への印字を行なう。
【0032】
カードリーダ・レシートプリンタユニット12は、カード口6から受入れた磁気カードあるいは振込券の磁気ストライプに対してデータの読取りあるいは書込みを行なう。また、取引内容を印字したレシートを発行し、カード口6から排出する。
【0033】
紙幣入出金ユニット13は、紙幣口3に一括して投入された紙幣を受入れて判別・計数して収納するとともに、必要に応じて、あらかじめ金庫に収納された紙幣を所定枚数だけ取出して紙幣口3から一括して払出す。
【0034】
硬貨入出金ユニット14は、硬貨口4に一括して投入された硬貨を受入れて判別・計数して収納するとともに、必要に応じて、あらかじめ金庫に収納された硬貨を所定枚数だけ取出して硬貨口4から一括して払出す。
【0035】
音声案内ユニット16は、前記スピーカ7から音声により利用者の操作を誘導する案内を行なう。タッチパネル制御部21は、前記タッチパネル8を制御する。表示制御部22は、前記液晶表示装置9を制御する。
【0036】
記憶部23は、各種データの記憶に用いられるとともに、本装置の運用に係る処理手順のプログラムの格納、取引に供する各種の情報や取引の記録、本装置の稼働状況の記録などを行なう。
【0037】
伝送制御部24は、通信回線26を介してセンタの預金元帳としてのホストコンピュータ27とオンライン接続されていて、必要に応じてホストコンピュータ27とオンライン交信するようになっている。
【0038】
主制御部25は、記憶部23内のプログラム情報を参照しつつ、情報入力装置10、各ユニット11〜14,16、および、伝送制御部24を制御して、入金あるいは出金など、所定の取引動作を行なわしめる。
【0039】
ここで、情報入力装置10の動作原理について、図4ないし図6を用いて説明する。
タッチパネル8は、透明な板体で構成されおり、その表面には目視しがたい形で、破線で区分されるようなスイッチセグメント41が存在する。図4は従来から周知の電極形の一例で、X軸とY軸方向にそれぞれ透明な電極が埋め込まれており、操作者が指42で特定のセグメントを押下すると、X軸とY軸の各接点43,44の所定部位の抵抗値が変化することによりオンして、どのセグメントが押されたかを認識することができるようになっている。
【0040】
また、最近では、図5に示すような光線形の例もあり、これらは、タッチパネル8の上方の開口部45の側面の一方に埋設された複数の発光素子46X,46Yから赤外光などの光線を送出し、対向する他方の側面に埋設された複数の受光素子47X,47Yでその光を受光することにより、操作者の指がタッチパネル8の表面にあるときに遮光された位置からどのスイッチセグメントを指がさし示したかを認識することができるようになっている。
【0041】
なお、図4、図5の各スイッチセグメント41は、それぞれ説明のために縦横の数を粗く示しているが、実際には電極や光源と受光素子との間隔を密にすることにより、もっとスイッチセグメントを細かく分布させるようになっている場合もある。
【0042】
図6は、タッチパネル8に対する液晶表示装置9の表示画面例であって、操作者に金額を入力させるための案内表示と、入力に必要なテンキー(数字キー)と、[万],[千],[円]の操作キーがそれぞれ表示されている場合を示している。
【0043】
次に、情報入力装置10のタッチパネルおよび絵記号に関係する部分について詳細に説明する。
まず、第1の実施の形態について説明する。
【0044】
第1の実施の形態は、図7に示すように、絵記号のタッチパネル8の周縁に沿った長さd1を、スイッチセグメント41の対応する長さd2よりも短くすることで実現される。具体的には、図7に示すように、たとえば、代表して絵記号31aについて説明すると、絵記号31aに対応する入力検知領域としてのスイッチセグメントをa〜fのように設定し、a〜fのいずれが押下されても絵記号31a押下されたと、アルゴリズムの方で判定することで実現される。
【0045】
図8に示すように、たとえば、絵記号31aから指42を図示矢印方向に滑らせた場合に、同図(a)や(b)のように指42がずれた場合、従来であれば同図に示すように何もスイッチセグメントが設定されていない部分を押下することにより、操作者が入力したつもりになっているにも関わらず、装置の方が受け付けないことになるが、本実施の形態の例である同図(c)に示すような場合には、確実に押下したことが検知されるために、操作者が不安を感じることがなくなる。
【0046】
図9は、これを複数のスイッチが設定された場合での説明の例で、この場合、たとえば、絵記号31aにはスイッチセグメントのa〜fが、絵記号31bにはスイッチセグメントのg〜lが、絵記号31cにはスイッチセグメントのm〜rが、絵記号31dにはスイッチセグメントのs〜xが、それぞれ対応している。なお、他の絵記号32,33に対しても、図示を省略しているが、同様に複数のスイッチセグメントがそれぞれ対応している。
【0047】
図10は、スイッチセグメントが押下された際の判断処理を説明するフローチャートであるが、基本的には従来の方式と変わらない。すなわち、タッチパネル8上のスイッチセグメントのa〜f、g〜l、m〜r、あるいは、s〜xで押下したことを検知した場合には、それぞれ該当する操作キーが押下されたと判断するようになっている。
【0048】
このようにすれば、操作者が絵記号を知り、そこから指を滑らしたタッチパネル8のスイッチ部(操作キー)を触れる場合に、多少指が振れても隣接する別のスイッチ部などの別の領域を触れることなく、確実に操作をすることが可能となる。
【0049】
なお、これまでの例では、1つのスイッチに対応して6箇所のスイッチセグメントを対応させるとして説明してきたが、これは一例であって、必ずしも6箇所である必要はなく、その他の数でも問題はない。
【0050】
また、1つのスイッチセグメントはタッチパネル8上の1点から構成されるように説明してきたが、場合によっては1つのスイッチセグメントに対応する範囲が1点ではなく、ある範囲領域の場合も考えられる。
【0051】
次に、第2の実施の形態について説明する。
操作者が絵記号を間違いなく認識するためには、前述したように絵記号とスイッチセグメントとの幅に対して対応させるのみでなく、隣接する絵記号の間隔や、対応するタッチパネル上のスイッチセグメントの間隔についても考えなければならない。すなわち、絵記号を指で触る場合には、隣接する絵記号との隙間を確保することにより、両方の絵記号の部分を混同しないようにしなければならない。
【0052】
また、同時に、先に図8で説明したように、指を絵記号からタッチパネルの方向に滑らしたときに、隣接するスイッチ部に触れないように、隣接するスイッチ部を配置しなければならない。第2の実施の形態はこの問題に関係するものである。
【0053】
一般に、操作者がタッチパネルの表面を押下する場合には、右手または左手の人差し指を用いる場合が多い。さらに、絵記号を読取る場合には、指先の腹の部分を上下左右に動かすことで認識することが実験で確認されている。
【0054】
一方、既存の自動取引装置では、数字キーを表示する場合や五十音キーを表示する場合などは、そのデザインなどの関係から、各スイッチ間の長さを短くしている場合があるが、指で複数のスイッチを次々と押下する場合などは、指先が安定せずに隣接するスイッチ部を押下する場合などがあることは、多くの人が経験したことがあると思われる。したがって、隣接する絵記号の隙間の長さや、これらに対応するスイッチ部の間の長さは指先の大きさに基づいて決めることで、上述のような混同や押し間違いを避けることが可能となる。
【0055】
指の大きさは個人差があり、指の太い人にも対応するためには、その間隔は広ければ広いほどよい、ということになるが、実際のタッチパネルの大きさは一般にはそれほど大きくないし、また、複数の絵記号が隣接して配置されている場合、特に目の不自由な人では、その配置の間隔が広すぎると、指を滑らしたときに隣接する絵記号の存在に気がつかないといった場合も考えられる。
【0056】
したがって、隣接する絵記号の間隔は指の大きさを考慮する一方で、指で探す場合に、隣接するものの存在がわかるようにしなければならない。
人の人差し指の第2関節の幅の平均は、女性で約1.3cm、男性で約1.7cm程度とのデータがあり(「設計のための人体寸法データ集、生命工学工業技術研究所編、人間生活工学研究センタ発行」参照)、これから指先のタッチパネルと接触部分の幅は概ね6mmから8mm程度であると思われる。
【0057】
また、絵記号を触って認識している場合に、隣接するものがあるかどうかの探索のために指を動かすのは、概ね25mm程度であることが実験で確認されている。
【0058】
したがって、これらのことから、絵記号の隣接する絵記号との間隔、および、それに対応するタッチパネル上のスイッチセグメントの隣接するスイッチセグメントとの間隔は、概ね8mm〜25mmが好ましく、最大でも、ほぼ絵記号1個分ぐらいは空ける必要があると考えられる。このように設定することにより、押し間違いなどが防げるとともに、隣接する絵記号の存在に気づかないような不都合を低減することが可能になる。
【0059】
図11は、この内容を基にデザインした一例であり、絵記号の長さd1が20mm、スイッチセグメントの長さd2が20mm、絵記号の間隔が10mm、スイッチセグメントの間隔が10mmの場合を示している。図12は、第1の実施の形態の内容を組合わせたものであり、絵記号の長さd1が15mm、スイッチセグメントの長さd2が20mm、絵記号の間隔が18mm、スイッチセグメントの間隔が10mmの場合を示している。このようにすることにより、さらに操作者にとって好ましいインタフェースを構築することが可能となる。
【0060】
次に、第3の実施の形態について説明する。
第1、第2の実施の形態では、絵記号やスイッチ部の配置に関するものであった。このように、人間の指の動かし方を考慮することにより、触覚で認識するタッチパネルは非常に使いやすくなるが、特に凸形状の絵記号をデザインする場合には、触覚での認識しやすさを考える必要がある。第3の実施の形態は、このように絵記号自体の認識のしやすさを線幅に関して考えたものである。
【0061】
凸形状の絵記号をデザインする場合には、直線や曲線を用いる場合が多いが、特に線幅を変えることで、その特徴を示す場合が考えられる。たとえば、図13(a)(b)に示すように、線幅がw1の円形や四角形のような図形を考える場合、その一部の線幅w2を図13(c)(d)のように少しだけw1よりも大きくすると、ちょっと触ってみただけでは、一部分が太くなっていることがわからず、図13(a)(b)に示したように認識する場合が多い。
【0062】
このように、指で触って絵記号を理解する場合に、線幅の違いが明確でないと、正しく理解することができない場合がある。指先である線幅を持った凸形状の直線を認識させた場合、その線幅の絶対値を判断することは難しい。すなわち、1mmの幅のものや2mmの幅のものをそれぞれ1mm、2mmと判断することは難しい。
【0063】
しかし、同一図形の中で使用する場合に、ある程度、線幅が異なる場合には、その違いを認識することが可能となる。たとえば、幅1mm〜3mm程度の線幅で実験を行なうと、線幅が約50%程度変わると、その違いを比較的容易に認識することが可能となり、100%、すなわち2倍変わると、容易にその違いを認識できる。
【0064】
実運用面を考えると、自動取引装置のような公共の場所で、しかも、周囲に他の人がいるような環境では、集中して触って認識するのは、負担ともなるため、絵記号を触って即座にその違いを理解するためには、後者の100%変化させたときの方が好ましいと言える。
【0065】
図14に、これらの例を示す。図14(a)は一部分の線幅を3倍にした例を示し、図14(b)は一部分の線幅を4倍にした例を示している。
なお、これまで、絵記号は全て凸形状で形成されるとして説明している。その理由は、凸形状で形成したほうが指で触った場合にその形状がわかりやすいためである。また、図1に示したガイド34も、凸形状で形成するような方式が提案されている。図15は、この凸形状で表わした場合の拡大図である。
【0066】
次に、第4の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態の説明でも述べたように、指で触って絵記号を理解する場合には、その周囲も触れて絵記号がどこまであるかを理解するわけであるが、場合によってはガイドも絵記号の一部であるように誤って理解する可能性もある。第4の実施の形態は、この問題に鑑み、絵記号は凸形状で構成する一方で、ガイドは凹形状で構成することにより、絵記号部分とガイド部分との区別を容易に付けようとするものである。
【0067】
図16は、図15に対応するものであり、異なる点は、ガイド34が凸形状から凹形状に変更されている点である。操作者は、従来と同様に、凸形状の絵記号31a,31bを指で触ることにより、どの場所にどの機能を持つスイッチがあるかを知る。この際、ガイド34は凹形状で形成されているために、操作者は凸形状の絵記号31a,31bとガイド34とを容易に区別することができる。
【0068】
そして、所望のスイッチの存在を認識した後は、近傍の凹部(ガイド34)を指先で探し、そのまま凹部(ガイド34)に沿って指を滑らすことで、タッチパネル8上のスイッチに到達し、その領域を押下することで所望の動作をさせることができる。
【0069】
本例のような構造物の製造方法は、どのような方式であっても構わないが、たとえば、一般的にプラスチック成型品を作る際に用いられているように、型を作っておき、その中にプラスチック素材を流し込むような方法でもよいし、材料を切削加工して作成する方法などが考えられる。
【0070】
なお、図16において、凹形状のガイド34は直線状に構成するとして説明したが、たとえば、図17に示すように、絵記号31a,31bに近い領域は幅を広くしておき、タッチパネル8に近づくにつれて、その幅を徐々に狭くするように形成すれば、指先をスムーズにタッチパネル8上の特定位置に導くことができ、隣接するタッチパネル8上のスイッチ領域を押すような問題がなくなる。
【0071】
また、凹形状のガイド34の凹部の形状は一様に同じ深さとなっている必要は無く、たとえば、図18に示すように、指先がスムーズに触れるように、ガイド34からタッチパネル8に向かって曲率が連続的に変化する楕円形状とすれば、指先への感触も良好となり、使い勝手がよりよくなる。
【0072】
次に、第5の実施の形態について説明する。
これまでの説明は、タッチパネルの周囲に凸形状の絵記号をどのように配置するかと、凸形状の絵記号の特徴などについて説明してきた。一般的には、タッチパネル周囲に、このような構造を生成する場合には、第4の実施の形態の説明で述べたように、プラスチックなどの構造物にあらかじめ成形することが一般的である。
【0073】
ところが、実際に世の中に存在している自動取引装置では、このような構造は構成されておらず、既に出回っている装置を改良する場合には、タッチパネルの周囲の構造物を作り直して交換しなければならない。これは、費用の面でも、設置に要する時間の面でも非常に非効率的であり、しいては既存の装置の改良が困難である、といった問題も生じる可能性がある。
【0074】
第5の実施の形態は、この問題点に鑑み、タッチパネル周囲の絵記号をシート上の構造物に構成し、これを、既存の自動取引装置のように、既に稼働しているような製品に貼付することで、同様の機能を持たそうとするものである。
【0075】
図19は、本実施の形態を示したものであり、薄いシート48のタッチパネル8に対応する部分に開口部49を設けるとともに、その開口部49の周囲に必要な絵記号31,32,33を配設した例である。このシート48は、たとえば、プラスチックなどで形成されており、絵記号31,32,33に相当する部分は、たとえば、図20に示すように、シート48の上にそれぞれ絵記号31,32,33に相当する部品50,…を張り付けることで実現される。
【0076】
あるいは、一般的にプラスチック成形加工で用いられるような、最終構造体を取り囲むような型の中に溶けたプラスチック材を流し込むことで、加工するような射出成形で作られる。
【0077】
このようにして形成したシート48を、図21に示すように、既存のタッチパネル8の周囲に貼付することで、所望の絵記号付きの接客操作部を持つ自動取引装置が実現できる。
【0078】
なお、この場合、タッチパネルの機能については、プログラムが対応すればよく、容易に所望のシステムが構築できる。また、これまでの説明において、薄いシートはプラスチックであると説明してきたが、材料は必ずしもプラスチックである必要はなく、さらに、加工も上で述べた方法によらなければならないわけではない。
【0079】
また、前記実施の形態では、自動取引装置のタッチパネルを前提として説明をしてきたが、本発明はこれに限定されるものでなく、たとえば、券売機や自動販売機などのタッチパネルにおいても同様の効果が期待できる。
【0080】
以上説明したように上記実施の形態によれば、絵記号のタッチパネルに接する長さをタッチパネルのスイッチセグメントの長さよも短く設定することにより、絵記号を指で触って認識した後に、タッチパネルに指を滑らして押下する場合に、誤って隣接するスイッチ領域を押すことが防止できる。
【0081】
また、隣接する絵記号の間隔、および、これらに対応するスイッチ領域の間隔を8mm〜25mmの間に設定することにより、指で誤って認識する場合の混同や、隣接するスイッチ領域を誤って押すことを防止することができる。
【0082】
また、絵記号において、通常の線幅部分と、幅広の線幅部分との比を1:2以上にすることにより、絵記号を構成する場合に、その特徴が容易に理解できるようになる。
【0083】
また、絵記号からタッチパネルのスイッチ部へ誘導するガイドを凹形状に形成することにより、凸形状の絵記号の誤った認識が妨げるとともに、タッチパネル上のスイッチ部への指の誘導が容易になる。
【0084】
さらに、凸形状の絵記号を薄いシート状の構造物に成形し、そのシートを、通常のタッチパネル周囲に何も形成されていない自動取引装置の接客操作部に貼付することができるような形態とすることにより、安価に既存の自動取引装置に適用させることが可能となる。
【0085】
したがって、たとえば、通常の自動取引装置などに代表される自動機器のタッチパネル式の情報入力装置に用いることにより、晴眼者も使いやすく、また、視覚障害者の方も利用できる情報入力装置を実現することができるものである。
【0086】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、視覚障害者であっても正確かつ容易に所望の情報を入力でき、しかも、晴眼者の操作性も損なうことのない情報入力装置を提供できる。
また、本発明によれば、視覚障害者であっても容易に操作でき、しかも、晴眼者の操作性も損なうことのない自動取引装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る自動取引装置の外観構成を示す斜視図。
【図2】タッチパネルの周囲に対する絵記号の配設状態を模式的に示す図。
【図3】自動取引装置の全体的な構成を概略的に示すブロック図。
【図4】情報入力装置の動作原理を説明するための図。
【図5】情報入力装置の他の動作原理を説明するための図。
【図6】タッチパネルに対する液晶表示装置の表示画面例を示す図。
【図7】第1の実施の形態に係る情報入力装置のタッチパネルおよび絵記号に関係する部分について説明するための図。
【図8】絵記号からタッチパネルへと指を移動させたときの指の動きを説明するための図。
【図9】第1の実施の形態に係る情報入力装置のタッチパネルおよび絵記号に関係する部分の他の例について説明するための図。
【図10】スイッチセグメントが押下された際の判断処理を説明するフローチャート。
【図11】第2の実施の形態に係る情報入力装置のタッチパネルおよび絵記号に関係する部分について説明するための図。
【図12】第2の実施の形態に係る情報入力装置のタッチパネルおよび絵記号に関係する部分の他の例について説明するための図。
【図13】第3の実施の形態に係る情報入力装置の絵記号について説明するための図。
【図14】第3の実施の形態に係る情報入力装置の絵記号について説明するための図。
【図15】絵記号およびガイドの部分を概略的に示す斜視図。
【図16】第4の実施の形態に係る情報入力装置の絵記号およびガイドを概略的に示す斜視図。
【図17】第4の実施の形態に係る情報入力装置の絵記号およびガイドの他の例を概略的に示す斜視図。
【図18】第4の実施の形態に係る情報入力装置の絵記号およびガイドの他の例を概略的に示す斜視図。
【図19】第5の実施の形態に係る情報入力装置の絵記号について説明するための図。
【図20】図19における絵記号を備えたシートの製造方法を説明するための図。
【図21】図19における絵記号を備えたシートの貼付方法を説明するための図。
【符号の説明】
1……筐体、2……接客操作部、3……紙幣口、4……硬貨口、5……通帳口、6……カード口、7……音声案内用のスピーカ、8……タッチパネル、9……カラー液晶表示装置、10……情報入力装置、11……通帳プリンタユニット、12……カードリーダ・レシートプリンタユニット、13……紙幣入出金ユニット、14……硬貨入出金ユニット、15……制御ユニット、16……音声案内ユニット、21……タッチパネル制御部、22……表示制御部、23……記憶部、25……主制御部、31,32,33……絵記号(記号)、34……ガイド、41……スイッチセグメント、42……指、45……開口部、48……シート。
Claims (12)
- 入力項目としての複数の情報に対応した入力情報が表示される表示手段と、
この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されている複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示箇所に対応する位置に接触することにより、その接触位置に対応した入力情報が示す情報を入力することができるタッチパネル入力手段と、
このタッチパネル入力手段のあらかじめ定められた領域を接触した場合には同一の機能が選択されたとみなす入力検知領域を前記タッチパネル入力手段の周囲に沿って複数設定する入力検知領域設定手段と、
この入力検知領域設定手段で設定された前記複数の入力検知領域とそれぞれ対応する前記タッチパネル入力手段の外周部近傍に設けられ、前記タッチパネル入力手段を用いて情報を入力する操作者が視覚障害者の場合に、入力情報の内容を触覚により識別可能とする複数の絵記号とを具備し、
前記入力検知領域の前記タッチパネル入力手段の周縁に沿った長さを前記タッチパネル入力手段の外周部近傍に設けられた前記絵記号の前記タッチパネル入力手段の周縁に沿った長さよりも長くしたことを特徴とする情報入力装置。 - 入力項目としての複数の情報に対応した入力情報が表示される表示手段と、
この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されている複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示箇所に対応する位置に接触することにより、その接触位置に対応した入力情報が示す情報を入力することができるタッチパネル入力手段と、
このタッチパネル入力手段のあらかじめ定められた領域を接触した場合には同一の機能が選択されたとみなす入力検知領域を前記タッチパネル入力手段の周囲に沿って複数設定する入力検知領域設定手段と、
この入力検知領域設定手段で設定された前記複数の入力検知領域とそれぞれ対応する前記タッチパネル入力手段の外周部近傍に設けられ、前記タッチパネル入力手段を用いて情報を入力する操作者が視覚障害者の場合に、入力情報の内容を触覚により識別可能とする凸形状の複数の絵記号と、
この複数の絵記号とそれらに対応する前記タッチパネル入力手段の周囲に沿って設定された複数の入力検知領域との間にそれぞれ設けられ、それらの位置関係を触覚的に案内する凹形状の複数のガイドとを具備し、
前記入力検知領域の前記タッチパネル入力手段の周縁に沿った長さを前記タッチパネル入力手段の外周部近傍に設けられた前記絵記号の前記タッチパネル入力手段の周縁に沿った長さよりも長くしたことを特徴とする情報入力装置。 - 前記絵記号の隣接する絵記号との間隔、および、当該絵記号に対応する前記入力検知領域の隣接する入力検知領域との間隔はそれぞれ8mm〜25mmであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の情報入力装置。
- 前記複数のガイドは棒状で、前記絵記号側の幅は広く、前記入力検知領域に近付くにつれてその幅が狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項2記載の情報入力装置。
- 前記複数のガイドは、前記絵記号側から前記入力検知領域に向かって曲率が連続的に変化する楕円形状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の情報入力装置。
- 前記タッチパネル入力手段は、X方向およびY方向にそれぞれ複数のセグメントを有し、これら複数のセグメントのうち、前記表示手段に表示されている複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示箇所に対応するセグメント位置に接触することにより、その接触位置に対応した入力情報を入力することができる矩形状のタッチパネルから構成されており、
前記入力検知領域は、前記タッチパネルの周縁に沿ったX方向に少なくとも2つ以上のセグメントを設定するとともにY方向に複数のセグメントを設定することで矩形状に構成 し、かつ、前記絵記号の前記タッチパネルの周縁に沿ったX方向の長さを前記入力検知領域のX方向の長さよりも短くし、さらに、前記入力検知領域のX方向に隣接する入力検知領域との間隔として少なくとも1つ以上のセグメントを設定したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の情報入力装置。 - 利用者の操作により所定の取引を自動的に行なう自動取引装置において、
利用者により取引内容を指定するために必要な取引情報に関係する複数の入力情報が表示される表示手段と、
この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されている複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示箇所に対応する位置に接触することにより、その接触位置に対応した入力情報が示す取引情報を入力することができるタッチパネル入力手段と、
このタッチパネル入力手段のあらかじめ定められた領域を接触した場合には同一の機能が選択されたとみなす入力検知領域を前記タッチパネル入力手段の周囲に沿って複数設定する入力検知領域設定手段と、
この入力検知領域設定手段で設定された前記複数の入力検知領域とそれぞれ対応する前記タッチパネル入力手段の外周部近傍に設けられ、前記タッチパネル入力手段を用いて取引情報を入力する操作者が視覚障害者の場合に、入力情報の内容を触覚により識別可能とする複数の絵記号とを具備し、
前記入力検知領域の前記タッチパネル入力手段の周縁に沿った長さを前記タッチパネル入力手段の外周部近傍に設けられた前記絵記号の前記タッチパネル入力手段の周縁に沿った長さよりも長くしたことを特徴とする自動取引装置。 - 利用者の操作により所定の取引を自動的に行なう自動取引装置において、
利用者により取引内容を指定するために必要な取引情報に関係する複数の入力情報が表示される表示手段と、
この表示手段上に設けられ、前記表示手段に表示されている複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示箇所に対応する位置に接触することにより、その接触位置に対応した入力情報が示す取引情報を入力することができるタッチパネル入力手段と、
このタッチパネル入力手段のあらかじめ定められた領域を接触した場合には同一の機能が選択されたとみなす入力検知領域を前記タッチパネル入力手段の周囲に沿って複数設定する入力検知領域設定手段と、
この入力検知領域設定手段で設定された前記複数の入力検知領域とそれぞれ対応する前記タッチパネル入力手段の外周部近傍に設けられ、前記タッチパネル入力手段を用いて取引情報を入力する操作者が視覚障害者の場合に、入力情報の内容を触覚により識別可能とする凸形状の複数の絵記号と、
この複数の絵記号とそれらに対応する前記タッチパネル入力手段の周囲に沿って設定された複数の入力検知領域との間にそれぞれ設けられ、それらの位置関係を触覚的に案内する凹形状の複数のガイドとを具備し、
前記入力検知領域の前記タッチパネル入力手段の周縁に沿った長さを前記タッチパネル入力手段の外周部近傍に設けられた前記絵記号の前記タッチパネル入力手段の周縁に沿った長さよりも長くしたことを特徴とする自動取引装置。 - 前記絵記号の隣接する絵記号との間隔、および、当該絵記号に対応する前記入力検知領域の隣接する入力検知領域との間隔はそれぞれ8mm〜25mmであることを特徴とする請求項7または請求項8記載の自動取引装置。
- 前記複数のガイドは棒状で、前記絵記号側の幅は広く、前記入力検知領域に近付くにつれてその幅が狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項8記載の自動取引装置。
- 前記複数のガイドは、前記絵記号側から前記入力検知領域に向かって曲率が連続的に変化する楕円形状に形成されていることを特徴とする請求項8記載の自動取引装置。
- 前記タッチパネル入力手段は、X方向およびY方向にそれぞれ複数のセグメントを有し、これら複数のセグメントのうち、前記表示手段に表示されている複数の入力情報のうち所定の入力情報の表示箇所に対応するセグメント位置に接触することにより、その接触位置に対応した入力情報を入力することができる矩形状のタッチパネルから構成されており、
前記入力検知領域は、前記タッチパネルの周縁に沿ったX方向に少なくとも2つ以上のセグメントを設定するとともにY方向に複数のセグメントを設定することで矩形状に構成し、かつ、前記絵記号の前記タッチパネルの周縁に沿ったX方向の長さを前記入力検知領域のX方向の長さよりも短くし、さらに、前記入力検知領域のX方向に隣接する入力検知領域との間隔として少なくとも1つ以上のセグメントを設定したことを特徴とする請求項7または請求項8記載の自動取引装置。
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